JP5755693B2 - 間接活線用クリップ - Google Patents
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Description
本発明は、架空配電線の活線工事等において、充電部に被せる絶縁シートを固定したり、電線を他の電線に仮固定する場合等に用いられる間接活線用クリップに関する。
架空電線などの配電設備の工事において、電線の充電部に絶縁シートを取り付ける場合や、変圧器などの配電機器の取替作業等で切断した電線を他の電線に仮固定する場合等には、例えば、下記する特許文献1の図10に示されるような挟持具(シートはさみ)を用いてシートや電線を挟持固定するようにしている。
図11は、その挟持具(シートはさみ)を示すもので、挟持具100は、硬質のプラスチック材料などで形成されており、把持部101d、102dおよび挟持部101a,102aを備えた一対の挟持部材101,102を備え、これら挟持部材101、102をその略中間部位で互いに揺動自在に軸支する軸103と、この軸103の位置でこれを覆い隠すように一対の挟持部材101,102に嵌装される環状保持部材104とを備えている。
このような挟持具100においては、絶縁ヤットコなどの間接活線把持工具で把持することができるように、把持部101d、102d(軸103の位置よりも基部側の部分)の外側面に滑り止め加工を施した平坦な表面を有する平坦部101e、102eが形成されている。
前記挟持部101a,102aは、軸に嵌装された図示しないコイルばねによって互いに接近して閉じる方向に付勢されており、閉じた状態においては一対の挟持部材101、102がほぼ平行となるように構成されている。
しかしながら、上述した従来の挟持具においては、間接活線把持工具で把持部を把持する方向が決まっているため、挟持具を取り付ける箇所に対して、作業位置やアプローチの方法が限定され、無理な姿勢や不安定な姿勢での作業を余儀なくされたり、所望の箇所に挟持具を取り付けることができなかったりする不都合がある。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、一対の挟持部材の向きやその方向での回転角度を自由に調整して間接活線把持工具で把持部を把持することができ、作業位置やアプローチ方法に自由度を持たせることで無理な姿勢や不安定な姿勢での作業を避けることが可能な間接活線用クリップを提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明にかかる間接活線用クリップは、被挟持物を挟持する一対の挟持部材を備えた挟持部と、間接活線把持工具で把持可能は把持部と、前記把持部を把持することで前記一対の挟持部材を離間させる動力を伝達する動力伝達部と備え、前記挟持部は、前記一対の挟持部材を回動可能に支持するベース部材と、前記一対の挟持部材を互いに近接させる方向に付勢する付勢手段とを備え、前記把持部は、内部に密閉空間が形成された弾性変形可能な中空体によって構成され、前記動力伝達部は、一端部が前記中空体内に挿入され、他端部が前記中空体から突出して前記ベース部材に取り付けられるシリンダ部と、このシリンダ部内を摺動するスライダとを備え、前記シリンダ部内の前記スライダよりも挿入端側の空間を前記密閉空間に連通させ、前記スライダを前記シリンダ部を介して前記ベース部材から突出可能とし、前記一対の挟持部材を、前記ベース部材から突出した前記スライダにより互いに離間させる方向へ付勢することを特徴としている。
したがって、間接活線用クリップの把持部を内部に密閉空間が形成された弾性変形可能な中空体によって構成したので、この中空体を間接活線把持工具で把持することで、密閉空間が圧縮され、内部の空気がシリンダ部のスライダよりも挿入端側の空間に導かれ、スライダはその空気圧によりベース部材から突出して一対の挟持部材を離間させる方向に付勢する。このため、密閉空間を圧縮させるように間接活線把持工具で把持部を把持しさえすれば、どのような方向から把持しても一対の挟持部材を離間させることができるので、作業位置やアプローチ方法に自由度を持たせることが可能となる。
活性作業用のクリップとしては、シートを挟持する場合に適したクリップや、電線を挟持するために適したクリップなど、作業のそれぞれに適したクリップがあるため、挟持部を各種作業に合わせて取り替えることができるように、前記シリンダ部を前記把持部と一体に形成し、シリンダ部の他端部を、前記把持部のベース部材に着脱自在に取り付けるようにするとよい。
また、間接活線把持工具で中空体を把持しようとする際に、間接活線把持工具が中空体の表面で滑らないようにするために、中空体を耐候性のある滑りにくい材質で形成したり、中空体の表面に、多数のディンプル又は凸部を形成したりするようにしてもよい。
さらに、把持部の変形度合を調整するために、前記把持部に、前記中空体内に充填した空気の圧力を調整する空気圧調整手段を設けるようにしてもよい。
さらに、把持部の変形度合を調整するために、前記把持部に、前記中空体内に充填した空気の圧力を調整する空気圧調整手段を設けるようにしてもよい。
なお、上述した間接活線用クリップのより具体的な構成としては、中空体を内部に密閉空間が形成された球状体または多面体で構成し、動力伝達部材のシリンダ部を、ベース部材の前記一対の挟持部材が回動可能に支持された部位間に設けられた貫通孔に取り付け、前記一対の挟持部材に、前記スライダの移動軌跡上に突出する爪部を設け、前記ベース部材から突出した前記スライダにより前記爪部を押圧することで前記一対の挟持部材を互いに離間させる方向へ回動させる構成にしてもよい。
このような構成とすることで、各挟持部材にはスライダからの付勢力が爪部を介して伝達され、各挟持部材を互いに離間する方向へ均等に回動させることが可能となる。
このような構成とすることで、各挟持部材にはスライダからの付勢力が爪部を介して伝達され、各挟持部材を互いに離間する方向へ均等に回動させることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる間接活線用クリップによれば、把持部を内部に密閉空間が形成された弾性変形可能な中空体によって構成し、動力伝達部を、中空体内に挿入されたシリンダ部と、このシリンダ部内を摺動するスライダとを備え、このスライダをシリンダ部が取り付けられると共に一対の挟持部材が回動可能に支持されたベース部材から突出可能とし、中空体を圧縮することで密閉空間内の空気圧によりスライダをベース部材から突出させて一対の挟持部材を離間させるようにしたので、一対の挟持部材の向きやその方向での回転角度を自由に調整した上で把持部を間接活線把持工具で把持することが可能となる。このため、作業位置や間接活線用クリップの被挟持物に対するアプローチ方法に自由度を持たせることが可能となり、無理な姿勢や不安定な姿勢での作業を避けることが可能となる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、本発明に係る間接活線用クリップの構成例が示されている。
この間接活線用クリップ1は、絶縁シートや電線等の被挟持物を挟持する一対の挟持部材2a,2bを備えた挟持部3と、間接活線把持工具で把持可能は把持部4と、前記把持部4を把持することで前記一対の挟持部材2a,2bを離間させる動力を伝達する動力伝達部5とを有して構成されている。
この間接活線用クリップ1は、絶縁シートや電線等の被挟持物を挟持する一対の挟持部材2a,2bを備えた挟持部3と、間接活線把持工具で把持可能は把持部4と、前記把持部4を把持することで前記一対の挟持部材2a,2bを離間させる動力を伝達する動力伝達部5とを有して構成されている。
挟持部3は、それぞれの挟持部材2a,2bが、互いに向かい合うようにベース部材6に配置され、それぞれ異なる軸7a,7bを中心として、ベース部材6に所定の間隔を空けて回転自在に支持されている。この例では、ベース部材6の中央に内周面に雌ネジ8aが形成された貫通孔8が形成され、この貫通孔8の両側に該貫通孔と垂直方向に軸7a,7bが平行に設けられ、貫通孔8を間に挟んで一対の挟持部材2a,2bが軸支されており、貫通孔8の軸心と各挟持部材2a,2bとを含む平面上で挟持部材2a,2bが回動するようになっている。
それぞれの軸7a,7bには、図示しないコイルばねが嵌装され、これらのコイルばねは、一対の挟持部材2a,2bを互いに近接させる方向に常時付勢している。また、それぞれの挟持部材2a,2bの回動中心の近傍(軸7a,7bの近傍)には、後述するスライダ16の移動軌跡となる貫通孔8の軸心に向けて突出する爪部9a,9bが設けられている。この爪部9a,9bは、挟持部材2a,2bと一体をなして挟持部材2a,2bと共に回動するもので、爪部9a,9bをベース部材6側から押圧することで挟持部材2a,2bを軸7a,7bを中心として外側へ回動させることができるようになっている。
把持部4は、内部に密閉空間10が形成された弾性変形可能な球体状の中空体11によって構成されているもので、クロロプレンゴム等の耐候性のある滑りにくい素材によって構成されている。内部の密閉空間10には、空気が充填されているもので、この把持部4の周壁には、中空体11の内部に空気を充填するための空気注入口12が設けられている。したがって、把持部4は、外側から外力を加えて圧縮していない状態や、圧縮状態を解除した場合には、中空体11の復元力や内部に充填された空気の空気圧により、球体形状に保たれている。
尚、中空体11は、間接活線把持工具で把持可能な大きさに形成されている。
尚、中空体11は、間接活線把持工具で把持可能な大きさに形成されている。
動力伝達部5は、中空体11内に一端部が挿入され、他端部が中空体11から突出するシリンダ部15とこのシリンダ部15内を摺動するスライダ16とを備えているもので、シリンダ部15は、中空体11を径方向に渡すように挿通され、中空体11に挿入された挿入端が中空体11の壁部に気密よく設けられた支持部材17に固定され、また、他端部の中空体11から突出する部位も封止部材18により気密よく封止されている。このシリンダ部15の中空体11から突出する他端部の外周には、雄ネジ15aが形成され、前記ベース部材6の貫通孔8に形成された雌ネジ8aと着脱自在に螺合可能となっている。
したがって、スライダ16は、貫通孔8に螺合されたシリンダ部15を介してベース部材6から一対の挟持部材2a,2bの間に突出可能となっており、各挟持部材2a,2bに設けられた爪部9a,9bに当接可能となっている。
したがって、スライダ16は、貫通孔8に螺合されたシリンダ部15を介してベース部材6から一対の挟持部材2a,2bの間に突出可能となっており、各挟持部材2a,2bに設けられた爪部9a,9bに当接可能となっている。
また、シリンダ部15内のスライダ16よりも一端部側(挿入端側)においてスライダ16と支持部材17との間に形成された空間(作動空間20)は、シリンダ部15の周壁に形成された連通孔21を介して中空体11の密閉空間10と連通している。連通孔21は、スライダ16の摺動範囲を避けた部分に形成され、この例では、シリンダ部15の周方向に等間隔に4箇所形成され、仮に一部の連通孔21が中空体11の周壁が弾性変形して塞がれた場合においても、残りの連通孔21によって作動空間20と密閉空間10との間で空気の出入りができるようになっている。尚、シリンダ部15とスライダ部16との間は、気密性を確保しつつスライダ16のスムーズな摺動を阻害しない程度のクリアランスに設定されている。
以上の構成において、上述した間接活線用クリップ1を間接活線作業で用いる場合には、図3乃至6に示されるように、絶縁シートや電線等の被挟持物に対してアプローチする方向を決め、その方向に一対の挟持部材2a,2bが向くように、また、被挟持部を把持しやすいようにその方向での回転角度を調節して把持部4を間接活線把持工具30で挟み込み、そのまま間接活線把持工具30を閉じるように操作して中空体11を圧縮する。すると、密閉空間10内の空気が圧縮され、シリンダ部15の連通孔21を介してシリンダ部15内の作動空間20に入り、スライダ16を挟持部3側へ移動させる。これにより、スライダ16は、シリンダ部15の他端部から(挟持部3のベース部材6から)一対の挟持部材2a,2b間に突出し、各挟持部材2a,2bの爪部9a、9bに当接してこれを押圧する。これにより、各挟持部材2a,2bは、対応する軸7a,7bを中心として互いに離間する方向に回転し、間接活線用クリップ1が開いた状態(図1(b)の状態)となる。
そして、その状態を保ったまま(間接活線把持工具30で把持部4を挟み込んだまま)、間接活線用クリップ1を一対の挟持部材2a,2bで被挟持物を挟み込む位置まで動かし、その位置で間接活線把持工具30による把持部4の把持状態を解除すれば、中空体11は、自身の復元力や内部の空気圧により球体形状に戻り、シリンダ部15内の作動空間20の空気が密閉空間10内へ戻され、スライダ16がシリンダ部15内へ戻される。また、軸7a,7bに設けられたコイルばねにより、各挟持部材2a,2bは、互いに近接する方向に動かされ、図1(a)の状態に戻る。
したがって、上述の構成によれば、間接活線用クリップ1の把持部4を内部に密閉空間10が形成された中空体11で構成するようにしたので、中空体11を圧縮させるように間接活線把持工具30で把持しさえすれば、どのような方向から間接活線把持工具30で把持部4を把持しても、一対の挟持部材2a,2bを離間させることができるので、作業位置や被挟持物へのアプローチ方法に自由度を持たせることが可能となる。
例えば、一対の挟持部材2a,2bによる挟持方向を間接活線把持工具30の把持方向と直交させたい場合には、図3に示されるように、一対の挟持部材2a,2bを含む平面に対して垂直となるように間接活線把持工具30で把持部4を挟み込み、例えば、斜め上方にアプローチする場合には、図3(a)に示すように把持部4を間接活線把持工具30で把持に、真上にアプローチする場合には、図3(b)に示すように把持部を間接活線把持工具30で把持し、真横にアプローチする場合には、図3(c)に示すように把持部を間接活線把持工具30で把持すればよい。
また、一対の挟持部材2a,2bによる挟持方向を間接活線把持工具30の把持方向と同方向にしたい場合には、図4に示されるように、一対の挟持部材2a,2bによる挟持方向を間接活線把持工具30の把持方向とを一致させるように間接活線把持工具30で把持部4を挟み込み、例えば、斜め上方にアプローチする場合には、図4(a)に示すように把持部4を間接活線把持工具30で把持に、真上にアプローチする場合には、図4(b)に示すように把持部4を間接活線把持工具30で把持し、斜め下方にアプローツする場合には、図4(c)に示すように把持部4を間接活線把持工具30で把持すればよい。
また、間接活線用クリップ1の間接活線把持工具30による把持の仕方も、図5(a)に示すように、間接活線把持工具30の把持片31の先端部で間接活線用クリップ1の把持部4を把持するようにしても、図5(b)に示すように、間接活線把持工具30の把持片31の先端部よりも手前の部分で間接活線用クリップ1の把持部4を把持するようにしてもよい。
間接活線把持工具30の把持片31の先端部よりも手前の部分で間接活線用クリップ1の把持部4を把持する場合においても、間接活線用クリップ1の向きや角度を適宜調節することができ、例えば、一対の挟持部材2a,2bによる挟持方向を間接活線把持工具30の把持方向と直交させたい場合には、図6に示されるように、一対の挟持部材2a,2bを含む平面に対して垂直となるように間接活線把持工具30で把持部4を挟み込み、例えば、斜め上方にアプローチする場合には、図6(a)に示すように把持部を間接活線把持工具30で把持し、真横にアプローチする場合には、図6(b)に示すように把持部を間接活線把持工具30で把持すればよい。
したがって、作業位置や間接活線用クリップ1の取付位置等を応じて、適宜一対の挟持部材2a,2bの向きやその方向での回転角度を調整して間接活線把持工具30で把持部4を把持すればいいので、無理な姿勢や不安定な姿勢での作業を避けることが可能となる。
また、挟持部3と把持部4は、着脱自在に取り付けられているので、図7に示されるように、挟持部材2a,2bの形状が異なる挟持部3を予め用意しておき(図7(a)は電線同士を仮留めするために適した挟持部、図7(b)は絶縁シートを充電部に仮留めするために適した挟持部、図7(c)は電線同士を仮留めしたり絶縁シートを仮留めするために適した挟持部)、間接活線用クリップ1を装着したい箇所に合わせて、把持部4を取り付ける挟持部3を選択できるようにすることで、把持部4を共用することが可能となり、汎用性を持たせることが可能となる。
尚、上述した例では、多方向から把持しやすいように、把持部4の中空体11を球状体にした例を示したが、内部に密閉空間10が形成される中空体11であれば、球状体に限定されるものではなく、例えば、図8に示されるように、多面体で形成するようにしてもよい。
また、上述の例では、間接活線把持工具30が把持部4を把持する際に滑らないようにするために、中空体11の素材を選定するものであったが、間接活線把持工具30が滑らないようにするために、中空体11の表面に、図9(a)に示されるように、多数の滑り防止部40を散在させるようにしてもよい。この滑り防止部40は、中空体11の表面に滑り防止機能を有する物質を接着、貼着、塗布するようにしても、図9(b)に示されるように、中空体11の表面に多数のディンプル41を形成するようにしても、図9(c)に示されるように、中空体11の表面に多数の凸部42を一体に形成するようにしてもよい。
さらに、上述した把持部4に、図10に示されるように、中空体11に充填された空気の圧力を調整する空気圧調整手段50を設けるようにしてもよい。例えば、前記支持部材17を回転可能とし、シリンダ部15の先端部に支持部材17と一体をなす雄ネジ51を螺進退可能に螺合させ、支持部材17とシリンダ部15の先端部との距離を調節することで、中空体11内の容積を可変させ、これにより中空体11内の空気圧を調節するようにしてもよい。
このような構成においては、図10(a)に示されるように、支持部材17とシリンダ部15との距離を相対的に長くする場合には、中空体11内の空気圧を相対的に低くして中空体11を変形しやすくすることができ、また、図10(b)に示されるように、支持部材17とシリンダ部15との距離を相対的に短くする場合には、中空体11内の空気圧を相対的に高くして中空体11を変形しにくくすることができ、中空体11を適度な硬さに調整することが可能となる。
1 間接活線用クリップ
2a,2b 挟持部材
3 挟持部
4 把持部
5 動力伝達部
6 ベース部材
8 貫通孔
9a,9b 爪部
10 密閉空間
11 中空体
15 シリンダ部
16 スライダ
20 作動空間
30 間接活線把持工具
41 ディンプル
42 凸部
50 空気圧調整手段
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15 シリンダ部
16 スライダ
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30 間接活線把持工具
41 ディンプル
42 凸部
50 空気圧調整手段
Claims (6)
- 被挟持物を挟持する一対の挟持部材を備えた挟持部と、間接活線把持工具で把持可能は把持部と、前記把持部を把持することで前記一対の挟持部材を離間させる動力を伝達する動力伝達部と、を備えた間接活線用クリップにおいて、
前記挟持部は、前記一対の挟持部材を回動可能に支持するベース部材と、前記一対の挟持部材を互いに近接させる方向に付勢する付勢手段とを備え、
前記把持部は、内部に密閉空間が形成された弾性変形可能な中空体によって構成され、
前記動力伝達部は、一端部が前記中空体内に挿入され、他端部が前記中空体から突出して前記ベース部材に取り付けられるシリンダ部と、このシリンダ部内を摺動するスライダとを備え、前記シリンダ部内の前記スライダよりも挿入端側の空間を前記密閉空間に連通させ、前記スライダを前記シリンダ部を介して前記ベース部材から突出可能とし、前記一対の挟持部材を、前記ベース部材から突出した前記スライダにより互いに離間させる方向へ付勢することを特徴とする間接活線用クリップ。 - 前記シリンダ部は、前記把持部と一体をなし、前記シリンダ部の他端部は、前記ベース部材に着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の間接活線用クリップ。
- 前記中空体の表面には、多数のディンプル又は凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の間接活線用クリップ。
- 前記把持部は、前記中空体内に充填した空気の圧力を調整する空気圧調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の間接活線用クリップ。
- 前記中空体は、内部に密閉空間が形成された球状体または多面体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の間接活線用クリップ。
- 前記シリンダ部は、前記ベース部材の前記一対の挟持部材が回動可能に支持された部位間に設けられた貫通孔に取り付けられ、前記一対の挟持部材には、前記スライダの移動軌跡上に突出する爪部が形成され、前記ベース部材から突出した前記スライダにより前記爪部を押圧することで前記一対の挟持部材を互いに離間させる方向へ回動させることを特徴とする請求項1乃至5記載のいずれかに間接活線用クリップ。
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