JP5759472B2 - ホームセルを含む無線通信システムに向けられた移動局 - Google Patents

ホームセルを含む無線通信システムに向けられた移動局 Download PDF

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Description

本発明は、ホームセルを含む無線通信システムに向けられた移動局に関する。
近年の無線通信システムでは、従来の広範囲なサービスエリアを有するマクロセルに加え、狭い範囲でのサービスや特定の使用者のみに対するサービスを行うホームセル(Home NodeBまたはHome eNodeB)が提案されている。3GPP E−UTRA(The 3rd Generation Partnership Project Evolved Universal Terrestrial Radio Access;第三世代パートナーシッププロジェクトのユニバーサル地上無線通信アクセスの進化)においてもホームセルの運用に関して検討されている。
3GPP E−UTRAにおけるホームセルの運用では、移動局装置(移動局)がホームセルに接続するためのアクセス(接続)設定が検討されており、以下の3つが提案されている。すなわち、第1がオープンアクセス、第2がハイブリッドアクセス、第3がクローズドアクセスである。オープンアクセスは、マクロセルと同様にどの加入者もアクセスが可能な設定である。ハイブリッドアクセスは、CSG(Closed Subscriber Group;特定の加入者グループ)に属する加入者とCSGに属さない加入者ともアクセスが可能な設定である。ここで、特定の加入者グループの一例としては、会社では従業員であり、施設では利用者であり、家庭では家族などである。クローズドアクセスは、CSGに属する加入者のみがアクセス可能な設定である。また、ハイブリッドアクセス設定を行っているホームセルをハイブリッドセルと称し、クローズドアクセス設定を行っているホームセルをCSGセルと称する。
非特許文献1は、移動局が在圏する基地局を移行するハンドオーバ処理を開示する。非特許文献1の10.5.1のInbound mobility to CSG cellsでは、マクロセル基地局に在圏している移動局が、ハイブリッドセルやCSGセルなどのホームセル基地局のセル範囲へ移行するハンドオーバについて記述されている。また、非特許文献1の10.5.2のOutbound mobility from CSG cellsでは、ハイブリッドセルやCSGセルなどのホームセル基地局に在圏している移動局が、マクロセル基地局のセル範囲へ移行するハンドオーバについて記述されている。移動局が在圏する基地局をマクロセル基地局からホームセル基地局へハンドオーバする処理を「インバウンド(inbound)ハンドオーバ」と称し、移動局が在圏する基地局をホームセル基地局からマクロセル基地局へハンドオーバする処理を「アウトバウンド(outbound)ハンドオーバ」と称する。なお、移動局があるマクロセル基地局から他のマクロセル基地局のセル範囲へ移行するハンドオーバ処理については、特に断らない限り、単に「ハンドオーバ」と称することにする。
3GPP TS(Technical Specification)36.300,V10.0.0(2010-06),Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN),Overall description Stage2 (Release 10)
非特許文献1に開示された手順に従って、マクロセルからホームセルへのインバウンドハンドオーバを実行するためには、移動局がホームセルを測定する必要がある。このホームセルの測定にあたって、ホームセル基地局が、移動局が在圏しているマクロセルのマクロセル基地局と同じ周波数で通信していれば、インバウンドハンドオーバ処理および関連する処理を簡単に行うことができる。これに対して、ホームセル基地局が、移動局が在圏しているマクロセルのマクロセル基地局と異なる周波数で通信していれば、移動局はホームセルを認識できない。そのため、移動局はホームセルを見つける必要がある。このホームセルを見つけるための処理によって、トラフィックが増大し、それによって、通信システム全体の通信能力を低下させるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信システムをより安定化できる移動局を提供することである。
ある実施形態に従えば、無線通信ネットワークに接続する移動局が提供される。移動局は、移動局の周辺環境を記録するための周辺環境記録手段と、所望の基地局に近接しているか否かを判定するための近接判定手段と、近接通知を生成するための近接通知生成手段とを含む。近接判定手段は、周辺環境記録手段によって記録された過去の周辺環境記録と現在の周辺環境記録とを比較し、周辺環境記録が一致した場合、または、周辺環境記録の間の類似の程度が予め設定された程度を超える場合に、所望のホームセル基地局に近接していると判定し、所望のホームセル基地局に近接しているとの判定に応答として、近接通知生成手段の生成した近接通知をマクロセル基地局へ送信する。
ある実施形態に従えば、マクロセル基地局とホームセル基地局が混在する通信ネットワークに接続する移動局が提供される。移動局は、移動局の周辺環境を記録するための周辺環境記録手段と、移動局が在圏したマクロセル基地局およびホームセル基地局の変遷を記録するためのセル在圏履歴記録手段と、所望のホームセル基地局に近接しているか否かを判定するための近接判定手段と、近接通知を生成するための近接通知生成手段とを含む。近接判定手段は、セル在圏履歴記録手段および周辺環境記録手段によって記録された過去のインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴および周辺環境記録と、現在のセル在圏履歴および周辺環境記録とを比較し、セル在圏履歴および周辺環境記録が一致した場合に、所望のホームセル基地局に近接していると判定し、所望のホームセル基地局に近接しているとの判定に応答として、近接通知生成手段の生成した近接通知をマクロセル基地局へ送信する。
好ましくは、周辺環境記録は、PCI(Physical Cell Identity)、CGI(Cell Global Identifier)、電界強度、周波数から選ばれる少なくとも1つを含む。
さらに好ましくは、近接判定手段は、電界強度が、予め設定された強度より低い場合は、近接通知の送信を停止する。
好ましくは、セル在圏履歴は、同期信号および/または報知情報の受信履歴を含む。
好ましくは、近接判定手段は、セル在圏履歴記録手段によって記録されたセルの一部または全部を用いて、セル在圏履歴を比較する。
本発明によれば、通信システムをより安定化できる。
本発明の実施形態1に従う移動局の概略構成図である。 本発明の実施形態1に従う無線通信システムの概略図である。 本発明の実施形態1に従う移動局で実行される1回目のインバウンドハンドオーバの手順を示すフロー図である。 本発明の実施形態1に従う移動局のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録の一例である。 本発明の実施形態1に従う移動局で実行される2回目以降のインバウンドハンドオーバの手順を示すフロー図である。 本発明の実施形態1に従う移動局で実行される1回目のインバウンドハンドオーバ処理と2回目以降のインバウンドハンドオーバ処理との選択に係る手順を示すフロー図である。 本発明の実施形態2に従うインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴記録の一例である。 本発明の実施形態2に従う移動局で実行される2回目以降のインバウンドハンドオーバの手順を示すフロー図である。 関連技術に従うインバウンドハンドオーバを説明するための図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。本発明は、後述する実施形態に何ら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施可能である。
