JP5804993B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は自動販売機に関し、特に商用電源の停電時でも、商品を搬出することができる自動販売機に関する。
サーペンタイン式などの自動販売機に設けられている商品搬出装置には、一般的にACソレノイドが駆動源として用いられている。つまり、この種の商品搬出装置は、その機構上、長めのストロークが必要であって、鉄心部がコイルの内部だけでなく外部に位置しても一定のトルクが必要である。このような用途には、ソレノイドをAC電源(交流100V)の商用電源で制御することが最も安価であるので、ACソレノイドが駆動源として用いられている。
なお、ACソレノイドは、鉄心部がコイル(具体的にはコイルで囲まれた空間部でありコイルの内部とも称す)から出退自在とされた構造とされ、前記鉄心部が、外部に配設されたばねによって、突出する方向(コイルから外に出る方向)に付勢されている。具体的なACソレノイドの動作としては、以下の通りである。商品が搬出される前の状態では、上述したようにACソレノイドの鉄心部が、ばねの付勢力によってコイルよりも外に出た突出状態とされている。そして、商品の搬出指示があると、ACソレノイドにAC電源が加えられる。ここで、コイルに流れる電流は、直流抵抗成分とインダクタンス成分との合計である合成抵抗により決定されるので、ACソレノイドの鉄心部がコイルよりも外に出た突出状態である場合にはインダクタンス成分が小さいので、コイルに多くの電流が流れて必要なトルクが確保され、これにより鉄心部がコイル内部に引っ張られる。鉄心がコイル内部に入ると、インダクタンス成分が大きくなることにより合成抵抗が大きくなって流れる電流が少なくなる。このように、ACソレノイドの鉄心部をコイルの内部に吸引することで、商品搬出装置の商品払出動作が行われ、このように一定時間通電した後に、加えているAC電源をOFFすることで、鉄心部の吸引力が無くなり、前記ばねの付勢力でACソレノイドの鉄心部がコイルよりも外に出されて商品搬出装置が販売待機状態に戻される。
ところで、特許文献1等に開示されているように、停電時でも商品を販売できる自動販売機として、商用電源の停電時に使用する電気を蓄える蓄電池を備えて、地震発生時などに商用電源が停電した時でも、蓄電池を電源として用いて商品搬出装置を駆動させて商品を販売できるよう構成したものが提案されている。
このように蓄電池を備えて商用電源の停電時でも販売可能に構成した自動販売機においては、商用電源の停電時に蓄電池の直流電気をAC100V等の交流に変換してACソレノイドに供給することが考えられ、この場合には、直流を交流に変換しかつ電圧も100Vまで高くすることができるDC−AC変換器を備えることとなる。
特開平10−116379号公報
しかしながら、DC−AC変換器は高価であるため、このように蓄電池に加えてDC−AC変換器も備えようとすると、自動販売機の製造コストが大幅に増加することとなる。また、ACソレノイドを駆動し始める際には多くの電流が必要であるので、DC−AC変換器を設けたとしてもDC12Vなどの汎用的な蓄電電圧の蓄電池では、ACソレノイドを駆動することが困難であるとともに、蓄電池が放電終止電圧以下まで急激に電圧降下して損傷するおそれがある。
また、高電圧、高電流が可能な大容量の蓄電池を設ける場合には、これによっても、さらに製造コストが増加するとともに、前記蓄電池の維持費用やメンテナンス費用も高額となってしまう。また、このように高電圧、高電流が可能な大容量の蓄電池を備えた場合でも、大電流を流す必要があるので、バッテリの放電終止状態まで、安定して動作させることは困難である。
本発明は上記課題を解決するもので、汎用の蓄電池を用いることが可能であるとともに製造コストの増加を抑えながら、停電時に、ACソレノイドを支障なく駆動することができる自動販売機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の自動販売機は、ACソレノイドにより駆動され、商品収納搬送路内の商品を搬出する商品搬出装置と、商用電源の停電時に使用する電気を蓄える蓄電池と、商用電源の停電を検知する停電検知装置と、蓄電池から充電可能なキャパシタとを備え、商用電源の停電時、キャパシタによる直流電力でACソレノイドを駆動して前記商品搬出装置を駆動するよう構成したことを特徴とする。なお、キャパシタとしては電解コンデンサや電気二重層コンデンサであることが好ましい。
