JP5772720B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、液体を循環させるポンプに関する。特に、ポンプ自体が液体を循環させる動作を行うが、ポンプが停止している場合に、別のポンプ等によって循環される流体が当該ポンプを通過する液体循環装置に使用されるポンプに関する。
このポンプの使用例としては、第1に、車両における暖房装置の補助用電動ウォータポンプであって、特に、車両が無用なアイドリングを行わないアイドリングストップ車両向けの暖房装置の補助用電動ウォータポンプに使用される。
第2に、重要機器の液冷式循環冷却装置のポンプで、信頼性向上のための非常用ポンプ(バックアップ用ポンプ)として使用される。この用途は、複数のポンプを直列に接続した場合に、片方のポンプのみが通常作動し、バックアップ時に他方のポンプが使用される。
先ず、一般的な技術的知見について述べる。遠心型ポンプの効率向上策として、一般的に知られているのは、羽根形状を渦巻き形のターボ羽根とし、目的とする流量、揚程に対して最適な羽根枚数と羽根角度を設定することである。
この場合、高効率化された羽根形状では、流れる流体とインペラ部位が接触する面積が増大することになる。接触面積の増加により、同一径のインペラにおいて、より多くの流体に力を伝達することになるので、高効率となるが、ポンプ停止時に他の流体圧送装置から流体が流入する通水時のような場合を考えると、流路の接触面積が大きい方が、抵抗が大きくなることも明白である。
一般的に言って、作動時に高効率なポンプは、そのポンプが停止したときに、流体が当該ポンプを通過する通水時のような場合の通水抵抗が高くなる。ここで従来、特許文献1に記載の内燃機関の冷却装置が知られている。この装置に使用されるポンプは、ポンプ停止時の通水抵抗を低減させるために、インペラ部の羽根の部位を形状記憶合金で成型し、通水抵抗低減が必要な場合に、電気的手段を用いて羽根を加熱している。このように加熱することで、羽根形状をコの字に折り曲げ、流路断面における羽根面積の低減による通水抵抗の低減を図っている。
特開平4−43814号公報
上記特許文献1の構成を採用する場合には、インペラの羽根枚数に応じた形状記憶合金の部品が必要である。また、形状記憶合金の部品を組み付けるための工数が発生する。そのため、大幅なコスト増加が避けられない。
更に、羽根形状を変形させるための加熱装置を追加する必要があるため、重量の増加やさらなるコスト増加の問題を生じる。また、加熱装置が電力を消費することにより、無駄なエネルギーの消費を伴う。加えて、多数の部品でインペラを構成することから、組み付け公差の積み重ねで羽根部のアンバランスが発生しやすく、回転時の振動発生に繋がる。
また、市場に流通しているポンプのうち、アイドリングストップ時の暖房装置用の補助ウォータポンプでは、ポンプ停止時の通水抵抗悪化を避けるため、羽根形状をストレート化することで、通水抵抗を下げる対策が施してあるものが存在する。しかし、この場合、羽根形状がストレートであるがゆえに、流体の圧送機能は果たせるが、その効率は高いとは言えず、無駄に電力を消費している結果となっている。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、構成部品の少ない構造を採用すると共に、可動インペラを動かす動力源を別途追加すること無く、インペラ形状を変形させることを可能とし、ポンプ作動時にはインペラ部の羽根効率が高くなる形状となり、また、ポンプ停止時はポンプを通過する流体の妨げになりにくいインペラ形状になることで、作動時は高効率、停止時は低通水抵抗という、相反した特性を持つポンプを提供することにある。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、遠心型のポンプ(100)であって、駆動源(4)からの駆動力を得て回転する駆動源側インペラ(1)と、駆動源側インペラ(1)がその周りを回転する軸(7)上に配置される可動インペラ(2)とを有し、可動インペラ(2)は、駆動源側インペラ(1)および駆動源(4)に対して可動可能であり、駆動源側インペラ(1)と可動インペラ(2)とからなるインペラ部(1、2)の回転により流体を圧送する際には、流体からの力により可動インペラ(2)の羽根が駆動源側インペラ(1)の羽根から離間するように変位して作動基本状態を成し、インペラ部(1、2)が流体を圧送しない場合において、流体がインペラ部(1、2)を流れる場合には、可動インペラ(2)の羽根が駆動源側インペラ(1)の羽根に隣接して停止基本状態を成すことを特徴としている。