<用語>
本明細書においては、移動局が在圏する基地局をマクロセル基地局からホームセル基地局へハンドオーバする処理を「インバウンド(inbound)ハンドオーバ」と称し、移動局が在圏する基地局をホームセル基地局からマクロセル基地局へハンドオーバする処理を「アウトバウンド(outbound)ハンドオーバ」と称する。移動局があるマクロセル基地局から他のマクロセル基地局へ在圏する基地局を移行するハンドオーバ処理を単に「ハンドオーバ」と称する。
また、本明細書においては、マクロセル基地局より小さなセル(通信範囲)を提供する小型通信基地局装置を「ホームセル基地局」と称する。このホームセル基地局は、典型的には、3GPP E−UTRAで規定されているHome NodeB、Home eNodeBなどを含み、特にハイブリッドセルやCSGセルが想定されている。
<関連技術>
本発明の実施形態の関連技術として、非特許文献1に開示されたインバウンドハンドオーバの手順について説明する。
インバウンドハンドオーバは、ハンドオーバやアウトバウンドハンドオーバに比べて、ハンドオーバ実行前に準備(前準備)が必要である。図9を参照して、インバウンドハンドオーバの前準備について説明する。
移動局902がマクロセル基地局900と周波数f1で通信しているとする(図9のステップS1)。この状態で、移動局902は、周波数f2で通信しているホームセル基地局901へインバウンドハンドオーバしようと前準備しているものとする。移動局と通信中の基地局が使用している周波数とは異なる周波数を使用している基地局へハンドオーバを行う場合、移動局は、ハンドオーバ前に当該異なる周波数についての通信回線の品質測定、すなわちインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)を行う必要がある。移動局902は、インタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)を行うために、インタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を要求する近接通知(Proximity Indication)をマクロセル基地局900へ送信する(図9のステップS2)。近接通知は、ホームセル基地局901の通信周波数f2の無線回線品質を測定する設定を含む。マクロセル基地局900は、近接通知を受信すると、インタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を送信する(図9のステップS3)。移動局902は、ホームセル基地局901から受信したインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を実行することで、ホームセル基地局901の同期信号(周波数f2)を受信できるようになる(図9のステップS4)。続いて、移動局902は、無線回線の品質を測定し、インバウンドハンドオーバ処理を行い、ホームセル基地局901との通信を開始する(図9のステップS5)。
上述したように、マクロセルからホームセルへのインバウンドハンドオーバを実行するためには、移動局がホームセルを測定することが必要となる。そのため、移動局とホームセル基地局との間で、近接通知や各種測定(measurement)の設定などが送受信される。マクロセルに在圏している移動局は、ホームセル基地局がマクロセル基地局と同じ周波数で通信している場合には、ホームセル基地局の送信している同期信号を受信できるので、通信回線品質の測定、インバウンドハンドオーバ処理などを簡単に行うことができる。しかし、ホームセル基地局がマクロセル基地局と異なった周波数で通信している場合には、移動局はホームセルを認識できないので、ホームセルを見つける必要がある。ホームセルを見つけるためには、ホームセル基地局901の同期信号を受信できるまで、近接通知(Proximity Indication)をマクロセル基地局900へ送信する処理(図9のステップS2)、および、インタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を送信する処理(図9のステップS3)を、周波数設定を変更しつつ繰り返さなくてはならない。そのため、近接通知の送信の増加による上りトラフィックの増大と、各種測定(measurement)の設定の送信の増加による下りトラフィックの増大とが生じる。この結果、通信システム全体の通信能力を低下させるおそれがある。
<概要>
上述のような関連技術を考慮して、本発明の実施形態に従う移動局は、過去のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境の記録と現在の周辺環境とを比較して、的確な近接通知をマクロセルに送信する。このような移動局の構成を採用することで、通信システムをより安定化させる。
また、インバウンドハンドオーバ実行時に近接通知の送信を効率的に行うことによって、通信システムのパフォーマンス低下を回避するとともに、移動局の消費電力を低減できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1において、移動局は、マクロセル基地局および/またはホームセル基地局から送信される同期信号および/または報知情報に基づいて、周波数、電界強度、基地局の識別子といった、移動局が存在する位置における受信状態を示す情報を周辺環境記録として記録する。移動局は、1回目のインバウンドハンドオーバを実行したときの周辺環境記録を2回目以降のインバウンドハンドオーバ実行時に使用して近接判定を行い、その近接判定の結果に基づいて、マクロセル基地局への近接通知の送信を効率的に行う。
図1は、本発明の実施形態1に従う移動局110の概略構成図である。図1を参照して、移動局110は、主たる構成要素として、アンテナ部201と、受信部202と、USIM(Universal Subscriber Identity Module)203と、USIM203内に格納される許可CSGリスト204と、周辺環境記録部205と、セル在圏履歴記録部206と、送信部207と、近接判定部208と、近接通知生成部209と、通信制御部210と、アプリケーション部211と、操作部212と、記憶部213とを含む。
アンテナ部201は、送信部207からの無線信号を基地局に向けて送信するとともに、基地局からの無線信号を受信して、受信した信号を受信部202へ出力する。
受信部202は、アンテナ部201を介して基地局からの信号を受信し、受信信号からPCI(Physical Cell Identity)、CGI(Cell Global Identifier)などの基地局の識別子を含む受信データを読み出して、通信制御部210、アプリケーション部211などに出力する。また、受信部202は、各基地局から受信した信号の電界強度を算出し、通信制御部210に出力する。
通信制御部210は、PCIやCGIなどの基地局の識別子を含む受信データと、電界強度とを受信部202から受信し、USIM203、周辺環境記録部205、セル在圏履歴記録部206、記憶部213などに記録(格納)する。
周辺環境記録部205は、主に、PCI、CGI、受信信号の電界強度、周波数などを記録(格納)する。
