JP5780442B1 - 建造物の補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既存柱の特定の面に補強柱を設けた補強構造において、目的の補強強度を実現しながら、工期を短縮できる補強構造を提供することである。【解決手段】 既存柱1と補強柱Xとの接触面1aに、上記補強柱X内に突出部を有するアンカー部材17を打ち込み、アンカー部材17の打ち込み側先端を、上記既存柱1に設けられた既存の軸方向筋10で囲まれたエリア内であって、上記接触面1aに最も近い軸方向筋10よりも奥に位置させる。さらに、上記補強柱Xには、当該補強柱Xの幅方向において対向する一対の軸方向筋16,16と、これら一対の軸方向筋16,16を拘束する複数の拘束筋18とが埋設され、アンカー部材17と拘束筋18とは連係し、上記アンカー部材17に作用する軸方向の力が拘束筋18に伝達される位置関係を保つようにする。【選択図】 図1

Description

この発明は、既存の建造物を事後的に補強するための補強構造に関する。
例えば、建造物の耐震性を向上させるため、断面四角形のコンクリート製既存柱を事後的に補強する構造として図8に示すものが従来から知られている。
この従来の補強構造は、図8に示すように上記既存柱1の前面に補強柱Xを設けたものである。この補強柱Xは、既存柱1の前面のみを一対の鋼板2,3で囲み、この鋼板2,3で囲まれた既存柱1との対向間隔に形成される空間内に軸方向筋5を設けるとともに、この軸方向筋5を設けた上記空間内にグラウト材4を充填して形成されている。
上記一対の鋼板2,3は、それぞれ断面L字状の鋼板であり、既存柱1の前面に間隔を保って平行に配置される正面部2a,3aと、これら正面部2a,3aに直交する側面部2b、3bとからなる。そして、各鋼板2,3の上下方向の長さを、既存柱1の補強必要長さを複数に分割した長さにしている。
上記のようにした一対の鋼板2,3の正面部2a,3aの先端同士を重ね合わせるとともに、一対の側面部2b,3b間距離を既存柱1の幅に合わせる。このようにした鋼板2,3を、既存柱1の軸方向に複数連続的に積層して、既存柱1の前面を覆うようにしている。
そして、上記鋼板2,3の表面には、帯状のシート部材6を貼り付けて、周方向に隣り合う鋼板2,3を連結している。
上記シート部材6は、上記鋼板2,3を単に連結するだけでなく、地震発生時に、上記グラウト材4が崩れたり、動いたりして先端同士を重ね合わせた正面部2a,3aが開いたり、膨らんだりしないようシート部材6の靱性を利用して拘束力を発揮している。
この拘束力は、鋼板2,3を介してグラウト材4に作用し、拘束されたグラウト材4によって上記補強柱Xのせん断耐力を維持する機能が発揮される。
また、上記正面部2a,3aに対向する既存柱1の前面には、既存柱の1の幅方向に所定の間隔を保った少なくとも一対の正面アンカー部材7,7を打ち込んでおく。具体的には、既存柱1の前面に打ち込み孔を形成し、その中に注入した接着剤で正面アンカー部材7,7を固定している。上記正面アンカー部材7,7は既存柱1の軸方向においても所定の間隔を保って複数打ち込まれている。
これらの正面アンカー部材7,7は、グラウト材4と既存柱1の前面との密着性を高め、既存柱1と補強柱Xとを一体化する機能を発揮している。
さらに、各鋼板2,3の上記側面部2b,3bの対向間隔には外周にねじ溝を形成したタイバー8をかけ渡し、その両端を上記側面部2b,3bから外部へ突出させている。そして、この突出部にナット9をねじ止めして上記対向する側面部2b,3bの間隔を保持するようにしている。
上記タイバー8は、鋼板2,3と既存柱1との間に、グラウト材4を充填したとき、その圧力によって上記側面部2b,3bが外方へ開かないようにするためのものである。
特開2011−026786号公報の図3
上記補強構造においては、鋼板2,3の側面部2b,3bの対向間隔を、タイバー8によって保持し、正面部2a,3aの開きや膨らみを、上記シート部材6によって抑えるようにしている。
地震発生時に、上記鋼板2,3が開いたり、膨らんだりするということは、グラウト材4が変位してしまうことであり、補強柱Xが変形し、軸方向筋5を保持できなくなるため、補強柱Xとしても強度を保てないことになる。このような補強柱Xを既存柱1に接触させても、目的の補強強度を得ることはできない。そこで、従来の補強構造では、上記シート部材6の靱性を利用して、鋼板2,3及びグラウト材4に拘束力を作用させ、補強柱Xのせん断耐力を上げるとともに、軸方向筋5をグラウト材4で保持し、補強柱Xの耐力を維持するようにしていた。
このように、従来の補強構造においては、上記シート部材6が重要な役割を果たしている。
しかし、上記シート部材6を貼り付ける工程は、時間がかかるものであった。
具体的には、施工現場でシート部材6を貼り付ける際に、まず、上記鋼板2,3の接着面に付着した水分や異物を拭きとる必要がある。接着面に水分や異物が付着していると、塗布した接着剤の接着力が低下してしまい、シート部材6の拘束力が半減してしまうためである。
特に、屋外の作業では、鋼板2,3の表面が結露することがあり、水分を拭きとる作業には手間と時間がかかっていた。
さらに、水分などを拭きとった鋼板の表面に、気泡を巻き込まないように接着剤を塗布し、シート部材6を貼りつける作業も手間と時間がかかるものであった。シート部材6を多層にする場合にはさらに時間がかかっていた。
そのため、従来の補強構造は、工期が長くなってしまうことがあった。
この発明の目的は、既存柱の特定の面に補強柱を設けた補強構造において、目的の補強強度を実現しながら、工期を短縮できる補強構造を提供することである。
この発明は、周囲に沿った内側に複数の軸方向筋を埋設した既存柱の特定の側面に対し、間隔を保って配置した枠板と上記既存柱との間にグラウト材を充填して形成した補強柱を、上記特定の側面に接触させた建造物の補強構造であって、上記既存柱における上記補強柱との接触面に、上記補強柱内に突出部を有するアンカー部材を打ち込み、上記アンカー部材の打ち込み側先端を、上記既存柱に設けられた既存の軸方向筋で囲まれたエリア内であって、上記接触面に最も近い軸方向筋よりも奥に位置させるとともに、上記補強柱には、当該補強柱の幅方向において対向する一対の軸方向筋と、これら一対の軸方向筋を拘束する複数の拘束筋とが埋設された補強構造である。
そして、第1の発明は、上記アンカー部材の突出部と上記拘束筋とを結合して、上記アンカー部材に作用する軸方向の力が上記拘束筋に伝達される構成にしたことを特徴とする。
の発明は、上記アンカー部材が、軸部とこの軸部の端部に形成したフック部とからなり、上記軸部とフック部とが同時に上記拘束筋と交差する位置を保って、上記アンカー部材に作用する軸方向の力が上記フック部を介して上記拘束筋に伝達される構成にしたことを特徴とする。
の発明は、上記拘束筋と連係する少なくとも一対のアンカー部材を備え、これらアンカー部材のそれぞれが、上記既存柱において、上記補強柱との接触面の両脇に連続する側面に最も近い一対の既存の軸方向筋のそれぞれの内側近傍を通過することを特徴とする。
の発明は、上記枠板において既存柱の上記接触面に対向する正面部と、上記アンカー部材の上記突出部側の端部とを連係させて、既存柱の上記接触面と枠板の正面部との距離を保つ構成にしたことを特徴とする。
の発明は、上記枠板において既存柱の上記接触面に対向する正面部には、当該正面部から既存柱の上記接触面に向かって突出し、上記グラウト材中に埋設される複数の突出部材を備えたことを特徴とする。
第1の発明では、枠板で囲われた補強柱内に拘束筋を設けることによって、補強柱の軸方向筋及びグラウト材を拘束して枠板が外方へ広がることを防止できる。
また、既存柱に打ち込んだアンカー部材を拘束筋とを結合させることで、アンカー部材の端部を単に補強柱内に埋設させる場合と比べて、既存柱と補強柱との一体性が上がる。
特に、アンカー部材に作用する軸方向の力が拘束筋に伝達されるため、アンカー部材が既存柱から抜ける方向の力が作用しても、その力が補強柱側に分散され、既存柱と補強柱とが一体となって耐力を発揮することができる。
このように、既存柱と補強柱との一体化が維持できれば、補強柱の枠板が外方へ膨らんだり、重ね部分が開いたりすることを防止できる。
また、拘束筋がアンカー部材によって既存柱側に引っ張られるので、地震力によって拘束筋が伸びることも抑制できる。拘束筋が伸びてしまうと、その周囲のグラウト材が崩れたりして枠板と相対移動し、その結果枠板が開いたり膨らんだりしてしまうが、この発明によれば、そのようなことを防止できる。
すなわち、第1の発明では、枠板と拘束筋とによってグラウト材を拘束しながら、拘束筋に連係したアンカー部材によって、既存柱との一体性を上げるため、枠板が開いたり膨らんだりすることがなくなる。したがって、枠板の開きや膨らみを防止するために、従来の補強構造において表面に貼りつけていたシート部材を省略することができる。
シート部材の接着が不要になれば、補強構造の目的の強度を維持しながら、作業工程を簡略化して工期を短縮することができる。
第2の発明によれば、アンカー部材と拘束筋とが直接連結されていなくても、フック部とグラウト材とを介して互いに力を伝達することができる。
の発明によれば、既存柱に打ち込んだアンカー部材を介して、既存柱の側面に近い既存の軸方向筋と補強柱の軸方向筋とを協働させ、曲げ耐力を発揮させることができる。
また、一対のアンカー部材の間隔が大きくなるので、これらアンカー部材間に発生する回転モーメントの腕の長さを長くできることになる。そのため、地震力が作用したときに回転モーメントに基づく既存柱と補強柱とを分離させる力を、小さく抑えることができる。つまり、既存柱と補強柱との一体性をさらに上げることになる。
の発明によれば、アンカー部材によって、枠板の正面部が既存柱から離れる方向に移動することを規制できる。そのため、枠板の開きを防止するとともに、既存柱と補強柱との結合力をさらに強くできる。しかも、枠板によるグラウト材への拘束力を高くして、補強構造のせん断耐力を上げることもできる。
の発明によれば、枠板の正面部に設けられた突出部材によって枠板とグラウト材との結合力が高くなり、グラウト材と枠板との相対移動を起こりにくくできる。したがって、枠板の開きや膨らみがさらに抑えられ、補強構造の強度を維持することができる。
この発明の第1実施形態の断面図である。 図1の部分断面図である。 第2実施形態の断面図である。 第3実施形態の断面図である。 第4実施形態の断面図である。 第5実施形態の枠板の斜視図である。 突出部材を備えた枠板の斜視図である。 従来の補強構造の断面図である。
図1,2に示す第1実施形態は、外周に沿った内側に複数の軸方向筋10が配置された既存柱1の特定の側面である前面1aに補強柱Xを結合させた補強構造であり、上記前面1aが補強柱Xとの接触面となる。
なお、上記既存柱1の上記軸方向筋10が、この発明の既存の軸方向筋である。そして、上記軸方向筋10は図示しない帯筋で束ねられている。
この第1実施形態では、鋼板からなる断面形状をL字状にした一対の枠板11,12で前面1aを囲み、これら枠板11,12と既存柱1との間にグラウト材4を充填して補強柱Xを形成する。上記前面1aがこの発明の接触面である。
上記各枠板11,12は既存柱1の上記前面1aに対向する正面部11a,12aと側面部11b、12bとからなる。
また、各枠板11,12はその軸方向長さを、補強対象となる既存柱1の軸方向長さを複数に分割した長さにして、複数の枠板11,12を軸方向に積層することによって、既存柱1の前面1aを覆うようにしている。
そして、枠板11,12の側面部11b,12bを、固定用のねじ棒13及びナット14によって上記前面1aを挟む側面1b,1cに固定している。なお、図中符号15は、軸方向に長さを有する座金プレートである。
この第1実施形態においても従来と同様に、補強柱Xに相当する部分であって、既存柱1の前面1aに対向する位置に、既存柱1の幅方向において対向する一対の軸方向筋16,16を設けている。これら軸方向筋16,16は、例えば鉄筋などであるが、軸方向に強度を有する部材であれば、特に材質は限定されない。例えば、鋼材以外の金属材料や、強化樹脂などを用いることができる。
また、この第1実施形態において上記軸方向筋16,16は、既存の軸方向筋10のうち、側面1b、1cに最も近く配置された複数の軸方向筋10からなる軸方向筋列10A、10Bと同一直線上に設けるようにしている。
さらに、既存柱1の上記前面1aには、一対のアンカー部材17,17を打ち込んでいる。このアンカー部材17は、既存柱1への打ち込み側の軸部17aと、前面1aからの突出部側に形成され、後で説明する拘束筋18と連係させるためのフック部17bとからなる。
そして、上記軸部17aの打ち込み側先端を、既存柱1の前面1aに最も近い既存の軸方向筋10からなる軸方向筋列10Cよりも奥に位置するようにしている。
具体的には、上記前面1aから、上記軸方向筋列10Cよりも奥まで達する挿入孔を形成し、この挿入孔に流動状硬化性樹脂や、無機モルタルなど、コンクリートと一体化する充填固化材あるいは接着剤を注入してから、アンカー部材17を挿入している。このように、アンカー部材17を上記軸方向筋列10Cよりも奥まで打ちこむことによって、アンカー部材17と既存柱1との結合力を強くしている。
