JP5762513B2 - タクシー支援装置、およびタクシー支援プログラム - Google Patents

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本発明は、タクシー支援装置、およびタクシー支援プログラムに関する。
タクシー事業においては、顧客が獲得できそうな駅前や店舗前などでタクシーを待機させた状態で顧客を獲得する(いわゆる「付け待ち」)ことや、あるいは、幹線道路などを走行して顧客を獲得する(いわゆる「流し」)ことが行われている。どの曜日や時間帯では、どの場所で付け待ちを行い、あるいは流しを行えば、効率よく顧客をつかめるかは、これまでの業務経験から各タクシー乗務員が判断していた。
また、タクシー乗務員は、乗客を獲得したとき、乗車及び降車した場所、時刻、料金などを記録して、その一日の記録を業務管理データとしてタクシー会社に提出することで、当該営業日の勤務内容を報告している。この報告は、車載の記録装置により、タクシーメータなどの機器から取得してメモリカードなどの記憶媒体に記憶し、当該記憶媒体をタクシー会社に提出することにより行われる場合もある。
特許文献1には、「タクシー搭載の車載型情報処理装置は、タクシー乗務員の勤務時間中における業務実績、すなわち実車又は空車の別、空車時の待ち又は流し、乗客の乗車及び降車の場所と時刻、実車時及び流し時の走行経路、料金を含む業務実績データを生成する。タクシー会社側における業務管理部は、各タクシーから業務実績データが収集されると、それを業務管理データとして業務管理データベースに蓄積する。データ分析処理部は、業務管理データに対して統計分析処理を行うことで、営業効率の観点から会社保有のタクシーの待ちと流しの配分、また、待ちを行う場所、流しを行うルートを策定する。」と記載されている。
特開2002−334396号公報
特許文献1の技術は、業務管理データに対して統計分析処理を行い、タクシー会社全体として、保有する全タクシーの付け待ちと流しの配分、また、付け待ちを行う場所、流しを行うルートを策定することで、営業効率を向上させようとするものである。
しかしながら、どこで顧客がタクシーを降車するかは当該顧客次第であり、顧客の乗車前に予測することはできない。そのため、個々のタクシーにおいて営業効率を上げるためには、直前の顧客の降車地点の付近で、過去のデータから次の顧客を獲得する可能性が高いと判断できる地域を特定することが重要である。すなわち、顧客の降車地点の周囲の領域で顧客獲得可能性の高い地域を速やかに把握し、当該地域で流し(あるいは付け待ち)を行えば、早期に顧客を獲得できる可能性が高まる。そして、これにより個々のタクシー乗務員にとって、営業時間内における空車時間を減らして実車時間を増やし、もって、営業売上金額を増やし、長時間の流し運転で燃料を浪費することを防止することができる。
これに対して、特許文献1の技術では、個々のタクシー乗務員にとって、顧客が降車した時点で、次に流し運転などを行うのに営業効率の観点から最適な近隣地域を速やかに判断することができないという問題がある。
本発明は、個々のタクシー乗務員が、顧客の降車後に、流し運転などを次に行うのに営業効率の観点から最適な地域を速やかに判断できるようにすることを課題とする。
本発明の一形態は、表示装置と、移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置と、現在地の位置情報を取得する位置情報取得部と、所定の条件を満たしたときは、前記通信装置を介して前記サーバに前記位置情報取得部で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求部と、前記通信装置を介して前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報を前記通信装置で受信する第1の受信部と、前記第1の受信部で受信した各乗車位置情報に基づいて、前記現在地を中心とした所定範囲内の地域の地図上に当該受信した各乗車位置情報を示す乗車地識別標識をそれぞれ示した画像を前記表示装置に表示する第1の表示部とを備えたことを特徴とするタクシー支援装置である。
別の本発明の一形態は、表示装置と、移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置と、現在地の位置情報を取得する位置情報取得部と、所定の条件を満たしたときは、前記通信装置を介して前記サーバに前記位置情報取得部で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求部と、前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報、および前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられた当該地点の地名を示す乗車地名情報を前記通信装置で受信する第1の受信部と、前記第1の受信部で受信した前記乗車地名情報が示す各地名を多い順に所定数だけ前記表示装置に表示し、また、前記現在地を中心とした所定範囲内の地域の地図で前記所定数の地名に対応する地域上にそれぞれ当該地域を特定する地域特定標識を重ねて表示する第1の表示部とを備え、前記第1の表示部は、前記表示装置に表示された前記いずれかの地名または地域特定標識が選択されたときは、前記選択がなされた地域の前記重ね表示より拡大された地図上に前記第1の受信部で受信した各乗車位置情報を示す乗車地識別標識をそれぞれ示した画像を前記表示装置に表示することを特徴とするタクシー支援装置である。
別の本発明の一形態は、表示装置と、移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置と、現在地の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記通信装置を介して前記サーバに前記位置情報取得部で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求部と、前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられた当該地点の地名を示す乗車地名情報、並びに、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられたタクシーの乗車がされた年月日および時刻を示す日時情報を前記通信装置で受信する第1の受信部と、前記日時情報の示す時刻が現時点以後の所定時間の時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の地域の位置情報である地名位置情報とを特定し、次に、当該地名位置情報を前記現在地位置情報として前記第1の情報要求部および前記第1の受信部による処理を行って、同様に、次の前記時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の前記地名位置情報とを特定するという処理を複数繰り返し、前記各時間帯についてそれぞれ最も多い地名を前記表示装置に表示することを特徴とするタクシー支援装置である。