セル在圏履歴記録部206は、移動局110が在圏した基地局の履歴を記録する。セル在圏履歴記録部206に記録されているセルは、周辺環境記録部205に格納されている周辺環境の記録と対応付けされており、通信制御部210は、セル在圏履歴に記録されているセルと、そのセルの周辺環境の記録とを読み出すことができる。
移動局は、天候の変化や移動局自身が移動したりして通信状態が変化すると、通信する基地局を移行する(ハンドオーバする)ことがある。ハンドオーバを実行して別のセルへ在圏することになると、通信制御部210は、セル在圏履歴記録部206に在圏セルを履歴として記録する。周辺環境記録部205への周辺環境の記録やセル在圏履歴記録部206へのセルの記録は、在圏しなくても行うようにしてもよい。つまり、ハンドオーバを試み、移行しようとした基地局から同期信号および/または報知情報を受信したものの、最終的にハンドオーバしなかった場合にも、同期信号および/または報知情報から測定された、PCI、CGI、受信信号の電界強度、周波数などを周辺環境記録部205へ記録するとともに、対応するセルをセル在圏履歴記録部206へ記録するようにしてもよい。
近接判定部208は、過去にインバウンドハンドオーバを実行したとき、もしくは、インバウンドハンドオーバを試行したときに周辺環境記録部205に記録された、1つ以上の周辺環境と、周辺環境記録部205に現在記録された周辺環境とを比較して、周辺環境記録部205に記録されていた過去の記録のうち、どの周辺環境が現在の移動局の周辺環境に当てはまるのかを判定する。通信制御部210は、近接判定部208の結果を近接通知生成部209に送信するとともに、基地局へ送信する近接通知の生成を指示する。近接通知生成部209は、通信制御部210の指示に従い、近接判定部208が判定した現在の移動局の周辺環境に当てはまる周辺環境記録から、インタ周波数品質測定(Inter−frequencymeasurement)の設定やイントラ周波数品質測定(Intra−frequency measurement)の設定を含む近接通知を生成する。通信制御部210は、近接通知生成部209の作成した近接通知を取得して送信部207へ送る。送信部207は、通信制御部210から受信した近接通知を、アンテナ部201を介して基地局へ送信する。
すなわち、実施形態1における近接判定は、インバウンドハンドオーバを行って接続したいホームセルへ近づいているか否かを判定するための処理に相当し、近接通知の生成および送信は、インバウンドハンドオーバを実行するための前処理に相当する。
アプリケーション部211は、例えば、ユーザインタフェース、ブラウジング、メール等の処理を行い、送信メール等の送信データを送信部207へ出力する。送信部207は、アプリケーション部211から出力されるデータを在圏する基地局にアンテナ部201を介して送信する。
USIM203は、使用者の電話番号や契約している携帯電話事業者の情報などを格納している。許可CSGリスト204は、クローズドアクセス設定を行っているホームセル基地局を記録しているリストである。移動局110は、許可CSGリスト204を有するUSIM203を装備することによって、許可CSGリスト204に記録されているCSGセルとの通信が可能になる。なお許可CSGリスト204は、USIM203内部に設けられる必要はなく、記憶部213に設けられてもよい。
図2は、本発明の実施形態1に従う無線通信システムの概略図である。図2においては、インバウンドハンドオーバが実行されることがある状況を示している。図2に示す無線通信システムは、移動局110と、ホームセル基地局120A,120B,120Cと、マクロセル基地局130A,130Bとを含む。移動局110は、移動電話端末装置、情報通信端末等の移動局装置である。各基地局を囲む線は、それぞれの基地局の電波が届く範囲、すなわちサービスを提供する範囲(セル範囲)を例示的に示している。この例では、ホームセル基地局120A,120B,120Cのセル範囲は、それぞれC120A,C120B,C120Cであり、マクロセル基地局130A,130Bのセル範囲は、それぞれC130A,C130Bである。
図2において、移動局110は、A地点に位置して、マクロセル基地局130Aに在圏している。移動局110のUSIM203の許可CSGリスト204には、所望のホームセル基地局120Aに関する情報が記録されているものとする。移動局110の使用者は、ホームセル特有のサービスを利用するために、マクロセル基地局130Aからホームセル基地局120Aへインバウンドハンドオーバを実行したい状況にあるとする。このとき、マクロセル基地局130Aおよび130Bならびにホームセル基地局120Bの通信周波数がf1で、ホームセル基地局120Cの通信周波数がf2で、ホームセル基地局120Aの通信周波数がf3であるとする。
次に、図2の状況におけるハンドオーバについて説明する。移動局110は、移動局110が使用している周波数と同じ周波数で通信している基地局からの同期信号については、在圏していなくても受信できる。そのため、移動局110は、マクロセル基地局130Bおよびホームセル基地局120Bからの同期信号を受信できる。このような状況において、移動局110が、マクロセル基地局130Aからマクロセル基地局130B、もしくは、マクロセル基地局130Aからホームセル基地局120Bへハンドオーバする場合、すなわち同一の周波数f1で通信している基地局へハンドオーバする場合には、異なる周波数で通信しているホームセルへのインバウンドハンドオーバのような近接通知を送信する必要はない。
また、図2の状況において、移動局110がホームセル基地局120Cに在圏しているとして、マクロセル基地局130Aへアウトバウンドハンドオーバしようとする場合を考える。この場合、移動局110は、通信周波数がf2であるホームセル基地局120Cに在圏している段階では、異なる周波数で通信しているマクロセル基地局130Aの同期信号(周波数f1)を受信できないが、ホームセル基地局120Cとの通信を通じて隣接するマクロセル基地局130Aの通信周波数f1を知ることができる。よって、アウトバウンドハンドオーバ実行時においても、移動局110が近接通知を送信する必要はない。
さらに、移動局110がマクロセル基地局130Aに在圏し、かつ、マクロセル基地局130Bが移動局110とは異なる周波数で通信している状況において、移動局110がマクロセル基地局130Aからマクロセル基地局130Bへハンドオーバしようとする場合にも、移動局110は、在圏しているマクロセル基地局130Aからマクロセル基地局130Bの通信周波数を知ることができるので、近接通知を送信する必要はない。
しかしながら、移動局110が周波数f1で通信しているマクロセル基地局130Aに在圏し、かつ、周波数f3で通信しているホームセル基地局120Aへインバウンドハンドオーバを実行する場合には、ホームセル基地局120Aの出力している同期信号も受信できないし、かつ、ホームセル基地局120Aの通信周波数を知ることもできない。このような場合に、関連技術に従う手順でインバウンドハンドオーバを行うためには、移動局110は、ホームセル基地局120Aの通信周波数である周波数f3におけるインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を移動局110へ送信するように指示するための近接通知を、在圏しているマクロセル基地局130Aへ送信する必要がある。これは、インタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定は、周波数をf3に変更して周辺の基地局をサーチするための設定を含んでいるため、インタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を実行することにより、異なる周波数で通信しているホームセル基地局120Aの同期信号を受信することができるようになるためである。移動局110は、周波数f3の同期信号を受信して通信回線の品質を測定し、インバウンドハンドオーバを行って、ホームセル基地局120Aへ在圏する。
