JP5795276B2 - 歯科用治療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドピースを備えた歯科用治療装置に関し、特に、歯牙の根管の内壁を切削拡大する切削工具または該切削工具を駆動する歯科用治療装置に関する。
ハンドピースを備えた歯科用治療装置には、たとえば、ハンドピースのヘッド部に切削工具を取付け、駆動することで歯牙の根管を切削拡大する治療を行なうものがある。歯科用治療装置が切削工具を駆動して歯牙の根管を切削拡大するとき、切削工具に加わる負荷により破損するのを防止するなどのために、特許文献1〜3にさまざまな駆動制御が開示されている。
特許文献1に開示してある歯科用治療装置は、切削工具に加わる負荷を検出する検出手段と、検出された負荷があらかじめ設定された基準に達すると切削工具駆動用モータを逆転させる制御手段とを備えている。
特許文献2に開示してある歯科用治療装置は、切削工具を駆動する駆動手段と、切削工具に加わる負荷を検出する負荷検出手段と、切削工具を用いて根管長を測定する根管長測定手段と、基準負荷を予め任意に設定する基準負荷設定手段と、駆動手段を制御する制御手段とを備えている。制御手段は、負荷検出手段により検出された検出負荷が、基準負荷を超えたとき、切削工具に加わる負荷を小さくするように、切削工具の駆動の停止、駆動量の低下、回転の反転、回転の正転と反転の繰り返し動作のいずれかにより駆動手段を制御する。さらに、制御手段は、根管長測定手段による根管長の測定値に基づき、切削工具から根尖までの距離が小さくなるに従って切削工具の駆動量を低下させるように駆動手段を制御する。
特許文献3に開示してある歯科用治療装置は、切削工具を駆動する駆動手段と、根管長を測定する根管長測定手段と、根管長測定手段による根管長の測定値に応じて切削工具の駆動力が変化するように、駆動手段を制御する制御手段とを備えている。制御手段は、切削工具の回転数を制御する回転数制御手段を含んでいる。回転数制御手段は、根管長測定手段による根管長の測定値に基づき、切削工具から根尖までの距離が小さくなるに従って切削工具の回転数を低下させるように駆動手段を制御する。
また、切削工具には、一方向に回転させることで歯牙を切削するように刃が形成してある形状のもの以外に、近年、一方向と逆方向とを交互に回転させることで歯牙を切削するように刃が形成してある形状のものがある。そして、一方向と逆方向とを交互に回転させる切削工具を駆動する歯科用治療装置が、特許文献4に開示してある。
特許文献4に開示してある歯科用治療装置は、切削工具を時計回りまたは反時計回りに所望の第1の回転角度だけ回転し、次に連続して該器具を第1の回転角度とは反対方向に第2の回転角度だけ回転する。そして、切削片が根管の表面から上方に排出されるように、第1回転角度は第2の回転角度よりも大きい。
特許第3264607号公報 特許第3676753号公報 特許第3615209号公報 特表2003−504113号公報
しかし、切削工具は、長さが数十mm程度の針形状であり、一方向に回転させることで歯牙を切削するように刃が形成してある形状(通常形状)と、一方向と逆方向とを交互に回転させることで歯牙を切削するように刃が形成してある形状(ツイスト形状)とを使用者が一見するだけで見分けることは困難であった。
また、ハンドピースのヘッド部には、通常形状の切削工具も、ツイスト形状の切削工具も保持することが可能であるため、使用者は、通常形状の切削工具と、ツイスト形状の切削工具とを必要に応じて取換えて使用している。
そのため、歯科用治療装置を使用する臨床現場では、通常形状の切削工具と、ツイスト形状の切削工具とが混在することがあり、使用者が施術中に通常形状の切削工具と、ツイスト形状の切削工具とを識別する作業は煩雑であった。
また、通常形状の切削工具に対して、誤って一方向と逆方向とを交互に回転させる駆動を行なった場合や、ツイスト形状の切削工具に対して、誤って一方向に回転させる駆動を行なった場合、歯科用治療装置は、必要とする切削能力が得られなかったり、過剰な切削能力が得られたりする問題があった。
それゆえに、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、切削工具を識別する使用者の作業を軽減し、切削工具の形状にあった適切な駆動を選択することが可能な歯科用治療装置を提供することを目的とする。
本発明に係る歯科用治療装置は、ヘッド部に、切削工具を駆動可能に保持するハンドピースと、切削工具を駆動するための動力源と、切削工具が切削対象物を切削する回転方向を正転、正転の逆回転方向を逆転とする場合に、切削工具を正転して駆動する第1駆動と、切削工具を予め決められたパターンで正転と逆転とを繰返して駆動する第2駆動とを切換可能に、切削工具を駆動する駆動部と、1駆動と第2駆動とを切換える制御部とを備え、制御部は、切削工具の駆動状態を表わす駆動情報に基づいて、第1駆動に適した切削工具か、第2駆動に適した切削工具かを識別して、前記第1駆動と前記第2駆動とを切換える
好ましくは、制御部で切換えた駆動が、第1駆動または第2駆動のいずれの駆動であるかを使用者に対して報知する報知部をさらに備える。
好ましくは、切削工具は、第1駆動に適した切削工具か、第2駆動に適した切削工具かを識別するための識別タグ、または識別形状を有する場合、制御部は、切削工具の識別タグ、または識別形状に基づいて、切削工具の駆動前に第1駆動に適した切削工具か、第2駆動に適した切削工具かを識別する。
