JP5802974B2 - 木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法 - Google Patents
木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法 Download PDFInfo
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Description
この架台は、基礎の上にそれぞれ起立させた二本の柱と、これらの柱間に前記太陽光発電パネルの設置勾配に合わせて傾斜させて配置した梁とからなる門型部が形成され、
この門型部の上部に複数の桁を配置してこれら門型部同士が連結される一方、当該桁の上には太陽光発電パネルを取付ける部分を備えているとともに、
柱と梁、柱と桁はそれぞれ方杖で連結固定されており、
これら柱、梁、桁、方杖は全て木製であり、かつ、前記基礎は、最初の柱と取替時の柱を同時に建てることが出来るスペースが上面に確保出来る大きさになっており、
架台の取替時、新規の柱を最初の柱の横に並べて基礎の上面に建て、新規の柱と基礎とを固定して、かつ、新規の梁を新規の柱の上部に固定し、
続いて、太陽光発電パネルの金属フレームと最初の梁との間に新規の桁を上下各開口部の方向からそれぞれ挿入して新規の梁に固定し、
次に、新規の方杖の上部を新規の梁および桁に、下部を新規の柱と固定し、
太陽光発電パネルを取り付けている金属フレームと最初の桁とを外し、新規の桁と金属フレームを固定した後に、
既存の、桁、梁、柱を順次解体撤去することによって、木製架台の全体あるいは部分を何度でも取替出来るようにするという技術的手段を採用したことによって、木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法を完成させた。
仮止めしていた方杖を外し、新規の方杖として、上部は新規の梁、桁に、下部は新規の柱と固定するという技術的手段を採用することもできる。
はじめに、最初の架台の方杖4を外す。方杖4を取り外す場合、安全性を考え取替用の新規の方杖10を仮の方杖として取替工事に差し障りのない最初の架台部分に釘で仮止めしておき、架台の安全を確保する。次に、取替時の新規の柱7を図9、図10、図11に示すように、最初の柱1の横に並べて基礎aの上に建て、新規の柱7と2本の基礎金物bを最初の柱1の時と同様にボルトで固定する。続いて、図12、図13に示すように、取替時の新規の桁9の巾寸法tだけ最初の梁2より上下共に長くした新規の梁8を新規の柱7の上部に固定する。続いて、図13に示すように、太陽光発電パネルeの金属フレームfと最初の梁8との間に新規の桁9を上下各開口部(図中の矢印m、矢印n)の方向からそれぞれ挿入して新規の梁8に固定する。次に、仮止めしていた方杖10を外し、図3、図4に示すように、新規の方杖として、上部は梁8、桁9に、下部は新規の柱7とボルトで固定する。その後、太陽光発電パネルeを取り付けている金属フレームfと最初の桁3との接合金物を外し、外した接合金物で、新規の桁9と金属フレームfを固定する。この時、接合金物の脱着は1個ずつ行い、太陽光発電パネルの落下を防ぐ。その後に、既存の、桁3、梁2、柱1を順次解体撤去する。こうして組み立てられた新規の木製架台が、年月が立ち、腐朽した時は、本実施例の手順を繰り返すことによって、木製架台の全体あるいは部分を何度でも取替出来る。
はじめに、最初の架台の方杖4を外す。方杖4を取り外す場合、安全性を考え取替用の新規の方杖14を仮の方杖として取替工事に差し障りのない最初の架台部分に釘で仮止めし架台の安全を確保する。次に、取替時の新規の柱11を図18、図19、図20に示すように、最初の柱1の対角線に取替時の新規の柱11の対角線が接するように取替時の新規の柱11を建て、新規の柱11と2本の基礎金物bを最初の柱1と同様にボルトで固定する。続いて、図21に示すように、新規の梁12を新規の柱11の上部に固定する。続いて、図22に示すように、太陽光発電パネルeの金属フレームfと最初の梁12との間に新規の桁13を上開口部(図中の矢印q)の方向から挿入し最初の桁3に並べて設置し梁8に固定する。
一般的にはその架台は金属か希に、FRPで作られ耐久性はあるが高価であり、地産地消できない材料である。この架台を、日本各地で容易に調達できる木材(間伐材も可)で制作できれば、コストも抑えることができ、その材料の調達から組立までの地域雇用も生まれる。しかし屋外設置であるため、木材は雨雪により腐朽し、太陽光発電パネルの耐用年数が来る以前に木製架台取替の必要性が生じるが、その時は上部の太陽光発電パネルを撤去し再取付し、さらに電気工事も必要となり、木製架台は金属架台より安価ではないという欠点があったが、上部の太陽光発電パネルをそのままに下部の架台のみ交換できるという本発明は架台制作が安価で出来、日本各地での太陽光発電普及とともに国産木材の利用普及にもつながり産業上の利用可能性が大きいと思われる。
