JP6581059B2 - 容量切り替え装置、送信側信号処理装置、受信側信号処理装置及び光伝送システム - Google Patents

容量切り替え装置、送信側信号処理装置、受信側信号処理装置及び光伝送システム Download PDF

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本発明は、容量切り替え装置、送信側信号処理装置、受信側信号処理装置及び光伝送システムに関する。
近年光通信トラフィックの増大に伴い、400GbE(ギガビットイーサネット(登録商標))や1TbE(テラビットイーサネット(登録商標))などの大容量クライアント信号を光伝送基幹網に収容する需要が期待され、チャネル容量の拡大が求められている(例えば、非特許文献1参照)。1チャネル当たりの容量が400Gbps(ギガビット毎秒)や1Tbps(テラビット毎秒)となるような伝送の実現に向けて、信号の変調速度の向上や、1シンボル当たりの情報量を増やす多値化技術(例えば、非特許文献3参照)、チャネルを構成するキャリア数の増加といった方向性の検討がされているが、いずれの方向性でも現用の100Gbpsシステム(例えば、非特許文献2参照)よりもチャネル当たりの消費電力の増大が見込まれる(例えば、非特許文献3参照)。
特許第4557486号公報 特開2015−188165号公報
Yutaka Miyamoto, Akihide Sano, Takayuki Kobayashi, "The Challenge for the Next Generation OTN Based on 400Gbps and Beyond", National Fiber Optic Engineers Conference, OSA Technical Digest(Optical Society of America, 2012), 2012年, paper NTu2E.3 OIF(Optical Internetworking Forum), "100G Ultra Long Haul DWDM Framework Document", 2009年6月30日 Chuandong Li, Zhuhong Zhang, Jun Chen, Tao Ding, Faisal Shah, Jeebak Mitra, Hui Xiang, Xiuguo Cui, "Advanced DSP for Single-Carrier 400-Gb/s PDM-16QAM", Optical Fiber Communication Conference, OSA Technical Digest(Optical Society of America, 2016), 2016年3月, paper W4A.4 総務省,「我が国のインターネットにおけるトラフックの集計・試算」,平成26年3月14日,[2016年7月19日検索],インターネット<URL:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000077.html>
上記のような、大容量チャネル信号が実現した際には、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)の消費電力は現在よりもさらに大きくなることが見込まれ、近年伝送装置の消費電力増大に伴い電気コストの課題が顕在化している。DSPの消費電力は、非特許文献3に示すように、チャネル容量の拡大に伴い増加する。一方、実際のトラフィック需要は、例えば非特許文献4に示すように、日内変動が大きい。現状、DSPは伝送容量をオペレーション中に適応的に可変する機能が存在せず、最大時のトラフィック容量に合わせて過剰となっている。
上記事情に鑑み、本発明は、トラフィックの変動に合わせて信号処理のための消費電力を低減することができる容量切り替え装置、送信側信号処理装置、受信側信号処理装置及び光伝送システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から適用する伝送方式をトラフィックに関する情報に基づいて決定し、送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理装置に決定した前記伝送方式の適用を指示する処理と、前記送信側信号処理装置からの受信信号に受信処理を行う受信側信号処理装置に伝送方式に応じた復調方式の適用を指示する復調切り替え装置に対して決定した前記伝送方式の情報を通知する処理又は前記送信側信号処理装置が送信信号に設定する送信データに、決定した前記伝送方式の情報を付加する処理とを行う制御部を備え、複数の前記伝送方式は、コヒーレント光差動符号変調と、コヒーレント光符号変調と、異なる多値度の適応変調とのうち1以上を含む、容量切り替え装置である。
本発明の一態様は、容量切り替え装置において伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から決定された伝送方式により、送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理部を備え、前記送信側信号処理部は、決定された前記伝送方式で指示された変調方式より、前記送信データをシンボルにマッピングする変調部を備え、前記送信側信号処理部はさらに、決定された前記伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調が指示された場合に、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光差動符号変調を行って送信信号を生成するコヒーレント光差動符号変調部と、決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調が指示された場合に、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光符号変調を行って送信信号を生成するコヒーレント光符号変調部との一方又は両方を有する、送信側信号処理装置である。
本発明の一態様は、上述の送信側信号処理装置であって、前記コヒーレント光差動符号変調部は、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号を、1シンボル当たりの拡散符号長の整数倍の長さのブロックに分割し、分割された前記ブロックの間で差動コーディング処理を行って差動信号ブロックを生成する差動エンコード部と、前記差動エンコード部が生成した前記差動信号ブロックに対して、前記拡散符号長の整数倍の長さのランダム系列の拡散符号を用いて演算を行い、差動拡散系列を生成する符号拡散部とを備える。
本発明の一態様は、上述の送信側信号処理装置であって、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号のボーレートと前記拡散符号長との乗算により得られる見かけのボーレートは一定である。
本発明の一態様は、容量切り替え装置において伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から決定された伝送方式により受信信号の復調及び復号を行う受信側信号処理部を備え、前記受信側信号処理部は、決定された前記伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光差動符号変調された前記受信信号を復調するコヒーレント光差動符号復調部と、決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光符号変調された受信信号を復調するコヒーレント光符号復調部との一方又は両方を有し、前記受信側信号処理部はさらに、前記コヒーレント光差動符号復調部又は前記コヒーレント光符号復調部が復調した前記受信信号の復号を行う復号部を備える、受信側信号処理装置である。
本発明の一態様は、上述の受信側信号処理装置であって、前記コヒーレント光差動符号復調部は、決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、前記受信信号の受信データ系列を、1シンボル当たりの逆拡散符号長の整数倍の長さのブロックに分割し、分割した前記ブロックに差動デコーディングを行い、前記コヒーレント光符号復調部は、前記受信信号の受信データ系列を、1シンボル当たりの逆拡散符号長の整数倍の長さのブロックに分割し、分割した前記ブロックに、決定された前記伝送方式により指示されたランダム拡散符号を用いて逆拡散処理を行う。
本発明の一態様は、上述の受信側信号処理装置であって、前記復号部は、前記受信信号に、決定された前記伝送方式により指示されたイタレーション回数の軟判定前方誤り訂正復号を行う。
本発明の一態様は、上述の容量切り替え装置と、光送信機と、復調切り替え装置と、光受信機とを有する光伝送システムであって、前記光送信機は、上述の送信側信号処理装置と、前記送信側信号処理装置が生成した電気信号の送信信号を光信号に変換して光伝送路に出力する電気光変換装置とを備え、前記復調切り替え装置は、前記容量切り替え装置から通知された伝送方式に応じた復調方式の適用を前記光受信機に指示する制御部を備え、前記光受信機は、前記光伝送路により伝送された前記光信号を電気信号の受信信号に変換する光電気変換装置と、上述の受信側信号処理装置とを備える光伝送システムである。
