JP5749398B2 - 負変調を用いた非接触通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線トランスポンダが搬送波の振幅を変調することで通信を行う、無線通信方法に関する。
具体的には、トランスポンダが、副搬送波周波数で搬送波を変調する信号を生成する無線通信方法に関する。この変調により、リーダにより検出される、少なくとも一つの高側波帯及び/又は低側波帯が生成される。
本発明は、活性化される非接触通信の方法、並びにその実行回路及び装置に適用される。具体的には、この非接触技術の新しい使用方法の要点と共に、信号及びアンテナの特徴を明記することを目的とする。無線通信は、原則として近距離のものを指し、低周波電磁誘導により行われ、0.01又は約1mもの間の距離で結合する。
本発明に関連する回路及び装置は、例えば(サンディスク社の)SDタイプのようなメモリカード等の移動電子体に含まれるものであってもよい。携帯電話は、工場出荷時には非接触インターフェースを含まないため、このようなカードは現在、特にISO/IEC 14443又は15693に準拠した非接触型の通信を行う携帯電話カードインターフェースに用いられている。
本発明はまた、携帯電話のようなNFC機能を有する装置にも関する。
副搬送波周波数の比率で変調を行う変調信号は、通信される情報の符号化に対応する複数の連続する周期を定めることができる。この副搬送波周期は原則として、通信中にリーダにより検出される、少なくとも一つの搬送波側波帯を生成する。
ISO/IEC 14443又は同等の規格に準じた無線通信に関連する特定の発明の分野において、変調は次のように機能する。前述の変調信号の周期において、原則としてある半周期の間には、搬送波の振幅は変調信号によりほぼ減衰されない一方、もう一方の相補する半周期の間には、搬送波の振幅は原則として変調信号によりほぼもしくは場合によっては完全に減衰される。
現在のISO/IEC 14443及びNFC(near field communication(近距離無線通信)の頭文字)技術は、リーダから送信された信号のレトロ変調の原理に基づいている。
この原理によると、リーダにより供給された電磁界の少なくとも一部が、PICC(Proximity Integrated Circuit Card(近接型集積回路カード)の頭文字)とも呼ばれる、近接型非接触チップを備えたオブジェクトにより変調される必要がある。リーダの感度に適合するために、オブジェクトにより変調するための最小磁界振幅が必要となる。リーダの搬送波を変調することにより、少なくとも22/H0.5に等しい振幅を持つ二つの側波帯を生成しなければならない。この条件を満たすためには、十分なレトロ変調信号を生成するためにリーダとオブジェクトとの間で最低限の結合を行う必要がある。結合の度合いは、リーダのアンテナの表面及び非接触オブジェクトのアンテナの表面に直接左右される。
超小型の非接触オブジェクト、例えばSDマイクロカードまたはほぼ同等の表面を持つオブジェクトの場合には、無線アンテナの表面は根本的に小さすぎる。さらに、このタイプのオブジェクトは携帯電話等のホストデバイスに組み込まれるよう意図されている。この場合には、携帯電話の金属環境により、非接触オブジェクトのリーダとの結合はより一層妨げられる。
詳細には、PICCと呼ばれる非接触カードとPCD(Proximity Coupling Device(近接型結合装置)の頭文字)と呼ばれる非接触リーダとの間で行われる通信は、PCDにより生成された磁界の振幅の変調の原理に基づいている。その代わりに非接触リーダはこの振幅の変化を検出し、検出した変化から、PICCによって作成されたメッセージを解読する。
まさにこの通信の原理の事実、具体的には電磁界がリーダにより放出されるという事実により、変調率は0から100%の間で生じる。
なぜなら、振幅変調は、リーダにより周波数Fc=13.56MHzで生成された電磁界の振幅を、PICCメッセージに対応する、Fs波または変調信号の振幅に応じて変更することで行われるためである。変調信号の波形は、図1に記載の図に示されている。
振幅被変調信号AMの式は、次の形で表すことができる。
Figure 0005749398
「k」は変調率を意味し、次の式で表される。
Figure 0005749398
式h(t)上の単一の演算により、これを正弦関数の和として表すことが可能となる。従って、図2において信号のスペクトルを次の三本の線の形で描くことが可能である。「搬送波」と呼ばれる中心の線Fc並びに、図示された変調信号を表す横の二本の線Fc−Fs及びFc+Fsである。
PICC無線トランスポンダのPCDリーダに応答する能力を表す方法は、上述のようにして変調された電磁界の、PCDによるスペクトル解析に基づく。
二つの側波帯LSB(lower sideband(下側波帯))及びHSB(higher sideband(上側波帯))の振幅は、ISO/IEC 14443のテキストを介して標準化される。この量は、テスト規格ISO/IEC10373−6に記載された測定の実行中に検証された、非接触トランスポンダのテスト基準の一部を形成している。
近接型非接触トランスポンダの通信において、ここで(Fc)と呼ばれる搬送波の周波数は標準化される。その値は13.56MHzである。低周波数変調信号は、Fc/16の周波数、実質的には847kHzに等しい周波数の副搬送波を表すバイナリ信号である。この副搬送波を、以降の本文においてFsと呼ぶ。副搬送波Fsは、バイナリメッセージを符号化するための二つの異なる方法に用いられる。これらの方法は、非接触近接型標準のタイプA及びタイプBと呼ばれる。
このタイプのトランスポンダの通信距離は、ある種の応用において重要な基準である。アンテナの表面積が小さい場合には、通信可能な距離に到達することが難しい、もしくは不可能な場合すらありうる。つまりトランスポンダのアンテナの大きさは、PCDリーダからPICCオブジェクトまでの通信距離における、重要な要素である。
ある種のいわゆる「NFC」携帯電話の場合が公知であるが、トランスポンダとそのアンテナとが、μSDタイプのメモリカードのような超小型のオブジェクト内で統合されなければならない場合がより公知である。このタイプのオブジェクトにおいて、この大きさのアンテナでは、トランスポンダと非接触リーダとの間の受動通信を行うことはできない。
このタイプの超小型製品においては、(オブジェクトにおいて)その場で供給される資源を用いて活性化される変調を利用することにより、時として超小型の形状であっても通信可能な通信距離を確立することができる。
欧州特許第1801741B1号明細書には、携帯型データキャリア(トランスポンダ)による独自の電磁界の生成方法であって、リーダへのデータの送信は活性化された通信モードで行われ、キャリアによる独自の電磁界の送信は、リーダによってリーダの電磁界の変調とみなされる方法が記載されている。しかしながら、この解決策は十分な記載がされていないか、または記載通りに正しく機能しないと思われる。
