JP5800057B2 - 液冷用配管装置及び冷却装置 - Google Patents

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Description

この発明は、密閉状態にある液冷用配管装置内の液冷配管において温度変化に伴い発生する圧力の変化を抑制する構造、また、液冷用配管装置を用いた冷却装置及び電子機器装置に関するものである。
従来、冷却装置に搭載された液冷用配管装置は、保管する時などに冷却装置から取り外すと、液冷電子機器内の液冷配管が密閉状態になる。密閉状態にある液冷用配管装置は温度変化を受けると液冷用配管装置の内部に遮蔽された冷却液の密度変化に伴ない発生する圧力変化で変形するおそれがある。
特許文献1には、筐体が冷えたときに生じる筐体内の負圧をシリンダ内のピストンにより緩和する圧力緩和装置が記載されている。特許文献2には、リザーブタンク内を仕切る仕切り部材やリザーブタンク内に袋体を有する水冷式冷却装置が記載されている。特許文献3には、密封されたリザーブタンク内にボールを封入したものが記載されている。なお、特許文献4及び特許文献5には、筐体に基板(カード)などの電子機器を固定する固定具であるリテーナ(リテイナ)が記載されている。
特開2001−254829号公報(第1図) 特開2007−107767号公報(第1図、第3図) 特開2003−286847号公報(第3図) 特開平5−152号公報(第1図) 特開平8−181470号公報(第1図、第2図)
従来の液冷用配管装置の液冷配管は冷却性能の向上を優先するため、肉厚を薄くする必要があり構造的には剛性が上げられない。そこで従来は、保管する時などに冷却装置から取り外したときに生じる圧力変化に対しリリーフバルブなどの圧力変化を抑制する外部インターフェースを設けるか、予め圧力変化の原因となる冷却液を除去する作業を行っている。しかし、冷却液の除去を行った場合、改めて液冷用配管装置を利用する時には冷却液を液冷用配管装置に充填する必要がある。この充填が不十分であると液冷用配管装置内の液冷配管に気体が残留し液冷電子機器の冷却性能の低下及び脈動などによる破損するおそれがあるという課題がある。一方で、冷却液の除去、充填作業を省くために、液冷用配管装置にリリーフバルブなどの外部インターフェースを設ける場合には、アクセス性の良い実装スペースが必要となってしまうため液冷用配管装置により冷却される電子機器の実装スペースが狭くなるという課題がある。
なお、引用文献1に記載の圧力緩和装置は、冷却液を充填した液冷配管に関するものではない。また、引用文献2及び3は、冷却水のリザーブタンク内の圧力に関するものである。引用文献2に記載の水冷式冷却装置は、リザーブタンクの傾きによる問題を解決するものであり、上記課題を解決するものではない。同じく、引用文献2に記載のものは、冷却水量の変化による影響を緩和するものであり、上記課題を解決するものではない。さらに、特許文献4及び特許文献5には、固定具であるリテーナ(リテイナ)により筐体に固定された基板(カード)などの電子機器を冷却する記載がない。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、圧力変化に対処するリリーフバルブ等の特別な外部インターフェースを設けず、冷却液の除去、充填作業を不要にし、液冷用配管装置、冷却装置及び電子機器装置の利用停止、利用再開時の冷却液除去・充填作業時間が要らない簡易な圧力変化抑制構造を有する液冷用配管装置、冷却装置及び電子機器装置の提供を目的とする。
この発明に係る液冷用配管装置は、筐体と、前記筐体の内部に設けられ、外部から冷却液が流入する流入側流路、前記筐体の内部に設けられ、外部へ冷却液を流出させる流出側流路、及び一端が前記流入側流路に接続され、他端が前記流出側流路に接続されて、冷却液の循環時に一端側から他端側に冷却液が流れる熱交換流路により構成される液冷配管と、前記流入側流路と前記筐体の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流入弁と、前記流出側流路と前記筐体の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流出弁と、前記熱交換流路の前記一端が接続する箇所に対して前記流入弁が存在する側とは反対側の前記流入側流路に連通する開口を有するキャビティ部と、前記キャビティ部の内部に配置され、又は、前記キャビティ部の内部を仕切り、前記流入弁及び前記流出弁の遮蔽時における前記液冷配管内部に密閉された冷却液の膨張及び収縮による内圧変化を補償する圧力変化抑制部材と、前記圧力変化抑制部材を保持する部材保持機構とを備えるようにしたものである。
この発明に係る冷却装置は、発熱物体を載置した上記の液冷用配管装置と、冷却液を送り出すポンプ部と、前記流入弁に接続され前記ポンプ部からの冷却液を前記流入側流路に送る送出配管と、前記流出弁に接続され、前記流出側流路から排出される冷却液を受入れる受入配管と、この受入配管に排出され前記ポンプにより循環させられる冷却液を、所定の温度にする熱交換部とを備えるようにしたものである。
