JP5786794B2 - 電池 - Google Patents

電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5786794B2
JP5786794B2 JP2012108646A JP2012108646A JP5786794B2 JP 5786794 B2 JP5786794 B2 JP 5786794B2 JP 2012108646 A JP2012108646 A JP 2012108646A JP 2012108646 A JP2012108646 A JP 2012108646A JP 5786794 B2 JP5786794 B2 JP 5786794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
cover
heating element
battery
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012108646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013235774A (ja
Inventor
全澄 瀬川
全澄 瀬川
上田 朋孝
朋孝 上田
浩 河村
浩 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GS Yuasa International Ltd
Original Assignee
GS Yuasa International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Yuasa International Ltd filed Critical GS Yuasa International Ltd
Priority to JP2012108646A priority Critical patent/JP5786794B2/ja
Publication of JP2013235774A publication Critical patent/JP2013235774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5786794B2 publication Critical patent/JP5786794B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Description

この発明は、電池に関する。
従来、発熱体を備えた電池が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、バッテリー(セル)と、内部に面状発熱体を有しバッテリーを収容する箱状の保温容器とを備えた電池が開示されている。保温容器は、バッテリーの端子を露出させる穴部が形成された蓋部を有する。この電池は、保温容器内にバッテリーを収納した状態で、面状発熱体のリード線が保温容器の内部から外部に引き出され、保温容器の穴部を介して露出しているバッテリーの端子に、面状発熱体のリード線が接続されるように構成されている。これにより、バッテリーを加温し、寒冷地などの低温環境におけるバッテリーの性能低下を抑制することが可能である。
実開昭55−12534号公報
しかしながら、上記特許文献1では、バッテリーと面状発熱体とを接続するためには、保温容器の内部から面状発熱体のリード線を引き出し、保温容器から露出しているバッテリーの端子に接続する必要があるので、接続作業が繁雑であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、発熱体とセルとの電気的接続を容易に行うことが可能な電池を提供することである。
この発明の一の局面による電池は、端子部を有するセルと、発熱体を含み、セルの外部を覆うように取り付けられたカバーとを備え、カバーがセルに取り付けられることにより、セルの端子部に発熱体が電気的に接続されるように構成されている。
この発明の一の局面による電池では、上記のように、発熱体を含み、セルの外部を覆うように取り付けられたカバーを設け、カバーがセルに取り付けられることにより、セルの端子部に発熱体が電気的に接続されるように構成することによって、カバーをセルに装着するだけで、自動的に発熱体とセルとを電気的に接続することができるので、発熱体とセルとの電気的接続を容易に行うことができる。
上記一の局面による電池において、好ましくは、カバーは、発熱体に接続され、発熱体とセルとの電気的接続および接続の遮断を切替えるスイッチ素子をさらに含む。このように構成すれば、発熱体との接続切替えを行うための外部のスイッチを設ける必要がなく、カバーをセルに装着するだけで、セルと、発熱体と、スイッチ素子とを含むヒータ回路を構成することができる。
上記一の局面による電池において、好ましくは、カバーは、発熱体に接続された発熱体端子部を有し、カバーがセルに取り付けられることにより、セルの端子部に発熱体端子部が接続され、かつ、発熱体がセルと接触するように構成されている。このように構成すれば、カバーをセルに装着するだけで、発熱体をセルと接触させることができるので、発熱体とセルとの電気的接続を容易に行うことに加えて、さらに発熱体によるセルの加温を効果的に行うことができる。
上記一の局面による電池において、好ましくは、セルは、金属製の外装体を有し、カバーは、カバーを外装体に被せて覆うことが可能なように、弾性変形可能で、かつ、一端が開放している。このように構成すれば、金属製外装体(電池缶)を有するセルに対して、容易にカバーを装着することができる。また、金属製外装体を用いたセルであっても、セルは長期間の使用に伴って僅かに膨張するので、本発明では、カバーを弾性変形可能に構成する。これにより、セルの膨張に合わせてカバーが変形するので、カバーとセルとの間に隙間が形成されるのを抑制することができる。この結果、発熱体の熱を効果的にセルに伝えることができる。
