JP5935422B2 - 感度調整装置及び電波通信機器 - Google Patents
感度調整装置及び電波通信機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5935422B2 JP5935422B2 JP2012061687A JP2012061687A JP5935422B2 JP 5935422 B2 JP5935422 B2 JP 5935422B2 JP 2012061687 A JP2012061687 A JP 2012061687A JP 2012061687 A JP2012061687 A JP 2012061687A JP 5935422 B2 JP5935422 B2 JP 5935422B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- sensitivity
- radio wave
- communication
- wristwatch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electric Clocks (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Description
こうした無線信号を介して通信されるデータには個人情報も多く含まれる可能性がある。このため、個人のプライバシー等を保護するためにも、データの通信は特定の電子機器から特定の電子機器に対して正確に行われる必要がある。
しかし、通信関連モジュールにおいて通信感度の切り替えを行う場合、通信関連モジュールの制御構成が複雑化する等の問題がある。
外部の機器との間で無線信号を介して通信するアンテナの感度を調整する感度調整装置であって、前記アンテナが配置される板状のアンテナ支持体と、前記アンテナ支持体を移動させるアンテナ移動手段と、前記アンテナの移動範囲の一部を覆うように設けられ、電波の透過を妨げる電波遮蔽部材と、を有し、前記アンテナ移動手段により前記アンテナ支持体を移動させて、前記アンテナと前記電波遮蔽部材との位置関係を変更することにより、前記アンテナの電波送受信感度を調整することを特徴としている。
本実施形態に係る腕時計100は、電気的な駆動により図示しない指針(秒針、分針、時針)を回転させて時刻を表示するものである。
また、外装ケース1は、表面側(図2において上側)の開口部と、裏面側(図2において下側)の開口部とを有している。そして、外装ケース1の表面側の開口部には、透明なガラス等の材料で形成された図示しない風防部材が防水リング等を介して表面側の開口部を閉塞するように取り付けられている。一方、外装ケース1の裏面側の開口部には、図示しない裏蓋部材が防水リング等を介して裏面側の開口部を閉塞するように取り付けられている。
また、外装ケース1の側面であって腕時計100における3時方向の位置には、外装ケース1の内部に貫通する貫通孔12(図2参照)が形成されている。
なお、本実施形態では、操作釦3が腕時計100における4時方向の位置に設けられ、貫通孔12が腕時計100における3時方向の側面に形成されている場合を例としているが、操作釦3及び貫通孔12が設けられる位置はこれに限定されない。例えば貫通孔12が9時方向の位置や4時方向の位置に設けられていてもよい。
フランジ部131のフランジ部131の内周面に沿って周溝が形成されている。この周溝内には、Oリング等のリング状の封止部材であるシールリング14が嵌め込まれている。シールリング14は、例えば各種の樹脂等で形成されている。なお、シールリング14を形成する材料はこれに限定されない。また、周溝及びシールリング14は、筒状部材13の軸方向のどこかに設けられていればよく、その位置等は特に限定されない。
本実施形態において、竜頭2は、アンテナ8を移動させて遮蔽部(本実施形態では後述する磁性シート52)及び開放部(本実施形態では後述する開口部51)に対するアンテナ8の位置を変更し、遮蔽部(磁性シート52)により遮蔽されるアンテナ8の被遮蔽範囲を調整することにより、アンテナ8の感度を調整するアンテナ移動手段として機能する。
竜頭2は、軸部材21と、この軸部材21の一端側に形成され、筒状部材13の内径よりも大きな径を有する竜頭トップ22とを備えている。
竜頭2を回転操作した際には、軸部材21は、その外周面がシールリング14に密着しながら周方向に摺動する。これにより、軸部材21と外装ケース1の筒状部材13との間の気密性が確保されるようになっている。
なお、溝部221の奥側又はフランジ部131の外周面に図示しないシールリングを設けて、筒状部材13と竜頭トップ22との間の気密性が確保されるように構成してもよい。
モジュール4の下側には、各種電子部品を実装した回路基板41が配置されている。
また、モジュール4内には、腕時計100の指針62を運針させる時計ムーブメント6が配置されている。時計ムーブメント6は、例えば図示しない駆動用のモータや輪列機構等を含んでいる。
