JP5764895B2 - 電子機器、再生システム、再生方法、プログラム - Google Patents

電子機器、再生システム、再生方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、立体動画を再生するための電子機器、再生システム、再生方法、プログラムに関する。
立体動画を再生する再生装置がある(特許文献1から3)。
特許文献1には、立体映像装置において、映像に付随する文字情報を立体的に表示するための表示位置情報を含む、文字情報の位置情報が記載されている。
特許文献2には、デジタル立体放送におけるテロップ表示装置において、テロップ情報に視差を付加することが記載されている。
特許文献3には、立体映像の立体度に基づきメニューの表示情報から、右目用表示情報と左目用表示情報とを生成することが記載されている。
特開平11−289555号公報 特開平10−327430号公報 特開2010−130495号公報
ところで、再生装置などの電子機器には、通常、動画を早送り再生する機能、動画を巻き戻し再生する機能がある。
そして、この早送り再生、巻き戻し再生などの特殊再生においては、再生される立体動画において、画像全体、画像中の表示物、画像の背景などの表示位置が奥行き方向に急激に変化する可能性がある。
再生対象の動画データが、通常再生において表示位置が奥行き方向へ急激な変化が生じないように作成されていたとしても、早送り、巻き戻しなどの間引き再生時では、表示位置が奥行き方向へ急激に変化する可能性がある。
このように再生装置などの電子機器では、立体動画の間引き再生において表示される画像などの表示位置が奥行き方向へ急激に変化しないようにすることが求められている。
本発明によれば、立体画像を構成する左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含む、映像データを、早送り再生または巻き戻し再生して、立体映像を再生する電子機器であって、
前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部と、
前記操作部からの前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得する映像データ取得部と、
前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択部と、
を具備し、
前記選択部は前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
立体映像を再生する電子機器が提供される。
好ましくは、当該電子機器は、前記選択部において選択した候補ピクチャの視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、直前に表示に使用したピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、直前に表示に使用したピクチャの奥行きから所定値だけ標準の奥行きに近づけた奥行きを次に表示に使用するピクチャの奥行きとする処理を行う、調整部を有する。
また本発明によれば、立体画像を構成する左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含む、映像データを、早送り再生または巻き戻し再生して、立体映像を再生する、画像再生システムであって、
表示装置と、
前記表示装置へ立体視用の動画を出力する再生装置と
を具備し、
当該再生装置は、
前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部と、
前記操作部からの前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得する映像データ取得部と、
前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択部と、
を具備し、
前記選択部は前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
立体映像を再生する、画像再生システムが提供される。
また本発明によれば、立体画像を構成する左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含む、映像データを、早送り再生または巻き戻し再生して、立体映像を再生する電子機器を用いた画像再生方法であって、
前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部による前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得するステップと、
前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択ステップと、
を有し、
前記選択ステップにおいて、前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
立体映像を再生する電子機器を用いた画像再生方法が提供される。
本発明によれば、映像データを早送り再生または巻き戻し再生して立体映像を再生する処理をコンピュータにおいて実行される、画像再生プログラムであって、再生すべき前記映像データは、画像立体画像を構成す左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含み、
当該プログラムは、
前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部による前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得する手順と、
前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択手順と、
を有し、
前記選択手順において、
前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
画像再生プログラムが提供される。
本発明によれば、再生装置などの電子機器において、立体動画の間引き再生において表示される画像などの表示位置が奥行き方向へ急激に変化しないようにできる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る再生システムの構成図である。 図2は、図1の再生装置のハードウェアブロック図である。 図3は、図2の再生装置において立体動画の再生のために取得される映像データの一例の説明図である。 図4は、図3の映像データによる立体視の説明図である。 図5は、間引き再生部のブロック図である。 図6は、次表示ピクチャについての候補選択処理のフローチャートである。 図7は、次表示ピクチャについての選択基準時刻の生成処理のフローチャートである。 図8は、次表示ピクチャの候補からの選択処理を示すフローチャートである。 図9は、次表示ピクチャについての立体映像化処理(奥行き調整処理)のフローチャートである。 図10は、立体映像化処理(奥行き調整処理)の実行を開始した後の所定期間での立体映像化処理の要否判断処理を示すフローチャートである。 図11は、間引き再生の一時停止(ポーズ)から通常再生への切り替えの際の立体映像化処理(奥行き調整処理)を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第2実施形態における次表示ピクチャについての候補からの選択処理を示すフローチャートである。 図13は、本発明の第3実施形態における次表示ピクチャについての候補からの選択処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に関連付けて説明する。
説明は以下の順に行う。
1.第1実施形態(早送りまたは巻き戻しの間引き再生の際に、複数の候補画像データを選択し、さらにその複数の候補画像データから、選択基準の画像データを優先的に選択する再生システムの例。)
2.第2実施形態(複数の候補画像の表示位置の奥行き方向への変化および時間変動をスコア化し、スコアが最も小さい画像データを選択する再生システムの例。)
3.第3実施形態(表示位置の奥行き方向への変化が一定以下になる複数の候補画像データから、時間変動が最も少ない画像データを選択する再生システムの例。)
<1.第1実施形態>
[再生システム1の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る再生システム1の構成図である。
図1の再生システム1は、再生装置2と、表示装置3とを有する。
再生装置2と表示装置3とは、たとえばHDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルなどのAV(Audio Visual)ケーブル4により接続される。
