JP5751852B2 - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびインクジェット記録ヘッド Download PDF

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Description

本発明は、高精度な画像を出力するためのインクジェット記録装置に関する。
近年、インクジェット記録装置においては、高速化・高画質化を目的にしたさまざまな構成が提案されている。例えば、高画質化を達成するための手段としては、記録領域を複数回走査することで画像を完成させる、いわゆるマルチスキャン方式が用いられている。マルチスキャン方式では同一の記録領域への走査回数が多いほど、高画質化が得られる傾向にある。具体的には、走査方向の違いによるインク着弾順序の違いによって発生する色ムラを、複数回走査することで解消する効果が、高画質化の一要因として挙げられる。一方、高速化を達成するための手段としては、マルチスキャン方式において同一の記録領域の走査回数を少なくすることが有効な手段となる。このように高速化・高画質化を達成するための有効な手段としては、マルチスキャン方式における走査回数の制御が挙げられるが、互いに相反する内容であることがわかる。
そこで、高速化・高画質化を同時に達成するための構成として、同じインク色を吐出可能な複数の記録ノズル列を有し、且つ、これらの複数の記録ノズル列を左右対称に配置する構成が提案されている。この構成では、走査方向の違いによるインク着弾順序の違いが発生しないため、走査回数を低減しつつ高画質化を達成出来るという効果がある。
一方、複数の記録ノズル列を配置する構成では、記録ノズル列が増えるため、ヘッド構成が主走査方向に幅広化してしまう。このため、使用する記録ノズル列の一方の端部から他方の端部までの距離が大きくなり、走査中のヘッド姿勢変動の影響が大きくなり、着弾精度の低下に起因する濃度ムラ等が発生するという課題があった。
上記課題を解決するため、視覚的に着弾精度の乱れが目立つインクを優先して着弾精度が高くなるヘッド中心部に配置するインクジェット記録装置が提案されている。
特開2004−66468号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、使用するノズル列の端部間の距離は変わらないため、ヘッド中心部から離れたインク色の着弾精度は劣化したままである。例えば、一方の端部にイエローインクを吐出するノズル列が配置され、他方の端部に淡マゼンタインクを吐出するノズル列が配置された場合、走査中のヘッド姿勢変動の影響が大きい。これらが視認性の低いインク色であっても、光沢紙などの全般的に着弾精度ズレが視認されやすい記録媒体において濃度ムラが発生してしまうという課題は解決されていない。
上記課題を解決するため、本発明はインクを吐出するための複数のノズルが第1方向に配列されたノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に並んで配置された複数のノズル列であって、第1ブラックインクに対応する第1ノズル列と、前記第1ブラックインクと異なる第2ブラックインクに対応する第2ノズル列と、ブラックと異なる第1の色のインクにそれぞれ対応する第3、第4ノズル列と、を少なくとも含む前記複数のノズル列を、記録媒体に対して前記第2方向に相対走査させることにより、前記記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
前記第1ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第2ブラックインクを用いずに画像を記録する第1モードと、前記第2ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第1ブラックインクを用いずに画像を記録する第2モードと、を含む複数のモードの中から1つのモードを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたモードにより画像を記録する記録制御手段と、を備え、前記第3ノズル列は、前記第2方向における前記第1ノズル列に対して前記第2ノズル列と反対側に配置され、前記第4ノズル列は、前記第2方向における前記第2ノズル列に対して前記第1ノズル列と反対側に配置され、前記記録制御手段は、前記選択手段によって前記第1モードが選択された場合、前記第1、第3ノズル列を用いて前記第2、第4ノズル列を用いずに画像を記録し、前記選択手段によって前記第2モードが選択された場合、前記第2、第4ノズル列を用いて前記第1、第3ノズル列を用いずに画像を記録することを特徴とする。
複数の記録ノズル列を配置し、記録ノズル列間の距離が幅広化してしまう構成においても、記録に使用するインク種類に応じて記録に用いるノズル列を選択し、記録ノズル列間の距離を最小化する。これにより、走査中のヘッド姿勢変動の影響を抑制し、着弾精度の劣化に起因する濃度ムラを抑制できる。
インクジェット記録装置及び記録ヘッドの構成図 インクジェット記録装置制御系の構成を示すブロック図 最高品位における記録に用いるノズル列を選択するフロー 記録媒体と適用する印刷モードと記録ノズル列の関係を示す表 記録ヘッドの位置を示した模式図と姿勢に関するグラフ 記録媒体と適用する印刷モードの関係を示す図 第2の実施形態における最高品位の記録に用いるノズル列選択フロー 第2の実施形態におけるブラックインク種類を選択する画面 その他の実施形態における記録ヘッドの構成図
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1(A)は本実施形態におけるインクジェット記録装置を示す平面図である。1は記録媒体の搬送系ユニット(図示せず)を含む各種の機構部を備えた記録装置本体を示している。この記録装置本体1と、これに搭載された後述の制御系とによりインクジェット記録装置が構成されている。なお、本実施形態におけるインクジェット記録装置は、搬送系ユニットによって記録媒体を副走査方向(Y方向)へと間欠的に搬送すると共に、記録ヘッド31,32をY方向と交差する方向である主走査方向(X方向)へと移動させながら記録動作を行う。所謂シリアル型のインクジェット記録装置である。本実施形態において、記録装置本体1は、比較的大判の記録媒体(例えば、A0サイズ)への記録を行い得るよう、X方向におけるサイズを大型化した構成となっている。
