JP5778596B2 - 検体検査システム、検体容器、検査カートリッジおよび検体検査装置 - Google Patents

検体検査システム、検体容器、検査カートリッジおよび検体検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、検査カートリッジを用いて検体溶液中の被験物質について定量的または定性的な測定を行う検体検査システム、およびこのシステムに用いるための検体容器、検査カートリッジ、検体検査装置に関する。
近年、体外診断薬や毒物等の検査のために被験物質を含有する可能性のある検体溶液を検査カートリッジに送液し、イムノクロマトグラフ法を用いて被験物質について簡便かつ迅速に検査するデバイスが数多く開発されている。例えば特定の領域(テストライン)に被検物質(例えば抗原)に特異的に結合する第1抗体が固定された多孔質体からなる不溶性担体上に、被検物質と特異的に結合する標識化第2抗体に被検物質が存在する可能性のある検体を混合した検体溶液が展開される。すると、テストライン上において被検物質と第1抗体および第2抗体とによる抗原抗体反応が生じ、テストラインが着色もしくは発色し呈色状態になる。このテストラインの呈色状態を観察することにより、検体溶液に被検物質が存在するか否か定量的または定性的(陰性/陽性)な測定が行われる。
このような検査カートリッジを用いて検体溶液中の被験物質について定量的または定性的な測定を行う検体検査システムにおいて、例えば感染症の体外検査等、特に生体試料に対する測定を行う場合には、人や動物から検体を採取し、採取した検体の前処理を行った後、検査カートリッジで検体を反応させる工程があり、工程ごとに検体を保持する容器が異なる。
多検体同時処理の際には、特に検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を移動させる際の検体間違いによる誤診リスクに注意する必要があり、検体容器や検査カートリッジに患者名等の検体識別情報が表示されたラベルを貼ることで対応しているのが現状であるが、人手に頼るため完全に間違いを防止することは難しい。
このような問題に鑑みて、特許文献1−5では、検体間違いのリスクを軽減する方法が提案されている。
特開2009−109384号公報 特開2006−010530号公報 実登3075564号明細書 特表2003−509699号公報 特開2007−286451号公報
特許文献1では、検査カートリッジに記入した個人情報や検査項目コード等の検体識別情報をスキャンし測定結果に印刷するものが開示されているが、この方法では、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を供給する際に、検体容器の中身に対応した検体識別情報が表示された検査カートリッジではなく、他の誤った検査カートリッジへ検体溶液が供給されてしまうおそれがあり、その場合には検体間違いを判断することはできない。
特許文献2では、元の容器と移し替え容器との紐付けを図るために、元の容器のバーコードを元に新たな容器にバーコードを印字貼付するものが開示されているが、移し替え時に情報読取り転記が必要で、読取り印字システムが不可欠であるため、システムが大掛かりとなり、さらに新たな容器にバーコードを印字貼付する際に人手を介するため、検体容器の中身に対応した検体識別情報が表示された検査カートリッジではなく、他の誤った検査カートリッジへ検体溶液が供給されてしまうおそれがあり、その場合には検体間違いを判断することはできない。
特許文献3では、検体容器と検査カードとの紐付けを図るために、検体容器に個人情報や検査項目コード等の検体識別情報が表示された2枚の識別ラベルを貼付し、うち1枚のラベルを検査カードに貼付するものが開示されているが、この方法でも、特許文献1と同様に、識別ラベルを検査カードに貼付する際に、貼り間違いをおこすおそれがある。
特許文献4では、検体の識別情報と検体容器の識別情報との紐付けを図るものが開示されているが、この方法でも、特許文献1と同様に、識別ラベルを検体容器に貼付する際に、貼り間違いをおこすおそれがある。
