JP5780415B2 - 油圧制御装置 - Google Patents
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また、連結部の周囲に形成される環状空間は、スプールが第2流路を開放している場合には、第2流路を流通するオイルの流路として機能する。
油圧制御装置は、図1に示すごとく、エンジンの回転によって駆動されるポンプ1と、相対回転位相をオイルの供給又は排出によって変位させる弁開閉時期制御装置2と、を備えている。弁開閉時期制御装置2は、OCV5(オイルコントロールバルブ)の制御によるオイルの供給及び排出によって動作する。ポンプ1とOCV5とは吐出油路11Aで接続され、弁開閉時期制御装置2とOCV5とは進角油路12A及び遅角油路12Bで接続される。吐出油路11A、進角油路12A及び遅角油路12Bは、本発明における「第1流路」に相当するものである。吐出油路11Aからは、「第2所定部位」としてのメインギャラリ8にオイルを供給する「第2流路」としての潤滑油路13が分岐している。潤滑油路13には、その流路面積を調節する流路面積調節部3が設けてある。尚、各油路は、エンジンのシリンダケース等に形成されている。
ポンプ1は、図示しないクランクシャフトの回転駆動力が伝達されることにより機械的に駆動されてオイルを吐出する。ポンプ1は、図1に示すごとく、オイルパン1aに貯留されたオイルを吸入し、そのオイルを吐出油路11Aへ吐出する。吐出油路11Aには、オイルフィルタ6が配設されており、オイルストレーナで濾過されなかった小さなごみやスラッジを濾過する。オイルフィルタ6による濾過後のオイルは、弁開閉時期制御装置2及びメインギャラリ8へ供給される。尚、メインギャラリ8とは、不図示のピストン、シリンダ、クランクシャフトの軸受、等の摺動部材全体を示す。
〔概要〕
弁開閉時期制御装置2は、図1に示すごとく、不図示のエンジンのクランクシャフトに対して同期回転するハウジング21と、ハウジング21に対して同軸芯X上に配置され、カムシャフト92と同期回転する内部ロータ22とを備えている。図2に示すごとく、弁開閉時期制御装置2は、ハウジング21に対する内部ロータ22の相対回転移動を拘束することにより、ハウジング21に対する内部ロータ22の相対回転位相を、最遅角位相に拘束可能なロック機構27を備えている。
内部ロータ22は、図1に示すごとく、カムシャフト92の先端部に組み付けられている。ハウジング21は、カムシャフト92が接続される側とは反対側のフロントプレート21aと、タイミングスプロケット21dを一体的に備えた外部ロータ21bと、カムシャフト92が接続される側のリアプレート21cと、を備えている。外部ロータ21bを内部ロータ22に外装し、フロントプレート21aとリアプレート21cとで挟み込み、フロントプレート21aと外部ロータ21bとリアプレート21cとをボルトによって締結してある。
ロック機構27は、エンジンの始動直後においてオイルの油圧が安定しない状況において、ハウジング21と内部ロータ22とを所定の相対位置に保持することで、相対回転位相を最遅角位相に拘束する。その結果、適切なエンジン始動が可能であると共に、エンジン始動時やアイドリング運転時に、カムトルク変動に基づく変位力によって内部ロータ22がバタつくこともない。
OCV5は、電磁制御型であって、進角室連通路25及び遅角室連通路26に対するオイルの供給、排出、及び給排遮断の制御が可能である。OCV5は、スプール式に構成され、ECU7(エンジンコントロールユニット)による給電量の制御に基づいて動作する。OCV5によって、進角油路12Aへのオイル供給・遅角油路12Bからのオイル排出、進角油路12Aからのオイル排出・遅角油路12Bへのオイル供給、進角油路12A及び遅角油路12Bへのオイル給排遮断、といった制御が可能である。
弁開閉時期制御装置2の動作を図2〜図6に基づいて説明する。上述の構成により、内部ロータ22はハウジング21に対して軸芯Xの回りに一定の範囲内で円滑に相対回転移動可能である。ハウジング21と内部ロータ22とが相対回転移動可能な一定の範囲、即ち最進角位相と最遅角位相との位相差は、流体圧室24の内部でベーン22aが変位可能
な範囲に対応する。尚、進角室24aの容積が最大となるのが最進角位相であり、遅角室24bの容積が最大となるのが最遅角位相である。
流路面積調節部3は、図2〜図6に示すごとく、潤滑油路13に対して直交する方向に移動可能なスプール31を備えて構成される。スプール31は、円柱状の大径部31aと、大径部31aよりも径の小さい円柱状の小径部31bと、大径部31aの中心部と小径部31bの中心部とを連結する連結部31cとを有する。大径部31aのうち小径部31bと対向する面が第1受圧面31dとして、小径部31bのうち大径部31aと対向する面が第2受圧面31eとして構成される。連結部31cの周囲に形成される環状空間36は、図2に示すごとく、スプール31が潤滑油路13を開放している場合には、潤滑油路13を流通するオイルの流路として機能する。