上記構成において、商品の搬出前に蓄電池からキャパシタに充電しておき、停電時には、キャパシタにより、ACソレノイドを直流で駆動する。これにより、高価なDC−AC変換器を設けなくてもACソレノイドを駆動することが可能となる。また、停電時にACソレノイドに給電するのはキャパシタからであるので、蓄電池が急激に電圧降下して損傷するような不具合を生じない。
また、本発明は、電圧を高めるDC−DCコンバータを備え、蓄電池に蓄電した電圧を、キャパシタに充電する電圧に変換して、キャパシタに充電することを特徴とする。この構成により、キャパシタから比較的高電圧の電気をACソレノイドに与えて良好に駆動することが可能となる。
また、本発明は、キャパシタを並列状態と直列状態とに切り替える並列直列切替回路を備え、キャパシタへの充電時には、蓄電池とキャパシタとを並列に接続した状態で充電し、商用電源の停電時におけるACソレノイドの駆動時には前記蓄電池とキャパシタとを切り離し、並列に接続したキャパシタを直列に接続し直してACソレノイドを駆動することを特徴とする。この構成により、比較的安価な並列直列切替回路を設けるだけで、キャパシタから比較的高電圧の電気をACソレノイドに与えて良好に駆動することが可能となる。
また、本発明は、商用電源の停止時においてキャパシタによる電気でACソレノイドを駆動した際に、所定回数毎にキャパシタとACソレノイドの陽極と陰極とを切り替える極性切替部を備えたことを特徴とする。この構成により、一定の極性の直流電圧を付加し続けることによりソレノイドの鉄心部が磁化して、ソレノイドの動作不良を生じて商品の払出不良を発生することを防止することができる。
また、本発明は、商品搬出装置においてACソレノイドの鉄心部をコイル内部側に移動し始めるときには、引き始めに必要な起動トルクを確保する吸着開始用直流電圧を供給し、ACソレノイドの鉄心部をコイル内部側に保持する場合には前記吸着開始用直流電圧よりも低い保持用直流電圧を供給することを特徴とする。この構成により、ACソレノイドを商品搬出装置において良好に駆動することができる。
本発明によれば、蓄電池から充電可能なキャパシタを備え、商用電源の停電時に、キャパシタによる直流電力でACソレノイドを駆動して商品搬出装置を駆動するよう構成することで、高価なDC−AC変換器を設けなくてもACソレノイドを駆動することが可能となる。また、停電時にACソレノイドに給電するのはキャパシタからであるので、蓄電池が急激に電圧降下して損傷するような不具合を生じない。また、本発明によれば、搬出用の電気をキャパシタに蓄電する構成であり、一度に大きな電流が流れないので、停電時に太陽光発電等の自家発電のシステムを用いる場合でも、比較的小さな自家発電のシステム、例えば自動販売機の天井部上に設置できる50〜60Wの太陽光発電の電気でACソレノイドを駆動して商品を支障無く搬出することができる。つまり、DC−AC変換器を設けた場合には、一度に大電流が流れるので、これに適した太陽光発電等の自家発電のシステムを用いて制御する場合には、500Wから1kWの大きな太陽光発電等の自家発電のシステムが必要となるが、本発明では、比較的小さな自家発電のシステムで済ますことができる利点もある。
また、電圧を高めるDC−DCコンバータを備え、蓄電池に蓄電した電圧を、キャパシタに充電する電圧に変換して、キャパシタに充電することで、キャパシタに高電圧の電気を溜めることができて、比較的高電圧の電気をACソレノイドに与えて良好に駆動することが可能となる。
また、キャパシタを並列状態と直列状態とに切り替える並列直列切替回路を備え、キャパシタへの充電時には、蓄電池とキャパシタとを並列に接続した状態で充電し、商用電源の停電時におけるACソレノイドの駆動時には前記蓄電池とキャパシタとを切り離し、並列に接続したキャパシタを直列に接続し直してACソレノイドを駆動することにより、比較的安価な並列直列切替回路を設けるだけで、キャパシタから比較的高電圧の電力をACソレノイドに与えて良好に駆動することが可能となる。