出願人の特許出願である、欧州特許出願公開第11305453.0号明細書及び欧州特許出願公開第11305454.8号明細書は、具体的には活性化される通信の実行方法及びアンテナの配置方法の記載について、本明細書において取り入れられる。
この変調により、少なくとも一つ又は原則として二つの側波帯が、それぞれFc−Fs及びFc+Fsの位置に出現する。側波帯の振幅は、原則として搬送周波数の最大振幅の半分に限定される。
欧州特許第1801741B1号明細書 欧州特許出願公開第11305453.0号明細書 欧州特許出願公開第11305454.8号明細書
本発明の目的は、上述のオブジェクトによる無線通信を改善することである。
原則として本発明は、予期に反して、非接触オブジェクトにより生成された変調の振幅を増幅させることにより通信の向上を成し遂げる。言い換えれば、本発明は、無線トランスポンダのローカル搬送波を変調し、搬送波の振幅に対して側波帯の振幅を増幅させる方法を提示する。実際には、先行技術ではこの振幅は、PICCのアンテナによってとらえられたリーダの搬送周波数の振幅の50%に限定されていた。
本方法の要点によると、PICCトランスポンダ(または無線トランスポンダをエミュレートするいずれかの装置)を変調する信号は、PICCのローカル搬送波の振幅を、上述の最大制限値の0から200%の間で変動させる。本発明の方法は、変調率が100%より大きい、過変調(または負変調)を利用する。
活性化された通信への適用において、本発明は、リーダが非接触オブジェクト(PICC)から送信されるレトロ変調信号を検出できるよう、二つの側波帯のうち少なくとも一つを、リーダから独立して生成することを提案する。通信回路は、非接触オブジェクトの負荷変調を行うことで応答信号により変調された搬送信号を返送する。好ましくは、この搬送信号の変調は、送信アンテナへ供給するために増幅することができる。
従ってこの目的のため、本発明の主題は、トランスポンダからの応答を伝達するために搬送波の振幅を変調し、この搬送波の少なくとも一つの側波帯を使用する、非接触トランスポンダとリーダとの間の通信方法である。本方法は、変調において100%より大きい変調率を少なくとも用い、負変調を生じさせることを特徴とする。
本方法のそのほかの特徴は以下のものである。
−移動体による、リーダの呼びかけ周波数に同期した搬送波の生成または抽出のステップを使用し、また負変調は、少なくとも変調の半周期の一部で用いられる。
−トランスポンダは副搬送波周波数でタイミングされた変調信号を生成し、当該変調は少なくとも一つの側波帯を生成する。
−変調信号は少なくとも一つ又は複数の周期(サイクル)を有し、この変調信号の適用により以下が生じる。
−変調信号の第一半周期の第一の部分において、ゼロに近い変調率の振幅変調。
−変調信号の第一半周期とは逆の第二半周期の第二の部分において、負変調、又は100%より大きく200%以下の変調率である同等の振幅を持った振幅変調。
−負変調はまた、0°より大きく実質的に180°以下の、搬送周波数の位相偏移を生じさせる。
−負変調率は実質的に200%に等しく、位相偏移は実質的に180°に等しい。
本発明のもう一つの主題は、クレーム7乃至15に係る、本方法に関連する非接触通信回路である。非接触通信回路は、搬送波の振幅を変調することにより、少なくとも一つのこの搬送波の側波帯を生成し、トランスポンダからの応答を伝達するためにこの側波帯を使用するよう構成される。当該回路は、100%より大きい変調率での変調を少なくとも部分的に行い、負変調(MOD B)を生じさせることを特徴とする。
本発明により供される利益は非常に大きい。PCDリーダとPICCトランスポンダとの間の動作距離は大幅に増幅される。この負変調により、PICC移動体の応答の振幅を二倍にする事が可能となるため、本発明は、以前に可能だったものよりもはるかに長い通信距離を実現するという利点を有する。
本発明はまた、長い通信距離を維持しながらPICC移動体のアンテナの大きさを大幅に縮小することも可能とする。
さらに、本発明は、規格の要件に従った振幅で応答するためにトランスポンダに流される電流を削減することを可能とする。
本発明は、これに限定されないが、特に非接触タイプのマイクロSDカードに適する。本発明により、リーダとPICCタイプのオブジェクト(SDカード)との間で良好な結合を行うことが可能となる。さらに、最小限の変更を行って実行することも容易である。本発明は具体的に、通常のデュアルインターフェースチップのいずれにも適用される。
本明細書の序文に記載の、先行技術における変調信号の形を示す図である。 図1に対応する変調信号のスペクトルを示す図である。 本発明に係る負変調の原理を、移動体とリーダとの間の無線通信へ適用したことを示す図である。 本発明に係る負変調の原理を、移動体とリーダとの間の無線通信へ適用したことを示す図である。 ISO/IEC14443又は18092又は21481に準拠したタイプA又はタイプBの通信に上述の負変調の原理を適用することによって生じる変調信号及び被変調信号を示す図である。 ISO/IEC14443又は18092又は21481に準拠したタイプA又はタイプBの通信に上述の負変調の原理を適用することによって生じる変調信号及び被変調信号を示す図である。 先行技術における従来の変調と、本発明に係る変調との比較を示す図である。 負変調を行わない場合に得られる側波帯のスペクトル表現を示した図である。 本発明により得られる側波帯のスペクトル表現を示した図である。 本発明の一つの実施形態に係る受信回路部分を示す図である。 非接触保全素子SEを用いた、本発明の一つの実施形態に係る無線回路RFの図である。 先行技術であるタイプA及びタイプBにおける、電荷変調の符号化の原理を示す図である。 本発明に係る無線回路の特有のステージにより復調された、移動体のタイプAのメッセージを示す図である。 本発明に係る無線回路の特有のステージにより復調された、移動体のタイプAのメッセージを示す図13の拡大図である。 本発明の負変調の原理に従って、図14の変調信号から変調された搬送波を示す図である。 搬送信号Fc、移動体(PICC)の信号、及び本発明の好適な実施形態に従って得られた変調信号(Mod)の対応関係を示す図である。 本発明の方法の好適な実施形態を実行する電子回路を示す図である。 適用可能な場合には本発明の負変調を実行することができる、活性化された変調を行う無線電子回路を含むSDカードを示す図である。 先の図の無線回路(1)をより詳細に示す図である。 図19の受信ステージ(16B)の実施形態を示す図である。 図19の送信ステージ17の実施形態、及び適用可能な場合には、この送信ステージ内の通信の向上を目的とした回路Nの(破線内への)統合を示す図である。 マイクロSDカードに配置された受信アンテナを示す図である。 マイクロSDカードに配置された受信アンテナの回路値を示す図である。 無線部品SE(5)による変調レベルを示す図である。 先の図の搬送波から、部品5の受信信号を抽出するフィルタを示す図である。 単体の搬送波及び受信信号を結合する回路を示す概略図である。 活性化された通信を行う無線回路の送信アンテナに関するLC回路を示す図である。 それぞれ周波数に応じたインダクタンス及びキャパシタンスからの、リアクタンスX及びXの値を示す図である。 活性化された通信を行う無線回路を備えたマイクロSDカードの送信アンテナ8の配置、及び二つのアンテナの配置関係を示す図である。
図3及び4は、搬送周波数変調Fcに基づく、非接触トランスポンダとリーダとの間の通信の方法を示す。トランスポンダからの応答を伝達するために、本方法は、この搬送周波数の振幅変調によって生じる搬送周波数(Fc+Fs)の側波帯のうち少なくとも一つを使用する。
本発明の一つの特徴によると、変調において100%より大きい変調率を少なくとも部分的に用い、負変調を生じさせる。
図3は、電磁結合によりリーダと通信を行う無線トランスポンダに適用され、本発明により賢明に使用される負変調の原理を示す。ここでは、変調率が100%より大きい過変調の例として用いられている。
この図には、搬送周波数Fcが内部に位置する変調包絡線Fsを定める、上部及び下部の曲線が示されている。下部及び上部の曲線は半周期の後半に相当する部分で交差し、その結果として側波帯は、図4に示されるように、先行技術で通常得られる値A^/2よりも大きな値a^/2に増幅される。
トランスポンダは、搬送周波数でタイミングがとられた変調信号を用いて応答を生成する。搬送周波数はトランスポンダからの応答を伝達する。従って搬送周波数に加えられた変調信号は、リーダによって検出される少なくとも一つの前述の側波帯を生成する。これらの側波帯はこの副搬送波の周波数に依存する。
より具体的に、図5及び6は、ISO/IEC 14443,ISO/IEC 18092又はISO/IEC 21481に記載の、略称NFC(「Near field communication」(近距離無線通信))としても知られる、タイプA及び/又はタイプBの近距離非接触通信に適用される、負変調(または100%よりも大きい変調)の原理を示している。
一実施形態によると、本発明の方法は、変調信号を用いて振幅変調を行うための以下のステップを含む。変調信号は、少なくとも一つ又は複数の周期を有する。
上述の規格に適用する場合には、変調信号は、ハイもしくはローレベルを決定するバイナリ形式の交流信号からなる4つの周期と、その後の、同じく4つの周期に相当する、半周期の無い期間とからなる。
本発明によると、変調は次のようにして行われる。変調信号の第一半周期Fs/2の第一の部分P1で、搬送周波数に加えられたこの変調信号は、ゼロに近い変調率の振幅変調を搬送波に生じさせる(搬送波の信号には影響を及ぼさない)。
前述の変調信号の第一半周期(P1)とは逆の第二半周期Fs/2の第二の部分(P2)では、負変調又は同等の振幅変調が、100%より大きく200%以下の変調率で行われる。
代替え的な方法として、負変調の部分(P2)は、例えばこの半周期(Fs/2)の二分の一又は三分の一を表す、半周期の一部のみに相当してもよい。P1又はP2の部分は、従って半周期Fs/2の全体または一部にわたって延在しうる。
その他の特徴によると、0から180°の間の位相偏移値により、100%から200%の間の全ての負変調値、例えば90%、120%、150%、180%又は200%に等しい値、は通信性能目的に応じて有利に使用することができる。
そのほかの例において、負変調は、搬送周波数において0°より大きく実質的に例えば90°、135°又は180°以下の位相偏移を生成することができ、これは搬送波の位相に対して1/4又は3/4又は逆位相(1/2)の位相偏移に相当する。
本発明は、側波帯の振幅での最適性能をもたらす好適な状況として、実質的に180°の位相偏移を伴う、実質的に200%に等しい負変調率を規定する。
この構成においては、トランスポンダにより送信された搬送周波数Fcの検出された振幅は、完全又はほぼ完全に消滅するまでの間、まさに最小の状態である(図9参照)。
図6及び7に示される例において、少なくとも部分的に行われる負変調は、次の方法で実行される。変調信号の変化のない間は、トランスポンダPICCは以下に記載されるようにローカル搬送波を生成しない(IDLE状態となる)。
次に、論理ロー状態を示す変調信号が存在する場合には、PICCは、RF界の周波数と実質的に同一の周波数で同相に信号を加える(MOD A部分)。
一方で、論理ハイ状態を示す変調信号が存在する場合には、PICCは、RF界の周波数と実質的に同一の周波数で、180°(Π)偏移した位相に信号を加える(MOD B部分)。
図7の上部に描かれた先行技術において、従来の変調は、移動体の副搬送波の周期(Fs)の第二の半周期(Fs/2)であるこの同一の期間に、搬送波の無い状態を生成する。
負変調を行わない場合の側波帯、及び本発明の好適な実施形態に係る負変調を行う場合の側波帯のオシログラム及びスペクトル測定が、図8及び9にそれぞれ示されている。図9において、本発明によって提供された変調のスペクトル表現は、搬送周波数の最大振幅よりも大きな側波帯を有していることがわかる。
負変調の原理を使用可能な、活性化された変調を行う無線オブジェクト又は回路の実施例である、図18から29に関する説明を記載する。この原理は、例えばここではSDメモリカード形式のカードのような移動体において、例えば以下のように実行することができる(図18)。異なる図に表示される同一の番号は、同一または類似の要素を示す。
この実施例の一つの特徴によると、活性化される無線通信方法は、移動体による搬送周波数の生成または抽出のステップを含む。抽出された搬送周波数は、リーダの呼びかけ周波数に同期している。
PCDリーダ(図示せず)から発せられる信号は、PICCオブジェクト1Aの受信アンテナ7によって磁界SREから取得される(図10)。続いて非接触通信の機能に関するこのSDカードの構造を記載する。概略的に、移動体1Aは搬送周波数を抽出するクロック抽出器131と、リーダから送信される信号を抽出する復調器132bとを含む。リーダによって送信される搬送周波数Fc及び制御信号(PCDデータ)はアンテナ7により受信される。
構成要素131及び132bは、図20の構成要素31及び32bと同一または類似であってもよい。
抽出したこれらの全ての信号は、処理されるのに必要なレベル及びパワーを保全素子(SE)へ供給するために、調整、具体的には増幅されてもよい。保全部品は例えば、図19に示される様に、無線チップカードに含まれる様なデュアルインターフェースを備えた従来の非接触SEチップであってもよい。
周波数信号Fcは、次に変調器117によって使用されるいくつかの異なる位相状態、具体的にはFc及びFc+Πを供給するために、移動体の電子ステージのいずれかにおいて処理される。好ましくは、これらの位相状態は、以降の図17に記載された固有のステージNにおいて生成される。ステージ又は回路Nは、図21に記載のように、活性化された通信を行う無線オブジェクトに挿入することができる。
図11において、活性化される通信の実施形態に係る電子回路は、受信116及び送信117ステージにそれぞれ接続した受信7及び送信8アンテナを含む。受信ステージ116は、接触及び非接触デュアルインターフェース型のチップ(5)に接続している。送信又は変調ステージ117は、受信ステージ116において抽出された搬送波Fcを、ポイントKを経由する固有の接続、またはステージ116へ接続されるバスを介して受信することができる。代替え的な方法として、ステージ117自体が搬送波を受信し抽出することができる。
