JP5753604B1 - 光送受信システムおよび光送受信方法 - Google Patents

光送受信システムおよび光送受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5753604B1
JP5753604B1 JP2014064940A JP2014064940A JP5753604B1 JP 5753604 B1 JP5753604 B1 JP 5753604B1 JP 2014064940 A JP2014064940 A JP 2014064940A JP 2014064940 A JP2014064940 A JP 2014064940A JP 5753604 B1 JP5753604 B1 JP 5753604B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
modulation scheme
modulation
control information
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014064940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015188165A (ja
Inventor
桑原 昭一郎
昭一郎 桑原
浩一 石原
浩一 石原
聖司 岡本
聖司 岡本
山崎 悦史
悦史 山崎
木坂 由明
由明 木坂
一茂 米永
一茂 米永
片岡 智由
智由 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014064940A priority Critical patent/JP5753604B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5753604B1 publication Critical patent/JP5753604B1/ja
Publication of JP2015188165A publication Critical patent/JP2015188165A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

【課題】光送受信システムにおいて、主信号の劣化を抑制しつつ、最適な変調方式によって主信号を送受信する。【解決手段】受信装置2aは、制御情報検出部206aおよび制御情報判定部208aを備える。制御情報検出部206aは、送信装置より受信した時分割多重信号から、特定周波数に電力が集中する制御情報の位置を特定し、特定周波数の強度に基づいて通信品質を取得する。制御情報判定部208aは、制御情報検出部206aによって特定された位置に基づいて、既定信号および各変調方式の制御信号を抽出し、各変調方式信号を復調する。そして、制御情報判定部208aは、通信品質に基づいて最適な変調方式信号61を1つ決定し、その最適な変調方式信号61を出力する。【選択図】図7