好ましくは、駆動している切削工具に加わる負荷を検出する負荷検出部をさらに備え、制御部は、負荷検出部で検出した負荷を駆動情報とし、第1駆動で切削工具を駆動して切削対象物を切削するときに生じる切削工具の負荷と、第2駆動で切削工具を駆動して切削対象物を切削するときに生じる切削工具の負荷との差に基づいて、第1駆動に適した切削工具か、第2駆動に適した切削工具かを識別する。
好ましくは、制御部は、負荷が予め定められた基準負荷以上になると、第1駆動から第2駆動へ、または第2駆動から第1駆動へ制御を切換える。
好ましくは、根管内での切削工具の先端の位置を電気的に測定する根管長測定部をさらに備え、制御部は、管長測定部で測定した切削工具の先端の位置を駆動情報とし、第1駆動で切削工具を駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化と、第2駆動で切削工具を駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化との差に基づいて、第1駆動に適した切削工具か、第2駆動に適した切削工具かを識別する。
好ましくは、制御部は、切削工具の先端の位置が予め定められた基準位置に達すると、第1駆動から第2駆動へ、または第2駆動から第1駆動へ制御を切換える。
好ましくは、報知部は、表示部であり、ハンドピースに設けてある。
好ましくは、動力源は、電動駆動モータである。
本発明に係る歯科用治療装置は、切削工具から得られる情報に基づいて第1駆動に適した切削工具か、第2駆動に適した切削工具かを識別し、第1駆動と第2駆動とを切換えるので、切削工具の形状にあった適切な駆動を選択することが可能で、切削工具を識別する使用者の作業を軽減することができる。また、本発明に係る歯科用治療装置は、切削工具から得られる情報に基づいて第1駆動に適した切削工具か、第2駆動に適した切削工具かを識別し、第1駆動と第2駆動とを切換えることで、切削工具の破損を防止することができるとともに、安全に切削対象物を切削することができる。
本発明の実施の形態1に係る根管治療器の外観の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る根管治療器の機能の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る根管治療器の回路構成を示す回路図である。 通常駆動する場合と、ツイスト駆動する場合との切削工具の回転方向を示した模式図である。 図1に示す表示部に設けられる液晶表示パネルの表示例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る根管治療器において、ヘッド部に保持した切削工具の形状にあった適切な駆動を選択する方法を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態2に係る根管治療器において、切削工具の駆動の切換えの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態2に係る根管治療器において、切削工具の駆動の切換えの別の一例を示すフローチャートである。 コードレスタイプの根管治療器の構成を示す概略図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る歯科用治療装置は、歯科用根管治療のハンドピースを組み込んだ根管拡大及び根管長測定システムを含む根管治療器である。しかし、本発明に係る歯科用治療装置は、根管治療器に限定されるものではなく、同様の構成を有する歯科用治療装置について適用することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る根管治療器の外観の構成を示す概略図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る根管治療器の機能の構成を示すブロック図である。図1に示す根管治療器100は、歯科用根管治療のためのハンドピース1、モータユニット6、制御ボックス9を含んでいる。
歯科用根管治療のハンドピース1は、ヘッド部2と、ヘッド部2に連接される細径のネック部3と、該ネック部3に連接され手指によって把持される把持部4とを備えている。そして、把持部4の基部には、ヘッド部2に保持される切削工具5を回転駆動させるためのモータユニット6が着脱自在に接続される。ハンドピース1にモータユニット6が連結された状態で歯科用のインスツルメント10が構成される。
モータユニット6は、図2に示すようにマイクロモータ7が内蔵され、該マイクロモータ7へ電源を供給する電源供給用リード線71および、後述する根管長測定回路12へ信号を伝送する信号用リード線8などを内装するホース61を介して、制御ボックス9に連結されている。ここで、信号用リード線8は、モータユニット6及びハンドピース1内を経て切削工具5と電気的に導通し、電気信号を伝達する導電体の一部である。なお、切削工具5は、根管長測定回路12の一方の電極となる。
制御ボックス9は、制御部11、根管長測定回路12、モータドライバ13、基準設定部14、操作部15、表示部16および報知部17などを備えている。なお、制御ボックス9は、図1に示すように、本体側部にインスツルメント10を不使用時に保持するためホルダ10aが取付けられている。また、制御ボックス9には、フートコントローラ18が連結され、さらに、根管長測定回路12に電気的に接続するリード線19が連結されている。リード線19は、ホース61の途中から分岐する形をとることもある。リード線19の先端には、患者の唇に掛けられる口腔電極19aが電気的に導通する状態で取付けられている。なお、口腔電極19aは、根管長測定回路12の他方の電極となる。
