JP5787822B2 - 部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法 - Google Patents

部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5787822B2
JP5787822B2 JP2012091003A JP2012091003A JP5787822B2 JP 5787822 B2 JP5787822 B2 JP 5787822B2 JP 2012091003 A JP2012091003 A JP 2012091003A JP 2012091003 A JP2012091003 A JP 2012091003A JP 5787822 B2 JP5787822 B2 JP 5787822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tag
list
detected
conveyance
reading device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012091003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013216481A (ja
Inventor
池田 英生
英生 池田
毛笠 光容
光容 毛笠
幸博 大西
幸博 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2012091003A priority Critical patent/JP5787822B2/ja
Publication of JP2013216481A publication Critical patent/JP2013216481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5787822B2 publication Critical patent/JP5787822B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、フォークリフトなどの搬送装置で搬送される部材の位置を管理する部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法に関する。
現在、普及が進んでいるRFID(Radio Frequency IDentification)タグを用いた物流管理システムの導入が、様々な場所で検討されている。この物流管理システムでは、管理対象物の一つ一つにRFIDタグを取り付け、そのタグを物流現場の所定の位置で検知することによって物流現場における管理対象物の位置を検出する。
RFIDタグは、ICチップ及びアンテナで構成される無線タグと、ICチップに書き込まれたID(識別情報)を非接触で読み書き可能な無線タグリーダ・ライタとから構成される。近年、UHF帯無線を用いたRFIDタグの普及によって検知距離が数メートルから十数メートルにも及ぶようになり、作業者が手作業でリーダ装置をかざしてIDタグを読み取らなくても、リーダ装置がRFIDタグの取り付けられた管理対象物の近傍を通過するだけで、管理対象物を自動的に検知できるようになった。このようなRFIDタグの用途が、ますます広がっている。
例えば、フォークリフトやクレーンといった移動体で管理対象物を搬送するような物流管理システムがある。このシステムでは、管理対象物の位置を自動で管理するために、移動体にRFIDタグのリーダ装置を設置して、管理対象物に取り付けられたRFIDタグのID情報を読み取ると共に移動体の位置情報もあわせて得る。
特許文献1は、所定の管理エリア内に存在する多数の物品を管理する物品管理システムであって、前記物品に直接又は間接的に取り付けられた第1のICタグと、前記管理エリア内の所定の位置に直接又は間接的に設けられた第2のICタグと、前記第1及び第2のICタグの情報を読み取るリーダ装置とを少なくとも備え、前記第1のICタグの情報をもとに前記物品を特定すると共に、前記第2のICタグの情報をもとに前記管理エリア内における前記物品の位置又はグループを特定する物品管理システムを開示している。
特許文献1に開示の物品管理システムは、倉庫内の管理ブロックと搬送対象のパレットとにICタグ(RFIDタグ)を取り付け、フォークリフトからそれらを検知することによって搬送対象の置き場を管理しようとするものである。この物品管理システムによれば、ICタグを用いて物品自身及びその保管位置を特定するので、所定エリア内に存在する多数の物品を管理できるとされている。
また、上述したようにRFIDタグの検知距離が数メートルから十数メートルと長いために、通常の物流現場では、搬送対象に取り付けられたタグが複数同時に読み取られることがある。この状況に対処すべく、特許文献2に開示されるような読取装置が提案されている。
特許文献2は、通信可能な領域内にある記録媒体から該記録媒体に記録されたデータを非接触で繰り返し読み取る読取装置において、読取結果を時系列にした時系列データを生成する第1生成手段と、該第1生成手段が生成した時系列データに基づいて、読取結果の特徴を示す特徴データを生成する第2生成手段と、該第2生成手段が生成した特徴データに基づいて、読み取ったデータを必要データ又は不要データに分類する第1分類手段とを備える読取装置を開示している。
特許文献2に開示の読取装置は、読み取ったデータから時系列データを作成し、その時系列データに基づいて、例えば、所定のタグ検出区間において検知信号の出力を変化させるなどしたときの検知安定性などで、目的のタグと不要なタグとを分類するものである。この読取装置によれば、読み取ったデータを必要データと不要データに分類することで、必要なデータのみを採用できるとされている。
特開2008−189391号公報 特開2009−25932号公報
特許文献1に開示の物品管理システムでは、フォークリフトが、パレットの配置されるブロックに隣接する所定位置に移動した上でICタグを読み取ることを前提としている。具体的に、この物品管理システムは、フォークリフトが該所定位置に来たときには、フォークリフトに設けられたリーダ装置が、パレットのICタグと該パレットが配置されるブロックのICタグとにほぼ向かい合い、両ICタグの検知距離内に入るような構成となっている。
しかし、このような特許文献1の物品管理システムは、大きさが数メートルに及ぶ大型部材の位置を管理するのには不向きである。例えば、大きさ数メートルの大型部材に検知距離が短い従来のRFIDタグが取り付けられ、且つ、フォークリフトが、大型部材を挟んだRFIDタグの反対側から接近する場合がある。このとき、フォークリフトのリーダ装置は、大型部材のRFIDタグの検知範囲内に入ることができず該RFIDタグを検知できない可能性がある。このことは、フォークリフトが、RFIDタグを検知することなく大型部材を搬送してしまうという問題を引き起こす。言うまでもなく、RFIDタグを検知することなく大型部材を搬送してしまうと、大型部材の位置を管理することができなくなってしまい問題である。
