JP4730602B2 - 廃棄体パッケージの製造方法、円筒形廃棄体パッケージおよび円筒形廃棄体パッケージの埋設施設 - Google Patents

廃棄体パッケージの製造方法、円筒形廃棄体パッケージおよび円筒形廃棄体パッケージの埋設施設 Download PDF

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Description

本発明は、廃棄体パッケージの製造方法、および該廃棄体パッケージの埋設施設に関するものである。
例えば原子力発電所から発生する放射性廃棄物は、環境に影響を与えることを防止するため、溶融したガラスに混ぜ合わせて廃棄体を形成してから、トンネルを備える埋設施設に緩衝体を介して埋設する。
緩衝体は、例えばベントナイトと砂とを混合して形成したベントナイト系土質材料等の土質材料を使用し、その土質材料を締め固めることで所定の弾性および遮水性を有するよう構築したものである。このような緩衝体は、地下水が廃棄体に接触することを防止するとともに、地震等の外力が加わってトンネルが変形した場合には、トンネルの変形に応じて緩衝体が変形することで、上記廃棄体に加わる外力を低減するものである。
従来、緩衝材を介して廃棄体を埋設施設に埋設する場合には、工場において、例えば土質材料を圧縮することで、円板状の緩衝ブロック、および中央に上記廃棄体の外径に対応する孔を有する円板状の緩衝ブロックを形成しておき、その後、トンネルの内部に円板状の緩衝ブロックを配置してから、中央に孔を有する円板状の緩衝ブロックをトンネルの内部に複数配置し、上記孔によって廃棄体を収納する収納領域を形成した後、その収納領域に廃棄体を入れてから、収納領域を塞ぐ態様で円板状の緩衝ブロックをトンネルの内部に配置していた(例えば非特許文献1)。
原子力発電環境整備機構、"高レベル放射性廃棄物地層処分の技術と安全性"、[online]、[平成17年2月17日検索]、インターネット〈http://www.numo.or.jp/siryou/〉
ところで、上記のように複数の緩衝ブロックを配設することで廃棄体の周囲に緩衝体を構築した場合には、緩衝ブロックと緩衝ブロックとの間に隙間が生じることを避けることができない。隙間が生じた場合には、その隙間から例えば地下水等の水が緩衝体の内部に浸入し、放射性廃棄物によって汚染された水が漏れ出る虞れがある。
なお、上述した問題は、放射性廃棄物を埋設する場合に限られず、例えば産業廃棄物を埋設する場合にも生じる虞れがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、廃棄物によって汚染された水が漏れ出る虞れを低減することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1にかかる発明は、廃棄体と、廃棄体の周囲に構築する緩衝体と、緩衝体を覆う防護体とを備えて成る廃棄体パッケージを製造するにあたり、防護体の一部であって、容器状に形成した防護体形成部材の内部に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、締め固めた土質材料の上方に廃棄体を載置し、防護体形成部材の内部であって廃棄体の側方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、防護体形成部材の内部であって、締め固めた土質材料の上方、および廃棄体の上方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る円筒形廃棄体パッケージは、廃棄体と、廃棄体の周囲に構築する緩衝体と、緩衝体を覆う防護体とを備えて成る廃棄体パッケージを製造するにあたり、防護体の一部であって、容器状に形成した防護体形成部材の内部に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、締め固めた土質材料の上方に廃棄体を載置し、防護体形成部材の内部であって廃棄体の側方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、防護体形成部材の内部であって、締め固めた土質材料の上方、および廃棄体の上方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程とを含む廃棄体パッケージの製造方法によって製造されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかる円筒形廃棄体パッケージの埋設施設は、請求項に記載の円筒形廃棄体パッケージを横倒し状態に埋設する断面が略円形のトンネルと、円筒形廃棄体パッケージがトンネルの内壁面から離間した態様で該トンネルの長手方向に沿って変位することを許容するガイド手段とを備え、ガイド手段が、トンネルの長手方向に沿うよう円筒形廃棄体パッケージを案内するガイドレールと、トンネルの内壁面底部と円筒形廃棄体パッケージとの間に配設し、円筒形廃棄体パッケージを移動する移動手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項4にかかる円筒形廃棄体パッケージの埋設施設は、上記請求項3において、移動手段は、ガイドレールに対して廃棄体パッケージをリフトアップした移動状態と、ガイドレールに対して廃棄体パッケージをリフトダウンした定置状態とに変位可能に構成することを特徴とする。
また、本発明の請求項5にかかる円筒形廃棄体パッケージの埋設施設は、上記請求項〜4のいずれか1つにおいて、廃棄体パッケージとトンネルとの間に充填材を配設することを特徴とする。