しかし、移動局110は、ホームセル基地局120Aが周波数f3で通信していることはわからないので、ホームセル基地局120Aを認識できる周波数f3を例えば使用者が選択するまで、周波数設定を無作為に設定した上で、近接通知をマクロセル基地局へ送信しつづける必要がある。そのため、通信システムへ無駄な負荷を掛けることになる。実施形態1では、このような無駄な近接通知の送信を低減することを目的とする。具体的には、移動局110は、最初にインバウンドハンドオーバを実行した環境情報を記録しておき、次回からのインバウンドハンドオーバ実行時には、その記録した環境情報を使用してインバウンドハンドオーバを効率的に行う。
図3は、本発明の実施形態1に従う移動局で実行される1回目のインバウンドハンドオーバの手順を示すフロー図である。図4は、実施形態1に従う移動局のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録の一例である。この例では、図3のフロー図に従うインバウンドハンドオーバの処理によって、図4(a),図4(b),図4(c)の周辺環境記録1〜3がそれぞれ記録されるものとする。
図1〜図4を参照して、移動局110が、図2のA地点で、マクロセル基地局130Aからホームセル基地局120Aへ1回目のインバウンドハンドオーバを行う際の処理を説明する。
移動局110は、図2のマクロセル基地局130Aに在圏した任意の段階で周辺環境の記録を開始する(図3のステップS301)。まず、移動局110は、同じ周波数f1で通信しているマクロセル基地局130Bおよびホームセル基地局120Bがそれぞれ出力している同期信号および/または報知情報を受信できるので(図3のステップS302)、受信した同期信号からPCI(Physical Cell Identity)およびCGI(Cell Global Identifier)を読み出すとともに、電界強度を測定して、図2の周辺環境記録部205へ記録する(ステップS303)。このとき記録される周辺環境記録の一例を図4(a)に示す。
この段階では、ホームセル基地局120Aの周波数f3は見つかっていないので(図3のステップS304で「完了していない」)、異なる周波数を設定した近接通知を生成する(図3のステップS305)。移動局110の使用者が操作部212を操作して、周波数を設定するなどの操作を行うと、通信制御部210は操作部212から信号を受信して近接通知生成部209へ近接通知の生成指示を行う。なお、ここでは使用者はホームセル基地局120Aの周波数f3を認識していないため、周波数f2の近接通知を生成したとする。移動局110が近接通知を送信すると(ステップS306)、マクロセル基地局130Aは、周波数f2におけるインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を移動局110へ送信する。移動局110は、インタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を受信して実行すると(ステップS307)、周波数f2の同期信号および/または報知情報を受信できるようになり(ステップS302)、周波数f2で通信しているホームセル基地局120Cの周辺環境を記録する(ステップS303)。このとき記録される周辺環境記録の一例を図4(b)に示す。
記録したホームセル基地局120CのPCIならびにCGIまたはCSGID(Closed Subscriber Group Identity)を予め移動局が保持している値と比較することにより、周波数f2で通信している基地局が所望のホームセル基地局120Aではないことが分かるので(図3のステップS304で「完了していない」)、移動局110の使用者は、再度、異なる周波数を設定した近接通知を生成する(図3のステップS305)。ここでは、周波数f3の近接通知を生成したとする。使用者が近接通知を送信すると(ステップS306)。マクロセル基地局130Aは、周波数f3におけるインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を移動局110へ送信する。移動局110は、受信したインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を実行すると(ステップS307)、周波数f3の同期信号および/または報知情報を受信できるようになる(ステップS302)。そして、移動局110は、周波数f3で通信しているホームセル基地局120Aの周辺環境を記録する(ステップS303)。このとき記録される周辺環境記録の一例を図4(c)に示す。
ここでは、記録したPCIとCGIまたはCSGIDとを予め移動局が保持している値と比較することにより、周波数f3で通信している基地局が所望のホームセル基地局120Aであることが分かるので(図3のステップS304で「完了している」)、移動局110は、インバウンドハンドオーバを実行して(ステップS308)、フローを終了する(ステップS309)。
このようにして1回目のインバウンドハンドオーバが実行され、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境、ならびに、インバウンドハンドオーバ前後で使用した周波数および在圏していた基地局のCGIが、周辺環境記録部205へ記録される。また、周辺環境記録の保存は、例えば10日間とかメモリ容量500Mバイトまでなど任意に設定可能であり、設定を越えた場合は消去するようにしてメモリ容量の無駄を削減することができる。また、上述した使用者の移動局110の操作は、基地局からの指示や自動で行ってもよい。
なお、PCI(Physical Cell Identity)は、物理セル識別子であり、移動局が各基地局をサーチするときに、基地局を識別するものとして最初に得られる識別子である。典型的には、PCIは、移動局が基地局から送信される同期信号を受信することで得られるものである。PCIは、LTE(Long Term Evolution)で規定された識別子であり、同一のPLMN(Public Land Mobile Network)内に同一のPCIを持つセルが存在する可能性がある。また、CGI(Cell Global Identifier)は、基地局が送信する報知情報に含まれる基地局の識別子である。CGIは、同期信号に加えてブロードキャストチャネルを受信する必要があるため、PCIよりも取得に時間が掛かる。なお、同一PLMN内に同一CGIを持つセルは存在しない。図4では、PCIおよびCGIを、例えばPCI(120A)およびCGI(130B)と表記しているが、これは擬似的に示したもので、PCI(120A)は、ホームセル基地局120AのPCIを意味するだけのものであり、表記は任意である。
図5は、本発明の実施形態1に従う移動局で実行される2回目以降のインバウンドハンドオーバの手順を示すフロー図である。一例として、移動局110がマクロセル基地局130Aと通信しながら、図1のA地点を訪れた場合と、図1のB地点を訪れた場合とを比較して説明する。A地点ではホームセル基地局120Aへインバウンドハンドオーバできるが、B地点ではホームセル基地局120Aのセル範囲C120Aの外なのでインバウンドハンドオーバできない。移動局110は、1回目のインバウンドハンドオーバを実行したときに周辺環境記録部205に記録した図4(c)を保持している。また、2回目も1回目と同様にそれぞれのセルが通信している周波数は、マクロセル基地局130Aおよびマクロセル基地局130Bがf1で、ホームセル基地局120Aがf3で、ホームセル基地局120Bがf1で、ホームセル基地局120Cがf2であるとする。環境が大きく変わらなければ通信周波数も大きく変わらないことが多いので、このように仮定できる。
