JP5779158B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの手操作入力を受け付け情報処理を行う情報処理装置、および情報処理方法に関する。
携帯型のゲーム機やPDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置が普及している。近年では、多くの情報処理装置が通信機能を搭載し、またスマートフォンのように、携帯電話やPDA等の機能を一つにまとめた多機能型の情報処理装置も登場している。このような情報処理装置は大容量のメモリおよび高速プロセッサを搭載しており、ユーザは、アプリケーションプログラムをインストールすることで、様々なアプリケーションを楽しめるようになっている(例えば特許文献1参照)。
このような環境が提供されることにより、電子書籍、ビデオ映像などの動画、ウェブページ、音楽など各種コンテンツをネットワークや記録媒体を介して取得し、情報処理装置によって個人で楽しむことは、日常的に行われるようになっている。またパーソナルコンピュータや携帯端末など装置の大小によらず、高画質で閲覧することも可能になり、画像処理技術は普段の生活において必要不可欠なものとなってきている。
米国特許第7,558,820号公報
画像処理技術が身近になるに従い、コンテンツとして表示される画像、ひいてはそれによって示される情報の構造が複雑化したり、データサイズが巨大化したりする傾向が生じている。このような状況においては、ユーザが望むコンテンツへアクセスしづらくなったり、入力手段が複雑化したりすることが考えられる。したがって内容によらず、所望の情報やコンテンツへ効率的かつ容易にアクセスすることができる技術の実現が望まれている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像表示を利用した情報提供技術において、所望の情報へ効率的かつ容易にアクセスすることができる技術を提供することにある。
本発明のある態様は情報処理装置に関する。この情報処理装置は、複数のコンテンツからユーザが選択したコンテンツのデータを出力する情報処理装置であって、選択肢のコンテンツをそれぞれ表象するオブジェクトを配列させた仮想空間を表した画像をコンテンツ選択画面として生成する選択画面生成部と、コンテンツ選択画面におけるオブジェクトの並び順を移動させるユーザの操作およびオブジェクトの向きを変更するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、操作受付部が受け付けたユーザの操作に応じて、オブジェクトの並び順および向きの最新情報を表す配置情報を記録する配置管理部と、を備え、選択画面生成部は、配置情報に従ったオブジェクトの並び順および向きで前記コンテンツ選択画面を生成することを特徴とする。
本発明の別の態様は情報処理方法に関する。この情報処理方法は、複数のコンテンツからユーザが選択したコンテンツのデータを出力する情報処理装置が行う情報処理方法であって、選択肢のコンテンツをそれぞれ表象するオブジェクトを配列させた仮想空間を表した画像をコンテンツ選択画面として生成し、表示装置に表示させるステップと、コンテンツ選択画面におけるオブジェクトの並び順を移動させるユーザの操作およびオブジェクトの向きを変更するユーザの操作を、入力装置を介して受け付けるステップと、受け付けたユーザの操作に応じて、オブジェクトの並び順および向きの最新情報を表す配置情報を記憶装置に記録するステップと、配置情報に従ったオブジェクトの並び順および向きでコンテンツ選択画面を更新するステップと、を含むことを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によると、操作性、アクセス性に優れたコンテンツ出力を行う情報処理技術を実現できる。
(a)は本実施の形態における情報処理装置の前面を示す図であり、(b)は当該情報処理装置の背面を示す図である。 (a)は本実施の形態における情報処理装置の上面を示す図であり、(b)は当該情報処理装置の下面を示す図であり、(c)は当該情報処理装置の左側面を示す図である。 本実施の形態における情報処理装置の回路構成を示す図である。 本実施の形態における情報処理装置の機能ブロックを示す図である。 本実施の形態において表示するコンテンツ選択画面の基本構成を説明する図である。 本実施の形態においてコンテンツデータ記憶部に格納される書籍データの構造例を示す図である。 本実施の形態において配置情報記憶部に格納される本の配置管理データの構造例を示す図である。 本実施の形態において表示装置に表示される書籍選択画面の例を示す図である。 本実施の形態において本の向きを切り替えたときの画面の変化例を示す図である。 本実施の形態において本の並び順を入れ替えたときの画面の変化例を示す図である。 本実施の形態において本の並び順を入れ替えたときの画面の変化例を示す図である。 本実施の形態において本の並び順を入れ替えたときの画面の変化例を示す図である。 本実施の形態において複数の本の並び順を一度に入れ替えたときの画面の変化例を示す図である。 本実施の形態において複数の本の並び順を一度に入れ替えたときの画面の変化例を示す図である。 本実施の形態において背表紙を正面にした複数の本がクラスタを形成している場合に、個別の選択を可能にするときの画面の変化例を示す図である。 本実施の形態において着目中の本や空間を表現する手法の別の例を示す図である。 本実施の形態で実現できる移動操作のバリエーションを示す図である。 本実施の形態においてオブジェクト画像生成部が生成する画像例を示す図である。 本実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。
まず本実施の形態の情報処理装置の外観構成例および回路構成例を説明する。ただし以下に示す情報処理装置は一例であり、他の種類の電子機器、端末装置であってもよい。
図1(a)は、情報処理装置10の前面を示す。情報処理装置10は、横長の筐体により形成され、ユーザが把持する左右の領域は、円弧状の外郭を有している。情報処理装置10の前面には、矩形のタッチパネル50が設けられる。タッチパネル50は、表示装置20と、表示装置20の表面を覆う透明な前面タッチパッド21から構成される。表示装置20は有機EL(Electro-Liminescence)パネルであり、画像を表示する。なお表示装置20は液晶パネルなどの表示手段であってもよい。前面タッチパッド21は、同時にタッチされた複数ポイントの検出機能をもつマルチタッチパッドであって、タッチパネル50はマルチタッチスクリーンとして構成される。
タッチパネル50の右側には、菱形の頂点にそれぞれ位置する△ボタン22a、○ボタン22b、×ボタン22c、□ボタン22d(以下、総称する場合には「操作ボタン22」とよぶ)が設けられ、タッチパネル50の左側には、上キー23a、左キー23b、下キー23c、右キー23d(以下、総称する場合には「方向キー23」とよぶ)が設けられる。ユーザは方向キー23を操作して、上下左右および斜方の8方向を入力できる。
方向キー23の下側には左スティック24aが設けられ、また操作ボタン22の下側には右スティック24bが設けられる。ユーザは左スティック24aまたは右スティック24b(以下、総称する場合には「アナログスティック24」とよぶ)を傾動して、方向および傾動量を入力する。筐体の左右頂部には、Lボタン26a、Rボタン26bが設けられる。操作ボタン22、方向キー23、アナログスティック24、Lボタン26a、Rボタン26bは、ユーザが操作する操作手段を構成する。
操作ボタン22の近傍に、前面カメラ30が設けられる。左スティック24aの左側および右スティック24bの右側には、それぞれ音声を出力する左スピーカ25aおよび右スピーカ25b(以下、総称する場合には「スピーカ25」とよぶ)が設けられる。また左スティック24aの下側にHOMEボタン27が設けられ、右スティック24bの下側にSTARTボタン28およびSELECTボタン29が設けられる。
