JP5782164B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電気の放電によって生じた放電電流のドライバIC63への流入を抑制することができるスロットマシン1を提供することを目的とする。【解決手段】貯留したメダルMを排出するための駆動モーター323を有する払出しユニット33aと、駆動モーター323の回転及び回転停止を切替えるドライバIC63と、駆動モーター323とドライバIC63とを電気的に接続するモーター接続経路と、ドライバIC63を静電気から保護する保護回路64とを備えたスロットマシン1であって、保護回路64は、モーター接続経路上に直列接続したインダクタL1〜L4と、モーター接続経路とインダクタL1〜L4の一端とが接続する接続点641,642と、接続点641,642に接続され静電気をコンデンサC1及び抵抗器R1を介して接地へバイパスするショットキーバリアダイオードD5〜D8とを備えることを特徴とする。【選択図】図7

Description

この発明は、例えば遊技媒体を貯留するとともに、遊技の進行に応じて遊技媒体を遊技者に払い出す媒体貯留部を有するような遊技機に関する。
遊技者が遊技媒体を投入して遊技を楽しむ遊技機として、遊技者の操作を契機に複数の図柄が描かれたリールを回転させるとともに、適宜のタイミングで停止させた際の図柄によって、遊技者が利益を獲得する回胴式遊技機(以下、スロットマシンと呼ぶ)がある。
このようなスロットマシンは、遊技媒体であるメダルを貯留するとともに、遊技の進行に応じてメダルを遊技者に払い出すホッパーユニットを内部に備えている。このホッパーユニットは、メダルを貯留するホッパータンク(スコップともいう)、一枚ずつメダルを搬送する略円板状のローター、ローターからメダルを外部に排出するメダルキッカー、及びローターを回転駆動させる駆動モーターなどで構成している。
ところで、駆動モーターによってローターが回転すると、ホッパータンク内でメダルが攪拌され、メダル同士の摩擦、あるいはホッパータンクとメダルとの摩擦によって静電気が発生し、メダルやホッパータンクが帯電した状態となる。
このような静電気を除電する技術として、例えば、特許文献1に記載の遊技機は、貯留手段(ホッパーユニットに相当)から払出口へと遊技媒体を案内する通路上に備えた導電性繊維に、払い出される遊技媒体を接触させることで、遊技媒体に帯電した静電気を除電している。これにより、遊技者の指先と払い出された遊技媒体とが近接しても静電気が放電することがないため、特許文献1に記載の遊技機は、遊技者に不快感を与えることを防止している。
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機は、ホッパーユニットの内部に帯電した静電気に対して、除電効果を期待することができない。このため、ホッパーユニット内で静電気が放電すると、駆動モーターの回転を制御する制御基板などに、放電によって生じた放電電流が駆動モーターを介して流入することがあった。この際、駆動モーターの回転駆動を制御するドライバ回路に放電電流が流入して、ドライバ回路が破損するなどの不具合が生じるおそれがあった。
特開2009−261714号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、貯留した遊技媒体を遊技者に向けて排出するための駆動モーターを有する媒体貯留部と、少なくとも前記駆動モーターの回転及び回転停止を切替えるドライバ回路と、前記駆動モーターと前記ドライバ回路とを電気的に接続するモーター接続経路と、前記ドライバ回路を静電気から保護するための保護回路とを備えた遊技機であって、前記保護回路は、前記モーター接続経路上に直列接続した少なくとも1つのインダクタと、前記モーター接続経路と前記インダクタの一端とが接続する接続点と、前記接続点に接続され静電気を電源または接地へバイパスするバイパス用素子とを備え、前記ドライバ回路は、電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジスタに並列に接続された回路内ダイオードとを備え、前記バイパス用素子は、前記回路内ダイオードの順方向電圧よりも順方向電圧が低いダイオードとしたことを特徴とする。
この発明により、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入を抑制することができる。
具体的には、静電気の放電によって生じる放電電流は、駆動モーターを介してドライバ回路へ向けて流れる高周波の電流となる。
ところが、インダクタは、低周波の電流を流し易い性質を有する一方で、高周波の電流を流し難い性質を有しているため、駆動モーターを介して流入した放電電流のドライバ回路への流入を抑制することができる。より詳しくは、インダクタは、駆動モーターを介して流入した放電電流のピーク電流を小さくして出力することができる。
一方、ドライバ回路から駆動モーターへ流れる直流電流に対して、インダクタは、直流電流の流れを阻害することがない。このため、ドライバ回路と駆動モーターとをインダクタを介して電気的に接続しても、ドライバ回路は、駆動モーターの回転や回転停止を確実に切替え制御することができる。
また、モーター接続経路とインダクタの一端とが接続する接続点に接続され静電気を電源または接地へバイパスするバイパス用素子を備えているため、保護回路は、駆動モーターから流入する放電電流を、バイパス用素子へ流れる電流と、ドライバ回路へ流れる電流とに分割することができる。
これにより、保護回路は、放電電流の分割とインダクタとによって、ドライバ回路に流入する放電電流の電流をより小さくすることができる。
従って、遊技機は、保護回路によって、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入をより抑制して、ドライバ回路を保護することができる。
特に、前記ドライバ回路は、電界効果トランジスタと、前記電界効果トランジスタに並列に接続された回路内ダイオードとを備え、前記バイパス用素子は、前記回路内ダイオードの順方向電圧よりも順方向電圧が低いダイオードとすることにより、この遊技機は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入をより確実に抑制することができる。