本発明により、トラフィックの変動に合わせて信号処理のための消費電力を低減することが可能となる。
第1の実施形態による光伝送システムの全体構成図である。 第2の実施形態による光伝送システムの全体構成図である。 同実施形態による光伝送システムの全体構成図である。 同実施形態による光伝送システムの全体構成図である。 第3の実施形態による送信側信号処理装置の構成図である。 同実施形態による送信側信号処理装置の構成図である。 同実施形態による送信側信号処理装置の構成図である。 同実施形態による送信側信号処理装置の構成図である。 図5の送信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図5の送信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図5の送信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図5の送信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図5の送信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図5の送信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 第4の実施形態によるDCSK変調の処理を示す概念図である。 第5の実施形態による受信側信号処理装置の構成図である。 同実施形態による受信側信号処理装置の構成図である。 同実施形態による受信側信号処理装置の構成図である。 図16の受信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図16の受信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図16の受信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図16の受信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。 図16の受信側信号処理装置におけるデータ系列の経路を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
光伝送システムにおいて信号処理を行うDSP(デジタルシグナルプロセッサ)の消費電力はチャネル容量の拡大に伴い増加する一方、実際のトラフィック需要は日内変動が大きい。そこで、本発明の実施形態では、DSPの伝送容量をトラフィック変動に合わせて変更可能とすることにより、消費電力の低減を可能とする。この実現のためには、光伝送システムに、トラフィック状況に合わせてチャネル容量の変更を可能とする機能が必要となる。
この要件を満たす光伝送システムを提供するため、本実施形態ではデータの伝送に、コヒーレント光差動符号変調(Coherent Optical Differential Code Shift Keying:CO−DCSK)信号を主信号として用いる、コヒーレント光符号変調(Coherent Optical Code Shift Keying:CO−CSK)信号を主信号として用いる、又は、適応変調により主信号の多値度を可変とする。CO−DCSK変調はDCSK(Differential Code Shift Keying)変調を光伝送に拡張した方式であり、後述する第4の実施形態において詳細を説明するDCSK変調である。また、CO−CSK変調は、後述する第4の実施形態において詳細を説明するCSK(Code Shift Keying)変調である。
以下に実施形態の詳細を説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、容量可変光コヒーレントシステムの全体構成と容量切り替えの手段について説明する。容量可変光コヒーレントシステムは、伝送容量を可変とすることができるコヒーレント通信システムである。
図1は、第1の実施形態による光伝送システム1の全体構成図である。光伝送システム1は、容量可変光コヒーレントシステムの一例である。光伝送システム1は、適応容量切り替え装置11と、光送信機12と、適応復調切り替え装置13と、光受信機14とを備える。なお、光送信機12が適応容量切り替え装置11を内部に備えてもよく、光受信機14が適応復調切り替え装置13を内部に備えてもよい。
適応容量切り替え装置11は、制御部111を備える。制御部111は、光送信機12におけるデータの伝送方式を適応的に切り替える。光送信機12に指示する伝送方式は、変調方式を含み、符号化方式などをさらに含みうる。
光送信機12は、適応容量切り替え装置11の制御を受けて適切な伝送容量の伝送方式により送信信号を生成する方式可変光送信機である。光送信機12は、送信側信号処理装置121と、電気光変換装置122とを備える。送信側信号処理装置121は、適応容量切り替え装置11から指示された伝送方式により、送信データが設定された電気信号の送信信号を生成する。電気光変換装置122は、送信側信号処理装置121が生成した送信信号を電気信号から光信号に変換し、光伝送路を介して光受信機14に出力する。
適応復調切り替え装置13は、制御部131を備える。制御部131は、光受信機14が受信する光信号の伝送方式に応じて、光受信機14における復調方式や復号方式を適応的に切り替える。
光受信機14は、複数の伝送方式の受信処理が可能であり、適応復調切り替え装置13から指示された伝送方式により、信号の受信処理を行う方式可変光受信機である。光受信機14は、光電気変換装置141と、受信側信号処理装置142とを備える。光電気変換装置141は、光伝送路により伝送された光信号を電気信号の受信信号に変換し、受信側信号処理装置142に出力する。受信側信号処理装置142は、適応復調切り替え装置13から指示された伝送方式により、光電気変換装置141から入力した受信信号を復調及び復号する受信処理を行う。
なお、適応復調切り替え装置13からの指示を受けず、光受信機14の受信側信号処理装置142が受信信号の伝送方式を判断し、判断した伝送方式により、光電気変換装置141から入力した受信信号に受信処理を行ってもよい。この場合、光伝送システム1は、適応復調切り替え装置13を備えなくてもよい。
本実施形態において、伝送方式には、例えば、偏波多重QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交位相振幅変調)変調、単一偏波QAM変調、偏波多重DCSK変調、単一偏波DCSK変調、偏波多重CSK変調、単一偏波CSK変調などの変調方式を用いることができるが、ハイブリッド変調等他の信号方式を用いてもよい。
適応容量切り替え装置11の制御部111及び適応復調切り替え装置13の制御部131により、トラフィック状況に合わせて伝送容量をオペレーション中に適応的に変更することで、光送信機12及び光受信機14における消費電力の削減効果が得られる。トラフィック状況は、例えば、光送信機12から送信する対象のデータの所定時間当たりのデータ量や、過去のトラフィックのデータなどから得ることができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、容量切り替え手段の例について説明する。
第1の実施形態の容量可変光コヒーレントシステムにおいて、容量切り替え(伝送方式切り替え)をパケットロスなく、通信を中断せずにヒットレスに行いたい場合、送受信機の連携が必要となる。この送受信機の連携の例を以下に示す。
図2〜図4を用いて、送受信連携容量切り替えコヒーレント通信システムの例を説明する。送受信連携容量切り替えコヒーレント通信システムは、送受信機間で容量切り替えに関する連携を行う容量可変光コヒーレントシステムである。
図2は、光伝送システム2の全体構成図である。光伝送システム2は、送受信連携容量切り替えコヒーレント通信システムの一例である。同図において、図1に示す第1の実施形態による光伝送システム1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。光伝送システム2は、適応容量切り替え装置21と、光送信機12と、適応復調切り替え装置23と、光受信機14とを備える。
適応容量切り替え装置21は、バッファメモリ211と、制御部212とを備える。バッファメモリ211は、光送信機12から送信する対象のデータである送信データを一時的に記憶する。制御部212は、所定時間にバッファメモリ211に記憶される送信データのデータ量に基づいてデータの伝送方式を決定し、決定した伝送方式を光送信機12の送信側信号処理装置121に指示する。この指示は、決定した伝送方式による信号生成処理(例えば、変調や符号化の処理)のために必要な情報を含み得る。さらに、制御部212は、決定した伝送方式の情報を、適応復調切り替え装置23に通知する。
適応復調切り替え装置23は、制御部231を備える。制御部231は、適応容量切り替え装置21から受信した伝送方式の情報に基づき、光受信機14が信号の受信処理に適用する伝送方式を指示する。なお、伝送方式の情報には、決定した伝送方式による受信処理(例えば、復調や復号の処理)に必要な情報が含まれ得る。
