JP5782105B2 - イントラ予測方法およびイントラ予測システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、概して、動画像データの符号化および復号に関し、特に、イントラ予測方法およびイントラ予測システムに関する。
従来技術の動画像符号化規格、例えばH.264/AVCや他の動画像符号化規格は、計算の複雑度の増大を代償として、高い符号化効率を提供可能である。計算の複雑度が増大すると、結果的に、符号化および/または復号速度が遅くなってしまう。さらに、計算の複雑度は、品質および解像度に関する要求が高くなるにつれて増大し得る。並列型復号および並列型符号化は、復号および符号化速度をそれぞれ向上させることが可能である。さらに、並列型復号および並列型符号化は、それぞれ、復号および符号化プロセスのメモリ帯域幅に関する要求を低減可能である。また、マルチコアプロセッサの発展に伴い、マルチコアプロセッサの能力を十分に利用するためには、並列型復号および並列型符号化が望ましい。
本発明の幾つかの実施形態は、イントラ予測方法およびイントラ予測システムを含む。
本発明の第1の態様によれば、1つのマクロブロックが、2つまたはそれ以上のブロックセットに分割される。1つのブロックセットは、複数のブロックまたは一群のブロックと呼ばれる。これらの複数のブロックセットは、マクロブロックのパーティションと呼ばれる。
本発明の第2の態様によれば、第1のブロックセット内の1つのブロックに対して、画素値を、隣接する1つまたは複数のマクロブロックのみから再構成された画素値を用いて予測することが可能である。次に、別のブロックセット内の1つのブロック内の画素値を、マクロブロックのパーティション内の、先に再構成された複数のブロックセットから再構成された画素値を用いて、および/または、隣接するマクロブロック内の再構成された画素値を用いて、予測する。
本発明の第3の態様によれば、マクロブロックのパーティション内の1つのブロックセット内のブロックを、並列的に符号化する。
本発明の第4の態様によれば、マクロブロックのパーティション内の1つのブロックセット内のブロックを、並列的に復号する。
本発明の上述および他の目的、特徴、および、利点は、以下の発明の詳細な説明を添付の図面と共に参照することによって、より容易に理解されよう。
H.264/AVC用の、8x8イントラ予測および4x4イントラ予測の処理の順序、並びに他の符号化規格を示す図である(従来技術)。 H.264/AVC用の、4x4イントラ予測および8x8イントラ予測のための、9つのイントラ予測モードの方向を示す図である(従来技術)。 典型的な1つのブロックを、隣接する再構成されたサンプルと共に示す図である(従来技術)。 垂直方向のイントラ予測モードに関連する再構成された画素値を示す図である(従来技術)。 水平方向のイントラ予測モードに関連する再構成された画素値を示す図である(従来技術)。 対角線左下のイントラ予測モードに関連するイントラ予測モード方向を示す図である(従来技術)。 対角線右下のイントラ予測モードに関連するイントラ予測モード方向を示す図である(従来技術)。 垂直右のイントラ予測モードに関連付けられたイントラ予測モード方向を示す図である(従来技術)。 水平下方のイントラ予測モードに関連付けられたイントラ予測モード方向を示す図である(従来技術)。 垂直左のイントラ予測モードに関連付けられたイントラ予測モード方向を示す図である(従来技術)。 水平上方のイントラ予測モードに関連付けられたイントラ予測モード方向を示す図である(従来技術)。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを2つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを2つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを2つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを2つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを2つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを2つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを3つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを3つのブロックセットに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、4x4ブロックを32x32マクロブロックに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、4x4ブロックを32x32マクロブロックに分割する典型的な図である。 本発明の実施形態にかかる、マクロブロックを4つのブロックセットに分割する典型的な図である。 2つの16x16マクロブロックと、隣接するマクロブロック画素とを含む画像の典型的な部分を示す図である。 本発明の実施形態に係る、マクロブロックを2つのブロックセットに分割する典型的な図であり、モード予測のための、隣接ブロックを示す図である。 典型的なマクロブロックと隣接する画素とを示す図である。 本発明の実施形態に係る18のイントラ予測モード方向を示す図である。 本発明の実施形態に係る、対角線左下のイントラ予測モード方向の反対の方向におけるイントラ予測モード方向を示す図である。 本発明の実施形態に係る、対角線左下のイントラ予測モード方向の反対のイントラ予測モード方向のイントラ予測であって、回転を介し、かつ、「モード4」予測式を用いたイントラ予測を示す図である。 本発明の実施形態に係る、対角線右下のイントラ予測モード方向の反対の方向におけるイントラ予測モード方向を示す図である。 本発明の実施形態に係る、対角線右下のイントラ予測モード方向の反対のイントラ予測モード方向のイントラ予測であって、回転を介し、かつ、「モード4」予測式を用いたイントラ予測を示す図である。 本発明の実施形態に係る、垂直右のイントラ予測モード方向の反対の方向におけるイントラ予測モード方向を示す図である。 本発明の実施形態に係る、垂直右のイントラ予測モード方向の反対のイントラ予測モード方向のイントラ予測であって、回転を介し、かつ、「モード5」予測式を用いたイントラ予測を示す図である。 本発明の実施形態に係る、水平下方のイントラ予測モード方向の反対の方向におけるイントラ予測モード方向を示す図である。 本発明の実施形態に係る、水平下方のイントラ予測モード方向の反対のイントラ予測モード方向のイントラ予測であって、回転を介し、かつ、「モード6」予測式を用いたイントラ予測を示す図である。 本発明の実施形態に係る、垂直左のイントラ予測モード方向の反対の方向におけるイントラ予測モード方向を示す図である。 本発明の実施形態に係る、垂直左のイントラ予測モード方向の反対のイントラ予測モード方向のイントラ予測であって、回転を介し、かつ、「モード6」予測式を用いたイントラ予測を示す図である。 本発明の実施形態に係る、水平上方のイントラ予測モード方向の反対の方向におけるイントラ予測モード方向を示す図である。 本発明の実施形態に係る、水平上方のイントラ予測モード方向の反対の方向イントラ予測モード方向におけるイントラ予測であって、反転を介して、かつ、「モード6」予測式を用いたイントラ予測を示す図である。 反対方向の予測モードを用いてブロック画素値を予測することが有利である典型的なブロックを示す図である。 本発明の実施形態に係る動画像符号化器を示す図である。 本発明の実施形態に係る動画像復号器を示す図である。 本発明の実施形態に係る符号語動画像符号化技術を示す図である。
本発明の実施形態は、図面を参照することによって、最も良好に理解されよう。図面では、全体を通して、類似の部分は類似の番号によって示されている。先に一覧で示した図面は、詳細な説明の一部として含まれることは明らかである。
ここに一般的に説明されると共に図面に記載される本発明の部材は、種々の異なる構成に配置または設計され得ることは理解されよう。従って以下の、本発明の方法およびシステムの実施形態のより詳細な説明は、発明の範囲を限定することを意図するものではなく、単に、本発明の、現在のところ好ましい実施形態を示すものである。
本発明の実施形態の構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアにおいて実施され得る。ここに記載される典型的な実施形態は、これらの形態のうちの1つだけを記載するものであるが、当業者は、本発明の範囲内で、これらの構成要素をこれらの任意の形態において実現可能であろうことは理解されよう。
従来技術の動画像符号化規格、例えば、H.264/AVCおよび他の動画像符号化規格は、計算の複雑度の増大を代償として、より高い符号化効率を提供可能である。計算の複雑度が増大すると、結果として、符号化および/または復号速度が遅くなってしまう。さらに、計算の複雑度は、品質および解像度に関する要件が高くなるにつれて増大する。並列型復号および並列型符号化は、それぞれ、復号および符号化速度を向上させる。さらに、並列型復号および並列型符号化は、それぞれ、復号および符号化プロセスのメモリ帯域幅に関する要求を低減させることが可能である。また、マルチコアプロセッサの発展に伴い、マルチコアプロセッサの能力を十分に利用するためには、並列型復号および並列型符号化が望ましい。
イントラ予測は、動画像符号化の効率を下げる主な要因であり得る。多くの従来技術のビデオコーデック(符号化器/復号器)は、イントラ予測を用いて、空間冗長度を低減させる。これらの符号化器および復号器では、イントラ予測は、再構成された隣接ブロックを用いて、現在のブロックを予測する。従って、符号化器は、予測モードおよび予測残差だけを通知する。しかし、再構成された隣接ブロックへの依存性により、イントラ予測の並列化が妨げられる。ブロックのサイズがより小さいイントラ予測モードの場合には、この直列的依存性がより深刻な問題となる。多くのビデオコーデックは、画素のブロックをマクロブロックと呼ばれるより大きなブロックに統合する。例えば、16x16マクロブロックが8x8イントラ予測を用いるならば、マクロブロックを構成する4つの8x8ブロックが連続的に処理される必要がある。しかし、16x16マクロブロックが4x4イントラ予測を用いるならば、16個の4x4ブロックが連続的に処理されなければならない。現在のイントラ予測スキームの直列的設計によれば、4x4イントラ復号、8x8イントラ復号、および16x16イントラといった異なる予測モードに関連するマクロブロックの処理が、異なる復号サイクルをとる場合に、負荷が非均等になる。さらに、全てのマクロブロックが、イントラ4x4符号化されるならば、全てのブロックは、連続的に処理されなければならない。
本発明の幾つかの実施形態は、符号化効率にほとんど影響しない並列型の実施が可能なイントラ予測のための方法およびシステムを含む。
ここでは、本発明の幾つかの実施形態は、輝度チャンネル信号に関連して説明される。これは、説明のためであり、限定するためのものではない。当業者には明らかであるように、ここで輝度チャンネル信号に関連して説明される本発明の実施形態を、色度チャンネル、ディスプレイチャンネル、および他の信号源に関連して用いてもよい。
本発明の実施形態は、動画像装置に関する。典型的な動画像装置は、動画像符号化器、動画像復号器、動画像トランスコーダ、および他の動画像装置を含んでいてよい。
本発明の幾つかの実施形態は、H.264/AVCに関連して説明され得る。次の章では、H.264/AVCにおけるイントラ予測を簡単に紹介する。
〔H.264/AVCにおけるイントラ予測の紹介〕
イントラ予測は、1つのフレームまたは画像内の空間的関係を利用するものである。符号化器において、現在のブロックが、現在のブロックの上および/または左に位置する、隣接する先に符号化されたブロック(再構成されたブロックとも考えられる)から予測され、現在のブロックの予測モードおよび予測残差が符号化される。復号器において、現在のブロックが、予測モードに従って、現在のブロックの上および/または左に位置する、隣接する再構成されたブロックから予測されると共に、該ブロックの復号された予測残差が、この予測に加えられて、ブロック信号値が得られる。3つの種類のイントラ輝度予測、例えば、H.264/AVCにおいて規定された、イントラ4x4予測、イントラ8x8予測、およびイントラ16x16予測が存在する。より大きなブロックのサイズも望ましい。