回路111(又はカード1a又は回路1)は、無線電磁界を検出するためのステージ118を有していてもよく、ステージ118は、電磁界が出現した場合に部品SEへ接続した「Vcc out」サプライを有効にする、「Vc in」サプライに接続している。ステージ117は、部品SEからの応答を受信するために、部品SEの「La」ピンに接続している。ステージ116及び117は、活性化された通信回路111に関連した、以降に記載の図19及び20のステージ16Bと一致していてもよい。
保全部品SEから送信されるデータは、通常、無線アンテナに接続されるよう設計された端子La及びLbから取得される。これらの端子において、移動体PICCまたは部品SEのメッセージは負荷変調の形をとり、具体的にはデータを搬送する副搬送波を符号化するための二つのタイプの方式を用いる。図12に記載の通り、タイプAではマンチェスタOOK符号化方式を使用し、タイプBではBPSK NRZ−L符号化方式を使用する。
PICC移動体からのメッセージは、副搬送波を含んだPICCの低周波のメッセージを送信するために、復調及び調整することができる。タイプAでは、図13に記載され、図14に拡大されるように、符号126が取得される。
この変調信号126は、図15に示されるような本発明の方法に従った負変調を行うことを目的として、ローカル搬送周波数Fcの振幅及び位相を変化させるために、ステージ117の変調器で使用される。
この実施形態に係る本発明の方法の一つの特徴によると、負変調は変調信号の全体又は少なくとも一部(MOD B)で使用される。例として、この部分(MOD B)は、先行技術では変調により搬送周波数が遮断されていた、周期(Fs)の内の半周期(IDLE)に相当する。
この変調の一つの実施形態では、変調信号は、チップSEの端子La及びLbにおいて負荷変調により生成された波形から再処理される。ハイ状態の変調信号が出現している状態(MOD B)と、変調信号の変化の無い状態(IDLE)とは同一の論理ハイレベルにより符号化されるため、本発明は好ましくは、これらを識別することを規定する。
この好適な実施形態において、本方法は以下の特定の操作を行うことを規定する。
−論理ロー状態の信号が存在する場合には、電子装置は、RF界の周波数と実質的に同一の周波数で同相に信号を加える。
−論理ロー状態から論理ハイ状態へ変化した場合には、本方法では、8つの搬送波周期の間、RF界の周波数と実質的に同一の周波数で、180°(p)偏移した位相に信号を加える。
−8つの搬送波周期の終了時点において、本方法は変調信号の次のロー状態までの間、ロー状態の信号を加えることを規定する。
図17は、上記の操作またはステップを実行する、負変調電子回路Nの実施形態を提示する。この回路は、主にCTRバイナリカウンタ(138)及びマルチプレクサMUX(136)を含む。マルチプレクサは、それぞれA及びB入力において、まず搬送周波数Fcを受信し、180°の位相偏移を行うための逆変換された搬送周波数(−Fc)を、インバータゲート137を介して受信する。
マルチプレクサの「SEL」入力は、チップSEからの信号を、復調された後に受信する。
バイナリカウンタCTR(138)は、クロック信号CLKにおいて、論理ゲート134または「AND」関数からの出力を受信する。この「AND」ゲート134は、搬送周波数の信号と、「Q3」カウンタから送信され、インバータゲート133により逆変換された計数結果とを受信する。
NAND論理ゲート(135)は入力として、チップからの復調信号、及び「Q3」カウンタからの信号を受信する。
「N」回路からの出力は、「AND」論理ゲート38によって生成され、この「AND」論理ゲートは、まずマルチプレクサ(136)からの出力を受信し、そして前述のNANDゲート(135)からの出力を受信する。カウンタは、上述したように搬送波の周期をカウントする。
回路は以下に説明するように機能する。チップからのIDLE又はハイ信号、及び8に等しいカウント状態が存在する場合には、NANDゲート(135)は二つの入力端子において論理ハイ状態を受信し、0に等しい状態を送信する。これにより、「AND」ゲートを経た後に、回路から信号は送信されない。
チップがロー信号(0)を送信する場合は、この信号により活性化されたマルチプレクサは搬送周波数信号Fcを選択し、回路の終端にある「AND」ゲート38の入力端子に供給される。もう一方の入力端子には、NANDゲート(135)からのハイ状態が供給される(なぜならこのNANDゲートは、チップからのロー信号、及びQ3出力として1に固定されたカウンタからのハイ信号を受信するためである)。
回路の出力の結果は、搬送周波数Fcと同一の信号である。
チップからの信号がハイレベル(値1)に切り替わった場合には、カウンタのリセットが行われ、カウンタは搬送周波数Fcの周期を8までカウントする。
その間に、Q3信号はリセットされ、NANDゲートに入力される信号はローレベル(0)となる。その結果回路の終端にある「AND」ゲート(38)にはハイ信号が入力される。
同時にチップからのハイ信号により、マルチプレクサMUXにおいて、逆位相である搬送周波数Fc+180°が選択され、また前述の通りもう一方の入力値は「1」であるために、この逆位相の搬送周波数は「AND」ゲート(38)を通過する。これにより、回路は出力として、180°逆位相である搬送波の信号(MOD)を送信する。
カウンタが8つの搬送周波数周期をカウントした場合には、Q3信号は「ハイ」状態に変化し、「ロー」状態に等しいNANDゲート(135)の出力が生じる。
この状態において、チップからの信号は「ハイ」状態のままであるが、回路は逆位相の搬送周波数の送信を停止する。
8周期の終了時点においてチップが「ロー」状態に変化した場合には、「NAND」ゲートの出力は「ハイ」状態に変化すると考えられ(なぜならカウンタの「ハイ」状態と、チップの「ロー」状態とを供給されるため)、そしてこの状態において、回路は、今度は通常の位相の搬送周波数Fcを送信し、また新たなハイ状態が出現すると、回路は前述のように機能すると考えられる。
次に増幅ステージ(42)(図21)は、送信アンテナ(43,8)を介してこのメッセージを非接触リーダ(PCD)へ送信することを可能とする。このステージの特徴及び送信アンテナの特徴は、前述の特徴に従っていてもよい。
本発明は、活性化された通信モードを用いる通信方法及び装置に適用する。以下は、かような活性化された通信を実行する移動体「PICC」についての説明である。上述の装置Nは、図21に示されるように、活性化された通信を行う移動体の電子ステージ17に介挿させることができる。
活性化された通信とは、トランスポンダの固有の電磁界を、好ましくは増幅して放出することにより、トランスポンダからの応答を行う非接触通信のことである。この電磁界の放出は、つまるところトランスポンダの信号により変調された搬送信号から得られる電力を放出することにより行われる。