第1実施形態の再生装置2は、早送りまたは巻き戻しの間引き再生の際に、複数の候補ピクチャデータを選択し、さらにその複数の候補ピクチャデータから、選択基準のピクチャデータを優先的に選択する。
再生装置2は、たとえばブルーレイディスクなどの記録媒体の再生装置、ハードディスク再生装置である。
再生において、再生装置2は、記録媒体またはハードディスクに記録された動画の映像データ21を取得し、立体動画を再生するための映像データ21を生成する。
再生装置2は、早送りまたは巻き戻しの操作がなされた場合、その早送り速度または巻き戻し速度に応じてピクチャを間引いた映像データ21を生成する。
早送りまたは巻き戻しなどの特殊再生の場合、再生装置2は、取得した映像データ21の複数のピクチャから、間引き再生に使用するピクチャを選択し、選択した複数のピクチャによる映像データ21を生成する。
再生装置2は、生成した映像データ21をAVケーブル4から表示装置3へ出力する。
表示装置3は、たとえば液晶表示装置3、プロジェクタ式表示装置3である。
表示装置3は、AVケーブル4から映像データ21が入力されると、その映像を表示部51に表示する。
これにより、図1の再生システム1は、再生装置2で再生された立体動画を、表示装置3に表示する。
早送りまたは巻き戻しなどの間引き再生では、再生装置2は、映像データ21の複数のピクチャから一部を選択する。そして、表示装置3は、その選択した一部の複数のピクチャによる立体動画を表示する。
図2は、図1の再生装置2のハードウェアブロック図である。
図2の再生装置2は、コンピュータとして、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ(MEM)12、ディスプレイインタフェース(DISP_I/F)13、操作部(KEY)14を有する。また、再生装置2は、無線通信部(RF_I/F)15、タイマ(TMR)16、ネットワーク通信部(COM)17、ディスクドライブ(D_DRV)18、およびこれらを接続するシステムバス19を有する。
メモリ12は、たとえばハードディスクドライブ、ROM、RAMを有する。
メモリ12は、再生装置2の制御プログラムを記憶する。
また、メモリ12は、映像データ21を記憶してもよい。
メモリ12は、映像データ21をCPU11へ出力する。
ディスクドライブ18は、たとえばブルーレイディスク、DVDディスクなどの記録媒体から、映像データ21を読み込む。ディスクドライブ18は、挿入された記録媒体から、映像データ21を読み込む。
ディスクドライブ18は、映像データ21をCPU11へ出力する。
ネットワーク通信部17は、たとえばLAN(Local Area Network)ケーブルが接続される。
ネットワーク通信部17は、たとえばインターネット上のコンテンツサーバと通信し、映像データ21を受信する。
ネットワーク通信部17は、映像データ21をCPU11へ出力する。
ネットワーク通信部17が受信した映像データ21は、メモリ12またはディスクドライブ18に挿入された記録媒体に書き込まれる。
操作部14は、たとえば再生装置2のハウジングのフロントパネルに設けられ、複数の操作キーを有する。
複数の操作キーには、映像データ21の選択、再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻しなどの機能が割り当てられる。また、操作部14は、ジョグダイヤルなどの再生速度を調整する操作キーを有してもよい。
操作部14は、操作された操作キーに対応する指示を、CPU11へ出力する。
無線通信部15は、再生装置2用のリモートコントローラと無線通信する。
リモートコントローラは、複数の操作キーを有する。リモートコントローラの複数の操作キーには、映像データ21の選択、再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻しなどの機能が割り当てられる。
無線通信部15は、リモートコントローラから操作された操作キーに対応する指示を受信し、CPU11へ出力する。
ディスプレイインタフェース13は、AVケーブル4が接続される。
ディスプレイインタフェース13は、CPU11などから入力された映像データ21をAVケーブル4へ出力する。
タイマ16は、時間、時刻を計測する。
タイマ16は、計測した時間、時刻を、CPU11へ出力する。
CPU11は、メモリ12からプログラムを読み込んで実行する。
これにより、CPU11には、再生装置2の制御部20が実現される。
制御部20は、再生装置2の動作を制御する。
たとえば制御部20には、操作部14、無線通信部15からシステムバス19を通じて映像データ21の再生指示が入力される。
制御部20は、再生に係る映像データ21をメモリ12などから読み込む。
制御部20は、取得した映像データ21から、立体動画を再生するための映像データ21を生成する。映像データ21が圧縮化されている場合、制御部20は、取得した映像データ21をデコードする。
制御部20は、生成した立体動画用の映像データ21をディスプレイインタフェース13へ出力する。
この他にもたとえば、制御部20には、早送り再生または巻き戻しなどの間引き再生の指示が入力される。
制御部20は、再生に係る映像データ21をメモリ12などから読み込む。
制御部20は、間引き再生では、取得した映像データ21の一部のピクチャ(たとえば後述するIピクチャ)を選択してデコードし、立体動画を再生するための映像データ21を生成する。
制御部20は、生成した立体動画用の映像データ21をディスプレイインタフェース13へ出力する。
[間引き再生の説明]
図3は、図2の再生装置2において立体動画の再生のために取得される映像データ21の一例の説明図である。
図3の映像データ21は、たとえばメモリ12、ブルーレイディスクに記録される。
再生装置2において映像データ21には、たとえばMPEG(Moving Picture Experts Group)2 Transport Stream、AVI(Audio Video Interleaving)、MP4(MPEG4)などである。これらの映像データ21では、動画データ、音声データなどのストリーミングデータが多重化されている。
映像データ21の動画データは、複数のピクチャを有する。ピクチャには、Iピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャがある。動画データは、映像データ21において、MPEG2、MPEG4、H.264/AVCなどのビデオ圧縮方式により圧縮されている。
図3の複数のピクチャは、通常再生において左側から順番に再生に利用される。
なお、圧縮記録されている映像データ21において、図3の複数のピクチャは、必ずしも図3の左側からの順番である再生順に格納されているわけではない。たとえばフレーム間予測符号化されている場合、デコード順は表示順と異なる。
このため、映像データ21は、インデックス情報として、Iピクチャについてのデータ内の格納位置、Iピクチャの表示時刻(再生順)、同一時刻に表示される映像と字幕24へのリンク情報(ひも付け情報)などを有する。
また、図3の映像データ21は、立体動画用のデータである。
このため、図3の映像データ21は、左目用ピクチャ22と、右目用ピクチャ23とを有する。
1組の左目用ピクチャ22と右目用ピクチャ23とが再生されることにより、1個の立体画像が表示される。
図3の映像データ21では、左目用ピクチャ22と右目用ピクチャ23とが分離されている。
また、表示装置3が通常の2倍以上の高いフレームレートの再生に対応している場合、通常の2D画像と同等のフレームレートで立体画像を再生できる。
図3の各ピクチャは、字幕24を有する。
1組の左目用ピクチャ22と右目用ピクチャ23とでは、同じ字幕24が、画像中の表示位置がずれている。
このように画像中の字幕24などの表示オブジェクトの表示位置が左目用ピクチャ22と右目用ピクチャ23との間でずれている。
また、視聴者32は、たとえば映像データ21のフレームレート(ピクチャーレート)と同期する信号によりシャッタが制御される立体映像用メガネをかけて視聴する。
これにより、視聴者32には立体動画が表示される。
図4は、1組の左目用ピクチャ22と右目用ピクチャ23とによる立体視の説明図である。
図4には、表示部51のスクリーン31と、視聴者32の両眼とが図示されている。
スクリーン31には、左目用ピクチャ22の画像および右目用ピクチャ23の画像が実際に表示される。
視聴者32は、スクリーン31と正対している。
また、図4では、スクリーン31上に、表示オブジェクトである字幕「A」についての左目用の表示位置と、右目用の表示位置とが図示されている。
左目用の表示位置は、スクリーン31の画面中央より右側にある。
