JP5785236B2 - 放射線−または熱−硬化性バリヤシーラント - Google Patents
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Description
メリカ合衆国政府からの援助によってなされた。合衆国政府は本発明に特定の権利を有す
る。
関連出願
11/098,117号に関連する。
発明の分野
及びコーティングに関する。(本明細書及び請求の範囲で使用するように、接着剤、シー
ラント、封入剤及びコーティングは似たような物質であり、いずれも接着剤、シーラント
及びコーティング性能及び機能をもつ。任意の一つを列挙するとき、その他のものも含ま
れるものとみなす。)
背景
ジカルまたはカチオン機構のいずれかによる迅速な硬化速度、低い硬化温度、硬化材料が
広く使用可能であること及び溶媒を含まない製品の利用可能性などの理由により、コーテ
ィング、接着剤及びシーラントとして利用が高まってきた。そのような製品は温度感受性
であったり、長い硬化時間にうまく耐えられない電子及び光電子デバイスを迅速に接着及
びシールするのに特に役立ってきた。光電子デバイスは特に熱に感受性であることが多い
ので、非常に短時間で硬化によって光学的に配列し且つ空間的に固定する必要がある。
感受性でもあるので、その有効寿命の間に影響を受けないようにする必要がある。一般的
なアプローチとしては、デバイスが配置されている不浸透性基板と不浸透性ガラスまたは
金属製の蓋との間にデバイスをシールし、放射線硬化性接着剤またはシーラントを使用し
て蓋の周囲を底の基板にシールまたは接着することである。
上に作った有機発光ダイオード(OLED)スタック(3)の上の金属またはガラス製の
蓋(2)に接着するために、放射線硬化性周辺シーラント(1)を使用することを開示す
る。種々の構造があるが、典型的なデバイスでは、アノード(5)、カソード(6)と、
OLEDピクセル/デバイスと外部回路網(7)との間の何らかの形式の電気相互接続も
含む。本発明の目的に関しては、周辺シーラント(1)などの接着剤/シーラント材料を
含むものを除いては、特別なデバイス配置は指定も必要もされない。
いずれも、本質的に酸素及び水分に対して不浸透性であり、シーラントは、かなりの透過
性(appreciable permeability)でもってデバイスを取り囲む
唯一の材料である。電子及び光電子デバイスに関しては、透湿性は酸素透過性よりも重要
であることが多い。従って、酸素バリヤ必要条件はそれほど逼迫しておらず、デバイスの
良好な性能にとって重要なのは周辺シーラントの防湿(moisture barrie
r)特性である。
ability)、優れた接着性及び強い界面接着剤/基板相互作用を示すだろう。基板
−シーラント界面の特性が悪いと、界面は弱い境界として機能して、シーラントのバルク
透湿性にも関わらず、急速に水分がデバイスに入り込んでしまう。界面がバルクシーラン
トと同様に少なくとも連続的であれば、水分の透過は通常シーラント自体のバルク透湿性
によって影響を受ける。
、有効なバリヤ特性の尺度として、単に水蒸気透過速度(water vapor tr
ansmission rate:WVTR)だけでなく、透湿性(P)を試験すべきで
あると注記するのは重要である。通常、透過性は、単位透過性通路長さを乗じたWVTR
として定義できるので、シーラントが本質的に優れたバリヤ材料であるかどうかを評価す
る好ましい方法である。
・日・気圧))であり、これを任意の実験条件セット、または透過係数(たとえば、所定
の温度及び相対湿度におけるg・ミル/(100インチ2・日・気圧))に適用し、バリ
ヤ材料に含まれる透過物(permeant)の分圧/濃度を定義するために実験条件を
引用しなければならない。通常、あるバリヤ材料内の透過物の浸透(透過率、P)は、拡
散(D)と溶解性(S)の積として記載することができる:P=DS。
疎水性材料から得られる。拡散なる用語は、バリヤマトリックス中のpermeantの
移動度の尺度であり、自由体積及び分子移動度などのバリヤの材料特性に直接関連する。
低いDなる用語は、(架橋度が低いかアモルファスの類似体と対照的に)高架橋度または
結晶質材料から得られる。透過性なる用語は、分子の移動度が上昇するにつれて(たとえ
ば温度が上昇するにつれて、特にポリマーのTgが上回るとき)に大きく上昇するだろう
。
るこれら二つの基本的な因子(DとS)を考慮しなければならない。そのような化学的因
