JP5755972B2 - オスターミナル及びターミナルセット - Google Patents

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Description

この発明は、インレット及び給電プラグ間の接点であるオスターミナル及びターミナルセットに関する。
近年、排出ガスを抑えた電気自動車やハイブリッドカーが注目されている。電気自動車等には、家庭の商用電源や充電スタンドに繋がる給電プラグが接続されるインレットが設けられる。そして、そのインレットに給電プラグを接続し、商用電源等から車両に送電することで車両のバッテリに充電を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
インレット及び給電プラグには、インレット及び給電プラグ間を導通状態とするために、それぞれ接点としてターミナルが設けられている。インレットのケースには、金属製で棒状のオスターミナルが装着される。オスターミナルには、車内に延びる電気線が圧着されている。
また、給電プラグのケースには、金属製で円筒状のメスターミナルが装着されている。このメスターミナルはオスターミナルに嵌合する。また、メスターミナルには、商用電源等に延びる電気線が圧着されている。給電プラグがインレットに挿入されると、オスターミナルがメスターミナル内に進入する。これにより、上記両電気線を介して、商用電源等からの電力が車両に供給可能となる。
なお、両ターミナルは、切削加工により成形されている。また、各ターミナルは、ケースに装着された状態でケースに対して軸回転可能である。
特開平10−12327号公報
近年、製造の簡易化の観点から、切削加工ではなく、両ターミナルをプレスで成形することが検討されている。プレス成形の場合には、両ターミナルは板材が曲げられることで成形される。このため、図13に示すように、オスターミナル160(正確にはその円筒部)には、板材の縁部が対向する合わせ部166が形成される。
また、オスターミナル160の先端には、樹脂製のキャップ170が装着される。プレス成形の場合、オスターミナル160にはキャップ170を保持するために窪み部169が形成される。この窪み部169は、オスターミナル160の中心軸を挟んで対向する2つの部位にそれぞれ設けられる。なお、切削加工の場合には成形の自由度が高く、窪み部169を形成することなく、キャップ170と嵌合する部分を形成することができる。このように、プレス成形の場合、オスターミナル160には合わせ部166や窪み部169が形成されることになる。このオスターミナル160をメスターミナル内に挿入する際に、合わせ部166や窪み部169がメスターミナルの内面に摺動し、メスターミナルのめっきが削れるおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オスターミナルをプレスで成形しつつ、メスターミナルの内面が削れることを抑制したオスターミナル及びターミナルセットを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、車両に取り付けられるインレットのケースに装着されるオスターミナルであって、前記インレットに接続される給電プラグのケースに回転不能に装着されるとともにその先端側に自身の長手方向に延出する切欠きが形成される筒状のメスターミナルに嵌合することで前記インレット及び前記給電プラグ間を導通状態とするオスターミナルにおいて、板材がプレス加工されることで形成される筒部及び嵌合部を備え、前記筒部は板材の両端部が対向する位置に合わされた合わせ部を有し、前記嵌合部は、前記インレットのケースに形成される嵌合溝に嵌合することにより同ケースに対する前記オスターミナルの回転を規制し、前記嵌合部が前記嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記合わせ部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置するとともに、前記筒部は、前記オスターミナルの先端に挿入されるキャップを、前記筒部の内部で保持する窪み部を有し、前記嵌合部が前記嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記窪み部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置することをその要旨としている。