体的には、保護回路は、流入した放電電流を、ダイオードへ流れる電流とドライバ回路へ流れる電流とに分割するが、この際、回路内ダイオードの順方向電圧よりもダイオードの順方向電圧が低い、すなわち電流が流れ始める印加電圧が低いため、保護回路は、回路内ダイオードへ電流を流れ難くし、ダイオードへ電流を流し易くすることができる。
これにより、保護回路は、ダイオードへ流れる放電電流の割合を大きくすることができる。
従って、遊技機は、回路内ダイオード及びダイオードにおける順方向電圧の差異によって、静電気の放電によって生じた放電電流をダイオードへ積極的に流すことができるため、放電電流のドライバ回路への流入をより確実に抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記インダクタは、前記接続点よりも前記駆動モーター側に接続されたモーター側インダクタと、前記接続点よりも前記ドライバ回路側に接続された回路側インダクタとから成るものとすることができる。
この発明により、遊技機は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入をより確実に抑制することができる。
具体的には、保護回路は、モーター側インダクタにより、駆動モーター側から流入した放電電流のピーク電流を小さくすることができる。
さらに、保護回路は、駆動モーター側から流入した放電電流を、ドライバ回路及び回路側インダクタへ流れる放電電流と、ダイオードへ流れる放電電流とに分割する。
この時、ダイオードに順方向バイアスがかかっていれば、回路側インダクタのインピーダンスよりもダイオードのインピーダンスが小さくなるため、保護回路は、回路側インダクタへ流れる電流に対して、ダイオードへ流れる電流を大きくすることができる。これにより、保護回路は、ダイオードへ流れる放電電流の割合を大きくすることができる。
加えて、回路側インダクタにより、ドライバ回路に流入する放電電流のピーク電流をより小さくすることができる。
従って、遊技機は、ダイオード及び回路側インダクタにおけるインピーダンスの差異によって、静電気の放電によって生じた放電電流をダイオードへ積極的に流すことができるため、放電電流のドライバ回路への流入をより確実に抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記保護回路は、前記バイパス用素子と接地との間に接続されたコンデンサを備え、前記コンデンサは、前記バイパス用素子の近傍に配置されているとすることができる。
この発明により、遊技機は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入をより確実に抑制することができる。
具体的には、コンデンサをバイパス用素子の近傍に配置することで、バイパス用素子を通った放電電流は、このコンデンサに流入するようになる。よって、ドライバ回路の電源に影響を及ぼすことがなくなる。
また、この発明の態様として、前記遊技機は、前記ドライバ回路が電源ノイズの影響を受けることを防止するためのバイパスコンデンサを備えるものであって、前記コンデンサの静電容量は、前記バイパスコンデンサの静電容量よりも大きいとすることができる。
この発明により、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入をより確実に抑制することができる。
具体的には、前記コンデンサは、ドライバICの近傍に設けられるバイパスコンデンサよりも静電容量を大きくすることで、前記コンデンサの方が高周波に対してのインピーダンスが小さくなるため、より確実に前記コンデンサで放電電流を吸収することができる。
従って、遊技機は、バイパスコンデンサの静電容量より静電容量が大きいコンデンサをバイパス用素子の近傍に備えたことにより、静電気の放電によって生じた放電電流を前記コンデンサで吸収することができるため、放電電流のドライバ回路への流入をより確実に抑制することができる。
本発明により、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバ回路への流入を抑制できる遊技機を提供することができる。
スロットマシンにおける正面視からの外観を示す正面図。 スロットマシンの前扉を開放した状態における外観を示す外観斜視図。 スロットマシンにおける内部構成を示すブロック図。 各リールのコマ番号と図柄を説明する説明図。 分解状態における払出しユニットの外観を示す外観斜視図。 ホッパー制御基板及びホッパーユニットにおける内部構成を示すブロック図。 ドライバIC及び保護回路の回路構成を示す回路図。 ドライバICの信号レベルと駆動モーターの動作状態との関係を説明する説明図。 静電気の放電による放電電流の流れを説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実施例におけるスロットマシン1について、図1から図8を用いて詳しく説明する。
なお、図1はスロットマシン1における外観の正面図を示し、図2はスロットマシン1の前扉2を開放した状態における外観の外観斜視図を示し、図3はスロットマシン1における内部構成のブロック図を示し、図4は各リールのコマ番号と図柄を説明する説明図を示し、図5は分解状態における払出しユニット33aの外観斜視図を示している。
さらに、図6はホッパー制御基板61及びホッパーユニット33における内部構成のブロック図を示し、図7はドライバIC63及び保護回路64の回路図を示し、図8はドライバIC63の信号レベルと駆動モーター323の動作状態との関係を説明する説明図を示している。
また、図1中において、矢印Yは左右方向を示し(以下、「左右方向Y」とする)、図2中において、矢印Xは前後方向を示す(以下「前後方向X」とする)。
また、前後方向Xにおける前扉2側を前方とし、前後方向Xにおける筐体本体3側を後方とし、左右方向Yにおける図1中の右側を右方向とし、左右方向Yにおける図1中の左側を左方向とする。さらに、図1中の上側を上方とし、図1中の下側を下方とする。
