JP5758444B2 - 蔓巻防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱を支える支線などに設置され、蔓性植物が支線の上方に伸びていくことを防止する蔓巻防止装置に関する。
従来より、葛などの蔓性植物が生えている場所、例えば山野に立設される電柱においては、その電柱を支える支線に蔓性植物が巻付いていくことが多い。この蔓性植物が、高圧配電線まで至ると、地絡事故を起こしたりまた架線作業に支障をきたしたりするおそれがある。このため、支線に蔓巻防止装置を取り付けて蔓性植物が昇っていくことを防止している。
従来のこの種の技術としては、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1によれば、蔓草防止装置を支線に装着するために用いられる索条係止具であって、索条の配置経路を挟む両側の2つの挟持面が相対的に近接する方向にばね付勢され、かつ近接/離反変位可能な挟持体を有する挟持手段に、2つの挟持面を相対的に離反する方向に変位するように操作するための操作レバーを設けてなる索条係止具について開示されている。
特開平11−13310号公報
特許文献1に記載された技術によれば、作業員が操作レバーを操作することにより、挟持手段が支線を挟持している状態から、挟持を解除した状態に切り替えることが可能である。すなわち、作業員が操作レバーを操作して挟持を解除することにより、支線に設置された蔓巻防止装置を移動させることが可能になる。
しかしながら、特許文献1によれば、操作レバーは本体の側方に延びており、しかも、操作レバーを上方に移動させることによって挟持状態が解除されるものである。このため、作業員が地上において操作レバーを操作することが困難であり、例えば、蔓巻防止装置の撤去する場合には、電柱作業もしくは高所作業車を使用しての作業となる。
本発明は、このような問題点を解決し、支線上における移動を容易に可能にすることを実現した蔓巻防止装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
(1) 地表から上方に延びる支線に設置され、地表に生える蔓性植物の巻き上がりを防止する蔓巻防止装置であって、前記支線が内部を通るように組み合わされる一対の半筒状部材からなる中空のケース体と、当該ケース体の内部に一対の回転軸によって回動自在に支持され、前記ケース体の内部を通る前記支線を両側から把持する一対の回動部材と、前記ケース体の外部における操作によって、前記一対の回動部材を前記支線から離間させる外部操作部材と、を備え、前記回動部材は、前記回転軸によって軸支される基端部及び前記基端部の一部に前記回転軸に対して直角方向側に突出する突出部を有する偏心部材と、当該偏心部材に固定され、前記一対の回動部材における一方の回動部材の回動に連動して、前記一対の偏心部材の突出部の先端が互いに接近及び離間するように他方の回動部材を回動させる回転伝達部材とからなり、前記偏心部材の突出部の先端は、前記支線における前記回転軸に対して下方の部位に配置され、前記外部操作部材は、一端部が、前記一対の回動部材のいずれか一方の偏心部材の突出部に固定され、他端部が、前記ケース体における前記支線の下側が通る孔部の近傍から外部に引き出されるワイヤ部材からなり、当該ワイヤ部材の他端部を引っ張ることにより、前記一対の偏心部材の突出部の先端間の幅が広がる方向に前記一対の回動部材が回動することを特徴とする蔓巻防止装置。
(1)によれば、ケース体を支線の上方に移動させる場合、一対の偏心部材が支線から離れる方向に回動し、一対の偏心部材の先端が下方に移動して一対の偏心部材の先端の間の幅が大きくなる。このため、ケース体が支線の上方に移動することが許容される。ケース体を支線の下方に移動させる場合、一対の偏心部材の先端が支線に近づく方向に回動し、一対の偏心部材の先端が上方に移動して一対の偏心部材の先端の間の幅が狭くなる。このため、支線が一対の偏心部材によって把持された状態となり、ケース体が支線の下方に移動することが規制される。また、ワイヤ部材の一端が、一対の偏心部材のいずれか一方に固定され、ワイヤ部材の他端部がケース体の下部から延びており、作業員が、例えば、地上において長尺工具を用いてワイヤ部材を下方に引くことにより、一対の偏心部材の先端が下方に移動して一対の偏心部材の先端の間の幅が大きくなる。このため、ケース体が下方に移動可能な状態となり、更に、作業員がワイヤ部材を下方に引くことにより、ケース体を下方に移動させることが可能になる。このように、支線上において移動が容易に可能な蔓巻防止装置を提供することが可能になる。
