JP5745778B2 - Alcパネルおよびalcパネルの製造方法ならびにalcパネルの目地構造 - Google Patents

Alcパネルおよびalcパネルの製造方法ならびにalcパネルの目地構造 Download PDF

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Description

本発明は、ALCパネルおよびALCパネルの製造方法ならびにALCパネルの目地構造に関するものである。
従来より、軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)は、その軽量性、耐熱性、耐火性等の特性に優れていることから、建物の壁材、床材、屋根材等の建築材料として広く用いられている。
例えば、ALCパネルを壁材として用いる場合、建物の設計上、図15に示すように、建物のR曲面に沿って(建物のR曲面に合わせて)ALCパネルを配置し、複数枚のALCパネルでR壁80を形成することがある。また、建物の設計上、建物のコーナー部をR曲面に仕上げる要望から、複数枚のALCパネルでR壁を形成することがある(例えば特許文献1〜2)。ALCパネルの形状は、通常、直方体であるため、図15に示すように、R部に配置されたALCパネル同士の突き合わせ部(A部およびB部)における目地幅a,bは、一般部(直線部)に配置されたALCパネル同士の突き合わせ部(C部)における目地幅cよりも大きくなり、意匠性が損なわれやすい。そのため、例えば現場での切断作業により、ALCパネルの長辺小口面に角度を付ける整形加工をして、ALCパネル同士の突き合わせ部における目地幅を小さくすることが行われている。
また、ALCパネルを壁材として用いる場合、図20に示すように、建物のコーナー部82に沿って(建物のコーナー部82に合わせて)複数枚のALCパネルを配置することがある(例えば特許文献3)。この場合、図20に示すように、一方のALCパネルの壁面に他方のALCパネルの小口面を突き合わせるように配置する(パネル端部を勝ち負けにする)ことが多い。しかしながら、外観の意匠性を重視する場合には、例えば現場での切断作業により、ALCパネルの短辺小口面に角度を付ける整形加工をし、ALCパネルの短辺小口面同士を突き合わせるようにして、コーナー部に目地が出ないようにすることが行われている。
特開平11−159099号公報 特開平11−152820号公報 特開平11−036495号公報
しかしながら、ALCパネルの端部を整形加工する際には、従来のALCパネルでは、埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断しなければならないことがあった。そのため、ALCパネルの端部の切断作業に手間がかかるという問題があった。また、鉄筋の切断時に、ALCパネルの欠けや割れなどが発生しやすいという問題があった。さらに、切断面に鉄筋が露出するため、錆止め等の処置が必要となり、作業が繁雑になるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、ALCパネルの端部を整形加工する際に、埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断する作業を省くことができ、作業性に優れるALCパネルを提供することにある。また、他の課題としては、作業性に優れるALCパネルを製造できるALCパネルの製造方法を提供することにある。さらに、他の課題としては、作業性に優れるALCパネルの目地構造を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係るALCパネルは、一対の鉄筋マットがパネル壁面に沿って平行になるように互いに離されて埋設されたALCパネルであって、前記ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部に、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があることを要旨とするものである。ALCパネルの長さ方向の端部あるいは幅方向の端部は、ALCパネルの厚さ方向全体にわたる部分であることから、ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部に、そのパネル厚さ方向において、一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分がある。
本発明に係るALCパネルにおいては、前記一対の鉄筋マットの長さ方向および/または幅方向の寸法が互いに異なることにより、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があるようにしても良いし、前記一対の鉄筋マットのうちの他方の鉄筋マットの少なくとも一端部において鉄筋が厚さ方向に折曲げられていることにより、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があるようにしても良いし、前記一対の鉄筋マットが長さ方向および/または幅方向に互いにずらして配置されることにより、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があるようにしても良い。
そして、前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分は、前記ALCパネルの長さ方向の端部にあっても良いし、幅方向の端部にあっても良い。また、これらの両方向の端部にあっても良い。
さらに、前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分における鉄筋マットが存在しない領域のパネル母材は予め切り欠かれていても良い。
一方、本発明に係るALCパネルの製造方法は、一対の鉄筋マットが埋設されるALCパネルの製造方法において、前記一対の鉄筋マットの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部において、前記鉄筋マットの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マットに他方の鉄筋マットが重ならない部分が生じるように、前記一対の鉄筋マットを互いに離して平行に型枠内に配置する工程と、前記一対の鉄筋マットを配置した型枠内にコンクリートスラリーを流し込んだ後、このスラリーを半硬化させて半硬化体を形成する工程と、前記半硬化体をさらに硬化させる工程と、を有することを要旨とするものである。
さらに、本発明に係るALCパネルの目地構造は、2枚のALCパネルの小口面同士が突き合わされて構成されるALCパネルの目地構造において、前記2枚のALCパネルの少なくとも一方に、上記ALCパネルを用いたことを要旨とするものである。