Description

本発明は、光送受信システムにおいて、最適な変調方式によって主信号を送受信する技術に関する。
現在の基幹ネットワークには、チャネル当たり100Gbit/sベースで50GHz間隔(ITU grid)の波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送システムが導入されている。一方、インターネットの普及に伴って、広帯域なサービス提供が増加してきており、基幹ネットワークの大容量化が望まれている。例えば、400Gbit/sや1Tbit/sといったチャネル当たりの通信速度を向上させる検討が進展している。さらに、周波数利用効率の向上や柔軟なシステム運用のために、波長チャネルの割り当て等を動的に再構成できるエラスティック光ネットワークの検討が行われてきている(非特許文献1参照)。
エラスティック光ネットワークは、伝送容量や伝送距離に応じて変調方式を最適化し、隣接チャネル間隔をエラスティックに変化させることができる。最適な変調方式は、光増幅器によるSN比劣化や非線形光学効果による波形劣化等を勘案して決定される。そして、エラスティック光ネットワークは、光ネットワークの光スペクトル資源をプールしたものの中から、ユーザ要求やネットワーク物理条件に応じて必要な光スペクトル資源を選択し、適応的に光パスを割り当てることができる。例えば、変調方式として16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)を用いた場合は、BPSK(Binary Phase Shift Keying)を用いた場合に比べて、伝送可能距離は40%程度まで短くなるが、一定の伝送容量に対する光スペクトルは1/4で済む。
また、デジタルコヒーレント伝送技術の進展に伴って、デジタル信号処理デバイスを用いたデジタル信号処理が簡単に実行できるようになってきた。このことから、送信すべき主信号の伝送を正常に行うために、補助的な制御情報を送信することが、様々な伝送劣化への対処を可能にしている。例えば、非特許文献2には、主信号に対して、周波数変調した制御情報を重畳することによって、補助的な制御情報を送信する技術が開示されている。
Ori Gerstel, et al.,"Elastic Optical Networking: A New Dawn for the Optical Layer?",IEEE Communications Magazine, February 2012 Takahito Tanimura,et al.,"In-band FSK Supervisory Signaling between Adaptive Optical Transceivers Employing Digital Signal Processing",ECOC 2011 We.7.A.6
例えば、非特許文献2に記載の技術において、送信装置から受信装置へ変調方式を制御情報として送信することによって、デジタル信号処理デバイスを用いて伝送劣化の状況に応じて変調方式を切り替えて、切り換え後の変調方式で主信号を受信することが考えられる。しかしながら、非特許文献2に記載の技術では、周波数変調した制御情報を主信号に重畳することによって、周波数オフセットにともなう信号劣化が主信号に発生する。
そこで、本発明は、光送受信システムにおいて、主信号の劣化を抑制しつつ、最適な変調方式を通知して主信号を送受信する技術を提供することを課題とする。
本発明の光送受信システムは、1つの変調方式を識別する情報を受け付けて、前記変調方式を識別する変調方式信号と、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列である既定信号とを生成する制御情報生成部、前記既定信号を前記変調方式信号によって変調して制御信号を生成する制御情報変調部、前記変調方式信号の示す変調方式に基づいて、2つの直交する第1の偏波および第2の偏波の主信号を変調する主信号変調部、前記主信号変調部によって生成された前記第1の偏波の主信号の送信シンボル系列の所定数の間に前記制御情報生成部によって生成された所定数の前記既定信号を挿入することによって時分割多重して第1の信号系列を生成し、前記主信号変調部によって生成された前記第2の偏波の主信号の送信シンボル系列の所定数の間に前記制御情報変調部によって生成された所定数の前記制御信号を挿入することによって時分割多重して第2の信号系列を生成し、前記第1の信号系列および前記第2の信号系列を偏波多重して時分割多重信号を生成し、前記時分割多重信号を送信する多重部、を有する送信装置と、前記送信装置より受信した前記時分割多重信号から、前記特定周波数に基づいて前記既定信号および前記制御信号の位置を検出する制御情報検出部、前記制御情報検出部によって検出された位置に基づいて、前記時分割多重信号から前記既定信号および前記制御信号を抽出し、前記抽出した既定信号および制御信号に基づいて、前記変調方式信号を復調する変調方式信号復調部、前記復調した変調方式信号の示す変調方式に基づいて前記時分割多重信号中の主信号を復調する主信号復調部、を有する受信装置と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、送信装置は、変調方式に関する情報を主信号と時分割多重しているので、主信号を劣化させることがない。また、受信装置は、変調方式に関する情報を、主信号とは無関係に復調することができる。つまり、光送受信システムは、主信号の劣化を抑制しつつ、最適な変調方式を通知しつつ主信号を送受信することができる。
また、本発明の光送受信システムは、複数の変調方式を識別する情報を受け付けて、各前記変調方式を識別する変調方式信号と、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列である既定信号とを生成する制御情報生成部、前記既定信号を前記変調方式信号によって変調して各前記変調方式の制御信号を生成する制御情報変調部、前記変調方式信号それぞれの示す変調方式ごとに、2つの直交する第1の偏波および第2の偏波の主信号を変調する主信号変調部、前記変調方式ごとに、前記制御情報生成部によって生成された前記既定信号と前記主信号変調部によって生成された前記第1の偏波の主信号の送信シンボル系列との組を生成し、前記複数の変調方式全ての前記組を連結することによって時分割多重して第1の信号系列を生成し、前記変調方式ごとに、前記制御情報変調部によって生成された前記制御信号と前記主信号変調部によって生成された前記第2の偏波の主信号の送信シンボル系列との組を生成し、前記複数の変調方式全ての当該組を連結することによって時分割多重して第2の信号系列を生成し、前記第1の信号系列および前記第2の信号系列を偏波多重して時分割多重信号を生成し、前記時分割多重信号を送信する多重部、
を有する送信装置と、前記送信装置より受信した前記時分割多重信号から、前記特定周波数に基づいて前記既定信号および前記制御信号の位置を検出し、前記特定周波数の強度に基づいて通信品質を取得する制御情報検出部、前記制御情報検出部によって検出された位置に基づいて、前記時分割多重信号から前記既定信号および前記各変調方式の制御信号を抽出し、前記抽出した既定信号および各変調方式の制御信号に基づいて、前記各変調方式信号を復調するとともに、前記通信品質に基づいて複数の前記復調した変調方式信号中から最適な変調方式信号を決定する変調方式信号復調部、前記決定した変調方式信号の示す変調方式に基づいて前記時分割多重信号中の主信号を復調する主信号復調部、を有する受信装置と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、送信装置は、変調方式に関する情報を主信号と時分割多重しているので、主信号を劣化させることがない。また、受信装置は、変調方式に関する情報を、主信号とは無関係に復調することができる。また、受信装置は、通信品質を考慮して、複数の変調方式の中から、最適な変調方式を1つ決定することができる。つまり、光送受信システムは、主信号の劣化を抑制しつつ、最適な変調方式を通知して主信号を送受信することができる。
