JP5751210B2 - 移相器 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ素子から送信される高周波信号の位相を変化させる移相器に関する。
従来、アンテナ素子から送信される高周波信号の位相を変化させる移相器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の移相器は、誘電体基板と、誘電体基板に設けられた入力側線路と、同じく誘電体基板に設けられた円弧状の出力側線路と、誘電体基板に対して回転可能な可動誘電体基板と、可動誘電体基板に設けられた可動導体とを備えている。可動導体は、出力側導体に結合する円弧状結合部、及び入力側導体に結合する円形状結合部を有し、可動誘電体基板の回転に伴って円弧状結合部が出力側線路に沿って移動するように構成されている。そして、可動導体が出力側線路に沿って移動することにより入力ポートから出力ポートまでの線路長が変化し、これにより出力ポートから出力される信号の位相が変化する。
特開2008−53920号公報
上記のように構成された移相器は、可動誘電体基板の回転によって出力ポートから出力される信号の位相が変化しても、出力ポートに接続されるアンテナ素子から放射される電波の放射特性は変化しないことが望ましい。しかし、可動誘電体基板の回転によって可動導体と入力側線路との間隔が変化すること等に起因して、電圧定在波比(VSWR)が変化し、電力変換効率が低下してしまうことがある。
この電圧定在波比の変化は、例えば可動誘電体基板の回転角度を、円弧状結合部と入力側線路との間隔が十分に確保される角度範囲に制限することによって抑制することができるが、この場合には、所望の移相量を得るために出力側線路の円弧半径を大きくする必要があるため、移相器が大型化してしまう。
そこで、本発明は、大型化を抑制しながら、位相の変化に伴ってアンテナ素子から放射される電波の電圧定在波比が変化することを抑制できる移相器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、第1の誘電体基板と、前記第1の誘電体基板に設けられ、高周波信号が入力される第1の導体と、前記第1の誘電体基板に前記第1の導体と分離して設けられ、前記高周波信号をアンテナ素子に出力する第2の導体と、前記第1の誘電体基板に対して相対移動可能な第2の誘電体基板と、前記第2の誘電体基板に設けられ、前記第1の導体と前記第2の導体とを電気的に結合させる第3の導体と、前記第2の誘電体基板に前記第3の導体と分離して設けられた第4の導体とを備え、前記第4の導体は、前記第3の導体と容量結合し、かつ前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板との相対移動に伴う前記アンテナ素子の電圧定在波比の変動が抑制される位置に設けられ、前記第2の導体は、前記第1の誘電体基板に円弧状に設けられた円弧部を有し、前記第2の誘電体基板は、前記第2の導体の前記円弧部の円弧中心を中心として前記第1の誘電体基板と相対回転可能であり、前記第4の導体は、前記第2の誘電体基板の回転方向における前記第3の導体の一側に設けられている移相器を提供する。
また、前記第4の導体は、前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板との相対移動に伴って、前記第1の導体に誘電体を介して重なる面積が変化するとよい。
本発明に係る移相器によれば、位相の変化に伴ってアンテナ素子から放射される電波の電圧定在波比が変化することを抑制できる。
実施の形態に係る移相器を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る移相器を示す平面図である。 浮遊スタブ及びその周辺部を示す拡大図であり、(a)は可動基板が中立位置にある状態を、(b)は可動基板が中立位置から矢印A方向に回転した状態を、(c)は可動基板が中立位置から矢印B方向に回転した状態を、それぞれ示す。 (a)〜(h)は、比較例に係る移相器におけるVSWR及びスミスチャートである。 (a)〜(h)は、本実施の形態に係る移相器におけるVSWR及びスミスチャートである。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る移相器を示す分解斜視図である。図2は、この移相器の平面図である。