送信/受信トランスポンダの増幅及び/又は作動エネルギは、好ましくはリーダとは異なる、外部のエネルギ源から供給される。
一般的に、PICC移動体の非接触通信又は回路は、ISO/IEC 14443及び/又はISO/IEC 15693、または13.56MHzの電磁界の励起周波数を利用するその他のプロトコルに準拠する。回路は電流源から電流を供給される。
図18は、メモリカード1Aに含まれる、活性化された通信を行う非接触通信回路1の実施例を示す概略図である。しかしながら、原則として、その他のいかなる通信オブジェクト、例えばUSBキー、PCMCIAカード、携帯電話、PDA又はコンピュータに備えられていてもよい。
オブジェクトはホストデバイスから取り外し可能であってもなくてもよく、または、具体的にはプリント基板カードにはんだ付けされるなど、完全に固定されてもよい。回路またはオブジェクトは、適用可能な場合には、アンテナを担持するのではなく、外部アンテナ接続を備えていてもよい。
メモリカード1は、既知の方法において、接触スタッド2、マイクロコントローラ3、及びマイクロコントローラに接続した大容量メモリ4(NAND)を含む。カードはまた通信処理素子5を含み、これは好ましくはデュアルインターフェース型(例えばISO7816−3に規定の接触型の通信、及びISO14443に規定の非接触型の通信を管理するよう構成されたもの(SE))である。この部品又は素子5(SE)は好ましくは、チップカード分野において既知の集積回路チップのように保護される。適用可能な場合には、暗号化及び/又は不正防止、侵入防止などの機能性を備えていてもよい。
部品SEは、入出力ポートによってマイクロコントローラ3に接続している。保全部品SEは、アクティブインターフェース回路CL6に接続している。この部品6は、それぞれ受信及び送信を行う二つのアンテナ7,8を備える。
原則として本発明は、非接触素子SEに加えられた追加のRF手段6,7,8を含むことがわかる。これらは、マイクロSD又はミニSDカード、またはほぼ同等の大きさのオブジェクトに格納されているために特に小さい大きさであるアンテナを補うことを目的としている。
本発明の実施形態の一つの特徴によると、送信手段5,6,7,8は、搬送信号25を変調するよう構成されている。ここにおけるこの搬送信号は、好ましくは外部のリーダから受信した磁界から抽出される。
例として、無線回路6は次の通り、電磁界の受信及び送信の機能的活動を行う。具体的には、必要であれば保全部品SEに(電圧等を)適合させるために、非接触リーダから送信される外部の無線磁界RFを受信する。また、外部のリーダによって受信されることを意図し、保全素子SEの応答を増幅する。
図19は、部品SE(5)とその接続をより詳細に描く図である。この場合の回路SEは、外部のエネルギ源に接続する手段を有する。
例として、部品SEは接続部の束によって表される接触インターフェース9(例えばISO 7816に準拠)を含む。また、サプライピンVcc、並びに、それぞれアクティブインターフェース6及びアースに接続したピンLa,Lbを含む。部品SEは、ピンLa,Lbにおいて非接触で受信したフレームに応じて、インピーダンス負荷を変調するよう構成される。
アクティブインターフェース6は、受信信号SREを調整する回路16B、及び送信信号SEEを送信するパルス生成回路17を含む。各回路16B,17は、処理部品5のピン(La)に接続している。
本発明の一実施形態に従い、送信手段5,17は、搬送信号を変調するよう構成される。搬送信号は好ましくは、受信した磁界SREから抽出することで生じる。
<クロック及びデータの受信>
一つの実施形態によれば、本方法は、リーダにより生成された搬送周波数を受信するステップを含む。搬送周波数は、専用の受信アンテナ7によって受信される。つまりアンテナ7は、リーダにより放出された、被変調搬送周波数を含む電磁界を受信する。周波数は例として13.56MHzであるが、他の周波数、具体的には、10m,1m,又は0.1m以下、又は場合によっては0に近い距離である近距離又は中距離で使用され、この13.56MHzの周波数を利用する通信タイプ又はプロトコルに準拠した周波数であってもよい。
しかしながら、本発明は、他の方法で搬送信号を生成すること、例えばホストデバイス又はオブジェクトのクロック信号又は内部信号から生成することは除外しておらず、例えばPLLを介して、内部クロックを外部磁界のクロックに従属させる同期デバイスが必要となると考えられる。この実施形態においては、単一のコイルを、受信及び送信の両方のアンテナとして使用することができる。切り替え回路は、このステージを、以下から成る受信ステージに変換することができると考えられる。
−受信の為の並列共振回路
−送信の為の直列共振回路。
二つの共振回路は、同一のコイルから形成されている。
この受信ステップは、リーダから非接触オブジェクトへ送信されたデータを収集することも目的とする。専用の受信回路を含む電子回路を、この目的のため、具体的には電圧を適合させるために設けることができる。
本方法はまた、受信信号SREをチップ5に適合させるための受信適合ステージ(16B)を介した、適合のステップを使用することができる。本方法は、このステージにおいて累積的又は二者択一的に、受信信号SREから同期搬送信号25を抽出することができる。
図20は、ステージ16Bの詳細な実施形態を示す図である。受信ステージ16Bは受信アンテナ7を含み、受信アンテナ7はここでは、以下に記載の受信回路を介してチップ5のピン「La」に接続している。
このアンテナによって受信された信号は、搬送波の信号に対応するクロック信号の抽出の前に、増幅することができる。この目的の為に、回路はアンテナに接続した増幅器30を含み、クロック抽出器31はこの増幅器の出力に接続している。
抽出器の出力部で得られたクロック信号25は、接続部(K)により、図21において詳細に示された、パルス生成回路または送信適合ステージ17へ送信される。クロック抽出器31の出力はさらに、「AND」機能を実行する論理回路35にも接続される。
このステージ16Bはまた、増幅器30により増幅された受信信号SREを受信するアナログ・デジタル変換器32bも含み、アナログ・デジタル変換器は、受信した復調信号と、デジタル基準電圧値(DR)とを比較するコンパレータ回路33bに接続する。
次に、デジタルコンパレータ33bの出力信号は、論理「AND」機能を実行する部品35において、クロック抽出器31から送信されたクロック信号25と結合される。部品35の出力の第一のアームは、チップ5のピン「La」に注入される前に、増幅器36を通過することができる。
部品35の出力の代替的なアームは、チップのピン「La」に接続される前に、インバータゲートを通過した後で増幅器36を通過することができる。
ピン「Lb」は、ここではアースに接続している。
変形例として、クロック抽出回路31は、アナログ・デジタル変換器32bに接続される前に、移相器34に接続されることも可能である。
