JP5794522B2 - 廃棄体パッケージの製造方法 - Google Patents

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本発明は、廃棄物が封入された廃棄体を緩衝体が囲繞する廃棄体パッケージの製造方法に関する。
本願の出願人は、処分坑道に横置きに設置され、埋設処分される廃棄体パッケージの製造方法を提案している。図14に示すように、廃棄体パッケージ101は、廃棄物が封入された廃棄体102を緩衝体103が囲繞したもので、廃棄体102と廃棄体102を囲繞する緩衝体103とにより構成される。廃棄体102は、中心軸を水平方向に向けた状態で緩衝体103に囲繞される。緩衝体103は、粘土系遮水材料(緩衝材)を締め固めたもので、内部に廃棄体102を収納する収納空間104を有しており、収納空間104の中心軸を水平方向に向けた状態で設置される。緩衝体103は、複数のブロック105と、一対のブロック106とにより構成されている。複数のブロック105は連結することにより内部に上述した収納空間104が形成され、一対のブロック106が収納空間104の一方と他方とを閉鎖する。ブロック105は、外型枠1051と内型枠1052との間に撒き出した粘土系遮水材料(緩衝材)1050を締め固めたものであり、締め固めた粘土系遮水材料1050は上述した緩衝体103を構成する。そして、外型枠1051はそのままブロック105の外殻を構成し、内型枠1052はそのままブロック105の内殻を構成する。したがって、外型枠1051は粘土系遮水材料1050の外周を被覆し、内型枠1052は粘土系遮水材料1050の内周を被覆することになり、ブロック105の搬送作業やブロック105の定置作業における粘土系遮水材料1050の損傷を防止する。ブロック106は、外型枠1061の内部に撒き出した粘土系遮水材料(緩衝材)1060を締め固めたものであり、締め固めた粘土系遮水材料1060は上述した緩衝体103を構成する。そして、外型枠1061はそのままブロック106の外殻を構成する。したがって、外型枠1061は粘土系遮水材料1060の外周を被覆することになり、ブロック106の搬送作業やブロック106の定置作業における粘土系遮水材料1060の損傷を防止する。
そして、複数のブロック105を接合することにより一体化し、その内部に収納空間104を構成する。その後、収納空間104に廃棄体102を収納することになるが、収納空間104を構成するブロック105の内周は内型枠1052で被覆されているので、内型枠1052は粘土系遮水材料1060の損傷を防止する(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2007−69112号公報 特開2007−105634号公報
ところで、ブロック105の内周に内型枠1052を取り付けたままにすると、廃棄体102と粘土系遮水材料1050との間に内型枠1052が残ることになるが、この内型枠1052は数万年を超える長期間の性能劣化を推定する際の影響因子となるので、好ましくない。
しかしながら、ブロック105を接合した後に内型枠1052だけを取り除くことは非常に困難であり、収納空間104に廃棄体102を収納した後に内型枠1052だけを取り除くことは不可能である。
一方、内型枠1052がないブロック105を接合することにより緩衝体103を製造し、その内部に収納空間104を構成すると、廃棄体102を収納空間104に収納する際に廃棄体102が粘土系遮水材料1050を傷つけ、緩衝体103が所望の性能を発揮できない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内型枠がない緩衝体であっても廃棄体を収納空間に収納する際に締め固めた粘土系遮水材料を傷つけることがない廃棄体パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、処分坑道に横置きに設置され、埋設処分される廃棄体パッケージの製造方法であって、粘土系遮水材料が締め固められたブロックを水平方向に複数連結することにより、収納空間が水平方向に延在する緩衝体を構成する緩衝体組立工程と、前記収納空間の外側から前記収納空間の水平方向奥方に向けて挿入ガイドを設置する挿入ガイド設置工程と、設置した挿入ガイドに前記廃棄体を支持させて、前記廃棄体を前記収納空間に収納する廃棄体収納工程と、収納した廃棄体と緩衝体との間から前記挿入ガイドを引き抜くとともに、前記挿入ガイドを引き抜くことにより廃棄体と緩衝体との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料を充填する挿入ガイド除去工程とを有することを特徴とする。