凹部41aの底面には、回路基板41と電気的に接触する板ばね44が配置されている。また、貫通孔42aの開口部周縁にはアンテナ用端子部45が設けられており、貫通孔42aの内部には、このアンテナ用端子部45と一端側の端部が接触するコンタクト用のスプリング46が配置されている。
円板状のアンテナ支持体7のほぼ中心(円中心)には、回転軸71がアンテナ支持体7に圧入等により取り付けられている。
図3に示すように、回転軸71は、中空筒状の軸本体711と、この軸本体711のほぼ中心に、絶縁カバー713を介して挿入されている導体軸712とを備えている。導体軸712及び絶縁カバー713は、軸本体711よりも長く形成されており、導体軸712は、軸支持部42を貫通して、その先端部が回路基板41の凹部41aの底面に接するようになっている。なお、軸本体711、導体軸712及び絶縁カバー713は、一体の部品として形成されていることが好ましい。
回転軸71の取付け側の端部近傍には軸側歯車(ピニオン)72(図3参照)が設けられている。軸側歯車72は、例えば圧入等により回転軸71に固定されている。
そして、図3に示すように、回転軸71は、軸側歯車72の下側面が軸支持部42の上側端面と接触する位置まで回転軸71が挿入された状態において、導体軸712の先端部が凹部41aの底面の板ばね44に接触する。また、このとき、軸本体711の先端部がスプリング46の上側の端部(すなわちアンテナ用端子部45と接触する側とは反対側の端部)と接触するようになっている。
なお、アンテナ8は、アンテナ支持体7の上面に貼着されている場合に限定されない。例えば、アンテナ支持体7の上面の一部に凹部を設けて、この凹部内にアンテナ8が嵌装される構成としてもよい。また、アンテナ8及びアンテナ支持体7の形状や配置、アンテナ支持体7上におけるアンテナ8の位置等はここに例示したものに限定されず、他の形状や配置であってもよい。
すなわち、アンテナ8の一方側の端子81(図3において「端子81a」)は、リード電極82を介して回転軸71の軸本体711と接続され、この軸本体711の先端部と接触するスプリング46を介して回路基板41上のアンテナ用端子部45と電気的に接続されている。
また、アンテナ8の他方側の端子81(図3において「端子81b」)は、配線83を介して回転軸71の導体軸712と接続され、導体軸712の先端部が板ばね44と接触することにより、回路基板41と電気的に接続される。
なお、本実施形態では、アンテナ8及び図示しない電波通信制御回路自体は、常に最大の電波通信感度(例えば本実施形態ではアンテナ8から5m程度の範囲内で電波の通信が可能な電波通信感度)が維持されており、感度調整装置10(図1参照)によるアンテナ8の被遮蔽範囲を変えることで電波通信感度を機械的構成により調整するようになっている。
図2に示すように、文字板5のほぼ中央部には貫通孔5aが設けられており、軸部材61が、この貫通孔を通して時計ムーブメント6の内部から外部(図2において上側)に向けて突出している。文字板5の上に突出した軸部材61の先端部には、指針62(本実施形態では、秒針、分針、時針)が支持されている。
また、この文字板5の上には、環状に形成された見切り部材17が配置されており、この見切り部材17の外側には、環状に形成され外装ケース1に嵌装されたベゼルが設けられている。
すなわち、文字板5の3時方向の位置の一部分であって、アンテナ支持体7が配置されている位置に対応するほぼ円形の部分は、感度調整部50(図1において一点鎖線で示す)となっている。この感度調整部50のほぼ半分(本実施形態では、図1に示すように、文字板5の外周側の半分)には、ほぼ半円形状の開口部51が形成されており、この開口部51が電波を透過させる開放部となる。
また、文字板5における感度調整部50の裏面側であって、開口部51が設けられていない部分(本実施形態では、図1に示すように、文字板5の中央側の半分)には、ほぼ半円形状の磁性シート52が貼着されており、この磁性シート52がアンテナ8を遮蔽して電波の透過を妨げる電波遮蔽部材となる。磁性シート52は、例えばフェライト等の磁性材料や磁性粉を含有する材料をシート状に加工した磁性体である。
磁性シート52は、アンテナ8に入射しようとする電波を磁性材料の磁気損失により吸収して電波の透過を妨げるようになっている。
このように、電波規制部材53をアンテナ8の周囲にアンテナ8を囲むように配置することにより、図4において太矢印で示すように、アンテナ8に入射する電波の入射方向を上方向(図4等の上方向、腕時計100の視認側)に限定(規制)することができる。
