JP5344266B2 - 移動局装置、移動体通信システム、およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、移動局装置、移動体通信システム、およびプログラムに関する。
本願は、2010年1月14日に、日本に出願された特願2010−005821号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2010年1月14日に、日本に出願された特願2010−005821号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access;広帯域符号分割多元接続)、LTE(Long Term Evolution;(第3世代の)長期発展)、LTE−A(LTE-Advanced;LTEの発展)において、サービスエリアの拡張、個人使用等を目的に、小型の無線基地局Home (e)NodeBを導入することが検討されている。Home (e)NodeBによって提供されるセル(cell)には、全ユーザが接続することが可能なオープンセル(Open cell)、特定のユーザのみ接続することを許容するCSGセル(ClosedSubscriber Group cell)、オープンセルとCSGセル両方の特徴を持つハイブリッドセル(Hybrid cell)が存在する。現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project;第3世代パートナーシッププロジェクト)において標準化が進められている。CSGセルに関する要求事項は非特許文献1の8章に定義されている。
周辺セルを測定した結果、再選択先として最も適したセルと判定されたベストランクドセル(best ranked cell)に、キャンプオン(camp on)できなかったUE(User Equipment;ユーザ機器)が、ベストランクドセルと同一周波数のセルにキャンプオンし、該セルと通信を行うと、この通信によって、ベストランクドセルの通信に対して干渉が発生する。このような干渉問題の解決方法として、3GPPでは、ベストランクドセルが、当該セルと同じ周波数のセルでのキャンプオンを、UEに対して一定時間(例えば、非特許文献4では300秒間)禁止する同一周波数再選択インディケータ(IntraFreqReselectionIndicator;IFRI)が導入されている(例えば、非特許文献2の6.2章 RRC messagesを参照)。
IFRIは、そのセルがベストランクドセルであるにもかかわらず、例えば、そのセルがCSGセルであり、接続が許容されているユーザでないなどの理由で、そのセルでキャンプオンできなかったときに、同じ周波数からセルを再選択することを許容するかを表すインディケーター(indicator)であり、報知情報により通知される。IFRIで”notAllowed”が示された場合、すなわち同じ周波数のセルでのキャンプオンが禁止された場合、UEは、異なる周波数のセル(inter-frequency cell)へ強制的に再選択される。しかしながら、ベストランクドセルがCSGセルであるとき、該セルへのキャンプに失敗するUEへIFRIを適用すると、他のすべての同一周波数CSGセル(intra frequency CSG cells)を再選択から外してしまうため、サービス品質劣化が引き起こされることがある。
これを解決するため、非特許文献3では、UEにタイマを設け、タイマが満了するまでIFRIの適用を遅延させる方法を提案している。これにより、UEが移動中であれば、ベストランクドセルは変わるかもしれないので、新しいベストランクドセルで、キャンプオンする可能性がある。
しかし、ベストランクドセルでのキャンプオンが禁止されたままで、タイマも満了したら、UEは干渉の解決のため、IFRIを適用して、別の周波数のセルを再選択する。
しかし、ベストランクドセルでのキャンプオンが禁止されたままで、タイマも満了したら、UEは干渉の解決のため、IFRIを適用して、別の周波数のセルを再選択する。
3GPP TS 22.011 v8.8.0:"Service accessibility"
3GPP TS 36.331 v8.6.0:"Radio Resource Control (RRC) - Protocol Specification"
3GPP RAN2#67 R2-094673:"Discussion on Applying IFRI to non-CSG member UE"
3 GPP TS 36.304 v8.6.0:"User Equipment (UE) procedures in idle mode"
しかしながら、非特許文献3の技術においては、IFRIをCSGセルから通知後、移動局装置がすぐに通知を適用せず、タイマで適用時期をずらすことにより、他の同一周波数のセルにキャンプオン可能として、他のintra frequencyCSG cellを見つけやすくしているが、タイマが満了するまでの間にIFRIを通知しているCSGセルと同一周波数の別のセル(例えばMacroセル)と音声通話等通信を開始すると、Macroセルと通信を行う移動局装置からIFRIを通知しているCSGセルへの干渉が発生してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、同一周波数の基地局装置を再選択することを禁止しているときに、干渉の発生を抑えることができる移動局装置、移動体通信システム、およびプログラムを提供することにある。