以上のように、この発明によれば、流入弁及び流出弁が閉じられたときに、液冷配管内に密封された冷却液の膨張及び収縮による液冷配管の内圧変化が圧力変化抑制部材によって補償することが可能な液冷用配管装置および冷却装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る電子機器装置の固定筐体(冷却装置)及び筐体(液冷用配管装置)の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電子機器装置の固定筐体(冷却装置)及び筐体(液冷用配管装置)の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る冷却装置の固定筐体による筐体固定説明図である。 この発明の実施の形態1に係る液冷用配管装置の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る液冷用配管装置内の液冷配管の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る液冷用配管装置の構成図である。 この発明の原理に係る密閉配管モデルに充填された気体モデルの温度変化による影響の説明図である。 この発明の実施の形態2に係る液冷用配管装置の構成図である。 この発明の実施の形態3に係る液冷用配管装置の構成図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1〜7を用いて説明する。図1(a)は液冷用配管装置を取り付けていない状態の冷却装置の構成図、図1(b)は液冷用配管装置の構成図、図3(a)はリテイナを装着した液冷用配管装置の構成図、図3(b)は固定筐体のガイドシャーシに筐体を固定した状態を示す図、図5(a)(b)は、液冷用配管装置内の液冷配管の構成図、図6(a)は液冷用配管装置の構成図、図6(b)は液冷用配管装置のキャビティ部の拡大図、図6(c)はダイヤフラムの概観図、図7(a)は密閉配管モデルに充填された気体モデルの温度変化による影響の示す図、図7(b)は密閉配管モデルに充填された気体モデルの温度変化による影響を気体モデルで緩和している状態を示す図である。
図1〜7において、1は液冷用配管装置を構成する平板状の筐体、2は筐体1に載置される高周波モジュールやアクティブ素子などの電子部品が実装された基板である電子機器、3は筐体1を固定し、冷却装置を構成する固定筐体(ラック)であり、複数の筐体1を固定してもよい。4は冷却液を送り出すポンプ部、5は冷却液を所定の温度に収めて前記ポンプ部に送還する熱交換部、6はポンプ部4と熱交換部5とを繋ぐ冷却液循環配管、7は固定筐体3とポンプ部とを繋ぐ送出配管、8は固定筐体3と熱交換部5とを繋ぐ受入配管、9は固定筐体3の内部に設けられ、送出配管7と連通する送出配管、10は固定筐体3の内部に設けられ、受入配管8と連通する受入配管、11は筐体1の内部に設けられた液冷配管であり、内部を流れる冷却液の圧力に耐えるために円筒状の管が理想的であるが、これに限るものではない。12は液冷配管11に接続され、筐体1の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う筒状の流入弁、13は液冷配管11に接続され、筐体1の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う筒状の流出弁、14は筐体1の内部に設けられた送出配管9と連通し、筐体1の流入弁12が挿入される送出側挿入口、15は筐体1の内部に設けられた配管10と連通し、筐体1の流出弁13が挿入される受入側挿入口である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
ここで、流入弁12は、送出側挿入口14に挿入されたときに弁を開き、液冷配管11と送出配管9とを連通させるものであり、流入弁12が送出側挿入口14から取り外されたときは弁を閉じて、液冷配管11を密封させるものである。送出側挿入口14は、流入弁12が取り外されたときに送出側挿入口14も閉じるような構造(弁)にするとよい。同じく、流出弁13は、受入側挿入口15に挿入されたときに弁を開き、液冷配管11と受入配管10とを連通させるものであり、流出弁13が受入側挿入口15から取り外されたときは弁を閉じて、液冷配管11を密封させるものである。受入側挿入口15は、流出弁13が取り外されたときに受入側挿入口15も閉じるような構造(弁)にするとよい。さらに、流入弁12は、送出側挿入口14へ挿入する部材を送出側挿入口14との間に設けた別構造の部材でもよい。その場合は、流入弁12は送出側挿入口14に挿入される部分が無くてもよい。同じく、流出弁13は、受入側挿入口15へ挿入する部材を受入側挿入口15との間に設けた別構造の部材でもよい。その場合は、流出弁13は受入側挿入口15に挿入される部分が無くてもよい。
