JP5803873B2 - 露出装置、露出方法、およびプログラム - Google Patents

露出装置、露出方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、露出装置、露出方法、およびプログラムに関する。
野山や道端で見かけた花の名前を知りたくなることがある。そこで、撮影等により得た花のディジタル画像より、クラスタリング法を用いて対象物である花の画像を抽出し、その抽出された花の画像より得られる情報を特徴量とする単数または複数の特徴量を求め、その求められた特徴量と、あらかじめデータベースに登録してある各種の花の特徴量とを統計的手法を用いて解析して花の種類を判別する技術が提案されている(例えば特許文献1に記載の技術)。
また、花等、被写体中の主要オブジェクトを含む画像をGraph Cuts法を用いて主要オブジェクト領域と背景領域とを分割して主要オブジェクトの領域を切り抜いて、例えば花の画像として抽出する従来技術が知られている(例えば非特許文献1、特許文献2に記載の技術)。
特開2002−203242号公報 特開2011−35636号公報
例えば花を撮影する場合、撮影した画像全体に比例して被写体中の主要オブジェクトである花の彩度が高いため、従来の自動露出方法では花の部分が露出オーバーになるという問題点を有していた。
本発明は、被写体中の主要オブジェクトに対して適切な露出設定を行うことを目的とする。
態様の一例では、設定露出で被写体に対する画像データを取得する画像データ取得手段と、取得した画像データから被写体中の主要オブジェクトの領域を切り抜く切抜き手段と、設定露出を変化させて画像データの取得と主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの設定露出を被写体に対する露出として決定する露出制御手段とを備える。
本発明によれば、撮影される被写体中の主要オブジェクトに対して適切な露出設定を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る露出装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る露出装置の動作説明図である。 本実施形態に係る露出装置を組み込んだデジタルカメラのハードウェア構成例を示すブロック図である。 露出決定処理の第1の実施形態を示すフローチャートである。 露出決定処理の第2の実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
尚、以下の実施形態において、主要オブジェクトとは撮影した被写体中の主被写体である花を指すが、主被写体は必ずしも花である必要はない。
図1は、本発明の一実施形態に係る露出装置の機能的構成を示す機能ブロック図である。本実施形態は、デジタルカメラまたは写真編集ソフトウェア等において写真中の被写体に対する露出8を決定するための露出装置を前提とする。
画像データ取得手段1は、設定露出5で被写体4に対する画像データ6を取得する。
この画像データ取得手段1は例えば、被写体4を撮影して画像データ6を出力するデジタルカメラ等の撮像装置と、撮像装置における絞り、シャッタ速度、またはISO感度のいずれかを、設定露出5に対応する露出になるように制御する露出調整装置とを含んでよい。この場合さらに、撮像装置は、被写体に対する露出8の決定前に、設定露出5で被写体4に対して所定のフレームレートでプレビュー用の低解像度画像を画像データ6として撮影し、被写体に対する露出8の決定後の本番の撮影時等に、被写体に対する露出8で被写体4に対して高解像度画像を撮影するように構成されてよい。
あるいは、画像データ取得手段1は例えば、被写体4が写ったRAWデータを取得し、取得した画像データ6の輝度値を、設定露出5に対応するように変換する手段として構成されてよい。
切抜き手段2は、取得した画像データ6から被写体4中の主要オブジェクトの領域7を切り抜く。
切抜き手段2は例えば、画像データ6内の各画素に付与する主要オブジェクトの領域7またはそれ以外の背景領域を示す領域ラベル値を更新しながら、その領域ラベル値と各画素の画素値とに基づいて、Graph Cuts法により、主要オブジェクトらしさまたは背景らしさと隣接画素間の画素値の変化を評価するエネルギー関数の最小化処理により、画像データ6で主要オブジェクトの領域7を切り抜いて背景領域から分割する。
露出制御手段3は、設定露出5を変化させて画像データ取得手段1による画像データ6の取得と切抜き手段2による主要オブジェクトの領域7の切抜きを繰り返させ、切り抜かれた主要オブジェクトの領域7の面積が最大になったときの設定露出5を被写体に対する露出8として決定する。
露出制御手段3は例えば、切り抜かれた主要オブジェクトの領域7の輝度のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムにおいて、白飛びの割合が規定値に比較して大きい場合には設定露出5を下げ、黒飛びの割合が規定値に比較して大きい場合には設定露出5を上げるように制御して、画像データ取得手段1による画像データ6の取得と切抜き手段2による主要オブジェクトの領域7の切抜きを繰り返させる。そして、露出制御手段3は、白飛びの割合および黒飛びの割合が適正値の範囲に入ったときに、切り抜かれた主要オブジェクトの領域7の面積が最大になったと判定して、そのときの設定露出5を被写体に対する露出8として決定する。
