JP5798955B2 - 腐食環境モニタリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主に電気電子装置が設置されている屋内環境を対象に、設置環境中に存在する腐食性ガスによる腐食度合いを測定する装置に係わる。
環境中に所定の期間放置し回収した試験片の腐食度合いを測定することにより、設置環境の電気電子装置に対する腐食性を簡便かつ短期間で精度良く評価する腐食環境モニタリング装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特許文献1には、「金属又はセラミックス又は金属塩を環境雰囲気中に所定期間放置した後、吸着されたガスを分析する。特にNOXは多孔質金属又はセラミックス(遷移金属酸化物)、CO2は多孔質セラミックス(希土類元素酸化物)、SO2は塩化銅、塩化銀などの特定の塩化物が選択的吸着性において優れている。
このような試験片をケースに収容した試験キット、また試験キットを実用化するための試験キット用保護ケース、傘、強制空気送給装置も開示される。」と記載されている。
また、環境測定・評価方法としては、環境の腐食性を定量化するものは特許文献2、特許文献3が、透明基板を通して観察するものは特許文献4がある。
特開平6−117976号公報 特開2011−196985号公報 特開2006−145390号公報 特開2005−181300号公報
電気電子装置では、対象機器を安定に稼動させる目的のために、長期にわたる信頼性が要求されている。また、高速化や省スペース化のために、高密度実装構造が採用され微細配線構造や薄膜めっき構造からなる電気電子部品が数多く搭載されている。
これらの電気電子部品ではわずかな腐食損傷が電気特性または磁気特性を変動させて故障や誤動作の原因となるため、その腐食損傷を抑制することが電気電子装置の信頼性上の課題に挙げられている。環境の腐食性の程度に応じた防食対策を設計および保守に反映させるため、電気電子装置の設置環境の腐食性を、簡便かつ短期間で精度良く評価することが求められている。
上記従来技術の簡易環境雰囲気測定装置では、一つの容器内に複数の試験片を取付け所定の期間暴露することで、各種の腐食性ガスの影響を一度に評価する。大気環境の腐食評価に用いられる金属材料は、銅、銀、アルミニウム、鉄、亜鉛などがIEC規格、ISO規格、ISA規格に示されている。銅、銀、アルミニウム、鉄、亜鉛は、影響度合いは異なるがSO2,NO2,H2Sのいずれの腐食性ガスで腐食することが知られている。
上記従来技術の簡易環境雰囲気測定装置では、金属又はセラミックス又は金属塩を環境雰囲気中に所定期間放置した後、金属又はセラミックス又は金属塩を持帰り、金属表面に吸着されたガスを蛍光X線分析やX線光量分光装置(XPS)などの分析装置を用いて分析する。金属又はセラミックス又は金属塩をその場で分析して、環境の腐食性をその場で定量的に知ることはできないという課題がある。
上記従来技術の簡易環境雰囲気測定装置では、周囲環境から容器内に拡散または流れにより侵入した腐食性ガスは開口部に近接した試験片で消費されるため、開口部から離れた試験片に到達する腐食性ガスの濃度は低下する。容器内の金属試験片の並べ方により、その腐食度合いがばらつく。すなわち開口部から離れて設置した場合、金属試験片の腐食度合いが低下し、本来の環境腐食性を過小評価する課題がある。
また腐食量は金属表面の周囲雰囲気の流れが早いと促進されることも知られている。金属材料の腐食は周囲雰囲気の流れに影響される。暴露した金属表面での周囲雰囲気の流れが実際の対象部品の表面での周囲雰囲気の流れよりも早い場合には、本来の環境腐食性を過大評価する課題がある。反対に暴露した金属表面での周囲雰囲気の流れが実際の対象部品の表面での周囲雰囲気の流れよりも低い場合には、本来の環境腐食性を過小評価する課題がある。
さらに上記従来技術では、一つの試験片に注目した場合、試験片の両端部の腐食度合いが大きく、中央部に向かうに従い腐食度合いが小さくなる傾向が認められる。腐食度合いを中央部近傍の比較的小さい領域を分析した場合、試験片の腐食度合いを過小評価する課題がある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、一つ以上の開口部を有する通路構造と、通路構造の一部の壁面が透明基板上に形成した金属薄膜とを有し、所定期間に渡り被測定環境中に放置した、透明基板上に形成した金属薄膜を、透明基板を通して観察し、金属薄膜の腐食生成物に由来する色調が変化した領域の形状寸法を測定し、環境の腐食性を定量化する腐食環境モニタリング装置を特徴とする。