制御部11は、根管拡大及び根管長測定システム全体の制御を行なうもので、主要部はマイクロコンピュータで構成されている。制御部11には、根管長測定回路12、モータドライバ13、基準設定部14、操作部15、表示部16、報知部17およびフートコントローラ18が接続されている。制御部11は、切削工具5が切削対象物を切削する回転方向を正転、正転の逆回転方向を逆転とする場合に、正転して駆動する正転駆動と、逆転して駆動する逆転駆動とを切換えることができる。さらに、制御部11は、切削工具5を正転して駆動する通常駆動(第1駆動)と、切削工具5を予め決められたパターンで正転と逆転とを繰返して駆動するツイスト駆動(第2駆動)とを切換えることができる。
根管長測定回路12は、歯牙の根管内に挿入した切削工具5を一方の電極、患者の唇に掛けた口腔電極19aを他方の電極として閉回路を構成する。そして、根管長測定回路12は、切削工具5と口腔電極19aとの間に電圧を印加し、切削工具5と口腔電極19aとの間のインピーダンスを計測することによって、歯牙の根尖位置から切削工具5の先端までの距離を測定することができる。切削工具5の先端が根尖位置に到達したことを根管長測定回路12が検出したとき、切削工具の挿入量、すなわち根管口から切削工具の先端までの距離を根管長とすることができる。なお、切削工具5と口腔電極19aとの間のインピーダンスを計測して、根管長を測定する電気的根管長測定方法は公知のものであり、本発明の実施の形態1に係る根管治療器100には、公知になっているすべての電気的根管長測定方法を適用することができる。
モータドライバ13は、電源供給用リード線71を介してマイクロモータ7に接続され、制御部11からの制御信号に基づいて、マイクロモータ7に供給する電源を制御している。モータドライバ13は、マイクロモータ7に供給する電源を制御することで、マイクロモータ7の回転方向、回転数および回転角など、つまり切削工具5の回転方向、回転数および回転角などを制御することができる。
基準設定部14は、切削工具5の駆動を切換える基準を設定する。たとえば、基準設定部14は、根管長測定回路12を用いて予め根尖位置や根尖位置から所定距離にある位置を基準位置として設定しておき、切削工具5の先端がこの基準位置に達したとき、切削工具5の駆動を自動的に切換える。また、基準設定部14は、予め切削工具5が許容する負荷を基準負荷として設定しておき、切削工具5の負荷がこの基準負荷に達したとき、切削工具5の駆動を自動的に切換える。なお、切換える切削工具5の駆動には、停止或いは逆回転させる駆動を含んでもよい。また、このような自動切換え等の制御を行なうか否かの選択は、操作部15で行なうことができる。
操作部15は、自動切換え等の制御を行なうか否かの選択を行なう他、根管長測定を行なうか否かの選択なども設定することができる。また、操作部15は、正転駆動と逆転駆動との切換えや、通常駆動とツイスト駆動との切換えを手動で行なうことができる。
表示部16は、後述するように根管内での切削工具5の先端の位置や切削工具5の回転方向、回転数および回転角などを表示する。さらに、報知部17が使用者に対して報知するための情報を、表示部16に表示することもできる。
報知部17は、現在、制御部11で行なっている切削工具5の駆動状態を、光、音や振動などにより報知する。具体的に、報知部17は、切削工具5の駆動状態を報知するために、必要に応じてLED(Light Emitting Diode),スピーカーや振動子などを設け、通常駆動とツイスト駆動とで発光するLEDの色を変えたり、スピーカーから出力する音を変えたりする。なお、報知部17は、表示部16で、使用者に対して切削工具5の駆動状態を表示することができる場合、LED,スピーカーや振動子など別途設けなくてもよい。
フートコントローラ18は、マイクロモータ7による切削工具5の駆動制御を足踏操作によって行なう操作部である。なお、マイクロモータ7による切削工具5の駆動制御は、フートコントローラ18に限定されるものではなく、ハンドピース1の把持部4に操作スイッチ(不図示)を設け、この操作スイッチとフートコントローラ18とを併用して切削工具5の駆動制御を行なうようにしてもよい。また、例えば、フートコントローラ18の足踏操作がなされている状態で、さらに根管長測定回路12によって切削工具5が根管内に挿入されたことが検知されたことをもって、切削工具5の回転を開始するようにしてもよい。
なお、根管治療器100の制御ボックス9は、歯科用診療台の側部に設置されるトレーテーブルやサイドテーブル上に載置されて使用される構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、トレーテーブルやサイドテーブル内に制御ボックス9を組込んだ構成であっても良い。
次に、切削工具5の駆動制御を行なう根管治療器100の回路構成について、さらに詳しく説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る根管治療器100の回路構成を示す回路図である。図3に示す根管治療器100には、切削工具5の駆動制御に関わるマイクロモータ7、制御部11、根管長測定回路12、モータドライバ13、および基準設定部14の部分について図示してある。