受信回路またはステージ16Bはまず、ここではチップのピン「La」に接続している受信アンテナ7に接続される。回路16Bは、チップのピン「La」及び「Lb」の末端に配置されたコンデンサ13を含むことができる。コンデンサにより、適切なQ係数を得ることが可能となる。受信アンテナ7の共振回路は、並列回路の原則に基づいて設けられる。
またこの回路は、クロック抽出器31の出力アームに移相器34を含む。この移相器は、次はアナログ・デジタル変換器32bに接続される。
従ってこのステージ16Bは、クロック信号25を抽出し、信号をチップ5に適合させることを可能とする。受信及び増幅の後に、搬送信号は、インターフェースピンLa/Lbを使用する「コンビ(Combi)」チップ5のRF入力へ送信される。入力インピーダンスを整合させるために、相補コンデンサ13をインターフェースに追加することができる。
電子ステージ16Bは、次のように機能する。
SDミニカードのような担体に格納されるアンテナ7の小さな結合面積により、アンテナ7により受信される信号SREのレベルは、非常に低くてもよい。
この信号は、アナログ・デジタル変換器32bにより復調される前に、増幅器30により増幅される。コンパレータ33bにより抽出及び校正された有用信号は、ANDゲート35により、クロック抽出器31により抽出されたクロック信号25と結合される。ゲート35の出力において、修正された無線信号は、まず増幅器36により増幅された上で、部品5へ注入される。
同時に、ISO7816接触側のチップのサプライVccは、SRE電磁界が出現する間、適切な回路(図示せず)により非活性化することができる。この回路は、回路16Bに含まれていてもよい。また操作は手動であってもよい。
この回路は好ましくは、ホストデバイスに接続した接触部2から電圧を供給される、独自の部品(30,36,32b等)を備えていてもよい。
移相器34は、受信した信号の包絡線を変換器32bによってデジタル信号に変換するために、無線信号の取得の開始を正確に制御する。
「コンビ」チップ5は、IS.IEC7816Vdd及びVss接触ピンにより供給されることができ、また本発明の使用及び電子回路に応じて、磁界によりもたらされたエネルギを使用してもよく、使用しなくてもよい。チップはまた、RF磁界のように生成されると考えられる電圧が供給されることも可能であり、もしくは、ホストデバイスの接触部2によって供給されると考えられる回路16B自体によって供給されることも可能である。
後者の選択肢の利点は、部品5への供給が、磁界の出現又は消滅に応じてステージ16Bにより管理され、適用可能な場合にはチップ5を再初期化する点である。
このステージにおいて、電圧振幅VLabは、少なくとも3.3Vpp(ピークトゥピーク電圧)である。これは、実施例のチップが13.56MHzのクロックを検出し、リーダから送信されるデータを抽出可能とするのに必要な値である。
例として、以下の表は、二つの最新のチップ、例えばフィリップス/NXPのP5CD072、又はインフィニオンの66CLX800が、外部の磁界に含まれるクロック及びデータを検出するのに必要とされる電圧を示す。
Figure 0005749398
<受信アンテナ(図22,23)>
受信アンテナ7のサイズは、オブジェクト内で利用可能な面積の範囲内で、可能な限り大きいものである。SDマイクロカード内で利用できる面積においては、以下の結果が採用された。インダクタンスは好ましくは、コンデンサのサイズを制限するために低いキャパシタンスで相補コンデンサにより同調されるよう選択される。
受信アンテナは、例えば5×5mmの面積を有し、4乃至6の巻数を含んでもよい。アンテナは、Q係数10で13.56MHzに同調されてもよい。アンテナ回路の末端で最大電圧を得るために、並列回路が選択されてもよい。次のアンテナ特性が、図23と同等の回路において選択された。L:663nH、R:1.59kΩ,C:適用せず。
図23と同等の図表のアンテナで測定されたアンテナの性能が、以下の表に示されている。
Ls = 663 nH; Rs = 1.59 kΩ; C1 = 180 pF;
C2 = 19 pF; Rc = 270 KΩ; Cp = 9.5 pF; Rp = 1 MΩ
Figure 0005749398
このアンテナの予期電圧は、1Vpp(ピークトゥピーク電圧)よりも大きい。最小磁界は1Vppよりも大きな電圧を生成し、コンビチップ5が信号を検出するためには不十分である。このために、SDマイクロカードを用いた実施例において、増幅ステージが好ましくは導入された。クロックを受信するこの増幅ステージは、ここでは10dBより大きく、電圧利得は3に等しい。この増幅は、その他の状況またはその他のチップにおいては必要でなくてもよい。
調整ステージ16Bの出力レベルは、3Vppから14Vppの間である。利得は5から20dBの間であってもよい。
チップへの供給停止又はRESET機能は、ホストデバイス内又はチップ供給回路内のスイッチなど、いずれの手段によって開始されてもよい。チップは、電源が投入されると自動的に再初期化される。
<側波帯及び変調(図24乃至26)>
例において(図26)、コンビチップ5が、ピンLa/Lbを介してデータ信号26と共に搬送信号25(又は搬送波)を受信すると、チップは、通信においてデバイスまたは端末へ応答を送信するため、負荷変調信号を生成する。コンデンサが適切に整合している場合には、変調デバイスの振幅は、ここでは搬送波VLABの振幅のおよそ半分である。
チップのポイントLa,Lbの末端における10乃至60pFのコンデンサは、この目的のために使用することができる。この値は、チップのタイプに応じて変化してもよい。よって、3.3ピークトゥピーク電圧、及び1.6ピークトゥピーク電圧にそれぞれ等しい電圧VLAB及びVmodが得られる。
このステップにおいて、二つの任意選択が想定される。より簡略な第一の任意選択は、この信号を前述のとおりに生成し、次に好ましくは、送信アンテナ8の前に、送信の整合又は活性化を行う回路17へ信号を注入するために、高出力増幅器でこの信号を増幅することである。当業者に公知の様々な増幅手段が使用されうる。
第二の任意選択に係るもう一つの例(図26)において、数値データ26のみを維持するために、送信のための搬送信号は削除される。この目的のために、例えば図25のローパスフィルタ27を使用することができる。
続いて(図26)、データ信号26と13.56MHzの搬送波25とを結合することにより、好ましくは100%の変調が行われる。これは、論理ANDゲート38又は増幅バッファ42、又は同様の機能を行うトランジスタ回路により行われてもよい。電力増幅の後に、生成された信号29は出力アンテナ8へ供給される。
従って、搬送波25及び信号26を含むアセンブリ、又は搬送波25のみを、信号の存在しない時にも増幅するのではなく、本発明は、応答信号の存在する時にのみ信号及び搬送波を増幅することを規定する。例えば、この図26における有用信号29は、データ信号がハイレベルの時に増幅される。信号が存在しない場合(データ線がゼロ又はゼロに近いレベルの場合)には、ゲート38から信号は送信されない。送信アンテナに供給される前に、搬送波単体の増幅及び不必要なエネルギの減衰は行われない。
