JP5782324B2 - 色補正装置および色補正処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、色補正装置および色補正処理方法に関し、特に、リニアマトリックス補正回路を用いて色補正を行うカラーカメラ用の色補正装置および色補正処理方法に関するものである。
一般的なカラーカメラでは、カメラの色分解光学系による色再現特性が理想撮像特性、あるいは実用的な色再現特性と異なるため、リニアマトリックス補正回路を用いて色補正を行っている。
リニアマトリックス回路は、原理的には、入力された(R,G,B)信号に対して、以下の式に基づいた演算を行う。
Figure 0005782324
上記条件式(1)において、a〜iはリニアマトリックスの係数である。ただし、リニアマトリックスを用いて色補正処理を行うことにより、その前後において既に調整されたホワイトバランスを崩さないようにするために、下記前提条件を満たす必要がある。
a+b+c=1、d+e+f=1、g+h+i=1
これら前提条件式を適用して、上記条件式(1)を下記条件式(2)に変換することにより、乗算器の数を9個から6個に減じることができるので、リニアマトリックスの信号処理プロセスでは、実際には、下記条件式(2)の形式による処理が行われる。
Figure 0005782324
さらに、例えば下記特許文献1記載の技術のように、上記条件式(2)における係数b,c,d,f,g,hを彩度に応じて変化させることで、無彩色に近い画像に不自然な色が付くことを防止するなど、係数を絵柄に応じて適応的に変化させる試みもなされている。
リニアマトリックス回路では、マトリックス処理の前後でホワイトバランスが同等となるように維持する必要性から、ホワイトバランス調整がなされた後で、かつ非線形な信号処理プロセスが始まる前に、色補正処理を行うことが一般的とされている。
そこで、通常のカメラシステムにおける映像信号処理系では、リニアマトリックス回路は、図7に示すように、オフセット・ゲイン調整部431の後段で、かつフレア・ニー・ガンマ補正等の非線形信号処理を行うフレア・ニー・ガンマ補正部の前段におかれている。
特開2010−171844号公報
最適なリニアマトリックスの係数は、カメラの分光感度特性によって異なる値をとる。したがって、カメラコントロールユニット(以下、CCUと称する)で映像信号処理を行うカメラシステムでは、カメラヘッドとCCUは定められた組み合わせでしか使用できないことが一般的であり、本来と異なるカメラヘッドをCCUに接続する場合は、通常、前記カメラヘッドに対応したリニアマトリックス回路をオフセット・ゲイン調整部の後段に追加するか、既存のリニアマトリックス回路の色補正係数を変更して、接続する新たなカメラヘッドに適応させる必要がある。しかし、通常、既存のCCUにリニアマトリックス回路用のハードウェアを新たに追加することは困難であり、既存のリニアマトリックス回路の色補正係数を必ずしも自由に設定できるとは限らないため、未対応のカメラヘッドを接続した場合の色再現特性は劣化してしまう。
上述した特許文献1に記載された手法を用いた場合には、画像の彩度に応じてマトリックスの係数を補正することはできるものの、本来のものとは分光特性が異なるカメラを接続することは考慮されていないため、基準となる係数は特定のカメラのみにしか対応することができない。
このように、使用可能なカメラヘッドが限定されたCCUに、本来とは異なるカメラヘッドを接続した場合、カメラヘッド側で予め適当なマトリックス処理を施してCCUへ入力する必要がある。
適用可能な手法として最も簡単なものは、CCUに未対応なカメラヘッドの分光特性を、CCUに対応したカメラヘッドの分光特性に近づけるようなマトリックスを乗じた上でCCUへ入力することである。しかし、分光特性の異なるカメラ同士の色再現特性をマトリックスを変更することのみによって一致させることは困難であり、十分に近い分光特性が得られない場合は、やはり色再現特性は劣化してしまう。
また、仮に、そのようなマトリックスの補正をホワイトバランスの前段で処理したとしても、本来無彩色の部分の映像は明るさに応じて着色されてしまう。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、CCUに未対応のカメラヘッドを接続した場合にも、ホワイトバランスおよび色再現特性を良好なものとし得る色補正装置および色補正処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る色補正装置は、
