JP5769902B1 - 超電導マグネット - Google Patents

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Abstract

超電導コイル(140)と、冷媒容器(130)と、輻射シールド(120)と、真空容器(110)と、冷凍機(170)と、電流リード(141)と、真空容器(110)および輻射シールド(120)を貫通して冷媒容器(130)の内部に通じて気化した冷媒(161)の流路を構成しつつ、冷凍機(170)が挿入されて固定される取付口(182)を有する第1配管(180)と、真空容器(110)および輻射シールド(120)を貫通して冷媒容器(130)の内部に通じて気化した冷媒(161)の流路を構成しつつ、電流リード(141)が内部を通って引き出される引き出し口(183)を有する第2配管(181)と、第1配管(180)の取付口(182)より下流側、および第2配管(181)の引き出し口(183)より下流側の少なくとも一方に接続され、一定の流量比率にて気化した冷媒(161)を第1配管(180)および第2配管(181)の各々に通流させる流量比率維持機構(190)とを備える。

Description

本発明は、超電導マグネットに関し、特に、取り外しを行なわない固定方式の冷凍機および固定方式の電流リードを有する超電導マグネットに関する。
極低温冷媒として液体ヘリウムを使用する超電導マグネットにおいて、輻射シールドの冷却を均一化して極低温冷媒槽への熱侵入量の増加の抑制を図った極低温装置を開示した先行文献として、特開平8−159633号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された極低温装置においては、輻射シールド冷却管が複数の並列流路輻射シールド冷却管で構成され、複数の並列流路輻射シールド冷却管の各々の出口付近に、流路の内部を流れる冷媒の温度変化に従って夫々開度が変化する流量制御弁が設けられている。
ヘリウムガスの顕熱を利用してヘリウム貯留槽を冷却する多重循環式液体ヘリウム再凝縮装置を開示した先行文献として、特開2000−105072号公報(特許文献2)がある。ヘリウムガスの顕熱を利用して輻射シールドを冷却する超電導磁気シールドを開示した先行文献として、実開平3−88366号公報(特許文献3)がある。
特許文献2に記載された多重循環式液体ヘリウム再凝縮装置においては、流量調整弁の開度を調整しながらヘリウムガスの大部分を小型冷凍機の第1熱交換器によって約40Kまで冷却し、冷却したヘリウムガスは流路を通って液体ヘリウム貯留槽内に供給される。残りのヘリウムガスは小型冷凍機の第1熱交換器および第2熱交換器を経て液化され、液体ヘリウムは流路を通って液体ヘリウム貯留槽内に供給される。
特許文献3に記載された超電導磁気シールドにおいては、液体ヘリウム容器の外側に、液体ヘリウム容器を囲むように伝熱板が配置され、伝熱板の外周面に接触してヘリウムガスが通る配管が配設されている。
特開平8−159633号公報 特開2000−105072号公報 実開平3−88366号公報
特許文献1に記載された超電導マグネットにおいては、停電時または輸送時などの電力が供給されないときに、流量制御弁が機能しないため、冷媒容器への熱侵入を抑制することが難しい。特許文献2に記載された多重循環式液体ヘリウム再凝縮装置においては、停電時または輸送時などの電力が供給されないときに、流量調整弁が機能しないため、冷媒容器への熱侵入を抑制することが難しい。特許文献3に記載された超電導磁気シールドにおいては、ヘリウムガスの流量を調整することについて考慮されていない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、電力供給が停止した状態においても、ヘリウムガスの複数の流路における流量比率を維持可能であることにより冷媒容器への熱侵入を抑制できる、超電導マグネットを提供することを目的とする。
本発明に基づく超電導マグネットは、超電導コイルと、超電導コイルを液状の冷媒に浸漬した状態で収容する冷媒容器と、冷媒容器の周りを囲む輻射シールドと、超電導コイル、冷媒容器および輻射シールドを収容する真空容器と、輻射シールドおよび冷媒容器の内部を冷却する冷凍機と、超電導コイルに電気的に接続された電流リードと、真空容器および輻射シールドを貫通して冷媒容器の内部に通じて気化した冷媒の流路を構成しつつ、冷凍機が挿入されて固定される取付口を有する第1配管と、真空容器および輻射シールドを貫通して冷媒容器の内部に通じて気化した冷媒の他の流路を構成しつつ、電流リードが内部を通って引き出される、引き出し口を有する第2配管と、第1配管の取付口より下流側、および第2配管の引き出し口より下流側の少なくとも一方に接続され、一定の流量比率にて気化した冷媒を第1配管および第2配管の各々に通流させる流量比率維持機構とを備える。
