JP5582579B2 - 移動通信システム、基地局装置、移動局装置およびハンドオーバ方法 - Google Patents

移動通信システム、基地局装置、移動局装置およびハンドオーバ方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信システム、基地局装置、移動局装置およびハンドオーバ方法に関する。
本願は、2009年5月27日に、日本に出願された特願2009−127893号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
移動体通信の規格であるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access;広帯域符号分割多元接続)、LTE(Long Term Evolution;(第3世代の)長期進化)、LTE−A(LTE-Advance;LTEの発展)において、サービスエリアの拡張、個人使用等を目的に、小型の無線基地局Home (e)NodeBを導入することが検討されている。Home (e)NBでは、基地局へのアクセスを許容するUE(User Equipment;移動局装置)を制限することができ、制限がかけられた基地局をCSG(Closed Subscriber Group;特定契約者用基地局装置)と呼ぶ。このCSGについては、現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project;第3世代パートナーシッププロジェクト)において標準化が進められている。
以下で、CSGに関する3GPPの規格について説明する。
CSGへの接続可否は、CSGの所有者またはオペレーターが、移動局装置ごとに任意に設定することができる。また、接続可能とする移動局装置に対してCSGへの接続を許容する期間(以降、在圏可能時間と表す)を設定することができる。在圏可能時間はNetwork側で管理され、移動局装置には通知されることはない(非特許文献2)。在圏可能時間が満了すると、その移動局装置はCSGセルへの在圏が許容されなくなる。さらに、3GPP Rel−8の規格では、在圏可能時間満了時に通信中であった場合、その通信呼は強制的に切断するとされている(非特許文献1、3)。
CSGへの接続可否の情報が変更されると、該当移動局装置に対してその情報が通知される。この情報に基づいて移動局装置の保持する接続許可CSGリスト(allowed CSG list)が更新されることになる。ただし、接続許可CSGリストの詳細な更新手順は、3GPPにおいて未定義である。
CSGへの接続可否の判定は、移動局装置がCSGセルを検出した際に、以下の3ステップで実施される。
ステップ1)CSGセルのシステム情報(System information)で報知されているCSG識別情報(CSG identity)を取得する。
ステップ2)移動局装置が保持している接続許可CSGリスト内に、受信したCSG識別情報が含まれるかを確認する。
ステップ3)含まれる場合、そのCSGセルへの接続が可能であると判定する。含まれない場合、そのCSGセルへの接続は許容されていないと判定する。
3GPP TS 22.011 :"Service accessibility" 3GPP S1-080531 "LS on CSG requirements for UTRA/E-UTRA" (3GPP SA1#40) 3GPP S1-080661 "Reply LS on CSG requirements for UTRA/E-UTRA" (3GPP SA1#40)
しかしながら、上述のCSGのように、在圏可能時間を設定された基地局装置を用いた移動通信システムにおいては、在圏可能時間を設定された基地局装置と移動局装置とが在圏可能時間満了時点に通信中であった場合、ユーザにとって予期しない呼切断が発生することになるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、在圏可能時間を設定された基地局装置と移動局装置とが在圏可能時間満了時点に通信中のときに発生する呼切断を抑制する移動通信システム、基地局装置、移動局装置およびハンドオーバ方法を提供することにある。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の移動通信システムは、移動局装置と、在圏可能時間を設定された第1の基地局装置と、第2の基地局装置とを有する移動通信システムにおいて、前記移動局装置または前記第1の基地局装置は、前記移動局装置が前記第1の基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部を備え、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と前記第1の基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と前記第1の基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と前記第2の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う。
(2)また、本発明の移動通信システムは、上述の移動通信システムであって、前記第1の基地局装置は、前記移動局装置の位置登録を行う際に、前記移動局装置に前記在圏可能時間を通知する在圏可能時間通知部を備え、前記時間検出部は、前記移動局装置が備える。
(3)また、本発明の移動通信システムは、上述の移動通信システムであって、前記移動局装置は、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置と前記第1の基地局装置とが通信中であるときは、前記第1の基地局装置にハンドオーバ要求を通知するハンドオーバ要求通知部を備える。
(4)また、本発明の移動通信システムは、上述の移動通信システムであって、前記移動局装置は、前記第1の基地局装置および前記第2の基地局装置を含む基地局装置各々が送信する信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、前記受信レベル測定部が測定した受信レベルを示す情報を前記第1の基地局装置に通知する測定結果報告部とを備え、前記測定結果報告部は、前記時間検出部による検出に基づき、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したこと示す情報を、前記第1の基地局装置に報告する。
(5)また、本発明の移動通信システムは、上述の移動通信システムであって、前記移動局装置は、前記第1の基地局装置および前記第2の基地局装置を含む基地局装置各々が送信する信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、前記受信レベル測定部が測定した受信レベルを示す情報を前記第1の基地局装置に通知する測定結果報告部とを備え、前記測定結果報告部は、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出すると、前記第1の基地局装置の信号の受信レベルに負のオフセットを加えて報告する。
(6)また、本発明の移動通信システムは、上述の移動通信システムであって、前記時間検出部は、前記第1の基地局装置が備える。
(7)また、本発明の基地局装置は、位置登録されてから在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する移動局装置と通信し、前記在圏可能時間を設定された基地局装置であって、前記移動局装置の位置登録を行う際に、前記移動局装置に前記在圏可能時間を通知する在圏可能時間通知部を備え、前記移動局装置が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と当該基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と当該基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う。