移相器1は、第1の誘電体基板としての固定基板10と、第2の誘電体基板としての可動基板20と、固定基板10と可動基板20との間に配置された薄板状の誘電体シート30とを有している。固定基板10、可動基板20、及び誘電体シート30には、それぞれを厚さ方向に貫通し、中心軸Cを共有する貫通孔100a,200a,300aが形成されている。貫通孔100a,200a,300aには、ボルト40が挿通され、このボルト40にナット41が螺合している。これにより、可動基板20は、貫通孔200aを中心として固定基板10に対して回転可能である。すなわち、可動基板20は、固定基板10に対して相対移動可能である。
固定基板10は、例えばガラスエポキシやPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の板状の誘電体からなる。本実施の形態では、固定基板10が長方形状に形成されている。固定基板10の第1及び第2の主面10a,10bのうち、第1の主面10aには、後述する入力導体11及び第1〜第3の出力導体121〜123が形成されている。また、第2の主面10bには、銅箔等の導電体からなる接地層101が形成されている。なお、図1では、説明のため、固定基板10に対する接地層101等の厚みを誇張して表している。
固定基板10の長手方向に対向する両端部には、コネクタ130〜137が配置されている。コネクタ130,132,134,136は、固定基板10の一方の短辺に沿って配置され、コネクタ131,131,133,135は、固定基板10の他方の短辺に沿って配置されている。コネクタ130〜137は、中心導体と、この中心導体を囲むように設けられた筒状導体とを有する同軸コネクタであり、筒状導体は接地層101に接続されている。
固定基板10の第1の主面10aには、送信回路50(図2に示す)から高周波信号が入力される入力導体11と、入力導体11と分離して設けられた第1〜第3の出力導体121〜123とが設けられている。入力導体11及び第1〜第3の出力導体121〜123は、銅等の導電体からなり、例えば第1の主面10aに積層された銅箔をエッチングすることにより形成されている。入力導体11は、本発明の第1の導体の一例であり、第1〜第3の出力導体121〜123は、本発明の第2の導体の一例である。
入力導体11は、固定基板10をその長手方向に沿って横断するように、直線状に形成されている。入力導体11は、固定基板10の貫通孔100aの周囲に形成された結合部11aと、結合部11aとコネクタ130との間に形成された第1直線部11bと、結合部11aとコネクタ131との間に形成された第2直線部11cとを一体に有している。第1直線部11bは、コネクタ130の中心導体に、第2直線部11cは、コネクタ131の中心導体に、それぞれ接続されている。
第1の出力導体121は、貫通孔100aの中心軸Cを中心として円弧状に形成された円弧部121aと、円弧部121aの一方の端部とコネクタ132との間に形成された第1直線部121bと、円弧部121aの他方の端部とコネクタ133との間に形成された第2直線部121cとを一体に有している。第1直線部121bは、コネクタ132の中心導体に、第2直線部121cは、コネクタ133の中心導体に、それぞれ接続されている。
同様に、第2の出力導体122は、貫通孔100aの中心軸Cを中心として円弧状に形成された円弧部122aと、円弧部122aの一方の端部とコネクタ134との間に形成された第1直線部122bと、円弧部122aの他方の端部とコネクタ135との間に形成された第2直線部122cとを一体に有している。第1直線部122bは、コネクタ134の中心導体に、第2直線部122cは、コネクタ135の中心導体に、それぞれ接続されている。
また同様に、第3の出力導体123は、貫通孔100aの中心軸Cを中心として円弧状に形成された円弧部123aと、円弧部123aの一方の端部とコネクタ136との間に形成された第1直線部123bと、円弧部123aの他方の端部とコネクタ137との間に形成された第2直線部123cとを一体に有している。第1直線部123bは、コネクタ136の中心導体に、第2直線部123cは、コネクタ137の中心導体に、それぞれ接続されている。
第2の出力導体122の円弧部122aの曲率半径は、第1の出力導体121の円弧部121aの曲率半径よりも大きく形成されている。また、第3の出力導体123の円弧部123aの曲率半径は、第2の出力導体122の円弧部122aの曲率半径よりも大きく形成されている。つまり、第2の出力導体122の円弧部122aは、第1の出力導体121の円弧部121aの外周側に形成され、第3の出力導体123の円弧部123aは、第2の出力導体122の円弧部122aの外周側に形成されている。