この発明によれば、流体の力と駆動源(4)の駆動力とのバランスで可動インペラ(2)をアクチュエータ無しで駆動することができ、ポンプ作動時には、駆動源側インペラ(1)と可動インペラ(2)とから成るインペラ部(1、2)の羽根形状が、ポンプ吐出効率が高くなる形状となる。また、ポンプ停止時はポンプを通過する流体の妨げになりにくいインペラ部(1、2)の羽根形状になることで、作動時は高効率、停止時は低流体抵抗という、相反した特性を持つポンプ(100)を得ることができる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の第1実施形態におけるポンプにおけるインペラ部の分解平面図である。 図1のインペラ部を組み合わせた状態において、ポンプが作動しているときの作動基本状態を示す平面図である。 図1のインペラ部を組み合わせた状態において、ポンプが停止しているときの停止基本状態を示す平面図である。 上記第1実施形態を成すポンプの縦断面図である。 図3のポンプにおけるインペラ部およびロータの縦断面部分の分解図である。 図3の停止基本状態の一部拡大説明図である。 図5における上記第1実施形態のインペラ部の寸法関係を説明する分解図である。 本発明の第2実施形態を示すポンプに使用されるインペラ部の平面図である。 本発明の第3実施形態を示すポンプに使用されるインペラ部の平面図である。 本発明の第4実施形態を示すポンプに使用されるインペラ部の平面図である。 本発明の第5実施形態を示すポンプにおける可動インペラの縦断面図である。 本発明の第6実施形態のポンプの可動インペラとロータ固定インペラとの結合状態をしめす縦断面図である。 図12の矢印XIII方向から見たインペラ部の平面図である。 本発明の第7実施形態のポンプに使用するインペラ部の平面図である。 図14の矢印XV方向から見たインペラ部の羽根の立面図である。 本発明の第8実施形態のポンプに使用するインペラ部の平面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明したこと項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図7を用いて詳細に説明する。このポンプの用途は上記特許文献1と同様である。先ず第1実施形態におけるポンプの原理について説明する。図1にインペラ部を分解して示す。図2はポンプが作動しているときの作動基本状態を示す。図3は停止基本状態を示す。
遠心型ポンプの効率を上げる手段として、一般的には、渦巻き形状のインペラが知られている。インペラを渦巻き形状にすることで、効率よく流体を圧送することが可能になる。図1においてインペラ部1、2は、駆動源側インペラを構成するロータ一体インペラ1と可動インペラ2とから成る。ロータ一体インペラ1に上に可動インペラ2を積み重ねることによりインペラ部1、2が構成されている。
図2の作動基本状態では、流体内を矢印R方向に回転するインペラ部1、2に作用する流体の圧力で、ロータ一体インペラ1の羽根1hと可動インペラ2の羽根2hとが離間して羽根枚数が多くなったインペラ部1、2として作用する。可動インペラ2は、ロータ一体インペラ1に、図2のストッパ部S1からS4で当接した状態で回転する。可動インペラ2は放射状に延在する(十字状に延在する)羽根保持部35を複数有し、羽根保持部35の先端に羽根2hが設けられている。
図3の停止基本状態では、インペラ部1、2内を流れる流体の力で、流体抵抗が少なくなる方向に可動インペラ2がロータ一体インペラ1に対して動く。図4および図5において、モータ4のロータ3は、基盤部3aと、ロータ首部3bと、磁石保持部3cと、ロータ一体インペラ1とから構成される。ロータ一体インペラ1は、ロータ3の基盤部3aと一体に形成されている。
磁石保持部3cには永久磁石3jが取り付けられ、永久磁石3jはギャップを介してステータ50の一部を成すステータコイル5に対向している。ステータコイル5はモータハウジング6内に設けられている。モータハウジング6にはロータ一体インペラ1の軸を成す固定軸7が固定されている。
固定軸7の周りに軸受部8を介してロータ3が回転可能に保持されている。そのロータ3の図4の上部にはガイド部3eが形成されている。ガイド部3eの周囲に、可動インペラ2が回転可能に取り付けられている。固定軸7は断面T字形に形成され、平坦部3e1により可動インペラ2がロータ一体インペラ1から抜けないようにされている。固定軸7の平坦部3e1と反対側にモータハウジング7への固定部3e2を構成している。
インペラ部1、2は、ポンプケーシング9に覆われている。ポンプケーシング9の中央部には、吸入側パイプ10が設けられている。インペラ部1、2の回転軸と直角方向には吐出側パイプ11が設けられている。図4において流体の流れは矢印W1、W2で示している。
図4および図5のように、ロータ3と一体構造のロータ一体インペラ1に隣接して可動インペラ2を重ねる。図2において、作動基本状態では、ターボ羽根形状と同等のインペラ部1、2の形状となり、図3において、停止基本状態では、ターボ羽根形状であるが、図2の作動基本状態と比較して、羽根枚数が半減した形状となる。
