JP5798313B2 - ガスレンジ用トッププレート覆い - Google Patents

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Description

この発明はガスレンジ用トッププレート覆いに関し、特に、バーナー部周辺の平坦なトッププレートに設置されるガスレンジ用トッププレート覆いに関するものである。
近年、ガスレンジにおいては汚れを拭き取りやすくするため、ガスレンジのトッププレートが平坦なものが増加している。そして、このようなガスレンジのトッププレート上に設置し、トッププレートの汚れや焦げ付きを防止するガスレンジ用トッププレート覆いが種々提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。又、ドーナツ形状のガラス繊維よりなるシートの表面をフッ素樹脂塗膜加工したガスレンジ用トッププレート覆いがある。
しかしながら、上記のガスレンジ用トッププレート覆いは、1つの機種のガスレンジ(ガスバーナー)にのみ対応できるものであった。即ち、ガスバーナーに対応する開口が1種類のみ形成されているため、他の機種のガスレンジに設置した場合、例えば開口とガスバーナーとの間に隙間が発生し、トッププレートの汚れを十分に防止することができなかった。特に、ガラス繊維で構成されるガスレンジ用トッププレート覆いでは、他のガスバーナーに対応するように開口周りを切断すると、ガラス繊維の端部が露出するため、使用感の悪いものとなってしまっていた。
そこで、複数の機種のガスレンジに対応すべく、他の開口を形成するためにミシン目による開口補助線が形成されているものがある(特許文献3)。しかしながら、このようなガスレンジ用トッププレート覆いにおいては、その表面からミシン目を介して煮汁等の汚れが内部に浸入してしまい、トッププレートの汚れを完全に防止することができないものであった。
このような問題を解消すべく、上述した開口補助線を罫線で形成したものがある。
図7は特許文献4で開示されたガスレンジ用トッププレート覆いの概略形状を示した平面図であり、図8は図7で示したVIII−VIIIラインの拡大断面図である。
これらの図を参照して、トッププレート覆い60を構成するシート本体61は、不燃紙63の上面に接着剤を介して金属箔の一種であるアルミニウム箔64が全面に貼り付けられ、矩形シート形状を有している。又、シート本体61には、特定機種のガスレンジに位置する複数のガスバーナーの各々に対応した第1開口65、第2開口66及び第3開口67が形成されている。そして、第1開口65の周囲には、他の機種のガスレンジのガスバーナーの開口に対応した大きさと位置とに罫線71が形成されている。更に、罫線71の外方には、更に他の機種のガスレンジのガスバーナーの開口に対応した大きさと位置とに罫線72が形成されている。罫線71及び罫線72は、図8で示すように、シート本体61を上方面から押圧することによって形成されたものである。尚、第2開口66及び第3開口67の周囲においても、第1開口65の周囲と同様に罫線が形成されている。
このようなトッププレート覆い60においては、例えば第1開口65に対応するガスバーナーのリングプレートの外形が罫線71に対応した機種の場合、罫線71を基準としてその内方の部分を切り取ることによって、第1開口65に代えて大きな開口をシート本体61に形成することが可能となる。そして、開口の異なる機種によっては罫線72を基準としてその内方の部分を切り取ることによって、更に大きな開口をシート本体61に形成することが可能となる。
図9は図7で示したトッププレート覆いの使用状態を示した概略斜視図である。
図を参照して、使用に際しては、まず使用対象となるガスレンジ33の第1ガスバーナー36のリングプレート41の外周と第1開口65との大きさが合致しない場合には、罫線71又は罫線72を使用して新たに開口を大きく形成する。第2ガスバーナー37と第2開口66とにおいても同様に調整すると共に、第3ガスバーナー38と第3開口67とにおいても同様に調整する。尚、図で示すガスレンジ33においては、第1ガスバーナー36、第2ガスバーナー37及び第3ガスバーナー38の各々と、トッププレート覆い60の第1開口65、第2開口66及び第3開口67の各々とは合致するため、他の開口を形成する必要は無い。