また、図1(A)において、2はキャリッジを示している。このキャリッジ2には、記録ヘッド31、32が搭載され、記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動する。すなわち、キャリッジ2は、X方向に沿って配置されたガイド軸4に沿って移動可能に支持されると共に、ガイド軸4と略平行に移動する無端ベルト5に固定されている。無端ベルト5は、キャリッジモータ(CRモータ)の駆動力によって往復移動し、それによってキャリッジ2をX方向(主走査方向)に往復走査させる。更にキャリッジ2は、キャリッジ2を昇降させるキャリッジ昇降機構8及び記録媒体を検知するためのメディアセンサ9を備える。
また、記録ヘッド31,32の各吐出口からのインク吐出性能を良好な状態に保つための回復処理装置を備える。この回復処理装置は、記録装置本体1の所定の位置に保持固定されており、吸引回復機構71と、ワイピング回復機構72と、予備吐出インク受容箱73などを備える。
なお、キャリッジ2の位置は、キャリッジ2の移動に伴って後述のエンコーダセンサ415から出力されるパルス信号を後述の主制御部400でカウントすることにより検出される。すなわち、エンコーダセンサ415は、主走査方向に沿って配置されたエンコーダフィルム6に一定の間隔で形成された検出部を検出することによってパルス信号を主制御部400へ出力する。主制御部400はこのパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ2の位置を検出する。キャリッジ2のホームポジションおよびその他の位置への移動は、エンコーダセンサ415からの信号に基づいて行われる。
図1(B)は記録ヘッドの構成図を示す図面である。記録ヘッド31は、フォトシアン、シアン、マットブラック、グレイ、フォトマゼンタ、イエローの6色のインクに対応した6つの記録ノズル列から構成される。記録ノズル列311はフォトシアン、記録ノズル列312はシアン、記録ノズル列313はマットブラック、記録ノズル列314はグレイ、記録ノズル列315はフォトマゼンタ、記録ノズル列316はイエローのインクにそれぞれ対応する。同様に、記録ヘッド32は、マゼンタ、フォトマゼンタ、グレイ、フォトブラック、シアン、フォトシアンの6色のインクに対応した6つの記録ノズル列から構成される。記録ノズル列321はマゼンタ、記録ノズル列322はフォトマゼンタ、記録ノズル列323はグレイ、記録ノズル列324はフォトブラック、記録ノズル列325はシアン、記録ノズル列326はフォトシアンのインクにそれぞれ対応する。
各々の記録ノズル列には、1200dpi(ドット/インチ)の密度で1280個の吐出口(ノズル)が千鳥配列に並んでおり、この千鳥配列を各々の記録ノズル列に2列ずつ配置することで、2560個の吐出口が配列されている。記録装置全体では、合計30720個の吐出口が、主走査方向に12列、副走査方向に1200dpiの密度で2560個並ぶ。本実施形態は、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイ、マットブラック、フォトブラックの8色のインクを記録可能な形態である。マットブラックインクは記録媒体への浸透特性が相対的に低いインクであり、フォトブラックインクは記録媒体への浸透特性が相対的に高いインクである。前述の8色のインクに対応した12列の記録ノズル列の全部を用いて記録を行うこともできるが、本実施形態では、前述の8色のインクのうち一部のインクを用いる。すなわち、マットブラックインクとフォトブラックインクはいずれか一方を選択的に使用し、一度のプリントで7色のインクを同時に用いる。
さらに、記録ヘッド31、32には、インクを吐出口から吐出させるための吐出エネルギーを発生させるエネルギー発生素子が配置されている。このエネルギー発生素子として、本実施形態では、インクを局所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、その圧力によってインクを吐出させる電気熱変換体を用いている。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、電気機械変換素子を用いることも可能である。
図2は本実施形態におけるインクジェット記録装置の記録装置本体1に搭載される制御系(制御手段)の構成を示すブロック図である。図2において、400は主制御部を示している。この主制御部400は、CPU401、ROM402、RAM403、入出力ポート404などを備える。CPU401は、演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行し、後述する印刷モード判断を行う印刷モード判断部419を含む。ROM402は、CPU401によって実行すべき制御プログラム等を格納し、後述する記録に用いるノズル列を記憶している記録ノズル列記憶部418を含む。RAM403は、インクの吐出/非吐出を表す2値の記録データを格納するバッファおよびCPU401による処理のワークエリア等として用いられる。入出力ポート404には、前述の搬送ユニットにおけるキャリッジ(CR)モータ411、搬送(LF)モータ412、記録ヘッド31・32、回復処理装置71・72・73が接続されている。また、キャリッジ昇降機構8などの各駆動回路405・406、407・408・409が接続されている。さらに、入出力ポート404には、メディアを検出するメディアセンサ9、周辺環境の温湿度を検出する温湿度センサ414やキャリッジ2に固定されたエンコーダセンサ415などをはじめとするその他のセンサ類が接続されている。また、前記主制御部400はインターフェース回路416を介してホストコンピュータ417に接続されている。
次に、以上の構成を有するインクジェット記録装置によって実行される記録動作について説明する。ホストコンピュータ417からインターフェース回路416を介して記録データを受信すると、その記録データはRAM403のバッファに展開される。そして、記録動作が指示されると、キャリッジ2は、キャリッジモータ(図示せず)および無端ベルト5により、搭載している記録ヘッド31、32をガイド軸4に平行に往復移動させる。同時に記録ヘッド31、32はノズルからインクを吐出し、ノズル幅分の画像を形成する。次に記録媒体を一定量副走査方向に搬送する。この繰り返しで画像形成が行われる。
