JP5804870B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
前記カーカス折返し部のタイヤ幅方向外側に第2ビードフィラーを更に備え、
タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を適用した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、
前記第1ビードフィラーのタイヤ径方向外端が、リム径ライン位置からタイヤ径方向外方に向かって30mm以下の範囲内であって、前記第2ビードフィラーのタイヤ径方向外端を通るタイヤ幅方向線よりもタイヤ径方向内方に位置し、
前記カーカスを構成するプライのうち、前記カーカス本体部において、タイヤ幅方向内側に位置する第1カーカスプライは、該第1カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端が、リム径ライン位置からタイヤ径方向外方に向かってタイヤ断面高さの55%以下の範囲内であって、前記第2ビードフィラーのタイヤ径方向外端を通るタイヤ幅方向線よりもタイヤ径方向外方に位置し、
前記カーカスを構成するプライのうち、前記カーカス本体部において、タイヤ幅方向外側に位置する第2カーカスプライは、該第2カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端が、リム径ライン位置からタイヤ径方向外方に向かってタイヤ断面高さの20%以下の範囲内に位置し、
前記第1カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端は、前記第2カーカスの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端よりも、タイヤ径方向外側に位置し、
前記第2カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端が、前記ビードコアよりも、タイヤ径方向外側に位置することを特徴とする、空気入りタイヤ。
なお、本発明において、「適用リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会) YEAR BOOK、欧州ではETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation) STANDARD MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.) YEAR BOOK等に規定されたリムを指す。また、「所定内圧を適用した無負荷状態」とは、適用サイズのタイヤにおけるJATMA等の規格のタイヤ最大負荷能力に対応する内圧(最高空気圧)を適用した無負荷(荷重を加えない)状態を指す。更に、「リム径ライン位置」とはリム径を測定する位置を指し、「タイヤ断面高さ」とはタイヤの外径とリム径との差の1/2を指す。
なお、本発明の空気入りタイヤでは、カーカスはバイアスカーカスであっても良い。
距離H42を距離H41よりも大きくすれば、距離H41を30mm以下として第1ビードフィラー41を小さくしても、ビード部3の剛性および耐久性の低下を第2ビードフィラー42の配設により抑制することができるからである。また、距離H42を距離H62よりも小さくすれば、タイヤ負荷転動時に屈曲変形し難い領域に第2ビードフィラー42を配設して、タイヤの転がり抵抗の増加を抑制することができるからである。
なお、転がり抵抗の増加を抑制しつつビード部3の剛性の低下を抑制する観点からは、距離H42はタイヤ断面高さSHの26%以上35%以下とすることが好ましい。また、ビード部3の剛性および耐久性の低下を抑制する観点からは、リム径ライン位置RLから第2ビードフィラー42のタイヤ径方向内端までの距離は、タイヤ断面高さSHの12%以下とすることが好ましい。
2 サイドウォール部
3 ビード部
5 ラジアルカーカス
6 第1カーカスプライ
7 第2カーカスプライ
8 ベルト
9 ゴムチェーファー
10 空気入りタイヤ
31 ビードコア
41 第1ビードフィラー
41A タイヤ径方向外端
42 第2ビードフィラー
42A タイヤ径方向外端
61,71 本体部
62,72 折返し部
62A,72A タイヤ径方向外端
81,82 傾斜ベルト層
83 周方向ベルト層
Claims (2)
- トレッド部から一対のサイドウォール部を介して一対のビード部にわたってトロイド状に延び、ビード部内に埋設されたビードコアに係止されるカーカス本体部と、該カーカス本体部から延び、ビードコアの周りでタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返されてなるカーカス折り返し部とで構成される、2プライのみからなるカーカス、および、前記ビードコアのタイヤ径方向外方であって前記カーカス本体部と前記カーカス折返し部との間に配設された第1ビードフィラーを備える空気入りタイヤであって、
前記カーカス折返し部のタイヤ幅方向外側に第2ビードフィラーを更に備え、
タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を適用した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、
前記第1ビードフィラーのタイヤ径方向外端が、リム径ライン位置からタイヤ径方向外方に向かって30mm以下の範囲内であって、前記第2ビードフィラーのタイヤ径方向外端を通るタイヤ幅方向線よりもタイヤ径方向内方に位置し、
前記カーカスを構成するプライのうち、前記カーカス本体部において、タイヤ幅方向内側に位置する第1カーカスプライは、該第1カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端が、リム径ライン位置からタイヤ径方向外方に向かってタイヤ断面高さの55%以下の範囲内であって、前記第2ビードフィラーのタイヤ径方向外端を通るタイヤ幅方向線よりもタイヤ径方向外方に位置し、
前記カーカスを構成するプライのうち、前記カーカス本体部において、タイヤ幅方向外側に位置する第2カーカスプライは、該第2カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端が、リム径ライン位置からタイヤ径方向外方に向かってタイヤ断面高さの20%以下の範囲内に位置し、
前記第1カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端は、前記第2カーカスの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端よりも、タイヤ径方向外側に位置し、
前記第2カーカスプライの前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端が、前記ビードコアよりも、タイヤ径方向外側に位置することを特徴とする、空気入りタイヤ。 - 前記第2カーカスプライは、折返し部のタイヤ径方向外端が、リム径ライン位置からタイヤ径方向外方に向かってタイヤ断面高さの20%以下の範囲内であって、前記第1ビードフィラーのタイヤ径方向外端を通るタイヤ幅方向線よりもタイヤ径方向内方に位置することを特徴とする、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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