スロットマシン1は、図1及び図2に示すように、正面視略矩形の箱状体であって、遊技者と対面する前扉2と、前方側が開口した筐体本体3とで構成している。なお、前扉2は、筐体本体3の前方左端を回転中心にして開閉可能に取り付けられている。
前扉2における遊技者と対面する表面部分は、図1に示すように、上部ランプ11、液晶モニタ12、及び表示窓13を上方からこの順番で配置している。
さらに、表示窓13の下方には、メダル投入口14、最大ベットスイッチ15、及びベットスイッチ16を右側からこの順で並置するとともに、その下方に3つのストップスイッチ17、及びスタートスイッチ18を右側からこの順で並置している。
そして、さらにその下方には、下部ランプ19、スピーカー20、メダル払出口21、及びメダル受け皿22が上方からこの順番で配置している。
前扉2における裏面部分には、図2に示すように、メダル投入口14に接続されたメダルセレクタ23、メダルセレクタ23を介してメダル投入口14とメダル払出口21とを接続するメダルシュート24、及び液晶制御基板25を配置している。なお、メダルシュート24は、メダルが流通可能に形成している。
一方、筐体本体3の内部には、図2に示すように、リールユニット31、電源ユニット32、ホッパーユニット33、制御装置34、及びホッパー制御装置60を配置している。
より詳しくは、スロットマシン1は、図1から図3に示すように、上部ランプ11、液晶モニタ12、最大ベットスイッチ15、ベットスイッチ16、ストップスイッチ17、スタートスイッチ18、下部ランプ19、スピーカー20、メダルセレクタ23、リールユニット31、電源ユニット32、ホッパーユニット33、制御装置34、及びホッパー制御装置60で構成している。
上部ランプ11は、LEDなどで構成され、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、点灯、消灯、あるいは点滅する機能を有している。
液晶モニタ12は、液晶制御基板25及び所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、遊技の進行に応じた各種演出画面や操作の案内画面を表示する機能を有している。
最大ベットスイッチ15は、遊技制御装置40が記憶しているクレジットに貯留されているメダルから1回の遊技で使用する最大枚数のメダルの投入を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
ベットスイッチ16は、クレジットに貯留されているメダルから1枚のメダルの投入を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
ストップスイッチ17は、図1に示すように、左リール31aに対応する左ストップスイッチ17a、中リール31bに対応する中ストップスイッチ17b、及び右リール31cに対応する右ストップスイッチ17cで構成され、対応するリールの回転停止を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
スタートスイッチ18は、リールユニット31を構成する各リールの回転開始を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
下部ランプ19は、LEDなどで構成され、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、点灯、消灯、あるいは点滅する機能を有している。
スピーカー20は、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、遊技の進行に応じた音声を出力する機能を有している。
メダルセレクタ23は、遊技者によってメダル投入口14に投入されたメダルを検知する投入センサ(図示省略)、及びソレノイド(図示省略)などで構成し、所定の信号線を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続している。なお、メダルセレクタ23は、遊技者によってメダル投入口14に投入されたメダルの搬送先を、メダルシュート24あるいはホッパーユニット33のいずれか一方に切り替える機能と、ホッパーユニット33へ流下するメダルを検知する機能とを有している。
リールユニット31は、左右方向Yを回転軸として同軸回転可能に並置した略円筒状の左リール31a、中リール31b、及び右リール31cと、各リールに連結された駆動モーター(図示省略)と、各リールに1つずつ設けた突起状のリールインデックス(図示省略)を検出する位置センサ(図示省略)などで構成している。このリールユニット31は、所定の信号線を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続している。
左リール31a、中リール31b、及び右リール31cには、図4に示すように、複数の図柄がプリントされた図柄シールがそれぞれ貼付されている。この図柄シールは、リールの回転方向に長い略短冊状であって、所定の大きさに区切られた21個のコマにそれぞれ図柄を1つずつ配置している。このコマには、「ベル1」、「ベル2」、「ベル3」、「星」、及び「チェリー」の5種類の図柄のいずれか1つが配置されている。
なお、リールユニット31の各リールは、図1に示すように、リールユニット31における左右方向Yの長さと略同等の左右方向長さを有するとともに、各リールの図柄が3コマ分視認可能な上下方向の長さを有する略矩形で、無色透明に形成した表示窓13を介して視認可能にしている。
電源ユニット32は、電力の供給のオン、オフを切り替える電源スイッチ32aを前面に備えるとともに、外部から供給される電力を制御する機能と、制御した電力を各部に出力する機能とを有している。なお、電源ユニット32は、交流電流を所定の電圧の直流電流に変換して出力する。
ホッパーユニット33は、投入されたメダルを貯留する機能と、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する遊技制御装置40)の指示によって、メダル払出口21を介してメダル受け皿22にメダルを排出する機能とを有している。このホッパーユニット33は、メダルセレクタ23から搬送されたメダルを貯留する払出しユニット33a、払出しユニット33aから溢れ出したメダルを貯留する補助タンク(図示省略)で構成している。