あるいは、露出制御手段3は例えば、切り抜かれた主要オブジェクトの領域7の面積を算出し、その切り抜かれた主要オブジェクトの領域7中の最も明るい部分付近に設定露出5を合わせるように制御して、画像データ取得手段1による画像データ6の取得と切抜き手段2による主要オブジェクトの領域7の切抜きを繰り返させる。そして、露出制御手段3は、切り抜かれた主要オブジェクトの領域7の面積が最大になったときの設定露出5を被写体に対する露出8として決定する。
図2は、図1に示される本実施形態に係る露出装置の動作説明図である。
画像データ取得手段1を構成する例えばデジタルカメラの撮像装置の露出調整装置において、絞り、シャッタ速度、またはISO感度等について通常の自動露出を行うと、主要オブジェクトである例えば花の彩度が高いため、一部分が露出オーバーとなる。
今、一つの応用例として、撮影された花の写真から花の切抜きを行って、その切り抜かれた花と花データベース中の各花の画像と照合して花の種類を決定するような花検索装置を考える。、切抜き手段2によって花の切抜きを行なうと、例えば図2に示されるA1、A2、A3、およびA4の部分からなる花の領域が主要オブジェクトの領域7として切り抜かれる。しかしこの場合、特にA1の領域において、露出オーバーのため、Bの部分の本来の花の領域の画素情報が失われてしまっている。このような花の領域の一部の画素情報が失われた切抜き画像で花の検索を行うと、正しい検索が行われない可能性がある。
また、一般的な花等の被写体の撮影においても、花の領域の一部において露出オーバーがあると、花等の主要オブジェクトに対して適切な露出が決定できずに撮影が行われてしまう。
そこで、本実施形態では例えば、デジタルカメラのシャッタキーの半押しによって画像データ取得手段1を構成する例えば撮像装置から、所定のフレームレートでプレビュー用のスルー画像として得られている低解像度画像を対象として、露出制御手段3が次のような露出制御を行う。露出制御手段3は、設定露出5を変化させて画像データ取得手段1による例えばスルー画像である画像データ6の取得と切抜き手段2による主要オブジェクトの領域7の切抜きを繰り返し実行させ、切り抜かれた主要オブジェクトの領域7の面積が最大になったときの設定露出5を被写体に対する露出8として決定する。この制御処理により、Bの明るい部分付近に露出が合わせ直され、その結果、露出が適正になれば、Bの部分の画素情報まで正しく画素情報が得られるようになる。
このようにして、本実施形態によれば、露出オーバーによる主要オブジェクトの領域7の欠落を察知することができ、これを利用することにより、主要オブジェクトの領域7の切抜きの精度を向上させたり、主要オブジェクトの領域7を適正露出で撮影できる露出設定を行うことが可能となる。
図3は、図1に示される本実施形態に係る露出装置の機能を組み込んだデジタルカメラのハードウェア構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係るデジタルカメラ1は、CCD11と、レンズ光学系12と、モータ13と、ストロボ14と、ストロボ駆動部15と、ドライバ16と、タイミング発生器(TG)17と、自動利得制御回路(AGC)18と、サンプルホールド回路(S/H)19と、A/D変換器(A/D)20と、カラープロセス回路21と、DRAM22と、DRAMインタフェース(I/F)23と、DMAコントローラ24と、画像処理部25と、VRAM26と、VRAMコントローラ27と、デジタルビデオエンコーダ28と、キー入力部29と、マイクロホン30と、スピーカ31と、音声処理部32と、メモリカード33と、表示部34と、制御部35と、を備える。
CCD11は、受光(撮影)範囲内のすべてのものを被写体(図1の被写体4に対応)として、この被写体からの光を受光し、この光信号を電気信号に変換してRGB信号を出力するものである。
CCD11は、光電変換部と走査部と出力部とを備える(いずれも図示せず)。光電変換部は、複数のフォトダイオードが平面状(2次元)に配列されて構成される。各フォトダイオードは、光信号を光電変換して電荷を生成し、電荷を蓄積するものである。
走査部は、光電変換部の各フォトダイオードに蓄積された電荷を順次転送することにより電荷による電気信号を読み出すものである。出力部は、走査部が読み出した電気信号をRGB信号として出力するものである。CCD11は、制御部35から、駆動信号が供給されて動作する。
レンズ光学系12は、CCD11の撮像面上に、被写体からの光による画像を結像させるためのものである。レンズ光学系12は、この撮影レンズ、フォーカスレンズ、(図示せず)、ズームレンズ(図示せず)によって構成される。
モータ13は、制御部35からモータ制御信号が供給され、供給された制御信号に従ってレンズ光学系12の撮影レンズ等を移動させて、焦点、絞りを設定し、ズーミングを行うためのものである。
ストロボ14は、被写体に向けてストロボ光を照射するものである。