このような状態でトッププレート覆い60がトッププレート35に対して設置されると、第1ガスバーナー36、第2ガスバーナー37及び第3ガスバーナー38の各々のリングプレート41との間の隙間を無くすことができる。更に、上述した通り、罫線71及び罫線72はシート本体61を上方面から押圧することによって形成されているため、罫線71及び罫線72を介して煮汁等の汚れが裏面側に浸透、即ちトッププレート35上に浸入する虞が無い。
しかしながら、このようなトッププレート覆い60においては、凹みよりなる罫線71及び罫線72が形成されているため、この凹みに汚れが溜まり易くなると共に、凹み内の汚れを取り除くことが容易ではなかった。
このような問題を解消すべく、裏面側に位置する不燃紙にのみ開口補助線である切れ目を形成したものがある。
図10は特許文献4で開示された他のガスレンジ用トッププレート覆いの拡大断面図である。
図を参照して、不燃紙63、接着剤層69及びアルミニウム箔64よりなるシート本体61の構成は、図7で示したトッププレート覆い60と同一である。しかしながら、このトッププレート覆い80にあっては、図7で示したトッププレート覆い60に形成された開口補助線である罫線71及び罫線72の代わりに、不燃紙63に切れ目85が形成されている。従って、切れ目85を基準として不燃紙63とアルミニウム箔64とを合わせて切り取ることによって、所定の大きさの開口を容易に形成することができる。又、切れ目85は不燃紙63側にのみ形成されアルミニウム箔64には到達しないように形成されているため、アルミニウム箔64の上面が平坦になり、汚れの拭き取りが容易となる。更に、アルミニウム箔64の上面に落下した煮汁等が切れ目85を介してシート本体61の裏面側に浸透する虞が無い。
特開平9−133368号公報 特開平9−292129号公報 実開平2−147713号公報 特開2008−286517号公報
上記のような図10で示したガスレンジ用トッププレート覆い80では、抄紙によって形成された不燃紙63の厚みTは坪量によって決定されており、不燃紙63の厚みTは、その全面に亘って一定とはなり難い。従って、リング状のトムソン刃による加工では、不燃紙63に対してのみに切れ目を安定した深さで形成することは難しいという問題が生じていた。以下に図を用いて説明する。
図11は図10で示したトッププレート覆いにおける問題点を示す概略断面図である。
まず(1)を参照して、このトッププレート覆い81に形成された切れ目86は、その先端が不燃紙63を超えてアルミニウム箔64内まで到達してしまっている。このような切れ目86では、軽微な力でシート本体61が不用意に切り離されてしまう虞がある。
次に(2)を参照して、このトッププレート覆い82に形成された切れ目87は、その先端が不燃紙63の内方にわずかしか到達していない。即ち、切れ目87の形成部分が極めて浅いため、切れ目87を開口補助線としてシート本体61に他の開口を形成することが難しいものとなってしまう。
このように、不燃紙63に直接切れ目を形成しようとすると不良品が多数生じてしまい、製品の歩留が低下してしまっていた。
又、次に(3)を参照して、図7で示したトッププレート覆い80においては、不燃紙63の一方面が外方側に露出した状態となっている。従って、図の二点鎖線で示すように、ガスレンジからの熱や湿気によって不燃紙63が反り返ってしまい、設置しているトッププレートとシート本体61との間に隙間が生じてしまう。そのため、安定してトッププレートの上面を覆えず、この隙間から汚れが浸入してしまう虞があった。この問題は、トッププレート覆い80の保形性が十分でないことに起因する。