上記一の局面による電池において、好ましくは、セルは、ラミネートシートからなる外装体を有し、カバーは、発熱体をセルに接触させた状態でセルを収納する箱状に形成されている。このように構成すれば、外装体が柔軟で変形しやすいラミネート型のセルに対しては、発熱体をセルに接触させた状態でセルを箱状のカバーの内部に収納することができる。これにより、発熱体とセルとの電気的接続を容易に行うことに加えて、さらにセルが膨張(変形)した場合でも、箱状のカバーにより発熱体とセルとの接触状態を確保することができるので、発熱体によるセルの加温を効果的に行うことができる。
本発明によれば、発熱体とセルとの電気的接続を容易に行うことが可能な電池を提供することができる。
本発明の第1実施形態による電池の全体構成を示した分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による電池の全体構成を示した斜視図である。 本発明の第1および第2実施形態による電池のヒータ回路を示した回路図である。 本発明の第2実施形態による電池の全体構成を示した分解斜視図である。 本発明の第2実施形態による電池の変形例を示した斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による電池100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による電池100は、図1および図2に示すように、リチウムイオン電池からなるセル(単位二次電池)1と、セル1に取り付けられるカバー2とを備えている。
セル1は、金属製の外装体10を有する角形のリチウムイオン電池である。この外装体10は、たとえばステンレス鋼板からなる。外装体10は、図1に示すように、上面が開口した略直方体の箱型形状を有する箱部10aと、箱部10aの上面開口を封止する蓋部10bとからなる。この外装体10の内部に、図示しない発電要素および非水電解質が収容されている。また、蓋部10bの長手方向の両端部近傍には、セル1の正負極に対応する一対の矩形状の端子部11および12が設けられている。一対の端子部11および12には、それぞれ、上方に突出する一対の端子ボルト13および14が設けられている。図2に示すように、端子ボルト13および14は、いわゆるバスバーなどの配線部材BをナットCにより固定して他のセルなどとの電気的接続を行うために設けられている。
図1に示すように、カバー2は、セル1を覆うように設けられた本体部20と、本体部20の内側に配置された発熱体30および回路基板40とを含んでいる。
本体部20は、セル1の蓋部10bを覆う上面部21と、セル1の長辺側の側面を覆う一対の側面部22とを一体的に含んでいる。本体部20は、弾性を有する樹脂材料によって形成されており、第1実施形態では、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)により形成されている。また、本体部20は、長手方向の両側部分と、下側端部とが開放されており、長手方向から見て逆U字形状を有する。これにより、カバー2は、セル1の上方から被せるようにしてセル1に取り付けられる。本体部20は、後述するように、発熱体30をセル1に接触させた状態を保持する機能と、セル1の端子部11および12を周囲から絶縁する機能とを有する。
本体部20の上面部21は、セル1の蓋部10bに対応する矩形形状に形成されている。また、上面部21には、セル1の端子ボルト13および14に対応する位置に一対の穴部23および24が形成されている。図2に示すように、カバー2がセル1に装着された状態で、上面部21の穴部23および24には、それぞれ、セル1の端子ボルト13および14が挿入される。なお、図2では、本体部20を破線で示している。
図1に示すように、側面部22は、上面部21の長辺側から下方に延びるように形成され、セル1の側面に対応する平坦な矩形形状に形成されている。一対の側面部22の間の間隔Dは、セル1の厚み(奥行き)tと略等しいか、または僅かに小さい。このため、セル1にカバー2が装着された状態では、一対の側面部22がセル1によって弾性変形して、外側に僅かに押し拡げられる。これにより、一対の側面部22は、弾性変形の復元力によってセル1を両側から圧迫して挟み込むように構成されている。CFRPからなる側面部22は、セル1に対して適度な力で圧迫しうる強度(剛性)を有している。
発熱体30および回路基板40は、たとえば接着などによって本体部20の内側に固定的に取り付けられている。発熱体30と回路基板40とはヒータ回路を構成しており、発熱体30は、セル1からの電源供給によって発熱し、セル1を加熱することが可能なように構成されている。発熱体30は、一方(図2の手前側)の側面部22の内側で、側面部22とセル1との間に挟み込まれるように配置されている。発熱体30は、セル1の長辺側の側面よりも一回り小さい平板状の矩形形状に形成されている。