撮像した被写体像に応じた複数の色信号を含む映像信号を出力する撮像素子と、該撮像素子の後段に配された、ホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整装置との間に配される、
前記ホワイトバランス調整装置で前記複数の色信号に乗じられるゲインの値に応じて色補正係数を算出する色補正係数算出部と、
この色補正係数算出部により演算された色補正係数を用い、前記撮像素子から入力された複数の色信号を補正演算して前記ホワイトバランス調整装置に出力する色信号補正処理部と、を含んでなることを特徴とするものである。
また、前記色信号補正処理部は前記撮像素子からRGB信号が入力され、前記色補正係数算出部は、前記ホワイトバランス調整装置において、前記RGB信号に乗じられるゲイン値w,w,wb,の値に応じて可変となる3×3の行列により表わされる色補正係数を算出するものとすることができる。
また、前記色補正係数算出部は、前記撮像素子から得られる各色信号の白領域または全体の平均値に基づき、前記ホワイトバランス調整装置において各色に乗じられるゲイン値を推定して前記色補正係数を算出することができる。
また、前記撮像素子からの複数のRGB信号に対し前記ゲイン値wr,wg,wbを乗じる前記ホワイトバランスの調整がなされた後に、下記色補正係数行列(i)に基づき最適な色再現特性が得られる場合において、前記色補正係数を下記色補正係数行列(ii)とし、この色補正係数行列(ii)を乗じた後の前記ホワイトバランス調整装置におけるゲイン値をw’,w’,w’としたとき、前記色補正係数算出部において、下記条件式(iii)を満足するような色補正係数行列を算出することが好ましい。
Figure 0005782324
また、前記色補正係数算出部が、下記条件式(iv)を満たすような色補正係数行列を算出することが好ましい。
Figure 0005782324
また、前記色補正係数算出部が、下記条件式(v)を満たすような色補正係数行列を算出することも好ましい。
Figure 0005782324
また、前記色補正係数算出部が、下記条件式(vi)を満たすような色補正係数行列を算出することも好ましい。
Figure 0005782324
さらに、本発明に係る色補正処理方法は、撮像された被写体像に応じた複数の色信号を含む映像信号を入力され、
ホワイトバランスの調整処理を行う際における、前記複数の色信号に乗じられるゲインに係る情報に応じて、色補正係数を算出し、
この算出された色補正係数を用い、前記複数の色信号を補正演算して前記ホワイトバランスの調整処理を行う際における複数の色信号に係る情報信号を出力することを特徴とするものである。
ここで、上記「ホワイトバランスの調整処理を行う際における複数の色信号に係る情報信号」とは、「ホワイトバランスの調整処理を行う際における複数の色信号」そのもののみならず、この後、何らかの信号変換処理を加えられることによって「ホワイトバランスの調整処理を行う際における複数の色信号」とされるものも含むものとする。
本発明の色補正装置および色補正処理方法によれば、ホワイトバランス調整部よりも前段に色補正回路部を設ける場合に、この色補正回路部が実用的な色補正処理を行うことが可能となるようにしており、ホワイトバランス調整部が配される既存のCCU(カメラコントロールユニット)に対し、そのCCU専用でないカメラヘッドを接続する場合であっても、このカメラヘッドからの出力がそのCCUに適合するよう、該カメラヘッドからの出力が色補正回路部において、ホワイトバランス調整で色信号に乗じられるゲインに応じ、適切な色補正処理を受けられるようにしている。これにより、CCUには、あたかも専用のカメラヘッドからの出力が入力されたと同等の状態とすることもでき、ホワイトバランスおよび色再現特性を良好なものとすることが可能である。
本発明の実施形態に係る色補正装置を表わす概念図である。 本発明の実施例1に係る色補正装置を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る色補正装置を示すブロック図である。 本発明の実施例3に係る色補正装置を示すブロック図である。 リニアマトリクス係数算出部を示すブロック図である。 ベイヤーカラーフィルタ配列を示す図である。 従来技術に係るカメラシステムの映像処理系を示すブロック図である。 従来技術に係る色補正装置を表わす概念図である。
以下、本発明の実施形態について、上記図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明の実施形態に係る色補正装置および色補正処理方法の概念を図1および図8を用いて説明する。
図1に示すように、この色補正装置(リニアマトリックス色補正回路)20は、カメラヘッド(例えば、新しく取り替えられたもの)12とCCU(既存のもの)13との間に配されてなる。これは、図8に示す従来技術(CCU513内の回路部が取換自由であれば最良な形態)のように、新しく取り替えられたカメラヘッドに対応する色補正装置(リニアマトリックス色補正回路)510がCCU513内のホワイトバランス調整部514の後段に配されているものとは異なっている。
なお、以下に説明する実施形態(実施例)については、CCU(既存のもの)13内に配される既存のプロセス回路15中に、このCCU13と組み合わされていた元のカメラヘッド12用のリニアマトリックス色補正回路を含んでいる態様と、含んでいない態様のいずれについても対応し得るシステムであることを前提としている。
なお、本実施形態および従来技術のいずれにおいても、カメラヘッド12、512の前段には、撮像レンズ11、511が配されており、カメラヘッド12、512内には三原色光R、G、Bの各々に対応する撮像素子12R,G,B、512R,G,Bが設けられており、さらに、CCU13、513の最終段には既存のプロセス回路15、515が設けられている。
CCU13の前段の色補正装置20で、最適となる色再現特性を得るためには、図8に示す従来技術のように、ホワイトバランス調整後に、上述した式(1)に表わされる係数によって色補正した場合と、図1に示す実施形態のように、色補正装置20による色補正後に、ホワイトバランスを調整した場合とで、互いに等価な計算結果が得られるように、色補正装置20のリニアマトリックス回路の補正係数を定めればよい。
すなわち、カメラヘッドの撮像素子の色信号出力をR、G、Bとし、色補正処理後の信号をR’,G’,B’とすると、下記条件式(3)と下記条件式(4)の演算結果が等しくなるようなホワイトバランスのゲイン(w’r,w’,w’)及びリニアマトリックスの行列係数a’〜i’を求めればよい。
Figure 0005782324
したがって、上記条件式(3)、(4)より、下記条件式(5)の関係を満たすように各係数および各ゲインの値を定める。
Figure 0005782324
上記条件式(3)における係数a〜iおよびホワイトバランスのゲインwr,w,wは、ある一定の照明条件下で定まった値となる。
ここで、上記条件式(3)におけるホワイトバランスのゲインは、一定の照明条件下で一定の反射率を持つ白い被写体(例えば色温度3200K,照度2000luxの照明条件下で反射率89%の白い被写体)を図8のカメラヘッドで撮影した場合に、カメラヘッドの出力信号R、G、Bのそれぞれの値にホワイトバランスのゲインwr,w,wをそれぞれ乗じた後の値が全て一定の値(例えば1024諧調で940)となるようにwr,w,wの値を算出することにより求めることができる。
また、係数a〜iについては、ホワイトバランスのゲインを(wr,w,w)に設定した上で、カラーチャート(例えば、米国・XRITE社の24色カラーチェッカー)の各々を、図8に示すカメラシステムによって撮像した場合に、R’、G’、B’の値と、目標とする値(例えば理想撮像特性における各カラーチャートの各々のR、G、Bの値)との色差の平均値が最小となるような係数a〜iを、所定の演算式を用いて算出することにより求めることができる。
したがって、後述する式(6)は12の未知数に対して、式が9つとなる。すなわち、未知数のうち3つまでは設計時に自由に定めることができ、CCU13におけるホワイトバランスのゲインの値が分かれば、最適なマトリックスの係数を決定できる。
次に、カメラヘッド112に内蔵された態様の色補正装置120の装置構成を図2に示す。
撮像レンズ111を介してカメラヘッド112に入射した被写体像は、色分解プリズムを介してRGB用のモノクロ撮像素子112R、G、Bにて各色光毎に撮像され、色信号R_i,G_i,B_iとして色補正装置120に入力される。色補正装置120は、リニアマトリックス色補正回路110およびリニアマトリックス係数算出部114を備えてなり、色補正装置120からの各色補正信号R_lm,G_lm,B_lmは,カメラヘッド112から出力されてCCU113に入力される。
CCU113からのホワイトバランスのゲイン値は、リニアマトリックス係数算出部114に入力され、このリニアマトリックス係数算出部114においてマトリックス係数(色補正係数)が算出され、リニアマトリックス色補正回路110に出力される。リニアマトリックス色補正回路110においては、送信されたマトリックス係数(色補正係数)に基づいて上述した色信号R_i,G_i,B_iに、色補正処理を加える。
マトリックス係数a〜iが既知である場合、CCU113からホワイトバランスのゲイン値を取得することでカメラヘッド112における色補正回路110の最適なマトリックス係数a'〜i'を求めることができることになる。また、ホワイトバランスのゲイン値をフィードバックさせるような構成をとることにより、装置の自動化も可能となる。
ただ、上記図2に示す色補正装置120は、実際にはホワイトバランスのゲイン値をCCU113から取得する経路を確保することが難しいので、図3に示すように、複数のホワイトバランスのゲイン条件をルックアップテーブル(LUT)215に格納しておき、照明条件等に応じて作成されたLUT中のいずれかのテーブルを選択して係数を設定することが現実的である。ただし、この場合、要求される照明条件に適したLUTが設定されていないと色再現性が低下してしまう可能性があることに留意する必要がある。
すなわち、この図3に示す色補正装置220も、カメラヘッド212に内蔵された態様の装置構成とされており、撮像レンズ211を介してカメラヘッド212に入射した被写体像は、RGB用の撮像素子212R、G、Bにて各色光毎に撮像され、色信号R_i,G_i,B_iとして色補正装置220に入力される。色補正装置220は、リニアマトリックス色補正回路210、リニアマトリックス係数算出部214およびルックアップテーブル(LUT)215を備えてなり、色補正装置220からの各色補正信号R_lm,G_lm,B_lmは,カメラヘッド212から出力されてCCU213に入力される。ルックアップテーブル(LUT)215に格納されたいずれかの、ホワイトバランスのゲイン値が、自動または手動により選択されると、その選択されたゲイン値はリニアマトリックス係数算出部214に出力される。リニアマトリックス係数算出部214が、このゲイン値を取得することでカメラヘッド212における色補正回路の最適なマトリックス係数a'〜i'を算出し、リニアマトリックス色補正回路210に出力することは図2の色補正装置120と同じである。
さらに、図4に示すように、撮像素子312R、G、Bの信号出力におけるRGB各信号の値を直接利用し、RGB各信号の値の比を求め、これに基づき、ホワイトバランスのゲイン値をカメラヘッド312内で推定することも可能である。RGB各信号の値の比は、後述するようにリニアマトリックス係数算出部314で求めることが一般的であるが、その前段にRGB各信号の値の比を求める、専用のRGB信号比算出手段を設けてもよい。
具体的に説明すると、この図4に示す色補正装置320も、カメラヘッド312に内蔵された態様の装置構成とされており、撮像レンズ311を介してカメラヘッド312に入射した被写体像は、RGB用の撮像素子312R、G、Bにて各色光毎に撮像され、色信号R_i,G_i,B_iとして色補正装置320に入力される。色補正装置320は、リニアマトリックス色補正回路310およびリニアマトリックス係数算出部314を備えてなり、上記色信号R_i,G_i,B_iは、リニアマトリックス色補正回路310およびリニアマトリックス係数算出部314の両者に入力される。リニアマトリックス係数算出部314で求められた、RGB各信号の値の比に基づき、ホワイトバランスのゲイン値を推定する。
このホワイトバランスのゲイン値の推定処理について、図5を用いて説明する。このリニアマトリックス係数算出部314では、入力された色信号R_i,G_i,B_iに対し、まず白領域選択部321において画像の中の白領域を選択し、白領域選択部321から出力された色信号R’,G’,B’に対し、平均値演算部322において、その白領域内の各色信号の平均値を演算し、色信号平均値Rmean、Gmean、Bmeanを得る。次に、除算手段323R,323G,323Bにおいて、それぞれの色信号の基準値Rref、Gref、Brefを対応する色信号平均値Rmean、Gmean、Bmeanにより除算することで、ホワイトバランスの推定ゲイン値W、W、Wを得る。この推定ゲイン値W、W、Wと、理想マトリックス係数部325からの理想的なマトリックス係数a〜iとが、係数算出部324に入力され、演算されて、マトリックス係数a'〜i'が算出され、リニアマトリックス係数算出部314から出力される。
なお、リニアマトリックス係数算出部314が、このゲイン値からカメラヘッド312における色補正回路310の最適なマトリックス係数a'〜i'を算出し、リニアマトリックス色補正回路310に出力することは図2の色補正装置120と同じである。また、この図4に示す色補正装置320においても、上記図2に示す色補正装置120と同様に、装置の自動化を可能とすることができる。
上述した色補正装置120、220、320は、カメラヘッド112、212、312の内部に配されているが、本発明の色補正装置としては必ずしもカメラヘッド内に配されている必要はなく、カメラヘッドとは独立した装置としてカメラヘッドとCCU間に設けるようにしてもよい。
また、上述した色補正装置120、220、320では、撮像素子(112R、G、B等)からの色信号としてRGB信号を用いているが、色信号としてはこれに限られるものではなく、例えばCMY信号(シアン、マゼンタおよびイエローの各色信号)を用いることも可能である。
また、上述した色補正装置120、220、320では、色信号を取得するために色分解プリズムと3枚のモノクロ撮像素子(3板式)を用いているが、この3板式に、さらに、例えば緑色用のモノクロ撮像素子を加えた、いわゆる4板式を採用してもよいし、色信号を取得するために画素上にカラーフィルタが形成された1枚のカラー撮像素子(単板式)を用いて色信号を取得してもよい。
以下、リニアマトリックス係数算出部114、214、314における上記リニアマトリックスの係数の決定方法を具体的に説明する。すなわち、上記条件式(5)において、3つの未知数を任意に設定できるので、その各設定パターンを下記4つの実施例によって説明する。
上記条件式(5)において、対角の成分であるa’,e’,i’について、a’=a,e’=e,i’=iとおくと、最適なマトリックス係数は、下記条件式(6)で表わされるものとなり、この係数を適用したときのホワイトバランスのゲイン値は下記条件式(7)で表される。
Figure 0005782324
本実施例の場合、上記条件式(7)に示すようにホワイトバランスのゲイン値がリニアマトリックス補正処理の前後で等しくなる。そのため、CCU113、213、313において、ホワイトバランスを調整するために必要なゲインの値が調整範囲外となる虞を低くすることができる。
上記条件式(5)において、対角の成分であるa’,e’,i’について、a’=1,e’=1,i’=1とおくと、最適なマトリックス係数は、下記条件式(8)となり、この時のホワイトバランスのゲイン値は下記条件式(9)で表される。
Figure 0005782324
本実施例の場合、マトリックス係数のうち3つの値が1になるので、乗算器の必要数を9から6に減らすことができ、カメラヘッド112、212、312側で乗算器を多用できない場合に有効である。ただし、ホワイトバランスのゲイン調整値が過大となる可能性があるため、CCU113、213、313側でのホワイトバランスを調整可能な範囲を超えてしまう虞がある点に注意する必要がある。
上記条件式(5)において、ホワイトバランスのゲインw’r,w’,w’について、w’r=w’g=w’b=1とおくと、最適なマトリックス係数は、下記条件式(10)で表される。
Figure 0005782324
本実施例の場合、マトリックス係数によりホワイトバランスまで調整できる、という利点がある。ただし、係数算出も含めて多くの乗算器を必要とする。
オンチップカラーフィルタを搭載した単板カメラや4板画素ずらし方式を用いたカメラ等の、後段で画素補間処理が必要となるカメラの場合、その画素補間処理において隣接する画素を利用してマトリックスを乗じると、解像度やS/Nが劣化する虞がある。
図6に示すような、一般的なベイヤー配列のカラーフィルタを例とした場合、G(緑色)は視感度が高く、解像度やS/Nを決定する上で、最も重要な色である。そこで、G信号に対しては色補正処理をすることなく、R,Bに対してのみ色補正処理を行う場合を例とする。
その場合、補正係数の一部を、d=0、e=1、f=0とおけばよいので、例えばa’=a,e’=e,i’=iとすると、その時の最適なマトリックス係数は、下記条件式(11)となる。
Figure 0005782324
本実施例の場合、G信号の補正が十分ではない分、上述した実施例1〜3と比較して色再現の点で不利であるものの、解像度やS/NはG信号をそのまま出力することで良好に維持することができる。したがって、単板撮像方式などのカメラヘッドを接続する場合には有効な例である。
10、110、210、310、410 リニアマトリックス色補正回路
11、111、211、311、511 レンズ
12,112、212、312、512 カメラヘッド
12R,12G,12B、112R,112G,112B、212R,212G,212B、312R,312G,312B、512R,512G,512B 撮像素子
13、113、213、313、513 CCU(カメラコントロールユニット)
14、514 ホワイトバランス調整部
15、515 既存のプロセス回路
20、120、220、320 色補正装置
114、214、314 リニアマトリックス係数算出部
215 ルックアップテーブル(LUT)
321 白領域選択部
322 平均値選択部
323R、G、B 除算手段
324 係数算出部
325 理想マトリックス係数記憶部
431 オフセット/ゲイン調整部
432 フレア/ニー/ガンマ補正部
a〜i,a’〜i’ マトリックス係数
,w,wb,w’,w’,w’ ホワイトバランスゲイン値

Claims (8)

  1. 撮像した被写体像に応じた複数の色信号を含む映像信号を出力する撮像素子と、該撮像素子よりも後段に配された、ホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整装置との間に配される、
    前記ホワイトバランス調整装置で前記複数の色信号に乗じられるゲインに係る情報に応じて色補正係数を算出する色補正係数算出部と、
    この色補正係数算出部により演算された色補正係数を用い、前記撮像素子から入力された複数の色信号を補正演算して前記ホワイトバランス調整装置に出力する色信号補正処理部と、を含んでなることを特徴とする色補正装置。
  2. 前記色信号補正処理部は前記撮像素子からRGB信号が入力され、前記色補正係数算出部は、前記ホワイトバランス調整装置において、前記RGB信号に乗じられるゲイン値w,w,wb,の値に応じて可変となる3×3の行列により表わされる色補正係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の色補正装置。
  3. 前記色補正係数算出部は、前記撮像素子から得られる各色信号の白領域または全体の平均値に基づき、前記ホワイトバランス調整装置において各色に乗じられるゲイン値を推定して前記色補正係数を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の色補正装置。
  4. 前記撮像素子からの複数のRGB信号に対し前記ゲイン値w,w,w,を乗じる前記ホワイトバランスの調整がなされた後に、下記色補正係数行列(i)に基づき最適な色再現特性が得られる場合において、前記色補正係数を下記色補正係数行列(ii)とし、この色補正係数行列(ii)を乗じた後の前記ホワイトバランス調整装置におけるゲイン値をw’,w’,w’としたとき、前記色補正係数算出部において、下記条件式(iii)を満足するような色補正係数行列を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の色補正装置。
    Figure 0005782324
  5. 前記色補正係数算出部が、下式(iv)を満たすような色補正係数行列を算出することを特徴とする請求項4に記載の色補正装置。
    Figure 0005782324
  6. 前記色補正係数算出部が、下式(v)を満たすような色補正係数行列を算出することを特徴とする請求項4に記載の色補正装置。
    Figure 0005782324
  7. 前記色補正係数算出部が、下式(vi)を満たすような色補正係数行列を算出することを特徴とする請求項4に記載の色補正装置。
    Figure 0005782324
  8. 撮像された被写体像に応じた複数の色信号を含む映像信号を入力され、
    ホワイトバランスの調整処理を行う際における、前記複数の色信号に乗じられるゲインに係る情報に応じて、色補正係数を算出し、
    この算出された色補正係数を用い、前記複数の色信号を補正演算して前記ホワイトバランス調整処理を行う際における複数の色信号に係る情報信号として出力することを特徴とする色補正処理方法。
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