JP5777079B1 - サンド遮熱構造及びサンド遮熱材 - Google Patents
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Abstract
【課題】輻射熱を遮断するとともに内装の装飾を可能にするサンド遮熱構造及びサンド遮熱材を提供する。【解決手段】石膏ボードあるいは構造用合板等構造材4の室内側に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5と、印刷または焼付け加工等によるプリント層7、輻射熱高透過樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層とを積層して密着させたことを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、屋根や壁等の外装材、或いは天井や内壁等の内装材に室内側から遮熱材を貼ることによって、建物の断熱性を高め、また、室内装飾を付加することも可能なサンド遮熱構造及びサンド遮熱材に関するものである。
現在、ほとんどの建物には天井、壁、床等にグラスウールなどの断熱材が多用されている。近年、既設建物の天井裏に設けられた断熱材の上に、省エネルギを目的としてアルミホイル等遮熱に対して高反射率の素材を敷きこむ施工が行われるようになった(例えば、特許文献1参照)。
また、更に進化した遮熱構造として、屋根材や外壁材の表面にアルミホイル等遮熱に対して高反射率の素材を直接貼り付けた遮熱構造が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
また、新築、既築を問わず、店舗や工場等の大型の建物においては、天井や内壁の無い構造が用いられており、室内側に装飾などを施すことが難しくなっている。
また、更に進化した遮熱構造として、屋根材や外壁材の表面にアルミホイル等遮熱に対して高反射率の素材を直接貼り付けた遮熱構造が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
また、新築、既築を問わず、店舗や工場等の大型の建物においては、天井や内壁の無い構造が用いられており、室内側に装飾などを施すことが難しくなっている。
その為次のような問題があった。
全米の多くの期間の報告として、建物を出入りする熱の75%は輻射熱とされている。又、この輻射熱をカットするには、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材が有効である事が知られている。
このメカニズムは、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面で輻射熱を反射させるが、反射させるためには一定の反射空間が必要になる。
勿論、建物を出入りする熱は、夏と冬、又、昼と夜では気温が異なるため移動方向が変化する。即ち、省エネルギを考えるならば両方向の熱移動に対応する必要があり、結果的にはアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の両面に反射空間を設ける必要がある。
全米の多くの期間の報告として、建物を出入りする熱の75%は輻射熱とされている。又、この輻射熱をカットするには、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材が有効である事が知られている。
このメカニズムは、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面で輻射熱を反射させるが、反射させるためには一定の反射空間が必要になる。
勿論、建物を出入りする熱は、夏と冬、又、昼と夜では気温が異なるため移動方向が変化する。即ち、省エネルギを考えるならば両方向の熱移動に対応する必要があり、結果的にはアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の両面に反射空間を設ける必要がある。
天井裏に敷き詰められたグラスウール等断熱材の上に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設置すると、屋根面からの輻射熱は、当該屋根面から天井までの間に大きな反射空間が確保されるので、大きな省エネルギ効果を発揮する。
一方、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の下側に配置されたグラスウール等断熱材は疎の空間であり、天井材から放射される輻射熱の多くを透過する。この輻射熱は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材にて反射され、再び天井材に戻される。
従って、グラスウール等断熱材が敷設された天井裏にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設置すると、当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の両面に、反射空気層(反射空間)を設けた場合と同様な効果が得られ、大きな省エネルギ効果を生じる。
一方、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の下側に配置されたグラスウール等断熱材は疎の空間であり、天井材から放射される輻射熱の多くを透過する。この輻射熱は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材にて反射され、再び天井材に戻される。
従って、グラスウール等断熱材が敷設された天井裏にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設置すると、当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の両面に、反射空気層(反射空間)を設けた場合と同様な効果が得られ、大きな省エネルギ効果を生じる。
新築の建物であれば、石膏ボードやケイカル板等の天井材を貼る前に天井裏に施工すれば、屋根と天井間のスペースが少なくても施工可能である。
しかしながら、既設の建物では天井裏に作業者が入ってアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の設置施工を行うことになる。切り妻や寄棟等の屋根であれば、天井裏に作業者が入るスペースを有するが、陸屋根やプレハブ等の建物ではスペースの少ないものが多く、屋根材を剥がさない限り遮熱施工が不可能であるという問題がある。
又、既設の建物では、壁内に遮熱施工をしようとしても、外壁、或いは、内壁を解体しない限り、施工をすることができないという問題もある。
しかしながら、既設の建物では天井裏に作業者が入ってアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の設置施工を行うことになる。切り妻や寄棟等の屋根であれば、天井裏に作業者が入るスペースを有するが、陸屋根やプレハブ等の建物ではスペースの少ないものが多く、屋根材を剥がさない限り遮熱施工が不可能であるという問題がある。
又、既設の建物では、壁内に遮熱施工をしようとしても、外壁、或いは、内壁を解体しない限り、施工をすることができないという問題もある。
近年開発された屋根や外壁等にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を直接貼り付ける工法も使用され始めている。この工法は、アルミホイル等輻射熱に対して鯉反射率の素材を屋根材や外壁材の室内側に、両面テープや接着剤等を用いて直接貼り付けるものである。
夏場は、屋外からの輻射熱、滞留熱、空気伝導熱等全てを屋根材や外壁材に伝導熱として吸収させ、室内側に直接貼り付けられたアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面で遮断する。一方、冬場は、室内から屋外に向う輻射熱を、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材で室内側に反射させ戻すので、年間を通して省エネルギ効果が非常に大きい工法である。
又、上記の直貼り工法は、非常に安価で短期に施工することができる利点もある。
夏場は、屋外からの輻射熱、滞留熱、空気伝導熱等全てを屋根材や外壁材に伝導熱として吸収させ、室内側に直接貼り付けられたアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面で遮断する。一方、冬場は、室内から屋外に向う輻射熱を、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材で室内側に反射させ戻すので、年間を通して省エネルギ効果が非常に大きい工法である。
又、上記の直貼り工法は、非常に安価で短期に施工することができる利点もある。
しかし、室内側にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面、即ち金属面がむき出し状態となるため、見た目の問題で施工が敬遠されるという問題があった。
更に、室内壁にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設置施工した場合、窓から侵入した太陽光がアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材によって反射され、室内に居る人間の眼を傷める場合が考えられるという問題点もあった。
