JP5773092B2 - 高周波増幅回路 - Google Patents

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Description

本発明は、入力された高周波信号を増幅して出力する高周波増幅回路に関する。
無線通信端末には、各種の高周波増幅回路が用いられている。このような高周波増幅回路では、複数の動作モードを変更可能な構成のものがある。例えば、特許文献1に示すような高周波増幅回路が用いられている。図17は、特許文献1にも記載されている一般的な高周波増幅回路の回路図である。
従来の高周波増幅回路10Pは、npn型トランジスタからなる増幅器101とバイアス決定部20Pを備える。増幅器101のエミッタは接地されている。増幅器101のベースは、入力整合回路901を介して、高周波信号が入力されるRF入力端子Pinに接続されている。増幅器101のコレクタは、出力整合回路902を介して、増幅された高周波信号が出力されるRF出力端子Poutに接続されている。
増幅器101のコレクタは、コイル301を介して、駆動電圧印加端子PVCCに接続されており、当該駆動電圧印加端子PVCCから直流の駆動電圧VCCが増幅器101のコレクタに印加される。駆動電圧印加端子PVCCとコイル301の接続点は、コンデンサ401によって接地されている。
バイアス決定部20Pは、npn型トランジスタからなるバイアス制御素子102を備える。バイアス制御素子102のエミッタは、抵抗201を介して、高周波増幅用の増幅器101のベースに接続されている。バイアス制御素子102のコレクタには、バイアス用駆動電圧印加端子PVC0が接続されており、当該バイアス用駆動電圧印加端子PVC0から直流のバイアス用駆動電圧VC0がバイアス制御素子102のコレクタに印加される。
バイアス制御素子102のベースには、抵抗202を介して制御電圧入力端子PVCTLに接続されており、当該制御電圧入力端子PVCTLから直流の制御電圧VCTLがバイアス制御素子102のベースに印加される。
このような従来の高周波増幅回路10Pでは、動作モードに応じた制御電圧VCTLをバイアス制御素子102のベースに印加する。Low Linearity Mode(低線形性モード)では、制御電圧VCTLを低くする。これにより、バイアス制御素子102から高周波増幅用の増幅器101に供給するベース電流IBBは低くなり、出力される高周波信号のレベルを低くでき、消費電力を抑制することができる。Hi Linearity Mode(高線形性モード)では、制御電圧VCTLを高くする。これにより、バイアス制御素子102から高周波増幅用の増幅器101に供給するベース電流IBBは高くなり、出力される高周波信号のレベルを高くすることができる。
特開平11−330866号公報
しかしながら、従来の高周波増幅回路10Pでは、上述のように低線形性モードでベース電流IBBを低下させると、ベース電流IBBと比較して高周波信号のレベルが大きくなり、バイアス制御素子102に高周波信号の影響が加わってしまう。したがって、高周波増幅用の増幅器101に供給するベース電流IBBも高周波信号の影響を受ける。これにより、高周波増幅回路としてのAM−AM特性およびEVM特性が悪化する。
図18は、従来の高周波増幅回路の出力電力に対するコレクタ電流特性を示す図である。図19は、従来の高周波増幅回路の出力電力に対するAM−AM特性を示す図である。図20は、従来の高周波増幅回路の出力電力に対するEVM特性を示す図である。なお、AM−AM特性とは、入力電力と出力電力の位相変化を示す指標である。とEVM特性とは、Error Vector Magnitude特性の略語であり、障害のある状況での復調器の性能を示す指標である。
図18に示すように、低線形性モードの場合、高線形性モードと比較して、コレクタ電流ICCが低く抑えられる。
しかしながら、図19に示すように(太矢印部分参照)、5dBmを超える中出力範囲では、AM−AM特性が0から乖離し、AM−AM特性が劣化する。これに応じて、図20に示すように(太矢印部分参照)、EVM特性も、高線形性モードよりも高くなって、劣化する。
現在、無線通信では、データ転送量の増加に伴い、多値変調方式が多く採用されている。しかしながら、上述のように、従来の高周波増幅回路10Pの構成の場合、低線形性モードではAM−AM特性およびEVM特性が悪く、十分な復調性能を得られない。
本発明の目的は、低線形性モードでのAM−AM特性やEVM特性の劣化を抑制する高周波増幅回路を提供することにある。
この発明は、高周波信号を増幅する高周波増幅器と、高周波増幅器にバイアス電流を与えるバイアス回路と、バイアス電流を決定する制御電圧入力端子と、を備えた高周波増幅回路に関する。この高周波増幅回路のバイアス回路は、制御電圧にしたがって高周波増幅器に第1バイアス電流を供給する第1バイアス制御素子と、制御電圧にしたがって高周波増幅器に第2バイアス電流を供給する第2バイアス制御素子と、第1バイアス制御素子の第1バイアス電流出力端子と第2バイアス制御素子の第2バイアス電流出力端子との間の電位差を調整するバイアス調整回路と、を備える。
この構成では、バイアス調整回路によって、第1バイアス電流と第2バイアス電流とが高周波増幅器へ供給される量が調整される。これにより、動作モードに応じたバイアス電流を高周波増幅器へ供給することができる。例えば、低線形性モードにおいて、バイアス電流をある程度増加させる場合に、不要にバイアス電流が増加してしまうことを抑制できる。これにより、高周波増幅器のコレクタ電流ICCの不要な増加を抑制でき、AM−AM特性およびEVM特性の劣化を抑制できる。