さらに、モータドライバ13は、トランジスタスイッチ13a、トランジスタドライバ回路13b、回転方向切換スイッチ13c、および負荷検出用抵抗13dを含んでいる。基準設定部14は、基準負荷設定用の可変抵抗14a、デューティ設定用の可変抵抗14b、および基準位置設定用の可変抵抗14cを含んでいる。なお、基準設定部14は、根管治療器100の主電源20、およびメインスイッチ21に接続してある。切削工具5は、図示していないが適宜の歯車機構等を介してマイクロモータ7に保持されている。
トランジスタドライバ回路13bは、制御部11のポート11aから出力する制御信号で作動し、トランジスタスイッチ13aのオン・オフを制御してマイクロモータ7を駆動する。マイクロモータ7は、回転方向切換スイッチ13cの状態に応じて正転または逆転する。制御部11のポート11aから出力する制御信号が、たとえば一定の周期で繰返されるパルス波形である場合、そのパルスの幅、すなわちデューティ比は、基準設定部14のデューティ設定用の可変抵抗14bによって調整される。マイクロモータ7は、このデューティ比に対応して切削工具5を回転駆動している。
回転方向切換スイッチ13cは、制御部11のポート11bから出力する制御信号で、切削工具5を正転して駆動するか、逆転して駆動するかを切換える。制御部11は、負荷検出用抵抗13dの抵抗値をポート11cに入力することで、切削工具5に加わる負荷を検出している。さらに、制御部11は、根管長測定回路12で測定した根管長をポート11dに入力している。以上の構成によって、マイクロモータ7及び切削工具5を、正転のみの通常駆動、逆転のみの通常駆動、所定角度の正転と逆転を繰り返すツイスト駆動といった種々の駆動方法で駆動させる。
次に、切削工具5の形状と、駆動制御の関係について説明する。
切削工具5には、正転させることで歯牙の根管の内壁を切削するように刃が形成してある形状(通常形状)と、正転と逆転とを交互に回転させることで歯牙の根管の内壁を切削するように刃が形成してある形状(ツイスト形状)とがある。そして、使用者は、通常形状の切削工具5と、ツイスト形状の切削工具5とを自由に交換することが可能である。そのため、臨床現場では、通常形状の切削工具5と、ツイスト形状の切削工具5とが混在することがあり、使用者が施術中に通常形状の切削工具5が、ツイスト形状の切削工具5かを識別して、切削工具5の形状にあった適切な駆動を選択する必要があった。
図4は、通常駆動する場合と、ツイスト駆動する場合との切削工具5の回転方向を示した模式図である。図4(a)は、通常駆動する場合の切削工具5の回転方向を示し、図4(b)は、ツイスト駆動する場合の切削工具5の回転方向を示す。図4(a)に示す通常駆動では、切削工具5の先端方向を向いて切削工具5を右回りに回転しており、この回転が正転である。根管治療器100は、通常形状の切削工具5をヘッド部2に保持した場合、図4(a)に示す通常駆動を行なうことで、歯牙の根管の内壁を適切に切削することができる。
一方、図4(b)に示すツイスト駆動では、切削工具5の先端方向を向いて切削工具5を右回りに回転させる正転と、左回りに回転させる逆転とを交互に行なう。ツイスト駆動では、たとえば、正転方向に90度の回転と、逆転方向に90度の回転とを交互に行なう。根管治療器100は、ツイスト形状の切削工具5をヘッド部2に保持した場合、図4(b)に示すツイスト駆動を行なうことで、歯牙の根管の内壁を適切に切削することができる。
次に、図1に示す表示部16に設けられる液晶表示パネルの表示について説明する。図5は、図1に示す表示部16に設けられる液晶表示パネルの表示例を示す図である。
図5に示す表示部16は、液晶表示パネルであり、測定した根管長を詳細に表示するための多数の要素を含むドット表示部52と、根管長をゾーン分けして段階的に表示するためのゾーン表示部54と、各ゾーンの境界を示す境界表示部56と、根尖までの到達率を表示する到達率表示部58とが設けてある。
ドット表示部52は、切削工具5の先端が根尖に近づくにつれ、上から下に向かって要素が順に表示されるようになっている。目盛「APEX」の位置が根尖の位置を表わし、当該目盛まで要素が到達したとき、切削工具5の先端が根尖の位置にほぼ到達したことを示す。
また、表示部16には、負荷検出用抵抗13dで検出した負荷を表示するための多数の要素を含むドット表示部60と、負荷をゾーン分けして段階的に表示するためのゾーン表示部62とが設けてある。ドット表示部60は、負荷検出用抵抗13dで検出した負荷が大きくなるに従って、上から下に向かって要素が順に表示される。
たとえば、ドット表示部60には、歯牙を切削しているときに加わる切削工具5の負荷を、斜線で示した要素60aで表示する。なお、ドット表示部60は、表示が頻繁に切換わるのを防ぐため、ピークホールド機能を有し、所定時間内に検出した負荷の最大値を一定時間表示するようにしてもよい。
また、ドット表示部60には、基準負荷設定用の可変抵抗14aで設定した基準負荷に対応する要素60bを表示してもよい。要素60bをドット表示部60に表示することで、基準負荷に対して、負荷検出用抵抗13dで検出した負荷にどの程度マージンが存在しているのかを視覚化することができる。
さらに、表示部16には、切削工具5の回転数や切削工具5に加わる負荷を数値で表示する数値表示部64と、切削工具5の回転の向き(正転S、逆転R)および切削工具5の回転数の大小を表示する回転表示部68とが設けてある。
次に、本実施の形態1に係る根管治療器100が、切削工具5から得られる情報に基づいて通常駆動とツイスト駆動とを切換える構成について説明する。まず、切削工具5から得られる情報として、切削工具を識別するための識別情報を利用する場合を示す。具体的に、切削工具5が、図4に示すように通常形状の切削工具(第1切削工具)か、ツイスト形状の切削工具(第2切削工具)かを識別するための識別タグ5a,5bを有している場合について説明する。
識別タグ5aは、たとえばICタグであり、切削工具5の形状が通常形状であることや、製造番号などの情報が書込まれている。同様に、識別タグ5bも、たとえばICタグであり、切削工具5の形状がツイスト形状であることや、製造番号などの情報が書込まれている。識別タグ5a,5bを有している切削工具5を図4に示すようにヘッド部2に保持した場合、予めヘッド部2に設けてあるICタグ読取りセンサ(図示せず)が、切削工具5の識別タグ5a,5bから切削工具5の形状の情報を読出す。ICタグ読取りセンサは、読出した切削工具5の形状の情報を制御部11に出力し、制御部11が、切削工具5の駆動制御を通常駆動またはツイスト駆動に切換えるように制御する。
なお、通常形状の切削工具か、ツイスト形状の切削工具かを識別するための識別情報は、ICタグに限定されず、二次元バーコードや磁気によるタグなどであってもよい。さらに、通常形状の切削工具か、ツイスト形状の切削工具かにより切削工具5の保持部の形状を変更することで識別情報としてもよい(識別形状)。たとえば、通常形状の切削工具の場合、ヘッド部2に保持したときに、ヘッド部2内に設けたある接点に接触しない形状であるが、ツイスト形状の切削工具の場合、ヘッド部2に保持したときに、ヘッド部2内に設けたある接点に接触する形状である。
次に、切削工具5から得られる情報として、切削工具の駆動状態を表わす駆動情報を利用する場合を示す。具体的に、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差を利用して、保持した切削工具5の形状を識別する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る根管治療器100において、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状にあった適切な駆動を選択する方法を説明するためのフローチャートである。まず、制御部11は、切削工具5が識別タグを有しているか否かを判定する(ステップS61)。制御部11は、切削工具5が識別タグを有していると判定した場合(ステップS61:YES)、当該識別タグから読出した識別情報に基づき切削工具5の形状がツイスト形状であるか否かを判定する(ステップS62)。
制御部11は、ステップS62で切削工具5の形状がツイスト形状であると判定した場合(ステップS62:YES)、ヘッド部2に保持した切削工具5をツイスト駆動で駆動する(ステップS63)。一方、制御部11は、ステップS62で切削工具5の形状がツイスト形状でないと判定した場合(ステップS62:NO)、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動する(ステップS64)。
ステップS61に戻って、制御部11は、切削工具5が識別タグを有していないと判定した場合(ステップS61:NO)、切削工具5の形状を判定するための駆動(判定用駆動)を実施する(ステップS65)。なお、切削工具5が識別タグを有していない場合に判定用駆動を実施する例について説明するが、切削工具5が識別タグを有している場合に判定用駆動を実施してもよい。ここで、判定用駆動は、専用の切削対象物を利用して切削を実施しても、施術の対象である歯牙の根管の内壁を利用して切削を実施してもよい。また、施術の対象である歯牙の根管の内壁を利用して判定用駆動を実施する場合、歯牙を切削する期間の一部、たとえば切削を始めてからの一定期間を判定用駆動として利用してもよい。
ここで、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差を利用して、保持した切削工具5の形状を識別することができる原理について説明する。通常形状の切削工具5は、通常駆動で駆動したとき(正転のとき)に切削対象物を切削できるように刃が形成してあるため、正転のときに加わる負荷が大きく、逆転のときに加わる負荷が小さくなる。一方、ツイスト形状の切削工具5は、正転と逆転とを交互に回転させて切削対象物を切削できるように刃が形成してあるため、通常形状の切削工具5に比べて正転のときに加わる負荷が小さく、逆転のときに加わる負荷が大きくなる。
そのため、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状が通常形状の場合、通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差は、ツイスト形状の場合に比べて大きくなる。よって、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差が、予め定めた基準値以上になるか否かにより、保持した切削工具5の形状を識別することができる。
制御部11は、ステップS65で実施した判定用駆動の結果、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差が、予め定めた基準値以上であるか否かを判定する(ステップS66)。
制御部11は、通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差が、予め定めた基準値以上であると判断した場合(ステップS66:YES)、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動する(ステップS67)。
一方、制御部11は、通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差が、予め定めた基準値未満であると判断した場合(ステップS66:NO)、ヘッド部2に保持した切削工具5をツイスト駆動で駆動する(ステップS63)。
ここで、図6に示すフローチャートでは、ステップS65で切削工具5の形状を判定するための駆動(判定用駆動)を実施することを明示してあるが、根管治療器100を使用する使用者は、当該ステップを必ずしも意識する必要はない。つまり、使用者は、ステップS65を意識することなく施術の対象である歯牙の根管の内壁の切削を開始するだけで、根管治療器100は、自動的に判定用駆動を実施し、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状を判定して、切削工具5の形状にあった適切な駆動を選択してもよい。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る根管治療器100では、切削工具5から得られる情報に基づいて通常駆動とツイスト駆動とを切換えることで、使用者が、ヘッド部2に保持している切削工具5が通常形状であるか、ツイスト形状であるかを識別して、切削工具5の形状にあった適切な駆動を選択することができる。具体的に、切削工具5から得られる情報には、識別タグまたは識別形状などの識別情報や、切削工具5に加わる負荷などの切削工具5の駆動状態を表わす駆動情報がある。
なお、切削工具5から得られる駆動情報は、図6で示したヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動したときに加わる負荷と、ツイスト駆動で駆動したときに加わる負荷との差に限定されるものではない。切削工具5から得られる他の駆動情報として、たとえば、通常駆動で切削工具5を駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化と、ツイスト駆動で切削工具を駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化との差であってもよい。なお、切削工具5の位置は、根管長測定回路12により電気的に測定することができる。
ここで、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化と、ツイスト駆動で切削工具5を駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化との差を利用して、保持した切削工具5の形状を識別することができる原理について説明する。通常形状の切削工具5は、正転のときに切削対象物を切削し、切削方向に前進するように刃が形成してあるため、正転のとき切削方向に対して前進し、逆転のとき切削方向に対して後退する。一方、ツイスト形状の切削工具5は、正転と逆転とを交互に回転させて切削対象物を切削できるように刃が形成してあるため、通常形状の切削工具5に比べて正転のとき切削方向に対して前進する距離が短く、逆転のとき切削方向に対して後退する距離も短い。
そのため、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状が通常形状の場合、通常駆動で駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化と、ツイスト駆動で切削工具5を駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化との差が、ツイスト形状の場合に比べて大きくなる。よって、ヘッド部2に保持した切削工具5を通常駆動で駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化と、ツイスト駆動で切削工具5を駆動して切削対象物を切削するときの位置の変化との差が、予め定めた基準値以上になるか否かにより、保持した切削工具5の形状を識別することができる。なお、根管治療器100は、図6に示すステップS66の判断を、切削工具5の位置の変化の差が、予め定めた基準値以上になるか否かの判断に変更することでも、同様に切削工具5の形状にあった適切な駆動を選択することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る根管治療器100では、切削対象物を切削する前に、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状を識別して、通常駆動とツイスト駆動とを適切に切換えて駆動する構成について説明した。一方、本実施の形態2に係る根管治療器では、切削対象物を切削している途中で、通常駆動とツイスト駆動とを適切に切換えて切削工具5を駆動する構成について説明する。
実施の形態2に係る根管治療器は、図1〜図3に示した実施の形態1に係る根管治療器100と同じ構成を用いるため、同じ符号を用いて詳しい説明を繰返さない。
切削工具5では、湾曲した根管を切削拡大するために柔軟性の高いニッケル・チタン合金などが用いられる。しかし、過度の負荷が加わると切削工具5は破損するため、切削工具5に過度の負荷が加わらないように切削工具5を駆動する必要があった。そこで、実施の形態2に係る根管治療器100は、切削工具5に加わる負荷によって、通常駆動とツイスト駆動とを適切に切換える構成を有している。
図7は、本実施の形態2に係る根管治療器100において、切削工具5の駆動の切換えの一例を示すフローチャートである。まず、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状が通常形状の場合、根管治療器100は、実施の形態1で示したように、切削工具5の形状を識別して、通常駆動に切換えて切削工具5を駆動する(ステップS71)。
制御部11は、負荷検出用抵抗13dで検出した負荷が基準負荷以上か否かを判定する(ステップS72)。基準負荷は、たとえば切削工具5が許容する負荷の上限値であり、基準設定部14の基準負荷設定用の可変抵抗14aを用いて予め設定してある。また、基準負荷は、図5に示す表示部16において、要素60bとして表示される。
制御部11は、負荷検出用抵抗13dで検出した負荷が基準負荷以上であると判定した場合(ステップS72:YES)、通常駆動からツイスト駆動に切換えて切削工具5を駆動する(ステップS73)。これにより、根管治療器100は、切削工具5に加わる負荷が軽減され、切削工具5の破損を防止することができる。
一方、制御部11は、負荷検出用抵抗13dで検出した負荷が基準負荷未満であると判定した場合(ステップS72:NO)、通常駆動を維持して切削工具5を駆動する(ステップS74)。
なお、切削工具5に加わる負荷によって、通常駆動とツイスト駆動とを適切に切換える構成は、前述の構成に限定されるものではない。たとえば、根管治療器100は、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状がツイスト形状の場合、駆動開始時、ツイスト駆動で切削工具5を駆動しているが、負荷がある値以下になるとツイスト駆動から通常駆動に切換えて切削工具5を駆動してもよい。これにより、根管治療器100は、ツイスト駆動では切削対象物を十分に切削できないときに、通常駆動に切換えて切削対象物を効率よく切削することができる。また、基準値を複数設定する構成としてもよい。その場合、たとえば、切削工具5に加わる負荷が第1基準値以上であると判定した場合、通常駆動からツイスト駆動に切換え、第2基準値以上であると判定した場合、ツイスト駆動から逆転のみの通常駆動に更に切換えることができる。
次に、根管治療器100は、根尖の近傍では慎重に切削する必要があるため、切削工具5の位置によって通常駆動とツイスト駆動とを適切に切換える構成を有している。
図8は、本実施の形態2に係る根管治療器100において、切削工具5の駆動の切換えの別の一例を示すフローチャートである。まず、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状が通常形状の場合、根管治療器100は、実施の形態1で示したように、切削工具5の形状を識別して、通常駆動に切換えて切削工具5を駆動する(ステップS81)。
制御部11は、根管長測定回路12で測定した切削工具5の先端の位置が基準位置に達したか否かを判定する(ステップS82)。基準位置は、たとえば根尖の位置からある長さ離れた位置であり、基準設定部14の基準位置設定用の可変抵抗14cを用いて予め設定してある。また、基準位置は、図5に示す表示部16において、ドット表示部52に表示してもよい。
制御部11は、根管長測定回路12で測定した切削工具5の先端の位置が基準位置に達したと判定した場合(ステップS82:YES)、通常駆動からツイスト駆動に切換えて切削工具5を駆動する(ステップS83)。これにより、根管治療器100は、根尖の近傍をより慎重に切削することができる。
一方、制御部11は、根管長測定回路12で測定した切削工具5の先端の位置が基準位置に達していないと判定した場合(ステップS82:NO)、通常駆動を維持して切削工具5を駆動する(ステップS84)。
なお、切削工具5の位置によって、通常駆動とツイスト駆動とを適切に切換える構成は、前述の構成に限定されるものではない。たとえば、根管治療器100は、ヘッド部2に保持した切削工具5の形状がツイスト形状の場合、駆動開始時、ツイスト駆動で切削工具5を駆動しているが、切削工具5の位置がある範囲内にあるときツイスト駆動から通常駆動に切換えて切削工具5を駆動してもよい。これにより、根管治療器100は、ツイスト駆動では切削対象物を十分に切削できない範囲を、通常駆動に切換えて切削対象物を効率よく切削することができる。また、基準位置を複数設定する構成としてもよい。その場合、たとえば、切削工具5の先端が第1基準位置に達したと判定した場合、通常駆動からツイスト駆動に切換え、第1基準位置よりも根尖に近い第2基準位置に達したと判定した場合、ツイスト駆動から逆転のみの通常駆動に更に切換えることができる。
以上のように、本実施の形態2に係る根管治療器100は、切削工具5に加わる負荷や、切削工具5の位置によって通常駆動とツイスト駆動とを適切に切換えるので、切削工具5の破損を防止することができるとともに、安全に根管を切削することができる。