更に、室内壁にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を設置施工した場合、窓から侵入した太陽光がアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材によって反射され、室内に居る人間の眼を傷める場合が考えられるという問題点もあった。
店舗や工場等の大型建物は、構造躯体の外側に屋根材や外壁材があるだけで、内装の装飾は施工されていないものが殆どである。施工されたとしても、折板屋根材の室内側に樹脂製の結露防止材を備えた程度であり、心身の疲労を和らげるものが少ない室内環境を有している。
本発明は上記のような問題点を解決する為になされたものである。
本発明は上記のような問題点を解決する為になされたものである。
本発明に係るサンド遮熱構造は、石膏ボードあるいは製造用合板等構造材の室内側に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を積層し、前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させたことを特徴とする。
また、本発明に係るサンド遮熱構造は、鉄板、コンクリートあるいはALC等外装材の室内側に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を積層し、前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過率樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させたことを特徴とする。
また、本発明に係るサンド遮熱構造は、石膏ボードあるいは構造用合板等構造材の室内側に、シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートと、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、を積層し、前記シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートの室内側に積層されたアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させたことを特徴とする。
また、本発明に係るサンド遮熱構造は、鉄板、コンクリートあるいはALC等外装材の室内側に、シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートと、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、を積層し、前記シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートの室内側に積層されたアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させたことを特徴とする。
また、本発明に係るサンド遮熱材は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で積層させた、印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、あるいは、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層と、前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の裏面に密着させた不繊布または樹脂製シート等シート状部材と、前記不繊布または樹脂製シート等シート状部材の表面に積層された接着層と、前記接着層の表面を覆う剥離紙と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るサンド遮熱材は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で積層させた、印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、あるいは、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層と、前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の裏面に積層させた、シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートと、前記シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートに積層された接着層と、前記接着層の表面を覆う剥離紙と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、既設の建物でも天井や壁面を解体することなく屋内側から遮熱施工を行うことができ、省エネルギ効果を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
前述の通り、建物を出入りする熱は、概ね輻射熱が75%、伝導熱が5〜7%、対流熱が18〜20%と言われている。しかし、熱の移動は通過する部位や使用材料の間隔等により複雑にその形態を変えて伝達する。
例えば、外装材や構造材等材料内部を移動する場合は伝導熱のみであるが、外装材と構造材との間に空気層があると、大部分は輻射熱や対流熱となって移動するようになり、伝導熱は極僅かとなる。
一般的に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材は、両面において輻射熱を反射する。そこで、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の両面に反射空間を確保することにより双方向から移動する輻射熱を反射することが可能になる。アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を施工する作業空間を確保することが可能であれば、輻射熱を反射させる遮熱工法が最適な省エネルギ工法であると考えられる。
前述の通り、建物を出入りする熱は、概ね輻射熱が75%、伝導熱が5〜7%、対流熱が18〜20%と言われている。しかし、熱の移動は通過する部位や使用材料の間隔等により複雑にその形態を変えて伝達する。
例えば、外装材や構造材等材料内部を移動する場合は伝導熱のみであるが、外装材と構造材との間に空気層があると、大部分は輻射熱や対流熱となって移動するようになり、伝導熱は極僅かとなる。
一般的に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材は、両面において輻射熱を反射する。そこで、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の両面に反射空間を確保することにより双方向から移動する輻射熱を反射することが可能になる。アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を施工する作業空間を確保することが可能であれば、輻射熱を反射させる遮熱工法が最適な省エネルギ工法であると考えられる。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1によるサンド遮熱構造を示す斜視図である。
図示したサンド遮熱構造は、屋根材または外壁材等の外装材1、外装材1の片面に設置固定された構造躯体3、一の面を構造躯体3によって支持固定された、石膏ボードあるいは構造用合板等の構造材4によって構成されている。またさらに、外装材1と構造材4との間に形成される空気層2、構造材4の他の面に設置施工(積層ならびに密着)された薄膜状もしくはシート状のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の表面に積層(密着)された、印刷や焼付け加工により装飾処理が施されたシート材等からなるプリント層7(内装材)によって構成されている。
図1は、本発明の実施例1によるサンド遮熱構造を示す斜視図である。
図示したサンド遮熱構造は、屋根材または外壁材等の外装材1、外装材1の片面に設置固定された構造躯体3、一の面を構造躯体3によって支持固定された、石膏ボードあるいは構造用合板等の構造材4によって構成されている。またさらに、外装材1と構造材4との間に形成される空気層2、構造材4の他の面に設置施工(積層ならびに密着)された薄膜状もしくはシート状のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の表面に積層(密着)された、印刷や焼付け加工により装飾処理が施されたシート材等からなるプリント層7(内装材)によって構成されている。
