JP5746544B2 - 窒化物半導体用基板および窒化物半導体用基板の製造方法 - Google Patents
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Description
基材と、該基材の上部に設置されたバッファ層と、該バッファ層の上部に設置された窒化物半導体層とを有する窒化物半導体用基板であって、
前記基材は、石英ガラスで構成され、
前記バッファ層は、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)の窒化物を含み、
前記窒化物半導体層は、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)を含む窒化物半導体で構成され、
前記基材と前記バッファ層の間には、応力緩和層が設置され、
該応力緩和層は、前記基材に近い側のアモルファス層および前記基材に遠い側の結晶化層を有し、前記アモルファス層および前記結晶化層は、同じ材料で構成され、窒化珪素または酸窒化珪素を含み、前記アモルファス層と前記結晶化層の合計は、0.1μm〜10μmの範囲の厚さ(ただし0.1μmは除く)を有し、または
前記応力緩和層は、前記基材に遠い側に結晶成分を含むアモルファス層を有し、前記結晶成分を含むアモルファス層は、窒化珪素または酸窒化珪素を含み、前記結晶成分を含むアモルファス層は、0.1μm〜10μmの範囲の厚さ(ただし0.1μmは除く)を有することを特徴とする窒化物半導体用基板が提供される。
基材と、該基材の上部に設置されたバッファ層と、該バッファ層の上部に設置された窒化物半導体層とを有する窒化物半導体用基板の製造方法であって、
(a)石英ガラス製の基材を準備するステップと、
(b)前記基材上に、窒化珪素または酸窒化珪素を含むアモルファス層を設置するステップであって、前記アモルファス層は、0.1μm〜10μmの範囲の厚さ(ただし0.1μmは除く)を有するステップと、
(c)前記アモルファス層の表面を結晶化させ、前記アモルファス層と同じ材料の結晶化層を形成するステップと、
(d)前記結晶化層の上に、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)の窒化物を含むバッファ層を設置するステップと、
(e)前記バッファ層上に、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)を含む窒化物半導体層を成長させるステップと、
を有することを特徴とする窒化物半導体用基板の製造方法が提供される。
(c')前記アモルファス層および前記結晶化層に、一つまたは複数の貫通溝を形成するステップを有しても良い。
(i)多配向の多結晶膜のため、結晶表面の凹凸が大きく、金属電極のコンタクトが単結晶基材の場合に比べて不十分になるため、いわゆる接触抵抗が大きくなり、電流が流れにくくなってしまう。
(ii)多配向の多結晶膜のため、金属電極から注入されたキャリヤが発光領域(pn接合部)にたどり着くまでに、複雑なパスを通って、様々の結晶方位を向いた多配向の結晶粒子の境界(粒界)を通過せざるをえない。このため、キャリヤが発光領域にたどり着く前に、粒界に存在する結晶欠陥が非発光中心に捕えられてしまい、失活してしまう。
基材と、該基材の上部に設置されたバッファ層と、該バッファ層の上部に設置された窒化物半導体層とを有する窒化物半導体用基板において、
前記基材は、石英で構成され、
前記バッファ層は、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)の窒化物を含み、
前記窒化物半導体層は、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)を含む窒化物半導体で構成され、
前記基材と前記バッファ層の間には、応力緩和層が設置され、
該応力緩和層は、前記基材に近い側のアモルファス層および前記基材に遠い側の結晶化層を有し、または前記基材に遠い側に結晶成分を含むアモルファス層を有し、
前記応力緩和層は、窒化珪素または酸窒化珪素を含むと言う特徴を有する。
次に、図2を参照して、本発明による窒化物半導体用基板の構成について詳しく説明する。
次に、図3を参照して、本発明による別の窒化物半導体用基板について説明する。
次に、図4を参照して、本発明によるさらに別の窒化物半導体用基板について説明する。
次に、前述のような構成を有する本発明による窒化物半導体用基板100の製造方法の一例について説明する。なお、以下の説明は、窒化物半導体用基板100の製造方法の一例に過ぎず、本発明による窒化物半導体用基板100は、別の製造方法で製作されても良いことは、当業者には明らかである。
(a)石英ガラス製の基材を準備するステップ(ステップS110)と、
(b)前記基材上に、窒化珪素または酸窒化珪素を含むアモルファス層を設置するステップ(ステップS120)と、
(c)前記アモルファス層の表面を結晶化させ、結晶化層を形成するステップ(ステップS130)と、
(d)前記結晶化層の上に、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)の窒化物を含むバッファ層を設置するステップ(ステップS140)と、
(e)前記バッファ層上に、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)を含む窒化物半導体層を成長させるステップ(ステップS150)と、
を有する。以下、各ステップについて、詳しく説明する。
まず、石英ガラス基材が準備される。石英ガラス基材の厚さは、特に限られず、例えば0.1mm〜10mmの範囲であっても良い。なお、本発明では、比較的容易かつ安価に、大きな面積を有する石英ガラス基材を準備することができることに留意する必要がある。