本発明による廃棄体パッケージの製造方法は、廃棄体と、廃棄体の周囲に構築する緩衝体と、緩衝体を覆う防護体とを備えて成る廃棄体パッケージを製造するにあたり、防護体の一部であって、容器状に形成した防護体形成部材の内部に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、締め固めた土質材料の上方に廃棄体を載置し、防護体形成部材の内部であって廃棄体の側方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、防護体形成部材の内部であって、締め固めた土質材料の上方、および廃棄体の上方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程とを含んでいる。よって、土質材料を押圧することで締め固め、それにより緩衝体を一体に構築することができるから、緩衝体に隙間ができる虞れを低減することができる。従って、例えば放射性廃棄物によって汚染された水が廃棄体パッケージから漏れ出る虞れを低減することができる。
本発明にかかる円筒形廃棄体パッケージの埋設施設は、請求項に記載の円筒形廃棄体パッケージを埋設するトンネルと、廃棄体パッケージがトンネルの内壁面から離間した態様で該トンネルの長手方向に沿って変位することを許容するガイド手段とを備えている。従って、上記ガイド手段によって廃棄体パッケージの移動を容易に行うことができ、廃棄体パッケージを埋設する際の作業効率を向上することができる。
本発明にかかる円筒形廃棄体パッケージの埋設施設によれば、移動手段は、ガイドレールに対して廃棄体パッケージをリフトアップした移動状態と、ガイドレールに対して廃棄体パッケージをリフトダウンした定置状態とに変位可能に構成してあるため、廃棄体パッケージを埋設する際の作業効率を一層向上することができる。
本発明にかかる円筒形廃棄体パッケージの埋設施設によれば、廃棄体パッケージとトンネルとの間に充填材を配設したため、長期間に亘って、廃棄体パッケージの形状を維持することができる。
以下に、本発明にかかる廃棄体パッケージの製造方法を適用する廃棄体パッケージ製造装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1および図2は、本発明の実施の形態1にかかる廃棄体パッケージの製造方法を適用する廃棄体パッケージ製造装置を示す図である。廃棄体パッケージ製造装置10は、フレーム11と防護体載置台17と装置本体20とで構成してある。
フレーム11は、回転軸Xを中心に回転自在な態様で装置本体20を支持するものであって、第1支持部材12、第2支持部材13、および連結部材14を備えている。第1支持部材12および第2支持部材13は、回転軸Xに沿って延在するよう上下方向に同一幅の柱状に形成してある。連結部材14は、例えば水平方向に同一幅であって、上記支持部材の幅と同一の幅に形成してあり、第1支持部材12と第2支持部材13との間に後述する防護体形成部材が入るよう第1支持部材12と第2支持部材13とを連結するものである。第1支持部材12の下部、および第2支持部材13の下部には、装置本体20を移動するためのタイヤ12a,13aをそれぞれ配設してある。
このようなフレーム11は、防護体載置台17の上に載せてある。防護体載置台17は、例えば略円柱状を成すよう形成してあり、その上部の縁に沿ったガイドレール16を備えている。ガイドレール16は、回転軸Xを中心に装置本体20およびフレーム11が回転するよう上記タイヤ12a,13aの移動を案内するものであって、防護体載置台17の上部にタイヤ12a,13aを挟む態様で、2本で一対を構成するよう取り付けてある。
装置本体20は、転圧手段である複数(この実施の形態では9つ)のランマRと、それらのランマRを保持する保持部材21とを備えている。
各ランマRは、ランマ本体Rbと、ランマ本体Rbに対して移動軸Rxに沿って伸縮作動可能に設けたロッドRrと、ロッドRrの先端に設けた締固ヘッドRhとを備えており、例えばランマ本体Rbに高圧力の空気を送り込むこと、およびランマ本体Rbから空気を吐き出させることによって駆動した状態に成した場合、ランマ本体Rbに対してロッドRrを伸縮し、それにより締固ヘッドRhを移動軸Rxに沿って上下方向に往復移動させるものである。このようなランマRとしては、例えば単位時間当たりの空気消費量が0.25m3/min〜1.10m3/min、単位時間当たりの打撃数が600bpm(beat per minute)〜1600bpm、質量が1.7kg〜16.7kgのものを用いてある。
保持部材21は、端部21a,21cと、それらの端部21a,21cを連結する連結部21bとを備えている。端部21a,21cは、上記支持部材12,13を挿通させる挿通孔Hを有する部分である。連結部21bは、上記ランマRを取り付けられる幅を有するとともに、複数のランマRを取り付けられる長さを有し、且つ両端の幅が上記支持部材12,13の幅よりもやや太くなり、中央に向かうに従って漸次幅広となる態様で形成した部分である。上記保持部材21と支持部材12,13との間には、ロック状態に成した場合、装置本体20の上下方向のスライド移動を規制する一方、アンロック状態に成した場合、装置本体20の上下方向のスライド移動を許容する不図示の規制手段を設けてある。