大きさが数メートルに及ぶ大型部材に取り付けられたRFIDタグを確実に検知するためには、上述のUHF帯RFIDタグのような、数メートルから十数メートルの広範囲での検知が可能な広範囲RFIDタグを用いる必要がある。しかし、検知範囲が広い広範囲RFIDタグを複数の大型部材に取り付けると、フォークリフトが搬送している大型部材のRFIDタグと、フォークリフトの周囲にある複数の大型部材のRFIDタグとを同時に検知してしまう。このように複数のRFIDタグを同時に検知してしまうと、検知された複数のRFIDタグの中から、搬送されている大型部材のRFIDタグを識別することが困難となるという問題がある。
この問題に対して、検知された複数のRFIDタグの中から搬送している大型部材のRFIDタグを識別するために、特許文献2に開示の読取装置を採用することが考えられる。特許文献2の読取装置は、決まった製造ラインを流れる対象を検知するものであるため、搬送されている部材のRFIDタグと搬送されていない部材のRFIDタグを安定した確率で検出できることを前提としている。
しかし、フォークリフトなどによって任意の経路で部材を搬送する場合など、搬送の所要時間やリーダ装置の周囲環境が不規則かつ様々に変化する場合には、リーダ装置がRFIDタグを検出できる確率が変動してしまい安定的な検出は困難となる。そのため、特許文献2に開示の読取装置によっては、検知された複数のRFIDタグの中から、フォークリフトなどで搬送されている大型部材のRFIDタグを、誤り無く安定的に分類することは困難である。
そこで、本発明は、上述の問題及び課題に鑑み、フォークリフトなどの搬送装置によって任意の経路で搬送された部材の位置を管理することのできる部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明に係る部材搬送管理システムは、位置タグが所定の位置に配置された管理エリア内で、部材タグを取り付けた部材を搬送装置を用いて搬送する際に、搬送される部材の管理エリア内での位置を管理する部材搬送管理システムであって、前記搬送装置に取り付けられ、且つ前記位置タグ及び部材タグを検知すると共に検知された位置タグ及び部材タグに記録された識別情報を読み取るタグ読取装置と、前記タグ読取装置が読み取った位置タグ及び部材タグの識別情報を基に部材の搬送状況を把握する搬送状況把握部と、を備えており、前記搬送状況把握部は、前記部材の搬送を開始する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける開始リストを作成する開始リスト作成部と、前
記部材の搬送を終了する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける終了リストを作成する終了リスト作成部と、前記開始リストと終了リストとを比較して、開始リストと終了リストの両方に含まれる部材タグを抽出し、抽出された部材タグに関連付けられた位置タグに基づいて、当該抽出された部材タグの取り付けられた部材が搬送された位置を判定する位置判定部と、を有することを特徴とする。
ここで、前記搬送状況把握部は、前記管理エリア内で位置タグが配置された位置と前記位置タグの識別情報とを対応付けるタグ情報変換テーブルを有し、前記位置判定部は、前記タグ情報変換テーブルに基づいて、前記抽出した部材タグに関連付けられた位置タグの識別情報を前記管理エリア内で位置タグが配置された位置に変換することで、前記部材が搬送された位置を判定すると好ましい。
また、前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、当該検知における検知信号強度が最も高い位置タグ又は検知信号強度の所定時間での平均値が最も高い位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する選定部が設けられていると好ましい。
さらに、前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、所定時間内に最も多くの回数検知された位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する選定部が設けられていると好ましい。
ここで、前記開始リスト作成部は、外部から通知された部材の搬送開始の通知に基づいて開始リストを作成し、前記終了リスト作成部は、外部から通知された部材の搬送終了の通知に基づいて終了リストを作成すると好ましい。
また、前記位置判定部は、前記終了リストにおいて位置タグが記載されていないときは、前記部材の搬送を終了する直前に検知された位置タグを、前記終了リストの位置タグとして用いると好ましい。
また、前記搬送装置は、前記終了リスト作成部が作成した終了リストを表示するデータ表示部と、前記データ表示装置に表示された終了リストに示される部材に関連付けられた位置タグの変更を搬送状況把握部に指示するデータ入力部と、を備えると好ましい。
また、前記位置タグが管理エリアの天井部に配置され、前記搬送装置に設けられたタグ読取装置が、位置タグを検知する第1読取装置と部材タグを検知する第2読取装置とから構成され、前記第1読取装置は、その検知指向性が天井部を向くように設けられていると好ましい。
本発明に係る部材搬送管理方法は、位置タグが所定の位置に配置された管理エリア内で、部材タグを取り付けた部材を搬送装置を用いて搬送する際に、前記搬送装置に取り付けられ、且つ前記位置タグ及び部材タグ内に記録された識別情報を読み取るタグ読取装置を用いて、前記搬送される部材の管理エリア内での位置を管理する部材搬送管理方法であって、前記部材の搬送を開始する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける開始リストを作成する開始リスト作成ステップと、前記部材の搬送を終了する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける終了リストを作成する終了リスト作成ステップと、前記開始リストと終了リストとを比較して、開始リストと終了リストの両方に含まれる部材タグを抽出し、抽出された部材タグに関連付けられた位置タグに基づいて、当該抽出された部材タグの取り付けられた部材が搬送された位置を判定する位置判定ステップと、を有することを特徴とする。
ここで、前記位置判定ステップは、前記管理エリア内で位置タグが配置された位置と前記位置タグの識別情報とを対応付けるタグ情報変換テーブルに基づいて、前記抽出した部材タグに関連付けられた位置タグの識別情報を前記管理エリア内で位置タグが配置された位置に変換することで、前記部材が搬送された位置を判定すると好ましい。