可動インペラ2のロータ一体インペラ1に対する変位は、ポンプ100のモータ4から受ける力、及びポンプケーシング9内の流体から受ける力によって生み出される。よって、特別な変位用のアクチュエータは不要である。
図4の軸受部8は、樹脂材または軸受け材料から成る。ロータ3はロータ一体インペラ1を含めて樹脂材料により一体成型品として形成されている。可動インペラ2の材質も樹脂である。また、固定軸7の材質は、SUS材等の金属材料からなる。ポンプケーシング9の材質は樹脂である。
永久磁石3jは、一般的なフェライト材等の磁性体から構成しても良く、ロータ部樹脂材に磁性体を混ぜ込んでプラスチック磁石として構成する場合は、ロータ3と一体構造としても良い。ステータ50はステータコイル5と、電磁鉄鋼等で作られた図示されないステータコアとから成る。吸入側パイプ10と吐出側パイプ11とはポンプケーシング9の材質と同じ樹脂である。
図6は、ロータ一体インペラ1の羽根1hと可動インペラ2の羽根2hとが重なった状態を示す。図6において、ロータ一体インペラ1の回転中心C1からロータ一体インペラ1の羽根1hと可動インペラ2の羽根2hの先端に向けて直線C1C2が説明のために描かれている。
この直線C1C2と交わる、回転中心C1を中心とした2つの円弧の夫々の接線と、ロータ一体インペラ1の羽根1hと可動インペラ2の羽根2hの夫々の傾斜直線とのなす角度θ1およびθ2は、羽根1hと羽根2hの入口角である。そして、入口角θ1とθ2とは、共に同じ角度とされている。
図6において、第1実施形態では、羽根1hに対して羽根2hの形状は、夫々の入口角θ1とθ2とを同等に設定するが、羽根1hおよび羽根2hの2枚を重ね合わせる場合、羽根1hと羽根2hとの入り口側にクリアランス31(図3)を持たせるように各羽根の曲率を設定している。つまり、羽根1hの曲率に対して羽根2hの曲率が大きな値になる羽根形状としている。クリアランス31によって羽根1h、2h相互間に隙間部33が形成される。
この場合、少なくとも羽根1h、2hの入口側にクリアランス31(インペラ部1、2の回転方向前側のクリアランス31とも言う)が設けられている。一方、出口側のクリアランス32(インペラ部1、2の回転方向後側のクリアランス32とも言う)が入り口側のクリアランス31より小さい値で設けられている。
このような羽根1h、2hの入口側にクリアランス31を設ける必要性は、完全にクリアランスが無い状態で羽根1hおよび羽根2hが当接する場合、2枚の羽根の間に流体の流れが生じることが無く、ポンプが作動した場合においても羽根1hおよび羽根2hが当接した状態のまま(停止基本状態のまま)で作動してしまい、本来の性能を発揮できなくなるおそれがあるためである。
ポンプが作動(インペラが回転)を開始すると、遠心力の発生により、クリアランス間に淀んでいる流体は、インペラ出口方向へ流れ出るような力を受けるため、羽根1hおよび羽根2hを引き離すような力が発生する。
なお、第1実施形態の変形例として、停止基本状態における羽根1h、2hの入口側に、駆動源側インペラ1の後面と可動インペラ2の前面との間にクリアランス31が設定され、インペラ部1、2の羽根1h,2hの出口側にはクリアランス(32)が無い隙間部33としてもよい。
図7でインペラ部1、2の寸法関係を説明する。図7において、ガイド部を成すロータ軸部3eにガイドされて可動インペラ2がロータ一体インペラ1に対して回転する。可動インペラ2の軸穴2a内径φmは、ガイド部を成すロータ軸部3eの外径φsよりも大きい値であり、例えばφs+0.1mm程度である。
ロータ軸部3eは、図4の固定軸7に対して高速回転するため、軸受部(ベアリング)8を間に入れる必要がある。しかし、可動インペラ2はロータ一体インペラ1に対して高速な相対運動をすることは無く、かつ定常の作動基本状態では相対運動を行わない。このことから、可動インペラ2をロータ一体インペラ1に設けたロータ軸部3eに余裕を持たせて嵌め込むことで、ロータ一体インペラ1のガイド部3e周囲には軸受け材を付け加えなくても良い。このことは材料原価の低減や組み付けコスト低減に繋がる。
ロータ3のロータ首部3b内には、軸受部(ベアリング)8が圧入、接着、溶着、および嵌合のいずれかで取付けられている。軸受部8の内径は.固定軸7の外形とは微小なクリアランスが保てる程度の大きさ(クリアランス値はμm単位で、例えば50μm)で設計される。
このように微小なクリアランスを設けることで、固定軸7と軸受部8との間に流体が入り込むことが可能となり、その流体が潤滑剤の役割を果たし、固定軸7と軸受部8との当接面の磨耗を抑制することができる。
ロータ3の磁石保持部3cには永久磁石3jが嵌合、接着、およびインサート成型のいずれかにより保持されているが、磁石保持部3cの樹脂材にフェライト粉末等の磁性体を混ぜ込んだ素材を使用し、形状成型後に永久磁石が必要な部分に強力な磁力を印加して着磁させることで、その部分を永久磁石化してもよい。