油圧制御装置の動作について図に基づいて説明する。図7(a)〜(c)におけるII、III、IV、V、VIは、夫々図2、図3、図4、図5、図6の状態に対応するものであることを示す。即ち、IIは強制全開状態、IIIは閉塞状態、III〜IVは遮断状態、IVは開放直前状態、Vは開放状態、VIは全開状態に、夫々対応するものである。
の構成は他にも可能である。例えば、オイル温度が第1設定温度T1よりも低い時には、オイルの粘度が高いことを利用して、潤滑油路13の油圧により流路面積調節部3の強制全開状態を実現するように構成してもよい。又、オイル温度が第2設定温度T2よりも高い時には、一定温度以上の時に体積が大きく膨張するサーモワックスを利用し、サーモワックスの膨張作用により流路面積調節部3を強制全開状態とするような制御機構を設けてもよい。
本発明に係る別の実施形態について、図8〜図13に基づいて説明する。尚、別の実施形態は油圧制御装置のうち流路面積調節部3の構成を上述の実施形態から変更したものであるので、流路面積調節部3についてのみ説明する。又、以下では、オイル温度が第1設定温度T1よりも高く、第2設定温度T2よりも低い時について説明するが、オイル温度が第1設定温度T1よりも低い時又は第2設定温度T2よりも高い時に流路面積調節部3を強制全開状態に維持する機構を適宜設けてもよい。上述の実施形態に示した部品や部位と対応するものには、上述の実施形態と同じ符号を付している。
(1)上述の実施形態においては、第1所定部位として吸気弁側の弁開閉時期制御装置を適用した例を示したが、これに限られるものではない。例えば、第1所定部位として、排気弁側の弁開閉時期制御装置を適用してもよいし、適切な油圧を必要とする過給機やオイルジェット等の油圧アクチュエータを適用することも可能である。
(2)上述の実施形態においては、「バイパス流路」としての連通油路15が、バルブハウジング41、スプール31の外周面、又はバルブボディ33に形成される例を示したが、これに限られるものではない。例えば、バルブボディ33とバルブハウジング41との間に間隙を設けて、この間隙をバイパス流路として利用することもできる。
2 弁開閉時期制御装置(第1所定部位)
3 流路面積調節部
8 メインギャラリ(第2所定部位)
11A 吐出油路(第1流路)
12A 進角油路(第1流路)
12B 遅角油路(第1流路)
13 潤滑油路(第2流路)
15 連通油路(バイパス流路)
15a 第1長溝
15b 第2長溝
15c 大径部(貫通孔)
15d 小径部(貫通孔、絞り部)
31 スプール
33 バルブボディ
41 バルブハウジング
R 領域(流路面積を変化させない領域)
Claims (6)
- エンジンの回転によって駆動されてオイルを吐出するポンプと、
前記ポンプから吐出されたオイルが供給される第1所定部位と、
前記ポンプと前記第1所定部位とを連通する第1流路と、
前記第1流路から分岐して前記第1所定部位以外の第2所定部位にオイルを供給する第2流路と、
前記第2流路の油圧の増大によって前記第2流路の流路面積を増大させる方向に移動し、前記油圧の減少によって前記流路面積を減少させる方向に移動するスプールを備えて前記第2流路に配設される流路面積調節部と、
前記スプールが最も閉じ側に位置する閉塞状態においても、前記流路面積調節部に対する前記第2流路の上流側と下流側とを連通させ、前記第2所定部位にオイルを供給するバイパス流路と、を備え、
前記スプールが前記閉塞状態から開き側に移動しても前記流路面積を変化させない領域を設けてあり、
前記スプールは、前記第2流路のオイルが供給路を介して供給される空間に臨む受圧面を有し、かつ、前記受圧面に作用する油圧の増大によって前記第2流路の流路面積を増大させる方向に移動し、
前記空間は、前記スプールが前記第2流路の上流側と下流側とを連通しているときに前記第2流路と連通する油圧制御装置。 - 前記スプールは、円柱状の大径部と、前記大径部よりも径の小さい円柱状の小径部と、前記大径部の中心部と前記小径部の中心部とを連結する連結部と、を備え、前記大径部と前記小径部との間の領域を、前記供給路を介してオイルが供給される前記空間とする請求項1に記載の油圧制御装置。
- 前記バイパス流路は、前記スプールの外周面に形成された環状の溝で構成されている請求項1または2に記載の油圧制御装置。
- 前記バイパス流路は、前記スプールを収容しているバルブボディに形成された環状の溝で構成されている請求項1または2に記載の油圧制御装置。
- 前記バイパス流路は、
前記スプールを収容しているバルブボディの外周面に形成され、前記第2流路の上流側と接続する第1長溝と、
前記バルブボディの外周面に形成され、前記第2流路の下流側と接続する第2長溝と、
前記バルブボディに形成され、前記第1長溝と前記第2長溝とを連通する貫通孔と、を有する請求項1または2に記載の油圧制御装置。 - 前記貫通孔には、前記貫通孔の他の部分よりも断面積の小さい絞り部が形成されている請求項5に記載の油圧制御装置。
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