本発明に係るALCパネルは、ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部に、一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分がある。そのため、ALCパネルの端部の整形加工(切断加工)を行う場合には、この部分における鉄筋マットが存在しない領域を切断して所望の形状に整形加工することができる。したがって、ALCパネルの端部を整形加工する際に、埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断する作業を省くことができるため、作業性に優れる。
この際、前記一対の鉄筋マットの長さ方向および/または幅方向の寸法が互いに異なること、前記一対の鉄筋マットのうちの他方の鉄筋マットの少なくとも一端部において鉄筋が厚さ方向に折曲げられていること、前記一対の鉄筋マットが長さ方向および/または幅方向に互いにずらして配置されること、により、確実に、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分を形成できる。
このとき、前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分が前記ALCパネルの長さ方向の端部にある場合には、例えばR壁用のALCパネルとして好適である。そして、このALCパネルによれば、長さ方向の端部の整形加工の際に埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断することなく、R壁の意匠性を高めることができる。
また、前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分が前記ALCパネルの幅方向の端部にある場合には、例えば建物のコーナー部用のALCパネルとして好適である。そして、このALCパネルによれば、幅方向の端部の整形加工の際に埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断することなく、コーナー部の意匠性を高めることができる。
そして、前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分における鉄筋マットが存在しない領域のパネル母材が予め切り欠かれていれば、現場での切断作業が省略できるため、現場での作業性が向上する。さらに、工場で予め整形加工する場合には、整形加工品の寸法精度に優れる。
一方、本発明に係るALCパネルの製造方法によれば、一対の鉄筋マットの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部において、前記鉄筋マットの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マットに他方の鉄筋マットが重ならない部分が生じるように、前記一対の鉄筋マットを互いに離して平行に型枠内に配置するようにしているため、ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部に、一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分を形成できる。したがって、ALCパネルの端部を整形加工する際に埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断する作業を省くことができ、作業性に優れるALCパネルを製造できる。
さらに、本発明に係るALCパネルの目地構造は、小口面同士が突き合わされる2枚のALCパネルのうちの少なくとも一方に、上記ALCパネルを用いることから、小口面同士の突き合わせに際し、ALCパネルの端部を整形加工する場合にも、埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断する作業を省くことができるため、作業性に優れる。
本発明の第一実施形態に係るALCパネルの斜視図(a)および側面図(b)である。 本発明の第二実施形態に係るALCパネルの斜視図(a)および平面図(b)である。 本発明の第三実施形態に係るALCパネルの斜視図(a)および一方の平板部34aの平面図(b)ならびに他方の平板部34aの正面図(b)である。 本発明の第四実施形態に係るALCパネルの斜視図(a)および側面(b)である。 本発明の第五実施形態に係るALCパネルの斜視図(a)および側面図(b)である。 本発明の第六実施形態に係るALCパネルの斜視図(a)および側面図(b)である。 本発明の第七実施形態に係るALCパネルの斜視図(a)および側面図(b)である。 切り欠きによる加工形状を表す模式図である。 第一実施形態に係るALCパネルの変形例の斜視図(a)および側面図(b)である。 第二実施形態に係るALCパネルの変形例の斜視図(a)および平面図(b)である。 第四実施形態に係るALCパネルの変形例の側面図である。 第一実施形態と第二実施形態とを組み合わせた変形例の斜視図(a)および側面図(b)ならびに平面図(c)である。 第六実施形態に係るALCパネルの変形例の斜視図(a)および平面図(b)である。 切り欠き部分の寸法を表す模式図である。 ALCパネルで形成されたR壁の模式図(a)およびその一部拡大模式図(b)である。 図15(b)のR壁のA部に従来のALCパネル80を適用した場合であって、長辺小口面に角度を付ける切断加工(整形加工)を行う前の状態を示す模式図(a)と、切断加工(整形加工)を行った後の状態を示す模式図(b)である。 図15(b)のR壁のA部に第二実施形態のALCパネル20を適用した場合であって、長辺小口面に角度を付ける切断加工(整形加工)を行う前の状態を表す模式図(a)と、切断加工(整形加工)を行った後の状態を表す模式図(b)である。 図15(b)のR壁のB部に従来のALCパネル80を適用した場合であって、長辺小口面に角度を付ける切断加工(整形加工)を行う前の状態を表す模式図(a)と、切断加工(整形加工)を行った後の状態を表す模式図(b)である。 図15(b)のR壁のB部に第二実施形態のALCパネル20を適用した場合であって、長辺小口面に角度を付ける切断加工(整形加工)を行う前の状態を表す模式図(a)と、切断加工(整形加工)を行った後の状態を表す模式図(b)である。 ALCパネルで形成されたコーナー部の模式図である。 図20のコーナー部に従来のALCパネル80を適用した場合であって、短辺小口面に角度を付ける切断加工(整形加工)を行う前の状態を表す模式図(a)と、切断加工(整形加工)を行った後の状態を表す模式図(b)である。 図20のコーナー部に第一実施形態のALCパネル10を適用した場合であって、短辺小口面に角度を付ける切断加工(整形加工)を行う前の状態を表す模式図(a)と、切断加工(整形加工)を行った後の状態を表す模式図(b)である。 本発明に係るALCパネルの製造方法を説明する図である。 従来のALCパネル80の斜視図(a)および側面図(b)である。