(8)また、本発明の基地局装置は、移動局装置と通信し、在圏可能時間を設定された基地局装置であって、前記移動局装置が当該基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部を備え、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と当該基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と当該基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う。
(9)また、本発明の移動局装置は、在圏可能時間を設定され、移動局装置の位置登録を行う際に前記在圏可能時間を通知する基地局装置と通信する移動局装置であって、当該移動局装置が前記基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部を備え、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置と前記基地局装置とが通信中であるときは、当該移動局装置と前記基地局装置との通信接続を、当該移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う。
(10)また、本発明の移動局装置は、移動局装置が基地局装置に位置登録されてから、在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部を備え、在圏可能時間を設定された基地局装置と通信する移動局装置であって、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置と前記基地局装置とが通信中であるときは、当該移動局装置と前記基地局装置との通信接続を、当該移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う。
(11)また、本発明のハンドオーバ方法は、移動局装置と、在圏可能時間を設定された第1の基地局装置と、第2の基地局装置とを有する移動通信システムにおけるハンドオーバ方法であって、前記移動局装置または前記第1の基地局装置が、前記移動局装置が前記第1の基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する第1の過程と前記第1の過程にて前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と前記第1の基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と前記第1の基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と前記第2の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う第2の過程とを有する。
この発明によれば、時間検出部が在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、移動局装置と第1の基地局装置とが通信中であるときは、移動局装置と第1の基地局装置との通信接続を、移動局装置と第2の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行うので、在圏可能時間満了時点で第1の基地局装置と移動局装置とが通信中のときに発生する呼切断を抑制する。
この発明の第1の実施形態による移動通信システム100の構成を示す概念図である。 同実施形態における移動通信システム100の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における位置登録時の動作を説明するシーケンス図である。 同実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。 この発明の第2の実施形態における移動通信システム100aの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。 この発明の第3の実施形態における移動通信システム100bの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。 同実施形態におけるタイマー満了後にハンドオーバを行わないときのシーケンス図である。 この発明の第4の実施形態における移動通信システム100cの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による移動通信システム100の構成を示す概念図である。本実施形態による移動通信システム100は、基地局装置30(第2の基地局装置)と、基地局装置30のセルB内に設置された特定契約者用基地局装置20(第1の基地局装置)と、特定契約者用基地局装置20のセルAに在圏している移動局装置10とを有する。本実施形態では、基地局装置30のセルBと特定契約者用基地局装置20のセルAとは、領域が重複しており、その重複している領域に移動局装置10は位置している。
特定契約者用基地局装置20は、3GPPにおいて標準化が進められているClosed Subscriber Groupであり、設定されている特定の契約者の移動局装置10のみが通信接続することができる。また、特定契約者用基地局装置20は、在圏可能時間τが設定されており、移動局装置10が特定契約者用基地局装置20に位置登録されてから、予め設定されている在圏可能時間τが経過すると、その移動局装置10が特定契約者用基地局装置20に接続可能な移動局装置として設定されている特定の契約者の移動局装置10であっても、通信接続を禁止する。さらに、在圏可能時間τが経過したときに、移動局装置10と特定契約者用基地局装置20とが通信中であるときは、特定契約者用基地局装置20は、該通信接続を強制的に切断する。
図2は、本実施形態における移動通信システム100の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、移動通信システム100は、移動局装置10、特定契約者用基地局装置20、基地局装置30を具備する。移動局装置10は、アンテナ11、無線送信部12、無線受信部13、通信制御部14を具備する。通信制御部14は、時間監視部15、ハンドオーバ要求通知部16、ハンドオーバ処理部17を具備する。
特定契約者用基地局装置20は、アンテナ21、無線送信部22、無線受信部23、通信部24、通信制御部25を具備する。通信制御部25は、在圏可能時間通知部26、ハンドオーバ前処理部27、ハンドオーバ先通知部28を具備する。基地局装置30は、アンテナ31、通信部32、無線送信部33、無線受信部34、通信制御部35を具備する。通信制御部35は、ハンドオーバ前処理部36、ハンドオーバ処理部37を具備する。
また、特定契約者用基地局装置20の通信部24と、基地局装置30の通信部32とは、ネットワーク40を介して接続されている。ネットワーク40は、インターネット、移動通信システム100のコアネットワークなどからなるネットワークであるが、これに限定されない。また、ここでは、特定契約者用基地局装置20と基地局装置30とは、ネットワーク40を介して通信するとして説明するが、これに限らず例えば、各々のアンテナ21、31を介して無線通信するようにしてもよい。