ストロボ駆動部15は、ストロボ14を閃光駆動するものであり、大容量のコンデンサ(図示せず)を備える。ストロボ駆動部15は、制御部35から発光指示信号が供給されてこのコンデンサを充電し、撮影時にストロボ14に電流を供給してストロボ14を閃光駆動する。
ドライバ16は、CCD11を駆動するものである。ドライバ16は、TG17から供給されるタイミング信号に従ってフレームシフトパルス信号及びライン転送パルス信号を生成する。
フレームシフトパルス信号及びライン転送パルス信号は、CCD11内の光電変換・蓄積期間及び蓄積電荷の転送タイミング等の動作を制御するための信号である。
ドライバ16は、生成したフレームシフトパルス信号及びライン転送パルス信号CCD11に供給することにより、CCD11を駆動する。ドライバ16がこのフレームシフトパルス信号及びライン転送パルス信号により、CCD11内の蓄積期間を制御することにより、露光量を設定することが可能となり、CCD11は、電子シャッタとして機能する。
TG(タイミング発生器)17は、制御部35から、シャッタ速度を示すシャッタ速度信号が供給され、供給されたシャッタ速度に基づいてタイミング信号を生成し、生成したタイミング信号をドライバ16に供給するものである。タイミング信号は、映像信号を取り込むための信号である。
自動利得制御回路18は、制御部35から、利得を示す利得信号が供給され、供給された利得信号に基づいて現露光量LV_xが目標露光量LV0となるようにCCD11の出力信号の利得を制御するものである。なお、露光量LVは、CCD11の撮像面における照度の時間積分値である。
サンプルホールド回路19は、自動利得制御回路18が出力したアナログのRGB信号をサンプリングして保持するものである。
A/D変換器20は、アナログのRGB信号をデジタルのRGB信号に変換するものであり、変換したデジタル信号をカラープロセス回路21に出力する。
カラープロセス回路21は、A/D変換回路20から出力されたデジタルのRGB信号に対して画素補間処理及び補正処理を含むカラープロセス処理を施すものである。
カラープロセス回路21は、カラープロセス処理として、A/D変換器20から出力されたRGB信号に対して、ホワイトバランス補正、γ補正を行い、このような補正が行われたRGB信号から、輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを生成する。カラープロセス回路21は、このように生成した輝度信号Y及び色差信号Cb、CrをDMAコントローラ24と制御部35とに供給する。
DRAM22は、バッファメモリとして使用されるものであり、映像信号を一時記憶する。DRAMインタフェース(I/F)23は、データの受け渡しを行うものである。
DMAコントローラ24は、カラープロセス回路21から供給された輝度信号Y及び色差信号Cb、CrをDRAM22にDMA転送するものである。DMAコントローラ24は、内部にバッファを備え、カラープロセス回路21から出力された輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを、一旦、バッファに書込む。
そして、DMAコントローラ24は、バッファに書き込んだ輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを、DRAMインタフェース23を介してDRAM22に転送する。
上述の11〜13、16〜24よりなる部分は、図1の画像データ取得手段1の機能を実現するものである。
画像処理部25は、輝度及び色差信号である画像データの圧縮、伸長を行うものである。
VRAM26は、輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを記憶するものであり、VRAMコントローラ27は、輝度信号Y及び色差信号Cb、Crの記録/再生を制御するものである。VRAMコントローラ27は、輝度信号Yと色差信号Cb、CrをDRAMインタフェース23を介してDRAM22から読み出し、VRAM26に書き込む。
デジタルビデオエンコーダ28は、輝度信号Y及び色差信号Cb、CrをVRAMコントローラ27を介してVRAM26より定期的に読み出し、これらのデータに基づいてビデオ信号を生成するものである。デジタルビデオエンコーダ28は、生成したビデオ信号を表示部34に供給する。
制御部35は、キー入力部29からの各種キー入力に基づいて、デジタルカメラ1全体を制御するものであり、積分器101と、ROM(リードオンリーメモリ)102と、RAM(ランダムアクセスメモリ)103と、CPU(中央演算処理装置)104とを備える。
積分器101は、露出制御を行うために、カラープロセス回路21から供給された輝度信号Yを積分するものである。積分器101は、画面全体を複数のウィンドウに分割し、供給された輝度信号Yをウィンドウ毎に積分する。
ROM102は、プログラムデータや、露出値−露光量換算表や、EV表のデータの表データ等を記憶するメモリである。特に、本実施形態では、ROM102は、後述する露出決定処理プログラムデータを記憶する。
RAM103は、CPU104が作業に必要なデータを記憶するためのメモリである。
CPU104は、RAM103をワークメモリとして使いながら、ROM102に記憶された各種プログラムを実行することにより、デジタルカメラ全体の動作を制御する。