また、この発明の高周波増幅回路のバイアス調整回路は、次の構成であることが好ましい。バイアス調整回路は、インピーダンス素子、スイッチ回路、およびバイアス電流調整用電圧印加端子を備える。インピーダンス素子は、第1バイアス制御素子の第1バイアス電流出力端子と、第2バイアス制御素子の第2バイアス電流出力端子と、の間に接続されている。スイッチ回路は、第2バイアス電流出力端子を異なる第1電位または第2電位のいずれかに設定する。バイアス電流調整用電圧印加端子は、該スイッチ回路にバイアス電流調整用電圧を印加する。
この構成では、バイアス電流調整用電圧に応じてスイッチ回路が、第2バイアス電流出力端子の電位を、第1電位もしくは第2電位に調整する。第2バイアス電流の出力端子の電位が調整されることで、第1バイアス電流出力端子と第2バイアス電流出力端子との電位差が変化し、高周波増幅回路に供給されるバイアス電流が調整される。これにより、確実且つ容易にバイアス電流を調整できる。
また、この発明の高周波増幅回路のスイッチ回路は、バイアス電流調整用電圧印加端子からのバイアス電流調整用電圧に応じてオンオフ制御されるスイッチ素子を備えることが好ましい。
この構成では、スイッチ素子のオンオフにより、第1電位と第2電位とが選択的に設定される。より簡素な回路構成で、バイアス電流を調整できる。
また、この発明の高周波増幅回路は、制御電圧同期調整回路を備えることが好ましい。制御電圧同期調整回路は、バイアス電流調整用電圧によって、第1バイアス制御素子と第2バイアス制御素子に対する制御電圧による印加電圧を調整する。
この構成では、第1バイアス制御素子と第2バイアス制御素子のバイアスも調整される。これにより、第1バイアス電流および第2バイアス電流も調整され、不要なバイアス電流の増加を、より確実に抑制できる。
また、この発明の高周波増幅回路では、高周波増幅器、第1バイアス制御素子、第2バイアス制御素子、およびスイッチ素子は、npn型トランジスタであるとよい。
この構成では、各能動素子部が同じ半導体素子で実現される。これにより、上述の作用効果を得ながら、高周波増幅回路を単純な構造で実現することができる。
また、この発明の高周波増幅回路では、高周波増幅器、第1バイアス制御素子、および第2バイアス制御素子は、npn型トランジスタであり、スイッチ素子は電界効果型トランジスタであってもよい。
この構成であっても、上述の作用効果を得ながら、高周波増幅回路を比較的単純化された構造で実現することができる。
また、この発明の高周波増幅回路は、インピーダンス素子が抵抗であることが好ましい。
この構成では、高周波増幅回路を簡素な構成で実現できる。
また、この発明の高周波増幅回路は、インピーダンス素子が抵抗とコンデンサの並列回路であってもよい。
この構成では、高周波増幅器に流れるバイアス電流量をさらに低くすることができ、AM−AM特性およびEVM特性の劣化をさらに抑制することができる。
また、この発明の高周波増幅回路は、第1バイアス制御素子と第2バイアス制御素子に対する制御電圧に基づく印加電圧を補償する電圧補償回路を備えることが好ましい。
この構成では、制御電圧のバラツキや、第1、第2バイアス制御素子の温度特性、高周波増幅器の温度特性を補償することができる。これにより、高周波増幅特性が向上する。
また、この発明の高周波増幅回路の電圧補償回路は、第1バイアス制御素子と第2バイアス制御素子の制御電圧の印加点と、グランドとの間に縦続接続された複数の補償用制御素子からなることが好ましい。
この構成では、電圧補償を高精度且つ簡素な回路構成で実現できる。
また、この発明の高周波増幅回路では、高周波増幅器とバイアス回路との接続点よりも高周波信号の入力される側にコンデンサと抵抗の並列回路を接続してもよい。
この構成では、高周波増幅回路の安定性を向上させることができる。
また、この発明の高周波増幅回路では、高周波増幅器を複数段接続し、複数段の高周波増幅器毎にバイアス回路が形成されていてもよい。
この構成では、各段に上述の作用効果が得られるので、EVM特性等の高周波特性を劣化させることなく、消費電力の低減効果を、さらに効果的に発揮することができる。
この発明によれば、高線形性モードの特性に影響を与えることなく、低線形性モードでのAM−AM特性やEVM特性の劣化を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。 高線形性モード時の出力電力Poutに対するエミッタ電圧Ve2,Ve3およびエミッタ電位差Δ(Ve3−Ve2)の特性と、出力電力Poutに対するバイアス電流IBBおよび部分電流Ia+Ib,Icの特性を示す図である。 低線形性モード時の出力電力Poutに対するエミッタ電圧Ve2,Ve3およびエミッタ電位差Δ(Ve3−Ve2)の特性と、出力電力Poutに対するバイアス電流IBBおよび部分電流Ib−Id,Ib,Idの特性を示す図である。 従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対するバイアス電流IBBの特性を示す図である。 従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対する高周波増幅器のコレクタ電流ICCの特性を示す図である。 