16x16マクロブロックでは、4個の8x8ブロックまたは16個の4x4ブロックが存在する。図1は、H.264/AVCの場合および他の符号化規格の、イントラ8x8予測2、および、イントラ4x4予測4の処理の順序を示す図である。この処理の順序は、ジグザグの処理の順序と呼ばれる。これらの規格では、現在のブロックは、先に再構成された隣接ブロックを用いて予測される。従って、この走査順序において先に行われるブロック処理は、現在のブロックが処理される前に完了する必要がある。4x4イントラ予測は、8x8イントラ予測や16x16イントラ予測と比べて、より直列的依存性が高い。この直列的依存性は、動作サイクルの増大、イントラ予測の速度低下、異なる種類のイントラ予測の処理能力の非均一、および、他の望ましくない処理特徴を生じさせる。
H.264/AVCでは、4x4イントラ予測および8x8イントラ予測は、図2に示されるように、9つの予測モード10を有している。現在のブロック内の画素値は、現在のブロックに対して上および/または左に隣接する、再構成されたブロック内の画素値から予測される。1つのモードを示す矢印の方向は、該モードの予測方向を示している。図2では、中心点11は、方向を示しているのではなく、この中心点は、「モード2」とも呼ばれるDC予測モードに関連している。中心点11から右にのびる水平矢印12は、「モード1」とも呼ばれる、水平方向の予測モードを示している。中心点11から下方にのびる垂直矢印13は、「モード0」とも呼ばれる垂直方向の予測モードを示している。中心点11から対角線右下に、水平面から約45度の角度でのびる矢印14は、「モード4」とも呼ばれる、対角線右下(DDR)の予測モードを示している。中心点11から対角線左下に、水平面から約45度の角度でのびる矢印15は、「モード3」とも呼ばれる対角線左下(DDL)の予測モードを示している。これら両方のDDRおよびDDL予測モードは、対角線予測モードと呼ばれる。中心点11から対角線右上に、水平面から約22.5度の角度でのびる矢印16は、「モード8」とも呼ばれる水平上方(HU)の予測モードを示している。中心点11から対角線右下に、水平面から約22.5度の角度でのびる矢印17は、「モード6」とも呼ばれる水平下方(HD)の予測モードを示している。中心点11から対角線右下に、水平面から約67.5度の角度でのびる矢印18は、「モード5」とも呼ばれる垂直右(VR)の予測モードを示している。中心点11から対角線左下に、水平面から約67.5度の角度でのびる矢印19は、「モード7」とも呼ばれる垂直左(VL)の予測モードを示している。これらのHU、HD、VR、および、VL予測モードは、集合的に、中間角度予測モードと呼ばれる。
図3Aは、A−Mと記された隣接する再構成されたサンプルから予測される、a−pと記された典型的な4x4ブロック20のサンプルを示す図である。幾つかの規格の形態では、サンプルE−Hが利用できない場合には、利用できないサンプルを、サンプルDと置き換えてよい。代替的な実施例では、利用できないサンプルは、固定のデフォルト値と置き換えてもよい。この初期値は、データのビット深度に関連している。例えば、8ビットのデータでは、デフォルト値は128であり、10ビットのデータの場合には、デフォルト値は512であり、一般にデフォルト値は、2b−1(ここで、bは画像データのビット深度)であり得る。他の実施例では、利用できないサンプルを置き換えるために、規格の仕様によって規定される他の値を用いてもよい。
イントラ予測モード0(図2の13で示される予測モード方向)は、垂直モードイントラ予測と呼ばれる。モード0または垂直モードイントラ予測では、現在のブロックのサンプルは、現在のブロックの上方のブロック内の再構成されたサンプルから垂直方向に予測される。図3Bは、4x4ブロック内のサンプルの典型的な垂直モードイントラ予測21を示す図である。図3Bでは、図3Aのa−pと記されたサンプルが、図3Aからの、これらが予測されるサンプルラベルのラベルに置き換えられた状態で示されている。
イントラ予測モード1(図2の12で示される予測モード方向)は、水平モードイントラ予測と呼ばれる。モード1または水平モードイントラ予測では、ブロックのサンプルは、現在のブロックの左にあるブロック内の再構成されたサンプルから水平方向に予測される。図3Cは、4x4ブロック内のサンプルの典型的な水平方向の予測22を示す図である。図3Cでは、図3Aのa−pと記されたサンプルが、図3Aからの、これらが予測される、サンプルラベルのラベルに置き換えられた状態で示されている。
イントラ予測モード3(図2の15で示される予測モード方向)は、対角線左下モードイントラ予測と呼ばれる。モード3では、ブロック23のサンプルは、図3Dに示される方向に隣接するブロックから予測される。
イントラ予測モード4(図2の14で示される予測モード方向)は、対角線右下モードイントラ予測と呼ばれる。モード4では、ブロック24のサンプルは、図3Eに示される方向に隣接するブロックから予測される。
イントラ予測モード5(図2の18で示される予測モード方向)は、垂直右モードイントラ予測と呼ばれる。モード5では、ブロック25のサンプルは、図3Fに示される方向に隣接するブロックから予測される。
イントラ予測モード6(図2の17で示される予測モード方向)は、水平下方モードイントラ予測と呼ばれる。モード6では、ブロック26のサンプルは、図3Gに示される方向に隣接するブロックから予測される。
イントラ予測モード7(図2の19で示される予測モード方向)は、垂直左モードイントラ予測と呼ばれる。モード7では、ブロック27のサンプルは、図3Hに示される方向に隣接するブロックから予測される。
イントラ予測モード8(図2の16で示される予測モード方向)は、水平上方モードイントラ予測と呼ばれる。モード8では、ブロック28のサンプルは、図3Iに示される方向に隣接するブロックから予測される。
DCモードと呼ばれるイントラ予測モード2では、図3Aにおいてa−pと記された全てのサンプルが、図3AのA−DおよびI−Lと記されたサンプルの平均と置き換えられる。
上述の9つのイントラ予測モードは、H.264/AVCにおける、16x16マクロブロックの4x4サブブロックの、輝度サンプルのための9つのイントラ予測モードに対応する。
H.264/AVCは、4つの16x16イントラ輝度予測モードをサポートしている。これらのモードでは、16x16マクロブロックのサンプルが、該マクロブロックに上および/または左に隣接し、符号化および再構成されたサンプルから外挿される。これらのサンプルは、垂直に外挿される(モード0(4x4のサイズのブロックの場合のモード0と同様))か、または、水平に外挿され得る(モード1(4x4サイズのブロックの場合のモード1と同様))。これらのサンプルは、平均値と置き換えられる(モード2(4x4サイズのブロックの場合のDCモードと同様)か、または、平面モードと呼ばれるモード3を用いてもよい。モード3では、線形的な平面関数が、上および左のサンプルにフィットされる。これで、H.264/AVCイントラ予測の簡単な紹介を終える。
本発明の幾つかの実施形態では、イントラ予測の、ブロック間の直列的依存性を壊すために、マクロブロック内のブロックは、第1の複数のブロック(第1の群のブロックまたは第1のブロックセットともみなされる)と、第2の複数のブロック(第2の群のブロックまたは第2のブロックセットともみなされる)とに分割される。ブロックは、m×nサイズの画素のブロックであってよい。これらの実施形態のうちの幾つかでは、第1の複数のブロック内のブロックは、先に符号化された1つまたは複数の隣接するマクロブロックだけから再構成された画素値を用いて、符号化され、その後、第2の複数のブロック内のブロックは、第1の複数のブロックおよび/または隣接するマクロブロックに関連する、先に符号化されたブロックだけから再構成された画素値を用いて、符号化される。
これに応じて、本発明の幾つかの実施形態では、第1の複数のブロック内のブロックは、隣接するマクロブロックだけから再構成された画素値を用いて、復号される。その後、第2の複数のブロック内のブロックは、第1の複数のブロックおよび/または隣接するマクロブロックに関連する、再構成されたブロックから再構成された画素値を用いて、復号される。
第1の複数のブロック内のブロックは、完全または部分的に、並列的に符号化されてよく、第2の複数のブロック内のブロックは、完全または部分的に、並列的に符号化されてよい。第1の複数のブロック内のブロックは、完全または部分的に、並列的に復号されてよく、第2の複数のブロック内のブロックは、完全または部分的に、並列的に復号されてよい。
本発明の幾つかの実施形態では、マクロブロック内の全てのブロックは、先に復号された1つまたは複数の隣接するマクロブロックだけから再構成された画素値を用いて、符号化され得る。従って、マクロブロック内のブロックは、完全または部分的に、並列的に符号化され得る。
これに応じて、本発明の幾つかの実施形態では、マクロブロック内の全てのブロックは、隣接する1つまたは複数のマクロブロックだけから再構成された画素値を用いて、復号され得る。従って、マクロブロック内のブロックは、完全または部分的に、並列的に復号され得る。
N個のブロックを有するマクロブロックでは、並列度はN/2である。例えば、16x16マクロブロック用の4x4イントラ予測の迅速化は、8倍に近い。
M×NマクロブロックのM/4×N/4のイントラ予測の場合の典型的なパーティション40が、図4に示されている。幾つかの実施形態では、MおよびNは同じ値であってよい。他の実施形態では、MおよびNは異なる値であってよい。この典型的なパーティションでは、16個のブロック41−56が、8個ずつの2セットのブロックにグループ分けされており、それぞれが市松模様に配置されている。一方のセットの8個のブロックは、白41、44、45、48、49、52、53、56で示され、他方のセットの8個のブロックは、斜交平行線模様42、43、46、47、50、51、54、55で示されている。最初に、1つのブロックセットが、先に再構成されたマクロブロックを用いて、並列的に復号または符号化され、その後、第2のブロックセットが、上記第1のセットおよび/または先に再構成されたマクロブロックに関連して再構成されたブロックを用いて、並列的に復号または符号化される。どのセットを、処理の順序において一番目に配置してもよい。幾つかの実施形態では、最初に処理されるセットを、予め規定していてもよく、これは、ビットストリーム通知を必要としない。他の実施形態では、どのセットが最初に処理されるかの選択を、ビットストリームにおいて通知してもよい。
ビットストリーム通知は、ビットストリーム内の通知情報、または、保存されたメモリ内の通知情報であり得る。
他の典型的なパーティション60、80、100、120、A1が、図5A−5Eに示されている。図5Aに示される典型的なパーティション60では、1つのマクロブロック内のブロック61−76が、2つのブロックセット、すなわち、白で示された1つのセット61−64、69−72と、斜交平行線模様で示された別のセット65−68、73−76とにグループ分けされている。図5Bに示される典型的なパーティション80では、1つのマクロブロック内のブロック81−96が、2つのブロックセット、すなわち、白で示された1つのセット81、84、86、87、90、91、93、96と、斜交平行線模様で示された別のセット82、83、85、88、89、92、94、95とにグループ分けされている。図5Cに示される典型的なパーティション100では、1つのマクロブロック内のブロック101−116が、2つのブロックセット、すなわち、白で示された1つのセット101−108と、斜交平行線模様で示された別のセット109−116とにグループ分けされている。図5Dに示される典型的なパーティション120では、1つのマクロブロック内のブロック121−136は、2つのブロックセット、すなわち、白で示された1つのセット121、123、125、127、129、131、133、135と、斜交平行線模様で示された別のセット122、124、126、128、130、132、134、136とにグループ分けされている。図5Eに示される8x8マクロブロック内の4つの4x4ブロックの典型的なパーティションA1では、ブロックA2−A5は、2つのブロックセット、白で示された1つのセットA2−A3と立下がりスロープハッチングで示された別のセットA4−A5とにグループ分けされている。図4および図5A−5Eに示される典型的なパーティションは、他のマクロブロックやブロックのサイズに容易に拡張可能であることは、当業者には明らかであろう。