なお、キャリッジ2の位置は、キャリッジ2の移動に伴ってエンコーダセンサ415から出力されるパルス信号を主制御部400でカウントすることにより検出される。すなわち、エンコーダセンサ415は、主走査方向に沿って配置されたエンコーダフィルム6に一定の間隔で形成された検出部を検出することによってパルス信号を主制御部400へ出力する。主制御部400はこのパルス信号をカウントすることにより、キャリッジ2の位置を検出する。キャリッジ2のホームポジションおよびその他の位置への移動は、エンコーダセンサ415からの信号に基づいて行われる。
次に、本実施形態における記録方法を詳細に示す。まず、光沢紙の最高品位での記録方法について説明する。
図3は、本実施形態の最高品位における記録に用いるノズル列を選択するフローである。ステップS301では、印刷モード判断部419において、ホストコンピュータ417から受け取った記録媒体の種類に関する情報を読み込む。ここでは、ユーザーが記録媒体として光沢紙を指定した情報である。ステップS302では、印刷モード判断部419において、S301で読みこんだ記録媒体の種類に関する情報に応じて、記録に用いるインクの組合せを判断する。さらに、記録に用いるインクの組合せが異なる第1の印刷モード及び第2の印刷モードのうちのいずれを適用するかを判定する。ここで、第1の印刷モードとは、マットブラックを含む7色のインクを用いる印刷モードであり、マットブラックの他に、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイを用いる。一方、第2の印刷モードは、フォトブラックを含む7色のインクを用いる印刷モードであり、フォトブラックの他に、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイを用いる。
図4(A)は、記録媒体と適用する印刷モードの関係を記した表である。第1の印刷モードは、記録媒体の比較的表層で定着するマットブラックインクを用いており、普通紙やコート紙等に対応している。第2の印刷モードは、記録媒体の比較的深層で定着するフォトブラックインクを用いており、光沢紙等に対応している。
ここでは光沢紙を使用しているため、第2の印刷モードが適用される。ステップS303では、印刷モード判断部419において判定された印刷モードに応じて、記録ノズル列記憶部418に格納されている記録に使用する記録ノズル列に関する情報を読み込む。
図4(B)は、記録ノズル列記憶部418に格納されている、記録に使用する記録ノズル列を示した表である。尚、第1の印刷モード及び第2の印刷モードに共通して用いるインクに対応した複数の記録ノズル列のうち、どの記録ノズル列を使用するかどうかを示す情報を格納している。第1の印刷モード及び第2の印刷モードに共通して用いるインクとは、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイの6色のインクである。この6色のインクのうち、マゼンタインク、イエローインクを記録可能な記録ノズル列は、それぞれ記録ノズル列321、記録ノズル列316のノズル列しか備えていない。このため、第1の印刷モード及び第2の印刷モード両方で、これらの記録ノズル列を用いる。一方、フォトシアンインク、シアンインク、フォトマゼンタインク、グレイインクを記録可能な記録ノズル列は複数備えているため、印刷モードに応じて記録に用いるノズル列を切り替える。
まず、第1の印刷モードは、マットブラックインクを使用する印刷モードである。マットブラックインクに対応した記録ノズル列313及び、マットブラックインク以外の各インクに対応した記録ノズル列のうち、最も距離の離れた記録ノズル列間の距離が最小となる記録ノズル列を用いる。すなわち、フォトシアンインクに対応した記録ノズル列311、シアンインクに対応した記録ノズル列312、フォトマゼンタインクに対応した記録ノズル列315、グレイインクに対応した記録ノズル列314を用いる。
一方、第2の印刷モードは、フォトブラックインクを使用する印刷モードである。フォトブラックインクに対応した記録ノズル列324及び、フォトブラックインク以外の各インクに対応した記録ノズル列のうち、最も距離の離れた記録ノズル列間の距離が最小となる記録ノズル列を用いる。すなわち、フォトシアンインクに対応した記録ノズル列326、シアンインクに対応した記録ノズル列325、フォトマゼンタインクに対応した記録ノズル列322、グレイインクに対応した記録ノズル列323を用いる。ここでは、ステップS302で判定された第2の印刷モードに対応した記録ノズル列を用いるため、これらの記録ノズル列に関する情報を読み込む。
最後に、ステップS304において、ステップS303で読み込んだ記録ノズル列を用いて記録を開始する。以上が、光沢紙の最高品位での記録方法である。
続いて、コート紙の最高品位での記録方法について説明する。コート紙の最高品位における記録に用いるノズル列を選択するフローは、前述の光沢紙の最高品位におけるフローと同一のフローであり、光沢紙の最高品位と同様に図3を用いて説明する。
ステップS301では、印刷モード判断部419において、ホストコンピュータ417から送られてきた記録媒体の種類に関する情報を読み込む。ここでは、ユーザーが記録媒体としてコート紙を指定した情報である。ステップS302では、印刷モード判断部419において、S301で読み込んだ記録媒体の種類に関する情報に応じて、記録に用いるインクの組合せを判断する。さらに、記録に用いるインクの組合せが異なる第1の印刷モード及び第2の印刷モードのうちいずれを適用するかを判定する。
ここでは、コート紙を使用しているため、図4(A)にあるように第1の印刷モードが適用される。ステップS303では、印刷モード判断部419において、記録ノズル列記憶部418に格納されている記録に使用する記録ノズル列に関する情報を読み込む。ここでは、図4(B)にあるような、第1の印刷モードに対応した記録ノズル列に関する情報が読み込まれる。
最後にステップS304では、ステップS303で読み込んだ記録に用いる記録ノズル列で記録を開始する。