なお、本実施形態では、電波規制部材53が磁性シート52(電波遮蔽部材)と一体的に設けられている例を図示しているが、電波規制部材53及び磁性シート52の構成はここに示した例に限定されない。電波規制部材53及び磁性シート52を別体に形成し、電波規制部材53をアンテナ支持体7の上のアンテナ8を囲む位置に配置してもよいし、電波規制部材53をモジュール4の上であってアンテナ支持体7及びこれに支持されたアンテナ8を囲む位置に配置してもよい。また、電波規制部材53及び磁性シート52を文字板5の下面に文字板5と一体的に設けてもよい。
これにより、ユーザは開口部51からの絵柄の見え具合によって、腕時計100の視認側から目視にて容易にアンテナ8の被遮蔽範囲を確認することができる。
このように、本実施形態では、感度調整部50を備える文字板5とアンテナ移動手段である竜頭2とにより感度調整装置10が構成されている。
また、竜頭2を回転操作して、図6(B)に示すように、アンテナ8の左側3分の2程度(すなわち3分割された絵柄の3分の2程度)が遮蔽部(すなわち磁性シート52が貼付されている部分)の配置されている位置(すなわち、腕時計100における文字板の中央側の位置)の下方に来るようにアンテナ支持体7を回転させると、アンテナ8の3分の2程度が磁性シート52によって覆われる。(すなわち、アンテナ8の被遮蔽範囲が広くなる)。このため、アンテナ8に入射しようとする電波の多くが磁性シート52によって吸収され、アンテナ8の電波通信感度は低くなる。
また、竜頭2を回転操作して、図6(C)に示すように、アンテナ8左側3分の1程度(すなわち3分割された絵柄の3分の1程度)が遮蔽部(すなわち磁性シート52が貼付されている部分)の配置されている位置(すなわち、腕時計100における6時方向の位置)の下方に来るようにアンテナ支持体7を回転させると、アンテナ8の3分の1程度が磁性シート52によって覆われ、アンテナ8の3分の2程度は開口部51から露出する。このため(すなわち、アンテナ8の被遮蔽範囲が狭くなるため)、アンテナ8に入射しようとする電波の一部が磁性シート52によって吸収され、アンテナ8の電波通信感度は中程度となる。
また、竜頭2を回転操作して、図6(D)に示すように、アンテナ8が開口部51(すなわち磁性シート52が貼付されていない開放部)の下方(すなわち、腕時計100における3時側の位置)に来るようにアンテナ支持体7を回転させると、アンテナ8全体が開口部51から露出し、上方を磁性シート52によって覆われていない状態(すなわち、アンテナ8の被遮蔽範囲がない状態)となる。このため、アンテナ8に入射しようとする電波がアンテナ8に入りやすくなり、アンテナ8の電波通信感度は高くなる。
すなわち、腕時計100は、異なる電波通信感度の下で実現される複数の通信モード(本実施形態では後述する「ペアリングモード」「データ同期モード」「端末捜索モード/忘れ物防止モード」)を実現可能となっており、感度調整装置10は、これら各通信モードに適した電波通信感度となるようにアンテナ8の被遮蔽範囲を調整する。
なお、通信モードの種類はこれに限定されない。「データ同期モード」「端末捜索モード/忘れ物防止モード」のうちいずれか1つのみを有するものであってもよいし、これら3つの通信モード以外の通信モードを実現可能となっていてもよい。
このため、本実施形態では、ペアリングモードで通信を行う場合には、アンテナ8ほぼ3分の2程度が文字板5の感度調整部50の遮蔽部である磁性シート52が貼付されている部分の下方に位置するようにアンテナ支持体7を回転させ、アンテナ8の電波通信感度が低くなるように調整する。
具体的には、ユーザが竜頭2を回転操作することにより、アンテナ8のほぼ3分の2程度が、磁性シート52の下方に位置するまでアンテナ支持体7を回転させ、遮蔽部(磁性シート52が貼付されている部分)がアンテナ8のほぼ3分の2程度を覆う位置にくるように調整する(図6(B)参照)。このとき、ユーザは、開口部51から露出するアンテナ8の表面の絵柄を確認することにより、所望の感度となる位置までアンテナ8が移動したか否かを目視にて容易に確認することができる。
この状態で、ユーザがペアリングの対象となる端末装置を腕時計100に接触又は10cm程度の距離まで近接させると、腕時計100のアンテナ8からペアリングのための問合せ信号(例えば腕時計100の個体識別番号等を含む信号)が送信され、この問合せ信号を受信可能な距離にある端末装置のみが当該信号を受信する。問合せ信号を受信した端末装置は応答信号(例えば当該端末装置の個体識別番号等を含む信号)を腕時計100に返信し、腕時計100のアンテナ8がこの応答信号を受信すると、当該応答信号が制御部に送られ、制御部は当該端末装置を以後腕時計100との間でデータの通信が可能な端末装置として登録する。これによりペアリング(端末装置間の初期登録作業)が完了する。
また、アンテナ8の電波通信感度の低い状態(すなわち、磁性シート52がアンテナ8の上方、3分の2程度を覆っている状態)では目的の端末装置との間で適切にペアリングを成立させることができなかった場合(すなわち、ペアリングが成立していない旨の表示等がされた場合)には、ユーザが竜頭2を回転操作して、開口部51から露出するアンテナ8の表面の絵柄部分が広くなる位置(例えば絵柄の3分2程度が開口部51から露出する位置)までアンテナ支持体7を回転させ、開口部51から露出するアンテナ8の範囲を広くするように調整した上で、再度ペアリングを試みるようにしてもよい。
