JP5798262B1 - 切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を大型化、複雑化させることなく、大径で長尺のワークの切断が可能な切断装置を提供する。【解決手段】この切断装置1は、管状のワークWを軸と直交方向に切断する切断装置であって、前記ワークWを宙に浮かせて両端で支持すると共に軸中心に回転させる回転機構10と、前記ワークWに接離する方向に移動可能で且つ回転可能に設けられ、該ワークの切断を行う回転刃22と、前記ワークWが切断される位置Xを挟むように配設されて該ワークWの一方側と他方側とを回転可能に支持する一対の振れ止め機構30A、30Bと、前記回転機構10の回転制御および前記回転刃22の移動位置制御を行う制御部4と、を備え、前記制御部4は、前記回転刃22を回転させながら前記ワークWの所定の内部位置まで移動させて該ワークWに切込みを入れると共に、前記回転機構10により前記ワークWを回転させて該ワークWの全周に亘って切断を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、切断装置に関し、さらに詳細には、管状の成形体(以下、「ワーク」という)を軸と直交方向に切断する切断装置に関する。
従来より、フィラメントワインディング等の成形方法により、ガラス繊維、カーボン繊維等の強化材とこれに含浸させる樹脂とを用いて管状に成形・硬化させて製作される管状の成形体(ワーク)が知られている。
近年、上記ワークの需要が増加しているが、特に大径で長尺のワークになる程、その切断方法が問題となっている。
ここで、ワークの切断方法としては、従来、ハンドカッターあるいは切断装置を用いる方法が一般的であった。一例として、特許文献1記載の切断装置が提案されている。
ここで、ワークの切断方法としては、従来、ハンドカッターあるいは切断装置を用いる方法が一般的であった。一例として、特許文献1記載の切断装置が提案されている。
ここで、特許文献1に例示されるような従来の切断装置においては、ワークを台上に載置し、回転しないように固定した状態で、例えば、上方に設けられた回転刃の下降移動もしくは水平移動により切断を行う構成、または、下方に設けられた回転刃の上昇移動もしくは水平移動により切断を行う構成が通常であった。
しかしながら、上記の構成によれば、ワークの径が大きくなる程、これを切断するための回転刃を大径にせざるを得ないという問題が生じる。例えば、ワークの直径が500[mm]である場合、単純な構成であれば、半径500[mm]以上の回転刃を上方もしくは下方に一つ設ける構成、または、それぞれの半径の合計が500[mm]以上の回転刃を上方および下方に二つ設ける構成のいずれかによらなければ切断を行うことができない。あるいは、ワークの外形に沿って回転刃を移動させる構成とすれば、機構および制御方法が複雑なものとなってしまう。
このように、大径のワークの切断においては、切断装置が大型化、複雑化してしまうことが課題となっていた。
このように、大径のワークの切断においては、切断装置が大型化、複雑化してしまうことが課題となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、装置を大型化、複雑化させることなく、大径で長尺のワークの切断が可能な切断装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る切断装置は、管状のワークを軸と直交方向に切断する切断装置であって、前記ワークを宙に浮かせて両端で支持すると共に軸中心に回転させる回転機構と、前記ワークに接離する方向に移動可能で且つ回転可能に設けられ、該ワークの切断を行う回転刃と、前記ワークが切断される位置を挟むように配設されて該ワークの一方側と他方側とを回転可能に支持する一対の振れ止め機構と、前記回転機構の回転制御および前記回転刃の移動位置制御を行う制御部と、を備え、前記回転刃は、カッターユニットに配設されており、前記カッターユニットは、前記ワークの外周面の切削を行うバイトと、前記ワークに対して該バイトを前記回転刃よりも相対的に近い位置と遠い位置とに切換を行う切換機構と、をさらに有し、前記制御部は、前記回転刃を回転させながら前記ワークの所定の内部位置まで移動させて該ワークに切込みを入れると共に、前記回転機構により前記ワークを回転させて該ワークの全周に亘って切断を行うことを要件とする。
本発明によれば、宙に浮かせた(架台から離間させた)ワークの両端が回転機構により回転可能に支持され、切断される位置の両側が一対の振れ止め機構により回転可能に支持された状態とすることができる。この状態で、回転刃を回転させながらワークの所定の内部位置まで移動(進入)させることによってワークに切込みを入れることができ、さらに、回転機構によりワークを回転させることによってワークの全周に亘って切断を行うことができる。