詳しくは、払出しユニット33aは、図5に示すように、ホッパータンク310、及びユニット本体320を、上方からこの順番で配置して構成している。
ホッパータンク310は、上方及び下方が開口した略ボックス状で、メダルセレクタ23から搬送されたメダルを貯留可能に形成している。
ユニット本体320は、ホッパータンク310の下方開口と対向する略円板状のローター321、ローター321に近接して配置されたメダルキッカー322、ローター321を回転駆動させる駆動モーター323(図6参照)、排出されるメダルMを検知する払出しセンサ324(図6参照)などで構成している。
ローター321は、メダルMを一枚ずつ収容可能な複数の収容孔321aを、周方向に沿って所定間隔を隔てて複数形成している。このローター321は、上面部分が右斜め上方を向くように配置されるとともに、回転可能に保持され、時計回りに回転することで、収容孔321aのメダルMを排出部325に搬送する。
メダルキッカー322は、排出部325に搬送されたメダルMを、前方に弾き出す機能を有している。なお、前方に弾き出されたメダルMは、メダルシュート24のメダル通路24a(図2参照)を介して、メダル払出口21に排出される。
駆動モーター323は、電源ユニット32、及びホッパー制御基板61を介して供給された直流電流で駆動する直流モーターであって、接続されたローター321を時計方向回り、及び反時計方向回りに回転させる機能を有している。この駆動モーター323は、後述するホッパー制御装置60を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続している。
払出しセンサ324は、メダルキッカー322によって前方に弾き出されるメダルMを1枚ずつ検知する機能を有している。なお、この払出しセンサ324は、信号線37を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続している。
制御装置34は、図3に示すように、遊技制御装置40、及び演出制御装置50、及び遊技制御装置40と演出制御装置50とを電気的に接続するハーネス35で構成している。
より詳しくは、遊技制御装置40を構成する遊技制御基板41は、乱数発生回路42、送信回路43、及びこれらとデータバス(図示省略)を介して接続されるとともに、これらの動作を制御する第1マイコン44を備えている。
乱数発生回路42は、カウンタ回路、及びラッチ回路で構成され、「0」から「255」の範囲内で乱数値を発生させる機能を有している。
送信回路43は、第1マイコン44が生成したコマンドを制御信号に変換する機能と、ハーネス35を介して演出制御装置50に制御信号を送信する機能とを有している。なお、制御信号は、遊技制御装置40から演出制御装置50への一方向のみに送信される。
第1マイコン44は、所謂、ワンチップマイコンであって、第1ROM44a、第1RAM44b、及び第1CPU44cなどで構成している。
第1ROM44aは、読取り専用のメモリで構成した記憶手段であって、遊技の進行を制御する遊技進行プログラムなどの各種プログラム、及び遊技の進行にかかる各種情報などを記憶している。
第1RAM44bは、読取り書込み可能なメモリで構成した記憶手段であって、遊技の進行に応じた各種情報を一時的に記憶する機能と、遊技の進行に応じて各種情報を読み出す機能とを有している。例えば、第1RAM44bには、遊技者が投入したメダルの枚数、あるいは遊技によって獲得したメダルの枚数を示すクレジットを一時記憶している。
第1CPU44cは、遊技進行プログラムなどの各種プログラムを実行する機能と、接続された各部の動作を各種プログラムに基づいて制御する機能とを有している。
また、演出制御装置50を構成する演出制御基板51は、乱数発生回路52、受信回路53、及びこれらとデータバス(図示省略)を介して接続されるとともに、これらの動作を制御する第2マイコン54を備えている。
乱数発生回路52は、カウンタ回路、及びラッチ回路で構成され、「0」から「255」の範囲内で乱数値を発生させる機能を有している。
受信回路53は、遊技制御基板41の送信回路43から受信した制御信号を、コマンドに変換する機能と、変換したコマンドを一時記憶する機能と、第2マイコン54の割り込み制御によって、記憶したコマンドを第2マイコン54に出力する機能とを有している。
第2マイコン54は、所謂、ワンチップマイコンであって、第2ROM54a、第2RAM54b、及び第2CPU54cなどで構成している。
第2ROM54aは、読取り専用のメモリで構成した記憶手段であって、遊技の進行に応じた各種演出を制御する演出プログラムなどの各種プログラム、及び遊技の進行に応じた各種演出を示す演出情報などを記憶している。
第2RAM54bは、読取り書込み可能なメモリで構成した記憶手段であって、演出の進行に応じた各種情報を一時的に記憶する機能と、演出の進行に応じて各種情報を読み出す機能とを有している。
第2CPU54cは、演出プログラムなどの各種プログラムを実行する機能と、接続された各部の動作を各種プログラムに基づいて制御する機能とを有している。
ホッパー制御装置60を構成するホッパー制御基板61は、図6及び図7に示すように、ハーネス36を介して遊技制御基板41と電気的に接続されるとともに、ホッパーユニット33と電気的に接続している。なお、ホッパー制御基板61には、電源ユニット32から供給された30Vの電源電圧が印加されている。
このホッパー制御基板61は、遊技制御基板41と電気的に接続されたドライバ制御回路62、ドライバ制御回路62と電気的に接続されたドライバIC63、及びドライバIC63と電気的に接続されるとともに、駆動モーター323に接続される保護回路64で構成している。
ドライバ制御回路62は、第1マイコン44が出力したメダルの払い出しを示す払出し信号に基づいて、ドライバIC63に出力する電圧信号を制御する機能を有している。なお、ドライバIC63に出力される電圧信号は、駆動モーター323の動作状態を所望する状態に切替えさせる信号であって、Hiレベル、あるいはLoレベルの電圧信号とする。