右目用の表示位置は、スクリーン31の画面中央より左側にある。
この場合、視聴者32は、たとえば左目で左目用ピクチャ22の左目用の表示位置に表示された字幕「A」を見た後、右目で右目用ピクチャ23の右目用の表示位置に表示された字幕「A」を見る。
これにより、視聴者32には、字幕「A」は、スクリーン31手前の視線の交差位置33に表示されているように認識される。
視聴者32には、スクリーン31手前に字幕「A」が浮き出して見える。
この両眼視差の効果により画像、表示物、字幕24などについて視認される表示位置がスクリーン31の前後となり、視聴者32には、立体的な動画が視認される。
左目と視線の交差位置とを結ぶ線分と、右目と視線の交差位置とを結ぶ線分とのなす角度は、視差角θと呼ばれる。
再生装置2の制御部20は、操作部14からの再生指示に基づいて、メモリ12または記録媒体から立体動画用の映像データ21を取得する。
制御部20は、取得した映像データ21の複数のピクチャデータを、取得する。
通常再生の場合、制御部20は、複数のピクチャデータを記録された順番で取得する。制御部20は、取得したピクチャデータをデコードして再生順に並べ替え、再生順に所定のフレームレートに対応する時間間隔で出力する。
間引き再生の場合、制御部20は、インデックス情報に基づいて複数のIピクチャデータを再生順に取得する。制御部20は、取得したIピクチャのデータをデコードして順番に出力する。
制御部20から出力されたピクチャデータは、ディスプレイインタフェース13およびAVケーブル4を通じて表示装置3に入力する。
表示装置3は、表示部51に表示する画像を、入力された最新のピクチャデータにより更新する。
ところで、立体動画を再生する場合、その視差角θが時間的にまたは空間的に急激に変化すると、視聴者32に生理的な影響を与える可能性がある。
このため、立体動画では、立体静止画と異なり単純に視差のみで生理的な影響の程度をはかることはできないが、視野角の時間的または空間的な変化は、好ましくは1度以内、可能な限り2度以内とするのが良いと考えられている。
また、動画において視野角の変化の影響は、単純な変化の大きさだけを考慮するのではなく、変化の割合(率)を考慮すべきであると考えられる。
たとえば立体静止画の視差角θは60分から70分の範囲内に収めればよいと考えられている。分は、1度の60分の1の角度である。しかしながら、立体動画では、そのような角度範囲内であったとしても急激な変化により生理的な影響が生じる可能性がある。
この他にもたとえば、立体静止画では両眼視差が焦点深度内に収まっていれば視覚疲労の程度は平面画像の場合と変わらないと考えられる。しかしながら、立体動画では、その焦点深度内であっても画像などの表示位置が奥行き方向へある程度の回数または頻度で変動すれば、生理的な影響を与える可能性があると考えられる。
このため、ステレオグラム技術を用いた立体動画用の映像データ21では、視聴者32に生理的な影響を与えないように、複数のピクチャの画像を作り込むのが望ましい。
少なくとも字幕24などの視聴者32が注目する部分については、生理的な影響を与えないと考えられる程度に表示位置の奥行きへの変化を作り込むのが望ましい。
このため、立体動画用の映像データ21は、ピクチャデータを順番に再生に用いる通常再生において表示位置の奥行きへの変化が抑えられるように作りこまれる。
しかしながら、このように生理的な影響を考慮して立体動画用の映像データ21が作成されていたとしても、早送り再生や巻き戻し再生のようにピクチャを間引いて再生する場合には、単位時間あたりの奥行き方向への変化が急激になってしまう可能性がある。
なお、このような単位時間あたりの奥行き方向への変化を抑えるためには、間引き再生においては、左右のピクチャの一方のみを再生に用いることが考えられる。
しかしながら、このように左右のピクチャの一方のみを再生に用いた場合には、表示される映像は2D映像となり、本来の立体感を得ることができない。
[間引き再生機能の説明]
図5は、間引き再生部40のブロック図である。
図5には、間引き再生部40とともに、操作部14、制御部20、メモリ12の映像データ21、表示装置3の表示部51が図示されている。
図5の間引き再生部40は、CPU11がプログラムを読み込むことにより実現される。図5の間引き再生部40は、制御部20の一部または制御部20とともに実現される。
図5の間引き再生部40は、操作部14から通常の再生が指示された場合と、操作部14から早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合とに利用される。
間引き再生部40は、インデックス情報読込部41、表示候補選択部42、時刻差算出部43、奥行き情報読込部44、直前ピクチャ奥行き情報バッファ45、次表示ピクチャ選択部46、映像データ読込部47、出力部48を有する。
そして、図5の間引き再生部40は、メモリ12に記憶されている映像データ21から、間引き再生において順次表示される映像のピクチャデータを1つずつ順番に選択する。
メモリ12に記憶されている映像データ21は、動画データとしての複数のピクチャデータとともに、字幕24の情報、字幕24の表示位置についての奥行き情報を有する。
字幕24の情報は、たとえば動画、音声などと同様に、1つのコンテンツデータとして映像データ21に含まれている。
インデックス情報読込部41は、メモリ12から、映像データ21のインデックス情報を読み込む。
インデックス情報は、動画を構成するIピクチャについてのデータ内の格納位置、Iピクチャの表示時刻(再生順)、同時に表示可能な映像または字幕24へのリンク情報(所謂、ひも付け情報)などを有する。このリンク情報により、各ピクチャに、対応する字幕24が関連付けられる。
表示候補選択部42は、インデックス情報に基づいて、メモリ12から、映像データ21の複数のピクチャデータを選択する。
以下、表示候補選択部42により選択されたピクチャデータを、候補ピクチャデータという。
時刻差算出部43は、選択された複数の候補ピクチャデータの各々について、通常再生での再生時刻を演算する。
奥行き情報読込部44は、メモリ12から、字幕データの表示位置についての奥行き情報を読み込む。
直前ピクチャ奥行き情報バッファ45は、直前に表示させた画像についての字幕24の奥行き方向の表示位置情報を記憶する。
具体的には、直前ピクチャ奥行き情報バッファ45は、出力部48が表示部51へ最後に出力したピクチャデータにリンクされている字幕24の奥行き方向の表示位置情報を記憶する。
次表示ピクチャ選択部46は、複数の候補ピクチャデータから、所定の選択処理により1つを選択する。
次表示ピクチャ選択部46により選択されたピクチャデータは、表示部51に次に表示される画像となる。
映像データ読込部47は、メモリ12から、次表示ピクチャ選択部46により選択されたピクチャデータを読み込む。映像データ読込部47は、読み込んだピクチャデータをデコードする。映像データ読込部47は、デコードしたピクチャデータを出力する。
出力部48は、映像データ読込部47から出力されたピクチャデータを表示部51へ出力する。
また、出力部48は、必要に応じて、ピクチャデータによる立体映像化される画像全体、表示物、背景、字幕24などの表示位置について奥行きを調整する。
[間引き再生の動作]
次に、図5の間引き再生部40による間引き再生動作を説明する。
図5の間引き再生部40は、メモリ12に記憶されている映像データ21から、間引き再生において順次表示される映像のピクチャデータを1つずつ順番に選択する。
操作部14は、早送り機能または巻き戻し機能が割り当てられた操作キーの操作に基づいて、早送りまたは巻き戻しによる間引き再生を制御部20に指示する。
制御部20は、操作部14の指示の入力に基づいて、図5の間引き再生部40を起動する。
図6は、次表示ピクチャについての候補選択処理のフローチャートである。
図6の処理において、表示候補選択部42は、まず、直前表示ピクチャの理想再生時刻と、指示された早送りまたは巻き戻し再生の速度とから、次表示ピクチャの理想再生時刻を算出する(ステップST1)。
直前表示ピクチャの理想再生時刻とは、指示された早送りまたは巻き戻し再生の速度に基づいて演算される直前表示ピクチャについての理想的な再生時刻をいう。
例えば、60fpsのストリームにおいて、60ピクチャに1ピクチャの割合でピクチャを選択し、そのピクチャを2ピクチャ時間毎に表示(保持)すると30倍速となる。この場合、30倍速表示するための理想時刻は1秒後となる。
次に、表示候補選択部42は、インデックス情報におけるIピクチャの表示順情報に基づいて、次表示ピクチャの理想再生時刻付近のIピクチャを複数選択する(ステップST2)。
表示候補選択部42は、たとえば次表示ピクチャの理想再生時刻に最も近い時刻のIピクチャと、その前後のIピクチャとを選択する。