また、前記開始リスト作成ステップ及び/又は前記終了リスト作成ステップが、前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、当該検知における検知信号強度が最も高い位置タグ又は検知信号強度の所定時間での平均値が最も高い位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する位置タグ選定ステップを含むと好ましい。
さらに、前記開始リスト作成ステップ及び/又は前記終了リスト作成ステップが、前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、所定時間内に最も多くの回数検知された位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する選定ステップを含むと好ましい。
ここで、前記開始リスト作成ステップは、外部から通知された部材の搬送開始の通知に基づいて開始リストを作成し、前記終了リスト作成ステップは、外部から通知された部材の搬送終了の通知に基づいて終了リストを作成すると好ましい。
また、前記位置判定ステップは、前記終了リストにおいて位置タグが記載されていないときは、前記部材の搬送を終了する直前に検知された位置タグを、前記終了リストの位置タグとして用いると好ましい。
本発明の部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法によれば、フォークリフトなどの搬送装置によって任意の経路で搬送された部材の位置を管理することができる。
本発明の実施形態による部材搬送管理システムの概略構成を示す図である。 本実施形態による部材搬送管理システムが運用される倉庫及び作業棟を天井部の上方からみた平面図である。 本実施形態による部材搬送管理システムが用いるタグ情報変換テーブルを示す図である。 本実施形態による部材搬送管理システムの開始リスト作成から終了リスト作成までを時系列で説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態では、フォークリフトや搬送用クレーンなどの一般的な輸送機器(搬送装置)で搬送される部材に取り付けられた部材管理用のRFIDタグ(部材タグ)を、該部材の搬送時に搬送装置の読取装置によって検出された部材周辺の位置管理用のRFIDタグ(位置タグ)と関連付ける(紐付ける)ことによって、部材の搬送位置を管理する部材搬送管理システムを説明する。
本実施形態による部材搬送管理システム1は、例えば部材の保管や加工が行われる場所であって位置タグが所定の位置に配置された倉庫や工場(管理エリア3)内などにおいて、部材タグが取り付けられた部材を搬送装置(例えば、フォークリフト)2を用いて搬送する際に、搬送される部材の管理エリア3内での位置を管理するものである。部材搬送管理システム1は、フォークリフト2に取り付けられて位置タグ及び部材タグ内に記録された識別情報を読み取るタグ読取装置4と、タグ読取装置4が読み取った位置タグ及び部材タグの識別情報を基に部材の搬送状況を把握する搬送状況把握部5と、を含んでいる。
搬送状況把握部5は、開始リスト作成部51、終了リスト作成部52、及び位置判定部53を有している。
開始リスト作成部51は、部材の搬送を開始する位置でタグ読取装置4によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける開始リストを作成するものである。
終了リスト作成部52は、部材の搬送を終了する位置でタグ読取装置4によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける終了リストを作成するものである。
位置判定部53は、開始リスト作成部51で作成された開始リストと終了リスト作成部52で作成された終了リストとを比較して、開始リストと終了リストの両方に含まれる部材タグを抽出し、抽出された部材タグに終了リストにおいて関連付けられた位置タグに基づいて、当該抽出された部材タグの取り付けられた部材が搬送された位置を判定するものである。
図1を参照しながら、本実施形態による部材搬送管理システム1を詳しく説明する。図1は、本実施形態による部材搬送管理システム1の概略構成を示す図であり、例えば製造業や物流業における倉庫や工場(管理エリア3)の内部を側面から見たときの概略構成を示している。
管理エリア3である倉庫3aには、天井部6、床部7、及び柱(図示せず)などがあり、天井部6には識別情報であるIDコードを格納したRFIDタグ(例えば図1では、位置タグt01,n02,m01)が、数メートル間隔でほぼ等間隔となるように設置されている。位置タグは、ICチップ及びアンテナで構成される無線タグと、ICチップに格納されたIDコードを非接触で読み書き可能な無線タグリーダ・ライタとを含んで構成される金属対応長距離型パッシブRFIDタグである。
このRFIDタグは、無線通信に例えばUHF帯の電波(UHF波)を用いるものであり、通信に指向性を有するものである。RFIDタグは、後述するタグ読取装置(IDタグリーダ)4から発信されたUHF波を受信すると、このUHF波に応答して自身のIDコードをUHF波で発信する。本実施形態において、タグ読取装置4(以下、単に読取装置4という)がRFIDタグを検知してIDコードを受信できる距離は、例えば、RFIDタグの前方数メートルから20メートル程度の範囲である。
倉庫3aの床部7には、無線LAN(Local Area Network)の基地局8が設けられている。この基地局8は、例えばWi−Fi(Wireless Fidelity,登録商標)などの無線通信技術を用いて、後述するフォークリフト2に設けられた無線通信PC端末9、つまり、無線通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)端末などとの間でデータの送受信を行う。倉庫3aの床部7には、複数の基地局8をつなぐようにデータ通信ネットワーク(構内ネットワーク)10が構築され、この構内ネットワーク10には後述する搬送状況把握部5として機能する管理サーバが接続されている。これによって、フォークリフト2に設けられた無線通信PC端末9は、管理サーバである搬送状況把握部5との間で、構内ネットワーク10を介したデータの送受信を行うことができる。
図1に示すとおり、上述のように構成された倉庫3a内の床部7には、複数の部材が保管されている。各部材には、天井部6に設けられた位置タグと同様の構成のRFIDタグ(部材タグ)が取り付けられている。図1においては、部材の上部に部材タグZ1,Z2,Z6,Z7が取りつけられる。
フォークリフト2は、このように部材タグが取り付けられた部材を、倉庫3a内で移動させたり、倉庫3aから運び出したり、さらには、新たに倉庫3aに運び入れたりする。
フォークリフト2は、天井部6に設置された位置タグを検知し位置タグのIDコード(識別情報)を読み取る第1読取装置4aと、部材に取り付けられた部材タグを検知し部材タグのIDコード(識別情報)を読み取る第2読取装置4bとを有するタグ読取装置4を備えている。第1読取装置4a及び第2読取装置4bは、無線通信PC端末9に接続されており、無線通信PC端末9からの指示によって動作するとともに、検知した(読み取った)IDコード(識別情報)を無線通信PC端末9に送信するものである。