(1)この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、複数の基地局装置と無線通信する移動局装置であって、再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときは、該禁止の通知をすぐに適用せず、当該移動局装置からの送信が発生することで前記禁止の通知を適用する、移動局装置である。
(2)また、本発明の他の態様は、上述の移動局装置であって、前記禁止の通知をすぐに適用せず、前記当該移動局装置からの送信が発生したときは、前記再選択先として選択した基地局装置の周波数と異なる周波数の基地局装置の中から前記送信を行なう相手の基地局装置を選択する。
(3)また、本発明の他の態様は、上述の移動局装置であって、前記禁止の通知をすぐに適用せず、再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオン可能な基地局装置であるときは、前記禁止の通知を適用しない。
(4)また、本発明の他の態様は、上述の移動局装置であって、前記当該移動局装置からの送信は、キャンプオン中の基地局装置からのページング信号に基づくものである。
(5)また、本発明の他の態様は、上述の移動局装置であって、前記当該移動局装置からの送信は、当該移動局装置からの前記基地局装置との通信の要求に基づくものである。
(6)また、本発明の他の態様は、上述の移動局装置であって、前記禁止の通知をすぐに適用せず、所定の時間が経過したときは、前記禁止の通知を適用する。
(7)また、本発明の他の態様は、上述の移動局装置であって、再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときに、前記当該移動局装置からの送信要求が発生し、前記当該移動局装置からの送信要求が、ユーザの当該移動局装置に対する操作入力により発生した送信要求であるときは、ユーザに送信が不可能であることを通知する。
(8)また、本発明の他の態様は、複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置と無線通信する移動局装置とを有する移動体通信システムであって、前記移動局装置は、再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときは、該禁止の通知を受信後、すぐに該禁止の通知を適用せず、当該移動局装置からの送信が発生したときに前記禁止の通知を適用する、
移動体通信システムである。
移動体通信システムである。
(8)また、本発明の他の態様は、複数の基地局装置と無線通信する移動局装置のコンピュータに、再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときは、該禁止の通知を受信後、すぐに該禁止の通知を適用せず、当該移動局装置からの送信が発生したときに前記禁止の通知を適用する手順を実行させるためのプログラムである。
この発明によれば、同一周波数の基地局装置を再選択することを禁止しているときに、移動局装置からの送信が発生するまで、禁止の通知を適用しないので、干渉の発生を抑えることができる。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態による移動体通信システムの構成を示す概念図である。本実施形態による移動体通信システムは、移動局装置10、基地局装置21、22、CSG基地局装置31、32を有する。基地局装置21は、周波数f1のマクロセルの基地局装置であり、基地局装置22は、周波数f1とは異なる周波数f2のマクロセルの基地局装置である。CSG基地局装置31、32は、周波数f1のCSGセルの基地局装置である。そして、基地局装置21のセルと、基地局装置22のセルとは重複しており、その中にCSG基地局装置31、32のCSGセルが存在する。移動局装置10は、本実施形態におけるUEであり、CSG基地局装置31には未登録でキャンプオンできないが、CSG基地局装置32には登録されており、キャンプオン可能である。なお、キャンプオンとは、移動局装置が、待ち受け状態で、その基地局装置から送信されるページング信号を監視している状態のことで、3GPP TS 36.304(Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);User Equipmennt(UE) procedure in idle mode)のCamped Normally状態のことである。また、本実施形態における移動体通信システムは、移動局装置10を1つのみ有するが複数であってもよい。また、基地局装置およびCSG基地局装置は、2つずつ有しているが、2つを超える数を有していてもよいし、1つのみを有していてもよい。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態による移動体通信システムの構成を示す概念図である。本実施形態による移動体通信システムは、移動局装置10、基地局装置21、22、CSG基地局装置31、32を有する。基地局装置21は、周波数f1のマクロセルの基地局装置であり、基地局装置22は、周波数f1とは異なる周波数f2のマクロセルの基地局装置である。CSG基地局装置31、32は、周波数f1のCSGセルの基地局装置である。そして、基地局装置21のセルと、基地局装置22のセルとは重複しており、その中にCSG基地局装置31、32のCSGセルが存在する。