また、本発明は、上述した廃棄体パッケージの製造方法において、前記挿入ガイドを除去したのちの工程であって、廃棄体と緩衝体との隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料を充填する遮水材料充填工程を有することを特徴とする。
また、本発明は、上述した廃棄体パッケージの製造方法において、前記緩衝体組立工程において形成された収納空間を閉鎖する収納空間閉鎖工程を有することを特徴とする。
本発明にかかる廃棄体パッケージの製造方法は、収納空間の外側から奥方に向けて挿入ガイドを設置した後、設置した挿入ガイドに廃棄体を支持させて、廃棄体を収納空間に収納するので、内型枠がない緩衝体であっても廃棄体を収納空間に収納する際に締め固めた粘土系遮水材料を傷つけることがない。また、挿入ガイドを引き抜くことにより廃棄体と緩衝体との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料を充填するので、挿入ガイドを引き抜く際に締め固めた粘土系遮水材料を傷つけることもない。
図1は、処分坑道に埋設した廃棄体パッケージの構造を示す縦断面図である。 図2は、緩衝体組立工程を示す図である。 図3は、挿入ガイド設置工程を示す図である。 図4は、廃棄体収納工程において挿入ガイドに廃棄体を搭載する直前の状態を示す図である。 図5は、廃棄体収納工程において廃棄体の収納途中の状態を示す図である。 図6は、廃棄体収納工程において廃棄体の収納を終了した状態を示す図である。 図7は、挿入ガイド除去工程において廃棄体と緩衝体との間から挿入ガイドを取り除くことにより、廃棄体と緩衝体との間に隙間が生じた状態を示す図である。 図8は、挿入ガイド除去工程において廃棄体と緩衝体との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状の粘土系遮水材料を充填する状態を示す図である。 図9は、挿入ガイド除去工程において挿入ガイドを取り除くとともに、廃棄体と緩衝体との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状の粘土系遮水材料を充填した状態を示す図である。 図10Aは、遮水材料充填工程において廃棄体と緩衝体との間を粘土ブロックで塞いだ状態を示す図である。 図10Bは、遮水材料充填工程において廃棄体と緩衝体との間を粘土ブロックで塞いだ状態を示す拡大立体図である。 図11は、遮水材料充填工程において廃棄体と緩衝体との間にペレット状または顆粒状の粘土系遮水材料を充填した状態を示す図である。 図12は、円環状ブロックにより画成された収納空間を閉鎖する収納空間閉鎖工程を示す図である。 図13は、製造した廃棄体パッケージを示す図である。 図14は、従来の廃棄体パッケージの構造を示す縦断面図である。
以下に、本発明にかかる廃棄体パッケージの製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1に基づいて、本発明の実施の形態である廃棄体パッケージの製造方法により製造される廃棄体パッケージ1について説明する。図1は、処分坑道に埋設した廃棄体パッケージの構造を示す縦断面図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態である廃棄体パッケージの製造方法により製造される廃棄体パッケージ1は、処分坑道Kに横置きに設置され、埋設処分される。廃棄体パッケージ1は、廃棄物が封入された廃棄体2を緩衝体3が囲繞したもので、廃棄体2と廃棄体2を囲繞する緩衝体3とにより構成される。
廃棄体2は、廃棄物を封入したもので、たとえば、廃棄物がガラスで固化した放射性廃棄物(ガラス固化体)の場合には、オーバーパック(図示せず)と称される金属製の容器に封入されている。廃棄体2は、円柱形状を有しており、処分坑道Kに横置きに設置される廃棄体パッケージ1では、廃棄体2の中心軸を水平方向に向けた状態で緩衝体3に囲繞される。