なお、実施の形態1および2に係る根管治療器100では、ハンドピース1が、ホース61を介して、制御ボックス9に連結されている構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、コードレスタイプの根管治療器として構成しても良い。図9は、コードレスタイプの根管治療器の構成を示す概略図である。図9に示すコードレスタイプの根管治療器は、ハンドピース1の把持部4にバッテリーパック、マイクロモータ及び制御ボックスに相当する制御系を組み込み、各種操作部を把持部4の表面に設けてある。さらに、コードレスタイプの根管治療器には、把持部4に表示部16が設けてある。そのため、使用者は、視線を大きく変えることなく、切削工具5を通常駆動で駆動しているのか、ツイスト駆動で駆動しているのかを確認することができる。図示していないが、口腔電極19a用のリード線19を把持部4より導出するよう構成してもよい。
また、実施の形態1および2に係る根管治療器100では、切削工具5を駆動する動力源にマイクロモータ7を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、エアタービンなどの別の駆動源であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハンドピース、2 ヘッド部、3 ネック部、4 把持部、5 切削工具、5a,5b 識別タグ、6 モータユニット、7 マイクロモータ、8 信号用リード線、9 制御ボックス、10 インスツルメント、10a ホルダ、11 制御部、11a〜11d ポート、12 根管長測定回路、13 モータドライバ、13a トランジスタスイッチ、13b トランジスタドライバ回路、13c 回転方向切換スイッチ、13d 負荷検出用抵抗、14 基準設定部、14a〜14c 可変抵抗、15 操作部、16 表示部、17 報知部、18 フートコントローラ、19 リード線、19a 口腔電極、20 主電源、21 メインスイッチ、52,60 ドット表示部、54,62 ゾーン表示部、56 境界表示部、58 到達率表示部、60a,60b 要素、61 ホース、64 数値表示部、68 回転表示部、71 電源供給用リード線、100 根管治療器。

Claims (9)

  1. ヘッド部に、切削工具を駆動可能に保持するハンドピースと、
    前記切削工具を駆動するための動力源と、
    前記切削工具が切削対象物を切削する回転方向を正転、前記正転の逆回転方向を逆転とする場合に、前記切削工具を前記正転して駆動する第1駆動と、前記切削工具を予め決められたパターンで前記正転と前記逆転とを繰返して駆動する第2駆動とを切換可能に、前記切削工具を駆動する駆動部と、
    記第1駆動と前記第2駆動とを切換える制御部とを備え
    前記制御部は、前記切削工具の駆動状態を表わす駆動情報に基づいて、前記第1駆動に適した前記切削工具か、前記第2駆動に適した前記切削工具かを識別して、前記第1駆動と前記第2駆動とを切換える、歯科用治療装置。
  2. 前記制御部で切換えた駆動が、前記第1駆動または前記第2駆動のいずれの駆動であるかを使用者に対して報知する報知部をさらに備える、請求項1に記載の歯科用治療装置。
  3. 前記切削工具は、前記第1駆動に適した前記切削工具か、前記第2駆動に適した前記切削工具かを識別するための識別タグ、または識別形状を有する場合、
    前記制御部は、前記切削工具の前記識別タグ、または前記識別形状に基づいて、前記切削工具の駆動前に前記第1駆動に適した前記切削工具か、前記第2駆動に適した前記切削工具かを識別する、請求項1または請求項2に記載の歯科用治療装置。
  4. 駆動している前記切削工具に加わる負荷を検出する負荷検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記負荷検出部で検出した前記負荷を前記駆動情報とし、前記第1駆動で前記切削工具を駆動して前記切削対象物を切削するときに生じる前記切削工具の前記負荷と、前記第2駆動で前記切削工具を駆動して前記切削対象物を切削するときに生じる前記切削工具の前記負荷との差に基づいて、前記第1駆動に適した前記切削工具か、前記第2駆動に適した前記切削工具かを識別する、請求項1または請求項2に記載の歯科用治療装置。
  5. 前記制御部は、前記負荷が予め定められた基準負荷以上になると、前記第1駆動から前記第2駆動へ、または前記第2駆動から前記第1駆動へ制御を切換える、請求項4に記載の歯科用治療装置。
  6. 根管内での前記切削工具の先端の位置を電気的に測定する根管長測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記根管長測定部で測定した前記切削工具の先端の前記位置を前記駆動情報とし、前記第1駆動で前記切削工具を駆動して前記切削対象物を切削するときの前記位置の変化と、前記第2駆動で前記切削工具を駆動して前記切削対象物を切削するときの前記位置の変化との差に基づいて、前記第1駆動に適した前記切削工具か、前記第2駆動に適した前記切削工具かを識別する、請求項1または請求項2に記載の歯科用治療装置。
  7. 前記制御部は、前記位置が予め定められた基準位置に達すると、前記第1駆動から前記第2駆動へ、または前記第2駆動から前記第1駆動へ制御を切換える、請求項6に記載の歯科用治療装置。
  8. 前記報知部は、表示部であり、前記ハンドピースに設けてある、請求項2に記載の歯科用治療装置。
  9. 前記動力源は、電動駆動モータである、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の歯科用治療装置。
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