本発明のALCパネルは、一対の鉄筋マットがパネル壁面に沿って平行になるように互いに離されて軽量気泡コンクリート(ALC)内に埋設されたALCパネルである。この一対の鉄筋マットは、建物の荷重に対して引張側の鉄筋マットと圧縮側の鉄筋マットになっている。ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部には、一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分がある。したがって、ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部には、一方の鉄筋マットのみで補強されている部分がある。この一方の鉄筋マットのみが存在する部分は、ALCパネルの長さ方向の端部のみにあっても良いし、ALCパネルの幅方向の端部のみにあっても良いし、両方向の端部のそれぞれにあっても良い。また、長さ方向の端部においては、両端部にあっても良いし、幅方向の端部においては、両端部にあっても良い。さらに、ALCパネルは、いわゆる平板パネルであっても良いし、いわゆるコーナーパネル(L型パネル)であっても良い。また、一方の鉄筋マットは、引張側の鉄筋マットであっても良いし、圧縮側の鉄筋マットであっても良い。
以下に、本発明のALCパネルに係る具体的な実施形態について図を用いて説明する。
本発明の第一実施形態に係るALCパネル10は、図1に示すように、直方体形状のいわゆる平板パネルであり、パネル壁面10a(以下、単に壁面10aという。)と短辺小口面10bと長辺小口面10cとを有する。ALCパネル10の内部には、一対の鉄筋マット12a,12bが壁面10aに沿って平行になるように互いに離されて埋設されている。一対の鉄筋マット12a,12bは、互いに離された状態で、図示しない連結部材により連結されている。鉄筋マット12a,12bは、ALCパネル10の長さ方向に沿って配置された複数本の縦筋(主筋)14aと、ALCパネル10の幅方向に沿って配置された複数本の横筋(副筋)14bと、が格子状に組み合わされることにより構成されている。
なお、図1においては、ALCパネル10の内部の様子を分かりやすくするため、埋設されている一対の鉄筋マット12a,12bについても実線で表している。以下、各実施形態についても同様である。また、ALCパネル10においては、x方向を長さ方向、y方向を幅方向、z方向を厚さ方向としている。
ALCパネル10においては、図1(b)に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bの長さ方向の寸法が互いに異なっている。より具体的には、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの他方の鉄筋マット12bの縦筋14aの長さが、一方の鉄筋マット12aの縦筋14aの長さよりも短くなっている。これにより、ALCパネル10の長さ方向の一端部に、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある。すなわち、ALCパネル10の長さ方向の一端部に、一方の鉄筋マット12aは存在するが他方の鉄筋マット12bは存在しない部分16がある。この一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16には、鉄筋マット12a,12bが存在しない領域(斜線領域)18がある。この予め配筋されていない領域(斜線領域)18は、後で切除を予定している部分であり、この領域18内において、ALCパネル10の取付部位の形状に合わせて所望の形状に切断される。この場合には、短辺小口面10bと壁面10aとにより形成される角部が切り欠かれる。
本発明の第二実施形態に係るALCパネル20は、図2に示すように、直方体形状のいわゆる平板パネルであり、壁面20aと短辺小口面20bと長辺小口面20cとを有する。ALCパネル20においては、図2(b)に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bの幅方向の寸法が互いに異なっている。より具体的には、他方の鉄筋マット12bの横筋14bの長さが、一方の鉄筋マット12aの横筋14bの長さよりも短くなっている。これにより、ALCパネル20の幅方向の一端部に、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある。この部分16における予め配筋されていない領域(斜線領域)18は、後で切除を予定している部分であり、この領域18内において、ALCパネル20の取付部位の形状に合わせて所望の形状に切断される。この場合には、長辺小口面20cと壁面20aとにより形成される角部が切り欠かれる。
本発明の第三実施形態に係るALCパネル30は、図3に示すように、断面L型形状が長さ方向に連続する、いわゆるコーナーパネル(L型パネル)であり、壁面30aと短辺小口面30bと長辺小口面30cとを有する。ALCパネル30は、屈曲部32から互いに交差する方向(例えば直交する方向)に延設された一方の平板部34aおよび他方の平板部34bを有する一体のL型パネルである。ALCパネル30の内部には、一対の鉄筋マット12a,12bが、壁面30aに沿って平行になるように互いに離されて埋設されている。鉄筋マット12a,12bは、複数本の縦筋14aと複数本の横筋14bとが格子状に組み合わされて構成されており、幅方向の途中部分で長さ方向に沿って直角に折り曲げられることによりL型になっている。そして、この鉄筋マット12a,12bの折曲部36a,36bは、ALCパネル30の屈曲部32に配置されている。なお、一方の平板部34aにおいては、x方向を長さ方向、y方向を幅方向、z方向を厚さ方向としている。また、他方の平板部34bにおいては、x方向を長さ方向、y方向を幅方向、z方向を厚さ方向としている。
ALCパネル30においては、図3に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bの長さ方向の寸法が互いに異なっている。より具体的には、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの他方の鉄筋マット(内側の鉄筋マット)12bの縦筋14aの長さが、一方の鉄筋マット(外側の鉄筋マット)12aの縦筋14aの長さよりも短くなっている。これにより、ALCパネル30の長さ方向の一端部に、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット(外側の鉄筋マット)12aのみが存在する部分16がある。この部分16における予め配筋されていない領域(斜線領域)18は、後で切除を予定している部分であり、この領域18内において、ALCパネル30の取付部位の形状に合わせて所望の形状に切断される。この場合には、短辺小口面30bと壁面30aとにより形成される角部が切り欠かれる。
本発明の第四実施形態に係るALCパネル40は、外観構成が第三実施形態に係るALCパネル30に類似しており、図4に示すように、断面L型形状が長さ方向に連続する、いわゆるコーナーパネル(L型パネル)であり、壁面40aと短辺小口面40bと長辺小口面40cとを有する。また、第三実施形態に係るALCパネル30と同様に、ALCパネル40の内部には、一対の鉄筋マット12a,12bが、壁面40aに沿って平行になるように互いに離されて埋設されている。