上記の構成を備える廃棄体パッケージ製造装置10は、例えば次のようにして廃棄体パッケージPAを製造する。ここで、製造した廃棄体パッケージPAは、図3に示すように、廃棄体WAと緩衝体BUと防護体RPとを備えている。廃棄体WAは、例えば溶融したガラスと放射性廃棄物とを混ぜ合わせて円柱状のガラス固化体GAを形成してから、そのガラス固化体GAを円筒状のオーバーパックOVに入れることで形成してある。緩衝体BUは、例えばベントナイトと砂とを混合して形成したベントナイト系土質材料等の土質材料を使用し、その土質材料を締め固めることで所定の弾性および遮水性を有するよう廃棄体WAの周囲に構築してある。防護体RPは、例えば鉛等の剛性を有するとともに放射線を遮断する金属材料を用いて緩衝体BUを覆う態様で形成してある。なお、図示する廃棄体パッケージPAには、廃棄体WAと緩衝体BUとの間に内型枠IPを配設してある。
このような廃棄体パッケージPAを上記廃棄体パッケージ製造装置10で製造するには、先ず、図4に示すように、装置本体20を上方にスライド移動してから、第1支持部材12と第2支持部材13との間であって、防護体載置台17の上部に防護体RPの一部である第1防護体形成部材30aを載置する。第1防護体形成部材30aは、内部に投入空間SP1を有する態様で底部30Zを有する円筒を成した容器状に形成してある。
次に、図5に示すように、第1防護体形成部材30aの底部30Zと締固ヘッドRhとが所定の間隔となるよう装置本体20を下方に移動してから、第1防護体形成部材30aの上記投入空間SP1であって、締固ヘッドRhと底部30Zとの間に土質材料SOを投入する。
次いで、図6に示すように、ランマ本体Rbに高圧力の空気を送り込むこと、およびランマ本体Rbから空気を吐き出させることによってランマRを駆動状態に成し、締固ヘッドRhで土質材料SOを押圧することによって締め固める。しかも、ランマRを駆動状態に成したまま、ガイドレール16でタイヤ12a,13aを案内し、回転軸Xを中心に装置本体20を回転させることで投入した土質材料SOを一様に締め固め、図7に示すように、締め固めた土質材料SOを円柱状に成す。
その後、円柱状に締め固めた土質材料SOと締固ヘッドRhとが所定の間隔となるよう装置本体20を上方に移動してから、上述したのと同様に、第1防護体形成部材30aの投入空間SP1に土質材料SOを投入し、ランマRを駆動した状態に成して装置本体20を回転することで、投入した土質材料SOを締め固める。そして、装置本体20を上方に移動することと、投入空間SP1に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOをランマRで締め固めることとを繰り返す。
やがて、締め固めた土質材料SOの高さと、第1防護体形成部材30aの上端の高さとが所定の差となった場合には、締め固める際に土質材料SOが飛散することを防止するため、図8に示すように、第1防護体形成部材30aの上部に、防護体RPの一部である第2防護体形成部材30bを配設する。第2防護体形成部材30bは、例えば高さが第1防護体形成部材30aの高さと同一であって、縦横の大きさが、第1防護体形成部材30aの縦横の大きさと同一である円筒状を成すよう形成してある。なお、第1防護体形成部材30aの上部に第2防護体形成部材30bを配設するには、例えば第1防護体形成部材30aと第2防護体形成部材30bとを溶接によって接合しても良いし、印籠接合しても良いし、ジョイント金具で接合しても良いし、ネジで接合しても良い。
その後、土質材料SOと締固ヘッドRhとが所定の間隔となるよう装置本体20を上方に移動してから、第1防護体形成部材30aの投入空間SP1に土質材料SOを投入し、ランマRを駆動した状態に成して装置本体20を回転することで、投入した土質材料SOを締め固める。そして、装置本体20を上方に移動することと、投入空間SP1に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOをランマRで締め固めることとを繰り返す。
その後、例えば締め固めた土質材料SOの高さが第1防護体形成部材30aの上端の高さと同一となった場合には、装置本体20を上方に移動してから、図9に示すように、締め固めた土質材料SOの上部に第1内型枠形成部材40aを載置する。第1内型枠形成部材40aは、上記内型枠IPを形成するものであって、例えば底部40zを有し、高さが上記第2防護体形成部材30bの高さと同一であり、縦横の大きさが上記第2防護体形成部材30bの縦横の大きさに比して小さい円筒の容器状を成す態様で形成してある。このような第1内型枠形成部材40aの内径は、上記オーバーパックOVの外径に対応している。また、装置本体20は、中央に配置した例えば3つのランマRを取り外してから、図10に示すように、円柱状に締め固めた土質材料SOと締固ヘッドRhとが所定の間隔となるよう装置本体20を下方に移動する。
その後、第2防護体形成部材30bと第1内型枠形成部材40aとで囲まれる投入空間SP2に土質材料SOを投入し、ランマRを駆動状態にしながら装置本体20を回転することで、投入した土質材料SOを一様に締め固める。
そして、装置本体20を上方に移動することと、投入空間SP2に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOをランマRで締め固めることとを繰り返す。