本発明によれば、電力供給が停止した状態においても、ヘリウムガスの複数の流路における流量比率を維持可能であることにより冷媒容器への熱侵入を抑制できる。
本発明の実施形態1に係る超電導マグネットの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る超電導マグネットにおける流量比率維持機構の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る超電導マグネットにおける流量比率維持機構の構成を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る超電導マグネットについて図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
なお、以下の実施形態においては、中空円筒型の超電導マグネットについて説明するが、必ずしも中空円筒型の超電導マグネットに限定されるものではなく、開放型の超電導マグネットにも本発明を適用できる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る超電導マグネットの構成を示す断面図である。図1においては、超電導マグネットの上側部分の断面のみを示している。図1に示すように、本発明の実施形態1に係る超電導マグネット100においては、最も外側に、中空円筒状の真空容器110が配置されている。真空容器110は、真空容器110の内側と外側とを真空断熱するために、たとえば、ステンレスまたはアルミニウムなどの非磁性材料から構成されている。
真空容器110の内部は、図示しない減圧装置により真空になるように減圧されている。真空容器110の内部には、真空容器110と略相似形の中空円筒状の輻射シールド120が配置されている。
輻射シールド120は、たとえば、アルミニウムなどの光の反射率の高い非磁性材料から構成されている。輻射シールド120の外側を覆うように、多層断熱材150(スーパーインシュレーション)が配置されている。多層断熱材150は、輻射シールド120の表面に貼り付けられていてもよい。
輻射シールド120の内部には、輻射シールド120と略相似形の中空円筒状の冷媒容器130が配置されている。輻射シールド120は、冷媒容器130の周りを囲んで、冷媒容器130と真空容器110との間を断熱する機能を有している。冷媒容器130は、ステンレスまたはアルミニウムなどの非磁性材料から構成されている。
冷媒容器130の内部には、超電導コイル140が収容されている。超電導コイル140は、ステンレスまたはアルミニウムなどの非磁性材料から構成された巻枠132に巻き回されている。巻枠132は、図示しない支持部に支持されて、冷媒容器130内にて冷媒容器130と間隔を置いた状態で固定されている。なお、超電導コイル140は、冷媒容器130の底部に巻き回されていてもよい。この場合には、巻枠132は設けられない。
冷媒容器130の内部には、液状の冷媒である液体ヘリウム160が充填されている。超電導コイル140は、液体ヘリウム160中に浸漬されて冷却されている。超電導コイル140は、たとえば、銅からなるマトリクスの中心部にニオブチタン合金を埋め込んで形成された超電導線が巻き回されて構成されている。
このように、真空容器110は、超電導コイル140、冷媒容器130および輻射シールド120を収容している。真空容器110は、たとえばガラスエポキシからなる複数の支持棒131の一端と接続されている。複数の支持棒131の各々は、輻射シールド120および冷媒容器130と接続されている。すなわち、輻射シールド120および冷媒容器130の各々は、複数の支持棒131によって真空容器110に対して固定されている。
本実施形態においては、冷媒として液体ヘリウム160を用いたが、冷媒の種類は、液体ヘリウムに限られず、超電導コイル140を超電導状態にすることができる冷媒であればよく、たとえば、液体窒素でもよい。
超電導マグネット100は、輻射シールド120および冷媒容器130の内部を冷却する冷凍機170を備えている。冷凍機170としては、2段の冷凍ステージを有するギフォード・マクマホン型冷凍機またはパルスチューブ冷凍機を用いることができる。
冷凍機170の第1冷凍ステージ171は、伝熱板121を間に挟んで輻射シールド120と間接的に接続されている。伝熱板121は、たとえば銅からなり、後述する第1配管180の周壁の一部を貫通している。冷凍機170の第2冷凍ステージ172は、冷媒容器130の内部において上方に位置して、気化したヘリウムガス161を再液化する。
冷凍機170は、後述する第1配管180の取付口182に挿入されて固定されている。冷凍機170は、取付口182に挿入された状態において、第1配管180の取付口182の上面と冷凍機170のフランジの下面との間に隙間ができないように、図示しないOリングなどにより封止されている。本実施形態に係る冷凍機170は、取り外しを行なわない固定方式の冷凍機である。