緩衝体3は、粘土系遮水材料(緩衝材)を締め固めたもので、内部に廃棄体2を収納する円筒形の収納空間4を有しており、収納空間4の中心軸を水平方向に向けた状態で設置される。
緩衝体3は、円環状に形成された複数の円環状ブロック5と円盤状に形成された一対の円盤状ブロック6とにより構成されている。そして、複数の円環状ブロック5は連結することにより、内部に上述した収納空間4が形成され、一対の円盤状ブロック6が収納空間4の一方と他方とを閉鎖する。なお、図示の例では、三つの円環状ブロック5と一対(二つ)の円盤状ブロック6とにより緩衝体3が構成されている。
円環状ブロック5は、上述したように円環状に形成されており、その外周径は処分坑道Kの内周径よりも小さく設定され、その内周径は廃棄体2の外周径よりも大きく設定されている。
円環状ブロック5は、円筒の外型枠51と円筒の内型枠(図示せず)との間に撒き出した粘土系遮水材料(緩衝材)50を締め固めたものである。外型枠51と内型枠とは、中心軸を一致させ、同心円を構成するように配設されている。外型枠51は、金属製、より具体的には鋼製であり、そのまま円環状ブロック5の外殻(鋼殻)となる。したがって、外型枠51の外周径は、上述した円環状ブロック5の外周径に設定されている。内型枠は、金属製、より具体的には鋼製であり、粘土系遮水材料50を締め固めた後に取り外される。したがって、内型枠の外周径は、上述した円環状ブロック5の内周径に設定されている。
粘土系遮水材料50は、ベントナイト系土質材料、あるいはベントナイト系土質材料と骨材とを混練したもので、締め固められた粘土系遮水材料50は上述した緩衝体3を構成する。
円盤状ブロック6は、上述したように円盤状に形成されており、その外周径は円環状ブロック5の外周径と等しく設定されている。
円盤状ブロック6は、円筒かつ有底の外型枠61の内部に撒き出した粘土系遮水材料(緩衝材)60を締め固めたものである。外型枠61は、金属製、より具体的には鋼製であり、そのまま円盤状ブロック6の外殻(鋼殻)となる。したがって、外型枠61の外周径は、上述した円盤状ブロック6の外周径(円環状ブロック5の外周径)に設定されている。
粘土系遮水材料60は、上述した円環状ブロック5を構成する粘土系遮水材料50と同一のものであって、締め固められた粘土系遮水材料60は上述した緩衝体3を構成する。
つぎに、本発明の実施の形態である廃棄体パッケージの製造方法を説明する。本発明の実施の形態である廃棄体パッケージの製造方法は、緩衝体組立工程と、挿入ガイド設置工程と、廃棄体収納工程と、挿入ガイド除去工程と、遮水材料充填工程と、収納空間閉鎖工程とを有している。
図2に示すように、緩衝体組立工程は、上述した緩衝体3を組み立てる工程である。緩衝体3は、左右一対のレールまたはローラーレールRの上で組み立てられる。同図では、ローラーレールRの例を示しており、この一対のローラーレールRは、上述した円盤状ブロック6および円環状ブロック5の外周を支持するためのもので、平行に設置された軸R1と、該軸R1に回転自在に支承されたローラR2とにより構成されている。
緩衝体組立工程では、まず、一つの円盤状ブロック6と三つの円環状ブロック5とを順番に搬送し、これらの中心軸が水平方向を向くようにこれらをローラーレールR上に定置する。すると、一つの円盤状ブロック6の中心軸と三つの円環状ブロック5の中心軸とが一致し、一つの円盤状ブロック6の外周面と三つの円環状ブロック5の外周面とが面一となり、三つの円環状ブロック5の内周面が面一となる。
その後、円盤状ブロック6の外型枠61と円環状ブロック5の外型枠51、円環状ブロック5の外型枠51と円環状ブロック5の外型枠51、の順番にボルト(図示せず)あるいは機械的継手により緊結または溶接することにより、一つの円盤状ブロック6と三つの円環状ブロック5とを連結する。すると、図2に示すように、収納空間4が水平方向に延在する円筒状の緩衝体3となる。そして、円盤状ブロック6の外型枠61と円環状ブロック5の外型枠51とは緩衝体3の外殻(鋼殻)を構成する。