これにより、表示候補選択部42は、複数のIピクチャを、候補ピクチャとして選択する。
表示候補選択部42は、理想再生時刻に最も近い候補ピクチャデータを、間引き再生の指示速度に対応して選択される選択基準のピクチャデータとして選択し、かつ、その前後のピクチャデータを選択する。
表示候補選択部42により複数のIピクチャが候補ピクチャとして選択されると、時刻差算出部43、奥行き情報読込部44が動作する。
図7は、次表示ピクチャについての選択基準時刻の生成処理のフローチャートである。
時刻差算出部43は、各候補ピクチャデータについて、次表示ピクチャの理想再生時刻との再生時刻の差を演算する(ステップST11)。
次に、時刻差算出部43は、演算した複数の候補ピクチャデータの時刻差情報を保存する(ステップST12)。複数の時刻差情報は、たとえばメモリ12に保存される。
また、奥行き情報読込部44は、メモリ12から、各候補ピクチャデータの字幕24についての奥行き情報を読み込む。
次に、奥行き情報読込部44は、複数の候補ピクチャデータの字幕24の奥行き情報を保存する。複数の奥行き情報は、たとえばメモリ12に保存される。
これにより、メモリ12には、複数の候補ピクチャデータについての時刻差情報と、字幕24の奥行き情報とが記憶される。
なお、時刻差情報と字幕24の奥行き情報とは、メモリ12において、候補ピクチャデータのインデックス番号毎に対応付けて記憶されてもよい。
図8は、次表示ピクチャの候補からの選択処理を示すフローチャートである。
メモリ12に複数の候補ピクチャデータについての時刻差情報と字幕24の奥行き情報とが記憶されると、次表示ピクチャ選択部46は、次表示ピクチャを選択する。
次表示ピクチャ選択部46は、まず、時刻差が最も少ない候補ピクチャデータを選択する(ステップST21)。
そして、次表示ピクチャ選択部46は、当該候補ピクチャデータの字幕24の奥行き情報を取得し(ステップST22)、直前に表示したピクチャデータにおける字幕24の奥行きとの差を演算する(ステップST23)。
直前に表示したピクチャデータにおける字幕24の奥行き情報は、直前ピクチャ奥行き情報バッファ45から読み込む。
次表示ピクチャ選択部46は、字幕24の奥行き差が所定値以内であるか否かを判断する(ステップST24)。
字幕24の奥行き差が所定値以内である場合、次表示ピクチャ選択部46は、この時刻差が最も少ない候補ピクチャデータを、次に表示するピクチャデータとして選択する(ステップST27)。
字幕24の奥行き差が所定値以内でない場合、次表示ピクチャ選択部46は、次の候補ピクチャについて検討を継続する。
具体的には、次表示ピクチャ選択部46は、他の未処理の候補ピクチャが残っていて、かつ、ループ回数が所定の規定回数(たとえば4)以下であるか否かを判断する(ステップST25)。
そして、このステップST25の判断結果がYes(はい)である場合、次表示ピクチャ選択部46は、次に時刻差が小さい候補ピクチャを選択する(ステップST26)。
次表示ピクチャ選択部46は、次に時刻差が小さいものとして選択した当該候補ピクチャデータの字幕24について奥行き差を演算し、所定値以内であるか否かを判断する(ステップST22からST24)。
字幕24の奥行き差が所定値以内である場合、次表示ピクチャ選択部46は、この次に時刻差が小さい候補ピクチャデータを、次に表示するピクチャデータとして選択する(ステップST27)。
字幕24の奥行き差が所定値以内でない場合、次表示ピクチャ選択部46は、次の候補ピクチャについて検討を継続する。
次表示ピクチャ選択部46は、ループ処理を継続する(ステップST25、ST26、ST22〜24)。
また、ステップST25の判断結果がNo(いいえ)である場合、次表示ピクチャ選択部46は、時刻差が最も少ない候補ピクチャデータを、次に表示するピクチャデータとして選択する(ステップST28)。
この場合、次表示ピクチャ選択部46は、出力部48に対して、本来の立体表示には不適切であることを通知する。
次表示ピクチャ選択部46により次に表示するピクチャデータが選択されると、映像データ読込部47は、メモリ12から、そのピクチャデータを読み込む。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれたピクチャデータを表示部51へ出力する。
また、出力部48は、次表示ピクチャ選択部46から不適切の通知を受けている場合、当該ピクチャデータに基づいて表示される字幕24などの奥行きを調整し、表示部51へ出力する。
表示部51は、新たに入力されたピクチャデータを表示する。
これにより、表示部51の表示は、間引き再生による立体動画が表示される。
また、表示部51は、直前ピクチャ奥行き情報バッファ45に記憶されている奥行き情報を、新たに表示した字幕24などの奥行き情報により更新する。
以上の間引き再生処理により、表示部51には、操作部14の指示に基づいて間引きされた立体動画が表示される。
[奥行き(表示位置)調整動作]
図9は、次表示ピクチャについての立体映像化処理(奥行き調整処理)のフローチャートである。立体映像化処理は、適切な奥行き変化の映像が得られない場合などにおいて実行される。
立体映像化処理では、画像全体、表示物、字幕24などの奥行きの変化量が所定値以下となるように、次表示ピクチャの表示位置についての奥行きを調整する。
出力部48は、たとえば次表示ピクチャ選択部46から不適切の通知を受けている場合、次に表示するピクチャデータに基づいて表示される字幕24などの奥行き調整処理を実行する。
字幕24などの奥行き調整処理において、出力部48は、まず、直前表示ピクチャの奥行きから、一定量だけ標準の奥行きに近づけた値を次表示ピクチャの奥行きとする(ステップST31)。一定量はたとえば80%である。
出力部48は、たとえば直前ピクチャ奥行き情報バッファ45から直前表示ピクチャの奥行きを読み込み、当該次表示ピクチャに適用する奥行きを決定する。
また、標準の奥行きとは、たとえば表示部51のスクリーン31上である。
図2の字幕24が前回表示した字幕24である場合、出力部48は、図2の視線交差位置よりスクリーン31側に所定割合で寄った位置を、当該次表示ピクチャの奥行きとして決定する。
次に、出力部48は、次表示ピクチャの字幕24などの表示位置が、決定した奥行きの表示位置となるように、次表示ピクチャの表示位置を調整する(ステップST32)。
図3の映像データ21では、左目用ピクチャ22と右目用ピクチャ23との一対の画像により、立体視画像が形成される。
このため、出力部48は、次表示ピクチャの左右いずれか一方の画像を、求めた表示位置の立体映像になるように調整する。
出力部48は、たとえば左目用ピクチャ22から、その表示位置を図2の視線の中心寄りにシフトさせたピクチャデータを生成し、この生成した左目用ピクチャ22のデータを出力する。
なお、この立体映像化処理における表示位置の調整は、たとえば左目用ピクチャ22または右目用ピクチャ23を平面と仮定して画像全体の表示位置を調整すればよい。
また、立体映像化処理における表示位置の調整は、左目用ピクチャ22および右目用ピクチャ23により手前側に存在するように表示される表示物についてのスクリーンに対する表示位置の差を小さく調整してもよい。また、背景側に存在するように表示される表示物についてのスクリーンに対する表示位置の差を小さく調整したりしてもよい。また、複数の物体がある場合には、その中で最も手前側または最も奥側に表示される表示物の表示位置のみを調整するようにしてもよい。
[奥行き(表示位置)調整動作の具体例]
ここで、毎秒30フレームで、15フレーム毎にIピクチャを含む映像データ21のストリームを仮定する。Iピクチャは0.5秒毎に発生する。
この場合、4つのIピクチャに1つの割合でIピクチャを選択し、それぞれのIピクチャを6フレーム時間分でホールド(フリーズ表示)すると、再生時間2秒分の映像を0.2秒で表示することになる。この場合の早送り速度は10倍である。
ここで、本来のIピクチャの1つとなりのIピクチャを選択する場合を考える。
再生時間1.5秒分の映像を0.2秒で再生(ホールド)する場合は、7.5倍速となる。
再生時間2.5秒分の映像を0.2秒で再生(ホールド)する場合は、12.5倍速となる。
これらの早送りの変動幅は、25%である。
この場合、表示候補選択部42は、本来のIピクチャと前後のIピクチャとを選択する。
また、次表示ピクチャ選択部46、この3個のIピクチャから1つを選択する。
出力部48は、選択されたIピクチャデータを出力する。
また、出力部48は、0.2秒に次に選択されたIピクチャデータを出力する。
なお、上述した例では、各Iピクチャのホールド時間は、0.2秒に固定されているが、調整されてもよい。
たとえば選択したIピクチャが1.5秒の再生時間である場合には、ホールド時間を0.15秒としてもよい。