発熱体30は、銅(Cu)箔の回路パターン31を含む。発熱体30は、この回路パターン31が一対の樹脂フィルム32により挟まれるように張り合わされており、ラミネート構造のシート状に形成されている。一対の樹脂フィルム32には、たとえばポリイミドやPETなどの耐熱性の樹脂フィルムを用いることが可能である。回路パターン31の両端は、半田付けなどによりそれぞれ回路基板40に接続されている。なお、セル1は、長期間の使用に伴う内部でのガスの発生などに起因して膨張する。第1実施形態では、セル1の膨張に伴ってセル1を挟み込む側面部22が撓むことが可能であるので、セル1が膨張した場合でも発熱体30とセル1との接触状態を維持することが可能である。また、たとえば発熱体30がセル1に貼付される場合には、セル1の膨張によって発熱体30がセル1の表面から剥離し、発熱体30との接触状態が維持できない場合がある。これに対して、第1実施形態では発熱体30とセル1とが別体で設けられた上で、側面部22によってセル1に対して発熱体30が圧迫されるため、セル1の膨張時にも発熱体30がセル1に接した状態を維持できる。
回路基板40は、上面部21の内側で、上面部21とセル1の蓋部10bとの間に配置されている。回路基板40にはFETなどのスイッチ素子41が設けられている。スイッチ素子41は、セル1から発熱体30への電源供給のオンオフを切替える機能を有する。また、回路基板40の長手方向の両側には、一対の端子部42および43が設けられている。なお、端子部42および43は、それぞれ、本発明の「発熱体端子部」の一例である。端子部42には端子ボルト13に対応する穴部44が形成され、端子部43には端子ボルト14に対応する穴部45が形成されている。これらの穴部44および45にそれぞれセル1の端子ボルト13および14が挿入された状態で、端子部42および43の下面側が、それぞれ、セル1の端子部11および12と電気的に接続されるように構成されている。これにより、発熱体30の回路パターン31の一端は、回路基板40を介してセル1の端子部11に接続され、発熱体30の回路パターン31の他端は、回路基板40を介してセル1の端子部12に接続されている。
次に、図1および図2を参照して、カバー2のセル1への取り付け方法について説明する。
まず、図1に示すように、カバー2をセル1の上方から下降させ、カバー2の下端の開放部分にセル1の上部が嵌め込まれるようにカバー2を移動させる。この際、カバー2の一対の側面部22が、セル1によって押し拡げられるようにして僅かに撓む。次に、カバー2をさらに下降させ、セル1の端子ボルト13および14を、それぞれ回路基板40の穴部44および45と、本体部20の穴部23および24とに挿入させる。この結果、セル1の一対の端子ボルト13および14は、それぞれカバー2の上面(上面部21)の穴部23および24から上方に露出する。これにより、カバー2がセル1に取り付けられるとともに、回路基板40の端子部42および43の下面が、それぞれセル1の端子部11および12と接触する。
この結果、回路基板40と発熱体30とからなるヒータ回路がセル1と電気的に接続される。同時に、側面部22が発熱体30を介してセル1を圧迫することにより、側面部22の内側の発熱体30がセル1の側面と接触した状態で保持される。その後、図2に示すように、カバー2から上方に露出した端子ボルト13および14の露出部分に配線部材Bを装着してナットCで締結することにより、電池100への配線部材Bの取り付けが完了する。また、このナットCの締め付けによって、カバー2がセル1に固定され、回路基板40の端子部42および43がセル1の端子部11および12に固定される。
次に、図3を参照して、発熱体30と回路基板40とからなるヒータ回路の構成の一例について説明する。
図3に示すように、ヒータ回路は、セル1の電圧が所定電圧以上の場合に、バイパス電路51を介して電流が流れることによりオン状態(発熱体30の発熱状態)になるように構成されている。具体的には、上記したスイッチ素子41により、バイパス電路51の開閉が行われる。スイッチ素子41は、セル1の電圧が所定電圧以上の場合にバイパス電路51を閉状態(接続された状態)にし、セル1の電圧が所定電圧よりも小さい場合にバイパス電路51を開状態(切断された状態)にするように構成されている。また、スイッチ素子41は、スイッチ駆動回路53により駆動されるように構成されている。スイッチ駆動回路53は、発熱体30に対してスイッチ素子41とは反対側に位置する接続点51aと、スイッチ素子41に対して接続点51aとは反対側に位置する接続点51bとを繋ぐ駆動用主電路531を備えている。また、スイッチ駆動回路53は、駆動用主電路531の途中に位置する接続点531aから分岐する分岐電路532と、基準電圧を供給する電圧供給源533と、分岐電路532および電圧供給源533に接続される比較器534とをさらに備えている。駆動用主電路531の接続点51aと接続点531aとの間には第1抵抗器535が設けられている。また、駆動用主電路531の接続点531aと接続点51bとの間には第2抵抗器536が設けられている。また、比較器534は、分岐電路532の電圧と電圧供給源533の基準電圧とを比較して、分岐電路532の電圧が基準電圧以上の場合に、スイッチ素子41をバイパス電路51が閉じる(接続される)ようにオン状態に駆動し、分岐電路532の電圧が基準電圧よりも小さい場合に、スイッチ素子41をバイパス電路51が開く(切断される)ようにオフ状態に駆動するように構成されている。