特許文献5では、検体識別情報を担持したICタグを検体とともに移動させるものが開示されているが、この方法でも、ICタグを次の容器に移動させる際に、付け間違いをおこすおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、検査カートリッジを用いて検体溶液中の被験物質について定量的または定性的な測定を行う検体検査システムにおいて、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を移動させる際に、検体容器に付けられた検体識別情報と検査カートリッジとの関連付けに関する間違いが起こる可能性を低減させた検体検査システム、検体容器、検査カートリッジおよび検体検査装置を提供することを目的とするものである。
本発明の検体検査システムは、収容された検体溶液を識別するための検体識別情報を担持した検体識別情報担持部を備えた検体容器と、
検体容器の少なくとも検体識別情報担持部が外部から検体識別情報を検出可能な状態で装着可能に構成された筐体内に、検体溶液中の被験物質に反応し呈色するテスト領域が形成された不溶性担体が収容されてなる検査カートリッジと、
テスト領域の呈色状態を測定することにより検体の検査を行う検査手段、検体識別情報を検出する検体識別情報検出手段、検査カートリッジに対する検査結果と検査カートリッジが担持する検体識別情報とを関連付けて記録する情報記録手段を有する検体検査装置とを備えてなることを特徴とする。
本発明の検体検査システムにおいては、検体容器の検体識別情報担持部を備えた部位に、検査カートリッジへ検体溶液を供給する際に検体溶液を保持する検体保持部が形成されていることが好ましい。
この場合、検体保持部は、検体溶液を計量可能に構成されていることが好ましい。
また、検体識別情報担持部は、検体識別情報を外部から視認可能に表示する検体識別情報表示部としてもよい。
この場合、検査カートリッジの筐体に検体容器の検体識別情報表示部を備えた部位を装着した状態で、テスト領域の測定面と検体識別情報表示部とが同一面に配されるように構成することが好ましい。
また、検体識別情報担持部は、検体識別情報を担持したICタグとしてもよい。
本発明の検体容器は、上記検体検査システムに用いるための検体容器であり、収容された検体溶液を識別するための検体識別情報を担持した検体識別情報担持部を備えたことを特徴とする。
本発明の検査カートリッジは、上記検体検査システムに用いるための検査カートリッジであり、検体容器の少なくとも検体識別情報担持部が外部から検体識別情報を検出可能な状態で装着可能に構成された筐体内に、検体溶液中の被験物質に反応し呈色するテスト領域が形成された不溶性担体が収容されてなることを特徴とする。
本発明の検体検査装置は、上記検体検査システムに用いるための検体検査装置であり、テスト領域の呈色状態を測定することにより検体の検査を行う検査手段、検体識別情報を検出する検体識別情報検出手段、検査カートリッジに対する検査結果と検査カートリッジが担持する検体識別情報とを関連付けて記録する情報記録手段を有することを特徴とする。
ここで、検査カートリッジは、テスト領域およびテスト領域が被検物質の存在により呈色状態になるものであればなんでもよく、例えばクロマトグラフィ、特に抗原抗体反応を利用したイムノアッセイをクロマトグラフィに応用したイムノクロマトグラフィ法を用いたものであってもよい。さらに、テスト領域およびコントロール領域のパターン形状は問わず、例えばライン状に形成されていてもよいし、所定のパターンを有するものであってもよい。
また、呈色状態とは、被検物質によりテスト領域が発色もしくは変色する、もしくは検体溶液によりコントロール領域が発色もしくは変色するものであればよく、濃淡値は呈色状態の発色強度もしくは変色度合いを表すものであればよい。
また、呈色状態を測定する手段は、呈色状態を濃淡値として読み取るものであればその構成を問わず、例えば撮像素子を用いて検査カートリッジを画像として取得するものであってもよいし、検査カートリッジに光を照射しその反射光を受光する受光素子からなるものであってもよい。また、呈色状態を測定する手段は、呈色状態の濃度変化を濃淡値として読み取るものであってもよいし、所定の波長の光(蛍光)の強度を濃淡値として読み取るものであってもよい。