又、図10で示したガスレンジ用トッププレート覆い80は、ガスレンジのトッププレート全体を覆うように形成されているため、材料の使用量が多くなりコストが高くなってしまっていた。更に、表面に落下した煮汁等の汚れがトッププレート覆い80全体に拡散してしまう虞があった。更に、例えばその一部分のみが破損等した場合であっても、トッププレート覆い80はトッププレート全体を覆う形状のものであるため、使用可能な部分を大きく残したまま新しいものと取り替える必要があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、優れた保形性を有すると共に、開口補助線である切れ目を容易に形成することができ、更にガスバーナー毎に効率的に設置されるガスレンジ用トッププレート覆いを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項記載の発明は、ガスレンジにおけるガスバーナーの周囲のトッププレートを覆うためのガスレンジ用トッププレート覆いであって、紙の両面に上面側となる第1金属箔及び下面側となる第2金属箔が貼り付けられた円板状のシート本体と、シート本体に形成され、ガスバーナーに対してその外径に対応した開口と、シート本体の開口周りに形成され、異なったタイプのガスバーナーに対応した他の開口を形成するための開口補助線とを備え、開口補助線は、紙及び第2金属箔に対して少なくとも第2金属箔に形成された切れ目を含み、シート本体の内周から、開口補助線の内最も近い第1開口補助線に向かって放射状の複数の第1切断補助線が形成され、第1開口補助線から、開口補助線の内外方側に最も近い第2開口補助線に向かって、放射状の複数の第2切断補助線が第1切断補助線の延長線上とは異なった位置に形成されるものである。
このように構成すると、シート本体はガスバーナー周辺のトッププレートのみを覆う形状となる。又、紙の両面が金属箔で覆われるため保形性が向上すると共に切れ目による開口形成の誘導性が安定する。更に、第1切断補助線で切断された第1開口補助線の内方部分が立ち上がるように折り曲げられる。更に、第1切断補助線の切断時に、不用意に第2切断補助線を切断する虞が無い。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、第1金属箔の外面には、シリコンコートが施されるものである。
このように構成すると、第1金属箔の外面の平滑度が向上する。
以上説明したように、請求項記載の発明は、シート本体はガスバーナー周辺のトッププレートのみを覆う形状となるため、ガスバーナーに対して効率的に設置することができる。又、紙の両面が金属箔で覆われるため保形性が向上するので、熱や湿気による反りが抑えられる。更に、切れ目による開口形成の誘導性が安定するため、開口の形成が容易となるので使用勝手が向上する。更に、第1切断補助線で切断された第1開口補助線の内方部分が立ち上がるように折り曲げられるため、シート本体の上面に落下した煮汁のガスバーナー側への拡散が防止される。更に、第1切断補助線の切断時に、不用意に第2切断補助線を切断する虞が無いため、シート本体のガスバーナー側の部分の立ち上げ処理が安定しておこなわれる。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、第1金属箔の外面の平滑度が向上するため、汚れの除去が容易となる。
この発明の第1の実施の形態によるガスレンジ用トッププレート覆いの概略形状を示した平面図である。 図1で示したII−IIラインの拡大断面図である。 図2で示したX部分の拡大図である。 図1で示したトッププレート覆いの製造方法を示す概略工程断面図である。 図1で示したトッププレート覆いの使用状態を示した概略斜視図である。 図5で示したVI−VIラインの概略拡大断面図である。 従来のガスレンジ用トッププレート覆いの概略形状を示した平面図である。 図7で示したVIII−VIIIラインの拡大断面図である。 図7で示したトッププレート覆いの使用状態を示した概略斜視図である。 従来の他のガスレンジ用トッププレート覆いの拡大断面図である。 図10で示したトッププレート覆いにおける問題点を示す概略断面図である。
