JP5783574B2 - 鏡板の成形方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鏡板の成形方法及び装置に関するもので、特に、筒状胴部とで中空容器を構成する、曲面状の面板部及び円筒部からなる椀状の鏡板の円筒部に面板部側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を形成するための鏡板の成形方法及び装置に関するものである。
従来、中空容器、例えば、給湯器用の貯湯タンクは、筒状胴部とこの筒状胴部の開口した両端に曲面状の面板部及び円筒部からなる椀状の鏡板を固着して製造するようにしている。
この鏡板の筒状胴部への固着方法として、鏡板の円筒部に面板部側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を形成し、テーパ部を筒状胴部の開口端部に当接させ、この当接部を溶接する方法が汎用されている。
ところで、鏡板の円筒部に膨出部及びテーパ部を形成する成形方法として、従来、プレス加工によるものが用いられていた。
しかしながら、プレス加工による成形方法では、膨出部及びテーパ部の成形精度が低くなりやすく、この場合、テーパ部を筒状胴部の開口端部に当接させたときの当接部の位置が一定しないこととなる。
そして、当接部の位置が一定しない鏡板と筒状胴部とを自動溶接機を用いて溶接すると、当接部と自動溶接機の溶接位置とが一致しない箇所が生じ、溶接不良が発生するという問題があった。
かかる問題に対処するため、鏡板の円筒部に膨出部及びテーパ部を形成する成形方法として、スピニング加工によるものが提案されている(特許文献1参照。)。
このスピニング加工による成形方法は、まず、図5(a)に示すように、鏡板Wの開口端部に拡径したテーパ部を成形する第1工程を実施する。
この第1工程に使用するスピニング加工機S1は、回転駆動機構(図示省略)によって回転駆動される主軸80と、内径が鏡板Wの円筒部Wbの外径よりも僅かに大きく内底面には鏡板Wの曲面状の面板部Waが当接する曲面状の当り面が形成され、開口端部の内周面に、外側に向かってテーパ状に拡径する拡径部81aが形成された主軸80に配設される円筒状の型81と、主軸80に対向して配設される挟持機構82と、挟持機構82によって型81との間に挟持された鏡板Wの円筒部Wbの端部を拡径部81aに押し当てる押圧ローラ83aを備えた押圧機構83とから構成されている。
そして、鏡板Wを、型81と挟持機構82とで挟持し、主軸80、型81及び挟持機構82と共に回転させ、押圧ローラ83aを鏡板Wの円筒部Wbの端部側に押し当てることで、円筒部Wbの端部側(鏡板の開口端部)に型81の拡径部81aに倣ったテーパ部を成形する。
次に、図5(b)に示すように、第1工程で成形した鏡板Wの円筒部Wbに形成したテーパ部に面板部Wa側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を成形する第2工程を実施する。
この第2工程に使用するスピニング加工機S2は、回転駆動機構(図示省略)によって回転駆動される主軸90と、内径が鏡板Wの円筒部Wbの外径よりも僅かに大きく内底面には鏡板Wの曲面状の面板部Waが当接する曲面状の当り面が形成され、装着した鏡板Wの外周側に空間が形成される深さの円筒状の保持部材91と、主軸90に対向して配設される挟持機構92と、挟持機構92によって保持部材91との間に挟持された鏡板Wの円筒部Wbの端部に膨出部及びテーパ部を成形する押圧ローラ93aを備えた押圧機構93と、主軸90の軸心を境として押圧機構93と同じ領域に配設される外周面に突条部94aと縮径部94bとを備えた型ローラ94とから構成される。
型ローラ94は、挟持機構92の軸部92Aに主軸90の軸心と直交する方向に配設され、挟持機構92と共に主軸90の軸心と平行に移動し、第1工程で成形されたテーパ部に、突条部94aが内周面側から当接する。
そして、第1工程でテーパ部が成形された鏡板Wを保持部材91と挟持機構92で挟持し、型ローラ94がテーパ部に当接した状態で、主軸90、保持部材91、挟持機構92及び型ローラ94と共に回転させ、押圧機構93の押圧ローラ93aを、型ローラ94を当接させた位置に対応する円筒部Wbの外周面に押し当てて、円筒部Wbの端部側を型ローラ94の突条部94a及び縮径部94bに倣った膨出部及びテーパ部となるように成形するようにしている。