上記のサンド遮熱構造は、石膏ボードや構造用合板材等の構造材4の室内側に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5を、更にその室内側に印刷や焼付け加工等によるプリント層7を配置固定(積層・密着)させている。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の輻射熱反射特性(遮熱性能)を活用するためには、少なくとも当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の片面に空気層(反射空間)が必要である。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の輻射熱反射特性(遮熱性能)を活用するためには、少なくとも当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の片面に空気層(反射空間)が必要である。
上記のサンド遮熱構造では、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5は、石膏ボードや構造用合板等の構造材4に密着して取り付けられる。そのため、この間には空気層(反射空間)を設けることはできない。そこで、内装材を貼る室内側表面において輻射熱の反射性能を高めるために、例えば、プリント層7を、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の表面に密着させる。
このように接着固定することにより、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5とプリント層7とを積層した部分の厚みを薄く形成して、当該アルミホイル等遮熱に対して高反射率の素材5がプリント層7の表面側に生じる反射空間と概略接するようにし、輻射熱の反射性能を確保する。
換言すると、プリント層7等は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5と密着することにより、輻射熱を高い効率で透過し当該プリント層7等の表面側に反射空間が生じる(反射空間を設ける)機能を備えている。
このように接着固定することにより、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5とプリント層7とを積層した部分の厚みを薄く形成して、当該アルミホイル等遮熱に対して高反射率の素材5がプリント層7の表面側に生じる反射空間と概略接するようにし、輻射熱の反射性能を確保する。
換言すると、プリント層7等は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5と密着することにより、輻射熱を高い効率で透過し当該プリント層7等の表面側に反射空間が生じる(反射空間を設ける)機能を備えている。
このサンド遮熱構造は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5で断熱を行い、プリント層7で室内装飾を実現する。
室内装飾は、室内を明るくするため白系統の色が多く使われているが、印刷や焼付け加工等のプリント層7が白系統の場合、輻射熱の反射率も高く断熱性能をより高める効果がある。
断熱性能は若干落ちるが、上記のようなプリント層7の代わりに、紙クロスやビニールクロス等の内装材を取り付けることも可能である。ただし、これらの素材の厚みや密度を最小にすることが必要である。更に、これらの素材を接着する糊の量と厚みは断熱性能に大きく影響するので、如何に少量で薄く施工する。
室内色が単色でも良い場合、印刷や焼付け加工等によるプリント層7の代わりに輻射熱高透過樹脂シート等を使用することも出来る。この場合も、輻射熱の透過性が高くなるように極力薄く積層形成することが重要であり、これらのシート等の表面側に輻射熱の反射空間が生じることが必要である。
室内装飾は、室内を明るくするため白系統の色が多く使われているが、印刷や焼付け加工等のプリント層7が白系統の場合、輻射熱の反射率も高く断熱性能をより高める効果がある。
断熱性能は若干落ちるが、上記のようなプリント層7の代わりに、紙クロスやビニールクロス等の内装材を取り付けることも可能である。ただし、これらの素材の厚みや密度を最小にすることが必要である。更に、これらの素材を接着する糊の量と厚みは断熱性能に大きく影響するので、如何に少量で薄く施工する。
室内色が単色でも良い場合、印刷や焼付け加工等によるプリント層7の代わりに輻射熱高透過樹脂シート等を使用することも出来る。この場合も、輻射熱の透過性が高くなるように極力薄く積層形成することが重要であり、これらのシート等の表面側に輻射熱の反射空間が生じることが必要である。
サンド遮熱構造を形成する具体的なサンド遮熱材として、例えば、石膏ボードや構造用合板等の構造材4とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5との間に、後述する不織布または樹脂シート等からなるシート状部材6が挿入されたものがある。
シート状部材6が設置された位置は、石膏ボードや構造用合板等の構造材4とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5とを密着させる部位であり、石膏ボードや構造用合板等の構造材4、シート状部材6、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5を密着させることにより断熱効果が生じる。
ここで説明したサンド遮熱材は、前述の素材からなるシート状部材6を使用しているが、当該サンド遮熱材を不燃仕様とするには、前述の素材の代わりに例えばガラスクロス等を使用する。
シート状部材6が設置された位置は、石膏ボードや構造用合板等の構造材4とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5とを密着させる部位であり、石膏ボードや構造用合板等の構造材4、シート状部材6、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5を密着させることにより断熱効果が生じる。
ここで説明したサンド遮熱材は、前述の素材からなるシート状部材6を使用しているが、当該サンド遮熱材を不燃仕様とするには、前述の素材の代わりに例えばガラスクロス等を使用する。
[実施例2]
以下、図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用して説明する。
実施例2では、外装材1として、鉄板、コンクリート或いはALC等を用い、この外装材1の室内側にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、更にその室内側に印刷や焼付け加工等を施したプリント層等7を接着施工したサンド遮熱構造及びサンド遮熱材を提案する。
ここで、印刷や焼付け加工等を施したプリント層7の代わりに、紙クロスやビニールクロス等の素材も使用可能である。勿論、内装色を単色とする場合には高透過樹脂フィルム等を用いることも可能である。
以下、図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用して説明する。
実施例2では、外装材1として、鉄板、コンクリート或いはALC等を用い、この外装材1の室内側にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、更にその室内側に印刷や焼付け加工等を施したプリント層等7を接着施工したサンド遮熱構造及びサンド遮熱材を提案する。
ここで、印刷や焼付け加工等を施したプリント層7の代わりに、紙クロスやビニールクロス等の素材も使用可能である。勿論、内装色を単色とする場合には高透過樹脂フィルム等を用いることも可能である。
実施例2によるサンド遮熱構造は、石膏ボードあるいは構造用合板等の構造材4の代わりに、鉄板、コンクリート或いはALC等からなる外装材1の室内側表面に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5を積層・密着させたものである。即ち、図1に示した構造躯体3ならびに構造材4を除いて構成したものである。
これまで、新築ならびに既設の大型建物には内装材が殆ど使用されていないが、本発明は、これら建物の外装材の室内側に、あたかも天井や内壁がある様な視感にする事が可能である。しかも、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5がサンドされているため高断熱効果が得られる。
ここで用いるサンド遮熱材は、鉄板やコンクリート或いはALC等からなる外装材1とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5との間に、不織布や樹脂シート等からなるシート状部材6が設置されているが、これらの間は密着面であり断熱性能が低下する事はない。
これまで、新築ならびに既設の大型建物には内装材が殆ど使用されていないが、本発明は、これら建物の外装材の室内側に、あたかも天井や内壁がある様な視感にする事が可能である。しかも、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5がサンドされているため高断熱効果が得られる。
ここで用いるサンド遮熱材は、鉄板やコンクリート或いはALC等からなる外装材1とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5との間に、不織布や樹脂シート等からなるシート状部材6が設置されているが、これらの間は密着面であり断熱性能が低下する事はない。