また、前記光送受信システムは、前記受信装置の変調方式信号復調部によって決定された変調方式信号の示す第1の変調方式を識別する情報を受け付けて、前記第1の変調方式を識別する第1の変調方式信号と、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列である既定信号とを生成する第1の制御情報生成部、前記既定信号を前記第1の変調方式信号によって変調して第1の制御信号を生成する第1の制御情報変調部、前記第1の変調方式信号の示す変調方式に基づいて送信信号を変調する第1の主信号変調部、前記変調した送信信号と前記既定信号および前記第1の制御信号とを時分割多重して第1の時分割多重信号を生成し、前記第1の時分割多重信号を送信する第1の多重部、を有する第1の送信装置と、前記第1の送信装置より受信した前記第1の時分割多重信号から、前記特定周波数に基づいて前記既定信号および前記第1の制御信号の位置を検出する第1の制御情報検出部、前記第1の制御情報検出部によって検出された位置に基づいて、前記第1の時分割多重信号から前記既定信号および前記第1の制御信号を抽出し、前記抽出した既定信号および第1の制御信号に基づいて、前記第1の変調方式信号を復調する第1の変調方式信号復調部、前記復調した第1の変調方式信号の示す変調方式に基づいて前記第1の時分割多重信号中の送信信号を復調する第1の主信号復調部、を有する第1の受信装置と、をさらに備えることを特徴とする。
このような構成によれば、光送受信システムは、受信側で決定した最適な変調方式を送信側に通知することができる。したがって、光送受信システムは、主信号の劣化を抑制しつつ、最適な変調方式を通知して主信号を送受信することができる。
また、前記光送受信システムは、前記第1の制御情報検出部が、前記特定周波数の強度に基づいて通信品質を取得し、前記第1の変調方式信号復調部が、当該取得した通信品質に基づいて、前記送信装置に1つの変調方式を識別する情報を送信するか、前記送信装置に複数の変調方式を識別する情報を送信するか、を決定することを特徴とする。
このような構成によれば、光送受信システムは、システム導入時のみだけでなく、経路切り替え等のシステム運用時の伝送路の通信品質の変化に対しても、最適な変調方式を選択することができる。
なお、光送受信方法に係る発明については、前記した光送受信システムの一部または全部と同様の技術的特徴を備えており、前記光送受信システムと同様の効果を有しているので、「発明が解決しようとする課題」においての記載を省略する。
本発明によれば、光送受信システムにおいて、主信号の劣化を抑制しつつ、最適な変調方式を通信して主信号を送受信することができる。
第1実施形態における光送受信システムの構成例を示す図である。 第1実施形態における送信装置の機能例を示す図である。 時分割多重信号の一例を示す図である。 第1実施形態における受信装置の機能例を示す図である。 第1実施形態における通常の通信モードの処理フロー例を示す図である。 第2実施形態における光送受信システムの構成例を示す図である。 第2実施形態における受信装置の機能例を示す図である。 第2実施形態のトレーニング通信モードにおける時分割多重信号の一例を示す図である。 第2実施形態における光送受信システムの処理フロー例を示す図である。 第2実施形態におけるトレーニング通信モードの処理フロー例を示す図である。
本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、第1実施形態および第2実施形態の2通りについて、以下に説明する。第1実施形態では、通常の通信モードとして、予め変調方式が決まっている場合に、主信号の劣化を抑制しつつ、当該変調方式を通知して主信号を送受信する構成例および処理フロー例について説明する。次に、第2実施形態では、トレーニング通信モードを実行してトレーニングによって最適な変調方式を決定した後、通常の通信モードに移行し、当該決定した変調方式を通知して主信号を送受信する構成例および処理フロー例について説明する。
(第1実施形態)
はじめに、第1実施形態における光送受信システムの構成例について、図1を用いて説明する。
図1は、光ファイバ伝送を行う光送受信システム100を模式的に表したものである。例えば、図1の光送受信システム100において、送信装置1は、送信する情報を示す主信号を変調して信号光を生成し、その信号光を多重装置3aに出力する。当該信号光は、多重装置3aにおいて不図示の他の信号光と多重化され、光ファイバ5を介して、多重装置3bに伝達される。なお、多重装置3a,3bは、例えば、波長多重や時分割多重等を実行する機能を有する。多重装置3bは、当該信号光を多重分離によって取り出して、受信装置2に送信する。受信装置2は、不図示の局部発振用レーザを備えてコヒーレント受信を行い、当該信号光から元の主信号を復調する。
(送信装置)
次に、送信装置1の機能例について、図2を用いて説明する。図2に示すように、送信装置1は、2つの直交する偏波(X偏波、Y偏波)を利用して主信号を並列伝送する機能を有する。
送信装置1は、機能として、主信号変調部101x,101y、多重化部(多重部)102x,102y、電気光変換部103x,103y、偏波多重部(多重部)104、制御情報生成部111および制御情報変調部112を備える。なお、符号にxを付した場合はX偏波の処理機能を表し、符号にyを付した場合はY偏波の処理機能を表している。
主信号変調部101xは、制御情報生成部111から変調方式信号10を受信し、変調方式信号10の示す変調方式(マッピング則)によって、X偏波の主信号(バイナリ系列の情報)を変調し、送信シンボル系列を出力する機能を有する。変調方式としては、例えば、BPSK変調やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調、QAM変調等が挙げられるが、それ以外の変調方式であっても構わない。なお、主信号変調部101yは、主信号変調部101xと同様に、Y偏波の主信号を変調し、送信シンボル系列を出力する機能を有する。
制御情報生成部111は、予め決められた設定情報(変調方式を識別する情報)を受け付ける。制御情報生成部111は、受け付けた設定情報(変調方式を識別する情報)を入力情報として、当該入力情報の信号系列を1ビットごとに差動符号化して差動符号化信号12を生成し、その生成した差動符号化信号12を制御情報変調部112に出力する機能を有する。また、制御情報生成部111は、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列を生成し、その生成した信号系列を既定信号11として制御情報変調部112に出力する機能を有する。また、制御情報生成部111は、受け付けた設定情報(変調方式を識別する情報)を変調方式信号10に変換して、変調方式信号10を主信号変調部101x,101yに出力する機能を有する。
ここで、差動符号化について、説明する。
差動符号化では、n番目(n≧0、nは整数)の設定情報をC(n)(C(n)は1か0かの2値)としたとき、n番目の出力(差動符号化信号12)D(n)は、次の式(1)に示すように、C(n)とD(n−1)との排他的論理和で表せる。
Figure 0005753604