2 最初の梁
3 最初の桁
4 最初の方杖
5 木製パッキン
6 桁ズレ防止板
7 実施例1の新規の柱
8 実施例1の新規の梁
9 実施例1の新規の桁
10 実施例1の新規の方杖
11 実施例2の新規の柱
12 実施例2の新規の梁
13 実施例2の新規の桁
14 実施例2の新規の方杖
15 実施例2の取替時の妻側から挿入する桁
a 実施例1の基礎
b 基礎金物
c 穴
d ボルト
e 太陽光発電パネル
f 金属フレーム
g コーキング
h 水切り
i 水切り
j 木製パッキン寸法
k 勾配方向
m 挿入方向
n 挿入方向
q 挿入方向
r 挿入方向
s アングル
t 梁長さ追加寸法
u 溝
GL 地面の表面線
p 実施例2の基礎
Claims (7)
- 上部に太陽光発電パネルを設置する木製架台における架台の取替方法であって、
この架台は、基礎の上にそれぞれ起立させた二本の柱と、これらの柱間に前記太陽光発電パネルの設置勾配に合わせて傾斜させて配置した梁とからなる門型部が形成され、
この門型部の上部に複数の桁を配置してこれら門型部同士が連結される一方、当該桁の上には太陽光発電パネルを取付ける部分を備えているとともに、
柱と梁、柱と桁はそれぞれ方杖で連結固定されており、
これら柱、梁、桁、方杖は全て木製であり、かつ、前記基礎は、最初の柱と取替時の柱を同時に建てることが出来るスペースが上面に確保出来る大きさになっており、
架台の取替時、新規の柱を最初の柱の横に並べて基礎の上面に建て、新規の柱と基礎とを固定して、かつ、新規の梁を新規の柱の上部に固定し、
続いて、太陽光発電パネルの金属フレームと最初の梁との間に新規の桁を上下各開口部の方向からそれぞれ挿入して新規の梁に固定し、
次に、新規の方杖の上部を新規の梁および桁に、下部を新規の柱と固定し、
太陽光発電パネルを取り付けている金属フレームと最初の桁とを外し、新規の桁と金属フレームを固定した後に、
既存の、桁、梁、柱を順次解体撤去することによって、木製架台の全体あるいは部分を何度でも取替出来るようにしたことを特徴とする木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法。 - 基礎を作るとき、最初の柱および新規の柱の2本の柱を基礎に固定できる位置に位置決め用の基礎金物を4本埋め込み、2本の基礎金物の穴にボルトを通して柱と基礎を固定することを特徴とする請求項1記載の木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法。
- 柱の下部を基礎に固定する一方、取替時の新規の桁の巾寸法だけ最初の梁より上下共に長くした新規の梁を新規の柱の上部に固定することを特徴とする請求項1または2記載の木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法。
- 最初の架台の方杖を取り外す場合に、取替用の新規の方杖を仮の方杖として取替工事に差し障りのない最初の架台部分に仮止めしておき、架台の安全を確保する一方、
仮止めしていた方杖を外し、新規の方杖として、上部は新規の梁、桁に、下部は新規の柱と固定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法。 - 新規の方杖を固定した後、太陽光発電パネルを取り付けている金属フレームと最初の桁との接合金物を外し、外した金物で、新規の桁と金属フレームを固定する時、接合金物の脱着を1個ずつ行い、太陽光発電パネルの落下を防ぐことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法。
- 妻側から挿入する新規の桁の桁背寸法を新規の桁より所定寸法だけ小さくして作り、架台の妻側から差込み、最初の桁に並べて設置し、新規の梁と新規の桁の間に前記所定寸法の厚さの木製パッキンを置き、新規の桁と新規の梁を固定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法。
- 下部の架台構造物を雪や雨による錆や腐敗から守るために、太陽光発電パネルの金属フレームの上部先端および桁の木口に水切りを取り付け、太陽光発電パネル同士の接合部分にコーキング処理を施して、防水屋根の機能を持たせることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の木製の太陽光発電パネル架台の架台取替方法。
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