JP5757597B1 - ダストコントロールマット - Google Patents

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Abstract

【課題】クッション性を損なわずにダストコントロールマットの塵埃捕捉性を高める。【解決手段】 熱可塑性パイル繊維11で構成されたパイル糸を基布19に植設してパイル12に形成したパイル布帛を表面材とするダストコントロールマットのパイル面に、パイル12の先端が熱溶融して窪み、熱溶融したパイル繊維11の溶融塊16が表面に固着した凹部17を形成し、その凹部17のパイルの先端において隣り合うパイル繊維11とパイル繊維11を溶融塊16を介して連結すると共に、凹部17において隣り合うパイル12とパイル12の間も溶融塊16を介して連結する。パイル繊維間を連結している溶融塊16が凹部17の内部は、細かい起伏のある梨地模様にする。【選択図】図1

Description

本発明は、屋内外の出入口に置き敷きして出入口を通過する歩行者の靴裏に付着している塵埃を捕捉するために使用されるタフテッドパイル布帛を表面材とするダストコントロールマットに関するものである。
ダストコントロールマットの塵埃捕捉性を高めるためにテープ状に裁断した不織布テープをパイル糸に使用すること(例えば、特許文献1参照)、モノフイラメント糸を合撚して硬直したパイル糸を使用すること(例えば、特許文献2参照)、熱融着性鞘糸条を合撚して熱融着し剛直にしたパイル糸を使用すること(例えば、特許文献3,4参照)、或いは、パイル全体を加熱溶融して剛直にすること(例えば、特許文献5参照)が知られている。
レーザー光線を照射してパイル繊維を加熱溶融してパイル面に図柄を描出することは公知であり、レーザー光線を発振する発振器と、発振器から出射されるレーザー光線を集光して布帛の表面に当てる照射レンズと、発振器から出射されるレーザー光線を照射レンズに導く反射板と、布帛の表面に照射されるビームスポットを移動するスポット部位移動手段と、発振器からビームスポットまでのレーザー光線の光路の距離を演算する光路演算手段と、レーザー光線のビーム径を調整するビーム径調整手段と、光路に応じて照射レンズの焦点を調整する焦点調整手段によってレーザー光線照射装置を構成し、照射レンズから布帛の表面までの距離が変化しても、ビームスポット径を一定に保つためにレーザー光線のビーム径や照射レンズの焦点を調整する調整手段も公知である(例えば、特許文献6参照)。
実用新案登録第3103299号公報 特開平10−66674号公報 特開2000−23899(特許第4175702号) 特開2000−282339(特許第3564320号) 特開2009−50603(特許第5300229号) 特開2007−222902号公報
パイルを加熱溶融して剛直にすれば、パイル層は剣山のように硬くなり、靴裏に付着している塵埃の掻き取り機能が付与されてダストコントロールマットの塵埃捕捉効果は高まるが、素足が触れて負傷する危険であり、パイル自体もクッション性を失って折れ曲がり易くなり、ダストコントロールマットの耐用性が損なわれる。
そこで本発明は、クッション性を損なうことなくダストコントロールマットの塵埃捕捉性を高めることを目的とする。
本発明に係るダストコントロールマットは、(a) 熱可塑性パイル繊維11で構成されたパイル糸を基布19に植設してパイル12に形成したパイル布帛を表面材とし、(b) そのパイル12の先端が熱溶融して窪み、熱溶融したパイル繊維11の溶融塊16が表面に固着した凹部17が形成されており(図1参照)、(c) その凹部17のパイルの先端において隣り合うパイル繊維11とパイル繊維11が溶融塊16を介して連結されており、(d)パイル長が5mm以上であり、(e) パイルの先端において隣り合うパイル繊維11とパイル繊維11の間には、塵埃がパイル層内部に入り込むことが出来る隙間41が残存しており、(f) その凹部17において隣り合うパイル12とパイル12の間も溶融塊16を介して連結されており(図2,図3参照)、(g) パイル糸が、下撚を有する複数本の下撚単糸21・21に上撚を加えて合撚され、周側面に合撚による螺旋状撚目22を有する合撚糸であり(図4参照)、(h) 隣り合うパイル12とパイル12の間にも溶融塊16に塞がれない隙間42が残存しており、(i) パイル繊維11とパイル繊維11の間が溶融塊16を介して連結された橋架け網状構造になっており、(j) パイル繊維間を連結している溶融塊16が凹部17の内部に細かい起伏のある梨地模様を形成していることを第1の特徴とする。
本発明に係るダストコントロールマットの第2の特徴は、上記第1の特徴に加えてパイル繊維11が繊維ポリマーに顔料を練り込んで紡糸した原着合成繊維である点にある。
本発明では、パイル面の表面だけを加熱してパイル面の表面を形成しているパイル繊維11の先端部分だけを加熱してパイル面の表面に溶融塊16を形成している。
この溶融塊16は、パイル繊維11に比して硬く、パイル層13に押し上げられるようにパイル面に介在して靴裏に弾性的に触れ、靴裏に付着している塵埃を掻き取るので、ダストコントロールマットの塵埃捕捉効果が高まる。