したがって、ワークの厚み(管の肉厚)に対して切込みを入れられる程度の小径の回転刃を一つのみ備える構成によって、大径のワークであっても切断を行うことが可能となる。すなわち、小型で簡易な機構による切断装置が実現できる。また、ワークに対する回転刃の接触位置(接触角)が一定となるため、ワークの切断面を均一で綺麗に仕上げることができる。また、ワークの両端と切断位置近傍の両側がそれぞれ支持されるため、ワークが長尺であっても、切断中の撓みや切断後の落下が防止でき、確実に切断を行うことが可能となる。
このように、装置を大型化、複雑化させることなく、大径で長尺のワークの切断を行うことが可能となる。
したがって、ワークの厚み(管の肉厚)に対して切込みを入れられる程度の小径の回転刃を一つのみ備える構成によって、大径のワークであっても切断を行うことが可能となる。すなわち、小型で簡易な機構による切断装置が実現できる。また、ワークに対する回転刃の接触位置(接触角)が一定となるため、ワークの切断面を均一で綺麗に仕上げることができる。また、ワークの両端と切断位置近傍の両側がそれぞれ支持されるため、ワークが長尺であっても、切断中の撓みや切断後の落下が防止でき、確実に切断を行うことが可能となる。
このように、装置を大型化、複雑化させることなく、大径で長尺のワークの切断を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る切断装置1の例を示す斜視図(概略図)である。また、図2は、切断装置1のカッターユニット20の拡大図(概略図)である。ただし、図1は正面方向からの斜視図であり、図2は、背面方向からの斜視図である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
この切断装置1は、フィラメントワインディング等の成形方法によって形成された管状のワークを軸と直交方向に切断を行うための装置である。ここで、フィラメントワインディング成形方法とは、ガラス繊維、カーボン繊維、バサルト繊維等からなる長繊維の束を液状の樹脂(一例として、エポキシ樹脂)に含浸させながらマンドレル(鉄芯)に巻き付け、樹脂を硬化させてから離型して管状のFRP(繊維複合材料)を製作する成形法である。通常、樹脂を硬化する際は、マンドレルごと加熱して樹脂を硬化させる方法が用いられ、また、硬化剤としては、例えば酸無水物が用いられる。なお、ワークのバリエーションとして、FRPの内側にステンレス、アルミニウム、鉄等の合金を用いた芯金を有するものも製作可能である。この場合には、長繊維の束を液状の樹脂に含浸させながら芯金に巻き付け、樹脂を硬化させて管状の芯金付きFRP(繊維複合材料)を製作する。
本実施形態に係る切断装置1は、図1に示すように、ワークWを宙に浮かせて両端で支持すると共に軸中心に回転させる回転機構10と、ワークWに接離する方向に移動可能で且つ回転可能に設けられ、当該ワークWの切断を行う回転刃22と、ワークWが切断される位置Xを挟むように配設されて当該ワークWの一方側と他方側とを回転可能に支持する一対の振れ止め機構30A、30Bと、少なくとも回転機構10の回転制御および回転刃22の移動位置制御を行う制御部4とが、架台2に装備されて構成されている。
先ず、回転機構10は、ワークWの一端側を回転可能に支持すると共に当該ワークWを回転駆動させる駆動力を伝達する第1支持部11と、ワークWの他端側を回転可能に支持する第2支持部12とを有している。一例として、第1支持部11は、制御部4による駆動制御信号を受けて駆動されるサーボモータ(不図示)の駆動力がタイミングベルト(不図示)を介して伝達されることにより、ワークWを回転させる駆動力を発生させる。したがって、ワークWは第1支持部11によって一端側が、第2支持部12によって他端側が、それぞれ軸を一致させて支持されて、宙に浮かせた状態で(外周面を架台2から離間させた状態で)、軸中心に回転駆動(矢印R方向)される。なお、本実施形態のようにサーボモータおよびタイミングベルトを用いることで、ワークWの回転(位置)制御を極めて正確に行うことが可能となる。
このように、ワークWを宙に浮かせた状態で支持可能な構成とすることによって、対象となるワークWの径が様々に変化しても、回転機構10(特に第1支持部11および第2支持部12)の上下方向位置を変化させることなく、当該ワークWを回転可能に支持することが可能となる。したがって、装置の汎用性を高めることができると同時に、機構が複雑化してしまうことを防止して簡素な構造とすることができる。さらに、ワークWとして軸と直交方向の断面形状が矩形の角管に対しても回転可能に支持することが可能となる。
本実施形態においては、第2支持部12は、ワークWの長手方向(軸と平行方向)に沿って移動可能に設けられている。これによれば、ワークWの長手方向の任意の位置に第2支持部12を位置決めすることができるため、任意の長さのワークWに対応して、これを回転可能に支持することが可能となる。ただし、ワークWの長さが一定の場合等においては、第2支持部12を固定式としてもよい。