やがて、締め固めた土質材料SOの高さと、第2防護体形成部材30bの上端の高さおよび第1内型枠形成部材40aの上端の高さとが所定の差となった場合には、締め固める際に土質材料SOが飛散することを防止するため、図11に示すように、装置本体20を上方に移動してから、第2防護体形成部材30bの上方に防護体RPの一部である第3防護体形成部材30cを配設するとともに、第1内型枠形成部材40aの上方に内型枠IPを形成する第2内型枠形成部材40bを配設する。第3防護体形成部材30cは、例えば高さが第2防護体形成部材30bの高さと同一であって、縦横の大きさが、第2防護体形成部材30bの縦横の大きさと同一となる態様で円筒状を成すよう形成してある。一方、第2内型枠形成部材40bは、例えば高さが第1内型枠形成部材40aの高さと同一であって、縦横の大きさが、第1内型枠形成部材40aの縦横の大きさと同一となる態様で円筒状を成すよう形成してある。
なお、第2防護体形成部材30bの上部に第3防護体形成部材30cを配設するには、例えば第2防護体形成部材30bと第3防護体形成部材30cとを溶接によって接合しても良いし、印籠接合しても良いし、ジョイント金具で接合しても良いし、ネジで接合しても良い。第1内型枠形成部材40aの上部に第2内型枠形成部材40bを配設するには、例えば第1内型枠形成部材40aと第2内型枠形成部材40bとを溶接によって接合しても良いし、印籠接合しても良いし、ジョイント金具で接合しても良いし、ネジで接合しても良い。
その後、円柱状に締め固めた土質材料SOと締固ヘッドRhとが所定の間隔となるよう装置本体20を下方に移動してから、上記投入空間SP2に土質材料SOを投入し、ランマRを駆動した状態に成して装置本体20を回転することで、投入した土質材料SOを一様に締め固める。投入空間SP2に投入した土質材料SOをすべて締め固めた後、同様に、第3防護体形成部材30cと第2内型枠形成部材40bとで囲まれる投入空間SP3に土質材料SOを投入し、ランマRを駆動した状態に成して装置本体20を回転することで、投入した土質材料SOを一様に締め固める。そして、装置本体20を上方に移動することと、投入空間SP3に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOをランマRで締め固めることとを繰り返す。
やがて、締め固めた土質材料SOの高さと、第3防護体形成部材30cの上端の高さおよび第2内型枠形成部材40bの上端の高さとが所定の差となった場合には、締め固める際に土質材料SOが飛散することを防止するため、図12に示すように、第3防護体形成部材30cの上方に防護体RPの一部である第4防護体形成部材30dを配設する。第4防護体形成部材30dは、例えば高さが第3防護体形成部材30cの高さと同一であって、縦横の大きさが、第3防護体形成部材30cの縦横の大きさと同一となる態様で円筒状を成すよう形成してある。なお、第3防護体形成部材30cの上部に第4防護体形成部材30dを配設するには、例えば第3防護体形成部材30cと第4防護体形成部材30dとを溶接によって接合しても良いし、印籠接合しても良いし、ジョイント金具で接合しても良いし、ネジで接合しても良い。
その後、投入空間SP3に土質材料SOを投入し、ランマRを駆動した状態に成して装置本体20を回転することで、投入した土質材料SOを締め固める。そして、装置本体20を上方に移動することと、投入空間SP3に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOをランマRで締め固めることとを繰り返す。
やがて、締め固めた土質材料SOの高さと、第3防護体形成部材30cの上端の高さおよび第2内型枠形成部材40bの上端の高さとが同一となった場合には、図13に示すように、第1内型枠形成部材40aおよび第2内型枠形成部材40bによって画成される収納領域SPzに廃棄体WAを入れてから、収納領域SPzを第3内型枠形成部材40cで閉塞する。このような第3内型枠形成部材40cは、上記内型枠IPを形成するものである。
その後、図14に示すように、保持部材21の中央に3つのランマRを取り付けてから、締め固めた土質材料SOと締固ヘッドRhとが所定の間隔となるよう装置本体20を下方に移動し、その後、第4防護体形成部材30dで囲まれる投入空間SP4に土質材料SOを投入し、ランマRを駆動した状態に成し、装置本体20を回転することで、投入空間SP4に投入した土質材料SOを一様に締め固める。そして、装置本体20を上方に移動することと、投入空間SP4に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOをランマRで締め固めることとを繰り返す。
やがて、締め固めた土質材料SOの高さと、第4防護体形成部材30dの上端の高さとが所定の差となった場合には、締め固める際に土質材料SOが飛散することを防止するため、図15に示すように、第4防護体形成部材30dの上方に飛散防止部材35を配設する。飛散防止部材35は、例えば縦横の大きさが、第4防護体形成部材30dの縦横の大きさと同一となる態様で円筒状を成すよう形成してある。
その後、第4防護体形成部材30dの投入空間SP4に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOを一様に締め固める。そして、装置本体20を上方に移動することと、投入空間SP4に土質材料SOを投入し、投入した土質材料SOをランマRで締め固めることとを繰り返す。
やがて、図16に示すように、締め固めた土質材料SOの高さが所定の高さとなり、締め固めた土質材料SOで緩衝体BUを構築した場合には、第4防護体形成部材30dの投入空間SP4を図17に示すように、防護体RPの一部である第5防護体形成部材30eで投入空間SP4を閉塞し、且つ飛散防止部材(図16に示す35)を除去することで廃棄体パッケージPAを製造する。