従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対するAM−AM特性を示す図である。 従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対するEVM特性を示す図である。 RFICと高周波増幅回路との複合モジュールの回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。 第4の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するエミッタ電圧Ve2を、第1の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するエミッタ電圧Ve2と比較した図である。 第4の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するAM−AM特性を、第1の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するAM−AM特性と比較した図である。 本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。 本発明の第6の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。 本発明の第7の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。 従来の一般的な高周波増幅回路の回路図である。 従来の高周波増幅回路の出力電力に対するコレクタ電流特性を示す図である。 従来の高周波増幅回路の出力電力に対するAM−AM特性を示す図である。 従来の高周波増幅回路の出力電力に対するEVM特性を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る高周波増幅回路について、図を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。
高周波増幅回路10は、増幅器101(本発明の高周波増幅器に相当する。)、バイアス回路20を備える。増幅器101は、npn型トランジスタからなり、エミッタ接地されている。増幅器101のベースは、入力整合回路901を介して、RF入力端子Pinに接続されている。増幅器101のコレクタは、出力整合回路902を介して、RF出力端子Poutが接続されている。増幅器101のコレクタと出力整合回路902の接続点は、コイル301を介して駆動電圧印加端子PVCCが接続されている。駆動電圧印加端子PVCCとコイル301の接続点は、コンデンサ401を介して接地されている。この駆動電圧印加端子PVCCから直流の駆動電圧VCCが、増幅器101のコレクタに印加される。
バイアス決定部20は、バイアス制御素子102,103、スイッチ素子104を備える。バイアス制御素子102,103、スイッチ素子104は、npn型トランジスタからなる。バイアス制御素子102が本発明の「第1バイアス制御素子」に相当し、バイアス制御素子103が本発明の「第2バイアス制御素子」に相当する。
バイアス制御素子102のエミッタは、抵抗201を介して、増幅器101のベースに接続されている。このバイアス制御素子102のエミッタが、本発明の「第1バイアス電流出力端子」に相当する。
バイアス制御素子102のコレクタは、バイアス用駆動電圧印加端子PVC0に接続されている。このバイアス用駆動電圧印加端子PVC0から直流のバイアス用駆動電圧VC0が、バイアス制御素子102のコレクタに印加される。
また、このバイアス用駆動電圧印加端子PVC0は、バイアス制御素子103のコレクタにも接続されており、このバイアス用駆動電圧印加端子PVC0から直流のバイアス用駆動電圧VC0が、バイアス制御素子103のコレクタにも印加される。
バイアス制御素子102,103のベースは、抵抗202を介して、制御電圧入力端子PVCTLに接続されている。この制御電圧入力端子PVCTLから直流の制御電圧VCTLがバイアス制御素子102,103のベースに印加される。
バイアス制御素子103のエミッタは、抵抗203を介してスイッチ素子104のコレクタに接続されている。また、バイアス制御素子103のエミッタは、抵抗204を介して、バイアス制御素子102のエミッタに接続されている。このバイアス制御素子103のエミッタが、本発明の「第2バイアス電流出力端子」に相当する。
スイッチ素子104はエミッタ接地されている。スイッチ素子104のベースは、抵抗205を介して、バイアス電流調整用電圧印加端子PVLINに接続されている。このバイアス電流調整用電圧印加端子PVLINからの直流のバイアス電流調整用電圧VLINがスイッチ素子104のベースに印加される。スイッチ素子104、抵抗203,205からなる回路が本発明の「スイッチ回路」に相当する。スイッチ素子104、抵抗203,204,205からなる回路が本発明の「バイアス調整回路」に相当する。
このような構成の高周波用増幅器では、RF入力端子Pinから入力された高周波信号が、増幅器101で増幅されて、RF出力端子Poutから出力される。この際、増幅器101は、バイアス回路20から供給されるバイアス電流IBBに応じた出力を得る。したがって、バイアス電流IBBを調整することで、増幅器101の増幅処理、すなわち動作モードを切り替えることができる。
(i)Hi Linearity Mode(高線形性モード)