本発明によれば、電気電子装置の設置環境の腐食性をその場で簡便かつ短期間で精度良く評価できるため、この評価に基づき環境の腐食性の程度に応じた防食対策を設計および保守に反映できる。
本発明による腐食環境モニタリング装置の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の暴露後(第2)の腐食状況を示す図。 本発明による腐食環境モニタリング装置の暴露後(第1)の腐食状況を示す図。 本発明による腐食環境モニタリング装置の暴露後(第3)の腐食状況を示す図。 銅の腐食厚さによる環境腐食性の分類表の一例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 従来発明による腐食環境モニタリング装置の構成図。 本発明による腐食環境モニタリング装置における金属薄膜の腐食速度の流れ方向分布の解析結果。 従来発明による環境モニタリング装置における試験片腐食速度の流れ方向分布の解析結果。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置における金属薄膜の腐食速度の流れ方向分布の解析結果。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置における金属薄膜の腐食速度の流れ方向分布の解析結果。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による環境モニタリング装置の別の構成図の例。 本発明による環境モニタリング装置の別の構成図の例。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
本実施例では、主に電気電子装置の設置環境中に存在する腐食性ガスによる腐食度合いを測定する腐食環境モニタ装置および方法の例を説明する。
図1は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の構成図の例である。図1(a)は側面図、図1(b)は上面図である。
腐食環境モニタリング装置には、透明基板3上に形成した金属薄膜2からなる腐食センサ1が、開口部5を有する通路構造4内の一部の壁面として取付けられている。図1では、腐食センサ1が矩形断面の通路構造4の矩形の開口部5に接する一つの側壁面として構成されている。
腐食センサ1は、金属薄膜2が通路構造側で透明基板3が周囲雰囲気側になるよう、すなわち透明基板3を通して金属薄膜2を周囲雰囲気側から観察できるように取付けられている。
通路構造4は腐食センサ1を外部から触れないよう保護する役割をもつ。通路構造4には、開口部5が一つであり(図1で通路構造の左側)、通路構造の右側には開口部はなく周囲環境から遮断されている。周囲雰囲気中の腐食性物質の流れ6は、開口部に向かってきても開口部から内部に侵入できない。腐食量は金属表面の周囲雰囲気の流れが早いと促進される。
本発明では、通路構造4の開口部近傍の腐食性物質が拡散のみによって腐食性物質の拡散7方向に侵入するため、周囲雰囲気の流れの影響を受けずに、腐食センサ1で腐食性物質による腐食度合いを測定できる。このように、本発明では、腐食の方向が固定されるため、測定のばらつきが少なくなる。
本発明は、周囲環境中の腐食性物質の拡散方向に沿った腐食度合い(腐食生成物の厚さ)を測定し、その腐食生成物の厚さ分布を推定することにより、周囲環境の腐食性を評価する。腐食性物質は、腐食性ガス、飛来海塩、塵埃などがあるが、以下腐食性ガスを代表として述べる。
つぎに、通路構造4内に拡散した開口部5近傍の腐食性物質を腐食センサ1により定量化する方法について述べる。
本発明の特徴は、腐食性ガスの流速影響を除外し、腐食性ガスの拡散方向を限定する通路構造4を採用したことにある。腐食性ガスは、通路構造4の開口部から侵入し、通路構造4内を拡散して腐食センサ1の金属薄膜2に到達する。
図1では、腐食性ガスの拡散を紙面左からの方向に限定して、腐食センサ1上での腐食を制御している。後述の図12に示すように、開口部5からの距離が近い程腐食速度は速いため、金属薄膜2では、開口部5に近い左側ほど腐食量が多い。この挙動は、「硫黄ガス環境での銀の腐食速度の推定」材料と環境第56巻、p265−271(2007)に記載されている。腐食性ガスの発生源から離れるに従い腐食速度が減少することを金属板による実験および解析で求めている。