超電導マグネット100は、超電導コイル140に電気的に接続された電流リード141を備えている。電流リード141は、後述する第2配管181の内部を通って引き出し口183から外部に引き出されている。電流リード141は、引き出し口183から気密に引き出されている。外部に引き出された電流リード141の先端は、電力を供給する図示しない電源に接続されている。本実施形態に係る電流リード141は、取り外しを行なわない固定方式の電流リードである。電流リード141の材料は、りん脱酸銅を主成分とする。ただし、電流リード141の材料の主成分は、りん脱酸銅に限られず、黄銅または電気銅などでもよい。
超電導マグネット100は、真空容器110および輻射シールド120を貫通して冷媒容器130の内部に通じて気化したヘリウムガス161の流路を構成しつつ、冷凍機170が挿入されて固定される取付口182を有する第1配管180を備えている。第1配管180は、カーボン繊維強化樹脂(CFRP:carbon fiber reinforced plastic)から構成されている。ただし、第1配管180の材料は、CFRPに限られず、熱伝導率の小さい材料であればよい。
冷凍機170が挿入されている部分において、第1配管180の内周面と、冷凍機170の外周面との間には、ヘリウムガス161の流路となる連続した隙間が形成されている。
超電導マグネット100は、真空容器110および輻射シールド120を貫通して冷媒容器130の内部に通じて気化したヘリウムガス161の他の流路を構成しつつ、電流リード141が内部を通って引き出される、引き出し口183を有する第2配管181を備えている。第2配管181は、CFRPから構成されている。ただし、第2配管181の材料は、CFRPに限られず、熱伝導率の小さい材料であればよい。
超電導マグネット100は、第1配管180の取付口182より下流側、および第2配管181の引き出し口183より下流側の各々に接続され、一定の流量比率にてヘリウムガス161を第1配管180および第2配管181の各々に通流させる流量比率維持機構190を備えている。
図2は、本発明の実施形態1に係る超電導マグネットにおける流量比率維持機構の構成を示す断面図である。図2においては、後述する放出弁193が開いた状態を示している。
図2に示すように、本実施形態に係る超電導マグネット100における流量比率維持機構190は、第1配管180および第2配管181の各々に設けられた手動バルブから構成されている。具体的には、流量比率維持機構190は、第1配管180に設けられた第1手動バルブ191および第2配管181に設けられた第2手動バルブ192から構成されている。
第1手動バルブ191および第2手動バルブ192の各々の開度を調整することにより、第1配管180を通流するヘリウムガス161aと、第2配管181を通流するヘリウムガス161bとの、流量比率を一定に維持することができる。
流量比率維持機構190の下流側に、ヘリウムガス161を放出する放出弁193が設けられている。本実施形態においては、1つの放出弁193から第1配管180および第2配管181の各々を通流したヘリウムガス161を一緒に放出するが、これに限られず、第1配管180および第2配管181の各々を通流したヘリウムガス161を別々に放出するために、2つの放出弁193が設けられていてもよい。
本実施形態においては、超電導マグネット100は、輻射シールド120内に配置され、第1配管180の温度を測定する第1温度計184と、輻射シールド120内に配置され、第2配管181の温度を測定する第2温度計185とをさらに備えている。第1温度計184および第2温度計185としては、極低温領域での測定精度が良好な白金測温抵抗体を用いたが、これに限られず、熱電対などでもよい。ただし、超電導マグネット100は、必ずしも第1温度計184および第2温度計185を備えていなくてもよい。
以下、超電導マグネット100の動作について説明する。
超電導マグネット100において真空容器110の外側は、室温である300K程度の温度になっている。第1配管180および第2配管181の各々の下端部は、超電導コイル140と略同一の4K程度まで冷却されている。第1配管180および第2配管181の各々は、真空容器110の外側から冷媒容器130まで繋がっているため、冷媒容器130への熱侵入の経路となる。
第1配管180および第2配管181の各々を通じて冷媒容器130に熱が侵入した場合、液体ヘリウム160が気化してヘリウムガス161が発生する。冷凍機170が稼働しているときは、冷凍機170の第2冷凍ステージ172によって、ヘリウムガス161は再液化される。