移動局装置10は、本実施形態におけるUEであり、CSG基地局装置31には未登録でキャンプオンできないが、CSG基地局装置32には登録されており、キャンプオン可能である。なお、キャンプオンとは、移動局装置が、待ち受け状態で、その基地局装置から送信されるページング信号を監視している状態のことで、3GPP TS 36.304(Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);User Equipmennt(UE) procedure in idle mode)のCamped Normally状態のことである。また、本実施形態における移動体通信システムは、移動局装置10を1つのみ有するが複数であってもよい。また、基地局装置およびCSG基地局装置は、2つずつ有しているが、2つを超える数を有していてもよいし、1つのみを有していてもよい。
図2は、本実施形態における移動局装置10の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように移動局装置10は、アンテナ11、送信部12、受信部13、制御部14、記憶部15、UI(User Interface)部16を具備する。制御部14は、通信要求検出部141、通信処理部142、ページング信号検出部143、キャンプオン制御部144を具備する。アンテナ11は、基地局装置21、22、CSG基地局装置31、32との間で、無線信号を送受信する。送信部12は、基地局装置に送信する送信データを変調した後、無線周波数にアップコンバートしてアンテナ11を介して送信する。受信部13は、アンテナ11を介して受信した基地局装置からの信号を、ベースバンド周波数にダウンコンバートした後、復調して受信データを得る。制御部14は、移動局装置10の各部を制御する。記憶部15は、基地局装置から受信した同一周波数再選択インディケータを示すIFRI情報、当該移動局装置10が使用可能なCSG基地局装置の識別情報(例えば、CSG_ID)を記憶するCSGリスト(allowed CSG list、CSG whitelist)など、制御部14が各部を制御するための情報を記憶する。UI部16は、ユーザからの操作入力を行うキーボタンと、ユーザからの情報入力を行うマイクと、ユーザへの情報出力を行うディスプレイ、スピーカとを備える。
通信要求検出部141は、移動局装置10が待ち受け状態にあるときに、メールを送信する、電話をかけるなど、UI部16を介したユーザから操作入力により、基地局装置への送信の要求が発生したことを検出する。通信処理部142は、送信部12および受信部13を介して、基地局装置との通信処理を行う。通信処理の対象となる送信データと受信データのうち、送信データについては、ユーザからの操作入力および情報入力に基づき、UI部16が生成する。受信部13から受けた受信データについては、UI部16に出力する。ページング信号検出部143は、受信部13が基地局装置からのページング信号を受信したことを検出する。キャンプオン制御部144は、当該移動局装置10が待ち受け状態にあるときに、キャンプオン先の基地局装置を決定し、受信部13が該基地局装置からのページング信号を受信するように、受信周波数などを設定する。
図3は、キャンプオン制御部144の動作を説明するフローチャートである。キャンプオン制御部144は、移動局装置10が待ち受け状態にある間、図3に示すようなフローチャートに従い動作する。キャンプオン制御部144は、移動局装置10が待ち受け状態になると、周辺基地局装置の送信周波数を受信部13に設定して、周辺基地局装置からの信号の受信レベルを受信部13に測定させるセルサーチを、定期的に行う(Sa1)。キャンプオン制御部144は、セルサーチの結果に基づき、セル再選択を行うか否かを判定する(Sa2)。例えば、キャンプオン制御部144は、セルサーチを行った受信部13が、キャンプオン中の基地局装置からの信号の受信レベルよりも、予め決められた閾値以上に高い受信レベルを検出したときは、セル再選択を行なうと決定する。
ここでは説明を簡単にするため、受信レベルのみを基準にしてセル再選択を行うか否かの決定、および、再選択先のセルの決定を行うとして記載したが、受信レベルに加えて周波数に応じた優先度、セル種別、移動局の移動速度など他の条件を考慮して、3GPP TS 36.304(LTE)、TS 25.304(User equipment(UE) procedures in idle mode and procedures for cell reselection in connected mode)に従ってセル再選択を行うか否かの決定、および、再選択先のセルの決定を行うようにしてもよい。
キャンプオン制御部144は、セル再選択を行なわないと判定したときは(Sa2−No)、定期的にセルサーチを行うために、ステップSa1に戻る。
ここでは説明を簡単にするため、受信レベルのみを基準にしてセル再選択を行うか否かの決定、および、再選択先のセルの決定を行うとして記載したが、受信レベルに加えて周波数に応じた優先度、セル種別、移動局の移動速度など他の条件を考慮して、3GPP TS 36.304(LTE)、TS 25.304(User equipment(UE) procedures in idle mode and procedures for cell reselection in connected mode)に従ってセル再選択を行うか否かの決定、および、再選択先のセルの決定を行うようにしてもよい。