本発明では、金属薄膜を使用しているため、腐食厚さが薄膜厚さと同じになった領域(透明基板との界面まで金属薄膜が腐食した領域)で腐食の進行は止まる。この領域を透明基板側から金属薄膜を観察すると、金属の色調から腐食生成物の色調に変化していることを確認できる。
図3に腐食性ガスが存在する環境に暴露した腐食環境モニタリング装置の腐食状況を示す。通路構造4側(断面A−A)から観察すると(図3(b))、金属薄膜2の表面は一様に腐食生成物8が形成され変色している。通路構造4の外側から(断面B−B)から観察すると(図3(c))、金属薄膜2は開口部5に近い左側のある領域のみ腐食生成物8が形成され変色している。
通路構造4の外側から観察して変色している領域は、その領域の金属薄膜2が厚さ方向にわたり全て腐食して腐食生成物8が形成されている。腐食生成物8は腐食性ガスに反応しないため、腐食性物質は消費されずに、変色領域のさらに右側にある金属薄膜2の腐食を進行させ、図5に示すように変色領域が右側に拡大する。
なお、図4に示す比較的初期の段階では、通路構造4側(断面A−A)から観察すると金属薄膜2の表面は一様に腐食生成物8が形成され変色している。通路構造の開口部の断面積が小さい場合または通路構造の奥行きが長い場合には開口部側のみが腐食により変色して、奥側は腐食せず金属色が残っていることもある。
一方、通路構造4の外側から(断面B−B)から観察すると腐食生成物8が金属薄膜2の厚さ方向にわたり部分的に腐食しているため全く変色していない。
本発明では、腐食センサ1の腐食による変色領域が右側に拡大して、変色領域の面積、変色領域と未変色領域の境界線の移動量などにより腐食度合いを測定できる。変色した領域の寸法、面積などの形状寸法に対応した腐食厚さの値から、IEC654−4規格、ISO11844−1規格、ISO9223規格、ISA71.04規格に準じて、周囲雰囲気の腐食性を分類する。
図6に示すISA71.04規格では、1か月暴露した銅の腐食厚さにより環境の腐食性を4段階に分類している。その環境の腐食性の程度に応じて防食対策を設計および保守に反映させる。
腐食環境モニタリング装置の構造について説明する。透明基板3上に形成した金属薄膜2からなる腐食センサ1の形状は、通路構造4内での腐食性物質の拡散7の方向を一次元に限定できるため、短冊状が好ましい。
腐食性物質の拡散7の方向に対して腐食生成物厚さの分布を測定できるならば、短冊状試験片の縦横比はいずれでも構わない。また通路構造4内に透明基板3上に形成した金属薄膜2からなる腐食センサ1の長手方向が通路構造4内の腐食性物質の拡散7の方向が拡散する方向と概平行となるように短冊状の腐食センサ1を取付けるのが好ましい。
金属薄膜2としては、電気電子部品材料として多用される上、設置環境調査で使用される銅、銀、金めっき(銅やニッケル下地)が挙げられる。また屋外大気の環境調査で使用される鉄、鉄ニッケル合金、アルミニウム、亜鉛などを用いても良い。通路構造4内には、一種類の腐食センサ1のみ取付ける。
複数のセンサ部を暴露する場合は、図2に示すように複数の通路構造を用意して、一つの通路構造内に一種類の腐食センサ1を取付ける。例えばセンサ部は透明基板上に銅薄膜2a、銀薄膜2b、金めっき(銅やニッケル下地)2cが形成されている。
通路構造4の断面は矩形、円形、多角形で構成される。製作上、後述する腐食度合いの測定上の理由から、形状が簡単である矩形構造が好ましい。また通路構造の材質としては、腐食性ガスが発生しない有機材料が好ましい。また腐食性ガスに不活性な金属材料たとえばステンレスやチタンを使用してもよいが、異種金属接触腐食が発生することもあり絶縁物を介して腐食センサ1と接合する必要がある。
図7は、本実施例の環境モニタリング装置の別の構成図の例である。透明基板上には腐食厚さに対応した目盛9が形成されている。透明基板3を通して観察した金属薄膜2の変色領域(変色と未変色の境界線)を見て、目視によりその場で腐食厚さを測定でき、規格と照合することで環境の腐食性を分類できる。
図8に示すように予め規格の腐食厚さに対応した目盛10、例えば図6に示すISA71.04規格でG1、G2、G3、GXに対応した目盛を形成すれば、直接目視によりその場で規格により環境の腐食性を分類することができる。