同構成によれば、オスターミナルの嵌合部がインレットのケースに形成される嵌合溝に嵌合したとき、オスターミナルはケースに対して回転不能となる。この嵌合状態で、インレットに給電プラグが挿入されるとオスターミナルの合わせ部がメスターミナルの切欠きに対応して位置する。これにより、合わせ部によって、メスターミナルの内周面が削れることが抑制される。
また、オスターミナルの嵌合部が嵌合溝に嵌合された状態において、インレットに給電プラグが挿入されると、オスターミナルの窪み部がメスターミナルの切欠きに対応して位置する。これにより、窪み部によって、メスターミナルの内周面が削れることが抑制される。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のオスターミナルにおいて、前記嵌合部及び前記筒部は同じ方向に曲げられてなることをその要旨としている。
同構成によれば、プレス加工により嵌合部及び筒部が同じ方向に曲げられる。よって、プレス加工による嵌合部を有するオスターミナルの製造が容易となる。
請求項に記載の発明は、給電プラグのケースに装着されるとともに先端側に自身の長手方向に延出する切欠きが形成される筒状のメスターミナルと、車両に取り付けられるインレットのケースに装着されるとともに、前記メスターミナルに嵌合することで、前記インレット及び前記給電プラグ間を導通状態とするオスターミナルとを備えたターミナルセットにおいて、前記メスターミナルは、板材がプレス加工されることで形成される前記切欠きを有する第1の筒部及び第1の嵌合部を備え、前記第1の嵌合部は前記給電プラグのケースに形成される第1の嵌合溝に嵌合することにより同ケースに対するメスターミナルの回転を規制し、前記オスターミナルは、板材がプレス加工されることで形成される第2の筒部及び第2の嵌合部を備え、前記第2の筒部は板材の両端部が対向する位置に合わされた合わせ部を有し、前記第2の嵌合部は前記インレットのケースに形成される第2の嵌合溝に嵌合することにより同ケースに対する前記オスターミナルの回転を規制し、前記第1及び第2の嵌合部がそれぞれ前記第1及び第2の嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記合わせ部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置するとともに、前記第2の筒部は、前記オスターミナルの先端に挿入されるキャップを、前記第2の筒部の内部で保持する窪み部を有し、前記第1及び第2の嵌合部がそれぞれ前記第1及び第2の嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記窪み部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置することをその要旨としている。
同構成によれば、メスターミナルの第1の嵌合部は給電プラグのケースに形成される第1の嵌合溝に嵌合される。この嵌合状態においては、メスターミナルは、給電プラグのケースに対して回転不能となる。また、オスターミナルの第2の嵌合部はインレットのケースに形成される第2の嵌合溝に嵌合される。この嵌合状態においては、オスターミナルは、インレットのケースに対して回転不能となる。各嵌合部が各嵌合溝に嵌合された状態において、インレットに給電プラグが挿入されたとき、オスターミナルの合わせ部がメスターミナルの切欠きに対応して位置する。これにより、合わせ部によって、メスターミナルの内周面が削れることが抑制される。
また、各嵌合部が各嵌合溝に嵌合された状態において、インレットに給電プラグが挿入されると、オスターミナルの窪み部がメスターミナルの切欠きに対応して位置する。これにより、窪み部によって、メスターミナルの内周面が削れることが抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のターミナルセットにおいて、前記第2の嵌合部及び前記第2の筒部は同じ方向に曲げられてなることをその要旨としている。
同構成によれば、プレス加工により第2の嵌合部及び第2の筒部が同じ方向に曲げられる。よって、プレス加工による第2の嵌合部を有するオスターミナルの製造が容易となる。
本発明によれば、オスターミナル及びターミナルセットにおいて、オスターミナルをプレスで成形しつつ、メスターミナルの内面が削れることを抑制することができる。