別の本発明の一形態は、現在地の位置情報を取得する位置情報取得処理と、所定の条件を満たしたときは、移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置により、前記サーバに前記位置情報取得処理で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求処理と、前記通信装置を介して前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報を前記通信装置で受信する第1の受信処理と、前記第1の受信処理で受信した各乗車位置情報に基づいて、前記現在地を中心とした所定範囲内の地域の地図上に当該受信した各乗車位置情報を示す乗車地識別標識それぞれを示した画像を表示装置に表示する第1の表示処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータに読み取り可能なタクシー支援プログラムである。
別の本発明の一形態は、現在地の位置情報を取得する位置情報取得処理と、所定の条件を満たしたときは、移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置を介して前記サーバに前記位置情報取得処理で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求処理と、前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報、および前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられた当該地点の地名を示す乗車地名情報を前記通信装置で受信する第1の受信処理と、前記第1の受信処理で受信した前記乗車地名情報が示す各地名を多い順に所定数だけ表示装置に表示し、また、前記現在地を中心とした所定範囲内の地域の地図で前記所定数の地名に対応する地域上にそれぞれ当該地域を特定する地域特定標識を重ねて表示する第1の表示処理とをコンピュータに実行させ、前記第1の表示処理では、前記表示装置に表示された前記いずれかの地名または前記いずれかの地域特定標識が選択されたときは、前記選択された地域の前記重ね表示より拡大された地図上に前記第1の受信処理で受信した各乗車位置情報を示す乗車地識別標識をそれぞれ示した画像を前記表示装置に表示することをコンピュータに実行させること特徴とするコンピュータに読み取り可能なタクシー支援プログラムである。
別の本発明の一形態は、移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置を介して、前記サーバに現在地の位置情報を取得する位置情報取得部で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求処理と、前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられた当該地点の地名を示す乗車地名情報、並びに、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられたタクシーの乗車がされた年月日および時刻を示す日時情報を前記通信装置で受信する第1の受信処理と、前記日時情報の示す時刻が現時点以後の所定時間の時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の地域の位置情報である地名位置情報とを特定し、次に、当該地名位置情報を前記現在地位置情報として前記第1の情報要求処理および前記第1の受信処理による処理を行って、同様に、次の前記時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の前記地名位置情報とを特定するという処理を複数繰り返し、前記各時間帯についてそれぞれ最も多い地名を前記表示装置に表示することを特徴とするタクシー支援プログラムである。
本発明によれば、個々のタクシー乗務員が、顧客の降車後に、流し運転などを次に行うのに営業効率の観点から最適な地域を速やかに判断できる。
本発明の一実施形態にかかるタクシー支援システムの全体のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置の中央処理装置が実行する処理の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援サーバシステムのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援サーバシステムにおいて、社内サーバからアップロードされたデータベースの格納データについて説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置がサーバなどと行う通信について説明する通信シーケンス図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置が実行する処理について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置がタッチパネルディスプレイに表示する画像の例について説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置が実行する処理について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置がタッチパネルディスプレイに表示する画像の例について説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置が実行する処理について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置がタッチパネルディスプレイに表示する画像の例について説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置が実行する処理について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置がタッチパネルディスプレイに表示する画像の例について説明する説明図である。