ただし、D(−1)=1である。
次に、特定周波数に電力が集中する信号系列(既定信号11)について、説明する。
信号系列としては、例えば、IQ平面上で原点に対して点対称となる関係の交番信号を用いることができる。一例として、BPSK信号を生成するためには、−S,S,−S,S,…,−S,Sのように、2つの信号点を交互に繰り返した交番信号を用いればよい。また、QPSK信号を生成するためには、信号点を(実部,虚部)として表すと、(S,S),(−S,−S),(S,S),(−S,−S),…,(S,S),(−S,−S)または(S,−S),(−S,S),(S,−S),(−S,S),…,(S,−S),(−S,S)のように、2つの信号点を交互に繰り返した交番信号を用いればよい。ここで、Sは任意の実数を表す。また、(実部α,虚部β)は、複素数としてα+jβと表すことができる。ただし、jは虚数単位である。この交番信号は、2箇所の特定周波数に集中した電力を発生させることができる。
また、−S,−S,S,S,−S,−S,S,S,…,−S,−S,S,Sのように1つの信号を2回ずつ繰り返した交番信号を用いたり、M回ずつ(M>0の正数)繰り返した交番信号を用いたりしてもよい。このように、複数の繰り返し回数の交番信号を乗算したり、畳み込んだりすることによって、4箇所以上の特定周波数に電力を集中させることができる。また、周期の異なる複数の正弦波を重畳することによって2つ以上の特定周波数に電力が集中する信号を生成することもできる。また、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いて特定のサブキャリアにのみ信号を重畳することで特定周波数を有する信号を生成することもできる。さらに、特定周波数帯域信号系列と他の信号系列とを用いて拡散することで、電力が集中する周波数帯域を広げることもできる。
制御情報変調部112は、既定信号11および差動符号化信号12を受信する。制御情報変調部112は、既定信号11を差動符号化信号12で変調して、制御信号13を生成する機能を有する。そして、制御情報変調部112は、多重化部102xに既定信号11をそのまま出力し、制御信号13を多重化部102yに出力する。
ただし、それとは逆に、多重化部102yには既定信号11をそのまま出力し、多重化部102xには制御信号13を出力するようにしても構わない。
具体的には、既定信号11が−S,S,−S,S,…,−S,Sであった場合に、制御情報変調部112は、差動符号化信号12がD(n)=1であったとき、出力として−S,S,−S,S,…,−S,Sを出力する。また、制御情報変調部112は、差動符号化信号12がD(n)=0であったとき、符号を反転させてS,−S,S,−S,…,S,−Sを出力する。なお、D(n)=1とD(n)=0とで符号の反転が前記の場合と逆であっても構わない。
多重化部102xは、主信号変調部101xの出力信号である送信シンボル系列を受信し、制御情報変調部112から既定信号11を受信し、送信シンボル系列ごとに既定信号11を挿入して、時分割多重を実行し、信号系列14xを生成する機能を有する。また、多重化部102yは、主信号変調部101yの出力信号である送信シンボル系列を受信し、制御情報変調部112から制御信号13を受信し、送信シンボル系列ごとに制御信号13を挿入して、時分割多重を実行し、信号系列14yを生成する機能を有する。
電気光変換部103x(103y)は、信号系列14x(14y)の電気光変換を行い、光信号15x(15y)を偏波多重部104に出力する機能を有する。
偏波多重部104は、電気光変換部103x,103yそれぞれから出力された光信号15x,15yを偏波多重し、信号光(時分割多重信号)16を生成して多重装置3a(図1参照)に出力する機能を有する。このとき、前記した差動符号化信号12がD(n)=0である場合には、一方の偏波から出力された信号内の制御情報は、もう一方の偏波の既定信号の位相を反転させた信号になる。
偏波多重部104から出力される信号光16の送信信号フォーマット120は、図3に示すように、Ns個(Ns≧1、Nsは正数)の主信号情報(送信シンボル系列)の間にNt個(Nt≧1、Ntは正数)の制御情報(既定信号11および制御信号13)が時分割多重されて形成される。つまり、ある一つの変調方式によって変調された制御情報が、同一の変調方式によって変調された主信号である主信号情報ごとに挿入される。
(受信装置)
次に、受信装置2の機能例について、図4を用いて説明する(適宜、図1〜3参照)。
受信装置2は、偏波分離部201、光電気変換部202x,202y、AD変換部203x,203y、主信号復調部204x,204y、制御情報抽出部205x,205y、制御情報検出部206、差動復号部207および制御情報判定部208を備える。
偏波分離部201は、送信装置1から送出され光ファイバ5および多重装置3bを経由してきた信号光(時分割多重信号)16を受信する。偏波分離部201は、受信した信号光16に対して光領域で偏波分離を行って、2つの直交する偏波(X偏波、Y偏波)に分離し、偏波それぞれを光電気変換部202x,202yに出力する機能を有する。具体的には、偏波分離部201は、例えば、偏波ダイバシティ90度ハイブリッドカプラおよび局部発振用レーザを備えて偏波分割を実行する。X偏波は光電気変換部202xに出力され、Y偏波は光電気変換部202yに出力される。
光電気変換部202xは、偏波分離部201から受信したX偏波を電気のアナログ信号21xに変換し、その電気のアナログ信号21xをAD変換部203xに出力する機能を有する。具体的には、光電気変換部202xは、局部発振用レーザを用いて、受信した信号光の光電界を直交する成分に分離し、電気のアナログ信号21xに変換する。光電気変換部202yは、Y偏波に対して光電気変換部202xと同様の処理を実行し、偏波分離部201から受信したY偏波を電気のアナログ信号21yに変換し、その電気のアナログ信号21yをAD変換部203yに出力する機能を有する。
AD変換部203x(203y)は、光電気変換部202x(202y)から受信した電気のアナログ信号21x(21y)をデジタル信号に変換してデジタル受信信号22x(22y)を生成し、そのデジタル受信信号22x(22y)を、主信号復調部204x(204y)、制御情報抽出部205x(205y)および制御情報検出部206に出力する機能を有する。
主信号復調部204x(204y)は、X偏波(Y偏波)のデジタル受信信号22x(22y)中の主信号を、制御情報判定部208から出力される変調方式信号24の示す変調方式に基づいて、デマッピング規則に従って復調する機能を有する。
制御情報検出部206は、AD変換部203x,203yの出力信号であるデジタル受信信号(時分割多重信号)22x,22yを受信し、そのデジタル受信信号22x,22y中から、特定周波数に基づいて制御情報(図3参照;既定信号11および制御信号13)の位置を検出し、その検出した位置をタイミング情報23として制御情報抽出部205x,205yに出力する機能を有する。
制御情報の位置を検出する方法としては、例えば、デジタル受信信号22x,22yの中で特定周波数の信号電力を演算し、算出した信号電力が所定の閾値を超えたときの位置、または所定の閾値を超えた信号電力の中で最大の位置を、制御情報の挿入位置として検出する方法がある。つまり、制御情報検出部206は、特定周波数に基づいて、各偏波のデジタル受信信号22x,22yの中から、特定周波数に電力が集中する信号系列の位置を特定する。
制御情報抽出部(変調方式信号復調部)205x(205y)は、制御情報検出部206から受信したタイミング情報23に基づいて、デジタル受信信号22x(22y)の中から、制御情報が含まれる区間を抽出して、その抽出した区間の信号を差動復号部207に出力する機能を有する。
差動復号部207は、制御情報抽出部205x,205yの出力信号を用いて、差動復号処理を実行し、差動復号信号を生成する機能を有する。n番目のフレームにおける制御情報抽出部205x,205yの出力信号それぞれをRx(n,k)、Ry(n,k)とすると、差動復号信号Z(n)は次式(2)で表される。
Figure 0005753604