その塵埃を捕捉する凹部17の表面は、隣り合うパイル繊維11とパイル繊維11の間が溶融塊16を介して連結されており、隣り合うパイル12とパイル12の間には溶融塊16に塞がれない隙間42が残存しており、その隙間42から掻き取られた塵埃がパイル層内部13に落ち込むので、掻き取られた塵埃が靴裏を汚染することはない。
塵埃捕捉機能を発揮する溶融塊16は、パイル層13に押し上げられるように凹部17の表面に介在するので、この溶融塊16によってダストコントロールマットのクッション性が損なわれることはなく、溶融塊16に触れて擦り傷を負う危険も回避される。
本発明では、パイル繊維11に原着合成繊維を使用しているので、溶融塊16を形成するために加熱してもパイル面の変退色が回避される。
本発明に係るダストコントロールマットの一部拡大斜視図である。 本発明に係るダストコントロールマットのパイル面のマイクロスコープ写真を模写して示すパイル面の拡大平面図である。 図2のパイル面に介在する溶融塊だけを模写して示すパイル面の拡大平面図である。 本発明に係るダストコントロールマットの一部拡大斜視図である。
パイル12の先端で隣り合うパイル繊維11とパイル繊維11の間、および、パイル面で隣り合うパイル12とパイル12の間には、塵埃がパイル層内部に入り込むことが出来る隙間41・42を残してパイル繊維11とパイル繊維11の間が溶融塊16を介して連結された橋架け網状構造にし、又、凹部17の内部の表面に細かい起伏のある梨地模様を描出するには、走査するレーザー光線によってパイル面を加熱し、溶融塊16をパイル繊維11の先端に形成する。
隣り合うパイル繊維間や隣り合うパイル間の連結箇所では、その隣り合う複数本のパイル繊維の溶融塊16が触れ合って大きい溶融塊を形成し塵埃捕捉機能を発揮している。
従って、個々のパイル繊維11の先端に発生する溶融塊16は左程大きくなくてもよく、その粒径は、パイル繊維11の太さの5倍以下であってもよい。
本発明では、パイル繊維の溶融塊16が塵埃捕捉機能を発揮するので、パイル繊維の単繊維繊度を左程太くする必要はなく、その単繊維繊度が20dtex以下で周側面に合撚による螺旋状撚目を有しない無撚マルチフイラメント糸(図1参照)と、単繊維繊度20dtex以下のパイル繊維11によって構成される下撚を有する複数本の下撚単糸21・21に上撚を加えて合撚され、周側面に合撚による螺旋状撚目22を有する合撚糸(図4参照)の何れも使用し得る。
隣り合うパイル12とパイル12の間に残される隙間42を広くしたい場合には、螺旋状撚目22を有する合撚糸(図4参照)をパイル糸に使用するとよい。隣り合うパイル12とパイル12の間に残される隙間42を細かくしたい場合には、螺旋状撚目を有しない無撚マルチフイラメント糸をパイル糸に使用するとよい。パイル12は、カットパイルでもループパイルでもよい。
パイル面に発生した溶融塊は、パイル繊維に比して硬く、パイル層に弾性的に押し上げられてパイル面に介在しているので、長く続く通路や廊下に敷き込んで使用するダストコントロールマットでは、歩行者の靴裏に付着している塵埃を掻き取る塵埃捕捉機能を発揮する。
(パイル布帛)
目付け120g/m2 のポリエステル繊維性不織布を基布とし、単繊維繊度が10dtexで総繊度が1370dtexの原着ナイロン繊維マルチフイラメント糸をパイル糸とし、ニードル間ゲージ25.4mm(1/8吋ゲージ)のカットパイル用タフテッド機においてパイル植設密度(ステッチゲージ)を9ステッチ/25.4mmとしてタフティングしパイル長10mm・パイル目付け900g/m2 のタフテッドパイル布帛を得た。
(仕上加工)
このパイル布帛の裏面にプレコートとしてニトリルブタジエンラテックスコンパウンドを塗布して乾燥し、次いでパイル面に硼砂と炭酸水素ナトリウムとアルギン酸ナトリウムを主材とする固形分濃度5質量%の前処理剤水溶液をスプレー装置によって300g/m2 塗布して乾燥し、平均出力が800Wでレーザー光線の波長が10.6μm、レーザー光線移動速度4000mm/分、マーク線太さ0.4mmのイタリヤ・ハイテック社製の炭酸ガスレーザー光線照射装置に通してレーザー光線を模様状に照射し、パイル面のパイル繊維を加熱して溶融塊を模様状にパイル面に形成し、次いで、水洗して前処理剤を洗浄除去し、乾燥機に通して仕上げた。
(仕上がり状態)
前処理剤水溶液のスプレー乾燥後のカットパイルは、先端が前処理剤の乾燥塗膜に固められて尖端形を成しており、その先端だけがレーザー光線に加熱されて溶融塊が発生し、その溶融塊によって尖端形にセットされ、水洗されて前処理剤の固形分が溶解除去されてカットパイルが膨らみを回復してペンシルポイント形を呈した。
レーザー光線の照射時にレーザー光線の出力を変化させた凹部には、カットパイルの先端のパイル繊維の熱収縮の度合いの変化によって斜面が形成された。
本発明によって得られるパイル布帛は、ダストコントロールマットのほか、カーマット(車両足元マット)、カーペット、タイルカーペット等の敷物類に利用される。
11:パイル繊維
12:パイル
13:パイル層
16:溶融塊
17:凹部
19:基布
21:下撚単糸
22:螺旋状撚目
41:隙間
42:隙間