なお、切断対象のワークWとして管状の成形体を主に想定しているため、一例として、第1支持部11および第2支持部12は、いずれも、管状のワークWの内周面に係合して当該ワークWの固定を行うチャック11a、12aをそれぞれ有して構成されている。
次に、ワークWの切断を行う回転刃22は、カッターユニット20に配設されている(図2参照)。ここで、カッターユニット20は、ワークWに対して接離する方向(矢印A方向)に移動可能に設けられている。これによれば、回転する回転刃22をワークWに当接させることができるため、ワークWに切込みを入れることが可能となり、その状態からさらにワークWを回転させることによって全周に亘って切断することが可能となる。切断が完了した後は、回転刃22をワークWから離反させることで作業が終了する。なお、回転刃22の回転数は特に限定されるものではないが、一例として、1000〜3000[rpm]程度に設定される。
また、カッターユニット20は、ワークWの長手方向(軸と平行方向)に沿って移動可能に設けられている。これによれば、ワークWの長手方向の任意の位置にカッターユニット20(回転刃22)を位置決めすることができるため、ワークWの任意の位置で切断することが可能となる。
さらに、本実施形態においては、回転刃22は、その回転軸の位置とワークWの軸(回転軸)の位置とが互いに水平の位置となるように配設されている。これによれば、対象となるワークWの径が様々に変化しても、回転刃22の上下方向位置を変化させることなく、また、極めて簡単な位置制御によって、当該ワークWの切断を行うことが可能となる。したがって、装置の汎用性を高めることができると同時に、機構が複雑化してしまうことを防止して簡素な構造とすることができる。
一例として、回転刃22は、制御部4による駆動制御信号を受けて駆動されるサーボモータ24の駆動力がVベルト(不図示)を介して伝達されることによって、回転駆動される。なお、駆動力の伝達には他の機構(タイミングベルト駆動、ギア駆動等)を用いても良いが、本実施形態にようにVベルトを用いることで、異常時等で回転刃22が突然停止した際に、ベルトがスリップすることによって駆動系(サーボモータ24等)の破損が防止できる。
以上の構成によれば、ワークWを宙に浮かせた状態で、回転刃22を回転させながらワークWの所定の内部位置まで移動(進入)させることによってワークWに切込みを入れることができ、さらに、回転機構10によりワークWを回転させる(通常は一回転で足りる)ことによってワークWの全周に亘って切断を行うことができる。
すなわち、ワークWの厚み(管の肉厚)に対して切込みを入れられる程度の小径の回転刃を一つのみ備える構成によって、大径のワークであっても切断を行うことが可能となる。例えば、ワークWの直径が500[mm]の場合であっても、直径200[mm]以下の回転刃22によって十分に切断が可能となる。したがって、従来の切断装置のように、ワークWの径が大きくなる程、これを切断するための回転刃を大径にせざるを得ないという問題の解決が可能となり、小型で簡易な機構による切断装置が実現できる。なお、当然、ワークWの肉厚よりも回転刃22の半径が大きければワークWの切断が可能となるが、摩耗量や交換頻度等を考慮して回転刃22の大きさが適宜決定される。
また、ワークWの外形に沿って回転刃22を移動させる構成ではないため、機構および制御方法の簡素化も可能となる。
さらに、ワークWを回転させながら、回転刃22を所定位置で当接させて切断を行うため、ワークWに対する回転刃の接触位置(接触角)が一定となって、ワークWの切断面を均一で綺麗に仕上げることができる。
また、本実施形態に係る切断装置1は、ワークWとして軸と直交方向の断面形状が矩形の角管を用いる場合であっても、これを支持して回転させ、回転刃22により切断を行うことができる。この場合には、制御部4は、回転によって変化するワークWの外周位置に対応させて回転刃22の位置を移動させながら該ワークの切断を行う。例えば、ワークW内へ進入させる回転刃の位置が一定量(一定範囲)となるように、回転刃22をワークWに対して接離(接近・離反)する方向(矢印A方向)に適宜、移動させる制御方法が考えられる。これによれば、小径の回転刃であっても、大口径の矩形のワークWの切断を行うことが可能となる。
なお、前述の通り、回転刃22は、その回転軸の位置とワークWの軸(回転軸)の位置とが互いに水平の位置となるように配設されているため、断面が矩形のワークWであっても、回転刃22を当該ワークWに対して接離させる際の位置制御が極めて簡単となる。
次に、一対の振れ止め機構30A、30Bについて説明を行う。ここで、振れ止め機構30A、30Bの構成例を図3に示す。本実施形態に係る振れ止め機構30A、30Bには同一の構造が用いられており、これにより、装置の簡素化とコストダウンが図られている。