第1実施形態では、上記のように、発熱体30を含み、セル1の外部を覆うように取り付けられたカバー2を設け、カバー2がセル1に取り付けられることにより、セル1の端子部11および12に発熱体30が電気的に接続されるように構成することによって、カバー2をセル1に装着するだけで、自動的に発熱体30とセル1とを電気的に接続することができるので、発熱体30とセル1との電気的接続を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、発熱体30に接続され、発熱体30とセル1との電気的接続および接続の遮断を切替えるスイッチ素子41を有する回路基板40をカバー2に設ける。このように構成すれば、発熱体30との接続切替えを行うための外部のスイッチを設ける必要がなく、カバー2をセル1に装着するだけで、セル1と、発熱体30と、スイッチ素子41とを含むヒータ回路を構成することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、カバー2がセル1に取り付けられることにより、セル1の端子部11および12に発熱体30側の端子部42および43が接続され、かつ、発熱体30がセル1と接触するように構成されている。このように構成すれば、カバー2をセル1に装着するだけで、発熱体30をセル1と接触させることができるので、発熱体30とセル1との電気的接続を容易に行うことに加えて、さらに発熱体30によるセル1の加温を効果的に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、金属製の外装体10をするセル1を設け、カバー2を外装体10に被せて覆うことが可能なように、弾性変形可能で、かつ、一端(下端部)が開放したカバー2を設ける。このように構成すれば、金属製の外装体10を有するセル1に対して、容易にカバー2を装着することができる。また、カバー2が弾性変形可能であるため、セル1の膨張に合わせてカバー2が変形するので、カバー2とセル1との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。この結果、発熱体30の熱を効果的にセル1に伝えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、金属製の外装体10を有する角形のセル1に下端開放のカバー2を取り付けるように構成した上記第1実施形態とは異なり、ラミネート型のセル101に箱状のカバー102を取り付ける構成の電池200について説明する。
図4に示すように、本発明の第2実施形態による電池200は、セル101とカバー102とを備えている。セル101は、リチウムイオン電池であり、ラミネートフィルムからなる外装体110を備えている。また、セル101は、セル101の長手方向の両端部からそれぞれ外側に露出する一対の板状の端子部111および112を備えている。外装体110には、たとえば、発電要素が配置される内側から外側方向に向かってPE(ポリエチレン)/Al(アルミニウム)/PEの順で積層されたラミネートフィルムなどを用いることが可能である。セル101は、全体として扁平な板状形状を有する。
カバー102は、セル101を収納するように箱状に形成されている。カバー102は、セル101を内部に収納する箱状部121および蓋部122と、箱状部121の内側に配置された発熱体130および回路基板140とを含んでいる。
箱状部121は、セル101の周囲を取り囲んで覆うとともに、開口部123により一端(一側面)が開放された箱状形状を有する。カバー102は、この開口部123が蓋部122で閉じられるように構成されている。これらの箱状部121および蓋部122は、CFRPにより形成されている。箱状部121および蓋部122の寸法はセル101の寸法に対応しており、カバー102の内部に収納された状態で、セル101が箱状部121内の回路基板140(発熱体130)と、蓋部122との間にセル101が挟まれて圧迫されるように構成されている。
回路基板140は、箱状部121の底部(開口部123とは反対側の内側面)で、箱状部121とセル101との間に配置されている。なお、回路基板140には、上記第1実施形態と同様のスイッチ素子41などが設けられており、図3と同様のヒータ回路が構成されているが、図4では概略構成のみを示して図示を省略している。回路基板140の長手方向の両側には、一対のブロック状の端子部142および143が設けられている。セル101がカバー102内に収納された状態で、このブロック状の端子部142および143がセル101の端子部111および112に接触する。これにより、端子部142および143と、端子部111および112とがそれぞれ電気的に接続される。なお、端子部142および143は、それぞれ、本発明の「発熱体端子部」の一例である。
発熱体130は、回路基板40と発熱体30とが別個に設けられた上記第1実施形態(図1参照)とは異なり、回路基板140のセル101側の表面に回路基板140の一部として設けられている。発熱体130は、セル101の側面よりも一回り小さい矩形形状の回路パターンに形成されている。発熱体130の回路パターンの両端は、それぞれ回路基板140の端子部142および143と接続されている。これにより、発熱体130は、端子部142および143を介してセル101の端子部111および112に電気的に接続されている。
また、回路基板140の端子部142および143には、それぞれ穴部144が形成されており、セル101の端子部111および112には、それぞれ穴部113が形成されている。蓋部122に形成された穴部124を介してこれらの穴部113および144にボルトDを挿入することにより、電池200の各部を締結することが可能である。この際、蓋部122の外側で、バスバーなどの配線部材Bを介在させることにより、セル101と他のセルとの配線を行うことが可能である。
なお、ラミネート型のセル101は、上記第1実施形態で示したような金属製の外装体10を有するセル1とは異なり、外装体110が柔軟であるため、金属製の外装体10(図1参照)と比較すると長期間の使用に伴うセル101の膨張が大きい。このため、第2実施形態では、上記第1実施形態のようにセル1の膨張に伴ってカバー2が弾性変形するのとは異なり、カバー102は、内部でセル101を圧迫してセル101の膨張を抑制することにより、発熱体130(回路基板140)とセル101との接触状態を保持するように構成されている。