また、所定回数毎にキャパシタとACソレノイドの陽極と陰極とを切り替える極性切替部を備えることにより、ソレノイドの鉄心部が磁化して、商品の払出不良になる不具合を防止することができ、ひいては自動販売機の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る自動販売機の縦断面図である。 同自動販売機の要部縦断面図である。 同自動販売機の商品収納通路の下端部および商品収納搬送装置の縦断面図であり、販売待機時の状態を示す。 同自動販売機の商品収納搬送装置の背面図であり、販売待機時の状態を示す。 同自動販売機の商品収納通路の下端部および商品収納搬送装置の縦断面図であり、商品払出時の状態を示す。 同自動販売機の商品収納搬送装置の背面図であり、商品払出時の状態を示す。 同自動販売機のブロック図である。 同自動販売機のDC−DCコンバータの回路図である。 同自動販売機のキャパシタの電圧の降下状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る自動販売機のブロック図である。 同実施の形態の自動販売機の並列直列切替回路を示す回路図である。 同並列直列切替回路の回路図で、充電時での動作を示す。 同並列直列切替回路の回路図で、放電時での動作を示す。 本発明のさらに他の実施の形態に係る自動販売機のブロック図である。 (a)〜(c)はそれぞれ同自動販売機の極性切替部の具体例を示す回路図である。 同極性切替部を備えた並列直列切替回路の回路図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機を、図面に基づき説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
図1、図2に簡略的に示すように、自動販売機には、前面扉1を開閉自在に支持する自動販売機本体2内に、上下方向に蛇行状に延びるように形成されて商品4を収納する複数の商品収納搬送路3と、商品収納搬送路3毎に設けられて商品収納搬送路3内の下端部の商品4を、シュート9aを介して商品取出口9b側に一つずつ搬出する商品搬出装置5と、商品搬出装置5を含めた自動販売機の各構成要素の制御を行う制御部10(図7参照)と、商品4を冷却または加温する調温装置6などが設けられている。
図3〜図6は商品搬出装置5の具体例の一例を示す。これらの図に示すように、商品搬出装置5には駆動源としてのACソレノイド7と、このACソレノイド7により駆動される商品搬出機構8とが設けられ、ACソレノイド7の鉄心部7aのコイル7bによる吸引動作に伴って商品搬出機構8が駆動されることで、商品収納搬送路3内の商品4が一つずつ搬出されるよう構成されている。さらに詳しくは、商品販売待機時にはコイル7bによる吸引動作が行われておらず、付勢手段としてのばね8aによる引張力によりACソレノイド7の鉄心部7aの下部側が下方に突出され、これにより、下端の商品を受ける商品搬出機構8のロアストッパ8bが、商品収納搬送路3内の下端部の商品4を下方から受けている。一方、商品4の販売(払出)指示があると、ACソレノイド7のコイル7bに商用電源(AC100V)が通電されてコイル7bによる吸引動作が行われ、ばね8aの付勢力に抗してACソレノイド7の鉄心部7aがコイル7bで囲まれた空間内(以下、コイル7b内とも称す)に吸引されて上方に移動され、これにより、下端より2番目の商品4をアッパストッパ8cで受けながらロアストッパ8bが下方に傾倒されることで、下端部の商品4だけが下方に払い出される。
ここで、図7に簡略的に示すように、自動販売機は、通常時は商用電源Aの供給を受けて、制御部10、ACソレノイド7、調温装置6などが動作して商品4の搬出に伴う商品販売動作が行われるが、特にこの実施の形態では、一時的にその商用電源Aの供給が停止した場合でも、少なくとも商品4の販売動作(なお、料金投入については、不要であっても良いし、通常どおり必要であってもよい)を行えるよう、商用電源Aの停電を検知する停電検知装置12と、商用電源Aの停電時に使用する電気を蓄える蓄電池11と、電解コンデンサからなる充電可能なキャパシタ13と、蓄電池11に蓄電した電圧(例えば、汎用的な蓄電池11を用いた場合ではDC12VまたはDC24V)を、キャパシタ13に充電する電圧(例えば、DC100V)に変換して、キャパシタ13に充電するDC−DCコンバータ14と、制御部10により切り替え制御されて、キャパシタ13からの電気をACソレノイド7に流すように切り替える切替スイッチ15とを備えている。そして、商用電源Aの停電時には、キャパシタ13による直流電気(直流電力)でACソレノイド7を駆動して商品搬出装置5の商品搬出機構8を駆動するよう構成している。ここで、図8はDC−DCコンバータ14の一例の回路を示し、図8におけるLはコイル、Dはダイオード、Sはスイッチング素子である。