Claims (2)

  1. (a) 熱可塑性パイル繊維(11)で構成されたパイル糸を基布(19)に植設してパイル(12)に形成したパイル布帛を表面材とするダストコントロールマットにおいて、(b) パイル(12)の先端が熱溶融して窪み、熱溶融したパイル繊維(11)の溶融塊(16)が表面に固着した凹部(17)が形成されており、(c) その凹部(17)のパイルの先端において隣り合うパイル繊維(11)とパイル繊維(11)が溶融塊(16)を介して連結されており、(d)パイル長が5mm以上であり、(e) パイルの先端において隣り合うパイル繊維(11)とパイル繊維(11)の間には、塵埃がパイル層内部に入り込むことが出来る隙間(41)が残存しており、(f) その凹部(17)において隣り合うパイル(12)とパイル(12)の間も溶融塊(16)を介して連結されており、(g) パイル糸が、下撚を有する複数本の下撚単糸(21・21)に上撚を加えて合撚され、周側面に合撚による螺旋状撚目(22)を有する合撚糸であり、(h)
    隣り合うパイル(12)とパイル(12)の間にも溶融塊(16)に塞がれない隙間(42)が残存しており、(i) パイル繊維(11)とパイル繊維(11)の間が溶融塊(16)を介して連結された橋架け網状構造になっており、(j) パイル繊維間を連結している溶融塊(16)が凹部(17)の内部に細かい起伏のある梨地模様を形成しているダストコントロールマット。
  2. パイル繊維(11)が繊維ポリマーに顔料を練り込んで紡糸した原着合成繊維である請求項1のダストコントロールマット。
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