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置が実行する処理について説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置がタッチパネルディスプレイに表示する画像の例について説明する説明図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるタクシー支援システム1の全体のシステム構成を示すブロック図である。このタクシー支援システム1は、各タクシー乗務員がタクシー内で所持するタクシー支援装置10と、社内システム20と、タクシー支援サーバシステム30とから構成されている。
タクシー支援装置10は、携帯情報端末装置であり、携帯電話網などの移動体通信網41(の基地局42)と無線通信を行うことができる。移動体通信網41はゲートウェイ44を介してインターネット43と接続されている。よって、タクシー支援装置10は、移動体通信網41を介してインターネット43にアクセスすることができる。タクシー支援装置10としては、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど、移動体通信網41と無線通信可能な各種の情報処理装置を用いることができる。
社内システム20は、各タクシー乗務員が所属するタクシー会社において構築されているシステムである。タクシー会社内には、図示しないファイアーウォールを介してインターネット43と接続された社内LAN(Local Area Network)21が設けられている。社内LAN21には、社内サーバ22と、タクシー支援システム1の管理者のためのパーソナルコンピュータ23とが接続されている。社内サーバ22には、ICカード45を読み取るICカードリーダ24が接続されている。
タクシー支援サーバシステム30は、インターネット43に接続されたサーバ31と、サーバ31に接続されたデータベース32とからなる。サーバ31は、データベース32に情報を蓄積し、また、データベース32に蓄積されている情報を読み出してタクシー支援装置10に提供することができる。
図1においては、タクシー乗務員が運転するタクシー40に搭載されているシステムも示している。タクシー40には記録装置41が搭載されている。記録装置41には、タクシーメータ42と、カーナビゲーションシステム43と、ICカードライタ44とが接続されている。記録装置41は、カーナビゲーションシステム43、ICカードライタ44など、タクシー40内で得られる様々な情報を取得し、ICカードライタ44にセットされたICカード45に記録する。ここで記録される情報は、運賃の収受の記録、乗車場所の位置情報、降車場所の位置情報、運賃、乗車人員、運賃の支払い形態(カード払いか現金払いかなど)、迎車料金、利用日時および時刻などである。また、タコメータ(図示せず)と連動した運転の仕方や、営業に関わるあらゆる情報が含まれる。乗車場所の位置情報、降車場所の位置情報などは、カーナビゲーションシステム43から得ることもできるが、記録装置41がGPS(Global Positioning System)受信機や自律航法システムなどを備え、これらから位置情報を取得するようにしてもよい。なお、記録装置41、タクシーメータ42、カーナビゲーションシステム43などの構成は公知であり、詳細な説明は省略する。
図2は、本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置10のシステム構成を示すブロック図である。前記のとおり、タクシー支援装置10としては様々な情報処理装置を用いることができるが、ここでは、スマートフォンをタクシー支援装置10として使用する例について説明する。
このタクシー支援装置10は、各種演算を行い、各部を集中的に制御する中央処理装置11と、中央処理装置11の作業領域となる主記憶装置12と、各種データを不揮発的に記憶する不揮発性記憶装置13と、表示装置および入力装置となるタッチパネルディスプレイ14とを備えている。また、タクシー支援装置10は、移動体通信網41およびインターネット43を介してサーバ31と通信を行う通信装置となる無線通信インターフェイス(I/F)15と、送話器となるマイクロフォン16と、受話器となるスピーカ17とを備えている。さらに、タクシー支援装置10は、GPS受信機18を備えている。
不揮発性記憶装置13には、タクシー支援プログラム50がセットアップされている。タクシー支援プログラム50は、タクシー支援装置10のOS(Operating System)上で動作するアプリケーションソフトである。
図3は、本発明の一実施形態にかかるタクシー支援装置10の中央処理装置11が実行する処理の機能ブロック図である。中央処理装置11は、タクシー支援プログラム50に基づいて、位置情報取得部61〜第2の表示部67の機能を実行する。位置情報取得部61は位置情報取得処理を実行する。第1の情報要求部62は第1の情報要求処理を実行する。第1の受信部63は第1の受信処理を実行する。第1の表示部64は第1の表示処理を実行する。第2の情報要求部65は第2の情報要求処理を実行する。第2の受信部66は第2の受信処理を実行する。第2の表示部67は第2の表示処理を実行する。これらの各処理の詳細については後述する。
図4は、本発明の一実施形態にかかるタクシー支援サーバシステム30のシステム構成を示すブロック図である。サーバ31はインターネット43上のサーバ装置であり、各種演算を行い、各部を集中的に制御する中央処理装置33と、中央処理装置33の作業領域となる主記憶装置34と、各種データを不揮発的に記憶する不揮発性記憶装置35とを備えている。また、サーバ31は、インターネット43および移動体通信網41を介してタクシー支援装置10と通信を行う通信装置である通信I/F37を備えている。また、サーバ31には、データベース32が接続されている。
不揮発性記憶装置35には、サーバプログラム36がセットアップされている。中央処理装置33は、サーバプログラム36に基づいて、様々な処理を行う。