子に重ね合わせるのは物理的変数:長い透過路と完璧な接着剤層(bondline)で
あり、これらはバリヤ性能を高め、可能であればいつでも適用すべきである。この理想的
なバリヤシーラントは、低いD及びSを示し、同時に全てのデバイス基板に対し優れた接
着性を提供する。
けでは十分ではない。古典的な実例は一般的なシロキサンエラストマーで知見することが
できる。そのような材料は非常に疎水性(低い溶解性、S)であり、Si−O結合(高い
分散性Dを生み出す)の周りの障害のない回転のため分子移動性が高いので、非常に悪い
バリヤである。かくして、単に疎水性だけである多くの系は、これらが低い透湿性を示す
という事実にもかかわらず、優れたバリヤ材料ではない。低い透湿性は低い分子移動度と
、低い透過物移動度または拡散性と組み合わさなければならない。
の低い分子移動度を達成するには、高い架橋密度、微結晶性(microcrystal
linity)または、マトリックスの架橋部分の間の分子幹(backbone)が最
密充填であることによってアプローチする。
図面の簡単な説明
発明の概要
、特に水分に対して優れたバリヤ性能を提供する。式中、全てのR、L及びRF基は、本
明細書の目的及び請求の範囲に関して互いに独立して選択され、
キルまたはアリール基からなる群から選択され;R5、R6は一般構造:−CnH2n−
(式中、n=0〜4である)(nが0であるとき、R5、R6は存在しないことは理解さ
れよう)をもつ二価炭化水素リンカーであり、R1、R2、R3、R4、R5、R6のい
ずれか二つは同一環式構造の一部を形成することができる;
ル(−OH)、ビニルエーテル、プロペニルエーテル、クロチルエーテル、スチレン、ア
クリレート、メタクリレート、イタコネート、マレイミド、マレエート、フマレート、シ
ンナメート、アクリルアミド、メタクリルアミド、カルコン、チオール、アリル、アルケ
ニル及びシクロアルケニル基からなる群から選択される硬化性官能基である。一態様にお
いて、RF及びRF’はいずれもエポキシ官能基である。別の態様では、RF及びRF’
はいずれもアクリレート官能基である。さらなる態様では、RF官能基はエポキシ基であ
り、且つRF’官能基は、ヒドロキシル、ビニルエーテル、プロペニルエーテル、クロチ
ルエーテル、スチレン、アクリレート、メタクリレート、イタコネート、マレイミド、マ
レエート、フマレート、シンナメート、アクリルアミド、メタクリルアミド、カルコン、
チオール、アリル、アルケニル及びシクロアルケニル基からなる群から選択される。
その複数形)は、同一化合物または化合物のタイプを指す。エポキシ官能基の代表例とし
ては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない。
もよい}。スチレン基の代表例としては、−Ph−、CH=CH2、−Ph−CMe=C
H2{式中、Phはフェニル基を意味する}が挙げられる。
カル開始剤のいずれかである。そのような開始剤の選択は、当業者の専門的知識の範囲内
である。態様によっては、カチオン開始剤とラジカル開始剤を両方使用してもよい。
使用することができる。得られた組成物は電子、光電子、電気泳動及びMEMSデバイス
をシール及び封入する際に使用するのにこれらを効果的にするのに、商業的に受け入れら
れる硬化速度、高架橋密度と分子充填のバランス(低いpermeant移動度/分散性
、D)、疎水性(低い水溶性、S)、及び接着性(強い接着剤/基板界面)を示す。
発明の詳細な説明
カル開始剤、またはその両方とを含む硬化性バリヤシーラントである。バリヤ接着剤また
はシーラントは、場合により(c)一種以上の充填剤と、場合により(d)一種以上の接
着促進剤を含む。種々の性能条件を満足するために、一種以上の追加のエポキシ樹脂をカ
チオンまたはカチオン/ラジカルハイブリッド系で使用することができ、これらの樹脂は
、好ましくはビスフェノールFジグリシジルエーテル、ノボラックグリシジルエーテル、
多環式エポキシ、及びハロゲン化グリシジルエーテルからなる群から選択される。カチオ
ンまたはラジカル光開始剤を使用すると、放射線−硬化性配合物となり;室温または高温
で重合を始動し得るカチオン及び/またはラジカル系を使用すると、熱硬化性配合物とな
る。得られた組成物は、電子及び光電子デバイスのシール及び封入で使用するのに適して
いる。バリヤシーラント化合物の例としては、実施例に開示されており、他には以下のも
のが挙げられるが、これらに限定されない。