(2) (1)において、前記ワイヤ部材の他端部を引っ張ることによって前記一対の偏心部材の突出部の先端間の幅が前記支線の太さより大きい所定幅になった場合に、前記一対の回動部材が前記突出部の先端の幅が狭くなる方向に回動することを規制する回動規制部材を更に有することを特徴とする蔓巻防止装置。
(3) (2)において、前記一対の回転軸を支持するベース板を更に備え、前記回動規制部材は、前記ベース板における、前記一対の偏心部材の突出部の先端同士が当接している状態においていずれか一方の回動部材に隠れる領域で、かつ前記一対の偏心部材の突出部の先端間の幅が前記支線の太さより大きくなった時点において前記回動部材から外れる領域に設けられ、前記ベース板の板面から突出引き込み自在な突起部材からなることを特徴とする蔓巻防止装置。
(2)、(3)によれば、ワイヤ部材の他端部を引っ張ることによって一対の回動部材が回動して、ケース体が下方に移動可能な状態となった場合に、一対の回動部材が支線に近づく方向に回動することが規制されるため、例えば、ケース体に手が届く位置まで移動した後、ワイヤ部材を途中で緩めても手でケース体を下方に移動させることが可能になる。
本発明によれば、支線上において下方に移動することを容易に可能にした蔓巻防止装置を提供することが可能になる。
本発明の一実施形態における蔓巻防止装置1の使用状態を示す説明図である。 蔓巻防止装置1の内部構成を示す正面図である。 蔓巻防止装置1におけるロック部30が配置された部分を示す斜視図である。 ロック部30の構成を示す正面図である。 ストッパ42の構成を示す断面図である。 蔓巻防止装置1を支線110に設置した際のロック部30の状態を示す正面図である。 ワイヤ部材50を引っ張った場合のロック部30の状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における蔓巻防止装置1の使用状態を示す説明図である。図1に示すように、蔓巻防止装置1は、電柱100を支持するために設けられる支線110に設置され、蔦などが支線110に巻き上がって行くことを防ぐために用いられる。
図2は、蔓巻防止装置1の内部構成を示す正面図、図3は、蔓巻防止装置1におけるロック部30が配置された部分を示す斜視図である。蔓巻防止装置1は、ケース体10と、ロック部30と、ワイヤ部材50とを備えている。
ケース体10は、一対の半円筒部材12、14からなる。ケース体10は、半円筒部材12の一方の長辺の縁部と半円筒部材14の一方の長辺の縁部とを蝶番部16によって連結した構成である。このため、ケース体10は開閉自在であり、半円筒部材12と半円筒部材14とが閉じられた状態においては、内部が中空の円柱体が形成される。また、半円筒部材12の他方の長辺の縁部と半円筒部材14の他方の長辺の縁部とは、図示しない連結部材によって連結されている。この連結部材は、係合部とこの係合部に連結及び連結解除自在な被係合部からなり、半円筒部材12には係合部が設けられ、半円筒部材14には被係合部が設けられている。
ケース体10の円形の両側面の中心部には、支線110が挿通される孔部10a、10bが形成されている。なお、説明の便宜上、支線110における電柱100側を上方、支線110における地表200側を下方とする。なお、本実施形態においては、蔓巻防止装置1が支線110に装着された際に、下方に孔部10aが配置され、上方に孔部10bが配置される。なお、半円筒部材12の両側の半円体の縁部中央には、孔部10a、10bを半分にした半円形の凹部12a、12bが形成されており、半円筒部材14の両側の半円体の縁部中央には、孔部10a、10bを半分にした半円形の凹部14a、14bが形成されている。