[実施例3]
図2は、本発明の実施例3によるサンド遮熱構造を示す説明図である。この図は、当該実施例3ならびに後述するサンド遮熱構造及びサンド遮熱材に用いられる多孔質シート13のシート面を正面視したものである。
実施例3では、建物の断熱性能を更に上げるため、石膏ボードあるいは構造用合板等の構造材4と、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5との間に、シート面と直角方向に貫通する複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13を挿入したサンド遮熱構造を提案する。
シート面を直角方向に貫通した複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13を、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の屋外側に配置固定(積層・密着)させる事により、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5からの輻射熱の反射空間を、当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の屋外側に設ける事が出来る。
図2は、本発明の実施例3によるサンド遮熱構造を示す説明図である。この図は、当該実施例3ならびに後述するサンド遮熱構造及びサンド遮熱材に用いられる多孔質シート13のシート面を正面視したものである。
実施例3では、建物の断熱性能を更に上げるため、石膏ボードあるいは構造用合板等の構造材4と、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5との間に、シート面と直角方向に貫通する複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13を挿入したサンド遮熱構造を提案する。
シート面を直角方向に貫通した複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13を、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の屋外側に配置固定(積層・密着)させる事により、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5からの輻射熱の反射空間を、当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の屋外側に設ける事が出来る。
屋外側において、室内よりも温度の変動が激しく過酷な環境となるため、複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の屋外側の面に接して固定されている。
複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13は、開口部14の開口率が大きいほど、また当該シートの厚みが厚いほど、本サンド遮熱構造の輻射熱に対する反射性能が向上する。
各開口部14の形状は、円形、四角形、又はハニカム形状など、いずれの形状でも良い。
上記のように、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の屋外側に、複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13、室内側に印刷や焼付け加工等によるプリント層7を設けることにより、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の両側面に輻射熱の反射機能が備えられる。
複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13は、開口部14の開口率が大きいほど、また当該シートの厚みが厚いほど、本サンド遮熱構造の輻射熱に対する反射性能が向上する。
各開口部14の形状は、円形、四角形、又はハニカム形状など、いずれの形状でも良い。
上記のように、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の屋外側に、複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13、室内側に印刷や焼付け加工等によるプリント層7を設けることにより、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の両側面に輻射熱の反射機能が備えられる。
実施例3のサンド遮熱構造を、既設の木造や鉄骨造の建物に備える場合、室内側から印刷や焼付け加工等によるプリント層7(または高透過樹脂フィルム或いは紙クロスやビニールクロス)等の内装材、その屋外側にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、更に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13、更に石膏ボードや構造用合板等の構造材4、構造躯体3、外装材1の順に配置(積層)し、これらを密着させて固定する。
ここで、石膏ボードや構造用合板等の構造材4とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5との間に、シート面と直角方向に貫通した開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13を取り付けたサンド遮熱構造のメカニズムを詳しく説明する。
夏場、屋外からの輻射熱、風等により運ばれる対流熱、更には空気から伝達される伝導熱等の全ての熱は、伝導熱として屋根材や外壁材に吸収され室内側に熱伝達される。屋根材や外壁材の室内側からは、再び伝導熱、対流熱、輻射熱の3つの形態となって、石膏ボードや構造用合板等の構造材4に伝導熱として吸収され室内側に熱移動する。
本来、石膏ボードや構造用合板等の構造材4の室内側からシート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等多孔質シート13には、伝導熱として伝達し、更に室内側にあるアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5にも同様伝導熱として伝達されるのが一般的である。
夏場、屋外からの輻射熱、風等により運ばれる対流熱、更には空気から伝達される伝導熱等の全ての熱は、伝導熱として屋根材や外壁材に吸収され室内側に熱伝達される。屋根材や外壁材の室内側からは、再び伝導熱、対流熱、輻射熱の3つの形態となって、石膏ボードや構造用合板等の構造材4に伝導熱として吸収され室内側に熱移動する。
本来、石膏ボードや構造用合板等の構造材4の室内側からシート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等多孔質シート13には、伝導熱として伝達し、更に室内側にあるアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5にも同様伝導熱として伝達されるのが一般的である。
しかし、シート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等多孔質シート13には多くの空間が存在し、この空間部分では石膏ボードや構造用合板等構造材4から放射される輻射熱の殆どは、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5にて反射され、再び石膏ボードや構造用合板等の構造材4側に戻される。このため、本来室内側に伝達されるべき熱が大幅に阻止されることになる。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の室内側には、印刷や焼付け加工等のプリント層7が設置施工されているが、この層からの熱放射量は少ないので室内側に伝達される熱量も少なくなる。
即ち、上記の構造は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の一の側方に反射空間、他の側方には低放射素材を使用することにより、あたかも両面反射機能を備える構造にしたのが特徴である。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の室内側には、印刷や焼付け加工等のプリント層7が設置施工されているが、この層からの熱放射量は少ないので室内側に伝達される熱量も少なくなる。
即ち、上記の構造は、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の一の側方に反射空間、他の側方には低放射素材を使用することにより、あたかも両面反射機能を備える構造にしたのが特徴である。
冬場、室内からの輻射熱の多くは、反射率の高い印刷や焼付け加工等によるプリント層7にて反射され室内側に戻され、屋外側への熱伝達量は大幅に削減される。