キャンプオン制御部144は、セル再選択を行なわないと判定したときは(Sa2−No)、定期的にセルサーチを行うために、ステップSa1に戻る。
一方、セル再選択を行うと判定したときは(Sa2−Yes)、キャンプオン制御部144は、セルサーチの結果、ベストランクドセルとなった基地局装置からの報知情報を含む信号を受信するように、該基地局装置の送信周波数を受信部13に設定し、受信部13が受信したベストランクドセルの報知情報を取得する(Sa3)。ここで、ベストランクドセルとは、再選択先を決定する際の評価基準となる値が最も良い値となったセルをさす。キャンプオン制御部144は、取得した報知情報に基づき、ベストランクドセルがCSGセルであるか否かを判定する(Sa4)。例えば、本実施形態による移動体通信システムがLTEであれば、報知情報中のSystemInformationBlockType1の情報要素csg-Indication、およびcsg-IdentityからCSGセルであるか否かを判定する。
キャンプオン制御部144は、CSGセルであると判定したときは、当該移動局装置10が、該CSGセルの基地局装置に登録されているか、未登録であるかを判定する(Sa5)。例えば、キャンプオン制御部144は、記憶部15からCSGリストを読出し、該CSGセルの基地局装置を示す情報がCSGリストに含まれているときは、登録されていると判定し、含まれていないときは、未登録であると判定する。このCSGリストは、例えば、ユーザが予め設定しておく。
ステップSa4で、ベストランクドセルがCSGセルでないと判定したとき(Sa4−No)、および、ステップSa5で、登録されている(未登録でない)と判定したときは(Sa5−No)、キャンプオン制御部144は、ベストランクドセルの基地局装置を再選択し、該基地局装置にキャンプオンする(Sa10)。さらに、キャンプオン制御部144は、記憶部15が記憶するIFRI情報をクリアし、ステップSa1に戻る。一方、ステップSa5で、未登録であると判定したときは(Sa5−Yes)、キャンプオン制御部144は、ステップSa3にて取得した報知情報の中から、IFRIを読出し、「not allowed」(同じ周波数のセルの再選択禁止)に設定されているか否かを判定する(Sa6)。ステップSa6にて、「not allowed」に設定されていないと判定したときは(Sa6−No)、ステップSa1のセルサーチの結果、ベストランクドセルの次候補であったセルがキャンプオン中のセルでなければ、キャンプオン制御部144は、そのセルの基地局装置を再選択し、該基地局装置にキャンプオンする(Sa11)。さらに、キャンプオン制御部144は、記憶部15が記憶するIFRI情報をクリアし、ステップSa1に戻る。
また、ステップSa6にて、「not allowed」に設定されていると判定したときは(Sa6−Yes)、キャンプオン制御部144は、IFRIに「not allowed」が設定されていたことを示すIFRI情報と、ベストランクドセルの周波数を示す情報とを、記憶部15に記憶させる(Sa7)。さらに、キャンプオン制御部144は、当該移動局装置10がキャンプオンしているか否かを判定する(Sa8)。例えば、電源投入直後などで、キャンプオンしていないと判定したときは(Sa8−No)、ステップSa1のセルサーチの結果、ベストランクドセルの次候補であったセルの基地局装置を再選択し、該基地局装置にキャンプオンし(Sa9)、ステップSa1に戻る。ステップSa8にて、キャンプオンしていると判定したときは(Sa8−Yes)、そのまま、ステップSa1に戻る。
図4は、ページング信号検出部143の動作を説明するフローチャートである。ページング信号検出部143は、移動局装置10が待ち受け状態にある間、図4に示すようなフローチャートに従い動作する。ページング信号検出部143は、移動局装置10が待ち受け状態になると、受信部13によるページング信号の受信の検出を待つ(Sb1)。ページング信号の受信を検出すると(Sb1−Yes)、ページング信号検出部143は、図3のステップSa7にてキャンプオン制御部144が記憶部15に記憶させたIFRI情報を読出し、IFRIが「not allowed」であったか否かを判定する(Sb2)。記憶部15がIFRI情報を記憶していない、あるいは、記憶していたIFRI情報はIFRIが「allowed」であったことを示しているなど、IFRIが「not allowed」でなかったと判定したときは(Sb2−No)、ページング信号検出部143は、キャンプオンしているセルで着信処理を行い、通信処理部142に、そのセルの基地局装置との通信を開始させて(Sb5)、処理を終了する。
ステップSb2にて、IFRIが「not allowed」であったと判定したときは(Sb2−Yes)、ページング信号検出部143は、図3のステップSa7にてキャンプオン制御部144が記憶部15に記憶させたベストランクドセルの周波数を読出し、該周波数以外の周波数を受信部13に設定して、周辺基地局装置からの信号の受信レベルを受信部13に測定させるセルサーチを行う。ページング信号検出部143は、このセルサーチの結果のベストランクドセルの送受信周波数を、送信部12と受信部13とに設定するなどして、該セルに移行する(Sb3)。ページング信号検出部143は、通信処理部142に、移行したセルの基地局装置との通信を開始させて(Sb4)、処理を終了する。