この成形方法によれば、スピニング加工によって膨出部及びテーパ部を高精度に成形することができ、これによって、プレス加工による成形方法にあった溶接不良の問題を解消することができるものであった。
特開2011−245490号公報
ところで、上記特許文献1に記載された成形方法は、膨出部及びテーパ部を高精度に成形することができる反面、第1工程及び第2工程において、主軸80、90に鏡板Wを取り付けるために用いる型81及び保持部材91の形状や機能が異なるため、第1工程及び第2工程を1台のスピニング加工機を用いて、鏡板をワンチャッキングで成形することができず、成形に手数及び時間を要し、コストがかかるという問題があった。
また、第1工程及び第2工程において、鏡板Wの着脱、特に、第2工程において、型ローラ94が食い込んだ状態の成型後の鏡板Wをスピニング加工機S2から取り外すのに手数を要するという問題があった。
本発明は、上記従来の鏡板の成形方法の有する問題点に鑑み、1台のスピニング加工機を用いてワンチャッキングで鏡板の円筒部に膨出部及びテーパ部を高精度に成形することができるとともに、鏡板の着脱を容易に行うことができる鏡板の成形方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の鏡板の成形方法は、筒状胴部とで中空容器を構成する、曲面状の面板部及び円筒部からなる椀状の鏡板の円筒部に面板部側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を形成するための鏡板の成形方法において、回転駆動機構によって回転駆動される主軸に鏡板を、該鏡板の円筒部の内周側及び外周側に空間を設けて取り付け、主軸を介して鏡板を回転させながら、外周面に突条部及び該突条部に連なる傾斜面部を備えた内周面成形支持ローラを、鏡板の円筒部の内周側から円筒部の内周面に押し当てて膨出部を形成するとともに、前記内周面成形支持ローラを鏡板の円筒部の内周面に当接させた状態で、外周面に前記内周面成形支持ローラの突条部に対応する溝条部及び前記内周面成形支持ローラの傾斜面部の反対側で前記溝条部に変曲点を挟んで連なる所定の曲率半径を有する凸状曲面部を備えた外周面成形ローラを、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて膨出部の外周面を成形し、次いで、外周面成形ローラに代えて、絞りローラを、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラの傾斜面部との間で円筒部の端部側を絞り成形することによりテーパ部を形成することを特徴とする。
この場合において、前記主軸の軸心を、鉛直方向となるように設定して成形を行うようにすることができる。
また、本発明の鏡板の成形方法を実施する本発明の鏡板の成形装置は、筒状胴部とで中空容器を構成する、曲面状の面板部及び円筒部からなる椀状の鏡板の円筒部に面板部側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を形成するための鏡板の成形装置において、回転駆動機構によって回転駆動される主軸と、該主軸に鏡板を、該鏡板の円筒部の内周側及び外周側に空間を設けて取り付ける取付機構と、鏡板の円筒部の内周側から円筒部の内周面に押し当てて膨出部を形成する、外周面に突条部及び該突条部に連なる傾斜面部を備えた内周面成形支持ローラと、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて膨出部の外周面を成形する、外周面に前記内周面成形支持ローラの突条部に対応する溝条部及び前記内周面成形支持ローラの傾斜面部の反対側で前記溝条部に変曲点を挟んで連なる所定の曲率半径を有する凸状曲面部を備えた外周面成形ローラと、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラの傾斜面部との間で円筒部の端部側を絞り成形することによりテーパ部を形成する絞りローラとを備えたことを特徴とする。
この場合において、前記主軸の軸心が、鉛直方向となるように設定されてなるようにすることができる。
本発明の鏡板の成形方法及び装置によれば、内周面成形支持ローラ、外周面成形ローラ及び絞りローラを備えた1台のスピニング加工機を用いてワンチャッキングで鏡板の円筒部に膨出部及びテーパ部を高精度に成形することができるため、成形に手数及び時間を要さず、鏡板の成形コストを低廉にすることができる。
また、内周面成形支持ローラ、外周面成形ローラ及び絞りローラは、鏡板に対する当接、離脱を独自に行うことができるため、鏡板の着脱を容易に行うことができる。