次に、タクシー支援システム1で実行する処理の内容について、順を追って説明する。前記のとおり、タクシー40の記録装置41では、タクシー40内で得られる様々な情報を取得し、ICカードライタ44にセットされたICカード45に記録する。その一日の記録情報は、タクシー乗務員が、一日の業務の終了後に業務管理データとしてICカード45ごとタクシー会社に提出する。これにより、タクシー乗務員は、各営業日の勤務内容をタクシー会社に報告している。
タクシー会社では、このICカード45をICカードリーダ24にセットし、ICカード45に記憶されている業務管理データを読み出して、社内サーバ22に蓄積する。こうして、社内サーバ22には、各タクシー乗務員の業務管理データが日々蓄積されていく。
タクシー支援システム1の管理者は、パーソナルコンピュータ23を操作して、社内サーバ22に蓄積されたデータの中から必要なものを取捨選択して、この必要なデータのみをインターネット43上のサーバ31にアップロードする。このアップロードされたデータは、サーバ31がデータベース32に蓄積する。
次に、タクシー40内でICカード45に記録される業務管理データについて説明する。この業務管理データとして記録されるデータには前記したとおり様々な種類のデータがあるが、ここでは、その代表的なものについて説明する。まず、ICカード45には、「ID番号」、「無線番号」が記憶される。ID番号は該当するタクシー40のタクシー乗務員を識別する番号である。無線番号は、該当するタクシー40に付された識別番号で、無線配車に使用されるものである。
また、ICカード45には、顧客の1回の乗降車(実車)ごとに、「日時情報」、「乗車位置情報」、「降車位置情報」、「運賃情報」、および「区分情報」が関連付けられて記憶される。日時情報は、乗車および降車がなされた際の年月日および時刻の情報である。すなわち、何年何月の何日のどの時刻に顧客が乗車し、どの時刻に降車したかの情報である。乗車位置情報は、顧客が乗車した場所の位置情報(カーナビゲーションシステム43などから取得した緯度、経度の情報)である。降車位置情報は、顧客が降車した場所の位置情報(カーナビゲーションシステム43などから取得した緯度、経度の情報)である。運賃情報は、当該実車の運賃の金額や、その運賃が現金払いかカード払いかの違いを示す情報である。区分情報は、当該実車が迎車によるものか、流し(あるいは、付け待ち)によるものかの区分を示す情報である。「乗車位置情報」、「降車位置情報」、「運賃情報」、および「区分情報」は、記録装置41が、タクシーメータ42、カーナビゲーションシステム43などと連動して、これらの装置から取得する。
このような情報が記録されたICカード45は、1日の業務を終えて帰社した際にタクシー乗務員から業務管理データとして提出される。タクシー支援システム1の管理者は、このICカード45をICカードリーダ24にセットして、その記録データを社内サーバ22に格納する。
このように、ICカード45の業務管理データを社内サーバ22に蓄積するのに際しては、それぞれの実車ごとに、「日時情報」、「乗車位置情報」、「降車位置情報」、「運賃情報」、および「区分情報」などの情報を関連づけて記憶し、さらに、「乗車地名情報」、「降車地名情報」も記憶される。「乗車地名情報」は、乗車位置情報が示す緯度経度が示す地点の地名の情報である。「降車地名情報」は、降車位置情報が示す緯度経度が示す地点の地名の情報である。乗車位置情報、降車位置情報から乗車地名情報、降車地名情報を求める処理は、社内サーバ22の制御プログラムに基づいて行う。
このようにして、各タクシー乗務員から提出される業務管理データは、日々、社内サーバ22に蓄積されていく。そして、タクシー支援システム1の管理者は、パーソナルコンピュータ23を操作して、社内サーバ22に蓄積されている情報の中から所望の情報をタクシー支援サーバシステム30にアップロードして、当該情報をデータベース32に格納する。ここでデータベース32に格納する情報は、ある期間内における各タクシー乗務員の各実車に関する情報である。
図5は、社内サーバ22からアップロードされたデータベース32の格納データについて説明する説明図である。この格納データは、各実車について(それぞれ番号を付して示している)、少なくとも「日時情報」、「乗車位置情報」、「降車位置情報」、「乗車地名情報」、「降車地名情報」、「運賃情報」、および「区分情報」が互いに関連付けられている。なお、この例では、運賃情報は運賃の金額の情報のみがアップロードされる。
次に、タクシー支援装置10が実行する処理について説明する。図6は、タクシー支援装置10がサーバ31などと行う通信について説明する通信シーケンス図である。まず、所定の条件を満たしたときは、インターネット43上のサーバである地図サーバ100(図1)に対して地図データの要求を送信する(S1)。ここで、「所定の条件」とは、例えば、タクシー支援装置10でタクシー支援プログラム50が起動されている際に、タクシー乗務員がタッチパネルディスプレイ14をタップした場合や、あるいは、前回のS1の処理から一定時間が経過した場合などである。この地図データの要求には、要求する地図データの地理的な範囲の情報が含まれている。この情報としては、所定範囲の中心(画像表示の中心となる)の位置情報(緯度、経度の情報)を用いることができる。一例を挙げれば、現在地の位置情報が示す位置の東西各3km以内、南北各3km以内の矩形範囲(6km四方)の地域の地図を表示する例ならば、その中心であるタクシー支援装置10の現在地の位置情報(緯度、経度の情報)である。この位置情報は、タクシー支援装置10がGPS受信機18で受信した複数個の衛星の衛星信号に基づいて、位置情報取得部61が求めたタクシー支援装置10の現在地の位置情報(緯度、経度の情報)である。
この要求を受けた地図サーバ100は、要求された範囲の地図データを特定して(S2)、この地図データをタクシー支援装置10に返信する(S3)。地図データは、地図の縮尺に応じた画像ファイルとしてタクシー支援装置10に読み込まれる。タッチパネルディスプレイ14への地図の表示は、そのタッチパネルディスプレイ14の画面の表示域の大きさに見合うだけ、前記所定範囲の中心の移動により、順次つぎはぎされて表示される。タッチパネルディスプレイ14への地図の表示は、タッチパネルディスプレイ14に対するタップなどの操作に応じて拡大縮小表示で行われる。この表示は、タクシー支援装置10のOSの定める画面サイズ内で行われる。すなわち、地図の表示は、タッチパネルディスプレイ14の画面サイズと表示縮尺とにより表示範囲が決定される。このような地図データの提供サービスを行う地図サーバ100としては、インターネット43上で一般向けに地図データの提供サービスを行っている様々なサイトを用いることができる。