図1はこの発明の第1の実施の形態によるガスレンジ用トッププレート覆いの概略形状を示した平面図であり、図2は図1で示したII−IIラインの拡大断面図であり、図3は図2で示したX部分の拡大図である。
これらの図を参照して、トッププレート覆い10を構成するシート本体11は図3で示すように、不燃紙51と、不燃紙51の上面に接着剤層52を介して全面に貼り付けられた第1金属箔である第1アルミニウム箔53と、不燃紙51の下面に接着剤層54を介して全面に貼り付けられた第2金属箔である第2アルミニウム箔55とから構成されており、円板形状を有している。従って、後述する設置状態においては、円板形状のシート本体11で構成されるトッププレート覆い10は、ガスレンジのトッププレートにおけるガスバーナーの周囲のみを覆うものとなる。又、この実施の形態にあっては、第1アルミニウム箔53の外面は全面耐熱インキによって印刷されているが、印刷は必ずしも必要なものでは無い。
又、厚さTの不燃紙51は、坪量100g/mのものが使用されているが、坪量は70〜300g/mの範囲であれば好ましい。更に、第2アルミニウム箔55は、その厚さTが20μmのものが使用されているが、7〜50μmの範囲であれば好ましい。尚、第1アルミニウム箔53は第2アルミニウム箔55と同一形状であるが、厚みが異なっていても良い。
このように、シート本体11の不燃紙51の両面が形態保持性を有する第1アルミニウム箔53及び第2アルミニウム箔55で覆われる。従って、不燃紙51の吸湿が抑えられると共に、シート本体11の保形性が向上する。その結果、ガスレンジからの熱や湿気による反りが抑えられるので、設置するトッププレートにフィットさせることができる。更に、ガスレンジからの熱は第1アルミニウム箔53によって外部に放出されると共に、設置するトッププレートに対しては不燃紙51によって熱が伝わり難くなる。従って、第2アルミニウム箔55への温度の伝達が抑えられ、設置されるトッププレートへの焦げ付きが防止される。
又、シート本体11の中央部には、特定機種のガスレンジのガスバーナーに対応した円形状の開口15が形成されている。又、開口15の周りには、他のガスバーナーの開口に対応した大きさに第1開口補助線である円状の第1切れ目21が、開口15と同一中心で形成されている。更に、第1切れ目21の外方には更に他のガスバーナーの開口に対応した大きさに第2開口補助線である円状の第2切れ目22が、第1切れ目21と同一中心で形成されている。同様に、第2切れ目22の外方側には、各々が更に異なるガスバーナーの開口に対応した円状の第3切れ目23、第4切れ目24及び第5切れ目25が形成されている。尚、図3で示すように、第1切れ目21は第2アルミニウム箔55と不燃紙51の一部とに連続して形成されており、第2切れ目22、第3切れ目23、第4切れ目24及び第5切れ目25においても同様である。
これによって、例えば開口15に対応するガスバーナーのリングプレートの外形が第1切れ目21に対応した機種の場合、第1切れ目21を基準にシート本体11を破断することによって、開口15に代えて大きな開口をシート本体11に形成することができる。この時、上述した通り第1切れ目21は第2アルミニウム箔55と不燃紙51の一部とに連続して形成されているため、第1切れ目21を基準にシート本体11を容易に破断することができる。尚、例えば第1切れ目21が第2アルミニウム箔55と不燃紙51と第1アルミニウム箔53の一部とに連続して形成されている場合、図11の(1)で示した従来例のように、軽微な力でシート本体11が不用意に切り離されてしまう。又、例えば第1切れ目21が第2アルミニウム箔55の一部にのみ形成されている場合、図11の(2)で示した従来例のように、シート本体11に対して極めて浅い第1切れ目21となるため、シート本体11の破断が難しくなる。従って、第1切れ目21は第2アルミニウム箔55及び不燃紙51に対して少なくとも第2アルミニウム箔55に形成する必要がある。その結果、シート本体11に対して適度な深さの第1切れ目21となる。
