JP5790602B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池の内部における電流経路を遮断する電流遮断機構を備えた二次電池である。
特許文献1では、二次電池の内部に電流遮断機構を設けている。ここで、二次電池の過充電に伴って二次電池の内圧が上昇したとき、電流遮断機構に含まれる金属板が変形することにより、電流経路が遮断される。電流遮断機構は、電極端子(正極端子又は負極端子)と接続されているため、電流遮断機構が作動すると、電極端子を介して、二次電池を充放電することができなくなる。
特開2010−157451号公報
電流遮断機構によって電流経路が遮断された後では、二次電池に蓄えられた電気エネルギを電極端子から取り出すことができない。すなわち、電極端子を介して、二次電池を放電させることができない。上述したように、二次電池の過充電によって、電流遮断機構が作動するため、二次電池には、多くの電気エネルギが蓄えられたままとなってしまう。
本発明である二次電池は、発電要素と、発電要素を収容し、導電性を有する電池ケースと、電池ケースに収容された電流遮断機構と、を有する。発電要素は、充放電に応じた化学反応が行われる反応領域を含んでおり、電池ケースの内部には、反応領域と、反応領域と電気的に接続される電流経路とが設けられている。ここで、電流遮断機構は、発電要素と電気的に接続される電流経路を遮断する。
電池ケースは、電池ケースの強度を低下させる形状に形成された脆弱部を有しており、脆弱部に対応した電池ケースの外面は、電池ケースよりも剛性の低い絶縁体で覆われている。また、脆弱部は、発電要素と電気的に接続される補助端子による電池ケースの貫通を許容するとともに、電池ケースを貫通した補助端子を、反応領域を除いた電池ケース内の電流経路であって、電流遮断機構よりも反応領域側に位置する電流経路に接触させる位置に設けられている。ここで、例えば、電池ケースの一部を切り欠くことにより、脆弱部を形成することができる。
電池ケースは、脆弱部を有しているため、例えば、工具を用いて、脆弱部に外力を与えることにより、脆弱部を破断させることができる。電流遮断機構が作動したときには、発電要素に電気エネルギが蓄えられたままとなり、二次電池を放電させることができなくなってしまう。ここで、脆弱部を破断させると、導電性を有する補助端子を電池ケース内の電流経路に接触させることができる。
脆弱部は、電池ケースを貫通した補助端子を、電流遮断機構よりも反応領域側に位置する電流経路に接触させる位置に設けられているため、脆弱部を破断させると、この電流経路に対して補助端子を接触させることができる。このため、補助端子と接触する電流経路は、電流遮断機構が作動した後であっても、発電要素と電気的に接続されることになる。したがって、補助端子を電流経路に接触させることにより、補助端子を用いて、発電要素を放電させることができ、発電要素に電気エネルギが蓄えられたままとなることを防止できる。
ここで、脆弱部が形成された部分における電池ケースの外面は、絶縁体で覆われている。このため、脆弱部を破断させて、補助端子を電池ケースの内部に突き刺すときには、補助端子および電池ケースの間に、絶縁体を位置させることができる。補助端子および電池ケースは、導電性を有しているため、補助端子および電池ケースの間に絶縁体を位置させることにより、補助端子および電池ケースを絶縁状態としながら、補助端子を用いて、発電要素を放電させることができる。
電池ケースの外面には、発電要素と電気的に接続される外部電極端子を設けることができる。この場合には、電池ケースおよび外部電極端子の間に、絶縁体を配置することができる。ここで、絶縁体を用いることにより、外部電極端子を保持することができる。電池ケースおよび外部電極端子の間に絶縁体を配置すれば、電池ケースおよび外部電極端子を絶縁状態に維持できるとともに、上述したように、補助端子を電池ケースの内部に突き刺すときに、補助端子および電池ケースを絶縁状態とすることができる。
電池ケースの内部には、発電要素および外部電極端子を電気的に接続するための内部電極端子を設けることができる。内部電極端子は、上述した電池ケースの内部に設けられる電流経路の一部となる。ここで、電池ケースに形成される脆弱部は、電池ケースを貫通した補助端子を内部電極端子に接触させる位置に設けることができる。この場合には、脆弱部を破断させたときに、補助端子を内部電極端子に接触させることができる。
脆弱部は、電池ケースの内面および外面のうち、少なくとも一方に設けることができる。電池ケースの内面とは、発電要素の側を向く面であり、電池ケースの外面とは、絶縁体と接触する面である。電池ケースの外面に脆弱部を設けておけば、脆弱部を把握しやすくなり、脆弱部を破断させやすくなる。ここで、脆弱部は、絶縁体によって覆われることになるが、絶縁体に外力を与えて、絶縁体を変形させることにより、脆弱部の位置を確認することができる。
脆弱部は、電池ケースの角部に設けることができる。電池ケースの外面には、外部電極端子などが設けられるが、電池ケースの角部に脆弱部を設けておけば、外部電極端子などと干渉することなく、脆弱部を破断させやすくなる。