また、タクシー支援装置10が地図データの返信を受けたときは(S3)、第1の情報要求部62は、サーバ31に対して検索要求を送信する(S4)。S4でタクシー支援装置10に送信される検索要求には、タクシー支援装置10がGPS受信機18で受信した複数個の衛星の衛星信号に基づいて、位置情報取得部61が求めたタクシー支援装置10の現在地の位置情報(緯度、経度の情報)が含まれている。
この検索要求を受信したサーバ31は、データベース32を検索する(S5)。すなわち、データベース32に蓄積されている情報の中で、日時情報(図5)のうち乗車の年月日および時刻が所定期間内に含まれるものを検索する。ここで「所定期間」とは、例えば、1年前の同時期の同曜日の日のある時刻(例えば現在時刻)からの30分間である。すなわち、今が10月10日で木曜日の午後8時であれば、昨年の10月10日に最も近い木曜日の日の午前8時から30分間、すなわち午前8時30までである。この所定期間は様々に設定でき、例えば、前月、あるいは前年同月のある時刻(例えば現在時刻)からの15分間、あるいは30分間などと設定してもよい。以下では、所定期間として、1年前の同時期の同曜日の日の午前8時から午前8時30分までとして説明する。
また、このように乗車の年月日および時刻が所定期間内に含まれるものの中から、検索要求に含まれるタクシー支援装置10の現在地の位置情報が示す位置の周囲の所定範囲内の地域に乗車位置情報(図5)が含まれるものを検索する。ここで「所定範囲」とは、一例を挙げれば、現在地の位置情報が示す位置の東西各3km以内、南北各3km以内の矩形範囲(6km四方)の地域である。この所定範囲も様々に設定することができる。
このように、データベース32の格納データから、所定期間内に乗車の年月日および時刻が含まれ、かつ、所定範囲内の地域に乗車位置情報が含まれるものを検索し(S5)、その検索された格納データをタクシー支援装置10に返信する(S6)。
なお、サーバ31が検索サービスを受け付けるタクシー支援装置10の識別番号、例えばIP(Internet Protocol)アドレスは、予めサーバ31に登録されている。また、サーバ31が検索サービスを受け付けるためには1日1回はタクシー支援装置10で所定のパスワードを入力する必要がある。これにより、サーバ31は、予め登録されたタクシー支援装置10以外からの検索要求や、他者に不当に入手されたタクシー支援装置10からの検索要求は受け付けないようにしている。
なお、前記の「所定範囲」の東西各3km、南北各3kmという限定や、「所定期間」の30分、15分などという限定は、後述するタクシー支援装置10での情報表示において、情報量を絞り込み、あたかもリアルタイムに過去の実績がタイムリーに表示できるようにするためである。また、3km、30分、15分などという数値は、タクシー営業において、タクシー40の移動速度などを考慮し、タクシー40の移動に応じてタクシー支援装置10で情報を遅滞なく表示するのに適当な値である。
図6の処理により、タクシー支援装置10は、サーバ31での検索結果と地図サーバ100からの地図データとを取得する。S3でサーバ31から受信した検索結果には、前記の検索範囲に含まれる過去のすべての実車のデータが存在する。各実車のデータには、日付情報、乗車位置情報、降車位置情報、乗車地名情報、降車地名情報、運賃情報、区分情報(図5)などが含まれている。
次に、この取得したデータに基づき、タクシー支援装置10が実行する処理について説明する。図7は、タクシー支援装置10が実行する処理について説明するフローチャートである。まず、図6の処理により、第1の受信部63が、サーバ31での検索結果と地図サーバ100からの地図データとを取得したときは(S11のYes)、第1の表示部64は、取得した地図データの地図画像上で、検索結果のすべての実車のデータの乗車位置情報がそれぞれ示す位置を特定する(S12)。次に、第1の表示部64は、この各位置に表示する識別標識(乗車地識別標識72(図8))の態様を、運賃情報、区分情報に基づいて選択する(S13)。この例では、乗車地識別標識72として人の形を模した図形を使用する。また、乗車地識別標識72の態様の違いは、人の形を模した図形の色の違いで示している。この例では、区分情報により「流し」で乗車した場合には乗車地識別標識72の色を赤、「迎車」で乗車した場合には乗車地識別標識72の色を青、運賃情報の示す運賃が所定以上に高い金額である場合には乗車地識別標識72の色を黄で表示する。
次に、第1の表示部64は、地図上に乗車地識別標識72を表示した画像をタッチパネルディスプレイ14上に表示する(S14)。この場合、画面の中央をタクシー支援装置10の現在位置として、当該現在位置を示す現在地識別標識71(図8)を表示する。また、S12で特定した各位置にS13で選択した態様の乗車地識別標識72をそれぞれ表示する。
図8は、S14でタッチパネルディスプレイ14上に表示する画像の一例を示す説明図である。この表示画像では、地図画像70の中央に現在地識別標識71(本例では車を模した図形で表示)を表示している。そして、現在地識別標識71が示すタクシー支援装置10の現在地を中心とした所定範囲(東西各3km以内、南北各3km以内の6km四方の矩形範囲)の地域の中心を表示の中心とする地図画像70上において、各乗車位置情報が示す位置に乗車地識別標識72が表示される(必ずしも所定範囲内全体が一画面に納まるわけではない)。乗車地識別標識72は、顧客が「迎車」で乗車した場合には乗車地識別標識72の色を青で表示し(乗車地識別標識72a)、運賃情報の示す運賃が所定金額以上に高い金額である場合には黄で表示する(乗車地識別標識72b)。その他の顧客が「流し」で乗車した場合は全て乗車地識別標識72を赤で表示している。
なお、地図画像70の表示範囲は、タッチパネルディスプレイ14上でのピンチイン、ピンチアウトなどの操作により、拡大、縮小することができる。また、タッチパネルディスプレイ14上でのフリックなどの操作により、地図画像70の表示範囲を上下左右に変更することもできる。