前述の通り、一対の振れ止め機構30A、30Bは、ワークWが切断される位置Xを挟むように配設されて当該ワークWの一方側と他方側とを回転可能に支持する構成である。これによれば、切断前後においてワークWを回転可能に支持することができ、且つ、特にワークWが長尺であっても回転中に中間部に撓みや径方向振動が発生することが防止できるため、ワークWを安定的に回転させて切断を行うことができる。さらに、ワークWの切断後において、切断位置Xを挟んで振れ止め機構30AによりワークWの切断された一端部を支持でき、振れ止め機構30BによりワークWの切断された他端部を支持できるため、ワークWを落下させずに保持することが可能となる。したがって、特に、ワークWが長尺であっても、切断中の撓みや切断後の落下が防止でき、確実に切断を行うことが可能となる。
また、振れ止め機構30A、30Bは、それぞれ、ワークWの長手方向(軸と平行方向)に沿って移動可能に設けられている。これによれば、ワークWの長手方向の任意の位置に振れ止め機構30A、30Bを位置決めすることができるため、ワークWの任意の位置で切断することが可能となる。
具体的な構成として、振れ止め機構30A、30Bは、支持台31の上に環状の支持枠32を有しており、支持枠32にはワークWの外径に応じて径方向に位置調整可能で且つ回転可能に設けられた複数(一例として、三つ)のローラ34、34、34が配設されている。すなわち、複数のローラ34、34、34は、それぞれワークWの外周面に密着できるように、各々対応する調整ダイヤル36、36、36を回転させて調整することによって径方向に移動可能なように構成されている。これによれば、複数のローラ34、34、34によってワークWが回転可能に支持されると共に、切断後にワークWが落下しないように保持可能となる。なお、一例として、支持枠32は、図3に示すように、上下に分割されて上枠が可動式となっているが、この構成に限定されるものではない。
ここで、ワークWとして軸と直交方向の断面形状が矩形の角管を用いる場合には、上記構成の振れ止め機構30A、30Bのみでは、当該ワークW(角管)を回転可能に支持することが不可能である。そこで、そのような形状のワークWに対しては、ワークWの外周に嵌合可能で、且つ、嵌合された状態で複数のローラによって回転可能に支持される角材押さえ部材40を振れ止め機構30A、30Bに取り付けることにより、切断を可能としている。
本実施形態に係る角材押さえ部材40は、図4に示すように、上記振れ止め機構30A、30Bの複数のローラ34、34、34によって回転可能に支持される環状の回転枠42を有しており、回転枠42にはワークWの形状(矩形)に応じて外周面に密着して当該ワークWを固定する複数(一例として、四つ)の固定金具44、44、45、45が配設されている。各固定金具44、44、45、45には、棒状のワーク固定部46と、当該ワーク固定部46の位置調整を行う調整ネジ48が設けられており、各ワーク固定部46が対応するワークWの外周面に密着して固定できるように、各々対応する調整ネジ48を回転させて位置調整を行うことによって移動可能なように構成されている。これによれば、固定金具44、44、45、45によってワークWが回転枠42に固定されると共に、当該回転枠42が振れ止め機構30A、30Bの複数のローラ34、34、34によって回転可能に支持されるため、断面形状が矩形のワークWであっても、振れ止め機構30A、30Bによって回転可能に支持可能となり、且つ、切断後に落下しないように保持可能となる。
なお、本実施形態のように、対向する一組の固定金具45、45を他の固定金具44、44よりも長く形成すると共に、ワーク固定部46および調整ネジ48の数を増やすことで、断面が長方形のワークWであってもより一層確実に回転枠42に固定することが可能となる。すなわち、本装置においては、断面が正方形に限らず、長方形のワークWであっても回転させることができ、切断を好適に行うことができる。
次に、カッターユニット20について説明を行う。前述の通り、カッターユニット20には、回転刃22が設けられているが、本実施形態においては、さらに、ワークWの外周面の切削を行うバイト52が設けられている。
ここで、ワークWとして、フィラメントワインディング成形方法により、ガラス繊維、カーボン繊維、バサルト繊維等からなる長繊維の束を液状の樹脂に含浸させながらマンドレルもしくは芯金に巻き付け、樹脂を硬化させて形成されるものを主として想定している。そのため、成形方法に起因して、ワークWの外周面には長繊維を巻き付けたことによる凹凸が生じてしまう。
このような凹凸に対して、カッターユニット20にバイト52を備える構成によれば、ワークWを回転させながらバイト52を当該ワークWの外周面に当接させて切削(もしくは研磨)を行うことによって、当該凹凸を解消し、外周面を均一な面に仕上げることが可能となる。
ここで、バイト52を用いて外周面の切削を行う対象となるワークWは、断面形状が円形(真円形)のものに限定される。なお、バイト52による切削加工を行う際のワークWの回転数は特に限定されるものではないが、一例として、100〜200[rpm]程度に設定される。
また、本実施形態に係るカッターユニット20においては、回転刃22による切断加工と、バイト52による切削加工との両方を行うため、ワークに対してバイト52を回転刃22よりも相対的に近い位置と遠い位置とに切換を行う切換機構54が設けられている。すなわち、カッターユニット20自体が矢印A方向に移動可能であり、バイト52がカッターユニット20上において矢印B方向に移動可能に設けられている。なお、切換機構の変形例として、回転刃22がカッターユニット20上においてワークWに接離する方向に移動可能となるように構成してもよい(不図示)。
具体的な構成として、切換機構54は、バイトを支持するバイト支持部56とこれをワークに接離する方向(矢印B方向)に移動させる送り機構58とを有して構成されている。一例として、送り機構58は、手動ハンドル60と、ボールネジ(不図示)とを組み合わせてスライド移動可能に構成されている。これによって、ワークWに当接させるツールとして、回転刃22と、バイト52との切換を行うことが可能となる。
以上、説明した通り、本発明に係る切断装置によれば、大径のワークよりも相対的に小径の回転刃を備える構成によって当該ワークの切断を行うことが可能となる。すなわち、装置構成を小型で簡易なものとすることができる。また、ワークが長尺であっても、切断中の撓みや切断後の落下が防止でき、確実に切断を行うことが可能となる。さらに、ワークの切断面を均一で綺麗に仕上げることができる。このように、装置を大型化、複雑化させることなく、大径で長尺のワークの切断を確実に且つ綺麗に行うことが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、ワークとしてフィラメントワインディング成形方法により製作された管状の成形体を例に挙げて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、他の成形方法により製作された管状の成形体に対しても同様に適用することができる。
1 切断装置
2 架台
4 制御部
10 回転機構
11 第1支持部
12 第2支持部
20 カッターユニット
22 回転刃
30A、30B 振れ止め機構
34 ローラ
40 角材押さえ部材
52 バイト
54 切換機構
W ワーク
2 架台
4 制御部
10 回転機構
11 第1支持部
12 第2支持部
20 カッターユニット
22 回転刃
30A、30B 振れ止め機構
34 ローラ
40 角材押さえ部材
52 バイト
54 切換機構
W ワーク
Claims (5)
- 管状のワークを軸と直交方向に切断する切断装置であって、
前記ワークを宙に浮かせて両端で支持すると共に軸中心に回転させる回転機構と、
前記ワークに接離する方向に移動可能で且つ回転可能に設けられ、該ワークの切断を行う回転刃と、
前記ワークが切断される位置を挟むように配設されて該ワークの一方側と他方側とを回転可能に支持する一対の振れ止め機構と、
前記回転機構の回転制御および前記回転刃の移動位置制御を行う制御部と、を備え、
前記回転刃は、カッターユニットに配設されており、
前記カッターユニットは、前記ワークの外周面の切削を行うバイトと、前記ワークに対して該バイトを前記回転刃よりも相対的に近い位置と遠い位置とに切換を行う切換機構と、をさらに有し、
前記制御部は、前記回転刃を回転させながら前記ワークの所定の内部位置まで移動させて該ワークに切込みを入れると共に、前記回転機構により前記ワークを回転させて該ワークの全周に亘って切断を行うこと
を特徴とする切断装置。 - 前記ワークとして軸と直交方向の断面形状が矩形の角管を用いる場合、
前記制御部は、回転によって変化する前記ワークの外周位置に対応させて前記回転刃の位置を移動させながら該ワークの切断を行うこと
を特徴とする請求項1記載の切断装置。 - 前記回転刃は、回転軸が前記ワークの軸と水平位置となるように配設されていること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の切断装置。 - 前記一対の振れ止め機構は、前記ワークの外径に応じて径方向に位置調整可能で且つ回転可能に設けられた複数のローラを有し、該複数のローラによって前記ワークが回転可能に支持され、且つ、切断された該ワークが落下しないように支持されること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の切断装置。 - 前記ワークとして軸と直交方向の断面形状が矩形の角管を用いる場合、
前記一対の振れ止め機構は、前記ワークの外周に嵌合可能で、且つ、嵌合された状態で前記複数のローラによって回転可能に支持される角材押さえ部材をさらに有すること
を特徴とする請求項4記載の切断装置。
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