また、選択したIピクチャが2.5秒の再生時間である場合には、ホールド時間を0.25秒としてもよい。
これにより、全体的な早送り速度が変動しないようにできる。
以上の奥行き(表示位置)調整処理により、第1実施形態の表示部51には、間引き再生における表示位置の奥行き方向への変化が所定の基準値以下となる立体動画が表示される。
よって、第1実施形態では、間引き再生において表示される立体動画では、単に選択基準のピクチャデータを順番に選択した場合に比べて表示位置の奥行き方向への変化が抑えられ、画像全体、表示物、字幕24などの奥行きの急激な変化が生じ難くなる。
また、間引き再生では、直前に選択したピクチャデータの表示位置を基準として、表示位置の奥行き方向への変化量が所定範囲に収まる画像を選択することができない場合がある。
第1実施形態では、このような場合であっても、実際に間引き再生において表示される画像においては、表示位置の奥行き方向への変化量を所定範囲に収めることができる。
特に、第1実施形態では、選択基準のピクチャデータの表示位置に対する奥行きの変化量が所定値以内である場合には、選択基準のピクチャデータを選択し、それ以外の場合に、その前後で奥行き方向への変化量が所定値以内になるピクチャデータを選択する。
選択基準のピクチャデータを優先的に選択し、かつ、選択基準のピクチャデータとの時間差が小さいものを優先的に選択する。
よって、奥行き方向への変化が所定値範囲内であれば、間引き再生での再生速度の変動は、必要最小限に抑えられる。
また、第1実施形態では、字幕24に着目し、この字幕24の奥行きに基づいて判断している。
字幕24は、視聴者32が短時間に読み取るために注視される画像の部分である。
そして、立体動画における字幕24は、その周囲に表示される背景や表示オブジェクトに埋没して見えたり、浮き上がって見えたりすると、字幕24に視点を合わせ難い。
このため、立体動画において、字幕24は、通常はその周囲に表示される背景や表示オブジェクトの表面に表示されるように表示位置が調整されている。
字幕24の奥行き情報は、一般的にこのような特徴を有する。
よって、第1実施形態では、間引き再生において字幕24の表示位置情報に基づいて字幕24などの奥行きが急激に変化しないようにすることで、画像中の注視される字幕24およびその周囲の部分について、画像の表示位置の奥行き方向への急激な変化を抑えることができる。
[画像、字幕24などの奥行き調整処理を含む具体的な間引き再生処理の例]
間引き再生処理では、次表示ピクチャ選択部46は、インデックス情報に基づいてメモリ12に記憶されている映像データ21からIピクチャのデータを選択する際に、再生方向および間引き再生速度にしたがってIピクチャを間引いて選択する。
次表示ピクチャ選択部46により次に表示するIピクチャのデータが選択されると、映像データ読込部47は、メモリ12から、そのIピクチャのデータを読み込む。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれたピクチャデータを表示部51へ出力する。
この際、出力部48は、間引き再生における奥行き方向での画像の表示位置の急激な変化を抑制するために、適宜図9の立体映像化処理を実行する。
また、出力部48は、基本的に、ピクチャデータが選択される度に、立体映像化処理の要否を判断することになる。
そして、このように出力部48が、ピクチャデータが選択される度に図9の立体映像化処理の要否を判断した場合、間引き再生において連続的に表示される複数の画像は、本来の奥行きにより表示されるピクチャデータと、立体映像化されたピクチャデータとが混在する可能性がある。
また、たとえば奥行きが調整された画像と、調整されていない本来の画像とが頻繁に切り替わる可能性がある。
このように間引き再生において連続的に再生される画像が、立体映像化された画像と、本来の画像との間で頻繁に切り替わる場合、視聴者32に違和感を与えてしまう可能性がある。
そこで、出力部48は、あるピクチャデータについて立体映像化処理を実行した場合、その後の所定期間のピクチャデータについては、図10の判断処理に基づいて立体映像化処理を制御する。
図10は、立体映像化処理の実行を開始した後の所定期間での立体映像化処理の要否判断処理を示すフローチャートである。
すなわち、図10は、立体映像化された画像が表示されている場合に、その表示中に実行される立体映像化の要否を判断する処理である。
図10において、出力部48は、まず、次表示ピクチャが本来の立体映像として適切であるか否かを判断する(ステップST41)。
出力部48は、たとえば最後に表示させた画像(字幕24など)の奥行きと新たに選択した画像(字幕24など)の表示位置についての奥行き差が所定値以下である場合には、適切であると判断し、それ以外の場合には適切でないと判断する。
ステップST41において「いいえ」と判断した場合、出力部48は、選択していた次表示ピクチャの表示位置について奥行きを調整し、表示部51へ出力する(ステップST43)。
出力部48は、たとえば画像全体、表示物、字幕24などの奥行きの変化量が所定値以下となるように、次表示ピクチャの表示位置についての奥行きを調整する。
以下、この処理を、次表示ピクチャの立体映像化処理とよぶ。
その後、出力部48は、更に次表示ピクチャが本来の立体映像として適切であるか否かを判断する(ステップST41)。
出力部48は、次表示ピクチャが本来の立体映像として適切なものとなるまで、ステップST41およびST43によるループ処理を繰り返す。
これに対して、次表示ピクチャが本来の立体映像として適切であり、ステップST41において「はい」と判断した場合、出力部48は、ループ回数が一定以上であるか否かを判断する(ステップST42)。
ここで、このループ回数は、図10の処理を開始した後のステップST43およびST41によるループ処理の回数を意味する。
そして、このループ回数による一定期間が経過する前は、出力部48は、ステップST42においてNo(いいえ)と判断する。
出力部48は、選択していた次表示ピクチャの表示位置について奥行きを調整し、表示部51へ出力する(ステップST43)。
よって、出力部48は、ループ回数が一定以上になる所定の期間が経過するまでは、次表示ピクチャが本来の立体映像として適切なものであるとしても、その次表示ピクチャを立体映像化して出力する。
また、ループ回数が一定以上となる一定期間が経過し、かつ、次表示ピクチャが本来の立体映像として適切なものである場合、出力部48は、ステップST42においてYes(はい)と判断する。
出力部48は、選択していた次表示ピクチャデータを、そのまま表示部51へ出力する(ステップST44)。
これにより、表示部51には、映像データ21における本来の表示位置でピクチャデータが表示される。
このように出力部48は、立体映像化された画像の表示中では図10の要否判断処理を実行する。
このため、間引き再生により表示される立体映像において、表示される画像が立体映像化された画像に切り替わると、その後の所定の期間においては、立体映像化された画像のみが表示され、本来の画像が表示されなくなる。
よって、表示される画像が、立体映像化された画像と、本来の画像との間で頻繁に切り替わらなくなる。
その結果、第1実施形態では、間引き再生において一旦、立体映像化された画像の表示が開始されると、その後の一定の期間では本来の立体映像に切り替わらなくなる。このため、第1実施形態では、立体映像化された画像と本来の画像とが頻繁に切り替わることによる違和感を抑制することができる。
[間引き再生状態から通常再生への直接的な切り替え動作]
間引き再生状態から通常再生への切り替え動作は、操作部14が、間引き再生処理中に、再生機能が割り当てられた操作キーの操作に基づいて、通常速度での再生を制御部20に指示することにより開始される。
制御部20は、この指示の入力に基づいて、図5の間引き再生部40に通常の再生を実行させる。
通常の再生では、次表示ピクチャ選択部46は、メモリ12に記憶されている映像データ21から、ピクチャデータを順番に選択する。
次表示ピクチャ選択部46は、間引き再生処理により最後に選択したピクチャデータの次のピクチャデータから選択を開始する。
次表示ピクチャ選択部46により次に表示するピクチャデータが選択されると、映像データ読込部47は、メモリ12から、そのピクチャデータを読み込む。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれたピクチャデータを表示部51へ出力する。
この間引き再生状態から通常再生への直接的な切り替え動作において、出力部48は、図10に示す立体映像化処理の要否判断処理を実行してもよい。
出力部48は、たとえば間引き再生終了時の表示画像が立体映像化されたものである場合には、図10に示す立体映像化処理の要否判断処理を実行するとよい。