このため、本実施形態では、データ同期モードで通信を行う場合には、アンテナ8の3分の1程度が、文字板5の感度調整部50の遮蔽部である磁性シート52が貼付されている部分の下方に位置するまでアンテナ支持体7を回転させ、アンテナ8の電波通信感度が中程度となるように調整する。
具体的には、ユーザが竜頭2を回転操作することにより、アンテナ8のほぼ3分の1程度が磁性シート52の下方に位置するまでアンテナ支持体7を回転させ、遮蔽部(磁性シート52が貼付されている部分)がアンテナ8のほぼ3分の1程度を覆う位置にくるように調整する(図6(C)参照)。この場合も、ユーザは、開口部51から露出するアンテナ8の表面の絵柄を確認することにより、所望の感度となる位置までアンテナ8が移動したか否かを目視にて容易に確認することができる。
これにより、腕時計100は、アンテナ8が多少離れた距離にある端末装置との間で電波を通信することのできる状態となり、例えばユーザが身に付けている携帯電話等との間でデータの通信を行うことにより、相互のデータを同期させることができる。
このため、本実施形態では、端末捜索モードや忘れ物防止モードで通信を行う場合には、アンテナ8全体が文字板5の開口部51から露出する位置に来るようにアンテナ支持体7を回転させ、アンテナ8の電波通信感度が最も高くなるように調整する。
具体的には、ユーザが竜頭2を回転操作することにより、アンテナ8の表面の絵柄全体が開口部51から露出して視認できる状態となるまでアンテナ支持体7を回転させ、アンテナ8全体が、開口部51(磁性シート52が貼付されていない部分)の下方位置にくるように調整する(図6(D)参照)。
これにより、例えば端末捜索モードであれば、腕時計100から5m程度の範囲内に存するペアリング済みの端末装置に対して、腕時計100のアンテナ8から応答を要求する信号が送信され、端末装置がこの信号を受信して応答信号を腕時計100に送信すると、その旨がブザー等の音やライトの点滅等によりユーザに報知される。また、例えば忘れ物防止モードであれば、腕時計100のアンテナ8からペアリング済みの端末装置に対して応答を要求する信号が送信され、端末装置はこの信号を受信して応答信号を腕時計100に送信する。そして、端末装置からの応答信号が受信できなくなると、腕時計100の制御部は端末装置が所定の距離(本実施形態ではアンテナ8の電波通信可能な範囲である5m)以上ユーザから離間したと判断して、その旨をブザー等の音やライトの点滅等によりユーザに報知する。
これにより、アンテナ8に入射しようとする電波が全て遮蔽されて、通信を行うことができない状態となる。
そして、アンテナ8の電波通信感度をこれらの通信モードに適した感度に調整する手法としてアンテナ支持体7を回転させて遮蔽部により覆われるアンテナ8の被遮蔽範囲を調整するという機械的な構成をとっているため、電波受信回路等、通信関連モジュールにおいて電波通信感度の切り替えを行う場合と比較して、アンテナ8の電波通信感度の調整にかかる電力消費量を抑えることができる。
また、腕時計100の場合、小型・軽量化が求められ、大型のバッテリを収容するスペースを確保することが難しいが、本実施形態における腕時計100は、アンテナ8の上方に配置される感度調整部50を有する文字板5と、アンテナ支持体7に支持されたアンテナ8を回転移動させるアンテナ移動手段としての竜頭2とにより構成される感度調整装置10を備えており、機械的な構成によりアンテナ8の電波通信感度を調整することができる。このため、通信関連モジュールにおいて電波通信感度の切り替えを行う場合と比較して電力消費量を抑えることができ、大型のバッテリ等を備える必要がないため、装置の小型・軽量化を図ることができる。
また、アンテナ8を支持するアンテナ支持体7を回転させることにより、文字板5に設けられている遮蔽部及び開口部51とアンテナ8との位置を調整し、アンテナ8の電波通信感度を調整することができるため、新たに電波通信感度を調整するための部材を設けることなく通信モードに適した感度の調整を行うことが可能であり、装置構成の簡易化、小型・軽量化を実現することができる。
また、遮蔽部は、文字板5の裏面側に磁性体である磁性シート52を貼付することにより構成されているため、既存の規格の文字板5を容易に流用することができ、生産コストを低く抑えることが可能である。
また、アンテナ8の周囲に電波遮蔽材料で形成された電波規制部材53を配置しているため、アンテナ8に入射する電波の入射方向を上方向(腕時計100の視認側)に限定することができ、感度調整装置10によるアンテナの通信感度の調整をより効果的に行うことができる。