本来、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5に伝達された熱は、更に屋外側であるシート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等多孔質シート13に伝導熱として伝達される。しかし、樹脂や紙等の多孔質シート13には開口部14が多数設けられており、この開口部14に接するアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5からは、極僅かしか輻射熱は放射されない。そのため、石膏ボードや構造用合板等の構造材4への熱伝達量は大幅に削減される。
仮に、紙クロスやビニールクロス等の内装材を使用した場合、これらの素材の密度を低くしたり厚みを薄くしたりすることにより、室内からの輻射熱はこれらの素材を透過し、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5によって反射されて再び室内側に戻されることになる。
従って、冬場も大きな省エネルギ効果を生み出すことが出来る。
本来、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5に伝達された熱は、更に屋外側であるシート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等多孔質シート13に伝導熱として伝達される。しかし、樹脂や紙等の多孔質シート13には開口部14が多数設けられており、この開口部14に接するアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5からは、極僅かしか輻射熱は放射されない。そのため、石膏ボードや構造用合板等の構造材4への熱伝達量は大幅に削減される。
仮に、紙クロスやビニールクロス等の内装材を使用した場合、これらの素材の密度を低くしたり厚みを薄くしたりすることにより、室内からの輻射熱はこれらの素材を透過し、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5によって反射されて再び室内側に戻されることになる。
従って、冬場も大きな省エネルギ効果を生み出すことが出来る。
[実施例4]
実施例4では、鉄板、コンクリート或いはALC等からなる外装材1の室内側に、図2に示した複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13、更にその室内側にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、更にその室内側に印刷や焼付け加工等によるプリント層7(または高透過樹脂フィルム或いは紙クロスやビニールクロス)等の内装材を配置固定したサンド遮熱構造を提案する。
実施例4のサンド遮熱構造は、石膏ボードあるいは構造用合板等の構造材4の代わりに、鉄板やコンクリート或いはALC等の外装材1にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5を貼り付けたもので、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5と上記の外装材1との間に多孔質シート13を配置した以外は、前述の実施例2と同様に構成されている。
これまで工場等天井や内壁の無い建物では、内装材を施工する事は考えられなかったが、この提案により建物内部に種々の絵柄が装飾され、明るい作業空間を生み出す事ができ、また、高い断熱性を備えるとともに、施工コストを抑制することが可能になる。
実施例4では、鉄板、コンクリート或いはALC等からなる外装材1の室内側に、図2に示した複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13、更にその室内側にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、更にその室内側に印刷や焼付け加工等によるプリント層7(または高透過樹脂フィルム或いは紙クロスやビニールクロス)等の内装材を配置固定したサンド遮熱構造を提案する。
実施例4のサンド遮熱構造は、石膏ボードあるいは構造用合板等の構造材4の代わりに、鉄板やコンクリート或いはALC等の外装材1にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5を貼り付けたもので、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5と上記の外装材1との間に多孔質シート13を配置した以外は、前述の実施例2と同様に構成されている。
これまで工場等天井や内壁の無い建物では、内装材を施工する事は考えられなかったが、この提案により建物内部に種々の絵柄が装飾され、明るい作業空間を生み出す事ができ、また、高い断熱性を備えるとともに、施工コストを抑制することが可能になる。
[参考例]
この参考例は、既設の折板屋根材や角波外壁材等の凹凸のある構造物に適用するサンド遮熱構造を提案する。
図3は、参考例によるサンド遮熱構造を備えた折板屋根の構成を示す斜視図である。
参考例によるサンド遮熱構造は、折板屋根材8や図示されない角波外壁材等外装材等の室内側に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5b、不織布や樹脂製シート等からなるシート状部材6、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5a、印刷や焼付け加工等によるプリント層7(または高透過樹脂シート等或いは紙クロスやビニールクロス等からなる内装材)を上記の順に積層し、これらを密着させている。このサンド遮熱構造は、凸部10の底端部にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aの表面を密着させ、当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aと凹部9との間に空気層2(輻射熱の反射空間)を形成する様に構成されている。
なお、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5a,5bは、前述のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5と同等なものである。
この参考例は、既設の折板屋根材や角波外壁材等の凹凸のある構造物に適用するサンド遮熱構造を提案する。
図3は、参考例によるサンド遮熱構造を備えた折板屋根の構成を示す斜視図である。
参考例によるサンド遮熱構造は、折板屋根材8や図示されない角波外壁材等外装材等の室内側に、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5b、不織布や樹脂製シート等からなるシート状部材6、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5a、印刷や焼付け加工等によるプリント層7(または高透過樹脂シート等或いは紙クロスやビニールクロス等からなる内装材)を上記の順に積層し、これらを密着させている。このサンド遮熱構造は、凸部10の底端部にアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aの表面を密着させ、当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aと凹部9との間に空気層2(輻射熱の反射空間)を形成する様に構成されている。
なお、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5a,5bは、前述のアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5と同等なものである。
折板屋根材8や角波外壁材等と接するアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5は、凸部10は折板屋根材8や角波外壁材等からの伝導熱を阻止し、凹部9は空気層2があるため、折板屋根材8や角波外壁材等から放射される輻射熱を反射する機能を備えている。
折板屋根材8や角波外壁材等と接するアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aは、必ずしも必要なものではなく、どちらかと言えば作業性向上の為に使用される。折板屋根材8や角波外壁材等と接するアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aが無い場合は、不織布や樹脂製シート等のシート状部材6が折板屋根材8や角波外壁材等の凸部10に直接取り付けられる。
折板屋根材8や角波外壁材等と接するアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aは、必ずしも必要なものではなく、どちらかと言えば作業性向上の為に使用される。折板屋根材8や角波外壁材等と接するアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5aが無い場合は、不織布や樹脂製シート等のシート状部材6が折板屋根材8や角波外壁材等の凸部10に直接取り付けられる。
[実施例6]
図4は、本発明の実施例6によるサンド遮熱材の構成を示す斜視図である。