この再生の切替時の立体映像化処理の要否判断処理において、出力部48は、まず、次表示ピクチャが本来の立体映像として適切であるか否かを判断する(ステップST41)。
次表示ピクチャが適切である場合、出力部48は、ループ回数が一定以上であるか否かを判断する(ステップST42)。
ここで、ループ回数は、間引き再生から通常再生に切り替わった後のステップST43およびST41による判定回数を意味する。
よって、ループ回数は、当該処理を実行する期間を規定することになる。
そして、この一定期間が経過する前は、出力部48は、ステップST42においてNo(いいえ)と判断する。
ステップST41またはST42においていいえと判断した場合、出力部48は、通常再生による次表示ピクチャの表示位置について奥行きを調整し、表示部51へ出力する(ステップST43)。
出力部48は、たとえば表示位置の変化量が所定値以下となるように、通常再生による次表示ピクチャの表示位置について奥行きを調整する。
間引き再生から通常再生へ切り替わってから一定期間が経過すると、出力部48は、ステップST42においてYes(はい)と判断する。
出力部48は、通常再生による次表示ピクチャデータを、そのまま表示部51へ出力する(ステップST44)。
これにより、表示部51には、映像データ21における本来の表示位置でピクチャデータが表示される。
以上の間引き再生から通常再生への切り替え動作により、第1実施形態では、通常再生への切り替え直後に表示される映像の表示位置が急激に変化しないようにすることができる。
第1実施形態では、間引き再生から通常再生への切り替えが指示された直後に、通常再生から間引き再生への切り替えが指示される場合であっても、当該短期間の通常再生においては間引き再生における奥行き調整が継続されている。
よって、第1実施形態では、一連の切り替えの期間において間引き再生における奥行き調整が継続的に実行される。
第1実施形態では、通常再生と間引き再生との間での切替が繰り返されることに起因する、画像、表示物、字幕24などの奥行きの急激な変化が発生し難くなる。
なお、間引き再生状態から通常再生への切り替え動作は、後述する図11の処理を経由する処理としてもよい。すなわち、「間引き再生」から「通常再生」へ直接に切り替わるのではなく、「間引き再生」から「一時停止」へ切り替わり、その後、「一時停止」から「通常再生」へ切り替わってもよい。これにより、「通常再生」では、その再生開始直後から、本来の立体画像が表示されるようになる。
また、この「一時停止」を経由して切り替える場合においても、図10の立体映像化処理の要否判断処理を実行してもよい。
[間引き再生の一時停止状態から通常再生への切り替え動作]
間引き再生中に、操作部14から一時停止(ポーズ)の指示が入力されると、制御部20は、間引き再生機能を一時停止する。
これにより、出力部48から表示部51への新たなピクチャデータの出力が一時停止する。
表示部51は、出力部48から最後に出力されたピクチャデータによる立体静止画を表示する。
このような間引き再生の一時停止(ポーズ)の中に、操作部14は、再生機能が割り当てられた操作キーの操作に基づいて、通常速度での再生を制御部20に指示する。
制御部20は、この指示の入力に基づいて、図5の間引き再生部40に通常の再生を実行させる。
図11は、間引き再生の一時停止から通常再生への切り替えの際の立体映像化処理(奥行き調整処理)を示すフローチャートである。
図11の立体映像化処理(奥行き調整処理)は、たとえば間引き再生の一時停止時に立体映像化された画像を表示している場合に、出力部48により実行される。
出力部48は、まず、一時停止状態で表示中の立体映像化された画像の表示位置を、本来の表示位置に一定分だけ近づけた値を次表示ピクチャの奥行きとする(ステップST51)。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれていたピクチャデータの表示位置を新たな表示位置に調整し、表示部51へ出力する。
次に、次表示ピクチャ選択部46は、出力部48により新たに出力されたピクチャデータの表示位置について、本来の表示位置との差が所定値内であるか否かを判断する(ステップST52)。
本来の表示位置との奥行き差が所定値以内でない場合、出力部48は、表示中の立体映像化された画像の表示位置を、本来の表示位置に一定分だけ近づけた値を演算し、次表示ピクチャの奥行きとする(ステップST53)。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれていたピクチャデータの表示位置を新たな表示位置に調整し、表示部51へ出力する(ステップST54)。
そして、本来の表示位置との奥行き差が所定値以内になると、次表示ピクチャ選択部46は、ステップST52において奥行き差が所定値以内であると判断する。
次表示ピクチャ選択部46は、メモリ12に記憶されている映像データ21から、次に表示するピクチャデータを選択する(ステップST55)。
次表示ピクチャ選択部46により次に表示するピクチャデータが選択されると、映像データ読込部47は、メモリ12から、そのピクチャデータを読み込む。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれたピクチャデータを表示部51へ出力する。
この場合、出力部48は、新たに読み込まれたピクチャデータについて立体映像化処理を実行しないで表示部51へ出力する。
以上の間引き再生の一時停止状態から通常再生への切り替え動作により、通常再生への切り替えの際に映像の表示位置が急激に変化しないようにすることができる。
間引き再生用の画像データを表示部51に一時停止表示している最中に、通常再生への切り替えが指示されたとしても、切り替えの前後において急激な奥行きの変化が生じないようにできる。
<2.第2実施形態>
[再生システム1の構成および選択動作]
第2実施形態の再生システム1の構成および動作は、第1実施形態のものと同様である。このため、第2実施形態の各部については、第1実施形態と同一の符号を使用し、その説明を省略する。
第2実施形態では、複数の候補ピクチャデータの表示位置についての奥行き変化および時間変動をスコア化し、スコアが最も小さいピクチャデータを選択する。
図12は、本発明の第2実施形態における次表示ピクチャについての候補からの選択処理を示すフローチャートである。
次表示ピクチャ選択部46は、メモリ12に複数の候補ピクチャデータについての時刻差情報と字幕24の奥行き情報とが記憶されると、次表示ピクチャ選択部46は、次表示ピクチャを選択する。
次表示ピクチャ選択部46は、まず、複数の候補ピクチャデータから、時間差または表示位置の奥行き差が各々の上限値を超えるものを候補から除外する(ステップST61)。
時間差の上限値は、主観的な評価による調整された値にすればよい。時間差の上限値は、たとえば25%とすればよい。
また、民生機器では早送り速度としてそもそも数段階の速度しかないので、時間差の上限値は、25%といった固定値(固定割合)としなくてもよい。
早送り速度毎の時間差の上限値をテーブル化してもよい。
また、無段階で早送り速度を変更できる放送用機器などの高級機種では、たとえば下記の演算式により、時間差の上限値を演算してもよい。
10倍速では約25%、100倍速では8%となる。
(時間差の上限式)
時間差の上限値(%) = 80÷(早送り速度)1/2
表示位置の奥行き差の上限値は、主観的な評価による調整された値にすればよい。
表示位置の奥行き差の上限値は、たとえば視差角θの変化量における上限値として2度とすればよい。
映像データ21のフォーマットによっては、表示位置の奥行き量から視差角θの変化量への換算が必要になる。
次に、次表示ピクチャ選択部46は、残りの候補ピクチャデータについて、スコアを演算する(ステップST62)。
次表示ピクチャ選択部46は、速度の変化量と、奥行き感の変化量との各々に重みをつけて、スコアを演算する。
たとえば次表示ピクチャ選択部46は、以下のスコアの演算式に基づいて各候補ピクチャのスコアを演算する。
(スコアの演算式)
ペナルティ =間引き再生速度の変化率(%)+10×[視差角θの変化量(度)]
たとえば早送り速度の変化率が0%、視差角θの変化量が1度である場合、ペナルティは10になる。
早送り速度の変化率が10%、視差角θの変化量が0.5度である場合、ペナルティは12.5になる。
早送り速度の変化率が25%、視差角θの変化量が0.1度である場合、ペナルティは25.1になる。
次に、次表示ピクチャ選択部46は、演算したスコアが最小のピクチャを選択する(ステップST63)。
次表示ピクチャ選択部46により次に表示するピクチャデータが選択されると、映像データ読込部47は、メモリ12から、そのピクチャデータを読み込む。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれたピクチャデータを表示部51へ出力する。