移動局110がA地点を訪れた場合を説明する。移動局110は、通信開始時もしくは使用者の操作によって、図5に示すフロー図の処理手順を開始する(図5のステップS501)。移動局および基地局は、通信中もしくは待ち受け中も、送受信状態の測定を行っており、図5に示すフローも同様に常時実行されている状態である。図5に示すフローが開始されると、移動局110は、現在の周辺環境記録をリセットする(ステップS502)。これは、周辺環境記録部205に記録された過去の記録を消去することではなく、現在の周辺環境記録を初期化するものである。続いて、移動局110は、新たに現在の周辺環境を記録する(ステップS503)。すなわち、移動局110は、周波数f1で通信しているので、A地点では、マクロセル基地局130A、マクロセル基地局130B、ホームセル基地局120BのPCIおよびCGIならびに測定した電界強度を周辺環境記録部205へ記録する。このとき周辺環境記録部205へ記録される周辺環境記録の一例を図4(d)に示す。
次に、移動局110は、近接判定を行う(ステップS504)。近接判定とは、所望のホームセルに近い位置にいるか否かを判定する処理である。具体的には、移動局110は、周辺環境記録部205に格納されている1回目のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録とステップS503において記録された新たな現在の周辺環境記録とを比較することによって、所望のホームセルに近い位置にいるか判定する。この近接判定は、近接判定部208によって行われる。ここでは、周辺環境記録部205に格納されている過去のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録が、図4(c)に示している1回目のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録である場合を例に説明する。近接判定部208は、ステップS503において記録された新たな現在の周辺環境記録である図4(d)のPCIおよび/またはCGIを参照して、周波数f1で通信している基地局がマクロセル基地局130A、マクロセル基地局130B、ホームセル基地局120Bであることを認識する。次に、近接判定部208は、周辺環境記録部205から比較データである図4(c)を取り出して同様に参照する。図4(c)の参照の結果、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時に通信周波数f1で通信している基地局がマクロセル基地局130A、マクロセル基地局130B、ホームセル基地局120Bであることを認識する。図4(d)と図4(c)とを比較すると、通信周波数f1で通信している基地局はマクロセル基地局130A、マクロセル基地局130B、ホームセル基地局120Bであり、両者が一致していることがわかる。そのため、S504の判定結果は、図4(c)の周辺環境記録(1回目のインバウンドハンドオーバを実行したときに記録された情報)を取得した場所に「近接している」となり、処理はステップS505へ移行する。
なお、周辺環境記録の内容が完全に一致する場合に限って、「近接している」と判定してもよいが、電波環境などによっては、「近接している」と判定されるべき状態において、周辺環境記録の内容が完全には一致しない場合も考えられる。そのため、周辺環境記録を比較する際には、一致点および相違点について重み付けなどを行って、両者の間の類似度を算出し、この算出した類似度が予め設定された程度(しきい値)を超える場合に、両者が実質的に一致すると判断してもよい。この類似度の算出方法については、周辺環境記録に記録されうる項目や値(レンジ幅)などに応じて、適宜設定すればよい。
近接通知生成ステップ(ステップS505)では、近接通知生成部209が図4(c)のf1以外の周波数を選択して近接通知を生成する。ここでは、移動局110は、図4(c)の周辺環境記録から、所望のホームセル基地局120Aの周波数がf3であることを認識しているので、周波数f3を選択する。周波数f3では、移動局110は、ホームセル基地局120Cの同期信号および/または報知情報を受信できるので、ステップS506〜ステップS508のステップを実行し、周辺環境を記録することができる。このとき周辺環境記録部205へ記録される周辺環境記録の一例を図4(e)に示す。
次に、移動局110は、ステップS508において記録された周辺環境記録からPCIおよび/またはCGIを取得し、取得したPCIおよび/またはCGIが所望のホームセル基地局120Aのものであることを認識する。これは移動局110の許可CSGリストに記載されているホームセル基地局120Aと一致するので(ステップS509で「所望のセルである」)、処理はステップS512へ移行して、移動局110は、インバウンドハンドオーバを実行する。これによって、移動局110は、マクロセル基地局130Aとの通信を切断し、ホームセル基地局120Aと通信を開始し処理を終了する(ステップS513)。以上のように、移動局110がA地点を訪れた場合は、現在の周辺環境記録と1回目のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録とを比較し、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時に記録したホームセル基地局120Aが通信に使用している周波数における近接通知を送信することによって、インバウンドハンドオーバを実行できる。なお上述した説明では、近接通知生成ステップ(ステップS505)において、図4(c)から周波数f3を選択する例を示したが、ホームセル基地局120Aの周波数がf3から変更されていることもありえる。例えば、周波数f2に変更されたとすると、ステップS509で所望のセルが見つからないため、処理はステップS510へ移行する。ステップS510では、移動局110は、図4(c)を参照して、検討していない周波数f2が残っていることを認識する。続いて、移動局110が近接通知生成ステップ(ステップS505)で周波数f2を選択すると、ステップS509で所望のセルを見つけることができ、そして移動局110はインバウンドハンドオーバを実行する。
次に、移動局110がB地点を訪れた場合を説明する。ただし、上述のA地点を訪れた場合の処理において説明した部分と同様の部分についての説明は繰り返さない。B地点を訪れた場合も移動局110は、図4(c)に示す1回目のインバウンドハンドオーバを実行時の周辺環境記録を保持している。移動局110は、B地点を訪れた場合も、図5のフローを開始する(図5のステップS501)。図5に示すフローが開始されると、移動局110は、現在の周辺環境記録をリセットし(ステップS502)、新たに現在の周辺環境を記録する(ステップS503)。移動局110は通信周波数f1で通信しており、マクロセル基地局130Aおよびマクロセル基地局130Bがそれぞれ出力している同期信号および/または報知情報を受信できるので、ステップS503で記録される周辺環境記録は、図4(f)のようになる。
次に、移動局110は、近接判定を行う(ステップS504)。近接判定部208は、図4(f)のPCIおよび/またはCGIを参照して、周波数f1で通信している基地局がマクロセル基地局130Aおよびマクロセル基地局130Bであることを認識する。次に、周辺環境記録部205から比較データである図4(c)の周辺環境記録を取り出して同様に参照する。図4(c)の参照の結果、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時に通信周波数f1で通信している基地局がマクロセル基地局130A、マクロセル基地局130B、ホームセル基地局120Bであることを認識する。図4(f)と図4(c)とを比較すると、通信周波数f1で通信している基地局についての周辺環境記録が一致していないことがわかる。そのため、ステップS504の判定結果は、図4(c)の周辺環境記録(1回目のインバウンドハンドオーバを実行したときに記録された情報)を取得した場所に「近接していない」となり、処理はステップS502へ移行する。移動局110は、周辺環境記録をリセットして再度周辺環境の記録を行う。