以上のような処理を行うことにより、タクシーは顧客の降車後、その降車地周囲の地域において、過去の所定期間内に顧客がタクシーに乗車した地点を、地図画像70上の乗車地識別標識72により知ることができる。そして、地図画像70上の乗車地識別標識72の分布から、過去に顧客を頻繁に獲得できている地域を速やかに把握することができる。よって、当該タクシーは、降車地周囲の地域において、過去に顧客を頻繁に獲得できている地域で流しなどを行えば、速やかに次の顧客を獲得できる可能性が高い。過去に顧客を頻繁に獲得できている地域に移動するために、長時間、長距離の移動を行う必要もない。そのため、経験の浅いタクシー乗務員であっても、速やかに次の顧客を獲得することができる。
よって、個々のタクシー乗務員にとって、営業時間内における空車時間を減らして実車時間を増やし、もって、営業売上金額を増やし、長時間の流し運転で燃料を浪費することも防止することができる。
この場合に、前記のとおり、地図画像70上の乗車地識別標識72を表示させる過去の所定期間は、1年前の同時期の同曜日の同時刻からの30分間である。すなわち、今日が10月10日で木曜日の午前8時であれば、昨年の10月の月内の木曜日の午前8時から午前8時30分までである。
よって、個々のタクシー営業日と状況が似ているであろう、過去の同様の時期の同曜日の同時間帯のデータを利用することができる。そのため、降車地周囲の地域において、過去のデータに照らして速やかに次の顧客を獲得できる可能性が高い場所を正確に特定することができる。
また、乗車地識別標識72は、過去の実車が迎車によるものか流しなどによるものかを区別できるように色を変えている(流しなどは赤、迎車は青など)。そして、例えば特定の時間帯などにおいては迎車の要請が多くなるため、これにより、タクシー乗務員は、迎車の多くなる時間帯などに流しなどを行うべき地域を容易に把握することができる。
さらに、乗車地識別標識72は、運賃が所定金額以上であった場合には、そうでない場合と異なる色で乗車地識別標識72を表示している(運賃が所定金額以上であった場合には黄、その他は赤など)。
したがって、タクシー乗務員は、例えば電車の運行がなくなる深夜などに増える長距離の顧客を獲得しやすい地域を容易に把握することができる。
次に、タクシー支援装置10が実行する別の処理について説明する。図9は、タクシー支援装置10が実行する別の処理について説明するフローチャートである。まず、図8に例示する地図画像70がタッチパネルディスプレイ14に表示されている際に、所定の操作(例えばタップ操作など)がなされると(S21のYes)、第1の表示部64は、S3で取得した検索データを乗車地名情報ごとに集計する(S22)。すなわち、乗車地名情報ごとに該当するデータが何件あるかを集計する。次に、第1の表示部64は、その件数の多い順に乗車地名情報をランキングする(S23)。次に、第1の表示部64は、このランキングに基づいて、件数の多い乗車地名情報示す地名の順に、その地名と、その地名の件数とを関連付けて一覧にした一覧画像75(図10)を作成する(S24)。そして、第1の表示部64は、この作成した一覧画像75をタッチパネルディスプレイ14に表示する(S25)。
図10は、S25によりタッチパネルディスプレイ14に表示する一覧画像75の一例を示す説明図である。一覧画像75には、件数の多い乗車地名情報の順に、乗車地名情報が示す地名と、その地名の件数とを一覧表示している。この一覧画像75は、閉じるボタン76をタップなどすることにより、当該表示をやめることができる。
ここでの情報表示の対象となる範囲は、タクシー支援装置10の周囲3km、4km、距離制限なしなど、タクシー乗務員がタッチパネルディスプレイ14の操作により選択することができる。すなわち、タクシー乗務員は、自ら行動できる距離に応じた現在地周囲の情報を一覧表示して把握することができる。
図9の処理によれば、降車地周囲において、過去の所定期間内に顧客が乗車した件数の多い順に、その地名と乗車件数を容易に把握することができる。これにより、タクシー乗務員は、次に流しなどを行うのに適切な地域を更に容易に把握することができる。
ここで、一覧画像75から所望の地名の項目を選択すれば、当該地名の地域を中心とした地図画像70が乗車地識別標識72とともに、前記図8の例のように表示される。
次に、タクシー支援装置10が実行する別の処理について説明する。この処理は、図8に例示する地図画像70がタッチパネルディスプレイ14に表示されている際に、地図画像70上の所望の地点をタップすることなどにより開始する。すなわち、地図画像70上の所望の地点をタップすると、そのタップした地図上の地点の位置情報(緯度、経度の情報)である地点位置情報が特定される。そして、タクシー支援装置10により、再度、図6の処理が行われる。この場合に、前記した図6の処理と異なるのは、検索要求(S4)とともにサーバ31に送信されるのが、タクシー支援装置10の現在地の位置情報ではなく、前記の地点位置情報であるということである。また、地図サーバ100に送信される地図データの要求(S1)とともにサーバ31に送信されるのが、タクシー支援装置10の現在地の位置情報ではなく、前記の地点位置情報であるということも異なる。このようにして、タクシー支援装置10は、図6の処理により、地点位置情報を中心とした所定範囲内(例えば、東西各3km以内、南北各3km以内の6km四方の矩形範囲)の地域の検索情報と地図データとを取得する。
このようにして、地点位置情報を中心とした所定範囲内の地域の検索情報と地図データとを取得したら、タクシー支援装置10は、再度、図7、図9の処理を実行する。これにより、図8、図10を参照して前記した情報が再度表示されるが、このときに表示される地図画像70(図9)や、一覧画像75(図10)は、前記のようなタクシー支援装置10の現在地を中心したものではなく、地点位置情報を中心としたものとなる点が前記の場合と異なる。
なお、この場合に、S4の検索の要求や、S1の地図データの要求は、第2の情報要求部65が行う。また、S6の返信データの受信や、S3の返信データの受信は、第2の受信部66が行う。さらに、図7の処理、図9の処理は、第2の表示部67が行う。
このように、地図画像70上の所望の地点をタッチして選択すると、その選択した地図上の地点を中心にして、前記のような地図画像70(図8)や、一覧画像75(図10)が表示される。
このような処理により、タクシー支援装置10は、地点位置情報を中心とした所定範囲の外の地域まで拡大して情報を取得することができるので、タクシー乗務員が情報取得できる範囲を拡大することができる。