上記構成において、商用電源Aの供給が行われている通常時においては、上述したように、商品4の販売指示があった際に、商品4に対応する商品搬出装置5のACソレノイド7にAC100V(商用電源A)が供給される。そして、鉄心部7aの引き初めには、多くの電流が流れて鉄心部7bがコイル7b内の空間(コイル7b内とも称す)に吸着されて移動される(引っ張られる)。一方、一旦鉄心部7bがコイル7b内の空間に移動した後には、少ない電流量で鉄心部7bがコイル7b内に移動した状態のまま保持される。そして、商品4の搬出動作が終了すると、AC100V(商用電源A)の供給が停止され、商品搬出装置5の商品搬出機構8が待機状態の姿勢(図3、図4参照)に戻される。
商用電源Aの停電時には、停電状態であることが停電検知装置12で検知され、商品4の販売指示(搬出指示)があった際に、商品4に対応する商品搬出装置5のACソレノイド7にキャパシタ13からの電気(電力)が供給されるように、切替スイッチ15が切り替えられる。
ここで、理想的には、商品販売のために商品搬出装置5のACソレノイド7を駆動する際、鉄心部7aの吸引開始時には鉄心部7aの多くの部分がコイル7bよりも外側にあるので強い吸着力が必要となり、この際にはDC100Vを供給し、一旦鉄心部7bがコイル7b内の空間に移動した後には、少ない吸着力で十分であるので、DC50Vを供給するように切り替えることが望ましい。しかし、実際には吸着時間は僅かの時間であり、このような僅かな時間内において電圧を切り替える電圧切替回路は複雑な構造で高価なものとなる。
したがって、本発明の実施の形態では、上記のような電圧切替回路を設けずに、単に、商用電源Aの停電時において商品4の販売指示があって商品搬出装置5のACソレノイド7を駆動する際には、キャパシタ13からの電気(電力)をACソレノイド7に供給する。この際、キャパシタ13からの電気(電力)をACソレノイド7に供給開始する際には、ほぼDC100Vの電圧がACソレノイド7に供給されて鉄心部7aがコイル7b内の空間に移動される。一方、図9に簡略的に示すように、ACソレノイド7への放電に伴ってキャパシタ13からの電圧が下がるので、この低い電圧でACソレノイド7へ通電して、鉄心部7aをコイル7b内の空間に移動した状態を保持する。なお、この電圧の下がり度合いは、ACソレノイド7の直流抵抗成分との時定数により決まるので、ACソレノイド7の鉄心部7aをコイル7b内に保持したいタイミングにおいても、その際の電圧(例えばDC50V)を維持できるキャパシタ13を用いる。つまり、商品搬出装置5においてACソレノイド7の鉄心部7aをコイル7b内に移動し始めるときには、引き始めに必要な起動トルクを確保する吸着開始用直流電圧を供給し、ACソレノイド7の鉄心部7aをコイル7b内に保持する場合には前記吸着開始用直流電圧よりも低い保持用直流電圧を供給しているが、本発明の実施の形態では、これに適したキャパシタ13を用いて、単にキャパシタ13からの電気(電力)をACソレノイド7に供給することで、この動作を行わせている。
上記構成により、汎用の蓄電池11を使用できながら、高価なDC−AC変換器を設けなくてもACソレノイド7を駆動することが可能となる。また、停電時にACソレノイド7に給電するのはキャパシタ13であるので、蓄電池11が放電終止電圧以下まで急激に電圧降下して損傷するような不具合を生じない。また、電圧を高めるDC−DCコンバータ14を備えることで、キャパシタ13から比較的高電圧の電気をACソレノイド7に与えて良好に駆動することができる。また、ACソレノイド7への電圧を切り替えるための電圧切替回路も設けなくて済むので、これによっても設備費を比較的低めに抑えることが可能となる。
また、上記構成によれば、搬出用の電気をキャパシタ13に蓄電する構成であり、一度に大きな電流が流れないので、停電時に太陽光発電等の自家発電のシステムを用いる場合でも、比較的小さな自家発電のシステム、例えば自動販売機の天井部上に設置できる50〜60Wの太陽光発電の電気でACソレノイド7を駆動して商品4を支障無く搬出することができる。つまり、DC−AC変換器を設けた場合には、一度に大電流が流れるので、これに適した太陽光発電等の自家発電のシステムを用いて制御する場合には、500Wから1kWの大きな太陽光発電等の自家発電のシステムが必要となるが、本発明では、比較的小さな自家発電のシステムで済ますことができ、ひいては設備費を抑えることができる。
また、DC−DCコンバータ14に、発電量に応じて充電量をコントロールする制御回路を設けることが好ましい。つまり、太陽光発電等の自家発電のシステムでは電力が天気によって影響を受けるので発電量が不安定であるが、上記のように、発電量に応じて充電量をコントロールする制御回路を設けることで、不安定な発電量の部分についてはキャパシタに蓄電する充電量を変化させることで、前記不安定要因の影響を最小限に抑えることができる。
上記実施の形態では、蓄電池11からの電圧をDC−DCコンバータ14により上昇させてキャパシタ13に供給させるように構成した場合を述べたが、DC−DCコンバータ14を設ける代わりに、図10に示すように、充電池11とキャパシタ13とを並列状態と直列状態とに切り替える並列直列切替回路20を設けてもよい。
図11は、並列直列切替回路20の一例を示すもので、例えば、充電用および放電用の複数のキャパシタ(電解コンデンサ)C1、C2、C3・・・、C10と、複数の抵抗R1、・・・と、複数のリレースイッチS1、S2、S3、S4、S5、S6、S7・・・、S23、S24とから構成されている。ここで、リレースイッチS1は、充電時に蓄電池11と充電回路を接続する接点で、充電時にONされる。リレースイッチS2は、充電時の充電電流を制限する回路で、充電電流を減少させる場合にはOFF状態として抵抗R1を通す回路とする。なお、蓄電池11の残蓄電量が減少した場合には1度に電流を流すと電圧降下が大きくなるので、OFF状態として充電電流を制限するようになっている。
そして、キャパシタ13への充電時には、充電開始信号をON状態とすることにより、図12に示すように、リレースイッチS1と、リレースイッチS3、S5、S7、S9、・・・、S15、S17、S19、S21とをONさせる。これにより、キャパシタ(電解コンデンサ)C1〜C10が並列に接続された状態で充電される。
一方、商用電源Aの停電時におけるACソレノイド7の駆動時(すなわち放電時)には、図13に示すように、充電開始信号をOFF状態として、リレースイッチS1やリレースイッチS3、S5、S7、S9、・・・、S15、S17、S19、S21をOFF状態とするとともに、直列接続信号を入力(ON状態と)して、リレースイッチS4、S6、S8、S10、・・・、S16、S18、S20、S22をON状態とする。これにより、キャパシタ(電解コンデンサ)C1〜C10が直列に接続される。このようにキャパシタ(電解コンデンサ)C1〜C10を、複数の直列に接続することで、商品の搬出に必要な電力であるACソレノイド7の駆動電力を良好に確保することができる。
なお、例えば、12Vの汎用の蓄電池11が用いられている場合には、キャパシタ(電解コンデンサ)C1、C2、C3・・・などが8個から10個設けられ(図11〜図13においては10個設けられている例を示す)、これにより、比較的簡単で安価な回路でありながら、商用電源Aの停電時におけるACソレノイド7の駆動時には、約100Vの直流電圧をACソレノイド7に供給することができる。
この構成によっても、高価なDC−AC変換器を設けなくてもACソレノイド7を駆動することが可能となる。また、停電時にACソレノイド7に給電するのはキャパシタ13(直列接続したキャパシタC1〜C10)であるので、蓄電池が急激に電圧降下して損傷するような不具合を生じない。また、並列直列切替回路20を備えることで、DC−DCコンバータ14を設ける場合よりもさらに安価に構成できながらキャパシタ13から比較的高電圧の電気をACソレノイド7に与えて良好に駆動することができる。また、ACソレノイド7への電圧を切り替えるための電圧切替回路も設けなくて済むので、これによっても設備費を比較的低めに抑えることが可能となる。
また、図15、図16に示すように、上記構成に加えて、商用電源Aの停止時においてキャパシタ13による電気でACソレノイド7を駆動した際に、所定回数毎にキャパシタ13とACソレノイド7との陽極と陰極とを切り替える極性切替部25がさらに備えられているとさらに好ましい。ここで、図15(a)〜(c)は極性切替部25の簡略的な具体例、図16は上記実施の形態に付加した具体例を示すもので、図15(a)に示すような構成の極性切替部25を図15(b)、(c)に示すように切り替えることで極性を逆に切り替えることができる。