図2は、高線形性モード時の出力電力Poutに対するバイアス制御素子102のエミッタ電圧Ve2、バイアス制御素子103のエミッタ電圧Ve3およびエミッタ電位差Δ(Ve3−Ve2)の特性と、出力電力Poutに対するバイアス電流IBBおよび部分電流Ia+Ib,Icの特性を示す図である。
高線形性モードの場合、バイアス電流調整用電圧VLINは、スイッチ素子104の動作閾値未満の電圧に設定される。この場合、スイッチ素子104はオフ状態となり、抵抗203のスイッチ素子104側の端部は、グランドに接続していない状態となる。このような状態において、制御電圧入力端子PVCTLから制御電圧VCTLがバイアス制御素子102,103のベースに印加され、バイアス用駆動電圧印加端子PVC0からバイアス用駆動電圧VC0がバイアス制御素子102,103のコレクタに印加される。これにより、バイアス制御素子102のエミッタには制御電圧VCTLに応じたエミッタ電流Ibが流れ、バイアス制御素子103のエミッタには制御電圧VCTLに応じたエミッタ電流Iaが流れる。
ここで、上述のように、抵抗203のスイッチ素子104側の端部はグランドから開放されているので、部分電流Icは略0となり、バイアス制御素子103のエミッタ電圧Ve3は、バイアス制御素子102のエミッタ電圧Ve2より高く維持される。一方、エミッタ電圧Ve2は、バイアス制御素子102のエミッタが抵抗201、増幅器101を介して接地されているので、これらの電圧降下に応じた電圧値となる。したがって、図2に示すように、高線形性モード時には、出力電力Poutに関係なく、バイアス制御素子103とバイアス制御素子102のエミッタ電圧差Δ(Ve3−Ve2)は正値となる。
バイアス制御素子103のエミッタが開放されているため、そのエミッタ電流Iaは、抵抗203に流れず、抵抗204に流れる。すなわち、図2に示すように、抵抗203に流れる部分電流Icは略0になる。
これにより、エミッタ電流Iaは、抵抗204を介して、バイアス制御素子103側からバイアス制御素子102側に向かって流れる。例えば、図1に示すように、バイアス制御素子102のエミッタからバイアス制御素子103のエミッタに向かう方向の電流をIdと設定すると、Ia=−Idとなる。
したがって、バイアス制御素子102のエミッタと増幅器101のベース間に接続された抵抗201に流れるバイアス電流IBBは、Ib−(Id)=Ib+Iaとなる(図2下段参照)。このため、増幅器101のベースには、バイアス制御素子102からのエミッタ電流Ibとバイアス制御素子103からのエミッタ電流Iaとが加算されて、バイアス電流IBBとして供給される。
これにより、高線形性モード時には、バイアス電流IBBが抑制されることなく、増幅器101に供給される。
(ii)Low Linearity Mode(低線形性モード)
図3は、低線形性モード時の出力電力Poutに対するエミッタ電圧Ve2,Ve3およびエミッタ電位差Δ(Ve3−Ve2)の特性と、出力電力Poutに対するバイアス電流IBBおよび部分電流Ib−Id,Ib,Idの特性を示す図である。
低線形性モードの場合、バイアス電流調整用電圧VLINは、スイッチ素子104の動作閾値以上の電圧に設定される。この場合、スイッチ素子104はオン状態となり、抵抗203のスイッチ素子104側の端部は、グランドに接続される。このような状態において、制御電圧入力端子PVCTLから制御電圧VCTLがバイアス制御素子102,103のベースに印加され、バイアス用駆動電圧印加端子PVC0からバイアス用駆動電圧VC0がバイアス制御素子102,103のコレクタに印加される。これにより、バイアス制御素子102のエミッタには制御電圧VCTLに応じたエミッタ電流Ibが流れ、バイアス制御素子103のエミッタには制御電圧VCTLに応じたエミッタ電流Iaが流れる。
ここで、上述のように、抵抗203に接続されたスイッチ素子104側の端部はグランドに短絡されているので、バイアス制御素子103のエミッタ電圧Ve3は、グランド電位に近づくように低下する。一方、エミッタ電圧Ve2は、バイアス制御素子102のエミッタが抵抗201、増幅器101を介して接地されているので、これらの電圧降下に応じた電圧値となる。このため、エミッタ電圧Ve3はエミッタ電圧Ve2よりも低くなる。したがって、図3に示すように、低線形性モード時には、出力電力Poutに関係なく、バイアス制御素子103とバイアス制御素子102のエミッタ電圧差Δ(Ve3−Ve2)は負値となる。
したがって、エミッタ電流Iaは、抵抗203に流れ、抵抗204に流れない。さらに、エミッタ電流Ibの一部も、抵抗204を、バイアス制御素子102側からバイアス制御素子103側に向かって流れる。すなわち、エミッタ電流Ibは、抵抗201と抵抗204に分流する。この分流分をIdbとすると、Id=Idbとなる。
したがって、バイアス制御素子102のエミッタと増幅器101のベース間に接続された抵抗201に流れるバイアス電流IBBは、Ib−(Id)=Ib−Idbとなる。これにより、増幅器101のベースには、バイアス制御素子102からのエミッタ電流Ibからの抵抗204に分流する電流Idbを差分した電流がバイアス電流IBBとして供給される。
この時、RF入力端子Pinから入力された高周波信号(RF信号)の一部が抵抗201を介してバイアス回路20に入力される。ここで、バイアス制御素子103とバイアス制御素子102のエミッタ電圧差Δ(Ve3−Ve2)は負値であり、エミッタ電圧Ve2がエミッタ電圧Ve3よりも高い。