第1読取装置4aは、フォークリフト2の屋根など倉庫3aの天井部6に面した部位に設けられており、天井部6に向かってUHF波を発信すると共に天井部6に設置された位置タグからのUHF波を受信すべく、そのUHF波の発信及び受信の指向性(検知指向性)を天井部6に向けたアンテナを含んで構成されている。これにより第1読取装置4aは、位置タグからのUHF波を受信することで位置タグを検知するとともに該位置タグのIDコードを取得する。
第2読取装置4bは、フォークリフト2のマストの上部などに設けられており、フォークリフト2のフォーク部に向かってUHF波を発信すると共にフォーク部に載置された部材の部材タグからのUHF波を受信すべく、そのUHF波の発信及び受信の指向性(検知指向性)をフォーク部に向けたアンテナを含んで構成されている。これにより第2読取装置4bは、部材タグからのUHF波を受信することで部材タグを検知するとともに該部材タグのIDコードを取得するものである。
タグ読取装置4の第1読取装置4a及び第2読取装置4bは、アンテナを介して1秒間に数回〜数十回UHF波を発信(ポーリング)し、発信したUHF波に応答した位置タグ及び部材タグからのUHF波を受信する。
このような構成によって、フォークリフト2の位置が、第1読取装置4aからのポーリングに応答した位置タグの付近にあると推定できる。また、第1読取装置4aに同期して
第2読取装置4bからのポーリングに応答した部材タグのIDコードを、第1読取装置4aに応答した位置タグのIDコードに関連づければ、倉庫3a内における部材の位置が第1読取装置4aに応答した位置タグの付近にあると推定できる。
図2を参照して、本実施形態による管理エリア3の構成及び位置タグの配置について説明する。図2は、本実施形態による部材搬送管理システム1が運用される管理エリア3である倉庫3a及び作業棟3bを天井部6の上方からみた平面図である。
倉庫3aは、縦方向に第A列〜第E列の5列、横方向に第1行〜第4行の4行に区切られており、この5つの列と4つの行の組み合わせによって全部で20のブロック(管理位置)A1〜E4に区切られている。管理位置A1〜E4の各々には位置タグが2つずつ設置されている。位置タグは、隣り合う位置タグの検知範囲がわずかに重なり合うように、縦方向にほぼ等間隔に、且つ横方向にもほぼ等間隔に数メートル間隔で配置されている。
例えば、図2の紙面に向かって倉庫3aの左上には、位置タグa01と位置タグa02が設置された管理位置A1がある。倉庫3aの中ほどには、位置タグh01と位置タグh02が設置された管理位置C2がある。
ここで、4つの管理位置E1〜E4には、倉庫3a内の部材が搬入されて組み立てや加工がおこなわれる作業棟3bが隣接している。管理位置E1〜E4と作業棟3bとの仕切り壁11には、管理位置E1〜E4のそれぞれに対応した自動ドアが設けられており、管理位置E1には自動ドアD1、管理位置E2には自動ドアD2、管理位置E3には自動ドアD3、管理位置E4には自動ドアD4が設けられている。
ここで、自動ドアD1〜自動ドアD4を挟んで、倉庫3a側の天井部6と作業棟3bの天井部6にも位置タグが設置されている。例えば、自動ドアD1を挟んで、倉庫3a側の天井部6には位置タグu01が設置され、作業棟3b側の天井部6には位置タグu02が設置されている。また、自動ドアD2を挟んで、倉庫3a側の天井部6には位置タグv01が設置され、作業棟3b側の天井部6には位置タグv02が設置されている。
このような図2に示す倉庫3a及び作業棟3bにおいて、タグ読取装置4の第1読取装置4aが検知(取得)した位置タグのIDコード、及び第2読取装置4bが検知(取得)した部材タグのIDコードは、フォークリフト2に搭載された無線通信PC端末9に送信される。無線通信PC端末9は、取得した位置タグのIDコード及び部材タグのIDコードを、構内ネットワークを介して管理サーバ(搬送状況把握部5)に送信する。
搬送状況把握部5である管理サーバは、開始リスト作成部51、終了リスト作成部52、位置判定部53、タグ情報変換テーブル54、及び部材位置データベース(部材位置DB)55を有している。
開始リスト作成部51は、フォークリフト2のオペレータが無線通信PC端末9を介して発した搬送開始の通知(搬送開始通知)を受けて、搬送開始通知を受けた直後に第1読取装置4aによって検知された位置タグのIDコードと、この位置タグのIDコードの検知と同時に第2読取装置4bによって検知された部材タグのIDコードとを関連付けて開始リストを作成するものである。開始リスト作成部51は、作成した開始リストを後述する位置判定部53に送信する。
終了リスト作成部52は、フォークリフト2のオペレータが無線通信PC端末9を介して発した搬送終了の通知(搬送終了通知)を受けて、搬送終了通知を受けた直後に第1読取装置4aによって検知された位置タグのIDコードと、この位置タグのIDコードの検知と同時に第2読取装置4bによって検知された部材タグのIDコードとを関連付けて終了リストを作成するものである。終了リスト作成部52は、作成した終了リストを後述する無線通信PC端末9及び位置判定部53に送信する。
位置判定部53は、開始リスト作成部51で作成された開始リストと終了リスト作成部52で作成された終了リストとを受信して比較し、開始リストと終了リストの両方に含まれる部材タグのIDコードを抽出する。その上で、位置判定部53は、終了リストを参照して、抽出された部材タグのIDコードに関連付けられた位置タグのIDコードを取得する。位置判定部53は、後述するタグ情報変換テーブル54に基づいて、取得した位置タグのIDコードを倉庫3a内での管理位置に変換し、抽出された部材タグの取り付けられ
た部材が搬送された位置、すなわち管理位置を判定する。
部材位置データベース55は、部材タグのIDコードを、位置判定部53が情報変換テーブルを用いて判定した部材の搬送位置(管理位置)に紐づけて格納するものである。この部材位置データベース55を参照すれば、倉庫3a内での部材の保管場所を知ることができる。
図3は、タグ情報変換テーブル54を示す図である。図3に示すタグ情報変換テーブル54は、図2に示す倉庫3a及び作業棟3bにおける管理位置と位置タグとの対応関係を示すテーブルであり、言い換えれば、位置タグが設けられている管理位置を示すテーブルである。このタグ情報変換テーブル54に基づいて、タグ読取装置4の第1読取装置4aが取得した位置タグのIDコードに対応する倉庫3a内の管理位置を取得することができる。
図3の情報変換テーブルにおいて、位置タグu01〜x01に対応する管理位置として管理位置E1〜E4が示され、位置タグu02〜x02に対応する管理位置として作業棟3bが示されている。これら位置タグu01〜x01及び位置タグu02〜x02は、自動ドアD1〜D4近傍に設けられた位置タグであり、フォークリフト2が自動ドアD1〜D4を通過したことを検知することができる。