キー入力部29は、動作モードや各種設定値を設定するためのスイッチ、キー等によって構成されたものである。
キー入力部29は、このようなスイッチ、キーとして、電源キー、シャッタキーと、撮影モードキーと、再生モードキーと、ズームキーと、マクロキーと、ストロボキーと、リングキーと、セットキーと、メニューキー等を備える。
シャッタキーは、例えばデジタルカメラ本体の上面に設けられ、撮影を実行するためのキーであり、例えば2段階のストローク操作で動作するように構成されている。
シャッタキーにおける第1のストロークは、一般に「半押し」、「ハーフシャッタ」と呼ばれる状態のストロークであり、AF処理、AE処理を実行して合焦状態と露出状態とをロックするためのストロークである。
本実施形態の場合、シャッタキーの半押しにより撮影準備状態になると、図1の露出装置の機能が動作することにより、花等の主要オブジェクトに対して適切な露出設定となるように被写体に対する露出8(図1)が決定される。より具体的には、図1の露出制御手段3の機能を実現する制御部35が、後述する露出決定処理を実行することにより、設定露出5(図1)を変化させて露出状態を制御しながら、図1の画像データ取得手段1の機能を実現する図3の11〜13、16〜24よりなる撮像装置による例えばスルー画像である画像データ6(図1)のDRAM22への取得を繰り返し実行させる。その繰り返しごとに、図1の切抜き手段2の機能を実現する図3の制御部35が、画像データ6上での主要オブジェクトの領域7(図1)の切抜きを繰り返し実行する。そして、制御部35は、切り抜かれた主要オブジェクトの領域7の面積が最大になったときの設定露出5を被写体に対する露出8(図1)として決定する。
なお、シャッタキーの半押し状態では、上述の露出決定処理の動作に加えて、DRAM22に順次得られる低解像度のプレビュー画像が、VRAMコントローラ27を介してVRAM26に順次転送される。そして、デジタルビデオエンコーダ28が、そのプレビュー画像をVRAMコントローラ27を介してVRAM26より所定のフレームレートで定期的に読み出し、表示部34にビデオ表示させる。
シャッタキーにおける第2のストロークは、「全押し」と呼ばれる状態のストロークであり、第1のストロークでロックされた合焦状態と露出状態とで撮影を行うためのストロークである。
本実施形態の場合、シャッタキーの半押し状態で被写体に対する露出8(図1)が決定され、さらにシャッタキーが全押し状態にされたときに、シャッタキーの半押し状態で決定された被写体に対する露出8(図1)に基づいて露出状態が制御される。そして、図1の画像データ取得手段1の機能を実現する図3の11〜13、16〜24よりなる撮像装置が、被写体に対して高解像度画像を撮影し、図3のDRAMに保存する。これにより、適切に設定された露出で主要オブジェクトを撮影することが可能となる。さらに、応用モードとして、この高解像度画像に対して、例えば制御部35による本番の切抜き処理が実行され、例えば花の画像が切り抜かれる。このようにして切り抜かれた花の画像を用いて、例えば花の検索処理が実行される。
図3において、マイクロホン30は、周囲の音声を集音して音声入力するためのものであり、例えば、デジタルカメラの前面に設けられ、入力した音声を音声信号に変換して音声処理部32に供給する。
スピーカ31は、音声処理部32から供給された音声データを音声に変換して、この音声を拡散、放音するものであり、音声付き動画を再生するときに用いられる。スピーカ31は、例えばデジタルカメラの背面に設けられる。
音声処理部32は、音声録音時には、マイクロホン30に音声入力された音声信号をデジタル化し、データ圧縮して音声データファイルを作成してメモリカード33等に送出する。
また、音声処理部32は、音声の再生時、メモリカード33等から供給された音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、スピーカ31に音声データを供給する。
メモリカード33は、画像データ、音声データファイルを記憶するための外部記録媒体である。メモリカード33は、画像データ、音声データファイルを記憶する。
なお、デジタルカメラの底面には、特には図示しないが、このメモリカード33を着脱するためのメモリカードスロットや、外部のパーソナルコンピュータ等と接続するためのシリアルインタフェースコネクタとして、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等を備える。
図4は、露出決定処理の第1の実施形態を示すフローチャートである。この処理は、シャッタキーが半押し状態にされたときに、図3の制御部35において、CPU104が、ROM102に記憶された図4のフローチャートに対応する露出決定処理プログラムを読み出して、RAM103をワークメモリとして使用しながら実行する処理として、実現される。
まず、初回自動露出が実行される(図4のステップS401)。ここでは、図1の画像データ取得手段1の機能を実現する図3の11〜13、16〜24よりなる撮像装置が、花を含む被写体を撮影したスルー画像である画像データ6(図1)をDRAM22へ最初に取り込むときに、CPU104が、そのときの露出を自動制御する。