次に、石英ガラス基材上に、窒化珪素または酸窒化珪素を含むアモルファス層が設置される。アモルファス層の設置方法は、特に限られない。例えば、アモルファス層は、スパッタリング法、化学気相成膜(CVD)法のような、通常の成膜法を適用して、設置されても良い。特に、スパッタリング法では、室温〜100℃のような比較的低い温度範囲で、アモルファス状の窒化珪素または酸窒化珪素を形成することができる。
次に、前述のステップS120において形成されたアモルファス層の表面に対して、結晶化処理が行われ、結晶化層が形成される。この結晶化層は、完全に結晶になっていなくても構わず、一部はアモルファス層もしくは、アモルファス層の中に1nm〜10nm程度の微結晶を含有していても良い。
次に、結晶化層の上部に、GaNおよび/またはAlNを含むバッファ層が設置される。
次に、バッファ層の上部に、GaNおよび/またはAlNを含む窒化物半導体層が形成される。
以下の方法で、実施例1に係る窒化物半導体用基板を製作した。
分子線エピタキシー(MBE)法(RC3100SRAN、エピクエスト社製)より形成した。厚さは、約80nmであった。
まず、実施例1と同様に、石英ガラス製の基材(直径3インチφ、厚さ0.7mm)を準備した。
以下の方法で、比較例2に係る窒化物半導体用基板を製作した。
実施例1、比較例1、および比較例2に係るサンプルを用いて、表面のX線回折分析を行った。
20 単結晶基材
60 バッファ層
80 GaNエピタキシャル層
100 本発明による窒化物半導体用基板
120 石英基材
125 応力緩和層
130 アモルファス層
150 結晶化層
160 バッファ層
180 窒化物半導体層
200 本発明による別の窒化物半導体用基板
220 石英基材
225 応力緩和層
230 アモルファス層
250 結晶化層
255 貫通溝
260 バッファ層
280 窒化物半導体層
300 本発明によるさらに別の窒化物半導体用基板
320 石英基材
325 応力緩和層
330 アモルファス層
350 結晶化層
356 溝
360 バッファ層
380 窒化物半導体層
Claims (9)
- 基材と、該基材の上部に設置されたバッファ層と、該バッファ層の上部に設置された窒化物半導体層とを有する窒化物半導体用基板であって、
前記基材は、石英ガラスで構成され、
前記バッファ層は、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)の窒化物を含み、
前記窒化物半導体層は、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)を含む窒化物半導体で構成され、
前記基材と前記バッファ層の間には、応力緩和層が設置され、
該応力緩和層は、前記基材に近い側のアモルファス層および前記基材に遠い側の結晶化層を有し、前記アモルファス層および前記結晶化層は、同じ材料で構成され、窒化珪素または酸窒化珪素を含み、前記アモルファス層と前記結晶化層の合計は、0.1μm〜10μmの範囲の厚さ(ただし0.1μmは除く)を有し、または
前記応力緩和層は、前記基材に遠い側に結晶成分を含むアモルファス層を有し、前記結晶成分を含むアモルファス層は、窒化珪素または酸窒化珪素を含み、前記結晶成分を含むアモルファス層は、0.1μm〜10μmの範囲の厚さ(ただし0.1μmは除く)を有することを特徴とする窒化物半導体用基板。 - 前記応力緩和層は、一つまたは複数の貫通溝を有し、該貫通溝により、前記応力緩和層は、複数の島に分離されていることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体用基板。
- 前記貫通溝は、略ストライプ状の溝または略格子状の溝であることを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体用基板。
- 前記基材は、前記応力緩和層の貫通溝に対応する凹部を有することを特徴とする請求項2または3に記載の窒化物半導体用基板。
- 基材と、該基材の上部に設置されたバッファ層と、該バッファ層の上部に設置された窒化物半導体層とを有する窒化物半導体用基板の製造方法であって、
(a)石英ガラス製の基材を準備するステップと、
(b)前記基材上に、窒化珪素または酸窒化珪素を含むアモルファス層を設置するステップであって、前記アモルファス層は、0.1μm〜10μmの範囲の厚さ(ただし0.1μmは除く)を有するステップと、
(c)前記アモルファス層の表面を結晶化させ、前記アモルファス層と同じ材料の結晶化層を形成するステップと、
(d)前記結晶化層の上に、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)の窒化物を含むバッファ層を設置するステップと、
(e)前記バッファ層上に、ガリウム(Ga)および/またはアルミニウム(Al)を含む窒化物半導体層を成長させるステップと、
を有することを特徴とする窒化物半導体用基板の製造方法。 - 前記(b)のステップは、前記基材を室温〜400℃の範囲の温度に保持した状態での、窒化珪素または酸窒化珪素のスパッタ法により行われることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 前記(c)のステップは、前記アモルファス層を、プラズマ窒化処理、マイクロ波照射処理、またはレーザアニール処理することにより行われることを特徴とする請求項5または6に記載の製造方法。
- 前記(c)のステップと(d)のステップの間に、
(c’)前記アモルファス層および前記結晶化層に、一つまたは複数の貫通溝を形成するステップを有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一つに記載の製造方法。 - 前記(c’)のステップにおいて形成される貫通溝の少なくとも一つは、前記基材の内部にまで到達することを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
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