ALCパネル40においては、図4(b)に示すように、一方の平板部(図4中、垂直方向に配置されている平板部)34aの幅方向の一端部に、一方の鉄筋マット(外側の鉄筋マット)12aは存在するが他方の鉄筋マット(内側の鉄筋マット)12bは存在しない部分16がある。すなわち、一方の平板部34aの幅方向の一端部に、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある。また、他方の平板部(図4中、水平方向に配置されている平板部)34bの幅方向の一端部に、他方の鉄筋マット(内側の鉄筋マット)12bは存在するが一方の鉄筋マット(外側の鉄筋マット)12aは存在しない部分16がある。すなわち、他方の平板部34bの幅方向の一端部に、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの他方の鉄筋マット12bのみが存在する部分16がある。この一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16あるいは他方の鉄筋マット12bのみが存在する部分16のうち、予め配筋されていない領域(斜線領域)18は、後で切除を予定している部分であり、この領域18内において、ALCパネル40の取付部位の形状に合わせて所望の形状に切断される。この場合には、長辺小口面40cと壁面40aとにより形成される角部が切り欠かれる。
本発明の第五実施形態に係るALCパネル50は、直方体形状のいわゆる平板パネルであり、壁面50aと短辺小口面50bと長辺小口面50cとを有する。ALCパネル50においては、図5に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの他方の鉄筋マット12bの縦筋14aの先端には横筋14bが溶接されていない。この縦筋14aの先端部が、一方の鉄筋マット12aに向かって(厚さ方向の内側に向かって)折曲げられている。これにより、ALCパネル50の長さ方向の一端部に、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある。この部分16のうち、予め配筋されていない領域(斜線領域)18は、後で切除を予定している部分であり、この領域18内において、ALCパネル50の取付部位の形状に合わせて所望の形状に切断される。この場合には、短辺小口面50bと壁面50aとにより形成される角部が切り欠かれる。ALCパネル50においては、厚さ方向の内側に向かって折曲部52を有しているため、切除を予定している部分(斜線領域)18の切断時に切断表面に欠けが生じにくい。
本発明の第六実施形態に係るALCパネル60は、図6に示すように、直方体形状のいわゆる平板パネルであり、壁面60aと短辺小口面60bと長辺小口面60cとを有する。ALCパネル60の内部には、一対の鉄筋マット12a,12bが、壁面60aに沿って平行になるように互いに離されて埋設されている。さらに、ALCパネル60においては、図6に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bは、長さ方向に互いにずらして配置されている。すなわち、ALCパネル60の厚さ方向に互いに離されて配置されている一対の鉄筋マット12a,12bは、鉄筋マット12a,12bの面に直交する方向から見たときに、長さ方向において、一方の鉄筋マット12aに他方の鉄筋マット12bが重ならない部分が生じるとともに他方の鉄筋マット12bに一方の鉄筋マット12aが重ならない部分が生じるように、互いに平行に配置されている。これにより、ALCパネル60の長さ方向の一端部に、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があり、ALCパネル60の長さ方向の他端部に、他方の鉄筋マット12bのみが存在する部分16がある。この一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16あるいは他方の鉄筋マット12bのみが存在する部分16のうち、予め配筋されていない領域(斜線領域)18は、後で切除を予定している部分であり、この領域18内において、ALCパネル60の取付部位の形状に合わせて所望の形状に切断される。この場合には、短辺小口面60bと壁面60aとにより形成される角部が切り欠かれる。
本発明の第七実施形態に係るALCパネル70は、図7に示すように、直方体形状のいわゆる平板パネルの長さ方向の一端部に、予め切り欠き部分を有する構成である。より具体的には、第七実施形態に係るALCパネル70は、第一実施形態に係るALCパネル10の長さ方向の一端部において、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16における鉄筋マット12a,12bが存在しない領域18(無筋部分)のパネル母材(軽量気泡コンクリート部分)が予め切り欠かれているものである。
すなわち、直方体形状のALCパネルの長さ方向の一端部において、短辺小口面70bと壁面70aとにより形成される角部を斜めに切り欠いた形状になっている。これにより、ALCパネル70の長さ方向の一端部には、短辺小口面70bに向かって徐々に厚さが減少するように、壁面70aから短辺小口面70bに向かって直線的に傾斜する斜面70dが形成され、ALCパネル70には、短辺小口面70bに角度を付ける整形加工が行われている。このALCパネル70は、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16における鉄筋マット12a,12bが存在しない領域18(無筋部分)において切り欠かれているため、埋設されている鉄筋12a,12bは切断面(斜面70d)に露出されていない。
このような切り欠きによる加工形状としては、上記構成以外に、例えば、図8に示す各形状にすることができる。より具体的には、例えば、ALCパネル70の長さ方向の一端部において、短辺小口面70bと壁面70aとにより形成される角部を、長さ方向の内側に向かって膨らむR曲面状に切り欠いた内側R曲面rの形状(図8(a))、長さ方向の外側に向かって膨らむR曲面状に切り欠いた外側R曲面rの形状(図8(b))、直角に切り欠いた形状(図8(c))にすることができる。図8(c)の形状は、短辺小口面70bから壁面70aに平行に延びる平行面pと、この平行面pに連続して壁面70aまで壁面70aに直交する方向に延びる垂直面vと、により構成された形状である。
また、例えば、図8(d)〜(i)に示す各形状にすることができる。図8(d)に示す形状は、短辺小口面70bから壁面70aに平行に延びる平行面pと、この平行面pに連続して斜めに延びる斜面sと、この斜面sに連続して壁面70aまで壁面70aに直交する方向に延びる垂直面vと、により構成された形状である。図8(e)に示す形状は、壁面70aに平行に延びる平行面pと、壁面70aに直交する方向に延びる垂直面vと、により階段状に構成された形状である。図8(f)に示す形状は、短辺小口面70bから壁面70aに平行に延びる平行面pと、この平行面pに連続して長さ方向の外側に向かって膨らむ外側R曲面rと、この外側R曲面rに連続して壁面70aまで壁面70aに直交する方向に延びる垂直面vと、により構成された形状である。