また、半円筒部材12における凹部12aが形成されている半円体において凹部12aの側方には、小凹部12cが形成されている。小凹部12cは半円筒部材12の他方の長辺寄りに形成されている。同様に、半円筒部材14における凹部14aが形成されている半円体において凹部14aの側方には、小凹部14cが形成されている。小凹部14cは半円筒部材14の他方の長辺寄りに形成されている。
このため、半円筒部材12、14が組み合わされた場合に、半円形の凹部12a、12bと凹部14a、14bとが組み合わされて孔部10a、10bが形成され、小凹部12cと小凹部14cとが組み合わされて小孔が形成される。
半円筒部材12の内部には、3つのリブ18と、3つのリブ19とが立設されている。3つのリブ18は、凹部12aを有する半円体に対向させ、軸方向に一定の間隔を開けて配置されている。3つのリブ19は、凹部12bを有する半円体に対向させ、軸方向に一定の間隔を開けて配置されている。半円筒部材12の両側の半円体と、3つのリブ18と、3つのリブ19とは、互いに平行である。3つのリブ18の縁部の中央には、凹部18aが形成されている。3つのリブ19の縁部の中央には、凹部19aが形成されている。凹部12a、3つの凹部18a、3つの凹部19a及び凹部12bは同形であり、半円筒部材12を軸方向した場合、凹部12a、3つの凹部18a、3つの凹部19a、凹部12bがそれぞれ一致する。
半円筒部材14の内部には、3つのリブ20と、3つのリブ21とが立設されている。3つのリブ20は、凹部14aを有する半円体に対向させ、軸方向に一定の間隔を開けて配置されている。3つのリブ21は、凹部14bを有する半円体に対向させ、軸方向に一定の間隔を開けて配置されている。半円筒部材14の両側の半円体と、3つのリブ20と、3つのリブ21とは、互いに平行である。3つのリブ20の縁部の中央には、凹部20aが形成されている。3つのリブ20の縁部の中央には、凹部21aが形成されている。凹部14a、3つの凹部20a、3つの凹部21a及び凹部14bは同形であり、半円筒部材14を軸方向した場合、凹部14a、3つの凹部20a、3つの凹部21a、凹部14bがそれぞれ一致する。
また、3つのリブ18の縁部における凹部18aの側方には、小凹部18bが形成されている。小凹部18bは半円筒部材12の他方の長辺寄りに形成されている。3つのリブ20の縁部における凹部20aの側方には、小凹部20bが形成されている。
そして、半円筒部材12、14が組み合わされた場合に、凹部18a、19aと凹部20a、21aとが組み合わされて孔部が形成される。また、小凹部18bと小凹部20bとが組み合わされて小孔が形成される。
ケース体10を軸方向視した場合、孔部10aから孔部10bを貫く貫通孔が形成され、この貫通孔は、支線110が挿通可能な大きさに設定されている。また、孔部10aの側方には、小凹部12cと小凹部14cとが組み合わされた小孔及び小凹部18bと小凹部20bとが組み合わされた3つの小孔からなる貫通孔が形成される。
また、半円筒部材12の内部における3つのリブ18に対して、半円筒部材12の軸方向に対向させてロック部30が設けられている。
図4は、ロック部30の構成を示す正面図である。図4に示すように、ロック部30は、一対の回動部材32、34と、回転軸36、38と、ベース板40と、回動規制部材に相当するストッパ42とによって構成されている。
回動部材32は、偏心部材に相当する偏心体32aと、回転伝達部材に相当するセクタ歯車32bとによって構成されている。偏心体32aは、基端部が円柱状の形成されており、偏心体32aの基端部32cの中心には、回転軸36が挿通される貫通孔(図示せず)が形成されている。また、基端部32cの一部に回転軸36に対して直角方向側に突出する突出部32dが形成されている。この突出部32dは、回転軸36に対して直角方向から逸れるように曲がって突出している。このため、偏心体32aは略勾玉形状をなしている。