ドライバIC63は、直流モーターの駆動制御用ICであって、ドライバ制御回路62が出力した電圧信号に基づいて、駆動モーター323の動作状態を切替える機能を有している。このドライバIC63は、図7に示すように、電源電圧が印加される電源端子VM、ドライバ制御回路62と接続される2つ入力端子IN1,IN2、駆動モーター323と接続される出力端子OUT1,OUT2、及びグランドに接続されるグランド端子GNDを備えている。
さらに、ドライバIC63は、制御部631、複数の電界効果トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4から成るスイッチ部(図示省略)、及び電界効果トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4のそれぞれに接続された逆起電力防止用のPN接合型ダイオードD1,D2,D3,D4によって、ドライバ回路を構成している。
制御部631は、入力端子IN1,IN2を介してドライバ制御回路62と接続されるとともに、スイッチ部を構成する各電界効果トランジスタに出力する信号を制御する機能を有している。
スイッチ部は、電界効果トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4によって構成されるHブリッジ回路であって、電源端子VM−グランド端子GND間でドレイン端子、ソース端子を直列接続した電界効果トランジスタQ1,Q2、並びにQ3,Q4が並列に接続されている。
このスイッチ部は、直列接続した電界効果トランジスタQ3と電界効果トランジスタQ4との間に設けた接続点633を介して出力端子OUT1と電気的に接続している。
さらにスイッチ部は、直列接続した電界効果トランジスタQ1と電界効果トランジスタQ2との間に設けた接続点634を介して出力端子OUT2と電気的に接続している。
逆起電力防止用のPN接合型ダイオードD1,D2,D3,D4は、電源端子VM側にカソードを配置し、グランド端子GND側にアノードを配置して直列接続したPN接合型ダイオードD1,D2、並びにPN接合型ダイオードD3,D4が並列に接続されている。
また、PN接合型ダイオードD3とPN接合型ダイオードD4は、直列接続したPN接合型ダイオードD3とPN接合型ダイオードD4との間に設けた接続点632を介して出力端子OUT1と電気的に接続している。
また、直列接続したPN接合型ダイオードD1とPN接合型ダイオードD2は、直列接続したPN接合型ダイオードD1とPN接合型ダイオードD2との間に設けた接続点635を介して出力端子OUT2と電気的に接続している。
そして、出力端子OUT1は、直列接続したインダクタL1,L2を介して駆動モーター323と電気的に接続され、出力端子OUT2は、直列接続したインダクタL3,L4を介して駆動モーター323と電気的に接続している。換言すると、出力端子OUT1からインダクタL1,L2を介して駆動モーター323に至る経路と、出力端子OUT2から直列接続したインダクタL3,L4を介して駆動モーター323に至る経路とは、駆動モーター323とドライバIC63とを電気的に接続するモーター接続経路であり、モーター接続経路上にインダクタL1,L2,L3,L4が直列接続されている。なお、インダクタL1,L2,L3,L4については、後ほど詳しく説明する。
このような構成のドライバIC63は、図8に示すように、入力端子IN1,IN2に入力された電圧信号のレベルに基づいて、スイッチ部のスイッチング作用により出力端子OUT1,OUT2の電圧のレベルを制御して、駆動モーター323の動作状態を切替える。
より詳しくは、ドライバIC63は、回転中の駆動モーター323にブレーキ力を作用させるブレーキ状態と、駆動モーター323を時計回りに回転させる時計回り状態と、駆動モーター323を反時計回りに回転させる反時計回り状態と、回転する駆動モーター323を回転停止させる回転停止状態とに駆動モーター323を切替え制御する。
例えば、Hiレベルの電圧信号が入力端子IN1,IN2に入力された場合、ドライバIC63は、出力端子OUT1,OUT2の電圧レベルがLoレベル、つまり出力端子OUT1と出力端子OUT2とが短絡した状態となるようにスイッチ部を切替えて、逆起電力によるブレーキ力を駆動モーター323に発生させて回転を規制する。
また、Loレベルの電圧信号が入力端子IN1に入力され、Hiレベルの電圧信号が入力端子IN2に入力された場合、ドライバIC63は、出力端子OUT1の電圧レベルがLoレベル、出力端子OUT1の電圧レベルがHiレベルになるようにスイッチ部を切替えて、駆動モーター323を時計回りに回転駆動させる。
また、Hiレベルの電圧信号が入力端子IN1に入力され、Loレベルの電圧信号が入力端子IN2に入力された場合、ドライバIC63は、出力端子OUT1の電圧レベルがHiレベル、出力端子OUT1の電圧レベルがLoレベルとなるようにスイッチ部を切替えて、駆動モーター323を反時計回りに回転駆動させる。
また、Loレベルの電圧信号が入力端子IN1,IN2に入力された場合、ドライバIC63は、出力端子OUT1と出力端子OUT2とがハイインピーダンスとなるようにスイッチ部をオフ状態に切替えて、駆動モーター323の回転を停止させる。
ホッパー制御基板61の保護回路64は、図7に示すように、ドライバIC63の出力端子OUT1に直列接続されたインダクタL1,L2と接続したショットキーバリアダイオードD5,D6、出力端子OUT2に直列接続されたインダクタL3,L4と接続したショットキーバリアダイオードD7,D8、及びこれらと接続された1つのコンデンサC1並びに1つの抵抗器R1で構成している。
より詳しくは、保護回路64は、電源側にカソードを配置し、グランド側にアノードを配置して直列接続したショットキーバリアダイオードD5,D6、並びにショットキーバリアダイオードD7,D8を、ドライバIC63に対して並列接続している。
そして、ショットキーバリアダイオードD5のアノード、及びショットキーバリアダイオードD6のカソードは、出力端子OUT1に直列接続されたインダクタL1とインダクタL2との間に設けた接続点641と電気的に接続している。換言すると、接続点641は、モーター接続経路とインダクタL1の一端とが接続する接続点であり、モーター接続経路とインダクタL2の一端とが接続する接続点である。