ロータ3と一体構造のロータ一体インペラ1は、永久磁石3jを内包する構造であり、ステータコイル5への通電により発生する回転磁界を受けて固定軸7を中心軸として回転する構造である。可動インペラ2およびロータ一体インペラ1は、それぞれ4枚(偶数枚であれば任意)の羽根を持っている。
可動インペラ2は、ロータ一体インペラ1と同軸上に積み重ねられるように配置され、ロータ一体インペラ1とは固定されず、ロータ一体インペラ1の羽根と羽根の間で可動インペラ2を可動可能な領域内において自由に動かすことが可能である。
この際、図2の可動インペラ2のストッパ部S1、S2、S3、S4がロータ一体インペラ1の羽根の回転方向前側に接触することで、可動インペラ2の回転方向とは逆方向への動きを制限する。
ステータコイル5に通電を開始すると、可動インペラ2が回転を開始し、図6の羽根1hと羽根2hとのインペラ入口側から始まるクリアランスの部分に留まっている流体が回転による遠心力を受け、入口側からインペラ出口側への流れが発生し、その流れにより、可動インペラ2がロータ一体インペラ1と羽根1h、2h同士で接触していてもそれを引き剥がす方向の力が生じる。また、ロータ一体インペラ1はステータコイル5が発生させる回転磁界による回転力を得るが、可動インペラ2にはそのような回転力が発生しないため、ロータ一体インペラ1の方が可動インペラ2に対して先行して回転を始めることになる。
やがて、可動インペラ2のストッパ部S1、S2、S3、S4が、ロータ一体インペラ1の羽根1hの回転方向前側に接触することで、可動インペラ2の可動状態が制限され、流体を掻き分ける際に流体から受けるロータ一体インペラ1の回転方向とは逆方向のトルクが加わり続けることで、以降の作動中は、常に図2の作動基本状態をキープする。この作動基本状態における全体的な羽根の形状は、公知の高効率なインペラ形状と同等形状であるため、一般的な高効率ポンプと同等な働きを行う。
ステータコイル5への通電を停止すると、短期的には可動インペラ2およびロータ一体インペラ1が共に慣性で回る状態が続くが、その際に、ロータ一体インペラ1は永久磁石3jを内包するため、ステータコイル5内の磁性体である図示しないステータコアを引き付け、回転を妨げる方向に力を受ける。
一方、可動インペラ2の材質は非磁性体であることから、ステータコイル5との間で磁力による吸着力をうけることはない。そのため、可動インペラ2は、ロータ一体インペラ1に比べて慣性による回転が停止するまでの時間が短く、ロータ一体インペラ1の羽根と可動インペラ2の羽根が重なり合った状態となる図3の停止基本状態に移行する。
また、停止後に、このインペラ部1、2に、他のポンプから圧送されてきた流体が通過する場合、可動インペラ2およびロータ一体インペラ1共に、ターボ羽根形状の場合は正回転方向に回転するような力を流体から受けることになる。しかし、ロータ一体インペラ1は永久磁石3jを内包していることで、ステータコイル5との磁力による固定力が働くため、トータルのトルクで考えると、非磁性体の可動インペラ2は、ロータ一体インペラ1に比べて、より大きな正回転方向のトルクを受けることになるため、停止基本状態を常にキープすることになる。
流体がインペラ部1、2を通過する際に受ける抵抗は、流路となるインペラ部1、2の表面積が大きいほど大きくなる関係がある。つまり、流体の圧損は流体が持つ粘性抵抗に起因しているために、流体との接触面積が多い方が粘性抵抗を大きく受ける。
作動基本状態と比較して停止基本状態は、見かけ上、インペラ部1、2の羽根枚数が2分の1となり、流路のインペラ部1、2に関わる部分の表面積が、およそ半減することになるため、停止時の通水抵抗を大幅に低減させることが可能になる。
一方、作動基本状態は、一般的な高効率ポンプのインペラ形状と同等のため、ポンプとして従来と同等の機能と効果を発揮できる。また、この第1実施形態の構成は、一般的なポンプと比較して、実質的に可動インペラ2のみの追加で実現可能であるため、コストの増加がほとんど発生しないため、従来の技術と比較して大幅なコスト低減と体格低減が実現できる。
(第1実施形態の作動)
作動基本状態においては、インペラ部(1、2)はターボ羽根を形成するものであって、停止基本状態においては、インペラ部(1、2)が作動基本状態のターボ羽根の形状に対して、羽根枚数の少ないターボ羽根を形成する。
これによれば、ポンプ100として流体を圧送するときは、高効率で流体を圧送できる。また、ポンプ100の停止時は、作動時基本状態のターボ羽根よりも羽根枚数の少ないターボ羽根を形成するから、インペラ部を介して流れる流体の流れを妨げることが少ない。
更に、図3の停止基本状態において駆動源側インペラ1と可動インペラ2とから成るインペラ部1、2の羽根形状は駆動源側インペラ1の羽根1hと可動インペラ2の羽根2hとの間に隙間部33が設定される。この隙間部33に作用する流体の力で駆動源(モータ)4によるインペラ部1、2の駆動時にインペラ部1、2を図2の作動基本状態に変位させることができる。