実施例6では、施工等を容易にするサンド遮熱材を提案する。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の片面に、印刷や焼付け加工等によるプリント層7、その反対面に不織布や樹脂シート等6を取り付けた遮熱材である。不織布や樹脂シート等6とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5は、ポリエステル等により熱溶着又は接着剤で接着する。
このサンド遮熱材は、不織布や樹脂シート等のシート状部材6側が、屋根材や外壁材等の外装材1、石膏ボードや構造用合板等の構造材4、或いは、室内壁に接着剤や両面テープ等で直貼りすることが出来るように構成されている。
図4は、本発明の実施例6によるサンド遮熱材の構成を示す斜視図である。
実施例6では、施工等を容易にするサンド遮熱材を提案する。
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5の片面に、印刷や焼付け加工等によるプリント層7、その反対面に不織布や樹脂シート等6を取り付けた遮熱材である。不織布や樹脂シート等6とアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5は、ポリエステル等により熱溶着又は接着剤で接着する。
このサンド遮熱材は、不織布や樹脂シート等のシート状部材6側が、屋根材や外壁材等の外装材1、石膏ボードや構造用合板等の構造材4、或いは、室内壁に接着剤や両面テープ等で直貼りすることが出来るように構成されている。
印刷や焼付け加工等によるプリント層7の代わりに、紙クロスやビニールクロス等内装材を使用することも可能であるが、断熱性能を低下させない為、これらの素材は極力疎の材料で極力薄いものが要求される。
又、前述のように印刷や焼付け加工等によるプリント層7の代わりに、内装を単色とする場合には高透過樹脂フィルム等を使用することも可能である。又、このサンド遮熱材を不燃材とするには、不織布や樹脂シート等のシート状部材6について上記素材の代わりにガラスクロス等を使用すれば可能である。
又、前述のように印刷や焼付け加工等によるプリント層7の代わりに、内装を単色とする場合には高透過樹脂フィルム等を使用することも可能である。又、このサンド遮熱材を不燃材とするには、不織布や樹脂シート等のシート状部材6について上記素材の代わりにガラスクロス等を使用すれば可能である。
[実施例7]
図5は、本発明の実施例7によるサンド遮熱材の構成を示す斜視図である。
実施例7では、更に短時間の施工を可能とするように、印刷や焼付け加工等によるプリント層7の背面側、具体的にはシート状部材6の背面に、糊などの接着剤を塗布した接着層11と当該接着層11の表面を覆う剥離紙12を設けたサンド遮熱材を提案する。
図5のサンド遮熱材は、印刷や焼付け加工等によるプリント層7、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、不織布や樹脂シート等のシート状部材6、接着層11、剥離紙12を上記の順に積層配置し、これらを密着させたものである。
図5のサンド遮熱材を設置施工する場合、剥離紙12を剥がし、不織布や樹脂シート等のシート状部材6の接着層11を有する面を屋根材や外壁材等の外装材1に、或いは、石膏ボードや構造用合板等の構造材4に、更には既存の室内壁等に接着させる。そのため誰でも簡単に、しかも短時間で設置施工することが可能になり、特殊な工具、設備等も必要が無いというメリットが生じる。
図5は、本発明の実施例7によるサンド遮熱材の構成を示す斜視図である。
実施例7では、更に短時間の施工を可能とするように、印刷や焼付け加工等によるプリント層7の背面側、具体的にはシート状部材6の背面に、糊などの接着剤を塗布した接着層11と当該接着層11の表面を覆う剥離紙12を設けたサンド遮熱材を提案する。
図5のサンド遮熱材は、印刷や焼付け加工等によるプリント層7、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、不織布や樹脂シート等のシート状部材6、接着層11、剥離紙12を上記の順に積層配置し、これらを密着させたものである。
図5のサンド遮熱材を設置施工する場合、剥離紙12を剥がし、不織布や樹脂シート等のシート状部材6の接着層11を有する面を屋根材や外壁材等の外装材1に、或いは、石膏ボードや構造用合板等の構造材4に、更には既存の室内壁等に接着させる。そのため誰でも簡単に、しかも短時間で設置施工することが可能になり、特殊な工具、設備等も必要が無いというメリットが生じる。
図6は、実施例7によるサンド遮熱材の他の構成を示す斜視図である。
さらに断熱性の高いサンド遮熱材を望む場合、シート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13を含めて一体形成したサンド遮熱材を用いると良い。このサンド遮熱材は、印刷や焼付け加工等によるプリント層7、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、シート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13、接着層11、剥離紙12を上記の順に積層配置し、これらを密着させたものである。
さらに断熱性の高いサンド遮熱材を望む場合、シート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13を含めて一体形成したサンド遮熱材を用いると良い。このサンド遮熱材は、印刷や焼付け加工等によるプリント層7、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、シート面と直角方向に複数の開口部14を設けた樹脂や紙等の多孔質シート13、接着層11、剥離紙12を上記の順に積層配置し、これらを密着させたものである。
新規の建築において、屋根材や外壁材等の外装材1にサンド遮熱材を設置施工する場合には、剥離紙12を剥離して接着層11を平板等に密着させて当該サンド遮熱材を貼り付け、接着面が安定したとき、そのまま既存の成型機を通せばサンド遮熱材付き外装材が製造可能である。これは、サンド遮熱材が不織布や樹脂シート等のシート状部材6、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材5、更には印刷や焼付け加工等によるプリント層7等が極薄品で構成されている為である。
次に本発明に係る実証実験について説明する。
[遮熱試験1]
400W遠赤外線ヒーターの前面150mmの位置に、石膏ボード85W×120H×12.5Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は石膏ボードそのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側)にアルミホイルを貼り、表面を白色カラースプレー塗料(アクリル樹脂塗料)にて薄く塗布した。
尚、この試験は壁内温度を基本に考えているので、石膏ボードのヒーター側温度は最大55℃程度とした。手前側温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は26℃であった。
[遮熱試験1]
400W遠赤外線ヒーターの前面150mmの位置に、石膏ボード85W×120H×12.5Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は石膏ボードそのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側)にアルミホイルを貼り、表面を白色カラースプレー塗料(アクリル樹脂塗料)にて薄く塗布した。
尚、この試験は壁内温度を基本に考えているので、石膏ボードのヒーター側温度は最大55℃程度とした。手前側温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は26℃であった。
[結果1]
表1及び表2は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中に示した「ボード面温度」は遮熱未施工品の温度、「カラースプレー面温度」は遮熱施工品の温度である。
表1及び表2は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中に示した「ボード面温度」は遮熱未施工品の温度、「カラースプレー面温度」は遮熱施工品の温度である。
[考察1]
イ)アルミニウム箔未施工石膏ボードのヒーター側表面温度が51.8℃の時、アルミニウム箔施工部41.4℃と10.7℃低かった。
ロ)アルミニウム箔未施工部が58.5℃の時、アルミニウム箔施工部が44.5℃と14℃も低く、アルミニウム断熱の効果が大きいことが解る。
ハ)この試験は、白色カラースプレーを使用したが、当該カラースプレーの塗布によって熱放射が少なくなることが解る。本試験は、手作業でスプレー塗装したが、機械的に薄く均一に塗装施工すれば更なる効果が期待できると考えられる。
イ)アルミニウム箔未施工石膏ボードのヒーター側表面温度が51.8℃の時、アルミニウム箔施工部41.4℃と10.7℃低かった。
ロ)アルミニウム箔未施工部が58.5℃の時、アルミニウム箔施工部が44.5℃と14℃も低く、アルミニウム断熱の効果が大きいことが解る。
ハ)この試験は、白色カラースプレーを使用したが、当該カラースプレーの塗布によって熱放射が少なくなることが解る。本試験は、手作業でスプレー塗装したが、機械的に薄く均一に塗装施工すれば更なる効果が期待できると考えられる。