例えば、文字板5全体を磁性体で形成し、開口部51以外の部分はすべて遮蔽部としてもよい。また、文字板5全体を磁性体で形成した場合には、遮蔽部と開放部とを、文字板5の厚みを変えることで構成してもよい。すなわち、この場合には厚みの厚い部分を遮蔽部とし、厚みの薄い部分を開放部とする。
また、文字板5自体を磁性体等、電波の透過を妨げる材料で形成した場合には、別途磁性シート52を設ける必要がない。
また、本実施形態では、文字板5と磁性シート52及び電波規制部材53が別体となっている場合を例としたが、文字板5自体が磁性体等で形成されている場合には、文字板5と電波規制部材53とが一体成型されていてもよい。
なお、アンテナ8の表面に絵柄等、感度の指標となるものを設けない場合や、上述のように、開放部を開口部51以外(例えば磁性体の薄肉部等)で構成し、アンテナ8が開放部に対応する位置にあるときでも外部に露出しないように構成した場合には、別途、アンテナ8の感度を目視で確認できる感度指標を文字板5の表面等に設けることが好ましい。
例えば、竜頭2を複数段階に引き出し可能に構成し、竜頭2が引き出された位置に応じて外装ケース1内の異なる歯車と噛み合い、アンテナ支持体7の回転操作の他に、各種の異なる操作が可能となるようにしてもよい。この場合には、例えば、竜頭2を1段階引き出した状態では竜頭2に設けられた歯車がアンテナ支持体7の軸側歯車72と接続されてアンテナ支持体7を回転させることができ、竜頭2を2段階引き出した状態では竜頭2に設けられた歯車がモジュール4内の分針を回動させる輪列の一部に接続されて竜頭2を回転させるとその回転力が分針を回動させる輪列に伝達され、分針の位置調整、時刻合わせが可能となり、竜頭2を3段階引き出した状態では竜頭2に設けられた歯車がモジュール4内の日車に接続され、竜頭2を回転させると日車が回転して日付合わせが可能となる等の構成とする。
例えば、遮蔽部とアンテナ8との位置関係を段階的に調整することにより、アンテナ8全体が遮蔽される状態、アンテナ8が一部遮蔽される状態、アンテナ8全体が遮蔽されない状態をさらに細かく調整できるようにしてもよい。この場合には、ユーザは、「ペアリングモード」で通信を行う際に、アンテナ8の3分の1程度が開口部51から露出した状態ではペアリングが成立しなかった場合に、ペアリングが成立するまでアンテナ8の電波通信感度を段階的に上げていくことができる。
また、アンテナ8の電波通信感度の調整を電波による通信ができる状態とできない状態の2段階に調整する等、調整可能な段階を少なくしてもよい。
例えば、アンテナ支持体7の裏面に、アンテナ支持体7の外周縁に沿って、それぞれアンテナ8と接続された2つのリング状の端子部を互いに接触(干渉)しないように設け、このリング状の端子部と回路基板41のアンテナ用の端子とのにスプリングコネクタ等を介在させる。そして、このコネクタがリング状の端子部に摺接することで、アンテナ8と回路基板41とを電気的に接続するように構成してもよい。
例えば、遮蔽部と開放部とを直線状に配置して、アンテナ8を直線的に移動させて、この遮蔽部及び開放部に対するアンテナ8の位置を変更し、遮蔽部により遮蔽されるアンテナ8の被遮蔽範囲を調整する構成としてもよい。
例えば、携帯電話機等の携帯端末装置、PDA、歩数計、心拍計等、電波通信を行うことが可能に構成されている各種の電子機器に本発明を広く適用することが可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
外部の機器との間で無線信号を介して通信するアンテナの感度を調整する感度調整装置であって、
前記アンテナを移動させるアンテナ移動手段と、
前記アンテナの移動範囲の一部を覆うように設けられ、電波の透過を妨げる電波遮蔽部材と、
を有し、
前記アンテナ移動手段により前記アンテナを移動させて、前記アンテナと前記電波遮蔽部材との位置関係を変更することにより、前記アンテナの電波送受信感度を調整することを特徴とする感度調整装置。
<請求項2>
前記アンテナの前記遮蔽部材により被覆されていない部分を露出する開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感度調整装置。
<請求項3>
前記アンテナを支持する円板状のアンテナ支持体を備え、
前記アンテナ移動手段は、前記アンテナ支持体を、その円中心を回転中心として回転させることにより前記アンテナを移動させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の感度調整装置。
<請求項4>
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の感度調整装置と、
前記感度調整装置により通信の感度が調整されるアンテナと、
を備えていることを特徴とする電波通信機器。
2 竜頭
4 モジュール
5 文字板
7 アンテナ支持体
8 アンテナ
10 感度調整装置
25 支持体駆動歯車
41 回路基板
50 感度調整部