図5は、通信要求検出部141の動作を説明するフローチャートである。通信要求検出部141は、移動局装置10が待ち受け状態にある間、図5に示すようなフローチャートに従い動作する。通信要求検出部141は、移動局装置10が待ち受け状態になると、UI部16による通信要求の発生の検出を待つ(Sc1)。通信要求の発生を検出すると(Sc1−Yes)、通信要求検出部141は、図3のステップSa7にてキャンプオン制御部144が記憶部15に記憶させたIFRI情報を読出し、IFRIが「not allowed」であったか否かを判定する(Sc2)。記憶部15がIFRI情報を記憶していない、あるいは、記憶していたIFRI情報はIFRIが「allowed」であったことを示しているなど、IFRIが「not allowed」でなかったと判定したときは(Sc2−No)、通信要求検出部141は、キャンプオンしているセルで発信処理を行い、通信処理部142に、そのセルの基地局装置との通信を開始させて(Sc5)、処理を終了する。
ステップSc2にて、IFRIが「not allowed」であったと判定したときは(Sc2−Yes)、通信要求検出部141は、図3のステップSa7にてキャンプオン制御部144が記憶部15に記憶させたベストランクドセルの周波数を読出し、該周波数以外の周波数を受信部13に設定して、周辺基地局装置からの信号の受信レベルを受信部13に測定させるセルサーチを行う。通信要求検出部141は、このセルサーチの結果のベストランクドセルの送受信周波数を、送信部12と受信部13とに設定するなどして、該セルに移行する(Sc3)。通信要求検出部141は、通信処理部142に、移行したセルの基地局装置との通信を開始させて(Sc4)、処理を終了する。
図6は、移動局装置10の移動経路例を示す図である。図6に示す移動経路例では、移動局装置10は、CSG基地局装置31のセル内である位置P1から、該セル外の位置P2に移動し、さらに、CSG基地局装置32のセル内である位置P3まで移動する。このような移動経路を辿るときの動作を説明する。移動局装置10は、CSG基地局装置31のセル内である図6中の位置P1にいるときは、該セルには未登録のため、同じ周波数f1のマクロセルである基地局装置21にキャンプオンする。この場合、キャンプオン制御部144は、図3のフローチャートに従い動作する。
すなわち、まず、ステップSa1でセルサーチを行い、ステップSa2でセル再選択を行うと判定し(Sa2−Yes)、ベストランクドセル、すなわち再選択先として選択した基地局装置がCSG基地局装置31となる。このため、ステップSa4ではベストランクドセルがCSGセルであると判定する(Sa4−Yes)。さらに、ステップSa5では、再選択先として選択したCSG基地局装置31は、CSGリストにないため、移動局装置10にとってキャンプオンできない基地局装置である、すなわち未登録であると判定する(Sa5−Yes)。そのうえ、CSG基地局装置31は、IFRI=not allowedを通知しているので、ステップSa6では、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知している、すなわち「not allowed」に設定されていると判定する(Sa6−Yes)。そして、ステップSa8でキャンプオン済であると判定して(Sa8−Yes)、ステップSa1に戻ってセルサーチを行うことを繰り返す。すなわち、「not allowed」を通知されても、「not allowed」とされる周波数とは異なる周波数の基地局装置へすぐに再選択はしない。
一方、ページング信号検出部143は、図4のフローチャートに従い動作するので、受信部13がページング信号を受信するまで、受信部13がページング信号を受信したか否かの監視を続ける。並行して、通信要求検出部141は、図5のフローチャートに従い動作するので、UI部16による通信要求の発生を検出するまで、UI部16による通信要求が発生したか否かの監視を続ける。
CSG基地局装置31のセル内に、移動局装置10がいる間に、ページング信号の受信を検出した場合は、ステップSb2で、IFRIが「not allowed」であったと判定し(Sb2−Yes)、IFRIを適用する。すなわち、IFRIで「not allowed」が通知された後、ここで初めて記憶部15が記憶するベストランクドセル(CSG基地局装置31)の周波数以外の周波数をサーチし、該サーチの結果のベストランクドセルに移行して、通信を開始する。通信要求を検出した場合も同様に、IFRIを適用する。
以上のように「not allowed」を通知されてもすぐに「not allowed」とされる周波数とは異なる周波数の基地局装置へすぐに再選択をせずに、ページング信号の受信を検出するまで「not allowed」の通知の適用を延期する。
CSG基地局装置31のセル内に、移動局装置10がいる間に、ページング信号の受信を検出した場合は、ステップSb2で、IFRIが「not allowed」であったと判定し(Sb2−Yes)、IFRIを適用する。すなわち、IFRIで「not allowed」が通知された後、ここで初めて記憶部15が記憶するベストランクドセル(CSG基地局装置31)の周波数以外の周波数をサーチし、該サーチの結果のベストランクドセルに移行して、通信を開始する。通信要求を検出した場合も同様に、IFRIを適用する。
以上のように「not allowed」を通知されてもすぐに「not allowed」とされる周波数とは異なる周波数の基地局装置へすぐに再選択をせずに、ページング信号の受信を検出するまで「not allowed」の通知の適用を延期する。