次に、カバー102のセル101への取り付け方法について説明する。
まず、カバー102の箱状部121の内部にセル101を配置する。この際、セル101の端子部111および112が、それぞれ回路基板140の端子部142および143と接続されるとともに、セル101の側面が発熱体130と接触する。この結果、回路基板140と発熱体130とからなるヒータ回路がセル101と電気的に接続される。この状態で、蓋部122を開口部123に嵌め込み、箱状部121を閉じる。これにより、セル101は、両側面が回路基板140(発熱体130)と蓋部122とによって圧迫され、発熱体130とセル101との接触状態が保持される。その後、配線部材Bを介在させた状態で、蓋部122の穴部124と、セル101の端子部111および112の穴部113と、端子部142および143の穴部144とにボルトDを挿入して締結することにより、電池200への配線部材の取り付けが完了する。また、このボルトDの締め付けによって、カバー102とセル101とが固定され、回路基板140の端子部142および143がセル101の端子部111および112に固定される。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、ラミネートシートからなる外装体110を有するセル101を設け、発熱体130をセル101に接触させた状態でセル101を収納する箱状のカバー102を設ける。このように構成すれば、外装体110が柔軟で変形しやすいラミネート型のセル101に対しては、発熱体130をセル101に接触させた状態でセル101を箱状のカバー102の内部に収納することができる。これにより、セル101が膨張した場合でも、箱状のカバー102により発熱体130とセル101との接触状態を確保することができるので、発熱体130によるセル101の加温を効果的に行うことができる。なお、第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、カバー102をセル101に装着するだけで、発熱体130とセル101とを接続することができるので、発熱体130とセル101との接続を容易に行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、1つのカバーが1つのセルに取り付けられるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数のセルに対して1つのカバーがまとめて取り付けられるように構成してもよい。たとえば、図1に示した上記第1実施形態の例の場合、複数のセル1を厚み方向に並べて配置し、これらのセル1をまとめて覆うようにカバーが取り付けられるように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、発熱体がセルの一方の側面と接するように設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。発熱体は、セルを挟み込むようにセルの両側に設けられてもよい。たとえば、上記第1実施形態の例の場合、本体部20の一対の側面部22の内側にそれぞれ一対の発熱体30を配置して、セル1の両側に発熱体30が配置されるように構成してもよい。
また、図4に示した上記第2実施形態の例の場合、カバー102に箱状部121と蓋部122とを設ける代わりに、図5に示す変形例のように構成してもよい。この変形例による電池300は、蓋部122が設けられておらず、一対の箱状部121を向かい合わせて取り付けるように構成されている。これにより、一対の箱状部121のそれぞれの発熱体130(図4参照)がセル101(図4参照)の両側面を挟み込むように構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、長手方向の側面部および下側端部が開放されたカバーの例を示し、上記第2実施形態では、箱状のカバーの例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、上記第1および第2実施形態のカバー形状以外の形状のカバーを設けてもよい。たとえば、図1に示した上記第1実施形態の変形例として、カバー2の長手方向の側面部を側壁で塞ぎ、下側端部のみが開放されたカバーを設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、カバーの本体部20(第2実施形態では箱状部121および蓋部122)をCFRPにより形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、CFRP以外の他の樹脂材料や、樹脂材料以外の材料でカバーの本体部(箱状部および蓋部)を形成してもよい。たとえば、図1に示した上記第1実施形態の変形例として、カバー2の本体部20を、発熱体30に用いた樹脂フィルム32などのシート状の樹脂材料で形成してもよい。この場合、本体部を構成する樹脂フィルムで発熱体を挟み込むことにより、発熱体と本体部とを一体的に形成してもよい。なお、このようにカバーの本体部を樹脂フィルムなどにより形成する場合には、発熱体をカバーとセルとの間に配置する代わりに、カバーの外側(外表面側)に配置してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、発熱体を銅箔の回路パターンにより形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、アルミニウム箔やステンレス鋼箔などの銅箔以外の材料からなる発熱体であってもよい。また、発熱体は、金属箔からなるものに限らず、たとえば銀ペーストなどの導電性塗料により形成してもよい。