次に、ポンプ100作動時の羽根1h、2hが、渦巻き形のターボ羽根形状を有し、駆動源側インペラ1の羽根1hの曲率が可動インペラの羽根2hの曲率よりも小さい。これによれば、容易に隙間部33を形成でき、インペラ部1、2の回転時に隙間部33に作用する流体の力でインペラ部1、2の羽根1h,2h相互間の離間を円滑に行うことができる。
また、隙間部33はインペラ部1、2の回転方向前側のクリアランス31のほうがインペラ部1、2の回転方向後側のクリアランス32よりも大きく設定されている。これによれば、前側のクリアランス31が大きく後側のクリアランス32が小さく設定された隙間部33に作用する流体の力で、インペラ部1、2を図2の作動基本状態に容易に変位させることができる。
なお、停止基本状態における羽根1h、2hの入口側において、駆動源側インペラ1の後面と可動インペラ2の前面との間にクリアランス31が設定され、インペラ部1、2の羽根1h、2hの出口側にはクリアランスが無い隙間部33としてもよい。
これによれば、インペラ部の羽根の出口側にはクリアランスが無いから、インペラ部回転時に隙間部に作用する流体の力でインペラ部の羽根相互間の離間を円滑に行うことができる。
加えて、可動インペラ2にはストッパ部S1〜S4があり、該ストッパ部S1〜S4と駆動源側インペラ1の羽根1hとが図2の作動基本状態において当接し、図3の停止基本状態においては可動インペラ2の羽根2hの前面と駆動源側インペラ1の羽根1hの後面が直接または間接的に当接する(図3では直接当接するが、間に緩衝材を介在させてもよい)。
これによれば、可動インペラ2のストッパ部S1〜S4と駆動源側インペラ1の羽根1hとがポンプ100の作動時に当接して作動基本状態を画定することができ、ポンプ100の停止時には可動インペラ2の羽根2h前面(回転側の面)と駆動源側インペラ1の羽根後面(反回転側の面)が直接または間接的に当接する。
従って、インペラ部1、2の羽根1h、2h相互間に適度なクリアランスの隙間部33を設定でき、ポンプ作動時の羽根相互の離間を容易にしながら、実質的な羽根枚数を削減して流体の流れをできるだけ妨げないようにすることができる。
次に、可動インペラ2は、複数の羽根2hが放射状に延在する羽根保持部35の先端に設けられている。そして、作動基本状態を成した場合に、駆動源側インペラ1の各羽根1hの回転方向先頭部が可動インペラ2の羽根保持部35のストッパ部S1〜S4を受けて可動インペラ2の動きを規制することができる。従って、ストッパ部S1〜S4の位置を設定して効率の良い作動基本状態の形態を形成することができる。
また、可動インペラ2は、駆動源側インペラ1に重ねて配置され、可動インペラ2は駆動源側インペラ1に設けたガイド部3e(図5)を中心に、インペラ回転方向平面内で可動可能である。これによれば、インペラ部1、2が、容易に停止基本状態と作動基本状態との位置をとることができる。
更に、駆動源側インペラ1は円盤状の基盤部3aに羽根1hが複数一体に形成されている。そして、可動インペラ2は基盤部3a上に置かれ、駆動源側インペラ1と可動インペラ2とは軸受部8内の軸(固定軸)7の周囲を回転する。従って、可動インペラ2は、基盤部3aの少なくとも一部に摺動しながら支持されて駆動源側インペラ1と共に効率の良いインペラ部1、2を形成することができる。
次に、駆動源側インペラ1と可動インペラ2とが連結された駆動源(モータ)4の回転部分は、ロータ3で構成されている。そして、駆動源4の固定部分は、モータ4のステータ50で構成されている。従って、モータのロータ3の回転により、可動インペラ2と駆動源側インペラ1とがお互いに連結されて回転することができる。
また、駆動源側インペラ1の羽根1hの曲率と可動インペラ2の羽根2hの曲率とが互いに異なり、駆動源側インペラ1の羽根1hの入口角θ1と可動インペラ2の羽根2hの入口角θ2とが同一に設定されている。これによれば、入口角θ1、θ2を同一の理想状態に設定できるから、効率の良いポンプを形成できる。
更に、軸7は、駆動源4の固定部分に固定された固定軸7からなり、該固定軸7の周囲を駆動源4の回転部分に連結された駆動源側インペラ1が回転し、可動インペラ2は駆動源側インペラ1の一部に設けたガイド部3eを中心に回転する。これによれば、駆動源側インペラ1に対して可動インペラ2がポンプの回転方向またはポンプの反回転方向に変位しながら、インペラ部1、2の作動基本状態と停止基本状態とを形成することができる。
加えて、モータ4のロータ3は永久磁石3j部分を有する磁石保持部3cと、この磁石保持部3cと基盤部3aとを連結するロータ首部3bとが同一材料で連続して一体に形成されている。従って、部品点数が少なく製造が容易である。
次に、インペラ部1、2は、ポンプケーシング9内に収納されて回転し、このポンプケーシング9の中心に吸入側パイプ10が設けられ、ポンプケーシング9の半径方向に延在して吐出側パイプ11が設けられている。