ただし、*は複素共役を示す。また、Kはバッファ部211x,211yに記憶されたデジタル受信信号の長さを表し、K>k≧0である。
制御情報判定部(変調方式信号復調部)208は、差動復号部207から出力される差動復号信号を受信し、その差動復号信号を復調して、変調方式を識別する変調方式信号24を生成する機能を有する。ここで、n番目のフレームにおける差動復号信号をZ(n)とすると、判定結果P(n)は、次式(3)で表される。
Figure 0005753604

ただし、Pth(>0)は判定閾値である。
上記の復調方法は変調方式に依存しない。そのため、送信装置1から送信される信号光16の主信号の変調方式が受信装置2において識別できていないような通信環境下においても、設定情報(変調方式を識別する情報)の送受信が可能となる。
次に、第1実施形態における通常の通信モードの処理フロー例について、図5を用いて説明する(適宜、図2、図3参照)。通常の通信モードとは、送信装置1が、設定情報として、1つの変調方式を識別する情報を受け付けて、主信号を送信するケースである。なお、図5に示すステップS501〜S504の処理は、送信装置1における処理である。また、ステップS505〜S508の処理は、受信装置2における処理である。
ステップS501では、制御情報生成部111は、設定情報(変調方式を識別する情報)を受け付ける。変調方式は、システム導入前に前もって決定される。例えば、光スペクトルアナライザを用いて変調前の信号光波長のSN比(Signal to Noise Ratio)を測定し、測定したSN比、伝送路の距離やコスト等を勘案して、変調方式が決定される。また、設定情報は、例えば、オペレーションシステムから入力されてもよいし、送信装置1内のディップスイッチ等を用いてハード的に直接設定されてもよい。
ステップS502では、主信号変調部101x,101yは、制御情報生成部111から変調方式信号10を受信し、その変調方式信号10の示す変調方式(マッピング則)によって、主信号を変調する。変調方式信号10は、例えば4種類の変調方式の中から選択する場合、2bitの情報で表されればよい。例えば、BPSKには「00」、QPSKには「01」、8QAMには「10」、16QAMには「11」というように、予め決めておけばよい。
ステップS503では、制御情報変調部112は、前記既定信号11を前記差動符号化信号12によって変調して前記制御信号13を生成し、変調方式を識別する情報である制御情報(既定信号11および制御信号13)を生成する。
ステップS504では、多重化部102x,102yは、図3に示すように、制御情報と主信号とを多重化(時分割多重)する。そして、偏波多重部104は、多重化した信号(信号光16;時分割多重信号)を受信装置2へ送信する。
ステップS505では、受信装置2は、光ファイバ5を経由した多重化した信号(信号光16、時分割多重信号)を受信する。そして、制御情報抽出部205x,205yは、当該多重化した信号を光電変換およびAD変換した後のデジタル受信信号22x,22yから制御情報を抽出する。
ステップS506では、制御情報判定部208は、抽出した制御情報から変調方式信号24を取得する。
ステップS507では、主信号復調部204x,204yは、取得した変調方式信号24の示す変調方式(マッピング則)に基づいて、デジタル受信信号22x,22y中の主信号を復調する。
ステップS508では、受信装置2は、変調方式を識別する情報および主信号を受信する。
以上、第1実施形態では、変調方式が予め決まっている場合に、送信装置1は、その変調方式を示す制御情報と主信号情報とを時分割多重して信号光(時分割多重信号)16を生成し、当該信号光16を受信装置2に送信する。受信装置2は、送信装置1から送信されてきた信号光(時分割多重信号)16を受信する。受信装置2は、時分割多重信号から制御情報を抽出して、抽出した制御情報から変調方式を取得する。そして、受信装置2は、取得した変調方式に基づいて、受信した時分割多重信号中の主信号を復調する。つまり、第1実施形態では、光送受信システム100は、変調方式を識別する情報を主信号と時分割多重することによって、主信号を劣化させることがなく、変調方式を識別する情報を、主信号とは別に受信側に確実に送信することができるので、最適な変調方式によって主信号を送受信することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、送信装置と受信装置との間でトレーニング通信モードを実行してトレーニング通信によって最適な変調方式を決定する点が、第1実施形態と異なっている。そして、最適な変調方式を決定した後は、第1実施形態と同様の通常の通信モードに移行する。
第2実施形態における光送受信システムの構成について、図6を用いて説明する。第2実施形態では、図6に示すように、光送受信システム100aは、送信側に送信装置1と受信装置2aとを備え、受信側にも送信装置1と受信装置2aとを備える。送信側とは、トレーニング通信を行うとき、トレーニング信号を送信する側を意味し、受信側とは、トレーニング信号を受信し、その受信結果を送信側へ返信する側を意味している。
送信側および受信側の送信装置1は、第1実施形態の送信装置1と同様の機能を有している。また、受信側の受信装置2aは、制御情報検出部206aおよび制御情報判定部(変調方式信号復調部)208aの機能が、第1実施形態の制御情報検出部206および制御情報判定部208の機能と異なっている。したがって、主として、トレーニング通信の概要と、制御情報検出部206aおよび制御情報判定部208aの機能について、図6を用いて説明する。また、図7には、受信装置2aの機能を表しており、第1実施形態の受信装置2の機能と同じ機能には同じ符号を付している。しかし、図7についての説明は、図6の説明と重複するため、省略する。
図6に示すように、トレーニング通信では、まず、送信側の送信装置1の制御情報生成部111は、複数の変調方式を識別する情報を受け付ける。そして、送信側の送信装置1は、第1実施形態で説明したのと同様に信号光(トレーニング通信モードにおける時分割多重信号)16を生成し、その生成した信号光16を受信側の受信装置2aに送信する。
ここで、トレーニング通信モードにおける時分割多重信号の一例について、図8を用いて説明する。
トレーニング通信モードにおける時分割多重信号121は、まず、第1変調方式の制御情報と第1変調方式の送信信号情報とが格納される。次に、第2変調方式の制御情報と第2変調方式の送信信号情報とが格納される。そして、最後に、第N変調方式の制御情報と第N変調方式の送信信号情報とが格納される。
なお、図8では、各変調方式について1回分のデータ(制御情報および送信信号情報の組)しか送信しないように示したが、変調方式ごとに複数回連続して格納するようにしても構わない。
図6に戻って、受信側の受信装置2aの制御情報検出部206aは、第1実施形態で説明した制御情報検出部206の機能に加えて、制御情報の特定周波数の強度を取得してSN比(通信品質)を算出し、算出したSN比を示すSN比情報62を制御情報判定部208aに送信する機能を有する。
また、受信側の受信装置2aの制御情報判定部(変調方式信号復調部)208aは、第1実施形態で説明した制御情報判定部208の機能に加えて、制御情報検出部206aから受信したSN比情報62を変調方式と関連付けて記憶し、最適なSN比を実現する変調方式を決定する機能を有する。ここで、「最適なSN比」は、必ずしも最大のSN比を意味しているのではなく、受信したSN比、伝送路の距離やコスト等を勘案して決定される。また、受信側の制御情報判定部208aは、決定した変調方式を識別する情報(設定情報)61を、受信側の送信装置1に出力する機能を有する。
つまり、受信側の受信装置2aは、制御情報の特定周波数の強度に基づいてSN比を算出し、算出したSN比を示すSN比情報(通信品質)62と変調方式と関連付けて、最適なSN比を実現する変調方式を決定する。そして、受信側の受信装置2aは、決定した変調方式を識別する情報(設定情報)61を、受信側の送信装置1に出力する。
受信側の送信装置1の制御情報生成部111は、決定した変調方式を識別する情報61を設定情報(図2参照)として受け付ける。そして、受信側の送信装置1は、送信信号(図2に示す主信号に相当)を当該決定した変調方式に基づいて変調した信号光16を生成し、送信側の受信装置2aに送信する。