セクタ歯車32bは、回動部材32におけるベース板40に対向する面に固定される扇方をした板状の歯車である。セクタ歯車32bは、扇型の円弧部分に歯が形成されており、この扇型の中心には、貫通孔が形成されている。セクタ歯車32bは偏心体32aに対して、貫通孔同士が一致するように回動部材32に固定される。
回動部材34は、偏心体34aと、セクタ歯車34bとによって構成されている。回動部材34は、回動部材32を鏡に映したように反転させた形状であり、偏心体34a及びセクタ歯車34bは、偏心体32a及びセクタ歯車32bを反転させた形状である。
回転軸36は、回動部材32の基端部32cに形成された貫通孔に挿通され、回動部材32を回動自在に軸支する部材である。回転軸38は、回動部材34の基端部34cに形成された貫通孔に挿通され、回動部材32を回動自在に軸支する部材である。
ベース板40は、略ホームベース形をした板状部材である。ストッパ42は、一対の偏心体32a、34aの突出部32d、34dの先端間の幅が、支線110の太さより大きい所定幅になった場合に、一対の回動部材32、34が、突出部32d、34dの先端の幅が狭くなる方向に回動することを規制するものである。
回動部材32、34は、ベース板44の板面上に回転軸36、38によって設置される。回動部材32と回動部材34とは、ベース板44の仮想二等分線を挟むように設置される。偏心体32aと偏心体34a及びセクタ歯車32bとセクタ歯車34bとは、ベース板44の仮想二等分線に対して線対称であり、セクタ歯車32bとセクタ歯車34bとは、ベース板44の仮想二等分線上で歯合する。このため、回動部材32と回動部材34とは連動する。すなわち、例えば回動部材32を回動させるとその動作がセクタ歯車32b及びセクタ歯車34bを介して回動部材34に伝達されて、回動部材34が回動部材32とは反対方向に回動する。このため、偏心体32aの突出部32dの先端と、偏心体34aの突出部34dの先端とは、回動部材32、34の回動によって当接したり離間したりするようになる。
また、回動部材32の突出部分の先端と回動部材34の突出部分の先端とが、ベース板40の仮想二等分線上で当接した際、この当接位置は、二本の回転軸36、38同士を結ぶ線とベース板40の仮想二等分線との交点に対してリブ18(図2参照)側に変位した位置に設定されている。
なお、回動部材32は、図示しないばね部材によって、偏心体32aの突出部32dの先端と偏心体34aの突出部32dの先端が、ベース板40の仮想二等分線に近づく方向に回動するように付勢されている。このため、通常状態においては、偏心体32aの突出部32dの先端と偏心体34aの突出部34dの先端が当接した状態で維持される。
図5は、ストッパ42の構成を示す断面図である。ストッパ42は、円柱状の突起42aと、付勢ばね42bとによって構成されている。図4に示すように、ベース板40における回転軸38の位置に対して上方近傍には、孔部40aが形成されておる。この孔部40aは、図5に示すように有底であり、孔部40aの内部に付勢ばね42bが配置されており、更に付勢ばね42bに重ねて突起42aが配置されている。突起42aは、図4に示すように、ベース板40における一対の偏心体32a、34aの突出部32d、34dの先端同士が当接している状態において回動部材32に隠れる領域で、かつ図7に示すように、一対の偏心体32a、34aの突出部32d、34dの先端間の幅が支線110の太さより大きくなった時点において回動部材32から外れる領域に配置されている。
このため、通常状態においては、図5(a)に示すように、突起42aは、回動部材32に押圧されて、ベース板40の孔部40aの内部に引き込んだ状態にある。そして、回動部材32が回動して突起42aが開放された場合に、図5(b)に示すように、突起42aは、ベース板40から突出する。この時、図示しないばね部材によって回動部材32が、一対の偏心体32a、34aの突出部32d、34dの先端がベース板40の仮想二等分線に近づく方向に回動しても、その回動が突起42aによって規制され、突出部32d、34dの先端間の幅が支線の太さより大きくなった状態で維持される。