以上説明した処理では、地図画像70上に乗車地識別標識72を表示して、タクシー乗務員が新たな顧客を獲得しやすい地域が分かるようにしている。しかし、乗車地識別標識72で過去の乗車地を示すだけでは、どの地域で流しなどを行うのが最も適切かタクシー乗務員が迷ってしまうこともありうる。そこで、図7、図8を参照して説明した処理に代えて、次のような処理を行ってもよい。
図11は、タクシー支援装置10が図7の処理に代えて実行する処理について説明するフローチャートである。まず、図6の処理により、第1の受信部63が、サーバ31での検索結果と地図サーバ100からの地図データとを取得したときは(S31のYes)、第1の表示部64は、S3で取得した検索データを乗車地名情報ごとに集計する(S32)。すなわち、乗車地名情報ごとに該当するデータが何件あるかを集計する。次に、第1の表示部64は、件数の多い順に乗車地名情報をランキングする(S33)。次に、第1の表示部64は、このランキングに基づいて、例えばランキング上位2位までの地名を特定する(2位までに限定されるものではない)(S34)。そして、地図サーバ100からの地図データに基づく地図画像70(図12)に重ねて、ランキング上位2位までの地名の表示81(図12)と、そのランキング上位2位までの地名の地域をそれぞれ示す地域特定標識82(図12)とを表示した画像を作成する(S35)。そして、この作成した画像をタッチパネルディスプレイ14に表示する(S36)。
図12は、この場合にタッチパネルディスプレイ14に表示する画像の例を示す説明図である。タッチパネルディスプレイ14の上方には、ランキング上位2位までの地名の表示81がなされている。地名の表示81aがランキング1位の地名であり、地名の表示81bがランキング2位の地名である。この両者は色を変えて示している。また、地図画像70において、地名の表示81がそれぞれ示している地名の地域上に、下の地図画像70が透けて見えるように、地域特定標識82を重ねて表示している。この例で、地域特定標識82は円形の図形である。地域特定標識82aは地名の表示81aに対応し、地域特定標識82bは地名の表示81bに対応している。対応する地域特定標識82と地名の表示81とは同色で示していて、地名の表示81の示す地名の地域がどの地域特定標識82に対応するか分かるようにしている。
ここで、図12の所望の地名の表示81(あるいは所望の地域特定標識82でもよい)を、タップするなどの所定の操作により選択すると、図13の処理が行われる。すなわち、図12の所望の地名の表示81(あるいは所望の地域特定標識82でもよい)を選択すると(S41のYes)、第1の表示部64は、当該地名の地域の中心部を中心として当該地域を図12の画像より拡大した地図画像83(図14)に、前記の乗車地識別標識72を重ねて表示した画像を作成する(S42)。そして、第1の表示部64は、この作成した画像をタッチパネルディスプレイ14に表示する(S43)。
図14は、この場合のタッチパネルディスプレイ14に表示される地図画像83の例を示している。拡大表示された地図画像83上には、前記の乗車地識別標識72が表示されている。
図11、図13の処理によれば、タクシー支援装置10の現在地の周辺で、過去の乗車地がたくさん含まれる上位にランキングされる地域を容易に特定できるので(図12)、どの地域で次に流しなどを行うかタクシー乗務員は容易に判断することができる。
また、その地域の詳細(乗車地識別標識72が集中する具体的な場所など)も知ることができるので(図14)、当該地域のどのあたりで流しなどを行えばよいかも容易に知ることができる。
また、図12の画面が表示されている際に、ルートボタン84をタップするなどの所定の操作がなされると、ルート検索処理という別の処理が行われる。次に、このルート検索処理について説明する。
まず、前記のとおり、第1の情報要求部62が、通信I/F37を介して、サーバ31に現在地位置情報を付して検索要求を行い(S4)、情報の送信を要求する。そして、サーバ31では検索(S5)が行われ、検索要求に対する応答として返信(S6)が、第1の受信部63により受信される。すなわち、ここで受信される情報は、現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域(例えば、前記のとおり東西各3km、南北各3km)における、過去の所定期間(前記の例では、1年前の同時期の同曜日の同時刻からの30分間)内のタクシーの乗車がされた地点の乗車位置情報、乗車地名情報、日時情報である。
そして、前記した図11の処理では、日時情報の示す時刻が現時点以後の所定時間(30分間)の時間帯(この例では、1年前の同時期の同曜日の同時刻からの30分間の時間帯)内に入る乗車地名情報が示す地名の中で最も多いもの(ランキング1位)と、当該地名の地域の位置情報である「地名位置情報」(乗車地名情報とともにサーバ31から取得してもよいし、タクシー支援プログラム50の一部をなす固定情報として予めタクシー支援装置10に格納されていてもよい)とを特定するようにする(前記のように、ステップS34では、ランキング上位2位までの乗車地名情報を特定している)。この特定した情報は、主記憶装置12に記憶している。
この状態で、ルートボタン84がタップされると(S51のYes)、第1の情報要求部62、第1の受信部63により、前記ランキング1位である表示81a(図12)の地名の地名位置情報を現在地位置情報として、前記のS4〜S6の処理(図6)により、検索データを取得する(S52)。この場合の過去の所定期間は、前記の例では、1年前の同時期の同曜日の同時刻からの30分後〜60分後までの期間である。そして、前記と同様に、第2の表示部67は、次の時間帯(1年前の同時期の同曜日の同時刻から30分後から60分後までの時間帯)内に入る乗車地名情報が示す地名の中で最も多いランキング1位の乗車地名情報と、当該地名の地名位置情報とを特定するという処理を行う(S53)。これにより特定したランキング1位の乗車地名情報および地名位置情報も、第2の表示部67が主記憶装置12に記憶する(S54)。
そして、前記のS52以下の処理を繰り返し(S55のNo)、当該処理を例えば3回実行したときは(S55のYes)、ステップS56に移行する。このような処理を例えば3回繰り返せば、1年前の同時期の同曜日の同時刻からの30分後〜60分後、60分後〜90分後、90分後〜120分後の3つの時間帯でランキング1位の乗車地名情報および地名位置情報が得られる。そして、この30分後〜60分後の時間帯で得られた情報は、1年前の同時期の同曜日の同時刻〜30分後のランキング1位の地名位置情報を現在地位置情報として検索した結果に基づいている。同様に、60分後〜90分後の時間帯で得られた情報は、1年前の同時期の同曜日の同時刻から30分後〜60分後のランキング1位の地名位置情報を現在地位置情報として検索した結果に基づいている。さらに、90分後〜120分後の時間帯で得られた情報は、1年前の同時期の同曜日の同時刻から60分後〜90分後のランキング1位の地名位置情報を現在地位置情報として検索した結果に基づいている。
