JP5776359B2 - 感度調整装置及び腕時計 - Google Patents

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Description

本発明は、感度調整装置及びこれを適用した腕時計に関するものである。
近年、無線通信機能を備える腕時計等の電子機器間において、無線方式によってデータのやり取りをしたり、情報の同期を取ったりする等、各種データの送受信(通信)を行う手法が浸透しつつある。
こうした無線通信によって送受信されるデータには個人情報も多く含まれる可能性がある。このため、個人のプライバシー等を保護するためにも、データの送受信は特定の電子機器から特定の電子機器に対して正確に行われる必要がある。
しかし、身の回りに複数の電子機器がある場合、他の電子機器との干渉が起こって目的の電子機器との間で正確に無線通信を行うことができないおそれがある。特にBluetooth(登録商標)など波長の長い電波を取り扱う際には、障害物等に強く電波が遮断されにくいという性質があるために、他の電子機器との干渉を起こしやすい。
従来、無線通信システムにおいて、他の電子機器との干渉を避けて、通信を行いたい電子機器同士を適切にペアリング(すなわち、初期の認識作業)する方法として、ペアリングしたい電子機器(電子デバイス)を互いに近傍となる位置に配置するとともに、一方の電子機器から、無線通信システムにおける標準の信号出力電力レベルよりも小さい電力レベルに制限された問い合わせ信号を送信し、他方の電子機器がこの問い合わせ信号を検出すると、これに対する応答信号を送信する。そして、当該電子機器が問い合わせ信号に応答する最初の電子機器であることに基づいて、双方の電子機器間で、ポイントツーポイント接続を開始するという手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような手法でペアリングを行った場合には、他の電子機器との干渉を避けて目的とする電子機器間でのみ通信を成立させ、適切にペアリングを行うことができる。
特表2007−536852号公報
しかしながら、電子機器間でデータの送受信を行う目的は様々であり、ペアリングを行う場合のように電子機器同士を接触させる程度に近接させて通信を行う場合の他、例えばユーザ自身が身に着けている携帯端末装置と腕時計等の電子機器との間で各種データの送受信を行う場合のように多少離れた位置にある電子機器間でデータの送受信を行う場合や、ユーザが手元から離してしまった電子機器の所在を捜索する場合のようにある程度離れた場所にあると想定される電子機器との間で送受信を行う必要がある場合もある。
このため、電子機器間でデータの送受信する際の電波の送受信感度は、その目的・用途・状況等に応じて適宜切り替えられることが求められる。
この点、携帯電話やパーソナルコンピュータ(personal computer)等では、受信回路等、通信関連モジュールにおいて送受信感度の切り替えを行っている。
しかし、通信関連モジュールにおいて送受信感度の切り替えを行う場合、通信関連モジュールの制御構成が複雑化する等の問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な機構により、用途に応じた感度となるようにアンテナの送受信感度を調整することのできる感度調整装置及びこれを適用した腕時計を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る感度調整装置は、
外装ケース内に収納され外部の機器との間で無線信号を送受信可能なアンテナの電波送受信感度を調整する感度調整装置であって、
前記アンテナを保持するモジュールと、
電波の透過を妨げる電波遮蔽材料で環状に形成され、前記モジュールの上方であって前記アンテナを覆う位置に配置されるとともに、その環状中心を中心として回転可能に設けられる内転リングと、
前記外装ケースの側面において内外を貫通して設けられるとともに、前記内転リングを回転させる回転操作部と、
を備え、
前記内転リングは、前記内転リングの周方向の一部に電波を透過させる開放部である切り欠き部又は孔部を備え、前記遮蔽部に覆われる前記アンテナの被遮蔽範囲を調整することを特徴としている。
本発明によれば、アンテナの電波送受信感度を通信モードに適した感度に調整する手法として内転リングを回転させて遮蔽部により覆われるアンテナの被遮蔽範囲を調整するという機械的な構成をとっているため、受信回路等、通信関連モジュールにおいて送受信感度の切り替えを行う場合と比較して、アンテナの電波送受信感度の調整にかかる電力消費量を抑えることができるという効果を奏する。
本実施形態における感度調整装置を適用した腕時計の正面図である。 図1の腕時計におけるII−II線断面図である。 図1の腕時計におけるIII−III線断面図である。 図2における内転リング及び竜頭とその周辺を拡大した要部断面図である。 図3における内転リング及びアンテナとその周辺を拡大した要部断面図である。 本実施形態における内転リングを示す平面図である。 本実施形態における内転リングと竜頭とを示す斜視図である。 アンテナの送受信感度が低い状態となる場合の内転リングの配置を示した腕時計の平面図である。 アンテナの送受信感度が高い状態となる場合の内転リングの配置を示した腕時計の平面図である。 内転リングの一変形例を示す平面図である。 アンテナの送受信感度が低い状態となる場合の図10に示す内転リングの配置を示した腕時計の平面図である。 アンテナの送受信感度が高い状態となる場合の図10に示す内転リングの配置を示した腕時計の平面図である。 内転リングの一変形例を示す斜視図である。 アンテナの送受信感度が低い状態となる場合の図13に示す内転リングの配置を示した腕時計の平面図である。 アンテナの送受信感度が高い状態となる場合の図13に示す内転リングの配置を示した腕時計の平面図である。 内転リングの一変形例を示す斜視図である。
以下、図1から図9を参照しつつ、本発明に係る感度調整装置及びこれを備える腕時計の好適な実施形態について説明する。なお、以下では、本発明に係る感度調整装置を電波通信機器としての機能を備える腕時計に適用した場合について説明するが、感度調整装置を適用可能な実施形態はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る腕時計の正面図であり、図2は、図1におけるII−II線に沿う断面図であり、図3は、図1におけるIII−III線に沿う断面図である。
本実施形態に係る腕時計100は、電気的な駆動により図示しない指針(秒針、分針、時針)を回転させて時刻を表示するものである。なお、図1から図3では、指針等について図示を省略している。
この腕時計100は、中空の短柱形状に形成された外装ケース1を備えている。本実施形態において外装ケース1は、例えばステンレス、チタニウム等の金属材料によって形成されている。なお、外装ケース1は、金属材料で形成されているものに限定されず、例えば樹脂等により形成されているものであってもよい。
この外装ケース1の上下両端部(図1において上下端部)、つまり時計の12時方向側端部及び6時方向側端部には、時計バンド(図示せず)が取り付けられるバンド取付部11が形成されている。
また、外装ケース1は、表面側(図2及び図3において上側)の開口部と、裏面側(図2及び図3において下側)の開口部とを有している。そして、外装ケース1の表面側の開口部には、透明なガラス等の材料で形成された風防部材2が図示しない防水リング等を介して表面側の開口部を閉塞するように取り付けられている。一方、外装ケース1の裏面側の開口部には、裏蓋部材3が図示しない防水リング等を介して裏面側の開口部を閉塞するように取り付けられている。
外装ケース1の側面には、外装ケース1の内部に貫通する貫通孔12(図2及び図4参照)が形成されている。なお、本実施形態では、貫通孔12は、腕時計100における3時方向の側面に形成されている場合を例としているが、貫通孔12が設けられる位置はこれに限定されない。例えば9時方向の位置や4時方向の位置に貫通孔12が設けられていてもよい。
図4は、外装ケース1の貫通孔12及びその周辺の要部を示す断面斜視図である。
図2及び図4に示すように、貫通孔12には、中空の筒状部材13が外装ケース1の外部から内部に挿通されている。筒状部材13の一端には、貫通孔12の内径よりも大きい外径を有するフランジ部131が形成されており、筒状部材13を貫通孔12内に挿入した際にこのフランジ部131が外装ケース1の外側に突出するようになっている。
図4に示すように、外装ケース1の側部であって貫通孔12の設けられている側には、この外装ケース1の側面において内外を貫通して設けられるとともに、後述する内転リング7を回転させる回転操作部である竜頭8が設けられている。
竜頭8は、軸部材81と、この軸部材81の一端側に形成され、筒状部材13の内径よりも大きな径を有する竜頭トップ82とを備えている。
軸部材81は、筒状部材13を介して貫通孔12に挿入され、外装ケース1の外部から内部に挿通するものである。軸部材81は、外径が貫通孔12内の筒状部材13の内径とほぼ等しく形成されており、軸部材81の中央部近傍には、軸部材81の外周面に沿って周溝が形成されている。
この周溝内には、Oリング等のリング状の封止部材であるシールリング83が嵌め込まれている。シールリング83は、例えば各種の樹脂等で形成されている。なお、シールリング83を形成する材料はこれに限定されない。
竜頭8を回転操作した際には、シールリング83は軸部材81と共に回転し、筒状部材13の内周面に密着しながら周方向に摺動する。これにより、軸部材81と外装ケース1の筒状部材13との間の気密性が確保されるようになっている。
また、竜頭トップ82の内側(すなわち、外装ケース1の側面と対向する側)には、軸部材81の外周に沿って溝部811が形成されており、筒状部材13のフランジ部131がこの溝部811内に収容されるようになっている。
この溝部811の奥側には、Oリング等のリング状の封止部材であるシールリング84が嵌め込まれており、筒状部材13と竜頭トップ82との間の気密性が確保されるようになっている。シールリング84は、例えば各種の樹脂等で形成されている。なお、シールリング84を形成する材料はこれに限定されない。
軸部材81の挿通側端部近傍には、後述する内転リング7を回転させるためのリング駆動歯車(ピニオン)85が設けられている。リング駆動歯車85は、圧入等により軸部材81に固定されている。
また、軸部材81の挿通側先端部には、軸部材81の外周面に沿って係止溝が形成されている。この係止溝には、軸部材81が外装ケース1から抜け落ちるのを防止する抜止め部材86が係止されている。抜止め部材86としては、例えば筒状部材13の内径よりも大きい径を有するE形リング等を用いることができる。なお、抜止め部材86は、軸部材81が外装ケース1から抜け落ちるのを防止可能なものであればよく、E形リングに限定されない。
外装ケース1の内部には、ほぼ円柱形状に形成されたモジュール4が配置されている。なお、モジュール4の形状は円柱形状に限定されない。モジュール4は、腕時計100の指針(図示せず)を運針させる時計ムーブメント(例えば駆動用のモータや輪列機構等。図示せず)、各種電子部品を実装した回路基板(図示せず)等が例えば樹脂等によって形成されたハウジング(図示せず)に組み込まれたものである。
図3及び図5に示すように、本実施形態では、モジュール4の上側(腕時計100における表面側)であって、モジュール4の周縁部における腕時計のほぼ6時方向にあたる位置(図1における下側位置)に、チップ状又はループ状の小型のアンテナ5が配置されている。
アンテナ5は、例えば接着固定等によりモジュール4上に保持されている。なお、アンテナ5は、モジュール4の表面に貼着されていてもよいし、モジュール4内に埋設されていてもよい。また、アンテナ5の配置される位置はここに例示したものに限定されず、他の位置であってもよい。
アンテナ5は、外部の機器との間で無線信号を送受信可能なものであり、例えばBluetooth(登録商標)等の規格により通信を行う。なお、アンテナ5の通信規格、通信可能な周波数帯は、Bluetooth(登録商標)に限定されず、腕時計100によって行われる各種通信に適したもの(すなわち、周波数等が適合するもの)が適宜適用される。また、アンテナ5は小型のものであればよく、種類、形状は特に限定されない。また、後述するように、本実施形態では、アンテナ5として、最大で5m程度の範囲内に存する機器との間で信号の送受信を行うことのできる電波送受信感度のものを適用しているが、アンテナ5の電波送受信感度はこれに限定されず、感度を最大としたときにさらに離れた機器との間で信号の送受信を行うことのできるものを用いてもよい。
このアンテナ5は、図示しないコネクタ等を介して回路基板と電気的に接続されており、このコネクタを介して、図示しない電波送受信制御回路と接続されている。
なお、本実施形態では、アンテナ5及び図示しない送受信制御回路自体は、常に最大の電波送受信感度(例えば本実施形態ではアンテナ5から5m程度の範囲内で電波を送受信可能な電波送受信感度)が維持されており、感度調整装置10(図2参照)によるアンテナ5の被遮蔽範囲を変えることで電波送受信感度を機械的構成により調整するようになっている。
外装ケース1内であって、上記風防部材2とモジュール4との間には文字板6が配置されている。なお、風防部材2とモジュール4との間にはアナログ方式の文字板6の他に数字や文字等をデジタル方式で表示する液晶表示部等が設けられていてもよい。
また、この文字板6の上、すなわちモジュール4の上方には、環状(リング状)に形成された内転リング7が、その環状中心を中心として回転可能に設けられている。
内転リング7は、例えば樹脂等、電波を透過可能な材料により形成されており、その一部がモジュール4の上に保持されているアンテナ5の上を覆うように配置されている。なお、回転ベゼル7を形成する材料は樹脂に限定されない。
図6は、内転リング7を裏面側(モジュール4に対向する側、すなわち腕時計100の裏蓋3側)から見た平面図である。
図6に示すように、内転リング7の裏側の面には、内転リング7の内周縁に沿って磁性シート72が貼付されている。磁性シート72は、例えばフェライト等の磁性材料や磁性粉を含有する材料をシート状に加工した磁性体である。
本実施形態において、磁性シート72は、リング状に形成されたシートの一部が切り欠かれたほぼC字型となっている。
磁性シート72は、アンテナに入射しようとする電波を磁性材料の磁気損失により吸収して電波の透過を妨げるものであり、内転リング7のうち、磁性シート72が貼付されている部分は電波の透過を妨げる遮蔽部となり、磁性シート72が貼付されていない部分(すなわち、磁性シート72が切り欠かれている部分)は電波を透過させる開放部74となっている。
内転リング7の表側(視認側、すなわち腕時計100の風防部材2に対向する側)の面には、外周側から内周側に向かうにしたがって、風防部材2側から裏蓋3側に傾斜する傾斜面で構成された情報表示面71が形成されている。この情報表示面71には、例えば周方向に沿って等間隔で60分割される目盛等(図示せず)が形成されており、この目盛に指針を合わせることにより所定時刻からの経過時間を計測可能なタイマー等として内転リング7を機能させることができる。なお、内転リング7の情報表示面71に形成される目盛等はここに例示したものに限定されない。情報表示面71に複数の目盛等を形成して、複数の情報を表示可能としてもよい。
また、内転リング7の表側の面であって、開放部74に対応する位置には、当該部分が電波を透過させる開放部74であることを示す感度指標73(図1参照)が付されている。なお、感度指標73は、例えば、内転リング7上に印刷、貼着、蒸着、彫刻等の手段により形成される。
このように感度指標73を設けることにより、ユーザは感度指標73の位置を見ることによって、腕時計100の視認側から目視にて容易に遮蔽部及び開放部74の位置を確認することができる。
図6に示すように、内転リング7の裏面側であって、内転リング7の外周縁に沿う位置には、その周方向に沿ってラック(歯車)75が形成されている。このラック75は、各歯が下方向に向かって突出しており、竜頭8の軸部材82に設けられている上述のリング駆動歯車85と噛み合うようになっている。
図7は、内転リング7とこれに噛み合うリング駆動歯車85を有する竜頭8とを示す斜視図である。
図7に示すように、内転リング7のラック75には、下側から竜頭8のリング駆動歯車85が接続され、ラック75とリング駆動歯車85とが噛み合うようになっている。そして、両者が噛み合った状態で竜頭8を回転操作することにより、回転操作部である竜頭8の軸部材82の軸中心を中心とする回転力がリング駆動歯車85を介して内転リング7に伝達され、内転リング7を所定方向(時計回り又は反時計回り)に回転させることができるようになっている。
前述のように、内転リング7は、磁性シート72が貼付されている部分である遮蔽部と、磁性シート72が貼付されていない部分である開放部74とを備えており、回転操作部である竜頭8を操作することにより内転リング7がその環状中心を中心として(すなわち、本実施形態では、ほぼ円柱形状に形成されているモジュール4の周方向に沿って)回転すると、これにより遮蔽部及び開放部74の位置が変更され、遮蔽部により覆われるアンテナ5の被遮蔽範囲を調整することができるように構成されている。
アンテナ5の被遮蔽範囲の調整について、図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9は、腕時計100から裏蓋3、モジュール4等を取り外した状態を腕時計100の裏面側から見た図であり、モジュール4及びアンテナ5を二点鎖線で表している。
竜頭8を操作して、図8に示すように、遮蔽部(すなわち磁性シート72が貼付されている部分)がアンテナ5の配置されている位置(すなわち、腕時計100における6時方向の位置)の上方に来るように内転リング7を回転させると、アンテナ5の上方が磁性シート72によって覆われるため(すなわち、アンテナ5の被遮蔽範囲が広くなるため)、アンテナ5に入射しようとする電波が磁性シート72によって吸収され、アンテナ5の電波送受信感度は低くなる。
また、竜頭8を操作して、図9に示すように、開放部74(すなわち磁性シート72が貼付されていない部分)がアンテナ5の配置されている位置(すなわち、腕時計100における6時方向の位置)の上方に来るように内転リング7を回転させると、アンテナ5の上方が磁性シート72によって覆われないため(すなわち、アンテナ5の被遮蔽範囲がなくなるため)、アンテナ5に入射しようとする電波がアンテナ5に入りやすくなり、アンテナ5の電波送受信感度は高くなる。
なお、本実施形態では、アンテナ5を保持するモジュール4と、このモジュール4の上方であってアンテナ5を覆う位置に配置された内転リング7と、内転リング7を回転させる回転操作部としての竜頭8とにより、アンテナ5の電波送受信感度を調整する感度調整装置10が構成されている。
この他、腕時計100は、例えば、各種モード切り替え等を行うための入力操作部、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、等から構成される制御部、電波の送受信を制御する送受信制御回路部、時刻補正等を行う計時回路部、発振回路部、指針を駆動させる指針駆動回路部等を備えている。これらは、一般的な腕時計に設けられているものと同様のものであるため、図示及び説明を省略する。
次に、本実施形態における感度調整装置10及び電波通信機器である腕時計100の作用について説明する。
本実施形態において、腕時計100は、感度調整装置10によってアンテナ5の被遮蔽範囲を調整することにより、アンテナ5の電波送受信感度を調整できるようになっている。
すなわち、腕時計100は、異なる電波送受信感度の下で実現される複数の通信モード(本実施形態では後述する「ペアリングモード」「データ同期モード」「端末捜索モード/忘れ物防止モード」)を実現可能となっており、感度調整装置10は、これら各通信モードに適した電波送受信感度となるようにアンテナ5の被遮蔽範囲を調整する。
なお、通信モードの種類はこれに限定されない。「データ同期モード」「端末捜索モード/忘れ物防止モード」のうちいずれか1つのみを有するものであってもよいし、これら3つの通信モード以外の通信モードを実現可能となっていてもよい。
このうち、ペアリングモードは、例えばユーザが腕時計100と新たな端末装置(例えば友人の端末装置等)との間で新たにペアリングを成立させ(すなわち、端末装置間において相互に関連付けを行う初期の登録作業を行い)、データの送受信等ができる状態にするための通信モードである。例えば腕時計100と新たな端末装置である友人の携帯電話との間でペアリングを行う場合には、腕時計100からペアリングしたい端末装置に対して問合せ信号を送信し、送信先の端末装置からこの問合せ信号に対する応答信号が腕時計100に送信され、腕時計100のアンテナ5がこの応答信号を受信して制御部に送ると、腕時計100と当該端末装置との間でペアリングが成立する。
ペアリングを行う際には、周囲に存する他の端末装置との間で予期せぬペアリングが成立することのないように、腕時計100と端末装置とが接触又はそれに近い距離まで接近した場合にのみ電波の送受信が可能な程度までアンテナ5の電波送受信感度が低くなるように調整することが好ましい。
このため、本実施形態では、入力操作部等からペアリングモードを選択する指示が入力されペアリングモードで通信を行う場合には、内転リング7の遮蔽部である磁性シート72が貼付されている部分がアンテナ5の上方に位置するように内転リング7を回転させ、アンテナ5の電波送受信感度が低くなるように調整する。
具体的には、ユーザが竜頭8を回転操作することにより、開放部74に対応して設けられている感度指標73が腕時計100の6時位置以外に配置される位置まで内転リング7を回転させ、遮蔽部(磁性シート72が貼付されている部分)がアンテナ5の上方を覆う位置にくるように調整する(図8参照)。
この状態で、ユーザがペアリングの対象となる端末装置を腕時計100に接触又は10cm程度の距離まで近接させると、腕時計100のアンテナ5からペアリングのための問合せ信号(例えば腕時計100の個体識別番号等を含む信号)が送信され、この問合せ信号を受信可能な距離にある端末装置のみが当該信号を受信する。問合せ信号を受信した端末装置は応答信号(例えば当該端末装置の個体識別番号等を含む信号)を腕時計100に返信し、腕時計100のアンテナ5がこの応答信号を受信すると、当該応答信号が制御部に送られ、制御部は当該端末装置を以後腕時計100との間でデータの送受信が可能な端末装置として登録する。これによりペアリング(端末装置間の初期登録作業)が完了する。
なお、ペアリングが成立したか否かは、文字板6上での指針や液晶表示部等におけるその旨の表示、図示しないライトの点滅、アラーム音等によりユーザに報知されるようにすることが好ましい。
また、アンテナ5の電波送受信感度の低い状態(すなわち、磁性シート72がアンテナ5の上方を覆っている状態)では目的の端末装置との間で適切にペアリングを成立させることができなかった場合(すなわち、ペアリングが成立していない旨の表示等がされた場合)には、ユーザが竜頭8を回転操作して、感度指標73が腕時計100の6時位置に配置される位置まで内転リング7を回転させ、開放部74(磁性シート72が貼付されていない部分)がアンテナ5の上方を覆う位置にくるように調整した上で、再度ペアリングを試みるようにしてもよい。
これに対して、データ同期モードは、例えば既に腕時計100との間でペアリングが成立している端末装置であって、ユーザが身につけている端末装置等(例えば、ユーザの所持している図示しない携帯電話)、腕時計100の比較的近距離(例えばアンテナ5からの距離が1〜2m程度の範囲内)に位置する端末装置との間でデータの同期を図ることを想定した通信モードである。
また、端末捜索モードは、例えばユーザが腕時計100との間でペアリング済みである自己又は友人の端末装置等の場所を捜索する場合を想定した通信モードであり、忘れ物防止モードは、例えばユーザが腕時計100との間でペアリング済みである自分の端末装置から所定の距離(例えば5m程度)以上離れたときに、ブザー等により警告を発することを想定した通信モードである。
これらはいずれも、既に腕時計100との間でペアリングが成立している端末装置との間で行われる通信であるため、予期しない端末装置との間で通信が成立するおそれはない。
このため、本実施形態では、入力操作部等から「データ同期モード」又は「端末捜索モード/忘れ物防止モード」を選択する指示が入力されこれらの通信モードで通信を行う場合には、内転リング7の開放部74である磁性シート72が貼付されていない部分がアンテナ5の上方に位置するように内転リング7を回転させ、アンテナ5の電波送受信感度が高くなるように調整する。
具体的には、ユーザが竜頭8を回転操作することにより、開放部74に対応して設けられている感度指標73が腕時計100の6時位置に配置される位置まで内転リング7を回転させ、開放部74(磁性シート72が貼付されていない部分)がアンテナ5の上方位置にくるように調整する(図9参照)。
これにより、腕時計100は、アンテナ5が多少離れた距離にある端末装置との間で電波を送受信することのできる状態となり、例えばユーザが身に付けている携帯電話等との間でデータの送受信を行うことにより、相互のデータを同期させることができる。また、例えば端末捜索モードであれば、腕時計100から5m程度の範囲内に存するペアリング済みの端末装置に対して、腕時計100のアンテナ5から応答を要求する信号が送信され、端末装置がこの信号を受信して応答信号を腕時計100に送信すると、その旨がブザー等の音やライトの点滅等によりユーザに報知される。また、例えば忘れ物防止モードであれば、腕時計100のアンテナ5からペアリング済みの端末装置に対して応答を要求する信号が送信され、端末装置はこの信号を受信して応答信号を腕時計100に送信する。そして、端末装置からの応答信号が受信できなくなると、腕時計100の制御部は端末装置が所定の距離(本実施形態ではアンテナ5の電波送受信可能な範囲である5m)以上ユーザから離間したと判断して、その旨をブザー等の音やライトの点滅等によりユーザに報知する。
以上のように、本実施形態によれば、異なる電波送受信感度の下で実現される複数の通信モード(例えばペアリングモード、データ同期モード、端末捜索モード/忘れ物防止モード)を実現可能であるため、ユーザの目的・用途に応じた各種の通信を行うことができる。
そして、アンテナ5の電波送受信感度をこれらの通信モードに適した感度に調整する手法として内転リング7を回転させて遮蔽部により覆われるアンテナ5の被遮蔽範囲を調整するという機械的な構成をとっているため、受信回路等、通信関連モジュールにおいて電波送受信感度の切り替えを行う場合と比較して、アンテナ5の電波送受信感度の調整にかかる電力消費量を抑えることができる。
また、腕時計100の場合、小型・軽量化が求められ、大型のバッテリを収容するスペースを確保することが難しいが、本実施形態における腕時計100は、アンテナ5を保持するモジュール4と、このモジュール4の上方であってアンテナ5を覆う位置に配置された内転リング7と、内転リング7を回転させる回転操作部としての竜頭8とにより構成される感度調整装置10を備えており、機械的な構成によりアンテナ5の電波送受信感度を調整することができる。このため、通信関連モジュールにおいて電波送受信感度の切り替えを行う場合と比較して電力消費量を抑えることができ、大型のバッテリ等を備える必要がないため、装置の小型・軽量化を図ることができる。
また、遮蔽部と開放部74とを有する内転リング7を回転させることによりアンテナ5の電波送受信感度を調整することができるため、新たに電波送受信感度を調整するための部材を設けることなく通信モードに適した感度の調整を行うことが可能であり、装置構成の簡易化、小型・軽量化を実現することができる。
また、遮蔽部は、内転リング7の裏面側に磁性体である磁性シート72を貼付することにより構成されているため、既存の規格の内転リング7を容易に流用することができ、生産コストを低く抑えることが可能である。
なお、本実施形態では、磁性体である磁性シート72がほぼC字型に配置される場合を例としたが、磁性シート72の形状や配置はこれに限定されない。
例えば、図10に示すように、ラック915を備える内転リング91の裏面側の一部分のみに、アンテナ5を被覆することのできる大きさの磁性シート912を貼付してもよい。この場合には、磁性シート912が貼付されている部分が遮蔽部となり、それ以外の部分が開放部914となる。
したがって、ペアリングを行う際(すなわち「ペアリングモード」のとき)には、図11に示すように、磁性シート912が貼付されている部分がアンテナ5を被覆する位置まで内転リング91を回転させる。これによりアンテナ5の電波送受信感度をペアリングに適した感度まで低下させることができる。そして、図11に示す状態において端末装置間のペアリングが成立しなかったとき、又はペアリングが成立している端末装置同士でデータを同期させたり(すなわち「データ同期モード」のとき)、ペアリングが成立している端末の捜索等を行う場合(すなわち「端末捜索モード/忘れ物防止モード」のとき)には、図12に示すように、磁性シート912が貼付されていない部分がアンテナ5の上に位置するように内転リング91を回転させる。これにより離れた場所にある端末装置間でも電波の送受信が可能な程度までアンテナ5の電波送受信感度を高くすることができる。
また、本実施形態では、磁性体が内転リング7に貼付された磁性シート72である場合について説明したが、磁性体はシート状のものでなくてもよい。例えば、内転リング7の一部に磁性体を埋め込むことにより遮蔽部を形成してもよい。
また、本実施形態では、内転リング7において、磁性体である磁性シート72が貼付されている部分が遮蔽部となり、磁性シート72が貼付されていない部分が開放部74となる場合について説明したが、遮蔽部及び開放部の構成はこれに限定されない。