図1〜7において、1aは筐体1上に形成された電子機器2を載置するエリアである電子機器載置部、16は固定筐体3に形成された筐体1をスライドさせて挿入され、支持するガイドシャーシであり、ガイドシャーシ16は、図面の簡略化のために、図3のみに記載しており、他の図面では省略しているが、固定筐体3が筐体1を支持している状態では、ガイドシャーシ16が介在しているものとする。17はガイドシャーシ16に挿入された筐体1を固定する固定具であるリテイナである。ガイドシャーシ16も筐体1を固定する固定具であるといえる。18は筐体1の隅部分に配置され、液冷配管11に連通する開口を有するキャビティ部、なお、キャビティ部18の液冷配管11と連通する開口は、筐体1側に形成された突起部18a、突起部18bにより構成される。また、キャビティ部18には、圧力変化抑制部材がキャビティ部18の内部に配置、又は、キャビティ部18の内部を仕切るように設けられている。さらに、キャビティ部18は、筐体1の隅部に形成する必要はないが、隅部にキャビティ部18を形成することで、コンパクトな液冷用配管筐体を得ることができる。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図1〜7において、19は流入弁12により筐体1の外部に対する遮蔽と開放され、外部から冷却液が流入する流入側流路、20は流出弁13により筐体1の外部に対する遮蔽と開放され、外部へ冷却液を流出させる流出側流路、21は一端が流入側流路19に接続され、他端が流出側流路20に接続されて、冷却液の循環時に一端側から他端側に冷却液が流れるメアンダ(meander:蛇行、ジグザグ)状に曲がった配管で構成される熱交換流路、22は一端が流入側流路19に接続され、他端が流出側流路20に接続されて、冷却液の循環時に一端側から他端側に冷却液が流れる複数の熱交換流路である。液冷配管11は、流入側流路19,熱交換流路21(熱交換流路22),流出側流路20から構成される。なお、本願の図面においては、流入側流路19,熱交換流路21(熱交換流路22),流出側流路20を簡略化して、液冷配管11のみ点線で示している場合がある。なお、筐体1の内部に設けられ、外部から冷却液が流入する流入側流路19に対向して設けられ、外部へ冷却液を流出させる流出側流路20との間に熱交換流路21(熱交換流路22)を配することで、コンパクトな筐体1を得ることできるだけでなく、載置する電子機器の面積を大きくすることができる。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
図1〜7において、23は筐体1の突起部18a及び突起部18bに取り付けることで内部にキャビティ部18が設けられるキャビティ用筐体、24はキャビティ用筐体を筐体1に固定するネジ、25は圧力変化抑制部材であり、突起部18a及び突起部18bとキャビティ用筐体23との間に挟み込まれ、四隅にネジ24を通すネジ穴が開けられた弾性膜であるダイヤフラム、26は密閉配管モデル、27は密閉配管モデル26と同じ材質、同じ径の密閉配管モデル、28は密閉配管モデル26や密閉配管モデル27に充填される液体モデル、29は密閉配管モデル27内の気体モデル、30は密閉配管モデル27の内部に形成され、気体モデル29が封入された弾性体モデルである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
実施の形態1に係る液冷用配管装置,冷却装置,電子機器装置の相互の関係は、液冷用配管装置が固定筐体3に固定されたものが冷却装置であり、液冷用配管装置が固定筐体3に固定され、冷却配管により冷却される電子機器2を有するものが電子機器装置である。このように、液冷用配管装置,冷却装置,電子機器装置は密接に関連しあっているので、実施の形態を分けずにまとめて説明する。そこで、便宜上、本願の実施に形態では、電子機器2が載置された液冷用配管装置を液冷用配管装置と称する場合や電子機器2を有する冷却装置を冷却装置とする場合がある。これらの状態とは逆に、液冷用配管装置が固定筐体3に固定されていないものを冷却装置と称し、液冷用配管装置が固定筐体3に固定されていないものや電子機器2を有していないものを電子機器装置と称する場合もある。
以下、詳細構成や動作について説明する。図1(a)に記載の液冷用配管装置を取り付けていない状態の冷却装置に、図1(b)に記載の電子機器2が載置された液冷用配管装置を取り付けることで、実施の形態1に係る電子機器装置が構成されている(図2)。ここで、液冷用配管装置の筐体1は、図3(a)に示すように、リテイナ17が表面に設けられており、この状態で、筐体1は固定筐体3の内部に設けられたガイドシャーシ16に挿入して、流入弁12を送出側挿入口14に、流出弁13を受入側挿入口15に、嵌合させて、筐体1をリテイナ17によりガイドシャーシ16に固定する。図3(b)は、筐体1をガイドシャーシ16に挿入して、リテイナ17で固定した状態を挿入方向に対して垂直方向から見た断面図(一つのガイドシャーシ16付近)である。リテイナ17は、図3(b)のように、矢印方向にガイドシャーシ16と筐体1とを押し付けるものであってもよいし(例えば、特許文献5に記載のもの)、ガイドシャーシ16と筐体1との間に部材の主要部分を介在させずに、筐体1をガイドシャーシ16に固定するものであってもよい(例えば、特許文献4に記載のもの)。なお、ガイドシャーシ16への筐体1の挿入で、筐体1が固定できる場合は、リテイナ17が不要な場合もある。
ガイドシャーシ16及びリテイナ17を使った固定筐体3への筐体1の固定方法を説明したが、電子機器2を同様の構造で固定筐体3に固定してもよい。このとき、筐体1へ電子機器2を重ねて、ガイドシャーシに挿入する場合と、固定筐体3へ筐体1と電子機器2とを別に挿入する場合が代表例として考えられる。いずれの場合も、電子機器載置部1aと電子機器2の熱を発する部分(発熱部分)とが接触しているか、接触していない場合でも、少なくとも、電子機器2の発熱部分が筐体1に内蔵された液冷配管11(特に、熱交換流路21又は熱交換流路22)により冷却されている。別の部材を介在させるなどが考えられる。
前者であれば、ガイドシャーシ16の大きさを筐体1と電子機器2とを重ね合わせた厚みに対応した寸法にすればよい。リテイナに関しても、リテイナ17に関して説明した内容と同様である。この場合のガイドシャーシ16は、筐体1の固定具(第1の固定具)でもあり、電子機器2の固定具(第1の固定具)でもあるので、第1の固定具と第1の固定具とは一体であると解釈できる。よって、筐体1及び電子機器2を共に固定筐体3に固定する機能がガイドシャーシ16(リテイナ17併用の場合を含む)にあるといえる。また、前述のように、少なくとも、電子機器2の発熱部分が筐体1に内蔵された液冷配管11(特に、熱交換流路21又は熱交換流路22)により冷却されておれば、筐体1と電子機器2との固定されている端部は、互いに接触している必要はないが、このときは、ガイドシャーシ16により筐体1を固定し、電子機器2の固定具(第2の固定具)であるガイドシャーシ(図示は省略)を別途、固定筐体3に設けて、電子機器2を固定すればよい。なお、別途、設ける電子機器2の固定具であるガイドシャーシは、リテイナと組み合わせてもよいが、ガイドシャーシへの電子機器2の挿入で、電子機器2が固定できる場合は、リテイナが不要な場合もある。さらに、筐体1固定用のガイドシャーシ16と電子機器2固定用のガイドシャーシとをリテイナ17でまとめて固定してもよい。
続いて、後者(固定筐体3へ筐体1と電子機器2とを別に挿入する場合)であれば、ガイドシャーシ16は、筐体1の固定具(第1の固定具)あり、電子機器2の固定具(第2の固定具)であるガイドシャーシ(図示は省略)を別途、固定筐体3に設けて、電子機器2を固定する必要がある。このときは、固定筐体3へ挿入後の筐体1と電子機器2とが距離が離れすぎないことが前提条件となるが、固定筐体3へ挿入後の筐体1と電子機器2とが距離が離れていても、少なくとも、電子機器2の熱を発する部分(発熱部分)が筐体1に内蔵された液冷配管11(特に、熱交換流路21又は熱交換流路22)により冷却されておればよい。また、前者と同様に、別途、設ける電子機器2の固定具であるガイドシャーシは、リテイナと組み合わせてもよいが、ガイドシャーシへの電子機器2の挿入で、電子機器2が固定できる場合は、リテイナが不要な場合もある。さらに、筐体1固定用のガイドシャーシ16と電子機器2固定用のガイドシャーシとをリテイナ17でまとめて固定してもよい。
図2に記載の電子機器装置の動作は、冷却液の循環サイクルと電子機器2の冷却プロセスからなる。冷却液の循環サイクルは、次の通りある。液冷配管11に冷却液を循環させて、熱交換流路22(熱交換流路22)付近の発熱物体(電子機器2)を冷却するため、ポンプ部4から冷却液を送出配管7及び送出配管9に送り出し、流入弁12に接続された液冷配管11(流入側流路19)に冷却液を送る。液冷配管11に送られた冷却液は、液冷配管11(流出側流路20)に接続された流出弁13を介して冷却液を受入配管10及び受入配管8へ排出される(送られる)。熱交換部5は、受入配管8が流出側流路20から受け取った冷却液を所定の温度に収めてポンプ部4に冷却液循環配管6を介して送還する。この冷却液の循環サイクルにより循環する冷却液により、熱を発する発熱物体である電子機器2が冷却されて、所望の動作が実行される。
電子機器2の冷却プロセスを図4及び5を用いて説明する。電子機器2は、図4に示すように、液冷用配管装置の筐体1に設けられた電子機器載置部1aに載置されて、冷却される。電子機器載置部1aの背面(内部)には、図5に示すように、液冷配管11を構成する配管のうち、断面が管状の熱交換流路21又は熱交換流路22が配置されている。その流路の配管を通過する冷却液との熱交換より電子機器2が冷却される。この熱交換により温度が上昇した冷却液は、前述の冷却液の循環サイクルにより、熱交換部5において所定の温度に収められ、液冷配管11に戻ってくる。図5(a)は熱交換流路がメアンダ状の熱交換流路21を示しており、図5(b)は熱交換流路が複数本ある熱交換流路21を示している。熱交換流路に関しては、熱交換流路21や熱交換流路22以外にも、熱交換流路21と熱交換流路22とを組み合わせたような形状であるメアンダ状に曲がった複数の配管でもよい。また、一般的に電子部品を搭載した電子機器を冷却する配管であれば、これらのような形状である必要はないが、熱交換流路の断面積は、流入側流路19及び流出側流路20との接続部分の配管断面積が流入側流路19及び流出側流路20よりも小さい方が、流量,圧損特性に対して冷却効率がよい。図5(b)の形状において、熱交換流路22における各流路の冷却性能の均一化が図れる。
ここでは、電子機器2の冷却プロセスの主体である液冷用配管装置の詳細構成、特に、流入弁12と流出弁13とが閉じ、冷却液が冷却配管11内に密封されている状態での冷却液の体積が変化したときに、冷却配管11の内圧を補償する構成に関して説明する。まず、液冷配管11内に、冷却液が密封された状態を説明する。筐体1の内部に設けられ、液冷用配管装置にとり外部である送出配管9から冷却液が流入する流入側流路19に接続され、流入側流路19と筐体1の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流入弁12が閉じられ、さらに、流入側流路19に対向して設けられ、液冷用配管装置にとり外部である受入配管10へ冷却液を流出させる流出側流路20に接続され、流出側流路20と筐体1の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流出弁13が閉じられたときに、図4や図6(a)に記載の液冷用配管装置(電子機器2載置状態を示しているがこれに限るものではない。)のように、液冷配管11内に、冷却液が密封された状態になる。
次に、筐体1の隅部分に配置され、流入側流路19に連通し、流入弁12と対向して開口が配置されるキャビティ部18が、液冷配管11内に、密封された冷却液の体積変化による液冷配管11の内圧変化を吸収するものである。図6(b)に記載のように、キャビティ部18の内部を分断して仕切る圧力変化抑制部材であるダイヤフラム25(ダイヤフラム25の形状を図6(c)に記す。)が突起部18a,18bとキャビティ用筐体23との間に配置され、ネジ24にて固定されている。すなわち、このダイヤフラム25を保持する部材保持機構は、突起部18a及び突起部18bにより形成された開口又はその周辺,キャビティ用筐体23,ネジ24のいずれか、若しくは、全てといえる。そして、流入弁12及び流出弁13の遮蔽時における内部に密閉された冷却液の膨張及び収縮による密閉配管状態である液冷配管11の内圧変化がダイヤフラム25によって補償される。なお、キャビティ部18(筐体1)の開口は、筐体1の隅部分に配置され、流出側流路20に連通し、流出弁13と対向して配置してもよい。
ここで、圧力変化抑制部材が配管の内圧を補償する原理を液体モデル28、気体モデル29、弾性体モデル30と図7を用いて説明する。温度変化による密閉配管の変形するおそれを低減するためには、密閉配管内の体積を一定に保つ必要がある。液体は圧力によって体積(密度)は殆ど変化しないが、気体は圧力によって反比例的に体積(密度)が変化する。このため、液冷配管11内の冷却液の温度変化に伴う密度変化を抑制し液冷配管内の体積変化させないための圧力は液体単体より、液体と気体の混合体の方が大幅に小さい。以下に詳細を述べる。
Figure 0005800057
Figure 0005800057
図7(a)及び(b)に、従来および本願に係る2次元モデルを描く。図7(a)は密閉配管モデル26内に冷却液である液体モデル28のみがある従来の液冷配管構造の断面図、図7(b)は密閉配管モデル27内に冷却液である液体モデル28だけでなく気体モデル29を内包する弾性体モデル30が配置された本願に係る構造である。なお、液体の圧力・温度に応じた密度変化は数式「数1」(出典:日本機械学会誌 第60巻465号 208頁 昭和32(1957)年10月)等で近似される。また、質量が一定の場合、理想気体の圧力・温度・体積の状態は数式「数2」の関係で定数になることが分かっている。
図7(a)において、密閉配管モデル26の容積が変化しない場合、液体モデル28に温度変化が生じると、密度を一定に保つため数式「数1」に基づいて圧力が変化する(ステップ2)。この圧力変化を密閉配管モデル26が許容できない場合は、密閉配管モデル26に変形が生じる(ステップ3)。
図7(b)において、本願に係る構造では液体モデル28の密度変化、すなわち密閉配管モデル27における液体モデル28の体積変化(ステップ2)を、気体モデル29を内包する弾性体モデル30の体積変化で補うため、密閉配管モデル27への圧力変化が大幅に抑制され、密閉配管モデル26では耐えられなかった液体モデル28の体積変化に対しても、密閉配管モデル27で生じる変形は無視できる程度に抑えられる可能性が高まる(ステップ3)。この時の圧力変化量は数式「数1」に応じて変化した体積変化量を数式「数2」に代入することにより求めることができる。
このような原理をふまえて、実施の形態1に係る液冷用配管筐体の説明を図6(b)により行う。キャビティ部18用のスペースを持つキャビティ用筐体23を液冷配管11とキャビティ部18とが連通するように筐体1にネジ24で締結する。この時に、キャビティ用筐体23と液冷配管11の間に合成ゴムやウレタンなどを素材とするダイヤフラム25を挟み込む。このダイヤフラム25が液冷配管11内の冷却液とキャビティ用筐体23内のキャビティ部18を分断して、キャビティ用筐体23よりのキャビティ部18に気体室が設けられる。冷却液の温度が上昇すると、冷却液の体積が増えその体積変化を吸収するためキャビティ部18内の気体室の容積が小さくなるようダイヤフラム25が図6(b)では上側の矢印方向に変形する。また、冷却液の温度が下降した時は、冷却液の体積が減り、この体積変化を吸収するためキャビティ部18内の気体室の容積を大きくなるようダイヤフラム25が図6(b)では下側の矢印方向に変形する。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について図8を用いて説明する。実施の形態1では、圧力変化抑制部材にダイヤフラム25を用いた液冷用配管装置、冷却装置及び電子機器装置を説明したが、この実施の形態2では、圧力変化抑制部材に内部に気体が充填された弾性体である風船型弾性体(ボール型弾性体)を用いて、数式2「数2」における圧力のバランスにおいて、ダイヤフラム25の弾性の影響がより強く出ず、圧力変化の抑制効果がより大きい圧力変化抑制部材を有する液冷用配管装置、冷却装置及び電子機器装置を説明する。なお、実施の形態1と同様の部分は説明を省略する。図8(a)は液冷用配管装置の構成図(断面図のため、風船型弾性体が輪切り状になりの内部の気体室が見えている状態)、図8(b)は液冷用配管装置のキャビティ部の拡大図(断面図のため、風船型弾性体が輪切り状になりの内部の気体室が見えている状態)である。
図8において、31はキャビティ部18を封止する蓋であり、キャビティ部18(筐体1)の第2の開口に取り付けられるキャビティ用蓋、32はキャビティ用蓋31と筐体1との間のパッキンであるキャビティ用O−リング、33はキャビティ用蓋31を筐体1に固定するネジ、34は圧力変化抑制部材であり、突起部18a及び突起部18bとキャビティ用蓋31との間に挟み込まれ、内部に気体が充填された弾性体である風船型弾性体である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
また、実施の形態2と後述の実施の形態3においては、キャビティ部18は、キャビティ用筐体23を筐体1に取り付けることで形成されるものではなく、筐体1の隅に配置され、液冷配管11に連通する開口を有する筒状の空間をキャビティ用蓋31により蓋をすることによって形成されるものを用いて説明を行う。この場合のキャビティ部18(筐体1)の開口は、突起部18a,突起部18bにより形成されるもの(第1の開口)と外部と連通する第2の開口とを有する。もちろん、実施の形態1と同じ構成のキャビティ部18を実施の形態2と後述の実施の形態3に適用してもよいし、実施の形態2と後述の実施の形態3と同じ構成のキャビティ部18を実施の形態1に適用してもよい。
なお、実施の形態1と同じ構成のキャビティ部18を実施の形態2と後述の実施の形態3に適用する場合は、キャビティ部18(筐体1)の第2の開口に相当するものをキャビティ筐体23に形成してもよいし、形成せずに、キャビティ筐体23の筐体1からの取り外しで、第2の開口の機能を満たしてもよい。つまり、キャビティ部18は、筐体1から着脱自在に形成されてもよいし、筐体1と一体であってもよい。筐体1から着脱自在の場合は、キャビティ部18の筐体1への装着により、機構である圧力変化抑制部材をキャビティ部18の内部に保持する機構であるといえる。また、実施の形態2と後述の実施の形態3に適用する場合は、実施の形態1においても同様であるが、キャビティ筐体23を筐体1に接続して、キャビティ部18を形成するので、キャビティ筐体23の寸法を変更することにより、気体室の容積も変更することが可能である。
冷却液が液冷配管11内に密封された状態以降について説明する。それ以前の説明は、実施の形態1と同じである。図8(b)に記載のように、キャビティ部18の内部に圧力変化抑制部材である風船型弾性体34がネジ33にて筐体1に固定されたキャビティ用蓋31と突起部18a,18bとの間に配置されている。すなわち、この風船型弾性体34を保持する部材保持機構は、突起部18a及び突起部18bにより形成された開口又はその周辺,キャビティ用蓋31,ネジ24のいずれか、若しくは、全てといえる。そして、流入弁12及び流出弁13の遮蔽時における内部に密閉された冷却液の膨張及び収縮による密閉配管状態である液冷配管11の内圧変化が風船型弾性体34によって補償される。なお、キャビティ部18(筐体1)の開口は、筐体1の隅部分に配置され、流出側流路20に連通し、流出弁13と対向して配置してもよい。
実施の形態2と実施の形態1との違いは、圧力変化抑制部材である風船型弾性体34の内部が、気体室となっている点である。このため、風船型弾性体34の外部であるキャビティ部18内には、冷却液が充填されている状態、かつ、圧が掛かるので、キャビティ用O−リング32によるシーリングは重要である。さらに、圧力変化抑制部材である風船型弾性体34の外形が変形するので、気体室の容積を変更する変更代(しろ)を広くすることが可能であるという点である。詳しくは、キャビティ部18の容積を大きく取り、それに対応する寸法の風船型弾性体34を用いることにより、風船型弾性体34の容積・表面積ともに変形量を大きくすることができる。つまり、気体室の大きさの変動幅を大きくすることができる。一方、実施の形態1に係るダイヤフラム25では、キャビティ部18の容積を大きく取ったとして、気体室の大きさの変動幅は、ダイヤフラム25の面積に左右されるので、許容範囲が狭い。