このように廃棄体パッケージPAを製造すれば、土質材料SOを押圧することで締め固め、それにより緩衝体BUを一体に構築することができるから、緩衝体BUに隙間ができる虞れを低減することができる。従って、放射性廃棄物によって汚染された水が廃棄体パッケージPAから漏れ出る虞れを低減することができ、かつ、廃棄体パッケージPAを搬送する際に内部のガタツキが生じない。しかも、廃棄体WAに周囲に緩衝体BUを構築してあり、且つ緩衝体BUを覆う防護体RPを配設してあるため、廃棄体パッケージPAからの放射線を低減することができる。しかも、ひとつひとつのランマRの衝撃力は大型のプレスに比べて小さいため、廃棄体WAを収容した後に土質材料SOを締め固める際、廃棄体WAに損傷を与える虞れを低減することができる。さらに、廃棄体WAの周囲に内型枠IPを配設してあるため、廃棄体WAに損傷を与える虞れを一層低減することができる。
なお、上述した実施の形態1には、ランマRを駆動状態にしたままフレーム11と装置本体20とを共に回転させるもので説明した。しかし、この発明はそれに限られず、装置本体20のみを回転させるよう廃棄体パッケージ製造装置10を構成しても良いし、フレーム11と装置本体20は回転させずに、廃棄体パッケージPAを回転させても良い。
次に、上記廃棄体パッケージPAを廃棄体パッケージ埋設施設に埋設する場合を説明する。廃棄体パッケージ埋設施設は、図18および図19に示すように、トンネル90とガイド手段91とを備えている。
トンネル90は、横断面が略円形を成すよう岩盤Gを掘削することで形成してある。ガイド手段91は、上記廃棄体パッケージPAがトンネル90の内壁面である覆工90aから離間した態様でトンネル90の長手方向に沿って変位することを許容するものであって、ガイドレール92a,92bと移動手段95とを備えている。
ガイドレール92a,92bは、2本で一対を成すよう構成してある。各ガイドレール92a,92bは、所定の間隔を保ちながらトンネル90の長手方向に沿って配置してある。より具体的には、2本のガイドレール92a,92bがトンネル90の下方領域に配置してあり、且つトンネル90の正中面に対して対称となるよう配置してある。各ガイドレール92a,92bは、横断面における上部に開口部93a,93bを有し、横断面における下部に平坦部94a,94bを有する略コ字状の断面形状を呈した鋼材から成る。開口部93a,93bの幅は、上記移動手段95が備えるタイヤ96a,96bが入るよう設定してある。平坦部94a,94bと、トンネル90の覆工90aとの間には、ガイドレール92a,92bが直線状となるよう充填材95a,95bを配設してある。
移動手段95は、一方のガイドレール92aの開口部93aに入れ、平坦部94aの上に載置する複数のタイヤ96aと、他方のガイドレール92bの開口部93bに入れ、平坦部94bの上に載置する複数のタイヤ96bと、それらのタイヤ96a,96bを連結し、且つ上記廃棄体パッケージPAを載置する連結載置部97とで構成されている。各タイヤ96a,96bと連結載置部97との間には、ガイドレール92a,92bの上端部99と廃棄体パッケージPAとが離間した(リフトアップした)移動状態と、ガイドレール92a,92bの上端部99と廃棄体パッケージPAとが接触した(リフトダウンした)定置状態とに変位可能なジャッキ98a,98bを配設してある。
次に、上記廃棄体パッケージ埋設施設に廃棄体パッケージPAを埋設する場合を説明する。ここでは、初期状態として移動手段95のジャッキ98a,98bを定置状態に変位させているものとして説明する。
先ず、移動手段95の連結載置部97の上に廃棄体パッケージPAを横倒しの状態で載置する。その後、ジャッキ98a,98bを定置状態から移動状態に変位させる。
次いで、移動手段95および廃棄体パッケージPAをトンネル90の奥側に押すことでタイヤ96a,96bを回転させ、廃棄体パッケージPAをトンエルの覆工90aから離間させた状態で、トンネル90の長手方向に沿って、トンネル90の奥側に変位させる。
やがて、図20に示すように、トンネル90の奥側の壁90bまで廃棄体パッケージPAを移動させた場合、ジャッキ98a,98bを定置状態に変位させ、ガイドレール92a,92bの上端部99と廃棄体パッケージPAとを接触させる。
その後、図21に示すように、廃棄体パッケージPAをガイドレール92a,92bの上に載置した状態で、移動手段95のみをトンネル90の手前側に移動させる。
その後、図22および図23に示すように、例えばセメント系材料、または粘土系材料から成る充填材を利用して、トンネル90の覆工90aと廃棄体パッケージPAとの間隙を充填する。充填材の充填方法としては、種々の方法を採用することができ、図示の例においては、符号101は、充填材を吹き付けた場合の充填を示し、符号102は、充填材をブロック状にして挿入した場合の充填を示している。このように充填材を充填することにより、廃棄体パッケージPAの形状を長期間に亘って維持することができる。
以上説明したように、上記のような廃棄体パッケージの埋設施設によれば、廃棄体パッケージPAがトンネル90の覆工90aから離間した状態でトンネル90の長手方向に沿って変位することを許容するガイド手段91を配設したため、廃棄体パッケージPAを容易に移動させることができ、埋設時の作業効率を向上することができる。しかも、移動手段95は、ガイドレール92a,92bに対して廃棄体パッケージPAをリフトアップした移動状態と、ガイドレール92a,92bに対して廃棄体パッケージPAをリフトダウンした定置状態とに変位可能なジャッキ98a,98bを備えるため、廃棄体パッケージPAの移動および定置の作業効率を向上することができる。
[実施の形態2]
図24は、本発明の実施の形態2にかかる廃棄体パッケージの製造方法を適用する廃棄体パッケージ製造装置を示す図である。なお、実施の形態1に示した廃棄体パッケージ製造装置10と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。図示する廃棄体パッケージ製造装置110は、フレーム111と装置本体120とスライド移動手段130とで構成してある。
フレーム111は、装置本体120を支持するものであって、4本の柱112と4本の桁113と4本の梁114とで構成してある。柱112は例えば防護体載置台17の上に載置してあって、上方から見て例えば正方形の頂点となる位置にそれぞれ配置してあり、桁113はそれらの柱112を連結するよう柱112の上端であって、上方から見て正方形の辺に相等する位置に配置してあり、梁114はそれらの桁113の上部であって上方から見て正方形状に配置した桁113の対角線に相等する位置にそれぞれ配置してある。
装置本体120は、図25および図26に示すように、固定体121と、ランマRを保持する保持体122とで構成してあり、固定体121と保持体122との間に円環状の軸受123を配設し、その軸受123により回転軸122xを中心に回転可能な態様で保持体122を固定体121で支持している。
固定体121は、固定円筒部121aと回転円筒部121bとを備えているとともに、例えば電動モータである回転手段121cと、オーバーパックOVを把持する把持手段121dとを有している。
固定円筒部121aと回転円筒部121bとの間には、円環状の軸受121e,121fを複数(この例では2つ)配設し、それらの軸受121e,121fにより回転可能な態様で回転円筒部121bを固定円筒部121aで支持している。固定円筒部121aには、回転手段121cを支持する第1支持プレート121gと、把持手段121dを支持する第2支持プレート121hとを設けてある。
回転円筒部121bは、不図示の連結部材によって上記保持体122に連結してあり、保持体122の回転に伴って回転する。
回転手段121cは、図26に示すように、保持体122の上部に設けてある円環状の従動歯車122gに噛み合わせてあり、駆動した状態と成すことで駆動軸121caを中心に回転する駆動歯車121cbを備えており、駆動した状態と成すことで駆動歯車121cbを回転し、その駆動歯車121cbの回転に伴って従動歯車122gを回転させることで、保持体122および回転円筒部121bを上記固定円筒部121a、フレーム111および防護体載置台17に対して回転するものである。
把持手段121dは、例えば上記オーバーパックOVの外径Φ1よりもわずかに大きい内径Φ2を有する係合凹部121daを備えているとともに、上記スライド移動手段130の後述する第2ロッドの先端を取り付ける取付部材123dbを備えている。
保持体122は、ランマRを保持するものであって、保持フレーム122aと、例えば2つの変位手段Z1,Z2とを備えている。換言すれば、保持体122とランマRとの間に、変位手段Z1,Z2を設けてある。
変位手段Z1は、第1アーム122bと、第1シリンダアクチュエータSH1とを備えている。一方、変位手段Z2は、第2アーム122cと、第2シリンダアクチュエータSH2とを備えている。
第1アーム122bは、揺動軸122bxを中心に揺動可能な態様で保持フレーム122aに取り付けてあるとともに、第2アーム122cは、揺動軸122cxを中心に揺動可能な態様で保持フレーム122aに取り付けてある。
第1アーム122bには、図25、図27、および図28に示すように、ランマRをそれぞれ列状となる態様で複数取り付けてある。より具体的には、第1アーム122bには、一方の端から他方の端にわたる部位に上述したランマRを一列となる態様で8つ取り付けてある。また、第1アーム122bの一方の端に上記揺動軸122bxを配設してある。
第2アーム122cには、上述したランマRをそれぞれ列状となる態様で複数取り付けてある。より具体的には、第2アーム122cには、一方の端から他方の端にわたる部位に上述したランマRを一列となる態様で5つ取り付けてある。また、第2アーム122cの一方の端には、上記揺動軸122cxを配設してある。
第1シリンダアクチュエータSH1は、第1アーム122bと保持フレーム122aとの間に配設してあり、シリンダ本体SHb1と、シリンダ本体SHb1に対して伸縮作動が可能なロッドSHr1とを備えており、シリンダ本体SHb1の基端を保持フレーム122aに取り付けてある一方、ロッドSHr1の先端を第1アーム122bに取り付けてある。このような第1シリンダアクチュエータSH1は、図28に示すように、例えばシリンダ本体SHb1に高圧力の空気を送り込むことによってシリンダ本体SHb1からロッドSHr1を伸ばした場合、第1アーム122bの他方の端を保持体122の回転軸122xから遠ざけた第2状態に変位する一方、図27に示すように、シリンダ本体SHb1から空気を吐き出させることによってシリンダ本体SHb1の内部にロッドSHr1を収納した場合、第1アーム122bの他方の端を、保持体122の回転軸122xに近づけた第1状態に変位させるものである。
第2シリンダアクチュエータSH2は、第2アーム122cと保持フレーム122aとの間に配設してあり、シリンダ本体SHb2と、シリンダ本体SHb2に対して伸縮作動が可能なロッドSHr2とを備えており、シリンダ本体SHb2の基端を保持フレーム122aに取り付けてある一方、ロッドSHr2の先端を第2アーム122cに取り付けてある。このような第2シリンダアクチュエータSH2は、図28に示すように、例えばシリンダ本体SHb2に高圧力の空気を送り込むことによってシリンダ本体SHb2からロッドSHr2を伸ばした場合、第2アーム122cの他方の端を保持体122の回転軸122xから遠ざけた第2状態に変位する一方、図27に示すように、シリンダ本体SHb2から空気を吐き出させることによってシリンダ本体SHb2の内部にロッドSHr2を収納した場合、第2アーム122cの他方の端を、保持体122の回転軸122xに近づけた第1状態に変位させるものである。
図24に示すスライド移動手段130は、フレーム111に対して装置本体120を上下方向にスライド移動するものである。スライド移動手段130は、上方から見て正方形に配置した上記桁113の対角線の交点に位置する部位であって、4本の梁114を連結した部位の下部に設けてあり、シリンダアクチュエータ131によって構成してある。
シリンダアクチュエータ131は、シリンダ本体132と、シリンダ本体132に対して伸縮作動が可能な第1ロッド133と、第1ロッド133に対して伸縮作動が可能な第2ロッド134とを備えており、シリンダ本体132の基端を梁114に取り付けてある一方、第2ロッド134の先端を図26に示す把持手段121dの取付部材123dbに取り付けてある。このようなシリンダアクチュエータ131は、例えばシリンダ本体132に油を注入すること、またはシリンダ本体132から油を排出することで駆動状態に成した場合、シリンダ本体132に対して第1ロッド133を伸縮し、且つ第1ロッド133に対して第2ロッド134を伸縮することで、フレーム111に対して装置本体120を上下方向に移動するものである。
このような廃棄体パッケージ製造装置110で廃棄体パッケージを製造する場合であって、図29に示すように、例えば上記第1防護体形成部材30aの投入空間SP1に投入した土質材料SOを締め固める場合には、先ず、第1シリンダアクチュエータSH1で第1アーム122bを第1状態に変位させ、第2シリンダアクチュエータSH2で第2アーム122cを第1状態に変位させた状態に成す。
この状態から、ランマ本体Rbに高圧力の空気を送り込むこと、およびランマ本体Rbから空気を吐き出させることでランマRを駆動した状態に成すとともに、回転手段121cを駆動し、フレーム111および第1防護体形成部材30aに対して保持体122を回転させる。このように保持体122を回転させると、図30中、ハッチングを付して示すように、保持体122の回転に伴うランマRの回転軌跡が投入空間SP1の全体をカバーすることとなる。そして、締固ヘッドRhで投入空間SP1の土質材料SOを一様に締め固める。なお、第4防護体形成部材30dの投入空間SP4の土質材料SOを締め固める場合も同様である。
図31に示すように、第2防護体形成部材30bの内部の土質材料SOを締め固める場合には、先ず、第1シリンダアクチュエータSH1で第1アーム122bを第2状態に変位させ、第2シリンダアクチュエータSH2で第2アーム122cを第2状態に変位させた状態に成す。
次に、把持手段121dの係合凹部121daに廃棄体WAの上端部を嵌め込み、把持手段121dで廃棄体WAを把持してから、ランマ本体Rbに高圧力の空気を送り込むこと、およびランマ本体Rbから空気を吐き出させることでランマRを駆動した状態に成すとともに、回転手段121cを駆動し、フレーム111および第2防護体形成部材30bに対して保持体122を回転させる。このように保持体122を回転させると、図32中、ハッチングを付して示すように、保持体122の回転に伴うランマRの回転軌跡が、第2防護体形成部材30bと廃棄体WAとで画成される空間SP2′の内部に、廃棄体WAを収納する収納領域STを確保することとなる。そして、収納領域STを確保しながら、締固ヘッドRhで第2防護体形成部材30bと廃棄体WAとで画成される空間SP2′の土質材料SOを一様に締め固める。なお、第3防護体形成部材30cと廃棄体WAとで画成される空間の土質材料SOを締め固める場合も同様である。このように土質材料SOを締め固めれば、廃棄体WAを把持しながら、廃棄体WAの側方の土質材料SOを締め固めることができるため、図33に示ように、廃棄体パッケージPA′に内型枠IPを設ける必要はない。
このような廃棄体パッケージ製造装置110で廃棄体パッケージPA′を製造すれば、土質材料SOを押圧することで締め固め、それにより緩衝体BUを一体に構築することができるから、緩衝体BUに隙間ができる虞れを低減することができる。従って、放射性廃棄物によって汚染された水が廃棄体パッケージPA′から漏れ出る虞れを低減することができる。しかも、廃棄体WAに周囲に緩衝体BUを構築してあり、且つ緩衝体BUを覆う防護体RPを配設してあるため、廃棄体パッケージPA′からの放射線を低減することができる。
なお、図33は、廃棄体WAの側方に土質材料SOを直接接触するように締め固める方法によって製造した廃棄体パッケージPA′の態様を示したものである。このように、図12に示した防護体成形部材30a,30b,30c,30dを使わずに廃棄体パッケージPA′を製造すれば、内部に隙間が発生することを確実に防止することができる。