また、主軸の軸心を、鉛直方向となるように設定して成形を行うようにすることにより、鏡板の面板部が水平方向に載置された状態で鏡板の着脱を行うことができ、鏡板の着脱を一層容易に行うことができ。
本発明の鏡板の成形装置の一実施例を示し、(a)は一部切り欠き断面の正面図、(b)はバックアップローラによる鏡板の円筒部の支持状態を示す説明図である。 同鏡板の成形装置による成形方法を示す説明図で、(a)は鏡板を取り付けた状態を、(b)は内周面成形支持ローラを鏡板の円筒部の内周側から円筒部の内周面に押し当てて膨出部を形成する状態を示す。 図2に続く成形方法の工程を示す説明図で、(a)は外周面成形ローラを鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて膨出部を仕上げ成形する状態を、(b)は絞りローラを鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラの傾斜面部との間で円筒部の端部側を絞り成形することによりテーパ部を形成する状態を示す。 (a)は外周面成形ローラを鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて膨出部を仕上げ成形した後、鏡板の円筒部の外周側から離間させた状態を示し、(b)は内周面成形支持ローラの外周面の形状の説明図、(c)は外周面成形ローラの外周面の形状の説明図、(d)は外周面成形ローラの外周面の形状の変形例の説明図である。 従来の鏡板の成形方法を示す成形概略図で、(a)は第1工程を、(b)は第2工程を示す。
以下、本発明の鏡板の成形方法及び装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、本発明の鏡板の成形装置の一実施例を示す。
この鏡板の成形装置1は、筒状胴部(図示省略)とで中空容器を構成する、曲面状の面板部Wa及び円筒部Wbからなる椀状の鏡板Wの円筒部Wbに、面板部Wa側から環状の膨出部S及び端部側を縮径させたテーパ部Tを成形するためのものである。
そして、この鏡板の成形装置1は、回転駆動機構Mによって回転駆動される主軸2と、主軸2に鏡板Wを、鏡板Wの円筒部Wbの内周側及び外周側に空間を設けて取り付ける取付機構3と、鏡板Wの円筒部Wbの内周側から円筒部Wbの内周面に押し当てて膨出部Sを形成する、外周面に突条部4a及びこの突条部4aに連なる傾斜面部4bを備えた内周面成形支持ローラ4と、鏡板Wの円筒部Wbの外周側から内周面成形支持ローラ4を当接させた位置に対応する円筒部Wbの外周面に押し当てて膨出部Sの外周面を成形する、外周面に内周面成形支持ローラ4の突条部4aに対応する溝条部5a及び内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bの反対側で溝条部5aに変曲点5cを挟んで連なる所定の曲率半径R1を有する凸状曲面部5bを備えた外周面成形ローラ5と、鏡板Wの円筒部Wbの外周側から内周面成形支持ローラ4を当接させた位置に対応する円筒部Wbの外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bとの間で円筒部Wbの端部側を絞り成形することによりテーパ部Tを形成する絞りローラ6とを備えるようにしている。
また、この鏡板の成形装置1は、主軸2の軸心が鉛直方向となるように設定されている。
これにより、鏡板Wの成形を行う場合に、鏡板Wの面板部Waが水平方向に載置された状態で鏡板Wの着脱を行うことができ、鏡板Wの着脱を容易に行うことができる。
なお、主軸2の軸心を、水平方向となるように設定することもできる。
取付機構3は、主軸2の先端に配設され、鏡板Wの曲面状の面板部Waの外周面が当接する椀状の支持部材31と、主軸2に対向して配設され、主軸2の軸心方向に移動する押圧機構30の先端に配設される鏡板Wの曲面状の面板部Waの内周面に当接する押圧部材32とから構成されている。
支持部材31は、内面が鏡板Wの曲面状の面板部Waの外周面の形状と対応する形状をしている。
そして、加工する鏡板Wの面板部Waの中心に孔部が形成されている場合には、対応する位置に孔部に嵌挿される位置決めピン31Aが着脱可能に配設されている。
押圧部材32は、押圧機構30から延設される軸部30Aにベアリング等の回転支持部材を介して配設され、鏡板Wの曲面状の面板部Waの内周面に当接する面が、面板部Waの内周面の形状と対応する形状をしている。
