JP5754386B2 - ウェブ切断方法及びウェブ切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続的に走行してくるプラスチックフィルム、紙等のウェブを切断しながらウェブの切断端を回転中の新たな巻芯に巻付けるウェブ連続巻取機において、丸刃を前記巻芯に押付けて巻芯長手方向に移動させることにより前記ウェブを巻芯上で切断するウェブ切断方法及びウェブ切断装置に関する。
上述のウェブ連続巻取機は、連続的に走行してくるウェブを巻芯に所定量巻取って巻取ロールを形成し、その後、ウェブの走行を停止することなくウェブを切断し、そのウェブの切断端を新たな巻芯に巻付けてその巻芯にウェブを所定量巻取るという工程を繰り返すことにより、一つの連続したウェブから複数の巻取ロールを形成する巻取機であり、従来、このウェブ連続巻取機においてウェブを切断するウェブ切断装置には、円筒体の巻芯に沿って該巻芯長手方向に平行に移動する往復台に切断ナイフが該ナイフ平面内で前記巻芯に対して半径方向に位置する軸を中心にして一定の限度内で回転可能に支承されていて、切断ナイフが自動的にウェブの走行速度と横切速度とから生ずる切断方向に調整されるようにしたものがある(下記特許文献1参照)。
このウェブ切断装置では、ナイフを支承する往復台がウェブの切断時にモータにより鎖を介して積極的に駆動され、切断ナイフが巻芯上を往復台と共に巻芯長手方向に平行に移動する。ウェブはその長手方向に走行し、巻芯はその長手方向がウェブ長手方向に直交するように配置してある。切断ナイフによる切断方向は、ウェブの走行速度と切断ナイフの横切速度とから生ずるためウェブの走行方向に対して直角ではなく、ウェブは斜めに切断されることになり、ウェブの斜めに切断された切断部分は三角形状になる。そしてこの三角形状の切断部分はその幅が正規の幅に達しないため製品として使用することができず無駄になる。
ところで、ウェブ連続巻取機においては、その上流側工程の高速化等に伴いウェブの巻取速度の高速化が必要になり、切断時のウェブの走行速度を以前より大きく設定することが必要になる場合がある。また上流側工程の運転状態に応じて走行してくるウェブの速度が変わる場合もある。その場合、ウェブ連続巻取機においてはウェブの走行速度に応じて切断ナイフの横切速度を変えないと切断方向が変り、ウェブの切断部分の長さが変わる。例えば生産性の向上を図るために切断時のウェブの走行速度を大きく設定した場合、切断ナイフの横切速度が一定だと、ウェブの切断部分の長さが長くなり無駄が多くなる。そのため、ウェブの走行速度が変わってもウェブの切断方向が変化しないように、ウェブの走行速度に応じて切断ナイフの横切速度が自動的に制御されることが望ましい。
また一般にウェブ連続巻取機の巻芯の長さはウェブの幅より僅かに大きく、巻芯端から、その巻芯を両端支持するターレット等の巻芯支持装置までの距離は短いので、切断ナイフが巻芯上のウェブを通過してウェブの切断が完了したとき、その切断ナイフが巻芯支持装置に衝突しないように往復台を所定位置に急停止させる必要がある。
しかし、従来のウェブ切断装置では切断ナイフの横切速度が切断時のウェブの走行速度に応じて自動的に制御されるようにするには、往復台を駆動するモータの駆動速度を自動的に制御する複雑な制御装置が必要になる。
また切断時のウェブの走行速度の大きくすると往復台の駆動速度も大きくしなければならず、往復台の駆動速度を大きくすると、往復台を所定位置に確実に急停止させることが困難になると共に、往復台の駆動機構等を急停止に耐え得るように大型化することが必要になる。しかし、往復台の駆動機構を大型化するとその慣性力が大きくなるので往復台を急停止させることが難しくなる。
したがって、従来のウェブ切断装置では、切断時のウェブの走行速度が変わってもウェブの切断方向が自動的に一定に保たれるようにし、かつ切断時のウェブの走行速度を高速化すると、往復台の駆動機構が複雑になると共に大型化し、ウェブ切断装置が高価なものになる。
特公昭51−14659号公報