具体的には、図3において、CPU104は、CCD11に駆動信号を供給してCCD11を駆動する。そして、CPU104は、CCD11が出力した信号に基づいて、表示部34が画像を表示するように各部を制御する。この場合、CPU104は、オートフォーカス制御を行うとともに、撮影対象の測光を行う。CPU104は、CCD11に駆動信号を供給したときに撮影対象からの光を受光したときの明るさ(輝度信号Y)を測定することにより測光を実施し、測光結果に基づいて露出制御を実施する。
より具体的には、CPU104は、測光時、積分器101から輝度信号Yの積分値を取得する。この輝度信号Yの積分値は露光量に対応するため、CPU104は、取得した輝度信号Yの積分値を現露光量として取得する。
CPU104は、ROM102に記憶されている露出値−露光量換算表を参照し、積分器101から取得した現露光量を露出値に換算し、露出値に別途設定・算出されているEV補正値を加算する。CPU104は、ROM102に記憶された露出値−露光量換算表を参照することにより、加算した値に対応する目標露光量を取得する。
目標露光量を取得すると、CPU104は、現露光量が目標露光量となるように利得信号、シャッタ速度信号を、それぞれ、自動利得制御回路18、タイミング発生器17に供給する。
以上のようにし、初回の画像取込みおよび自動露出が実行される。
次に、CPU401は、ステップS401でDRAM22に取り込まれたスルー画像に対して、花の切抜き処理を実行する。CPU401は、切抜き処理として例えば、スルー画像データ内の各画素に付与する花の領域(図1の主要オブジェクトの領域7)またはそれ以外の背景領域を示す領域ラベル値を更新しながら、その領域ラベル値と各画素の画素値とに基づいて、Graph Cuts法により、花の領域らしさまたは背景らしさと隣接画素間の画素値の変化を評価するエネルギー関数の最小化処理により、スルー画像データ上で花の領域を切り抜いて背景領域から分割する。CPU401は、その結果切り抜かれた花の領域について、輝度のヒストグラムを算出し、RAM103上に配列変数データH1として保持する(以上、図4のステップS402)。
次に、CPU401は、現在の露出値をRAM103上に変数データEとして保存する(図4のステップS403)。
次に、CPU401は、データH1上の白飛び値(輝度の上限の飽和値)の頻度(H1:W)が、規定値頻度W’%よりも多いか否かを判定する(図4のステップS404)。
ステップS404の判定がYESの場合、CPU401はさらに、データH1上の黒飛び値(輝度の下限の飽和値)の頻度(H1:B)が、規定値頻度B’%よりも多いか否かを判定する(図4のステップS405)。
ステップS405の判定がNOならば、すなわち、スルー画像から切り取られた花の領域において、白飛び値の領域が多く、黒飛び値の領域が少なければ、CPU401は、前述した図2のA1のような切取り状態が発生していると判定し、露出値を下げるように制御を行う(図4のステップS406)。露出値の制御方法としては、前述したステップS401の場合と同様である。この結果、図1の画像データ取得手段1の機能を実現する図3の11〜13、16〜24よりなる撮像装置が、下げられた露出値により、切抜き対象となる花を含む被写体を撮影したスルー画像である画像データ6(図1)を、DRAM22へ再度取り込む。
その後、再度ステップS402以降の処理が繰り返し実行され、上述と同様の制御が実施される。やがて、データH1上の白飛び値の頻度(H1:W)が規定値頻度W’%よりも多くはなくなって、ステップS404の判定がNOになる。この結果、CPU401は、データH1上の黒飛び値の頻度(H1:B)が規定値頻度B’%よりも多いか否かを判定する(図4のステップS407)。
その結果、ステップS407の判定がNO、すなわち、スルー画像から切り取られた花の領域において、白飛び値の領域が少なくなり、黒飛び値の領域も少なければ、CPU401は、RAM103上にデータEとして記憶されている現在の露出値を本撮影のための被写体に対する露出8(図1)の値として採用し(ステップS409)、露出制御を終了する。
なお、データH1上の白飛び値の頻度(H1:W)が規定値頻度W%よりも多くはなくなってステップS404の判定がNOになった後、データH1上の黒飛び値の頻度(H1:B)が規定値頻度B’%よりも多くステップS407の判定がYES、すなわち、スルー画像から切り取られた花の領域において、白飛び値の領域は少ないが、黒飛び値の領域は多いと判定された場合には、CPU401は、黒つぶれしている領域が多いと判定して、ステップS406の場合とは逆に、露出値を上げるように制御を行う(図4のステップS408)。
また、データH1上の白飛び値の頻度(H1:W)が、規定値頻度W’%よりも多くステップS404の判定がYESであるが、黒飛び値の頻度(H1:B)も規定値頻度B’%よりも多くステップS406の判定がYESの場合には、CPU401は、現在の露出値を変更しないほうがよいと判定し、データEとして記憶されている現在の露出値を本撮影のための被写体に対する露出8(図1)の値として採用し(ステップS409)、露出制御を終了する。
以上、図4の露出決定処理の第1の実施形態に示されるように、花として切り抜かれた領域の輝度のヒストグラムを作成し、白飛びが規定値以上なら露出を下げて切り抜きを行う制御を繰り返すことにより、実際の花と認識される領域の露出を最適にすることが可能となる。