このように移動局110がB地点を訪れた場合は、インバウンドハンドオーバは実行されない。なお、同じB地点で再度記録しても同じ結果が得られるだけなので、再記録は移動局110が移動した場合や電波状況などの周辺環境が変わった場合にのみ行うようにしてもよい。
図5のフロー図においてこれまで説明していないステップを次に説明する。すなわち、ステップS511である。上述した例では、周辺環境記録部205に記録されている1回目のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録は、図4(c)に示すもののみであるとした。しかし、周辺環境記録部205には、インバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録が複数記録されている場合がある。例えば、許可CSGリスト204に、家庭用ホームセル基地局の他に、駅の構内や使用者がよく訪れる場所に設置されたホームセル基地局が登録された状態で、インバウンドハンドオーバが実行された場合である。ステップS511はこのようなケースに対応するためのステップで、移動局110は、ステップS511において複数の周辺環境記録を順次参照し、上記に説明した場合と同様に過去の周辺環境記録と現在の周辺環境記録とを比較して近接判定を行い、インバウンドハンドオーバを実行する。
上述の関連技術では、B地点ではホームセル基地局120Aへ接続できないことを認識できないため、移動局110は、ホームセル基地局120Aの通信周波数に一致するまで周波数を変更した近接通知を送信する必要があった。また、A地点では、関連技術によってもホームセル基地局120Aへ接続できるものの、近接通知の送信が増大したり、使用者が手動で設定などを行う必要があるなどの不便さがあった。この実施形態1のような構成を採用することで、所望のホームセルに接続できないB地点では近接通知を送信しないようにすることが可能になり、かつ、A地点では近接通知の送信を低減できるようになる。これによって、通信システムへの負荷を低減しつつ、移動局110の電力消費も低減できるようになる。
上述した説明では、近接判定を行うための現在の周辺環境記録と過去の周辺環境記録との比較のために、PCIおよび/またはCGIを使用するとしたが、比較時間と近接判定精度とのいずれを重視するかによって使用する情報を選択することも可能である。PCIのみで比較する場合は、同一のPLMN内に同一のPCIを持つセルが複数存在する可能性があるため、在圏できないセルへインバウンドハンドオーバを実行してしまうことがある。この場合、実行していないセルへ順次インバウンドハンドオーバを実行したり、CGIによって近接判定を行ってインバウンドハンドオーバを行うことで対応できるが、無駄な近接通知の送信や近接判定も行う可能性がある。CGIのみで比較する場合は、PCIのような再実行は発生しないが、同期信号に加えてブロードキャストチャネルを受信する必要があるため、近接判定に時間が掛かることがある。本実施形態では、精度を重視する場合は、CGIによる近接判定を行い、接続時間を重視する場合は、PCIによる近接判定を行うようにすることも可能である。なお、この使い分けは使用者の操作によって行ってもよいし、基地局からの制御で行ってもよいし、移動局が自動で行ってもよい。例えば、移動局が高速に移動している場合に、基地局が移動局の移動速度を検出してPCIによる近接判定を行うように指示したり、速度センサーを搭載した移動局が自身の移動速度を検出してPCIによる近接判定を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、図4に示すように、PCIおよびCGIに加えて、電界強度も測定している。電界強度は、同じ位置であればある程度一定値になるので、電界強度によって近接判定を行うことが可能である。一方、電界強度は天候の影響を受けたり、測定時間によっても差が生じたりすることがあるので、電界強度によって判定する場合は、比較を絶対値による判定ではなく一定範囲に収まるかどうかによって判定するようにしてもよい。また、自然環境や、基地局側もしくは移動局側の都合によって、電界強度があまりに低い場合は安定した通信を期待できないので、インバウンドハンドオーバを実行しないようにしてもよい。なお、周辺環境記録部205によって、PCI、CGI、電界強度のすべてを記録する必要はなく、選択的に記録してもよい。
図6は、本発明の実施形態1に従う移動局で実行される1回目のインバウンドハンドオーバ処理と2回目以降のインバウンドハンドオーバ処理との選択に係る手順を示すフロー図である。図6を参照して、図6(a)のステップS601で移動局110の電源がオンなどされると、図6(a)のフロー図のステップS601から処理が開始される。移動局110は、ステップS602で基地局から送信される同期信号を受信すると、基地局と通信を開始する。ここで、移動局110が使用者の手動操作により近接通知生成モードに入った場合は、ステップS603において「手動モードである」となり、処理はステップS604の「図3のS301」へ移行して、ステップS604において上述した1回目のインバウンドハンドオーバが実行される(ステップS604)。ステップS604の処理が終了するとステップS602へ戻る。この場合、インバウンドハンドオーバ実行後なので、移動局110がホームセルへ在圏していることもあるし、ホームセルとの通信を終了してマクロセルと通信している場合もある。この点については本実施の形態の本質的部分であるので詳細な説明は行わない。
これに対して、使用者の手動操作による近接通知生成モードには入っていない場合は、ステップS603において「手動モードである」となり、処理はステップS605の「図5のS501へ」へ移行し、ステップS605において上述した2回目以降のインバウンドハンドオーバが実行される(ステップS605)。ステップS605の処理が終了するとステップS602へ戻る。この場合もインバウンドハンドオーバ実行後なので、移動局110がホームセルへ在圏していることもあるし、ホームセルとの通信を終了してマクロセルと通信している場合もある。
また実施形態1に従う移動局110では、図6(b)の終了フローに示す処理が図6(a)とは非同期で定常的に実行されている(ステップS611に示す「開始」)。これによって、使用者の操作や電池切れなどによって電源がオフされたり、途中で操作が停止されたら(ステップS612の「終了(キャンセル)イベント発生」)、終了フラグが成立し、予め設定された終了処理が実行され(ステップS613「終了(キャンセル)フラグ成立」)、図6(a)のフローに示す処理が終了する(ステップS614「終了」)。予め設定された終了処理は、例えば、図3または図5のフローにおいて、インバウンドハンドオーバ実行中に停止処理が実行された場合は、周辺環境記録を保存して終了し、インバウンドハンドオーバ処理に入っていない場合、例えばステップS306またはステップS505のステップの実行中に停止処理が実行された場合は、メモリの無駄な消費を避けるためにステップS303またはステップS502で記録した周辺環境記録を消去して終了する、などを含みうる。