また、出力部48は、次表示ピクチャ選択部46から不適切の通知を受けている場合、ピクチャデータにおける画像、表示物、字幕24などの表示位置を調整し、表示部51へ出力する。
表示部51は、新たに入力されたピクチャデータを表示する。
これにより、表示部51の表示は、間引き再生による立体動画が表示される。
また、表示部51は、直前ピクチャ奥行き情報バッファ45に記憶されている奥行き情報を更新する。
第2実施形態では、間引き再生の指示速度からの変化量が上限値を超えるものと、表示位置の奥行きの変化量が上限値を超えるものとを除いた残りの画像について、これらの変化量を評価し、これらの変化量が最も少ないと評価される候補画像データを選択している。
よって、第2実施形態では、極端な再生速度の変動や極端な奥行き変化を生じないようにすることができ、しかも、間引き再生される立体動画として、再生速度の変動が少なく、かつ、表示位置の奥行きの変化がより滑らかな動画を得ることができる。
<3.第3実施形態>
[再生システム1の構成および選択動作]
第3実施形態の再生システム1の構成および動作は、第1実施形態のものと同様である。このため、第3実施形態の各部については、第1実施形態と同一の符号を使用し、その説明を省略する。
第3実施形態では、表示位置の奥行き変化が一定以下になる複数の候補ピクチャデータから、時間変動が最も少ないピクチャデータを選択する。
図13は、本発明の第3実施形態における次表示ピクチャについての候補からの選択処理を示すフローチャートである。
次表示ピクチャ選択部46は、メモリ12に複数の候補ピクチャデータについての時刻差情報と字幕24の奥行き情報とが記憶されると、次表示ピクチャ選択部46は、次表示ピクチャを選択する。
次表示ピクチャ選択部46は、まず、複数の候補ピクチャデータから、表示位置の奥行き差がその上限値を超えるものを候補から除外する(ステップST71)。
次に、次表示ピクチャ選択部46は、残りの候補ピクチャデータから、速度の変化量が最小になるピクチャを選択する(ステップST72)。
次表示ピクチャ選択部46により次に表示するピクチャデータが選択されると、映像データ読込部47は、メモリ12から、そのピクチャデータを読み込む。
出力部48は、映像データ読込部47により読み込まれたピクチャデータを表示部51へ出力する。
また、出力部48は、次表示ピクチャ選択部46から不適切の通知を受けている場合、ピクチャデータにおける画像、表示物、字幕24などの表示位置を調整し、表示部51へ出力する。
表示部51は、新たに入力されたピクチャデータを表示する。
これにより、表示部51の表示は、間引き再生による立体動画が表示される。
また、表示部51は、直前ピクチャ奥行き情報バッファ45に記憶されている奥行き情報を更新する。
第3実施形態では、表示位置の奥行きの変化量が上限値を超えるものとを除いた残りの画像について、間引き再生速度の変化量が最小となる候補画像データを選択している。
よって、第3実施形態では、間引き再生される立体動画の表示位置について急激な奥行き変化を生じないようにできる。
しかも、第3実施形態では、間引き再生における再生速度の変動を必要最小限に抑えることができる。
以上の各実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
たとえば上記実施形態では、表示装置3は、再生装置2と別体である。
この他にもたとえば、表示装置3は、再生装置2と一体化されていてもよい。
上記実施形態では、取得された映像データ21は、立体再生用の映像データ21である。
この他にもたとえば、映像データ21は、平面再生用の映像データ21であってもよい。
この場合、選択した映像データ21から、立体再生用のピクチャデータを生成すればよい。
上記実施形態では、メモリ12に記憶されている映像データ21は、字幕24についての奥行き情報を有する。
この他にもたとえば、メモリ12に記憶されることになる映像データ21には、字幕24についての奥行き情報が無いものがある。
この場合、映像データ21をメモリ12に記録する際に、映像データの字幕24についての奥行き情報を奥行き情報生成部により生成して、メモリ12に記憶すればよい。また、奥行き情報読込部44は、この記録時に生成された奥行き情報を取得すればよい。
または、奥行き情報読込部44などが、間引き再生時または通常再生時に、字幕24についての奥行き情報を生成してもよい。
上記実施形態では、字幕24の表示位置についての奥行き情報に基づいて、奥行きを調整している。この他にもたとえば、映像データ21に字幕24などについての視差情報を持たせ、この視差情報に基づいて間引き再生時の奥行きを判断し、調整してもよい。
1…再生システム、2…再生装置(電子機器)、3…表示装置、14…操作部、18…ディスクドライブ(取得部)、17…ネットワーク通信部(取得部)、21…映像データ、22…左目用ピクチャ(画像データ)、23…右目用ピクチャ(画像データ)、24…字幕、46…次表示ピクチャ選択部(選択部)、48…出力部(奥行き調整部)

Claims (15)

  1. 立体画像を構成する左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含む、映像データを、早送り再生または巻き戻し再生して、立体映像を再生する電子機器であって、
    前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部と、
    前記操作部からの前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択部と、
    を具備し、
    前記選択部は前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
    a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
    b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
    c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
    立体映像を再生する電子機器。
  2. 前記選択部は、
    前記a,b,cの処理からなる反復処理の各反復処理における画像データの選択において、前記操作部から指示された再生操作が早送り再生または巻き戻し再生である間引き再生の再生速度に対応して選択される選択基準の画像データと、当該選択基準の画像データの少なくとも前または後の画像データとを候補ピクチャとして選択し、
    当該複数の候補ピクチャから、前記直前に表示に選択された直前選択画像(ピクチャ)との間で表示位置の奥行き方向への変化が少ない画像データを選択する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記選択部は、
    前記a,b,cの処理からなる反復処理の各反復処理における画像データの選択において、
    前記複数の候補ピクチャの各々についての、各候補ピクチャを選択した場合の前記操作部から指示された再生操作が早送り再生または巻き戻し再生である間引き再生の再生速度からの変化量と、前記直前に表示に選択された直前選択画像(ピクチャ)との間で表示位置の奥行き方向への変化量との評価に基づいて、前記複数の候補ピクチャから再生すべき画像データを選択する、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 当該電子機器は、前記選択部において選択した候補ピクチャの視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、直前に表示に使用したピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、直前に表示に使用したピクチャの奥行きから所定値だけ標準の奥行きに近づけた奥行きを次に表示に使用するピクチャの奥行きとする処理を行う、調整部を有する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記選択部は、
    前記操作部から指示された早送り再生または巻き戻し再生のための間引き再生から通常再生への切り替え、または、通常再生から前記間引き再生への切り替え指示に基づいて、立体動画再生用に取得された前記間引き再生の再生速度に対応して選択される選択基準の複数の画像データからの画像データの選択を、前記間引き再生のための選択と通常再生のための選択との間で切り替え、
    前記調整部は、
    前記操作部から指示された早送り再生または巻き戻し再生である間引き再生から前記通常再生への切り替え指示の時から所定の期間において、前記選択部が通常再生用に選択した前記画像データについて、画像の表示位置についての奥行き調整を継続する、
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記調整部は、
    前記操作部の指示による前記早送り再生または巻き戻し再生のための間引き再に用いる画像データの一時停止表示中に、前記操作部から指示された通常再生への切り替え指示に基づいて、一時停止表示されている前記画像を、当該画像が表示されている表示位置が当該画像データの本来の表示位置に近づくように更新し、
    前記選択部は、
    前記一時停止表示されている前記画像の表示位置が本来の表示位置に近づいた場合に、通常再生用の画像データの選択を開始する、
    請求項4または5に記載の電子機器。
  7. 前記選択部は、
    各前記候補画像データについての表示位置の変化量を、各前記画像データの画像について前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の表示位置に基づいて判断する、
    請求項1から6のいずれか一項記載の電子機器。
  8. 前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像は、字幕である、
    請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記選択部は、
    前記a,b,cの処理からなる反復処理の各反復処理の画像データの選択において、 前記間引き再生の再生速度に対応して選択される選択基準の画像データについての奥行き方向における表示位置の変化量が所定値以内である場合には、前記選択基準の画像データを選択し、
    前記選択基準の画像データについての表示位置の変化量が前記所定値より大きい場合には、前記間引き再生の速度の変化量の小さい順番で残りの候補画像データについての表示位置の変化量を評価し、当該順番において最初に表示位置の変化量が所定値以内になる候補ピクチャを選択する、
    請求項3に記載の電子機器。
  10. 前記選択部は、
    前記a,b,cの処理からなる反復処理の各反復処理の画像データの選択において、 前記複数の候補ピクチャから、前記早送り再生または巻き戻し再生のための間引き再生の再生速度の変化量および奥行き方向における表示位置の変化量のいずれか一方が各々の上限値を超える画像データを除き、
    前記除いた残りの各候補画像データについて、前記間引き再生の再生速度の変化量と、表示位置の変化量に起因する視差角の変化量とを評価し、
    前記評価したこれらの変化量が最も少ないと評価される候補ピクチャを選択する
    請求項3に記載の電子機器。
  11. 前記選択部は、
    前記a,b,cの処理からなる反復処理の各反復処理の画像データの選択において、 前記複数の候補ピクチャから、奥行き方向における表示位置の変化量に起因する視差角の変化量が上限値を越える画像データを除き、
    前記除いた残りの候補ピクチャから、前記早送り再生または巻き戻し再生のための間引き再生の速度の変化量が最小となる候補画像データを選択する、
    請求項3に記載の電子機器。
  12. 前記映像データは、MPEG方式で符号化されている、
    請求項1〜11のいずれかに記載の電子機器。
  13. 立体画像を構成する左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含む、映像データを、早送り再生または巻き戻し再生して、立体映像を再生する、画像再生システムであって、
    表示装置と、
    前記表示装置へ立体視用の動画を出力する再生装置と
    を具備し、
    当該再生装置は、
    前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部と、
    前記操作部からの前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得する映像データ取得部と、
    前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択部と、
    を具備し、
    前記選択部は前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
    a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
    b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
    c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
    立体映像を再生する、画像再生システム。
  14. 立体画像を構成する左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含む、映像データを、早送り再生または巻き戻し再生して、立体映像を再生する電子機器を用いた画像再生方法であって、
    前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部による前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得するステップと、
    前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択ステップと、
    を有し、
    前記選択ステップにおいて、前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
    a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
    b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
    c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
    立体映像を再生する電子機器を用いた画像再生方法。
  15. 映像データを早送り再生または巻き戻し再生して立体映像を再生する処理をコンピュータにおいて実行される、画像再生プログラムであって、
    再生すべき前記映像データは、画像立体画像を構成す左目用ピクチャと右目用ピクチャとが連続し、当該左目用ピクチャと当該右目用ピクチャとは視聴者が短時間で読み取るために注視される画像を含み、当該注視される画像の奥行き情報を含む、映像データであって、当該映像データに含まれるイントラピクチャの表示時刻、同一時刻に表示される他のピクチャおよび前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを含み、
    当該プログラムは、
    前記再生すべき映像データの選択、または、早送り再生、巻き戻し再生または通常再生または、再生速度のいずれかを指示する操作部による前記指示に応じて、前記立体画像を構成する映像データを取得する手順と、
    前記操作部で指示された早送り再生、巻き戻し再生、または、通常再生に応じて、前記注視される画像のリンク情報を示すインデックスを参照して前記取得した映像データから、前記指示された再生に用いるイントラピクチャを選択する処理を反復して行う、選択手順と、
    を有し、
    前記選択手順において、
    前記操作部において早送り再生または巻き戻し再生が指示された場合、
    a.直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャを少なくとも1つ選択する処理
    b.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である場合、前記直前に表示に選択したピクチャと時刻差の少ない候補ピクチャのうち時刻差の最も少ない候補ピクチャを次表示ピクチャとして選択する処理
    c.前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内でない場合、前記選択した候補ピクチャの前記視聴者が短時間で読み取るために注視される画像の奥行きと、前記直前に表示に選択したピクチャの前記注視される画像の奥行きとの差が所定値以内である次の候補ピクチャを選択するため、残りの候補ピクチャについて、上記a,b,cの処理を反復する処理を行なう、
    画像再生プログラム。
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