移動局装置10に関して、アンテナ11は、特定契約者用基地局20および基地局装置30と無線通信するためのアンテナである。無線送信部12は、通信制御部14の制御に従い、通信データD1および通信制御部14からの制御データを、変調およびアップコンバートして、特定契約者用基地局装置20または基地局装置30に、アンテナ11を介して無線送信する。無線受信部13は、特定契約者用基地局装置20または基地局装置30からの信号を、アンテナ11を介して受信し、ダウンコンバートおよび復調して通信データD2と制御データとを得て、制御データを通信制御部14に出力する。通信制御部14およびその構成要素は、無線送信部12または無線受信部13を介して、特定契約者用基地局装置20または基地局装置30と通信するが、以下では、その記載を省略する。
通信制御部14は、無線送信部12および無線受信部13を制御する。例えば、通信制御部14は、在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置10と特定契約者用基地局装置20とが通信中であるときは、移動局装置10と特定契約者用基地局装置との通信接続を、移動局装置10と基地局装置30との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う。通信制御部14の詳細は、後述する。
時間監視部15は、タイマーを備える。時間監視部15は、特定契約者用基地局装置20への位置登録の際に、特定契約者用基地局装置20から受信した在圏可能時間τに応じた時間をタイマーに設定し、該タイマーの満了により、当該移動局装置10が特定契約者用基地局装置20に位置登録されてから在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを検出する。ここで、在圏可能時間τに応じた時間とは、例えば、在圏可能時間τから予め設定された値を引いた値や、在圏可能時間τに0から1の間の予め決められた値をかけた値である。本実施形態では、後述するように、在圏可能時間τに応じた時間として、在圏可能時間τから、ハンドオーバを行うのに十分な時間を引いた値を用いる。
ハンドオーバ要求通知部16は、時間監視部15が在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置と特定契約者用基地局装置20とが通信中であるときは、特定契約者用基地局装置20にハンドオーバ要求を通知する。
ハンドオーバ処理部17は、特定契約者用基地局装置20から制御データとして送信されたハンドオーバ指示を受けて、基地局装置30へのハンドオーバ処理を行なう。ハンドオーバ処理部17は、ハンドオーバ処理の最後に、基地局装置30にハンドオーバ完了を通知する。また、ハンドオーバの処理手順などは、本発明の要旨から外れるので、ここでは詳細な説明を省略する。なお、ハンドオーバの処理手順としては、公知のものを用いることができる。
特定契約者用基地局装置20に関して、アンテナ21は、移動局装置10と無線通信するためのアンテナである。無線送信部22は、通信制御部25の制御に従い、通信データD3および通信制御部25からの制御データを、変調およびアップコンバートして、移動局装置10に、アンテナ21を介して無線送信する。無線受信部23は、移動局装置10からの信号を、アンテナ21を介して受信し、ダウンコンバートおよび復調して通信データD4と制御データとを得て、制御データを通信制御部25に出力する。通信部24は、ネットワーク40を介して、基地局装置30と通信する。通信制御部25およびその構成要素は、無線送信部22または無線受信部23を介して、移動局装置10と通信するが、以下では、その記載を省略する。また、通信制御部25およびその構成要素は、通信部24を介して基地局装置30と通信するが、以下では、その記載を省略する。
通信制御部25は、無線送信部22、無線受信部23および通信部24を制御する。例えば、通信制御部25は、設定されている特定の契約者の移動局装置10の識別情報を記憶しており、通信接続してきた移動局装置10の識別情報と、記憶している識別情報とを照合し、照合の結果、一致したときには、通信接続を許可する。なお、通信制御部25の詳細は、後述する。
在圏可能時間通知部26は、移動局装置10の位置登録を行う際に、移動局装置10に予め設定されていた在圏可能時間τを通知する。
ハンドオーバ前処理部27は、移動局装置10からハンドオーバ要求を受けると、通信部24およびネットワーク40を介して基地局装置30と通信し、基地局装置30との間でハンドオーバの前処理を行う。ここで、ハンドオーバの前処理とは、特定契約者用基地局装置20の周囲に設置された基地局装置30と通信して、移動局装置10と通信接続可能な基地局装置30を選択して、該選択した基地局装置30を識別する情報をハンドオーバ先通知部28に出力する。ハンドオーバ先通知部28は、ハンドオーバ前処理部27から受けた基地局装置30を識別する情報を含むハンドオーバ指示を移動局装置10に通知する。
基地局装置30に関して、アンテナ31は、移動局装置10と無線通信するためのアンテナである。通信部32は、ネットワーク40を介して、特定契約者用基地局装置20と通信する。無線送信部33は、通信制御部35の制御に従い、通信データD5および通信制御部35からの制御データを、変調およびアップコンバートして、移動局装置10に、アンテナ31を介して無線送信する。無線受信部34は、移動局装置10からの信号を、アンテナ31を介して受信し、ダウンコンバートおよび復調して通信データD6と制御データとを得て、制御データを通信制御部35に出力する。
通信制御部35は、通信部32および無線送信部33、無線受信部34を制御する。通信制御部35およびその構成要素は、無線送信部33または無線受信部34を介して、移動局装置10と通信するが、以下では、その記載を省略する。また、通信制御部35およびその構成要素は、通信部32を介して特定契約者用基地局装置20と通信するが、以下では、その記載を省略する。
ハンドオーバ前処理部36は、特定契約者用基地局装置20と通信し、特定契約者用基地局装置20との間でハンドオーバの前処理を行う。ハンドオーバ処理部37は、移動局装置10と通信し、特定契約者用基地局装置20と通信している移動局装置10を、当該基地局装置30と通信するように変更するハンドオーバ処理をする。
図3は、本実施形態における位置登録時の動作を説明するシーケンス図である。移動局装置10は、接続が許可されている特定契約者用基地局装置20の信号に遭遇(受信)すると、位置登録処理を開始する。なお、移動局装置10の通信制御部14が、特定契約者用基地局装置20に対して、位置登録要求(例えば、W−CDMAにおけるLocation update request、Routing area update request、Tracking area update requestなど)を送信することで位置登録処理を開始する(Sa1)。
また、通信制御部14は、上述の遭遇した信号の特定契約者用基地局装置20との接続が許可されているか否かの判定を、遭遇した信号から取得した特定契約者用基地局装置20の識別情報が接続許可CSGリストに登録されているか否かに基づき判定する。なお、接続許可CSGリストは、通信制御部14が記憶しており、当該移動局装置10が接続を許可されている特定契約者用基地局装置20の識別情報のリストである。また、移動局装置10は、例えば、SIMカード(Subscriber Identity Module Card)など、フラッシュメモリなどの書き換え可能なメモリを具備する着脱可能なモジュールを備え、接続許可CSGリストは、該モジュールのメモリが記憶していてもよい。このモジュールが、SIMカードなど契約者を特定するモジュールであるときは、該モジュールのメモリが記憶している接続許可CSGリストは、該モジュールによって特定される契約者が接続を許可されている特定契約者用基地局装置20の識別情報のリストであってもよい。