ここで、商用電源Aの停止時に、常に極性を切り替えることなく、すなわち、一定の極性の直流電圧を付加し続けると、ACソレノイド7の鉄心部7aが磁化してしまい、商品搬出機構8の動作不良による商品の払出不良を発生する恐れがある。これに対して、上記構成によれば、極性切替部25により極性を切り替えることで、ACソレノイド7の鉄心部7aが磁化することを防止でき、この結果、商品搬出機構8の動作不良による商品の払出不良の発生を防止することができ、自動販売機の信頼性を向上させることができる。なお、並列直列切替回路20の代わりにDC−DCコンバータ14が設けられているものにも同様に極性切替部25を設けて適用可能であることはもちろんである。なお、極性の切替は毎回行ってもよいが、複数回(例えば2〜10回)毎に切り替えてもよい。
また、上記実施の形態においては、キャパシタ13として電解コンデンサを用いた場合を述べたが、これに限るものではなく、キャパシタ13として電気二重層コンデンサを用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、商品収納搬送路3が上下方向に蛇行状に延びるように形成されたいわゆるサーペンタイン型の自動販売機の場合を述べたが、これに限るものではなく、同様に動作させるACソレノイド7を用いている自動販売機に適用可能である。
また、これらの実施の形態の自動販売機によれば、日本の商用電源Aとは電圧や周波数等が異なる海外の国においても、ACソレノイド7ひいては商品搬送装置5を良好に使用することができるので、外国に設置する自動販売機としてそのまま使用可能となったり、少ない変更点で使用できたりする利点がある。
1 前面扉
2 自動販売機本体
3 商品収納搬送路
4 商品
5 商品搬出装置
6 調温装置
7 ACソレノイド
7a 鉄心部
7b コイル
8 商品搬出機構
8a ばね(付勢手段)
8b ロアストッパ
8c アッパストッパ
10 制御部
11 蓄電池
12 停電検知装置
13 キャパシタ
14 DC−DCコンバータ
15 切替スイッチ
20 並列直列切替回路
25 極性切替部

Claims (6)

  1. ACソレノイドにより駆動され、商品収納搬送路内の商品を搬出する商品搬出装置と、
    商用電源の停電時に使用する電気を蓄える蓄電池と、
    商用電源の停電を検知する停電検知装置と、
    蓄電池から充電可能なキャパシタと
    を備え、
    商用電源の停電時、キャパシタによる直流電気でACソレノイドを駆動して前記商品搬出装置を駆動するよう構成した
    ことを特徴とする自動販売機。
  2. DC−DCコンバータを備え、蓄電池に蓄電した電圧を、キャパシタに充電する電圧に変換して、キャパシタに充電する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. キャパシタを並列状態と直列状態とに切り替える並列直列切替回路を備え、
    キャパシタへの充電時には、蓄電池とキャパシタとを並列に接続した状態で充電し、
    商用電源の停電時におけるACソレノイドの駆動時には前記蓄電池とキャパシタとを切り離し、並列に接続したキャパシタを直列に接続し直してACソレノイドを駆動する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  4. 商用電源の停止時においてキャパシタによる電気でACソレノイドを駆動した際に、所定回数毎にキャパシタとACソレノイドの陽極と陰極とを切り替える極性切替部を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の自動販売機。
  5. キャパシタが、電解コンデンサまたは電気二重層コンデンサであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の自動販売機。
  6. 商品搬出装置においてACソレノイドの鉄心部をコイル内部側に移動し始めるときには、引き始めに必要な起動トルクを確保する吸着開始用直流電圧を供給し、ACソレノイドの鉄心部をコイル内部側に保持する場合には前記吸着開始用直流電圧よりも低い保持用直流電圧を供給することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の自動販売機。
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