一方、ショットキーバリアダイオードD7のアノード、及びショットキーバリアダイオードD8のカソードは、出力端子OUT2に接続されたインダクタL3とインダクタL4との間に設けた接続点642と電気的に接続している。換言すると、接続点642は、モーター接続経路とインダクタL3の一端とが接続する接続点であり、モーター接続経路とインダクタL4の一端とが接続する接続点である。
コンデンサC1は、一端をショットキーバリアダイオードD5,D7のカソードと接続し、他端をグランドと接続している。なお、コンデンサC1は、ショットキーバリアダイオードD5、及びショットキーバリアダイオードD7に対する電路の距離が近い位置に配置する。換言すると、コンデンサC1は、ショットキーバリアダイオードD5、及びショットキーバリアダイオードD7の近傍に配置されている。
抵抗器R1は、コンデンサC1に対して並列接続している。
なお、インダクタL1,L3は、フェライト製の素子とする。
また、ショットキーバリアダイオードD5,D6,D7,D8は、ドライバIC63のPN接合型ダイオードD1,D2,D3,D4の順方向電圧よりも低い順方向電圧を有する素子である。
さらにまた、コンデンサC1は、電源とグランドとの間の電路に接続され、ドライバIC63の近傍に配置されたバイパスコンデンサC2の静電容量よりも静電容量が大きい素子とする。なお、バイパスコンデンサC2は、ドライバIC63が電源ノイズの影響を受けることを防止するためのものである。
引き続き、ホッパーユニット33で帯電した静電気の放電によって生じた放電電流が、駆動モーター323を介してホッパー制御基板61の出力端子OUT1へ向けて流入した場合について、図9を用いて詳しく説明する。
なお、図9は静電気の放電による放電電流の流れを説明する説明図を示している。
駆動モーター323を介してホッパー制御基板61の出力端子OUT1へ向けて流入した放電電流は、高周波の電流であるため、インダクタL2の作用によってピーク電流が小さくなる。ピーク電流が小さくなった放電電流は、ショットキーバリアダイオードD5へ流れる電流と、ドライバIC63へ流れる電流とに接続点641で分割される。
そして、ショットキーバリアダイオードD5へ分割された放電電流は、ショットキーバリアダイオードD5、コンデンサC1に吸収され、抵抗器R1を介してグランドに流れる。
ここで、ショットキーバリアダイオードD5を介してグランドに流れる電流の経路を電流経路Aとし、ドライバIC63に流入する電流の経路を電流経路Bとすると、電流経路Bを流れる電流に対して、電流経路Aを流れる電流が大きくなる。
詳しくは、電流経路AにおけるショットキーバリアダイオードD5は、上述したようにドライバIC63のPN接合型ダイオードD3の順方向電圧より順方向電圧が低い性質を有している。
このため、電流経路Bよりも電流経路Aへ放電電流が流れ易くなり、電流経路Aを流れる電流は、電流経路Bを流れる電流よりも大きくなる。一方、電流経路Bへ流れる放電電流は、インダクタL1の作用によって、そのピーク電流がさらに小さくなり、ドライバIC63に影響を及ぼすことはなくなる。
なお、駆動モーター323からドライバIC63の出力端子OUT2に向けて放電電流が流入した場合も同様に、インダクタL4、インダクタL3、出力端子OUT2を介してドライバIC63に流入する電流に対して、インダクタL4、接続点642、ショットキーバリアダイオードD7、コンデンサC1、及び抵抗器R1を介してグランドに至る電流経路を流れる電流の方が大きくなる。
以上のように放電電流をグランドに流すスロットマシン1は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバIC63への流入を抑制することができる。
具体的には、インダクタL1,L2は、低周波の電流を流し易い性質を有する一方で、高周波の電流を流し難い性質を有しているため、駆動モーター323を介して流入した放電電流のドライバIC63への流入を抑制することができる。より詳しくは、インダクタL1、及びインダクタL2は、駆動モーター323を介して流入した放電電流のピーク電流を小さくして出力することができる。
一方、ドライバIC63から駆動モーター323へ流れる直流電流に対して、インダクタL1,L2は、直流電流の流れを阻害することがない。このため、ドライバIC63と駆動モーター323とをインダクタL1,L2を介して電気的に接続しても、ドライバIC63は、駆動モーター323の回転や回転停止を確実に切替え制御することができる。
また、保護回路64をホッパー制御基板61に備えたことにより、スロットマシン1は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバIC63への流入をより抑制することができる。
具体的には、ショットキーバリアダイオードD5とドライバIC63とを並列接続しているため、保護回路64は、駆動モーター323から流入する放電電流を、ショットキーバリアダイオードD5へ流れる電流と、ドライバIC63へ流れる電流とに分割することができる。
さらに、インダクタL1,L2を有するため、保護回路64は、インダクタL1,L2によって放電電流のピーク電流を小さくできる。これにより、保護回路64は、放電電流の分割とインダクタL1,L2とによって、ドライバIC63に流入する放電電流の電流をより小さくすることができる。
従って、スロットマシン1は、保護回路64によって、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバIC63への流入をより抑制して、ドライバIC63を保護することができる。
また、PN接合型ダイオードD3の順方向電圧よりも順方向電圧が低いショットキーバリアダイオードD5を保護回路64に備えたことにより、スロットマシン1は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバIC63への流入をより確実に抑制することができる。