上述の位置登録要求を受信すると、特定契約者用基地局装置20の通信制御部25は、移動局装置10の位置登録を行う。さらに、通信制御部25の在圏可能時間通知部26は、予め設定された在圏可能時間τを含む位置登録承諾を、移動局装置10に通知する(Sa2)。なお、この位置登録承諾には、例えば、W−CDMAにおけるLocation update accept、Routing area update accept、Tracking area update acceptなどを用いる。
移動局装置10の時間監視部15は、位置登録承諾を受信すると、位置登録承諾に含まれる在圏可能時間τを抽出する。時間監視部15は、抽出した在圏可能時間τに応じた値を設定したタイマーを起動する(Sa4)。そして、移動局装置10は待ち受け状態となる(Sa3)。ここで、在圏可能時間τに応じた値は、在圏可能時間τから予め決められた値tUEを引いた値である。なお、値tUEはハンドオーバを完了させるのに十分な時間であり、τ>tUE≧0を満たす値である。
図4は、本実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。時間監視部15がタイマーを起動してから時間τ−tUEが経過してタイマーが満了すると(Sb1)、時間監視部15は、タイマーの満了をハンドオーバ要求通知部16に通知する。ハンドオーバ要求通知部16は、タイマー満了の通知を受けると、当該移動局装置10の現在の通信状態を判定する。判定の結果が通信中であったときは、ハンドオーバ要求通知部16は、特定契約者用基地局装置20にハンドオーバ要求を通知する(Sb2)。
特定契約者用基地局装置20のハンドオーバ前処理部27は、このハンドオーバ要求を受信すると、基地局装置30とハンドオーバ前処理を行う(Sb3)。このハンドオーバ前処理では、特定契約者用基地局装置20は、基地局装置30が移動局の収容数に余裕があるかなど、移動局装置10がハンドオーバして基地局装置30と通信可能か否かを確認する。このハンドオーバ前処理の結果、通信可能であることが確認できたときは、ハンドオーバ先通知部28は、ハンドオーバ先として基地局装置30を指定するハンドオーバ指示であって、ハンドオーバを行う際に用いる基地局装置30に関する情報を含むハンドオーバ指示を移動局装置10に送信する(Sb4)。
ハンドオーバ指示を受信すると、移動局装置10のハンドオーバ処理部17は、ハンドオーバ指示から基地局装置30に関する情報を抽出する。さらにハンドオーバ処理部17は、ハンドオーバ指示により指定された基地局装置30をハンドオーバ先とするハンドオーバ処理を、先に抽出した情報を用いて行う(Sb5)。このハンドオーバ処理は、ハンドオーバ処理部17が、基地局装置30のハンドオーバ処理部37と通信することで行われる。ハンドオーバ処理が終了すると、移動局装置10のハンドオーバ処理部17は、ハンドオーバ完了を基地局装置30に通知する(Sb6)。
なお、ステップSb1のタイマー満了時のハンドオーバ要求通知部16による通信状態判定の結果が通信中でないときは、移動局装置10は在圏不可となった特定契約者用基地局装置20から別の基地局装置30に移行するため、特別な動作は必要ない。
また、ステップSb2のハンドオーバ要求を移動局装置10が送信する際に、移動局装置10が周辺セルの測定を行っている場合は、ハンドオーバ要求に周辺セルの測定結果を含めても良い。この場合、特定契約者用基地局装置20のハンドオーバ前処理部27がハンドオーバ先を決定する際に、移動局装置10から受信した測定結果を使用することができる。
なお、ステップSb4のハンドオーバ指示、ステップSb6のハンドオーバ完了は、既存のシステムでハンドオーバ処理を実施する際に使用するReconfigurationメッセージをそのまま使用する。例えば、W−CDMAであれば、ハンドオーバ指示にTRANSPORT CHANNEL RECONFIGURATIONを用い、ハンドオーバ完了にTRANSPORT CHANNEL RECONFIGURATION COMPLETEに用いたり、ハンドオーバ指示にPHYSICAL CHANNEL RECONFIGURATIONを用い、ハンドオーバ完了にPHYSICAL CHANNEL RECONFIGURATION COMPLETEを用いたりする。
このように、移動局装置10の時間監視部15が、位置登録を行ってから在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを検出し、このとき移動局装置10と特定契約者用基地局装置20とが通信中のときは、ハンドオーバ要求通知部16が特定契約者用基地局装置20にハンドオーバ要求を通知するので、移動局装置10は基地局装置30にハンドオーバすることができ、在圏可能時間満了時点で特定契約者用基地局装置20と移動局装置10とが通信中のときに呼切断が発生するのを抑制することができる。
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では移動局装置10主導でハンドオーバを行うために、既存の規格にない新たなメッセージであるハンドオーバ要求を使用しているが、第2の実施形態では、既存の規格にある測定報告を利用してハンドオーバを実施する。
図5は、本実施形態における移動通信システム100aの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図2に対応する部分には、同一の符号(11〜13、15、17、21〜24、26〜28、30〜37、40)を付し、説明を省略する。移動通信システム100aは、移動局装置10a、特定契約者用基地局装置20a(第1の基地局装置)、基地局装置30を有する。本実施形態でも、基地局装置30のセルBと特定契約者用基地局装置20aのセルAとは、領域が重複しており、その重複している領域に移動局装置10aがある。
移動局装置10aは、アンテナ11、無線送信部12、無線受信部13、通信制御部14a、受信レベル測定部41aを具備する。通信制御部14aは、時間監視部15、ハンドオーバ処理部17、報告条件判定部42a、測定結果報告部43aを有する。特定契約者用基地局装置20aは、アンテナ21、無線送信部22、無線受信部23、通信部24、通信制御部25aを具備する。通信制御部25aは、在圏可能時間通知部26、ハンドオーバ前処理部27、ハンドオーバ先通知部28、測定要求通知部29aを具備する。
また、特定契約者用基地局装置20aの通信部24と、基地局装置30の通信部32とは、ネットワーク40を介して接続されている。ネットワーク40は、インターネット、移動通信システム100aのコアネットワークなどからなるネットワークであるが、これに限定されない。また、ここでは、特定契約者用基地局装置20aと基地局装置30とは、ネットワーク40を介して通信するとして説明するが、これに限らず例えば、各々のアンテナ21、31を介して無線通信するようにしてもよい。
通信制御部14aおよびその構成要素は、無線送信部12または無線受信部13を介して、特定契約者用基地局装置20aまたは基地局装置30と通信するが、以下では、その記載を省略する。通信制御部25aおよびその構成要素は、無線送信部22または無線受信部23を介して、移動局装置10aと通信するが、以下では、その記載を省略する。
受信レベル測定部41aは、無線受信部23が受信した特定契約者用基地局装置20aおよび基地局装置30からの信号の受信レベルを測定する。この受信レベルの測定、特に特定契約者用基地局装置20aおよび基地局装置30からの信号の受信レベルの測定は、例えば、W−CDMAにおける周波数内測定(intra−frequency measurement)、周波数間測定(inter−frequency measurement)、および無線アクセス技術間測定(inter−RAT(Radio Access Technology) measurement)である。