そして、中心には位置決めピン31Aが嵌入する孔部32aが開口されている。
そして、押圧機構30は、押圧機構30全体を主軸2の軸心と平行に移動させる移動手段によって、又は押圧機構30の内部にシリンダ等の伸縮手段を配備し、軸部30Aを主軸2の軸心と平行に移動させることによって、さらには、その両方を配備するようにして押圧部材32を主軸2の軸心方向に移動できるようにしている。
そして、この取付機構3の支持部材31及び押圧部材32によって、鏡板Wを挟持し、鏡板Wの円筒部Wbの内周側及び外周側に空間を形成するようにして主軸2に取り付けるようにしている。
内周面成形支持ローラ4は、主軸2に取り付けた鏡板Wの内周側の空間から、円筒部Wbに押し当てることができる位置に配設され、本実施例においては、押圧機構30から延設される軸部30Aに、シリンダ等の伸縮手段40を介して配設し、主軸2の軸心に対して直交する方向に移動できるように構成されている。
そして、内周面成形支持ローラ4は、鏡板Wを着脱する際には、伸縮手段40を収縮させ、円筒部Wbの内周面から離れた位置に、膨出部Sを成形する際には、伸縮手段40を伸張させ、円筒部Wbの内周面に押し当てることができるようにしている。
内周面成形支持ローラ4は、鏡板Wの円筒部Wbの内周側から円筒部Wbの内周面に押し当てて膨出部Sを形成する、外周面に突条部4a及びこの突条部4aに連なる傾斜面部4bを備えるようにしているが、このうち、突条部4aの曲率半径R2は、鏡板Wの円筒部Wbに形成する膨出部Sの最終形状に適合する寸法に設定されている。
外周面成形ローラ5は、主軸2に取り付けた鏡板Wの外周側の空間から、円筒部Wbに押し当てることができる位置に移動手段(図示省略)を介して、移動可能に配設されている。
そして、外周面成形ローラ5によって、内周面成形支持ローラ4によって形成された膨出部Sの外周面の成形(仕上げ成形)を行う際には、外周面成形ローラ5を主軸2の軸心に対して直交する方向に移動させることによって、内周面成形支持ローラ4を当接させた位置に対応する円筒部Wbの外周面に当接するようにしている。
この場合、外周面成形ローラ5の移動手段は、外周面成形ローラ5を主軸2の軸心と平行する方向にも移動できるようにし、絞りローラ6によってテーパ部Tを成形する際に、絞りローラ6と干渉しない位置まで退避するように構成することができる。
このほか、干渉回避手段として、外周面成形ローラ5及び絞りローラ6を、回転することで工具の切り替えが可能な工具台に配設することにより、外周面成形ローラ5と絞りローラ6とを切り替えて使用できるようにすることもできる。
外周面成形ローラ5の外周面の形状は、内周面成形支持ローラ4の突条部4aに対応する溝条部5a及び内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bの反対側で溝条部5aに変曲点5cを挟んで連なる所定の曲率半径R1を有する凸状曲面部5bとを備えたものであればよいが、本実施例においては、内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4b側で溝条部5aに連なる、内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bに対応する傾斜面部を備えるようにしている。
この傾斜面部を備えることで、鏡板Wの円筒部Wbの端部を内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bに押し当てテーパ部を下形成することができる。
ただし、この下形成だけでは、外周面成形ローラ5を円筒部Wbの外周面から離間させると、鏡板Wの円筒部Wbの端部側は、図4(a)に示すように、スプリングバック現象によって、若干内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bから若干離間することとなるため、後述の絞りローラ6による絞り成形が必要となる。
なお、外周面成形ローラ5は、図4(d)に示すように、上記内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bと対応する傾斜面部を有さない形状とすることもできる。
外周面成形ローラ5の溝条部5aの曲率半径R3及びこの溝条部5aと変曲点5cを挟んで連なる凸状曲面部5bの曲率半径R1は、鏡板Wの円筒部Wbに形成する膨出部Sの最終形状に適合する寸法に設定されている。