図8(g)に示す形状は、短辺小口面70bから壁面70aに平行に延びる平行面pと、この平行面pに連続して長さ方向の内側に向かって膨らむ内側R曲面rと、この内側R曲面rに連続して壁面70aまで壁面70aに直交する方向に延びる垂直面vと、により構成された形状である。図8(h)に示す形状は、短辺小口面70bから長さ方向の外側に向かって膨らむ外側R曲面rと、この外側R曲面rに連続して斜めに延びる斜面sと、この斜面sに連続して壁面70aまで長さ方向の外側に向かって膨らむ外側R曲面rと、により構成された形状である。図8(i)に示す形状は、短辺小口面70bから長さ方向の内側に向かって膨らむ内側R曲面rと、この内側R曲面rに連続して斜めに延びる斜面sと、この斜面sに連続して壁面70aまで長さ方向の内側に向かって膨らむ内側R曲面rと、により構成された形状である。
また、本発明のALCパネルにおいては、上記各実施形態以外に、他の実施形態を採用することができる。
例えば、第一実施形態においては、ALCパネル10の長さ方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある例を示しているが、図9に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bの長さ方向の寸法が異なることにより、ALCパネル110の長さ方向の両端部のそれぞれに、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある構成であっても良い。第三実施形態の変形例においても同様に、ALCパネルの長さ方向の両端部のそれぞれに、一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分がある構成であっても良い。
また、例えば、第二実施形態においては、ALCパネル20の幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある例を示しているが、図10に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bの幅方向の寸法が異なることにより、ALCパネル120の幅方向の両端部のそれぞれに、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある構成であっても良い。
また、例えば、第四実施形態においては、図4(b)に示すように、一方の平板部34aの幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aの鉄筋のみが存在する部分16があり、他方の平板部34bの幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの他方の鉄筋マット12bのみが存在する部分16がある例を示しているが、図11(a)に示すように、一方の平板部34aの幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があり、他方の平板部34bの幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある構成であっても良いし、図11(b)に示すように、一方の平板部34aの幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの他方の鉄筋マット12bのみが存在する部分16があり、他方の平板部34bの幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある構成であっても良い。
さらには、第一実施形態と第二実施形態とを組み合わせた形態であっても良い。すなわち、図12に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bの長さ方向および幅方向の寸法が異なることにより、一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある構成であっても良い。より具体的には、図12(b)に示すように、一方の鉄筋マット12aの長さが他方の鉄筋マット12bの長さよりも長いことにより、ALCパネル112の長さ方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があるとともに、図12(c)に示すように、一方の鉄筋マット12aの幅が他方の鉄筋マット12bの幅よりも大きいことにより、ALCパネル112の幅方向の一端部に一対の鉄筋マット12a,12bのうちの一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある。また、同様に、第三実施形態と第四実施形態とを組み合わせた形態であっても良い。
また、例えば、第五実施形態においては、図5に示すように、ALCパネル50の長さ方向の一端部において、他方の鉄筋マット12bの縦筋14aが厚さ方向の内側に向かって折曲げられている例が示されているが、ALCパネル50の長さ方向の両端部のそれぞれにおいて、他方の鉄筋マット12bの縦筋14aが厚さ方向の内側に向かって折曲げられている構成であっても良い。また、ALCパネル50の長さ方向の一端部においては、他方の鉄筋マット12bの縦筋14aが厚さ方向の内側に向かって折曲げられ、長さ方向の他端部においては、一方の鉄筋マット12aの縦筋14aが厚さ方向の内側に向かって折曲げられている構成であっても良い。さらには、ALCパネル50の幅方向において、鉄筋マット12a,12bの横筋14bが厚さ方向の内側に向かって折曲げられている構成であっても良い。また、ALCパネル50の長さ方向および幅方向の両方向において、鉄筋マット12a,12bの鉄筋14a,14bが厚さ方向の内側に向かって折曲げられている構成であっても良い。
また、第五実施形態においては、他方の鉄筋マット12bの縦筋14aの折曲部52の先端が、一方の鉄筋マット12aの横筋14bあるいは縦筋14aに溶接固定されるようにしても良い。この場合には、折曲部52の先端を溶接固定しない場合に比較して、パネル強度を向上できる。
また、例えば、第六実施形態においては、図6に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bは長さ方向に互いにずらして配置されている例が示されているが、図13に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bが幅方向に互いにずらして配置されている構成であっても良い。また、一対の鉄筋マット12a,12bが長さ方向および幅方向の両方向に互いにずらして配置されている構成であっても良い。また、第六実施形態においては、いわゆる平板パネルにおいて、一対の鉄筋マット12a,12bが互いにずらして配置されている例が示されているが、いわゆるコーナーパネル(L型パネル)において、一対の鉄筋マット12a,12bが互いにずらして配置されている構成であっても良い。
また、例えば、第七実施形態に係るALCパネルにおいては、図7に示すように、長さ方向の一端部に予め切り欠き部分を有する例が示されているが、長さ方向の両端部に予め切り欠き部分を有する構成であっても良い。また、幅方向の一端部あるいは両端部に予め切り欠き部分を有する構成であっても良い。さらに、長さ方向および幅方向の両方向の端部に予め切り欠き部分を有する構成であっても良い。
また、第七実施形態に係るALCパネルにおいては、直方体形状のいわゆる平板パネルにおいて、予め切り欠き部分を有する例が示されているが、いわゆるコーナーパネル(L型パネル)において、予め切り欠き部分を有する構成であっても良い。
本発明に係るALCパネルは、例えば、ALCパネルの取付部位の形状に合わせて、現場あるいは工場において切断加工(整形加工)するALCパネルに好適である。現場あるいは工場において切断加工(整形加工)する際には、ALCパネルの端部において一方の鉄筋マット(あるいは他方の鉄筋マット)のみが存在する部分における鉄筋が存在しない領域(無筋部分)のパネル母材を、ALCパネルの取付部位の形状に合わせて切断加工(整形加工)すると良い。
上記第一実施形態〜第六実施形態においては、ALCパネルを設置する現場において、ALCパネルの取付部位の形状に合わせて切断加工(整形加工)することができる。上記第七実施形態においては、例えば工場において、出荷前に予めALCパネルの取付部位の形状に合わせて切断加工(整形加工)することができる。そのため、上記第七実施形態においては、ALCパネルを設置する現場での切断作業が省略できるため、現場での作業性が向上する。さらに、工場で予め整形加工する場合には、整形加工品の寸法精度に優れる。
本発明に係るALCパネルにおいては、通常、長さとしては1500〜3500mmの範囲内、幅としては300〜600mmの範囲内、厚さとしては70〜200mmの範囲内である。
ALCパネルが通常の大きさの範囲にある場合においては、切り欠きする領域の大きさを考慮して、図14(a)に示すように、長さ方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があるALCパネルでは、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16の長さlは、20mm以上であることが好ましい。より好ましくは100mm以上である。また、図14(b)に示すように、幅方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があるALCパネルでは、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16の幅wは、20mm以上であることが好ましい。より好ましくは100mm以上である。
一方で、このような無筋部分(領域18)の存在によるALCパネルの強度低下を抑えるなどの観点から、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16の長さlは、パネル長さの2/5以下であることが好ましい。より好ましくはパネル長さの1/3以下である。また、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16の幅wは、パネル幅の1/2以下であることが好ましい。より好ましくはパネル幅の1/3以下である。
そして、切断加工する際には鉄筋のかぶり領域を確保するため、切断加工後の厚さは20mm以上であることが好ましい。したがって、一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16における鉄筋マット12a,12bが存在しない領域18の厚さtは、切断加工の際に残る部分の厚さが20mm以上となる範囲であることが好ましい。より好ましくはパネル厚さの1/2以下である。なお、鉄筋のかぶり厚dは、5mm以上であることが好ましい。
長さ方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があるALCパネルにおいては、領域18の長さはlである。また、幅方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があるALCパネルにおいては、領域18の幅はwである。
次に、本発明に係るALCパネルの作用効果について説明する。
ALCパネルを壁材として用いる場合、建物の設計上(意匠上)、建物のR曲面に沿って(建物のR曲面に合わせて)ALCパネルを縦に配置し、図15(a)に示すように、複数枚のALCパネルでR壁80を形成することがある。ALCパネルの形状は、通常、直方体であるため、図15(b)に示すように、R曲面に配置されたALCパネル同士の突き合わせ部(A部およびB部)における目地幅a,bは、一般部(直線部)に配置されたALCパネル同士の突き合わせ部(C部)における目地幅cよりも大きくなり、意匠性が損なわれやすい。そのため、例えば現場での切断作業により、ALCパネルの長辺小口面に角度を付ける整形加工をして、ALCパネル同士の突き合わせ部における目地幅を小さくすることが行われている。
ところが、図24に示すように、従来のALCパネル90においては、パネル壁面90aに沿って平行に埋設されている一対の鉄筋マット92a,92b同士は、長さ方向および幅方向のいずれの方向においても互いに同じ大きさに構成されており、鉄筋マット92a,92bの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マット92aに他方の鉄筋マット92bがちょうど重なるように互いに離されて配置されている。したがって、ALCパネル90の長さ方向の端部および幅方向の端部のすべての端部において、一対の鉄筋マット92a,92bのうちの一方の鉄筋マット92aのみ、あるいは、他方の鉄筋マット92bのみが存在する部分がない構成になっている。
そのため、例えば図15(b)のA部においては、従来のALCパネル90では、図16(a)に示すように、切断線Lに沿って長辺小口面90cに角度を付ける整形加工(切断加工)を行う際の切断範囲内に、横筋94bの端部が存在しているため、横筋94bを切断する必要があり、切断作業に手間がかかる。また、横筋94bの切断時に、ALCパネル90の欠けや割れなどが発生しやすい。さらに、図16(b)に示すように、切断面に横筋94bが露出するため、錆止め等の処置が必要となり、作業が繁雑になる。
これに対し、例えば本発明の第二実施形態のALCパネル20によれば、幅方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があることから、図17(a)に示すように、長辺小口面20cに角度を付ける切断加工(整形加工)の際に切断線Lに沿って切断する部分が予め無筋部分となっているため、埋設されている鉄筋マット12a,12bの鉄筋14a,14bを切断することなく作業を行うことができる。そのため、作業性に優れている。また、切断面には鉄筋14a,14bが露出しないため、仕上がりにも優れる。さらに、安全に作業ができる。なお、本発明においては、長辺小口面20cに角度を付ける切断加工(整形加工)は、現場ではなく、工場において予め行われていても良い。