例えば、タグ読取装置4の第1読取装置4aが位置タグu01と位置タグu02を連続して検知すれば、フォークリフト2が自動ドアD1を通過したと判定することができる。位置タグu01が検知された直後に位置タグu02が検知されれば、フォークリフト2は自動ドアD1を通過して倉庫3aから作業棟3bへ移動し、現在作業棟3bに居ると判断でき、その逆に、位置タグu02が検知された直後に位置タグu01が検知されれば、フォークリフト2は自動ドアD1を通過して作業棟3bから倉庫3aへ移動し、現在管理位置E1に居ると判断できる。このように、自動ドアD1〜自動ドアD4を挟んで位置タグが設置されているので、フォークリフト2が、倉庫3aのいずれかの管理位置から作業棟3bへ移動したこと、及び作業棟3bから倉庫3aのいずれかの管理位置へ移動したことを検知できる。
なお、終了リスト作成部52は、位置判定部53に終了リストを送信する前に、終了リストを無線通信PC端末9に送信する。
無線通信PC端末9は、終了リスト作成部52が作成した終了リストを受信して表示するデータ表示部(図示せず)と、表示された終了リストの内容をオペレータの操作により変更するデータ入力部(図示せず)とを備えている。
データ表示部は、例えば一般的な静電容量式の液晶タッチパネルであって、無線通信PC端末9が終了リスト作成部52から受信した終了リストを表示する。
データ入力部は、オペレータからの入力に従って、データ表示部に表示された終了リストの部材タグに紐づけられた位置タグを修正するように、搬送状況把握部5の終了リスト作成部52に指示する。
搬送状況把握部5の終了リスト作成部52は、無線通信PC端末9のデータ入力部からの指示に従って終了リストを修正し、修正された終了リストを位置判定部53に送信する。位置判定部53は、この修正された終了リストを基に、搬送された部材の位置(管理位置)を判定する。
上述のように、データ表示部に表示された終了リストの内容を変更する場合は、オペレータがデータ入力部を用いて変更内容を入力するが、終了リストを変更しない場合、オペレータは、データ入力部を介して、表示された終了リストの内容を単に承認するだけである。
図2〜図4を参照しながら、本実施形態による部材搬送管理システム1の動作について説明する。図4は、本実施形態による部材搬送管理システム1による開始リストの作成から終了リストの作成までを時系列で説明する図である。
図2に示す倉庫3a内で、フォークリフト2が部材を載置したパレットを持ち上げると、フォークリフト2のオペレータは、無線通信PC端末9のデータ表示部などを介して搬送開始の通知(搬送開始通知)を発する。
搬送状況把握部(管理サーバ)5の開始リスト作成部51は、搬送開始通知を受けて、搬送開始通知を受けた直後に第1読取装置4aによって検知された位置タグのIDコードと、位置タグのIDコードの検知と同時に第2読取装置4bによって検知された部材タグのIDコードとを関連付けてレコードを作成し開始リストとする(開始リスト作成ステップ)。
図4に(1)で示す開始リストでは、IDコードn02の位置タグn02と、IDコードZ1,Z2,Z3の3つの部材タグZ1〜Z3が紐付け(関連付け)られている。
搬送開始通知を発した後、オペレータがフォークリフト2を移動させると、第1読取装置4aによって新たな位置タグt01が検知される。管理サーバは、新たな位置タグt01と同時に第2読取装置4bによって検知された部材Z1,Z3とを関連付けて、図4に(2)で示すように開始リストに次いでレコード(リスト)を追加する。管理サーバは、以降、新たな位置タグが検知されるたびに、新たに検知した位置タグと部材タグを関連付けたレコード(リスト)を追加し、図4に(3)で示すテーブルを作成する。
部材が目的の場所まで搬送され、フォークリフト2が部材を載置したパレットを降ろすと、フォークリフト2のオペレータは、無線通信PC端末9のデータ表示部などを介して搬送終了の通知(搬送終了通知)を発する。
搬送状況把握部(管理サーバ)5の終了リスト作成部52は、搬送終了通知を受けて、搬送終了通知を受けた直後に第1読取装置4aによって検知された位置タグのIDコードx02と、位置タグのIDコードx02の検知と同時に第2読取装置4bによって検知された部材タグのIDコードZ1,Z10とを関連付けてレコードを作成し、終了リストとして図4に(3)で示すテーブルに追加して図4に(4)で示すテーブルを得る(終了リスト作成ステップ)。
終了リスト作成部52は、終了リストを無線通信PC端末9に送信してオペレータによる承認又は修正の指示を受け、最終的な終了リストを作成する。
終了リストの作成後、位置判定部53は、図4に(1)で示す開始リストと図4に(4)で示す終了リストとを比較して、開始リストと終了リストの両方に含まれる部材タグのIDコードを抽出する。図4では、部材タグZ1だけが開始リストと終了リストの両方、又は開始リストから終了リストに至るまでの全てのリスト(レコード)に含まれており、位置判定部53は、部材タグZ1が取り付けられた部材が、フォークリフト2によって搬送されたと判断する。
その上で、位置判定部53は、終了リストを参照して、部材タグZ1に関連付けられた位置タグx02を取得する。位置判定部53は、図3のタグ情報変換テーブル54に基づいて、取得した位置タグx02から管理位置が作業棟3bであることを取得し、部材タグZ1の取り付けられた部材が作業棟3bへ搬送されたと判定する(位置判定ステップ)。
部材位置データベース55は、部材タグZ1の取り付けられた部材が作業棟3bへ搬送されたことに基づいて、部材タグZ1に紐づけ(関連付け)られる現在の管理位置を作業棟3bに変更して格納する。
以上の動作によって、部材が搬送された管理位置を部材位置データベース55によって常に管理することができる。図4に(4)で示すテーブルの位置タグIDを上から順に辿れば、図2に曲線で示すように、フォークリフト2が移動した軌跡を再現できる。図4に示す例によれば、フォークリフト2は、管理位置D3で部材タグZ1が取り付けられた部材の搬送を開始して管理位置E4を通過し、自動ドアD4を通って作業棟3bに入ったことがわかる。このようなデータベースを参照することにより、搬送された部材の最新の管理位置や、フォークリフト2毎の搬送履歴などを取得することができる。
図4を用いた説明では、フォークリフト2が作業棟3bに入って搬送終了通知が発行されたとき、自動ドアD4の近傍に設置された位置タグx02が検知された。しかし、フォークリフト2が自動ドアD4を離れて作業棟3bの奥に進入し、近くに位置タグが設置されていない場所で搬送終了通知が発行される場合がある。
この場合、第2読取装置4bによって部材タグが検知されるものの、第1読取装置4aは位置タグを検知しないので、図4に(4)で示すテーブルの最後には、部材タグのID
コードは記載されているものの、位置タグのIDコードが記載されていないレコードが終了リストとして追加される。このとき、位置判定部53は、終了リストの直前のレコード(リスト)に記載された位置タグを、終了リストの位置タグとして適用し、部材が搬送された管理位置を判定する。