絞りローラ6は、主軸2に取り付けた鏡板Wの外周側の空間から、円筒部Wbに押し当てることができる位置に移動手段(図示省略)によって移動可能に配設されている。
また、絞りローラ6の外周面には、鏡板Wの円筒部の外周側から内周面成形支持ローラ4を当接させた位置に対応する円筒部Wbの外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bとの間で円筒部Wbの端部側を絞り成形することができるように凸状の曲面形状からなる突条部6aを備えている。
また、絞りローラ6によるテーパ部Tの絞り成形の際、必要に応じて、主軸2の軸心を対称軸として内周面成形支持ローラ4と対称となる位置にバックアップローラ7を配設し、図1(b)に示すように、主軸2に取り付けた鏡板Wの内周側の空間から、円筒部Wbの内周面に形成された膨出部Sに当接させ、絞りローラ6によるテーパ部Tの絞り成形を安定、かつ、高精度に行うことができるようにしている。
次に、上記鏡板の成形装置1による鏡板の成形方法について、図2〜図3に基づいて説明する。
まず、鏡板Wを、鏡板Wの面板部Waを支持部材31の内底面に沿って装着する。
このとき、鏡板Wの孔部Wcを支持部材31の位置決めピン31Aに嵌めることで、鏡板Wの位置ずれを防止する。
次に、押圧機構30を作動させ、押圧部材32を鏡板Wの面板部Waの内面に押し当てることにより、回転駆動機構Mによって回転駆動される主軸2に鏡板Wを、鏡板Wの円筒部Wbの内周側及び外周側に空間を形成して取り付けるようにする。
そして、押圧機構30の軸部30Aに、伸縮手段40を介して配設された内周面成形支持ローラ4を鏡板Wの円筒部Wbの内周側に形成された空間に位置させる(図2(a)参照)。
そして、主軸2を介して鏡板Wを回転させながら、外周面に曲率半径R2の突条部4a及びこの突条部4aに連なる傾斜面部4bを備えた内周面成形支持ローラ4を、鏡板Wの円筒部Wbの内周側から円筒部Wbの内周面に押し当てて膨出部Sを形成する(図2(b)参照)。
次に、内周面成形支持ローラ4を鏡板Wの円筒部Wbの内周面に当接させた状態で、外周面に内周面成形支持ローラ4の突条部4aに対応する曲率半径R3の溝条部5a及び内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bの反対側で溝条部5aに変曲点5cを挟んで連なる所定の曲率半径R1を有する凸状曲面部5bを備えた外周面成形ローラ5を、鏡板Wの円筒部Wbの外周側から内周面成形支持ローラ4を当接させた位置に対応する円筒部Wbの外周面に押し当てて膨出部Sの外周面を成形する。
これによって、膨出部Sの最大外径、膨出部Sの曲率半径及び凸状曲面部5bに倣った膨出部Sに連なる面板部Wa側の凹状曲面部の曲率半径が所定の最終形状に高精度に仕上げ成形される(図3(a)参照)。
なお、外周面成形ローラ5による膨出部Sの仕上げ成形は、内周面成形支持ローラ4による膨出部Sの形成と実質的に同時に行うようにすることもできる。
次に、外周面成形ローラ5に代えて、絞りローラ6を、鏡板Wの円筒部Wbの外周側から内周面成形支持ローラ4を当接させた位置に対応する円筒部Wbの外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bとの間で円筒部Wbの端部側を絞り成形することによりテーパ部Tを形成する(図3(b)参照)。
このように絞りローラ6によって円筒部Wbの端部側に絞り成形することで、外周面成形ローラ5を円筒部Wbから離間させたときにスプリングバック現象によって拡開方向に拡がる円筒部Wbの端部を、内周面成形支持ローラ4の傾斜面部4bの傾斜角度に対応した縮径した所定の最終形状のテーパ部Tに高精度に成形することができる。
なお、絞りローラ6によるテーパ部Tの絞り成形の際、必要に応じて、主軸2の軸心を対称軸として内周面成形支持ローラ4と対称となる位置にバックアップローラ7を配設し、主軸2に取り付けた鏡板Wの内周側の空間から、円筒部Wbの内周面に形成された膨出部Sに当接させることにより、絞りローラ6によるテーパ部Tの絞り成形を安定、かつ、高精度に行うことができる(図1(b)参照)。
その後、内周面成形支持ローラ4、外周面成形ローラ5、絞りローラ6及びバックアップローラ7を、円筒部Wbの内周面から離れた位置に移動させ、取付機構3の押圧部材32を鏡板Wの面板部Waから離間させることで成形した鏡板Wを取り外す。
このように、鏡板の成形装置1による鏡板の成形方法によれば、1台の鏡板の成形装置1を用いてワンチャッキングで鏡板Wの円筒部Wbに膨出部S及びテーパ部Wを高精度に成形することができるため、成形に手数及び時間を要さず、鏡板の成形コストを低廉にすることができる。