図3および図4に示すように、挿入ガイド設置工程は、挿入ガイドGを収納空間4の外側から奥方に向けて設置する工程である。挿入ガイドGは、収納空間4の外側において廃棄体2を搭載し、搭載した廃棄体2を収納空間4の奥方に案内するためのもので、収納空間4の奥行き長さの二倍を超える長さを有している。そして、挿入ガイドGは、ガイド支持装置Mにより収納空間4の外側から奥方に向けて設置される。ガイド支持装置Mは、挿入ガイドGを支持するとともに、挿入ガイドGを収納空間4の外側から奥方に向けて送り出すためのもので、上部に回転自在な一対のガイドローラM1を備えている。
なお、挿入ガイドGは、収納空間4の外側において廃棄体2を搭載し、搭載した廃棄体2を収納空間4の奥方に案内するものであれば、図3および図4に示すように、収納空間4の下方域に設置する断面円弧状の滑り板のほか、単一または複数並列させた棒状体、板状体等、任意のものを挿入ガイドGとすることができる。また、断面円弧状の滑り板の弧の長さは半円にわたるものでなくてもよく、廃棄体2を支持することができれば、半円よりも短くてもよい。たとえば、中心角が120度(3分の1円)、90度(4分の1円)等任意の長さのものとすることができる。
挿入ガイド設置工程では、図3に示すように、まず、ガイド支持装置MのガイドローラM1に挿入ガイドGの一端を支持させて、挿入ガイドGを収納空間4の外側から奥方に向けて送り出す。すると、挿入ガイドGは、収納空間4の外側から奥方に向けて挿入され、やがて、挿入ガイドGの一端(奥端)は、収納空間4の奥方に到達することになる(図4参照)。
このように、一端(奥端)が収納空間の奥方に到達した挿入ガイドGは、図4に示すように、一端部(奥側端部)が収納空間の内壁面に支持され、他端部(外側端部)がガイド支持装置MのガイドローラM1に支持される。
廃棄体収納工程は、廃棄体2を収納空間4に収納する工程であり、図5に示すように、廃棄体2は、押出装置Pにより収納空間4に収納される。押出装置Pは、廃棄体2を押し出すためのもので、挿入ガイドGの外側端部に固定されるベースP1と、ベースP1から押し出されるプッシャP2とを備えている。
廃棄体収納工程では、まず、図4に示すように、挿入ガイドGの外側端部に押出装置Pを取り付ける。つぎに、廃棄体2を吊り下げて、廃棄体2を挿入ガイドGに搭載する。そして、図5に示すように、押出装置Pを用いて、廃棄体2を押し出すと、廃棄体2は挿入ガイドGに案内され、収納空間4に収納される(図6参照)。
挿入ガイド除去工程は、収納した廃棄体2と緩衝体3との間から挿入ガイドGを引き抜くとともに、挿入ガイドGを引き抜くことにより廃棄体2と緩衝体3との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料7を充填する工程である。この工程では、上述した押出装置Pを用いる。
挿入ガイド除去工程では、まず、押出装置Pが廃棄体2をさらに押し押し出すように力を加える。すると、廃棄体2が反力台となり、挿入ガイドGに引き抜く力が作用する。これにより、廃棄体2と緩衝体3との間から挿入ガイドGが引き抜かれることになるが、ここでは挿入ガイドGを一気に引き抜くのではなく、図7に示すように、複数回に分けて引き抜くことにする。これにより、廃棄体2と緩衝体3との間には隙間が生じる。
つぎに、図8に示すように、廃棄体2と緩衝体3との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料7を充填する。具体的には、収納空間4の天端から粘土系遮水材料7を充填してもよいし、挿入ガイドGに充填孔を設け、充填孔から粘土系遮水材料7を吹き込んで充填してもよい。
このように、挿入ガイドGを複数回に分けて引き抜くとともに、廃棄体2と緩衝体3との間に生じた隙間に粘土系遮水材料7を順次充填すると、やがて、挿入ガイドGは引き抜かれ、廃棄体2は、粘土系遮水材料7を介して緩衝体3に支持されることになる(図9参照)。
つぎに、図10に示すように、粘土系遮水材料で構成した粘土ブロック8で収納空間4の開放側端部に生じた隙間を塞ぎ、廃棄体2と緩衝体3との間に充填した粘土系遮水材料7が収納空間4からこぼれ落ちる事態を防止する。
遮水材料充填工程は、廃棄体2と緩衝体3との間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料7を充填する工程である。遮水材料充填工程では、図10Bおよび図11に示すように、管Tを用いて、粘土系遮水材料7を充填する。
遮水材料充填工程では、管Tを粘土ブロック8に貫通させ、収納空間4の天端からペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料7を充填する。