このため、高周波信号は、抵抗204、抵抗203、スイッチ素子104を介してグランドに流れる。これにより、バイアス制御素子102,103に流れ込む高周波信号を抑圧でき、高周波信号によるバイアス電流IBBへの悪影響を抑圧できる。したがって、高周波増幅回路10のAM−AM特性およびEVM特性が向上する。
また、上述の構成により、低線形性モード時には、バイアス電流IBBが、従来構成よりも抑制されて、増幅器101に供給される。
(従来構成と本実施形態の構成とでの特性比較)
図4は、従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対するバイアス電流IBBの特性を示す図である。高線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、図4に示すように、従来構成と同じバイアス電流IBBを増幅器101に供給することができる。また、低線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、図4に示すように、従来構成よりもバイアス電流IBBを低減させることができる。
図5は、従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対する高周波増幅器のコレクタ電流ICCの特性を示す図である。高線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、従来構成と同じバイアス電流IBBが供給されるので、図5に示すように、従来構成と同じコレクタ電流ICCを得ることができる。また、低線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、従来構成よりも抑圧されたバイアス電流IBBが供給されるので、図5に示すように、従来構成よりもコレクタ電流ICCを低減させることができる。
図6は、従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対するAM−AM特性を示す図である。高線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、従来構成と同じコレクタ電流ICCが得られるので、図6に示すように、従来構成と同様に、優れたAM−AM特性を得ることができる。また、低線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、従来構成よりもコレクタ電流ICCを抑制でき、特に5dBm以上の出力領域のコレクタ電流ICCを抑制でき、バイアス回路20に入り込んだ高周波信号が抵抗203側に流れ込んで、高周波信号がバイアス回路20に与える影響を抑圧することができるので、図6に示すように、従来構成よりもAM−AM特性を改善することができる。特に、中出力領域のAM−AM特性を改善することができる。
図7は、従来構成と第1の実施形態の構成との出力電力Poutに対するEVM特性を示す図である。高線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、従来構成と同じコレクタ電流ICCが得られるので、図7に示すように、従来構成と同様に、優れたEVM特性を得ることができる。また、低線形性モードでは、本実施形態の構成を用いることで、従来構成よりもコレクタ電流ICCを抑制でき、特に5dBm以上のコレクタ電流ICCを抑制でき、バイアス回路20に入り込んだ高周波信号が抵抗203側に流れ込んで、高周波信号がバイアス回路20に与える影響を抑圧することができるので、図7に示すように、従来構成よりもEVM特性を改善することができる。特に、中出力領域のEVM特性を改善することができる。
以上のように、本実施形態の高周波増幅回路を用いることで、高線形性モードの特性に影響を与えることなく、低線形性モードでのAM−AM特性やEVM特性の劣化を抑制して、改善することができる。
なお、上述の図1では、RF入力端子Pin、制御電圧入力端子PVCTL、および、バイアス電流調整用電圧印加端子PVLINを備える例を示したが、図8に示すような構成であってもよい。図8は、RFICと高周波増幅回路との複合モジュールの回路図である。
高周波増幅回路10のRF入力端子Pin、制御電圧入力端子PVCTL、および、バイアス電流調整用電圧印加端子PVLINは、RFIC100の出力端子となっている。
RFIC100は、制御電圧VCTL、バイアス電流調整用電圧VLIN、高周波信号RFを生成する。RFIC100は、抵抗202を介して制御電圧VCTLをバイアス制御素子102,103に印加する。RFIC100は、抵抗205を介してバイアス電流調整用電圧VLINをスイッチ素子104に印加する。この際、RFIC100は、動作モードに応じてバイアス電流調整用電圧VLINを設定して印加する。RFIC100は、入力整合回路901を介して高周波信号RFを増幅器101に入力する。
次に、第2の実施形態に係る高周波増幅回路について、図を参照して説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。本実施形態の高周波増幅回路10Aは、第1の実施形態に係る高周波増幅回路10に対して、バイアス回路20Aのスイッチ素子が異なるものであり、他の構成は第1の実施形態に係る高周波増幅回路10と同じである。本実施形態を含め、以降の各実施形態では、対象となる実施形態と異なる箇所のみを説明する。