このようなS51〜S55の繰り返し後(S55のYes)、第1の表示部64は、前記の各時間帯についてそれぞれランキング1位の地名をタッチパネルディスプレイ14に表示する(S56)。図16は、この場合にタッチパネルディスプレイ14に表示される画像の例を示す説明図である。現時点から30分経過して以降、時刻は、前記の各時間帯に順次移っていく。そして、図16の画像では、過去のデータに照らして各時間帯(時間帯の表示92により表示)で最も顧客を獲得しやすい地域(各時間帯の表示92に対応させた地名の表示91により表示)がどこであるかわかる。よって、図16の画像の表示に従い、時間帯ごとに地域を変えて流しなどを行えば、過去のデータに照らして、速やかに新たな顧客を獲得できる可能性が高まる。
すなわち、図16の例では、現時点から30分後くらいまでは「江東区 永代」で流しを行えばよい。そして、この「江東区 永代」の近隣地域で次の30分間に流しに適する地域として「中央区 日本橋室町」を特定しているので、現時点の30分後〜60分後くらいまでは「中央区 日本橋室町」で流しをすればよい。同様に、現時点の60分後〜90分後くらいまでは、次の「千代田区 丸の内」で流しをし、90分後〜120分後くらいまでは、「中央区 銀座」で流しをすることになる。また、これらの各地域は、直近に流しを行っていた地域の周囲にすべて存在するので、タクシーの移動による時間ロスも短くて済み、燃料も節約することができる。
また、この場合に、所望の時間帯の地名の表示91をタップするなどの所定操作を行えば、前記した図13、図14の場合と同様の処理が行われ、当該地名の地域の地図が拡大表示される。
よって、各時間帯に流しを行うべき地域の詳細(乗車地識別標識72が集中する具体的な場所など)も知ることができるので(図14参照)、当該地域のどのあたりで流しなどを行えばよいかも容易に知ることができる。
なお、タッチパネルディスプレイ14に表示する地図70上にポインタを表示し、当該ポインタをタップすることにより、様々な情報を表示できるようにしてもよい。ここで提供する情報としては、タクシー会社がタクシー乗務員に伝達したい各種情報などが挙げられる。
10 タクシー支援装置
14 タッチパネルディスプレイ(表示装置)
15 無線通信I/F(通信装置)
31 サーバ
32 データベース
50 タクシー支援プログラム
61 位置情報取得部
62 第1の情報要求部
63 第1の受信部
64 第1の表示部
65 第2の情報要求部
66 第2の受信部
67 第2の表示部
70 地図画像
72,72a,72b 乗車地識別標識
75 一覧画像
81,81a,81b 地名の表示
82,82a,82b 地域特定標識
91 地名の表示
92 経過時間情報

Claims (2)

  1. 表示装置と、
    移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置と、
    現在地の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記通信装置を介して前記サーバに前記位置情報取得部で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求部と、
    前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられた当該地点の地名を示す乗車地名情報、並びに、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられたタクシーの乗車がされた年月日および時刻を示す日時情報を前記通信装置で受信する第1の受信部と、
    前記日時情報の示す時刻が現時点以後の所定時間の時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の地域の位置情報である地名位置情報とを特定し、次に、当該地名位置情報を前記現在地位置情報として前記第1の情報要求部および前記第1の受信部による処理を行って、同様に、次の前記時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の前記地名位置情報とを特定するという処理を複数繰り返し、前記各時間帯についてそれぞれ最も多い地名を前記表示装置に表示する第1の表示部と、
    を備えたことを特徴とするタクシー支援装置。
  2. 移動体通信網を介して所定のサーバと通信を行う通信装置を介して、前記サーバに現在地の位置情報を取得する位置情報取得部で取得した位置情報である現在地位置情報を付して情報の送信を要求する第1の情報要求処理と、
    前記要求に対する応答として、前記現在地位置情報が示す現在地を中心とした所定範囲内の地域における、過去の所定期間内のタクシーの乗車がされた地点の各位置情報である乗車位置情報、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられた当該地点の地名を示す乗車地名情報、並びに、前記各乗車位置情報とそれぞれ関連付けられたタクシーの乗車がされた年月日および時刻を示す日時情報を前記通信装置で受信する第1の受信処理と、
    前記日時情報の示す時刻が現時点以後の所定時間の時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の地域の位置情報である地名位置情報とを特定し、次に、当該地名位置情報を前記現在地位置情報として前記第1の情報要求処理および前記第1の受信処理による処理を行って、同様に、次の前記時間帯内に入る前記乗車地名情報が示す地名の中で最も多いものと、当該地名の前記地名位置情報とを特定するという処理を複数繰り返し、前記各時間帯についてそれぞれ最も多い地名を表示装置に表示する第1の表示処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータに読み取り可能なタクシー支援プログラム。
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