そして、上述した第1切れ目21による開口の形成と同様に、第2切れ目22に対応したガスバーナーの場合、第2切れ目22を基準にシート本体11を破断することによって、更に大きな開口を容易に形成することができる。尚、第3切れ目23、第4切れ目24及び第5切れ目25においても同様に他の開口を容易に形成することができる。即ち、第1切れ目21、第2切れ目22、第3切れ目23、第4切れ目24及び第5切れ目25による開口形成の誘導性が安定するため、他の開口を容易に形成することができる。従って、使用勝手が向上する。
又、シート本体11の内周から、この内周に最も近い第1切れ目21に向かって、第1切断補助線である4本の第1切断補助切れ目26a〜26dが放射状に形成されている。更に、第1切れ目21から、第1切れ目21の外方側において最も近い第2切れ目22に向かって、第1切断補助切れ目26a〜26dの各々の延長線上とは異なった位置に、第2切断補助線である4本の第2切断補助切れ目27a〜27dが放射状に形成されている。尚、第1切断補助切れ目26a〜26d及び第2切断補助切れ目27a〜27dの各々は、第1切れ目21と同様に、シート本体11の第2アルミニウム箔55と不燃紙51の一部とに連続して形成されている。
そして、第1切断補助切れ目26a〜26dの各々に沿ってシート本体11の一部を切断することによって、図2の二点鎖線で示すように、シート本体11の第1切れ目21の内方部分12が第1切れ目21に沿って立ち上がるように折り曲げることが可能となる。従って、後述する設置状態においてシート本体11の上面に落下した煮汁のガスバーナー側(図2の右側)への拡散が防止される。尚、この状態においてシート本体11に形成される開口の大きさは、第1切れ目21を基準に切断した開口の大きさと同一であるのは言うまでも無い。
又、第2切断補助切れ目27a〜27dの各々は、上述のように第1切断補助切れ目26a〜26dの各々の延長線上とは異なった位置に形成されているため、第1切断補助切れ目26a〜26dの切断時において不用意に第2切断補助切れ目27a〜27dが連続して切断される虞が無い。従って、上述したシート本体11の内方部分12の立ち上げ処理が安定しておこなわれる。尚、第2切断補助切れ目27a〜27dを使用する際には、まずシート本体11に第1切れ目21を基準とした開口を形成する。その後、上述した第1切断補助切れ目26a〜26dと同様に、第2切断補助切れ目27a〜27dの各々に沿ってシート本体11の一部を切断し、第2切れ目22の内方部分を第2切れ目22に沿って立ち上がるように折り曲げれば良い。
又、シート本体11の外周の内方側には、円状の罫線29が形成されている。罫線29は、図2に示すようにシート本体11を上面から押圧することによって形成されている。これによって、トッププレート覆い10の外方部分13の曲げ剛性が向上し、使用時の反りや反対方向へのカールが防止される。更に、罫線29の外方部分13を、図2の二点鎖線で示すように罫線29に沿って立ち上がるように折り曲げることができる。従って、後述する設置状態においてシート本体11の上面に落下した煮汁の外方側(図2の左側)への拡散が防止される。尚、上述した外方部分13を折り曲げない平坦状態で設置した場合でも、罫線29は凹形状に形成されているため、煮汁の外方側への拡散が防止される。又、図2で示す罫線29を逆側から押圧する、即ち凸形状に形成することで、凹形状の罫線29よりも上述した拡散防止機能が向上する。
次に、特に切れ目21〜25の形成を中心に、トッププレート覆い10の製造方法について説明する。
図4は図1で示したトッププレート覆いの製造方法を示す概略工程断面図である。
まず(1)を参照して、上述した不燃紙51の両面に第1アルミニウム箔53及び第2アルミニウム箔55が貼り付けられたシート本体11を準備する。
次に(2)を参照して、シート本体11の下面側に位置する第2アルミニウム箔55の外面側、即ち下方側からリング状のトムソン刃31の先端を接近させる。