送信側の受信装置2aは、信号光16を受信する。そして、送信側の受信装置2aの制御情報検出部206aは、制御情報の特定周波数の強度を取得してSN比(通信品質)を算出し、算出したSN比を示すSN比情報62を制御情報判定部208aに送信する。送信側の制御情報判定部208aは、SN比情報62を受信し、受信したSN比(通信品質)と所定の閾値とを比較して、受信したSN比が所定の閾値以上の場合、当該決定した変調方式を識別する情報61を設定情報(図2参照)として、送信側の送信装置1の制御情報生成部111に送信する。
送信側の送信装置1は、当該決定した変調方式を識別する情報61を設定情報として受け付けた場合、トレーニング通信を終了し、設定情報によって示された変調方式に基づいて、第1実施形態で説明した通常の通信モードに移行する。
なお、受信したSN比(通信品質)が所定の閾値未満となった場合、送信側の受信装置2aの制御情報判定部208aは、トレーニング通信を開始するために、複数の変調方式の情報を設定情報(図2参照)として、送信側の送信装置1の制御情報生成部111に送信する。
以上の説明では、制御情報検出部206aが、制御情報の特定周波数の強度を取得してSN比を算出するように説明したが、当該強度そのものや誤り率等をSN比の代わりに用いるようにしても構わない。
また、送信側の受信装置2aが、送信側の送信装置1に設定情報(図2参照)を直接出力するように説明したが、SN比と所定の閾値との比較結果をオペレーションシステムに通知するようにしても構わない。そして、オペレーションシステムが設定情報を送信側の送信装置1に出力するようにしても構わない。
次に、第2実施形態における光送受信システム100aの処理フロー例について、図9を用いて説明する。
ステップS901では、まず、光送受信システム100aは、トレーニング通信を行って、最適な変調方式を決定するトレーニング通信モードを実行する。
ステップS902では、光送受信システム100aは、トレーニング通信モードにおいて決定された最適な変調方式を用いた通常の通信モードを実行する。
ステップS903では、光送受信システム100aは、通信品質(例えば、SN比)が所定の閾値未満か否かを判定する。
通信品質が所定の閾値未満であると判定した場合(ステップS903でYes)、処理はステップS901へ戻り、通信品質が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS903でNo)、処理はステップS902を継続する。
次に、トレーニング通信モード(図9のステップS901の処理)における処理フロー例について、図10を用いて説明する(適宜、図6参照)。
ステップS1001では、送信側の送信装置1の制御情報生成部111は、設定情報(第n変調方式)を受け付ける。ただし、nは1≦n≦Nである。すなわち、ステップS1001〜S1007までの処理は、第1変調方式から第N変調方式まで繰り返す。
ステップS1002では、送信側の送信装置1の主信号変調部101x,101yは、第n変調方式で送信信号を変調する。なお、送信信号は、主信号とは別のトレーニング信号であっても構わない。
ステップS1003では、送信側の送信装置1の制御情報生成部111は、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列を示す既定信号11および第n変調方式を示す(識別する)制御信号13を生成する。
ステップS1004では、送信側の送信装置1の多重化部102x,102yは、制御情報(既定信号11または制御信号13)と変調された送信信号(送信信号情報)とを時分割多重し、時分割多重信号を生成する。そして、送信側の送信装置1は、生成した時分割多重信号を電気光変換および偏波多重して信号光16を生成し、その信号光16を受信側の受信装置2aに送信する。
ステップS1005では、受信側の受信装置2aの制御情報検出部206aは、受信した信号光16を光電気変換およびAD変換した後のデジタル受信信号22x,22yから、制御情報の位置を検出する。
ステップS1006では、受信側の受信装置2aの制御情報検出部206aは、制御情報の通信品質(例えば、SN比)を取得し、取得した通信品質の情報を制御情報判定部208aに送信する。
ステップS1007では、受信側の受信装置2aの制御情報判定部208aは、制御情報から第n変調方式を識別する変調方式信号24を取得する。また、制御情報判定部208aは、受信した通信品質の情報を第n変調方式と関連付けて記憶する。
ステップS1008では、受信側の受信装置2aの制御情報判定部208aは、受信した第1変調方式から第N変調方式までの中から、通信品質が最適となる変調方式を決定する。
ステップS1009では、受信側の受信装置2aの制御情報判定部208aは、決定した変調方式について変調方式を識別する情報61を、受信側の送信装置1の制御情報生成部111に設定情報として送信する。
なお、ステップS1009の処理以降では、受信側の送信装置1は、通常の通信モードで信号光16を生成し、その信号光16を送信側の受信装置2aに送信する。
送信側の受信装置2aは、信号光16を受信する。そして、送信側の受信装置2aの制御情報検出部206aは、制御情報の特定周波数の強度を取得してSN比(通信品質)を算出し、算出したSN比を示すSN比情報62を制御情報判定部208aに送信する。送信側の制御情報判定部208aは、SN比情報62を受信し、受信したSN比(通信品質)と所定の閾値とを比較して、受信したSN比が所定の閾値以上の場合、当該決定した変調方式を識別する情報61を設定情報(図2参照)として、送信側の送信装置1の制御情報生成部111に送信する。
そして、第2実施形態の光送受信システム100aは、第1実施形態で説明した通常の通信モードに移行する。
以上、第2実施形態では、トレーニング通信モードにおいて、送信側の送信装置1は、複数の変調方式によって変調された時分割多重信号を受信側の受信装置2aに送信する。時分割多重信号は、変調方式ごとに、変調方式を示す制御情報と送信信号を変調した送信信号情報と時分割多重して形成される。受信側の受信装置2aは、受信した時分割多重信号の制御情報の通信品質に基づいて、最適な変調方式を決定する。そして、受信側の送信装置1は、決定した変調方式によって変調された時分割多重信号を送信側の受信装置2aに送信する。送信側の受信装置2aは、受信した時分割多重信号の制御情報から変調方式を取得し、制御情報の通信品質に基づいて、通常の通信モードを実行するか、トレーニング通信モードを実行するかを判定する。したがって、第2実施形態の光送受信システム100aは、主信号を劣化させることなく、最適な変調方式を選択することができる。また、第2実施形態の光送受信システム100aは、運用中の経路変動等による伝送路パラメータ変化に対しても、最適な変調方式によって主信号を送受信することができる。
なお、制御情報生成部111は、差動符号化して差動符号化信号12を生成するように説明したが、必ずしもそのような構成である必要はない。その場合には、制御情報生成部111は、差動符号化信号12の代わりに、変調方式信号10を出力するようにしても構わない。また、制御情報生成部111において、差動符号化を行わないことに対応して、受信装置2,2aの差動復号部207(図4、図7参照)は不要となる。
1 送信装置
2,2a 受信装置
3a,3b 多重装置
5 光ファイバ
16 信号光(時分割多重信号)(第1の時分割多重信号)
62 SN比情報(通信品質)
100,100a 光送受信システム
101x,101y 主信号変調部
102x,102y 多重化部(多重部)
103x,103y 電気光変換部
104 偏波多重部(多重部)
111 制御情報生成部
112 制御情報変調部
120,121 時分割多重信号
201 偏波分離部
202x,202y 光電気変換部
203x,203y AD変換部
204x,204y 主信号復調部
205x,205y 制御情報抽出部(変調方式信号復調部)
206,206a 制御情報検出部
207 差動復号部
208,208a 制御情報判定部(変調方式信号復調部)