図21は、好ましい結果をもたらし第2の任意選択を部分的に実行するための、比較的簡略な、好適な任意の実施形態を示す図である。この好適な任意選択によれば、整合ステージ17は、増幅の前に搬送信号25(図26)と応答信号26とを結合するため、またはチップ5からの信号を送信するための、論理ANDゲート38又は同等の回路を含む。
回路17についてより詳細に言えば、チップ5のピン「La」は、チップ5からの被変調応答信号を受信するために、復調器39(回路27又は32bと同じタイプであってもよい)に接続される。次に、復調器39の出力は、受信した電圧レベルと基準電圧レベル(TRE)とを比較することで有用信号をデジタル化する、コンパレータ41に接続する。チップからの有用応答信号26を搬送するコンパレータ41の出力は、搬送信号25とチップからの応答信号26とを結合するために論理AND機能を実行する、部品38の入力の一つに接続される。
搬送信号25は、受信及び抽出適合ステージ16BのポイントKから送信される。搬送信号は、論理AND機能を行う部品38のもう一方の入力ピンへ、接続部を介して注入される。最大レトロ変調を行うために、クロック信号は好ましくは、読み取り装置により生成された無線信号の搬送波に最適に同期又は固定されるよう、移相器40により同相に偏移される。
回路17は好ましくは、部品38から出力される信号29を、送信アンテナ8へ注入する前に増幅する、バッファ回路又は増幅器42を含む。使用されるアンテナ回路は、コンデンサ43と共に直列共振回路を形成する。
ステージ17のいくつかの部品は、好ましくは動作するために、接触部2を介してホストデバイスから送信されるエネルギ源により、電圧を供給されてもよい。当業者に公知のその他の動力源であってもよい。
回路17は次のように機能する。ポイントLa,Lbにおいて、好ましくは事前に修正された無線フレームSREをチップが受信した後に、負荷変調により生成されるチップの応答が、復調器39によって受信され復調される。次に有用信号は、閾値比較器41によりデジタル化された後にAND回路38へ注入され、受信した磁界SREから抽出されポイントKから送信された搬送信号25と結合される。適用可能な場合には、回路17は、回路16Bで行われるように信号を抽出する、31と同様のクロック抽出器を破線内に含んでもよい。
次に回路38により生成される応答信号29は、直列共振送信アンテナ8へ注入される前に、好ましくは増幅器42により増幅される。
<出力緩衝増幅の電力>
SDカード(又はその他の基板)内の送信アンテナの小さな面積を補うために、好ましくは供給された電源電圧で60から80mAの最小電流を送出する、出力緩衝増幅器42を使用することができる。好ましい結果は、200mWより大きな電力で取得される。
この方法の利点は、具体的には、チップ5からの応答信号がない場合に、増幅におけるエネルギ消費を制限することである。つまり想定される本願において、送信する応答又は信号がない場合に、搬送波単体の信号を増幅する必要はない。
<出力及び周波数同調アンテナ(図28,29)>
アンテナ7,8は例として、特に図22及び29に示されるように、同一の基板(又は二つの別の基板)に平坦に配置された巻線を含む。アンテナを作成するために、エッチング方式や超音波巻線埋め込み工法等のような、当業者に公知のいずれの方法が用いられてもよい。
システムに低い電圧(3.3V)が供給される場合には、出力アンテナは直列共振を生成するよう構成される。システムに強い電流が供給されると、LC回路全体の電圧は比較的低くなり、各部品L及びCに高い電圧がかかる。
図28に描かれる曲線は、以下の式を適用した場合に周波数に応じて得られる、インダクタンスに応じたリアクタンス値XL、及び同様にキャパシタンスに応じたリアクタンス値XCを表す。
Figure 0005749398
二つの曲線の交点において、リアクタンスXL及びXCは等しい。Fは、回路の直列共振周波数である。
この交点において、電流の強度が最大の場合には、LC回路(図27)の末端における電圧は最小である。磁束は電流に直接左右されるため、この直列共振は、低い電圧を供給された場合であっても、送信アンテナ8上に強い磁界を生成するための手段である。
これは、基板上のアンテナが小さい場合であっても、トランスポンダ信号5の電力を増幅するための手段を構成する。
<送信アンテナの特性(図29)>
本発明の実施形態によれば、回路は、離間した受信及び送信アンテナを含む。アンテナは、相互インダクタンスが最小又は少なくとも部分的に打ち消されるよう、互いの間に配置される。好ましくは、最小電流、具体的には受信ステージ16Bの利得閾値よりも少ない電流が受信アンテナへ注入されるよう、配置が行われる。例えば、利得が3の場合には、300mVより低い電圧を得るようにアンテナを互いに配置することを規定する。
変形例(図示せず)において、アンテナは、離間して配置すること及び/又はシールドすることにより保護される。
もう一つの変形例において、重ねられたアンテナと、相互干渉を防ぐよう構成されたフィルタなどの電子防護手段とが備えられる。
有利な実施形態において、送信アンテナ8の大きさは受信アンテナよりも大きい。アンテナは例えば、図29に示されるようにμSDの背面に配置される。例において用いられる特性は、L=1.05μH、R=939Ω、C=2.69pFである。
アンテナの結合が行われることによってアンテナ間で漏話が生じることを避けるために、二つのアンテナは相互インダクタンスが最小となるように配置される。様々な解決策が可能であり、具体的には、アンテナを他方のアンテナと絶縁することや、一方が動作する間はもう一方を停止させること、又はその逆が考えられる。
好適な実施形態によれば、この相互インダクタンスの最小化という特徴は、二つのアンテナを部分的に又は完全に重ね合わせることにより得られる。例においてより小さい方である受信アンテナ7は、実質的に一部が送信アンテナの外周の外側に位置するよう配置される。好ましくは、受信アンテナ7は、実質的に半分が送信アンテナ8の外周の一側面及び内部にまたがるように備え付けられ、もう半分が送信アンテナの外周の外側に備え付けられる。
従って、この特有の配置により、相互インダクタンスの値が概して0又は少なくとも最小である、2つのアンテナが設けられる。
送信アンテナが電磁界を放出すると、磁束Fの一部は、送信アンテナ8の内部の正面に位置するアンテナ7のA部分を介してX方向に通過し、アンテナ7において誘導電流(i)を生成する。同時に、磁束Fのそのほかの部分は、送信アンテナ8の面の外部に位置するアンテナ7のB部分を介して、Xとは反対のY方向に通過し、(i)とは反対の誘導電流(j)を生成する。
従って、アンテナを部分的に重ねることにより、少なくとも受信アンテナ7上の送信アンテナ8により生じる干渉の値は減少する。
送信アンテナにより受信アンテナ内で生じる干渉は、送信アンテナ自体により少なくとも大部分が打ち消される。干渉の値は、アンテナの適切な配置及び特性により、実質的に概して0であってもよい。