magnetic radiation)を指す。化学線は、物質内で化学的変化を誘発
する電磁放射線として定義され、本明細書内の目的に関しては、電子ビーム硬化も含む。
殆どの場合、スペクトルの紫外線(UV)及び/または可視領域の波長の電磁放射線が最
も有用である。
ある。光硬化(photocuring)に関しては、硬化開始剤は光開始剤である。好
適な光開始剤の選択は、バリヤシーラントを使用すべき具体的な用途に依存する。好適な
光開始剤は、放射線硬化系における樹脂、充填剤及び他の添加剤とは異なる光吸収スペク
トルを示すものである。シーラントがカバーまたは基板を介して硬化しなければならない
場合、光開始剤は、カバーまたは基板が透明である波長で放射線を吸収し得るものである
。たとえばバリヤシーラントがソーダ石灰ガラスカバープレートを介して硬化すべき場合
、光開始剤は約320nmを超える有効なUV吸収度を持たねばならない。320nm未
満でのUV照射は、ソーダ石灰ガラスカバープレートによって吸収されてしまって、光開
始剤には届かない。この例では、光開始剤へのエネルギー移動を増やすために、光開始剤
系に光開始剤と一緒に光増感剤を配合するとよい。
てラジカル重合を始動することができる。ラジカル光開始剤の例としては、Radiat
ion Curing:Science and Technology,1992年、
Plenum Press;ニューヨーク;S.P.Pappas編、及びEncycl
opedia of Polymer Science and Engineerin
g,11,187,1988年、John Wiley and Sons,ニューヨー
ク;H.F.Mark,Bikales,C.G.Overberger、G.Meng
es編に開示されている。硬化目的のためにラジカル熱開始剤も選択することができ、熱
開始剤の例は、Principles of Polymerizaion、211、1
991年、John Wiley & Sons,ニューヨーク;G.G.Odian編
に開示されている。有効なラジカル開始系の選択は、ラジカル硬化分野の当業者には公知
であり、本発明の範囲では限定されない。
、グラファイト、カーボンブラック、アルミナ、クレー、マイカ、バーミキュライト、窒
化アルミニウム、窒化ホウ素が挙げられるが、これらに限定されない。銀、銅、金、スズ
、スズ/鉛合金、及び他の合金からなる金属粉末及びフレークも含まれる。ポリ(テトラ
クロロエチレン)、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、及びポリ(塩化ビニリデン)
などの有機充填剤粉末も使用することができる。乾燥剤または酸素掃去剤として機能する
、CaO、BaO、Na2SO4、CaSO4、MgSO4、ゼオライト、シリカゲル、
P2O5、CaCl2及びAl2O3などの充填剤も使用することができるが、これらに
限定されない。
実施例
エピクロロヒドリン(0.74mol)68.8g、4,4‘−(ヘキサフルオロイソプ
ロピリデン)ジフェノール(0.074mol)25.0gとイソプロピルアルコール1
00gを加えた。この内容物を75℃に上げて、遅い添加漏斗を使用して、脱イオン水中
46%水酸化ナトリウム26gを6時間かけて滴下添加した。ゆっくりと添加した終了時
に、反応内容物を83℃に上昇させて、その温度でさらに2時間保持した。生成物を濾過
し、溶媒を除去した。粗な生成物を全部で30.0gをトルエンに溶解し、シリカゲル9
.0cmカラムに通した。溶媒を除去し、生成物20.0gを回収した。収率60%:1
H NMR(CDCl3):δppm 2.76(2H),2.91(2H),3.35
(2H),3.97(2H),4.25(2H),6.90(4H),7.30(4H)
。
29g,1.4mol)とイソプロピルアルコール(100ml)を還流コンデンサとメ
カニカルスターラーとを備えた三つ首丸底フラスコに添加した。水(14g)中の水酸化
ナトリウム(12g)の溶液を添加漏斗に入れた。フラスコ内容物を75℃に上昇させた
。水酸化ナトリウム溶液を6時間で添加し、同時に反応物を75℃に保持した。ゆっくり
と添加した後、反応物を83℃にさらに2時間保持した。物質を濾過し、溶媒を除去した
。次いで生成物をトルエン中に再び溶解して、脱イオン水で洗浄した。1回洗浄して、シ
リカゲルカラムを通してから、トルエン中の生成物を集めた。溶媒を除去して生成物を集
めた。収率50%。融点78℃。1H NMR(CDCl3):δppm 2.7−2.