給電プラグ及びインレットの断面図。 プラグケースの正面図。 プラグケースの断面図(図4のA−A線断面図)。 プラグケースの斜視図。 プラグケースの背面図。 図4の部分拡大図。 (a)メスターミナルの上面図、(b)メスターミナルの正面図、(c)メスターミナルの右側面図、(d)メスターミナルの左側面図。 インレットケースの正面図。 インレットケースの背面側の部分斜視図。 (a)オスターミナルの上面図、(b)オスターミナルの正面図、(c)オスターミナルの右側面図、(d)オスターミナルの左側面図。 オスターミナルの部分断面図。 両ターミナルが嵌合したときの断面図。 従来のオスターミナルの部分上面図
以下、本発明にかかるオスターミナル及びターミナルセットを具体化した一実施形態について図1〜図12を参照して説明する。
図1に示すように、車体の側面には、インレット30が設けられている。このインレット30には給電プラグ10が挿入される。この給電プラグ10は、給電ケーブル(図示略)を介して、例えば充電スタンド(図示略)に接続されている。インレット30に給電プラグ10が挿入された状態において、充電スタンドからの電力が車載バッテリ(図示略)に供給可能となる。以下、インレット30及び給電プラグ10の構成について説明する。
(給電プラグ)
図1に示すように、給電プラグ10は、略円柱状で樹脂製のプラグケース11を有する。このプラグケース11には、図2に示すように、正面からみて円環状の周壁14が形成されている。この周壁14内に、5つの円筒状の挿込部12が形成されている。挿込部12内には、内周孔12aが形成されている。
図3に示すように、プラグケース11における背面側には円柱状の背面部15が形成されている。図4に示すように、この背面部15には、各内周孔12aと連通する計5つの背面孔16a〜16eが形成されている。
図5に示すように、背面からみて背面孔16a,16bは、背面部15の上部に左右方向に並んで形成されている。詳しくは、背面孔16aは右側、背面孔16bは左側にそれぞれ形成されている。また、背面孔16aの下側には背面孔16cが形成され、背面孔16bの下側には背面孔16dが形成されている。また、両背面孔16c,16d間の中央には、背面孔16eが形成されている。背面孔16eは、背面孔16c,16dより若干下側に位置している。背面孔16a,16b,16eは、両背面孔16c,16dより大きく形成されている。
図4に示すように、背面孔16a,16b,16eは背面部15の背面側の面に形成され、背面孔16c,16dは、その面から正面側に一段下がった面に形成されている。
図5に示すように、背面孔16a,16b,16eの内周面は、背面からみて一辺が開放した四角形の摺動面20と、その開放した部分を繋ぐ円弧面21とを有する。摺動面20の両角部は、曲面状をなしている。また、背面孔16c,16dの内周面は、上記同様の摺動面20と、その開放した部分を繋ぐ互いに直交する2つの直交面22とを有する。
各背面孔16a〜16eには、互いに直交し、かつ外側に延びる一対の嵌合溝18が形成されている。嵌合溝18は、摺動面20と、円弧面21又は直交面22との間から外側に延びている。
背面孔16a〜16eにおける一方の嵌合溝18は図5の左右方向に延びるとともに、他方の嵌合溝18は図5の上下方向に延びている。図6に拡大して示すように、背面孔16eは、内周孔12aより大きく形成されている。嵌合溝18の底面18aは、内周孔12aの外側に位置している。これは、他の背面孔16a〜16dについても同様である。
(メスターミナル)
図3の二点鎖線で示すように、背面孔16aには、背面側からメスターミナル50aが挿入される。このメスターミナル50aは、導電材料である例えばコンソン系銅合金にて形成される。また、このメスターミナル50aは、プレス加工にて成形される。
詳しくは、メスターミナル50aは、図7(a)に示すように、図中の左側から円筒部52と、延出部54と、圧着部57とを有する。円筒部52の先端には、同図の左右方向に延びる切欠き52aが形成されている。この切欠き52aは、同図の右方向に向かうにつれて上下方向の幅が大きくなる態様で形成されている。また、円筒部52の内面には、めっきが施されている。このめっきは、錆び等を防止する目的で施されている。図7(d)に示すように、切欠き52aは、円筒部52の軸を中心に90°間隔に計4つ形成されている。
また、図7(b)に示すように、延出部54は下側に凸となる曲面板状に形成されるとともに、円筒部52の右側端部における下部に連結されている。この延出部54には、2つの嵌合部55が形成されている。両延出部54は円筒部52及び圧着部57に対してそれぞれ一定距離だけ離間している。また、両嵌合部55は、図7(c)に示すように、図中の右斜め上及び左斜め上にそれぞれ延出している。すなわち、1対の嵌合部55は、直交をなす角度で略V字状に形成されている。これら嵌合部55は、背面孔16aの嵌合溝18に嵌合可能に形成されている。
また、図7(b)に示すように、延出部54における右側端部には一対の圧着部57が形成されている。図7(c)に示すように、両圧着部57は、嵌合部55と同様に略V字状に形成されている。両圧着部57がなす角度は、両嵌合部55がなす角度より小さく設定されている。
その他の背面孔16b〜16eにも、上記メスターミナル50aと同様の形状のメスターミナル50b〜50eが挿入される。これらメスターミナル50b〜50eは、背面孔の大きさ等に応じてそのサイズが設定されている。
(インレット)
図8に示すように、インレット30は、樹脂製のインレットケース31を有する。インレットケース31は、車体に装着される四角板状のベース部33と、そのベース部33上に設けられる円筒状の周壁34とを有する。この周壁34内には、5つの円筒状の被挿込部32が形成されている。この被挿込部32の内径は、給電プラグ10の挿込部12が嵌合可能となる程度に設定されている。図1に示すように、インレットケース31の背面側(図中の左側)には円柱状の背面部35が形成されている。この背面部35は、図9に示すように、給電プラグ10の背面部15と同様に構成されている。すなわち、背面部35は、背面孔16a〜16eと同様の背面孔36a〜36eを有する。この背面孔36a〜36eには、嵌合溝18と同様の嵌合溝38と、摺動面20と同様の摺動面40と、円弧面21と同様の円弧面41と、直交面22と同様の直交面42とが形成されている。
(オスターミナル)
図9に示すように、背面孔36aには、背面側からオスターミナル60aが挿入される。このオスターミナル60aは、導電材料である例えばコンソン系銅合金にて形成される。また、オスターミナル60aは、メスターミナルと同様にプレス加工にて成形される。
詳しくは、図10(a)に示すように、オスターミナル60aは、図中の左側から円筒部62と、延出部64と、圧着部67とを有する。円筒部62は、その周方向に対向する合わせ部66を有する。合わせ部66は、板材を円筒状にプレス加工する際に必然的に形成されるものである。また、円筒部62の先端側の周面には窪み部69が形成されている。この窪み部69は、円筒部62の軸を挟んで対向する位置に1対設けられる。さらに、円筒部62にはその先端側から樹脂製のキャップ70が挿入される。図11に示すように、キャップ70は、円筒部62の内部において、両窪み部69に圧縮されることで、円筒部62に挿入された状態に保持される。
延出部64には、2つの嵌合部65が形成されている。図10(b)〜(d)に示すように、延出部64、嵌合部65及び圧着部67は、メスターミナル50a〜50dの延出部54、嵌合部55及び圧着部57と同様に構成される。このため、ここでの延出部64、嵌合部65及び圧着部67の説明を省略する。
その他の背面孔36b〜36eにも、上記オスターミナル60aと同様の形状のオスターミナル60b〜60eが挿入される。オスターミナル60b〜60eは、サイズ以外は、上記オスターミナル60aと同様の構成(嵌合部65等)を有する。
次に、メスターミナル50aをプラグケース11に取り付ける手順について説明する。
まず、図7(a)の二点鎖線で示すように、圧着部57間に電気線の先端部を設置する。そして、両圧着部57は、外側から圧縮されることにより電気線を包み込むように塑性変形する。これにより、電気線は圧着部57内に保持される。このとき、両圧着部57は、上記電気線と導通した状態に維持される。
次に、図4に示すように、メスターミナル50aを、円筒部52の先端側から、背面孔16aに挿入していく。このとき、メスターミナル50aは、その両嵌合部55がそれぞれ嵌合溝18に嵌合する向きで挿入される。また、上記のように両圧着部57は断面円形の電気線を保持する態様で変形しているため、背面孔16a内に進入することができる。そして、図6に示すように、嵌合部55における円筒部52側の端面が、嵌合溝18の底面18aに接する。これにより、図3に示すように、メスターミナル50aにおける左右方向の位置が定まる。この状態においては、両嵌合部55がそれぞれ嵌合溝18に嵌合しているため、メスターミナル50aが背面孔16a内で回転することが防止される。また、このとき、電気線を保持する圧着部57は摺動面20に対向するように位置している。