図1(b)は、情報処理装置10の背面を示す。情報処理装置10の背面には、背面カメラ31および背面タッチパッド32が設けられる。背面タッチパッド32は、前面タッチパッド21と同様に、マルチタッチパッドとして構成される。情報処理装置10は、前面および背面において、2つのカメラおよびタッチパッドを搭載している。
図2(a)は、情報処理装置10の上面を示す。既述したように、情報処理装置10の上面の左右端側に、Lボタン26a、Rボタン26bがそれぞれ設けられる。Lボタン26aの右側には電源ボタン33が設けられ、ユーザは、電源ボタン33を押下することで、電源をオンまたはオフする。なお情報処理装置10は、操作手段が操作されない時間(無操作時間)が所定時間続くと、サスペンド状態に遷移する電力制御機能を有している。情報処理装置10がサスペンド状態に入ると、ユーザは電源ボタン33を押下することで、情報処理装置10をサスペンド状態からアウェイク状態に復帰させることができる。
ゲームカードスロット34は、ゲームカードを差し込むための差込口であり、この図では、ゲームカードスロット34がスロットカバーにより覆われている状態が示される。なおゲームカードスロット34の近傍に、ゲームカードがアクセスされているときに点滅するLEDランプが設けられてもよい。アクセサリ端子35は、周辺機器(アクセサリ)を接続するための端子であり、この図ではアクセサリ端子35が端子カバーにより覆われている状態が示される。アクセサリ端子35とRボタン26bの間には、ボリュームを調整するための−ボタン36aと+ボタン36bが設けられている。
図2(b)は、情報処理装置10の下面を示す。メモリカードスロット37は、メモリカードを差し込むための差込口であり、この図では、メモリカードスロット37が、スロットカバーにより覆われている状態が示される。情報処理装置10の下面において、音声入出力端子38、マイク39およびマルチユース端子40が設けられる。マルチユース端子40はUSB(Universal Serial Bus)に対応し、USBケーブルを介して他の機器と接続できる。
図2(c)は、情報処理装置10の左側面を示す。情報処理装置10の左側面には、SIMカードの差込口であるSIMカードスロット41が設けられる。
図3は、情報処理装置10の回路構成を示す。各構成はバス92によって互いに接続されている。無線通信モジュール71はIEEE802.11b/g等の通信規格に準拠した無線LANモジュールによって構成され、無線アクセスポイントなどを介してインターネットなどの外部ネットワークに接続する。なお無線通信モジュール71は、ブルートゥース(登録商標)プロトコルの通信機能を有してもよい。携帯電話モジュール72は、ITU(International Telecommunication Union;国際電気通信連合)によって定められたIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)規格に準拠した第3世代(3rd Generation)デジタル携帯電話方式に対応し、携帯電話網4に接続する。SIMカードスロット41には、携帯電話の電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたSIMカード74が挿入される。SIMカード74がSIMカードスロット41に挿入されることで、携帯電話モジュール72は、携帯電話網4との間で通信可能となる。
CPU(Central Processing Unit)60は、メインメモリ64にロードされたプログラムなどを実行する。GPU(Graphics Processing Unit)62は、画像処理に必要な計算を実行する。メインメモリ64は、RAM(Random Access Memory)などにより構成され、CPU60が使用するプログラムやデータなどを記憶する。ストレージ66は、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)などにより構成され、内蔵型の補助記憶装置として利用される。
モーションセンサ67は、情報処理装置10の動きを検出し、地磁気センサ68は、3軸方向の地磁気を検出する。GPS制御部69は、GPS衛星からの信号を受信し、現在位置を算出する。前面カメラ30および背面カメラ31は、画像を撮像し、画像データを入力する。前面カメラ30および背面カメラ31は、CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)によって構成される。
表示装置20は、有機EL表示装置であり、陰極および陽極に電圧を印加することで発光する発光素子を有する。省電力モードでは、電極間に印加する電圧を通常よりも低くすることで、表示装置20を減光状態とすることができ、電力消費を抑えられる。なお表示装置20はバックライトを備えた液晶パネル表示装置であってもよい。省電力モードでは、バックライトの光量を下げることで、液晶パネル表示装置を減光状態として、電力消費を抑えることができる。
インタフェース90において、操作部70は、情報処理装置10における各種操作手段を含み、具体的には、操作ボタン22、方向キー23、アナログスティック24、Lボタン26a、Rボタン26b、HOMEボタン27、STARTボタン28、SELECTボタン29、電源ボタン33、−ボタン36a、+ボタン36bを含む。前面タッチパッド21および背面タッチパッド32は、マルチタッチパッドであり、前面タッチパッド21は、表示装置20の表面に重ね合わせて配置される。スピーカ25は、情報処理装置10の各機能により生成される音声を出力し、マイク39は、情報処理装置10の周辺の音声を入力する。音声入出力端子38は、外部のマイクからステレオ音声を入力し、外部のヘッドホンなどへステレオ音声を出力する。
ゲームカードスロット34には、ゲームファイルを記録したゲームカード76が差し込まれる。ゲームカード76は、データの書込可能な記録領域を有しており、ゲームカードスロット34に装着されると、メディアドライブにより、データの書込/読出が行われる。メモリカードスロット37には、メモリカード78が差し込まれる。メモリカード78は、メモリカードスロット37に装着されると、外付け型の補助記憶装置として利用される。マルチユース端子40は、USB端子として利用でき、USBケーブル80を接続されて、他のUSB機器とデータの送受信を行う。アクセサリ端子35には、周辺機器が接続される。
本実施の形態において情報処理装置10は、ゲームや通信機能のほか、電子書籍、ビデオ、音楽など各種コンテンツを楽しむための携帯端末として機能する。コンテンツの電子データは、ネットワークを介してコンテンツ提供サーバからダウンロードされストレージ66に格納される。あるいはメモリカードスロット37に差し込まれるメモリカード78に格納されている。
そしてユーザからの出力要求に従い読み出され、適宜復号処理などが施されることにより、表示装置20やスピーカ25から出力される。本実施の形態では主に、ユーザが出力要求を行う際に表示装置20に表示するコンテンツ選択画面、および、操作部70、前面タッチパッド21を用いたコンテンツ選択画面に対するユーザの操作手法に着目する。
図4は、情報処理装置10の機能ブロックを示す。情報処理装置10は、ユーザによる操作入力に係る情報を受け付ける操作受付部102、操作に従いコンテンツのデータを取得するコンテンツ取得部104、コンテンツの電子データを提供するサーバ等と通信を確立する通信部106、コンテンツのデータを格納するコンテンツデータ記憶部108、コンテンツ選択画面を制御する選択画面制御部110、選択されたコンテンツの表示画面を生成するコンテンツ表示画面生成部122、表示装置20への表示画面のデータ出力を制御する表示画面制御部124を含む。
ここで示す各機能ブロックは、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