コネクタ130には、送信回路50から高周波信号が入力される。コネクタ131〜137には、そのそれぞれにアンテナ素子60(図2に示す)が接続される。すなわち、入力導体11の第1直線部11bは入力線路として機能し、入力導体11の第2直線部11c及び第1〜第3の出力導体121〜123は出力線路として機能する。コネクタ131〜137に接続される複数(7つ)のアンテナ素子60は、アレイアンテナ6を構成する。
可動基板20は、例えばガラスエポキシやPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の板状の誘電体からなる。可動基板20には、入力導体11と第1〜第3の出力導体121〜123とを電気的に結合させる結合導体200が設けられている。結合導体200は、第1及び第2の主面20a,20bのうち、固定基板10の第1の主面10aに対向する第2の主面20bに設けられている。結合導体200は、本発明の第3の導体の一例である。
結合導体200は、入力導体11の結合部11aに対向して貫通孔200aの周囲に形成された結合部210と、第1〜第3の出力導体121〜123の円弧部121a,122a,123aに対向する円弧状結合部211,221,231と、結合部210と円弧状結合部211,221,231とを連結する第1連結部212,222,232及び第2連結部213,223,233とを一体に有している。
円弧状結合部211は、貫通孔200aの中心軸Cを中心とする円弧状であり、第1の出力導体121の円弧部121aに対応する曲率半径を有し、誘電体シート30を介して第1の出力導体121の円弧部121aに対向して第1の出力導体121に電気的に結合する。
同様に、円弧状結合部221は、貫通孔200aの中心軸Cを中心とする円弧状であり、第2の出力導体122の円弧部122aに対応する曲率半径を有し、誘電体シート30を介して第2の出力導体122の円弧部122aに対向して第2の出力導体122に電気的に結合する。
また同様に、円弧状結合部231は、貫通孔200aの中心軸Cを中心とする円弧状であり、第3の出力導体123の円弧部123aに対応する曲率半径を有し、誘電体シート30を介して第3の出力導体123の円弧部123aに対向して第3の出力導体123に電気的に結合する。
第1連結部212は、結合部210と円弧状結合部211の一端との間に形成され、第2連結部213は、結合部210と円弧状結合部211の他端との間に形成されている。
また、第1連結部222は、円弧状結合部211と円弧状結合部221の一端との間に形成され、第2連結部223は、円弧状結合部211と円弧状結合部221の他端との間に形成されている。同様に、第1連結部232は、円弧状結合部221と円弧状結合部231の一端との間に形成され、第2連結部233は、円弧状結合部221と円弧状結合部231の他端との間に形成されている。
第1連結部212,222,232の幅(貫通孔200aの中心軸Cに対する周方向の幅)は、第2連結部213,223,233の幅よりも太く形成されている。
また、可動基板20には、浮遊スタブ201が第2の主面20bに設けられている。浮遊スタブ201は、結合導体200と分離して、可動基板20の回転方向における結合導体200の一側に設けられている。本実施の形態では、浮遊スタブ201が、結合導体200の第2連結部213の一側(第1連結部212とは反対側)に、第2連結部213との間に所定の間隔をあけて形成されている。これにより、浮遊スタブ201は、入力導体11に入力される高周波信号の周波数帯域において、可動基板20と容量結合する。
結合導体200及び浮遊スタブ201は、銅等の導電体からなり、例えば可動基板20の第2の主面20bに積層された銅箔をエッチングすることにより形成されている。
誘電体シート30は、例えば超高分子量ポリエチレン、PTFE、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、又はポリエステル等の誘電体からなり、少なくとも可動基板20の可動範囲をカバーするように、固定基板10の第1の主面10a側に配置されている。本実施の形態では、誘電体シート30が、固定基板10の第1の主面10aのほぼ全体を覆うように配置されている。
上記のように構成された移相器1は、可動基板20が固定基板10に対して回転することにより、高周波信号が入力されるコネクタ130からコネクタ132〜137までの信号伝搬の経路長が変化する。つまり、可動基板20が図2に示す位置(円弧状結合部221,221,231が円弧部121a,122a,123aの中央部にある位置。以下、この位置を「中立位置」という。)から右側(時計回り)に回転すると、コネクタ130からコネクタ132,134,136までの経路長が短くなる一方、コネクタ130からコネクタ133,135,137までの経路長が長くなる。また、可動基板20が中立位置から左側(反時計回り)に回転すると、コネクタ130からコネクタ132,134,136までの経路長が長くなる一方、コネクタ130からコネクタ133,135,137までの経路長が短くなる。