これによれば、インペラ部1、2の駆動源4による駆動時に吸入側パイプ10から吐出側パイプ11に流れる流体を圧送する遠心型のポンプ100を形成できる。また、作動基本状態から停止基本状態への変位により、インペラ部1、2の駆動源4による駆動がなされないポンプ停止時には、吸入側パイプ10から吐出側パイプ11に流れる流体の流れを妨げにくいインペラ部1、2を形成できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
図8において、可動インペラ2の可動範囲を決定するためのる当接部S5〜S8を、ロータ一体インペラ1の基盤部3aと一体に設置し、当接部S5〜S8を、可動インペラ2の出口側後面に当接させることで、可動インペラ2の回転方向(矢印R方向)とは逆方向の可動域を制限している。
回転方向の可動制限は、図3の第1実施形態と同様に、可動インペラ2の羽根2hとロータ一体インペラ1の羽根を重ねて当接することで実現する。また、羽根保持部35は円盤状であり、この羽根保持部35と一体に樹脂成形された可動インペラ2の4枚の羽根2hが放射状に配列されている。
(第2実施形態の作用)
図8の当接部S5〜S8は、作動基本状態におけるインペラ部1、2の形態を画定するために、可動インペラ2の羽根2hに当接する突起部となる。これによれば、駆動源側インペラ1の羽根1hと可動インペラ2の羽根2hとの作動基本状態における位置を画定できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。図9の停止基本状態において、可動インペラ2とロータ一体インペラ1の隙間部33の確保のために、ロータ一体インペラ1の羽根、基盤部3a、および可動インペラ2の羽根のいずれかに介在部S51〜S81を設けている。これによれば、駆動源側インペラ1の羽根1hと可動インペラ2の羽根2hとの間に介在する介在部S51〜S81によって、隙間部33の大きさを確実に設定することができる。また、ロータ一体インペラ1の羽根および可動インペラ2の羽根の羽根形状の曲率を同等に設定できるメリットがある。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。第4実施形態では、図10のように、羽根1h、2hの入口側端面と出口側端面との両方に介在部S51〜S81、S52〜S82を設けたものである。
羽根1h、2hの入口側端面と出口側端面との両方に設けられた介在部S51〜S81、S52〜S82は、ロータ一体インペラ1の羽根1h、基盤部3a、および可動インペラ2の羽根2hのいずれかと一体に形成される。この図10においては、ロータ一体インペラ1の羽根および可動インペラ2の羽根の羽根形状の曲率を略同等に設定できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。図11において、可動インペラ2の中心の孔内にも軸受(ベアリング)2bを設け、可動インペラ2が、ロータ一体インペラ1と同様に固定軸7(図4)を軸として回転できる構成としたものである。この第5実施形態は、第1実施形態に対して軸受材料の追加によるコスト増があるが、ロータ一体インペラ1に対する可動インペラ2の可動性に対しての信頼性が向上する。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。図12および図13において、可動インペラ2の一部をロータ一体インペラ1の下部に隣接して配置している。可動インペラ2の可動域制限は、ロータ固定インペラ1の基盤部3aに設けた羽根貫通孔36の形状にて設定している。すなわち、可動インペラ2の羽根2hは、ロータ固定インペラ1の基盤部3aに設けた羽根貫通孔36内を貫通して伸長しているため、可動インペラ2の羽根2hは、羽根貫通孔36の範囲内でしか動くことができない。
図13は、可動インペラ2の羽根2hがロータ固定インペラ1の羽根1hから離れて回転している作動基本状態を示している。可動インペラ2の羽根2hをロータ固定インペラ1の基盤部3aに設けた羽根貫通孔36に嵌め込むため、図12の基盤部3aおよびロータ首部3bは、磁石保持部3cとは分離して別体で形成されている。組付けに当たっては、ロータ一体インペラ1に可動インペラ2を嵌め込んでから、ロータ首部3bと磁石保持部3cとを結合する。
ロータ一体インペラ1は、ロータ3の基盤部3aと一体に形成されている。磁石保持部3cには永久磁石3jが取り付けられ、永久磁石3jはギャップを介して図示しないステータに対向する。
軸受部8内に挿入される図示しない固定軸の周りに軸受部8を介してロータ3の基盤部3a、ロータ首部3b、および磁石保持部3cが回転可能に保持されている。図13において、作動基本状態では、羽根枚数が8枚のターボ羽根形状と同等のインペラ部1、2の形状となり、停止基本状態でのターボ羽根形状は、図13の作動基本状態と比較して、羽根枚数が半減した形状となる。