本発明は、ウェブ連続巻取機のウェブ切断装置において丸刃を巻芯長手方向に移動させる機構を簡素化すると共に、切断時のウェブの走行速度に関係なくウェブの切断部分の長さが自動的に一定に保たれるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、丸刃の姿勢を該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢に保持して前記丸刃を回転中の巻芯に押付けているとき前記丸刃が前記巻芯から受ける丸刃移動方向の移動力によって前記丸刃を移動させる。
本発明によれば、丸刃の姿勢を該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢に保持して前記丸刃を回転中の巻芯に押付けているとき前記丸刃が前記巻芯から受ける丸刃移動方向の移動力によって前記丸刃を移動させることにより、丸刃を支持する往復台をウェブ切断時に駆動する機構を設置する必要がなくなるので、ウェブ切断装置を比較的簡素で安価なものにすることができる。しかも、ウェブの切断中、丸刃切込み方向はウェブの走行速度に関係なく一定となり、ウェブの切断方向は丸刃切込み方向に応じて定まることになるので、切断時のウェブの走行速度が変わってもウェブの切断方向を一定に保持することができる。そのため、切断時のウェブの走行速度が大きくなっても、ウェブの切断部分の長さを一定に保つことができ、ウェブの無駄が増大するのを防止することができる。それゆえ、切断時のウェブ走行速度の高速化を図ることができ、それによってウェブ連続巻取機の生産性を向上させることが可能になる。
また本発明では、丸刃に当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向と直交する回転付与姿勢をとらせると共に丸刃を巻芯から後退させて待機させておき、ウェブ切断時に、回転付与姿勢をとった丸刃を回転中の新たな巻芯に押付け、丸刃の巻芯への押付け開始から一定時間経過後に前記丸刃の姿勢を、当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢に変更し、切断姿勢をとった丸刃が前記巻芯に押付けられているとき前記巻芯から受ける丸刃移動方向の移動力によって前記丸刃を移動させることにより、丸刃が移動開始位置近くでウェブを引っ掻いて切断不良が生ずるのを防止することができ、ウェブが破れ易いものであっても破断しないよう確実に切断することができるようになる。つまり、切断姿勢をとった丸刃を高速で回転中の巻芯上に、直接的に進出させる場合、丸刃が巻芯上に到達してからしばらくの間、丸刃が巻芯に対して大幅にスリップすることが多いが、丸刃の押付け開始から一定時間経過後に丸刃の姿勢を変えることにより、丸刃に移動開始位置で十分な速度の回転を付与してから丸刃に切断姿勢をとらせることができるようになるため、丸刃が巻芯上のウェブに達したときウェブの走行速度に対して丸刃の回転速度が不足するのを防ぐことができる。
また本発明では、丸刃を移動終了位置から移動開始位置に復帰させるとき往復台に係合して該往復台を復帰方向に駆動し、丸刃によりウェブを切断するとき往復台を解放することができる往復台復帰機構を備えることにより、丸刃を待機位置に復帰させる作業の自動化を図ることができる。また丸刃を移動終了位置から移動開始位置に復帰させる際の往復台の復帰速度は小さくてもよく、また切断条件等に応じて変速する必要もない。それゆえ、往復台復帰機構を小型で簡素なものにすることができる。
また、往復台復帰機構は、往復台に対して移動終了位置側に配置すると共に前記往復台の移動方向に沿って往復動可能に設けた駆動体と、前記駆動体上に、前記往復台に当接可能に設けた係合部と、前記駆動体を往復駆動することができる往復駆動機構とからなることにより、駆動体を復動方向に移動させると駆動体は自動的に往復台の前側に当接して往復台を押すことができ、駆動体を往動方向に移動させると駆動体は自動的に往復台から離脱するので複雑な係合離脱機構が不要となり、往復台復帰機構が簡素になる。
図1はウェブ連続巻取機の概略側面図である。 図2は丸刃を巻芯に押付けた状態を模型的に示す斜視図である。 図3は本発明の一実施例に係るウェブ切断装置の正面図である。 図4は本発明の一実施例に係るウェブ切断装置の側面図である。 図5は丸刃進退駆動機構の正面図である。 図6は丸刃復帰機構の概略平面図である。 図7は本発明の他の実施例に係るウェブ切断装置の側面図である。 図8は回動駆動機構の正面図である。 図9は回動駆動機構の下面図である。
図1には、本発明が適用されたウェブ連続巻取機の一例が示してあり、図示のウェブ連続巻取機はウェブ切断中である。このウェブ連続巻取機は、連続的に走行してくるウェブWをウェブ切断装置1により切断しながらウェブWの切断端を、巻取位置Aにおいて回転中の新たな巻芯Cに公知の先端案内機構2により巻付けることができる。ウェブ切断装置1は、丸刃3を新たな巻芯C上に押付けて巻芯Cの長手方向に移動させることによりウェブWを巻芯C上で切断する。ウェブWの切断時、巻取位置Aの新たな巻芯Cはその周速がウェブWの走行速度と同じになるように図1では時計方向に回転駆動されている。また巻芯着脱位置Bにおいても巻芯CのまわりにウェブWが巻取られつつある。巻取位置Aの巻芯C及び巻芯着脱位置Bの巻芯Cは、中心軸4aを中心に旋回可能なターレット4に両端支持されており、連続的に走行してくるウェブWはタッチローラ5を経て巻取位置Aに配置された巻芯Cへ導かれる。
図2は、ウェブ切断装置1において丸刃3を巻芯Cに押付けた状態を模型的に示す斜視図である。図2において丸刃3はその刃先が形成する円で示し、軸線Lvは丸刃3の半径方向の軸線であって巻芯Cの中心軸線L0と直交する。ここで、丸刃3は、軸線Lvを中心に回動させることでその姿勢を変えることができ、巻芯Cの中心軸線L0に平行に案内されて移動可能になっているものとし、また円筒体である巻芯Cと丸刃3との接点Pにおける巻芯Cの接平面Hcと、丸刃3を含む平面Hkとの交線Laの方向を丸刃切込み方向とし、丸刃3と巻芯Cとの接点Pにおける巻芯Cの接平面Hcと巻芯Cの外周面との交線Lcの方向を丸刃移動方向とすると、図2に実線で示す丸刃3については丸刃切込み方向が矢印A1の示す方向、丸刃移動方向が矢印A2の示す方向になり、図2に実線で示す丸刃3は、丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対し鋭角の所定角度θだけ傾く切断姿勢をとっている。この状態で、巻芯Cを、中心軸線L0を中心に矢印Acの方向に回転させると、巻芯Cに刃先が押付けられている丸刃3は、接点Pにおいて巻芯Cから接線方向の力を受け、その力が丸刃3の中心軸線L1のまわりの回転力として作用し、その回転力により丸刃3は、中心軸線L1を中心に矢印Akの向に回転しながら、その刃先を押付けた状態で巻芯Cの外周面上を矢印A1の方向に進もうとする。つまり丸刃3が巻芯Cに対して、接点Pが巻芯Cの外周面上に螺旋の軌跡を描くように移動しようとする。したがって、切断姿勢の丸刃3を回転中の巻芯Cに押付けると、その丸刃3には巻芯Cから矢印A2の方向の移動力が働く。
図3は、本発明の一実施例に係るウェブ切断装置の正面図、図4は同じく側面図、図5は丸刃進退駆動機構の正面図である。このウェブ切断装置1は、丸刃3を回転自在に保持した丸刃保持体6と、丸刃3が、当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢をとるように丸刃保持体6を保持すると共に、丸刃保持体6を丸刃3の巻芯Cへの押付け方向に進退可能に保持した往復台7と、丸刃保持体6を丸刃3の巻芯Cへの押付け方向に進退駆動することができる、往復台7に設けた丸刃進退駆動機構8と、往復台7を巻芯Cの長手方向に平行に移動自在に案内すると共に支持する案内支持部材9とを備え、切断姿勢をとった丸刃3を回転中の巻芯Cに押付けているとき丸刃3が巻芯Cから受ける丸刃移動方向の移動力によって往復台7を丸刃3と共に案内支持部材8沿いに移動させることを特徴とするものである。
丸刃保持体6を丸刃3の巻芯Cへの押付け方向に進退可能に保持するために、往復台7には、丸刃3の押付方向に平行に伸長した案内面10を設け、案内面10に可動体11をスライド可能に装着し、可動体11に丸刃保持体6を装着している。
丸刃進退駆動機構8は、この実施例では流体圧シリンダ装置からなり、図5に示すように弾力装置12を介して可動体11に連結してある。弾力装置12は、流体圧シリンダ装置8の駆動力を弾力的に可動体11に伝達するためのもので、可動体11に、丸刃3の押付方向に一定長さの範囲で進退可能に装着した連結軸13と、この連結軸13と可動体11との間に設けた圧縮コイルバネ14からなる。流体圧シリンダ装置8のシリンダ部8aは往復台7に装着し、ピストンロッド8bを連結軸13の先端部に連結してある。また案内面10は、可動体11を貫通した軸体15の外周面からなり、軸体15の両端部は、往復台7に固設したブラケット16で固く保持してある。
図4に示すように、案内支持部材9は、この実施例では梁部材17に固設したレールであり、このレール9には、その案内面ところがり接触するガイドブロック18がスライド可能に装着してあり、ガイドブロック18は往復台7に固着してある。
丸刃3はホルダー19に装着してあり、ホルダー19は丸刃3の中心軸線と同心に配置した支持軸20を有し、支持軸20は、図示しないベアリングを介してホルダー19に装着してある。
丸刃保持体6は、腕部6aを有しており、腕部6aは支持軸20を保持しているので、丸刃3を、その中心軸線(図2では中心軸線L1)を中心に回転自在に保持することができる。また丸刃保持体6は、丸刃3の刃先が形成する円の半径方向つまり丸刃3の半径方向の軸線を中心軸線とする円柱状の軸部6bを有している。可動体11には、丸刃3が巻芯Cに押付けられたとき軸部6bの中心軸線が巻芯Cの回転中心軸線と直角に交差するように軸部6bを保持することができる保持手段21が設けてある。つまり、保持手段21が保持した軸部6bの中心軸線が、図2に示す軸線Lv上に配置されるようにする。保持手段21は、可動体11に形成した受部22と締付片23と、締付片23を受部に取付けるボルト24とからなり、軸部6bの外周面を受部22と締付片23で挟み、ボルト24で締付けて固定することができる。
本発明の一実施例に係るウェブ切断方法は、丸刃3に切断姿勢をとらせると共に丸刃3を巻芯Cから後退させて待機させておく工程と、ウェブ切断時に、切断姿勢をとった丸刃3を回転中の巻芯Cに押付ける工程と、切断姿勢をとった丸刃3が回転中の巻芯Cに押付けられているとき該巻芯Cから受ける丸刃移動方向の移動力によって丸刃3を移動させる工程とからなる。
丸刃3に切断姿勢をとらせておくためには、丸刃3の姿勢が所定の切断姿勢をとるように丸刃保持体6の軸部6bを往復台上の可動体11の保持手段21により保持しておく。
丸刃3を巻芯Cから後退させて待機させるには、可動体11を丸刃進退駆動機構8により後退駆動して後退させておくと共に、図3に実線で示すように往復台7を案内支持部材9上の移動開始位置に配置しておく。丸刃3をウェブ切断時に進出させて巻芯Cに押付けるには、丸刃進退駆動機構8により可動体11を進出方向に押し、その後、ウェブWの切断が終わるまで可動体11を進出に押す状態を維持する。そうすると、丸刃3が、回転中の巻芯Cから巻芯長手方向の移動力を受け、その移動力は往復台7に作用して往復台7はレール9に沿って移動すると共に、往復台7上の切断姿勢の丸刃3は、その切込み方向を一定に保持して回転しながら往復台7と一緒に巻芯C上を巻芯Cの長手方向に移動し、それによって巻芯C上のウェブWを切断する。そして丸刃3は、それが巻芯C上にあるうちはウェブWが全幅にわたり切断された後も更に移動を続け、巻芯Cを外れると巻芯Cから移動力を受けなくなるので往復台7の移動力は失われ、その後、往復台7は慣性により図2に二点鎖線で示す移動終了位置まで移動し、梁部材17に設けたストッパー25に当って停止する。巻芯C上のウェブWの切断が完了すると、丸刃進退駆動機構8により可動台11を後退方向に引いて後退させ、それによって丸刃3を巻芯Cから後退させる。その後、次のウェブ切断時までに、丸刃3を往復台7と共に、移動終了位置から移動開始位置に復帰させて待機させておく。
丸刃3を往復台7と共に移動終了位置から移動開始位置に復帰させる工程を自動化するために、ウェブ切断装置1には、丸刃3の移動開始位置への復帰時に往復台7に係合して該往復台7を復帰方向に駆動し、丸刃3によりウェブWを切断するとき往復台7を解放することができる往復台復帰機構26が備えてある。この往復台復帰機構26は、往復台7に対して移動終了位置側に配置すると共に往復台7の移動方向に沿って往復動可能に設けた駆動体27と、この駆動体27上に、往復台7に当接可能に設けた係合部28と、駆動体27を往復駆動することができる往復駆動機構29とからなる。この実施例では、駆動体27を往復台7の移動方向に沿って往復動可能に設けるために、駆動体27の両端に一定長さのベルト30の両端を結合し、それによって無端状となったベルト30を、梁部材17の両端付近に配置したプーリ31、32に掛けている。往復駆動機構28は、プーリ31を正逆両方向に選択的に回転駆動可能なモータからなる。
駆動体27は、図3に示すように待機しており、丸刃3を移動開始位置へ復帰させるとき、図6に矢印A6で示す方向に往復駆動機構29により駆動され、それによって、図6に実線で示すように、係合部28が往復台7に当接した状態で往復台7を押しながら切断開始側へ移動する。そして丸刃3が移動開始位置につくと駆動体27は往復駆動機構29により矢印A7の方向に駆動され、図2に示す位置に復帰する。このとき、駆動体27上の係合部28は往復台7から離反する方向に自由に移動することができるので、移動開始位置の往復台4(図6に二点鎖線で示す)は移動しない。そして駆動体27の待機中は、往復台7がその移動開始位置から移動終了位置間においてレール9沿いに移動自在になる。
図7は本発明の他の実施例に係るウェブ切断装置の側面図、図8は丸刃の切込み方向を変えるための回動駆動機構の正面図、図9は同じく回動駆動機構の下面図である。このウェブ切断装置1は、丸刃3を回転自在に保持した丸刃保持体6と、丸刃6の切込み方向を変更できるように丸刃保持体6を回動可能に保持すると共に、該丸刃保持体6を丸刃3の巻芯Cへの押付け方向に進退可能に保持した往復台7と、丸刃3が、当該丸刃切込み方向が当該丸刃移動方向と直交する回転付与姿勢と、当該丸刃切込み方向が当該丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢とを選択的にとることができるように、丸刃保持体6を回動駆動することができる回動駆動機構33と、丸刃保持体6を丸刃3の巻芯Cへの押付け方向に進退駆動することができる、往復台7に設けた丸刃進退駆動機構8と、往復台7を巻芯長手方向に平行に移動自在に案内すると共に支持する案内支持部材9とを備え、ウェブの切断時に回転付与姿勢をとっている丸刃3を丸刃進退駆動機構8により回転中の新たな巻芯Cに押付けてから一定時間経過後に、回動駆動機構33により、丸刃3の姿勢を、当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢に変更し、切断姿勢をとった丸刃3が回転中の新たな巻芯Cから受ける丸刃移動方向の移動力により往復台7を丸刃3と共に案内支持部材9沿いに移動させることを特徴とするものである。
図2において、二点鎖線で示す丸刃3は回転付与姿勢をとっている。このとき丸刃3の切込み方向は矢印A3で示す方向になり、丸刃3は中心軸線L2を中心に回転することができ、この中心軸線L2は巻芯Cの回転中心軸線L0と平行になっており、接点Pを含む巻芯Cの断面と、二点鎖線で示す丸刃3とは同一平面上にある。この状態で巻芯Cを回転させると、巻芯Cから回転力を受け中心軸線L2を中心に回転するが、中心軸線L2とL0とが平行であるため、矢印A2方向の移動力は生じない。なお、丸刃3が、その丸刃切込み方向が丸刃移動方向と一致する姿勢をとっているとき、その丸刃3の回転中心である中心軸線L4は中心軸線L2と直交するので、その丸刃3は、接点Pにおいて巻芯Cから接線方向の力を受けても回転しない。
この実施例のウェブ切断装置1は、往復台7が、丸刃6の切込み方向を変更できるように丸刃保持体6を回動可能に保持する点、及び、丸刃3が回転付与姿勢と切断姿勢とを選択的にとることができるように丸刃保持体6を回動駆動することができる回動駆動機構33を備える点が上述した実施例のウェブ切断装置と相違している。図8に示すように、丸刃保持体6の軸部6bは軸受筒34に回動自在に装着してあり、その軸受筒34は、可動体11に設けた保持手段21により保持してある。丸刃保持体6はそれに固着した腕部6cを有する。回動駆動機構33はこの実施例では流体圧シリンダ装置であり、そのシリンダ部33aは往復台7に固設したブラケット35にピン36により連結し、そのピストンロッド33bは、丸刃保持体6の腕部6cに固設したピン37に、ピン長手方向にスライド可能にジョイント33cにより連結してある。また流体圧シリンダ装置33により丸刃3に切断姿勢をとらせたとき丸刃3の切込み方向にバラツキが生じないように、また必要に応じて丸刃3の切断方向を変更することができるようにするために、往復台7に固設した腕部材38の穴をゆるく通した棒39の一端を、球面すべり軸受を有するジョイント40で丸刃保持体の腕部6cに連結し、その棒39の他の一端に形成したネジにダブルナットからなる係止体41を螺着し、丸刃3に切断姿勢をとらせたとき、係止体41が腕部材38に当って腕部6cの旋回が止まるようにしてある。棒39上の係止体41の位置を変更すると、腕部6cの旋回角度が変わり、それによって丸刃3の切込み方向が変る。流体圧シリンダ装置33がピストンロッド33bを後退させた状態のとき丸刃3は図9に実線で示すように回転付与姿勢をとり、ピストンロッド33bを進出させて腕部6を押すと、丸刃保持体6は軸部6bを中心に回転し、丸刃3は二点鎖線で示すように切断姿勢をとる。なお回動駆動機構33は、必要に応じて、流体圧シリンダのかわりに、例えば可動体11上に設けたロータリーアクチュエータにより構成してもよい。
このウェブ切断装置1によるウェブ切断方法は、丸刃3に回転付与姿勢をとらせると共に丸刃3を巻芯Cから後退させて待機させておく工程と、ウェブ切断時に、回転付与姿勢をとった丸刃3を回転中の巻芯Cに押付ける工程と、丸刃3の、回転中の巻芯Cへの押付け開始から一定時間経過後に丸刃3の姿勢を、切断姿勢に変更する工程と、切断姿勢をとった丸刃3が回転中の巻芯Cに押付けられているとき巻芯Cから受ける丸刃移動方向の移動力によって丸刃3を移動させる工程とからなる。
丸刃進退駆動機構8を作動させて丸刃3を巻芯Cに押付けてから、丸刃3の姿勢を切断姿勢に変えるために回転駆動機構33が作動するまでの間に、回転付与姿勢の丸刃3は、回転中の巻芯Cから回転力を付与され巻芯Cに従動して巻芯Cと略同じ周速で回転する。丸刃3が切断姿勢になったとき、既に丸刃3は回転しているので、丸刃3が巻芯Cに対して大きくスリップすることはない。また丸刃進退駆動機構8により回転中の巻芯Cに押付けられているので、その巻芯Cから丸刃移動方向の移動力を受け、その移動力によって往復台7が丸刃3と共に案内支持部材9沿いに移動し、その移動中に丸刃3によりウェブWが巻芯C上で切断される。切断が完了すると、丸刃進退駆動機構8を後退方向に作動させ、丸刃3を巻芯Cから後退させた後、往復台復帰機構26を作動させて往復台7を移動開始位置に復帰させる。
1 ウェブ切断装置
3 丸刃
6 丸刃保持体
6b 軸部
7 往復台
8 丸刃進退駆動機構(流体圧シリンダ装置)
9 案内支持部材(レール)
10 案内面
11 可動体
21 保持手段
26 往復台復帰機構
27 駆動体
28 係合部
29 往復駆動機構
30 ベルト
31 プーリ
32 プーリ
33 回転駆動機構
34 軸受筒
38 腕部材

Claims (6)

  1. 連続的に走行してくるウェブを切断しながらウェブの切断端を回転中の新たな巻芯に巻付けるウェブ連続巻取機において丸刃を前記巻芯に押付けて巻芯長手方向に移動させることにより前記ウェブを前記巻芯上で切断するウェブ切断方法であって、前記丸刃の姿勢を該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢に保持して前記丸刃を前記巻芯に押付けているとき前記丸刃が前記巻芯から受ける丸刃移動方向の移動力によって前記丸刃を移動させる工程を含むことを特徴とするウェブ切断方法。
  2. 連続的に走行してくるウェブを切断しながらウェブの切断端を回転中の新たな巻芯に巻付けるウェブ連続巻取機において、丸刃を前記巻芯に押付けて巻芯長手方向に移動させることにより前記ウェブを前記巻芯上で切断するウェブ切断装置であって、前記丸刃を回転自在に保持した丸刃保持体と、前記丸刃が、当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢をとるように前記丸刃保持体を保持すると共に、該丸刃保持体を前記丸刃の巻芯への押付け方向に進退可能に保持した往復台と、前記丸刃保持体を前記丸刃の巻芯への押付け方向に進退駆動することができる、前記往復台に設けた丸刃進退駆動機構と、前記往復台を巻芯長手方向に平行に移動自在に案内すると共に支持する案内支持部材とを備え、前記切断姿勢をとった丸刃を前記巻芯に押付けたとき前記丸刃が前記巻芯から受ける丸刃移動方向の移動力によって前記往復台を前記丸刃と共に前記案内支持部材沿いに移動させることを特徴とするウェブ切断装置。
  3. 連続的に走行してくるウェブを切断しながらウェブの切断端を回転中の新たな巻芯に巻付けるウェブ連続巻取機において、丸刃を前記巻芯に押付けて巻芯長手方向に移動させることにより前記ウェブを前記巻芯上で切断するウェブ切断方法であって、前記丸刃に当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向と直交する回転付与姿勢をとらせると共に前記丸刃を前記巻芯から後退させて待機させておく工程と、ウェブ切断時に、前記回転付与姿勢をとった丸刃を前記巻芯に押付ける工程と、前記丸刃の巻芯への押付け開始から一定時間経過後に前記丸刃の姿勢を、当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢に変更する工程と、前記切断姿勢をとった丸刃が前記巻芯に押付けられているとき前記巻芯から受ける丸刃移動方向の移動力によって前記丸刃を移動させる工程とからなるウェブ切断方法。
  4. 連続的に走行してくるウェブを切断しながらウェブの切断端を回転中の新たな巻芯に巻付けるウェブ連続巻取機において、丸刃を前記巻芯に押付けて巻芯長手方向に移動させることにより前記ウェブを前記巻芯上で切断するウェブ切断装置であって、前記丸刃を回転自在に保持した丸刃保持体と、前記丸刃の切込み方向を変更できるように前記丸刃保持体を回動可能に保持すると共に、該丸刃保持体を前記丸刃の巻芯への押付け方向に進退可能に保持した往復台と、前記丸刃が、当該丸刃切込み方向が当該丸刃移動方向と直交する回転付与姿勢と、当該丸刃切込み方向が当該丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢とを選択的にとるように、前記丸刃保持体を回動駆動することができる回動駆動機構と、前記丸刃保持体を前記丸刃の巻芯への押付け方向に進退駆動することができる、前記往復台に設けた丸刃進退駆動機構と、前記往復台を巻芯長手方向に平行に移動自在に案内すると共に支持する案内支持部材とを備え、ウェブの切断時に、前記回転付与姿勢をとっている丸刃を前記丸刃進退駆動機構により前記巻芯に押付け、前記丸刃の巻芯への押付け開始から一定時間経過後に前記回動駆動機構により前記丸刃の姿勢を、当該丸刃切込み方向が丸刃移動方向に対して鋭角の所定角度だけ傾く切断姿勢に変更し、前記切断姿勢をとった丸刃が巻芯から受ける丸刃移動方向の移動力により、前記丸刃を前記往復台と共に前記案内支持部材沿いに移動させることを特徴とするウェブ切断装置。
  5. 前記丸刃を移動終了位置から押付開始位置に復帰させるとき前記往復台に係合して該往復台を復帰方向に駆動し、前記丸刃によりウェブを切断するとき前記往復台を解放することができる往復台復帰機構を備える請求項2又は請求項4に記載のウェブ切断装置。
  6. 前記往復台復帰機構は、前記往復台に対して移動終了位置側に配置すると共に前記往復台の移動方向に沿って往復動可能に設けた駆動体と、前記駆動体上に、前記往復台に当接可能に設けた係合部と、前記駆動体を往復駆動することができる往復駆動機構とからなる請求項5に記載のウェブ切断装置。
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