停電時または超電導マグネット100の輸送時などの電力が供給されていないときは、冷凍機170が稼働していないため、ヘリウムガス161は再液化されず、液体ヘリウム160の気化に伴ってヘリウムガス161の圧力が徐々に増加する。ヘリウムガス161の圧力が閾値を超えると、放出弁193が開いてヘリウムガス161が外部に放出される。
ヘリウムガス161は、第1配管180および第2配管181の各々を通流して、放出弁193から放出される。第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率は、第1手動バルブ191および第2手動バルブ192の互いの開度の比によって決まる。
たとえば、第1手動バルブ191の開度を第2手動バルブ192の開度の2倍にした場合、第1配管180を通流するヘリウムガス161の流量は、第2配管181を通流するヘリウムガス161の流量の略2倍になる。
ヘリウムガス161は、第1配管180および第2配管181の各々を通流する間に、顕熱によって第1配管180および第2配管181の各々を冷却する。ヘリウムガス161の流量が大きいほど、顕熱による冷却作用が大きくなる。よって、第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率によって、第1配管180および第2配管181の冷却比率が決まる。
上記のように、第1配管180および第2配管181の各々は、冷媒容器130への熱侵入の経路となる。第1配管180および第2配管181の各々からの冷媒容器130への熱侵入量は、第1配管180および第2配管181の各々の材料、形状および寸法などから予測することができる。
冷凍機170を取り付けられる第1配管180は、電流リード141が引き出される第2配管181より直径が大きく、真空容器110の外側に位置する体積も大きい。そのため、第1配管180を通過して冷媒容器130に侵入する熱の量は、第2配管181を通過して冷媒容器130に侵入する熱の量より多い。
よって、第1手動バルブ191の開度を第2手動バルブ192の開度より大きくすることにより、熱侵入量の多い第1配管180に、第2配管181より多くのヘリウムガス161を流すことができる。第1配管180および第2配管181における熱侵入量の比率に対応して、第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率を決定することにより、ヘリウムガス161の顕熱を効果的に利用して、第1配管180および第2配管181の各々を冷却することができる。
その結果、第1配管180および第2配管181の各々を通じて冷媒容器130に侵入する熱の量を効果的に低減することができる。なお、第1手動バルブ191および第2手動バルブ192の各々は、電力を必要としない。これにより、停電時または超電導マグネット100の輸送時などの電力が供給されていないときにおいても、第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率を維持して、冷媒容器130への熱侵入を抑制することができる。ひいては、液体ヘリウム160の気化を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る超電導マグネット100においては、第1配管180および第2配管181の各々に手動バルブを設けたが、熱侵入量の少ない第2配管181のみに手動バルブを設けてもよい。すなわち、流量比率維持機構190は、少なくとも熱侵入量の少ない方の配管に接続されていればよい。
上記のように、本実施形態に係る超電導マグネット100は、第1温度計184および第2温度計185を備えている。そのため、第1温度計184および第2温度計185の各々の測定値から、第1温度計184および第2温度計185の各々を通じた熱侵入量の比率を確認し、その結果に基づいて第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率を決定してもよい。
すなわち、第1温度計184および第2温度計185の測定値の比較結果に基づいて、第1手動バルブ191の開度を第2手動バルブ192の開度を調整してもよい。これにより、第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率を現状に合わせて決定することができるため、冷媒容器130への熱侵入をより抑制することができる。
以下、本発明の実施形態2に係る超電導マグネットについて説明する。本実施形態に係る超電導マグネットは、流量比率維持機構の構成のみ実施形態1に係る超電導マグネット100と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係る超電導マグネットにおける流量比率維持機構の構成を示す断面図である。図3においては、放出弁193が開いた状態を示している。