具体的には、並列接続されたショットキーバリアダイオードD5及びPN接合型ダイオードD3に対して、インダクタL2を直列接続した電路となるため、保護回路64は、インダクタL2を介して流入した放電電流を、ショットキーバリアダイオードD5へ流れる電流とPN接合型ダイオードD3へ流れる電流とに分割することができる。
この際、PN接合型ダイオードD3の順方向電圧よりもショットキーバリアダイオードD5の順方向電圧が低い、すなわち電流が流れ始める印加電圧がショットキーバリアダイオードD5の方が低いため、保護回路64は、PN接合型ダイオードD3へ電流を流れ難くし、ショットキーバリアダイオードD5へ電流を流し易くすることができる。
これにより、保護回路64は、ショットキーバリアダイオードD5へ流れる放電電流の割合を大きくすることができる。
従って、スロットマシン1は、PN接合型ダイオードD3及びショットキーバリアダイオードD5における順方向電圧の差異によって、静電気の放電によって生じた放電電流をショットキーバリアダイオードD5へ積極的に流すことができるため、放電電流のドライバIC63への流入をより確実に抑制することができる。
また、インダクタL1を保護回路64に備えたことにより、スロットマシン1は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバIC63への流入をより確実に抑制することができる。
具体的には、直列接続したPN接合型ダイオードD3及びインダクタL1に対して、ショットキーバリアダイオードD5を並列接続した電路となるため、保護回路64は、駆動モーター323側から流入した放電電流を、PN接合型ダイオードD3及びインダクタL1へ流れる電流と、ショットキーバリアダイオードD5へ流れる電流とに分割することができる。
この時、ショットキーバリアダイオードD5に順方向バイアスがかかっていれば、インダクタL1のインピーダンスよりもショットキーバリアダイオードD5のインピーダンスが小さくなるため、保護回路64は、インダクタL1へ流れる放電電流の電流に対して、ショットキーバリアダイオードD5へ流れる放電電流の電流を大きくすることができる。これにより、保護回路64は、ショットキーバリアダイオードD5へ流れる放電電流の割合を大きくすることができる。
さらに、インダクタL1により、保護回路64は、ドライバIC63に流入する放電電流のピーク電流をより小さくすることができる。
従って、スロットマシン1は、ショットキーバリアダイオードD5及びインダクタL1におけるインピーダンスの差異によって、静電気の放電によって生じた放電電流をショットキーバリアダイオードD5へ積極的に流すことができるため、放電電流のドライバIC63への流入をより確実に抑制することができる。
また、コンデンサC1をショットキーバリアダイオードD5の近傍に備えたことにより、スロットマシン1は、静電気の放電によって生じた放電電流のドライバIC63への流入をより確実に抑制することができる。
具体的には、ショットキーバリアダイオードD5を通った放電電流はこのコンデンサC1に流入するようになる。よって、ドライバ回路の電源に影響を及ぼすことがなくなる。
また、ドライバIC63の近傍にあるバイパスコンデンサC2の静電容量よりも静電容量が大きいコンデンサC1を備えたことにより、コンデンサC1の方が高周波に対してのインピーダンスが小さくなるため、より確実にコンデンサC1で放電電流を吸収することができる。
従って、スロットマシン1は、バイパスコンデンサC2の静電容量より静電容量が大きいコンデンサC1をショットキーバリアダイオードD5の近傍に備えたことにより、静電気の放電によって生じた放電電流をコンデンサC1で吸収できるため、放電電流のドライバIC63への流入をより確実に抑制することができる。
また、駆動モーター323からドライバIC63の出力端子OUT2に向けて放電電流が流入した場合においても、スロットマシン1は、駆動モーター323からドライバIC63の出力端子OUT1へ向けて放電電流が流入した場合と同様の効果を奏することができる。
なお、上述した実施例において、第1マイコン44、及び第2マイコン54を制御手段として説明したが、これに限定せず、CPU、RAM、及びROMをそれぞれ制御基板上に備え、CPU、RAM、及びROMの協働によって動作を制御する構成の制御手段としてもよい。
また、駆動モーター323の動作状態の切替えをドライバIC63で実現したが、これに限定せず、駆動モーター323の動作状態を切替え可能であれば、適宜の構成としてもよい。例えば、ホッパー制御基板61上に別体で実装したトランジスタやダイオードなどで構成したドライバ回路としてもよい。
また、駆動モーター323の動作状態として、ブレーキ状態、時計回り状態、反時計回り状態、及び回転停止状態を用いて説明したが、これに限定せず、少なくとも時計回り状態と回転停止状態とを切替え可能であればよい。
また、ドライバIC63におけるPN接合型ダイオードD1,D2,D3,D4の順方向電位に対して、順方向電位の低いショットキーバリアダイオードD5,D6,D7,D8を保護回路64に備えたが、これに限定せず、ドライバIC63におけるダイオードの順方向電圧に対して順方向電圧が低い素子であれば、適宜のダイオードを保護回路64に用いてもよい。例えば、ショットキーバリアダイオードD5,D6,D7,D8に代えて、ゲルマニウムダイオードを用いてもよい。
また、PN接合型ダイオードD1,D2,D3,D4はスイッチ部の電界効果トランジスタとは別個に配置されるものだけでなく、スイッチ部の電界効果トランジスタにできる、寄生ダイオードとしてもよい。
また、バイパス用素子は、ショットキーバリアダイオードD5,D6,D7,D8に限定されず、セラミックコンデンサなどのコンデンサや電界効果型のトランジスタなどのトランジスタを用いてもよい。一例として、バイパス用素子として、ショットキーバリアダイオードD5,D6,D7,D8をそれぞれ両極性であって等価直列抵抗(ESR)の低いセラミックコンデンサなどのコンデンサに代えてもよい。
また、ショットキーバリアダイオードD5,D7は、静電気をコンデンサC1及び抵抗器R1を介してグランド(接地)へバイパスさせることとしていたが、これに限定されず、流入した静電気を電源へバイパスさせることとしてもよい。