なお、可動基板20は、貫通孔200aの中心軸Cを中心として、すなわち第1〜第3の出力導体121〜123の円弧部121a,122a,123aの円弧中心を中心として固定基板10と相対回転するので、可動基板20が固定基板10に対して回転しても、円弧状結合部211,221,231と円弧部121a,122a,123aとの電気的な結合状態が維持される。
これにより、可動基板20の回転に伴ってコネクタ131〜137に接続された各アンテナ素子60から放射される電波の位相差が変化し、これらのアンテナ素子60から構成されるアレイアンテナ6の指向性が変化する。つまり、可動基板20を回転させることにより、アレイアンテナ6の指向性を調節することが可能となる。
図3は、浮遊スタブ201及びその周辺部を示す拡大図であり、(a)は可動基板20が中立位置にある状態を、(b)は可動基板20が中立位置から矢印Aに示す方向(反時計回り)に30°回転した状態を、(c)は可動基板20が中立位置から矢印Bに示す方向(時計回り)に30°回転した状態を、それぞれ示す。
図3(a)及び(b)に示す状態では、浮遊スタブ201と入力導体11(第1直線部11b)との距離が離れており、浮遊スタブ201と入力導体11とが容量結合しない。これにより、浮遊スタブ201は、実質的にアンテナ素子60からの放射特性に影響を与えない。
一方、図3(c)に示す状態では、浮遊スタブ201が入力導体11(第1直線部11b)に誘電体シート30を介して重なり、浮遊スタブ201と入力導体11とが容量結合する。これにより、浮遊スタブ201がアンテナ素子60からの放射特性に影響を与えることとなる。浮遊スタブ201が入力導体11と重なる面積は、可動基板20の固定基板10に対する回転(相対移動)に伴って変化する。つまり、可動基板20の回転に伴って、浮遊スタブ201と入力導体11との静電容量が変化する。
図4は、図1〜3に示す移相器1における浮遊スタブ201を有しない比較例としての移相器において、周波数帯域を1.8〜2.2GHzとした場合のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)、及びスミスチャートを示す。この比較例に係る移相器は、浮遊スタブ201を有しない他は、本実施の形態に係る移相器1と同様に構成されている。
図5は、本実施の形態に係る移相器1において、周波数帯域を1.8〜2.2GHzとした場合のVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)、及びスミスチャートを示す。
図4,5において、(a)及び(b)は、可動基板20が中立位置から図3に示す矢印A方向に30°回転したときのVSWR特性を示すグラフ及びスミスチャートであり、(c)及び(d)は、可動基板20の中立位置におけるVSWR特性を示すグラフ及びスミスチャートである。また、図4,5において、(e)及び(f)は、可動基板20が中立位置から図3に示す矢印B方向に20°回転したときのVSWR特性を示すグラフ及びスミスチャートであり、(g)及び(h)は、可動基板20が中立位置から図3に示す矢印B方向に30°回転したときのVSWR特性を示すグラフ及びスミスチャートである。
図4に示すように、浮遊スタブ201がない場合には、可動基板20が矢印B方向に20°又は30°回転したときに、特に2.2GHz付近の周波数においてVSWRが高くなると共に、スミスチャートが実数軸(横軸)の左寄り(マイナス側)に偏ってしまう。このことは、アンテナ素子60における電力変換効率の低下を示している。この傾向は、可動基板20が矢印B方向に30°回転したときに、特に顕著に表れている。
これに対し、本実施の形態に係る移相器1では、可動基板20が矢印B方向に20°又は30°回転したときのVSWRの上昇及びスミスチャートの偏りが改善され、可動基板20が中立位置にある場合との比較において、VSWRの変動及びスミスチャートに示される特性の変化が抑制されている。つまり、本実施の形態では、固定基板10と可動基板20との相対回転に伴うVSWRの変動が抑制される位置に浮遊スタブ201が設けられている。