また、図2及び図3に示すように、偏心体32aの突出部32dには、ワイヤ部材50の一端が固定されており、このワイヤ部材50は、半円筒部材12における3つの小凹部18b及び小凹部14c内に配置されている。このため、ワイヤ部材50は、半円筒部材12、14が組み合わされた場合に、小凹部18bと小凹部20bとの組み合わせからなる3つの貫通孔及び小凹部12cと小凹部14cとの組み合わせからなる貫通孔に挿通された状態となり、ワイヤ部材50の他端部は、ケース体10の外部に引き出されている。また、ワイヤ部材50の他端には、リング体52が固定されている。
このため、作業員がワイヤ部材50を引っ張ることにより、図7に示すように、一対の偏心体32a、34aの突出部32d、34dの先端間を広げることが可能になる。
次に、蔓巻防止装置1を支線110に設置する作業について説明する。まず、ケース体10の半円筒部材12と半円筒部材14とを開き、突起42aが突出するまで回動部材32を手動で回動させて、突出部32d、34dの先端間を広げた状態で維持させる。次に、半円筒部材12の凹部12a、3つの凹部18a、3つの凹部19a及び凹部12a内に支線110を位置付けるとともに、突出部32d、34dとの間に支線110を位置付ける。更に、ワイヤ部材50を、3つの小凹部18bと小凹部12c内に位置付ける。
次に、作業員が、突起42aを押下して回動部材32の回動規制を解除する。これにより、図6に示すように、突出部32d、34dが支線110に当接する。そして、半円筒部材14を閉じて、半円筒部材12と半円筒部材14とを組み合わせることにより、蔓巻防止装置1が支線110に設置される。
そして、作業員が、ケース体10を支線110の上方に移動させる場合、突出部32d、34dの先端部が支線110に沿って摺動することにより、突出部32d、34dの先端部が支線110から離れる方向に回動する。これにより、突出部32d、34dの先端が下方に移動して突出部32d、34dの先端の間の幅が大きくなるため、支線の上方へのケース体の移動は許容される。
また、ケース体10を支線110の下方に移動させる場合、突出部32d、34dの先端部が支線110の移動に抗する方向から摺動することにより、突出部32d、34dの先端部が支線110に近づく方向に回動する。これにより、突出部32d、34dの先端が上方に移動して突出部32d、34dの先端の間の幅が狭くなるため、支線110の下方へのケース体10の移動は規制される。このため、ケース体10(蔓巻防止装置1)が支線110の所定位置に位置付けられた場合、その位置より下がることがなくなる。
また、例えば、蔓巻防止装置1を撤去する場合には、作業員が、地上において、例えば先端がフック状の長尺工具を操作し、フックをリング体52に引っ掛けて支線110に沿って下方に引くことにより、ワイヤ部材50を介して回動部材32に張力が伝達され、回動部材32、34が回動して、突出部32d、34dの先端の間の幅が大きくなる。そして、突出部32d、34dの先端の間が所定幅となった時に、突起42aが突出することによって回動部材32、34の回動が規制される。このため、ケース体10が下方に移動可能な状態となる。更に、作業員がリング体52を下方に引くことにより、ケース体10を下方に移動させることが可能になる。そして、蔓巻防止装置1が作業員の手の届く位置まで移動した後、作業員がケース体10を開くことによって蔓巻防止装置1を取り外すことが可能になる。
以上、説明したように構成された本実施形態によれば、次に記載する効果を奏する。
本実施形態によれば、ケース体10を支線の上方に移動させた場合、一対の偏心体32a、34aが支線から離れる方向に回動し、一対の偏心体32a、34aの先端が下方に移動して一対の偏心体32a、34aの先端の間の幅が大きくなる。このため、ケース体10が支線の上方に移動することは許容される。ケース体10を支線の下方に移動させた場合、一対の偏心体32a、34aの先端が支線に近づく方向に回動し、一対の偏心体32a、34aの先端が上方に移動して一対の偏心体32a、34aの先端の間の幅が狭くなる。このため、支線が一対の偏心体32a、34aによって把持された状態となり、ケース体10が支線の下方に移動することは規制される。また、ワイヤ部材50の一端が一対の偏心体32a、34aのいずれか一方に固定され、ワイヤ部材50の他端部がケース体10の下部から延びており、作業員がこのワイヤ部材50を下方に引くことにより、一対の偏心体32a、34aの先端が下方に移動して一対の偏心体32a、34aの先端の間の幅が大きくなる。このため、ケース体10が下方に移動可能な状態となり、更に、作業員がワイヤ部材50を下方に引くことにより、ケース体を下方に移動させることが可能になる。このように、支線上における蔓巻防止装置の移動が容易に可能になる。