本発明の他の実施形態では、1つのマクロブロックは、3つの複数のブロックに分割される。これらの実施形態のうちの幾つかでは、符号化プロセスにおいて、第1の複数のブロックが、先に符号化された隣接するマクロブロックのみから再構成された画素値を用いて、予測される。次に、符号化プロセスでは、第2の複数のブロックが、第1の複数のブロックに関連する先に符号化されたブロックから再構成された画素値を用いて、および/または、先に符号化された隣接するマクロブロックから再構成された画素値を用いて、予測される。その後、符号化プロセスでは次に、第3の複数のブロックが、第1の複数のブロックに関連する先に符号化されたブロックから再構成された画素値、第2の複数のブロックに関連する先に符号化されたブロックから再構成された画素値、および/または、先に符号化された隣接するマクロブロックから再構成された画素値を用いて、予測される。幾つかの実施形態では、複数のブロック内のブロックは、完全または部分的に、並列的に符号化され得る。
これに応じて、本発明の幾つかの実施形態では、復号プロセスにおいて、第1の複数のブロックが、隣接するマクロブロックだけにおいて再構成された画素値を用いて、予測される。次に、復号プロセスでは、第2の複数のブロックが、第1の複数のブロックに関連する再構成されたブロックにおいて再構成された画素値、および/または、隣接するマクロブロックにおいて再構成された画素値を用いて、予測される。その後、復号プロセスでは、第3の複数のブロックが、第1の複数のブロックに関連する先に復号されたブロックから再構成された画素値、第2の複数のブロックに関連する先に復号されたブロックから再構成された画素値、および/または、先に復号された隣接するマクロブロックから再構成された画素値を用いて、予測される。幾つかの実施形態では、複数のブロックを有するブロックが、完全または部分的に、並列的に復号され得る。
図6Aおよび図6Bは、1つのマクロブロックの、典型的な3つのグループのパーティション140、160を示す図である。図6Aに示される典型的なパーティション140では、立下がりスロープハッチングで示されるブロック146、148、154、156が、1つのグループのブロックに割り当てられ、白で示されるブロック141、143、149、151が、別のグループのブロックに割り当てられ、斜交平行線模様で示されるブロック142、144、145、147、150、152、153、155が、さらに他のグループのブロックに割り当てられる。図6Bに示される典型的なパーティション160では、立下がりスロープハッチング166、167、168、170、174で示されるブロックが、1つのグループのブロックに割り当てられ、斜交平行線模様で示されるブロック162、164、165、172、173、175が、別のグループのブロックに割り当てられ、白で示されるブロック161、163、169、171、176が、さらに他のグループのブロックに割り当てられる。
本発明の他の実施形態では、1つのマクロブロックは、2つ以上の複数のブロックに分割されてよい。これらの実施形態のうちの幾つかでは、符号化器において、第1の複数のブロックが、先に符号化された隣接するマクロブロックのみから再構成された画素値を用いて、予測される。符号化器では、次の複数のブロックが、先に符号化されたパーティションの先に符号化されたブロックから再構成された画素値、および/または、先に符号化された隣接するマクロブロックから再構成された画素値を用いて、予測される。これに対応して、本発明の幾つかの実施形態では、復号器において、第1の複数のブロックが、隣接するマクロブロックからのみ再構成された画素値を用いて予測され、次に、復号器では、パーティションに関連する複数のブロックが、先に復号されたパーティションの、先に復号されたブロックから、再構成された画素を用いて、および/または、隣接するマクロブロック内の先に復号され再構成された画素値を用いて、予測される。幾つかの実施形態では、複数のパーティションを有するブロックは、完全または部分的に、並列的に符号化され得る。幾つかの実施形態では、複数のパーティションを有するブロックは、完全または部分的に、並列的に復号され得る。
図7Aは、32x32マクロブロック内の4x4ブロックの典型的なパーティション200を示す図である。この典型的なパーティション200では、64個の4x4ブロック201−264が、4つの32x8サブマクロブロック、すなわち、立下がりスロープハッチングで示された16個の4x4ブロック201−216から成る第1のサブマクロブロック270、斜交平行線模様で示される16個の4x4ブロック217−232から成る第2のサブマクロブロック272、立上がりスロープハッチングで示される16個の4x4ブロック233−248から成る第3のサブマクロブロック274、および、垂直ハッチで示される16個の4x4ブロック249−264から成る第4のサブマクロブロック276に分割されている。各サブマクロブロック270、272、274、276は、3つのブロックセット、すなわち、軽く影を付した第1のブロックセット(第1のサブマクロブロック270ではブロック210、212、216、第2のサブマクロブロック272ではブロック226、232、第3のサブマクロブロック274ではブロック242、244、246、第4のサブマクロブロック276ではブロック262、264)、濃く影を付した第2のブロックセット(第1のサブマクロブロック270ではブロック201、203、205、207、第2のサブマクロブロック272ではブロック217、219、221、223、第3のサブマクロブロック274ではブロック233、235、237、239、第4のサブマクロブロック276ではブロック249、251、253、255)、および、影を付していない第3のブロックセット(第1のサブマクロブロック270ではブロック202、204、206、208、209、211、213、214、215、第2のサブマクロブロック272ではブロック218、220、222、224、225、227、228、229、230、231、第3のサブマクロブロック274ではブロック234、236、238、240、241、243、245、247、第4のサブマクロブロック276ではブロック250、25 2、254、256、257、258、259、260、261、263)に分割される。
図7Bは、16x16マクロブロック内の16個の4x4ブロックの典型的なパーティションB0を示す図である。この典型的なパーティションB0では、16個の4x4ブロックB1−B16が、4つの8x8サブマクロブロック、すなわち、立上がりスロープハッチングで示される4つの4x4ブロックB1−B4から成る第1のサブマクロブロック、斜交平行線模様で示される4つの4x4ブロックB5−B8から成る第2のサブマクロブロック、立下がりスロープハッチングで示される4つの4x4ブロックB9−B12から成る第3のサブマクロブロック、および、細かい点で示される4つの4x4ブロックB13−B16から成る第4のサブマクロブロックに分割されている。各サブマクロブロックは、2つのブロックセット、すなわち、第1のブロックセット(第1のサブマクロブロック内のブロックB1−B2、第2のサブマクロブロック内のブロックB5−B8、第3のサブマクロブロック内のブロックB9−B10、第4のサブマクロブロック内のブロックB13−B14)、および、第2のブロックセット(第1のサブマクロブロック内のブロックB3−B4、第3のサブマクロブロック内のブロックB11−B12、第4のサブマクロブロック内のブロックB15−B16)に、分割されている。
幾つかの実施形態では、処理するセットの順序は、予め規定されていてよい。これは、ビットストリーム通知を必要としない。他の実施形態では、処理の順序の選択を、ビットストリームにおいて通知してもよい。
本発明の幾つかの実施形態では、サブマクロブロックは、完全または部分的に、並列的に処理される。幾つかの実施形態では、各サブマクロブロック内の第1の複数のブロックが、符号化器において、先に符号化された隣接するマクロブロック内のみの画素値から、予測される。次に、複数のグループのブロックが、先に符号化された複数のグループのブロック内の画素値から、および/または、先に符号化された隣接するマクロブロック内の画素値から、予測される。幾つかの実施形態では、各サブマクロブロック内の第1の複数のブロックが、復号器において、先に再構成された隣接するマクロブロックだけからの画素値を用いて、復号される。次に、複数のグループのブロックが、先に再構成された複数のグループのブロック内の画素値から、および/または、先に再構成された隣接するマクロブロック内の画素値から、再構成される。
M×NマクロブロックのM/4×N/4のイントラ予測の場合の、1つの典型的なパーティション280が、図8に示されている。幾つかの実施形態では、MおよびNは同じ値であってよい。他の実施形態では、MおよびNは異なる値であってよい。この典型的なパーティションでは、マクロブロックの16個のブロック281−296は、1セットが4つのブロックの4つのセットにグループ分けされてよく、これらの各ブロックは、交互の行の交互のパターンに配置されている。これらの4つのブロック、すなわち、1つのセットは白281、283、289、291で示され、第2のセットは斜交平行線模様282、284、290、292で示され、第3のセットは立下がりスロープの斜交平行線模様286、288、294、296で示され、および、第4のセットは垂直ハッチング285、287、293、295で示されている。1つのブロックセットが、最初に復号され、次に、第2のブロックセットが復号され、その後、第3のセット、そして最後に第4のセットが復号される。幾つかの実施形態では、1つのブロックセット内のブロックは、完全または部分的に、並列的に復号される。幾つかの実施形態では、セット処理の順序は、予め規定されていてよい。これは、ビットストリーム通知を必要としない。他の実施形態では、処理の順序の選択を、ビットストリームにおいて通知してもよい。
本発明の典型的な実施形態によれば、符号化器において、第1の複数のブロック内のブロックの画素値が、H.264/AVCのために規定された9つの予測モードを用いて、隣接する左および/または上の、符号化されたマクロブロックのみからの画素値を用いて予測される。第1の複数のブロック内の各ブロックのためのモードは、当該分野において公知のモード選択方法に従って選択されてよく、各ブロックの残りは、符号化される。これに対応して、復号器において、第1の複数のブロック内のブロックの画素値が、再構成された左および/または上に隣接するマクロブロックのみからの画素値を用いて予測される。他の実施形態では、第1の複数のブロックは、符号化器において利用可能な予測モードを用いて、隣接する左および/または上の符号化されたマクロブロックのみからの画素値を用いて予測される。
最初に処理されたブロックセット内のブロックの符号化および復号は、図9との関係で理解されよう。図9は、2つの16x16マクロブロック302、304を含む画像の典型的な部分300を示す図である。左302上のマクロブロック(白で示される画素、例えば306、および、細かい点が付された画素、例えば307)の符号化および復号では、右304上のマクロブロックの画素値(立下がりスロープハッチングで示される画素、例えば308)は、このマクロブロック304が再構成されていないので、利用することはできない。しかし、現在のマクロブロック302の上および左に隣接するマクロブロック内の画素は、利用可能である。現在のマクロブロック302の上および左に隣接するマクロブロック、例えば、310、312、314における画素は、斜交平行線模様で示されている。最初に符号化されたブロックセットの1つのブロック、例えば(斜め点線で示される)316では、画素値は、現在のマクロブロックの上および左の隣接するマクロブロック内の利用可能な画素値(例えば、斜交平行線模様で示される画素)から、予測される。本発明の幾つかの実施形態では、符号化器において、各予測モードの値が予測され、残差が最も小さいモードが選択される。他の実施形態では、予測モードを選択するために、当該分野において公知の他のモード選択方法を用いてもよい。
本発明の幾つかの実施形態では、予測される画素値は、マクロブロックに拡張されたH.264/AVCの4x4予測式に基づいて、算出され得る。
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード0(垂直モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。
・ // Vertical
・ // pU array holds upper neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ for (y=0; y<BLOCK_SIZE; y++)
・ for (x=0; x<BLOCK_SIZE; x++)
・ pred[y][x] = pU[x];
・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード1(水平モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。
・ // Horizontal
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ for (y=0; y<BLOCK_SIZE; y++)
・ for (x=0; x<BLOCK_SIZE; x++)
pred[y][x] = pL[y];
・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロック(N=2)の場合のモード2(DCモードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。
・ // DC
・ // pU array holds upper neighbors
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ if all pU samples and all pL samples are available then
・ for (y=0; y<BLOCK_SIZE; y++)
・ for (x=0; x<BLOCK_SIZE; x++)
・ {
・ pred[y][x] = (pU[0] + pU[1] + … + pU[N-1] +
・ pL[0] + pL[1] + … + pL[N-1] + (1<<n)) >> (n+1);
・ }
・ if any pU samples are unavailable and all pL samples are available then
・ for (y=0; y<BLOCK_SIZE; y++)
・ for (x=0; x<BLOCK_SIZE; x++)
・ {
・ pred[y][x] = (pL[0] + pL[1] + … + pL[N-1] + (1<<(n-1))) >> n
・ }
・ if all pU samples are available and any pL samples are unavailable then
・ for (y=0; y<BLOCK_SIZE; y++)
・ for (x=0; x<BLOCK_SIZE; x++)
・ {
・ pred[y][x] = (pU[0] + pU[1] + … + pU[N-1] + (1<<(n-1))) >> n;
・ }
・ if any pU samples are unavailable and any pL samples are unavailable then
・ for (y=0; y<BLOCK_SIZE; y++)
・ for (x=0; x<BLOCK_SIZE; x++)
・ {
・ pred[y][x] = DefaultValue; // DefaultValue = 2^(b-1) for an image with bitdepth = b
・ }
・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード3(対角線左下モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。
・ // Diagonal Down Left
・ // pU array holds upper neighbors
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ bound = BLOCK_SIZE-1;
・ for (y=0; y<BLOCK_SIZE; y++)
・ for (x=0; x<BLOCK_SIZE; x++)
・ {
・ if (x!=bound||y!=bound)
・ pred[y][x] = (pU[x+y] + 2*pU[x+y+1] + pU[x+y+2] +2) >> 2;
・ else
・ pred[y][x] = (pU[bound*2] + 3*pU[bound*2+1] +2) >> 2;
・ }
・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード4(対角線右下モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測される画素値であり、yは行番号を示し、xは列番号を示す。
・ // Diagonal Down Right
・ // pU array holds upper neighbors
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ bound = BLOCK_SIZE-1;
・ if (x>y)
・ pred[y][x] = (pU[x-y-2] + 2*pU[x-y-1] + pU[x-y] +2) >> 2;
・ else if (x<y)
・ pred[y][x] = (pL[y-x-2] + 2*pL[y-x-1] + pL[y-x] +2) >> 2;
・ else
・ pred[y][x] = (pU[0] + 2*pU[-1] + pL[0] +2) >> 2;
・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード5(垂直右モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。
・ // Vertical Right
・ // pU array holds upper neighbors
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ bound = BLOCK_SIZE-1;
・ zVR= 2*x-y;
・ if ( ((zVR&0x1) == 0) && (zVR>=0) && zVR<=2*bound )
・ pred[y][x] = (pU[x-(y>>1)-1] + pU[x-(y>>1)] +1) >> 1;
・ else if ( ((zVR&0x1) == 1) && (zVR> 0) && zVR<2*bound)
・ pred[y][x] = (pU[x-(y>>1)-2] + 2*pU[x-(y>>1)-1] + pU[x-(y>>1)] +2) >> 2;
・ else if (zVR == -1)
・ pred[y][x] = (pL[0] + 2*pU[-1] + pU[0] +2) >> 2;
・ else
・ pred[y][x] = (pL[y-(x<<1)-1] + 2*pL[y-(x<<1)-2] + pL[y-(x<<1)-3] +2) >> 2;
・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード6(水平下方モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。:
・ // Horizontal Down
・ // pU array holds upper neighbors
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ bound = BLOCK_SIZE-1;
・ zHD= 2*y-x;
・ if ( ((zHD&0x1) == 0) && (zHD>=0) && zHD<=2*bound )
・ pred[y][x] = (pL[y-(x>>1)-1] + pL[y-(x>>1)] +1) >> 1;
・ else if ( ((zHD&0x1) == 1) && (zHD>0) && zHD<2*bound)
・ pred[y][x] = (pL[y-(x>>1)-2] + 2*pL[y-(x>>1)-1] + pL[y-(x>>1)] +2) >> 2;
・ else if (zHD == -1)
・ pred[y][x] = (pL[0] + 2*pU[-1] + pU[0] +2) >> 2;
・ else
・ pred[y][x] = (pU[x-(y<<1)-1] + 2*pU[x-(y<<1)-2] + pU[x-(y<<1)-3] +2) >> 2;・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード7(垂直左モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。:
・ // Vertical Left
・ // pU array holds upper neighbors
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ bound = BLOCK_SIZE-1;
・ if ((y&0x1) == 0) //even
・ pred[y][x] = (pU[x+(y>>1)] + pU[x+(y>>1)+1] +1) >> 1;
・ else //odd
・ pred[y][x] = (pU[x+(y>>1)] + 2*pU[x+(y>>1)+1] + pU[x+(y>>1)+2] +2) >> 2;
・ // end pseudo code.
本発明の幾つかの実施形態では、N×Nブロックの場合のモード8(水平上方モードイントラ予測)に基づく予測が、疑似コードに基づいて行われてよい。ここで、pred[y][x]は予測された画素値を示し、yは行番号を示し、xは列番号を示す。
・ // Horizontal Up
・ // pU array holds upper neighbors
・ // pL array holds left neighbors
・ BLOCK_SIZE = N;
・ bound = BLOCK_SIZE-1;
・ zHU = x+2*y;
・ if ( ((zHU&0x1) == 0) && zHU<=2*(bound-1) )
・ pred[y][x] = (pL[y+(x>>1)] + pL[y+(x>>1)+1]+1) >> 1;
・ else if ( ((zHU&0x1) ==1) && zHU<2*(bound-1))
・ pred[y][x] = (pL[y+(x>>1)] + 2*pL[y+(x>>1)+1] + pL[y+(x>>1)+2] +2) >>2;
・ else if (zHU>2*bound-1)
・ pred[y][x] = pL[bound];
・ else // (zHU==2*bound-1) 29 for MB, 13 for 8x8 block, 5 for 4x4 block
・ pred[y][x] = (pL[bound-1] + 3*pL[bound] +2) >> 2;
・ // end pseudo code.
上記した疑似コードは、説明のためであり、限定のために記載したものではない。また、他の実施例を排除することや、上述の予測式の拡張を排除することを意図するものではない。
本発明の幾つかの実施形態では、DC予測(モード2)および他の予測モードでは、隣接する上および左のマクロブロックの画素値は、予測されるブロックまでの距離に応じて、重み付けされる。例えば、図9の典型的なブロック316における画素値を予測する場合には、左に隣接するマクロブロックの画素値が、上に隣接するマクロブロックの画素値よりも大きく重み付けされる。本発明の幾つかの実施形態では、距離は、予測されるブロックと上に隣接するマクロブロックとの間のマクロブロックの数+1として、および、予測されるブロックと左に隣接するマクロブロックとの間のマクロブロックの数+1として規定される。本発明の他の実施形態では、この距離は、ジグザグ走査順序において、予測されるブロックと隣接する上/左のマクロブロックとの間のマクロブロックの数として規定される。本発明の幾つかの実施形態では、隣接する上のブロックの画素値に割り当てられた重みは、予測されるブロックと隣接する左のマクロブロックとの間の距離と、予測されるブロックと隣接する左および上の各マクロブロックとの間の距離の合計との比である。本発明の幾つかの実施形態では、隣接する左のブロックの画素値に割り当てられた重みは、予測されるブロックと隣接する上のマクロブロックとの間の距離と、予測されるブロックと隣接する左および上の各マクロブロックとの間の距離の合計との比である。
本発明の幾つかの実施形態は、モード予測を含んでいてよい。H.264/AVCにおいて、イントラモードを通知するために用いられるビットを低減するためには、ブロック用のイントラ予測モードは、Min(intraMxMPredModeA、intraMxMPredModeB)に従って、上に隣接するブロックおよび左に隣接するブロックのモードから予測される。ここで、intraMxMPredModeAは、左に隣接するブロックのモードを示し、intraMxMPredModeBは、上に隣接するブロックのモードを示す。イントラモードを決定する場合には、符号化器において、レート歪み最適化(RDO)判定がなされる。RDOの決定ステップでは、イントラモードを送信することによって用いられるレートを計算するために、レート計算が行われる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、隣接するマクロブロックから再構成された画素を用いて最初に符号化された第1の複数のブロック内のブロックでは、同じく第1の複数のブロックまたは隣接するマクロブロック内にある利用可能な最も近いブロックのモードが、モード予測の間、および、レート歪み最適化の間に用いられる。利用可能なブロックとは、イントラ予測モードが決定されたブロックを指す。
これらの実施形態は、図10に示される例に関連して理解されよう。図10は、典型的なマクロブロック330を示す図である。マクロブロック330のブロック331−346は、例えば、市松模様に、2つの複数のブロック、すなわち、第1の複数のブロック332、334、335、337、340、342、343、345と、第2の複数のブロック331、333、336、338、339、341、344、346とに分割される。この例では、第1の複数のブロック内の全てのブロックが、第2の複数のブロック内のブロックよりも前に、ジグザグの順序332、335、334、337、340、343、342、345で処理される。
本発明の幾つかの実施形態によれば、モード予測の間に、ブロック337は、その上のモードのために、ブロック332のモードを用いる。これは、ブロック333は処理されていないからである。ブロック332は、この例のジグザグ処理の順序では、モード予測が行われているブロック337の上の、利用可能な最も近いブロックである。本発明の幾つかの実施形態では、最も近いブロックは、ブロック間のユークリッド距離に基づいて決定される。その左のモードでは、ブロック337は、ブロック335のモードを使用する。これは、ブロック336が処理されていないからである。ブロック335は、この例のジグザグ処理の順序では、モード予測が行われているブロック337の左の、利用可能な最も近いブロックである。これらの本発明の実施形態では、モード予測は、モード予測が行われているブロックの上のブロック、しかし、すぐ真上のブロックではないブロックを用いてよい。本発明のこれらの実施形態では、モード予測は、モード予測が行われているブロックの左のブロック、しかし、すぐ左のブロックではないブロックを用いてよい。
さらに説明すると、イントラ予測モードが、モード予測が行われているブロックの上方および左のブロックから予測される、本発明の幾つかの実施形態によれば、図10のブロック335のためのモード予測は、その左のモードのためには、隣接する利用可能なマクロブロック内のブロック348のモードを使用し、その上方のモードのためには、隣接する利用可能なマクロブロック内のブロック347のモードを使用する。本発明の他の実施形態では、隣接する利用可能なマクロブロック内のブロック351のモードを、上方のモードのために使用してもよい。
さらに説明すると、イントラ予測モードが、モード予測が行われているブロックの上方および左のブロックから予測される、本発明の幾つかの実施形態によれば、図10のブロック334のためのモード予測は、その左のモードのためには、利用可能なブロック332のモードを使用し、その上方のモードのためには、隣接する利用可能なマクロブロック内のブロック349のモードを使用する。本発明の他の実施形態では、隣接する利用可能なマクロブロック内のブロック350のモードを、左のモードのために使用してもよい。
他の実施形態では、モード予測は、モードが予測されるブロックに方向的に関連して配置された、他の利用可能なブロックのモードを使用してよい。例えば、ブロックのためのイントラ予測モードは、下方のブロックおよび右のブロックのモードから予測される。
他の実施形態では、先に符号化された隣接するマクロブロック内のブロックのモードを、モード予測に用いてもよい。これらの実施形態は、図10に示される例に関連して理解されよう。本発明のこれらの実施形態によれば、モード予測の間に、ブロック337は、その上方のモードのために、上に隣接する先に符号化されたマクロブロックからのブロック350のモードを使用し、このモードのために、左に隣接する先に符号化されたマクロブロックからのブロック348のモードを使用する。
本発明の幾つかの実施形態では、上述のモード予測方法のどちらも、利用可能である。符号化器は、ビットストリームにおいて、複数のブロックのために用いられるモード予測方法を通知する。本発明の幾つかの実施形態では、通知は、ピクチャーパラメータセット、シーケンスパラメータセット、または他のパラメータセットを含む、メタデータと共に生じる。本発明の幾つかの実施形態では、通知は、マクロブロックレベルにて行われる。本発明の他の実施形態では、通知は、スライスレベルにおいて行われる。
本発明の幾つかの実施形態では、第1の複数のブロックに続いて処理される複数のブロック内のブロックのために、現在または以前の複数のブロック、または隣接するマクロブロック内の最も近い利用可能なブロックのモードが、モード予測およびレート歪み最適化の間に、用いられる。本発明の他の実施形態では、第1の複数のブロックに続いて処理される複数のブロック内のブロックのために、現在の複数のブロックまたは隣接するマクロブロック内の最も近い利用可能なブロックのモードだけが、モード予測およびレート歪み最適化の間に、用いられる。本発明の幾つかの実施形態では、異なる複数のブロックにおけるブロックは、異なる、イントラ予測の方法を用いてよい。これらのブロックのために、現在の、または隣接するマクロブロック内にあり、同じイントラ予測の方法を使用する、最も近い利用可能なブロックのモードだけが、モード予測およびレート歪み最適化の間に用いられる。本発明の幾つかの実施形態では、異なるイントラ予測の方法が、フラグ付きで信号される。本発明の幾つかの実施形態では、異なるイントラ予測の方法が、マルチフラグ付きで信号される。
先に再構成された上および/または左の隣接ブロックに加えて、再構成された第1のブロックセットに引き続き再構成されたブロックセット内のブロックのために、先に再構成された右および下部の隣接ブロックが、イントラ予測に利用可能である。これらのさらなる、再構成されたブロックは、イントラ予測を向上させるために用いることが可能であり、従って、ブロック間の相関性が高いため、符号化効率を改善することが可能である。
本発明の幾つかの実施形態では、イントラ予測に、先に再構成された非隣接ブロックを用いてもよい。これらの実施形態のうちの幾つかでは、先に再構成された信号値の予測値への寄与は、再構成されたブロックから現在のブロックまでの距離によって重み付けされる。
本発明の幾つかの実施形態では、先に記載した9つの予測モード方向に関連する等式は、標準的に規定された予測モードと関連する標準的に規定された予測モード方向と呼ばれる。この等式を変形させて、イントラ予測に、先に符号化された、現在のブロックの右および/または下方のブロックを用いるようにしてもよい。図4に示される典型的なパーティションのための予測式の典型的な変形は、4x4イントラ予測を説明するものであり、図11および表1に関連して理解可能であろう。
図11は、16個の画素361−376の典型的な4x4ブロック360を示す図である。この図では、列xおよび行yのある画素は、p(x,y)で示される。ブロック360が、図4に従って市松模様に分割された16x16マクロブロックの、1つの4x4ブロックであり、ブロック360が符号化された第2の複数のブロック内にあるならば、先に再構成された画素381−396は、マクロブロック360の上の画素(381−384)、下の画素(385−388)、右の画素(389−392)、および、左の画素(393−396)において利用可能である。コーナー画素397−400の値は、利用可能ではない。幾つかの実施形態では、これらの利用不可能なコーナー画素値は、隣接する、利用可能な画素値から補間される。幾つかの実施形態では、画素値は、下記に従って補間され得る。
ここで、画素値は、図11に記載の通りである。表1は、元の予測式、および、変形された(拡大されたとみなされる)予測式を示すものである。幾つかの実施形態では、イントラ予測モードに必要な画素値が利用可能でないならば、このモードは使用されない。なお、幾つかの予測モードでは、元の予測式を変形することはできない。
本発明の幾つかの実施形態では、上述の9つのイントラ予測モード方向の逆方向の9つの方向のイントラ予測モードが、規定される。これらの反対方向のモードを、図12に関連して説明する。現在のブロック内の画素値は、現在のブロックの上、左、下、および/または、右の、再構成されたブロック内の画素値から予測される。図12では、モードを示す矢印の方向は、各モードの予測方向を示している。
図12では、中心点422は、方向を示しているのではなく、この中心点は、「モード2」および「モード11」とも呼ばれるDC予測モードに関連している。本発明の幾つかの実施形態では、「モード2」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合には、次のように予測される。
そして、「モード11」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合には、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に記載の通りである。他の実施形態では、「モード2」および「モード11」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合には、次のように予測され得る。
中心点422から下方向にのびる垂直矢印420は、「モード0」と呼ばれる第1の垂直予測モードを示し、中心点422から上方向にのびる垂直矢印429は、「モード9」と呼ばれる第2の垂直予測モードを示す。本発明の幾つかの実施形態では、「モード0」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
そして、「モード9」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。
中心点422から右にのびる水平矢印421は、「モード1」と呼ばれる第1の水平方向の予測モードを示す。中心点422から左にのびる水平矢印430は、「モード10」と呼ばれる第2の水平方向の予測モードを示す。本発明の幾つかの実施形態では、「モード1」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
そして、「モード10」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。
中心点422から対角線左下に、水平面から約45度の角度でのびる矢印423は、「モード3」とも呼ばれる、対角線左下(DDL)の予測モードを示しており、中心点422から180度反対の方向にのびる矢印432は、「モード12」またはDDL2モードと呼ばれる、対角線右上(DUR)の予測モードを示している。本発明の幾つかの実施形態では、「モード3」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。本発明の幾つかの実施形態では、「モード12」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合には、ブロックデータおよび隣接するデータを時計回りに90度回転させ、「モード4」予測式を用いることによって、予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。