以上説明したように、実施形態1において、移動局110に周辺環境記録部205および近接判定部208を設け、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境を周辺環境記録部205へ記録し、記録した1回目のインバウンドハンドオーバ実行時の周辺環境記録と2回目の周辺環境とを比較して近接判定を行うことで、2回目のインバウンドハンドオーバを効率的に行う。3回目以降のインバウンドハンドオーバ実行時には、それ以前に周辺環境記録部205に記録された周辺環境記録と現在(3回目以降のインバウンドハンドオーバ実行時)の周辺環境とを比較して近接判定を行うことで、3回目以降のインバウンドハンドオーバを効率的に行う。
初めて訪れた位置やメモリがリセットされた後など、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時には、近接通知の送信は上述の関連技術と同様程度に発生するが、2回目以降は近接通知の送信を制限できる。これにより近接通知の送信を低減できるようになるので、移動局の消費電力の低減や通信システム全体の通信能力の低下を回避できるようになる。また、2回目以降は自動でインバウンドハンドオーバを実行するので利便性も向上する。
<実施形態2>
実施形態2において、移動局110は、インバウンドハンドオーバを行ったときのセルの在圏履歴をセル在圏履歴記録部206へ記録し、その後に利用することで近接通知の送信を効率良く行う。移動局110の構成は図1と同様であり、周辺環境の記録、近接通知の送信、インバウンドハンドオーバなどに関する仕組みおよび手順、PCI、CGI、電界強度の扱い方などは、実施形態1で説明したものと同様であり、詳細な説明は繰り返さない。以下では、主として、実施形態2に関連する部分について説明する。実施形態2では、移動局110のUSIM203の許可CSGリスト204には、所望のホームセル基地局210Aに関する情報が記録されているものとする。移動局110の使用者は、ホームセル基地局210Aに近づいたらインバウンドハンドオーバを実行してホームセル基地局210Aと通信することを期待している。
図7および図8を参照して、実施形態2について説明する。図7(a)は、移動局110の使用者が自宅と会社との間を往復移動するときに、移動局110が在圏したそれぞれのセルおよびハンドオーバの状態を図示したものである。図7(b)は、図7(a)に示した往復移動で、会社から自宅へ向かう時に1回目のインバウンドハンドオーバを行いセル在圏履歴記録部206へ記録されるセル在圏履歴記録の一例を示している。このとき、ホームセル基地局210Aの通信周波数がf1で、マクロセル基地局220Aの周波数がf2で、マクロセル基地局230Aの周波数がf3で、マクロセル基地局240Aの周波数がf4であるとする。
移動局110が自宅から会社へ向かう場合は、ホームセル基地局210Aからマクロセル基地局220A、マクロセル基地局230A、マクロセル基地局240Aの順でハンドオーバし、各基地局に在圏する。この場合は、実施形態1で説明したように、インバウンドハンドオーバがないので、移動局110は近接通知を送信することはない。
移動局110が会社から自宅へ向かう場合、マクロセル基地局220Aからホームセル基地局210Aへのハンドオーバがインバウンドハンドオーバとなるので、移動局110は近接通知を送信する。なお、ホームセル基地局210Aは、マクロセル基地局220Aに在圏している移動局110とは異周波数で通信しているので、実施形態1と同様に移動局110の使用者の操作によって、近接通知を送信するなどの処理を行うことで、インバウンドハンドオーバが実行される。このとき、移動局110は、図7(b)に示すようなセル在圏履歴をセル在圏履歴記録部206へ記録する。なお、セル在圏履歴記録部206への記録は、記録するセルの数を例えば4つと決めておき、4つ目にインバウンドハンドオーバを実行したらセル在圏履歴記録部206へ4つ目までのセル在圏履歴を記録し、4つ目にインバウンドハンドオーバを実行しなかったら1つ目のセル在圏履歴を消去し、次のインバウンドハンドオーバを待つようにして、セル在圏履歴記録部206の内容を適時更新して記録してもよい。あるいは、周辺環境記録部205へ周辺環境の記録とともにセル在圏履歴を保存し、インバウンドハンドオーバを実行したら、周辺環境記録部205へ保存した過去3回分の記録を抜き出し、インバウンドハンドオーバしたセルのPCIおよびCGIなどと共にセル在圏履歴記録部206へ記録するようにしてもよい。
次に、2回目以降のインバウンドハンドオーバの実行を説明する。通常、移動局110は、セル在圏履歴記録部206に、図7(a)に示す会社から自宅への移動におけるインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴だけでなく、それ以外の移動におけるセル在圏履歴も記録している。このような場合を想定して、移動局110は、セル在圏履歴記録部206に、図7(b)に示すような1回目のインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴記録と、例えば、図7(c)に示すようなセル在圏履歴記録1と図7(d)に示すようなセル在圏履歴記録2とを格納した状態で、2回目以降のインバウンドハンドオーバを実行する様子を説明する。
図8は、本発明の実施形態2に従う移動局で実行される2回目以降のインバウンドハンドオーバの手順を示すフロー図である。図8に示すフロー図において、図5に示すフロー図と同じ処理については同一のステップ番号を付している。以下では、主として、図5に示すフロー図とは異なる処理について説明する。より具体的には、図8に示すフロー図では、周辺環境を記録するだけでなくセル在圏履歴についても記録することが実施形態1とは異なっており、このためにステップS802,S803,S804の処理内容が図5に示すステップS502,S503,S504の処理内容とは異なっている。
移動局110は会社にいる時点で、マクロセル基地局240Aに在圏している。このとき、移動局110は、図8のフロー図のステップS802においてセル在圏履歴記録をリセットし、ステップS803において周辺記録を測定してPCIおよびCGIを得て、図7(e)に示すようなセル在圏履歴記録をセル在圏履歴記録部206に記録する。ステップS804で近接判定部208は、図7(e)に示すセル在圏履歴記録と図7(b),7(c),7(d)に示すそれぞれのセル在圏履歴記録とを比較して近接判定を行う。ここでは、図7(b),7(c),7(d)のそれぞれのセル在圏履歴記録における1つ目「会社」に対応するPCIおよびCGIの値のすべてがマクロセル基地局240Aと同じであり絞りきれないので、「近接してない」と判定され、処理はステップS803へ戻る。
移動局110が移動して、図7(a)のマクロセル基地局240Aからマクロセル基地局230Aへハンドオーバすると、移動局110は、周辺環境を記録する(ステップS803)。このときのセル在圏履歴記録の一例を図7(f)に示す。図7(f)のセル在圏履歴は、図7(e)のセル在圏履歴に比較して2つ目にマクロセル基地局230Aの情報が追加記録されている。ステップS804が再度実行され、近接判定部208は、図7(f)のセル在圏履歴に含まれる2つ目のマクロセル基地局230Aの情報と図7(b),7(c),7(d)に示すそれぞれのセル在圏履歴記録における2つ目の情報とを比較して、近接判定する。ここでは、図7(d)のセル在圏履歴記録における2つ目はマクロセル500Aの情報であるので、図7(f)のセル在圏履歴記録における2つ目にあるマクロセル基地局230Aの情報とは一致せず、近接判定の候補から外れる。これに対して、図7(b)および図7(c)のそれぞれのセル在圏履歴記録におけるの2つ目のマクロセル基地局230Aの情報とは一致するので、再度「近接していない」と判定され、処理はステップS803へ戻る。
移動局110がさらに移動して図7(a)のマクロセル基地局220Aへハンドオーバすると、移動局110は周辺環境を記録する。このときのセル在圏履歴記録の一例を図7(g)に示す。図7(g)のセル在圏履歴は、図7(f)のセル在圏履歴に比較して3つ目にマクロセル基地局220Aの情報が追加記録されている。ステップS804が再度実行され、近接判定部208は、図7(g)のセル在圏履歴に含まれる3つ目のマクロセル基地局220Aの情報と図7(b)および7(c)に示すそれぞれのセル在圏履歴記録における3つ目の情報とを比較して、近接判定する。図7(c)のセル在圏履歴記録における3つ目はマクロセル300Aの情報であり、図7(g)のセル在圏履歴記録における3つ目の220Aの情報とは異なる。これによって、図7(b)のセル在圏履歴記録に絞られ、ステップS804で「近接している」と判断されて、処理はステップS505へ移行する。
ステップS505において、近接通知生成部209は、図7(b)のセル在圏履歴記録における4つ目にある「自宅」のホームセル基地局210Aの周波数f1におけるインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定を移動局110へ送信するように指示する近接通知を生成する。移動局110は、ステップS506で近接通知をマクロセル基地局220Aへ送信する。移動局110は、周波数f1におけるインタ周波数品質測定(Inter−frequency measurement)の設定をステップS507のステップで受信し、設定を実行してホームセル基地局210Aの同期信号および/または報知情報を受信し周辺環境を記録する(ステップS509)。これにより、移動局110は、PCIおよび/またはCGIを取得して、ステップS508で記録したセルが所望のセルであることを認識するので(ステップS509で「所望のセルである」)、インバウンドハンドオーバを実行して(ステップS512)、フローを終了する。なお、ステップS508の処理では、マクロセル基地局220Aに在圏しているもののホームセル基地局210Aの通信範囲外にいる場合が想定されるので、ステップS508の処理を予め設定された時間が経過するごとに周期的に再実行するようにしてもよい。
以上説明したように、実施形態2において、移動局110にセル在圏履歴記録部206を設け、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴をセル在圏履歴記録部206へ記録し、記録した1回目のインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴と2回目以降のセル在圏履歴とを比較して近接判定を行うことで、2回目以降のインバウンドハンドオーバを効率的に行う。
自宅と会社との行来など、ある程度、環境が決まっている場合には、異なる周波数で通信しているホームセル、例えば、自宅やマンション内などの家庭用ホームセル基地局や駅の構内のローカル基地局などの配置もある程度決まっているので、一度セル在圏履歴の記録作業を行ってしまえば次回からは自動で接続するので利便性がある。また、セル在圏履歴の比較は、実施形態1とは異なり周辺環境の比較が逐次処理になる。このため、所望のホームセルに近づくまでに格納されているセル在圏履歴記録から、ある程度の絞込みが行われるので、ホームセルの圏内に入ってから迅速に接続できる。これにより、移動局110が自動車などで高速に移動している場合などに、短時間に接続できる。また、セル在圏履歴記録部206へ記録されているセル数と比較するセル数とは、異なっていてもよい。すなわち、1回目のインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴のセルの数が5つであり、現在のセル在圏履歴が3つであったとしても、5つのうちの部分集合を抽出して比較することで近接判定を実行できる。
<変形例>
上述の実施形態1および2を適宜組み合わせて近接判定を行ってもよい。例えば、実施形態2による近接判定を第1段階判定とし、実施形態1による近接判定を第2段階判定とすれば、より精度の高い近接通知送信が可能な無線通信システムを提供できる。
なお、実施形態1および2の無線通信システムを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより当該無線通信システムを実現してもよい。「コンピュータシステム」は、OSや周辺機器等のハードウェアを含みうる。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、および、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を包含する。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバまたはクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含みうる。
上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
110,902 移動局、120A,120B,120C,210A,901 ホームセル基地局、130A,130B,220A,230A,240A,900 マクロセル基地局、201 アンテナ部、202 受信部、204 許可CSGリスト、205 周辺環境記録部、206 セル在圏履歴記録部、207 送信部、208 近接判定部、209 近接通知生成部、210 通信制御部、211 アプリケーション部、212 操作部、213 記憶部、300A,500A マクロセル。

Claims (6)

  1. マクロセル基地局とホームセル基地局が混在する通信ネットワークに接続する移動局であって、
    移動局の周辺環境を記録するための周辺環境記録手段と、
    移動局が在圏したマクロセル基地局およびホームセル基地局の変遷を記録するためのセル在圏履歴記録手段と、
    所望のホームセル基地局に近接しているか否かを判定するための近接判定手段と、
    近接通知を生成するための近接通知生成手段とを備え、
    前記近接判定手段は、
    前記セル在圏履歴記録手段および前記周辺環境記録手段によって記録された過去のインバウンドハンドオーバ実行時のセル在圏履歴および周辺環境記録と、現在のセル在圏履歴および周辺環境記録とを比較し、
    セル在圏履歴および周辺環境記録が一致した場合に、所望のホームセル基地局に近接していると判定し、
    前記所望のホームセル基地局に近接しているとの判定に応答として、前記近接通知生成手段の生成した近接通知をマクロセル基地局へ送信する、移動局。
  2. 前記周辺環境記録は、PCI(Physical Cell Identity)、CGI(Cell Global Identifier)、電界強度、周波数から選ばれる少なくとも1つを含む、請求項に記載の移動局。
  3. 前記周辺環境記録には、基地局の識別子と取得された電界強度とが対応付けて記録される、請求項1に記載の移動局。
  4. 前記近接判定手段は、前記電界強度が、予め設定された強度より低い場合は、近接通知の送信を停止する、請求項3に記載の移動局。
  5. 前記セル在圏履歴は、同期信号および/または報知情報の受信履歴を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動局。
  6. 前記近接判定手段は、前記セル在圏履歴記録手段によって記録されたセルの一部または全部を用いて、前記セル在圏履歴を比較する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動局。
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