図5は、露出決定処理の第2の実施形態を示すフローチャートである。この処理は、図4の第1の実施形態の場合と同様に、シャッタキーが半押し状態にされたときに、図3の制御部35において、CPU104が、ROM102に記憶された図5のフローチャートに対応する露出決定処理プログラムを読み出して、RAM103をワークメモリとして使用しながら実行する処理として、実現される。
まず、初回自動露出が実行される(図5のステップS501)。この処理は、図4のステップS401の処理と同様である。この結果、初回のDRAM22への画像取込みおよび自動露出が実行される。
次に、CPU401は、ステップS501でDRAM22に取り込まれたスルー画像に対して、花の切抜き処理を実行する。この処理は、図4のステップS402の切抜き処理と同様である。CPU401は、その結果切り抜かれた花の領域について、その面積(例えば総画素数)を算出し、RAM103上に変数データS1として保持する(以上、図4のステップS502)。
次に、CPU401は、現在の露出値をRAM103上に変数データEとして保存する(図5のステップS503)。
次に、CPU401は、ステップS502で切り抜かれた花の領域の部分で最も明るい部分付近に露出を合わせる。すなわち、CPU401は、露出を下げるように制御を行う(図5のステップS504)。露出値の制御方法としては、前述したステップS401の場合と同様である。この結果、図1の画像データ取得手段1の機能を実現する図3の11〜13、16〜24よりなる撮像装置が、下げられた露出値により、花を含む被写体を撮影したスルー画像である画像データ6(図1)を、DRAM22へ再度取り込む。なお、CPU401は、下げた露出値を、図3のRAM103上の変数データE’に保持する。
そして、CPU401は、ステップS504で下げられた露出値のもとでDRAM22に取り込まれたスルー画像に対して、花の切抜き処理を再度実行する。この処理は、図4のステップS402の切抜き処理と同様である。CPU401は、その結果切り抜かれた花の領域について、その面積(例えば総画素数)を算出し、RAM103上に変数データS2として保持する(以上、図5のステップS505)。
CPU401は、今回のステップS505の切抜き処理で変数データS2に得られた花の領域の面積の値が、前回の切抜き処理で得られ変数データS1に保持された花の領域の面積の値と等しくなった否かを判定する(図4のステップS506)。変数データS1の内容は、初回実行時は、ステップS502で変数データS1に取り込まれた値であり、2回目以降実行時は前回のステップS505で変数データS2に取り込まれステップS509で変数データS1から変数データS2にコピーされた値である。
ステップS506の判定がYESならば、CPU401は、今回の切抜き処理で切り抜かれた花の領域の面積の値が最大値であると判定する。このため、CPU401はまず、RAM103上の変数データEにステップS504で変数データE’に保持された今回制御された露出値の内容がコピーされる(図4のステップS507)。その後、CPU401は、RAM103上に変数データEとして記憶された今回の露出値を、本撮影のための被写体に対する露出8(図1)の値として採用し(ステップS510)、露出制御を終了する。
ステップS506の判定がNOならば、CPU401は、今回のステップS505の切抜き処理で変数データS2に得られた花の領域の面積の値が、前回の切抜き処理で得られ変数データS1に保持された花の領域の面積の値よりも大きいか否かを判定する(図5のステップS508)。
ステップS508の判定がYESならば、CPU401は、RAM103上の変数データS2に記憶された今回の花の領域の面積の値を前回の花の領域の面積を示す変数データS1にコピーした後、ステップS503の処理に戻り、さらに露出を制御する。
ステップS503からS509までの処理が繰り返し実行された結果、今回のステップS505の切抜き処理で変数データS2に得られた花の領域の面積の値が、前回の切抜き処理で得られ変数データS1に保持された花の領域の面積の値よりも小さくなりステップS508の判定がNOになると、CPU401は、前回の切抜き処理で切り抜かれた花の領域の面積の値が最大値であると判定する。このため、CPU401は、RAM103上に変数データEとして保持されている前回の露出値を、本撮影のための被写体に対する露出8(図1)の値として採用し(ステップS510)、露出制御を終了する。
以上、図5の露出決定処理の第2の実施形態に示されるように、露出を変えながら花切り抜きを複数回行い、花を切り抜いた面積が最大になったときの露出値を、花に対する最適な露出値として決定することが可能となる。
以上説明した実施形態では、図1において、画像データ取得手段1としては、デジタルカメラやスマートフォン等の内臓カメラの撮像装置(図3の11〜13、16〜24よりなる部分)における露出値(絞り、シャッタ速度、またはISO感度のいずれか)を都度制御して撮影する構成が採用された。