[遮熱試験2]
400W遠赤外線ヒーターの前面150mmの位置に、石膏ボード85W×120H×12.5Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は石膏ボードそのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側)にアルミホイルを貼り、その表面にトイレットペーパーを糊にて接着した。
尚、この試験は壁内温度を基本に考えているので、石膏ボードのヒーター側温度は最大55℃程度とした。背面側温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は26℃であった。
400W遠赤外線ヒーターの前面150mmの位置に、石膏ボード85W×120H×12.5Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は石膏ボードそのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側)にアルミホイルを貼り、その表面にトイレットペーパーを糊にて接着した。
尚、この試験は壁内温度を基本に考えているので、石膏ボードのヒーター側温度は最大55℃程度とした。背面側温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は26℃であった。
[結果2]
表3及び表4は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中の「ボード面温度」は遮熱未施工品の温度、「トイレットペーパー面温度」は遮熱施工品の温度である。
表3及び表4は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中の「ボード面温度」は遮熱未施工品の温度、「トイレットペーパー面温度」は遮熱施工品の温度である。
[考察2]
イ)石膏ボードそのままの遮熱未施工品のヒーターの反対側(背面側)表面温度が56.0℃の時、遮熱施工品は49.2℃と6.8℃低かった。
ロ)トイレットペーパーは密度が小さいので輻射熱を良く透過するはずである。更に遮熱効果を上げる為には、接着剤の選択が重要であると考えられる。
イ)石膏ボードそのままの遮熱未施工品のヒーターの反対側(背面側)表面温度が56.0℃の時、遮熱施工品は49.2℃と6.8℃低かった。
ロ)トイレットペーパーは密度が小さいので輻射熱を良く透過するはずである。更に遮熱効果を上げる為には、接着剤の選択が重要であると考えられる。
[遮熱試験3]
400W遠赤外線ヒーターの前面150mmの位置に、石膏ボード85W×120H×12.5Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は石膏ボードそのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側)のボード表面に、複数の開口部を設けた厚み4.2mmの段ボール、その手前にアルミホイルを貼り、更に表面を白色スプレー塗料(遮熱試験1と同様な塗料)にて薄く塗装した。
尚、この試験は壁内温度を基本に考えているので、石膏ボードのヒーター側温度は最大55℃程度とした。手前側(背面側)温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は26℃であった。
400W遠赤外線ヒーターの前面150mmの位置に、石膏ボード85W×120H×12.5Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は石膏ボードそのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側)のボード表面に、複数の開口部を設けた厚み4.2mmの段ボール、その手前にアルミホイルを貼り、更に表面を白色スプレー塗料(遮熱試験1と同様な塗料)にて薄く塗装した。
尚、この試験は壁内温度を基本に考えているので、石膏ボードのヒーター側温度は最大55℃程度とした。手前側(背面側)温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は26℃であった。
[結果3]
表5及び表6は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中に示した「ボード面温度」は遮熱未施工品の温度、「カラースプレー面温度」は遮熱施工品の温度である。
表5及び表6は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中に示した「ボード面温度」は遮熱未施工品の温度、「カラースプレー面温度」は遮熱施工品の温度である。
[考察3]
イ)石膏ボードそのままの遮熱未施工品のヒーターの反対側(背面側)表面温度が55.3℃の時、遮熱施工品は40.1℃と15.2℃低かった。
ロ)この試験は、前記遮熱試験1に更に熱源側に段ボールを入れる事により、断熱効果を高める事が目的である。両者の温度差を見る限り、石膏ボードのヒーター側温度が50℃位の時、概ね1.2℃位低下している。即ち、段ボールによる遮熱効果は想像よりも少ない様に思える。
イ)石膏ボードそのままの遮熱未施工品のヒーターの反対側(背面側)表面温度が55.3℃の時、遮熱施工品は40.1℃と15.2℃低かった。
ロ)この試験は、前記遮熱試験1に更に熱源側に段ボールを入れる事により、断熱効果を高める事が目的である。両者の温度差を見る限り、石膏ボードのヒーター側温度が50℃位の時、概ね1.2℃位低下している。即ち、段ボールによる遮熱効果は想像よりも少ない様に思える。
[遮熱試験4]
本試験は屋根を想定し、400W遠赤外線ヒーターの前面100mmの位置に、黒色ガリバリウム鋼板85W×120H×1.1Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は黒色ガリバリウム鋼板そのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側) 黒色ガリバリウム鋼板表面にアルミホイルを貼り、更にその表面に白色およびピンク色のカラースプレー塗料(アクリル樹脂塗料)にて薄く塗装した。
尚、この試験は屋根温度を基本に考えているので、黒色ガルバリウム鋼板のヒーター側温度は50℃程度とした。手前側(背面側)温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は25.9℃であった。
本試験は屋根を想定し、400W遠赤外線ヒーターの前面100mmの位置に、黒色ガリバリウム鋼板85W×120H×1.1Tの被検体を2枚並べて対向設置した。1枚は黒色ガリバリウム鋼板そのままの遮熱未施工品、他の1枚はヒーターの反対側(背面側) 黒色ガリバリウム鋼板表面にアルミホイルを貼り、更にその表面に白色およびピンク色のカラースプレー塗料(アクリル樹脂塗料)にて薄く塗装した。
尚、この試験は屋根温度を基本に考えているので、黒色ガルバリウム鋼板のヒーター側温度は50℃程度とした。手前側(背面側)温度は接触型温度計では測定できない為、非接触型のサーモグラフィーにて測定した。この時の室温は25.9℃であった。
[結果4]
表7及び表8は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中に示した「ガルバリウム面温度」は遮熱未施工品の温度、「カラースプレー面温度」は遮熱施工品の温度である。
表7及び表8は、室内側(背面側)からサーモグラフィーで測定した温度である。各表中に示した「ガルバリウム面温度」は遮熱未施工品の温度、「カラースプレー面温度」は遮熱施工品の温度である。
[考察4]
イ)黒色ガリバリウム鋼板そのままの遮熱未施工品のヒーターの反対側(背面側)表面温度が80.2℃のとき、遮熱未施工品の表面温度は40.2℃と40.0℃も低い温度であった。これは、カラースプレー塗料の反射性能が非常に高いことを表している。
ロ)上記程度の温度削減が可能であれば、工場等の大型建物の室内側に断熱及び室内装飾を同時に施工する事が出来ると考えられる。
イ)黒色ガリバリウム鋼板そのままの遮熱未施工品のヒーターの反対側(背面側)表面温度が80.2℃のとき、遮熱未施工品の表面温度は40.2℃と40.0℃も低い温度であった。これは、カラースプレー塗料の反射性能が非常に高いことを表している。
ロ)上記程度の温度削減が可能であれば、工場等の大型建物の室内側に断熱及び室内装飾を同時に施工する事が出来ると考えられる。
遮熱試験1、3、4の各結果から、白色、または例えば白色とピンクとを混合した淡色の塗料を、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材に塗装した場合においても、当該アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の塗装面側(室内側)で遮熱効果を得ることが可能である。
即ち、白色系または淡色系のような色調を有する塗料を、好ましくは薄膜層となるように塗装することにより、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面側(塗装層を有する側)に反射空間を設けることができる。