実環境での試験では、図9に示すように変色と未変色の境界線が直線にならず湾曲することが確認された。透明基板3上の金属薄膜2と通路構造4の間のすきま11での腐食性ガスの拡散が早いため、すきまに近い金属薄膜2での腐食が進行したためである。金属薄膜2と通路構造4の間のすきま11の影響を除外するためには、壁面から離れた場所での境界線を利用すること、または幅広の通路構造を採用して側面の影響を小さくすることで解決できる。
具体的には、図9に示すように壁面から離れた場所として透明基板幅方向の中央部に目盛線を形成すること、また図10に示すように透明基板上に例えばISA71.04規格でG1、G2、G3、GXの境界に対応した領域のみ中心線沿いに規格の腐食厚さに対応した目盛孔12のあいたシートを覆うことで解決できる。
図11は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例である。透明基板上には撮影装置13を配置して、透明基板を通して観察した金属薄膜の変色領域(変色と未変色の境界線)を撮影する。撮影した金属薄膜の変色領域(変色と未変色の境界線)を処理装置14により二値化することで腐食厚さに換算し、腐食厚さを規格と照合することで環境の腐食性を分類する。境界線の認識方法としては、画像処理方法のほかにフォトトランジスタアレイを用いて境界線を認識するなど、いずれの方法を用いてもよい。
図12は、従来技術の環境モニタリング装置の一例である。図12(a)は側面図、図12(b)は上面図である。例えば、銅、銀、アルミニウム、鉄、鉄ニッケル合金からなる金属試験片15a、15b、15c、15d、15eを保護ケース16に収容したものである。周囲雰囲気の腐食性ガスにより金属試験片15が変色する。
一定期間暴露して回収した金属試験片15の腐食度合いは、所定の領域に対して重量法、蛍光X線による腐食性ガス元素の定量分析法、定電流電解による膜厚測定法により測定される。例えば文献1によれば、各種金属試験片15表面に形成された腐食生成物中の腐食性ガス元素の定量分析結果から、環境中の腐食性ガス濃度を推定できることが報告されている。またIEC654−4規格、ISO11844−1規格、ISO9223規格、ISA71.04規格によれば、一カ月間環境中に暴露した銅板の腐食生成物の厚さから、その環境の腐食性を分類する方法が報告されている。
従来の環境モニタリング装置では、一定期間暴露して回収した金属試験片15の腐食度合いを重量法、蛍光X線による腐食性ガス元素の定量分析法、定電流電解による膜厚測定法により測定するため、現地で腐食度合いを測定することができない。
また従来の環境モニタリング装置では、保護ケース16の開口部5から周囲雰囲気の腐食性ガスが流れまたは拡散により短冊状の金属試験片15に送給される。それぞれの金属試験片15は、腐食性ガスが流れまたは拡散方向に直列に取付けてあるため、上流側の金属試験片で腐食性ガスを消費した場合、下流側の金属試験片に到達する腐食性ガスの濃度は周囲雰囲気に比べて低下する。
したがって、周囲雰囲気から保護ケース16内に導入された腐食性ガスは開口部5に近接した金属試験片(図12では試験片15a)で消費されるため、開口部から離れた金属試験片(図12では試験片15e)に到達する腐食性ガスの濃度が低下する。
後述のように、金属試験片15表面の場所により、生成されている腐食生成物の厚さは数10%異なることが推定される。この腐食環境モニタリング装置で評価された環境の腐食性は、本来の設置環境の腐食性を過小評価してしまう課題がある。
さらに各々の金属試験片15に注目すると、金属試験片の上流側端部では腐食度合いが大きく、同じ金属試験片15上でも下流側では腐食度合いが小さくなる。金属試験片15の腐食度合いは、重量法、蛍光X線による腐食性ガス元素の定量分析法、定電流電解による膜厚測定法により測定される。これらの評価では、金属試験片15全体の平均値、または中心部近傍の比較的腐食度合いの小さい個所での値であるため、金属試験片15の腐食度合いを過小評価する課題がある。
試験片端部から離れるに従い、腐食生成物の厚さが薄くなる。これは金属試験片端部で腐食性物質が消費されるため、中央部に到達する腐食性物質の濃度が低下するためである。この傾向は、流速が遅いほど、また流路構造の断面の幅が狭くなるほど顕著になる。
本発明の腐食環境モニタリング装置では、従来技術で課題となる金属試験片中央部で腐食度合いが小さくなることを利用して腐食を定量化する。すなわち、開口部5を有する通路構造4の一部の壁面が透明基板3上に形成した金属薄膜2からなる腐食センサ1で構成された腐食環境モニタリング装置で、所定期間に渡り被測定環境中に放置して透明基板3上に形成した金属薄膜2を、透明基板3を通して観察し、金属薄膜2の腐食生成物8に由来する色調が変化した領域の形状寸法を測定し、環境の腐食性を定量化している。
