JP5762934B2 - 告知放送システム、送信装置及び告知放送方法 - Google Patents

告知放送システム、送信装置及び告知放送方法 Download PDF

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本発明は、情報をマルチキャスト型で告知する告知放送システム、送信装置、受信装置、及び告知放送方法に関し、特に、受信側のユーザの利便性を向上させる技術に関する。
地域に住む一定範囲の住民に対し、例えば地方自治体などが、日常的な情報の告知や、緊急を要するなど重要な情報の告知をするために、様々な技術が用いられている。
例えば、下記の特許文献1は、地方自治体が同報通信を行うための通信システムを開示している。特許文献1では、基地局に設けられたスピーカを通じて、送信装置が、一定範囲の地域に対して音声により同報送信する技術が開示されている。
また、ファイル送信をIPネットワークによる放送型の発信で行う技術が開示されている。例えば下記の特許文献2は、コンテンツをIPマルチキャスト方式により配信する配信システムにおいて、配信されてくるIPマルチキャスト信号をRF信号に変換してモニターに出力する技術を開示している。
特開2011−119789号公報 特開2008−61077号公報
上記の告知方法では、地域に向けた告知や緊急性を要する情報などがあると、スピーカによる音声出力や、モニター画面のテロップ表示などにより受信側のユーザにこれら情報が告知される。
しかし、音声電話交換システムに基づいた告知方法では、告知される情報は、通常、音声や簡潔な状態表示など情報量が限られている。そのため受信側のユーザが、より詳細な情報を得ようとすると、別途PCを用意して行政庁等のホームページを参照するなどの煩雑な操作が必要となる。特に、PCなどの情報通信機器の操作インターフェースに不得手なユーザは、世代によっては多く見られ、ユーザが取り入れられる情報量に大きな差が生じる、いわゆる情報格差の一因ともなっている。また、TV放送等では、コンテンツを取得できる期間に時間的制約があり、放送時間内に限られていることもある。
そこで、本発明は、受信側のユーザが簡単な操作で重要な情報などの確認ができる告知放送システム、送信装置、受信装置、告知放送方法を提供する。
一方、送信側にとっても、例えば放送によって告知しようとすると、視聴に耐えうる放送コンテンツを制作するには多大なコストを要し、放送設備も必要となる。そのため、例えば地域の情報などをより簡易に情報発信できる手段が求められている。
そこで、本発明は、送信側装置のユーザが簡易に情報発信できる告知放送システム、送信装置、受信装置、告知放送方法を提供することを目的とする。
本発明は、通信網を介して送信装置から1以上の受信装置へ告知情報を通知する告知放送システムであって、送信装置は、送信先となる受信装置の送信先アドレスを記憶する送信先記憶部と、告知情報を記憶する情報記憶部と、告知情報を、告知情報の重要度を示す重要度情報とともに送信先アドレスの受信装置へ通信網を介して送信する送信部とを備え、受信装置は、表示装置と接続され、受信装置宛の告知情報を受信する受信部と、受信された告知情報を蓄積する蓄積部と、蓄積された告知情報の重要度情報を参照して、重要である告知情報の、蓄積部における蓄積状況を報知する報知部と、告知情報を表示装置に表示させるための映像出力信号を表示装置へ出力する出力部と、告知情報に対するユーザ操作を、無線操作機からの操作信号に基づいて受け付ける信号受付部とを備える、告知放送システムである。
また、本発明は、通信網を介して送信装置から1以上の受信装置へ告知情報を通知する告知放送システムにおける受信装置であって、告知情報は、告知情報の重要度を示す重要度情報とともに受信装置へ送信されるものであり、受信装置は、表示装置と接続され、受信装置宛の告知情報を受信する受信部と、受信された告知情報を蓄積する蓄積部と、蓄積された告知情報の重要度情報を参照して、重要である告知情報の、蓄積部における蓄積状況を報知する報知部と、告知情報を表示装置に表示させるための映像出力信号を表示装置へ出力する出力部と、告知情報に対するユーザ操作を、無線操作機からの操作信号に基づいて受け付ける信号受付部とを備える、受信装置である。
また、出力部は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格により表示装置と接続する接続インターフェースを含み、接続インターフェースを介して表示装置へ映像出力信号を出力するものであり、信号受付部は、無線操作機の無線信号を受信する無線受信部を含み、無線操作機からの、表示装置を操作するための操作信号を無線受信部により受信し、出力部は、無線受信部により受信した、表示装置を操作するための操作信号を、HDMI−CEC(Consumer Electronics Control)により表示装置へ出力する表示信号出力部を含むこととしてもよい。
また、出力部は、HDMI規格により表示装置と接続する接続インターフェースを含み、接続インターフェースを介して表示装置へ映像出力信号を出力するものであり、無線操作機の操作信号は、表示装置に対して出力され、信号受付部は、無線操作機からの操作信号を、表示装置からHDMI−CECにより接続インターフェースを介して受け付けることとしてもよい。
また、報知部は、蓄積部において、重要である告知情報の蓄積状況に応じて発光する発光部を含むこととしてもよい。
また、告知情報には、音声データが含まれ、報知部は、重要な告知情報が蓄積されている場合に、重要な告知情報を音声出力する音声出力部を含むこととしてもよい。
また、本発明は、通信網を介して送信装置から1以上の受信装置へ告知情報を通知する告知放送システムにおける送信装置であって、送信装置は、送信先となる受信装置の送信先アドレスを記憶する送信先記憶部と、告知情報を記憶する情報記憶部と、告知情報を、告知情報の重要度を示す重要度情報とともに送信先アドレスの受信装置へ通信網を介して送信する送信部とを備え、情報記憶部は、重要度の高い告知情報を記憶する重要ファイル記憶部を含み、入力端末によるアクセスを許可して入力端末からの告知情報の書き込みを受け付けており、送信部は、重要ファイル記憶部により受け付けた告知情報については、その告知情報が重要である旨を重要度情報に含ませて送信する、送信装置である。
また、本発明は、通信網を介して送信装置から1以上の受信装置へ告知情報を通知する告知放送システムにおける告知放送方法であって、前記送信装置は、送信先となる受信装置の送信先アドレスを記憶する送信先記憶部と、告知情報を記憶する情報記憶部とを備え、前記受信装置は、表示装置と接続され、前記告知情報を表示装置に表示させるための映像出力信号を前記表示装置へ出力する出力部を備え、前記告知放送方法は、前記送信装置により、前記告知情報を、当該告知情報の重要度を示す重要度情報とともに前記送信先アドレスの受信装置へ前記通信網を介して送信させる送信ステップと、前記受信装置により、当該受信装置宛の前記告知情報を受信させる受信ステップと、前記受信された告知情報を前記受信装置に蓄積させる蓄積ステップと、蓄積された告知情報の重要度情報を参照して、重要である告知情報の、前記蓄積部における蓄積状況を前記受信装置に報知させる報知ステップと、前記告知情報に対するユーザ操作を、無線操作機からの操作信号に基づいて前記受信装置により受け付ける信号受付ステップとを含む、告知放送方法である。