ここで、本実施形態の特徴である図4(B)とは異なる記録方法を選択する場合の記録ノズル列の使用方法を図4(C)に示す。比較例においては、第1の印刷モード及び第2の印刷モードに共通して用いるインクについては、印刷モードによらず記録に用いる記録ノズル列を固定としている。つまり、第1の印刷モードで記録に使用する記録ノズル列は本実施形態と同一であるが、第2の印刷モードで記録に使用する記録ノズル列は本実施形態とは異なる。
比較例における第2の印刷モードは、フォトブラックインクを使用する印刷モードである。フォトブラックインク及び、フォトブラックインク以外の各インクに対応した記録ノズル列のうち、最も距離の離れた記録ノズル列間の距離が最大となるように記録に用いる記録ノズル列が選択される。詳細には、マゼンタ記録ノズル列321、イエロー記録ノズル列316、フォトシアン記録ノズル列311、シアン記録ノズル列312、フォトマゼンタ記録ノズル列315、グレイ記録ノズル列314を用いる。
続いて、図5を用いて走査中の記録ヘッドの姿勢変動と、着弾精度の関係について説明をする。図5(A)は、時間t1における記録ヘッド31及び,32の位置を示した模式図である。同様に、図5(B)は、時間t2における記録ヘッド31及び32の位置を示した模式図である。
基準線AB及び基準線CDは、共にXY平面上にある。この基準線ABは、主走査方向であるX方向と垂直に定義し、基準線CDは、記録ノズル列と垂直に定義している。上記の図5(A)、(B)に示した基準線ABと基準線CDを用いて、図5(C)で着弾精度について詳細に説明する。
図5(C)は基準線ABと基準線CDの交点Y座標を示すグラフである。図5(A)及び図5(B)の図面上側をプラス側としている。時間t1においては、図5(A)に示すように記録ヘッドが位置し、基準線ABと基準線CDの交点Y座標はマイナス側、つまりグラフの下側に位置する。一方、時間t2においては、図5(B)に示すように記録ヘッドが位置し、基準線ABと基準線CDの交点Y座標はプラス側、つまりグラフの上側に位置する。グラフには、基準線ABを各記録ノズル列が通過する際のY座標を記載しており、基準線ABにおいて、各記録ノズル列がY方向に変動していることがわかる。
また、本実施形態の第2の印刷モードの場合、記録に用いる記録ノズル列間の距離は、図5(C)中のL1である。一方、比較例の第2の印刷モードの場合、記録に用いる記録ノズル列間の距離は、図5(C)中のL2である。L1とL2を比較すると、記録に用いる記録ノズル列間の距離が短いL1のほうが、各記録ノズル列の変動量が小さく、着弾精度が向上することがわかる。
以上のように、本実施形態は、記録に用いる記録ノズル列間の距離を最小とすることで、比較例よりも着弾精度が大きく改善する。また、上記着弾精度の改善により、主走査方向に走査中の記録ヘッド31及び32に姿勢変動が発生しても濃度ムラの発生を抑制することができる。
このように、本実施形態は、記録媒体の種類に応じて記録に用いる記録ノズル列を選択する。このとき、記録に用いる記録ノズル列間の距離が最小となるように選択することで、着弾精度を改善し、濃度ムラの発生を抑制することが出来る。
尚、最高品位における記録方法を用いて説明したが、高速モードと高品位モードにおいて記録ノズル列の使用方法を変更するような構成であっても構わない。図6は高速モードと高品位モードにおける記録に使用する記録ノズル列を示した表である。
図6(A)は、高速モードと高品位モードにおいて適用する印刷モードを示した表である。ここでは、本実施形態で説明した第1の印刷モード及び第2の印刷モードとは異なる、第3の印刷モード及び第4の印刷モードを新たに設けている。また、記録媒体の種類が同一であっても、任意に選択可能な品位によって選択する印刷モードを異ならせる。例えば、光沢紙の高速モードは第4の印刷モード、光沢紙の高品位モードは第2の印刷モードのように変更可能である。
第3の印刷モードとは、マットブラックを含む7色のインクを用いる印刷モードであり、マットブラックの他に、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイを用いる。一方、第4の印刷モードは、フォトブラックを含む7色のインクを用いる印刷モードであり、フォトブラックの他に、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイを用いる。
図6(B)は、記録に用いる記録ノズル列を示しており、第1の印刷モード、第2の印刷モード、第3の印刷モード及び第4の印刷モードに共通して用いるインクに対応した複数の記録ノズル列のうち、どの記録ノズル列を使用するかどうかを示している。第3の印刷モード及び第4の印刷モードは、本実施形態で説明した第1の印刷モード及び第2の印刷モードとは異なり、複数の記録ノズル列を同時に使用する。
上記構成とすることで、より高速なモード、つまり同一領域の主走査回数がより少ないモードにおいては、第3の印刷モードもしくは第4の印刷モードを適用する。そして、複数の記録ノズル列を同時に記録に用いることで、走査方向の違いによるインク着弾順序の違いが発生せず、高画質化に有利となる。一方、より高品位なモード、つまり同一領域の主走査回数が多いモードにおいては、第1の印刷モードもしくは第2の印刷モードを適用し、本実施例1のように選択的に記録ノズル列を使用したほうが、高画質化に有利となる。
このように、本実施形態では、第1ブラックインクとしてマットブラックインクを用い、第2ブラックインクとしてフォトブラックインクを用いる。そして、これらのブラックインクのいずれか一方を用いるモードにおいて、記録ノズル列を複数備えるシアンインクやフォトシアンインク、マゼンタインクについては、使用するブラックインクの記録ノズル列とより近い方の記録ノズル列を用いる。これにより、記録に用いる記録ノズル列のうち最も走査方向の距離が離れたノズル列間の距離を最小にすることができ、着弾誤差による画像劣化を抑制することができる。また、高速モードや高品位モードなどの印刷モードに応じて記録ノズル列の使用方法を変更可能な構成とすることで、より多くの選択肢をユーザーに提供することが可能となる。
(第2の実施形態)
前述の実施形態においては、記録媒体の種類に応じて、記録に用いるインクの組合せを判断したが、本実施形態では、任意に指定されたインクの組合せに応じて、記録に用いる記録ノズル列を選択する。
