JP5786287B2 - 連結材及びパーティションシステム - Google Patents
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そこで、本発明は、情報の漏洩を防ぐためのパーティションにより仕切られた空間の一部から、他方の空間が見えるようにすることを目的とする。
また、本発明に係る連結材は、前記支持部材の少なくとも1つは、前記透過部材を支持する側からパーティションと接続する側に向けて幅が広くなる部材であってもよい。
また、本発明に係る連結材の前記透過部材は、特定の波長の透過率を変化させるものであってもよい。
また、本発明に係る連結材の前記連結材は前記パーティションよりも小さくてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るパーティションシステム10の外観を示す斜視図である。パーティションシステム10は、複数のパーティション20と、複数の連結材30とを備える。パーティション20は、空間を仕切るための器具であり、板状の部材を有する。連結材30a、30b(以下、区別しない場合は「連結材30」という。)は、複数のパーティション20を連結する器具である。パーティションシステム10は、オフィス等の床の上に設置されて、床と天井の間の空間を仕切る。本実施形態においては、パーティションシステム10が設置される床は平らとする。また、消防法の関係で、パーティション20の上端は天井には届いていない。
上述した実施形態は、本発明の実施の一例にすぎない。本発明は、上述した実施形態に対して以下の変形を適用した態様で実施することも可能である。なお、以下に示す変形例は、必要に応じて、各々を適当に組み合わせて実施されてもよいものである。
(変形例1)
連結材は、上述の実施形態ではガラスを透過部材として用いたが、可視光を透過するものであれば様々な透過率を有する部材を透過部材として用いてもよい。例えば、透過部材は、プラスチックや天然樹脂などであってもよいし、着色された部材であってもよい。また、透過部材は、表面にセロファン等を貼って特定の波長の透過率が変化するようにしてもよい。連結材は、透過部材の透過率や色を異ならせることによって、透過部材を通して文字などの情報を漏れにくくする度合いと、内部空間S1にいる者の圧迫感を軽減させる度合いとを変化させることができる。
連結材は、上述の実施形態では表面が滑らかで平らなガラスを透過部材として用いたが、可視光を透過するものであれば様々な形状の透過部材を用いてもよい。例えば、連結材は、表面に滑らかでない凹凸を有する部材(すりガラスなど)やレンズのような曲面を有する部材(凹面ガラスなど)を透過部材として用いてもよい。前者の場合、連結材は、表面が滑らかな透過部材を用いる場合に比べて、透過部材の向こうの物がぼやけて見えるため、透過部材を通して文字などの情報がより漏れにくくなる。後者の場合で特に透過部材が凹レンズのような曲面を有するときは、連結材は、凹面が光を屈折させることで、透過部材が平らな場合に比べて、外部空間S2から見える内部空間S1の領域を広くすることができる。
上述の実施形態では、パーティション20の接続部材230がフック部2310を有したが、連結材の接続部材がフック部を有してもよい。この場合は、パーティションの接続部材が、引掛部3320に相当する部材を有して構成される。また、接続部材は、パーティションと連結材とを接続するものであれば、鉤形とは異なる形状の部材を用いてもよい。例えば、ネジ止め用の穴を有する板状の部材をネジによってパーティションと連結材とに固定することで、パーティションと連結材とを接続してもよい。
パーティションは、上述の実施形態では平らな板面を有する板状の部材を有したが、これには限らず、曲面や凸凹面など平らでない面を有する板状の部材を有してもよい。
パーティションシステムは、上述の実施形態ではパーティション20及び連結材30を設けない空間を出入り口G1としたが、利用者が出入りできるものであれば、様々な出入り口の形態をとってもよい。例えば、パーティションシステムは、パーティション間に扉を設けてもよいし、パーティション間の隙間の先にさらにパーティション及び連結材を連結させて通路を作ってその通路を含めて出入り口としてもよい。これらのような出入り口を設けることにより、パーティションシステムは、パーティション及び連結材を設けない空間を出入り口とする場合に比べて、出入り口を通って外部空間S2に伝達する音声によって内部空間S1で行われる会話の内容が漏洩する可能性を減らすことができる。
上述の実施形態においては、パーティションシステムは、一つの内部空間を囲むように設置されたが、内部空間の内部をさらに仕切ってもよい。この場合、パーティションシステムは、3つ以上のパーティションを接続する連結材を備えてもよい。
パーティションシステムは、上述の実施形態では内部空間S1が概ね長方形の形状となるように空間を仕切ったが、長方形以外の形状となるように空間を仕切ってもよい。例えば、パーティションシステムは、多角形や凹みのある形状となるように空間を仕切ってもよい。これらの場合、連結材は、接続するパーティションの数及びそれぞれの位置に合わせた形状の支持部材を有する。
連結材は、パーティションよりも幅又は高さが小さいものであれば、どのような大きさのものであってもよい。このように連結材の大きさを定めることにより、パーティションに比べて幅又は高さが大きいものである場合に比べて、連結材(特に透過部材)に要する部材の量を減らすことができる。なお、透過部材を通して文字などの情報が漏洩する危険を軽減し、かつ内部空間S1にいる者の圧迫感を軽減させるためには、例えば、透過部材は、幅を50〜200mm程度にするのが適当である。
パーティションシステムは、上述した実施形態においては、マスクする対象の音声に基づいて生成されたマスキング音を用いたが、それ以外のマスキング音を用いてもよい。例えば、パーティションシステムは、空調音や周囲の喧騒といった日常に存在する雑音などを録音又は合成した音をマスキング音として用いてもよい。
パーティションシステムは、上述した実施形態においては、パーティションシステム10の内側にある長方形状の領域の辺及び角に相当する位置にそれぞれ設置される連結材を備えたが、いずれか一方のみを備えてもよい。
Claims (8)
- 空間を仕切るための複数のパーティションを連結する連結材であって、
可視光を前記複数のパーティションにより仕切られる空間の一方から他方へと透過する透過部材と、
前記パーティションが有する第1接続部材に接続される第2接続部材とを備え、
前記連結材が備える前記第2接続部材は、他の連結材が備える第2接続部材に接続されない
ことを特徴とする連結材。 - 剛性を有し、前記透過部材を支持する支持部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の連結材。
- 前記支持部材の少なくとも1つは、前記透過部材を支持する側からパーティションと接続する側に向けて幅が広くなる部材であることを特徴とする請求項2に記載の連結材。
- 前記透過部材は、特定の波長の透過率を変化させることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の連結材。
- 前記透過部材は、表面の形状が凹凸を有しまたは曲面であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の連結材。
- 前記パーティションよりも小さいことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の連結材。
- 第1のパーティションと第2のパーティションとに対してそれぞれ所定の角度をなすように接続されることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の連結材。
- 請求項1から7までのいずれか1項に記載の連結材と、
空間を仕切るための複数のパーティションであって、前記連結材によって連結される複数のパーティションとを備える
ことを特徴とするパーティションシステム。
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