報告条件判定部42aは、予め設定された報告条件を満たしているか否かを判定し、満たしていると判定したときは、受信レベル測定部40aが測定した受信レベルを示す情報の通知を測定結果報告部43aに指示する。ここで、報告条件は、すくなくとも、時間監視部15が在圏可能時間τに応じた時間が経過(すなわち、タイマー満了)したことを検出していることを含み、該条件を満たしているときは、受信レベルを示す情報とともに、タイマーが満了したことを示す情報の通知を測定結果報告部43aに指示する。
測定結果報告部43aは、報告条件判定部42aの指示に従い、受信レベル測定部41aが測定した受信レベルを示す情報および在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを示す情報を特定契約者用基地局装置20aに通知する。
W−CDMAなど、従来の規格における測定イベントでは、周辺セル(基地局装置30のセルに相当)が現在在圏しているセル(特定契約者用基地局装置20aに相当)の受信レベルを超えるなどの報告条件を満たした(すなわち、イベントを検出した)場合のみ、移動局装置から測定結果が報告される。しかしながら、本発明で想定している”タイマー満了時”に、周辺セル(基地局装置30のセル)、および、現在在圏しているセル(特定契約者用基地局装置20a)の受信レベルが、報告条件を満たしているとは限らないため、従来の測定イベントをそのまま使用することはできない。
そこで、本実施形態では、移動局装置10aの報告条件判定部42aに、時間監視部15のタイマー満了を報告条件とする新たな測定イベントを追加する。従来の規格では、移動局装置の周辺セル測定は基地局装置からの指示で開始される。そこで、本動作を実現するために、特定契約者用基地局装置20aの測定要求通知部29aは、システム情報(System information)あるいは測定制御(例えば、W−CDMAではMEASUREMENT CONTROL)で、追加した新たな測定イベントの移動局装置10aへの設定を指示する測定要求を通知する。
図6は、本実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に移動局装置10aと特定契約者用基地局装置20aとの間で位置登録を行うが、図3に示したシーケンスと同様なので、説明を省略する。また、図6において、図4と同じシーケンスには同一の符号(Sb1、Sb3〜Sb6)を付し、詳細な説明を省略する。まず、特定契約者用基地局装置20aの測定要求通知部29aが、システム情報などの報知情報、あるいは、測定制御により、新たな測定イベントの設定を指示する測定要求(MeasurementControl)を、移動局装置10aへ通知する(Sc1)。
時間監視部15のタイマーが満了すると(Sb1)、報告条件判定部42aは、タイマー満了の測定イベントが発生し、報告条件を満たしていると判定し、測定結果報告部43aに、受信レベルを示す情報と在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを示す情報との通知を指示する。測定結果報告部43aは、該指示に従い、在圏可能時間τに応じた時間が経過したこと(event timer満了)を示す情報を含む測定結果報告(MEASUREMENT REPORT)を、特定契約者用基地局装置20aに通知する(Sc2)。特定契約者用基地局装置20aの通信制御部25aは、移動局装置10aと通信中であるか否かに基づき、ハンドオーバを行なうか否かを判定する。ハンドオーバを行なうと判定したときは、移動局装置10aから受信した測定結果報告の内容によって、ハンドオーバ先のセルを決定する。
なお、通信制御部25aは、ハンドオーバを行うかどうかを、通信中であるか否かに加えて、測定結果報告の内容に基づき判定してもよい。従来の規格では、ハンドオーバを行うか否かの判定方法について定義されていないが、実運用では、移動局装置から測定イベントの報告があったとき、周期報告の内容が通信中のセルより、周辺セルの受信レベルが高くなったときが、ハンドオーバを行うための判定に用いられている。次に、決定したセルの基地局装置(ここでは、基地局装置30)にハンドオーバするためのハンドオーバ前処理をハンドオーバ前処理部27が行う(Sb3)。以降、図4と同様に、シーケンスSb4〜6をおこなう。
従来のLTEやW−CDMAでの測定結果の報告には、イベント時報告(event trigger)と周期報告(periodic report)の2種類が定義されている。イベント時報告では、報告条件(受信レベルがある閾値を超えた等)が基地局装置から移動局装置に設定される。この設定を受けた移動局装置は、周辺セルを測定した結果が前述の報告の条件を満たしていた場合に、イベントが発生したとして、基地局装置に測定結果報告を通知する。一方、周期報告では、報告回数、周期が基地局装置から移動局装置に設定される。この設定を受けた移動局装置は、該設定に基づいて周期的に測定結果報告を通知する。
第2の実施形態では、イベント時報告の報告条件に、タイマー満了という新たな測定イベントを追加し、特定契約者用基地局装置20aが設定するとして説明した。しかし、測定イベントとして追加しなくても、タイマー満了が発生したら、現在の受信レベルに因らず、その時点で測定済みの受信レベルを報告するようにしてもよいし、受信レベルを示す情報を、周期報告するようにしてもよい。これらの場合、タイマー満了が発生しているときは、測定結果報告内でタイマー満了による報告であること、あるいは、タイマー満了が発生していることを示す情報を通知する。
この場合、特定契約者用基地局装置20aは、移動局装置10aからの測定結果報告により実際の受信状況を知ることができる。これにより、周辺セルの受信レベルが低く、セル移行後の通信が特定契約者用基地局装置20aへの干渉を引き起こすような場合は、ハンドオーバを行わないようにしても良い。
このように、移動局装置10aの時間監視部15が、位置登録を行ってから在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを検出し、該検出結果を受けた特定契約者用基地局装置20aの通信制御部25aは、移動局装置10aと特定契約者用基地局装置20aとが通信中のときは、移動局装置10aを基地局装置30にハンドオーバさせるので、第1の実施形態と同様に、在圏可能時間満了時点で特定契約者用基地局装置20aと移動局装置10aとが通信中のときに呼切断が発生するのを抑制することができる。
[第3の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第2の実施形態では、新たな測定イベントを追加することで、すなわち、既存のメッセージに新たな情報を追加することで本発明を実現する方法を示したが、第3の実施形態では、既存メッセージを変更せずに本発明を実現する。
図7は、本実施形態における移動通信システム100bの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図5に対応する部分には、同一の符号(11〜13、15、17、21〜24、26〜28、30〜37、40、41a)を付し、説明を省略する。移動通信システム100bは、移動局装置10b、特定契約者用基地局装置20b(第1の基地局装置)、基地局装置30を有する。本実施形態でも、基地局装置30のセルBと特定契約者用基地局装置20bのセルAとは、領域が重複しており、その重複している領域に移動局装置10bがある。