流れのある/ない環境での物質の拡散は、移流拡散方程式により定式化できる。Corrosion Science Vol.29, 1179-1187, 1989, The Atmospheric Sulfidation of Silver in a Tubular Corrosion Reactorでは、円管における移流拡散方程式についての記載がある。
これを矩形断面の二次元問題について示す。腐食性物質の濃度をC、腐食性ガスの流れ方向をx軸、それに直交する方向をy軸として、二次元の移流拡散方程式は次式で与えられる。
D・(grad(C))−2・v・(1−y2/H2)・δC/δx=0
矩形断面内の平均流速をvとして、その流速分布を1−y2/H2と仮定する。v=0は流れのない環境となる。境界条件として、
C=Ci (x=0)
δC/δy=0 (y=0)
−D・δC/δy=Vd・C (y=−H/2)
Vdは試験片表面への腐食性ガスの堆積速度である。試験片表面に衝突した腐食性物質のうち、一部の腐食性物質が試験片表面で反応し堆積する。試験片表面への腐食性物質の堆積速度Vdは、この確率を反応確率(試験片表面に衝突した腐食性物質のうち反応する確率)γを用いて以下の式で表わされる。
Vd=γ(Rg・T/(2π・M))0.5
Rgはガス定数、Tは絶対温度、Mは腐食性物質の分子の質量である。
図13に、移流拡散方程式による本発明の腐食環境モニタリング装置での解析結果の一例、上流側端部での腐食速度でもって規格化した結果を示す。銀の試験片(長さ57mm)、通路構造H=10mm、Vd=0.01、V=0m/sとする。腐食速度は、開口部から30mm離れた地点でほぼ0に減少している。本発明では、金属試験片上で拡散方向に沿って腐食速度が低下することを利用しており、周囲雰囲気の腐食性を過小評価することはない。
また図14に、移流拡散方程式による従来技術の環境モニタリング装置での解析結果の一例、上流側端部での腐食速度でもって規格化した結果を示す。銅、銀、アルミニウム、鉄、鉄ニッケル合金に対する反応確率のうち、銀のみ反応確率が求められている。金属試験片が直列に並べられた場合の影響を定性的に調べるため、3mm間隔で5枚配置した各々の銀の試験片(長さ5mm)の腐食速度を、上流側端部での腐食速度で規格化した結果を示す。通路構造H=10mm、Vd=0.01、V=1m/sまたは0m/sする。銀の試験片の腐食速度は、最上流試験片に比べて最下流試験片で60%に減少している。従来技術の環境モニタリング装置では、周囲雰囲気中の腐食速度を過小評価していることになる。
試験片上での腐食速度が低下する傾向は、流速V=1m/sおよび0m/sで認められた。
図15は、本実施例の環境モニタリング装置の別の構成図の例である。図15(a)は側面図、図15(b)は上面図である。透明基板3上の金属薄膜2は開口部から拡散方向に向かって離れた位置に設置されている。
図16に、図15で示した開口部から10mm離れた位置に金属薄膜2を設置した場合の解析結果に加えて、図1で示した開口部から0mm離れた位置に腐食センサ1の金属薄膜2を設置した場合の解析結果を併せて示す。開口部から10mm離れた位置に腐食センサ1の金属薄膜2を設置した場合は、腐食速度が小さくなり、強腐食環境に設置した場合でも長期にわたり安定して腐食環境を評価できる。
強腐食環境に設置した場合、腐食センサ1を通路構造4の複数の側壁に取付け、周囲環境から通路構造に導入された腐食性ガスを分散することで、腐食センサ1の腐食度合いを低減してもよい。腐食環境モニタリング装置では、開口部5および通路構造4の断面積を大きくすることで、弱腐食環境に設置した場合でも感度良く測定できる。
逆に開口部5および通路構造4の断面積を小さくすることで、強腐食環境でも感度良く測定できる。併せて腐食性ガスの拡散方向の通路構造4の長さを長くすることで、強腐食環境に設置した場合でも長期にわたり安定して腐食環境を評価できる。
図17は、本実施例の環境モニタリング装置の別の構成図の例である。図17(a)は側面図、図17(b)は上面図である。通路構造には図17左側の開口部と右側の開口部があり、腐食性物質の流れ6の影響を受けた腐食度合いを測定できる。