図7は、本実施形態の最高品位における記録に用いるノズル列を選択するフローである。ステップS701では、ホストコンピュータ417上で、ユーザーが記録に用いるブラックインクの種類を選択する。
図8はホストコンピュータ417上の、ブラックインクの種類を選択する画面である。ここでは、ブラックインク種類としてフォトブラックインクが指定される。
続いてステップS702では、印刷モード判断部419において、ホストコンピュータ417から送られる、選択されたブラックインクの種類に関する情報を読み込む。ここでは、ステップS701で指定されたフォトブラックインクに関する情報を読み込む。
ステップS703では、印刷モード判断部419において、読み込んだブラックインクの種類に応じて、記録に用いるインクの組合せが異なる第1の印刷モード及び第2の印刷モードのうちいずれを適用するかを判定する。ここで、第1の印刷モードとは、マットブラックを含んだ7色のインクを用いる印刷モードであり、マットブラックの他に、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイを用いる。一方、第2の印刷モードは、フォトブラックを含んだ7色のインクを用いる印刷モードであり、フォトブラックの他に、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイを用いる。ここではフォトブラックインクを使用するため、第2の印刷モードが適用される。
ステップS704では、印刷モード判断部419において、記録ノズル列記憶部418に格納されている、記録に使用する記録ノズル列に関する情報を読み込む。ここで読み込む記録ノズル列は第1の実施形態の図4(B)と同じであり、図4(B)は記録ノズル列記憶部418に格納されている記録に使用する記録ノズル列を示している。記録ノズル列記憶部418は、第1の印刷モード及び第2の印刷モードに共通して用いるインクに対応した複数の記録ノズル列のうち、使用する記録ノズル列の情報を格納している。第1及び第2の印刷モードに共通して用いるインクは、フォトシアン、シアン、フォトマゼンタ、マゼンタ、イエロー、グレイの6色である。6色のうち、マゼンタインク、イエローインクを記録可能な記録ノズル列は、それぞれ記録ノズル列321、記録ノズル列316のノズル列しか備えていないため、第1の印刷モード及び第2の印刷モード両方で記録に用いる。一方、フォトシアンインク、シアンインク、フォトマゼンタインク、グレイインクを記録可能な記録ノズル列は複数備えているため、印刷モードに応じて記録に用いるノズル列を切り替える。
第1の印刷モードはマットブラックインクを使用する印刷モードであり、マットブラックインクに対応した記録ノズル列313を用いる。さらに、マットブラックインク以外の各インクに対応した記録ノズル列は、最も距離の離れた記録ノズル列間の距離が最小となるように選択する。すなわち、フォトシアンインクに対応した記録ノズル列311、シアンインクに対応した記録ノズル列312、フォトマゼンタインクに対応した記録ノズル列315、グレイインクに対応した記録ノズル列314を用いる。
一方、第2の印刷モードは、フォトブラックインクを使用する印刷モードであり、フォトブラックインクに対応した記録ノズル列324を用いる。さらに、フォトブラックインク以外の各インクに対した記録ノズル列のうち、最も距離の離れた記録ノズル列間の距離が最小となるように選択する。すなわち、フォトシアンインクに対応した記録ノズル列326、シアンインクに対応した記録ノズル列325、フォトマゼンタインクに対応した記録ノズル列322、グレイインクに対応した記録ノズル列323を用いる。ここでは、ステップS703で判定された、第2の印刷モードに対応した記録ノズル列が用いられる。
最後に、ステップS705では、ステップS704で選択した記録ノズル列を用いて記録を開始する。
このように、任意に指定されたインクの組合せに応じて記録に用いる記録ノズル列を選択し、記録に用いる記録ノズル列間の距離を最小とする。この結果、着弾精度を改善し、濃度ムラの発生を抑制することが出来る。
なお、本実施形態では、ホストコンピュータ上でブラックインクの種類を選択する構成としたが、例えばインクジェット記録装置の本体に設置されたオペレーションパネル上で選択するような構成としても良く、記載された選択方法に限定されるものでは無い。
(その他の実施形態)
その他の実施形態として、記録ヘッドの構成が異なるインクジェット記録装置について説明する。
図9(A)は、記録ヘッド33の構成を示す模式図である。記録ヘッド33は、8列の記録ノズル列から構成される。それぞれシアンインク記録ノズル列331、338、マゼンタインク記録ノズル列332、337、イエローインク記録ノズル列333、336、マットブラックインク記録ノズル列334、フォトブラックインク記録ノズル列335である。
各々の記録ノズル列には、1200dpi(ドット/インチ)の密度で1280個の吐出口が千鳥配列に並んでいる。この千鳥配列を各々の記録ノズル列に2列ずつ配置し、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、マットブラックインク、フォトブラックインクの5色のインクを記録する。なお、本実施形態におけるインクジェット記録装置では、マットブラックインクとフォトブラックインクを選択的に使用し、一度のプリントで同時に記録されるインクは4色である。
記録ヘッド33において、マットブラックインクを使用する印刷モードの場合には、記録に使用する記録ノズル列として、記録ノズル列331、332、333、及び334を使用する。一方、フォトブラックインクを使用する印刷モードの場合には、記録に使用する記録ノズル列として、記録ノズル列335、336、337、及び338を使用する。
図9(A)に示すように、マットブラックインクを使用する印刷モードと、フォトブラックインクを使用する印刷モードのいずれにおいても、最も距離の離れた記録ノズル列間の距離(L3)は最小となる。
続いて、別の記録ヘッド構成について説明する。