また、例えば図15(b)のB部においても同様に、従来のALCパネル90では、図18に示すように、切断線Lに沿って長辺小口面90cに角度を付ける整形加工(切断加工)を行う際の切断範囲内に、横筋94bの端部が存在しているため、横筋94bを切断する必要がある。これに対し、本発明の第二実施形態のALCパネル20によれば、図19に示すように、長辺小口面20cに角度を付ける切断加工(整形加工)の際に切断線Lに沿って切断する部分が予め無筋部分となっているため、埋設されている鉄筋マット12a,12bの鉄筋14a,14bを切断することなく作業を行うことができる。
このような本発明の作用効果は、ALCパネル20と同様、幅方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある他の実施形態のALCパネルによっても奏する。
したがって、本発明のALCパネルを、R壁を構成するALCパネルの少なくとも一部に用いた場合には、長さ方向の端部の整形加工の際に埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断することなくR壁の意匠性を高めた目地構造を形成できる。そして、このような目地構造によれば、作業性に優れる。
また、ALCパネルを壁材として用いる場合、図20に示すように、建物のコーナー部82に沿って(建物のコーナー部82に合わせて)複数枚のALCパネルを横に配置することがある。この場合、一方のALCパネルの壁面に他方のALCパネルの短辺小口面を突き合わせるように配置する(パネル端部を勝ち負けにする)ことが多い。しかしながら、外観の意匠性を重視する場合には、例えば現場での切断作業により、ALCパネルの短辺小口面に角度を付ける切断加工(整形加工)をし、ALCパネルの短辺小口面同士を突き合わせるようにして、コーナー部92に目地が出ないようにすることが行われている。
従来のALCパネル90では、図21に示すように、ALCパネル90の短辺小口面90bに角度を付ける切断加工(整形加工)を行う際に切断線Lに沿って切断する切断範囲内に、縦筋94aの端部が存在しているため、縦筋94aを切断する必要がある。そのため、切断作業に手間がかかる。また、縦筋94aの切断時に、ALCパネル90の欠けや割れなどが発生しやすい。さらに、図21(b)に示すように、切断面に縦筋94aが露出するため、錆止め等の処置が必要となり、作業が繁雑になる。
これに対し、例えば本発明の第一実施形態のALCパネル10によれば、長さ方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16があるため、図22に示すように、短辺小口面10bに角度を付ける切断加工(整形加工)の際に切断線Lに沿って切断する部分が予め無筋部分となっているため、埋設されている鉄筋マット12a,12bの鉄筋14a,14bを切断することなく作業を行うことができる。そのため、作業性に優れている。また、切断面には鉄筋14a,14bが露出しないため、仕上がりにも優れる。さらに、安全に作業ができる。なお、本発明においては、短辺小口面10bに角度を付ける切断加工(整形加工)は、現場ではなく、工場において予め行われていても良い。
このような本発明の作用効果は、ALCパネル10と同様、長さ方向の端部に一方の鉄筋マット12aのみが存在する部分16がある他の実施形態のALCパネルによっても奏する。
したがって、本発明のALCパネルを、コーナー部を構成するALCパネルの少なくとも一部に用いた場合には、幅方向の端部の整形加工の際に埋設されている鉄筋マットの鉄筋を切断することなくコーナー部の意匠性を高めた目地構造を形成できる。そして、このような目地構造によれば、作業性に優れる。
なお、本発明のALCパネルは、R壁やコーナー部の他にも、例えば、通常の壁材や、床板材などに用いることができる。
次に、本発明に係るALCパネルの製造方法について説明する。
本発明に係るALCパネルの製造方法(本製造方法)は、コンクリートスラリーを注入する型枠内に一対の鉄筋マットを配置する工程と、その型枠内にコンクリートの半硬化体を形成する工程と、この半硬化体をさらに硬化させる工程と、を有する。本製造方法は、製造に関する公知の装置を用いて実施することができる。
鉄筋マットを配置する工程においては、図23(a)に示すように、コンクリートスラリーを注入する型枠84内に、一対の鉄筋マット12a,12bを配置する。この際、一対の鉄筋マット12a,12bは、鉄筋マット12a,12bの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マット12aに他方の鉄筋マット12bが重ならない部分が生じるように、互いに離して平行に型枠84内に配置する。例えば、一方の鉄筋マット12aの長さあるいは幅が、他方の鉄筋マット12bの長さあるいは幅よりも大きいものを用いることにより、鉄筋マット12a,12bの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マット12aに他方の鉄筋マット12bが重ならない部分が生じるように、互いに離して平行に配置することができる。この一対の鉄筋マット12a,12bの間には、図示しない連結部材が架け渡されており、一対の鉄筋マット12a,12bは、互いに離れた状態を保っている。なお、鉄筋マット12a,12bの所定の位置には、ALCパネルを所定の位置に取り付けるための図示しないアンカー金具を固定することができる。
一対の鉄筋マット12a,12bは、型枠84内において、幅方向に1セットのみ配置されても良いし、2セット以上配置されていても良い。また、長さ方向に1セットのみ配置されても良いし、2セット以上配置されていても良い。
半硬化体を形成する工程においては、図23(b)に示すように、一対の鉄筋マット12a,12bを配置した型枠84内にコンクリートスラリーを注入する。コンクリートスラリーは、軽量気泡コンクリートを形成する公知の原料により形成される。コンクリートスラリーの主原料としては、珪酸質原料、石灰質原料、および、アルミニウム粉末等の発泡剤などを挙げることができる。型枠84内にコンクリートスラリーを注入後、所定の条件にてこれを半硬化させる。これにより、半硬化体86を形成する。形成された半硬化体86は、図23(c)に示すように、次の硬化工程の前に、1パネルにつき一対の鉄筋マット12a,12bが1セット含まれるように、所定の寸法に切断する。
硬化工程においては、半硬化体86をオートクレーブに入れ、高温高圧蒸気下で養生することにより完全硬化させる。これにより、図23(d)に示すように、例えば本発明に係るALCパネル10を得ることができる。
上記第七実施形態に係るALCパネル70のように、長さ方向あるいは幅方向の端部に予め切り欠き部分を有する構成のALCパネルについては、上記製造工程の中で、半硬化体86の端部を所定の形状に切断することにより、あるいは、完全硬化後の硬化体の端部を所定の形状に切断することにより、得ることができる。