これに対して、画像データ取得手段1は例えば、被写体4が写ったRAWデータを取得し、取得した画像データ6の輝度値を、設定露出5に対応するようにソフトウェア処理によって変換する手段として構成されてよい。この場合には、本実施形態は、必ずしもデジタルカメラとして実現される必要はなく、例えばパーソナルコンピュータやいわゆるスマートフォン等の携帯情報端末上のアプリケーションとして実施されてもよい。
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
設定露出で被写体に対する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データから前記被写体中の主要オブジェクトの領域を切り抜く切抜き手段と、
前記設定露出を変化させて前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する露出制御手段と、
を備えることを特徴とする露出装置。
(付記2)
前記露出制御手段は、
前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の輝度のヒストグラムを作成し、
前記ヒストグラムにおいて、白飛びの割合が規定値に比較して大きい場合には前記設定露出を下げ、黒飛びの割合が規定値に比較して大きい場合には前記設定露出を上げるように制御して、前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
前記白飛びの割合および前記黒飛びの割合が適正値の範囲に入ったときに、前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったと判定して、そのときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の露出装置。
(付記3)
前記露出制御手段は、
前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積を算出し、
前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域中の最も明るい部分付近に前記設定露出を合わせるように制御して、前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の露出装置。
(付記4)
前記画像データ取得手段は、
前記被写体を撮影して前記画像データを出力する撮像装置と、
前記撮像装置における絞り、シャッタ速度、またはISO感度のいずれかを、前記設定露出に対応する露出になるように制御する露出調整装置と、
を含むことを特徴とする付記1ないし3のいずれかに記載の露出装置。
(付記5)
前記撮像装置は、
前記被写体に対する露出の決定前に、前記設定露出で前記被写体に対して所定のフレームレートでプレビュー用の低解像度画像を前記画像データとして撮影し、
前記被写体に対する露出の決定後の本番の切抜き処理時に、前記被写体に対する露出で前記被写体に対して高解像度画像を前記本番の切抜き処理のために撮影する、
ことを特徴とする付記4に記載の露出装置。
(付記6)
前記画像データ取得手段は、前記被写体を撮影して得た画像データの輝度値を、前記設定露出に対応するように変換する手段である、
ことを特徴とする付記1ないし3のいずれかに記載の露出装置。
(付記7)
前記切抜き手段は、前記画像データ内の各画素に付与する前記主要オブジェクト領域または該主要オブジェクトの領域以外の背景領域を示す領域ラベル値を更新しながら、該領域ラベル値と前記各画素の画素値とに基づいて、Graph Cuts法により、前記主要オブジェクトらしさまたは前記背景らしさと隣接画素間の前記画素値の変化を評価するエネルギー関数の最小化処理により、前記画像データで前記主要オブジェクト領域を切り抜いて前記背景領域から分割する、
ことを特徴とする付記1ないし6のいずれかに記載の露出装置。
(付記8)
設定露出で被写体に対する画像データを取得し、
前記取得した画像データから前記被写体中の主要オブジェクトの領域を切り抜き、
前記設定露出を変化させて前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
ことを備えることを特徴とする露出方法。
(付記9)
コンピュータに、
設定露出で被写体に対する画像データを取得し、
前記取得した画像データから前記被写体中の主要オブジェクトの領域を切り抜き、
前記設定露出を変化させて前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
処理を実行させるためのプログラム。
1 画像データ取得手段
2 切抜き手段
3 露出制御手段
4 被写体
5 設定露出
6 画像データ
7 主要オブジェクトの領域
8 被写体に対する露出
11 CCD
12 レンズ光学系
13 モータ
14 ストロボ
15 ストロボ駆動部
16 ドライバ
17 タイミング発生器(TG)
18 自動利得制御回路(AGC)
19 サンプルホールド回路(S/H)
20 A/D変換器(A/D)
21 カラープロセス回路
22 DRAM
23 DRAMインタフェース(I/F)
24 DMAコントローラ24
25 画像処理部
26 VRAM
27 VRAMコントローラ
28 デジタルビデオエンコーダ
29 キー入力部
30 マイクロホン
31 スピーカ
32 音声処理部
33 メモリカード
34 表示部
35 制御部35
101 積分器
102 ROM
103 RAM
104 CPU

Claims (9)

  1. 設定露出で被写体に対する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データから前記被写体中の主要オブジェクトの領域を切り抜く切抜き手段と、
    前記設定露出を変化させて前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する露出制御手段と、
    を備えることを特徴とする露出装置。
  2. 前記露出制御手段は、
    前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の輝度のヒストグラムを作成し、
    前記ヒストグラムにおいて、白飛びの割合が規定値に比較して大きい場合には前記設定露出を下げ、黒飛びの割合が規定値に比較して大きい場合には前記設定露出を上げるように制御して、前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
    前記白飛びの割合および前記黒飛びの割合が適正値の範囲に入ったときに、前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったと判定して、そのときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の露出装置。
  3. 前記露出制御手段は、
    前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積を算出し、
    前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域中の最も明るい部分付近に前記設定露出を合わせるように制御して、前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
    前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の露出装置。
  4. 前記画像データ取得手段は、
    前記被写体を撮影して前記画像データを出力する撮像装置と、
    前記撮像装置における絞り、シャッタ速度、またはISO感度のいずれかを、前記設定露出に対応する露出になるように制御する露出調整装置と、
    を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の露出装置。
  5. 前記撮像装置は、
    前記被写体に対する露出の決定前に、前記設定露出で前記被写体に対して所定のフレームレートでプレビュー用の低解像度画像を前記画像データとして撮影し、
    前記被写体に対する露出の決定後の本番の切抜き処理時に、前記被写体に対する露出で前記被写体に対して高解像度画像を前記本番の切抜き処理のために撮影する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の露出装置。
  6. 前記画像データ取得手段は、前記被写体を撮影して得た画像データの輝度値を、前記設定露出に対応するように変換する手段である、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の露出装置。
  7. 前記切抜き手段は、前記画像データ内の各画素に付与する前記主要オブジェクト領域または該主要オブジェクトの領域以外の背景領域を示す領域ラベル値を更新しながら、該領域ラベル値と前記各画素の画素値とに基づいて、Graph Cuts法により、前記主要オブジェクトらしさまたは前記背景らしさと隣接画素間の前記画素値の変化を評価するエネルギー関数の最小化処理により、前記画像データで前記主要オブジェクト領域を切り抜いて前記背景領域から分割する、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の露出装置。
  8. 設定露出で被写体に対する画像データを取得し、
    前記取得した画像データから前記被写体中の主要オブジェクトの領域を切り抜き、
    前記設定露出を変化させて前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
    前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
    ことを備えることを特徴とする露出方法。
  9. コンピュータに、
    設定露出で被写体に対する画像データを取得し、
    前記取得した画像データから前記被写体中の主要オブジェクトの領域を切り抜き、
    前記設定露出を変化させて前記画像データの取得と前記主要オブジェクトの領域の切抜きを繰り返させ、
    前記切り抜かれた主要オブジェクトの領域の面積が最大になったときの前記設定露出を前記被写体に対する露出として決定する、
    処理を実行させるためのプログラム。
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