また、インダクタL1,L2,L3,L4のインピーダンスに対して、インピーダンスの小さいショットキーバリアダイオードD5,D6,D7,D8を保護回路64に備えたが、これに限定せず、インダクタのインピーダンスに対して、ダイオードのインピーダンスが小さい素子であれば、適宜のインダクタ、及びダイオードを用いてもよい。
また、インダクタL1,L2,L3,L4をすべて用いる場合に限定されず、インダクタL2,L4(本発明のモーター側インダクタに相当)のみを用いるとしても、インダクタL1,L3(本発明の回路側インダクタに相当)のみを用いるとしてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の遊技媒体は、実施形態のメダルMに対応し、
以下同様に、
媒体貯留部は、払出しユニット33aに対応し、
ドライバ回路は、ドライバIC63に対応し、
モーター接続経路は、ドライバICの出力端子OUT1からインダクタL1及びインダクタL2を経て駆動モーター323へ至る経路、及びドライバICの出力端子OUT2からインダクタL3及びインダクタL4を経て駆動モーター323へ至る経路に対応し、
遊技機は、スロットマシン1に対応し、
インダクタは、インダクタL1、インダクタL2、インダクタL3、及びインダクタL4に対応し、
モーター接続経路とインダクタの一端とが接続する接続点は、接続点641、及び接続点642に対応し、
バイパス用素子は、ショットキーバリアダイオードD5、ショットキーバリアダイオードD6、ショットキーバリアダイオードD7、及びショットキーバリアダイオードD8に対応し、
電界効果トランジスタは、電界効果トランジスタQ1、電界効果トランジスタQ2、電界効果トランジスタQ3、及び電界効果トランジスタQ4に対応し、
回路内ダイオードは、PN接合型ダイオードD1、PN接合型ダイオードD2、PN接合型ダイオードD3、及びPN接合型ダイオードD4に対応し、
ダイオードは、ショットキーバリアダイオードD5、ショットキーバリアダイオードD6、ショットキーバリアダイオードD7、及びショットキーバリアダイオードD8に対応し、
モーター側インダクタは、インダクタL2、及びインダクタL4に対応し、
回路側インダクタは、インダクタL1、及びインダクタL3に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本発明は、スロットマシンに限定せず、貯留された遊技媒体を駆動モーターによって遊技者に排出可能であって、静電気が帯電するような媒体貯留部を備えた遊技機に適用することができる。
1…スロットマシン
33a…払出しユニット
63…ドライバIC
64…保護回路
323…駆動モーター
641,642…接続点
C1…コンデンサ
C2…バイパスコンデンサ
D1,D2,D3,D4…PN接合型ダイオード
D5,D6,D7,D8…ショットキーバリアダイオード
L1,L2,L3,L4…インダクタ
Q1,Q2,Q3,Q4…電界効果トランジスタ
M…メダル

Claims (5)

  1. 貯留した遊技媒体を遊技者に向けて排出するための駆動モーターを有する媒体貯留部と、
    少なくとも前記駆動モーターの回転及び回転停止を切替えるドライバ回路と、
    前記駆動モーターと前記ドライバ回路とを電気的に接続するモーター接続経路と、
    前記ドライバ回路を静電気から保護するための保護回路とを備えた遊技機であって、
    前記保護回路は、
    前記モーター接続経路上に直列接続した少なくとも1つのインダクタと、
    前記モーター接続経路と前記インダクタの一端とが接続する接続点と、
    前記接続点に接続され静電気を電源または接地へバイパスするバイパス用素子とを備え
    前記ドライバ回路は、
    電界効果トランジスタと、
    前記電界効果トランジスタに並列に接続された回路内ダイオードとを備え、
    前記バイパス用素子は、
    前記回路内ダイオードの順方向電圧よりも順方向電圧が低いダイオードとしたことを特徴とする
    遊技機。
  2. 前記インダクタは、
    前記接続点よりも前記駆動モーター側に接続されたモーター側インダクタと、
    前記接続点よりも前記ドライバ回路側に接続された回路側インダクタとから成ること特徴とする
    請求項に記載の遊技機。
  3. 前記保護回路は、
    前記バイパス用素子と接地との間に接続されたコンデンサを備え、
    前記コンデンサは、
    前記バイパス用素子の近傍に配置されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項に記載の遊技機。
  4. 前記遊技機は、
    前記ドライバ回路が電源ノイズの影響を受けることを防止するためのバイパスコンデンサを備えるものであって、
    前記コンデンサの静電容量は、
    前記バイパスコンデンサの静電容量よりも大きいことを特徴とする
    請求項に記載の遊技機。
  5. 貯留した遊技媒体を遊技者に向けて排出するための駆動モーターを有する媒体貯留部と、
    少なくとも前記駆動モーターの回転及び回転停止を切替えるドライバ回路と、
    前記駆動モーターと前記ドライバ回路とを電気的に接続するモーター接続経路と、
    前記ドライバ回路を静電気から保護するための保護回路とを備えた遊技機であって、
    前記保護回路は、
    前記モーター接続経路上に直列接続した少なくとも1つのインダクタと、
    前記モーター接続経路と前記インダクタの一端とが接続する接続点と、
    前記接続点に接続され静電気を電源または接地へバイパスするバイパス用素子とを備え
    前記保護回路は、
    前記バイパス用素子と接地との間に接続されたコンデンサを備え、
    前記コンデンサは、
    前記バイパス用素子の近傍に配置されており、
    前記遊技機は、
    前記ドライバ回路が電源ノイズの影響を受けることを防止するためのバイパスコンデンサを備えるものであって、
    前記コンデンサの静電容量は、
    前記バイパスコンデンサの静電容量よりも大きいことを特徴とする
    遊技機。
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