可動インペラ2のロータ一体インペラ1に対する変位は、ポンプ100のモータ4から受ける力、及びポンプケーシング9内の流体から受ける力によって生み出される。よって、特別な変位用のアクチュエータは不要である。
(第6実施形態の作用)
図13の基盤部3aに複数の羽根貫通孔36が設けられ、可動インペラ2の羽根2hが羽根貫通孔36内を貫通して設けられ、羽根貫通孔36の回転方向(図13の矢印R方向)前側の基盤部3aに駆動源側インペラ1の羽根1hが固定されている。そして、可動インペラ2の羽根2hが羽根貫通孔36内を可動範囲としている。
これによれば、基盤部3aに形成した羽根貫通孔36によって、駆動源側インペラ1と可動インペラ2とを連結して共に回転させることができ、かつ、可動インペラ2の回転方向および反回転方向の可動範囲を規制することができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。図15において、可動インペラ2の羽根2hの回転平面内での長さL2をロータ一体インペラ1の羽根1hの回転平面内での長さL1よりも大きくしている。
この第7実施形態では、インペラ部1、2の回転により、可動インペラ2の羽根2hのほうがロータ一体インペラ1の羽根1hに比べてポンプ回転時の流体から大きな力を受けるため、羽根相互間の隙間部を廃止しても、停止基本状態において重なっている可動インペラ2の羽根2hとロータ一体インペラ1の羽根1hとを互いに離すことができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。上述した実施形態と異なる特徴部分を説明する。図16において、ロータ一体1の羽根1hのほうが可動インペラ2の羽根2hに比べて大きく曲げている。つまり、ロータ一体インペラ1の羽根1hの曲率を可動インペラ2の羽根2hの曲率に比べて大きくすることで、インペラ部1、2の羽根相互間の入口側にクリアランス31を設定し、隙間部33を形成している。
このクリアランス31により、停止基本状態において重なっている可動インペラ2とロータ一体インペラ1とがインペラ部1、2の回転に伴い互いに離れることができる。なお、図16においては、図6にて説明したインペラ部の入口角θ1、θ2を互いに等しくしている。しかし、この入口角θ1、θ2が同等ではない構成としても良い。この場合、効率は若干低下するが、総じて高効率を維持できる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の第1実施形態では、駆動源側インペラ1をロータ一体インペラ1で構成したが、ロータと同一材料で連続して一体成形されている必要は無く、機械的に連結されていれば良い。
4 駆動源(モータ)
7 軸(固定軸)
1 駆動源側インペラ(ロータ一体インペラ)
2 可動インペラ
33 隙間部
1h、2h インペラ部1、2の羽根
S1〜S4 ストッパ部
35 羽根保持部
3e ガイド部
3a 円盤状の基盤部

Claims (15)

  1. 遠心型のポンプ(100)であって、
    駆動源(4)からの駆動力を得て回転する駆動源側インペラ(1)と、
    前記駆動源側インペラ(1)がその周りを回転する軸(7)上に配置される可動インペラ(2)と、を有し、
    前記可動インペラ(2)は、前記駆動源側インペラ(1)および前記駆動源(4)に対して可動可能であり、
    前記駆動源側インペラ(1)と前記可動インペラ(2)とからなるインペラ部(1、2)の回転により流体を圧送する際には、前記流体からの力により前記可動インペラ(2)の羽根が前記駆動源側インペラ(1)の羽根から離間するように変位して作動基本状態を成し、
    前記インペラ部(1、2)が前記流体を圧送しない場合において、前記流体が前記インペラ部(1、2)を流れる場合には、前記可動インペラ(2)の羽根が前記駆動源側インペラ(1)の羽根に隣接して停止基本状態を成すことを特徴とするポンプ。
  2. 前記作動基本状態においては、前記インペラ部(1、2)は、ターボ羽根を形成するものであって、前記停止基本状態においては、前記インペラ部(1、2)が前記作動基本状態のターボ羽根の形状に対して、羽根枚数の少ないターボ羽根を形成することを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記停止基本状態において、前記駆動源側インペラ(1)と前記可動インペラ(2)とから成る前記インペラ部(1、2)の羽根形状は、駆動源側インペラ(1)の羽根と前記可動インペラ(2)の羽根との間に隙間部(33)が設定され、該隙間部(33)に作用する前記流体の力で前記駆動源(4)による前記インペラ部(1、2)の駆動時に前記インペラ部(1、2)を前記作動基本状態に変位させることを特徴とする請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記駆動源側インペラ(1)の羽根形状の曲率と前記可動インペラ(2)の羽根形状の曲率とが異なることを特徴とする請求項3に記載のポンプ。