自己打消しの効果は、例えば携帯電話もしくはオブジェクト1のホストデバイスの金属環境のような、アンテナの外部環境に左右されてもよい。アンテナは、互いに絶縁した上で基板の同一面に配置されてもよく、又は逆の面に配置されてもよい。アンテナはまた、たがいに平行な離間した部品に配置されてもよい。
活性化される通信回路は、下記の構成要素及び利点を利用することを可能とする。
−従来の非接触チップ(NFCではない)において、発振器を用いずに活性変調機能を行うことを可能とするための、受信した磁界の搬送波を復元又は抽出する手段。
−ゼロ又はほぼゼロの相互インダクタンスを生じ回路を簡略化する、離間したアンテナの配置。
−よりよい効率の為の、2種類の共振(好ましくは受信には並列型、また送信には直列型)の利用。
−コンビチップ5に接続し、既存のチップ、具体的には、認証済みであって簡素化及び工業利便のための変更が行われていないデュアルインターフェースチップ(コンビチップ)を使用可能とする、レベル適合回路16B。特に、変調/復調を行うために、既存のコンビチップ(具体的にはインフィニオンのSLE 66CLX800PE)のLa/Lbアンテナインターフェースを使用することを規定する。
−さらに本発明は、特に集積発振器を含むNFC型のチップ又は部品を使用しない。例えば、ISO/IEC 14443及び/又はISO/IEC 15693に準拠した非接触チップが使用されてもよい。
−回路は、外部の電磁界の出現を示し、そして接触モード及び非接触モードのうち少なくとも一つから動作モードを開始させる信号を供給するよう構成された検出器を含んでいてもよい。
−変形例として、回路のホストデバイスへの適用可能性を高めるために、回路の一方又は両方のアンテナは、予めホストデバイスに統合されていてもよく、その場合には、アンテナを含まない本発明の回路は、単純に接続部(図示せず)を介してアンテナの一つに接続される。
活性化される通信回路は、取り外し可能な形状であるか否かにかかわらず、上述の回路を含むいずれの通信装置又は設備にも適用される。

Claims (15)

  1. トランスポンダからの応答を伝達するために、搬送波(Fc)の振幅(V)を変調信号(Fs)で変調し、当該搬送波の少なくとも一つの側波帯(BLI)を使用する、非接触トランスポンダ(1A)とリーダとの間の無線通信方法であって、
    前記変調において100%より大きい変調率を少なくとも部分的に用い、前記搬送波(Fc)に位相偏移を伴う負変調(MOD B)を生じさせることを特徴とする方法。
  2. 前記方法は、
    −移動体による、前記リーダの呼びかけ周波数に同期した前記搬送波(Fc)の生成または抽出のステップを含み、
    −前記負変調(MOD B)は、少なくとも前記変調信号(Fs)の半周期の一部(p2)で用いられること、
    を特徴とする、請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記トランスポンダ(1,1A,111)は副搬送波周波数でタイミングがとられた前記変調信号を生成し、当該変調は少なくとも一つの前記側波帯(BLI)を生成することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記変調信号は少なくとも一つ又は複数の周期を有し、前記変調信号の適用により、
    −変調信号の第一半周期の第一の部分(p1)で、ゼロに近いレベルの振幅変調(MOD A)を生じさせ、
    −前記変調信号の第一半周期とは逆の第二半周期(Fs/2)の第二の部分(p2)で、負変調(MOD B)、又は100%より大きく200%以下のレベルの同等の振幅を持った振幅変調、
    を生じさせることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記負変調(MOD B)はまた、前記搬送波において0°より大きく実質的に180°以下の位相偏移を生じさせることを特徴とする、請求項3または4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記負変調(MOD B)のレベルは実質的に200%に等しく、前記位相偏移は実質的に180°に等しいことを特徴とする、請求項4または5に記載の方法。
  7. 非接触トランスポンダ(1,1A,111)とリーダとの間の通信を確立するための非接触通信回路であって、当該回路は、搬送波(Fc)の振幅を変調信号(Fs)で変調することにより、少なくとも一つの当該搬送波の側波帯(BLI)を生成し、当該トランスポンダからの応答を伝達するために当該側波帯を使用するよう構成され、
    100%より大きい変調レベルでの変調を少なくとも部分的に行い、前記搬送波(Fc)に位相偏移を伴う負変調(MOD B)を生じさせるよう構成されたことを特徴とする回路。
  8. 前記回路は、
    −前記リーダから放出された電磁界を受信する、アンテナ(7)を含むステージ(116,16B)と、
    −受信した当該電磁界(SRE)の搬送波(Fc)を抽出するステージ(31)と、
    −当該搬送波(Fc)の処理を行うユニット(N)とを備え、前記ユニット(N)は、
    −位相偏移手段(136,137)による1以上の位相偏移と、
    −変調器(38)による当該搬送波の振幅の変調と、
    −増幅器(42)による被変調信号の増幅と、
    −アンテナ(8)によるこれらの信号の送信(43,8)と、
    を実行するよう構成されたことを特徴とする、請求項7に記載の回路。
  9. 前記変調信号(Fs)を識別する論理手段(133,134,135,138)を含み、当該論理手段は、論理ハイ状態において送信されるメッセージが欠如しているか、または同じ論理ハイ状態においてメッセージが存在するかを識別するよう構成されたことを特徴とする、請求項8に記載の回路。
  10. 前記論理手段は、カウンタを含むことを特徴とする、請求項9に記載の回路。
  11. 送信される前記メッセージの終了時点において、同じ論理ロー状態に戻るまでの8つの周波数周期を、前記変調信号の次の論理ロー状態まで維持する手段を有することを特徴とする、請求項8乃至10のいずれか一項に記載の回路。
  12. 第一のデータ受信アンテナ(7)及び第二のデータ送信アンテナ(8)を備え、当該第一及び第二のアンテナは互いに離間していることを特徴とする、請求項8乃至11のいずれか一項に記載の回路。
  13. 増幅の前に搬送信号(25)と応答信号(26)とを結合するためにAND論理機能を果たす整合ステージ(17)を備えたことを特徴とする、請求項7乃至12のいずれか一項に記載の回路。
  14. 前記受信アンテナ(7)は並列共振回路の一部を形成し、及び/又は前記送信アンテナ(8)は直列共振回路の一部を形成することを特徴とする、請求項8乃至13のいずれか一項に記載の回路。
  15. 前記回路は、受信信号を受信するための非接触チップと、当該受信信号を当該チップに適合させるため、及び/又は同期搬送信号を当該受信信号から抽出するための受信適合ステージ(16B)とを有することを特徴とする、請求項7乃至14のいずれか一項に記載の回路。
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