より具体的には、比較例に係る移相器では、可動基板20が中立位置から図3に示す矢印B方向に20°回転したときの2.2GHzにおけるVSWRが1.23、同じく30°回転したときの2.2GHzにおけるVSWRが1.28であるのに対し、本実施の形態に係る移相器1では、可動基板20が中立位置から図3に示す矢印B方向に20°及び30°回転したときの2.2GHzにおけるVSWRが共に1.19である。
このように、本実施の形態によれば、位相の変化に伴ってアンテナ素子60から放射される電波の電圧定在波比が変化することを抑制できる。また、浮遊スタブ201は、可動基板20の回転方向における結合導体200の一側に設けられるので、移相器1の大型化を招来することなく、浮遊スタブ201による特性改善効果を得ることができる。またさらに、浮遊スタブ201は、可動基板20の回転に伴って入力導体11と重なる面積が変化するので、浮遊スタブ201が入力導体11と重ならない場合に比較して、より確実に浮遊スタブ201による特性改善効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、固定基板10に入力導体11及び第1〜第3の出力導体121〜123が設けられた場合について説明したが、これに限らず、例えば入力導体11及び第1の出力導体121のみが固定基板10に設けられていてもよい。結合導体200の形状も、図1〜図3に例示したものに限らない。
また、上記実施の形態では、可動基板20と固定基板10とが貫通孔100a,200aの中心軸Cを中心として相対回転する場合について説明したが、これに限らず、可動基板と固定基板とが平行移動する構成の移相器に本発明を適用することも可能である。この場合、入力導体と出力導体とが固定基板上に並んで配置され、入力導体と出力導体とを電気的に結合する結合導体を有する可動基板が、入力導体及び出力導体の延伸方向に沿って移動することにより、出力導体の両端部からアンテナ素子に出力される信号の位相差が変化する。また、この場合、浮遊スタブは、可動基板の移動に伴って入力導体に誘電体を介して重なる面積が変化することにより、可動基板の移動に伴うVSWRの変動が抑制される可動基板上の位置に設けられる。
1…移相器、6…アレイアンテナ、10…固定基板(第1の誘電体基板)、10a…第1の主面、10b…第2の主面、11…入力導体(第1の導体)、11a…結合部、11b…第1直線部、11c…第2直線部、20…可動基板(第2の誘電体基板)、20a…第1の主面、20b…第2の主面、30…誘電体シート、40…ボルト、41…ナット、50…送信回路、60…アンテナ素子、100a…貫通孔、101…接地層、121〜123…第1〜第3の出力導体(第2の導体)、121a,122a,123a…円弧部、121b,122b,123b…第1直線部、121c,122c,123c…第2直線部、130〜137…コネクタ、200…結合導体(第3の導体)、200a…貫通孔、201…浮遊スタブ(第4の導体)、210…結合部、211,221,231…円弧状結合部、212,222,232…第1連結部、213,223,233…第2連結部

Claims (2)

  1. 第1の誘電体基板と、
    前記第1の誘電体基板に設けられ、高周波信号が入力される第1の導体と、
    前記第1の誘電体基板に前記第1の導体と分離して設けられ、前記高周波信号をアンテナ素子に出力する第2の導体と、
    前記第1の誘電体基板に対して相対移動可能な第2の誘電体基板と、
    前記第2の誘電体基板に設けられ、前記第1の導体と前記第2の導体とを電気的に結合させる第3の導体と、
    前記第2の誘電体基板に前記第3の導体と分離して設けられた第4の導体とを備え、
    前記第4の導体は、前記第3の導体と容量結合し、かつ前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板との相対移動に伴う前記アンテナ素子の電圧定在波比の変動が抑制される位置に設けられ
    前記第2の導体は、前記第1の誘電体基板に円弧状に設けられた円弧部を有し、
    前記第2の誘電体基板は、前記第2の導体の前記円弧部の円弧中心を中心として前記第1の誘電体基板と相対回転可能であり、
    前記第4の導体は、前記第2の誘電体基板の回転方向における前記第3の導体の一側に設けられている
    移相器。
  2. 前記第4の導体は、前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板との相対移動に伴って、前記第1の導体に誘電体を介して重なる面積が変化する
    請求項1に記載の移相器。
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