9(4H),3.3(2H),3.9−4.3(4H),6.7−7.3(2H)。
5.0g,0.13mol)とイソプロピルアルコール(100g)を、500ml三つ
首フラスコに添加し、75℃に温めた。水中22.2g、50重量%の水酸化ナトリウム
の溶液をこのフラスコに6時間、滴下添加した。フラスコ温度は83℃に上昇し、さらに
2時間保持した。反応後、溶液を濾過し、溶媒を蒸発させた。次いでトルエンを残存物に
添加した。固体を濾過し、トルエンを再び除去すると、薄茶色油状物が得られた。真空蒸
留を用いてさらに精製すると、透明液体が得られ、静置すると結晶化した。1H NMR
(CDCl3):δppm 2.6−2.9(4H),3.3(2H),3.8−4.3
(4H),6.3−7.4(3H)。
)とヒドロキノン(33g,0.3mol)をコンデンサ、メカニカルスターラー、窒素
供給源と、40g水中に28.8gNaOHを含む添加漏斗を備えた四つ首1L丸底フラ
スコに添加した。窒素でパージしながらNaOH溶液を滴下添加し、次いで反応物を75
〜83℃に加熱した。溶液の色は暗茶色から、6時間後には白色沈殿で黄色に変化した。
この溶液を濾過し、溶媒を除去すると、粘稠な黄色溶液が得られ、これを静置して固化さ
せて集めた。生成物をイソプロピルアルコールから2回再結晶し、次いで真空下で蒸留し
、冷却すると白色固体が得られた。1H NMR(CDCl3):δppm 2.7−2
.9(4H),3.3−3.4(2H),3.9−4.2(4H),6.9(4H)。
V9380C(GE Silicones)カチオン光開始剤と混合し、テフロン(登録
商標)プレート上にコーティングして、8路可変擦過器(eight−path var
iable scraper)で2−5ミル薄さのフィルムを製造し、Dymax固定U
V硬化装置下で6J UVAで硬化し、続いて175℃で1時間アニールした。フィルム
の透湿係数を50℃、100%相対湿度でMocon Permeatran3/33で
測定した。標準化した透湿データを表1に示す。
h)は、最も低い透湿性の一つを与える。EPON828対BPADGE−BR及びBP
ADGE−CF3の比較から、ハロゲン化エポキシは通常、その通常の炭化水素類似体よ
りもよいことも解る。硬化BPADGE−BRフィルムはRDGEよりもさらに透湿性が
低いが、このサンプルは固体で、フィルムを作るのに100℃を超える加熱が必要である
。
の性能に役立たないことが解る。これらの芳香族エポキシの多くは似たようなエポキシ当
量を有するが、本出願人は官能基を増やすと、透過性が高くなることを知見した。THP
E−GEとEPON 1031はいずれも、硬化のためフィルムをキャストするのに10
0℃を超える加熱が必要であった。
結果から、これらはそのエポキシ当量が芳香族エポキシと同等またはそれより低いにもか
かわらず、芳香族エポキシほど低い透湿性を持たないことを示す。さらにこれらの比較か
ら、透過性は溶解性単独ではなく、拡散性と溶解性の両用によって影響を受け、シロキサ
ンエポキシなどの疎水性構造を単に作ることによっては低い透湿性は得られないことが解
った。四官能性TESエポキシシロキサン(ラボサンプル、National Star
ch&Chemical Company)は再び、二官能性SIB1092.0サンプ
ルよりも高い透過性を示した。
合物を製造した。DCRDGE/EPON862ブレンドは室温で固体であるが、高温で
は融解した。フィルム製造では、キャスト前に樹脂の予熱が必要であり、次いで4J U
VAで硬化し、175℃/1時間熱アニールした。このブレンドの透過は、4.9g・ミ
ル/(100平方インチ・日)であり、これはEPON862単独、または6.3g・ミ
ル/(100平方インチ・日)の50/50EPON/RDGEブレンドよりもかなり低
かった。
と、BRDGE/Aron Oxetane OXT−121(Toagosei)の5
0/50ブレンドは7.3g・ミル/(100平方インチ・日)の透過値を与えた。比較
で、RDGE/OXT−121の50/50ブレンドは、同一条件下で9.5g・ミル/
(100平方インチ・日)の透過値を与えた。これらの実験も先と同様にハロゲン化の利
点を再び示している。OXT−121とSR1012は以下の構造をもつ:
re)の影響をタルクを充填した配合物で示す。32.5部EPON862、樹脂添加剤
32.5部、タルク35部を含む数種のブレンドを調製し、硬化させた。それぞれの配合
物は、樹脂をベースとして2重量%SR1012と0.21重量%ITXを含んでおり、
3J UVAで硬化し、続いて70℃/10分、熱アニールした。結果を表2にまとめる
。芳香族基幹とメタ置換の影響を比較で示す。
調製し、硬化させた。これらのブレンドはEPON862を88部、ビニルエーテル10
部、UV9380Cを2部含み、3J UVAで硬化させ、後の熱アニールは実施しなか
った。結果を表3にまとめる。
構造をもつトリス[4−(ビニルオキシ)ブチル]トリメリテートである。
構造をもつビス[4−(ビニルオキシ)ブチル]イソフタレートである。
構造をもつビス[4−(ビニルオキシ)ブチル]アジペートである。
構造をもつビス[4−(ビニルオキシ)メチル]シクロヘキシル]メチル]テレフタレー
トである。
す。より重要なことには、これらはまた、メタ−置換だけでは、VEctomer(登録
商標)5015、VEctomer(登録商標)4010の場合などの良好なバリヤ性能
は保証しないことを示す。比較的低い充填割合でも、これらの物質を含むサンプルはいず
れも、透湿性の増加を示した。しかしながら、これらのビニルエーテル添加剤は、早い硬
化速度が望まれる場合でも使用することができる。
着促進剤をプラスチックジャーに入れ、透明になるまで1時間、渦巻きミキサー(vor
tex mixer)で混合した。次いでミクロンサイズのシリカをジャーに添加し、サ
ンプル全体を渦巻きミキサーでさらに1時間攪拌した。得られたペーストをさらにセラミ
ック3ロールミルで攪拌し、真空チャンバで脱気した。組成と重量部を表4に示す。この
配合物の粘度(25℃)は、ブルックフィールドDV−II+コーンプレート粘度計とC
P−51プレートを使用して、10rpmで15,600cPであり、1rpmで32,
000CPである。
レート上に置いた。8−路可変擦過器を使用して均等な厚さのフィルムをキャストした。
次いでサンプルをDymax固定UV硬化装置下におき、中圧水銀ランプを使用して70
秒間(3.3J/cm2 UVA)で硬化させた。サンプル表面上の放射照度は、UV
Power Puck高エネルギーUV放射計(EIT Inc.,Sterling,
VA)で測定し、それぞれ47(UVA)、32(UVB)、3(UVC)、35(UV
V)mW/cm2であった。上記フィルムの透湿係数(50℃、100%相対湿度)をM
ocon Permeation 3/33で測定し、3.0g・ミル/100平方イン
チ・日であることが判明した。
プ二つ(〜5ミル)を適用して試験した。刃を使用して、配合物をテープの間のフィルム
内に引き入れた。ガラススライド片と数個の4×4mmガラスプレートダイをイソプロパ
ノールできれいに拭き、イソプロパノール中で10分間超音波処理した。スライドとダイ
をイソプロパノールから取り出し、風乾してから、5分間UVオゾン清浄にかけた。次い
でダイを配合物のフィルムにおき、軽くたたいてダイ全体を漬した。配合物コーティング
からダイを取り出して、スライド上においた。ダイを軽くたたいてダイとスライドの間で
配合物が濡れるようにした。シーラント配合物をDymax UV硬化装置で3.3J/
cm2UVAで硬化した。硬化したサンプルの剪断保持力(shear adhesio
n)を、100kgのヘッドと300ミルのダイツールを備えたRoyce Instr
ument552 100Kを使用して試験した。接着力は39.3±10.2kgであ
ることが判明した。
分を表5に列記する。
Permeatran 3/33で測定し、2.6g・ミル/100平方インチ・日であ
ることが判明した。接着力は、実施例5に記載の方法を使用して22.5±4.4kgで