例えば、図13に示すように、裏面側にラック925を備える内転リング92自体を電波の透過を妨げる電波遮蔽材料で形成し、この内転リング92の一部に切り欠き部922を設けてもよい。電波遮蔽材料とは、例えば電波を吸収する電波吸収体等、電波の透過を妨げることのできる材料であり、具体的には、例えば、磁性材料や磁性粉を含有する材料を所定の形状に成型したり、所定の形状に成型された基材に磁性シートを貼付することにより形成する。この場合には、切り欠き部922が開放部となり、それ以外の部分が遮蔽部921となる。
したがって、ペアリングを行う際には、図14に示すように、切り欠き部922以外の部分がアンテナ5を被覆する位置まで内転リング92を回転させる。これによりアンテナ5の電波送受信感度をペアリングに適した感度まで低下させることができる。そして、図14に示す状態において端末装置間のペアリングが成立しなかったとき、又はペアリングが成立している端末装置同士でデータを同期させたり、ペアリングが成立している端末の捜索等を行う場合には、図15に示すように、切り欠き部922がアンテナ5の上に位置するように内転リング91を回転させる。これにより離れた場所にある端末装置間でも電波の送受信が可能な程度までアンテナ5の電波送受信感度を高くすることができる。
なお、内転リングに設けられる開放部は切り欠き部922に限定されず、例えば内転リングの一部に孔部を形成して、この孔部を開放部としてもよい。
このように内転リング92自体を電波の透過を妨げる電波遮蔽材料で形成して、切り欠き部922や孔部が開放部となり、それ以外の部分が遮蔽部となる場合にも、機械的な構成によりアンテナ5の電波送受信感度を調整することができ、感度調整のために大型のバッテリ等を備える必要がないため、装置の小型・軽量化を図ることができる。
また、図16に示すように、裏面側にラック935を備える内転リング93の一部を他の部分よりも厚く形成された肉厚部932として、他の部分よりも電波が透過しにくいように構成してもよい。この場合には、肉厚部932が遮蔽部となり、それ以外の部分が開放部931となる。なお、肉厚部932の位置を示すために、図16に示すように、内転リング93の表面側であって、肉厚部932に対応する位置に、当該部分が遮蔽部であることを示す感度指標933が付されることが好ましい。
このように肉厚部932が遮蔽部となり、それ以外の部分が開放部931となる場合にも、機械的な構成によりアンテナ5の電波送受信感度を調整することができ、感度調整のために大型のバッテリ等を備える必要がないため、装置の小型・軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、遮蔽部に磁性体を配置して、磁性材料の磁気損失により電波を吸収することによって電波の透過を妨げる場合について説明したが、遮蔽部は電波の透過を妨げることができるものであればよく、その構成は磁気損失により電波を吸収するものに限定されない。
また、本実施形態においては、腕時計100が指針を備えるアナログ式の腕時計である場合について説明したが、腕時計は、アナログ式に限定されない。例えば、液晶パネル等で構成された液晶表示部を備えるデジタル式の腕時計でもよいし、指針及び液晶表示部の双方を備える腕時計であってもよい。
また、本実施形態においては、竜頭8を操作することによって内転リング7を回転させるように構成したが、内転リング7を回転させる構成はこれに限定されない。例えば、竜頭8とは別個に内転リング7を回転させるための操作部材(回転操作部)を設けてもよい。
また、本実施形態では、竜頭8が、内転リングを回転させる機能を有する点のみについて説明したが、竜頭8の機能はこれに限定されない。
例えば、竜頭8を複数段階に引き出し可能に構成し、竜頭8が引き出された位置に応じて外装ケース1内の異なる歯車と噛み合い、内転リングの回転操作の他に、各種の異なる操作が可能となるようにしてもよい。この場合には、例えば、竜頭8を1段階引き出した状態では竜頭8に設けられた歯車が内転リング7と接続されて内転リング7を回転させることができ、竜頭8を2段階引き出した状態では竜頭8に設けられた歯車がモジュール4内の分針を回動させる輪列の一部に接続されて竜頭8を回転させるとその回転力が分針を回動させる輪列に伝達され、分針の位置調整、時刻合わせが可能となり、竜頭8を3段階引き出した状態では竜頭8に設けられた歯車がモジュール4内の日車に接続され、竜頭8を回転させると日車が回転して日付合わせが可能となる等の構成とする。
また、本実施形態では、「ペアリングモード」で通信を行う際にはアンテナ5の上に遮蔽部を位置させ、「データ同期モード」又は「端末捜索モード/忘れ物防止モード」で通信を行う際にはアンテナ5の上に開放部を位置させるというように、アンテナ5の電波送受信感度について2段階の調整を行う場合を例として説明したが、アンテナ5の電波送受信感度の調整は2段階に限定されない。