本実施形態のバイアス回路20Aのスイッチ素子14AはFET(電界効果トランジスタ)からなる。バイアス電流調整用電圧印加端子PVLINは、FETの閾値電圧に基づいて設定されている。したがって、本実施形態の高周波増幅回路10Aを用いても、第1の実施形態の高周波増幅回路10と同様の作用効果を得ることができる。
次に、第3の実施形態に係る高周波増幅回路について、図を参照して説明する。図10は、本発明の第3の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。本実施形態の高周波増幅回路10Aは、第1の実施形態に係る高周波増幅回路10に対して、入力整合回路901と増幅器101との接続構成、およびバイアス回路20に対する接続構成が異なるものであり、他の構成は第1の実施形態に係る高周波増幅回路10と同じである。
高周波増幅回路10Bの入力整合回路901と増幅器101との間には、コンデンサ411と抵抗211との並列回路が接続されている。当該並列回路の増幅器101側は、バイアス回路20に接続する抵抗201に接続されている。また、並列回路の入力整合回路901側は、抵抗206を介して、バイアス回路20のバイアス制御素子102のエミッタに接続されている。
このような構成とすることで、上述の実施形態と同様の作用効果が得られ、さらに、追加した回路により、高周波増幅回路10Bの安定係数を調整できるので、高周波増幅回路10Bが発振することをより確実に防止できる。これにより、高周波増幅回路10Bの安定性を向上させることができる。
次に、第4の実施形態に係る高周波増幅回路について、図を参照して説明する。図11は、本発明の第4の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。本実施形態の高周波増幅回路10Cは、第1の実施形態に係る高周波増幅回路10に対して、バイアス回路20Cの構成が異なるものであり、他の構成は第1の実施形態に係る高周波増幅回路10と同じである。
バイアス回路20Cは、第1の実施形態に係るバイアス回路20に対して、コンデンサ421を追加したものである。コンデンサ421は、抵抗204に並列接続されている。すなわち、バイアス制御素子103のエミッタとバイアス制御素子102のエミッタは、抵抗204とコンデンサ421との並列回路によって接続されている。
図12は、第4の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するエミッタ電圧Ve2を、第1の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するエミッタ電圧Ve2と比較した図である。なお、図12および後述の図13では、キャパシタンスが大の場合として10pFの場合を示し、キャパシタンスが小の場合として0.5pFの場合を示している。
本実施形態のようにコンデンサ421を備えることで、低線形性モード時のバイアス制御素子102のエミッタ電圧Ve2を低減させることができる。この際、コンデンサ421のキャパシタンスを調整することで、エミッタ電圧Ve2の低減量を調整することができる。具体的には、図12に示すように、コンデンサ421のキャパシタンスを大きくすることで、エミッタ電圧Ve2をより低下させることができる。
図13は、第4の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するAM−AM特性を、第1の実施形態の高周波増幅回路の低線形性モード時の出力電力Poutに対するAM−AM特性と比較した図である。
本実施形態のようにコンデンサ421を備えることで、低線形性モード時のバイアス制御素子102のAM−AM特性を調整することができる。具体的には、図13に示すように、コンデンサ421のキャパシタンスを大きくすることで、中出力領域のAM−AM特性を負値側にシフトさせることができるため、コンデンサ421のキャパシタンスを調整してAM−AM特性を適宜調整することができる。
このように、本実施形態の構成を用いることで、AM−AM特性を適宜調整して、より最適なAM−AM特性を得ることができる。これにより、EVM特性をさらに改善することができる。
次に、第5の実施形態に係る高周波増幅回路について、図を参照して説明する。図14は、本発明の第5の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。本実施形態の高周波増幅回路10Dは、第1の実施形態に係る高周波増幅回路10に対して、バイアス回路20Dの構成が異なるものであり、他の構成は第1の実施形態に係る高周波増幅回路10と同じである。
高周波増幅回路10Dのバイアス回路20Dは、バイアス回路20に対して、電圧補償回路21を追加したものである。電圧補償回路21は、補償用制御素子501,502が縦続接続された構成からなる。補償用制御素子501,502は、増幅器101、バイアス制御素子102,103と同じnpn型トランジスタからなる。より具体的な制御電圧調整回路21の構成としては、補償用制御素子501のコレクタは、バイアス制御素子102,103のベースに接続されている。補償用制御素子501のコレクタは、自身(補償用制御素子501)のベースに接続されている。補償用制御素子501のエミッタは、補償用制御素子502のコレクタに接続されている。補償用制御素子502のコレクタは、自身(補償用制御素子502)のベースに接続されている。補償用制御素子502はエミッタ接地されている。