加えて、フォークリフト2が作業棟3bに進入せずに倉庫3a内で移動しているときでも、倉庫3a内の環境によっては第1読取装置4aが位置タグを検知できず、終了リストにおいて位置タグが記載されない可能性がある。このときも、位置判定部53は、終了リストの直前のレコード(リスト)にIDコードが記載された位置タグを、終了リストの位置タグとして適用し、部材が搬送された管理位置を判定する。
なお、上述の説明では、第1読取装置4aは、一度に1つの位置タグしか検知していない。しかし実際の運用では、第1読取装置4aが一度に複数の位置タグを検知することがある。このときは、検知した複数の位置タグから適切な位置タグを選定する必要がある。具体的には、第1読取装置4aに、検知した複数の位置タグから適切な位置タグを選定する選定部を設ける。
選定部は、タグ読取装置4が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、当該検知における検知信号強度が最も高い位置タグ又は検知信号強度の所定時間での平均値が最も高い位置タグを、タグ読取装置4によって検知された位置タグとして選定するように構成されたものである。
また、選定部を、タグ読取装置4が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、所定時間内に最も多くの回数検知された位置タグを、タグ読取装置4によって検知された位置タグとして選定するように構成することもできる。
このような選定部は、第1読取装置4aに限らず、無線通信PC端末9に設けられてもよい。
以下に、上記実施形態から得られる効果、及び上記実施形態の変形例について説明する。
本実施形態で説明する部材タグの検知距離は数m以上であるため、フォークリフト2に搭載されたタグ読取装置4は、搬送の途中において、実際に搬送されている部材だけではなく、その搬送されている部材の周囲に置かれた他の部材の部材タグも検知してしまう可能性が高い。しかしその一方、搬送されている部材の部材タグ以外の周囲の部材タグは、フォークリフト2が他の場所へ移動してしまえば検知されることはなくなる。
したがって、検知された部材タグとその部材タグが検知された位置情報(位置タグの識別上方)とを組み合わせで記録し、フォークリフト2の位置が変わっても常に検知され続ける部材タグのみを抽出することで、実際に搬送された部材タグのみを正しく判断することができる。
上述の実施形態では、検知した部材タグと位置タグとを組み合わせることで搬送された部材の搬送位置を判断した。しかし、部材搬送管理システム1の実際の適用形態としては、管理エリア3における位置タグの取り付け位置が部材を管理したい位置である管理単位(管理ブロック)ではないといった場合があり、位置タグの取り付け位置と管理ブロックとが必ずしも一致しているとは限らない。つまり、複数の位置タグが一つの管理ブロック内に設置されていたり、複数の位置タグの中間位置であって位置タグを複数同時に検知できる位置に管理ブロックが設定されていたりする場合があり得る。
このような場合、搬送状況把握部5が位置タグの識別情報を管理ブロックの識別情報に変換するテーブルを有していればよい。このテーブルを参照して、検知した位置タグの識別情報を管理ブロックの識別情報へ変換することで、位置タグの識別情報そのものではなく、位置タグの識別情報がテーブルに基づいて変換された管理ブロックの識別情報を、部材タグの識別情報と組み合わせて記録することができる。
また、位置タグの設置場所としては、床面への埋め込み、柱や壁面への埋め込みなどが考えられるが、近年、UHF帯RFIDタグの中でも、20m程度の長距離を介して検知可能な長距離型タグが実現している。上述の実施形態でも、このような長距離型タグを位置タグとして倉庫3aや工場等の天井に設置し、この天井の位置タグをフォークリフト2
等から検知することによって部材の位置を把握している。このように天井に位置タグを設置する理由は、フォークリフト2等からの位置タグの見通しが良好となる点、倉庫3aの床部7の設備や部材の置場の配置に関係なく位置タグを設置できる点などが、位置タグの床面への埋め込みや、柱及び壁面への埋め込みに比べて優れているからである。
しかしながら、位置タグを天井へ設置するような場合であっても、複数の位置タグの境界領域では、複数の位置タグが同時に検知されるような場合もありうる。また、金属物の多い環境である場合、思わぬところに設置された関係のない位置タグの信号が周囲の金属物で反射し、検知されてしまうこともありうる。
このような場合のために、上述の実施形態では、所定の一定時間毎の位置タグの検知結果を集計し、その集計において、位置タグからの応答信号の受信信号強度の平均値が最も大きかった位置タグ、検知された応答の回数が最も多かった位置タグ、あるいは受信信号強度が大きく応答回数が多かった位置タグによって、最も近傍にある位置検知用タグを判定している。
上述の実施形態による部材搬送管理システム1では、検知された位置タグ及び部材タグの情報処理、及びオペレータとのインターフェースとして、無線通信PC端末9である車載PC端末をフォークリフト2等に設置することを想定している。従って、部材の搬送開始及び搬送終了のタイミングは、オペレータがこの車載PC端末を用いて入力すればよい。具体的には、車載PC端末に表示された搬送開始及び搬送終了のそれぞれに対応した画面上の選択ボタンを、タッチパネル、キーボード、マウスなどの手段で選択してもよい。また、搬送開始及び搬送終了に対応する物理的なボタンを車載PC端末に接続し、それらのボタンを押下することで入力してもよい。
また、上述の実施形態において、原則的には、搬送した部材に取り付けられた部材タグのみを抽出する。しかし、部材搬送管理システム1の導入当初、つまり、倉庫3a等の管理エリア3の部材が搬送された際に部材が搬送された位置を予め登録する部材位置管理業務の運用が必要となるが、その部材位置管理業務が定着し安定的に運用されるまでの間は、必ずしも全ての部材が正しい位置で登録されているとは限らない。
そこで、上述の実施形態では、搬送終了時に検知された周囲の部材タグの全てを、その部材タグの部材搬送管理システム1上での現在位置情報と共に、フォークリフト2に設置された車載PC端末に一旦表示する。その上で、部材搬送管理システム1上での現在位置情報が、実際に部材が搬送された位置と異なっている場合には、オペレータが、システム上での現在位置情報を実際に部材が搬送された位置に修正する。このことは、部材位置管理業務の速やかな定着のためには有効である。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 部材搬送管理システム
2 フォークリフト
3 管理エリア
3a 倉庫
3b 作業棟
4 タグ読取装置
4a 第1読取装置
4b 第2読取装置
5 搬送状況把握部
6 天井部
7 床部
8 基地局
9 無線通信PC端末
10 構内ネットワーク
11 仕切り壁
D1〜D4 自動ドア
51 開始リスト作成部
52 終了リスト作成部
53 位置判定部

Claims (14)