また、内周面成形支持ローラ4、外周面成形ローラ5、絞りローラ6及びバックアップローラ7は、鏡板Wに対する当接、離脱を独自に行うことができるため、主軸2の軸心を、鉛直方向となるように設定して成形を行うようにすることにより、鏡板Wの面板部Waが水平方向に載置された状態で鏡板Wの着脱を行うことができることと相俟って、鏡板Wの着脱を容易に行うことができ、自動化も容易となる。
以上、本発明の鏡板の成形方法及び装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の鏡板の成形方法及び装置は、1台のスピニング加工機を用いてワンチャッキングで鏡板の円筒部に膨出部及びテーパ部を高精度に成形することができるとともに、鏡板の着脱を容易に行うことができることから、筒状胴部とで中空容器を構成する、曲面状の面板部及び円筒部からなる椀状の鏡板の円筒部に面板部側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を形成するようにした鏡板の成形の用途に好適に用いることができる。
1 鏡板の成形装置
2 主軸
3 取付機構
31 支持部材
32 押圧部材
4 内周面成形支持ローラ
4a 突条部
4b 傾斜面部
5 外周面成形ローラ
5a 溝条部
5b 凸状曲面部
5c 変曲点
6 絞りローラ
M 回転駆動機構
W 鏡板
Wa 面板部
Wb 円筒部
S 膨出部
T テーパ部

Claims (4)

  1. 筒状胴部とで中空容器を構成する、曲面状の面板部及び円筒部からなる椀状の鏡板の円筒部に面板部側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を形成するための鏡板の成形方法において、回転駆動機構によって回転駆動される主軸に鏡板を、該鏡板の円筒部の内周側及び外周側に空間を設けて取り付け、主軸を介して鏡板を回転させながら、外周面に突条部及び該突条部に連なる傾斜面部を備えた内周面成形支持ローラを、鏡板の円筒部の内周側から円筒部の内周面に押し当てて膨出部を形成するとともに、前記内周面成形支持ローラを鏡板の円筒部の内周面に当接させた状態で、外周面に前記内周面成形支持ローラの突条部に対応する溝条部及び前記内周面成形支持ローラの傾斜面部の反対側で前記溝条部に変曲点を挟んで連なる所定の曲率半径を有する凸状曲面部を備えた外周面成形ローラを、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて膨出部の外周面を成形し、次いで、外周面成形ローラに代えて、絞りローラを、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラの傾斜面部との間で円筒部の端部側を絞り成形することによりテーパ部を形成することを特徴とする鏡板の成形方法。
  2. 前記主軸の軸心を、鉛直方向となるように設定して成形を行うことを特徴とする請求項1記載の鏡板の成形方法。
  3. 筒状胴部とで中空容器を構成する、曲面状の面板部及び円筒部からなる椀状の鏡板の円筒部に面板部側から環状の膨出部及び端部側を縮径させたテーパ部を形成するための鏡板の成形装置において、回転駆動機構によって回転駆動される主軸と、該主軸に鏡板を、該鏡板の円筒部の内周側及び外周側に空間を設けて取り付ける取付機構と、鏡板の円筒部の内周側から円筒部の内周面に押し当てて膨出部を形成する、外周面に突条部及び該突条部に連なる傾斜面部を備えた内周面成形支持ローラと、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて膨出部の外周面を成形する、外周面に前記内周面成形支持ローラの突条部に対応する溝条部及び前記内周面成形支持ローラの傾斜面部の反対側で前記溝条部に変曲点を挟んで連なる所定の曲率半径を有する凸状曲面部を備えた外周面成形ローラと、鏡板の円筒部の外周側から内周面成形支持ローラを当接させた位置に対応する円筒部の外周面に押し当てて、内周面成形支持ローラの傾斜面部との間で円筒部の端部側を絞り成形することによりテーパ部を形成する絞りローラとを備えたことを特徴とする鏡板の成形装置。
  4. 前記主軸の軸心が、鉛直方向となるように設定されてなることを特徴とする請求項3記載の鏡板の成形装置。
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