また、上記第1実施形態では、カバーをセルの上方から被せるようにして取り付けるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、カバーをセルの側方から被せるように構成してもよいし、カバーをセルの下方から被せるように構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、カバーにセルの端子ボルトを挿入するための穴部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえばカバーに穴部を設ける代わりに、カバーに端子ボルトとの接続用の接続部材を設け、カバーをセルに取り付ける際に、接続部材とセルの端子ボルトとが連結されるように構成してもよい。この場合、回路基板(発熱体)をカバーの接続部材と電気的に接続しておけばよい。
また、上記第1および第2実施形態では、カバーをセルに取り付けることにより、発熱体の回路パターンの両端が回路基板を介してセルの端子部に接続されるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、カバーをセルに取り付けることにより、発熱体の一端のみがセルの端子部に接続されるように構成してもよい。この場合でも、発熱体の両端をそれぞれセルの端子部と接続する作業を行う場合と比較して、発熱体とセルとの接続の容易化を図ることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、発熱体とセルとの接続切替えを行うスイッチ素子を有する回路基板をカバーに設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、回路基板をカバーに設けなくてもよい。たとえば、回路基板の代わりにメカニカルリレー等をカバーに設けて、発熱体とセルとの接続切替えを行うように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、回路基板140に発熱体130を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、上記第2実施形態の変形例として、回路基板と発熱体とを別個に形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、回路基板をカバーの内部に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、回路基板をカバーの外部に設けてもよい。また、回路基板をカバーの外部に設ける場合、たとえば、セル電圧やセル温度の監視回路や、過充電および過放電保護回路などを組み込んだ電池管理ユニット基板(BMU基板)をカバーに設けて、この電池管理ユニット基板で発熱体とセルとの接続切替えを行うように構成してもよい。この他、カバーの内部に発熱体とセルとの接続切替え用の回路基板を設け、かつ、カバーの外部に電池管理ユニット基板を設ける構成であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、発熱体と回路基板とによって、図3に示したヒータ回路を構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、セルの電源供給により発熱体を発熱させるように構成されていれば、図3に示したヒータ回路以外の回路を設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、非水系電解質電池の一種であるリチウムイオン電池からなるセルを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、リチウムイオン電池以外の非水系電解質電池からなるセルを設けてもよいし、ニッケル水素電池などの水系電解質電池からなるセルを設けてもよい。
1 セル
2 カバー
10 外装体
11、12、111、112 端子部
30 発熱体
41 スイッチ素子
42、43、142、143 端子部(発熱体端子部)
100、200、300 電池
110 外装体

Claims (5)

  1. 端子部を有するセルと、
    発熱体、および、前記発熱体と前記セルとの電気的接続および接続の遮断を切替えるスイッチ素子を含み、前記セルの外部を覆うように取り付けられたカバーとを備え、
    前記カバーが前記セルに取り付けられることにより、前記セルの端子部に前記発熱体が電気的に接続されるように構成されている、電池。
  2. 前記端子部は正極端子と負極端子とを有し、
    前記カバーは、前記発熱体に接続された一対の発熱体端子部を有し、
    前記カバーが前記セルに取り付けられることにより、前記一対の発熱体端子部のうち、一方が前記正極端子に、他方が前記負極端子に、それぞれ接続され、かつ、前記発熱体が前記セルと接触するように構成されている、請求項1に記載の電池。
  3. 前記スイッチ素子は、前記発熱体に対して直列に接続されている、請求項2に記載の電池。
  4. 前記セルは、金属製の外装体を有し、
    前記カバーは、上面部と、一対の側面部とを一体的に含んでおり、前記一対の側面部の少なくとも一方に前記発熱体を有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池。
  5. 前記セルは、ラミネートシートからなる外装体を有し、
    前記カバーは、前記発熱体を前記セルに接触させた状態で前記セルを収納する箱状に形
    成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池。