図13Aおよび図13Bは、このプロセスを示す図である。図13Aに示されるように、16個の画素451−466の4x4ブロック450は、左の470−473および下の475−478に再構成された画素値、並びに補間されたコーナー画素値474から、対角線右上方向479に予測される。図13Bは、図13Aの画素を時計回りに90度回転させた後の画素を示す図である。16個の画素481−496の4x4ブロック480は、左の505−508および上の501−504に再構成された画素、並びに補間されたコーナー画素500から、「モード4」予測式を用いて、対角線右下方向509に予測される。これらの予測される画素値481−496は、90度反時計回りに回転させることによって、適切な画素にマップし直される。本発明の幾つかの実施形態では、「モード12」で予測された値は、回転を介し、かつ、「モード4」予測式を用いて、予測される。他の実施形態では、「モード12」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように直接予測され得る。
ここで、画素値および位置は、図13Aに示される。
中心点422から対角線右下に、水平面から約45度の角度でのびる矢印424は、「モード4」と呼ばれる、対角線右下(DDR)の予測モードを示しており、中心点422から180度反対方向にのびる矢印433は、「モード13」またはDDR2モードと呼ばれる、対角線左上(DUL)の予測モードを示している。本発明の幾つかの実施形態では、「モード4」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。本発明の幾つかの実施形態では、「モード13」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、ブロックデータおよび隣接するデータを180度回転させ、「モード4」予測式を用いることによって、予測される。
図14Aおよび図14Bは、このプロセスを示す図である。図14Aに示されるように、16個の画素521−536の4x4ブロック520は、右の545−548および下の540−543に再構成された画素値、並びに補間されたコーナー画素値544から、対角線左上方向549に予測される。図14Bは、図14Aの画素を180度回転させた後の画素を示す図である。16個の画素551−566の4x4ブロック550は、左の575−578および上の571−574に再構成された画素、並びに補間されたコーナー画素570から、「モード4」予測式を用いて、対角線右下方向579に予測される。これらの予測される画素値551−566は、180度の回転によって、適切な画素に、マップし直される。本発明の幾つかの実施形態では、「モード13」で予測された値は、回転を介し、かつ、「モード4」予測式を用いて、予測される。他の実施形態では、「モード13」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように直接予測され得る。
ここで、画素値および位置は、図14Aに示されている。
中心点422から、対角線右下に、水平面から約67.5度の角度でのびる矢印425は、「モード5」と呼ばれる、垂直右(VR)の予測モードを示しており、中心点422から180度反対の方向にのびる矢印434は、「モード14」またはVR2モードと呼ばれる、垂直右2予測モードを示している。本発明の幾つかの実施形態では、「モード5」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。本発明の幾つかの実施形態では、「モード14」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、ブロックデータおよび隣接するデータを180度回転させると共に、「モード5」予測式を用いることによって、予測される。
図15Aおよび図15Bは、このプロセスを示す図である。図15Aに示されるように、16個の画素591−606の4x4ブロック590は、右の615−618および下の610−613に再構成された画素値、並びに補間されたコーナー画素値614から、垂直右2方向619に予測される。図15Bは、図15Aの画素を180度回転させた後の画素を示す図である。16個の画素621−636の4x4ブロック620は、左の645−648および上の641−644に再構成された画素、並びに補間されたコーナー画素640から、垂直右方向649に、「モード5」予測式を用いて予測される。これらの予測される画素値621−636は、180度回転させることによって、適切な画素にマップし直される。本発明の幾つかの実施形態では、「モード14」で予測された値は、回転を介し、かつ、「モード5」予測式を用いて予測される。他の実施形態では、「モード14」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合には、下記に従って直接予測される。
ここで、画素値および位置は、図15Aに示されている。
中心点から対角線右下に、水平面から約22.5度の角度でのびる矢印426は、「モード6」と呼ばれる、水平下方(HD)の予測モードを示しており、中心点422から180度反対の方向にのびる矢印435は、「モード15」またはHD2モードと呼ばれる、水平下方2予測モードを示している。本発明の幾つかの実施形態では、「モード6」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。本発明の幾つかの実施形態では、「モード15」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、ブロックデータおよび隣接するデータを180度回転させ、「モード6」予測式を用いることによって、予測される。
図16Aおよび図16Bは、このプロセスを示す図である。図16Aに示されるように、16個の画素61−676の4x4ブロック660は、右の685−688および下の680−683に再構成された画素値、並びに補間されたコーナー画素値684から、水平下方2方向689に予測される。図16Bは、図16Aの画素を180度回転させた後の画素を示す図である。16個の画素691−706の4x4ブロック690は、左の715−718および上の711−714に再構成された画素、並びに補間されたコーナー画素710から、「モード6」予測式を用いて、水平下方の方向719に予測される。これらの予測される画素値691−706は、180度回転させることによって、適切な画素にマップし直される。本発明の幾つかの実施形態では、「モード15」で予測された値は、回転を介して、かつ、「モード6」予測式を用いて予測される。他の実施形態では、「モード15」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように直接予測される。
ここで、画素値および位置は、図16Aに示されている。
中心点422から対角線左下に、水平面から約67.5度の角度でのびる矢印427は、「モード7」と呼ばれる垂直左(VL)の予測モードを示しており、中心点422から180度反対の方向にのびる矢印436は、「モード16」またはVL2モードと呼ばれる、垂直左の2予測モードを示している。本発明の幾つかの実施形態では、「モード7」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。本発明の幾つかの実施形態では、「モード16」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、ブロックデータおよび隣接するデータを時計回りに90度回転させ、「モード6」予測式を用いることによって、予測される。
図17Aおよび図17Bは、このプロセスを示す図である。図17Aに示されるように、16個の画素731−746の4x4ブロック730は、左の750−752および下の754−757に再構成された画素値、並びに補間されたコーナー画素値753から、垂直左2方向758に予測される。図17Bは、図17Aの画素を180度回転させた後の画素を示す図である。16個の画素761−776の4x4ブロック760は、左の794−797および上の791−793に再構成された画素、並びに補間されたコーナー画素790から、「モード6」予測式を用いて、水平下方向798に予測される。これらの予測される画素値761−776は、90度時計回りに回転させることによって、適切な画素にマップし直される。本発明の幾つかの実施形態では、「モード16」で予測された値は、回転を介し、かつ、「モード6」予測式を用いて予測される。他の実施形態では、「モード16」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合には、下記に従って直接予測され得る。
ここで、画素値および位置は、図17Aに示されている。
中心点から対角線右上に、水平面から約22.5度の角度でのびる矢印428は、「モード8」とも呼ばれる、水平上方(HU)の予測モードを示しており、中心点422から180度反対方向にのびる矢印437は、「モード17」またはHU2モードと呼ばれる、水平2予測モードを示している。本発明の幾つかの実施形態では、「モード8」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように予測される。
ここで、画素の位置および値は、図11に示される通りである。本発明の幾つかの実施形態では、「モード17」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、ブロックデータおよび隣接するデータを、左側境界線を横切って反転させると共に、「モード6」予測式を用いることによって、予測される。
図18Aおよび図18Bは、このプロセスを示す図である。図18Aに示されるように、16個の画素811−826の4x4ブロック810は、右の834−837および上の830−832に再構成された画素値、並びに補間されたコーナー画素値833から、水平上方2方向838に予測される。図18Bは、図18Aの画素を、左側境界線を横切って反転させた後の画素を示す図である。16個の画素841−856の4x4ブロック840は、左の864−867および上の861−863に再構成された画素、並びに補間されたコーナー画素860から、「モード6」予測式を用いて、水平下方向868に予測される。これらの予測される画素値841−856は、左側境界線を横切って逆反転させることによって、適切な画素にマップされる。本発明の幾つかの実施形態では、「モード17」で予測された値は、反転を介して、かつ、「モード6」予測式を用いて予測される。他の実施形態では、「モード17」で予測された値は、4x4イントラ予測の場合、次のように直接予測され得る。
ここで、画素値および位置は、図18Aに示されている。
反対方向のモードを用いたイントラ予測の利点は、図19に関連して理解されよう。図19は、典型的な、16個の画素901−916のブロック900を示す図である。ブロック900が、市松模様に分割されたマクロブロックの第1のブロックセット内の全てのブロックが再構成された後に再構成されたブロックセットに存在するならば、左の隣接ブロックおよび上の隣接ブロック以外の隣接ブロックにおいて再構成された画素値(例えば、931−938)が、左の隣接ブロック内の画素925−928、および、上の隣接ブロック内の画素921−924に加えて、イントラ予測の使用に利用可能である。例えば図19において、白画素901−907、909、910、913、931、921−928、935、940−942、および、グレー画素908、911、912、914−916、932−934、936−938、943、950−953、955−957によって示されるような、輝度コンテンツを有する画像の場合には、ブロック900内のグレー画素908、911、912、914−916、932−934の画素値は、最も良好には、右の隣接ブロックおよび下の隣接ブロックにおいて再構成された画素値から、予測される。従って、反対方向の予測モードの使用は、予測される画素値と、予測において用いられる再構成された画素値との間の相関性が高くなるため、圧縮作用を増大させる。
概して、選択される対象の予測モードの数が増大するにつれて、画素値の予測が良好になるため、符号化効率も増大する。しかし、予測モードが増えると、通知要件も増大する。本発明の幾つかの実施形態では、符号化器が、モードの数と、さらなる予測モードに関連して増大するコストとのバランスをとる。
本発明の幾つかの実施形態では、再構成された第1のブロックセットに続いて再構成されたブロックセット内のブロックの画素値は、標準的に規定された予測モードのうちの1つである予測モードに従って予測される。
本発明の他の実施形態では、再構成された第1のブロックセットに続いて再構成されたブロックセット内のブロックの画素値は、上記で規定された反対方向のモードのうちの1つである予測モードに従って予測される。
さらに他の本発明の実施形態では、再構成された第1のブロックセットに続いて再構成されたブロックセット内のブロックの画素値は、予測方向が180度異なる2つのモードによって予測された値を加重補間することによって、予測される。幾つかの実施形態では、画素値は、次のように予測される。
ここで、p(y,x)は、位置(y,x)において予測された画素値を示し、p1およびp2は、反対の予測方向の2つの予測モードを示し、wp1(y,x)は、位置(y,x)における予測モードp1に関連する重みを示す。本発明の幾つかの実施形態では、重みは、隣接する画素値までの距離にほぼ比例する。表2は、4x4イントラ予測の典型的な重みを示す図である。本発明の幾つかの実施形態では、重みは、各予測モード方向に保存される。本発明の他の実施形態では、サブセットの予測モード方向の重みが保存され、保存されない予測モード方向の重みは、変換、例えば、適切に保存された重みの表を回転または反転させることによって、生成される。
本発明の幾つかの実施形態では、符号化器は、変形された先に存在する9つのモード(モード0〜モード8)、これらの反対方向の9つのモード(モード9〜モード17)、および、加重補間されたモード間を選択するRDOモード選択を行う。
幾つかの実施形態では、モード通知のコストを抑えるために、利用可能な場合には、9つのモードおよび加重補間モードを用いる。
本発明の他の実施形態では、変形された先に存在する9つのモード(モード0〜モード8)、および、反対方向の9つのモード(モード9〜モード17)を用いられる。フラグとも呼ばれる1つの追加的なビットを用いて、このモードが先に存在する9つのモードのうちの1つであるか、または、反対方向のモードのうちの1つであるかを通知する。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値とも呼ばれるビット値は、ブロックごとに通知されない。これらの実施形態では、フラグ値は、マクロブロックパーティションにおける、現在処理されている複数のブロック内の隣接するブロックのフラグ値から、予測される。他の実施形態では、フラグ値は、選択可能なイントラ予測モードを通知するためにフラグ値も用いる複数のブロック内の、隣接するブロックのフラグ値から予測される。説明のために、マクロブロック内の第1の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知しないが、マクロブロック内の第2の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知することとする。他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、水平方向における、フラグ値を用いる最も近いブロック、および、垂直方向における、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる隣接するマクロブロックにおける、最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの左に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの上に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いるマクロブロック内の最も近いブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値は、モード予測に使用される同じブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、符号化器は、予測されるフラグ値が正しいか否かを通知する。本発明の幾つかの実施形態では、復号器は、予測されるフラグ値が正しいか否かに関する、受信されたビットストリームからの情報を復号する。
本発明のさらに他の実施形態では、変形された先に存在する9つのモード(モード0〜モード8)、および、加重補間されたモードが用いてよい。フラグとも呼ばれるさらなるビットを用いて、このモードが変形された先に存在する9つのモードのうちの1つであるか、または、加重補間されたモードのうちの1つであるかについて通知する。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値とも呼ばれるこのビット値は、ブロックごとに通知されない。これらの実施形態では、フラグ値は、マクロブロックパーティションにおける、現在処理された複数のブロック内の隣接するブロックのフラグ値から、予測される。他の実施形態では、フラグ値は、選択可能なイントラ予測モードを通知するためにフラグ値も用いる複数のブロック内の、隣接するブロックのフラグ値から予測される。説明のために、マクロブロック内の第1の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知しないが、マクロブロック内の第2の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知することとする。他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、水平方向における、フラグ値を用いる最も近いブロック、および、垂直方向における、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる隣接するマクロブロックにおける、最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの左に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの上に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いるマクロブロック内の最も近いブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値は、モード予測に使用される同じブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、符号化器は、予測されるフラグ値が正しいか否かを通知する。本発明の幾つかの実施形態では、復号器は、予測されるフラグ値が正しいか否かに関する、受信されたビットストリームからの情報を復号する。
本発明のさらに他の実施形態では、反対方向のモード(モード9〜モード17)、および、加重補間モードが用いられる。フラグとも呼ばれるさらなるビットが、このモードが、変形された先に存在する9つのモードのうちのいずれか、または、加重補間モードのうちのいずれかであるかどうかを通知する。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値とも呼ばれるビット値は、ブロックごとに通知されない。これらの実施形態では、ビット値は、マクロブロックパーティションにおいて、現在処理されている複数のブロック内の隣接するブロックのビット値から予測される。他の実施形態では、フラグ値は、選択可能なイントラ予測モードを通知するためにフラグ値も用いる複数のブロック内の、隣接するブロックのフラグ値から予測される。説明のために、マクロブロック内の第1の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知しないが、マクロブロック内の第2の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知することとする。他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、水平方向における、フラグ値を用いる最も近いブロック、および、垂直方向における、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる隣接するマクロブロックにおける、最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの左に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの上に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いるマクロブロック内の最も近いブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値は、モード予測に使用される同じブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、符号化器は、予測されるフラグ値が正しいか否かを通知する。本発明の幾つかの実施形態では、復号器は、予測されるフラグ値が正しいか否かに関する、受信されたビットストリームからの情報を復号する。
本発明のさらに他の実施形態では、画素値は、任意の2つの無関係なイントラモードの加重補間を用いて、予測される。
本発明の幾つかの実施形態では、モードには、「0」〜「8」の番号が付されている。これらの実施形態では、第1のセットのイントラブロックのモード予測は、このモードの番号付けによっては、影響されない。表3は、4x4イントラ予測の典型的なシンタックスを示している。イタリック体で記載した文は、既存のH.264/AVCのシンタックスに、本発明の実施形態に従って新たに追記したものである。
フラグ「MB_has_weighted_intra_block_flag」は、マクロブロック内の任意のブロックが加重イントラ予測モードを用いるかどうかを特定するものである。「MB_has_weighted_intra_block_flag」が0であるならば、マクロブロック内のブロックは、加重イントラ予測モードを用いない。フラグ「MB_has_weighted_intra_block_flag」が1であるならば、マクロブロックは、加重イントラ予測モードを用いる少なくとも1つのブロックを含む。
フラグ「intra4x4_pred_weighted_flag」は、4x4イントラ予測モードが、加重イントラ予測モードであるかどうかを特定するものである。このフラグは、「MB_has_weighted_intra_block_flag」が1であり、4x4ブロックが加重イントラ予測モードを有することが可能な位置にある場合にのみ、存在する。加重イントラ予測モードを有し得るブロックは、右および下部に隣接するものがないブロック15を除く、第2のブロックセット内のブロックであり得る。フラグ「intra4x4_pred_weighted_flag」が0であるならば、ブロックのイントラ予測モードは、上および左の隣接体から予測される元のイントラ予測モードであり得る。フラグ「intra4x4_pred_weighted_flag」が1であるならば、ブロックのイントラ予測モードは、上および左の隣接体からの予測と下部および右の隣接体からの予測とを組み合わせた加重予測を用いて、ブロック値を予測する加重イントラ予測モードであり得る。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値は、ブロックごとに通知されない。この実施形態では、フラグ値は、マクロブロックパーティション内の、現在処理されている複数のブロックにおける、隣接するブロックのフラグ値から予測される。他の実施形態では、フラグ値は、選択可能なイントラ予測モードを通知するためにフラグ値も用いる複数のブロック内の、隣接するブロックのフラグ値から予測される。説明のために、マクロブロック内の第1の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知しないが、マクロブロック内の第2の複数のブロックは、フラグ値を用いて他のイントラ予測モードを通知することとする。他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、水平方向における、フラグ値を用いる最も近いブロック、および、垂直方向における、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、フラグ値を用いる隣接するマクロブロックにおける、最も近いブロックから予測される。さらに他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの左に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いる最も近いブロックから予測される。他の実施形態では、フラグ値は、現在のマクロブロックの上に隣接するマクロブロックにおける、フラグ値を用いるマクロブロック内の最も近いブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、フラグ値は、モード予測に使用される同じブロックから予測される。本発明の幾つかの実施形態では、符号化器は、予測されるフラグ値が正しいか否かを通知する。本発明の幾つかの実施形態では、復号器は、予測されるフラグ値が正しいか否かに関する、受信されたビットストリームからの情報を復号する。
本発明の幾つかの実施形態では、1つのブロックのためのイントラ予測モード、すなわち、intra4x4PredMode[luma4x4BlkIdx]を、以下の疑似コードに従って、導出する。
・ predIntra4x4PredMode = Min( intraMxMPredModeA, intraMxMPredModeB )
・ if( prev_intra4x4_pred_mode_flag[ luma4x4BlkIdx ] )
・ Intra4x4PredMode[ luma4x4BlkIdx ] = predIntra4x4PredMode
・ else
・ if( rem_intra4x4_pred_mode[ luma4x4BlkIdx ] < predIntra4x4PredMode )
・ Intra4x4PredMode[ luma4x4BlkIdx ] = rem_intra4x4_pred_mode[ luma4x4BlkIdx ]
・ else
・ Intra4x4PredMode[ luma4x4BlkIdx ] = rem_intra4x4_pred_mode[ luma4x4BlkIdx ] + 1.
この疑似コードでは、intraMxMPredModeAおよびintraMxMPredModeBは、イントラ予測モードが利用可能な、第1および第2の隣接ブロックの予測モードであり、prev_intra4x4_pred_mode_flag[ luma4x4BlkIdx ]、および、rem_intra4x4_pred_mode[ luma4x4BlkIdx ]は、指数luma4x4BlkIdx=0,…,15を有する、4x4輝度ブロックのIntra_4x4予測を特定する。
利用可能なイントラ予測モードとは、イントラ予測モードが決定されたブロックのためのイントラ予測モードを指す。利用可能なブロックとは、イントラ予測モードが決定されたブロックを指す。
本発明の幾つかの実施形態では、第1のブロックセットおよび第2のブロックセットの残差データは、H.264/AVCおよび他の動画像規格において規定のように、通知される。本発明の他の実施形態では、残差データは、ブロック符号化順に通知されてよい。例えば、幾つかの実施形態では、最初に、第1のブロックセットの残差が、ビットストリームにおいて送信され、続いて、第2のブロックセットの残差が、ビットストリームにおいて送信される。これらの実施形態のうちの幾つかでは、復号器は、残差データをエントロピー復号したすぐ後に、第1のブロックセットの再構成を開始する。本発明の幾つかの実施形態は、第1のブロックセットおよび第2のイントラ4x4ブロックセットの残差データが、別々に送信されたかどうかを特定する、ビットフラグ「parallelResidualSignaling」を含む。このフラグ、フラグ「parallelResidualSignaling」が0であるならば、マクロブロックの残差データが、H.264/AVCに規定されるような1つのマクロブロックとして送信される。このフラグ「parallelResidualSignaling」が1であるならば、最初に、マクロブロック内の第1のイントラ4x4ブロックセットの残差データが送信され、続いて、第2の並列イントラ4x4ブロックセットの残差データが送信される。表4は、フラグ「parallelResidualSignaling」を含む典型的なシンタックスを示す一覧である。本発明の幾つかの実施形態では、このフラグビット「parallelResidualSignaling」は、シーケンスパラメータセットにおいて送信される。他の実施形態では、フラグビット「parallelResidualSignaling」は、ピクチャーパラメータセットにおいて送信される。
本発明の幾つかの実施形態では、複数のブロックの予測モードが、ブロック残差とインターリーブされた状態で、通知される。他の実施形態では、複数のブロック内のブロックのための残差が通知される前に、複数のブロック内の全てのブロックのための予測モードが、通知される。
本発明の幾つかの実施形態では、符号化器は、マクロブロックパーティションを決定し、このパーティションの選択を、ビットストリームにおいて通知する。他の実施形態では、符号化器は、初期パーティションを用いてよい。
本発明の幾つかの実施形態では、復号器は、ビットストリームから、マクロブロックパーティションを特定する情報を復号する。他の実施形態では、1つのパーティションを、復号器において、初期パーティションと規定する。
図20を参照する。この図は、本発明の幾つかの実施形態における典型的な符号化器1200を説明するためのものである。任意の動画像符号化器を用いてよいことは理解されよう。入力動画像1210が、フレームを並び替えるために適したバッファ1220に供給されるか、または、必要な場合には、その一部に供給される。減算部1230が、好適に並び替えられたフレームの一部を、変換および量子化部1240に好適なように変形する。変換および量子化部1240は、エントロピー符号化部1250に信号を供給する。エントロピー符号化部1250は、出力ビットストリーム1270のために、信号を出力バッファ1260に供給する。入力動画像1210を受信する符号化器制御部1280が、符号化器1200の全てのモジュールに制御信号を供給する。
変換および量子化部1240はまた、その出力を逆変換および逆量子化部1300に供給して、対応する復号器をシミュレートすることが可能である。フレーム順序付けバッファ1220には、画像種類決定部1310が連結されている。画像種類決定部1310はまた、マクロブロック種類決定部1320にも連結されている。このようにして、フレーム順序付けバッファ1220への制御が行われる。さらに、マクロブロックの種類も制御される。
逆変換および逆量子化部1300は、結合部1330に信号を供給する。結合部1330は、マクロブロック種類決定部1320との組み合わせにおいて、信号を、イントラ符号化予測部1340およびデブロッキングフィルター1350に供給する。デブロッキングフィルター1350は、参照画像バッファ1360に連結されている。参照画像バッファ1360は、信号を、動き推定部1370および動き補償部1380に供給する。動き推定部1370は、信号を、動き補償部1380およびエントロピー符号化部1250に供給する。選択部1390が、減算部1230のために、動き補償部1380の出力、または、イントラ符号化予測部1340の出力を選択する。このようにして、減算部1230は、マクロブロックがイントラ符号化されたのか、または、動き補償符号化されたのかに関する情報を受信する。
選択部1390によってなされた決定は、マクロブロック種類決定部1320に関連している。例えば、マクロブロック種類決定部1320が、マクロブロックをイントラ符号化する必要があると決定するならば、選択部は、イントラ予測の形態を選択することになる。例えば、マクロブロック種類決定部1320が、マクロブロックの動き補償する必要があると決定するならば、選択部は、動き補償の形態を選択することになる。マクロブロック種類決定部1320、画像種類決定部1310、選択部1390、および、1つまたは複数のイントラ予測技術からの選択1340、によってなされた決定は、全て、エントロピー符号化部1250によって、ビットストリームに含まれる。さらに、結合部1330は、選択部1390からの入力を受信して、なされた選択に関する情報を提供する。
図21を参照する。任意の好適な復号器を用いてよい。入力ビットストリーム1410のための、典型的な動画像復号器1400は、入力バッファ1420を含む。入力バッファ1420は、エントロピー復号部1430に信号を供給する。エントロピー復号部1430は、逆変換および逆量子化部1440に信号を供給する。逆変換および逆量子化部1440は、結合部1450に信号を供給する。結合部1450は、デブロッキングフィルター1460およびイントラ予測部1470に、信号を供給する。デブロッキングフィルター1460は、参照画像バッファ1480に信号を供給する。参照画像バッファ1480は、動き補償部1490に信号を供給する。
エントロピー復号部1430は、動き補償部1490およびデブロッキングフィルター1460に、信号を供給する。エントロピー復号部1430はまた、復号器制御部1500に信号を供給する。復号器制御部は、復号器1400の他のモジュールに連結されている。動き補償部1490は、スイッチ1510に信号を供給する。イントラ予測部1470は、スイッチ1510に信号を供給する。スイッチ1510は、選択的に、信号を結合部1450に供給する。デブロッキングフィルター1460は、出力画像1520を提供する。
図22を参照する。この図では、動画像の異なるフレームまたはその一部が、異なる技術を用いて典型的に符号化される。このような技術のうちの1つは、通常、Iフレーム、Pフレーム、およびBフレームと呼ばれる画像の種類の使用を含む。Iフレームは、復号するために、他の動画像フレームを必要としない。Pフレームは、復号するために、以前に送信されたフレームからのデータを使用する。Bフレームは、復号するために、以前に送信された2つ以上のフレームを用いる。動画像の符号化は、同様に、当該フレーム内の、異なるサイズの、1つまたは複数の画素ブロックに基づいている。また、動画像の符号化は、同様に、ブロックの動き推定、スライス、空間予測に基づいており、そうでなければ、1つまたは複数のフレーム間の動き推定、スライス、空間予測に基づいている。従って、一般に、動画像ビットストリームと共に送信される復号器予測情報が存在する。復号器予測情報は、フレームの符号化の種類、フレームの予測の種類、予測の方向、どのフレームを用いるか、フレーム間の動き推定情報、フレームサイズ情報、フレーム内のブロックサイジング情報、空間予測情報、および/または、他の好適なパラメータを示すものである。従って、復号器1400は、符号化器1200によってビットストリームと共に供給された予測情報に基づいて、動画像のフレームを復号する。
本発明の幾つかの実施形態は、コンピュータ可読の記憶媒体を備えるコンピュータプログラムプロダクトを含んでいてよい。このコンピュータ可読の記憶媒体には、ここに記載の特徴および方法のいずれかを実行するようにコンピューティングシステムをプログラムするために用いられる命令が保存されている。典型的なコンピュータ可読の記憶媒体は、フラッシュメモリ装置、ディスク記憶装置(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、マイクロデバイス、および他のディスク記憶装置)、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMS)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、ランダムアクセスメモリ(RAMS)、ビデオランダムアクセスメモリ(VRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、並びに、命令および/またはデータを保存するために適した任意の種類の媒体または装置を含んでいてよいが、これらに限定されない。
上述の明細書において用いた用語および表現は、説明のための用語として、ここで用いているのであり、限定するためのものではない。また、このような用語および表現の使用において、図示および記載される特徴に等しいもの、またはその一部を排除することを意図するものでもない。本発明の範囲は、これに続く特許請求の範囲によってのみ、規定および限定されるものであることは理解されよう。

Claims (8)

  1. マクロブロックをイントラ予測する方法であって、
    マクロブロックを、第1の複数のブロックと、当該第1の複数のブロックに属さないブロックからなる第2の複数のブロックとに分割する分割工程と、
    上記ブロック毎に予測モードを導出する導出工程と、
    上記第1の複数のブロックに属するブロックの画素値を、復号されたマクロブロックの再構成された画素値のみを使って、上記予測モードの方法で予測する第1の予測工程と、
    上記第2の複数のブロックに属するブロックを、上記第1の複数のブロックの再構成された画素値、および復号されたマクロブロックの再構成された画素値を使って、上記予測モードの方法で予測する第2の予測工程と、
    を含んでいる方法。
  2. 上記第2の予測工程において、上記第1の複数のブロックに属する上記ブロックは、上記第2の複数のブロックに属する上記ブロックに対して、左方向及び上方向のみならず、右方向及び下方向をも含む方向群から選択された方向に位置している、請求項1に記載の方法。
  3. 上記第1又は第2の複数のブロックに属する各ブロックの予測モードを通知するステップをさらに含み、
    上記第2の複数のブロックに属する各予測モードが第1の値のとき、当該予測モードは、単方向のイントラ予測モードを示しており、上記第2の複数のブロックに属する各予測モードが第2の値のとき、当該予測モードは、双方向のイントラ予測モードを示しており、
    上記双方向のイントラ予測モードが示す第1及び第2の方向は互いに逆方向である、請求項2に記載の方法。
  4. 上記予測モードが上記第2の値であるとき、上記第1の方向に従って予測された第1の画素値と上記第2の方向に従って予測された第2の画素値との加重補間に基づいて、画素値が予測される、請求項3に記載の方法
  5. 上記加重補間の重みは、現在のブロックと上記第1の複数のブロックに属する参照ブロックとの距離、または、現在のブロックと復号されたマクロブロックの再構成された画素との距離に基づいて定められる、請求項4に記載の方法。
  6. 上記加重補間の各重みは、1/2である、請求項4に記載の方法。
  7. 上記第1の複数のブロックと上記第2の複数のブロックとが、チェッカーボードパターンを成している、請求項1に記載の方法。
  8. 上記予測モードの予測値を予測する工程を更に含む、請求項3に記載の方法。
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