このように通知の適用の遅延をすることにより、これらの監視を行っている間に、移動局装置10が移動して、CSG基地局装置31のセル外である位置P2、または、CSG基地局装置32のセル内である位置P3に移動局装置10が位置する場合は、図3のステップSa1のセルサーチの結果、ベストランクドセルは、基地局装置21、22、あるいは、CSG基地局装置32となり、ステップSa10にて、これらの基地局装置を再選択して、キャンプオン設定を行うことができる。すなわち、元々ベストランクドセルであったCSG基地局装置31と周波数が同じか否かにかかわらず、再選択先として最も適した基地局装置を再選択して、キャンプオン設定するので、強制的にCSG基地局装置31と異なる周波数の基地局装置に移行して、サービス品質が劣化するのを防ぐことができる。このステップSa10の再選択の際、IFRI情報はクリアされているので、この後で、ページング信号の受信や、通信要求の発生など、移動局装置10からの送信が発生しても、移動局装置10は、IFRIを適用しない。
なお、ステップSb3およびSc3におけるセルへの移行は、待ち受け状態における再選択と同様の手順にて移行するようにしてもよいし、一旦、通信状態になってからハンドオーバーと同様の手順にて移行するようにしてもよい。
また、IFRI情報をクリアするタイミングは、ステップSa1のセルサーチの結果、IFRI情報のもとになったIFRIを送信した基地局装置がベストランクドセルで無くなったとき、即ち、ベストランクドセルが前回のセルサーチと変わったときとしても良い。
また、キャンプオン制御部144は、記憶部15にベストランクドセルの周波数を記憶させるとして説明したが、周波数を記憶させず、IFRI情報としてCSG_IDを記憶し、周波数については、報知情報から取得するようにしてもよい。
また、IFRI情報をクリアするタイミングは、ステップSa1のセルサーチの結果、IFRI情報のもとになったIFRIを送信した基地局装置がベストランクドセルで無くなったとき、即ち、ベストランクドセルが前回のセルサーチと変わったときとしても良い。
また、キャンプオン制御部144は、記憶部15にベストランクドセルの周波数を記憶させるとして説明したが、周波数を記憶させず、IFRI情報としてCSG_IDを記憶し、周波数については、報知情報から取得するようにしてもよい。
このように、干渉が生じる移動局装置10が送信する、通信時において、IFRIをチェックし、not allowedが通知されている場合は、IFRIに従い、強制的に異周波数のセルへ移ることにより、IFRIを通知している基地局装置に対して、不要な干渉を防げることができる。また、ページング信号を受信しない(着信がない)、あるいは通信要求が発生しない(発呼しない)時は、できる限り、同周波数を含む他の基地局装置(特にCSG基地局装置)を探す余地を残すことができる。
また、上述の非特許文献3では、タイマが満了してしまうと、非特許文献4と同様に、同一周波数での再選択が一定時間制限され、別の周波数から基地局装置を再選択することになるため、近隣に接続可能なintra frequency CSG cellsが存在したとしても再選択ができなくなり、サービス品質劣化が引き起こされることがある。しかし、本実施形態では、禁止の通知を適用するタイミングが、移動局の送信が開始であるので、タイマの満了に関係なく、同一周波数のセルにキャンプオンしているため、サービス品質の劣化を抑えることができる。
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システムは、移動局装置10に変えて、移動局装置10aを備える点が、第1の実施形態とは異なる。図7は、本実施形態における移動局装置10aの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図2の各部に対応する部分には同一の符号(11〜13、15、16、141〜143)を付け、その説明を省略する。移動局装置10aは、アンテナ11、送信部12、受信部13、制御部14a、記憶部15、UI部16を具備する。制御部14aは、通信要求検出部141、通信処理部142、ページング信号検出部143、キャンプオン制御部144a、タイマ部145aを具備する。キャンプオン制御部144aは、図2のキャンプオン制御部144aとは、記憶部15にIFRI情報とベストランクドセルの周波数を記憶させる際(図3のステップSa7)に、タイマ部145aを起動する点が異なる。タイマ部145aは、キャンプオン制御部144aから起動されると、カウント値が予め設定されたタイマ値となるまで、時間の経過をカウントする。そして、タイマ部145aは、タイマ値満了となると、他の周波数に移行し、記憶部15が記憶するIFRI情報をクリアする。
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システムは、移動局装置10に変えて、移動局装置10aを備える点が、第1の実施形態とは異なる。図7は、本実施形態における移動局装置10aの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図2の各部に対応する部分には同一の符号(11〜13、15、16、141〜143)を付け、その説明を省略する。移動局装置10aは、アンテナ11、送信部12、受信部13、制御部14a、記憶部15、UI部16を具備する。制御部14aは、通信要求検出部141、通信処理部142、ページング信号検出部143、キャンプオン制御部144a、タイマ部145aを具備する。キャンプオン制御部144aは、図2のキャンプオン制御部144aとは、記憶部15にIFRI情報とベストランクドセルの周波数を記憶させる際(図3のステップSa7)に、タイマ部145aを起動する点が異なる。タイマ部145aは、キャンプオン制御部144aから起動されると、カウント値が予め設定されたタイマ値となるまで、時間の経過をカウントする。そして、タイマ部145aは、タイマ値満了となると、他の周波数に移行し、記憶部15が記憶するIFRI情報をクリアする。