例えば、適応容量切り替え装置21の制御部212は、決定した伝送方式の情報を、制御用チャネル(例えば、特許文献2参照)などを用いて、容量切り替え前に適応復調切り替え装置23に通知する。これにより、無瞬断で伝送方式の切り替えを行うことができるという効果が得られる。
図3は、光伝送システム3の全体構成図である。光伝送システム3は、送受信連携容量切り替えコヒーレント通信システムの一例である。同図において、図1に示す第1の実施形態による光伝送システム1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。光伝送システム3は、適応容量切り替え装置31と、光送信機12と、光受信機34とを備える。
適応容量切り替え装置31は、バッファメモリ311と、制御部312とを備える。バッファメモリ311は、光送信機12から送信する対象のデータである送信データを一時的に記憶する。制御部312は、所定時間にバッファメモリ311に記憶される送信データのデータ量に基づいてデータの伝送方式を決定し、決定した伝送方式を光送信機12の送信側信号処理装置121に指示する。この指示は、決定した伝送方式による信号生成処理(例えば、変調や符号化の処理)のために必要な情報を含み得る。さらに、制御部312は、決定した伝送方式の情報をバッファメモリ311に記憶される送信データのOH(オーバーヘッド)に設定する。OHに設定される伝送方式の情報には、伝送方式の切り替えタイミングの情報や、決定した伝送方式による信号生成処理(例えば、変調や符号化の処理)のために必要な情報を含み得る。
光送信機12の送信側信号処理装置121は、適応容量切り替え装置31がバッファメモリ311から読み出した送信データを入力する。送信データのOHには、伝送方式の情報が設定されている。送信側信号処理装置121は、適応容量切り替え装置31から指示された伝送方式により、送信データが設定された電気信号の送信信号を生成する。なお、送信側信号処理装置121は、適応容量切り替え装置31からの伝送方式の指示を、送信データとは異なる信号により適応容量切り替え装置31から受信してもよく、送信データのOHに設定された伝送方式の情報に基づいて、適応容量切り替え装置31からの伝送方式の指示を取得してもよい。
光受信機34は、光電気変換装置141と、受信側信号処理装置342とを備える。受信側信号処理装置342は、光電気変換装置141から入力した電気信号のOHに設定される伝送方式の情報を取得し、取得した情報が示す伝送方式により、光電気変換装置141から入力した受信信号に対して受信処理を行う。
上記により、適応容量切り替え装置31の制御部312は、伝送方式の情報を送信データのOHなどに付加することにより容量切り替え前に光受信機34に通知することができるため、無瞬断の伝送方式の切り替えが可能となるという効果が得られる。
図4は、光伝送システム4の全体構成図の例を示す。光伝送システム4は、送受信連携容量切り替えコヒーレント通信システムの一例である。同図において、図1に示す第1の実施形態による光伝送システム1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。光伝送システム4は、適応容量切り替え装置41と、光送信機12と、適応復調切り替え装置43と、光受信機14とを備える。
適応容量切り替え装置41は、パターン記憶装置411と、制御部412とを備える。パターン記憶装置411は、切り替えパターンデータを記憶する。切り替えパターンデータは、トラフィック・パターンから予め設定した伝送方式と、その伝送方式の切り替え時間とを対応付けたデータである。パターン記憶装置411に記憶される切り替えパターンデータは、例えば、制御部412により、光送信機12が光受信機14へ送信した送信データ又は光信号のトラフィック・パターンに基づき予め設定される。制御部412は、パターン記憶装置411に記憶される切り替えパターンデータに従って時間で伝送方式の切り替えを光送信機12に指示する。
適応復調切り替え装置43は、パターン記憶装置431と、制御部432とを備える。パターン記憶装置431は、上記と同様の切り替えパターンデータを記憶する。すなわち、切り替えパターンデータは、トラフィック・パターンから予め設定した伝送方式と、その伝送方式の切り替え時間とを対応付けたデータである。パターン記憶装置431に記憶される切り替えパターンデータは、例えば、制御部432により、光受信機14が光送信機12から受信した光信号又は受信データのトラフィック・パターンに基づき予め設定される。あるいは、パターン記憶装置431に記憶される切り替えパターンデータは、適応容量切り替え装置41が記憶する切り替えパターンデータに基づき生成されたものでもよい。制御部432は、パターン記憶装置431に記憶される切り替えパターンデータに従って時間で伝送方式の切り替えを光受信機14に指示する。
このように、適応容量切り替え装置41のパターン記憶装置411及び適応復調切り替え装置43のパターン記憶装置431に切り替えパターンデータを記憶しておき、これらの切り替えパターンデータに基づいて任意時間で伝送方式の切り替えを行う機構を光伝送システムに組み込む。なお、過去のトラフィック・パターンよりも送信データのデータ量が急激に多くなった時などは、光送信機12から全ての送信データを送信できないことによるパケットロスの発生を許容する。
[第3の実施形態]
本実施形態では、方式可変光送信機が備える送信側信号処理装置の例を説明する。
図5は、送信側信号処理装置53の構成例を示す図である。同図に示す適応容量切り替え装置51には、例えば、第1の実施形態の適応容量切り替え装置11、第2の実施形態の適応容量切り替え装置21、31、41のいずれかを用いることができる。適応容量切り替え装置51は、制御信号により伝送方式の情報を送信側信号処理装置53へ通知する。また、バッファメモリ52は、方式可変光送信機が備えてもよく、第2の実施形態の適応容量切り替え装置21が備えるバッファメモリ211又は適応容量切り替え装置31が備えるバッファメモリ311でもよい。
送信側信号処理装置53は、電気段において、送信信号の生成を行う。送信側信号処理装置53は、例えば、第1の実施形態及び第2の実施形態の光送信機12が備える送信側信号処理装置121として用いられる。送信側信号処理装置53は、インターリーバ531と、擬似ランダム系列生成部532と、擬似ランダム系列演算部533と、変調部534と、差動エンコード部535と、符号拡散部536と、スイッチ541、542、543とを備える。
X偏波側の擬似ランダム系列生成部532、擬似ランダム系列演算部533、変調部534、差動エンコード部535、符号拡散部536、スイッチ542、スイッチ543をそれぞれ、擬似ランダム系列生成部532−1、擬似ランダム系列演算部533−1、変調部534−1、差動エンコード部535−1、符号拡散部536−1、スイッチ542−1、スイッチ543−1と記載する。また、Y偏波側の擬似ランダム系列生成部532、擬似ランダム系列演算部533、変調部534、差動エンコード部535、符号拡散部536、スイッチ542、スイッチ543をそれぞれ、擬似ランダム系列生成部532−2、擬似ランダム系列演算部533−2、変調部534−2、差動エンコード部535−2、符号拡散部536−2、スイッチ542−2、スイッチ543−2と記載する。
インターリーバ531は、バッファメモリ52から出力された送信データ系列をインターリーブする。具体的には、インターリーバ531は、送信データ系列において、X偏波により送信するデータからなる送信データ系列を擬似ランダム系列演算部533−1に出力し、Y偏波により送信するデータからなる送信データ系列を擬似ランダム系列演算部533−2に出力する。
擬似ランダム系列生成部532及び擬似ランダム系列演算部533は、送信データ系列の偏波状態をランダム化する擬似ランダム化部として動作する。擬似ランダム系列生成部532は、擬似ランダム系列を生成する。擬似ランダム系列演算部533−i(i=1,2)は、擬似ランダム系列生成部532−iにより生成された擬似ランダム系列を用いて、送信データ系列に所定の演算を行う。
単一偏波多重信号を生成する際に、光信号の偏波状態をランダム化する必要性から、擬似ランダム系列演算部533は、X偏波生成用の送信データ系列とY偏波生成用の送信データ系列に、それぞれ異なる擬似ランダム系列を適用する機能を有する。偏波状態のランダム化ができれば、例えば、用いる擬似ランダム系列生成部532をスイッチで切り替えるなど他の手法を用いてもよい。
変調部534は、例えば、多値度が可変の適応変調などの複数の変調方式をサポートする。変調部534−i(i=1,2)は、擬似ランダム系列演算部533−iから出力された送信データ系列に、例えばFEC(forward error correction:前方誤り訂正)符号化などの符号化処理を行う。変調部534は、符号化処理によって得られた送信データ系列を、適応容量切り替え装置51から受信した伝送方式の情報により示される変調方式により信号空間ダイヤグラム上の点にマップし、時系列の送信シンボル系列を生成するシンボルマッピング部として動作する。
差動エンコード部535及び符号拡散部536は、適応容量切り替え装置51からの制御を受けて、送信シンボル系列にDCSK変調を行い、DCSK信号を生成するコヒーレント光差動符号変調部として動作する。また、差動エンコード部535を用いない場合、符号拡散部536は、送信シンボル系列にCSK変調を行い、CSK信号を生成するコヒーレント光符号変調部として動作する。
差動エンコード部535−i(i=1,2)は、変調部534−iにより変調された送信シンボル系列である低容量信号に差動エンコードを行い、差動低容量信号を生成する。低容量信号とは、最大容量信号に対して、DCSK変調、CSK変調、多値度を下げた変調などにより容量を低容量化した信号である。また、最大容量主信号とは、光送受信機で変復調しうる最大容量の主信号である。
符号拡散部536−i(i=1,2)は、差動エンコード部535−iにより生成された差動低容量信号又はスイッチ542−iから出力された送信シンボル系列に拡散処理を行って拡散信号を生成する。なお、同図では、送信信号を4レーンのOTN(Optical Transport Network)により送信するため、符号拡散部536又はスイッチ543から出力された送信信号を各レーンに対応して分割している。
送信側信号処理装置53は、適応容量切り替え装置51から制御信号により指示された伝送方式に基づいてスイッチ541、542、543を開閉する。
スイッチ541は、インターリーバ531を使用するか否かを切り替える。バッファメモリ52から読み出された送信データは、スイッチ541が閉じているときはインターリーバ531に入力されずに後段に出力され、スイッチ541が開いているときはインターリーバ531に入力される。つまり、スイッチ541は、適応容量切り替え装置51からの制御を受けて、送信データ系列をX偏波及びY偏波それぞれにより送信するデータに分割して偏波多重を行うか、X偏波及びY偏波に同じ送信データ系列を出力して擬似偏波多重を行うかを切り替える偏波多重選択部として動作する。擬似偏波多重を行う場合、X偏波の送信データ系列とY偏波系列の送信データ系列は同じであり、これらの送信データ系列は差動エンコード部535−1、535−2まで同じ方式で変調されるが、X偏波側の符号拡散部536−1とY偏波側の符号拡散部536−2とでは、異なる拡散符号を用いて拡散処理を行う。
スイッチ542は、差動エンコード部535を使用するか否かを切り替える。変調部534−i(i=1,2)から出力された送信シンボル系列は、スイッチ542−iが閉じているときは差動エンコード部535−iに入力されずに後段に出力され、スイッチ542−iが開いているときは差動エンコード部535−iに入力される。
スイッチ543は、符号拡散部536を使用するか否かを切り替える。差動エンコード部535−iから出力された差動低容量信号又はスイッチ542−i(i=1,2)から出力された送信シンボル系列は、スイッチ543−iが閉じているときは符号拡散部536−iに入力されずに後段に出力され、スイッチ543−iが開いているときは符号拡散部536−iに入力される。
なお、図6のように差動コーディング部がない構成や、図7のように擬似ランダム化部を持たない構成、又は、図8のように差動コーディングも擬似ランダム化部ももたない構成を用いてもよい。
図6は、送信側信号処理装置53aの構成図である。同図において、図5に示す送信側信号処理装置53と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。送信側信号処理装置53aが図5に示す送信側信号処理装置53と異なる点は、差動エンコード部535及びスイッチ542を備えない点である。
図7は、送信側信号処理装置53bの構成図である。同図において、図5に示す送信側信号処理装置53と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。送信側信号処理装置53bが図5に示す送信側信号処理装置53と異なる点は、擬似ランダム化部である擬似ランダム系列生成部532及び擬似ランダム系列演算部533を備えない点である。
図8は、送信側信号処理装置53cの構成図である。同図において、図5に示す送信側信号処理装置53と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。送信側信号処理装置53cが図5に示す送信側信号処理装置53と異なる点は、擬似ランダム系列生成部532及び擬似ランダム系列演算部533と、差動エンコード部535及びスイッチ542とを備えない点である。
続いて、図9〜図15を用いて、図5に示す送信側信号処理装置53におけるデータ系列の経路を説明する。
図9は、偏波多重QAM変調の場合の送信側信号処理装置53におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重QAM変調の場合、スイッチ541は開いた状態であり、スイッチ542、543は閉じた状態である。送信側信号処理装置53は、バッファメモリ52から読み出された送信データ系列をインターリーバ531に入力する。インターリーバ531は、入力した送信データ系列をX偏波により送信するデータからなる送信データ系列と、Y偏波により送信するデータからなる送信データ系列とに分割する。送信側信号処理装置53は、X偏波により送信する送信データ系列を擬似ランダム系列演算部533−1に出力し、Y偏波により送信する送信データ系列を擬似ランダム系列演算部533−2に出力する。擬似ランダム系列演算部533−1、533−2はそれぞれ、擬似ランダム系列生成部532−1、532−2により生成された擬似ランダム系列を用いて、送信データ系列に所定の演算を行う。変調部534−1、534−2は、適応容量切り替え装置51からの指示に従った多値度の偏波多重QAM変調により送信データ系列を変調し、送信シンボル系列を生成する。変調部534−1、534−2により生成された送信シンボル系列は、電気光変換装置122に出力される。
図10は、単一偏波QAM変調の場合の送信側信号処理装置53におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重QAM変調の場合、スイッチ541、542、543は閉じた状態である。送信側信号処理装置53は、バッファメモリ52から読み出された送信データ系列を擬似ランダム系列演算部533−1、533−2に入力する。擬似ランダム系列演算部533−1、533−2以降の送信データ処理は、図9に示す偏波多重QAM変調の場合と同様である。ただし、変調部534は、適応容量切り替え装置51からの指示に従った多値度の単一偏波QAM変調により送信データ系列を変調する。
図11は、偏波多重DCSK変調の場合の送信側信号処理装置53におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重DCSK変調の場合、スイッチ541、542、543は開いた状態である。送信側信号処理装置53が送信データ系列をインターリーバ531に入力してから、擬似ランダム系列演算部533−1、533−2がそれぞれ、擬似ランダム系列を用いて送信データ系列に所定の演算を行うまでの送信データ処理は、図9に示す偏波多重QAM変調の場合と同様である。変調部534−1、534−2は、適応容量切り替え装置51に指示された変調方式(例えば、適応変調)により送信データ系列を変調し、送信シンボル系列を生成する。差動エンコード部535−1、535−2はそれぞれ、変調部534−1、534−2により生成された送信シンボル系列である低容量信号に差動エンコードを行い、差動低容量信号を生成する。符号拡散部536−1、536−2はそれぞれ、差動エンコード部535−1、535−2により生成された差動低容量信号に拡散処理を行い、差動拡散信号を生成する。符号拡散部536−1、536−2により生成された差動拡散信号は、電気光変換装置122に出力される。
図12は、単一偏波DCSK変調の場合の送信側信号処理装置53におけるデータ系列の経路を示す図である。単一偏波DCSK変調の場合、スイッチ541は閉じた状態、スイッチ542、543は開いた状態である。送信側信号処理装置53は、バッファメモリ52から読み出された送信データ系列を擬似ランダム系列演算部533−1、533−2に入力する。以降の送信データ処理は、図11に示す偏波多重DCSK変調の場合と同様である。
図13は、偏波多重CSK変調の場合の送信側信号処理装置53におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重CSK変調の場合、スイッチ541、543は開いた状態、スイッチ542は閉じた状態である。送信側信号処理装置53が送信データ系列をインターリーバ531に入力してから、擬似ランダム系列演算部533−1、533−2がそれぞれ、擬似ランダム系列を用いて送信データ系列に所定の演算を行うまでの送信データ処理は、図9に示す偏波多重QAM変調の場合と同様である。変調部534−1、534−2は、適応容量切り替え装置51に指示された変調方式(例えば、適応変調)により送信データ系列を変調し、送信シンボル系列を生成する。符号拡散部536−1、536−2はそれぞれ、変調部534−1、534−2により生成された送信シンボル系列に拡散処理を行い、拡散信号を生成する。符号拡散部536−1、536−2により生成された拡散信号は、電気光変換装置122に出力される。