あることが判明した。2週間の間、65℃/80%相対湿度でエージングした後でも接着
力に全く変化はなかった。
RF及びRF’は、脂肪族エポキシ、グリシジルエーテル、脂環式エポキシ、ヒドロキシル、ビニルエーテル、プロペニルエーテル、クロチルエーテル、スチレン、アクリレート、メタクリレート、イタコネート、マレイミド、マレエート、フマレート、シンナメート、アクリルアミド、メタクリルアミド、カルコン、チオール、アリル、アルケニル及びシクロアルケニル基からなる群から選択される硬化性官能基である}をもつメタ−置換反応基をもつ芳香族化合物;
(b)カチオン性若しくはラジカル開始剤またはその両方;
(c)場合により一種以上の充填剤;
(d)場合により一種以上の接着促進剤
を含む硬化性バリヤー組成物。
2.芳香族化合物(a)の前記RF及びRF’官能基がエポキシ官能基である、1に記載の硬化性バリヤ組成物。
3.芳香族化合物(a)上の前記RF及びRF’官能基が、以下のもの:
4.芳香族化合物(a)が以下のもの:
5.前記芳香族化合物上のRF官能基がエポキシ化合物であり、且つ前記芳香族化合物上のRF’官能基が、ヒドロキシル、ビニルエーテル、プロペニルエーテル、クロチルエーテル、スチレン、アクリレート、メタクリレート、イタコネート、マレイミド、マレエート、フマレート、シンナメート、アクリルアミド、メタクリルアミド、カルコン、チオール、アリル、アルケニル及びシクロアルケニル基からなる群から選択される、1に記載の硬化性バリヤ組成物。
6.前記開始剤が、カチオン光開始剤、ブロンステッド酸、ルイス酸、または熱的−酸発生剤からなる群から選択されるカチオン開始剤である、2〜5のいずれか1項に記載の硬化性バリヤ組成物。
7.一種以上の充填剤が含まれる、1に記載の硬化性バリヤ組成物。
8.一種以上の充填剤が含まれ、且つ粉末石英、溶融シリカ、アモルファスシリカ、タルク、ガラスビーズ、グラファイト、カーボンブラック、アルミナ、クレー、マイカ、バーミキュライト、窒化アルミニウム、窒化ホウ素;銀、銅、金、スズ、スズ/鉛合金、ポリ(テトラクロロエチレン)、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)、ポリ(塩化ビニリデン)、CaO、BaO、Na2SO4、CaSO4、MgSO4、ゼオライト、シリカゲル、P2O5、CaCl2及びAl2O3からなる群から選択される、7に記載の硬化性バリヤ組成物。
9.一種以上のエポキシ樹脂が含まれる、1に記載の硬化性バリヤ組成物。
10.前記一種以上のエポキシ樹脂が、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ノボラックグリシジルエーテル、多環式エポキシ及びハロゲン化グリシジルエーテルからなる群から選択される、9に記載の硬化性バリヤ組成物。
11.一種以上の接着促進剤が含まれる、1に記載の硬化性バリヤ組成物。
12.前記一種以上の接着促進剤が一種以上のシランである、11に記載の硬化性バリヤ組成物。
13.1に記載の硬化性バリヤ組成物でシール、コーティングまたは封入した電子または光電子デバイス。
14.前記デバイスがOLEDである、13に記載の電子または光電子デバイス。
Claims (4)
- 請求項1に記載のカチオン硬化性バリヤ組成物でシール、コーティングまたは封入した電子または光電子デバイス。
- 該デバイスが有機発光ダイオードである、請求項3に記載の電子または光電子デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013207508A JP5785236B2 (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 放射線−または熱−硬化性バリヤシーラント |
Applications Claiming Priority (1)
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