キャビティ部18用のスペースを持つ筐体1の内部に液冷配管11と連通する開口を有する筒状のキャビティ部18をキャビティ用蓋31により蓋をしてネジ33にて筐体1に締結する。この時に、キャビティ部18が内包した合成ゴムやウレタンなどを素材とする風船型弾性体34を配置する。風船型弾性体34は液冷配管11内の流れを妨げないよう、突起部18a,突起部18bによって区切られた領域(キャビティ部18)に設置する。風船型弾性体34は液冷配管11内の冷却液の状態によって絶えず変形し劣化していくため定期的に交換が必要となる。側板33は液冷配管11からの冷却液の漏れが防げるようキャビティ用O−リング32を有する。冷却液の温度が上昇した時は冷却液の密度が減り体積が増え、その体積膨張を吸収する形で風船型弾性体34が収縮し(図8(b)の矢印では、風船型弾性体34の内側に向かう方向に収縮)、温度が下降した時は逆に冷却液の密度が上がり体積が収縮し、その体積変化を吸収する形で風船型弾性体34が膨張(図8(b)の矢印では、風船型弾性体34の外側に向かう方向に膨張)することにより液冷配管11内の圧力の変化を抑制する。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3について図9を用いて説明する。実施の形態2では、圧力変化抑制部材に風船型弾性体34を用いた液冷用配管装置、冷却装置及び電子機器装置を説明したが、この実施の形態3では、圧力変化抑制部材に、キャビティ部18の内部を摺動する摺動板を有するピストン構造により、キャビティ部の内部に気体室を形成したものを用いた。よって、実施の形態1及び2で説明した圧力変化抑制部材に対し、摺動板用O−リング39の摺動があるため交換が必要ではあるが、圧力変化抑制部材に弾性体を使用していないので、変形劣化がなく、交換頻度は少なくてよく、信頼性は高い。液冷用配管装置、冷却装置及び電子機器装置を説明する。なお、実施の形態1及び2と同様の部分は説明を省略する。図9(a)は液冷用配管装置の構成図、図8(b)は液冷用配管装置のキャビティ部の拡大図である。図9において、35はキャビティ部18を封止する蓋であり、キャビティ部18(筐体1)の第2の開口に取り付けられるキャビティ用蓋、36はキャビティ用蓋31と筐体1との間のパッキンであるキャビティ用O−リング、37はキャビティ用蓋31を筐体1に固定するネジ、38は圧力変化抑制部材であり、突起部18a及び突起部18bとキャビティ用蓋31との間を摺動可能に配置され、キャビティ部18を分断し、キャビティ用蓋31との間に気体室を形成する摺動板(ピストン板)、39は摺動板38に設けられ、キャビティ部18の気体室と液冷配管11(キャビティ部18の一部を含む)との間のパッキンである摺動板用O−リングである。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
冷却液が液冷配管11内に密封された状態以降について説明する。それ以前の説明は、実施の形態1及び2と同じである。図9(b)に記載のように、キャビティ部18の内部に圧力変化抑制部材である摺動板38が、ネジ37にて筐体1に固定されたキャビティ用蓋35と突起部18a,18bとの間で上下に摺動可能に配置されている。すなわち、摺動板38を保持する部材保持機構は、突起部18a及び突起部18bにより形成された開口又はその周辺,キャビティ用蓋31のいずれか、若しくは、全てといえる。そして、流入弁12及び流出弁13の遮蔽時における内部に密閉された冷却液の膨張及び収縮による密閉配管状態である液冷配管11の内圧変化が摺動板38及びキャビティ部18(この場合、キャビティ部18はシリンダに相当する。)により構成されるピストン構造によって補償される。なお、キャビティ部18(筐体1)の開口は、筐体1の隅部分に配置され、流出側流路20に連通し、流出弁13と対向して配置してもよい。キャビティ部18内には、圧が掛かるので、キャビティ用O−リング35及び摺動板用O−リングによるシーリングは重要である。
実施の形態3と実施の形態1との違いは、圧力変化抑制部材である摺動板38が上下(図9の図面上において)に摺動するので、気体室の容積を変更する変更代(しろ)を広くすることが可能であるという点である。詳しくは、キャビティ部18の上下(図9の図面上において)の長さを長く取ることにより、摺動板38が摺動する距離を大きくすることができる。つまり、気体室の大きさの変動幅を大きくすることができる。一方、実施の形態1に係るダイヤフラム25では、キャビティ部18の上下(図9の図面上において)の長さを長く取ったとして、気体室の大きさの変動幅は、ダイヤフラム25の材質に左右される。
キャビティ部18用のスペースを持つ筐体1の内部に液冷配管11と連通する開口を有する筒状のキャビティ部18をキャビティ用蓋31により蓋をしてネジ33にて筐体1に締結する。この時に、キャビティ部18領域と冷却液領域を分断する摺動板38を配置する。そして、冷却液とキャビティ部18が完全に分断されるよう、摺動板38は摺動板用O−リング39を有する。また、摺動板38の動作領域がある一定範囲を超えないよう、突起部18a,突起部18bを設ける。実施の形態1及び2と同様、冷却液の温度が上昇すると冷却液の体積が大きくなるため、その体積変化を吸収するよう、キャビティ部18の体積が小さくなる方向に摺動板38が移動する(図9(b)では上側の矢印方向に移動する)。一方、冷却液の温度が下降すると冷却液の体積は小さくなるため、その体積変化を吸収するように、キャビティ部18の体積が大きくなる方向に摺動板38が移動する(図9(b)では下側の矢印方向に移動する)。