図9(B)は記録ヘッド34の構成を示す模式図である。記録ヘッド34は、16の記録ノズル列から構成される。シアンインク記録ノズル列341、348、351、358であり、マゼンタインク記録ノズル列342、347、352、357である。同様に、イエローインク記録ノズル列343、346、353、356、マットブラックインク記録ノズル列344、354、フォトブラックインク記録ノズル列345、355である。各々の記録ノズル列には、吐出口が千鳥配列に並んでおり、この千鳥配列を各々の記録ノズル列に2列ずつ配置し、シアン、マゼンタ、イエロー、マットブラック、フォトブラックの5色のインクを吐出可能とする。前述の例と同様に、マットブラックインクとフォトブラックインクは選択的に使用され、同時に記録されるインクは4色である。
記録ヘッド34において、マットブラックインクを使用する印刷モードの場合、記録ノズル列341、342、343、344、351、352、353、及び354を選択して用いる。一方、フォトブラックインクを使用する印刷モードの場合、記録ノズル列345、346、347、348、355、356、357、及び358を選択して用いる。
このように、マットブラックインクを使用する印刷モードと、フォトブラックインクを使用する印刷モードのどちらにおいても、最も距離の離れた記録ノズル列間の距離(L4)は最小となる。
以上のように、記録に用いる記録ノズル列間の距離を最小とすることで、着弾精度を改善し、濃度ムラの発生を抑制できる。また、記録ヘッドがいかなる構成であっても、インク色が何色の構成であっても、記録に用いる記録ノズル列間の距離を最小とする構成を適用することで、着弾精度を改善し、濃度ムラの発生を抑制することが可能である。
尚、上述の実施形態では、記録媒体への浸透特性が異なるフォトブラックとマットブラックのいずれか一方を用いるモードの場合について説明したが、本発明はこれらのインクに限るものではない。すなわち、複数色のインクのうち、特定の2色のインクを排他的に用いるモードを備えるインクジェット記録装置であれば、本発明を適用することができる。例えば、顔料を色材とするブラックの記録ノズル列と、染料を色材とするブラックの記録ノズル列を備え、さらに顔料ブラックと染料ブラック以外の所定のインクで記録ノズル列を複数列備える記録ヘッドの例を用いて説明する。所定のインクの複数の記録ノズル列において、顔料ブラックと染料ブラックのうち記録に用いる方の記録ノズル列により近い方の記録ノズル列を用いればよい。すなわち、顔料ブラックを用いて染料ブラックを用いないモードでは、顔料ブラックの記録ノズル列により近い方の記録ノズル列を用い、染料ブラックを用いて顔料ブラックを用いないモードでは、染料ブラックの記録ノズル列により近い方の記録ノズル列を用いる。さらに言えば、本発明はマットブラックやフォトブラックのような異なる色のインクに限るものではない。例えば、所定の2つのノズル列を排他的に用いる2つのモードにおいて該所定の2つのノズル列以外のノズル列のうち同じインクを吐出するノズル列が複数あった場合について説明する。この同じインクを吐出する複数のノズル列のうち、記録に用いるノズル列として、該所定の2つのノズル列のうち使用するノズル列に近いノズル列を選択する。これにより、記録に用いる記録ノズル列のうち、最も離れたノズル列間の距離が最も小さくなるように記録ノズル列を選択することができ、着弾精度の悪化による画像劣化を抑制することができる。このとき、排他的に用いられる所定の2つのノズル列は同じインクを吐出するノズル列であってもよいし、異なるインクを吐出するノズル列であってもよい。
また、上述の実施形態では、記録ヘッドの走査と記録媒体の搬送とを間欠的に行う例を用いて述べたが、本発明はこれに限るものではなく、記録ヘッドと記録媒体が相対走査するような形態であればよい。例えば、固定された記録ヘッドに対して、記録媒体を搬送するような形態であってもよい。
1 記録装置本体
2 キャリッジ
31 記録ヘッド
32 記録ヘッド
33 記録ヘッド
400 主制御部
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 入出力ポート
411 キャリッジモータ
412 搬送モータ
417 ホストコンピュータ
418 記録ノズル列記憶部
419 印刷モード判断部

Claims (18)

  1. インクを吐出するための複数のノズルが第1方向に配列されたノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に並んで配置された複数のノズル列であって、第1ブラックインクに対応する第1ノズル列と、前記第1ブラックインクと異なる第2ブラックインクに対応する第2ノズル列と、ブラックと異なる第1の色のインクにそれぞれ対応する第3、第4ノズル列と、を少なくとも含む前記複数のノズル列を、記録媒体に対して前記第2方向に相対走査させることにより、前記記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記第1ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第2ブラックインクを用いずに画像を記録する第1モードと、前記第2ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第1ブラックインクを用いずに画像を記録する第2モードと、を含む複数のモードの中から1つのモードを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたモードにより画像を記録する記録制御手段と、
    を備え、
    前記第3ノズル列は、前記第2方向における前記第1ノズル列に対して前記第2ノズル列と反対側に配置され、前記第4ノズル列は、前記第2方向における前記第2ノズル列に対して前記第1ノズル列と反対側に配置され、