移動局装置10bは、アンテナ11、無線送信部12、無線受信部13、通信制御部14b、受信レベル測定部41aを具備する。通信制御部14bは、時間監視部15、ハンドオーバ処理部17、報告条件判定部42b、測定結果報告部43bを有する。特定契約者用基地局装置20bは、アンテナ21、無線送信部22、無線受信部23、通信部24、通信制御部25bを具備する。通信制御部25bは、在圏可能時間通知部26、ハンドオーバ前処理部27、ハンドオーバ先通知部28、測定要求通知部29bを具備する。
また、特定契約者用基地局装置20bの通信部24と、基地局装置30の通信部32とは、ネットワーク40を介して接続されている。ネットワーク40は、インターネット、移動通信システム100bのコアネットワークなどからなるネットワークであるが、これに限定されない。また、ここでは、特定契約者用基地局装置20bと基地局装置30とは、ネットワーク40を介して通信するとして説明するが、これに限らず例えば、各々のアンテナ21、31を介して無線通信するようにしてもよい。
報告条件判定部42bは、予め設定された報告条件を満たしているか否かを判定し、満たしていると判定したときは、受信レベル測定部41aが測定した受信レベルを示す情報の通知を測定結果報告部43bに指示する。ここで、予め設定された報告条件は、例えば、受信レベル測定部41aが測定した在圏中のセルの受信レベルが予め設定された判定閾値以下であり、かつ、周辺セルの受信レベルが予め設定された周辺セル用判定閾値以上であることである。よって、報告条件は、タイマー満了前は、(1)式で表すことができる。
≦T かつ Q≧T ・・・・・(1)
但し、Qは在圏中のセルの受信レベル、Tは予め設定された判定閾値、Qは周辺セルの受信レベル、Tは予め設定された周辺セル用判定閾値である。
さらに、報告条件判定部42bは、タイマー満了後、すなわち、時間監視部15が在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを検出した後は、受信レベル測定部41aが測定した受信レベルのうち、特定契約者用基地局装置20bの信号の受信レベルに負のオフセットを加えて、予め設定された報告条件を満たしているか否かを判定し、測定結果報告部43bに指示する受信レベルも負のオフセットを加えたものとする。
よって、報告条件は、タイマー満了後は、(2)式で表すことができる。
+Offset≦T かつ Q≧T ・・・・・(2)
但し、Offsetは負のオフセット(Offset<0)である。なお、使用するオフセットは特定契約者用基地局装置20bから移動局装置10bに通知しても良いし、移動局装置10bが予め保持していてもよい。また、報告条件を、在圏中のセルの受信レベルを、周辺セルの受信レベルが上回ること、あるいは、予め設定された閾値よりも大きく上回ることとしてもよい。
測定結果報告部43bは、報告条件判定部42bの指示に従い、受信レベル測定部41aが測定した受信レベルを示す情報を特定契約者用基地局装置20bに通知する。なお、測定結果報告部43aと異なり、在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを示す情報の通知は行なわない。また、測定結果報告部43bが通知する受信レベルを示す情報のうち、在圏中のセルの受信レベルを示す情報は、タイマー満了後は、報告条件判定部42bにより負のオフセットがかけられた値を示す情報である。
通信制御部25bは、測定結果報告を受信すると、移動局装置10bと当該特定契約者用基地局装置20bとが通信中であれば、移動局装置10bが現在在圏中のセルの受信レベルと、周辺セルの受信レベルとに基づき、ハンドオーバを実施するか否かを決定する。このとき、ハンドオーバ実施を決定する条件は、上述の報告条件と同様であるので、タイマー満了を契機に在圏しているセルの受信レベルに負のオフセットをかけることで、ハンドオーバが発生しやすい状況をつくることが可能となる。
測定要求通知部29bは、システム情報(System information)あるいは測定制御(例えば、W−CDMAではMEASUREMENT CONTROL)で、測定イベントの移動局装置10bへの設定を指示する測定要求を通知する。該測定イベントは、イベント時報告であってもよいし、周期報告であってもよい。また、既存の規格と同様の測定イベントであり、第2の実施形態のような新たな測定イベントは特に含まない。
図8は、本実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に移動局装置10bと特定契約者用基地局装置20bとの間で位置登録を行うが、図3に示したシーケンスと同様なので、説明を省略する。また、図8において、図6と同じシーケンスには同一の符号(Sb3〜Sb6)を付し、詳細な説明を省略する。
まず、特定契約者用基地局装置20bの測定要求通知部29bが、システム情報などの報知情報、あるいは、測定制御(MeasurementControl)により、測定イベントの設定を指示する測定要求を、移動局装置10bへ通知する(Sd1)。ここで、設定を指示する測定イベントは、周期的に測定結果を報告する周期報告であってもよいし、在圏セルの受信レベルを周辺セルの受信レベルが上回るなど、予め決められた報告条件を満たしたときに測定結果を報告するイベント時報告であってもよい。
この測定要求により測定イベントを設定された報告条件判定部42bは、周期報告の周期が訪れたことの検出、あるいは、報告条件を満たしていることの判定(Event検出)をする(Sd2)。すると、報告条件判定部42bは、受信レベルを示す情報の通知を、測定結果報告部43bに指示する。このとき、時間監視部15のタイマーが既に満了しているとき(Sd2−1)には、報告条件判定部42bは、在圏中のセルの受信レベルに負のオフセットをかけて、報告条件を満たしていることの判定を行い、測定結果報告部43bに通知を指示する在圏中のセルの受信レベルも、負のオフセットをかけたものとする。測定結果報告部43aは、この指示を受けると、測定結果報告(MeasurementReport)を特定契約者用基地局装置20bに通知する(Sd3)。この測定結果報告を受けた通信制御部25bは、移動局装置10bと当該特定契約者用基地局装置20bとが通信中であれば、移動局装置10bが現在在圏中のセルの受信レベルと、周辺セルの受信レベルとに基づき、ハンドオーバを実施するか否かを決定する。以降、シーケンスSb3〜Sb6が行われる。
図9は、本実施形態におけるタイマー満了後にハンドオーバを行わないときのシーケンス図である。図8と同様に、特定契約者用基地局装置20bの測定要求通知部29が、測定イベントの設定を指示する測定要求を、移動局装置10bへ通知する(Sd1)。ここで、設定を指示する測定イベントは、イベント時報告であるとして説明する。次に、報告条件判定部42bは、受信レベル測定部40aが測定した受信レベルに基づき、報告条件を満たしているか否かの判定をするが、ここでは、タイマーは満了している(Sd2−1)ものの、満たしていないと判定する。したがって、イベント未検出となる(Se2)。イベント未検出のままで時間が経過し、特定契約者用基地局装置20bの通信制御部25bは、移動局装置10bの位置登録を行ってから在圏可能時間τが経過したこと、すなわち移動局装置10bの在圏可能時間が満了したことを検出する(Se3)。通信制御部25bは、当該特定契約者用基地局装置20bと移動局装置10bとが通信中であれば、通信呼切断を移動局装置10bに通知する(Se4)。