本発明によると、受信装置のユーザは、重要な告知情報が蓄積されていることを知覚して、無線操作機を操作することで、TVモニタなどの表示装置により告知情報を簡単に確認することができる。また、重要な告知情報の確認が、放送時間内に限られる等の時間的制約もないため、受信装置のユーザの利便性が高まる。
本発明にかかる告知放送システム1の全体像を示す図である。 本発明にかかる送信サーバ100の構成を示す機能ブロック図である。 本発明にかかる受信装置300の構成を示す機能ブロック図である。 送信サーバ100の送信先アドレス記憶部108において記憶されている送信先アドレス情報150を示す図である。 受信装置300の受信ファイル蓄積部307において記憶されている受信ファイル管理テーブル350を示す図である。 送信サーバ100の動作を示すフローチャートである。 入力端末群200に含まれる入力端末において表示されるディレクトリの一例を示す図である。 入力端末群200のユーザが、送信対象のデータファイルをディレクトリへ書き込む際の画面表示の一例を示す図である。 受信装置300によるファイル受信時の処理を示すフローチャートである。 受信装置300が報知部303によりデータファイルの蓄積状況を報知する処理を示すフローチャートである。 受信装置300が無線リモコン500からの操作信号を受信して、ユーザ操作に応じた処理を実行することを示すフローチャートである。 重要度を示すためのタグの定義の一例を示す図である。 受信装置300が、ユーザの確認操作に応じて報知部303による報知を制御する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明にかかる告知放送システムについて具体的に説明する。
1 システムの全体像
図1は、本発明にかかる告知放送システム1の全体像を示す図である。
図1に示すように、告知放送システム1は、送信側ネットワーク700と、1以上の受信エリア600(同図では、受信エリア600a、受信エリア600b、・・として示している)と、通信網800とからなる。
通信網800は、閉域網を構成するWAN(Wide Area Network)であり、HFC(Hybrid Fiber-Coaxial)やFTTH(Fiber To The Home)などの構成により送信側ネットワーク700と受信エリア600との通信を実現する。
1.1 送信側ネットワーク700
送信側ネットワーク700は、例えば自治体の事務室など、情報を発信する側のネットワークである。情報発信側(送信側ネットワーク)のユーザは、受信側ネットワーク900のユーザへ向けて、告知すべき情報を発信する(本実施形態では、この情報を「告知情報」ということもある)。詳しくは後述する。
送信側ネットワーク700は、ルーター2と、ハブ3と、ファイアウォール4と、送信サーバ100と、入力端末群200とからなる。送信側ネットワーク700は、ルーター2を介して通信網800と接続している。送信側ネットワーク700では、ハブ3を介してLAN(Local Area Network)内の通信機器が接続される。ファイアウォール4は、入力端末群200などLANの通信機器と外部ネットワークとの通信を制御し、LANの通信機器の安全性を維持する機能を発揮する。
入力端末群200は、送信側ネットワーク700のユーザが、発信したい情報を入力するための端末である。同図に示すように、入力端末群200には、パソコン200a、パソコン200b、スキャナ200cなど通信機能を有する情報処理装置が含まれる。
送信サーバ100は、送信側ネットワーク700から発信する告知情報を構成するデータファイル等の送信を制御する。送信サーバ100については、詳しくは後述するが、概略は以下のとおりである。
1.2 送信サーバ100の概略
(重要度を設定して告知情報を送信)
送信サーバ100は、送信対象のデータファイルの入力を入力端末群200の各装置から受け付ける。このとき、ユーザは、送信対象のデータファイルに対して、そのデータファイルが重要であるか、重要でない(通常の情報)かを設定することができる。重要であるデータファイルとは、例えば、速報を伝える情報や、災害発生を伝えるなど緊急性を有する情報を伝えるためのデータファイルである。
(マルチキャストによる配信)
また、送信サーバ100は、データファイルの送信先となる受信装置のアドレスを管理している。送信サーバ100は、受信装置のアドレスを記憶している。データファイルの送信先となるのは、1以上の受信側ネットワーク900(同図では受信側ネットワーク900a−1、受信側ネットワーク900a−2、受信側ネットワーク900a−3、・・として示している)からなる受信エリア(同図では受信エリア600a、受信エリア600b、・・として示している)である。送信サーバ100は、マルチキャスト方式によりデータファイルを送信する。
1.3 受信エリア600
受信エリア600は、1以上(同図では複数としている)の受信側ネットワーク900からなる。本実施形態では、ある一定範囲の地域に設置された1以上の受信装置300を、ひとつの受信エリア(受信エリア600a、受信エリア600b、・・)としている。
受信側ネットワーク900は、受信装置300と、TVモニタ400と、無線リモコン500から構成される。本実施形態では、受信側ネットワーク900は、ユーザの住環境にある、テレビ放送を表示するためのディスプレイ(TVモニタ400)に受信装置300を接続する構成としている。
受信装置300は、送信側ネットワーク700から送信されてくるデータファイルを受信して蓄積する。なお同図では、受信側ネットワーク900が通信網800を通じて通信するためのターミナルアダプタ等の図示を省略している。受信装置300は、受信側ネットワーク900のユーザの操作を無線リモコン500からの無線信号により受け付ける。受信装置300は、受け付けた操作に基づいて、送信サーバ100より送信されて蓄積したデータファイルをTVモニタ400へ出力する。詳しくは後述する。
TVモニタ400は、テレビ放送を受信して映像表示するなど映像表示機能を有するディスプレイであり、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)インターフェースを介して受信装置300と接続する。受信装置300からの映像出力信号を受け付けて映像を表示する。
無線リモコン500は、ユーザの操作を受け付けるためのキー等の操作部を備え、受信装置300を操作するための無線信号を無線により出力する。
2 送信サーバ100、受信装置300の機能ブロックの説明
次に、送信サーバ100および受信装置300の機能ブロックについて説明する。