操作受付部102は、ユーザが情報処理装置10に対し行った操作の内容を示す信号を、既述の操作部70、前面タッチパッド21等の操作手段から受信する。コンテンツ取得部104は、ユーザが行った操作内容が、新たなコンテンツの電子データの取得を要求するものであった場合、要求されるコンテンツや取得先のコンテンツ提供サーバ等の情報を操作受付部102から受け取る。そして通信部106を介して該当コンテンツの電子データを取得する。ここで行われる操作手法、通信の確立、データ伝送の処理手順は、一般的なコンテンツデータのダウンロードに際し行われるものと同様でよい。取得したコンテンツのデータは識別情報と対応づけてコンテンツデータ記憶部108に格納する。
選択画面制御部110は、仮想空間における陳列棚に陳列されたオブジェクトとして個々のコンテンツを表現し、ユーザからのコンテンツ選択、並び順の入れ替え、向きの変更、クラスタ化等の操作を受け付け、適宜表示を更新する。選択画面制御部110は、各コンテンツに対応するオブジェクトの画像データを生成するオブジェクト画像生成部112、生成したオブジェクトの画像データを格納するオブジェクト画像記憶部114、陳列棚におけるオブジェクトの配置を管理する配置管理部116、オブジェクトの配置に係る最新情報を格納する配置情報記憶部118、ユーザの操作に対応させてコンテンツ選択画面を生成する選択画面生成部120を含む。
オブジェクト画像生成部112はコンテンツデータ記憶部108に格納されたコンテンツのそれぞれを表象するオブジェクトの画像を生成し、そのデータをオブジェクト画像記憶部114に格納する。例えばコンテンツを電子書籍とした場合、本の3次元オブジェクトのうち表紙、背表紙、裏表紙に対応する面のテクスチャデータを書籍ごとに生成する。さらに書籍のカテゴリに応じてオブジェクトの大きさを変化させてもよい。表紙の画像がコンテンツデータとともに提供されていれば、それをオブジェクト画像記憶部114に格納してそのまま用いてもよい。
コンテンツがビデオや音楽であればDVD(Digital Versatile Disc)やCD(Comact Disc)のパッケージとしてオブジェクトの画像を生成する。オブジェクトの形状はこれらに限らないが、実空間において陳列棚から選択したり並べ替えたりするのと同様の臨場感を与えられる立体形状とすることが望ましい。また、表紙と背表紙のように幅が異なる面を有するオブジェクトとすることにより、配列に必要な幅を調整できるとともに、クラスタを形成したときのまとまり具合に係る印象を変化させることができる。オブジェクト画像生成部112は、コンテンツデータ記憶部108に新たなコンテンツデータが格納される都度、またはコンテンツ選択画面に初回に表示する際などに、当該コンテンツのオブジェクト画像のデータを生成する。
配置管理部116は、ユーザがコンテンツ選択画面でオブジェクトの配置を変更する操作を行った際、その旨の情報を操作受付部102から取得する。そして配置情報記憶部118に格納された配置に係る情報を更新する。ここで「配置に係る情報」とは、陳列棚における各オブジェクトの並び順、オブジェクトの向き、クラスタ化されているか否か、を含む。
選択画面生成部120は、オブジェクト画像記憶部114に格納されたオブジェクト画像のデータを用いて、配置情報記憶部118に格納された配置に係る情報に基づき、陳列棚に各オブジェクトを陳列させた仮想世界を表したコンテンツの選択画面を生成する。選択画面生成部120は、ユーザが選択画面の表示を開始する操作を行った際にその旨の情報を操作受付部102から取得し、当該選択画面を表示する。またオブジェクトを移動さたり向きを変えたりする操作を行った際、それを反映させるように選択画面を更新する。この際、移動対象であるオブジェクトのみならず、移動先の位置や近傍のオブジェクトとの関係性によりクラスタの形成、解除を行ったり表示を変化させたりするため、配置情報記憶部118における配置に係る情報の参照、更新を行う。
コンテンツ表示画面生成部122は、コンテンツ選択画面に対し、あるコンテンツを選択する操作をユーザが行った際、当該コンテンツのデータをコンテンツデータ記憶部108から読み出し、復号するなどして表示画面を生成する。この処理は一般的なコンテンツ表示技術を適用できる。コンテンツとしてビデオや音楽が選択されるなどした場合は、同時にステレオ音声も再生する。表示画面制御部124は、選択画面生成部120が生成したコンテンツ選択画面やコンテンツ表示画面生成部122が生成したコンテンツ表示画面を、表示装置20の出力形式に応じたタイミングで出力制御する。
図5は本実施の形態において表示するコンテンツ選択画面の基本構成を説明する図である。上述のとおり本実施の形態では陳列棚に各コンテンツを表象するオブジェクトを陳列した選択画面を表示し、その中からユーザが所望のオブジェクトを選択することによりコンテンツを選択する、という形式を有する。以後、コンテンツを電子書籍、オブジェクトを本として、本棚形式の選択画面を例に説明する。図5に示すように電子書籍の選択画面は、本棚の棚板150上に本(例えば本154、156、158、160)が陳列された状態の仮想空間により構成される。同図では本棚を正面から見た状態を示しているが、3次元グラフィックスによって視線の方向を変化させられるように描画する。また棚板150は図示するように一段でもよいし複数段としてもよい。
オブジェクト画像生成部112は、各書籍を表象する本のオブジェクトモデルを生成する。コンテンツデータとして実際の書籍の表紙、背表紙、裏表紙に対応する画像データが含まれている場合は、当該画像データをそのままテクスチャデータとして用いることができる。そのようなデータがない場合は、例えばテンプレートとなる画像を準備しておき、各書籍の題名のテキストデータをレイアウトする。また後述するように、表紙の画像データのみが含まれている場合は、それを利用して背表紙、裏表紙の画像を生成する。
書籍の選択を目的とするため、選択画面において本のオブジェクト(以後、単に「本」と呼ぶ場合もある)は、題名を視認するのに十分な大きさで表示する。したがってコンテンツデータ記憶部108に格納された電子書籍の数が増加するほど、全ての本を一度に表示することは困難になる。そこで本棚に対する視点をユーザの操作によって移動できるようにする。つまり図5に示すように、棚板150上に全ての本を配列させ、そのうち書籍選択画面として表示する表示領域152を左右に動かせるようにする。
例えば方向キー23のうち左キー23b/右キー23d、あるいは左スティック24aや右スティック24bなどにより視点の移動を受け付ける。または前面タッチパッド21上に指を置き本棚を押し進めるように指を移動させたり(ドラッグ操作)、本棚を素早く払ったり(フリック操作)することで、本棚が該当方向へ動くように表示領域152を逆へ移動させてもよい。このような操作はタッチパネルを用いた画面スクロールの手法を応用できる。このように表示領域を移動させることで、実際の本棚に対し視点を移動させて所望の本を選び出すのと同様の感覚をユーザに与えることができる。
また後述するように、実際の本棚と同様、ある本を取り出して別の位置へ移動させることもできるようにする。このようにすることで、書籍のカテゴリや題名、著者名など一般的な配列規則に用いられる基準と関わりなく、ユーザ独自の基準で本の配列を決めることができる。このようにして決められた本とその位置との関係性はユーザの記憶に残りやすい。結果として、長い棚板に大量の本を並べても視点の移動のみで所望の本へ辿りつき易く、検索キーを入力したりそれに合わせてリストを表示し直したりするより容易な操作で高いアクセス効率を望める。
図5に示すように、棚板150上の本は単に並べるばかりでなく、向きや間隔に変化がつけられるようにする。具体的には、本154、156は表紙を正面に向けた状態、本158、160は背表紙を正面に向けた状態で置かれている。また本154は3冊の本を近接して置くことで1つのクラスタを形成していることを示している。本158も同様に、7冊の本が1つのクラスタを形成している。このようにクラスタを形成した複数の本はまとめて移動できるようにする。さらにクラスタ同士を結合させて新たなクラスタを生成できるようにする。