このような構成の電圧補償回路21は、制御電圧入力端子PVCTLからの制御電圧VCTLの電圧値が高くなり、バイアス制御素子102、103のベース電圧が上昇しようとすると、同時に電圧補償回路21に流れ込む電流が増加する。これにより、抵抗202での電圧降下が大きくなるので、ベース電圧の上昇を補償して一定に保つ。一方、制御電圧入力端子PVCTLからの制御電圧VCTLの電圧値が低くなり、バイアス制御素子102、103のベース電圧が低下しようとすると、同時に電圧補償回路21に流れ込む電流が減少する。これにより、抵抗202での電圧降下が小さくなるので、ベース電圧の低下を補償して一定に保つ。また、増幅器101とバイアス制御素子102,103との温度特性の影響を受け、制御電圧VCTLが一定であっても、増幅特性が変化してしまうことが考えられる。しかしながら、電圧補償回路21を備えることで温度補償が行える。
次に、第6の実施形態に係る高周波増幅回路について、図を参照して説明する。図15は、本発明の第6の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。本実施形態の高周波増幅回路10Eは、第5の実施形態に係る高周波増幅回路10Dに対して、バイアス回路20Eの構成が異なるものであり、他の構成は第5の実施形態に係る高周波増幅回路10Dと同じである。
高周波増幅回路10Eの制御バイアス調整回路20Eは、高周波増幅回路10Dのバイアス回路20Dに対して、制御電圧同期調整回路22を追加したものである。制御電圧同期調整回路22は、同調用制御素子511,512、抵抗211,212を備える。同調用制御素子511,512は、npn型トランジスタからなる。
同調用制御素子511は、エミッタ接地されており、ベースは、抵抗211を介してバイアス電流調整用電圧VLINに接続されている。同調用制御素子511のコレクタは、抵抗212を介して同調用制御素子512のエミッタに接続されている。同調用制御素子512のベースは、バイアス制御素子102,103のベースに接続されるとともに、自身(同調用制御素子512)のコレクタに接続されている。同調用制御素子511は、スイッチ素子104と同等な特性であり、近接して配置される。このような構成とすることで、各動作モード時に次に示すような動作が生じる。
(高線形性モード時)
高線形性モード時には、バイアス電流調整用電圧VLINは、スイッチ素子104の閾値電圧未満に設定されている。したがって、バイアス電流調整用電圧VLINは、同調用制御素子511の閾値電圧未満となり、同調用制御素子511はオフ状態になる。これにより、同調用制御素子512のエミッタ電圧は高く、バイアス制御素子102,103のベース電圧も高く保持される。したがって、制御電圧VCTLに応じた電流がバイアス制御素子102,103に供給され、増幅器101に対するバイアス電流IBBも高く保持できる。
(低線形性モード時)
低線形性モード時には、バイアス電流調整用電圧VLINは、スイッチ素子104の閾値電圧以上に設定されている。したがって、バイアス電流調整用電圧VLINは、同調用制御素子511の閾値電圧以上となり、同調用制御素子511はオン状態になる。これにより、同調用制御素子512のエミッタが抵抗212を介してグランドに接続され、エミッタ電圧は低くなる。同調用制御素子512のエミッタ電圧が低下することにより、制御電圧VCTLに応じた電流の一部が制御電圧同期調整回路22に流れ、バイアス制御素子102,103のベース電流が低下する。したがって、バイアス制御素子102,103から供給される増幅器101に対するバイアス電流IBBが抑圧される。これにより、消費電力をさらに低減させ、第1の実施形態の構成と比較して、2つ必要であった制御端子を1つにまとめることができる。
次に、第7の実施形態に係る高周波増幅回路について、図を参照して説明する。図16は、本発明の第7の実施形態に係る高周波増幅回路の回路図である。本実施形態の高周波増幅回路10Fは、高周波増幅用の増幅器を二段に構成したものであり、各段の増幅器に対するバイアス回路の基本構成は、上述の実施形態に示したものと同じである。
高周波増幅回路10Fは、高周波増幅用の増幅器1011,1012を備える。増幅器1011,1012はnpn型トランジスタからなる。増幅器1011,1012はエミッタ接地されている。増幅器1011のベースは、入力整合回路901を介してRF入力端子Pinに接続されている。増幅器1011のコレクタは、段間整合回路903を介して、増幅器1012のベースに接続されている。バイアス制御素子102のコレクタは、出力整合回路902を介して、RF出力端子Poutに接続されている。
増幅器1011には、バイアス回路20F1からバイアス電流IBB1が供給される。増幅器1012には、バイアス回路20F2からバイアス電流IBB2が供給される。バイアス回路20F1,20F2は、基本構成として、上述の第6実施形態に係るバイアス回路20Eと同じであるが、バイアス用駆動電圧印加端子PVC0、制御電圧入力端子PVCTL、バイアス電流調整用電圧印加端子PVLIN、抵抗205、および制御電圧同期調整回路22が共通化されている。
このような構成であっても、上述の各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、高周波増幅用の増幅器を二段接続することで、高周波増幅回路としての増幅率を向上することができる。特に、高線形性モード時の増幅率を向上させることができる。一方で、各段の消費電力を抑制できるので、高周波増幅回路としての消費電力を、より効果的に低減することができる。