腐食は流速が高くなるに従い、促進することが知られている。腐食度合いを測定したい対象の周囲雰囲気と同じ流れ環境に腐食環境モニタリング装置を設置することで、実環境と同じ腐食状況を把握できる。また周囲雰囲気の流れがない場合は、図1の腐食環境モニタリング装置と同様に、通路構造内の腐食性物質の拡散により腐食するため、左側の開口部と右側の開口部からの腐食が進行し、透明基板を通して観察した金属薄膜の変色領域(変色と未変色の境界線)は両側の開口部から内側に向けて移動する。
図18に、図1で示した1か所の開口部の場合の解析結果に加え、図17で示した2か所の開口部の場合の解析結果(流速0m/s)を併せて示す。2か所の開口部で流速0m/sの腐食環境モニタリング装置の場合、1か所の開口部の腐食環境モニタリング装置と同じ腐食速度であり、代用可能である。左側の開口部と右側の開口部での腐食速度が異なる場合は、流速の影響を目視で確認できる特徴がある。
図19に左側の開口部と右側の開口部5がある通路構造4からなる環境モニタリング装置での腐食パターンを示す。図19(a)は左側のみ腐食が進行しており、定常的に左から右に流速がある環境であることがわかる。図19(b)は腐食度合いが左右同じであり、流速がない環境であることがわかる。図19(c)は左側の腐食度合いがが右側の腐食度合いがより進行しており、逆向きの流速があるまたは一時的に流速がない環境であることがわかる。腐食パターンを分類することにより周囲雰囲気による腐食状況をより正確に把握できる。
さらに図20(a)は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の別の構成図(上面図)の例である。図1の一つの開口部がある環境モニタリング装置と図16の左側の開口部と右側の開口部がある環境モニタリング装置を併用することで、腐食性ガス起因の腐食と流速起因の腐食を分離することができる。
図20(b)に流れのある環境に暴露した腐食環境モニタリング装置の観察結果を示す。腐食性ガスの流れにより腐食が進行し、腐食領域が拡大することを目視で確認できる。
図21は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例である。図21(a)は側面図、図21(b)は暴露後の上面図、図21(c)は暴露後の側面図である。側面図で通路構造の上側に開口部がある。図1のように開口部が側面図で通路構造の左側にある腐食環境モニタリング装置では、開口部近傍に壁などの障害物がある場合、腐食性ガスの流れが遮蔽されて正確な腐食環境の評価ができないことがある。腐食性ガスの流れを阻害しない上面に開口部を設けることで、周囲雰囲気の流れの影響を受けずに、正確に腐食度合いを測定できる。
図22(a)は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例である。通路構造4の開口部5と向かい合う面に、透明基板3上に形成した金属薄膜2からなる腐食センサ1を形成した。本発明の特徴は、腐食性ガスの流速影響を除外し、腐食性ガスの拡散方向を限定する通路構造を採用したことにある。図1の通路構造の開口部が1か所であり、紙面左からの腐食性物質の流れ6は開口部内に侵入することはなく、腐食性物質の拡散7のみにより通路構造内に侵入する。
さらに開口部を1か所にすることで拡散方向を1方向に限定できるため、通路構造の断面積と長さを変えるなどして腐食センサ1上での腐食を制御できる。所定の期間暴露した透明基板3を通して金属薄膜2を観察して、金属色から腐食生成物の色調に変化したことにより腐食の度合いを測定することができる。
金属薄膜2は紙面の左側から腐食が進行するため、図22(b)に示すように金属薄膜2が半分腐食した段階では、透明基板3を通して金属薄膜2を観察すると金属色のままである。
一方、図22(c)のように全ての金属薄膜が腐食した段階では、腐食生成物の色調が観察される。予め規格分類に準じて例えばISA71.04規格でG1、G2、G3、GXに対応した膜厚の金属薄膜を形成すれば、直接目視によりその場で規格による環境の腐食性を分類することができる。
図23は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例である。通路構造内に有機材料、例えばコーティング剤17を充填している。空気にくらべて拡散速度の遅いコーティング剤17を通して腐食性ガスが通路構造4内に侵入するため、透明基板3上に形成した金属薄膜2に到達する腐食性ガスは著しく少なくなり、強腐食環境に対しても長期にわたり安定して測定ができる。一方弱腐食環境に対して感度が低く測定が困難である。
図24は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例である。コーティング剤17は空気にくらべて拡散速度が遅いが、膜厚を薄くすることで、透明基板3上に形成した金属薄膜2に到達する腐食性ガスは増大する。本発明では、通路構造4内を空気にした場合に比べて、対流がなく腐食性ガスを一様に金属薄膜2に拡散でき、弱腐食環境に対しても安定して測定ができる。
図25は、本実施例の腐食環境モニタリング装置の別の構成図の例である。規格分類に準じて例えばISA71.04規格でG1、G2、G3、GXに対応してセンサ部の色調が変化するように、金属薄膜2の厚さを2a、2b、2c、2dと4段階(規格の腐食厚さと同じ厚さ)に変えている。図25(b)に腐食環境に暴露した後の状況を示す。これにより直接目視によりその場で規格による環境の腐食性を分類することができる。
図26は、本実施例の環境モニタリング装置の別の構成図の例である。金属薄膜の厚さを4段階に変える代わりに、1種類の金属薄膜上に規格分類に準じて例えばISA71.04規格でG1、G2、G3、GXに対応してセンサ部の色調が変化するように腐食性物質の拡散係数の異なるコーティング剤17a〜17dを採用している。図26(b)に腐食環境に暴露した後の状況を示す。これにより直接目視によりその場で規格による環境の腐食性を分類することができる。
図27は、本実施例の環境モニタリング装置の別の構成図の例である。通路構造には図27左側の開口部と右側の開口部があり、右側の開口部には通路構造中の金属薄膜2に周囲環境中の腐食性ガスを供給するための手段としてファン18を設置する。ファン18は試験片の上流側、下流側いずれに設置してもよい。またファンを停止した状態で、流れによらず拡散により腐食性ガスを通路構造内に侵入させてもよい。金属薄膜2の下流側にファンを設置した場合、腐食性ガスがファンにより流れが乱されたり、またファンに付着したりする課題がある。金属薄膜2の上流側にファンを設置するのが好ましい。周囲環境中の腐食性ガスの拡散に加えて、強制的に一定流速で腐食性ガスを取込むことで金属薄膜2の腐食が促進され、さらに腐食生成物の厚さ測定の精度を向上させることができる。通路構造内の横断面での流速分布のばらつき、経時的な流速変動は、金属薄膜2の腐食速度の測定誤差となる。環境の腐食性を短期間に精度良く測定することが可能となるためは、通路構造内の横断面での流速分布のばらつき、経時的な流速変動の少ないファンを選択することが好ましい。また横断面での流速分布のばらつきを除去するため、インレット部から離れた位置に金属薄膜2を配置してもよい。
1 腐食センサ
2 金属薄膜
3 透明基板
4 通路構造
5 開口部
6 腐食性物質の流れ
7 腐食性物質の拡散
8 腐食生成物
9 腐食厚さに対応した目盛
10 規格の腐食厚さに対応した目盛
11 すきま
12 規格の腐食厚さに対応した目盛孔
13 撮影装置
14 処理装置
15 金属試験片
16 保護ケース
17 コーティング剤
18 ファン

Claims (3)

  1. 一つの開口部を有する通路構造と、前記開口部からの腐食性物質の拡散方向と平行な通路構造の一部の壁面が透明基板で形成され、前記透明基板の上に形成した金属薄膜とで構成される第一及び第二の腐食環境モニタリング装置を備え、
    前記第一及び第二の腐食環境モニタリング装置は、所定期間に渡り被測定環境中に放置した前記金属薄膜の腐食生成物によって変化した色調の領域の形状寸法について、前記透明基板を通して測定でき、
    前記第一の腐食環境モニタリング装置の金属薄膜は所定の材料で構成され、かつ前記第二の腐食環境モニタリング装置の金属薄膜は、前記第一の腐食環境モニタリング装置の金属薄膜の材料とは異なる材料で構成されることを特徴とする腐食環境モニタリング装置。
  2. 請求項1に記載の腐食環境モニタリング装置において、
    前記金属薄膜の材料は、銀、銅、金めっき、鉄、鉄ニッケル合金、アルミニウム又は亜鉛の内何れか一つの材料で構成されることを特徴とする腐食環境モニタリング装置。
  3. 請求項に記載の腐食環境モニタリング装置において、
    前記金属薄膜が前記開口部の端部より通路構造の内側に位置していることを特徴とする腐食環境モニタリング装置。
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