1・・筐体、1a・・電子機器載置部、2・・電子機器、3・・固定筐体(ラック)、4・・ポンプ部、5・・熱交換部、6・・冷却液循環配管、7・・送出配管、8・・受入配管、9・・送出配管、10・・受入配管、11・・液冷配管、12・・流入弁、13・・流出弁、14・・送出側挿入口、15・・受入側挿入口、16・・ガイドシャーシ、17・・リテイナ、18・・キャビティ部、18a・・突起部、18b・・突起部、19・・流入側流路、20・・流出側流路、21・・熱交換流路(メアンダ状)、22・・複数の熱交換流路、23・・キャビティ用筐体、24・・ネジ、25・・ダイヤフラム、26・・密閉配管モデル、27・・密閉配管モデル、28・・液体モデル、29・・気体モデル、30・・弾性体モデル、31・・キャビティ用蓋、32・・キャビティ用O−リング、33・・ネジ、34・・風船型弾性体、35・・キャビティ用蓋、36・・キャビティ用O−リング、37・・ネジ、38・・摺動板、39・・摺動板用O−リング。

Claims (8)

  1. 筐体と、前記筐体の内部に設けられ、外部から冷却液が流入する流入側流路、前記筐体の内部に設けられ、外部へ冷却液を流出させる流出側流路、及び一端が前記流入側流路に接続され、他端が前記流出側流路に接続されて、冷却液の循環時に一端側から他端側に冷却液が流れる熱交換流路により構成される液冷配管と、前記流入側流路と前記筐体の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流入弁と、前記流出側流路と前記筐体の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流出弁と、前記熱交換流路の前記一端が接続する箇所に対して前記流入弁が存在する側とは反対側の前記流入側流路に連通する開口を有するキャビティ部と、前記キャビティ部の内部に配置され、又は、前記キャビティ部の内部を仕切り、前記流入弁及び前記流出弁の遮蔽時における前記液冷配管内部に密閉された冷却液の膨張及び収縮による内圧変化を補償する圧力変化抑制部材と、前記圧力変化抑制部材を保持する部材保持機構とを備えた液冷用配管装置。
  2. 筐体と、前記筐体の内部に設けられ、外部から冷却液が流入する流入側流路、前記筐体の内部に設けられ、外部へ冷却液を流出させる流出側流路、及び一端が前記流入側流路に接続され、他端が前記流出側流路に接続されて、冷却液の循環時に一端側から他端側に冷却液が流れる熱交換流路により構成される液冷配管と、前記流入側流路と前記筐体の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流入弁と、前記流出側流路と前記筐体の外部に対する遮蔽と開放とを弁の開閉により行う流出弁と、前記熱交換流路の前記一端が接続する箇所に対して前記流出弁が存在する側とは反対側の前記流出側流路に連通する開口を有するキャビティ部と、前記キャビティ部の内部に配置され、又は、前記キャビティ部の内部を仕切り、前記流入弁及び前記流出弁の遮蔽時における前記液冷配管内部に密閉された冷却液の膨張及び収縮による内圧変化を補償する圧力変化抑制部材と、前記圧力変化抑制部材を保持する部材保持機構とを備えた液冷用配管装置。
  3. 前記筐体は板面が略長方形の平板状であり、前記流入側経路及び前記流出側経路は、前記筐体の対向する2つの側面に沿って配置され、前記熱交換流路は、前記流入側流路と前記流出側流路との間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液冷用配管装置。
  4. 前記筐体は板面が略長方形の平板状であり、前記流入側経路及び前記流出側経路は、前記筐体の対向する2つの側面に沿って配置され、前記熱交換流路は、前記流入側流路と前記流出側流路との間に配置され、前記流入弁と前記キャビティ部は、それぞれ前記筐体の前記流入側流路が沿う側面の両端に位置する一方の隅部と他方の隅部とに配置されたことを特徴とする請求項1に記載の液冷用配管装置。
  5. 前記筐体は板面が略長方形の平板状であり、前記流入側経路及び前記流出側経路は、前記筐体の対向する2つの側面に沿って配置され、前記熱交換流路は、前記流入側流路と前記流出側流路との間に配置され、前記流出弁と前記キャビティ部は、それぞれ前記筐体の前記流出側流路が沿う側面の両端に位置する一方の隅部と他方の隅部とに配置されたことを特徴とする請求項2に記載の液冷用配管装置。
  6. 前記筐体は、内部に前記流入側流路、前記流出側流路、前記キャビティ部が配置された部分で、前記液冷配管に冷却液を循環させる冷却装置に固定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液冷用配管装置。
  7. 前記キャビティ部は、前記筐体から着脱自在に形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の液冷用配管装置。
  8. 発熱物体を載置した請求項1〜7のいずれか1項に記載の液冷用配管装置と、冷却液を送り出すポンプ部と、前記流入弁に接続され前記ポンプ部からの冷却液を前記流入側流路に送る送出配管と、前記流出弁に接続され、前記流出側流路から排出される冷却液を受入れる受入配管と、この受入配管に排出され前記ポンプにより循環させられる冷却液を、所定の温度にする熱交換部とを備えた冷却装置。
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