JP2012108646A 2012-05-10 2012-05-10 電池 Active JP5786794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012108646A JP5786794B2 (ja) 2012-05-10 2012-05-10 電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012108646A JP5786794B2 (ja) 2012-05-10 2012-05-10 電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013235774A JP2013235774A (ja) 2013-11-21
JP5786794B2 true JP5786794B2 (ja) 2015-09-30

Family

ID=49761733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012108646A Active JP5786794B2 (ja) 2012-05-10 2012-05-10 電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5786794B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7014030B2 (ja) * 2018-04-20 2022-02-01 マツダ株式会社 車両用蓄電装置
KR102195154B1 (ko) * 2018-11-23 2020-12-24 국방과학연구소 저온 환경을 위한 항공기용 리튬이온 배터리의 히터장치

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5535748U (ja) * 1978-08-29 1980-03-07
JPS59166367U (ja) * 1983-04-25 1984-11-07 奈良 富夫 加熱体を有する蓄電池
JPS62120270A (ja) * 1985-11-21 1987-06-01 旭化成株式会社 移動台車の停止位置決め方法及び装置
JPS63192668U (ja) * 1987-05-30 1988-12-12
JP5169715B2 (ja) * 2007-10-17 2013-03-27 株式会社デンソー 車両用蓄電手段の加熱装置
JP2011014436A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Panasonic Corp バッテリー加熱装置
DE102010021908A1 (de) * 2010-05-28 2011-12-01 Li-Tec Battery Gmbh Elektroenergiespeicherzelle und -vorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013235774A (ja) 2013-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6496455B2 (ja) バッテリーモジュール及びこれを含むバッテリーパック
KR102273184B1 (ko) 전극 리드 접합용 버스바 조립체 및 이를 포함하는 배터리 모듈
US9246196B2 (en) Battery unit
EP3671903B1 (en) Battery module having bus bar assembly
JP7180407B2 (ja) 電池パック
US9660302B2 (en) Secondary battery pack having non-protruded connector
US7785731B2 (en) Power disconnection apparatus for soft-shell Li ion battery
CN103875095A (zh) 二次电池组
US10326174B2 (en) Battery pack
JP5786794B2 (ja) 電池
CN107017362B (zh) 蓄电元件以及蓄电装置
JP2013243061A (ja) 電池モジュール
EP3629398B1 (en) Battery module
KR20150040444A (ko) 보호회로모듈 보호 테이프를 포함하는 전지팩
KR101726777B1 (ko) 커넥터의 위치 고정을 가능하게 하는 전지 조립용 지그 및 이를 사용하여 제조된 전지
JP6153798B2 (ja) 板状組電池およびこれらを複数個組み合わせて構成される板状組電池群
JP2014116239A (ja) バッテリモジュール
JP4718812B2 (ja) 二次電池パック
JP2004355915A (ja) 電池および組電池
JP5786806B2 (ja) 蓄電モジュール
JP2023509736A (ja) 電池モジュール、それを含む電池パックおよびその製造方法
JP2013037914A (ja) 電池モジュール
KR20210060239A (ko) 배터리 모듈, 이를 포함하는 배터리 팩 및 자동차
JP5084104B2 (ja) 電気デバイス集合体
CN220358273U (zh) 一种锂电池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5786794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150