Claims (5)

  1. 1つの変調方式を識別する情報を受け付けて、前記変調方式を識別する変調方式信号と、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列である既定信号とを生成する制御情報生成部、
    前記既定信号を前記変調方式信号によって変調して制御信号を生成する制御情報変調部、
    前記変調方式信号の示す変調方式に基づいて、2つの直交する第1の偏波および第2の偏波の主信号を変調する主信号変調部、
    前記主信号変調部によって生成された前記第1の偏波の主信号の送信シンボル系列の所定数の間に前記制御情報生成部によって生成された所定数の前記既定信号を挿入することによって時分割多重して第1の信号系列を生成し、前記主信号変調部によって生成された前記第2の偏波の主信号の送信シンボル系列の所定数の間に前記制御情報変調部によって生成された所定数の前記制御信号を挿入することによって時分割多重して第2の信号系列を生成し、前記第1の信号系列および前記第2の信号系列を偏波多重して時分割多重信号を生成し、前記時分割多重信号を送信する多重部、
    を有する送信装置と、
    前記送信装置より受信した前記時分割多重信号から、前記特定周波数に基づいて前記既定信号および前記制御信号の位置を検出する制御情報検出部、
    前記制御情報検出部によって検出された位置に基づいて、前記時分割多重信号から前記既定信号および前記制御信号を抽出し、前記抽出した既定信号および制御信号に基づいて、前記変調方式信号を復調する変調方式信号復調部、
    前記復調した変調方式信号の示す変調方式に基づいて前記時分割多重信号中の主信号を復調する主信号復調部、
    を有する受信装置と、
    を備えることを特徴とする光送受信システム。
  2. 複数の変調方式を識別する情報を受け付けて、各前記変調方式を識別する変調方式信号と、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列である既定信号とを生成する制御情報生成部、
    前記既定信号を前記変調方式信号によって変調して各前記変調方式の制御信号を生成する制御情報変調部、
    前記変調方式信号それぞれの示す変調方式ごとに、2つの直交する第1の偏波および第2の偏波の主信号を変調する主信号変調部、
    前記変調方式ごとに、前記制御情報生成部によって生成された前記既定信号と前記主信号変調部によって生成された前記第1の偏波の主信号の送信シンボル系列との組を生成し、前記複数の変調方式全ての前記組を連結することによって時分割多重して第1の信号系列を生成し、前記変調方式ごとに、前記制御情報変調部によって生成された前記制御信号と前記主信号変調部によって生成された前記第2の偏波の主信号の送信シンボル系列との組を生成し、前記複数の変調方式全ての当該組を連結することによって時分割多重して第2の信号系列を生成し、前記第1の信号系列および前記第2の信号系列を偏波多重して時分割多重信号を生成し、前記時分割多重信号を送信する多重部、
    を有する送信装置と、
    前記送信装置より受信した前記時分割多重信号から、前記特定周波数に基づいて前記既定信号および前記制御信号の位置を検出し、前記特定周波数の強度に基づいて通信品質を取得する制御情報検出部、
    前記制御情報検出部によって検出された位置に基づいて、前記時分割多重信号から前記既定信号および前記各変調方式の制御信号を抽出し、前記抽出した既定信号および各変調方式の制御信号に基づいて、前記各変調方式信号を復調するとともに、前記通信品質に基づいて複数の前記復調した変調方式信号中から最適な変調方式信号を決定する変調方式信号復調部、
    前記決定した変調方式信号の示す変調方式に基づいて前記時分割多重信号中の主信号を復調する主信号復調部、
    を有する受信装置と、
    を備えることを特徴とする光送受信システム。
  3. 前記受信装置の変調方式信号復調部によって決定された変調方式信号の示す第1の変調方式を識別する情報を受け付けて、前記第1の変調方式を識別する第1の変調方式信号と、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列である既定信号とを生成する第1の制御情報生成部、
    前記既定信号を前記第1の変調方式信号によって変調して第1の制御信号を生成する第1の制御情報変調部、
    前記第1の変調方式信号の示す変調方式に基づいて送信信号を変調する第1の主信号変調部、
    前記変調した送信信号と前記既定信号および前記第1の制御信号とを時分割多重して第1の時分割多重信号を生成し、前記第1の時分割多重信号を送信する第1の多重部、
    を有する第1の送信装置と、
    前記第1の送信装置より受信した前記第1の時分割多重信号から、前記特定周波数に基づいて前記既定信号および前記第1の制御信号の位置を検出する第1の制御情報検出部、
    前記第1の制御情報検出部によって検出された位置に基づいて、前記第1の時分割多重信号から前記既定信号および前記第1の制御信号を抽出し、前記抽出した既定信号および第1の制御信号に基づいて、前記第1の変調方式信号を復調する第1の変調方式信号復調部、
    前記復調した第1の変調方式信号の示す変調方式に基づいて前記第1の時分割多重信号中の送信信号を復調する第1の主信号復調部、
    を有する第1の受信装置と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の光送受信システム。
  4. 前記第1の制御情報検出部は、前記特定周波数の強度に基づいて通信品質を取得し、
    前記第1の変調方式信号復調部は、当該取得した通信品質に基づいて、前記送信装置に1つの変調方式を識別する情報を送信すること、前記送信装置に複数の変調方式を識別する情報を送信すること、のいずれかを決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光送受信システム。
  5. 送信装置と受信装置とで構成される光送受信システムの光送受信方法であって、
    前記送信装置は、
    複数の変調方式を識別する情報を受け付けて、各前記変調方式を識別する変調方式信号と、1つ以上の特定周波数に電力が集中する信号系列である既定信号とを生成する制御情報生成ステップ、
    前記既定信号を前記変調方式信号によって変調して各前記変調方式の制御信号を生成する制御情報変調ステップ、
    前記変調方式信号それぞれの示す変調方式ごとに、2つの直交する第1の偏波および第2の偏波の主信号を変調する主信号変調ステップ、
    前記変調方式ごとに、前記制御情報生成ステップで生成された前記既定信号と前記主信号変調ステップで生成された前記第1の偏波の主信号の送信シンボル系列との組を生成し、前記複数の変調方式全ての前記組を連結することによって時分割多重して第1の信号系列を生成し、前記変調方式ごとに、前記制御情報変調ステップで生成された前記制御信号と前記主信号変調ステップで生成された前記第2の偏波の主信号の送信シンボル系列との組を生成し、前記複数の変調方式全ての当該組を連結することによって時分割多重して第2の信号系列を生成し、前記第1の信号系列および前記第2の信号系列を偏波多重して時分割多重信号を生成し、前記時分割多重信号を送信する多重ステップ、
    を実行し、
    前記受信装置は、
    前記送信装置より受信した前記時分割多重信号から、前記特定周波数に基づいて前記既定信号および前記制御信号の位置を検出し、前記特定周波数の強度に基づいて通信品質を取得する制御情報検出ステップ、
    前記制御情報検出ステップにおいて検出された位置に基づいて、前記時分割多重信号から前記既定信号および前記各変調方式の制御信号を抽出し、前記抽出した既定信号および各変調方式の制御信号に基づいて、前記各変調方式信号を復調するとともに、前記通信品質に基づいて複数の前記復調した変調方式信号中から最適な変調方式信号を決定する変調方式信号復調ステップ、
    前記決定した変調方式信号の示す変調方式に基づいて前記時分割多重信号中の主信号を復調する主信号復調ステップ、
    を実行する
    ことを特徴とする光送受信方法。
JP2014064940A 2014-03-27 2014-03-27 光送受信システムおよび光送受信方法 Active JP5753604B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014064940A JP5753604B1 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 光送受信システムおよび光送受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014064940A JP5753604B1 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 光送受信システムおよび光送受信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5753604B1 true JP5753604B1 (ja) 2015-07-22
JP2015188165A JP2015188165A (ja) 2015-10-29