次に(3)を参照して、接近させたトムソン刃31の先端を、第2アルミニウム箔55の内面58から、上面側に位置する第1アルミニウム箔53の内面59までの間に到達するように移動させ、切れ目を形成する。
次に(4)を参照して、切れ目21を形成した後、(3)で示したトムソン刃31を下方側へと退出させる。すると、上述した第2アルミニウム箔55の内面58から、第1アルミニウム箔53の内面59までの間にその先端が位置する切れ目21の形成が完了する。
上述した通り、不燃紙51の厚さTはその全面が一定になり難いのに対して、第2アルミニウム箔55は圧延加工によって形成されているため、その厚さTはその全面がほぼ一定に形成される。更に、(3)で示した工程において、例えばトムソン刃31の先端を不燃紙51の中央に到達するように設定した場合、トムソン刃31の先端位置はT/2分だけ上下の各々の誤差が吸収される、即ち不燃紙51の厚さT分だけ上下に許容される。従って、切れ目21の形成が容易に、且つ確実となり、製品の歩留りが向上する。
次に、図1で示したトッププレート覆いのガスレンジへの使用形態について説明する。
図5は図1で示したトッププレート覆いの使用状態を示した概略斜視図であり、図6は図5で示したVI−VIラインの概略拡大断面図である。
これらの図を参照して、トッププレート覆い10aは、図1で示した第1切れ目21を基準とした開口が、この使用形態におけるガスレンジ33の第1ガスバーナー36のリングプレート41の外周に合致している。従って、図6の二点鎖線で示すように、使用に際してはシート本体11の第1切れ目(図示せず)の内方部分12を立ち上げるように折り曲げると共に、罫線(図示せず)の外方部分13を上方に折り曲げる。この時、シート本体11の内方部分12を立ち上げず、第1切れ目を基準にシート本体11を破断して開口16を形成しても良い。尚、この使用形態と異なるガスバーナーに対して設置する場合においては、例えば図1で示したシート本体11の開口15がそのガスバーナーに対応するものであれば、第1切れ目21等を用いて新たに開口を大きく形成する必要は無く、そのまま使用すれば良い。又、種々のガスバーナーに対応するために開口を大きく形成する必要がある場合は、図1で示した切れ目21〜25の各々を基準として他の開口を形成した状態で使用すれば良い。
そして、第1ガスバーナー36から五徳40を取り外した状態で、上述のように内周部分及び外周部分を変形させたトッププレート覆い10aを、図6の二点鎖線で示すように、上方からリングプレート41を囲むようにトッププレート35の上面に設置する。その後、五徳40をリングプレート41上に設置すると、図5及び図6で示す状態となる。この時、シート本体11の内方部分12及び外方部分13は立ち上がるように折り曲げられているため、シート本体11の上面に落下した煮汁の第1ガスバーナー36側及び外方側への拡散が防止される。即ち、この煮汁は、トッププレート覆い10aが設置された第1ガスバーナー36周辺を超えてトッププレート35全体に拡散する虞が無くなる。
このようにして、トッププレート覆い10はトッププレート35に対して設置されるため、リングプレート41との間の隙間が無くなり、その上面が凹凸の無い平坦状態になるため、汚れの拭き取りが容易となる。
尚、この使用形態におけるガスレンジ33は第1ガスバーナー36に加え、第2ガスバーナー37及び第3ガスバーナー38を備えている。そして、第2ガスバーナー37及び第3ガスバーナー38の各々に対して、各々に対応したトッププレート覆い10b、10cの各々が設置されている。尚、このような設置形態に限らず、例えば特に周囲が汚れやすい第1ガスバーナー36にのみトッププレート覆い10aを設置するような形態であっても良い。
尚、上記の実施の形態では、開口の周りに形成される切れ目は複数箇所形成されているが、切れ目は対象とするガスバーナーの種類に併せて形成されるものであり、切れ目は1箇所以上形成されていれば良い。又は、トッププレートがガスバーナーに向かって若干隆起した形状に形成されている場合等、使用時の状態に応じて、例えば図1で示す第5切れ目を罫線にするように構成しても良い。このように構成すると、設置時に外方側の切れ目によって不用意にシート体が破断する虞が低減する。