なお、本製造方法においては、一方の鉄筋マット12aあるいは他方の鉄筋マット12bの、長さ方向あるいは幅方向の端部を厚さ方向に折り曲げることにより、鉄筋マット12a,12bの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マット12aに他方の鉄筋マット12bが重ならない部分が生じるようにしても良い。また、長さ方向あるいは幅方向に、一方の鉄筋マット12aに対して他方の鉄筋マット12bをずらして配置することにより、鉄筋マット12a,12bの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マット12aに他方の鉄筋マット12bが重ならない部分が生じるようにしても良い。さらに、これらの組み合わせにより、鉄筋マット12a,12bの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マット12aに他方の鉄筋マット12bが重ならない部分が生じるようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
10 ALCパネル
10c パネル壁面
12a,12b 鉄筋マット
14a,14b 鉄筋
16 一方の鉄筋マットのみが存在する部分
18 予め配筋されていない領域

Claims (11)

  1. 一対の鉄筋マットがパネル壁面に沿って平行になるように互いに離されて埋設されたALCパネルであって、
    前記ALCパネルは、パネル壁面と短辺小口面と長辺小口面とにより形成される直方体形状の平板パネルであり、
    前記ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部に、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があり、
    長さ方向の端部に一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があるALCパネルでは、一方の鉄筋マットのみが存在する部分に、ALCパネルの長さ方向に沿って配置された一方の鉄筋マットの複数本の縦筋に対する横筋が配置されており、
    幅方向の端部に一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があるALCパネルでは、一方の鉄筋マットのみが存在する部分に、ALCパネルの幅方向に沿って配置された一方の鉄筋マットの複数本の横筋に対する縦筋が配置されていることを特徴とするALCパネル。
  2. 長さ方向の端部に一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があるALCパネルでは、一方の鉄筋マットのみが存在する部分の長さl1は、20mm以上パネル長さの2/5以下であり、
    幅方向の端部に一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があるALCパネルでは、一方の鉄筋マットのみが存在する部分の幅w1は、20mm以上パネル長さの1/2以下であることを特徴とする請求項1に記載のALCパネル。
  3. 一対の鉄筋マットがパネル壁面に沿って平行になるように互いに離されて埋設されたALCパネルであって、
    前記ALCパネルは、断面L型形状が長さ方向に連続するL型パネルであり、
    前記ALCパネルの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部に、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があることを特徴とするALCパネル。
  4. 前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分における鉄筋マットが存在しない領域のパネル母材には、短辺小口面あるいは長辺小口面に向かって徐々に厚さが減少するように直線的に傾斜する斜面が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のALCパネル。
  5. 前記一対の鉄筋マットのうちの他方の鉄筋マットの少なくとも一端部において鉄筋が厚さ方向に折曲げられていることにより、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のALCパネル。
  6. 前記一対の鉄筋マットが長さ方向および/または幅方向に互いにずらして配置されることにより、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のALCパネル。
  7. 前記一対の鉄筋マットの長さ方向および/または幅方向の寸法が互いに異なることにより、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のALCパネル。
  8. 前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分は、前記ALCパネルの幅方向の端部にあることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のALCパネル。
  9. 一対の鉄筋マットが埋設されるALCパネルの製造方法において、
    前記一対の鉄筋マットの長さ方向の端部および幅方向の端部のうちの少なくとも一端部において、前記鉄筋マットの面に直交する方向から見て一方の鉄筋マットに他方の鉄筋マットが重ならない部分が生じるように、前記一対の鉄筋マットを互いに離して平行に型枠内に配置する工程と、
    前記一対の鉄筋マットを配置した型枠内にコンクリートスラリーを流し込んだ後、このスラリーを半硬化させて半硬化体を形成する工程と、
    前記半硬化体をさらに硬化させる工程と、を有することを特徴とするALCパネルの製造方法。
  10. 複数枚のALCパネルを並べて形成するR壁における2枚のALCパネルの端部同士が突き合わされて構成されるALCパネルの目地構造において、
    前記2枚のALCパネルの少なくとも一方の突き合わされる端部に、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があり、前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分における鉄筋マットが存在しない領域のパネル母材に、小口面に向かって徐々に厚さが減少するように直線的に傾斜する斜面が形成され、
    その斜面同士が、あるいは、その斜面と小口面とが、突き合わされて構成されることを特徴とするALCパネルの目地構造。
  11. 建物のコーナー部に沿って配置する2枚のALCパネルの端部同士が突き合わされて構成されるALCパネルの目地構造において、
    前記2枚のALCパネルの両方の突き合わされる端部に、前記一対の鉄筋マットのうちの一方の鉄筋マットのみが存在する部分があり、前記一方の鉄筋マットのみが存在する部分における鉄筋マットが存在しない領域のパネル母材に、小口面に向かって徐々に厚さが減少するように直線的に傾斜する斜面が形成され、その斜面同士が突き合わされて構成されることを特徴とするALCパネルの目地構造。
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