図3に示すように、本発明の実施形態2に係る超電導マグネットにおける流量比率維持機構190aは、第1配管180および第2配管181の各々に設けられたオリフィスから構成されている。具体的には、流量比率維持機構190aは、第1配管180に設けられた第1オリフィス191aおよび第2配管181に設けられた第2オリフィス192aから構成されている。
第1オリフィス191aの絞り直径d1および第2オリフィス192aの絞り直径d2を規定することにより、第1配管180を通流するヘリウムガス161aと、第2配管181を通流するヘリウムガス161bとの、流量比率を一定に維持することができる。
第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率は、第1オリフィス191aおよび第2オリフィス192aの互いの絞り直径の比によって決まる。
たとえば、第1オリフィス191aの絞り直径d1を第2オリフィス192aの絞り直径d2の2倍にした場合、第1配管180を通流するヘリウムガス161の流量は、第2配管181を通流するヘリウムガス161の流量の略2倍になる。
第1オリフィス191aおよび第2オリフィス192aの各々は、電力を必要としない。これにより、停電時または超電導マグネットの輸送時などの電力が供給されていないときにおいても、第1配管180および第2配管181におけるヘリウムガス161の流量比率を維持して、冷媒容器130への熱侵入を抑制することができる。ひいては、液体ヘリウム160の気化を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る超電導マグネットにおいては、第1配管180および第2配管181の各々にオリフィスを設けたが、熱侵入量の少ない第2配管181のみにオリフィスを設けてもよい。すなわち、流量比率維持機構190aは、少なくとも熱侵入量の少ない方の配管に接続されていればよい。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
100 超電導マグネット、110 真空容器、120 輻射シールド、121 伝熱板、130 冷媒容器、131 支持棒、132 巻枠、140 超電導コイル、141 電流リード、150 多層断熱材、160 液体ヘリウム、161,161a,161b ヘリウムガス、170 冷凍機、171 第1冷凍ステージ、172 第2冷凍ステージ、180 第1配管、181 第2配管、182 取付口、183 引き出し口、184 第1温度計、185 第2温度計、190,190a 流量比率維持機構、191 第1手動バルブ、191a 第1オリフィス、192 第2手動バルブ、192a 第2オリフィス、193 放出弁、d1,d2 絞り直径。

Claims (4)

  1. 超電導コイルと、
    前記超電導コイルを液状の冷媒に浸漬した状態で収容する冷媒容器と、
    前記冷媒容器の周りを囲む輻射シールドと、
    前記超電導コイル、前記冷媒容器および前記輻射シールドを収容する真空容器と、
    前記輻射シールドおよび前記冷媒容器の内部を冷却する冷凍機と、
    前記超電導コイルに電気的に接続された電流リードと、
    前記真空容器および前記輻射シールドを貫通して前記冷媒容器の内部に通じて気化した冷媒の流路を構成しつつ、前記冷凍機が挿入されて固定される取付口を有する第1配管と、
    前記真空容器および前記輻射シールドを貫通して前記冷媒容器の内部に通じて気化した冷媒の他の流路を構成しつつ、前記電流リードが内部を通って引き出される、引き出し口を有する第2配管と、
    前記第1配管の前記取付口より下流側、および前記第2配管の前記引き出し口より下流側の各々に接続され、前記第1配管および前記第2配管における熱侵入量の比率に対応した一定の流量比率にて前記気化した冷媒を前記第1配管および前記第2配管の各々に通流させる流量比率維持機構と
    前記流量比率維持機構の下流側に設けられ、前記第1配管および前記第2配管の各々を通流した気化した冷媒を一緒に放出する1つの放出弁とを備える、超電導マグネット。
  2. 前記流量比率維持機構は、前記第1配管および前記第2配管の各々に設けられた手動バルブから構成されている、請求項1に記載の超電導マグネット。
  3. 前記輻射シールド内に配置され、前記第1配管の温度を測定する第1温度計と、
    前記輻射シールド内に配置され、前記第2配管の温度を測定する第2温度計とをさらに備える、請求項2に記載の超電導マグネット。
  4. 前記流量比率維持機構は、前記第1配管および前記第2配管の各々に設けられたオリフィスから構成されている、請求項1に記載の超電導マグネット。
JP2015510224A 2014-09-03 2014-09-03 超電導マグネット Active JP5769902B1 (ja)

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