その他の背面孔16b〜16eにも同様に、背面側からメスターミナル50b〜50eが挿入される。この場合にも、各メスターミナル50b〜50eの嵌合部55が、嵌合溝18に嵌合することで、各メスターミナル50b〜50eが背面孔16b〜16e内で回転することが防止される。
上記メスターミナルと同様に、オスターミナル60a〜60eもインレットケース31に装着される。すなわち、オスターミナル60aの圧着部67を変形させることで電気線を保持した状態で、オスターミナル60a〜60eをそれぞれインレットケース31の背面孔36a〜36eに挿入する。このとき、各オスターミナル60a〜60eの嵌合部65が嵌合溝38に嵌合することで、各オスターミナル60a〜60eが背面孔36a〜36e内で回転することが防止される。
次に、給電プラグ10をインレット30に挿入するときの作用について説明する。
図1に示すように、給電プラグ10がインレット30に挿入されていくと、まず各被挿込部32に各挿込部12が挿入される。この時点で、インレット30に対する給電プラグ10の位置は決まる。その後、各オスターミナル60b〜60eは、メスターミナル50a〜50eの円筒部52の内部に進入していく。このとき、メスターミナル50a〜50eの切欠き52aに対応する部位が外側(オスターミナルの反対側)に弾性変形する。この弾性力によって、オスターミナル60b〜60eがメスターミナル50a〜50e内に保持される。
また、このとき、図12に示すように、図中の左右方向に並ぶ2つの切欠き52aは窪み部69に対応して位置する。また、図中の下側の切欠き52aは合わせ部66に対応して位置する。このような位置関係は、両ターミナル50a〜50e,60a〜60eの嵌合部55,65が、嵌合溝18,38に嵌合することで両ターミナルがケース11,31に対して相対回転しないため、常に維持される。これにより、オスターミナル60a〜60eがメスターミナル50a〜50e内に挿入される際に、合わせ部66や窪み部69がメスターミナル50a〜50e(正確には円筒部52)の内面に摺動することがないので、そのめっきが削れることが抑制される。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)オスターミナル60a〜60eの嵌合部65がインレットケース31に形成される嵌合溝38に嵌合したとき、オスターミナル60a〜60eはインレットケース31に対して回転不能となる。同様に、メスターミナル50a〜50eの嵌合部55がプラグケース11に形成される嵌合溝18に嵌合したとき、メスターミナル50a〜50eはプラグケース11に対して回転不能となる。この構成で、インレット30に給電プラグ10が挿入されると、オスターミナル60a〜60eの合わせ部66がメスターミナル50a〜50eの切欠き52aに対応して位置する。換言すると、オスターミナル60a〜60eの合わせ部66がメスターミナル50a〜50eの切欠き52aに対応するように、嵌合部55,65及び嵌合溝18,38の位置が設定されている。これにより、合わせ部66によって、メスターミナル50a〜50eの内周面が削れることが抑制される。
(2)インレット30に給電プラグ10が挿入されると、オスターミナル60a〜60eの窪み部69がメスターミナル50a〜50eの切欠き52aに対応して位置する。換言すると、オスターミナル60a〜60eの窪み部69がメスターミナル50a〜50eの切欠き52aに対応するように、嵌合部55,65及び嵌合溝18,38の位置が設定されている。これにより、窪み部69によって、メスターミナル50a〜50eの内周面が削れることが抑制される。
(3)プレス加工により嵌合部65及び円筒部62が同じ方向に曲げられる。具体的には、図10(b)に示すように、嵌合部65及び円筒部62は下側に凸となるように曲げられている。従って、プレス加工による嵌合部65を有するオスターミナル60a〜60eの製造が容易となる。これは、メスターミナル50a〜50eについても同様である。
(4)一対の嵌合部65はオスターミナル60a〜60eの長手方向からみて略V字状に形成されている。一対の嵌合部65が嵌合溝38に嵌合することで、オスターミナル60a〜60eをより安定的に背面孔36a〜36e内に保持することができる。これは、メスターミナル50a〜50eについても同様である。
(5)図10(c)に示すように、一対の嵌合部65及び一対の圧着部67は、オスターミナル60a〜60eの長手方向からみて互いに同じ方向を向く略V字状に形成されている。このように、嵌合部65及び圧着部67は同様の方向に折り曲げられて形成される。従って、プレス加工による嵌合部65及び圧着部67を有するオスターミナル60a〜60eの製造が容易となる。これは、メスターミナル50a〜50eについても同様である。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・背面孔16a〜16e,36a〜36eの数は上記実施形態に限定されない。この背面孔の数に合わせてオスターミナル又はメスターミナルの数が決まる。
・上記実施形態においては、メスターミナルに設けられる一対の嵌合部55は略V字状に形成されていた。しかし、嵌合部55の形状はこれに限定されない。例えば、一方の嵌合部55を省略してもよい。また、嵌合部55は平面板状に限らず、例えば曲面板状に形成されてもよいし、先端に向かうにつれて厚くなるように形成されてもよい。これらの場合、嵌合部55の形状に応じて嵌合溝18の形状を設定する。これによっても、メスターミナル50aが背面孔16a内で回転することが防止される。
また、上記実施形態においては、嵌合部55及び円筒部52は同じ方向に曲げられていたが、異なる方向に曲げられていてもよい。さらに、圧着部57が嵌合部55及び円筒部52と異なる方向に曲げられていてもよい。上記各構成は、オスターミナル60a〜60eの嵌合部65に適用してもよい。
・上記実施形態においては、嵌合部55はメスターミナル50a〜50eと一体で形成されていた。しかし、この嵌合部55をメスターミナル50a〜50eに後付け可能に構成してもよい。この場合、例えば一対の嵌合部55の中央にそれらと一体の円環状の嵌込部を形成する。この嵌込部をメスターミナル50a〜50eに挿入することで、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。これは、オスターミナル60a〜60eの嵌合部65についても同様である。
・上記実施形態においては、メスターミナル50a〜50eはプレス加工で成形されていたが、メスターミナル50a〜50eを切削加工にて成形してもよい。この場合であっても、メスターミナル50a〜50eがプラグケース11に対して回転不能となるように、嵌合部55及び嵌合溝18を設ける必要がある。
・上記実施形態においては、キャップ70を保持するために、オスターミナル60a〜60eには窪み部69が形成されている。しかし、この窪み部69を省略してもよい。この場合、キャップ70は、例えば接着剤でオスターミナルに装着される。
・上記実施形態においては、切欠き52aは、円筒部52の軸を中心に90°間隔に計4つ形成されていたが、窪み部69及び合わせ部66の位置に応じて異なる位置に形成してもよい。また、切欠き52aの数も4つに限定されない。
・上記実施形態においては、両ターミナルは円筒部52,62を有していた。しかし、円筒に限らず例えば四角筒状に形成されてもよい。
・上記実施形態においては、図4及び図5に示すように、背面からみてプラグケース11における嵌合溝18の向きは、背面孔16c,16eに対応する嵌合溝18を除き、背面孔16a〜16e毎に90°異なっていた。しかし、オスターミナル60a〜60eの合わせ部66と窪み部69とが、メスターミナル50a〜50eの切欠き部52aに対応する位置に設定されていれば、嵌合溝18の向きは上記実施形態に限定されない。例えば、嵌合溝18の向きは全て同一であってもよいし、一部の嵌合溝18のみ向きが異なっていてもよい。また、嵌合溝18の向きが異なる角度は90°に限定されない。これは、図9に示されるインレットケース31の嵌合溝38についても同様である。さらに、プラグケース11の嵌合溝18と、インレットケース31の嵌合溝38との向きが異なっていてもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)オスターミナルにおいて、前記筒部及び前記嵌合部と同じ方向に曲げられてなるとともに、前記嵌合部における前記筒部と反対側に、電気線を挟持する圧着部を備えたこと