    前記記録制御手段は、前記選択手段によって前記第1モードが選択された場合、前記第1、第3ノズル列を用いて前記第2、第4ノズル列を用いずに画像を記録し、前記選択手段によって前記第2モードが選択された場合、前記第2、第4ノズル列を用いて前記第1、第3ノズル列を用いずに画像を記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. インクを吐出するための複数のノズルが第1方向に配列されたノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に並んで配置された複数のノズル列であって、第1ブラックインクに対応する第1ノズル列と、前記第1ブラックインクと異なる第2ブラックインクに対応する第2ノズル列と、ブラックと異なる第1の色のインクにそれぞれ対応する第3、第4ノズル列と、を少なくとも含む前記複数のノズル列を、記録媒体に対して前記第2方向に相対走査させることにより、前記記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記第1ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第2ブラックインクを用いずに画像を記録する第1モードと、前記第2ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第1ブラックインクを用いずに画像を記録する第2モードと、を含む複数のモードの中から1つのモードを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたモードにより画像を記録する記録制御手段と、
    を備え、
    前記第3ノズル列は、前記第2方向において前記第1、第2ノズル列の間であって、前記第2ノズル列よりも前記第1ノズル列に近い位置に配置され、前記第4ノズル列は、前記第2方向において前記第1、第2ノズル列の間であって、前記第1ノズル列よりも前記第2ノズル列に近い位置に配置され、
    前記記録制御手段は、前記選択手段によって前記第1モードが選択された場合、前記第1、第3ノズル列を用いて前記第2、第4ノズル列を用いずに画像を記録し、前記選択手段によって前記第2モードが選択された場合、前記第2、第4ノズル列を用いて前記第1、第3ノズル列を用いずに画像を記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記複数のノズル列は、ブラックおよび前記第1の色と異なる第2の色のインクに対応する第5ノズル列と、ブラック、前記第1の色および前記第2の色と異なる第3の色のインクに対応する第6ノズル列を更に含み、
    前記第5、第6ノズル列は、それぞれ前記第2方向において前記第1、第2ノズル列の間に配置され、
    前記記録制御手段は、前記選択手段によって前記第1モードが選択された場合、前記第5、第6ノズル列を更に用いて画像を記録し、前記選択手段によって前記第2モードが選択された場合、前記第5、第6ノズル列を更に用いて画像を記録することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1ブラックインクは、前記第2ブラックインクよりも記録媒体への浸透特性が低いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1モードは第1記録媒体に画像を記録するためのモードであり、前記第2モードは前記第1記録媒体とは異なる第2記録媒体に画像を記録するためのモードであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1記録媒体は普通紙またはコート紙であり、前記第2記録媒体は光沢紙であることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記複数のモードは、前記第1ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて前記第2ブラックインクを用いずに画像を記録する第3モードと、前記第2ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて前記第1ブラックインクを用いずに画像を記録する第4モードと、を含み、
    前記記録制御手段は、前記選択手段によって前記第3モードが選択された場合、前記第1、第3、第4ノズル列を用いて前記第2ノズル列を用いずに画像を記録し、前記選択手段によって前記第4モードが選択された場合、前記第2、第3、第4ノズル列を用いて前記第2ノズル列を用いずに画像を記録することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第2の色のインクはマゼンタインクであり、前記第3の色のインクはイエローインクであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第1の色のインクは、シアンインクまたは淡シアンインクであることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第1の色のインクは、グレイインクまたは淡マゼンタインクであることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記第1ブラックインクは、色材として顔料を含むインクであり、前記第2ブラックインクは、色材として染料を含むインクであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. インクを吐出するための複数のノズルが第1方向に配列されたノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に並んで配置された複数のノズル列であって、第1ブラックインクに対応する第1ノズル列と、前記第1ブラックインクと異なる第2ブラックインクに対応する第2ノズル列と、ブラックと異なる第1の色のインクにそれぞれ対応する第3、第4ノズル列と、を少なくとも含む前記複数のノズル列を、記録媒体に対して前記第2方向に相対走査させることにより、前記記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記第1ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第2ブラックインクを用いずに画像を記録する第1モードと、前記第2ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第1ブラックインクを用いずに画像を記録する第2モードと、を含む複数のモードの中から1つのモードを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたモードにより画像を記録する記録制御手段と、
    を備え、
    前記記録制御手段は、前記選択手段によって前記第1モードが選択された場合、前記第1ノズル列と、前記第3、第4ノズル列のうちの前記第2方向において前記第1ノズル列に近い方のノズル列と、を用い、前記第2ノズル列と、前記第3、第4ノズル列のうちの前記第2方向において前記第1ノズル列から遠い方のノズル列と、を用いずに画像を記録し、前記選択手段によって前記第2モードが選択された場合、前記第2ノズル列と、前記第3、第4ノズル列のうちの前記第2方向において前記第2ノズル列に近い方のノズル列と、を用い、前記第1ノズル列と、前記第3、第4ノズル列のうちの前記第2方向において前記第2ノズル列から遠い方のノズル列と、を用いずに画像を記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. インクを吐出する複数のノズルが第1方向に配列されたノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ複数のノズル列であって、各ノズル列が複数色のインクのいずれかに対応する前記複数のノズル列を有するインクジェット記録装置であって、
    前記複数色のインクは、第1ブラックインクと、前記第1ブラックインクとは異なる第2ブラックインクと、ブラックではない色の第3インクと、前記第3インクとは異なる色で且つブラックではない色の第4インクと、前記第3インク及び第4インクとは異なる色で且つブラックではない色の第5インクと、を含み、
    前記第3インクに対応するノズル列及び前記第4インクに対応するノズル列は、前記第2方向において前記第1ブラックインクを吐出する第1ノズル列と前記第2ブラックインクを吐出する第2ノズル列との間に配されており、且つ、前記第2方向において前記第1ノズル列に対して前記第2ノズル列が位置する側の反対側及び前記第2ノズル列に対して前記第1ノズル列が位置する側の反対側には配されておらず、
    前記第5インクに対応するノズル列は、前記第2方向において前記第1ノズル列に対して前記第2ノズル列の反対側の第1の位置と、前記第2ノズル列に対して前記第1ノズル列の反対側の第2の位置と、のそれぞれに配されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. インクを吐出するための複数のノズルが第1方向に配列されたノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に並んで配置された複数のノズル列であって、第1ブラックインクに対応する第1ノズル列と、前記第1ブラックインクと異なる第2ブラックインクに対応する第2ノズル列と、ブラックと異なる第1の色のインクにそれぞれ対応する第3、第4ノズル列と、を少なくとも含む前記複数のノズル列を、記録媒体に対して前記第2方向に相対走査させることにより、前記記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記第1ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第2ブラックインクを用いずに画像を記録する第1モードと、前記第2ブラックインクと前記第1の色のインクを用いて、前記第1ブラックインクを用いずに画像を記録する第2モードと、を含む複数のモードの中から1つのモードを選択する選択工程と、
    前記選択工程により選択されたモードにより画像を記録する記録制御工程と、
    を備え、
    前記第3ノズル列は、前記第2方向における前記第1ノズル列に対して前記第2ノズル列と反対側に配置され、前記第4ノズル列は、前記第2方向における前記第2ノズル列に対して前記第1ノズル列と反対側に配置され、
    前記記録制御工程は、前記選択工程によって前記第1モードが選択された場合、前記第1、第3ノズル列を用いて前記第2、第4ノズル列を用いずに画像を記録し、前記選択工程によって前記第2モードが選択された場合、前記第2、第4ノズル列を用いて前記第1、第3ノズル列を用いずに画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
  15. インクを吐出する複数のノズルが第1方向に配列されたノズル列が前記第1方向と交差する第2方向に並ぶ複数のノズル列であって、各ノズル列が複数色のインクのいずれかに対応する前記複数のノズル列を備えるインクジェット記録ヘッドであって、
    前記複数色のインクは、第1ブラックインクと、前記第1ブラックインクとは異なる第2ブラックインクと、ブラックではない色の第3インクと、前記第3インクとは異なる色で且つブラックではない色の第4インクと、前記第3インク及び第4インクとは異なる色で且つブラックではない色の第5インクと、を含み、
    前記第3インクに対応するノズル列及び前記第4インクに対応するノズル列は、前記第2方向において前記第1ブラックインクを吐出する第1ノズル列と前記第2ブラックインクを吐出する第2ノズル列との間に配されており、且つ、前記第2方向において前記第1ノズル列に対して前記第2ノズル列が位置する側の反対側及び前記第2ノズル列に対して前記第1ノズル列が位置する側の反対側には配されておらず、
    前記第5インクに対応するノズル列は、前記第2方向において前記第1ノズル列に対して前記第2ノズル列の反対側の第1の位置と、前記第2ノズル列に対して前記第1ノズル列の反対側の第2の位置と、のそれぞれに配されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  16. 前記第1ブラックインクは、前記第2ブラックインクよりも記録媒体への浸透特性が低いことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  17. 前記第3インクはマゼンタインクであり、前記第4インクはイエローインクであることを特徴とする請求項15または16に記載のインクジェット記録ヘッド。
  18. 前記第5インクはシアンインクまたは淡シアンインクであることを特徴とする請求項15から17のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
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