本発明の実施の形態1にかかる廃棄体パッケージの製造方法を適用する廃棄体パッケージ製造装置の概略構成を示す平面図である。 図1における矢視A−Aの断面図である。 図2に示す廃棄体パッケージ製造装置を用いて製造した廃棄体パッケージを示す断面側面図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 図2に示した廃棄体パッケージ製造装置を用いて廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 構築した廃棄体パッケージをトンネルに埋設する場合を説明する正面図である。 構築した廃棄体パッケージをトンネルに埋設する場合を説明する側面図である。 構築した廃棄体パッケージをトンネルに埋設している場合を示す説明図である。 構築した廃棄体パッケージをトンネルに埋設している場合を示す説明図である。 構築した廃棄体パッケージをトンネルに埋設している場合を示す説明図である。 構築した廃棄体パッケージをトンネルに埋設している場合を示す説明図である。 本発明の実施の形態2にかかる廃棄体パッケージの製造方法を適用する廃棄体パッケージ製造装置の概略構成を示す側面図である。 図24に示した廃棄体パッケージ製造装置が備える装置本体を示す側面図である。 図25に示した装置本体が備える支持部を示す部分拡大図である。 図25に示した装置本体が備える第1アームを第1状態に変位し、且つ第2アームを第1状態に変位した場合を示す説明図である。 図25に示した装置本体が備える第1アームを第2状態に変位し、且つ第2アームを第2状態に変位した場合を示す説明図である。 図24に示した廃棄体パッケージ製造装置で廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 第1アームを第1状態に変位し、且つ第2アームを第1状態に変位した状態で土質材料を締め固めている場合を示す説明図である。 図24に示した廃棄体パッケージ製造装置で廃棄体パッケージを製造している場合を示す説明図である。 第1アームを第2状態に変位し、且つ第2アームを第2状態に変位した状態で土質材料を締め固めている場合を示す説明図である。 図24に示す廃棄体パッケージ製造装置を用いて製造した廃棄体パッケージを示す断面側面図である。
符号の説明
10 廃棄体パッケージ製造装置
30a 第1防護体形成部材
30b 第2防護体形成部材
30c 第3防護体形成部材
30d 第4防護体形成部材
30e 第5防護体形成部材
30f 第6防護体形成部材
90 トンネル
90a 覆工(内壁面)
91 ガイド手段
92a ガイドレール
92b ガイドレール
96 移動手段
充填材
110 廃棄体パッケージ製造装置
BU 緩衝体
PA 廃棄体パッケージ
PA′ 廃棄体パッケージ
RP 防護体
SO 土質材料
WA 廃棄体

Claims (5)

  1. 廃棄体と、廃棄体の周囲に構築する緩衝体と、緩衝体を覆う防護体とを備えて成る廃棄体パッケージを製造するにあたり、
    防護体の一部であって、容器状に形成した防護体形成部材の内部に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、
    締め固めた土質材料の上方に廃棄体を載置し、防護体形成部材の内部であって廃棄体の側方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、
    防護体形成部材の内部であって、締め固めた土質材料の上方、および廃棄体の上方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と
    を含むことを特徴とする廃棄体パッケージの製造方法。
  2. 廃棄体と、廃棄体の周囲に構築する緩衝体と、緩衝体を覆う防護体とを備えて成る廃棄体パッケージを製造するにあたり、
    防護体の一部であって、容器状に形成した防護体形成部材の内部に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、
    締め固めた土質材料の上方に廃棄体を載置し、防護体形成部材の内部であって廃棄体の側方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と、
    防護体形成部材の内部であって、締め固めた土質材料の上方、および廃棄体の上方に土質材料を投入し、投入した土質材料を押圧して締め固めることで緩衝体の一部を構築する工程と
    を含む廃棄体パッケージの製造方法によって製造されることを特徴とする円筒形廃棄体パッケージ。
  3. 請求項に記載の円筒形廃棄体パッケージを横倒し状態に埋設する断面が略円形のトンネルと、
    円筒形廃棄体パッケージがトンネルの内壁面から離間した態様で該トンネルの長手方向に沿って変位することを許容するガイド手段とを備え
    ガイド手段が、トンネルの長手方向に沿うよう円筒形廃棄体パッケージを案内するガイドレールと、トンネルの内壁面底部と円筒形廃棄体パッケージとの間に配設し、円筒形廃棄体パッケージを移動する移動手段とを備えることを特徴とする円筒形廃棄体パッケージの埋設施設。
  4. 移動手段は、ガイドレールに対して円筒形廃棄体パッケージをリフトアップした移動状態と、ガイドレールに対して円筒形廃棄体パッケージをリフトダウンした定置状態とに変位可能に構成することを特徴とする請求項3に記載の円筒形廃棄体パッケージの埋設施設。
  5. 円筒形廃棄体パッケージとトンネルとの間に充填材を配設することを特徴とする請求項〜4のいずれか一つに記載の円筒形廃棄体パッケージの埋設施設。
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