例えば、遮蔽部とアンテナ5との位置関係を段階的に調整することにより、アンテナ5全体が遮蔽される状態、アンテナ5が一部遮蔽される状態、アンテナ5全体が遮蔽されない状態のように、複数段階の調整ができるようにしてもよい。この場合には、ユーザは、「ペアリングモード」で通信を行う際に、アンテナ5全体が遮蔽される状態ではペアリングが成立しなかった場合に、ペアリングが成立するまでアンテナ5の電波送受信感度を段階的に上げていくことができる。
その他、本発明が本実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
外装ケース内に収納され外部の機器との間で無線信号を送受信可能なアンテナの電波送受信感度を調整する感度調整装置であって、
前記アンテナを保持するモジュールと、
環状に形成され、前記モジュールの上方であって前記アンテナを覆う位置に配置されるとともに、その環状中心を中心として回転可能に設けられる内転リングと、
前記外装ケースの側面において内外を貫通して設けられるとともに、前記内転リングを回転させる回転操作部と、
を備え、
前記内転リングは、電波の透過を妨げる遮蔽部と電波を透過させる開放部とを備え、前記回転操作部の操作により回転することにより前記遮蔽部及び前記開放部の位置を変更し、前記遮蔽部により覆われる前記アンテナの被遮蔽範囲を調整することにより、前記アンテナの電波送受信感度を調整可能であることを特徴とする感度調整装置。
<請求項2>
前記遮蔽部は、前記内転リングの裏面側に磁性体を貼付することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の感度調整装置。
<請求項3>
前記内転リングは、電波の透過を妨げる電波遮蔽材料で形成されるとともに、前記内転リングの周方向の一部に切り欠き部又は孔部を有し、
前記開放部は、前記内転リングにおける前記切り欠き部又は前記孔部であることを特徴とする請求項1に記載の感度調整装置。
<請求項4>
前記内転リングは、その周方向の一部に他の部分よりも厚く形成された肉厚部を有し、
前記遮蔽部は、前記内転リングにおける前記肉厚部であることを特徴とする請求項1に記載の感度調整装置。
<請求項5>
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の感度調整装置と、
前記感度調整装置により電波送受信感度を調整されるアンテナと、
前記アンテナ、前記モジュール及び前記内転リングを収納する外装ケースと、
を備えていることを特徴とする腕時計。
1 外装ケース
4 モジュール
5 アンテナ
6 文字板
7 内転リング
8 竜頭
10 感度調整装置
72 磁性シート
73 感度指標
74 開放部
75 ラック
85 リング駆動歯車
100 腕時計

Claims (6)

  1. 外装ケース内に収納され外部の機器との間で無線信号を送受信可能なアンテナの電波送受信感度を調整する感度調整装置であって、
    前記アンテナを保持するモジュールと、
    電波の透過を妨げる電波遮蔽材料で環状に形成され、前記モジュールの上方であって前記アンテナを覆う位置に配置されるとともに、その環状中心を中心として回転可能に設けられる内転リングと、
    前記外装ケースの側面において内外を貫通して設けられるとともに、前記内転リングを回転させる回転操作部と、
    を備え、
    前記内転リングは、前記内転リングの周方向の一部に電波を透過させる開放部である切り欠き部又は孔部を備え、前記遮蔽部に覆われる前記アンテナの被遮蔽範囲を調整することを特徴とする感度調整装置。
  2. 前記遮蔽部は、前記アンテナを被覆する大きさで形成されており、
    前記電波送受信感度は、前記内転リングの回転によって前記アンテナが前記遮蔽部に覆われた場合に、低くなることを特徴とする請求項1に記載の感度調整装置。
  3. 前記遮蔽部は、前記内転リングの裏面側に磁性体を貼付することにより構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の感度調整装置。
  4. 前記内転リングは、その周方向の一部に他の部分よりも厚く形成された肉厚部を有し、
    前記遮蔽部は、前記内転リングにおける前記肉厚部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の感度調整装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の感度調整装置と、
    前記感度調整装置により電波送受信感度を調整されるアンテナと、
    前記アンテナ、前記モジュール及び前記内転リングを収納する外装ケースと、
    を備えることを特徴とする腕時計。
  6. 外部の機器との間で無線信号を通信するアンテナと、
    前記アンテナを覆う位置に配置され、その環状中心を中心として回転可能に設けられる内転リングと、
    を備え、
    前記内転リングは、電波の透過を妨げる電波遮蔽材料で形成され、前記内転リングの一部に切り欠き部又は孔部を有することを特徴とする感度調整装置。
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