  1. 位置タグが所定の位置に配置された管理エリア内で、部材タグを取り付けた部材を搬送装置を用いて搬送する際に、搬送される部材の管理エリア内での位置を管理する部材搬送管理システムであって、
    前記搬送装置に取り付けられ、且つ前記位置タグ及び部材タグを検知すると共に検知された位置タグ及び部材タグに記録された識別情報を読み取るタグ読取装置と、
    前記タグ読取装置が読み取った位置タグ及び部材タグの識別情報を基に部材の搬送状況を把握する搬送状況把握部と、を備えており、
    前記搬送状況把握部は、
    前記部材の搬送を開始する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける開始リストを作成する開始リスト作成部と、
    前記部材の搬送を終了する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける終了リストを作成する終了リスト作成部と、
    前記開始リストと終了リストとを比較して、開始リストと終了リストの両方に含まれる部材タグを抽出し、抽出された部材タグに関連付けられた位置タグに基づいて、当該抽出された部材タグの取り付けられた部材が搬送された位置を判定する位置判定部と、を有することを特徴とする部材搬送管理システム。
  2. 前記搬送状況把握部は、前記管理エリア内で位置タグが配置された位置と前記位置タグの識別情報とを対応付けるタグ情報変換テーブルを有し、
    前記位置判定部は、前記タグ情報変換テーブルに基づいて、前記抽出した部材タグに関連付けられた位置タグの識別情報を前記管理エリア内で位置タグが配置された位置に変換することで、前記部材が搬送された位置を判定することを特徴とする請求項1に記載の部材搬送管理システム。
  3. 前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、当該検知における検知信号強度が最も高い位置タグ又は検知信号強度の所定時間での平均値が最も高い位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する選定部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材搬送管理システム。
  4. 前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、所定時間内に最も多くの回数検知された位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する選定部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の部材搬送管理システム。
  5. 前記開始リスト作成部は、外部から通知された部材の搬送開始の通知に基づいて開始リストを作成し、
    前記終了リスト作成部は、外部から通知された部材の搬送終了の通知に基づいて終了リストを作成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の部材搬送管理システム。
  6. 前記位置判定部は、前記終了リストにおいて位置タグが記載されていないときは、前記部材の搬送を終了する直前に検知された位置タグを、前記終了リストの位置タグとして用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の部材搬送管理システム。
  7. 前記搬送装置は、
    前記終了リスト作成部が作成した終了リストを表示するデータ表示部と、
    前記データ表示装置に表示された終了リストに示される部材に関連付けられた位置タグ
    の変更を搬送状況把握部に指示するデータ入力部と、を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の部材搬送管理システム。
  8. 前記位置タグが管理エリアの天井部に配置され、
    前記搬送装置に設けられたタグ読取装置が、位置タグを検知する第1読取装置と部材タグを検知する第2読取装置とから構成され、
    前記第1読取装置は、その検知指向性が天井部を向くように設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の部材搬送管理システム。
  9. 位置タグが所定の位置に配置された管理エリア内で、部材タグを取り付けた部材を搬送装置を用いて搬送する際に、前記搬送装置に取り付けられ、且つ前記位置タグ及び部材タグを検知すると共に検知された位置タグ及び部材タグに記録された識別情報を読み取るタグ読取装置を用いて、前記搬送される部材の管理エリア内での位置を管理する部材搬送管理方法であって、
    前記部材の搬送を開始する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける開始リストを作成する開始リスト作成ステップと、
    前記部材の搬送を終了する位置でタグ読取装置によって検知された部材タグと位置タグとを関連付ける終了リストを作成する終了リスト作成ステップと、
    前記開始リストと終了リストとを比較して、開始リストと終了リストの両方に含まれる部材タグを抽出し、抽出された部材タグに関連付けられた位置タグに基づいて、当該抽出された部材タグの取り付けられた部材が搬送された位置を判定する位置判定ステップと、を有することを特徴とする部材搬送管理方法。
  10. 前記位置判定ステップは、前記管理エリア内で位置タグが配置された位置と前記位置タグの識別情報とを対応付けるタグ情報変換テーブルに基づいて、前記抽出した部材タグに関連付けられた位置タグの識別情報を前記管理エリア内で位置タグが配置された位置に変換することで、前記部材が搬送された位置を判定することを特徴とする請求項9に記載の部材搬送管理方法。
  11. 前記開始リスト作成ステップ及び/又は前記終了リスト作成ステップが、前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、当該検知における検知信号強度が最も高い位置タグ又は検知信号強度の所定時間での平均値が最も高い位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する位置タグ選定ステップを含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の部材搬送管理方法。
  12. 前記開始リスト作成ステップ及び/又は前記終了リスト作成ステップが、前記タグ読取装置が位置タグを複数検知した場合に、検知された複数の位置タグのうち、所定時間内に最も多くの回数検知された位置タグを、前記タグ読取装置によって検知された位置タグとして選定する選定ステップを含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の部材搬送管理方法。
  13. 前記開始リスト作成ステップは、外部から通知された部材の搬送開始の通知に基づいて開始リストを作成し、