図14は、単一偏波CSK変調の場合の送信側信号処理装置53におけるデータ系列の経路を示す図である。単一偏波CSK変調の場合、スイッチ541、542は閉じた状態、スイッチ543は開いた状態である。送信側信号処理装置53は、バッファメモリ52から読み出された送信データ系列を擬似ランダム系列演算部533−1、533−2に入力する。以降の送信データ処理は、図13に示す偏波多重CSK変調の場合と同様である。
なお、図9〜図14では、擬似ランダム化部を動作させる例を説明したが、適応容量切り替え装置51から指示により、擬似ランダム化部は動作させずに送信データ系列を変調部534に入力してもよい。
上記のように、送信側信号処理装置53は、適応容量切り替え装置51から指示された伝送方式により送信信号を生成する。
[第4の実施形態]
本実施形態では、DCSK変調及びCSK変調の処理について説明する。
図15は、DCSK変調の処理を示す概念図である。ここで、Kは低容量信号のボーレート、Nは差動ブロック長、Mは(低容量信号の)1シンボル当たりの拡散符号長、N*Mはランダム拡散符号の拡散符号長、M*Kは見かけのボーレートである。つまり、見かけのボーレートとは、符号拡散前の低容量信号のボーレートKと1シンボル当たりの拡散符号長Mを乗算したボーレートM*Kである。
DCSK変調では、まずボーレートがKの低容量信号を、ブロック長Nおきに差動コーディングする。これにより、ボーレートがKの差動低容量信号が生成される。この差動低容量信号に対して、1シンボル当たりの拡散符号長がMとなるように、ブロック長Nのブロック全体に対して、N*M個の拡散用ビットからなるランダム拡散符号を乗算する。これにより符号が拡散され、見かけのボーレートがM*Kの差動拡散信号が生成される。
ブロック長Nを可変にすることで、1シンボル当たりの拡散符号長Mが短い場合でも、ブロック全体での拡散符号を長くとることができる。よって、低容量信号をランダムに符号拡散することが可能となり、生成された差動拡散信号のスペクトラム形状が特徴的になることを防ぐ効果が得られる。
低容量信号から差動低容量信号を生成する差動エンコード処理は、差動エンコード部535により行われ、差動低容量信号とランダム拡散符号から差動拡散信号を生成する拡散処理は符号拡散部536により行われる。すなわち、差動エンコード部535は、変調部534から出力された送信シンボルの時系列信号を、1ビット当たりの拡散符号長MのN倍に相当する長さのブロックに分割し、ブロック間での差動コーディング処理を行う。符号拡散部536は、差動エンコード部535が生成した差動信号ブロックに対して、1ビット当たりの拡散符号長MをN倍した拡散符号長(M*N)のランダム拡散符号を乗算し、差動拡散系列を生成する。なお、ランダム拡散符号を生成する任意拡散符号長ランダム系列生成部(図示せず)を、符号拡散部536内に備えてもよく、送信側信号処理装置53内に備えてもよく、適応容量切り替え装置51内に備えてもよい。
なお、DCSK変調を行う場合は、事前に光送受信機で共有した1シンボルあたりの拡散符号長Mと、ブロック長Nとを用いる。そのため、適応容量切り替え装置51は、DCSK変調を行うと判断した場合は、伝送方式の情報に1シンボルあたりの拡散符号長Mの値及びブロック長Nの値を設定して、送信側信号処理装置53と、適応復調切り替え装置13、23又は光受信機34とに通知する。
適応容量切り替え装置51は、所望の伝送容量に合わせて低容量信号のボーレートK、差動ブロック長N、1シンボル当たりの拡散符号長Mを変更する。適応容量切り替え装置51は、これらの値を変更する場合、見かけのボーレートM*Kが変わらないようにする。例えば、見かけのボーレートM*Kを、光送信機と光受信機における最大のボーレートとする。見かけのボーレートM*Kが一定であるため、光受信機は1シンボル当たりの拡散符号長Mの値を取得できれば、低容量信号のボーレートKの値を得ることができる。
CSK変調とDCSK変調との違いは、差動コーディングを行わないことである。従って、拡散処理においては、低容量信号にランダム拡散符号を乗算して、拡散信号を生成する。ただし、CSK変調を行う場合は、事前に光送受信機で共有したランダム拡散符号と、ブロック長Nとを用いる。そのため、適応容量切り替え装置51は、CSK変調を行うと判断した場合は、伝送方式の情報にランダム拡散符号とブロック長Nの値を設定して、送信側信号処理装置53と、適応復調切り替え装置13、23又は光受信機34とに通知する。なお、送信側信号処理装置53が使用するランダム拡散符号を決定する場合、適応容量切り替え装置51は、送信側信号処理装置53からランダム拡散符号を取得し、適応復調切り替え装置13、23又は光受信機34に通知する。
[第5の実施形態]
本実施形態では、方式可変光受信機が備える受信側信号処理装置の例を説明する。
図16は、方式可変光受信機が備える受信側信号処理装置62の構成図である。同図に示す適応復調切り替え装置61には、例えば、第1の実施形態の適応復調切り替え装置13、第2の実施形態の適応復調切り替え装置23、43のいずれかを用いることができる。適応復調切り替え装置61は、制御信号により伝送方式の情報を受信側信号処理装置62へ通知する。
受信側信号処理装置62は、例えば、第1の実施形態及び第2の実施形態の光受信機14が備える受信側信号処理装置142として用いられる。受信側信号処理装置62は、電気段において受信信号の受信処理を行い、適応復調切り替え装置61の制御により、受信信号系列の形態に応じて受信処理を変更する。受信側信号処理装置62は、波長分散補償部621と、第1適応等化器622と、系列差動デコーダ623と、逆拡散部624と、第2適応等化器625と、周波数オフセット補償部626と、位相オフセット補償部627と、軟判定誤り訂正符号デコーダ628と、硬判定誤り訂正符号デコーダ629と、スイッチ631、632、633、634、635とを備える。なお、受信側信号処理装置62を、第2の実施形態の光受信機34が備える受信側信号処理装置342として用いる場合、受信側信号処理装置62は、送信信号に設定されているOHから伝送方式の情報を取得し、適応復調切り替え装置61と同様の動作を行う制御部をさらに備える。
波長分散補償部621は、受信側信号処理装置62が入力した受信データ系列の波長分散を補償する。第1適応等化器622は、波長分散補償部621が波長分散を補償した受信データ系列に対して適応等化処理を行い、X偏波の受信データ系列とY偏波の受信データ系列に分離する。
系列差動デコーダ623は、適応復調切り替え装置61の制御により、受信データ系列に対してDCSK復調を行うコヒーレント光差動符号復調部である。系列差動デコーダ623は、適応復調切り替え装置61が制御信号により通知した伝送方式の情報から1ビット当たりの拡散符号長M及びブロック長Nを取得する。系列差動デコーダ623は、差動拡散信号である受信データ系列を、逆拡散符号長M*Nのブロックに分割し、逆拡散符号長ブロック系列の差動デコーディングを行う。これにより、図15に示す差動拡散信号から低容量信号を表すM*Nビットの受信データ系列が得られる。系列差動デコーダ623は、差動デコーディングを行って得られたM*Nビットの受信データ系列を低容量信号のボーレートKに変換し、Nビットの低容量信号の受信データ系列を得る。
逆拡散部624は、適応復調切り替え装置61の制御により、受信データ系列に対してCSK復調を行うコヒーレント光符号復調部である。逆拡散部624は、適応復調切り替え装置61が制御信号により通知した伝送方式の情報から拡散符号とブロック長Nを取得する。逆拡散部624は、拡散信号である受信データ系列を、1シンボル当たりの拡散符号長MのN倍の長さのブロックに分割する。逆拡散部624は、分割したブロックに拡散符号を用いて逆拡散処理を行い、Nビットの低容量信号の受信データ系列を得る。
第2適応等化器625は、受信データ系列に対して線形ひずみ補償を行う適応等化処理を行う。周波数オフセット補償部626は、受信データ系列に対して周波数オフセット補償を行う。位相オフセット補償部627は、受信データ系列に対して、位相オフセットを補償する。
軟判定誤り訂正符号デコーダ628は、受信データ系列に対してFECの軟判定復号処理を行う。軟判定誤り訂正符号デコーダ628は、デマッピング部6281と、軟判定復号部6282とを備える。デマッピング部6281は、位相オフセット補償部627から出力された受信シンボル系列のデマッピングを行う。軟判定復号部6282は、デマッピング部6281から出力された受信シンボル系列に対してFECの軟判定復号を行う。硬判定誤り訂正符号デコーダ629は、受信データ系列に対してFECの硬判定復号処理を行う。
受信側信号処理装置62は、適応復調切り替え装置61から制御信号により指示された伝送方式に基づいてスイッチ631、632、633、634、635を開閉する。
スイッチ631は、第1適応等化器622を使用するか否かを切り替える。波長分散補償部621からの出力は、スイッチ631が閉じているときには第1適応等化器622に入力されずに後段に出力され、スイッチ631が開いているときには第1適応等化器622に入力される。
スイッチ632は、系列差動デコーダ623又は逆拡散部624を使用するか否かを切り替える。第1適応等化器622又はスイッチ631からの出力は、スイッチ632が閉じているときには系列差動デコーダ623にも逆拡散部624にも入力されずに後段に出力され、スイッチ632が開いているときには系列差動デコーダ623又は逆拡散部624に入力される。スイッチ632が開いているときに、系列差動デコーダ623と逆拡散部624のいずれに入力されるかは、適応復調切り替え装置61の制御に従う。
スイッチ633は、第2適応等化器625又は周波数オフセット補償部626を使用するか否かを切り替える。系列差動デコーダ623、第2適応等化器625又はスイッチ632からの出力は、スイッチ633が閉じているときには第2適応等化器625にも周波数オフセット補償部626にも入力されずに後段に出力され、スイッチ633が開いているときには第2適応等化器625又は周波数オフセット補償部626に入力される。スイッチ633が開いているときに、第2適応等化器625と受信側信号処理装置62のいずれに入力されるかは、適応復調切り替え装置61の制御に従う。
スイッチ634は、軟判定誤り訂正符号デコーダ628を使用するか否かを切り替える。位相オフセット補償部627からの出力は、スイッチ634が閉じているときには軟判定誤り訂正符号デコーダ628に入力されずに後段に出力され、スイッチ634が開いているときには軟判定誤り訂正符号デコーダ628に入力される。
スイッチ635は、硬判定誤り訂正符号デコーダ629を使用するか否かを切り替える。軟判定誤り訂正符号デコーダ628又はスイッチ634からの出力は、スイッチ635が閉じているときには硬判定誤り訂正符号デコーダ629に入力されずに後段に出力され、スイッチ635が開いているときには硬判定誤り訂正符号デコーダ629に入力される。
上記構成により、例えば、受信データ系列がDCSK信号であった場合、受信側信号処理装置62は、適応復調切り替え装置61の制御により、DCSK復調を行う系列差動デコーダ623を動作させ、必要であれば、さらに、小型の適応等化器である第2適応等化器625を用いることもできる。また、受信データ系列が差動コーディングされていない符号拡散信号であった場合、受信側信号処理装置62は、適応復調切り替え装置61の制御により、逆拡散部624及び周波数オフセット補償部626を動作させることもできる。また、受信データ系列が多値QAM信号であった場合、受信側信号処理装置62は、適応復調切り替え装置61の制御により、第1適応等化器622と周波数オフセット補償部626を動作させる。いずれの受信データ系列の場合でも、受信側信号処理装置62は、位相オフセット補償部627を用いて、位相オフセットを補償する。
軟判定誤り訂正符号デコーダ628のデマッピング部6281は、位相オフセット補償部627から出力された受信データ系列のデマッピングを行う。軟判定復号部6282は、デマッピング部6281から出力された受信シンボル系列に対して、必要があればFECの軟判定復号を行う。ただし、軟判定復号部6282は、イタレーションの回数を適応復調切り替え装置61からの指示に従って調整することで、低消費電力化を図る。そして、受信側信号処理装置62は、最後に硬判定誤り訂正符号デコーダ629によりFECの硬判定復号を行う。
なお、図17のように差動デコード部がない構成や、図18のように逆拡散部を持たない構成を用いてもよい。
図17は、受信側信号処理装置62aの構成図である。同図において、図16に示す受信側信号処理装置62と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。受信側信号処理装置62aが図16に示す受信側信号処理装置62と異なる点は、系列差動デコーダ623を備えない点である。
図18は、受信側信号処理装置62bの構成図である。同図において、図16に示す受信側信号処理装置62と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。受信側信号処理装置62aが図16に示す受信側信号処理装置62と異なる点は、逆拡散部624を備えない点である。
続いて、図19〜図23を用いて、図16に示す受信側信号処理装置62におけるデータ系列の経路を説明する。
図19は、偏波多重QAM復調の場合の受信側信号処理装置62におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重QAM変調の場合、スイッチ631、633、634、635は開いた状態であり、スイッチ632は閉じた状態である。第1適応等化器622は、波長分散補償部621が波長分散を補償した受信データ系列に対して、適応等化処理を行う。周波数オフセット補償部626は、第1適応等化器622が適応等化処理を行った受信データ系列に対して周波数オフセット補償を行う。位相オフセット補償部627は、周波数オフセット補償部626が周波数オフセット補償を行った受信データ系列に対して、位相オフセットを補償する。軟判定誤り訂正符号デコーダ628は、位相オフセットが補償された受信データ系列に対してFECの軟判定復号処理を行う。さらに、硬判定誤り訂正符号デコーダ629は、軟判定誤り訂正符号デコーダ628により軟判定復号された受信データ系列に対してFECの硬判定復号処理を行う。
図20は、偏波多重DCSK復調の場合の受信側信号処理装置62におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重DCSK復調の場合、スイッチ631、632、633、634、635は開いた状態である。第1適応等化器622は、波長分散補償部621が波長分散を補償した受信データ系列に対して、適応等化処理を行う。系列差動デコーダ623は、第1適応等化器622が適応等化処理を行って受信データ系列に対してDCSK復調を行う。第2適応等化器625は、系列差動デコーダ623によりDCSK復調された受信データ系列に対して適応等化処理を行う。位相オフセット補償部627は、第2適応等化器625が適応等化処理を行った受信データ系列に対して、位相オフセットを補償する。以降の処理は、図19に示す偏波多重QAM復調の場合の受信処理と同様である。
図21は、単一偏波DCSK復調の場合の受信側信号処理装置62におけるデータ系列の経路を示す図である。単一偏波DCSK復調の場合、スイッチ632、634、635は開いた状態であり、スイッチ631、633は閉じた状態である。系列差動デコーダ623は、波長分散補償部621が波長分散を補償した受信データ系列に対してDCSK復調を行う。位相オフセット補償部627は、系列差動デコーダ623によりDCSK復調された受信データ系列に対して、位相オフセットを補償する。以降の処理は、図19に示す偏波多重QAM復調の場合の受信処理と同様である。
図22は、偏波多重CSK復調の場合の受信側信号処理装置62におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重CSK復調の場合、スイッチ631、632、633、634、635は開いた状態である。第1適応等化器622は、波長分散補償部621が波長分散を補償した受信データ系列に対して、適応等化処理を行う。逆拡散部624は、第1適応等化器622が適応等化処理を行った受信データ系列に対してCSK復調を行う。周波数オフセット補償部626は、逆拡散部624がCSK復調した受信データ系列に対して周波数オフセット補償を行う。以降の処理は、図19に示す偏波多重QAM復調の場合の受信処理と同様である。
図23は、単一偏波CSK復調の場合の受信側信号処理装置62におけるデータ系列の経路を示す図である。偏波多重CSK復調の場合、スイッチ631は閉じた状態であり、スイッチ632、633、634、635は開いた状態である。逆拡散部624は、波長分散補償部621が波長分散を補償した受信データ系列に対してCSK復調を行う。以降の処理は、図22に示す偏波多重CSK復調の場合の受信処理と同様である。
なお、軟判定誤り訂正符号デコーダ628、硬判定誤り訂正符号デコーダ629に関しては、変調方式の要求OSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)と伝送後の着信OSNRの値によっては用いたり、用いなかったりしてよい。また、第2適応等化器625に関しても同様である。
受信信号系列の形態に応じて受信側信号処理装置62における信号処理を変えることで、過剰な受信処理を行うことを抑制し、消費電力の削減効果が得られる。
上述した実施形態によれば、トラフィック需要が少ないときに伝送方式を変更することによって、低消費電力化が実現できる。また、上述した実施形態において用いられる低容量主信号は、DCSK変調信号も、CSK変調信号も、多値度可変変調信号も最大容量主信号と比較して雑音耐力が高いため、受信側での信号の復調処理を簡易化することで、低消費電力化を実現することができる。
受信側信号処理装置において、消費電力が高い処理は、適応等化処理、軟判定誤り訂正復号処理である。そこで、適応容量切り替え装置は、例えば、伝送容量が少ないときにはDCSK変調、伝送容量が多いときには適応変調、それらの間の伝送容量のときにはCSK変調を適用する。これは、DCSK変調、CSK変調の適応等化処理の負担が、適応変調のときの適応等化処理よりも少なく、適応等化処理において消費される電力を少なくすることが可能となるためである。また、適応容量切り替え装置は、伝送容量が少ないほど適応変調の1シンボル当たりの情報量である多値度を低くする。多値度が低いと信頼性が高くなるために軟判定におけるイタレーションの回数を少なくすることができ、軟判定誤り訂正符号デコーダにおける消費電力を低減することができる。また、適応容量切り替え装置は、伝送容量が少ない場合は単一偏波、多い場合は偏波多重とする。単一偏波の場合は、X偏波とY偏波に分離するための適応等化処理を行わなくてもよいために、受信側信号処理装置における消費電力量を低減することができる。
さらに、本実施形態による低容量主信号は見かけのボーレートを最大容量主信号のボーレートと合わせることで、最大容量主信号と同一の光パワースペクトルを有することが可能である。また偏波状態のランダム性も確保されるため、非線形性を介した隣接チャネルへのクロストークは、最大容量主信号のそれと同様であり、光伝送路の設計を見直す必要は無い。例えば、光受信機と光送信機の間に中継を行う装置があったとしても、その装置の設定を変更する必要がない。
加えて、伝送容量切り替え時は、例えば、オーバーヘッドや、特許文献2のような制御用チャネルを用いて変調方式の変更を予め受信側に通知することで、伝送容量切り替え時のパケットロスを防ぐことが可能である。
以上説明した実施形態によれば、光伝送システムは、容量切り替え装置(例えば、適応容量切り替え装置11、21、31、41、51)と、送信データを設定した送信信号を生成する光送信機と、復調切り替え装置(例えば、適応復調切り替え装置13、23、43、61)と、光送信機からの受信信号に受信処理を行う光受信機とを有する。
容量切り替え装置の制御部は、伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から適用する伝送方式をトラフィックに関する情報に基づいて決定する。制御部は、光送信機に、決定した伝送方式の適用を指示する。さらに、制御部は、伝送方式に応じた復調方式の適用を光受信機に指示する復調切り替え装置に対して、決定した伝送方式の情報を通知する処理、又は、光送信機が送信信号に設定する送信データに、決定した伝送方式の情報を付加する。複数の伝送方式は、コヒーレント光差動符号変調と、コヒーレント光符号変調と、異なる多値度の適応変調とのうち1以上を含む。
光送信機は、送信側信号処理装置と、送信側信号処理装置が生成した電気信号の送信信号を光信号に変換して光伝送路に出力する電気光変換装置とを備える。送信側信号処理装置は、伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から決定された伝送方式により、送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理部を備える。送信側信号処理部は、容量切り替え装置により決定された伝送方式で指示された変調方式より、送信データをシンボルにマッピングする変調部を備える。送信側信号処理部はさらに、コヒーレント光差動符号変調部と、コヒーレント光符号変調部との一方又は両方を有する。コヒーレント光差動符号変調部は、決定された伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調が指示された場合に、変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光差動符号変調を行って送信信号を生成する。コヒーレント光符号変調部は、決定された伝送方式によりコヒーレント光符号変調が指示された場合に、変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光符号変調を行って送信信号を生成する。
コヒーレント光差動符号変調部は、差動エンコード部と、符号拡散部とを備える。差動エンコード部は、変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号を、1シンボル当たりの拡散符号長MのN倍(Nは整数)の長さのブロックに分割し、分割されたブロックの間で差動コーディング処理を行って差動信号ブロックを生成する。符号拡散部は、生成された差動信号ブロックに対して、拡散符号長MのN倍の長さのランダム系列の拡散符号を用いて演算を行い、差動拡散系列を生成する。
また、変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号のボーレートKと拡散符号長Mとの乗算により得られる見かけのボーレートM*Kを一定としてもよい。
光受信機は、光伝送路により伝送された光信号を電気信号の受信信号に変換する光電気変換装置と、受信側信号処理装置とを備える。受信側信号処理装置は、伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から決定された伝送方式により受信信号の復調及び復号を行う受信側信号処理部を備える。受信側信号処理部は、コヒーレント光差動符号復調部と、コヒーレント光符号復調部との一方又は両方を有する。コヒーレント光差動符号復調部は、決定された伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光差動符号変調された受信信号を復調する。コヒーレント光符号復調部は、決定された伝送方式によりコヒーレント光符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光符号変調された受信信号を復調する。受信側信号処理部はさらに、コヒーレント光差動符号復調部又はコヒーレント光符号復調部が復調した受信信号の復号を行う復号部を備える。
コヒーレント光差動符号復調部は、受信信号の受信データ系列を、1シンボル値の逆拡散符号長MのN倍(Nは整数)の長さのブロックに分割し、分割したブロックに差動デコーディングを行う。また、コヒーレント光符号復調部は、受信信号の受信データ系列を、1シンボル値の逆拡散符号長MのN倍(Nは整数)の長さのブロックに分割し、分割したブロックに、決定された伝送方式により指示されたランダム拡散符号を用いて逆拡散処理を行う。
復号部は、受信信号に、決定された伝送方式により指示されたイタレーション回数の軟判定前方誤り訂正復号を行う。
上述した実施形態による適応容量切り替え装置11、21、31、41、51、適応復調切り替え装置13、23、43、61、送信側信号処理装置121、53、53a、53b、53c、受信側信号処理装置142、342、62、62a、62bの一部の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現するようにしてもよく、コンピュータで実現するようにしてもよい。コンピュータで実現する場合、それらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。コンピュータシステムは、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。またプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
11…適応容量切り替え装置
12…光送信機
13…適応復調切り替え装置
14…光受信機
21…適応容量切り替え装置
23…適応復調切り替え装置
31…適応容量切り替え装置
34…光受信機
41…適応容量切り替え装置
43…適応復調切り替え装置
51…適応容量切り替え装置
52…バッファメモリ
53、53a、53b、53c…送信側信号処理装置
61…適応復調切り替え装置
62、62a、62c…受信側信号処理装置
111…制御部
121…送信側信号処理装置
122…電気光変換装置
131…制御部
141…光電気変換装置
142…受信側信号処理装置
211…バッファメモリ
212…制御部
231…制御部
311…バッファメモリ
312…制御部
342…受信側信号処理装置
531…インターリーバ
532−1、532−2…擬似ランダム系列生成部
533−1、533−2…擬似ランダム系列演算部
534−1、534−2…変調部
535−1、535−2…差動エンコード部
536−1、536−2…符号拡散部
541…スイッチ
542−1、542−2…スイッチ
543−1、543−2…スイッチ
621…波長分散補償部
622…第1適応等化器
623…系列差動デコーダ
624…逆拡散部
625…第2適応等化器
626…周波数オフセット補償部
627…位相オフセット補償部
628…軟判定誤り訂正符号デコーダ
629…硬判定誤り訂正符号デコーダ
631…スイッチ
632…スイッチ
633…スイッチ
634…スイッチ
635…スイッチ

Claims (8)

  1. 伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から適用する伝送方式をトラフィックに関する情報に基づいて決定し、送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理装置に決定した前記伝送方式の適用を指示する処理と、前記送信側信号処理装置からの受信信号に受信処理を行う受信側信号処理装置に伝送方式に応じた復調方式の適用を指示する復調切り替え装置に対して決定した前記伝送方式の情報を通知する処理又は前記送信側信号処理装置が送信信号に設定する送信データに、決定した前記伝送方式の情報を付加する処理とを行う制御部を備え、
    複数の前記伝送方式は、コヒーレント光差動符号変調を含む、
    ことを特徴とする容量切り替え装置。
  2. 送容量が異なる複数の伝送方式の中から適用する伝送方式をトラフィックに関する情報に基づいて決定し、決定した前記伝送方式の情報を、受信側信号処理装置に伝送方式に応じた復調方式の適用を指示する復調切り替え装置に対して通知する処理又は決定した前記伝送方式の情報を送信データに付加する処理を行う容量切り替え装置から決定された前記伝送方式の指示を受け、指示された前記伝送方式により、受信側信号処理装置への送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理部を備え、
    前記送信側信号処理部は、
    決定された前記伝送方式で指示された変調方式より、前記送信データをシンボルにマッピングする変調部を備え、
    前記送信側信号処理部はさらに、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調が指示された場合に、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光差動符号変調を行って送信信号を生成するコヒーレント光差動符号変調部と、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調が指示された場合に、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光符号変調を行って送信信号を生成するコヒーレント光符号変調部との一方又は両方を有する、
    ことを特徴とする送信側信号処理装置。
  3. 前記コヒーレント光差動符号変調部は、
    前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号を、1シンボル当たりの拡散符号長の整数倍の長さのブロックに分割し、分割された前記ブロックの間で差動コーディング処理を行って差動信号ブロックを生成する差動エンコード部と、
    前記差動エンコード部が生成した前記差動信号ブロックに対して、前記拡散符号長の整数倍の長さのランダム系列の拡散符号を用いて演算を行い、差動拡散系列を生成する符号拡散部とを備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の送信側信号処理装置。
  4. 前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号のボーレートと前記拡散符号長との乗算により得られる見かけのボーレートは一定である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の送信側信号処理装置。
  5. 送容量が異なる複数の伝送方式の中から適用する伝送方式をトラフィックに関する情報に基づいて決定し、送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理装置に決定した前記伝送方式の適用を指示する容量切り替え装置から、決定された前記伝送方式の適用の指示を復調切り替え装置を介して受信し、又は、前記容量切り替え装置が前記送信データに設定した、決定された前記伝送方式の情報を取得し、決定された前記伝送方式により受信信号の復調及び復号を行う受信側信号処理部を備え、
    前記受信側信号処理部は、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光差動符号変調された前記受信信号を復調するコヒーレント光差動符号復調部と、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光符号変調された受信信号を復調するコヒーレント光符号復調部との一方又は両方を有し、
    前記受信側信号処理部はさらに、
    前記コヒーレント光差動符号復調部又は前記コヒーレント光符号復調部が復調した前記受信信号の復号を行う復号部を備える、
    ことを特徴とした受信側信号処理装置。
  6. 前記コヒーレント光差動符号復調部は、決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、前記受信信号の受信データ系列を、1シンボル当たりの逆拡散符号長の整数倍の長さのブロックに分割し、分割した前記ブロックに差動デコーディングを行い、
    前記コヒーレント光符号復調部は、前記受信信号の受信データ系列を、1シンボル当たりの逆拡散符号長の整数倍の長さのブロックに分割し、分割した前記ブロックに、決定された前記伝送方式により指示されたランダム拡散符号を用いて逆拡散処理を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の受信側信号処理装置。
  7. 前記復号部は、前記受信信号に、決定された前記伝送方式により指示されたイタレーション回数の軟判定前方誤り訂正復号を行う、
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の受信側信号処理装置。
  8. 量切り替え装置と、光送信機と、復調切り替え装置と、光受信機とを有する光伝送システムであって、
    前記容量切り替え装置は、
    伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から適用する伝送方式をトラフィックに関する情報に基づいて決定し、送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理装置に決定した前記伝送方式の適用を指示する処理と、前記送信側信号処理装置からの受信信号に受信処理を行う受信側信号処理装置に伝送方式に応じた復調方式の適用を指示する前記復調切り替え装置に対して決定した前記伝送方式の情報を通知する処理又は前記送信側信号処理装置が送信信号に設定する送信データに、決定した前記伝送方式の情報を付加する処理とを行う制御部を備え、
    複数の前記伝送方式は、コヒーレント光差動符号変調と、コヒーレント光符号変調と、
    異なる多値度の適応変調とのうち1以上を含み、
    前記光送信機は、
    前記送信側信号処理装置と、
    前記送信側信号処理装置が生成した電気信号の送信信号を光信号に変換して光伝送路に出力する電気光変換装置とを備え、
    前記送信側信号処理装置は、
    前記容量切り替え装置において伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から決定された前記伝送方式により、送信データを設定した送信信号を生成する送信側信号処理部を備え、
    前記送信側信号処理部は、
    決定された前記伝送方式で指示された変調方式より、前記送信データをシンボルにマッピングする変調部を備え、
    前記送信側信号処理部はさらに、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調が指示された場合に、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光差動符号変調を行って送信信号を生成するコヒーレント光差動符号変調部と、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調が指示された場合に、前記変調部によりマッピングされたシンボルの時系列信号にコヒーレント光符号変調を行って送信信号を生成するコヒーレント光符号変調部との一方又は両方を有し、
    前記復調切り替え装置は、
    前記容量切り替え装置から通知された前記伝送方式に応じた復調方式の適用を前記光受信機に指示する制御部を備え、
    前記光受信機は、
    前記光伝送路により伝送された前記光信号を電気信号の受信信号に変換する光電気変換装置と、
    前記受信側信号処理装置とを備え、
    前記受信側信号処理装置は、
    前記容量切り替え装置において伝送容量が異なる複数の伝送方式の中から決定された前記伝送方式により前記受信信号の復調及び復号を行う受信側信号処理部を備え、
    前記受信側信号処理部は、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光差動符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光差動符号変調された前記受信信号を復調するコヒーレント光差動符号復調部と、
    決定された前記伝送方式によりコヒーレント光符号変調に対応した復調方式が指示された場合に、コヒーレント光符号変調された受信信号を復調するコヒーレント光符号復調部との一方又は両方を有し、
    前記受信側信号処理部はさらに、
    前記コヒーレント光差動符号復調部又は前記コヒーレント光符号復調部が復調した前記受信信号の復号を行う復号部を備える、
    ことを特徴とする光伝送システム。
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