このように、位置登録を行ってから在圏可能時間τに応じた時間が経過した後は、測定結果報告部43bは、在圏中のセルの受信レベルに負のオフセットを加えられた測定結果報告をするので、特定契約者用基地局装置20bの通信制御部25bがハンドオーバ実施を決定する条件を満たしやすくなり、在圏可能時間満了時点で特定契約者用基地局装置20aと移動局装置10aとが通信中のときに呼切断が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、移動局装置10bと特定契約者用基地局装置20bとの通信手順、信号および特定契約者用基地局装置20bの構成を、既存の規格に従ったものとすることができる。
[第4の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。上述の第1から第3の実施形態では、移動局装置10、10a、10b主導でハンドオーバを行う方法を提示したが、本実施形態では、特定契約者用基地局装置主導でハンドオーバを実施する。
図10は、本実施形態における移動通信システム100cの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図5に対応する部分には、同一の符号(11〜13、17、21〜24、27〜28、30〜37、40、41a)を付し、説明を省略する。移動通信システム100cは、移動局装置10c、特定契約者用基地局装置20c(第1の基地局装置)、基地局装置30を有する。本実施形態でも、基地局装置30のセルBと特定契約者用基地局装置20cのセルAとは、領域が重複しており、その重複している領域に移動局装置10cがある。
移動局装置10cは、アンテナ11、無線送信部12、無線受信部13、通信制御部14c、受信レベル測定部41aを具備する。通信制御部14cは、ハンドオーバ処理部17、報告条件判定部42c、測定結果報告部43bを有する。特定契約者用基地局装置20cは、アンテナ21、無線送信部22、無線受信部23、通信部24、通信制御部25cを具備する。通信制御部25cは、時間監視部15c、ハンドオーバ前処理部27、ハンドオーバ先通知部28、測定要求通知部29bを具備する。
また、特定契約者用基地局装置20cの通信部24と、基地局装置30の通信部32とは、ネットワーク40を介して接続されている。ネットワーク40は、インターネット、移動通信システム100aのコアネットワークなどからなるネットワークであるが、これに限定されない。また、ここでは、特定契約者用基地局装置20cと基地局装置30とは、ネットワーク40を介して通信するとして説明するが、これに限らず例えば、各々のアンテナ21、31を介して無線通信するようにしてもよい。
通信制御部14cおよびその構成要素は、無線送信部12または無線受信部13を介して、特定契約者用基地局装置20cまたは基地局装置30と通信するが、以下では、その記載を省略する。通信制御部25cおよびその構成要素は、無線送信部22または無線受信部23を介して、移動局装置10cと通信するが、以下では、その記載を省略する。
報告条件判定部42cは、予め設定された報告条件を満たしているか否かを判定し、満たしていると判定したときは、受信レベル測定部40aが測定した受信レベルを示す情報の通知を測定結果報告部43bに指示する。ここで、予め設定された報告条件は、例えば、受信レベル測定部40aが測定した在圏中のセルの受信レベルが予め設定された判定閾値以下であり、かつ、周辺セルの受信レベルが予め設定された周辺セル用判定閾値以上であることである。また、報告条件を、在圏中のセルの受信レベルを、周辺セルの受信レベルが上回ること、あるいは、予め設定された閾値よりも大きく上回ることとしてもよい。
時間監視部15cは、タイマーを備える。時間監視部15cは、移動局装置10cの特定契約者用基地局装置20cへの位置登録処理が完了した際に、予め設定された在圏可能時間τに応じた時間を、移動局装置10cと対応付けてタイマーに設定する。時間監視部15cは、該タイマーの満了により、移動局装置10cが特定契約者用基地局装置20cに位置登録されてから在圏可能時間τに応じた時間が経過したことを検出する。ここで、在圏可能時間τに応じた時間とは、例えば、在圏可能時間τから予め設定された値tenbを引いた値である。このときtenbはハンドオーバ処理を完了させるのに十分な時間であり、τ>tenb>0の範囲で任意に設定できる。時間監視部15cは、タイマーが満了すると、測定要求通知部29bに、測定要求の通知を指示する。
通信制御部25cは、測定結果報告を受信すると、移動局装置10cと当該特定契約者用基地局装置20cが通信中であれば、周辺セルの受信レベルに基づき、移動局装置10cのハンドオーバ先候補を決定する。通信制御部25cは、ハンドオーバ先候補を決定すると、ハンドオーバ前処理部27にハンドオーバ前処理の実施を指示する。
図11は、本実施形態におけるハンドオーバ時の動作を説明するシーケンス図である。なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に移動局装置10cと特定契約者用基地局装置20cとの間で位置登録を行っているが、第1〜第3の実施形態と異なり、この際に在圏可能時間τの通知は行なわない。また、図11において、図6と同じシーケンスには同一の符号(Sb3〜Sb6)を付し、詳細な説明を省略する。
時間監視部15cは、移動局装置10cの位置登録の際に設定したタイマーの満了を検出すると(Sf1)、測定要求通知部29bに、測定要求の通知を指示する。この指示を受けた測定要求通知部29bは、測定イベントの設定を指示する測定要求(MeasurementControl)を、移動局装置10bへ通知する(Sf2)。この測定要求により測定イベントを設定された報告条件判定部42cは、周期報告の周期が訪れたことの検出、あるいは、報告条件を満たしていることの判定をする。周期報告の周期が訪れたことを検出、あるいは、報告条件を満たしていると判定したときは、報告条件判定部42cは、受信レベル測定部41aが測定した受信レベルを示す情報の通知を、測定結果報告部43bに指示する。
この指示に従い、測定結果報告部43bは、受信レベル測定部41aが測定した受信レベルを示す情報を含む測定結果報告(MeasurementReport)を、特定契約者用基地局装置20cに通知する(Sf3)。通信制御部25cは、測定結果報告を受信すると、移動局装置10cと当該特定契約者用基地局装置20bcが通信中であれば、測定結果報告で通知された在圏中のセルの受信レベルと、周辺セルの受信レベルとに基づき、ハンドオーバの実施をするか否かを判定する。通信制御部25cは、ハンドオーバの実施をすると判定したときは、ハンドオーバ前処理部27にハンドオーバ前処理の実施を指示する。以降、シーケンスSb3〜Sb6が行われる。
なお、本実施形態では、シーケンスSf1のタイマー満了後、シーケンスSf2、Sf3を行なっているが、タイマーが満了したら、通信制御部25cが、ハンドオーバの実施をするか否かを判定し、実施をすると判定したときは、ハンドオーバ前処理部27にハンドオーバ前処理の実施を指示するようにしてもよい。
このように、位置登録を行ってから在圏可能時間τに応じた時間が経過した後は、特定契約者用基地局装置20bの通信制御部25bがハンドオーバ実施を決定する条件を満たしやすくなり、在圏可能時間満了時点で特定契約者用基地局装置20aと移動局装置10aとが通信中のときに呼切断が発生するのを抑制することができる。
また、図2における通信制御部14、通信制御部25、通信制御部35、および図5における通信制御部14a、通信制御部25a、通信制御部35、および図7における通信制御部14b、通信制御部25b、通信制御部35、および図10における通信制御部14c、通信制御部25c、通信制御部35の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、携帯電話などの移動通信システムに用いて好適であるが、これに限定されない。
10、10a、10b、10c…移動局装置
11…アンテナ
12…無線送信部
13…無線受信部
14、14a、14b、14c…通信制御部