本発明の検体検査システムによれば、検体容器の少なくとも一部に、収容された検体溶液を識別するための検体識別情報を担持した検体識別情報担持部を設け、検査カートリッジの筐体を、検体容器の少なくとも検体識別情報担持部が外部から検体識別情報を検出可能な状態で装着可能に構成し、検体検査装置において、検査カートリッジに対する検査結果と検査カートリッジが担持する検体識別情報とを関連付けて記録するようにして、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を供給する際に、検体容器内の検体と検体容器が持つ検体識別情報とを併せて移動させられるようにしたので、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を移動させる際に、間違いが起こる可能性を低減させることができる。
本発明の検体検査システムにおいて、検体容器の検体識別情報担持部を備えた部位に、検査カートリッジへ検体溶液を供給する際に検体溶液を保持する検体保持部を形成すれば、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を供給する際に、検体容器内の検体と検体容器が持つ検体識別情報とを一体化して移動させられるため、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を移動させる際に、間違いが起こる可能性をさらに低減させることができる。
この場合、検体保持部を、検体溶液を計量可能に構成すれば、他の計量手段が不要となるため、利便性を向上させることができる。
また、検体識別情報担持部を、検体識別情報を外部から視認可能に表示する検体識別情報表示部とすれば、検体識別情報を外部から視認できるため、利便性を向上させることができる。
この場合、検査カートリッジの筐体に検体容器の検体識別情報表示部を備えた部位を装着した状態で、テスト領域の測定面と検体識別情報表示部とが同一面に配されるように構成すれば、検体検査装置において、一つの撮像手段によりテスト領域および検体識別情報表示部を同時に撮影、もしくは撮像手段を直線状に移動させることにより個別に撮影するようにして、呈色状態を測定する手段と検体識別情報を読み取る手段とを一つの撮像手段により兼用することが容易になる。
また、検体識別情報担持部を、検体識別情報を担持したICタグとしても、本発明を実現することが可能となる。
本発明の検体容器、検査カートリッジおよび検体検査装置によれば、上記検体検査システムに組み込むことにより、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を移動させる際に、間違いが起こる可能性を低減させることができる。
本発明の第1の実施の形態の検体検査システムにおける検体検査装置の外観図 上記検体検査システムにおける検体容器から検査カートリッジへの検体溶液の供給の態様を示す図 上記検体検査システムにおける検体検査装置内の概略構成図 本発明の第2の実施の形態の検体検査システムにおける検体容器から検査カートリッジへの検体溶液の供給の態様を示す図 上記検体検査システムにおける検体検査装置内の概略構成図
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の検体検査システムにおける検体検査装置の外観図、図2は上記検体検査システムにおける検体容器から検査カートリッジへの検体溶液の供給の態様を示す図、図3は上記検体検査システムにおける検体検査装置内の概略構成図である。
本実施の形態の検体検査システムは、検体検査装置1、検体容器10、検査カートリッジ20から構成される。
検体検査装置1は、例えばイムノクロマトグラフィ技術を利用して被検物質の検出を行う検査カートリッジ20の読取りを行うものであって、筐体2、デバイス挿入口3、情報出力手段4等を備えている。そして、検体溶液が点着された検査カートリッジ20がデバイス挿入口3に挿入され、検査カートリッジ20において生じる呈色反応を光学的に読み取り、読取結果が情報入出力手段4に出力される。情報入出力手段4は例えば液晶タッチパネルからなるオペレーションパネルであって、使用者はオペレーションパネルを介して測定のための基本的な設定を入力することができる。
検体容器10は、図2に示すように、貯留部11と蓋12とから構成されており、蓋12の上面には、容器内に貯留される検体の識別情報を表示した検体識別情報表示部13(検体識別情報担持部)設けられている。この検体識別情報表示部13は、患者情報(患者番号や患者名等)や検査種類情報等の検体識別情報を表示するためのものであり、これらの情報を文字で表示するようにしてもよいし、バーコードや二次元バーコード等の情報印字コードで表示するようにしてもよい。また、蓋12の内側には、検体溶液を計量・保持するための検体計量保持部12a(検体溶液を計量可能な検体保持部)が形成されている。
検査カートリッジ20としては、例えば特開2009−139256号公報、特開2007−64766号公報等公知の技術を用いることができる。検査カートリッジ20は、イムノクロマトグラフィ法を用いて被検物質の定量的もしくは定性的(陰性/陽性)の検査を行うためのデバイスであって、被検物質(所定の抗原)を視認可能に標識化するものである。この検査カートリッジ20には被検物質が存在する可能性のある検体と標識化物質(第2抗体)とを混合させた検体溶液が点着される。
本実施の形態の検査カートリッジ20は、図2,3に示すように、筐体21内に不溶性担体22が収容されたものである。不溶性担体22は例えばセルロース濾紙、硝子繊維、ポリウレタン等の吸収剤からなっており、供給された検体溶液は毛細管現象により一定の方向に流れる。不溶性担体22にはテスト領域TLとコントロール領域CLとが形成されている。テスト領域TLは、被検物質(抗体)に対して特異性を有する第1抗体がライン状に固定されたものであって(テストライン)、被検物質の存在により第1抗体−被検物質−第2抗体の結合体が形成されライン状に呈色する。一方、コントロール領域CLは、標識化抗体に反応する参照用抗原(もしくは抗体)が固定されており、検体溶液中の標識化抗体と反応しライン状に呈色する。したがって、コントロール領域CLの呈色状態を確認することにより、検体溶液がテスト領域TLおよびコントロール領域CL上を通過したか否かを判断することができる。
また、図2に示すように、筐体21の下面側には、検体容器10の蓋12を筐体21の側面側から挿入して装着するためのスライド挿入部21aが設けられている。図3に示すように、筐体21に検体容器10の蓋12を装着した状態で、蓋12上面の検体識別情報表示部13が筐体21の外部に露出し、かつ検体識別情報表示部13とテスト領域TLおよびコントロール領域CLの測定面とが同一面に配されるように構成されている。(なお、図3では筐体21を図2の状態から裏返した状態を示している。)このような態様とすることにより、検体検査装置1において、一つの撮像手段(図3中の読取手段30)により検体識別情報表示部13とテスト領域TLおよびコントロール領域CLの測定面とを同時に撮影、もしくは撮像手段を直線状に移動させることにより個別に撮影するようにして、呈色状態を測定する手段と検体識別情報を読み取る手段とを一つの撮像手段により兼用することが容易になる。
上記の検体容器10から検査カートリッジ20へ検体溶液を移動させる際は、図2に示すように、まず検体容器10の貯留部11から蓋12を外し、代わりにスポイト14を貯留部11に装着する。そして蓋12を裏返し、内側の検体計量保持部12aが一杯になるまでスポイト14から検体溶液Lを供給し、検体溶液Lを保持した蓋12を検査カートリッジ20のスライド挿入部21aへ挿入して、検体容器10の蓋12と検査カートリッジ20の筐体21とを一体化させる。そして、蓋12内に形成された検体計量保持部12aと不溶性担体22が接触すると、検体溶液は毛細管現象により蓋12から不溶性担体22へ移動する。
次に検査カートリッジ20の上下を反転させて、検体検査装置1のデバイス挿入口3に挿入する。なお、検体容器10の蓋12と検査カートリッジ20の筐体21とを一体化させた際に検体溶液が不溶性担体22に接触しなかった場合でも、検査カートリッジ20挿入時に検査カートリッジ20の上下を反転させることにより、検体溶液が自重により落下して不溶性担体22と接触する。
検体検査装置1は、図3に示すように、読取手段30、演算部31、情報記録部32を備えている。
読取手段30は、テスト領域TLおよびコントロール領域CLの呈色状態を濃淡値として読み取るものであって、例えばCCDやCMOS等の撮像素子からなっている。なお、読取手段30は、グレースケール値を濃淡値として読み取るものであってもよいし、RGBの各成分値を濃淡値として読み取るものであってもよい。また、この読取手段30は、検体識別情報表示部13を撮影する手段としても用いられる。
演算部31は、読取手段30により読み取られたテスト領域TLおよびコントロール領域CLの濃淡値から被検物質の定性的または定量的な分析を行うものである。具体的には、演算部31はコントロール領域CLの濃淡値から検体溶液が不溶性担体22上に正常に展開したか否かを判定する。また演算部31はテスト領域TLの濃淡値から被検物質の量を判定し、もしくは陽性/陰性の判定を行う。また、演算部31は、読取手段30により撮影された検体識別情報表示部13の画像から、検体識別情報を抽出する処理も行うものである。
なお、テスト領域の呈色状態を測定することにより検体の検査を行う検査手段は、読取手段30および演算部31から構成され、検体識別情報を検出する検体識別情報検出手段についても、読取手段30および演算部31から構成される。
デバイス挿入口3に検査カートリッジ20が挿入されると、まず、読取手段30が検査カートリッジ20と一体化している検体容器10の蓋12上方に移動され、読取手段30により蓋12上面の検体識別情報表示部13が撮影され、次に読取手段30が検査カートリッジ20のテスト領域TLおよびコントロール領域CLの測定面上方に移動され、読取手段30によりテスト領域TLおよびコントロール領域CLの呈色状態が濃淡値として読み取られる。
そして、演算部31により取得された判定結果および検体識別情報は、関連付けられて情報記録部32に記録されるとともに、情報出力手段4に表示される。
このような態様とすることにより、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を供給する際に、検体容器内の検体と検体容器が持つ検体識別情報とを一体化して移動させられるため、検体容器から検査カートリッジへ検体溶液を移動させる際に、間違いが起こる可能性を極めて低くすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態は上記第1の実施の形態と比較して、検体容器および検査カートリッジの構成を変更したものである。
図4は本発明の第2の実施の形態の検体検査システムにおける検体容器から検査カートリッジへの検体溶液の供給の態様を示す図、図5は上記検体検査システムにおける検体検査装置内の概略構成図である。なお、上記第1の実施の形態の要素と同等の要素には同符合を付しており、それらについての説明は必要のない限り省略し、主として相違点のみ説明する。
本実施の形態の検体容器110は、図4に示すように、貯留部111と略立方体形状の蓋112とから構成されており、蓋112の側面には、容器内に貯留される検体の識別情報を表示した検体識別情報表示部113が設けられている。また、蓋112の内側には、検体溶液を計量・保持するためのスポイト112a(検体溶液を計量可能な検体保持部)が形成されている。
検査カートリッジ120は、図4,5に示すように、筐体121内に不溶性担体122および多孔質ブロック123が収容されたものである。
また、図4に示すように、筐体121の側面には、検体容器110の蓋112に形成されたスポイト112aを挿入するためのスポイト挿入部121aが設けられている。
図5に示すように、筐体121に検体容器110の蓋112を装着した状態で、蓋112側面の検体識別情報表示部113とテスト領域TLおよびコントロール領域CLの測定面とが同一面に配されるように構成されている。なお、このような向きでしか蓋112が筐体121に装着できないように、スポイト112aの断面形状およびスポイト挿入部121aの形状を上記の向きでのみ係合する形状としたり、蓋112および筐体121の係合部の形状を上記の向きでのみ正しく係合するような形状としてもよい。
上記の検体容器110から検査カートリッジ120へ検体溶液を移動させる際は、図4に示すように、まず検体容器110の貯留部111から蓋112を外し、蓋112に形成されたスポイト112aにより検体溶液Lを計量・保持する。そして検体溶液Lを保持した蓋112を検査カートリッジ120のスポイト挿入部121aへ挿入して、検体容器110の蓋112と検査カートリッジ120の筐体121とを一体化させる。
そして、蓋112に形成されたスポイト112aの先端と多孔質ブロック123とが接触すると、検体溶液は毛細管現象により蓋112から不溶性担体122へ多孔質ブロック123を介して移動する。なお、蓋112を検査カートリッジ120のスポイト挿入部121aへ挿入した際に検体溶液が多孔質ブロック123に接触しなかった場合でも、スポイト112aを手で押圧して検体溶液を送出することにより、検体溶液が多孔質ブロック123と接触する。
このような態様としても、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、検体識別情報担持部としては、上記のような検体識別情報を外部から視認可能に表示する検体識別情報表示部に限らず、ICタグ等のようなセンサーで読み取る媒体としてもよい。
また、検査カートリッジは、上記の態様に限らず、検査精度を向上させるために、テスト領域TLおよびコントロール領域CLにおける反応完了後に不溶性担体内の不要な物質を洗浄する洗浄工程を行うものや、呈色状態を増幅させる増幅液をテスト領域TLおよびコントロール領域CLに供給する増幅工程を行うものとしてもよい。
また、上記以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行なってもよいのは勿論である。
1 検体検査装置
10、110 検体容器
11、111 貯留部
12、112 蓋
13、113 検体識別情報表示部
20、120 検査カートリッジ
21、121 筐体
22、122 不溶性担体
123 多孔質ブロック
30 読取手段
31 演算部
32 情報記録部

Claims (9)

  1. 収容された検体溶液を識別するための検体識別情報を担持した検体識別情報担持部を備えた検体容器と、
    該検体容器の少なくとも前記検体識別情報担持部が外部から前記検体識別情報を検出可能な状態で装着可能に構成された筐体内に、前記検体溶液中の被験物質に反応し呈色するテスト領域が形成された不溶性担体が収容されてなる検査カートリッジと、
    前記テスト領域の呈色状態を測定することにより検体の検査を行う検査手段、前記検体識別情報を検出する検体識別情報検出手段、前記検査カートリッジに対する検査結果と該検査カートリッジが担持する検体識別情報とを関連付けて記録する情報記録手段を有する検体検査装置とを備えてなることを特徴とする検体検査システム。
  2. 前記検体容器の前記検体識別情報担持部を備えた部位に、前記検査カートリッジへ前記検体溶液を供給する際に前記検体溶液を保持する検体保持部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の検体検査システム。
  3. 前記検体保持部が、前記検体溶液を計量可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の検体検査システム。
  4. 前記検体識別情報担持部が、前記検体識別情報を外部から視認可能に表示する検体識別情報表示部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の検体検査システム。
  5. 前記検査カートリッジの前記筐体に前記検体容器の前記検体識別情報表示部を備えた部位を装着した状態で、前記テスト領域の測定面と前記検体識別情報表示部とが同一面に配されるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の検体検査システム。
  6. 前記検体識別情報担持部が、前記検体識別情報を担持したICタグであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の検体検査システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の検体検査システムに用いるための検体容器であり、
    収容された検体溶液を識別するための検体識別情報を担持した検体識別情報担持部を備えたことを特徴とする検体容器。
  8. 請求項1から6のいずれか1項記載の検体検査システムに用いるための検査カートリッジであり、
    前記検体容器の少なくとも前記検体識別情報担持部が外部から前記検体識別情報を検出可能な状態で装着可能に構成された筐体内に、前記検体溶液中の被験物質に反応し呈色するテスト領域が形成された不溶性担体が収容されてなることを特徴とする検査カートリッジ。
  9. 請求項1から6のいずれか1項記載の検体検査システムに用いるための検体検査装置であり、
    前記テスト領域の呈色状態を測定することにより検体の検査を行う検査手段、前記検体識別情報を検出する検体識別情報検出手段、前記検査カートリッジに対する検査結果と該検査カートリッジが担持する検体識別情報とを関連付けて記録する情報記録手段を有することを特徴とする検体検査装置。
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