  5. 前記隙間部(33)は、前記インペラ部(1、2)の回転方向前側のクリアランス(31)のほうが前記インペラ部(1、2)の回転方向後側のクリアランス(32)よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項4に記載のポンプ。
  6. 前記停止基本状態における前記インペラ部(1、2)の羽根の入口側において、前記駆動源側インペラ(1)の回転方向と反対側の面である後面と前記可動インペラ(2)の前面との間にクリアランス(31)が設定され、前記インペラ部(1、2)の羽根の出口側にはクリアランスが無い前記隙間部(33)とされていることを特徴とする請求項4に記載のポンプ。
  7. 前記可動インペラ(2)にはストッパ部(S1〜S4)があり、該ストッパ部(S1〜S4)と前記駆動源側インペラ(1)側の羽根または当接部(S5〜S8)が前記作動基本状態において当接し、
    前記停止基本状態においては前記可動インペラ(2)の羽根の回転側の面である前面と前記駆動源側インペラ(1)の羽根の後面が直接または間接的に当接することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のポンプ。
  8. 前記可動インペラ(2)の羽根は、放射状に延在する羽根保持部(35)の先端に設けられており、
    前記作動基本状態を成した場合に、前記駆動源側インペラ(1)の各羽根の回転方向先頭部が前記可動インペラ(2)の前記羽根保持部(35)の前記ストッパ部(S1〜S4)を受けて前記可動インペラ(2)の動きを規制することを特徴とする請求項7に記載のポンプ。
  9. 前記可動インペラ(2)は、前記駆動源側インペラ(1)に重ねて配置され、前記可動インペラ(2)は前記駆動源側インペラ(1)に設けたガイド部(3e)を中心に、前記インペラ部(1、2)の回転方向平面内で可動可能であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のポンプ。
  10. 前記駆動源側インペラ(1)は、円盤状の基盤部(3a)に羽根が複数一体に形成されており、
    前記可動インペラ(2)は前記基盤部(3a)に隣接し、前記駆動源側インペラ(1)と前記可動インペラ(2)とは前記軸(7)の周囲を回転することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のポンプ。
  11. 前記駆動源側インペラ(1)が連結された前記駆動源(4)の回転部分は、モータ(4)のロータ(3)と一体に形成され、前記駆動源(4)の固定部分は、前記モータ(4)のステータ(50)と一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載のポンプ。
  12. 前記隙間部(33)における前記隙間部(33)の大きさを規定するために前記停止基本状態における前記インペラ部(1、2)の前記隙間部(33)に前記駆動原側インペラ(1)の羽根と前記可動インペラ(2)の羽根との間に介在する介在部(S51〜S81)が設けられていることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか一項に記載のポンプ。
  13. 前記駆動源側インペラ(1)の羽根の入口角(θ1)と前記可動インペラ(2)の羽根の入口角(θ2)とが同一に設定されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一項に記載のポンプ。
  14. 前記インペラ部(1、2)の停止基本状態から前記インペラ部(1、2)が回転するときに、前記可動インペラ(2)の羽根が前記流体から受ける力のほうが、前記駆動源側インペラ(1)の羽根が前記流体から受ける力よりも大きくなるように、前記可動インペラ(2)の羽根の回転平面内での長さのほうが前記駆動源側インペラ(1)の羽根の回転平面内での長さより長く設定されていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載のポンプ。
  15. 前記基盤部(3a)に複数の羽根貫通孔(36)が設けられ、前記可動インペラ(2)の羽根が前記羽根貫通孔(36)内を貫通して設けられ、
    前記羽根貫通孔(36)の回転方向前側の前記基盤部(3a)に前記駆動源側インペラ(1)の羽根が固定され、
    前記可動インペラ(2)の羽根が前記羽根貫通孔(36)内を可動範囲としていることを特徴とする請求項10に記載のポンプ。
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