    前記終了リスト作成ステップは、外部から通知された部材の搬送終了の通知に基づいて終了リストを作成することを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の部材搬送管理方法。
  14. 前記位置判定ステップは、前記終了リストにおいて位置タグが記載されていないときは、前記部材の搬送を終了する直前に検知された位置タグを、前記終了リストの位置タグとして用いることを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の部材搬送管理方法。
JP2012091003A 2012-04-12 2012-04-12 部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法 Expired - Fee Related JP5787822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012091003A JP5787822B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012091003A JP5787822B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013216481A JP2013216481A (ja) 2013-10-24
JP5787822B2 true JP5787822B2 (ja) 2015-09-30

Family

ID=49589091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012091003A Expired - Fee Related JP5787822B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5787822B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6149894B2 (ja) * 2015-04-27 2017-06-21 沖電気工業株式会社 位置情報処理装置及びプログラム、並びに位置情報処理システム及び位置情報処理方法
JP6780268B2 (ja) 2016-03-18 2020-11-04 日本電気株式会社 荷物管理装置、荷物管理方法、プログラム
JP6891436B2 (ja) * 2016-09-27 2021-06-18 日本電気株式会社 作業管理装置、作業管理方法、プログラム、荷役機
CN108698761B (zh) * 2017-02-03 2020-04-28 日本托盘租赁株式会社 搬运对象物识别系统、搬运对象物识别方法及搬运对象物识别程序
WO2019049487A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 日本電産株式会社 被搬送体の管理システム、情報処理装置
WO2020059236A1 (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 日本電産株式会社 物品の管理システム
JP7482850B2 (ja) 2021-12-23 2024-05-14 リョービ株式会社 製造設備品位置情報管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013216481A (ja) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5787822B2 (ja) 部材搬送管理システム及び部材搬送管理方法
US11531962B2 (en) Inventory management system
KR101597199B1 (ko) 각종 판독 범위를 갖는 rfid 태그들을 구비한 rfid 포털 시스템
US10217039B2 (en) Visual RFID tags and interactive visual RFID networks
US20080191845A1 (en) Location-Based Power Management in RFID Applications
US20080061940A1 (en) Smart antenna system for reading data tags
EP2000877B1 (en) Display apparatus and method for recognizing location
US20130009751A1 (en) Method for updating firmware and communication unit
US10264404B2 (en) Information processing apparatus, system, and method
JP2007200035A (ja) 無線タグ読取システムおよび方法
KR20080095498A (ko) 위치 검출 방법 및 장치
CN115298713A (zh) 用于零售应用程序的使用毫米波进行箔检测的系统和方法
WO2011114474A1 (ja) 判定装置、判定システム、判定方法及びコンピュータプログラム
JP2007048140A (ja) 棚札管理装置、棚札管理方法およびプログラム
JP2014146173A (ja) 物品位置検出システム、物品位置検出装置、物品位置検出方法およびプログラム
JP2010033457A (ja) 位置測定システム、無線通信装置及び位置測定方法
KR20060088481A (ko) 무선 주파수 식별 태그, 무선 주파수 식별 태그를 이용한물품 관리 시스템 및 그 방법
JP4983199B2 (ja) 通信方法、通信システム、アクセス制御装置及びコンピュータプログラム
WO2007038348A1 (en) A reliable dock-door system using radio frequency identification interrogators
JP5994415B2 (ja) 位置情報管理システム、管理サーバ及び動線管理方法
US20070252676A1 (en) Mobile RFID reader system and method
US10949629B2 (en) Real-time tracking of passive identification tags
CN111898933A (zh) 一种盘点设备及盘点方法
CN103056511A (zh) 一种基于物联网的激光数控系统
JP2005182565A (ja) 持ち物管理装置、持ち物管理方法及び持ち物管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5787822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees