JP5752240B2 - 低発火特性を有する喫煙物品の紙 - Google Patents

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Description

本発明は、低発火特性を有する喫煙物品の紙に関する。
従来から、産業用の煙草の製造に意図される煙草紙は、セルロース繊維(木由来の繊維及び/又は従来の顔料として炭酸カルシウムを繊維懸濁液に添加した植物性織物繊維)から作製されている。
従来は、形成された煙草の幾つかの燃焼パラメーターを制御するために、燃焼を遅らせるか又は促進させる塩が製造中に表面全体に塗布されている。これらは概して、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等である。これらの塩は、改善された可燃性も煙草に与える。
現在の基準では、煙草製造業者は、煙草1本あたりのタール、ニコチン、一酸化炭素(CO)のレベルが所与の閾値未満であることを観察する必要がある。例えば、欧州の規則では、タールに関して煙草1本あたり10mg、ニコチンに関して煙草1本あたり1mg、一酸化炭素に関して煙草1本あたり10mgという閾値が要求される。
煙草の煙中の粒子相(タール及びニコチン)及び一酸化炭素の凝縮物の低減は、紙の自然な空隙率の増加に比例することが確認されている。例えば、10コレスタ〜200コレスタ(CU、すなわちmL/分/cm)の高い初期通気度を有する紙の使用は、タールに関して28%、ニコチンに関して約20%、一酸化炭素に関して45%の低下を得ることを可能にする。
この利点の多くの部分は、70コレスタレベルに達するとすぐに得られ、100CU〜200CUの範囲にわたって更に低下する。
製紙業者はさらに、煙草の自己燃焼のリスクを制限するために、低点火特性を有する紙を提案している。これらの紙の目的は、酸素の供給によって燃焼が持続しなければ、すなわち喫煙者が煙草を「吸わ」なければ、煙草の消火を達成することである。これらの紙は、「LIP」紙(Low Inflammation Proclivity)として現在では公知であり、紙の孔を塞ぎ、それによって紙のこれらの領域における通気度を低減するようになっている膜形成配合物で処理されたLIP帯域を含んでいる。膜形成配合物で処理された領域と処理されていない領域とが交互にあることは、煙草の燃焼コアが低通気度の(閉じた)領域に達すると、この燃焼コアから酸素を部分的に奪うことによって、紙の点火特性を低下させることを可能にする。
しかし、LIP領域は、紙の自然な空隙率を低減するため、煙草1本あたりのタール、ニコチン、一酸化炭素のレベルに悪影響を有する。したがって、幾らかの領域を膜形成配合物で処理する前に、紙に可燃性塩を塗布することによって初期空隙率を大幅に増大させることが提案されている。
紙の全体又は一部を、紙の燃焼中に吸熱反応を起こし燃焼を遅らせる塩でコーティングすることも提案されている。他方で、それらの燃焼は、二酸化炭素(CO)、窒素(N)、水を生成する。
処理される領域は概して、煙草の全体又は一部に形成された横断するリングである。それにもかかわらず、膜形成配合物で処理されていない領域によって隔てられる連続的な帯域における紙シートの不連続な処理は、紙シートに応力を生じさせ、これは、紙を加工するとき、特に処理した紙を巻き取るときに問題を生じることが多い。紙は事実上、局所的な領域において外方へ膨れ上がる傾向を有する。
ここで、煙草の着火性を、ASTM E 2187−04の試験方法に従って評価した。この試験方法は、基材上に置かれた煙草が、用いられる煙草の組成に関係なく煙草の円柱の燃焼を維持するのに十分な熱を生成する可能性を測定するものである。各測定は、フィルター紙の所与の数の層(10枚分の厚さ)で形成された水平面上に、火をつけた煙草を置くことからなる。
次いで、煙草が端部先端の紙までその全長を燃え続けるか否かを判断する。
基材による熱の吸収にもかかわらず煙草が燃え続ける相対的確率を得るために40回の測定(1回の試験を形成する)を行う。
ASTM E 2187−04の試験方法に従う発火特性に関する評価試験に加えて、自由大気中で自己消火する煙草の比率を評価することも可能である(FASE試験、すなわち自由大気自己消火(Free Air Self Extinguishment))。自由な燃焼は、この場合、煙草を一切吸うことなく、煙草の火のついた円錐状部分が、処理された領域の存在にもかかわらず煙草の全長に沿って進む能力によって特徴付けられる。
最後に、紙のLIP特性のより迅速かつ容易な予測を可能にする拡散試験も行った。この試験は、LIP処理領域に対して、紙が二酸化炭素を拡散する能力を測定することによって行った。予測によると、二酸化炭素の拡散率が0.3cm/sよりも低く、より好ましくは0.2cm/sよりも低い場合に良好な結果が与えられる。
拡散率を測定するのに用いた装置は、SODIM社のD−95拡散測定機器であった。
膜形成化合物を含有する配合物は一般的に、印刷、通常はヘリオグラフィ又はシルクスクリーン印刷若しくはフレキソ印刷によって塗布され、したがって、特定の乾燥抽出物及び粘度特性を有さなければならない。
しかし、LIP紙の使用は、煙草の機能的な側面、特に風味、灰の一体性、効果的な一酸化炭素レベル等に影響を与えることが観察されている。また、喫煙者が煙草のLIP処理領域のうちの1つに再び火をつけると、風味及び一酸化炭素レベルが変わることが確認されている。
本願の1つの目的は、煙草に再び火をつけた後であっても、一酸化炭素、ニコチン、タールのレベルに対して悪影響を有する二次的効果を一切生み出すことなく、煙草の機能的側面を保つことが可能な新規のLIP紙を提案することである。例えば、本願は、喫煙者の心地よさのために50%以下のFASE率と、ASTM試験に従って25%以下の煙草燃焼率とを有する紙を得ようとするものである。
第2に、本願の更なる目的は、加工がより容易なLIP紙を提案することである。
この目的に関して、本発明は、コーティング配合物で処理された領域を含み、処理された領域の発火特性をコーティング配合物が低下させるようになっている喫煙物品、特に煙草の紙を提供し、コーティング配合物は、5マイクロメートル以下のメディアン寸法(d50)を有するセルロースのナノ粒子を含む。
セルロースは、β1−4結合でβD−グルコピラノースがつながって構成された直鎖状ホモ多糖で形成されている。したがって、セルロースの化学構造は、反復するセロビオース部分で構成され、各モノマーは3つのヒドロキシル基を有している。したがって、水素橋(pont hydrogen)を介した結合を形成する能力が、セルロースの物理的特性において直接的な役割を果たす。
一般に、ポリマー鎖の長さは、セルロース源及び関連する植物の部分に従って変化する。例えば、天然の木材セルロースは、約10000グルコピラノース部分の重合度(DP)を有するが、天然の綿セルロースはおよそ15000のDPを有する。
セルロースのミクロフィブリルは、生合成中に形成されるセルロースの構造的ベースであり、ヘミセルロース、準結晶セルロース、セルロースを含む。
セルロースのナノ繊維は天然のセルロースから生み出され、天然のセルロースは、この天然のセルロースからリグニンを取り除くために特定の従来の処理に付されている。天然のセルロースは次いで漂白される。
全体的に、セルロース粒子の2つの族をナノスケールで区別することができ、第1の族はセルロースナノ結晶(NC、ウィスカーとしても知られている)を含み、第2の族はミクロフィブリル化セルロース(NFC)で形成される。
ミクロフィブリル化セルロース、微晶質、微小結晶という用語はまた、それらのナノスケールサイズ(セルロースミクロフィブリル及びセルロースナノフィブリル)にもかかわらず用いられる。
セルロースナノ結晶は、種々のセルロース源(亜麻、麻、一年生植物、稲わら、綿、ハードウッド、ソフトウッド、サイザル麻等)から、従来の煮沸及び漂白処理の後で酸加水分解によって調製することができる。
走査型顕微鏡下での分析によって、セルロース源のタイプや、加水分解、温度、時間、原材料の純度(繊維のリグニン−セルロース組成物中のセルロース及びヘミセルロースのパーセンテージ)の条件に応じたナノ繊維の形状、それらのナノ結晶のサイズ及び形状の特性化が可能となる。
セルロースナノ結晶の通常の寸法は、直径が5nm〜10nm、長さが100nm〜500nmで変化する。それらの形状はナノチューブ(ナノロッド)と同様である。
ナノフィブリル化セルロースは、従来の化学的な煮沸及び漂白処理後に、木材繊維の機械的分解プロセスを用いて抽出される。
ナノフィブリル化セルロースは、高い比表面積を有する適度に分解したセルロース化合物とみなすことができる。ナノフィブリル化セルロースは、10nm〜100nmのオーダーの横寸法と、1ミクロンに達する場合がある長さとを有し、交互の結晶領域及び非結晶領域からなる個別のナノ繊維で構成される。
上記セルロースナノ粒子(NC及びNFC)は、顔料として用いることができ、バイオ複合材料のバリア特性を高めることができる。
幾つかの好ましいが非限定的な態様は以下のとおりである。
−ナノ粒子は、ナノ繊維、ナノチューブ、ナノフィラメント及び/又はナノロッドを含む。
−ナノ粒子のサイズは、個々にとると少なくとも100nm以下である。
−ナノ粒子はナノ分散セルロース(NDC)である。
−処理された領域は、デンプン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースの群から選択された膜形成化合物を含む配合物によっても処理される。
−コーティング配合物は、デンプン、カルボキシメチルセルロース及び/又はメチルセルロースのような膜形成化合物を更に含む。
−処理された領域は、コーティング配合物によって処理されない領域によって互いに隔てられており、処理されない領域は、燃焼を促進させる塩によって処理される。
−燃焼を促進させる塩は、処理されない領域にのみ塗布される。
−処理された領域は、4ミリメートル〜8ミリメートルの幅を有するとともに15ミリメートル〜20ミリメートルの距離だけ2つずつ離間して横断方向に延びる帯域である。
−コーティング配合物は、顔料、特に水酸化アルミニウムも含有する。
第2の側面によれば、本発明は、本発明による紙を備えた喫煙物品に関する。
最後の側面によれば、本発明は、本発明による紙を製造する方法に関し、この方法は、
−喫煙物品用の紙を準備する工程と、
−紙の不連続な領域にコーティング配合物の少なくとも1つの層を塗布する工程と
を含み、
コーティング配合物は、不連続な領域の発火特性を低下させるようになっていると共に、セルロースのナノ粒子を含む。
幾つかの好ましいが非限定的な本発明による製造方法の態様は以下のとおりである。
−燃焼を促進させる塩の少なくとも1つの層を、コーティング配合物によって処理されない領域に塗布する工程を更に含む。
−デンプン層を、処理された領域に塗布する工程を更に含む。
−セルロースのナノ粒子を含むコーティング配合物は、デンプン、カルボキシメチルセルロース及び/又はメチルセルロースの群から選択された膜形成化合物のような膜形成化合物も含み、上記方法は、セルロースのナノ粒子を含有するコーティング配合物を紙に塗布する前に膜形成化合物と混合する工程を更に含む。
−ナノ粒子を、5%〜15%のナノ粒子の乾燥抽出物を含む水溶液中の水和形態で塗布する。
−デンプン層をヘリオグラフィ又はシルクスクリーン印刷若しくはフレキソ印刷によって塗布する。
本発明の他の特徴、目的及び利点は、非限定的な例として与えられる添付の図面と関連して以下の詳細な説明を読めばより明らかとなるであろう。
喫煙物品の一例を示す図である。 図1に示されるタイプの喫煙物品の分解図である。 本発明による紙の実施形態の一形態の断面図である(一定の縮尺では示されていない)。
図1は、本発明を適用することができる喫煙物品の一例を示している。喫煙物品は、紙10内に包囲されるタバコ20のロールを含むとともにフィルター30を有する煙草である。
図2及び図3は、本発明に従った喫煙物品1の紙を示している。
本発明において用いられる紙10は、10コレスタ〜約200コレスタ、好ましくは10〜80コレスタのオーダー、更に好ましくは60〜80コレスタの自然な初期通気度(すなわち、いかなる処理も行う前の通気度)を有する。紙10は、喫煙物品用の任意の市販の紙であってもよい。
この紙10をLIP紙にするには、紙10を処理して低発火特性を有する一連の領域11(LIP領域)を形成する。
そのように形成するには、第1のステップの間にコーティング配合物13を紙に塗布し、この配合物は、少なくとも部分的に孔の全て又は一部を塞ぐことによって空隙率を低減するようになっている。ここで、コーティング配合物13は好ましくは不連続に塗布される。例えば、約5ミリメートル〜8ミリメートルの幅を有し、約15ミリメートル〜20ミリメートルの距離だけ互いに隔てられた処理された帯域11が、紙全体にわたって横断方向に延びて形成される。
本発明によると、コーティング配合物13はセルロースのナノ粒子13aを特に含む。
セルロースのナノ粒子13とは、本明細書では、粒子が5マイクロメートル以下のメディアン寸法d50を有し、及び/又は個々にとった繊維が100nm未満の寸法を少なくとも有するセルロースを意味する。
このメディアン寸法d50は、凝集体(すなわち塊)を形成する傾向を有するナノ粒子の平均寸法であり、50%の点でとった粒子の相当径の積算粒径分布を示す。例えば、本発明において用いるのに好適な主にセルロースのナノ繊維は、約100ナノメートルの長さの場合に20ナノメートルのオーダーの厚さを有することができるが、これらのナノ繊維によって形成される塊の50%は、通常は約3マイクロメートル〜4マイクロメートルである、ナノ繊維のd50よりも小さい相当径を有するであろう。
上記粒子の使用には2つの利点がある。第1に、コーティング配合物の基本材料、すなわちセルロースは、セルロースからも作製される紙20の製造に用いられる材料と高い適合性を有する。第2に、紙をセルロースのナノ粒子でコーティングすることによって、紙の自然な空隙率を低減することが可能である。ナノ粒子は、紙の自然な孔を部分的に埋め、最初の自然な孔内で人工的な孔のサブネットワークを築く(紙の孔数を増大させ、それらのそれぞれのサイズを低減する)。
したがって、紙の処理された領域11は、コーティング配合物で処理されていない領域12よりも低い通気度を有し、したがって、紙10にLIP特性を与えながら、処理された領域11と同じ自然な通気度を有する非処理紙のレベルと実質的に同様であるタール、ニコチン、一酸化炭素のレベルを得ることが可能となる。したがって、必然的に、喫煙物品1の紙10の不連続な処理された領域11における通気度を低減しながら、その低毒性を維持することが可能である。
セルロースナノ粒子を含有するコーティング配合物13を不連続な処理された領域11に含む紙10は、同じ初期空隙率を自然に有する紙と同様の、更には同一の拡散率を有することが更に観察された。
したがって、セルロースのナノ粒子の使用は、その拡散率を保ちながらも低発火特性を有する紙を得るように、紙の区切られた領域内の通気度の人為的な低減を可能にする。このことは、このようにして得られる紙を用いて、毒性(ニコチン、タール、一酸化炭素のレベル)がLIP処理されていない紙のレベルと実質的に同様である喫煙物品を製造することができることを裏付ける。セルロースのナノ粒子によって得られる微小毛管現象又は微小ねじれが、(紙の自然な空隙率を低減するために)孔を塞ぐことによって単に閉じ、紙を通るガスの拡散に対する障害を形成する従来の膜形成配合物と比較して、ガスの良好な交換を効率的に可能にする。
コーティング配合物13は、従来のLIP配合物に従った比率で、結合剤、添加剤、顔料(例えば水酸化アルミニウム)等の要素も含む。
セルロースは好ましくは植物由来である。例えば、用いられるセルロースは、セルロースナノ結晶(NC)又はミクロフィブリル化セルロース(NFC)である。
また、ナノ粒子は、ナノ繊維、ナノチューブ、ナノフィラメント又はナノロッドでさえあってもよい。
好ましくは、ナノ粒子は、フィブリル化されていてもフィブリル化されていなくてもよいナノ繊維である。
以下の実施例において、単独の、又は同等なサイズすなわちマイクロメートルスケールの他の化合物との混合物中のナノ分散セルロース粒子(NDC)の使用の例について説明する。ナノ分散セルロースは、高温及びかなりのせん断力下であっても高い保水力を有する非水溶性ナノ繊維である。通常、10%のナノ分散セルロースの乾燥抽出物を含有する水溶液はゲル状であるが、40%のナノ分散セルロースの乾燥抽出物を含む溶液は、完全に植物由来でありながらも、乾燥粉末のように挙動する。
ここでは、ナノ粒子を、5%〜15%、好ましくは約10%のナノ粒子の乾燥抽出物を含有する水溶液中の水和形態で塗布する。ナノ分散セルロースは、JRS PHARMA社によって販売されているArbocel MF 40−100 Ultrafineセルロースであってもよい。
1つの好ましい実施形態によると、ナノ分散セルロースのナノ繊維のメディアン寸法d50は1マイクロメートル未満である。
また、ナノ分散セルロースは好ましくは、ゲル状で塗布されるため、良好な保水性を有する。このように、表面上の孔を部分的に塞ぐとともにナノメートルスケールのより密な孔構造を築くように水素結合を再び形成することによって、ナノ分散セルロースは、紙の表面上の(例えば約30マイクロメートルの紙の全厚に対して約4マイクロメートル〜6マイクロメートルの厚さにわたる)孔にしか入らない。
したがって、ナノ分散セルロース13の層は、好ましくは抄紙機から取り出した後で紙10の不連続な領域に塗布される。特に、ナノ分散セルロース13の層は、印刷機上で、通常はフレキソ印刷又はヘリオグラフィ若しくはシルクスクリーン印刷によって塗布することができる。
このために、LIP帯域を正確に印刷するように、例えば紙の処理されていない領域12の寸法に合わせたマスクを施すことが可能である。紙上に不連続な領域を局所的に印刷する上記技術は印刷業界の当業者には公知であり、本明細書では更には詳述しない。
印刷機の使用は実際に、抄紙機よりもより融通がきき、ある喫煙物品と別の喫煙物品とでは変わり得る様々な機械的制約(喫煙物品に用いられる煙草の品質に応じて変わる、用いられるコーティング配合物、紙に加えられる圧力、コーティング配合物の粘度等)のより容易な統合を可能にする。
加えて、コーティング配合物13は、1回又は複数回の通過で塗布することができ、様々な充填剤(乾燥抽出物のパーセンテージ、顔料等)を含有してもよく、及び/又は通過毎に異なる材料で構成してもよい。
例えば、処理された領域11のLIP効果を更に高めるには、少なくとも2回の連続的な通過で(図3に示されるような)2つの異なるコーティング配合物13a、13bを塗布することが可能であり、1回目の通過は、ナノ分散セルロースを含有するコーティング配合物13aを含み、2回目の通過は、デンプン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のような従来の膜形成化合物を含有するコーティング配合物13bを含む。本出願人は、ナノ分散セルロース13aによって、コーティング配合物13中に存在する結合剤及び添加剤(特に膜形成化合物13b)が表面上でより良好に維持され、それによってそれらのそれぞれの性能が高められることに気が付いた。
一つの変形例として、コーティング配合物13は、ナノ分散セルロースと、デンプン等の膜形成化合物との双方を含むため、ナノ分散セルロース及びデンプンは紙上に同時に塗布される。
ナノ分散セルロース及びデンプンが紙に別々に塗布されようと又は同時に塗布されようと、得られるLIP効果(低発火特性)は、ナノ分散セルロースとデンプンとの相乗効果の結果であることが観察されている。得られる紙10は低発火特性を有するだけではなく、この発火特性は、ナノ分散セルロースだけ又はデンプンだけを同じ比率で塗布することによって得られるであろうよりも低い。
加えて、処理された領域11の紙10は高い拡散率を有し、これは、得られる紙10の毒性(煙草1本あたりのニコチン、タール、一酸化炭素のレベル)が、一般的に制定されている基準(タールに関して煙草1本あたり10mg、ニコチンに関して煙草1本あたり1mg、一酸化炭素に関して煙草1本あたり10mg)に適合したままであることを意味する。
最後に、デンプンを単独で用いる場合と比較して、FASEのパーセンテージに関しても改善が見られる。
以下に示す表は、喫煙物品の紙の不連続な領域に塗布されるナノ分散セルロース及びデンプンの双方を含有する配合物の例を示している。
全ての場合に、コーティングが1つ又は複数のコーティングステーションにおいて塗布されようとされてなかろうと、この試験計画のために、紙の表面の一部のみを、18mm〜20mmおきで離間した7mmの幅を有する横断方向の帯域11でコーティングした。
工業的に、このタイプの試験計画は、ヘリオグラフィ又はフレキソ印刷若しくはシルクスクリーン印刷を用いる印刷機、より具体的には1つ〜8つの印刷ステーションを含むフレキソ印刷機を利用可能である。
ASTM試験及びFASE試験を、指示される処理に従って得られた紙から工業的に製造された煙草1に対して行った。用いた紙10を、燃焼速度促進剤である塩(クエン酸カリウム)で一様に処理した。
試験1に関しては、コーティング配合物13は、10%の固形分を有する69cm/mの量のナノ分散セルロースを含むものであった(6.9g/mの理論堆積量に相当する)。
試験2に関しては、コーティング配合物13は、10%の固形分を有する55cm/mの量のデンプン(Perfectafilm 150、加工トウモロコシデンプン)を含むものであった(5.1g/mの理論堆積量に相当する)。
試験3に関しては、コーティング配合物13は、10%の固形分を有する(5.5g/mの理論堆積量に相当する)55cm/mの量の溶液中のデンプン及びナノ分散セルロースの等量混合物(50/50)を含むものであった(5.5g/mの理論堆積量に相当する)。
試験4、5、6に関しては、2つの異なるコーティング配合物13a、13bを紙に連続的に塗布した。第1のコーティング配合物13aはナノ分散セルロースを含有しており、第2のコーティング配合物13bはデンプンを含有するものであった。
転写ロールの体積は、乾燥重量2.1g/mのナノ分散セルロースの転写が理論上可能であるように選択し、その量はそれらの3つの試験に関して一定であり、デンプンの理論転写量は異なっており、すなわち、試験4に関しては1.0g/mのデンプン、試験5に関しては2.0g/mのデンプン、試験6に関しては2.6g/mのデンプンであった。
Figure 0005752240
したがって、紙10の空隙率と、得られるLIP効果と、紙の拡散率(物品の毒性)との間で良好な折衷が得られる。
この方法は、煙草1本あたりのニコチン、タール、一酸化炭素のレベルを低減するために、紙10の表面の全て又は一部を、燃焼促進剤である塩14でコーティングする工程を更に含んでもよい。
1つの好ましい実施形態によると、コーティング14は、不連続な領域に、更に好ましくはコーティング配合物13によって処理されていない領域12の全て又は一部に塗布される。好ましくは、塩14は、紙の、LIP処理を全く受けなかった領域12の全てに塗布される。
本出願人は、先行技術に従う燃焼促進剤である塩によるLIP領域のコーティングは、多くの不都合点を伴うことを確認した。
まず、燃焼促進剤である塩14の目的は、煙草の燃焼速度を促進させることであり、コーティング配合物13の目的は、煙草の燃焼を低下させるために酸素の供給を制限することである。したがって、燃焼促進剤である塩14及びコーティング配合物13のそれぞれの効果は対照的な効果であり、燃焼促進剤である塩による紙10の全体的なコーティングは、コーティング配合物の使用によって紙の通気度が更に低減されて塩の効果が相殺されることを示唆する。
また、紙10の全体をコーティングすることによって、あまり広範囲に及ばない表面処理を有する領域、すなわちコーティング配合物で処理されていない領域12が形成され、これによって、紙10を加工するときに多くの問題の原因となる表面応力が生成される。したがって、燃焼促進剤である塩14を、コーティング配合物によって処理されていない領域12にのみ塗布することによって、紙10の表面に対する応力のバランスをとることが可能である。したがって、紙10は加工するのがより容易であり、加えてこのことは、シートの無駄を低減する。
最後に、塩14の局所的なコーティングによって、紙10に塗布される塩の総量を低減することが可能となり、したがって用いられる製品の量に関してかなり節減することが可能となる。それにもかかわらず、この工程は、塩14を紙10に選択的に塗布しなければならない限りは、紙の全体的なコーティングと比較して、実施するのに付加的な困難も伴う。しかし、これは、紙20を塩14でコーティングするために印刷機を用いることによって容易になる。
燃焼促進剤である塩14は、従来の塩であり、例えばクエン酸カリウム又はクエン酸ナトリウムから選択してもよい。
加えて、燃焼促進剤である塩の領域12及びLIP処理された領域11は、必ずしも紙10の一方の同じ面に塗布されない。例えば、LIP処理された領域11を紙10の一方の面上に塗布し、燃焼促進剤である塩の領域12を、紙10の他方の面の、LIP処理された領域11間に塗布することが可能である。一つの変形例として、LIP処理された領域11及び燃焼促進剤である塩の領域12がともに紙の両面に塗布される。
コーティング配合物13によってコーティングされる表面は、一方の面に等しい表面全体の好ましくは10%〜45%、より好ましくは15%〜35%、更に好ましくは20%〜33%である。
また、燃焼促進剤である塩14によってコーティングされる表面は、一方の面に等しい表面全体の90%〜55%、好ましくは85%〜60%、より好ましくは80%〜67%である。
本発明のこの実施形態によると、1平方メートルあたりの重量、すなわち坪量の増加はしたがって、表面全体にかかわり、LIP処理された領域11に相当する局所的な領域に限定されない。
燃焼促進剤による処理によってもたらされる、完成した紙の1平方メートルあたりの重量の変化は、煙草のベース紙の初期坪量の0.5%〜5%の間で、好ましくは1%〜4%、より好ましくは1.5%〜3.5%の間である。
LIP処理によってもたらされる、完成した紙の1平方メートルあたりの重量の変化は、処理されていない紙と比較した1平方メートルあたりの全体的な変化が1.5%〜15%となるように、煙草のベース紙の初期坪量の1%〜10%の間で、好ましくは3%〜6%の間である。
ここで、本発明に従った喫煙物品の紙10の幾つかの例を、これらの紙に対して行った試験、特に拡散試験、FASE試験、ASTM E2l77−04試験、LIP領域の通気度の測定等の結果とともに説明する。
これらの実施例は、生産ラインにおいて、フレキソ印刷を用いる印刷プロセスによって行った。
これらの試験を通じて、いわゆる長綱抄紙機の形成及び脱水ワイヤと接触する紙の面に従来から相当する「ワイヤ面」を、コーティング配合物で処理した。紙のこの面は、反対の面に相当する「フェルト面」よりもマクロ多孔性であり、これは、この面が抄紙機上の脱水要素の近くに存在するためである。しかし、フェルト面の処理も想定することができる。
LIPコーティング配合物13によって処理される面をタバコロール20と接して配置することが可能であるか、又は喫煙物品の外側に配置することができ、これは、ASTM試験及びFASE試験の結果に対して有意な統計効果を全く有しないことに留意することが重要である。以下の実施例では、コーティング配合物によって処理される面を煙草のロールと接触させた。
工業的に、このタイプの試験計画はヘリオグラフィ又はフレキソ印刷機において可能である。例えば、1つ〜8つの印刷ステーションを有するフレキソ印刷機が本発明を実施するのに好適である。
2つのタイプのベース紙を試験した。
第1のタイプの紙10は、25.5g/mの初期坪量及び70コレスタの通気度を有するものであった。第1のタイプの紙10はまた、27%の炭酸カルシウムを含有しており、燃焼促進剤である塩として1.3%のクエン酸三カリウムで一様に処理した(処理のレベルは、紙の重量に対する無水クエン酸のパーセンテージとして表す)。
第2のタイプの紙10も、25.5g/mの坪量、70コレスタの通気度、27%の炭酸カルシウムを有するものであったが、一様なクエン酸三カリウムでの処理は行わなかった。
これらの2種類の紙10を、本発明の1つの実施形態に従うLIPコーティング配合物13により、4つの連続的なコーティングステーションを用いて20ミリメートルおきで離間した7ミリメートルの領域11を設けることによって処理した。
第2のタイプの紙のLIP処理されていない領域12には、印刷機の他の利用可能なステーションを用いて燃焼促進剤である塩としてクエン酸三カリウム14をコーティングした。試験10及び試験11において試験したクエン酸塩の固形分濃度は、それぞれ7%及び3%であった。これらの濃度で、(非LIP領域のみを処理することによって得られる)完成した紙の無水クエン酸として表される1.3%のクエン酸三カリウムを目標とする最終レベル近くに到達することが可能であった。
Figure 0005752240
ナトリウム透過率が70コレスタである基材の自然で大幅な再構築を得るために、第1のフレキソ印刷ステーションにおいてナノ分散セルロース13を徐々に増加させて実験計画を行った。
試験7〜11に関しては、2つの異なるコーティング配合物13a、13bを、LIP処理される紙の領域に連続的に塗布した。第1のコーティング配合物13aはナノ分散セルロースを含有しており、第2のコーティング配合物13bはデンプンを含有するものであった。
転写ロールの体積は、
−試験7及び10に関しては、1.1g/m(乾燥)のナノ分散セルロース13a(V=11cm/m)及び2.6g/mのデンプン13b(V=26cm/m)、
−試験8及び11に関しては、2.1g/m(乾燥)のナノ分散セルロース13a(V=21cm/m)及び2.0g/mのデンプン13b(V=20cm/m)、
−試験9に関しては、3.0g/m(乾燥)のナノ分散セルロース13a(V=30cm/m)及び2.0g/mのデンプン13b(V=20cm/m
を転写することが理論上可能であるように選択した。
試験7及び8は、第1のタイプの紙10に関するものであり、試験10及び11は、試験10に関しては0.98g/m(2×7cm/m及び3%の乾燥抽出物によって得られるV=14cm/m)及び試験11に関しては1.08g/m(3×V=12cm/m及び7%の乾燥抽出物によるV=36cm/m)の理論堆積量の比率になるように紙10に不連続に塗布されるクエン酸三カリウム14を更に含む第2のタイプの紙10に関するものであった。
試験10では、塩14の溶液の約70%が紙上へ移動し、したがって、局所的な領域あたり0.69g/mの塩が理論上転写され、これは、初期表面と比較した70%の表面12に関して、完成した紙10の1平方メートルあたり0.48g/mの重量の、塩14に起因する全体的な増大に相当する。
LIP処理された領域11に関して、ただし今度は30%の残りの表面について同じ理論を適用することによって、0.78g/mの重量の理論上の増大が得られた。
LIP処理された領域上への堆積の実際の増大は2.8g/mであり、すなわち0.84g/mの全体的な坪量の増大であった。最終的な坪量は26.8g/mであり、すなわち1.1%の理論上の無水クエン酸で表される塩処理であった。
試験11に関して、溶液中の燃焼促進剤である塩14の濃度を低減させ、紙10を弛緩させる紙10の更なる「再湿潤」のために紙10にコーティングされる溶液の量を増大させた。LIP処理された領域11のコーティングは、各通過の間に乾燥を伴う連続的な通過を用いて行い、これによって、本発明者らが確かめたところ、紙10に歪みを生じさせる傾向のある、紙の表面上への応力が生じる。紙12の全体を、LIP処理は受けなかったが燃焼促進剤である塩14によって処理された領域12の連続的な湿潤及び乾燥を伴う湿潤に関して同じ処理に付すことによって、LIP処理された領域11と塩によって処理された領域12との間の応力の差の良好な平衡を達成することが可能である。ここでは3回の連続的な塩処理を行った。
上記と同じ理論を適用することによって、塩に関連する完成した紙の坪量の理論上の増大は0.53g/mであり、LIP処理に起因する増大は0.86g/m、すなわち最終的な坪量は26.9g/mであった。
無水クエン酸として表される理論上のパーセンテージは、完成した紙と比べて1.2%に近い。
試験7と試験9との間に生じた変化によって、煙草の紙10の空隙率の局所的な低減を得る能力に関するナノ分散セルロースのより良好な効果がこの場合も同様に示される。
十分にクエン酸処理した第1のタイプの紙から工業的に作製された煙草に対して行ったASTM試験により、燃えた煙草の数が試験7と試験9との間で低減したため、紙の発火特性が弱まることが示される。同様に、喫煙時の心地良さに関連するFASEのパーセンテージは、LIPの最も高い紙に関して0%から40%へ増大したため、十分に許容可能な挙動を示している。
試験9の組み合わせは、ASTM基準に従うLIP試験と、十分にクエン酸処理した紙のFASE試験との間で非常に良好な折衷案である。
最後に、拡散率の値は、試験した紙の発火特性とともに低下したが、得られる煙草の毒性は、従来のLIP煙草の毒性よりも低いままであった。
十分にクエン酸処理した紙(第1のタイプの紙)に対して最初に行った試験と、燃焼を促進させる塩溶液によって不連続にコーティングした紙(第2のタイプの紙)に対して行った試験との比較によって、このタイプのコーティング14は、LIP処理された領域11の通気度に対してほんの少しの影響しか有さないことが示される(特に試験7及び試験10並びに試験8及び試験11を参照のこと)。したがって、紙10の不連続な領域12への燃焼促進剤である塩の添加は、紙10の低発火特性(LIP)を維持しながらも、毒性に関して良好な結果(より高い拡散率)を達成することを可能にする。
それにもかかわらず、ASTM基準によるLIP効果は、塩14の溶液によって不連続にコーティングした紙に関してはより高い。
したがって、通気度が同等であるとすると、単にLIP処理された領域11間に燃焼促進剤である塩14を塗布することによって、ASTM基準に従った紙10のLIP効果の有意な増大が可能となる。また、これは、一酸化炭素、ニコチン、タールのレベルの側面に対する影響に関して非常に期待できる道筋であり、この理由は、拡散率及び通気度によって、この新たな処理の道筋が紙10の毒性にほとんど影響を及ぼさないのに対し、自己消火性の利点が有意であることが示されるためである。

Claims (23)

  1. コーティング配合物(13)で処理された領域(11)を含み、該処理された領域の発火特性を前記コーティング配合物が低下させるようになっている喫煙物品(1)の紙(10)において、
    前記コーティング配合物(13,13a)はセルロースのナノ粒子及びデンプンを含み、塊を形成する該セルロースのナノ粒子は、5マイクロメートル以下のメディアン寸法(d50)を有し、100〜500nmの長さを有するセルロースナノ結晶または1ミクロン以下の長さを有するナノフィブリル化セルロースを含むことを特徴とする紙。
  2. 前記ナノ粒子のサイズの少なくとも1つは、個々にとると100nm以下である、請求項1に記載の紙。
  3. 前記ナノ粒子はナノ分散セルロース(NDC)であることを特徴とする、請求項2に記載の紙。
  4. 前記コーティング配合物は、カルボキシメチルセルロース及び/又はメチルセルロースを更に含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の紙。
  5. 前記処理された領域は、前記コーティング配合物によって処理されない領域(12)によって互いに隔てられており、前記処理されない領域は、燃焼を促進させる塩(14)によって処理されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙。
  6. 前記燃焼を促進させる塩は、前記処理されない領域にのみ塗布されることを特徴とする、請求項5に記載の紙。
  7. 前記処理された領域は、4ミリメートル〜8ミリメートルの幅を有するとともに15ミリメートル〜20ミリメートルの距離だけ2つずつ離間して横断方向に延びる帯域であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の紙。
  8. 前記コーティング配合物は、顔料も含有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の紙。
  9. 前記顔料は水酸化アルミニウムを含む、請求項8に記載の紙。
  10. 発火特性を低減するようにコーティング配合物で処理された領域を備えた喫煙物品の紙であって、
    前記コーティング配合物はセルロースのナノ粒子及びデンプンを含み、個々にとった前記ナノ粒子の繊維が100nm未満の寸法を少なくとも有する紙。
  11. 前記セルロースのナノ粒子はナノ分散セルロース(NDC)である、請求項10に記載の紙。
  12. 前記コーティング配合物は、カルボキシメチルセルロース及び/又はメチルセルロースを更に含む、請求項10に記載の紙。
  13. 前記処理された領域は、前記コーティング配合物によって処理されない領域によって互いに隔てられており、前記処理されない領域は、燃焼を促進させる塩によって処理される、請求項10に記載の紙。
  14. 燃焼を促進させる前記塩は、前記処理されない領域にのみ塗布される、請求項13に記載の紙。
  15. 前記処理された領域は、4ミリメートル〜8ミリメートルの幅を有するとともに15ミリメートル〜20ミリメートルの距離だけ2つずつ離間して横断方向に延びる帯域である、請求項13に記載の紙。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の紙を製造する方法において、
    喫煙物品用の紙を準備する工程と、
    前記紙の不連続な領域にコーティング配合物の少なくとも1つの層を塗布する工程と
    を含み、
    前記コーティング配合物は、前記不連続な領域の発火特性を低下させるようになっていると共に、セルロースのナノ粒子を含むことを特徴とする方法。
  17. 燃焼を促進させる塩の少なくとも1つの層を、前記コーティング配合物によって処理されない領域に塗布する工程を更に含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. デンプン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースの群から選択された膜形成化合物の層を、前記処理された領域に塗布する工程を更に含むことを特徴とする、請求項16または17に記載の方法。
  19. セルロースのナノ粒子を含む前記コーティング配合物は、デンプン、カルボキシメチルセルロース及び/又はメチルセルロースの群から選択された膜形成化合物も含み、
    前記方法は、セルロースのナノ粒子を含有する前記コーティング配合物を前記紙に塗布する前に前記膜形成化合物と混合する工程を更に含むことを特徴とする、請求項16または17に記載の方法。
  20. 前記ナノ粒子を、5%〜15%のナノ粒子の乾燥抽出物を含む水溶液中の水和形態で塗布することを特徴とする、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記コーティング配合物の少なくとも1つの層をヘリオグラフィ又はシルクスクリーン印刷若しくはフレキソ印刷によって塗布する、請求項16〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記膜形成化合物の層をヘリオグラフィ又はシルクスクリーン印刷若しくはフレキソ印刷によって塗布する、請求項18に記載の方法。
  23. 前記燃焼を促進させる塩の少なくとも1つの層をヘリオグラフィ又はシルクスクリーン印刷若しくはフレキソ印刷によって塗布する、請求項17に記載の方法。
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