また本実施形態によれば、ワイヤ部材50の他端部を引っ張ることによって一対の回動部材32、34が回動して、ケース体10が下方に移動可能な状態となった場合に、一対の回動部材32、34が支線に近づく方向に回動することが規制されるため、例えば、ケース体10に手が届く位置まで移動した後、ワイヤ部材50を途中で緩めても手でケース体10を引き下げることが可能になる。
1 蔓巻防止装置
10 ケース体
10a、10b 孔部
12、14 半円筒部材
12a、12b、14a、14b 凹部
12c、14c 小凹部
16 蝶番部
18、19、20、21 リブ
18a、19a、20a、21a 凹部
18b、20b 小凹部
30 ロック部
32、34 回動部材
32a、34a 偏心体
32a 突出部
32b、34b セクタ歯車
32c、34c 基端部
32d、34d 突出部
36、38 回転軸
40 ベース板
40a 孔部
42 ストッパ
42a 突起
42b 付勢ばね
44 ベース板
50 ワイヤ部材
52 リング体
100 電柱
110 支線

Claims (3)

  1. 地表から上方に延びる支線に設置され、地表に生える蔓性植物の巻き上がりを防止する蔓巻防止装置であって、
    前記支線を内部に通すための一対の孔部が形成されたケース体と、
    当該ケース体の内部に一対の回転軸によって回動自在に支持され、前記ケース体の内部を通る前記支線を、当該支線の両側から把持する一対の回動部材と、
    前記ケース体の外部における操作によって、前記一対の回動部材を前記支線から離間させる外部操作部材と、を備え、
    前記回動部材は、前記回転軸によって軸支される基端部及び前記基端部の一部に前記回転軸に対して直角方向側に突出する突出部を有する偏心部材と、当該偏心部材に固定され、前記一対の回動部材における一方の回動部材の回動に連動して、前記一対の偏心部材の突出部の先端が互いに接近及び離間するように他方の回動部材を回動させる回転伝達部材とからなり、
    前記偏心部材の突出部の先端は、前記支線における前記回転軸に対して下方の部位に配置され、
    前記外部操作部材は、一端部が、前記一対の回動部材のいずれか一方の偏心部材の突出部に固定され、他端部が、前記ケース体に形成された前記一対の孔部における前記支線の下側が通る孔部の近傍から外部に引き出されるワイヤ部材からなり、
    当該ワイヤ部材の他端部を引っ張ることにより、前記一対の偏心部材の突出部の先端間の幅が広がる方向に前記一対の回動部材が回動することを特徴とする蔓巻防止装置。
  2. 前記ワイヤ部材の他端部を引っ張ることによって前記一対の偏心部材の突出部の先端間の幅が前記支線の太さより大きい所定幅になった場合に、前記一対の回動部材が前記突出部の先端の幅が狭くなる方向に回動することを規制する回動規制部材を更に有することを特徴とする請求項1記載の蔓巻防止装置。
  3. 前記一対の回転軸を支持するベース板を更に備え、
    前記回動規制部材は、前記ベース板における、前記一対の偏心部材の突出部の先端同士が当接している状態においていずれか一方の回動部材に隠れる領域で、かつ前記一対の偏心部材の突出部の先端間の幅が前記支線の太さより大きくなった時点において前記回動部材から外れる領域に設けられ、前記ベース板の板面から突出引き込み自在な突起部材からなることを特徴とする請求項2記載の蔓巻防止装置。
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