図8は、タイマ部145aの動作を説明するフローチャートである。タイマ部145aは、キャンプオン制御部144aから起動されると、タイマ値満了まで、待機する(Sd1)。タイマ値満了となると(Sd1−Yes)、記憶部15のIFRI情報を参照し、「not allowed」であるか否かを判定する。「not allowed」でないと判定したときは(Sd2−No)、処理を終了する。
一方、ステップSd1において、「not allowed」であると判定したときは(Sd2−Yes)、タイマ部145aは、記憶部15が記憶するベストランクドセルの周波数を読出し、該周波数以外の周波数を受信部13に設定して、周辺基地局装置からの信号の受信レベルを受信部13に測定させるセルサーチを行う。タイマ部145aは、このセルサーチの結果のベストランクドセルの送受信周波数を、送信部12と受信部13とに設定するなどして、該セルに移行する(Sd3)。次に、タイマ部145aは、記憶部15が記憶するIFRI情報をクリアし(Sd4)、処理を終了する。
一方、ステップSd1において、「not allowed」であると判定したときは(Sd2−Yes)、タイマ部145aは、記憶部15が記憶するベストランクドセルの周波数を読出し、該周波数以外の周波数を受信部13に設定して、周辺基地局装置からの信号の受信レベルを受信部13に測定させるセルサーチを行う。タイマ部145aは、このセルサーチの結果のベストランクドセルの送受信周波数を、送信部12と受信部13とに設定するなどして、該セルに移行する(Sd3)。次に、タイマ部145aは、記憶部15が記憶するIFRI情報をクリアし(Sd4)、処理を終了する。
なお、本実施形態においても、以下の条件を満たすときは、ページング信号を受信し、着信があった場合には、タイマ部145aのタイマ値満了を待たずに、図4と同様の動作を開始する。その条件とは、タイマ部145aのタイマ値が満了する前であって、記憶部15が記憶するIFRI情報が「not allowed」である。なお、このときは、移動局装置10aは、記憶部15が記憶するベストランクドセルの周波数と同一周波数のセルにキャンプオンしている。これは、例えば、図6のセル31にしばらくとどまっている場合などに発生する。
また、同様の条件を満たすときに、移動局装置10aからの通信要求を検出したときは、タイマ部145のタイマ値満了を待たずに、図5と同様の動作を開始する。
また、同様の条件を満たすときに、移動局装置10aからの通信要求を検出したときは、タイマ部145のタイマ値満了を待たずに、図5と同様の動作を開始する。
このように、タイマ部145によりタイマの制御にてIFRI情報が「not allowed」であってもタイマ値が満了するまでは、できる限り、同周波数を含む他の基地局装置(特にCSG基地局装置)を探す余地を残す構成においても、干渉が生じる移動局装置10が送信する、通信時において、IFRIをチェックし、not allowedが通知されている場合は、IFRIに従い、強制的に異周波数のセルへ移ることにより、IFRIを通知している基地局装置に対して、不要な干渉を防げることができる。また、ページング信号を受信しない(着信がない)、あるいは通信要求が発生しない(発呼しない)時は、できる限り、同周波数を含む他の基地局装置(特にCSG基地局装置)を探す余地を残すことができる。
[第3の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システムは、移動局装置10に変えて、移動局装置10bを備える点が、第1の実施形態とは異なる。図9は、本実施形態における移動局装置10bの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図2の各部に対応する部分には同一の符号(11〜13、15、16、142〜144)を付け、その説明を省略する。移動局装置10bは、アンテナ11、送信部12、受信部13、制御部14b、記憶部15、UI部16を具備する。制御部14bは、通信要求検出部141b、通信処理部142、ページング信号検出部143、キャンプオン制御部144を具備する。通信要求検出部141bは、図2の通信要求検出部141と同様、移動局装置10bが待ち受け状態にあるときに、メールを送信する、電話をかけるなど、UI部16を介したユーザから操作入力により、基地局装置への送信の要求が発生したことを検出する。ただし、通信要求検出部141bは、通信要求を検出すると、記憶部15が記憶するIFRI情報を参照し、IFRI情報が「not allowed」であるときには、発信が不可能であることを、UI部16を介して、ユーザに通知する点が、図2の通信要求検出部141とは異なる。
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態における移動体通信システムは、移動局装置10に変えて、移動局装置10bを備える点が、第1の実施形態とは異なる。図9は、本実施形態における移動局装置10bの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図2の各部に対応する部分には同一の符号(11〜13、15、16、142〜144)を付け、その説明を省略する。移動局装置10bは、アンテナ11、送信部12、受信部13、制御部14b、記憶部15、UI部16を具備する。制御部14bは、通信要求検出部141b、通信処理部142、ページング信号検出部143、キャンプオン制御部144を具備する。通信要求検出部141bは、図2の通信要求検出部141と同様、移動局装置10bが待ち受け状態にあるときに、メールを送信する、電話をかけるなど、UI部16を介したユーザから操作入力により、基地局装置への送信の要求が発生したことを検出する。ただし、通信要求検出部141bは、通信要求を検出すると、記憶部15が記憶するIFRI情報を参照し、IFRI情報が「not allowed」であるときには、発信が不可能であることを、UI部16を介して、ユーザに通知する点が、図2の通信要求検出部141とは異なる。
図10は、通信要求検出部141bの動作を説明するフローチャートである。すなわち、通信要求検出部141bは、通信要求を検出すると(S801)、記憶部15が記憶するIFRI情報が「not allowed」であるか否かを判定する(S802)。このステップS802の判定の結果、「not allowed」でないときは(S802−NO)、その時点でキャンプオンしているセルで通信を開始し(S804)、処理を終了する。一方、ステップS802の判定の結果、「not allowed」であるときは(S802−YES)、発信が不可能であることをUI部16に表示するなどして、ユーザに通知し、通信は行わず、処理を終了する。
このように、干渉が生じる移動局装置10が送信する、通信時において、IFRIをチェックし、not allowedが通知されている場合は、IFRIに従い、通信が不可能である旨を知らせ、通信を行わないことで不要な干渉を防げることができる。
また、図2における制御部14、図7における制御部14a、図9における制御部14bの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御部14の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10、10a、10b…移動局装置 11…アンテナ 12…送信部 13…受信部 14、14a、14b…制御部 15…記憶部 16…UI部 141、141b…通信要求検出部 142…通信処理部 143…ページング信号検出部 144、144a…キャンプオン制御部 145a…タイマ部 21、22…基地局装置 31、32…CSG基地局装置
Claims (9)
- 複数の基地局装置と無線通信する移動局装置であって、
再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときは、該禁止の通知をすぐに適用せず、当該移動局装置からの送信が発生することで前記禁止の通知を適用する、
移動局装置。 - 前記禁止の通知をすぐに適用せず、前記当該移動局装置からの送信が発生したときは、前記再選択先として選択した基地局装置の周波数と異なる周波数の基地局装置の中から前記送信を行なう相手の基地局装置を選択する、
請求項1に記載の移動局装置。 - 前記禁止の通知をすぐに適用せず、再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオン可能な基地局装置であるときは、前記禁止の通知を適用しない、
請求項1に記載の移動局装置。 - 前記当該移動局装置からの送信は、キャンプオン中の基地局装置からのページング信号に基づくものである、請求項1に記載の移動局装置。
- 前記当該移動局装置からの送信は、当該移動局装置から前記基地局装置との通信の要求に基づくものである、請求項1に記載の移動局装置。
- 前記禁止の通知をすぐに適用せず、所定の時間が経過したときは、前記禁止の通知を適用する、請求項1に記載の移動局装置。
- 再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときに、前記当該移動局装置からの送信要求が発生し、前記当該移動局装置からの送信要求が、ユーザの当該移動局装置に対する操作入力により発生した送信要求であるときは、ユーザに送信が不可能であることを通知する、請求項1に記載の移動局装置。
- 複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置と無線通信する移動局装置とを有する移動体通信システムであって、
前記移動局装置は、
再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときは、該禁止の通知を受信後、すぐに該禁止の通知を適用せず、当該移動局装置からの送信が発生したときに前記禁止の通知を適用する、
移動体通信システム。 - 複数の基地局装置と無線通信する移動局装置のコンピュータに、
再選択先として選択した基地局装置が、当該移動局装置がキャンプオンできない基地局装置であり、かつ、同一周波数の基地局装置を再選択することの禁止を通知しているときは、該禁止の通知を受信後、すぐに該禁止の通知を適用せず、当該移動局装置からの送信が発生したときに前記禁止の通知を適用する手順
を実行させるためのプログラム。
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