前述の各実施例で説明したサンド遮熱構造及びサンド遮熱材について、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面に、印刷や焼き付け加工等によるプリント層7または紙クロスやビニールクロス等内装材に代えて、上記の白色系または淡色系の塗装を施し、上記色調の塗装層を密着積層させて構成してもよい。
即ち、白色系または淡色系のような色調を有する塗料を、好ましくは薄膜層となるように塗装することにより、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面側(塗装層を有する側)に反射空間を設けることができる。
前述の各実施例で説明したサンド遮熱構造及びサンド遮熱材について、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の表面に、印刷や焼き付け加工等によるプリント層7または紙クロスやビニールクロス等内装材に代えて、上記の白色系または淡色系の塗装を施し、上記色調の塗装層を密着積層させて構成してもよい。
ここで説明した発明の最も大きなメリットは、既設の建物でも天井や壁面を解体することなく室内側から遮熱施工を実施することができ、大幅な省エネルギ効果を生む事ができる事にある。糊付きのサンド遮熱材を使用すれば、紙を剥して貼るだけなので誰でも簡単に施工することができる。
また、工場等大型の建物では、天井も内壁も無く外装材そのままの所が殆どである。前述のサンド遮熱材を施工すれば、断熱効果ばかりでなく室内装飾を自由自在に施すことができ、作業環境を良好にすることができる。
また、工場等大型建物に新規外装材を使用する場合、平板の外装材にサンド遮熱材を貼り付け、既存の成型機に掛けることによりサンド遮熱外装材を製造することができる。この場合でも、新たな設備を準備する必要が無いので投資を抑制することができる。又、現場にて当該外装材を取り付ける場合、従来の施工方法と同様に実施することができ、新規導入が非常に容易である。
また、夏場、西壁が暑いと言う問題が多いが、室内からサンド遮熱材を施工する事が出来、室内環境を大幅に改善する事ができる。
また、冬場、北側壁等に結露が発生しカビが生じる問題が非常に多い。当該サンド遮熱材は、表面温度を上げるので結露の発生を少なくする事ができる。
また、テント倉庫等の断熱及び内装目的にも使用することができる。その構成は、テント生地、アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材、印刷や焼付け加工等によるプリント層の順で積層密着するように取り付ければ良い。一般建物と同様の効果が期待できる。
1外装材
2空気層
3構造躯体
4構造材
5,5a,5bアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材
6シート状部材
7プリント層
8折板屋根
9凹部
10凸部
11接着層
12剥離紙
13多孔質シート
14開口部
2空気層
3構造躯体
4構造材
5,5a,5bアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材
6シート状部材
7プリント層
8折板屋根
9凹部
10凸部
11接着層
12剥離紙
13多孔質シート
14開口部
Claims (6)
- 石膏ボードあるいは製造用合板等構造材の室内側に、
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を積層し、
前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、
印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させた
ことを特徴とするサンド遮熱構造。 - 鉄板、コンクリートあるいはALC等外装材の室内側に、
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材を積層し、
前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、
印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過率樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させた
ことを特徴とするサンド遮熱構造。 - 石膏ボードあるいは構造用合板等構造材の室内側に、
シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートと、
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、を積層し、
前記シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートの室内側に積層されたアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、
印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させた
ことを特徴とするサンド遮熱構造。 - 鉄板、コンクリートあるいはALC等外装材の室内側に、
シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートと、
アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、を積層し、
前記シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートの室内側に積層されたアルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で、
印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層を積層させた
ことを特徴とするサンド遮熱構造。 - アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、
前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で積層させた、
印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、あるいは、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層と、
前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の裏面に密着させた
不繊布または樹脂製シート等シート状部材と、
前記不繊布または樹脂製シート等シート状部材の表面に積層された接着層と、
前記接着層の表面を覆う剥離紙と、
を備えた
ことを特徴とするサンド遮熱材。 - アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材と、
前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の室内側表面に密着し自らの表面側に輻射熱の反射空間が生じる厚みならびに密度で積層させた、
印刷または焼付け加工等によるプリント層、輻射熱高透過樹脂シート、あるいは、紙クロスまたはビニールクロス等内装材、あるいは、白色系または淡色系の塗装層と、
前記アルミホイル等輻射熱に対して高反射率の素材の裏面に積層させた、
シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートと、
前記シート面と直角方向に貫通する開口部を設けた樹脂または紙等多孔質シートに積層された接着層と、
前記接着層の表面を覆う剥離紙と、
を備えた
ことを特徴とするサンド遮熱材。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014206085A JP5777079B1 (ja) | 2014-10-07 | 2014-10-07 | サンド遮熱構造及びサンド遮熱材 |
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JP5777079B1 true JP5777079B1 (ja) | 2015-09-09 |
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JP2014206085A Active JP5777079B1 (ja) | 2014-10-07 | 2014-10-07 | サンド遮熱構造及びサンド遮熱材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7515945B1 (ja) | 2024-02-01 | 2024-07-16 | 日本遮熱株式会社 | 結露のない超省エネ遮熱構造 |
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JP6186631B1 (ja) * | 2016-11-30 | 2017-08-30 | 日本遮熱株式会社 | 箱型電気設備の遮熱構造 |
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