51 開口部
52 磁性シート
53 電波規制部材
71 回転軸
72 軸側歯車
100 腕時計
Claims (4)
- 外部の機器との間で無線信号を介して通信するアンテナの感度を調整する感度調整装置であって、
前記アンテナが配置される円板状のアンテナ支持体と、
前記アンテナ支持体を移動させるアンテナ移動手段と、
前記アンテナの移動範囲の一部を覆うように設けられ、電波の透過を妨げる電波遮蔽部材と、
を有し、
前記アンテナ移動手段により前記アンテナ支持体を移動させて、前記アンテナと前記電波遮蔽部材との位置関係を変更することにより、前記アンテナの電波送受信感度を調整することを特徴とする感度調整装置。 - 前記アンテナの前記電波遮蔽部材により被覆されていない部分を露出する開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感度調整装置。
- 前記アンテナ移動手段は、前記アンテナ支持体を、その円中心を回転中心として回転させることにより前記アンテナを移動させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の感度調整装置。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の感度調整装置と、
前記感度調整装置により通信の感度が調整されるアンテナと、
を備えていることを特徴とする電波通信機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012061687A JP5935422B2 (ja) | 2012-03-19 | 2012-03-19 | 感度調整装置及び電波通信機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012061687A JP5935422B2 (ja) | 2012-03-19 | 2012-03-19 | 感度調整装置及び電波通信機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013197786A JP2013197786A (ja) | 2013-09-30 |
JP5935422B2 true JP5935422B2 (ja) | 2016-06-15 |
Family
ID=49396243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012061687A Active JP5935422B2 (ja) | 2012-03-19 | 2012-03-19 | 感度調整装置及び電波通信機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5935422B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105938320A (zh) * | 2015-03-05 | 2016-09-14 | 精工电子有限公司 | 天线单元以及便携型电子设备 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3112958B1 (fr) * | 2015-07-01 | 2022-03-16 | Bulgari Horlogerie S.A. | Piece d'horlogerie comprenant un dispositif de communication en champ proche |
CN105446125A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-03-30 | 深圳市鼎芯东方科技有限公司 | 智能手表 |
CN105870580A (zh) * | 2016-04-06 | 2016-08-17 | 成都天奥电子股份有限公司 | 一种手表天线及其构成的手表 |
CH714069A1 (fr) * | 2017-08-17 | 2019-02-28 | Soprod Sa | Module horloger électromécanique comportant une antenne. |
EP4092494A1 (fr) * | 2021-05-21 | 2022-11-23 | ETA SA Manufacture Horlogère Suisse | Système de réglage d'une montre |
CN114509930B (zh) * | 2021-12-23 | 2023-10-31 | 歌尔股份有限公司 | 一种电子表冠模组及电子设备 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06311067A (ja) * | 1993-04-23 | 1994-11-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 無線電話装置 |