Family

ID=53638105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014064940A Active JP5753604B1 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 光送受信システムおよび光送受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5753604B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109478928A (zh) * 2016-07-28 2019-03-15 日本电信电话株式会社 光发送机、光接收机、光数据传送系统、光发送方法和光接收方法
WO2022230175A1 (ja) 2021-04-30 2022-11-03 日本電信電話株式会社 接続ノード装置、光伝送システム及び接続方法
US11546064B2 (en) 2018-08-07 2023-01-03 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical transmission system and transmission mode selecting method

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6581059B2 (ja) * 2016-09-20 2019-09-25 日本電信電話株式会社 容量切り替え装置、送信側信号処理装置、受信側信号処理装置及び光伝送システム
US11233576B2 (en) * 2017-12-12 2022-01-25 Mitsubishi Electric Corporation Optical communication device and control method
JP6912406B2 (ja) * 2018-03-09 2021-08-04 Kddi株式会社 変調方式の決定装置及び光通信システム
JP7095421B2 (ja) 2018-06-11 2022-07-05 富士通株式会社 伝送装置及び変調方式の選択方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178090A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Fujitsu Ltd 光通信システムおよび光受信器
JP2011514736A (ja) * 2008-02-05 2011-05-06 オプネクスト サブシステムズ,インコーポレーテッド プログラム可能信号変調を用いた可変ビットレート光伝送

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514736A (ja) * 2008-02-05 2011-05-06 オプネクスト サブシステムズ,インコーポレーテッド プログラム可能信号変調を用いた可変ビットレート光伝送
JP2010178090A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Fujitsu Ltd 光通信システムおよび光受信器

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6014051419; Seiji Okamoto 他: '「Digital In-band OSNR Estimation for Polarization-Multiplexed Optical Transmission」' 2013 OptoElectronics and Communications Conference held jointly with 2013 International Conference o , 201306 *

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109478928A (zh) * 2016-07-28 2019-03-15 日本电信电话株式会社 光发送机、光接收机、光数据传送系统、光发送方法和光接收方法
CN109478928B (zh) * 2016-07-28 2021-10-08 日本电信电话株式会社 光发送机、光接收机、光数据传送系统、光发送方法和光接收方法
US11546064B2 (en) 2018-08-07 2023-01-03 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical transmission system and transmission mode selecting method
EP4246834A2 (en) 2018-08-07 2023-09-20 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical transport system and transport mode selection method
WO2022230175A1 (ja) 2021-04-30 2022-11-03 日本電信電話株式会社 接続ノード装置、光伝送システム及び接続方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015188165A (ja) 2015-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5753604B1 (ja) 光送受信システムおよび光送受信方法
JP6139639B2 (ja) 高次変調を用いた複数の非同期データストリームの伝達
JP6483287B2 (ja) マルチキャリア通信システムにおいて周波数利用効率を向上させるためのシステム
JP6186075B2 (ja) 光信号送信装置及び光信号送信方法
JP5438856B1 (ja) 光送受信システム、送信器、受信器および光送受信方法
EP3672112B1 (en) Optical signal transmission system and optical signal transmission method
CN102098105A (zh) 一种自适应调制的光纤通信的方法及系统
JP6733395B2 (ja) 光送信器、光受信器、および光伝送方法
JP5977211B2 (ja) 光伝送システム、及び信号処理方法
Feng et al. Digital domain power division multiplexing DDO-OFDM transmission with successive interference cancellation
CN109478928B (zh) 光发送机、光接收机、光数据传送系统、光发送方法和光接收方法
JP6087222B2 (ja) 光送信装置及び光受信装置
Moreolo et al. DSP-enabled optical OFDM for multiple-format and multi-rate/distance transmission
KR20170087693A (ko) Plc 동기화 방법 및 그 장치
Torres et al. Mitigation of linear inter-channel interference for sub-Nyquist spacing in optical multicarrier systems
JP5969661B1 (ja) 光送信装置及び光送受信システム
Torres et al. Enhanced intercarrier interference mitigation based on encoded bit-sequence distribution inside optical superchannels
Nordin et al. Coherent Optical Communication Systems in Digital Signal Processing
Ionescu Digital signal processing for sensing in software defined optical networks
Torres et al. Characterization and compensation of induced non-linear phase offset in multicarrier optical systems based on clustering techniques
Li et al. Spectrally Efficient Multiplexing–OFDM
Bo Novel Digital Signal Processing Techniques for Performance Monitoring in Optical Orthogonal Frequency Division Multiplexing Systems
Do Data-Aided Channel Estimation and Monitoring for Coherent Optical Systems
Lu et al. PS-QPSK with duobinary-shaping and MLSD reception for constructing power-and spectrum-efficient superchannel
Calmels Intensity modulation and direct detection OFDM dimensioning for next-generation passive optical networks

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5753604

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150