このとき表紙を正面にしたクラスタ(本154)はその間に別の本を挿入でき、背表紙を正面にしたクラスタ(本158)は挿入できないようにするなど、本の向きによってクラスタのいわば「結束力」を変化させる。背表紙は表紙と比較し幅が狭いため、複数のオブジェクトをまとめたときに与える一体感がより強く、強い結束力を感覚的に理解しやすい。さらに「結束力」の差を示すように、表紙を正面としたクラスタは本と本の間に若干の隙間を設けるのに対し、背表紙を正面としたクラスタは本と本を密着させて表示する。背表紙を正面としたクラスタはその前後関係も常に維持されるため、全巻揃っているシリーズ物の書籍などに適している。一方、表紙を正面にしたクラスタは、まとめて移動させたいが順序は臨機応変にしたい場合などに適している。
以上のような構成により、シリーズになっている本を揃えたり、好みの順序に入れ替えたり、お気に入りの本は表紙を眺められるようにしたり、背表紙を正面にしてつめて置くことにより場所を節約したり、といったことを、実際の本棚と同様に実現できる。
図6はコンテンツデータ記憶部108に格納される書籍データの構造例を示している。書籍データ200は、書籍ID欄202a、題名欄202b、著者欄202c、出版社欄202d、表紙データ欄202e、内容データ欄202fを含む。書籍ID欄202aは、情報処理装置10がデータを保持する電子書籍の識別情報を示す。識別情報はコンテンツ取得部104がデータを取得するごとに情報処理装置10内部で一意に付与してもよいし、データにあらかじめ付与された商品コード等を利用してもよい。題名欄202b、著者欄202c、出版社欄202dはそれぞれ、電子書籍の題名、著者、出版社を、書籍IDに対応づけて示す。書籍に付随する一般的な書誌情報であればその他の情報をさらに対応づけてもよい。
表紙データ欄202e、内容データ欄202fはそれぞれ、表紙の画像データのファイル名、書籍の中身である全ページの画像データのファイル名を、書籍IDに対応づけて示す。ファイル名の代わりにファイルそのもの、ファイルを格納した記憶領域のアドレスなどでもよい。書籍データ200は基本的には、一般的な電子書籍リーダ端末におけるデータ管理と同様の手法で書籍ごとに各種データを対応づけていればよい。
図7は配置情報記憶部118に格納される本の配置管理データの構造例を示している。配置管理データ204は、順序欄206a、書籍ID欄206b、クラスタID欄206c、向き欄206dを含む。順序欄206aと書籍ID欄206bに示すデータの組によって、図5で示したような仮想的な本棚の左端あるいは右端から数えた本の順番と、その本が表象する書籍の識別情報とを対応づける。書籍の識別情報は、図6の書籍ID欄202aに示す識別情報と対応させる。ユーザによって本の並び順が入れ替えられた場合、配置管理部116はそれを反映するように書籍ID欄206bの順序の入れ替えを行う。
なお順序欄206aおよび書籍ID欄206bの組は、本棚における並び順が明確であればデータ形式はこれに限らず、単に書籍の識別情報を並び順で記載したり、リンクリストの形式で前後の書籍をポインタで接続したりしてもよい。クラスタID欄206cは、書籍がクラスタに属していればそのクラスタの識別情報を示す。配置管理部116は、新たなクラスタが形成された時点で、他のクラスタに付与済みでない新たな識別情報を当該新たなクラスタに与える。
クラスタ化された書籍は本棚の並びにおいて連続した状態にあるため、クラスタの識別情報は、配置管理データ204において同じ値が複数の書籍で連続することになる。向き欄206dは、本の置き方として表紙を正面とするか背表紙を正面とするかを択一的に示す。ユーザによって置き方が変化したら、配置管理部116は向き欄206dの記載を変化後の向きに更新する。このようなデータ構造により、電子書籍を表象する本の並び順、クラスタに属するか否か、置かれた向き、を可変として、仮想的な本棚の状態を管理することができる。
図8は表示装置20に表示される書籍選択画面の例を示している。画面例162a、162bはいずれも、図5の本棚における表示領域152に対応する表示画面である。画面例162aに示すように、画面内には仮想的な本棚に陳列された本のほか、本の向きを切り替える向き切り替えボタン164のGUI、着目中の本を示す着目枠166、および本棚全体のうち現在の表示領域の位置を示すスクロールバー168を表示する。
着目枠166は、例えば表示領域の中央に最も近い本またはクラスタを着目中の本として、それを囲む矩形などで表す。このようにすると、表示領域を左右に移動させることによって、本棚での並び順に対応する順序で着目中の本を切り替えることができる。またユーザが前面タッチパッド21上で触れた本またはクラスタを着目中の本として、着目枠166自体を移動できるようにしてもよい。着目枠166の形状は矩形以外の図形でもよい。また枠に代わり本自体を光らせたり色を強調したり、微少量前方や上方に飛び出させたりしてもよい。あるいはそれらのいずれか2つ以上を組み合わせてもよい。
着目枠166が示された1冊の本を閲覧対象として確定させる際は、○ボタン22bを押下するか枠内を前面タッチパッド21上で触れるようにする。これによりコンテンツ表示画面生成部122が、当該本により表象される電子書籍のデータの復号、描画処理を開始する。そして表示装置20における表示をコンテンツ表示画面へと切り替える。
一方、ユーザが向き切り替えボタン164に触れたら、着目枠166内の本の置き方を背表紙正面/表紙正面で双方向に切り替える。このとき配置管理部116は、配置情報記憶部118に格納された配置管理データの向き欄206dを更新する。そして選択画面生成部120は、本のオブジェクトの向きを変化させる。この際、オブジェクトの角度が徐々に変化するような動きを与えることで、本の置き換え動作を表現できる。なお前面タッチパッド21を介した向き切り替えボタン164の操作と同様に、□ボタン22dを操作するなどして切り替えられるようにしてもよい。
スクロールバー168は、図5で示したように仮想的な本棚が表示領域152を越える幅を有するとき、本棚のどの位置を表示中であるかを明示する。上述のとおり本実施の形態では、ユーザが本のオブジェクトを入れ替えるかたちで書籍の並び順が決定するため、多数の書籍データを保持するユーザであっても、位置に係る記憶を頼りに所望の書籍へたどり着くことができる。スクロールバー168を表示することにより、題名を一つ一つ確認せず表示領域を高速に移動させても、およその位置を頼りに所望の本へ効率的に到達できる。
下段の画面例162bも同様の構成を有するが、画面例162aとは視線の向きが異なっている。各画面例の左側に示したように、表示領域を右方向へ移動させる操作中は(矢印164a)、表示領域における本棚の中心を、正面より左よりの視点から見た状態で表示する。つまり本棚を俯瞰する平面において、正面からの視線より時計回りに所定角度θ(0<θ<90°)傾いた視線の方向166aで本棚を描画する。一方、表示領域を左方向へ移動させる操作中は(矢印164b)、表示領域における本棚の中心を、正面より右よりの視点から見た状態で表示する。つまり俯瞰平面において、正面からの視線より反時計回りに所定角度θ(0<θ<90°)傾いた視線の方向166bで本棚を描画する。その結果、背表紙を正面に置かれた本は、画面例162aでは表紙が見え、画面例162bでは裏表紙が見えることになる。
このようにすることで、実際の視点の移動による視野の変化と同様の自然な変化で、表示領域を左右に移動させることができる。表示領域の移動操作が停止したら、その時点での視点の状態を維持してもよいし、視点を正面に移動させてもよい。また移動操作中は視点を本棚より所定量遠ざけ、より多くの本が視野に入るようにし、移動操作が停止したら視点を近づけ、一冊一冊の本を詳細に確認できるようにしてもよい。
図9〜15はユーザ操作による書籍選択画面の変遷例を示している。なおこれらの図では本棚を正面から見た状態を想定し、各本のオブジェクトを矩形で示しているが、実際には図8で示すような立体的なオブジェクトを視点を変化させて表示するものとする。また各本のオブジェクトには番号を付し、位置の変化がわかるようにしている。さらに各操作に用いる操作手段を例示するが、操作手段は初期の割り付け方によって様々に設定可能であり、例示したものに限る主旨ではない。
まず図9は、本の向きを切り替えたときの画面の変化例を示している。画面172aでは「0」〜「3」の本がこの順で、全て表紙を正面にした状態で置かれている。そして「1」の本に着目枠166が示されている。この状態で向き切り替えボタン164を操作すると、「1」の本が背表紙を正面に置かれた画面172bへ切り替わる。切り替え途中は上述のように「1」の本の向きが徐々に変化するようにアニメーション表示する。画面172bの状態で向き切り替えボタン164を操作すると、再度表紙が正面となり画面172aへ戻る。
図10〜12は本の並び順を入れ替えたときの画面の変化例を示している。初期の画面は図9の画面172aとする。画面172aにおいて「1」の本に着目枠166が示されている状態で、Rボタン26bが押下されたら、当該「1」の本が本棚から上方に浮上した、図10の画面176aの状態とする。この操作により「1」の本を移動対象とする。「1」の本が浮上した結果、その右横に陳列されていた「2」の本を左へ移動させ、隙間をつめた状態の画面176bとする。結果的に略中央には「2」の本が位置するため、着目枠166は「2」の本を示すことになる。
ユーザは「1」の本を浮上させたまま、方向キー23等によってその他の本の表示領域を移動させることができる。この操作および表示は、本を浮上させていない場合に上述したのと同様である。そのときの画面176cでは、表示領域が右に移動し、つまり本の並び自体は左へ移動し、「4」の本が略中央に位置している。「1」の本の位置は固定とする。
図11の画面178aは、図10の画面176cと同一であり、「4」の本が略中央に位置しているため、着目枠166は当該「4」の本を示している。この状態で○ボタン22bを押下するなど決定する操作がなされたら、浮上していた「1」の本を「4」の本に隣接するように降ろした画面178bとする。この操作により、「1」の本の移動先が決定するとともに、「4」の本と「1」の本はクラスタを形成する。これらの本は、クラスタが形成されていることを示すため、クラスタを形成していない本より間隔を狭めた配置とする。このとき配置管理部116は配置管理データにおいて、「1」の本の順序を「4」の本の次へ移動させ、新たなクラスタの識別情報を「4」の本と「1」の本のクラスタID欄206cに書き込む。
図12の画面180bは、図10の画面176cからさらに表示領域を移動させ、略中央に本と本の隙間が位置したときを示している。移動対象の本が浮上している状態で表示領域を移動させた場合は、このように、本と本の隙間にも着目枠を表示する。この状態で○ボタン22bを押下するなど決定する操作がなされたら、当該隙間、すなわち「4」の本と「5」の本の間に、浮上していた「1」の本を降ろした画面180bとする。このように、クラスタを形成していない本と本の間に移動先を指定した場合は、並び順が変化するのみとし、新たなクラスタは形成しない。したがって本と本の間隔はクラスタを形成した場合より広くする。このとき配置管理部116は、配置管理データにおいて「1」の本の順序を「4」の本の次へ移動させるのみとする。
図13は複数の本の並び順を一度に入れ替えたときの画面の変化例を示している。図10の画面176bにおいて、「1」の本を浮上させ、代わりに「2」の本が着目枠166内に示されている状態で、さらにRボタン26bが押下されたら、当該「2」の本も上方に浮上した画面182aとする。このように着目枠が示す本を連続して指定することにより、複数の本を浮上させられるようにする。同図の場合、「1」の本の次に並べられた「2」の本を浮上させたが、「1」の本を浮上させた状態で表示領域を移動させれば任意の本を追加で浮上させることができる。また浮上中の本の並び順は、浮上させた順とする。
この操作を連続して行い、浮上中の本の数が所定数以上となったら、浮上中の本の向きを、背表紙を正面に変化させる。これにより、表示領域内に収まる浮上中の本の数を増やすことができる。画面182bは、「1」〜「5」の本を連続して浮上させた状態を示しており、背表紙が正面になっている。同時に浮上させた複数の本は、1回の操作で同じ位置に移動させることができるようにする。画面182bにおいて「6」の本と「7」の本の隙間に着目枠166が表示されている状態で、○ボタン22bを押下するなど決定する操作がなされたら、当該隙間、すなわち「6」の本と「7」の本の間に、浮上していた「1」〜「5」の本を降ろした画面182cとする。
このように同時に複数の本を浮上させる操作によってクラスタを形成できるようにする。画面182b、182cでは、移動先として本と本の隙間を指定したため、同時に浮上させた「1」〜「5」の本のみでクラスタを形成する。このとき配置管理部116は、配置管理データにおいて、「1」〜「5」の本の順序を「6」の本の次へ移動させ、新たなクラスタの識別情報を「1」〜「5」の本のクラスタID欄206cに書き込む。
図14も図13と同様、複数の本の並び順を一度に入れ替えたときの画面の変化例を示している。ただしこの場合、すでにクラスタを形成している本を移動先として指定している。画面184aは、図13の画面182cにおいて「1」〜「5」の本でクラスタを形成したあと、さらに「6」〜「10」の本をこの順で浮上させた状態を示している。着目枠166が「1」〜「5」の本のクラスタを示している状態で、○ボタン22bを押下するなど決定する操作がなされたら、図11と同様のポリシーで、浮上していた「6」〜「10」の本を「1」〜「5」の本のクラスタに隣接するように降ろした画面184bとする。
これにより「1」〜「5」の本のクラスタと、「6」〜「10」の本のクラスタが結合し、1つのクラスタを形成する。この場合、移動先の「1」〜「5」の本にはすでにクラスタの識別情報が付与されている。そこで配置管理部116は、配置管理データにおいて、移動対象である「6」〜「10」の本の順序を「1」〜「5」の本のクラスタの次へ移動させ、「1」〜「5」の本に付与済みのクラスタの識別情報を、「6」〜「10」の本のクラスタID欄206cに書き込む。
なお画面184a、画面184bなどに示すように、クラスタを形成する本が背表紙を正面として本棚に置かれているときは、クラスタ全体に対し着目枠166を表示する。これにより移動先の指定のみならず、移動対象の指定もクラスタ単位で行える。例えば図14の画面184aでは「6」〜「10」の本が浮上している。この状態は、前述のように1冊1冊を個別に浮上させても実現できるし、「6」〜「10」の本の全て、あるいはその一部が元々クラスタを形成していれば、それをまとめて1度の操作で浮上させることによっても実現できる。
後者の場合、移動先が「1」〜「5」の本のクラスタであることが確定した時点で、配置管理部116は、配置管理データにおいて元々「6」〜「10」の本に付与されていたクラスタの識別情報を破棄する。そして「1」〜「5」の本に付与済みのクラスタの識別情報を、「6」〜「10」の本のクラスタID欄206cに書き込む。
図15は、背表紙を正面にした複数の本がクラスタを形成している場合に、個別の選択を可能にするときの画面の変化例を示している。まず画面186aは、「1」〜「5」の本が背表紙を正面に置かれクラスタを形成しているため、着目枠166は当該クラスタをまとめて示している。この状態で前面タッチパッド21上の当該着目枠166内に触れるか、○ボタン22bを押下するなどして選択操作がなされたら、「1」〜「5」の本の間隔を開け、個別の選択を受け付ける。画面186bでは、クラスタの1冊であり表示領域の略中央に位置する「2」の本のみを着目枠166が示している。
このようなモードでは、クラスタが形成されていない場合と同様、表示領域を移動させたり着目枠166自体を移動させたりすることで、個別の選択を可能にする。これによりクラスタに属する1冊を当該クラスタから外したり、直接閲覧対象として選択することができる。具体的には、1冊に着目枠166が示されている状態でRボタン26bを押下して浮上させ、別の位置に移動させることによりクラスタから外す。また1冊に着目枠166が示されている状態でさらに枠内に触れるか、○ボタン22bを押下するなどして選択操作がなされたら、当該本に対応する電子書籍のコンテンツ表示画面に切り替える。
画面186bの状態は、クラスタに属する本ごとの選択を可能にするが、この段階ではクラスタの情報を維持しておく。そして元の状態、すなわちクラスタをまとめて選択できる状態に戻せるようにする。具体的には画面186cのように、表示領域を移動させるなどしてクラスタ外の本(同図では「7」の本)に着目枠166が移ったら、個別の選択受付を解除し、クラスタに属する「1」〜「5」の本を近接させる。あるいは画面186bの状態で、間隔の開いた「1」〜「5」の本のいずれかの領域において、前面タッチパッド21上の2本の指の間隔を狭めるようにスライドさせる操作(ピンチイン操作)を行うことにより個別の選択受け付けを解除してもよい。×ボタン22cなどを用いてもよい。
これまで、着目中の本を主に矩形の着目枠で囲む態様について説明したが、上述のとおり着目中の本や空間が他と識別できればその表現手法は限定されない。図16は着目中の本や空間を表現する手法の別の例を示している。この例では、画面例188aに示すように、着目中の本290を棚板292から上方に所定量、浮上させた状態としている。この場合の浮上量を本の高さより小さい微少量とすることにより、移動対象として浮上している本と区別できるようにする。この態様において本と本の間の空間に着目する場合は、例えば画面例188bに示すように、当該本と本の間隔294を、着目されていないときより広げることによって表現する。本の移動、選択等の処理は、着目枠を表したのと同様でよい。
また着目枠を表示するか否かに関わらず、着目中の本や空間は、左キー23b、右キー23dなどで水平方向に移動できるようにしてもよい。この場合、着目位置が画面の左端や右端まで到達した地点で、その先の本棚の領域が画面内に入るように左方向、または右方向に所定量、画面をスクロールする。また前面タッチパッド21によるタッチ操作で着目枠を移動させる場合は、まず接触させた指等をすばやく払うフリック操作や接触点を移動させるドラッグ操作によって、接触点の移動方向に本棚が移動するように画面をスクロールさせる。
このとき着目位置は画面略中央に据え置いてもよいし、本棚とともに移動してもよい。後者の場合、着目位置が画面の左端や右端まで到達したら、当該着目位置が画面内に留まるように本棚に対する相対位置を変化させてもよいし、そのまま着目位置自体も画面外に移動したようにして、一旦消失させてもよい。いずれの場合も、また画面をスクロールさせない場合であっても、本やその間の空間をタッチすることにより、着目位置を直接選択できるようにしてもよい。
図17は、これまで述べた構成によって実現できる移動操作のバリエーションを示している。移動対象の本、移動先の本ともに、単体かクラスタを形成しているか、正面が表紙か背表紙か、で4種類の状態が存在する。同図の移動操作対応表207において、移動先欄208aおよび移動対象欄208bにおける、「単体/表紙」、「単体/背表紙」、「クラスタ/表紙」、「クラスタ/背表紙」の記載が、移動先あるいは移動対象として指定された本の状態を示している。また移動先欄208aには、移動先として「本と本の間」が指定された場合も示している。
移動操作対応表207における移動後の状態欄208cは、「移動先での並び順/最終的な向き」の形式で、移動後における移動対象の状態を示している。まず移動先として本が指定され、当該本がクラスタを形成しない単体であった場合は、移動操作対応表207の1行目、2行目に示すように、移動対象の本の浮遊時の向きを優先したうえ、移動先の本の右側に近接した状態で並べる。このとき上述のように、移動対象の本は移動先の本とともにクラスタを形成する。移動先として本と本の間が指定された場合は、移動操作対応表207の5行目に示すように、移動対象の本の浮遊時の向きをそのまま採用し、指定された位置に並べる。この場合、浮遊している時点で形成されたクラスタ以外は形成されない。
移動先として本が指定され、当該本がクラスタを形成している場合は、移動操作対応表207の3行目、4行目に示すように、移動先の本の向きを優先する。そして移動先の本が表紙を正面にしているときは本と本の間にも隙間を設け、そこを移動先として指定することを許容する。したがって3行目に示すように、移動先のクラスタの先頭・中間・末尾のいずれをも指定できる。一方、移動先の本が背表紙を正面にしているときは、4行目に示すようにクラスタ末尾に追加で並べる。
このように移動対象の本、移動先の本、移動後の本の状態に豊富にバリエーションを持たせることにより、本の並び順や見せ方のみならず、操作方法についてもユーザの好みに合致した状態を、本の状態を変化させることによって追求することができる。
図8で示したように表示領域の移動方向によって視点を異ならせる場合は特に、コンテンツ選択画面で表示するオブジェクトの複数の面に対しテクスチャ画像を準備する必要がある。単に題名などの書誌情報をテンプレートの画像に貼り付けるといった手法も考えられるが、ここでは特に、実際の本に近いオブジェクトを描画することにより、臨場感のある仮想世界を表現する。
電子書籍のデータには元々、表紙画像のデータが含まれている場合が多い。そこでオブジェクト画像生成部112は、当該表紙画像や書誌情報を利用して、本のオブジェクトを描画するのに必要な背表紙および裏表紙の画像を作成する。図18はオブジェクト画像生成部112が生成する画像を、電子書籍を例に示している。
オブジェクト画像生成部112はまず、コンテンツデータ記憶部108に格納された電子書籍のデータのうち、対象となる書籍の表紙画像190のデータおよび、巻番号を含む題名192のテキストデータを読み出す。次に表紙画像190から所定の規則で代表色を決定する。例えば表紙画像190全体、あるいは縁など所定領域のカラーヒストグラムを取得し、最もカウントの高い色を代表色とする。そして背表紙画像194、裏表紙画像198の背景色を、決定した代表色とする。
また背表紙画像194には、題名192のテキストデータをレイアウトする。一般的な書籍の背表紙における文字の記載方向は言語によって異なるため、それを反映させるように、言語に対応づけてレイアウト規則をあらかじめ設定しておく。図18の場合、日本語のように背表紙では縦書きが一般的である言語を想定しているため、題名の主たる部分「CCC」は縦書きとしている。ここで「C」はアルファベットに限定する主旨ではなく、1つの文字を表象しているものとする。また、主たる題名と「14巻」などの巻番号の記載方向や位置が異なるのが一般的である場合、図示するように作成する画像もそのようなレイアウトとする。
あるいは背表紙画像194の背景として、表紙画像190の所定領域をそのままコピーして用いてもよい。例えば表紙画像190のうち中央の縦長の領域196を背景とする。このとき、コピーした画像の明度や彩度を調整して色を薄くすることにより、その上にレイアウトする題名の文字が認識しづらくならないようにする。裏表紙画像198は図に示すように背景色のみでもよいし、出版社のロゴマークや仮想的なバーコードをレイアウトしてより本物らしく演出してもよい。
これまで述べたように本実施の形態では、仮想的な本棚における本の並び順、置く向き、クラスタを形成しているか否か等、1つの電子書籍に対して様々な見かけ上の状態を容易な操作で変化させることができる。そしてユーザは自らが保持する大量の電子書籍データから所望の書籍データに効率よくアクセスできるように、自分の嗜好、経験、その時点での興味対象等を踏まえたうえで、自分の本棚における本の状態を工夫することができる。結果として、保持している書籍データのリストとしての情報に加え、仮想世界における本の状態自体が、アクセス効率に係るノウハウや個人のトレンドなどを表す情報となり得る。
そこでこのような情報を複数のユーザで共有できるようにしてもよい。図19はこのような場合に形成する情報処理システムの構成の一例を示す。情報処理システム1では、AP(アクセスポイント)2は無線アクセスポイントおよびルータの機能を有し、各情報処理装置10は、AP2およびモデム(図示せず)などを介してインターネットなどのネットワーク3に接続する。
情報処理装置10は無線通信機能を有し、AP2を介してネットワーク3上のサーバ5に接続して、サーバ5に自身のデータを送信するとともに、サーバ5から他の情報処理装置10のデータを受信する。情報処理装置10は、無線LAN(Local Area Network)方式による通信機能を有し、インフラストラクチャモードでサーバ5と通信してもよいが、第3世代移動通信システムなど、携帯電話などで採用される通信方式によりサーバ5と通信してもよい。この場合、情報処理装置10は、広範囲の通信エリアをもつ基地局を介してサーバ5と通信するため、ユーザは、屋外でも情報処理装置10を利用できる。情報処理システム1において、ユーザは、自身を識別するユーザアカウントを有し、ユーザアカウントを用いて、サーバ5が提供するネットワークサービスにサインインする。
このような情報処理システム1において、サーバ5はSNS(Social Networking Service)を提供する。このSNSでは、ある情報処理装置10のユーザが作成した仮想的な本棚を、他の情報処理装置10のユーザが閲覧したり本の配置に係るデータを取得したりできるようにする。ここで取得するデータの実体は、図6で示した書籍データ200のうち書籍ID欄202a、題名欄202b、表紙データ欄202eなどに示される情報と、図7で示した配置管理データ204である。この場合、図4の通信部106は、自装置で作成した当該データをサーバ5へ送信し、他装置で作成されたデータをサーバ5より受信する。これにより他のユーザが作成した本棚を自分の情報処理装置10に表示させることができる。あるいは本棚の画像データ自体でもよい。
このように表示させた他のユーザの本棚において、自分の情報処理装置10が電子書籍データを未取得の本は、データ取得済みの本と外見を異ならせることにより未取得であることがわかるようにする。このような構成により、本棚を作成したユーザの興味や嗜好を共有したり、互いに取得済みの本について語り合ったり、未取得の本の感想から自らの購入を検討したり、といったコミュニケーションの一端を提供することができる。本棚における未取得の本を選択したら、情報処理装置10が自動的に電子書籍を提供するサーバと通信を確立することにより、直接、データを購入できるようにしてもよい。この際、画面には本棚を表示させたままとし、データのダウンロードに従い、対応する本の外見が変化するようにしてもよい。
上記は複数のユーザで本棚を共有する態様であったが、同じユーザが複数の情報処理装置で購入した個別の電子書籍を1つの本棚に集約させるようにしてもよい。この場合、サーバ5は、ユーザアカウントに対応づけて、書籍データおよび配置管理データを記憶装置に格納する。この情報は、ユーザが電子書籍を購入する都度、購入に用いた情報処理装置によらずユーザアカウントごとに管理する。サーバ5に代わり、ユーザが所持する情報処理装置の1つに情報管理の役割を与えてもよい。
そしてある情報処理装置10において本棚を表示させる操作がなされたら、その際のサインインに用いたユーザアカウントに対応づけたデータを当該情報処理装置10に送信する。これにより同じユーザに対しては、操作している情報処理装置10によらず同じ本棚を表示することができる。そのように表示した本棚からユーザが選択した電子書籍のデータが、操作中の情報処理装置10に格納されていない場合は、サーバ5から当該データを送信するようにすると、どの情報処理装置10によっても同じ操作で購入済みの電子書籍を楽しむことができる。
また本実施の形態における仮想的な本棚を、電子書籍を販売するサイトのウェブページに表示することにより電子書籍の販売に用いることもできる。実世界の書籍販売店において、お勧めの本や新刊が目立つ場所に平積みにされていたり、販売店ならではの並べ方の工夫がなされていたりする。本実施の形態では本の向きや順序を変化させたり、複数の本をまとめて移動させたりすることが容易にできるため、実店舗と同様の工夫により販売を促進することができる。
以上、述べた本実施の形態によれば、電子データで提供されるコンテンツを選択する画面を、各コンテンツを表象するオブジェクトが陳列棚に並べられた仮想的な世界で表現する。この陳列棚に対する表示領域を移動させて所望のオブジェクトを選択することによってコンテンツ本体の表示を開始するようにするほか、オブジェクトの並び替え、置く向きの変更などオブジェクトの状態を変化させることができるようにする。これにより、気に入ったデザインのパッケージはそれが見えるように置いたり、幅をとらない方向につめて置くことにより一度に多くのオブジェクトを見られるようにしたり、といった自分の好みに合った陳列棚を各ユーザが作成できる。結果として、個々の事情も加味したアクセス効率の向上と、選択画面の見栄えとしての好みとを両立させることができる。
また並び順を変える際などに、複数のオブジェクトをクラスタとしてまとめて扱うことができるようにすることで、操作手法にバリエーションをもたせる。このようにすることで、コンテンツがシリーズ物か否かや、ユーザの要望などに応じて適切な操作手法を選択できる。また、電子データを購入して増やしていく楽しみに加え、本棚上でクラスタ化して揃えていく楽しみ、効率的な揃え方を追求する楽しみなども与えることができる。さらに、オブジェクトの複数の面のテクスチャデータをコンテンツごとに生成し、3次元オブジェクトとして表現することにより、テキスト情報のみで行うことが一般的なコンテンツの選択という作業に臨場感を与えることができる。
さらに、作成した陳列棚を他のユーザが見られるようなSNSを提供することにより、所有しているコンテンツの情報のみならず、置き方、並べ方等の情報を共有することができる。また一人のユーザが所有する複数の装置で1つの本棚を共有できるしくみを提供することにより、購入したコンテンツをどの情報処理装置でも楽しめるうえ、陳列棚における並べ方が複数の情報処理装置で共通となり、記憶を頼りに容易に所望のコンテンツへアクセスできる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば本実施の形態では主に、電子書籍を表象する本の形状のオブジェクトを表示する態様について説明した。この場合、オブジェクトは多面体となるため、どの面を正面とすかで、その置く向きを切り替えられるようにした。一方、オブジェクトを多面体とせず、平板な形状としてもよい。例えばコンテンツを音楽とした場合、板面にアルバムのジャケット画像をテクスチャ描画する。この板面を、視点に正対するように置くか、板面の画像が視認できる範囲で視点に対し所定角度を有する斜めの向きに置くか、により置く向きを切り替えられるようにしてもよい。そして斜めに置いた場合は、本実施の形態で背表紙を正面とした場合と同様に扱う。これにより本実施の形態と同様の効果が得られる。またコンテンツによらず、背表紙に相当する画像を準備する必要がなくなる。
またクラウドコンピューティングの環境において、図4における選択画面制御部110の機能をクラウドサービスとして提供してもよい。この場合、ユーザは、自らが操作する情報処理装置10において本などオブジェクトの選択、並び替えなどに係る操作を行うと、ネットワークを通じて当該操作の内容を取得したサーバが、それを反映した本棚の画像を生成し、情報処理装置10へ返信する。これにより情報処理装置10には本実施の形態と同様のコンテンツ選択画面を表示できる。
1 情報処理システム、10 情報処理装置、 20 表示装置、 21 前面タッチパッド、 70 操作部、 102 操作受付部、 104 コンテンツ取得部、 108 コンテンツデータ記憶部、 110 選択画面制御部、 112 オブジェクト画像生成部、 114 オブジェクト画像記憶部、 116 配置管理部、 118 配置情報記憶部、 120 選択画面生成部、 122 コンテンツ表示画面生成部、 124 表示画面制御部。

Claims (14)

  1. 複数のコンテンツからユーザが選択したコンテンツのデータを出力する情報処理装置であって、
    選択肢のコンテンツをそれぞれ表象するオブジェクトを配列させた仮想空間を表した画像をコンテンツ選択画面として生成する選択画面生成部と、
    前記コンテンツ選択画面におけるオブジェクトの並び順を移動させるユーザの操作オブジェクトの向きを変更するユーザの操作、および複数のオブジェクトをまとめて移動可能なクラスタ化するユーザの操作、を受け付ける操作受付部と、
    前記操作受付部が受け付けたユーザの操作に応じて、オブジェクトの並び順および向きと、クラスタに属するか否か、に係る最新情報を表す配置情報を記録する配置管理部と、を備え、
    前記選択画面生成部は、前記配置情報に従ったオブジェクトの並び順および向きで、かつクラスタに属する場合はオブジェクトの向きによって定まる間隔で、各オブジェクトが表示されるように前記コンテンツ選択画面を生成することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記操作受付部は、前記仮想空間に対する視点を移動させる操作をさらに受け付け、
    前記選択画面生成部は、視点の移動に応じてオブジェクトの配列における表示領域を移動させるとともに、視点の移動方向に応じて前記配列に対する視線の方向を変化させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択画面生成部は、オブジェクトの並び順を移動させる操作において、移動先として指定されたオブジェクトがクラスタを形成している場合、当該クラスタに属するオブジェクトの向きに応じて、クラスタの中間位置へのオブジェクトの挿入の可否を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記オブジェクトは、幅の異なる面を有する多面体であり、向きを変更することにより配列において占める幅が変化することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記多面体の少なくとも1つの面の画像データを、前記コンテンツのデータに含まれる画像データを用いて、コンテンツを表象するように生成するオブジェクト画像生成部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記オブジェクトは、コンテンツである電子書籍を表象する本のグラフィックスであり、表紙および背表紙に相当する面に、当該電子書籍の書誌情報の少なくとも一部が記載されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記操作受付部は、並び順を移動させる操作において、クラスタを形成していない複数のオブジェクトが移動対象として一度に指定された場合、当該操作を、前記複数のオブジェクトをクラスタ化する操作とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記操作受付部は、並び順を移動させる操作において、移動先としてオブジェクトまたはクラスタが指定されたとき、当該操作を、移動対象のオブジェクトと移動先のオブジェクトまたはクラスタとを前記複数のオブジェクトとした、前記クラスタ化する操作とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記選択画面生成部は、並び順を移動させる操作において、移動先としてクラスタが指定されたとき、移動対象のオブジェクトの移動後の向きを、前記クラスタに属するオブジェクトの向きと同じとすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記操作受付部は、クラスタ化されたオブジェクトを一時的に個別に選択できるようにするための操作をさらに受け付けることを特徴とする請求項1から3のいずれかのいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 前記配置管理部が記録した配置情報をネットワークを介してサーバに送信するとともに、他の情報処理装置が記録した配置情報を前記サーバから受信する通信部をさらに備え、前記コンテンツ選択画面を当該他の情報処理装置と共有することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 複数のコンテンツからユーザが選択したコンテンツのデータを出力する情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    選択肢のコンテンツをそれぞれ表象するオブジェクトを配列させた仮想空間を表した画像をコンテンツ選択画面として生成し、表示装置に表示させるステップと、
    前記コンテンツ選択画面におけるオブジェクトの並び順を移動させるユーザの操作オブジェクトの向きを変更するユーザの操作、および複数のオブジェクトをまとめて移動可能なクラスタ化するユーザの操作、を、入力装置を介して受け付けるステップと、
    受け付けたユーザの操作に応じて、オブジェクトの並び順および向きと、クラスタに属するか否か、に係る最新情報を表す配置情報を記憶装置に記録するステップと、
    前記配置情報に従ったオブジェクトの並び順および向きで、かつクラスタに属する場合はオブジェクトの向きによって定まる間隔で、各オブジェクトが表示されるように前記コンテンツ選択画面を更新するステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  13. 複数のコンテンツからユーザが選択したコンテンツのデータを出力するコンピュータに、
    選択肢のコンテンツをそれぞれ表象するオブジェクトを配列させた仮想空間を表した画像をコンテンツ選択画面として生成し、表示装置に表示させる機能と、
    前記コンテンツ選択画面におけるオブジェクトの並び順を移動させるユーザの操作オブジェクトの向きを変更するユーザの操作、および複数のオブジェクトをまとめて移動可能なクラスタ化するユーザの操作、を、入力装置を介して受け付ける機能と、
    受け付けたユーザの操作に応じて、オブジェクトの並び順および向きと、クラスタに属するか否か、に係る最新情報を表す配置情報を記憶装置に記録する機能と、
    前記配置情報に従ったオブジェクトの並び順および向きで、かつクラスタに属する場合はオブジェクトの向きによって定まる間隔で、各オブジェクトが表示されるように前記コンテンツ選択画面を更新する機能と、
    を実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  14. 複数のコンテンツからユーザが選択したコンテンツのデータを出力するコンピュータに、
    選択肢のコンテンツをそれぞれ表象するオブジェクトを配列させた仮想空間を表した画像をコンテンツ選択画面として生成し、表示装置に表示させる機能と、
    前記コンテンツ選択画面におけるオブジェクトの並び順を移動させるユーザの操作オブジェクトの向きを変更するユーザの操作、および複数のオブジェクトをまとめて移動可能なクラスタ化するユーザの操作、を、入力装置を介して受け付ける機能と、
    受け付けたユーザの操作に応じて、オブジェクトの並び順および向きと、クラスタに属するか否か、に係る最新情報を表す配置情報を記憶装置に記録する機能と、
    前記配置情報に従ったオブジェクトの並び順および向きで、かつクラスタに属する場合はオブジェクトの向きによって定まる間隔で、各オブジェクトが表示されるように前記コンテンツ選択画面を更新する機能と、
    を実現させるコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータにて読み取り可能な記録媒体。
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