又、上記の実施の形態では、シート本体にアルミニウム箔が使用されているが、これに代えて他の金属箔を用いても良い。その場合、耐熱性の高い金属箔を用いることが好ましい。
更に、上記の実施の形態では、シート本体に不燃紙が使用されているが、これに代えて用途に応じて難燃紙などを用いても良い。
更に、上記の実施の形態では、使用時におけるシート体の開口はガスレンジのリングプレートの外径に合わせられているが、五徳の形状によってはその外径に合わせる等、開口は対象となるガスバーナーに対応するように形成されていれば良い。
更に、上記の実施の形態では、ガスレンジへの設置時にシート本体の内方部分及び外方部分を立ち上げて使用しているが、予め生産時においてこれらの部分に立ち上げ加工を施しておいても良い。又は、立ち上げに代えて、これらの部分に縁巻き加工を施しても良い。
更に、上記の実施の形態では、シート本体には折り曲げ補助線となる罫線が形成されているが、罫線は無くても良い。
更に、上記の実施の形態では、シート本体には第1切断補助切れ目及び第2切断補助切れ目が4本ずつ形成されているが、各々は複数本ずつ形成されていれば、他の本数であっても良い。その場合、第2切断補助切れ目は第1切断補助切れ目の延長線上とは異なった位置に形成する必要がある。又は、切断補助線は切れ目に限らず、例えば罫線等で構成されていても良い。又は、第1切断補助切れ目及び第2切断補助切れ目は無くても良い。更には、第2切れ目より外方側に位置する第3切れ目〜第5切れ目に対しても、第1切断補助切れ目及び第2切断補助切れ目と同じ要領で切断補助切れ目を形成しても良い。その場合、各々の切断補助切れ目は、開口側に隣接する切断補助切れ目の延長線上に位置しないように形成すれば良い。
更に、上記の実施の形態では、第1アルミニウム箔の外面は全面耐熱インキによって印刷されているが、これに代えて、又はこれの外面にシリコンコートを施しても良い。この場合、第1アルミニウム箔の外面の平滑度が向上するため、拭き取りによる汚れの除去がより容易となる。
更に、上記の実施の形態では、シート本体には予め最小径のガスバーナーに対応した開口が形成されているが、該開口に対応する開口補助線が形成されていれば、該開口は無くても良い。
10…トッププレート覆い
11…シート本体
15…開口
21〜25…切れ目
26…第1切断補助切れ目
27…第2切断補助切れ目
29…罫線
33…ガスレンジ
35…トッププレート
36〜38…ガスバーナー
51…不燃紙
53…第1アルミニウム箔
55…第2アルミニウム箔
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

  1. ガスレンジにおけるガスバーナーの周囲のトッププレートを覆うためのガスレンジ用トッププレート覆いであって、
    紙の両面に上面側となる第1金属箔及び下面側となる第2金属箔が貼り付けられた円板状のシート本体と、
    前記シート本体に形成され、前記ガスバーナーに対してその外径に対応した開口と、
    前記シート本体の前記開口周りに形成され、異なったタイプのガスバーナーに対応した他の開口を形成するための開口補助線とを備え、
    前記開口補助線は、前記紙及び前記第2金属箔に対して少なくとも前記第2金属箔に形成された切れ目を含み、
    前記シート本体の内周から、前記開口補助線の内最も近い第1開口補助線に向かって放射状の複数の第1切断補助線が形成され、
    前記第1開口補助線から、前記開口補助線の内外方側に最も近い第2開口補助線に向かって、放射状の複数の第2切断補助線が前記第1切断補助線の延長線上とは異なった位置に形成される、ガスレンジ用トッププレート覆い。
  2. 前記第1金属箔の外面には、シリコンコートが施される、請求項1記載のガスレンジ用トッププレート覆い。
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