収納空間閉鎖工程は、緩衝体組立工程において形成された収納空間4を閉鎖する工程である。収納空間閉鎖工程では、図12に示すように、まず、円盤状ブロック6を搬送し、円盤状ブロック6の中心軸が水平方向を向くようにローラーレールR上に定置する。すると、円環状ブロック5の軸方向と円盤状ブロック6の軸方向とが一致し、円環状ブロック5の外周面と円盤状ブロック6の外周面とが面一となる。その後、円環状ブロック5の外型枠51と円盤状ブロック6の外型枠61とをボルト(図示せず)あるいは機械式継手により緊結または溶接することにより、収納空間4を閉鎖し、廃棄体パッケージ1が完成する(図13参照)。
上述した本発明の実施の形態である廃棄体パッケージ1の製造方法によれば、挿入ガイドGを収納空間4の外側から奥方に向けて設置した後、設置した挿入ガイドGに廃棄体2を案内させて、廃棄体2を収納空間4に収納するので、内型枠を取り外した緩衝体3であっても廃棄体2を収納空間4に収納する際に締め固めた粘土系遮水材料50を傷つけることがない。また、挿入ガイドGを引き抜くことにより廃棄体2と緩衝体3との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状に調整した粘土系遮水材料7を順次充填するので、挿入ガイドGを引き抜く際に締め固めた粘土系遮水材料50を傷つけることもない。
また、廃棄体2と緩衝体3の内周面との隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料7を充填するので、遮水性能が向上する。
なお、廃棄体2と緩衝体3の内周面との隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料7を充填することなく、収納空間4を閉鎖してもよい。これは、緩衝体3を構成するベントナイト系土質材料あるいはベントナイト系土質材料と骨材とを混練したものは、吸水した時に膨張する特性を有しているので、坑道内にこの廃棄体パッケージ1を埋設してから長期間経過し、地下水が内部に進入した際には、当該隙間は吸水膨張した緩衝体3によってシールされることにより、結果として廃棄体2から漏出した汚染水が廃棄体パッケージ1の外部へ漏れ出すことが抑制されるからである。
1 廃棄体パッケージ
2 廃棄体
3 緩衝体
4 収納空間
5 円環状ブロック
50 粘土系遮水材料
51 外型枠
6 円盤状ブロック
60 粘土系遮水材料
61 外型枠
7 ペレット状または顆粒状の粘土系遮水材料
8 粘土ブロック
K 処分坑道
R ローラーレール
R1 軸
R2 ローラ
G 挿入ガイド
M ガイド支持装置
M1 ガイドローラ
P 押出装置
P1 ベース
P2 プッシャ
T 管

Claims (3)

  1. 処分坑道に横置きに設置され、埋設処分される廃棄体パッケージの製造方法であって、
    粘土系遮水材料が締め固められたブロックを水平方向に複数連結することにより、収納空間が水平方向に延在する緩衝体を構成する緩衝体組立工程と、
    前記収納空間の外側から前記収納空間の水平方向奥方に向けて挿入ガイドを設置する挿入ガイド設置工程と、
    設置した挿入ガイドに前記廃棄体を支持させて、前記廃棄体を前記収納空間に収納する廃棄体収納工程と、
    収納した廃棄体と緩衝体との間から前記挿入ガイドを引き抜くとともに、前記挿入ガイドを引き抜くことにより廃棄体と緩衝体との間に生じた隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材を充填する挿入ガイド除去工程と
    を有することを特徴とする廃棄体パッケージの製造方法。
  2. 前記挿入ガイドを除去したのちの工程であって、廃棄体と緩衝体との隙間にペレット状または顆粒状に調整された粘土系遮水材料を充填する遮水材料充填工程を有することを特徴とする請求項1に記載の廃棄体パッケージの製造方法。
  3. 前記緩衝体組立工程において形成された収納空間を閉鎖する収納空間閉鎖工程を有することを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄体パッケージの製造方法。
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