2.1 送信サーバ100
図2は、本発明にかかる送信サーバ100の構成を示す機能ブロック図である。なお、同図では、送信側ネットワーク700を構成する入力端末群200等も示している。
図2に示すように、送信側ネットワーク700に含まれる送信サーバ100は、送信データ受付部101と、制御部102と、WAN通信部103を含む。
2.1.1 送信データ受付部101
送信データ受付部101は、送信側ネットワーク700内のLANを介して入力端末群200から送信されるデータファイルを受け付ける。具体的には、送信データ受付部101は、LANインターフェース部106を含んでおり、LANインターフェース部106は、LANポートを備えている。LANインターフェース部106により、LANケーブルを介して入力された信号を受け付ける。
2.1.2 制御部102
制御部102は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、所定のプログラムに従い送信サーバ100の動作を制御する。制御部102は、記憶部104と、送信データ生成部105とを含む。
記憶部104は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM等からなり、データを蓄積する。記憶部104は、ファイル蓄積部107と、送信先アドレス記憶部108を含む。ファイル蓄積部107は、入力端末群200よりデータファイルの書き込みを受け付けて、データファイルを蓄積する。送信先アドレス記憶部108は、データファイルの送信先となる1以上の受信装置300のアドレスを、送信先アドレス情報150として記憶する。詳しくは後述する。
送信データ生成部105は、ファイル蓄積部107に蓄積されたデータファイルを受信側ネットワーク900に送信するための送信データを生成する。具体的には、送信データ生成部105は、ファイル分割部109とパケット生成部110を含む。送信サーバ100は、本実施形態では、IPマルチキャスト方式によりデータファイルを受信側ネットワーク900へ送信する。すなわち、パケットによりデータを送信する。
ファイル分割部109は、ファイル蓄積部107に蓄積された、送信対象のデータファイルについて、パケットにより送信するため所定のデータサイズに分割する。パケット生成部110は、ファイル分割部109において分割されたデータにヘッダを付加する等して、IPマルチキャスト方式により送信するためのパケットを生成する。なお、送信サーバ100から受信装置300へとデータファイルを送信するプロトコルには、例えば、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)を用いる。
送信サーバ100は、受信側ネットワーク900へ送信するためのデータファイルの重要度を示すために、データファイルに添付してXML(Extensible Markup Language)形式のデータファイル(以下、「XMLファイル」とも称する)を送信する。
このXMLファイルは、送信サーバ100より送信するデータファイルを表示するための、書式等の設定情報などが含まれる。
本実施形態では、送信サーバ100より送信するデータファイルの重要度を示すために、当該XMLファイルにおいて、データファイルの重要度を示すタグ「重要度タグ」を定義する。この「重要度タグ」において、送信対象のデータファイル重要度が示される。例えば、上記の「重要度タグ」において、送信対象のデータファイルが重要であることを示す場合は「重要」、重要でないことを示す場合は「通常」などとする。
なお、受信側ネットワーク900のユーザによる閲覧対象となるデータファイル自身がXMLファイルである場合は、このXMLファイルにおいて「重要度タグ」を定義する。受信装置300の側では、このデータファイルに添付されたXMLファイルの「重要度タグ」を参照して、データファイルの重要度を判別する。
2.1.3 WAN通信部103
WAN通信部103は、パケット化されたデータファイルを通信網800へと送信するための通信インターフェースである。WAN通信部103は、WANインターフェース部111を含んでおり、WANインターフェース部111は、WANポートを備えている。なお、同図では、送信側ネットワーク700内のハブ3やルーター2を図示しておらず、省略している。
2.2 受信装置300
次に、受信装置300について説明する。
図3は、本発明にかかる受信装置300の構成を示す機能ブロック図である。なお、同図では、受信側ネットワーク900を構成するTVモニタ400、無線リモコン500等も図示している。
図3に示すように、受信装置300は、WAN通信部301と、制御部302と、報知部303と、入出力インターフェース部304を含む。
2.2.1 WAN通信部301
WAN通信部301は、パケット化されたデータファイルを通信網800に対して送信したり、通信網800を経由してパケットを受信したりするための通信インターフェースである。WAN通信部301は、WANインターフェース部310を含んでおり、WANインターフェース部310は、WANポートを備える。
2.2.2 制御部302
制御部302は、CPU、ROM、RAM等を備え、所定のプログラムに従い受信装置300の動作を制御する。制御部302は、記憶部305と、受信制御部306とを含む。
記憶部305は、RAM等からなり、データを蓄積する。記憶部305は、受信ファイル蓄積部307を含む。
受信ファイル蓄積部307は、受信したデータファイルを蓄積する。また、受信ファイル蓄積部307は、受信ファイル管理テーブル350を記憶する。受信ファイル管理テーブル350とは、送信側ネットワーク700より受信装置300に宛てて送信されたデータファイルの、受信装置300における蓄積状況やユーザによる閲覧状況を管理するためのデータテーブルである。詳しくは後述する。
受信制御部306は、送信側ネットワーク700より受信装置300に宛てて送信されたパケットの受信処理を行う。具体的には、受信制御部306は、ファイル合成部308と、パケット受信部309を含む。
パケット受信部309は、送信されるパケットのヘッダ等を参照して、受信装置300に宛てたパケットを受信する。
ファイル合成部308は、受信されたパケットのヘッダを参照し、送信側ネットワーク700よりパケットに分割されて送信されてきたデータファイルを合成する。
2.2.3 報知部303
報知部303は、制御部302の制御に従って、データファイルの蓄積状況を報知する。具体的には、報知部303は、発光部313と、スピーカ314とを含んでおり、制御部302の制御に従って、ユーザが確認していないデータファイルや重要なデータファイルがあると、所定の報知を行う。所定の報知とは、本実施形態では、発光や音声による報知である。
発光部313は、LED(Light Emitting Diode)などの発光部材を備え、データファイルの蓄積状況に応じて、制御部302の制御に従って発光する。
スピーカ314は、制御部302の制御に従って、データファイルの蓄積状況を音声で通知する。また、スピーカ314は、制御部302の制御に従って、重要なデータファイルが音声形式で受信ファイル蓄積部307に蓄積されている場合に、そのデータファイルを音声により再生する。
2.2.4 入出力インターフェース部304
入出力インターフェース部304は、映像信号の出力や、受信装置300等を操作するための操作信号の入出力など受信装置300における信号の入出力機能を備える。本実施形態では、入出力インターフェース部304は、HDMIインターフェース部311とリモコン受信部312を含んでいる。
HDMIインターフェース部311は、HDMI規格に対応した通信インターフェースを備え、TVモニタ400と接続して映像や音声をデジタル信号で伝送する。
入出力インターフェース部304は、HDMI規格においてAV機器を相互に制御するためのCEC(Consumer Electronics Control)に対応している。受信装置300は、入出力インターフェース部304によりTVモニタ400等の外部のAV機器を操作する操作信号を出力して、そのAV機器に所定の動作をさせることができる。
リモコン受信部312は、無線リモコン500による無線操作信号を受信するための受信ポートを備える。具体的には、リモコン受信部312は、赤外線受信ポートを備え、赤外線通信により無線リモコン500からの操作信号を受け付ける。
3 データ
次に、本発明にかかる送信サーバ100および受信装置300において用いられるデータについて説明する。
3.1 送信先アドレス情報150
図4は、送信サーバ100の送信先アドレス記憶部108において記憶されている送信先アドレス情報150を示す図である。
送信サーバ100は、IPマルチキャスト方式によりデータファイルを送信するために、送信先となる受信装置それぞれのアドレスについて、ある一定の範囲にある受信装置をひとつの受信エリアとして管理している。
図4に示すように、送信先アドレス情報150のレコードは、受信エリア名151と、受信エリアID152と、受信装置のアドレス153とを含む。
受信エリア名151と受信エリアID152は、受信エリアを識別するための情報であり、各受信エリアに対応している。図1の例では、受信エリア600(600a、600b、・・)のそれぞれをひとつの受信エリアとしている。
受信エリア名151は、受信エリアの名称を示す。送信側ネットワーク700側のユーザが識別しやすいよう、例えば一定範囲の地域を対象に受信エリア名を定めている。
受信エリアID152は、受信エリアのそれぞれに対応付けて、受信エリアを識別するための識別子である。
受信装置のアドレス153は、受信エリアID152に示される各受信エリアにおいて含まれる受信装置のアドレス(IPアドレス)を格納している。1以上の受信装置のアドレスが、各受信エリアと対応づけられている。
3.2 受信ファイル管理テーブル350
図5は、受信装置300の受信ファイル蓄積部307において記憶されている受信ファイル管理テーブル350を示す図である。
受信ファイル管理テーブル350は、受信装置300の受信ファイル蓄積部307において蓄積されているデータファイルの蓄積状況や、蓄積されたデータファイルに対するユーザの確認状況を示す。なお、受信装置300は、受信装置300に宛てたデータファイルを受信したり、受信側ネットワーク900のユーザがデータファイルを確認する操作を受信装置300において受け付けたりする都度、受信ファイル管理テーブル350を更新する。
受信ファイル管理テーブル350のレコードは、受信日時351と、ファイル名352と、重要度フラグ353と、確認フラグ354とを含む。
受信日時351は、送信側ネットワーク700から受信装置300に宛てて送信されたデータファイルを受信装置300において受信した日時を示す。例えば、制御部302が受信制御部306においてパケットを合成し、受信ファイル蓄積部307においてデータファイルとして蓄積させた日時を格納する。
ファイル名352は、受信したデータファイルを識別するための、ファイルの名称を格納している。ファイルの名称には、ファイルの種類を示す識別子が含まれる。例えば、テキストデータや音声データ、映像データ、XMLファイル等であることを示す拡張子が、ファイルの種類を示す識別子としてファイルの名称に含まれる。
重要度フラグ353は、受信したデータファイルの重要度を格納している。同図では、データファイルが重要である場合は「重要」を格納することとしている。データファイルの重要度は、データファイルの送信者、すなわち送信側ネットワーク700のユーザにより設定される。データファイルの送信者によるデータファイルの重要度の設定操作は後述する。
確認フラグ354は、受信ファイル管理テーブル350における1件のレコードに示されるデータファイルについて、受信装置300のユーザがそのデータファイルを確認したか否かを格納している。同図では、ユーザがデータファイルを既に確認している場合は「確認済」、未確認の場合は「未読」として示している。受信装置300において蓄積されたデータファイルに対して受信装置300のユーザが閲覧する等の操作をしたことを受信装置300が受け付けること等により、確認フラグ354が更新される。
4 動作
次に、本発明の送信サーバ100および受信装置300の動作について説明する。
4.1 送信サーバ100の動作
送信サーバ100は、ファイル蓄積部107のHDD等の記憶装置を、送信側ネットワーク700内のLANを介して入力端末群200がアクセス可能としている。このファイル蓄積部107の記憶装置におけるファイル管理のための階層構造において、所定のディレクトリ(データフォルダ)に新たにデータファイルの書き込みがあれば、送信サーバ100は、その書き込まれたデータファイルを受信側ネットワーク900へ送信する。
なお、本実施形態では、これらディレクトリは、データファイルの送信先となる受信エリア600それぞれに対して設けられている。送信サーバ100は、データファイルの書き込みを受け付けたディレクトリに対応した受信エリアの受信装置を宛先としてデータファイルを送信する。
さらに、受信エリアに対応したディレクトリごとに、重要な情報を受け付けるサブディレクトリと、通常の情報を受け付けるサブディレクトリがある。送信サーバ100は、上記のファイル蓄積部107の記憶装置において、データファイルの書き込みを、重要な情報を受け付けるサブディレクトリで受け付けたか、通常の情報を受け付けるサブディレクトリで受け付けたかに応じて、データファイルの送信時の重要度を決定する。
図6は、送信サーバ100の動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、送信サーバ100は、制御部102により、ファイル蓄積部107の所定のディレクトリ(データフォルダ)に新たに入力端末群200から送信側ネットワーク700内のLANを介してデータファイルの書き込みがあるか、所定の周期で監視している(S601)。制御部102は、所定のディレクトリに書き込みがあるまで(S601:NO)、逐次、データファイルの書き込みを監視する。
ここで、入力端末群200のユーザから見たファイル蓄積部107の所定のディレクトリへの書き込みについて説明する。
図7は、入力端末群200に含まれる入力端末において表示されるディレクトリの一例を示す図である。
図7に示すように、送信側ネットワーク700における入力端末のユーザは、ある受信エリアに対応したファイル蓄積部107の所定のディレクトリ250を模した画像をGUI(Graphical User Interface)にて確認することができる。ある受信エリアに対応した所定のディレクトリ250を模した画像には、受信装置300へ送信するためのデータファイルの書き込みを受け付けるサブディレクトリである、重要ファイルフォルダ251および通常ファイルフォルダ252を示す画像が含まれる。
重要ファイルフォルダ251は、入力端末群200のユーザが、送信対象のデータファイルの重要度を「重要である」と設定して受信エリア600の受信装置300へ送信するデータファイルを受け付けるサブディレクトリであることを示している。また、通常ファイルフォルダ252は、入力端末群200のユーザが、送信対象のデータファイルの重要度を「重要でない」と設定して送信するデータファイルを受け付けるサブディレクトリであることを示している。
図8は、入力端末群200のユーザが、送信対象のデータファイルをディレクトリへ書き込む際の画面表示の一例を示す図である。
図8では、入力端末群200のユーザが、送信対象のデータファイルを「重要である」として送信する際の操作を示している。すなわち、入力端末群200のユーザは、GUI画面において、受信装置300へ送信するデータファイルを示すアイコン(アイコン254)を選択する。このデータファイルを示すアイコン(アイコン254)を、ユーザがドラッグ操作(同図において矢印で示す)により重要ファイルフォルダ251へと移動させる。これにより、送信サーバ100の所定のディレクトリ(重要なファイルの書き込みを受け付けるサブディレクトリなど)に、送信対象のデータファイルが書き込まれる。
図6に戻り説明を続ける。ステップS601において、上記所定のディレクトリに書き込みがあれば(S601:YES)、制御部102は、書き込みがあったディレクトリが、重要な情報を受け付けるディレクトリであったか、重要でない情報を受け付けるディレクトリであったかに応じて、送信するデータファイルの重要度を決定する。
すなわち、制御部102は、入力端末群200から書き込みがあったディレクトリが、重要な情報を受け付けるディレクトリ(図7に示す重要ファイルフォルダ251)であれば、送信するデータファイルの重要度を「重要である」と決定する。また、制御部102は、重要でない情報を受け付けるディレクトリ(図7に示す通常ファイルフォルダ252)に書き込みがあれば、その書き込まれたデータファイルの重要度を「重要でない」と決定する。
制御部102は、入力端末群200より書き込みがあったディレクトリに対応付けられた受信エリアに基づいて、送信先アドレス情報150を参照して送信先となる受信装置のアドレスを読み出す。
また、制御部102は、ステップS603で決定した重要度に応じて「重要度タグ」を設定して、送信対象となるデータファイルに添付するXMLファイルを作成する(送信対象となるデータファイルがXML形式である場合は、そのXMLファイルに「重要度タグ」を定義する)(S603)。
すなわち、制御部102は、ステップS603で決定した重要度が「重要である」であれば、XMLファイルの「重要度タグ」に、重要である旨を書き込む。一方、制御部102は、ステップS603で決定した重要度が「重要でない」であれば、上記「重要度タグ」に、重要でない旨を書き込む。
制御部102は、ステップS603において読み出された受信装置のアドレスに宛てて、データファイルと、データファイルに添付するXMLファイルを、所定のプロトコルにより送信する(S605)。本実施形態では、通信プロトコルにはFLUTEを用いて送信する。
制御部102は、上記の所定のディレクトリに、未送信のデータファイルがあれば(S607:YES)、上記ステップS603以降の処理を繰り返す。制御部102は、ステップS607において未送信のデータファイルがなければ(S607:NO)、ステップS601に進み、データファイルの書き込みを監視する(S601)。
4.2 受信装置300の動作
次に、受信装置300の動作について説明する。以下の説明では、(1)受信装置300がファイルを受信する際の動作と、(2)受信装置300が受信ファイル管理テーブル350を参照して報知部303により報知する動作と、(3)受信装置300が操作信号を受け付ける際の動作について説明する。
4.2.1 受信装置300がファイルを受信する際の動作
図9は、受信装置300によるファイル受信時の処理を示すフローチャートである。受信装置300は、ファイルを受信すると、受信ファイル管理テーブル350を更新する。
順に説明すると、受信装置300の制御部302は、受信制御部306により、受信装置300に宛てて送信されるパケットを受信してデータファイルを合成する(S901)。
制御部302は、受信したデータファイルを、受信ファイル蓄積部307にて記憶させる(S903)。
制御部302は、受信したデータファイルに添付されているXMLファイル(受信したデータファイルがXMLファイルである場合は、そのXMLファイル)の「重要度タグ」を参照して受信ファイル管理テーブル350の重要度フラグ353を更新する。制御部302は、データファイルを受信した日時と、データファイルのファイル名と、データファイルの重要度を対応付けて受信ファイル管理テーブル350に記録する(S905)。
このようにして、受信装置300は、受信したデータファイルを管理する。
4.2.2 受信装置300が受信ファイル管理テーブル350を参照して報知部303により報知する動作
次に、受信装置300がデータファイルの蓄積状況を報知部303により報知する動作について説明する。
本実施形態では、(1)ユーザが未確認のデータファイルがなければ報知部303による報知をしない。
また、ユーザが未確認のデータファイルがあれば、重要度の高いデータファイルの有無に応じて報知部303による報知を制御する。例えば、受信装置300は、(2)ユーザが未確認のデータファイルがあれば、発光部313により所定時間発光させる。さらに、(3)ユーザが未確認のデータファイルがあり、それらデータファイルにおいて、送信側ネットワーク700が「重要である」と設定したものがあれば、受信装置300は、発光部313の発光と、スピーカ314による音声報知を所定時間実行させる。
図10は、受信装置300が報知部303によりデータファイルの蓄積状況を報知する処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、受信装置300の制御部302は、ユーザが未確認のデータファイルがないか、逐次、受信ファイル管理テーブル350の確認フラグ354を参照する(S1001、S1003)。
制御部302は、受信ファイル管理テーブル350の確認フラグ354を参照して、ユーザが未確認のデータファイルがあれば(S1003:YES)、それら未確認のデータファイルのうち、重要度フラグ353において「重要」と示されているデータファイルがあるか判断する(S1005)。
ステップS1005において、ユーザが未確認のデータファイルに重要なものがあると判断されると(S1005:YES)、制御部302は、発光部313を発光させるとともに、アラーム音や音声アナウンスの再生など、重要なデータファイルが蓄積されている旨をスピーカ314により音声で報知する(S1007)。
ステップS1005において、ユーザが未確認のデータファイルに重要なものがないと判断されると(S1005:NO)、制御部302は、発光部313を発光させる(S1009)。
その後、制御部302は、ステップS1001の処理に戻る。
なお、上記の処理において発光部313の発光は、様々な形態が考えられる。例えば、点滅等、ユーザに注意喚起する方法で発光することとしてもよい。
4.2.3 受信装置300が操作信号を受け付ける際の動作
次に、受信装置300が無線リモコン500からの操作信号に応じて実行する動作について説明する。
図11は、受信装置300が無線リモコン500からの操作信号を受信して、ユーザ操作に応じた処理を実行することを示すフローチャートである。
受信装置300は、リモコン受信部312により無線リモコン500からの操作信号を受信しているか逐次検出している(S1101)。操作信号の入力があると(S1101:YES)、制御部302は、信号の内容を解析してユーザの操作内容を判別する(S1103)。
ステップS1103における解析結果に応じて、制御部302は、ユーザの操作に対応した所定の動作を実行する(S1105)。
例えば、受信装置300は、ユーザから、未確認のデータファイルを映像により表示するための操作を無線リモコン500により受け付ける。無線リモコン500からは、ユーザの操作に応じた無線操作信号が出力され、受信装置300のリモコン受信部312において受信される(S1101、S1103)。制御部302は、未確認のデータファイルを表示するための映像出力信号や映像表示のための制御信号を生成してHDMIインターフェース部311を介してTVモニタ400へ出力する。これによりTVモニタ400にユーザが未確認のデータファイルが表示される。
また、このようにユーザが未確認のデータファイルを確認するための操作が行われると、受信装置300は、受信ファイル管理テーブル350を参照し、そのデータファイルに対応する確認フラグ354を「確認済」とする。
<その他>
(データファイルの重要度の設定)
上記の実施形態の説明では、データファイルの重要度を示すために、データファイルに添付するXMLファイルに「重要度タグ」を設定することとして説明した。図12に、その一例を示す。
図12は、重要度を示すためのタグの定義の一例を示す図である。
図12に示すように、XMLファイル181において、重要度タグ182(同図では、タグ名称を”重要度情報”と定義している)を書き込むことで、送信対象のデータファイルの重要度を示すことができる。タグの名称はもちろん図示した例に限らない。
また、データファイルの重要度を示すためには、必ずしもファイル添付等による必要はない。データファイル中のデータに基づいて、重要度を判断してもよい。例えば、「緊急」等の所定の文字列がデータファイル中に含まれているか等により、そのデータファイルの重要度を受信装置300側で判断することとしてもよい。
(重要度の段階的設定)
上記の実施形態の説明では、データファイルの重要度は、「重要である」「重要でない(通常の情報)」の2段階として説明した。これに限らず、重要度を多段階に設定してもよい。例えば、データファイルの重要度の設定において、最も重要度が高い場合を「高」、「高」に準じて重要度が高い場合を「中」、重要度が比較的低い場合を「低」等としてもよい。例えば、災害情報など緊急の情報を「高」、緊急ではないが情報の発信者が受信者への注意喚起を希望したり、受信者に確認してほしい情報を「中」などと設定する。
(情報の表示方法)
上記実施形態では、受信装置300のユーザの操作を受け付けて、TVモニタ400によりデータファイルの内容を映像表示することとしているが、データファイルの内容の表示方法は、上記の他にも様々ある。
例えば、緊急の情報は、いち早くユーザが確認できることが望ましい。そこで、受信装置300は、ユーザの操作の有無にかかわらず、データファイルの重要度に応じてデータファイルを表示させることとしてもよい。例えば、受信装置300がデータファイルを受信した際に、データファイルの重要度が高い場合は、受信時に直ちにTVモニタ400に映像出力表示することとしてもよい。このとき、TVモニタ400の電源がオフであっても、CECによりTVモニタ400の電源をオンにして、データファイルに含まれる緊急の情報などを直ちに表示することとしてもよい。
(操作信号の経路)
上記の実施形態の説明では、受信装置300は、無線リモコン500からの操作信号をリモコン受信部312により受け付けて、各動作を行うこととして説明した。
この他にも、操作信号を受け付ける経路は、無線リモコン500から受信装置300が直接受信する場合に限らず、TVモニタ400等の外部の機器を経由することとしてもよい。例えば、上記の実施形態の説明では、受信装置300は、TVモニタ400等の外部の機器とHDMI規格により接続されている。
そのため、外部の機器において受信された操作信号を、CECによりHDMIの通信インターフェースを介して受信装置300が受信することとしてもよい。例えばTVモニタ400において無線リモコンの操作信号が受信され、この操作信号を、HDMIの通信インターフェースを介して入出力インターフェース部304において受信することとしてもよい。
これにより、TVモニタ400等を操作するための無線リモコンを用いて、ユーザは、送信側ネットワーク700から通知された重要な情報の確認等を行うことができる。例えば、ユーザがTVモニタ400等の操作に日常的に用いており使用に慣れた無線リモコンを、送信側ネットワーク700からの情報の確認に用いることができる。
(重要なデータファイルが蓄積されている場合の報知方法)
上記の実施形態の説明では、受信装置300は、ユーザが未確認のデータファイルが蓄積されていると、発光部313により発光することとし、未確認で重要であるデータファイルが蓄積されていれば、さらにスピーカ314により音声にて報知することとして説明した。
報知方法は、これに限らず、様々考えられる。例えば、重要であるデータファイルの蓄積状況に応じて、発光部313の発光パターンを変化させることとしてもよい。
また、蓄積されているデータファイルに音声データが含まれる場合は、スピーカ314により、その音声データを再生することとしてもよい。例えば、未確認で重要であるデータファイルが蓄積されていれば、いち早くユーザに知らせるために、音声データそのものの内容を音声で再生する。
また、データファイルの蓄積状況が発光部313等により報知されたとしても、ユーザがその報知に気づかないこともある。この場合、ユーザは重要な情報を見落とすおそれがある。そこで、受信装置300は、報知部303による報知を継続して実行しつつ、ユーザが報知を確認したときに、受信装置300が発光部313等による報知を終えるよう、ユーザが報知を確認する操作を受け付けることとしてもよい。例えば、受信装置300がボタンなどユーザ操作を受け付ける部材を備え(発光部313が押下操作可能な構成としてもよい)、ユーザがそのボタンを押下する等により発光部313等による報知を終了することとしてもよい。
この場合の受信装置300の動作を図示する。上記のように受信装置300には、報知部303による報知をユーザが確認したことを示す操作を受け付ける操作部材が備わるとする。
図13は、受信装置300が、ユーザの確認操作に応じて報知部303による報知を制御する処理を示すフローチャートである。
同図に示すステップS1001、S1003、S1005、S1007、S1009は図10と同様であるため同一の参照符号を付して説明を省略する。
制御部302は、ステップS1007またはステップS1009において発光部313等により発光させると、ユーザが報知を確認する操作を操作部材により受け付けたか判断する(S1011)。
ステップS1011において、報知を確認する操作を受け付けていれば(S1011:YES)、制御部302は、報知部303による報知(発光部313の発光やスピーカ314の音声出力)を停止する(S1013)。その後、ステップS1001の処理に戻る。なお、このとき、受信ファイル管理テーブル350において、データファイルの報知がユーザにより確認されたことを管理することとしてもよい。例えば、未読のデータファイルの蓄積状況を報知部302により報知した後、上記の報知を確認する操作が受け付けられると、制御部302は、「未読・報知確認済」などとして確認フラグ354に格納する。これにより、重要であるデータファイルのうち、ユーザが未読で未だ報知部303による報知がなされていないものと、報知がなされたがユーザが未読のものを区別して管理することができる。
ステップS1011において、報知を確認する操作を受け付けていなければ(S1011:NO)、制御部302は、報知部30による報知を継続する(S1015)。
(送信側ネットワーク700の数)
上記の実施形態の説明では、受信エリア600や受信側ネットワーク900が複数あるのに対し、送信側ネットワーク700は1つの場合について説明してきたが、送信側ネットワーク700は1つに限らない。別の送信側ネットワーク700から、通信網800を介して送信サーバ100に告知情報となるデータファイルの送信要求をすることとしてもよい。
例えば屋外から情報通信端末等により送信サーバ100に画像や文書等のデータファイルをアップロードして、送信サーバ100から受信側ネットワーク900へ送信することとしてもよい。
(送信側ネットワーク700におけるデータファイルの蓄積場所)
送信サーバ100は、所定の記憶装置を、送信側ネットワーク700内のLANを介して入力端末群200に対しアクセス可能としている。ここで、所定の記憶装置とは、例えば、送信サーバ100に備わるHDDであるが、これに限らず、送信側ネットワーク700内のLANで共有されている大容量記憶装置などにより入力端末群200のデータファイルの書き込みを受け付けることとしてもよい。この記憶装置におけるファイル管理のための階層構造において、所定のディレクトリ(データフォルダ)に新たにデータファイルの書き込みがあれば、送信サーバ100は、その書き込まれたデータファイルを送信する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、WAN等により接続された情報通信機器が通信するネットワーク等において用いることができる。
1 告知放送システム、2 ルーター、3 ハブ、4 ファイアウォール、100 送信サーバ、101 送信データ受付部、102 制御部、103 WAN通信部、104 記憶部、105 送信データ生成部、106 LANインターフェース部、107 ファイル蓄積部、108 送信先アドレス記憶部、109 ファイル分割部、110 パケット生成部、111 WANインターフェース部、150 送信先アドレス情報、200 入力端末群、300 受信装置、301 WAN通信部、302 制御部、303 報知部、304 入出力インターフェース部、305 記憶部、306 受信制御部、307 受信ファイル蓄積部、308 ファイル合成部、309 パケット受信部、310 WANインターフェース部、311 HDMIインターフェース部、312 リモコン受信部、400 TVモニタ、500 無線リモコン、600 受信エリア、700 送信側ネットワーク、800 通信網、900 受信側ネットワーク。

Claims (7)

  1. 通信網を介して送信装置から1以上の受信装置へ告知情報を通知する告知放送システムであって、
    前記送信装置は、
    送信先となる受信装置の送信先アドレスを記憶する送信先記憶部と、
    告知情報を記憶する情報記憶部と、
    前記告知情報を、当該告知情報の重要度を示す重要度情報とともに前記送信先アドレスの受信装置へ前記通信網を介して送信する送信部とを備え、
    前記送信装置が前記告知情報を前記情報記憶部により記憶することは、前記送信装置が前記通信網を介して接続された入力端末から前記告知情報の入力を受け付けて、受け付けた前記告知情報を前記情報記憶部により記憶することを含み、
    前記受信装置は、表示装置と接続され、
    前記受信装置宛の前記告知情報を受信する受信部と、
    前記受信された告知情報を蓄積する蓄積部と、
    蓄積された告知情報の重要度情報を参照して、重要である告知情報の、前記蓄積部における蓄積状況を報知する報知部と、
    前記告知情報を表示装置に表示させるための映像出力信号を前記表示装置へ出力する出力部と、
    前記告知情報に対するユーザ操作を、無線操作機からの操作信号に基づいて受け付ける信号受付部とを備え
    前記送信装置の前記送信部が前記告知情報を前記重要度情報とともに前記受信装置へ送信することは、予め定められた1以上のデータフォルダに前記入力端末から新たにデータファイルの書き込みがあるか前記送信部が監視し、前記1以上のデータフォルダに前記入力端末から新たに前記データファイルの書き込みがある場合に、書き込まれたデータファイルを告知情報として前記重要度情報とともに前記送信先アドレスの受信装置へ前記通信網を介して送信することを含み、
    前記1以上のデータフォルダのそれぞれは、重要な情報を受け付ける第1のサブディレクトリと、通常の情報を受け付ける第2のサブディレクトリとを含み、
    前記送信装置の前記送信部が前記告知情報を前記受信装置へ送信することは、前記データファイルの書き込みを前記第1のサブディレクトリで受け付けた場合に、送信する前記データファイルが重要であることを示す重要度情報とともに前記データファイルを前記受信装置へ送信し、前記データファイルの書き込みを前記第2のサブディレクトリで受け付けた場合に、送信する前記データファイルが重要でないことを示す重要度情報とともに前記データファイルを前記受信装置へ送信することを含む、告知放送システム。
  2. 前記送信装置は、前記1以上の受信装置それぞれのアドレスについて、ある一定の範囲にある前記受信装置をひとつの受信エリアとして管理しており、
    前記1以上のデータフォルダは、前記データファイルの送信先となる前記受信エリアそれぞれに対応して設けられており、
    前記送信装置の前記送信部が前記告知情報を前記受信装置へ送信することには、前記データファイルの書き込みを受け付けた前記データフォルダに対応した前記受信エリアの前記受信装置を宛先として前記重要度情報とともに前記データファイルを送信することが含まれる、請求項1に記載の告知放送システム。
  3. 前記送信装置の前記送信部が前記告知情報を前記重要度情報とともに前記受信装置へ送信することは、前記重要度情報として、重要度を設定したXML(Extensible Markup Language)形式のデータファイルを作成し、作成した前記XML形式のデータファイルを前記告知情報に添付することを含む、請求項1または2に記載の告知放送システム。
  4. 前記送信装置の前記送信部が前記告知情報を前記重要度情報とともに前記受信装置へ送信することは、前記告知情報がXML形式のデータファイルであり、前記XML形式のデータファイルに、前記重要度情報として、重要度を示すタグを定義し、前記重要度を示すタグが定義された前記XML形式のデータファイルを前記受信装置へ送信することを含む、請求項1または2に記載の告知放送システム。
  5. 前記受信装置の前記報知部が前記重要である告知情報の、前記蓄積部における蓄積状況を報知することは、前記蓄積部に蓄積されている前記告知情報の蓄積状況に基づいて、ユーザが未確認の前記告知情報がある場合に前記報知部により報知し、前記告知情報とともに前記受信装置へ送信される前記重要度情報において前記告知情報が重要と設定されているか否かに応じて前記報知部による報知の態様を制御するよう構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の告知放送システム。
  6. 通信網を介して送信装置から1以上の受信装置へ告知情報を通知する告知放送システムにおける送信装置であって、
    前記送信装置は、
    送信先となる受信装置の送信先アドレスを記憶する送信先記憶部と、
    前記告知情報を記憶する情報記憶部と、
    前記告知情報を、当該告知情報の重要度を示す重要度情報とともに前記送信先アドレスの受信装置へ前記通信網を介して送信する送信部とを備え、
    前記送信装置が前記告知情報を前記情報記憶部により記憶することは、前記送信装置が前記通信網を介して接続された入力端末から前記告知情報の入力を受け付けて、受け付けた前記告知情報を前記情報記憶部により記憶することを含み、
    前記送信装置の前記送信部が前記告知情報を前記重要度情報とともに前記受信装置へ送信することは、予め定められた1以上のデータフォルダに前記入力端末から新たにデータファイルの書き込みがあるか前記送信部が監視し、前記1以上のデータフォルダに前記入力端末から新たに前記データファイルの書き込みがある場合に、書き込まれたデータファイルを告知情報として前記重要度情報とともに前記送信先アドレスの受信装置へ前記通信網を介して送信することを含み、
    前記1以上のデータフォルダのそれぞれは、重要な情報を受け付ける第1のサブディレクトリと、通常の情報を受け付ける第2のサブディレクトリとを含み、
    前記送信装置の前記送信部が前記告知情報を前記受信装置へ送信することは、前記データファイルの書き込みを前記第1のサブディレクトリで受け付けた場合に、送信する前記データファイルが重要であることを示す重要度情報とともに前記データファイルを前記受信装置へ送信し、前記データファイルの書き込みを前記第2のサブディレクトリで受け付けた場合に、送信する前記データファイルが重要でないことを示す重要度情報とともに前記データファイルを前記受信装置へ送信することを含む、送信装置。
  7. 通信網を介して送信装置から1以上の受信装置へ告知情報を通知する告知放送システムにおける告知放送方法であって、
    前記送信装置は、送信先となる受信装置の送信先アドレスを記憶する送信先記憶部と、告知情報を記憶する情報記憶部とを備え、
    前記受信装置は、表示装置と接続され、前記告知情報を表示装置に表示させるための映像出力信号を前記表示装置へ出力する出力部と、蓄積部とを備え、
    前記告知放送方法は、
    前記送信装置が、前記通信網を介して接続された入力端末から前記告知情報の入力を受け付けて、受け付けた前記告知情報を前記情報記憶部に記憶させるステップと、
    前記送信装置が、前記告知情報を、当該告知情報の重要度を示す重要度情報とともに前記送信先アドレスの受信装置へ前記通信網を介して送信するステップと、
    前記受信装置が、当該受信装置宛の前記告知情報を受信するステップと、
    前記受信装置が、前記受信された告知情報を前記蓄積部に蓄積させるステップと、
    前記受信装置が、前記蓄積部に蓄積された告知情報の重要度情報を参照して、重要である告知情報の、前記蓄積部における蓄積状況を報知するステップと、
    前記受信装置が、前記告知情報に対するユーザ操作を、無線操作機からの操作信号に基づいて受け付けるステップとを含み、
    前記送信装置が前記告知情報を前記重要度情報とともに前記受信装置へ送信するステップは、予め定められた1以上のデータフォルダに前記入力端末から新たにデータファイルの書き込みがあるか前記送信装置が監視し、前記1以上のデータフォルダに前記入力端末から新たに前記データファイルの書き込みがある場合に、書き込まれたデータファイルを前記告知情報として前記重要度情報とともに前記送信先アドレスの受信装置へ前記通信網を介して送信するステップを含み、
    前記1以上のデータフォルダのそれぞれは、重要な情報を受け付ける第1のサブディレクトリと、通常の情報を受け付ける第2のサブディレクトリとを含み、
    前記送信装置が前記告知情報を前記受信装置へ送信するステップは、前記データファイルの書き込みを前記第1のサブディレクトリで受け付けた場合に、送信する前記データファイルが重要であることを示す重要度情報とともに前記データファイルを前記受信装置へ送信し、前記データファイルの書き込みを前記第2のサブディレクトリで受け付けた場合に、送信する前記データファイルが重要でないことを示す重要度情報とともに前記データファイルを前記受信装置へ送信するステップを含む、告知放送方法。
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