15、15c…時間監視部
16…ハンドオーバ要求通知部
17…ハンドオーバ処理部
20、20a、20b、20c…特定契約者用基地局装置
21…アンテナ
22…無線送信部
23…無線受信部
24…通信部
25、25a、25b、25c…通信制御部
26…在圏可能時間通知部
27…ハンドオーバ前処理部
28…ハンドオーバ先通知部
29a、29b…測定要求通知部
30…基地局装置
31…アンテナ
32…通信部
33…無線送信部
34…無線受信部
35…通信制御部
36…ハンドオーバ前処理部
37…ハンドオーバ処理部
40…ネットワーク
41a…受信レベル測定部
42a、42b、42c…報告条件判定部
43a、43b…測定結果報告部
100、100a、100b、100c…移動通信システム

Claims (11)

  1. 移動局装置と、在圏可能時間を設定された第1の基地局装置と、第2の基地局装置とを有する移動通信システムにおいて、
    前記移動局装置または前記第1の基地局装置は、
    前記移動局装置が前記第1の基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部
    を備え、
    前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と前記第1の基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と前記第1の基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と前記第2の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う、
    移動通信システム。
  2. 前記第1の基地局装置は、前記移動局装置の位置登録を行う際に、前記移動局装置に前記在圏可能時間を通知する在圏可能時間通知部を備え、
    前記時間検出部は、前記移動局装置が備える、
    請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記移動局装置は、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置と前記第1の基地局装置とが通信中であるときは、前記第1の基地局装置にハンドオーバ要求を通知するハンドオーバ要求通知部を備える、請求項2に記載の移動通信システム。
  4. 前記移動局装置は、
    前記第1の基地局装置および前記第2の基地局装置を含む基地局装置各々が送信する信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、
    前記受信レベル測定部が測定した受信レベルを示す情報を前記第1の基地局装置に通知する測定結果報告部と
    を備え、
    前記測定結果報告部は、前記時間検出部による検出に基づき、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したこと示す情報を、前記第1の基地局装置に報告する、
    請求項2に記載の移動通信システム。
  5. 前記移動局装置は、
    前記第1の基地局装置および前記第2の基地局装置を含む基地局装置各々が送信する信号の受信レベルを測定する受信レベル測定部と、
    前記受信レベル測定部が測定した受信レベルを示す情報を前記第1の基地局装置に通知する測定結果報告部と
    を備え、
    前記測定結果報告部は、前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出すると、前記第1の基地局装置の信号の受信レベルに負のオフセットを加えて報告する、
    請求項2に記載の移動通信システム。
  6. 前記時間検出部は、前記第1の基地局装置が備える、請求項1に記載の移動通信システム。
  7. 位置登録されてから在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する移動局装置と通信し、前記在圏可能時間を設定された基地局装置であって、
    前記移動局装置の位置登録を行う際に、前記移動局装置に前記在圏可能時間を通知する在圏可能時間通知部
    を備え、
    前記移動局装置が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と当該基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と当該基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う、
    基地局装置。
  8. 移動局装置と通信し、在圏可能時間を設定された基地局装置であって、
    前記移動局装置が当該基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部
    を備え、
    前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と当該基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と当該基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う、
    基地局装置。
  9. 在圏可能時間を設定され、移動局装置の位置登録を行う際に前記在圏可能時間を通知する基地局装置と通信する移動局装置であって、
    当該移動局装置が前記基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部
    を備え、
    前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置と前記基地局装置とが通信中であるときは、当該移動局装置と前記基地局装置との通信接続を、当該移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う、
    移動局装置。
  10. 移動局装置が基地局装置に位置登録されてから、在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する時間検出部を備え、在圏可能時間を設定された基地局装置と通信する移動局装置であって、
    前記時間検出部が前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、当該移動局装置と前記基地局装置とが通信中であるときは、当該移動局装置と前記基地局装置との通信接続を、当該移動局装置と他の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う、
    移動局装置。
  11. 移動局装置と、在圏可能時間を設定された第1の基地局装置と、第2の基地局装置とを有する移動通信システムにおけるハンドオーバ方法であって、
    前記移動局装置または前記第1の基地局装置が、前記移動局装置が前記第1の基地局装置に位置登録されてから、前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出する第1の過程と
    前記第1の過程にて前記在圏可能時間に応じた時間が経過したことを検出し、かつ、前記移動局装置と前記第1の基地局装置とが通信中であるときは、前記移動局装置と前記第1の基地局装置との通信接続を、前記移動局装置と前記第2の基地局装置との通信接続へと切り替えるハンドオーバを行う第2の過程と
    を有する、ハンドオーバ方法。
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