同構成によれば、プレス加工により嵌合部、筒部及び圧着部が同じ方向に曲げられる。よって、プレス加工による嵌合部及び圧着部を有するオスターミナルの製造が容易となる。
10…給電プラグ、11…プラグケース、18…嵌合溝(第1の嵌合溝)、30…インレット、31…インレットケース、38…嵌合溝(第2の嵌合溝)、50a〜50e…メスターミナル、52…円筒部(第1の筒部)、52a…切欠き、55…嵌合部(第1の嵌合部)、57…圧着部、60a〜60e…オスターミナル、62…円筒部(筒部、第2の筒部)、65…嵌合部(第2の嵌合部)、66…合わせ部、67…圧着部、69…窪み部、70…キャップ。

Claims (4)

  1. 車両に取り付けられるインレットのケースに装着されるオスターミナルであって、前記インレットに接続される給電プラグのケースに回転不能に装着されるとともにその先端側に自身の長手方向に延出する切欠きが形成される筒状のメスターミナルに嵌合することで前記インレット及び前記給電プラグ間を導通状態とするオスターミナルにおいて、
    板材がプレス加工されることで形成される筒部及び嵌合部を備え、
    前記筒部は板材の両端部が対向する位置に合わされた合わせ部を有し、
    前記嵌合部は、前記インレットのケースに形成される嵌合溝に嵌合することにより同ケースに対する前記オスターミナルの回転を規制し、
    前記嵌合部が前記嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記合わせ部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置するとともに、
    前記筒部は、前記オスターミナルの先端に挿入されるキャップを、前記筒部の内部で保持する窪み部を有し、
    前記嵌合部が前記嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記窪み部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置するオスターミナル。
  2. 請求項1に記載のオスターミナルにおいて、
    前記嵌合部及び前記筒部は同じ方向に曲げられてなるオスターミナル。
  3. 給電プラグのケースに装着されるとともに先端側に自身の長手方向に延出する切欠きが形成される筒状のメスターミナルと、車両に取り付けられるインレットのケースに装着されるとともに、前記メスターミナルに嵌合することで、前記インレット及び前記給電プラグ間を導通状態とするオスターミナルとを備えたターミナルセットにおいて、
    前記メスターミナルは、板材がプレス加工されることで形成される前記切欠きを有する第1の筒部及び第1の嵌合部を備え、
    前記第1の嵌合部は前記給電プラグのケースに形成される第1の嵌合溝に嵌合することにより同ケースに対するメスターミナルの回転を規制し、
    前記オスターミナルは、板材がプレス加工されることで形成される第2の筒部及び第2の嵌合部を備え、
    前記第2の筒部は板材の両端部が対向する位置に合わされた合わせ部を有し、
    前記第2の嵌合部は前記インレットのケースに形成される第2の嵌合溝に嵌合することにより同ケースに対する前記オスターミナルの回転を規制し、
    前記第1及び第2の嵌合部がそれぞれ前記第1及び第2の嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記合わせ部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置するとともに、
    前記第2の筒部は、前記オスターミナルの先端に挿入されるキャップを、前記第2の筒部の内部で保持する窪み部を有し、
    前記第1及び第2の嵌合部がそれぞれ前記第1及び第2の嵌合溝に嵌合された状態において、前記インレットに前記給電プラグが挿入されたとき、前記窪み部は前記メスターミナルの切欠きに対応して位置するターミナルセット。
  4. 請求項3に記載のターミナルセットにおいて、
    前記第2の嵌合部及び前記第2の筒部は同じ方向に曲げられてなるターミナルセット。
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