なお、本実施形態では二段の例を示したが、さらに多段化してもよい。
また、上述の各実施形態の構成を組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態の構成と第3実施形態の構成を組み合わせたり、第3実施形態の構成と第4実施形態の構成を組み合わせてもよい。
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10P:高周波増幅回路、
20,20A,20C,20D,20E,20F1,20F2,20P:バイアス回路、
21:電圧補償回路、
22:制御電圧同期調整回路、
100:RFIC、
101,1011,1012:高周波増幅器、
102:バイアス制御素子(第1バイアス制御素子)、
103:バイアス制御素子(第2バイアス制御素子)、
104,104A:スイッチ素子、
501,502:補償用制御素子、
511,512:同調用制御素子、
201,202,203,204,205,206,211,212:抵抗、
301:コイル、
401,411,421:コンデンサ、
901:入力整合回路、
902:出力整合回路、
903:段間整合回路、
Pin:RF入力端子、
Pout:RF出力端子、
VCC:駆動電圧印加端子、
VC0:バイアス用駆動電圧印加端子、
VCTL:制御電圧入力端子、
VLIN:バイアス電流調整用電圧印加端子、
CC:駆動電圧、
C0:バイアス用駆動電圧、
CTL:制御電圧、
LIN:バイアス電流調整用電圧

Claims (12)

  1. 高周波信号を増幅する高周波増幅器と、
    高周波増幅器にバイアス電流を与えるバイアス回路と、
    前記バイアス電流を決定する制御電圧入力端子と、を備えた高周波増幅回路であって、
    前記バイアス回路は、
    前記制御電圧にしたがって前記高周波増幅器に第1バイアス電流を供給する第1バイアス制御素子と、
    前記制御電圧にしたがって前記高周波増幅器に第2バイアス電流を供給する第2バイアス制御素子と、
    前記第1バイアス制御素子の前記第1バイアス電流出力端子と前記第2バイアス制御素子の第2バイアス電流出力端子との間の電位差を調整するバイアス調整回路と、
    を備えた、高周波増幅回路。
  2. 前記バイアス調整回路は、
    前記第1バイアス制御素子の前記第1バイアス電流出力端子と、前記第2バイアス制御素子の前記第2バイアス電流出力端子と、の間に接続されたインピーダンス素子と、
    前記第2バイアス電流出力端子を異なる第1電位または第2電位のいずれかに設定するスイッチ回路と、
    該スイッチ回路にバイアス電流調整用電圧を印加するバイアス電流調整用電圧印加端子と、
    を備える、請求項1に記載の高周波増幅回路。
  3. 前記スイッチ回路は、
    前記バイアス電流調整用電圧印加端子からのバイアス電流調整用電圧に応じてオンオフ制御されるスイッチ素子を備える、請求項2に記載の高周波増幅回路。
  4. 前記バイアス電流調整用電圧によって、前記第1バイアス制御素子と前記第2バイアス制御素子に対する前記制御電圧による印加電圧を調整する制御電圧同期調整回路を、備える請求項3に記載の高周波増幅回路。
  5. 前記高周波増幅器、前記第1バイアス制御素子、前記第2バイアス制御素子、および前記スイッチ素子は、npn型トランジスタである、請求項3または請求項4に記載の高周波増幅回路。
  6. 前記高周波増幅器、前記第1バイアス制御素子および前記第2バイアス制御素子は、npn型トランジスタであり、前記スイッチ素子は電界効果型トランジスタである、請求項3または請求項4に記載の高周波増幅回路。
  7. 前記インピーダンス素子は抵抗である、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の高周波増幅回路。
  8. 前記インピーダンス素子は抵抗とコンデンサの並列回路からなる、請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の高周波増幅回路。
  9. 前記第1バイアス制御素子と前記第2バイアス制御素子に対する前記制御電圧に基づく印加電圧を補償する電圧補償回路を備える、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の高周波増幅回路。
  10. 前記電圧補償回路は、前記第1バイアス制御素子と前記第2バイアス制御素子の前記制御電圧の印加点とグランドとの間に縦続接続された複数の補償用制御素子からなる、請求項9に記載の高周波増幅回路。
  11. 前記高周波増幅器と前記バイアス回路との接続点よりも高周波信号の入力される側にコンデンサと抵抗の並列回路を接続する、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の高周波増幅回路。
  12. 前記高周波増幅器を複数段接続し、
    前記複数段の高周波増幅器毎に前記バイアス回路が形成されている、
    請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の高周波増幅回路。
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