JP5787506B2 - 可搬式濁水処理装置および可搬式濁水処理装置における濁水処理方法 - Google Patents
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Description
この処理装置は、沈降分離槽と分離された架台上に、原水槽、緩速攪拌槽、反応槽と移送用のポンプや配管などを搭載したもので、沈降分離槽と分離することで小型軽量化して可搬性を高め、少量の処理水に対応できるように構成している。
搬送車両の荷台に搭載可能なタンク本体と、複数の仕切り壁により前記タンク本体内に前後方向に形成された複数の区画とを具備し、
前記タンク本体内に、前部区画で濁水に凝集剤を供給し攪拌混合する凝集剤混合槽と、中間区画の凝集処理槽と、後部区画で排水口を有する沈降排水槽とを有し、
前記各仕切り壁に、濁水に凝集剤が混合された処理水が上方を超えて通過する迂回堰部と、処理水が下部を通過する迂回通水口とを交互に形成して、処理水を少なくとも上下方向に迂回するように構成させ、
前部区画の底部全面にわたって初期凝集槽を形成するとともに、
当該初期凝集槽の上部で前部区画の幅方向の一方に寄せて凝集剤混合槽を設置し、
前記凝集剤混合槽の幅方向の他方に処理水を前記初期凝集槽内に落下させる迂回堰部を設けたものである。
隣接する仕切り壁にそれぞれ形成された迂回堰部と迂回通水口とを幅方向に位置ずれして形成することにより、処理水を幅方向に迂回させるように構成したものである。
前記タンク本体内の前部区画の幅方向の一方に寄せて設置した凝集剤混合槽で濁水に凝集剤を供給して攪拌混合し、
前部区画の底部に形成した初期凝集槽内に、前記仕切り壁に形成された迂回堰部を介して、凝集剤混合槽から処理水を落下させ、
中間区画に形成された凝集処理槽から後部区画に形成された沈降排水槽に送るとともに凝集物を沈降分離して、前記沈降排水槽から排出し、
前記各槽に送る処理水を、前記仕切り壁に形成された迂回堰部および迂回通水口を介して上下方向に迂回させるものである。
隣接する仕切り壁に幅方向に位置ずれして形成された迂回堰部と迂回通水口とにより、処理水を幅方向に迂回させるものである。
以下、本発明の実施例1を図1〜図4に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、この可搬式の濁水処理装置は、搬送車両により洗管現場に搬送され、水道管路の洗管後に排出されるマンガン含有の濁水を、現場で処理して下水溝などに排水するためのものである。そして搬送車両の荷台に搭載可能な小型のタンク本体11は、たとえば前後の奥行きが約2.0m、幅が約1.5m、高さが約1mで容量が3m3のものであり、このタンク本体11は、搬送車両の荷台に搭載可能な架台12上に設置されている。
給水ノズル41から濁水を凝集剤混合槽31内に吐出して旋回流を形成するとともに、この旋回流中に、凝集剤供給装置42から凝集剤を投入して混合攪拌し、凝集剤と濁水とを混合接触させ、濁水に含まれる水垢や鉄錆、劣化シールコート剤、マンガンなどを凝集させ、その一部が底部に滞留される。そして処理水が凝集剤混合槽31をオーバーフローして前迂回堰部31cから初期凝集槽32に落下される。
本発明に係る濁水処理装置の実施例2を、図5および図6を参照して説明する。先の実施例1では、上下方向および幅方向に処理水を迂回させて凝集剤と濁水との凝集反応を促進させたが、実施例2では、処理水を上下方向にのみ迂回させるもので、実施例1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
11b 前面板
11c 後面板
11d 左側面板
11e 右側面板
12 架台
13 前部仕切り壁
13a 前迂回通水口
13b 前迂回通水口
14 中間仕切り壁
14a 後迂回堰部
14b 後迂回堰部
15 後部仕切り壁
15a 後迂回通水口
15b 後迂回通水口
21 前部区画
22 中間前区画
23 中間後区画
24 後部区画
31 凝集剤混合槽
31b 縦仕切り板
31c 前迂回堰部
32 初期凝集槽
33 前凝集処理槽
34 後凝集処理槽
35 沈降排水槽
36 排水口
38A〜38E 凝集物排出口
41 給水ノズル
42 凝集剤供給装置
Claims (4)
- 搬送車両の荷台に搭載可能なタンク本体と、複数の仕切り壁により前記タンク本体内に前後方向に形成された複数の区画とを具備し、
前記タンク本体内に、前部区画で濁水に凝集剤を供給し攪拌混合する凝集剤混合槽と、中間区画の凝集処理槽と、後部区画で排水口を有する沈降排水槽とを有し、
前記各仕切り壁に、濁水に凝集剤が混合された処理水が上方を超えて通過する迂回堰部と、処理水が下部を通過する迂回通水口とを交互に形成して、処理水を少なくとも上下方向に迂回するように構成させ、
前部区画の底部全面にわたって初期凝集槽を形成するとともに、
当該初期凝集槽の上部で前部区画の幅方向の一方に寄せて凝集剤混合槽を設置し、
前記凝集剤混合槽の幅方向の他方に処理水を前記初期凝集槽内に落下させる迂回堰部を設けたこと
を特徴とする可搬式濁水処理装置。 - 隣接する仕切り壁にそれぞれ形成された迂回堰部と迂回通水口とを幅方向に位置ずれして形成することにより、処理水を幅方向に迂回させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の可搬式濁水処理装置。
- 搬送車両の荷台に搭載可能なタンク本体と、複数の仕切り壁により前記タンク本体内に前後方向に形成された複数の区画とを具備した可搬式濁水処理装置を使用して、濁水を処理するに際し、
前記タンク本体内の前部区画の幅方向の一方に寄せて設置した凝集剤混合槽で濁水に凝集剤を供給して攪拌混合し、
前部区画の底部に形成した初期凝集槽内に、前記仕切り壁に形成された迂回堰部を介して、凝集剤混合槽から処理水を落下させ、
中間区画に形成された凝集処理槽から後部区画に形成された沈降排水槽に送るとともに凝集物を沈降分離して、前記沈降排水槽から排出し、
前記各槽に送る処理水を、前記仕切り壁に形成された迂回堰部および迂回通水口を介して上下方向に迂回させることを特徴とする可搬式濁水処理装置における濁水処理方法。 - 隣接する仕切り壁に幅方向に位置ずれして形成された迂回堰部と迂回通水口とにより、処理水を幅方向に迂回させる
ことを特徴とする請求項3記載の可搬式濁水処理装置における濁水処理方法。
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JP2010236011A JP5787506B2 (ja) | 2010-10-21 | 2010-10-21 | 可搬式濁水処理装置および可搬式濁水処理装置における濁水処理方法 |
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