電池ケースに脆弱部を設けるだけでなく、絶縁体にも脆弱部を設けることができる。具体的には、電池ケースの脆弱部と重なり合う位置において、絶縁体に脆弱部を設けることができる。絶縁体の脆弱部は、絶縁体の強度を低下させる形状に形成されている。例えば、絶縁体の一部を切り欠くことにより、絶縁体に脆弱部を形成することができる。
絶縁体のうち、電池ケースと接触する面とは反対側の面において、脆弱部を設けることができる。すなわち、絶縁体のうち、二次電池の外側に露出した面(外面)に脆弱部を設けることができる。絶縁体の外面に脆弱部を設けることにより、絶縁体に設けられた脆弱部や、電池ケースに設けられた脆弱部の位置を把握しやすくなる。
絶縁体の脆弱部の幅は、電池ケースの脆弱部の幅よりも狭くすることができる。絶縁体および電池ケースにおける脆弱部を破断させたとき、電池ケースの脆弱部で形成される開口部(いわゆる破断部分)は、絶縁体の脆弱部で形成される開口部(いわゆる破断部分)よりも広がりやすくなる。これにより、電池ケースに形成される開口部(破断部分)の内側に、絶縁体を位置させやすくなり、補助端子および電池ケースの絶縁状態を確保しやすくなる。
電池ケースは、密閉状態で発電要素を収容することができる。この場合において、電流遮断機構としては、電池ケースの内圧が上昇することに応じて変形し、電流経路を遮断する弁を用いることができる。なお、電流遮断機構としては、上述した弁の他にも、例えば、ヒューズを用いることができる。
二次電池の外観図である。 二次電池の内部構造を示す図である。 発電要素の展開図である。 発電要素の外観図である。 電流遮断弁が作動していないときの二次電池の一部の構成を示す図である。 電流遮断弁が作動しているときの二次電池の一部の構造を示す図である。 図5および図6に示す領域Aの拡大図である。 補助端子を用いて発電要素を放電するときの図を示す。 実施例1の変形例において、電池ケースおよび絶縁体の断面図である。 実施例1の変形例において、凹部を形成する位置を説明する図である。 実施例1の変形例において、補助端子を用いて発電要素を放電するときの図である。 実施例2において、円筒型の二次電池の内部構造を示す概略図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例である二次電池の外観図である。図2は、二次電池の内部構造を示す概略図である。二次電池1としては、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池が用いられる。二次電池1は、例えば、車両を走行させる動力源として用いることができる。
具体的には、二次電池1の電力をモータ・ジェネレータに供給することにより、モータ・ジェネレータは、車両を走行させるための運動エネルギを生成することができる。二次電池1を車両に搭載するときには、複数の二次電池1を電気的に接続して組電池を構成し、組電池を車両に搭載することができる。
二次電池1は、電池ケース10と、電池ケース10に収容された発電要素30とを有する。電池ケース10は、ケース本体11および蓋12を有しており、アルミニウムなどの金属で形成することができる。
ケース本体11は、発電要素30をケース本体11に組み込むための開口部を有しており、蓋12は、ケース本体11の開口部を塞いでいる。蓋12は、溶接などによってケース本体11に固定されており、電池ケース10の内部は、密閉状態となっている。電池ケース10の内部には、発電要素30の他にも、電解液が収容されている。電池ケース10は、直方体に沿った形状に形成されており、二次電池1は、いわゆる角型の電池である。
蓋12には、弁13が設けられている。例えば、蓋12に彫刻を施すことにより、弁13を形成することができる。弁13は、電池ケース10の内部で発生したガスを、電池ケース10の外部に排出するために用いられる。電池ケース10の内部でガスが発生して、電池ケース10の内圧が上昇すると、弁13は、閉じ状態から開き状態に変化する。弁13を閉じ状態から開き状態に変化させるときの圧力(弁13の作動圧)は、電池ケース10の耐圧性能などを考慮して、適宜設定することができる。
蓋12には、注液孔14が設けられており、注液孔14は、電池ケース10の内部に電解液を注入するために用いられる。栓15は、注液孔14を塞いでいる。二次電池1を製造するときには、発電要素30をケース本体11に組み込んだ後に、ケース本体11に蓋12を固定する。次に、注液孔14から電池ケース10の内部に電解液を注入し、電解液を注入した後に、注液孔14が栓15によって塞がれる。弁13および栓15(注液孔14)は、負極端子(電極端子)21および正極端子(電極端子)22の間に設けられている。
負極端子21および正極端子22は、蓋12に固定されている。ここで、負極端子21および蓋12の間には、絶縁体が配置されており、負極端子21および蓋12は、絶縁状態となっている。また、正極端子22および蓋12の間には、絶縁体が配置されており、正極端子22および蓋12は、絶縁状態となっている。
負極端子21および正極端子22は、電池ケース10の外側に位置する部分と、電池ケース10の内側に位置する部分とを有する。負極タブ(内部電極端子に相当する)23は、電池ケース10に収容されており、負極タブ23の一端側が負極端子21に接続され、負極タブ23の他端側が発電要素30に接続されている。本実施例では、負極端子21および負極タブ23が別体で構成されているが、一体的に構成することもできる。
正極タブ(内部電極端子に相当する)24は、電池ケース10に収容されており、正極タブ24の一端側が正極端子22に接続され、正極タブ24の他端側が発電要素30に接続されている。本実施例では、正極端子22および正極タブ24が別体で構成されているが、一体的に構成することもできる。
図3は、発電要素30の一部を展開した図である。発電要素30は、充放電を行う要素である。発電要素30は、負極板31、正極板32およびセパレータ33を有する。
負極板31は、集電板31aおよび負極活物質層31bを有する。負極活物質層31bは、集電板31aの表面に形成されているとともに、集電板31aの両面に形成されている。負極活物質層31bは、集電板31aの一部の領域に形成されており、負極板31の一端では、集電板31aが露出している。負極活物質層31bは、負極活物質、導電材、バインダーなどを含んでいる。
二次電池1としてリチウムイオン二次電池を用いるとき、負極活物質としては、例えば、カーボンを用いることができる。また、集電板31aは、例えば、銅で形成することができる。
正極板32は、集電板32aおよび正極活物質層32bを有する。正極活物質層32bは、集電板32aの表面に形成されているとともに、集電板32aの両面に形成されている。正極活物質層32bは、集電板32aの一部の領域に形成されており、正極板32の一端では、集電板32aが露出している。図3に示すように、集電板32aが露出している部分は、集電板31aが露出している部分に対して反対側に位置している。正極活物質層32bは、正極活物質、導電材、バインダーなどを含んでいる。
二次電池1としてリチウムイオン二次電池を用いるとき、正極活物質としては、例えば、LiCoO2,LiMn2O4,LiNiO2,LiFePO4,Li2FePO4F,LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2又は、Li(LiaNixMnyCoz)O2を用いることができる。また、集電板32aは、例えば、アルミニウムで形成することができる。
セパレータ33は、負極板31および正極板32の間に配置されるようになっており、負極活物質層31bおよび正極活物質層32bに接触する。電解液は、セパレータ33、負極活物質層31bおよび正極活物質層32bに、しみ込んでいる。
図3に示すように、負極板31、正極板32およびセパレータ33を積層して積層体を構成し、積層体を巻くことにより、図4に示す発電要素30が構成される。図4に示す軸Xは、積層体を巻くときの軸を示している。図4(図2)に示す領域Rは、負極活物質層31bおよび正極活物質層32bがセパレータ33を挟んで対向する領域(反応領域という)である。反応領域Rでは、二次電池1(発電要素30)の充放電に応じて、反応物質が負極板31および正極板32の間で移動する。
例えば、リチウムイオン二次電池としての二次電池1を放電するとき、負極活物質層31bでは、リチウムイオン(反応物質)および電子を放出する化学反応が行われる。また、正極活物質層32bでは、リチウムイオンおよび電子を吸収する化学反応が行われる。ここで、リチウムイオンは、セパレータ33を介して、負極活物質層31bから正極活物質層32bに移動する。
リチウムイオン二次電池としての二次電池1を充電するとき、負極活物質層31bでは、リチウムイオンおよび電子を吸収する化学反応が行われる。また、正極活物質層32bでは、リチウムイオンおよび電子を放出する化学反応が行われる。ここで、リチウムイオンは、セパレータ33を介して、正極活物質層32bから負極活物質層31bに移動する。
図4に示すように、軸Xが延びる方向における発電要素30の一端では、負極板31(特に、集電板31a)だけが巻かれており、集電板31aが巻かれた部分には、図2に示すように、負極タブ23が溶接される。負極タブ23は、集電板31aの材料と同じ材料で形成することができる。これにより、負極タブ23および集電板31aを容易に溶接することができる。ここで、集電板31aだけが巻かれた部分は、反応領域Rと電気的に接続される電流経路の一部となる。
軸Xが延びる方向における発電要素30の他端では、正極板32(特に、集電板32a)だけが巻かれており、集電板32aが巻かれた部分には、図2に示すように、正極タブ24が溶接される。正極タブ24は、集電板32aの材料と同じ材料で形成することができる。これにより、正極タブ24および集電板32aを容易に溶接することができる。負極タブ23や正極タブ24を発電要素30と接続する方法は、溶接以外の方法であってもよい。ここで、集電板32aだけが巻かれた部分は、反応領域Rと電気的に接続される電流経路の一部となる。
二次電池1の過充電によって、二次電池1(電池ケース10)の内部では、ガスが発生することがある。このガスは、例えば、電解液の熱分解によって発生する。電池ケース10の内部は密閉状態であるため、ガスの発生によって、電池ケース10の内圧が上昇する。
ここで、二次電池1は、電流遮断弁(電流遮断機構に相当する)を有する。電流遮断弁は、電池ケース10の内圧が上昇したときに作動して、二次電池1の充放電に用いられる電流経路を遮断する。ガスの発生に応じて、電流遮断弁を作動させることにより、発電要素30に電流が流れ続けてしまうことを抑制することができる。
電流遮断弁の構造について、図5を用いて説明する。図5は、二次電池1の一部の構造を示す断面図である。
負極端子21は、端子本体(外部電極端子に相当する)211と、端子台座(絶縁体に相当する)212と、端子リード(外部電極端子に相当する)213と、固定部材214とを有する。端子本体211は、負荷と電気的に接続されたり、他の二次電池1と電気的に接続されたりする。複数の二次電池1を用いて組電池を構成するとき、端子本体211には、バスバーが接続される。バスバーは、複数の二次電池1を直列又は並列に接続するために用いられる。
端子本体211は、端子台座212に取り付けられており、端子台座212は、蓋12に固定されている。端子台座212は、樹脂などの絶縁材料で形成されている。絶縁材料としては、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの樹脂を用いることができる。端子リード213の一端は、端子本体211に接続されており、端子リード213の他端は、固定部材214に接続されている。
端子リード213は、金属などの導電性材料で形成されている。端子リード213および蓋12の間には、絶縁材料で形成された端子台座212が位置しており、端子リード213および蓋12は、絶縁状態となっている。固定部材214は、金属などの導電性材料で形成されており、蓋12、端子台座212および端子リード213を貫通している。電池ケース10の内部において、蓋12の内壁面および固定部材214の間には、絶縁体が配置されており。固定部材214および蓋12は、絶縁状態となっている。
電池ケース10の外側に位置する固定部材214の一部は、端子リード213と接続されている。固定部材214および端子リード213の接続方法としては、例えば、カシメを用いることができる。電池ケース10の内側に位置する固定部材214の一部は、電流遮断弁25と接続されている。固定部材214および電流遮断弁25の接続方法としては、例えば、溶接を用いることができる。
電流遮断弁25は、金属などの導電性材料で形成されており、曲げ部25aを有する。曲げ部25aは、負極タブ23と接続されている。曲げ部25aおよび負極タブ23の接続方法としては、例えば、溶接を用いることができる。
二次電池1の充放電を行うときには、図5の点線で示す電流経路(一例)に沿って電流が流れる。例えば、二次電池1を充電するときには、負極タブ23、電流遮断弁25、固定部材214、端子リード213、端子本体211の順に電流(充電電流)が流れる。二次電池1を放電するときには、充電電流が流れる方向と逆の方向に電流(放電電流)が流れる。すなわち、端子本体211、端子リード213、固定部材214、電流遮断弁25、負極タブ23の順に、電流が流れる。電流遮断弁25は、二次電池1の充放電を行うときの電流経路の一部となる。
二次電池1の過充電によって、電池ケース10の内部でガスが発生すると、電池ケース10の内圧が上昇する。これにより、図6に示すように、電流遮断弁25に圧力Pが作用する。圧力Pは、電流遮断弁25を蓋12の側に向かって押し込む力である。電流遮断弁25に圧力Pが作用すると、電流遮断弁25の変形によって、電流遮断弁25および負極タブ23の接続部分が破断し、電流遮断弁25(曲げ部25a)が負極タブ23から離れる。
電流遮断弁25は、図6に示す状態に変化すると、図6に示す状態に維持される。すなわち、電流遮断弁25は、図5に示す状態(導通状態)から、図6に示す状態(電流遮断状態)に不可逆的に変化する。これにより、電流経路を遮断した状態に維持し続けることができる。電流遮断弁25を作動させるときの圧力Pは、電池ケース10の耐圧性能などを考慮して、適宜設定することができる。
電流遮断弁25および負極タブ23は、二次電池1の充放電を行うときの電流経路となるため、電流遮断弁25が負極タブ23から離れることにより、二次電池1の充放電が行われなくなる。二次電池1を充放電させないことにより、二次電池1の過充電が進行することを阻止でき、電池ケース10の内圧が更に上昇することを抑制できる。
電流遮断弁25が作動した後は、負極端子21を用いて、二次電池1を放電することができない。電流遮断弁25が作動するときは、二次電池1が過充電状態となっているため、発電要素30には、多くの電気エネルギが蓄えられたままとなってしまう。
本実施例では、後述するように、補助端子を用いることにより、発電要素30に蓄えられた電気エネルギを、二次電池1の外部に出力することができる。すなわち、補助端子を用いて、二次電池1(発電要素30)を放電することができる。この構成について、具体的に説明する。
図5および図6に示すように、蓋12の一端部では、端子台座212の一部が端子リード213によって覆われていなく、露出している。図7には、図5および図6に示す領域Aの拡大図を示している。
位置Lにおいて、端子台座212の上面には、言い換えれば、二次電池1の外側に露出する端子台座212の外面には、凹部(脆弱部に相当する)212aが形成されている。凹部212aは、端子台座212を貫通していない。また、位置Lにおいて、蓋12には、凹部(脆弱部に相当する)12aが形成されている。凹部12aは、蓋12のうち、端子台座212と接触する面に形成されている。
凹部12aは、蓋12を貫通していない。凹部12a,212aは、位置Lにおいて、互いに対応して形成されている。具体的には、凹部12aは、位置Lにおいて、凹部212aの下方に形成されている。凹部12aの幅W1は、凹部212aの幅W2よりも広くなっている。
凹部212aを形成することにより、凹部212aが形成された位置Lにおいて、端子台座212の強度を低下させることができる。すなわち、位置Lにおける端子台座212の強度は、他の位置における端子台座212の強度よりも低くなっている。
また、凹部12aを形成することにより、凹部12aが形成された位置Lにおいて、蓋12の強度を低下させることができる。すなわち、位置Lにおける蓋12の強度は、他の位置における蓋12の強度よりも低くなっている。ここで、蓋12には、弁13が形成されているが、凹部12aの強度は、弁13の強度よりも高くなっている。
上述したように、弁13は、電池ケース10の内部で発生したガスを電池ケース10の外部に排出するために用いられる。ここで、凹部12aの強度が弁13の強度よりも低いと、ガスの発生によって電池ケース10の内圧が上昇したときに、弁13が閉じ状態から開き状態に変化する前に、凹部12aが閉じ状態から開き状態に変化してしまうおそれがある。このため、電池ケース10の内部で発生したガスを弁13から排出させるために、凹部12aの強度は、弁13の強度よりも高いことが好ましい。
本実施例では、蓋12の凹部12aが端子台座212によって覆われている。端子台座212は、弾性変形することができる材料で形成されているため、蓋12の凹部12aに過度の負荷がかかることを抑制することができる。蓋12は、金属で形成されており、端子台座212よりも剛性が高い。このため、蓋12の凹部12aを二次電池1の外側に露出させておくと、凹部12aに過度の負荷がかかりやすくなってしまうおそれがある。
本実施例では、凹部12aが端子台座212によって覆われていることにより、凹部12aに外力が作用することがあっても、端子台座212の弾性変形によって外力を吸収することができる。これにより、凹部12aに過度の負荷がかかることを抑制できる。
本実施例では、凹部212a,12aが図7に示す位置に形成されているが、これに限るものではない。すなわち、位置Lにおいて、端子台座212や蓋12の強度を低下させることができればよい。例えば、蓋12のうち、電池ケース10の内側を向く内壁面に、凹部12aを形成することができる。ここで、凹部12aは、蓋12の外壁面および内壁面のうち、少なくとも一方に形成されていればよい。
また、端子台座212のうち、蓋12と接触する面に、凹部212aを形成することができる。この場合には、二次電池1の外側から凹部212aを確認することができないため、端子台座212の外面のうち、凹部212aに対応した位置に目印を形成しておくことができる。目印を形成しておくことにより、凹部212aの位置を確認することができる。目印は、二次電池1の外部から視認できるものであればよく、例えば、特定の形状を有するシールを目印として用いることができる。
ここで、図7に示すように、端子台座212のうち、二次電池1の外側に露出する外面に、凹部212aを形成しておけば、凹部212aを用いて、後述する補助端子の先端を位置決めしやすくなる。すなわち、補助端子の先端を凹部212aに接触させることにより、補助端子の先端を位置Lに合わせることができる。なお、凹部212aは、端子台座212の外面および、蓋12と接触する端子台座212の面のうち、少なくとも一方に形成されていればよい。
一方、凹部212a,12aの形状は、図7に示す形状に限るものではない。すなわち、位置Lにおいて、端子台座212や蓋12の強度を低下させることができればよく、この範囲内において、凹部212a,12aの形状を適宜設定することができる。
また、本実施例では、端子台座212および蓋12のそれぞれに、凹部212a,12aを形成しているが、これに限るものではない。少なくとも蓋12に凹部12aが形成されていればよい。蓋12の強度は、端子台座212の強度よりも高いため、蓋12の強度を低下させることが好ましい。端子台座212は、樹脂などで形成され、蓋12よりも強度が低くなりやすいため、端子台座212に凹部212aを形成しなくてもよい。
電流遮断弁25が作動した後には、図8に示すように、二次電池1の位置Lにおいて、補助端子40を突き刺すことができる。図8に示すように、補助端子40は、端子台座212(凹部212a)および蓋12(凹部12a)を貫通しており、補助端子40の先端部が電池ケース10の内側に位置している。そして、補助端子40の先端は、負極タブ23と接触している。
補助端子40は、導電性を有する材料で形成されており、例えば、既存の部品(釘など)を補助端子40として用いることができる。負極タブ23と接触した補助端子40と、正極端子22とを負荷(図示せず)に接続すれば、発電要素30を放電させることができる。図8には、補助端子40を用いて発電要素30を放電したときの電流経路を点線で示している。
補助端子40は、負極タブ23のうち、電流遮断弁25との接続部分よりも発電要素30の側に位置する領域と接触する。ここで、補助端子40を二次電池1に突き刺したときに、補助端子40が負極タブ23と接触できるように、凹部212a,12aの位置を予め設定しておけばよい。
電流遮断弁25が作動していても、上述したように、補助端子40を負極タブ23に接触させることにより、補助端子40を発電要素30と電気的に接続することができる。これにより、発電要素30に蓄えられた電気エネルギを取り出すことができる。
補助端子40と接続される負荷は、発電要素30の電力を消費させるものであればよい。発電要素30を放電させるときには、負荷としての抵抗体に対して、単に電流を流すことができる。また、負荷として電子機器を用い、発電要素30の電力を用いて、電子機器を動作させることができる。
補助端子40を用いて発電要素30を放電させることにより、発電要素30に電気エネルギが蓄えられたままの状態で二次電池1が放置され続けることを防止できる。また、発電要素30の電力を用いて電子機器を動作させれば、発電要素30に蓄えられた電気エネルギを有効利用することができる。
上述したように、端子台座212に凹部212aを形成するとともに、蓋12に凹部12aを形成することにより、凹部212a,12aにおいて、端子台座212および蓋12の強度を低下させることができる。これにより、端子台座212および蓋12に対して、補助端子40を容易に貫通させることができる。
凹部212a,12a(特に、凹部12a)を形成せずに、端子台座212および蓋12に補助端子40を押し付けると、電池ケース10において、意図しない変形を発生させてしまうおそれがある。また、電池ケース10の所定の位置Lにおいて、補助端子40を貫通させにくくなってしまう。本実施例によれば、凹部212a,12a(特に、凹部12a)を用いることにより、電池ケース10を所定の位置Lで変形させやすくなり、所定の位置Lで補助端子40を貫通させることができる。
本実施例によれば、電池ケース10の外側から補助端子40を押し込むときに、補助端子40の先端を凹部212aに合わせることができ、所定の位置Lにおいて、補助端子40を容易に貫通させることができる。また、補助端子40を位置Lに位置決めしやすくすることにより、補助端子40の先端を負極タブ23に容易に接触させることができる。
図2に示すように、負極タブ23は、発電要素30のうち、集電板31aだけが巻かれた領域に沿って配置されている。そして、補助端子40が突き刺さる位置Lは、集電板31aだけが巻かれた領域の上方に位置することになる。このため、補助端子40が負極タブ23を貫通したとしても、補助端子40の先端は、発電要素30のうち、集電板31aだけが巻かれた領域に接触することになる。
ここで、本実施例では、補助端子40の先端を負極タブ23に接触させているが、これに限るものではない。すなわち、補助端子40の先端が、負極タブ23を貫通して、集電板31aに接触してもよい。
発電要素30のうち、反応領域Rに対応した外周面は、セパレータ33によって覆われているため、反応領域Rに対応した発電要素30の外周面に補助端子40を接触させても、発電要素30を放電させにくくなる。また、補助端子40を押し込む力によっては、補助端子40によって、発電要素30の反応領域Rに過度の負荷を与えてしまうおそれがある。発電要素30の反応領域Rに過度の負荷を与えてしまうと、発電要素30を放電させ難くなってしまうことがある。
本実施例によれば、上述したように、発電要素30のうち、集電板31aだけが巻かれた領域に、補助端子40が接触するため、発電要素30の反応領域Rに過度の負荷を与えてしまうこともない。
補助端子40を負極タブ23と接続するとき、蓋12および補助端子40の間には、図8に示すように、絶縁材料で形成された端子台座212が位置することになる。補助端子40を負極タブ23と接続するときには、電池ケース10の外側から内側に向かって、補助端子40を突き刺すことになる。
ここで、端子台座212は、蓋12よりも電池ケース10の外側に配置されており、補助端子40を電池ケース10に突き刺したときには、補助端子40および蓋12の間に、端子台座212が位置しやすくなる。これにより、補助端子40および蓋12を絶縁状態にしながら、発電要素30を放電することができる。
本実施例では、図7に示すように、凹部12aの幅W1が凹部212aの幅W2よりも広くなっている。これにより、補助端子40が凹部212a,12aを貫通したときに、凹部12aに形成される開口の幅を、凹部212aに形成される開口の幅よりも広げることができる。このように構成すれば、補助端子40および蓋12の間に、端子台座212を位置させやすくなり、補助端子40および蓋12を絶縁状態にしやすい。
補助端子40を位置Lに取り付けるようにすれば、補助端子40を用いた発電要素30の放電を容易に行うことができる。補助端子40が取り付けられる位置Lは、電池ケース10の上面であって、電池ケース10の角部に位置している。これにより、補助端子40を電池ケース10に容易に突き刺すことができる。
負極端子21および正極端子22の間に位置する領域に、補助端子40を突き刺すようにすると、補助端子40が電極端子21,22と干渉しやすくなり、補助端子40を突き刺し難くなる。そこで、本実施例のように、電池ケース10の角部において、補助端子40を突き刺すようにすれば、補助端子40が電極端子21,22と干渉し難くなり、補助端子40を電池ケース10に突き刺しやすくなる。
ここで、複数の二次電池1を所定方向に並べて一体化させることにより、組電池を構成することがある。具体的には、一対のエンドプレートを用いて、所定方向に並べられた複数の二次電池1を挟み、所定方向に延びる拘束部材の両端を一対のエンドプレートに固定することにより、組電池を構成することができる。
この場合において、位置Lは、組電池の角部に位置しているため、組電池を分解することなく、電流遮断弁25が作動した二次電池1に対して、補助端子40を容易に突き刺すことができる。組電池を分解しないとき、組電池の上面には、二次電池1の数だけ電極端子21,22が位置していることになる。ここで、電極端子21,22の間に位置する領域に、補助端子40を突き刺すようにすると、電極端子21,22との干渉によって、特定の二次電池1に対して補助端子40を突き刺し難くなってしまう。
本実施例では、上述したように、電池ケース10の角部に補助端子40を突き刺すようにしているため、組電池を分解しなくても、特定の二次電池1に対して補助端子40を容易に突き刺すことができる。
本実施例では、負極端子21に対して、電流遮断弁25を設けているが、正極端子22に対して、電流遮断弁25を設けることもできる。正極端子22は、負極端子21と同様の構造を有しているため、正極端子22に電流遮断弁25を設けるときにも、本実施例と同様の構造とすることができる。電流遮断弁25は、負極端子21および正極端子22のうち、少なくとも一方に設けられていればよい。
本実施例では、電流経路を遮断する機構(電流遮断機構)として、電流遮断弁25を用いているが、これに限るものではない。電流遮断機構は、負極端子21(又は正極端子22)と、発電要素30との間の電流経路を遮断することができればよい。このため、電流遮断弁25を用いる代わりに、ヒューズなどを用いて、電流経路を遮断することができる。例えば、二次電池1の過充電を検出したときに、ヒューズに電流を流して、ヒューズを溶断させることができる。
本実施例では、補助端子40が蓋12を貫通しているが、これに限るものではない。具体的には、補助端子40がケース本体11を貫通してもよい。この構成について、図9を用いて説明する。図9は、二次電池1の一部の構成を示す図である。
図9に示すように、ケース本体11には、凹部11aが形成されている。ここで、凹部11aは、ケース本体11のうち、集電板31aだけが巻かれた領域と対向する領域に設けられている。言い換えれば、集電板31aだけが巻かれた領域と隣り合う位置に、凹部11aが形成されている。
ケース本体11は、直方体に沿って形成されているため、集電板31aだけが巻かれた領域と対向する面としては、2つの面が存在する。具体的には、凹部11aは、図10に示す領域B1,B2のいずれかに設けることができる。
また、図9に示すように、ケース本体11の凹部11aは、絶縁体51によって覆われており、絶縁体51には、凹部51aが形成されている。絶縁体51は、ケース本体11の外面に固定されている。ここで、凹部11a,51aは、ケース本体11および絶縁体51の厚さ方向において、並んで配置されている。なお、凹部51aは、省略することができる。また、凹部11a,51aを形成する位置や、凹部11a,51aの形状は、適宜設定することができる。
ケース本体11に凹部11aを形成し、凹部11aを絶縁体51によって覆うことにより、本実施例と同様の効果を得ることができる。図9に示す構成では、補助端子40が絶縁体51およびケース本体11を貫通して、発電要素30の集電板31aに接触することになる。なお、凹部11aを形成する位置によっては、補助端子40が負極タブ23に接触することになる。
これにより、補助端子40を用いて、発電要素30を放電させることができる。また、補助端子40がケース本体11を貫通しているとき、補助端子40およびケース本体11の間には、絶縁体51が位置することになるため、補助端子40およびケース本体11を絶縁状態とすることができる。
本実施例では、補助端子40が突き刺さる位置Lにおいて、絶縁材料で形成された端子台座212が蓋12を覆っているが、これに限るものではない。具体的には、図11に示すように、補助端子40が突き刺さる位置Lにおいて、蓋12が端子台座212によって覆われていなく、露出していてもよい。この場合には、補助端子40として、導電部41の外面を絶縁部42で覆ったものを用いることができる。ここで、補助端子40の先端では、導電部41が露出している。
導電部41は、導電性を有する材料で形成されており、導電部41を負極タブ23に接触させることにより、発電要素30を放電させることができる。絶縁部42は、絶縁性を有する材料で形成されている。補助端子40を電池ケース10に突き刺したとき、導電部41および蓋12の間には、絶縁部42が位置することになるため、導電部41および蓋12を絶縁状態とすることができる。
本発明の実施例2である二次電池について説明する。ここで、実施例1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
実施例1では、二次電池1として、角型の電池を用いているが、本実施例では、二次電池1として、円筒型の電池を用いている。円筒型電池の構成を図12に示す。
電池ケース10には、発電要素30が収容されており、電池ケース10は、ケース本体11および蓋12を有する。発電要素30のうち、集電板31aだけが巻かれた領域は、負極タブ23を介して、ケース本体11と電気的に接続されている。ここで、ケース本体11は、二次電池1の負極端子として用いられる。
発電要素30のうち、集電板32aだけが巻かれた領域は、正極タブ24を介して、電流遮断弁25と電気的に接続されている。電流遮断弁25は、蓋12と電気的に接続されており、蓋12は、二次電池1の正極端子として用いられる。蓋12およびケース本体11は、例えば、カシメ処理によって互いに固定することができる。また、蓋12およびケース本体11の間には、絶縁体が配置されており、蓋12およびケース本体11は、絶縁状態となっている。
本実施例では、ケース本体11のうち、集電板32aだけが巻かれた領域と対向する領域Cにおいて、凹部を形成することができる。領域Cは、集電板32aだけが巻かれた領域と隣り合っている。ここで、図9に示す構造と同様に、ケース本体11に凹部11aを形成することができる。また、凹部11aは、絶縁体51によって覆うことができる。絶縁体51には、図9に示す構造と同様に、凹部51aを形成することもできるし、凹部51aを省略することもできる。
1:二次電池、10:電池ケース、11:ケース本体、12:蓋、12a:凹部、
13:弁、14:注液孔、15:栓、21:負極端子、22:正極端子、
30:発電要素、31:負極板、31a:集電板、31b:負極活物質層、
32:正極板、32a:集電板、32b:正極活物質層、33:セパレータ、
211:端子本体、212:端子台座、212a:凹部、213:端子リード、
214:固定部材、25:電流遮断弁、25a:曲げ部、40:補助端子、
41:導電部、42:絶縁部

Claims (9)

  1. 充放電に応じた化学反応が行われる反応領域を含む発電要素と、
    前記発電要素を収容し、導電性を有する電池ケースと、
    前記電池ケースに収容され、前記発電要素と電気的に接続される電流経路を遮断する電流遮断機構と、を有し、
    前記電池ケースが、前記電池ケースの強度を低下させる形状に形成された脆弱部を有するとともに、前記脆弱部に対応した前記電池ケースの外面が、前記電池ケースよりも剛性の低い絶縁体で覆われており、
    前記脆弱部は、前記発電要素と電気的に接続される補助端子による前記電池ケースの貫通を許容するとともに、前記電池ケースを貫通した前記補助端子を、前記反応領域を除いた前記電池ケース内の電流経路であって、前記電流遮断機構よりも前記反応領域側に位置する電流経路に接触させる位置に設けられていることを特徴とする二次電池。
  2. 前記電池ケースの外面に設けられ、前記発電要素と電気的に接続される外部電極端子を有し、
    前記絶縁体は、前記電池ケースおよび前記外部電極端子の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記電池ケースに収容され、前記発電要素および前記外部電極端子を電気的に接続するための内部電極端子を有しており、
    前記脆弱部は、前記電池ケースを貫通した前記補助端子を前記内部電極端子に接触させる位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記脆弱部は、前記絶縁体と接触する前記電池ケースの外面に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の二次電池。
  5. 前記脆弱部は、前記電池ケースの角部に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の二次電池。
  6. 前記絶縁体は、前記電池ケースの前記脆弱部と重なり合う位置において、前記絶縁体の強度を低下させる形状に形成された脆弱部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の二次電池。
  7. 前記絶縁体は、前記電池ケースと接触する面とは反対側の面において、前記脆弱部を有することを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記絶縁体の前記脆弱部の幅は、前記電池ケースの前記脆弱部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項6又は7に記載の二次電池。
  9. 前記電池ケースは、密閉状態で前記発電要素を収容しており、
    前記電流遮断機構は、前記電池ケースの内圧が上昇することに応じて変形し、前記電流経路を遮断する弁を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の二次電池。
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