また、上記アンカー部材17,17を、既存柱1の側面1b、1cに沿った既存の軸方向筋列10A、10B、それぞれの内側近傍に設けている。
この第1実施形態では、上記側面1b,1cに沿った複数の軸方向筋10が側面1b,1cと平行な一直線上に配置され、それぞれ上記軸方向筋列10A、10Bを構成している。そのため、上記軸方向筋列10A、10Bの内側近傍が、この発明の、側面に最も近い一対の軸方向筋10の内側近傍に相当する。
また、補強柱Xの一対の軸方向筋16,16の周囲には、これらを取り囲んで拘束する拘束筋18を設けている。この拘束筋18も、鉄筋や、その他の引っ張り強度を有する様々な材質で形成することができる。そして、この拘束筋18は一対の直線部18a,18bを備えているが、図1、2に示すように、既存柱1側の直線部18aに上記アンカー部材17のフック部17bを引っ掛けて、アンカー部材17と拘束筋18とを連係させている。
なお、上記フック部17bは、拘束筋18と接触せずに、拘束筋18との間にグラウト材4が入り込む間隔が保たれるようにしてもよい。
図2に示すように、軸部17aが既存柱1の前面1aから拘束筋18に向かって伸び、拘束筋18の直線部18aと交差してこの直線部18aを越えた部分が立ち上がってフック部17bが構成されている。そのため、軸部17aとフック部17bとが同時に拘束筋18の直線部18a及び18bと交差することになる。
このように、軸部17a及びフック部17bが同時に拘束筋18と交差していれば、上記フック部17bと拘束筋18との間にグラウト材4が介在していても、アンカー部材17に軸方向に力が作用したとき、その力がグラウト材4を介してフック部17bから拘束筋18に伝達される。このように、アンカー部材17の軸方向の力が拘束筋18に伝達される状態を、アンカー部材と拘束筋とが連係された状態という。
なお、上記フック部17bは、拘束筋18の直線部18aに巻きつくような形状にすることが好ましい。例えば、直線部18aを挟んだフック部17bの角度を、90°未満にすることで、フック部17bと拘束筋18との引っ掛かりを確実にすることができる。
また、上記拘束筋18は、軸方向筋16の軸方向に所定のピッチで複数配置され、それぞれをアンカー部材17のフック部17bに引っ掛けるようにしている。
すなわち、上記アンカー部材17も、上記拘束筋18の位置に対応した所定のピッチを保って既存柱1に打ち込まれている。
以上のように、一対の軸方向筋16,16を拘束する拘束筋18とアンカー部材17とを連係させたら、上記枠板11,12と既存柱1との間にグラウト材4を充填し、それを硬化させれば補強柱Xが完成する。
この補強柱Xは、埋設された拘束筋18が、軸方向筋16を拘束してその座屈や広がりを防止するとともに、軸方向筋16,16間のグラウト材4にも拘束力を作用させている。
また、上記フック部17bを介して拘束筋18とアンカー部材17とが連係しているため、拘束筋18と既存柱1との結合力が高くなり、拘束筋18と上記前面1aとの間のグラウト材も拘束されることになる。
さらに、拘束筋18の外側のグラウト材は、枠板11,12によって拘束されるが、上記したように拘束筋18が移動しにくくなっているため、周囲のグラウト材4の変位も少なくなり、拘束筋18の外側のグラウト材4が上記枠板11,12によって効率的に拘束されることになる。
このように、補強柱Xのグラウト材4は、枠板11,12及び拘束筋18によってしっかりと拘束されているので、グラウト材4は変位しにくくなり、枠板11,12との相対移動が起こりにくくなる。したがって、従来のようにシート部材6を貼りつけなかったとしても、枠板11,12の正面部11a,12aが開くようなことがない。
しかも、既存柱1に打ち込んだがアンカー部材17が、既存の軸方向筋10の軸方向筋列10Cよりも深く打ち込まれているので、アンカー部材17の既存柱1からの耐抜け性が上がる。
また、アンカー部材17と拘束筋18とを連係させることで、既存柱1にアンカー部材を打ち込んだだけの従来の補強構造と比べて、既存柱1と補強柱Xとの一体性がさらに上がる。
特に、アンカー部材17に作用する軸方向の力が拘束筋18に伝達されるため、アンカー部材17が既存柱1から抜ける方向の軸方向の力が作用しても、その力が補強柱X側に分散され、地震力が作用したときにも、既存柱1と補強柱Xとが一体となって耐力を発揮することができる。
そして、既存柱1と補強柱Xとの一体化が維持できれば、枠板11,12の上記正面部11a,12aの重ね部分は、より開きにくくなる。
そのため、枠板11,12の開きを防止するため、表面にシート部材を接着する必要がなくなる。
また、補強柱Xの軸方向筋16,16をそれぞれ既存の軸方向筋列10A、10Bと同一直線上に設けているため、補強柱Xの軸方向筋16,16がそれぞれ既存の軸方向筋列10A、10Bの軸方向筋10と協働して、図1の左右方向の曲げ力に対して耐力を発揮することができる。
さらに、アンカー部材17が上記既存の軸方向筋列10A,10Bの内側近傍を通過しているので、アンカー部材17の近傍に位置する軸方向筋10同士、及び補強柱Xの軸方向筋16を一体的に機能させることができる。この第1実施形態では、図1に示すように上記前面1aから2本目までの既存の軸方向筋10の内側近傍にアンカー部材17が位置しているので、これら2本の既存の軸方向筋10と補強柱Xの軸方向筋16とが上記アンカー部材17を介して力を伝達しやすく、特に一体的に機能する。
また、アンカー部材17,17が軸方向筋列10A,10Bの内側近傍を通過するということは、一対のアンカー部材17,17が既存の軸方向筋10と干渉しない範囲で、それらの間隔を大きくしているということである。上記一対のアンカー部材17,17の間隔が大きければ、これらアンカー部材間に発生する回転モーメントの腕の長さを長くできることになる。そのため、地震力が作用したときに上記回転モーメントに基づく既存柱と補強部とを分離させる力を小さく抑え、既存柱1と補強柱Xとの一体性をさらに上げることになる。
上記第1実施形態では、既存柱1に打ち込んだアンカー部材17のフック部17bを、拘束筋18において既存柱1に近い方の直線部18aに引っ掛けて両者を連係させているが、フック部17bを引っ掛ける個所は、アンカー部材17に作用する軸方向の力が伝達されるならば、拘束筋18のどこでもよい。
例えば、図3に示す第2実施形態は、アンカー部材17の軸部17aを長くしてフック部17bを、拘束筋18において既存柱1から遠い方の直線部18bに引っ掛けるようにした補強構造である。その他の構成は、図1の第1実施形態と同じである。第1実施形態と同様の構成についての説明は省略する。
この第2実施形態においても、枠板11,12及び拘束筋18によってグラウト材4が拘束されるとともに、拘束筋18に連係したアンカー部材17を既存柱1に打ち込むことによって、補強柱Xと既存柱1との一体化を促進している。その結果、補強柱Xのグラウト材4の変位が抑制され、枠板11,12の表面にシート部材を接着する必要がなくなる。
この第2実施形態では、拘束筋18において、既存柱1からより遠い直線部18bにフック部17bを引っ掛けるようにしているため、アンカー部材17によって拘束筋18の全体を既存柱1側へ引っ張ることができる。
そのため、補強柱Xと既存柱1との一体性をより高めることができるとともに、補強柱X内のグラウト材4に対する拘束力も高くなり、補強柱Xのせん断耐力が向上し、補強構造の強度をより高くできる。
図4に示す第3実施形態は、アンカー部19aと拘束部19bとが一体化したアンカー部材19を用いた補強構造である。第1実施形態と同様の構成要素には、図1と同じ符号を用い、個々の説明は省略する。
上記アンカー部材19は、曲げ加工によって、一対のアンカー部19a間に上記軸方向筋16,16を拘束する拘束部19bを形成した部材である。上記アンカー部19aがアンカー部材に相当し、拘束部19bが拘束筋に相当する。
したがって、上記アンカー部19aを既存柱1に打ちこんで、拘束部19bで軸方向筋16,16を拘束すれば、上記第1,2実施形態と同様に、拘束部19b及びアンカー部19aによって、アンカー部材19で囲まれたグラウト材4が拘束され、枠板11,12によってアンカー部材19の外側のグラウト材4が拘束される。さらに、アンカー部19aによって既存柱1と補強柱Xとの一体性を高めることができる。その結果、この第3実施形態においても、表面に接着するシート部材を省略することができる。
図5に示す第4実施形態は、拘束筋18とは別部材であり、フック部を備えていないアンカー部材20を用いる例である。この第4実施形態においても、上記第1実施形態と同様の構成要素には、図1と同じ符号を用い、個々の説明は省略する。
この第4実施形態では、既存柱1に打ち込んだ一対のアンカー部材20を、補強柱Xにおいて拘束筋18の両直線部18a,18bと交差させるとともに、各交差部を締結部材21で締結することによって両部材を結合している。これによって、拘束筋18とアンカー部材20とが連係することになる。なお、アンカー部材20と拘束筋18との結合手段は、上記のような締結に限らず、溶接や接着材、連結用部品などを用いることができる。
また、この第4実施形態では、アンカー部材20の突出部側の端部を枠板11,12の正面部11a,12aから外部へ突出させ、その突出部外周に形成したねじ部にナット14を締め付けている。このナット14を締め付けることで、正面部11a,12aと既存柱1の前面1aとの距離が大きくならないようにしている。なお、図中符号22は座金である。
この第4実施形態においても、上記拘束筋18及びアンカー部材20が、軸方向筋16及びグラウト材4を拘束している。
そして、拘束筋18の外側のグラウト材4は枠板11,12によって拘束されるため、補強柱Xのグラウト材4は全体的に変位しにくくなる。したがって、グラウト材4と枠板11,12と相対移動も抑制され、枠板11,12が開くことが防止できる。そのため、シート部材の接着を省略することもできる。
特に、拘束筋18の一対の直線部18a,18bのそれぞれに、一対のアンカー部材20を連結しているので、拘束筋18が既存柱1から離れないように保持する力が強くなり、既存柱1と補強柱Xとの一体化が促進される。
さらに、この第4実施形態では、アンカー部材20の先端を枠板11,12の正面部11a,12aから突出させてナット14を固定しているので、枠板11,12が既存柱1から離れることを防止できる。すなわち、既存柱1と補強柱Xとの結合力をより高くできる。
また、ナット14を締め付けることによって上記枠板11,12のグラウト材4に対する拘束力も高くでき、上記枠板11,12をより開きにくくできるだけでなく、補強柱Xのせん断耐力を上げ、結果として補強構造全体の強度を上げることができる。
上記第1〜4実施形態では、断面をL字状にした一対の枠板11,12の正面部11a,12aを重ね合わせて用いているが、枠板の形態は上記実施形態に限らない。
例えば、上記正面部11a,12aを重ね合わせずに、端部を突き合わせるだけでもよいし、突き合わせ部分を溶接や連結部材を介してのビス止めなどによって結合してもよい。
図6に示した一対の枠板11,12は、第1実施形態で使用される断面L字状の枠板11,12のぞれぞれの縁にリブを設けたもので、第5実施形態の補強構造に用いるものでる。
各枠板11,12の正面部11a,12aであって、互いに対向する側の端部には縦リブ23を形成するとともに、側面部11b,12bの端部にも縦リブ24を形成している。
また、正面部11a,12aの上下端には横リブ25を形成し、側面部11b,12bの上下端には横リブ26を形成している。
これら縦リブ23,24及び横リブ25,26はそれぞれ、正面部11a,12a、側面部11b,12bの表面に直交し、L字の内側に向かって突出している。
さらに、側面部11b,12bの端部には上記縦リブ24を介して、取付け片27を連続させている。
このようなリブ付きの枠板11,12を用いた第5実施形態は、枠板11,12以外の構成は、図1に示す第1実施形態と同じである。したがって、この第5実施形態の説明にも、図1を参照する。
第5実施形態では、上記リブ付きの枠板11,12の各正面部11a,12aを既存柱1の前面1aから所定の距離を保って配置するとともに、上記縦リブ23,23同士を接触させている。そして、上記一対の取付け片27で、既存柱1を挟み、各取付け片27を側面1b、1cに密着させた状態でねじ棒13及びナット14で固定している(図1参照)。なお、上記取付け片27には、既存柱1に固定したねじ棒13を貫通させるための取付け孔27aを形成している。
上記のように、取付け片27を既存柱1の側面1b、1cに固定して形成される補強柱Xは、既存柱1の幅よりも2枚の縦リブ24の横幅分だけ大きくなる。
その他の構成は第1実施形態と同じで、その作用効果も第1実施形態と同じである。
すなわち、この第5実施形態においても、補強柱X内のグラウト材4が枠板11,12及び拘束筋18によって拘束されるとともに、アンカー部材17によって既存柱1と補強柱Xとの一体化が促進される。
特に、この第5実施形態では、正面部11a,12aの縦リブ23同士が接触しているので、両正面部11a,12aをより開きにくくすることができる。
また、枠板11,12の上下端に設けた横リブ25,26は、既存柱1の軸方向に複数の枠板11,12を積層する際の位置合わせや積層作業を容易にするメリットがある。
さらに、隣り合う縦リブ23,23同士を溶接やビス止めなどによって連結すれば、グラウト材4に対する拘束力をより高めることができる。
したがって、この第5実施形態においても、表面に接着するシート部材を省略することができる。
なお、図6に示すようなリブ付きの枠板11,12は、上記第1〜4の全ての実施形態に適用可能である。
図7は、この発明の突出部材としてのヒゲ筋28を取り付けた枠板11の斜視図である。
このヒゲ筋28は、金属板を曲げ加工して固定部29と一対の突出片30,30とを形成した部材である。このヒゲ筋28を、枠板11の正面部11aであって、既存柱1との対向する側の面に間隔を保って複数配置し、その固定部29を溶接や接着などで固定している。正面部11aにおけるヒゲ筋28の配置は、特に限定されないが、特定の部分に偏ることがないように、分散させて配置することが好ましい。
上記ヒゲ筋28は、枠板11に予め固定しておいてもよいし、施工現場で取り付けるようにしてもよい。
また、上記ヒゲ筋28の一対の突出片30,30には、それぞれ、流入孔30aが形成されている。この流入孔30aは、補強柱Xの形成時に、流動状態のグラウト材4が流入可能な大きさを備えている。
図7では、L字状の枠板11のみを示しているが、上記ヒゲ筋28を上記枠板12にも設け、これらヒゲ筋28を備えた枠板11,12を、上記第1〜5実施形態に適用すれば、上記突出片30が補強柱Xのグラウト材4に埋設されるとともに、上記グラウト材4が上記流入孔30aに食い込んで、枠板11,12とグラウト材4との密着性が上がる。
上記ヒゲ筋28によって枠板11,12とグラウト材4との密着性が上がれば、グラウト材4と枠板11,12との相対移動がより起こりにくくなる。
このような枠板11,12を用いれば、上記拘束筋18の拘束力とヒゲ筋28による密着力とが相まって、グラウト材4への拘束力を発揮するので、枠板11,12をより開きにくくすることができる。そのため、表面に接着する帯状シートを省略することもできる。
さらに、グラウト材4への拘束力が高まることによって、補強柱Xのせん断耐力が向上し、補強構造全体の強度を上げることができる。
なお、グラウト材4と枠板11,12との密着性を上げるための突出部材は、上記ヒゲ筋28にかぎらない。グラウト材4との接触面積と、食い込み部分とが実現できれば形状も材質も特に限定されない。
また、上記枠板11,12としては、鋼板を用いることができるが、その材質は、鋼材に限らない。非鉄金属や合金のほか、強化樹脂、木製の板材、強化ガラスなどで構成してもよい。
上記実施形態の補強構造では、表面にシート部材を接着しなくてもよいので、予め外表面を着色したり、模様を付けたりした枠板を用いて、そのまま補強柱Xの表面として用いることもできる。つまり、補強構造を形成してから、枠板の表面に化粧を施す工程を省略したり、簡略化したりすることもできる。
なお、上記実施形態では、枠板11,12の側面部11b,12bあるいは取付け片27を既存柱1の側面1b,1cに固定する例を説明したが、枠板11,12の側面部11b,12bを既存柱1の側面1b,1cに固定することは必須事項ではない。
既存柱1の前面1aが既存柱1を挟んだ壁面と面一で、側面1b,1cが露出していない場合などには、上記枠板11,12は上記側面1b,1c以外の既存の構造体に連結すればよい。
例えば、側面部11b、12bから外方へ突出させた連結片を設けて、それを壁面に取り付けたり、L字の内側に突出する連結片を設けて、それを既存柱1の前面部1aに固定したりすればよい。
ただし、何らかの手段によって、枠板11,12の一部を、既存の構造体に連結することが好ましい。
また、上記実施形態では、一対の枠板11,12によって、既存柱1の前面1aを囲うようにしているが、一対の枠板ではなく、断面コの字状の一つの枠板で既存柱1の前面1aを囲うようにしてもよい。
コの字状の枠板は、上記枠板11,12のように重ね部や接合部が開く可能性はないが、グラウト材4への拘束力が弱ければ、地震力によって変位したグラウト材によって変形してしまう可能性はある。しかし、上記各実施形態のように、拘束筋とそれに連係したアンカー部材を用いれば、上記のような枠板の変形も防止できる。
ただし、既存柱1の前面1aを覆う際には、コの字状の1つの枠板ではなく、L字状など、周方向に分割された複数の枠板を用いるようにした方が、各部材の重量を小さくできるので搬送性が向上するとともに、補強柱Xの幅を現場で合わせやすいというメリットがある。
なお、上記第1〜5実施形態の補強構造では、枠板の外表面に接着するシート部材を省略しても、補強柱X内のグラウト材4への拘束力を維持できるようにしているが、上記拘束筋やアンカー部材による拘束力に応じて、表面に接着するシート部材の接着層数を調整して目的の強度を達成するようにしてもよい。
シート部材を完全に省略しなくても、シート部材の接着層数を少なくできれば、その分工期を短縮することは可能である。
また、シート部材を接着すれば、さらに上記拘束力を高めて補強構造の強度を上げることができる。
既存柱の特定の面に補強柱を沿わせる補強構造の工期短縮を実現できる。
X 補強柱
1 既存柱
1a (特定の側面あるいは接触面である)前面
1b 側面
1c 側面
4 グラウト材
10 (既存の)軸方向筋
11 枠板
12 枠板
11a 正面部
12a 正面部
16 軸方向筋
17 アンカー部材
17a 軸部
17b フック部
18 拘束筋
19 アンカー部材
19a アンカー部
19b 拘束部
20 アンカー部材
28 (突出部材である)ヒゲ筋

Claims (5)

  1. 周囲に沿った内側に複数の軸方向筋を埋設した既存柱の特定の側面に対し、間隔を保って配置した枠板と上記既存柱との間にグラウト材を充填して形成した補強柱を、上記特定の側面に接触させた建造物の補強構造において、
    上記既存柱における上記補強柱との接触面には、上記補強柱内に突出部を有するアンカー部材を打ち込み、
    上記アンカー部材の打ち込み側先端を、上記既存柱に設けられた既存の軸方向筋で囲まれたエリア内であって、上記接触面に最も近い軸方向筋よりも奥に位置させるとともに、
    上記補強柱には、
    当該補強柱の幅方向において対向する一対の軸方向筋と、これら一対の軸方向筋を拘束する複数の拘束筋とが埋設され、
    上記アンカー部材の突出部と上記拘束筋とを結合して、上記アンカー部材に作用する軸方向の力が上記拘束筋に伝達される構成にした建造物の補強構造。
  2. 周囲に沿った内側に複数の軸方向筋を埋設した既存柱の特定の側面に対し、間隔を保って配置した枠板と上記既存柱との間にグラウト材を充填して形成した補強柱を、上記特定の側面に接触させた建造物の補強構造において、
    上記既存柱における上記補強柱との接触面には、上記補強柱内に突出部を有するアンカー部材を打ち込み、
    上記アンカー部材の打ち込み側先端を、上記既存柱に設けられた既存の軸方向筋で囲まれたエリア内であって、上記接触面に最も近い軸方向筋よりも奥に位置させるとともに、
    上記補強柱には、
    当該補強柱の幅方向において対向する一対の軸方向筋と、これら一対の軸方向筋を拘束する複数の拘束筋とが埋設され、
    上記アンカー部材は、軸部とこの軸部の端部に形成したフック部とからなり、上記軸部とフック部とが同時に上記拘束筋と交差する位置を保って、上記アンカー部材に作用する軸方向の力が上記フック部を介して上記拘束筋に伝達される構成にした建造物の補強構造。
  3. 上記拘束筋と連係する少なくとも一対のアンカー部材を備え、
    これらアンカー部材のそれぞれは、
    上記既存柱において、上記補強柱との接触面の両脇に連続する側面に最も近い一対の既存の軸方向筋のそれぞれの内側近傍を通過する請求項1又は2に記載の建造物の補強構造。
  4. 上記枠板において既存柱の上記接触面に対向する正面部と、上記アンカー部材の上記突出部側の端部とを連係させて、既存柱の上記接触面と枠板の正面部との距離を保つ構成にした請求項1〜3のいずれか1に記載の建造物の補強構造。
  5. 上記枠板において既存柱の上記接触面に対向する正面部には、当該正面部から既存柱の上記接触面に向かって突出し、上記グラウト材中に埋設される複数の突出部材を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の建造物の補強構造。
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