CN1290410A (zh) * | 1998-02-12 | 2001-04-04 | 李汉相 | 自动伸缩式天线设备及其在无线通信系统中的应用 |
JPH11251808A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-17 | Sony Corp | 携帯無線装置 |
JP5095332B2 (ja) * | 2007-09-26 | 2012-12-12 | シチズンホールディングス株式会社 | 電波修正時計 |
JP5531830B2 (ja) * | 2010-07-05 | 2014-06-25 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
-
2012
- 2012-03-19 JP JP2012061687A patent/JP5935422B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105938320A (zh) * | 2015-03-05 | 2016-09-14 | 精工电子有限公司 | 天线单元以及便携型电子设备 |
CN105938320B (zh) * | 2015-03-05 | 2020-11-03 | 精工电子有限公司 | 天线单元以及便携型电子设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013197786A (ja) | 2013-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8902716B2 (en) | Sensitivity adjustment device, radio wave communication device and watch | |
JP5935422B2 (ja) | 感度調整装置及び電波通信機器 | |
EP2749969B1 (en) | Timeepiece with wireless communication function | |
EP2062282B1 (en) | Antenna arrangement for an electronic device and an electronic device including same | |
US9280143B2 (en) | Sensitivity adjustment device and radio wave communication device | |
EP1938153B1 (en) | Timepiece apparatus | |
JP2011097431A (ja) | 腕装着型電子機器 | |
US10739732B2 (en) | Antenna device and timepiece | |
TW201725457A (zh) | 智慧腕錶結構 | |
JP6408071B2 (ja) | 通信装置及びその製造方法 | |
JP7405185B2 (ja) | アンテナ装置および時計 | |
JP5776359B2 (ja) | 感度調整装置及び腕時計 | |
JP5796670B2 (ja) | 腕装着型電子機器 | |
JP5811619B2 (ja) | 感度調整装置及び腕時計 | |
JP2008205531A (ja) | アンテナ装置および電子機器 | |
JP5803593B2 (ja) | 感度調整装置及び電波通信機器 | |
CN218938783U (zh) | 电子手表和用于设置电子手表的系统 | |
JP5776444B2 (ja) | 感度調整装置及び腕時計 | |
JP5810680B2 (ja) | 指針式時計 | |
US11036188B2 (en) | Wearable device with RF transmitter | |
JP2012205025A (ja) | 感度調整装置及び電波通信機器 | |
JP5691718B2 (ja) | 感度調整装置及び無線通信機器 | |
JP5874183B2 (ja) | 感度調整装置 | |
JP2019128270A (ja) | 携帯型電子機器 | |
EP3012907A1 (en) | Antenna for smartwatch |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160318 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160425 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5935422 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |